説明

防護エリア管理装置及びコンピュータプログラム

【課題】一つのシステム内で入退管理を実行すると共に立入を許可した部外者に許可した作業を管理する運用管理を実行することができる防護エリア管理装置及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】受け付けた部外者情報と立入許可規則とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定し、部外者の立入を許可する場合、受け付けた部外者情報と作業許可規則とを比較して部外者を許可する防護エリア内での作業内容を特定し(S206)、特定した作業と作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定し、特定した作業対象となる機器に関する文書名を特定する(S211)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部外者の立入りを制限する防護エリアへの入室及び防護エリア内での作業を管理する防護エリア管理装置及びコンピュータプログラムに関し、特に、部外者の立入を許可するか否かを判定すると共に、立入を許可した部外者についての防護エリア内で許可する作業及び作業対象となる機器を特定し、機器に関する文書情報を出力することができる防護エリア管理装置及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、データセンタは、装置又はデータの記憶領域を貸し出し、インシデント管理、問題管理、変更管理、及びリリース管理などの管理業務を請け負っている。そのため、データセンタには、システムエンジニア又はカスタムエンジニアなどの部外者が頻繁に出入りする。
【0003】
しかし、部外者の出入りを無制限に認めることは、個人情報又は企業情報などの重要データを流出させる原因となるため、データセンタにおいて、セキュリティの強化が図られている。例えば、来訪目的に応じて立入を許可するエリアを決定し、決定したエリアへ担当者を誘導するようにしてある管理装置及びシステムが提案されている(例えば、特許文献1)。
【特許文献1】特開2005−316945号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
データセンタでは、セキュリティ性の強化の他に、管理業務の一環として運転指示書又は運用手順書などの文書を管理している。しかしながら、特許文献1に記載された管理装置は、人単位を管理するものであって、装置の移設又は増設などの作業単位で管理することができないため、作業に伴って発生する文書の更新などの管理を支援することができない。
【0005】
このように、従来のデータセンタの管理装置は、入退管理と運用管理とを夫々独立したシステムで構築する必要があったので、相互に連帯し難く、安定性に欠けるという問題を有している。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、受け付けた部外者情報と立入許可規則とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定し、部外者の立入を許可する場合、受け付けた部外者情報と作業許可規則とを比較して部外者を許可する防護エリア内での作業を特定し、特定した作業と作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定し、特定した作業対象となる機器に関する機器情報をデータベースから選択することにより、一つのシステム内で、入退管理を実行すると共に、立入を許可した部外者に許可した作業を管理する運用管理を実行することができる防護エリア管理装置及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る防護エリア管理装置にあっては、部外者の立入りを制限する防護エリアへの立入及び防護エリア内での作業を管理する防護エリア管理装置において、立入りを許可する部外者の識別情報を規定する立入許可規則と、防護エリア内で許可する各作業を部外者の属性に対応付けて規定する作業許可規則と、防護エリア内に複数設置された機器のうちの作業対象となる機器を各作業に対応付けて規定する作業対象規則と、防護エリア内に複数設置された機器に関する機器情報を各作業に対応付けて複数格納するデータベースと、部外者の属性及び識別情報を含む部外者情報を受付ける受付手段と、受付けた部外者情報に含まれる識別情報と前記立入許可規則に規定された識別情報とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定する立入許可判定手段と、部外者の立入を許可する場合、受付けた部外者情報の属性と作業許可規則にて規定された属性とを比較して部外者に許可する防護エリア内での作業を特定する作業特定手段と、特定した作業と作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定する作業対象特定手段と、特定した作業対象となる機器に関する機器情報を前記データベースから選択する情報選択手段と、選択した機器情報を出力する出力手段とを備えることを要件とする。
【0008】
本発明に係る防護エリア管理装置にあっては、前記作業は、機器の増設若しくは移設、機器の部品の増設若しくは移設、又は機器の附属品の増設若しくは移設のいずれかであることを要件とする。
【0009】
