説明

防犯用発光スプレー装置

【課題】犯人本人の顔面に向けて、発光/噴射レバー5を握り、本発明の防犯用発光スプレー装置を使用する。
【解決手段】発光器3から強力な光を発光し威嚇した後、噴射ノズル4より催涙系溶液を噴射し、犯行の抑止と同時に犯人の行動を制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は使用が簡単で、犯人の顔面に向けてレバーを浅く握ることにより、発光器より発せられる強力な光により犯人の目を眩ませ、犯人が怯んだ隙を見計らい、レバーを深く握ることにより、噴射ノズルから催涙溶液等を噴射することで、犯罪の抑止、又は犯人の逃走を制限することを目的とした、防犯用発光スプレー装置である。
【背景技術】
【0002】
銀行、郵便局等の金融機関及びコンビニエンスストアー等における強盗事件では、事件に遭遇する人々の殆どが一般人であることが多い、そのため犯人に主導権を握られ何も出来ず犯行を許し、犯行後犯人に逃走されている事例が大多数である。
【0003】
銀行、郵便局等の金融機関では蛍光塗料の入ったカラーボール等を設置してはいるが、その使用目的は犯人が逃走行動を起こしてからであり、犯人に命中させる為には相当のコントロールを持って投げなければ用を為さなかった。
【0004】
本、防犯用発光スプレー装置の使用目的は、事件発生時に自身の防御と同時に、犯行の抑止を目的とした装置である。
【0005】
益々増加の一途を辿る金融機関、コンビニエンスストアー、一般家庭等の強盗事件で、犯人逃走後の事後捜査は捜査機関の人員の確保、経費増大の観点から憂慮するものである。
【特許文献1】特開2000−298779号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
銀行、郵便局等の金融機関に設置されている蛍光塗料の入ったカラーボールは、犯人が逃走の動作に移行した時点で使用されるものであり、犯人に命中させるには相当のコントロールが求められる。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、事件発生時、犯人の意表をつき、犯人の顔面に向けて、防犯用発光スプレー装置の発光/噴射レバーを握ることにより発せられる強力な光により、犯人の目が眩み動作に支障が生じた時を狙い、防犯用発光スプレー装置から充填された催涙溶液等を犯人の顔面に確実に噴射させることが出来る。
【0008】
発光器からの発光形態は、常時点灯又は断続的な点滅が考えられる。
【0009】
噴射される液体については、例えば、辛子成分等を含んだ催涙系の溶液が望ましい。
【発明の効果】
【0010】
本発明は、銀行、郵便局等の金融機関、一般家庭等で事件に遭遇した時、犯人の隙を見計らい、防犯用発光スプレー装置を犯人の顔に向け、発光/噴射レバーを握ることにより、
【0011】
強力な光で犯人の目が眩み犯人が怯んだ隙に、催涙系の溶液が入った充填溶液を犯人の顔面に確実に噴射することで、犯罪の抑止と同時に、犯人の逃走を制限することが期待できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
防犯用発光スプレー装置上部に設置された、噴射ノズルを配置した発光器及び、噴射容器本体の下部に設置されている電源部は、スプレー装置本体と一体型が考えられるが、資源の有効活用の観点から、噴射容器本体は交換可能な独立したカートリッジ方式が望ましい。
【実施例】
【0013】
図1は、本発明に係る防犯用発光スプレー装置の代表的な全体図である。
【0014】
グリップ2に設置されている発光/噴射レバー5は二段階式になっており、握る深さにより、発光器3の発光動作、噴射ノズル4から催涙系等の溶液の噴射動作を兼ねている。
【0015】
最初の一段目は発光器3のスイッチが入り強力な光を放ち、二段目は発光器に設置してある噴射ノズル4より、催涙系等の溶液が入っているスプレー溶液充填容器1から溶液が噴射される。
【0016】
電源部5は発光器への電気の供給を目的とする。
【産業上の利用可能性】
【0017】
以上、説明の通り、本発明の防犯用発光スプレー装置は比較的簡単な構造を持ち、昨今増加の一途を辿る銀行、郵便局等の金融機関及びコンビニエンスストアー又、一般家庭内における事件発生の際、犯行に臨んだ犯人に対して強力な光による威嚇を行うだけでなく、
【0018】
犯人本人に向けて噴射された催涙系溶液により、犯行の抑止と同時に犯人の逃走を制限することが期待できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施の形態に係る防犯用発光スプレー装置置の正面図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る防犯用発光スプレー装置の側面図である。
【符号の説明】
【0020】
1 スプレー溶液充填容器
2 グリップ
3 発光器
4 噴射ノズル
5 発光/噴射レバー
6 電源部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
噴射用の催涙溶液等が充填されているスプレー容器本体上部に、噴射ノズルを配置した発光器を取り付け、スプレー容器本体と一体型を形成し、グリップに付帯されている2段階式、発光/噴射レバーを浅く握ると、目に支障を残さないくらいの強い光量の光を放ち、レバーを深く握ることでスプレー容器内に充填されている催涙溶液等が噴射されるものを特徴とする、防犯用発光スプレー装置。
【請求項2】
前記、スプレー容器本体が交換可能な、カートリッジ式を特徴とする防犯用発光スプレー装置。
【請求項3】
請求項1及び2記載の発光用電源部が、スプレー容器本体の下部に設置されたものを特徴とする防犯用発光スプレー装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2008−117100(P2008−117100A)
【公開日】平成20年5月22日(2008.5.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−298437(P2006−298437)
【出願日】平成18年11月2日(2006.11.2)
【出願人】(594096117)
【Fターム(参考)】