本発明に係る防護エリア管理装置にあっては、前記機器情報は、機器の設置場所、運用手順若しくは操作手順、又は防護エリア内に複数設置された機器の一覧のいずれかについての情報であることを要件とする。
【0010】
本発明に係る防護エリア管理装置にあっては、作業に伴って更新すべき情報の属性を機器情報毎に規定する更新属性規則と、該更新属性規則に従い前記属性と同一の候補を記憶する候補記憶手段とを更に備えることを要件とする。
【0011】
本発明に係る防護エリア管理装置にあっては、作業対象となる機器の状態を検出する状態検出手段と、前記機器の状態が変更されたことを検出した場合、記憶してある候補を変更された状態を示す情報に更新する更新手段とを更に備えることを要件とする。
【0012】
本発明に係る防護エリア管理装置にあっては、前記情報選択手段は、前記更新手段で候補を更新するまで、該候補を抽出した機器情報を選択しないようにしてあることを要件とする。
【0013】
本発明に係るコンピュータプログラムにあっては、コンピュータに、部外者の立入りを制限する防護エリアへの立入及び防護エリア内での作業を管理させるコンピュータプログラムにおいて、部外者の属性及び識別情報を含む部外者情報を受付けさせるステップと、受付けた部外者情報に含まれる識別情報と、立入を許可する部外者の識別情報を規定する立入許可規則とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定させるステップと、部外者の立入を許可する場合、受付けた部外者情報と、防護エリア内で許可する各作業を部外者の属性に対応付けて規定する作業許可規則とを比較して部外者に許可する防護エリア内での作業を特定させるステップと、特定した作業と、防護エリア内に複数設置された機器のうちの作業対象となる機器を各作業に対応付けて規定する作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定させるステップと、特定した作業対象となる機器に関する機器情報を、防護エリア内に複数設置された機器に関する機器情報を各作業に対応付けて複数格納するデータベースから選択させるステップとをコンピュータに実行させることを要件とする。
【0014】
本発明では、受け付けた部外者の識別番号と、立入を許可する部外者の識別情報を規定する立入許可規則とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定することにより、人単位での入退管理を実行する。また、部外者の立入を許可する場合、部外者の立入を許可する場合、受け付けた部外者の属性と、防護エリア内で許可する各作業を部外者の属性に対応付けて規定する作業許可規則とを比較して部外者に許可する作業を特定することにより、作業の運用を管理する。また、特定した作業と、作業対象となる機器を各作業に対応付けて規定する作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定することにより、作業で必要となる機器の運用を管理する。また、特定した作業機器に関する機器情報をデータベースから選択して出力することにより、作業で必要となる情報機器の運用を管理する。
【発明の効果】
【0015】
本発明にあっては、一つのシステム内で、入退管理と運用管理とを連帯して実行することができ、安定した処理を実行することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明に係る防護エリア管理装置となる情報処理装置及びコンピュータプログラムについて、実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は情報処理装置を用いるシステムの全体構成を示す概念図、図2は防護エリアを説明するための模式図である。
【0017】
図中1は、本発明に係る防護エリア管理装置となる情報処理装置であり、情報処理装置1は、契約者に関する情報を格納する契約者データベースDB1と、プロジェクトに関する情報を格納する作業計画データベースDB2と、機器に関する文書を格納する文書データベースDB3とに接続する。情報処理装置1は、データセンタ内に設置され、管理者により操作される。
【0018】
情報処理装置1は、防護エリアSAへの部外者の立入を制限する。防護エリアSAは、データセンタ内に複数設けられている居室(ブース)を複数に区切る領域である。部外者は、例えば、データセンタへ管理業務を委託している契約者又は契約者が外注したシステムエンジニア(以下「SE」という。)、カスタムエンジニア(以下「CE」という。)などの担当者である。契約者データベースDB1は、この部外者に関する情報を格納する。
【0019】
情報処理装置1は、各防護エリアSA内に設置されている操作器2と接続する。操作器2は、担当者により入力された識別情報を受け付け、情報処理装置1へ送信する。情報処理装置1は、操作器2から受信した識別情報を契約者データベースDB1内のデータと比較することにより、本人認証を行う。情報処理装置1は、認証に成功した担当者のみの立入を許可する。
【0020】
情報処理装置1は、作業計画データベースDB2内のデータに基づいて防護エリアSA内で許可する作業を特定し、作業対象となる機器30を特定する。機器30は、例えば、サーバ、通信機器類、映像機器類、実験機器類などが該当する。
【0021】
機器30は、ラック3に集中的に収納されている。ラック3は、防護エリアSA内に設置され、各機器30の状態を含む機器情報を情報処理装置1へ送信する。例えば、担当者が機器30に対して付帯品31を増設した場合、情報処理装置1は、ラック3から機器情報を受信して付帯品31が増設されたことを検出する。情報処理装置1は、検出した状態に応じて文書データベースDB3内の文書を更新し、文書を最新状態に保持する。
【0022】
情報処理装置1は、文書データベースDB3内の文書を通信端末装置4へ送信する。通信端末装置4は、携帯電話機又はパーソナルコンピュータが該当し、各担当者により操作され、文書を画面Wに出力する。
【0023】
図3は情報処理装置1の構成を示すブロック図、図4は補助記憶部の記憶内容及びCPUの機能ブロックを示す図である。情報処理装置1は、記録媒体10aに記録してあるプログラムなどを読み取る外部記憶部10と、外部と通信を行うための通信部11と、データを一時記憶するRAM12と、プログラム及びデータを記憶する補助記憶部13と、各データベースと通信するためのデータベース通信部14と、管理者による入力を受け付ける操作部15と、情報を出力する情報出力部16と、補助記憶部13に記憶してあるプログラムに従って各ハードウェアを制御すると共に、各種処理を実行するCPU17とを備える。各ハードウェアは、バス18を介して相互に接続する。
【0024】
外部記憶部10は、挿入口(図示せず。以下同じ。)を備える。外部記憶部10は、挿入口から挿入された記録媒体10aに記録してあるプログラムを読み出して補助記憶部13へ出力する。
【0025】
通信部11は、インターネットなどの通信網と接続し、CPU17の制御に従ってラック3と通信する。また、通信部11は、文書データベースDB3内の文書を通信端末装置4へ送信する。
【0026】
RAM12は、複数の情報を記憶し、記憶順、記憶位置などに関係なく読み書きが可能な半導体記憶装置であり、処理の実行中に発生したデータを一時的に記憶する。
【0027】
補助記憶部13は、例えば、磁気記憶方式のハードディスクが該当し、以下のデータを記憶する。補助記憶部13は、CPU17に本発明に係る防護エリア管理装置としての機能を与えるコンピュータプログラムと、作業に関する情報を格納する作業許可テーブルTA1と、作業対象を規定する作業対象データDA1と、機器30に対応する文書を規定する作業別文書対応テーブルTA2と、文書の更新状態を格納する文書別更新状態テーブルTA3と、作業に伴って更新すべき語句の属性を規定する文書別更新属性テーブルTA4と、更新すべき語句を格納する語句候補データDA2と、機器情報を格納する機器管理テーブルTA5とを記憶する。各テーブル又はデータの内容は、後述にて説明する。
【0028】
データベース通信部14は、契約者データベースDB1と、作業計画データベースDB2と、文書データベースDB3とに接続し、CPU17の制御に従って各データベースとの通信を行う。各データベースの格納例については、後述にて説明する。
【0029】
操作部15は、例えば、キーボード及びマウスなどを備え、管理者による入力を受け付けてCPU17へ出力する。
【0030】
情報出力部16は、例えば、液晶ディスプレイ及びスピーカを備え、情報を映像出力又は音出力する。
【0031】
CPU17は、補助記憶部13に記憶してあるプログラムに従って上述したハードウェアを制御する制御手段170として機能する。
【0032】
また、CPU17は、契約者データベースDB1のデータに基づいて担当者の立入を許可するか否かを判定する立入許可判定手段171として機能する。
【0033】
また、CPU17は、立入許可判定手段171の結果、作業計画データベースDB2及び作業許可テーブルTA1内のデータに基づいて防護エリアSA内で許可する作業を特定する作業特定手段172として機能する。
【0034】
また、CPU17は、立入許可判定手段171及び作業特定手段172の結果、並びに作業対象データDA1に基づいて作業対象となる機器30を特定する作業対象特定手段173として機能する。
【0035】
また、CPU17は、作業対象特定手段173の結果、作業別文書対応テーブルTA2及び文書別更新状態テーブルTA3内のデータに基づいて文書を選択する文書選択手段174として機能する。
【0036】
また、CPU17は、文書選択手段174の結果及び文書別更新属性テーブルTA4内のデータに基づいて更新すべき語句を抽出する候補抽出手段175として機能する。
【0037】
また、CPU17は、候補抽出手段175の結果に基づいて、更新すべき語句を語句候補データDA2として記憶する候補記憶手段176として機能する。
【0038】
また、CPU17は、機器管理テーブルTA5に基づいて機器30の状態を検出する状態検出手段177として機能する。
【0039】
また、CPU17は、候補記憶手段176及び状態検出手段177の結果に基づいて文書データベースDB3内の文書を更新する更新手段178として機能する。
【0040】
このように、CPU17は、各種データベース、テーブル又はデータに基づいて様々な機能を有する。そこで、以下、各種データベース、テーブル及びデータの内容について説明する。
【0041】
図5は契約者データベースDB1の格納例を示す図である。契約者データベースDB1は、立入りを許可する担当者の識別情報を規定する立入許可規則となる契約者テーブルT1、T1…を複数格納する。各契約者テーブルT1は、契約者から委託されたシステムID及び名称、契約者ID、担当者ID、システムの稼働開始日、契約の終了予定日、立入許可エリア、ラック3の解錠権限の有無を対応付けて格納する。立入許可エリアは、防護エリアSAのいずれかに該当する。契約者テーブルT1は、データセンタが管理業務を請け負う都度、管理者により作成される。
【0042】
図6は作業計画データベースDB2の格納例を示す図である。作業計画データベースDB2は、プロジェクトに関する情報を格納する作業計画テーブルT2、T2…を複数格納する。各作業計画テーブルT2は、プロジェクトID及び名称、プロジェクトが属するシステムID、プロジェクトを担当する担当者ID、プロジェクトの開始日及び終了日、立入許可エリア、ラック3の解錠権限の有無を対応付けて格納する。作業計画テーブルT2は、契約者からプロジェクトの連絡を受け付ける都度、管理者により作成される。
【0043】
図7は作業許可テーブルTA1の格納例を示す図である。作業許可テーブルTA1は、許可する作業の内容及び対象となる機器30の有無を担当者の属性(例えば、SE、CE又は営業)に対応付けて格納する。本発明の作業許可規則であり、管理者により予め作成される。
【0044】
図8は作業対象データDA1のデータ構造を示す図である。作業対象データDA1は、機器30に関する機器識別情報、機器30が設置されている居室、機器30が設置されているエリア、機器30が収納されているラック3、機器30の区分、機器30の作業禁止時間帯、機器30の稼働区分、機器30が対象となるプロジェクトのID、機器30を担当する担当者のID、及び機器30に対する作業内容を対応付けて格納する。機器30が設置されているエリアは、防護エリアSAのいずれかである。また、機器30に対する作業内容は、例えば、機器30の増設若しくは移設、機器30の部品の増設若しくは移設、又は機器30の附属品の増設又は移設などが該当する。作業対象データDA1は、本発明の作業対象規則であり、契約者からプロジェクトの連絡を受け付ける都度、管理者により作成される。
【0045】
図9は作業別文書対応テーブルTA2の格納例を示す図である。作業別文書対応テーブルTA2は、機器30の区分、作業区分、自動更新の有無及び文書名を対応付けて格納する。文書は、少なくとも機器30の設置場所、運用手順若しくは操作手順、又は防護エリアSA内に複数設置された機器30の一覧のいずれかについての情報が該当する。作業別文書対応テーブルTA2は、機器30に対応する文書を規定する規則であり、管理者により予め作成される。
【0046】
図10は文書別更新状態テーブルTA3の格納例を示す図である。文書別更新状態テーブルTA3は、文書名及びID、文書を必要するプロジェクトのID、並びに文書の更新状態を対応付けて格納する。更新状態は、更新可能を示す「更新可」と、自動更新する前を示す「仮更新(自動)」と、手動更新する前を示す「仮更新(手動)」とに分かれる。更新状態は、CPU17の文書選択手段174で選択するまで「更新可」の状態にあり、文書選択手段174で文書を選択した場合に「仮更新(自動)」又は「仮更新(手動)」の状態になり、プロジェクトが終了して更新が確定したときに「更新可」の状態に戻る。
【0047】
「仮更新(自動)」は、作業別文書対応テーブルTA2の自動更新内にデータが入っている文書名のときに表示され、「仮更新(手動)」は、それ以外の文書名のときに表示される。
【0048】
作業特定手段172として機能するCPU17は、先行するプロジェクトにおいて「仮更新(自動)」又は「仮更新(手動)」の文書があるとき、この文書を必要とする他のプロジェクトの作業を許可しない。その結果、本発明にあっては、異なる作業に伴う更新が同じ文書に対して同時に発生しないように制御することができる。
【0049】
図11は文書別更新属性テーブルTA4の格納例を示す図である。文書別更新属性テーブルTA4は、文書ID及び名称、及び作業に伴って更新すべき語句の属性を対応付けて格納する。文書別更新属性テーブルTA4は、本発明の更新属性規則であり、管理者により予め作成される。
【0050】
図12は語句候補データDA2のデータ構造を示す図である。語句候補データDA2は、「仮更新(自動)」の状態にある文書についてのデータであり、対象となる文書のID、文書を必要とするプロジェクトのID、プロジェクトにおける作業区分、及び文書に対する自動更新のパターン、及び更新すべき語句の属性を対応付けて格納する。語句候補データDA2は、文書別更新属性テーブルTA4内のデータに基づいてCPU17により作成され、補助記憶部13に記憶される。また、自動更新のパターンは、文書別更新状態テーブルTA3の更新状態内のデータに基づいて生成される。
【0051】
図13は機器管理テーブルTA5の格納例を示す図である。機器管理テーブルTA5は、プロジェクトID、機器30の区分、機器30の型名、機器30の数量、機器30の設置エリア、機器30を収納するラック、機器30の稼働区分、機器30の作業禁止時間、機器30の搬入日、及びその他の備考を対応付けて格納する。機器管理テーブルTA5は、契約者からプロジェクトの連絡を受け付ける都度、管理者により作成されたレコードが追加される。
【0052】
新規追加のレコードは、稼働区分が「搬入予定」となり、搬入日が「××××/××/××」となっている。CPU17は、ラック3から機器情報を受信したときに該当する機器30の稼働区分を「本稼働」とし、搬入日に検出日を加える更新を行う。
【0053】
状態検出手段177として機能するCPU17は、機器管理テーブルTA5内のデータと、ラック3から受信した機器情報とが異なるか否かを判定し、異なると判定したとき、機器30の状態が変更されていることを検出する。
【0054】
図14は文書データベースDB3の格納例を示す図である。文書データベースDB3は、機器情報である文書テーブルT3を複数格納する。図14では、ハード一覧を示しているが、これに限定されることなく、ラック搭載図、運転指示書、オペレーションマニュアル、運用手順書又はソフト一覧などが該当する。
【0055】
文書テーブルT3は、語句候補データDA2に従い語句の属性が抽出され、抽出された属性の語句がラック3から受信した機器情報に更新される。
【0056】
CPU17は、上述した各種データベース、テーブル又はデータに基づいて防護エリア管理処理を実行する。防護エリア管理処理は、立入許可判定処理と、仮更新処理と、本更新処理とからなる。以下、情報処理装置1が実行する立入許可判定処理、仮更新処理及び本更新処理の手順について説明する。
【0057】
図15は情報処理装置1が出力する通知の表示例を示す図、図16は情報処理装置1が実行する立入許可判定処理の手順を示すフローチャートである。情報処理装置1に接続する操作器2は、担当者が入力した契約者IDを受け付けて情報処理装置1へ送信する。
【0058】
情報処理装置1のCPU17は、操作器2から契約者IDを受信し(S101)、受信した契約者IDが契約者テーブルT1のいずれかに格納されているか否かを判定することにより、担当者の立入を許可するか否かを判定する(S102)。その結果、CPU17は、受信した契約者IDが契約者テーブルT1のいずれにも格納されていないと判定した場合、即ち、担当者の立入を許可しないと判定した場合(S102でNO)、立入を許可しない旨の通知を操作器2を介して出力し、処理を終了する。
【0059】
一方、CPU17は、受信した契約者IDが契約者テーブルT1のいずれかに格納されていると判定した場合、即ち、担当者の立入を許可した場合(S102でYES)、契約者テーブルT1内のシステムIDをキーとして、契約者IDに関連する作業計画テーブルT2を抽出してRAM12に記憶する。CPU17は、抽出した作業計画テーブルT2内のプロジェクト名を操作器2を介して一覧表示し(S103)、立入許可判定処理を終了する。
【0060】
図17及び図18は情報処理装置1が実行する仮更新処理の手順を示すフローチャートである。操作器2は、一覧表示するプロジェクト名のいずれかを担当者の入力により受け付けて情報処理装置1へ送信する。
【0061】
情報処理装置1のCPU17は、操作器2からプロジェクト名を受信し(S201)、受信したプロジェクト名に対応するプロジェクトIDをRAM12に記憶する。
【0062】
CPU17は、受信したプロジェクト名に対応する作業計画テーブルT2内に一又は複数の担当者IDが存在するか否か、即ち、予め担当者が登録されているか否かを判定する(S202)。CPU17は、予め担当者が登録されていないと判定した場合(S202でNO)、登録を促す通知を操作器2を介して出力し、仮更新処理を終了する。
【0063】
一方、CPU17は、予め担当者が登録されていると判定した場合(S202でYES)、担当者IDの入力を促す通知を操作器2を介して表示する。CPU17は、担当者により入力された担当者IDを操作器2から受信し(S203)、受信した担当者IDが作業計画テーブルT2内に存在する担当者IDの何れかと一致する場合、受信した担当者IDをRAM12に記憶する。
【0064】
一方、CPU17は、受信した担当者IDが作業計画テーブルT2内に存在する担当者IDのいずれにも該当しないと判定した場合、入力した担当者IDを許可できない旨の通知を操作器2を介して出力して仮更新処理を終了する。
【0065】
CPU17は、受信した担当者IDに対応する属性を一覧表から抽出する(S204)。一覧表は、担当者IDと属性とを対応付けて担当者毎に格納するデータであり、契約者から連絡を受けた管理者により予め作成される。
【0066】
CPU17は、作業許可テーブルTA1内の作業内容のうち、抽出した属性に対応する作業内容を操作器2を介して一覧表示する(S205)。CPU17は、担当者により入力された作業内容を操作器2から受信することにより、担当者に許可する作業内容を特定する(S206)。CPU17は、特定した作業内容をRAM12に記憶する。
【0067】
CPU17は、RAM12に記憶してあるプロジェクトID、担当者ID及び作業内容を含む作業対象データDA1を抽出し(S207)、抽出した作業対象データDA1内をRAM12に記憶する。CPU17は、抽出した作業対象データDA1内のデータに基づいて作業対象を特定する。
【0068】
CPU17は、予定する作業の詳細、即ち、作業区分の入力を促す通知を操作器2を介して表示する。CPU17は、担当者により入力された作業区分を操作器2から受信し(S208)、受信した作業区分をRAM12に記憶する。作業区分は、複数入力であってもよい。
【0069】
CPU17は、作業日時の入力を促す通知を操作器2を介して表示する。CPU17は、担当者による入力された作業日時を操作器2から受信し(S209)、受信した作業日時がRAM12に記憶してある作業対象データDA1内の作業禁止時間帯以外であるか否か、即ち、作業が可能であるか否かを判定する(S210)。CPU17は、作業が不可能であると判定した場合(S210でNO)、作業禁止時間帯である旨の通知を操作器2を介して出力し、仮更新処理を終了する。
【0070】
一方、CPU17は、作業が可能であると判定した場合(S210でYES)、RAM12に記憶してある作業区分及び作業対象データDA1内の機器区分に対応する文書名を作業別文書対応テーブルTA2から抽出することにより、文書名を特定し(S211)、特定した文書名に対応する文書IDをRAM12に記憶する。
【0071】
CPU17は、文書別更新状態テーブルTA3を参照し、特定した文書名の更新状態が更新可であるか否かを判定し(S212)、更新状態が更新可でないと判定した場合(S212でNO)、作業を許可しない旨の通知を操作器2を介して出力し、仮更新処理を終了する。
【0072】
一方、CPU17は、更新状態が更新可であると判定した場合(S212でYES)、更新状態を仮更新とし(S213)、特定した文書名に対応する、作業に伴って更新すべき語句の属性を文書別更新属性テーブルTA4から抽出する(S214)。CPU17は、抽出した語句の属性、RAM12に記憶してある文書ID、プロジェクトID作業区分、及び自動更新のデータを含む語句候補データDA2を生成し(S215)、生成した語句候補データDA2を補助記憶部13に記憶する。
【0073】
CPU17は、担当者の入館がある旨の通知(図15(a)参照)を情報出力部16を介して管理者に対して出力し、仮更新処理を終了する。
【0074】
仮更新処理の終了時点において、CPU17は、並行して実行する、他のプロジェクトの仮更新処理において、同一の文書名を特定した場合、文書の更新状態が仮更新になっていることを理由としてこのプロジェクトの作業を許可しない。即ち、CPU17は、本更新が実行されるまで、他のプロジェクトにおいて、仮更新状態にある文書を更新させない。その結果、同時に異なる内容の更新が発生することを抑止して機器情報の整合化を図ることができる。
【0075】
また、CPU17は、通信端末装置4から出力要求を受信した場合、補助記憶部13に記憶してある語句候補データDA2を通信端末装置4へ送信する。担当者は、作業に伴って更新すべき語句の属性を確認することができる。
【0076】
図19は情報処理装置1が実行する本更新処理の手順を示すフローチャートである。情報処理装置1のCPU17は、仮更新処理を終了した後、機器管理テーブルTA5を読み出し(S301)、ラック3から各機器30の状態を含む機器情報を順次受信する。機器情報は、機器30の状態を示す語句が含まれている。
【0077】
CPU17は、受信した機器情報が機器管理テーブルTA5内のデータと異なるか否か、即ち、機器30の状態の変更を検出したか否かを判定し(S302)、機器30の状態の変更を検出していないと判定した場合(S302でNO)、ステップS302を繰り返す。例えば、CPU17は、「1機の型名TPCBL−B010の付帯品を防護エリアA01に設置されているラック3に2005年6月20日に増設した。」との機器情報をラック3から受信した場合であって、この機器情報が既に機器管理テーブルTA5に格納されていると判定したとき、機器30の状態は変更していないと判定する。
【0078】
一方、CPU17は、機器30の状態の変更を検出したと判定した場合(S302でYES)、RAM12に記憶してある文書IDの文書テーブルT3を読み出し(S303)、読み出した文書テーブルT3から語句候補データDA2内の語句の属性と一致する語句を抽出し、抽出した語句を受信した機器30の変更状態を示す語句に更新する(S304)。例えば、CPU17は、「1機の型名TPCBL−B010の付帯品を防護エリアA01に設置されているラック3に2005年6月20日に増設した。」との機器情報をラック3から受信した場合であって、この機器情報が機器管理テーブルTA5に未だ格納されていないと判定したとき、機器30の状態の変更を検出したと判定し、特定した文書内の候補を機器情報が含む語句に変更する。
【0079】
CPU17は、文書別更新状態テーブルTA3内の更新状態を仮更新から更新可に変更し(S305)、RAM12に記憶してある各種データを消去することにより、初期化を行う(S306)。
【0080】
CPU17は、担当者が作業を終了して退館する旨の通知(図15(b)参照)を情報出力部16を介して管理者に対して出力し、本更新処理の手順を終了する。
【0081】
本更新処理の終了時点において、CPU17は、他のプロジェクトにおける仮更新処理を実行することにより同一の文書名を特定した場合、他のプロジェクトの作業を許可する。即ち、CPU17は、機器30の状態の変更を検出したとき、作業に伴って更新すべき内容に自動更新することにより、機器情報の整合性を図ることができる。
【0082】
また、CPU17は、通信端末装置4から出力要求を受信した場合、補助記憶部13に記憶してある語句候補データDA2を通信端末装置4へ送信する。担当者は、最新状態に保持された文書を常に閲覧することができる。
【0083】
上述した実施の形態に関し、以下の付記を開示する。
【0084】
(付記1)
部外者の立入りを制限する防護エリアへの立入及び防護エリア内での作業を管理する防護エリア管理装置において、
立入りを許可する部外者の識別情報を規定する立入許可規則と、
防護エリア内で許可する各作業を部外者の属性に対応付けて規定する作業許可規則と、
防護エリア内に複数設置された機器のうちの作業対象となる機器を各作業に対応付けて規定する作業対象規則と、
防護エリア内に複数設置された機器に関する機器情報を各作業に対応付けて複数格納するデータベースと、
部外者の属性及び識別情報を含む部外者情報を受付ける受付手段と、
受付けた部外者情報に含まれる識別情報と前記立入許可規則に規定された識別情報とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定する立入許可判定手段と、
部外者の立入を許可する場合、受付けた部外者情報の属性と作業許可規則にて規定された属性とを比較して部外者に許可する防護エリア内での作業を特定する作業特定手段と、
特定した作業と作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定する作業対象特定手段と、
特定した作業対象となる機器に関する機器情報を前記データベースから選択する情報選択手段と、
選択した機器情報を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする防護エリア管理装置。
【0085】
(付記2)
前記作業は、機器の増設若しくは移設、機器の部品の増設若しくは移設、又は機器の附属品の増設若しくは移設のいずれかであることを特徴とする付記1に記載の防護エリア管理装置。
【0086】
(付記3)
前記機器情報は、機器の設置場所、運用手順若しくは操作手順、又は防護エリア内に複数設置された機器の一覧のいずれかについての情報であることを特徴とする付記1又は2に記載の防護エリア管理装置。
【0087】
(付記4)
作業に伴って更新すべき情報の属性を機器情報毎に規定する更新属性規則と、
該更新属性規則に従い前記属性と同一の候補を記憶する候補記憶手段と
を更に備えることを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の防護エリア管理装置。
【0088】
(付記5)
作業対象となる機器の状態を検出する状態検出手段と、
前記機器の状態が変更されたことを検出した場合、記憶してある候補を変更された状態を示す情報に更新する更新手段と
を更に備えることを特徴とする付記4に記載の防護エリア管理装置。
【0089】
(付記6)
前記情報選択手段は、前記更新手段で候補を更新するまで、該候補を抽出した機器情報を選択しないようにしてあることを特徴とする付記5に記載の防護エリア管理装置。
【0090】
(付記7)
前記機器情報は、文書形式のデータであり、
前記更新属性規則は、作業に伴って更新すべき語句の属性を規定し、
前記更新手段は、前記機器の状態が変更されたことを検出した場合、記憶してある候補を変更された状態を示す語句に更新するようにしてあることを特徴とする付記6に記載の防護エリア管理装置。
【0091】
(付記8)
コンピュータに、部外者の立入りを制限する防護エリアへの立入及び防護エリア内での作業を管理させるコンピュータプログラムにおいて、
部外者の属性及び識別情報を含む部外者情報を受付けさせるステップと、
受付けた部外者情報に含まれる識別情報と、立入を許可する部外者の識別情報を規定する立入許可規則とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定させるステップと、
部外者の立入を許可する場合、受付けた部外者情報と、防護エリア内で許可する各作業を部外者の属性に対応付けて規定する作業許可規則とを比較して部外者に許可する防護エリア内での作業を特定させるステップと、
特定した作業と、防護エリア内に複数設置された機器のうちの作業対象となる機器を各作業に対応付けて規定する作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定させるステップと、
特定した作業対象となる機器に関する機器情報を、防護エリア内に複数設置された機器に関する機器情報を各作業に対応付けて複数格納するデータベースから選択させるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
【0092】
(付記9)
作業に伴って更新すべき情報の属性を機器情報毎に規定する更新属性規則に従い前記属性と同一の候補を記憶させるステップ
をコンピュータに更に実行させることを特徴とする付記8に記載のコンピュータプログラム。
【0093】
(付記10)
作業対象となる機器の状態を検出させるステップと、
前記機器の状態が変更されたことを検出した場合、記憶してある候補を変更された状態を示す情報に更新させるステップと
をコンピュータに更に実行させることを特徴とする付記8又は9に記載のコンピュータプログラム。
【0094】
(付記11)
記憶してある候補を変更された状態を示す情報に更新するまで、該候補を抽出した機器情報を選択させないステップ
をコンピュータに更に実行させることを特徴とする付記9に記載のコンピュータプログラム。
【図面の簡単な説明】
【0095】
【図1】情報処理装置を用いるシステムの全体構成を示す概念図である。
【図2】防護エリアを説明するための模式図である。
【図3】情報処理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】補助記憶部の記憶内容及びCPUの機能ブロックを示す図である。
【図5】契約者データベースの格納例を示す図である。
【図6】作業計画データベースの格納例を示す図である。
【図7】作業許可テーブルの格納例を示す図である。
【図8】作業対象データのデータ構造を示す図である。
【図9】作業別文書対応テーブルの格納例を示す図である。
【図10】文書別更新状態テーブルの格納例を示す図である。
【図11】文書別更新属性テーブルの格納例を示す図である。
【図12】語句候補データのデータ構造を示す図である。
【図13】機器管理テーブルの格納例を示す図である。
【図14】文書データベースの格納例を示す図である。
【図15】情報処理装置が出力する通知の表示例を示す図である。
【図16】情報処理装置が実行する立入許可判定処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】情報処理装置が実行する仮更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図18】情報処理装置が実行する仮更新処理の手順を示すフローチャートである。
【図19】情報処理装置が実行する本更新処理の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0096】
1 情報処理装置
10 外部記憶部
11 通信部
12 RAM
13 補助記憶部
14 データベース通信部
15 操作部
16 情報出力部
17 CPU
2 操作器
3 ラック
30 機器
31 付帯品
4 通信端末装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部外者の立入りを制限する防護エリアへの立入及び防護エリア内での作業を管理する防護エリア管理装置において、
立入りを許可する部外者の識別情報を規定する立入許可規則と、
防護エリア内で許可する各作業を部外者の属性に対応付けて規定する作業許可規則と、
防護エリア内に複数設置された機器のうちの作業対象となる機器を各作業に対応付けて規定する作業対象規則と、
防護エリア内に複数設置された機器に関する機器情報を各作業に対応付けて複数格納するデータベースと、
部外者の属性及び識別情報を含む部外者情報を受付ける受付手段と、
受付けた部外者情報に含まれる識別情報と前記立入許可規則に規定された識別情報とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定する立入許可判定手段と、
部外者の立入を許可する場合、受付けた部外者情報の属性と作業許可規則にて規定された属性とを比較して部外者に許可する防護エリア内での作業を特定する作業特定手段と、
特定した作業と作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定する作業対象特定手段と、
特定した作業対象となる機器に関する機器情報を前記データベースから選択する情報選択手段と、
選択した機器情報を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする防護エリア管理装置。
【請求項2】
前記作業は、機器の増設若しくは移設、機器の部品の増設若しくは移設、又は機器の附属品の増設若しくは移設のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の防護エリア管理装置。
【請求項3】
前記機器情報は、機器の設置場所、運用手順若しくは操作手順、又は防護エリア内に複数設置された機器の一覧のいずれかについての情報であることを特徴とする請求項1又は2に記載の防護エリア管理装置。
【請求項4】
作業に伴って更新すべき情報の属性を機器情報毎に規定する更新属性規則と、
該更新属性規則に従い前記属性と同一の候補を記憶する候補記憶手段と
を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の防護エリア管理装置。
【請求項5】
作業対象となる機器の状態を検出する状態検出手段と、
前記機器の状態が変更されたことを検出した場合、記憶してある候補を変更された状態を示す情報に更新する更新手段と
を更に備えることを特徴とする請求項4に記載の防護エリア管理装置。
【請求項6】
前記情報選択手段は、前記更新手段で候補を更新するまで、該候補を抽出した機器情報を選択しないようにしてあることを特徴とする請求項5に記載の防護エリア管理装置。
【請求項7】
コンピュータに、部外者の立入りを制限する防護エリアへの立入及び防護エリア内での作業を管理させるコンピュータプログラムにおいて、
部外者の属性及び識別情報を含む部外者情報を受付けさせるステップと、
受付けた部外者情報に含まれる識別情報と、立入を許可する部外者の識別情報を規定する立入許可規則とを比較して部外者の立入を許可するか否かを判定させるステップと、
部外者の立入を許可する場合、受付けた部外者情報と、防護エリア内で許可する各作業を部外者の属性に対応付けて規定する作業許可規則とを比較して部外者に許可する防護エリア内での作業を特定させるステップと、
特定した作業と、防護エリア内に複数設置された機器のうちの作業対象となる機器を各作業に対応付けて規定する作業対象規則とを比較して作業対象となる機器を特定させるステップと、
特定した作業対象となる機器に関する機器情報を、防護エリア内に複数設置された機器に関する機器情報を各作業に対応付けて複数格納するデータベースから選択させるステップと
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−217643(P2009−217643A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−61777(P2008−61777)
【出願日】平成20年3月11日(2008.3.11)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】