説明

院内感染防止用具

【課題】 点滴中に病院内を移動する際、院内感染の心配が生じることなく移動できるようにするための院内感染防止用用具の提供を図る。
【解決手段】 点滴用スタンドAの上端に対して、後記カバー体4に対する開閉の案内を行わせるための開閉案内用環状固定枠1を取付け、当該開閉案内用環状固定枠1に対して、その外側に位置して起伏自在とするように取付けた環状可動枠2を具え、更に、高さ方向全長に亘った直線状の開閉用部Sをその側方部分にを形成して成るカバー体4を、前記環状可動枠2に対して被着させ、当該環状可動枠2を立ち上がらせるように回動させた際に、当該カバー体4はその開閉用部Sが開閉案内用環状固定枠1の先端部分に衝接させられると共に当該固定枠1の相対的突入作用に基き押し開かされるように構成した院内感染防止用具に係る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、点滴中に病院内を移動する際、院内感染の心配が生じることなく移動できるようにするための院内感染防止用具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば病室から、診察室への移動、会計のための窓口への移動、見舞客との歓談のための待合室への移動等、病院内を移動する機会は結構多いものである。 そして、これらの移動に際して他の患者や外来者との接触に基き、風邪等の病気をうつされてしまう、いわゆる院内感染の恐れが生じることを余儀なくされた。
【0003】
従来、このような感染を防止するための手段として、予防衣を着用することを通例とした(例えば第1特許文献参)。
然し乍、点滴を受けながらの移動時には、点滴用スタンド(例えば第2特許文献参照)と共に移動しなければならず、そしてこれと連なっている点滴の管の存在もあるため、上記したような予防衣の脱ぎ着には困難性が必然伴うためである。 従って、このような予防衣の着用は殆ど不適当とされた。
更に、点滴を受けながら車椅子に乗っての移動に際しては、点滴用スタンドを具えた車椅子(特許文献3参照)を使用するが、この場合にあっても、上記点滴スタンドと共に移動する場合と同様に、点滴を受けている腕部分は必然的に露出状態となることを余儀なくされた。
【0004】
そして、このように腕部分を露出状態にあり、かつ、点滴用チューブが腕に刺し込まれている状態では、上記したような予防衣着用が出来ず、従って、その移動時に院内感染を生じてしまう確率が比較的高いものとされた。 更に、点滴を受けていると言うことは、体力的な低下が生じている場合が多く、従って、病原菌に対する耐性が弱く、院内感染の恐れがより一層強まることとされた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2000−073209号公報
【特許文献2】特開2011−010682号公報
【特許文献3】特開2010−253121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、点滴を受けながらの移動に際しては、点滴用スタンドを含めて体全体がカバー体に覆われるようにすることによって、院内感染に対する恐れを回避させ、以って前述したような従来の問題点の解消化を図ると同時に、当該カバー体内の開閉が極めてスムーズに成されるように構成した新規の院内感染防止用具を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は請求項1に記載のように、移動用キャスターを具えた点滴用スタンドAの上端に対して、後記カバー体4に対する開閉の案内を行わせるための開閉案内用環状固定枠1を取付け、当該開閉案内用環状固定枠1に対して、その外側に位置して起伏自在とするように取付けた環状可動枠2を具え、更に、高さ方向全長に亘った直線状の開閉用部Sをその側方部分に形成して成るカバー体4を、前記環状可動枠2に対して被着させ、当該環状可動枠2を立ち上がらせるように回動させた際に、当該カバー体4はその開閉用部Sが開閉案内用環状固定枠1の先端部分に衝接させられると共に当該固定枠1の相対的突入作用に基き押し開かされるように構成した院内感染防止用具に係る。
【0008】
本発明は請求項2に記載のように、開閉案内用環状固定枠1のスタンドに対する取付け用基端部1aを直杆状に形成すると共に、環状可動枠2の所要箇所には水平直杆部2aを架設し、開閉案内用環状固定枠1に対する当該環状可動枠2の起伏自在の取付けを、当該取付け用基端部1aと水平直杆部2aとを枢支連結杆3を介して連結するように構成した請求項1に記載の院内感染防止用具を実施の態様とする。
【0009】
本発明は請求項3に記載のように、カバー体4を不透明な材料で形成すると共に、点滴中の患者の眼の高さの部分に、透明資材製窓部4aを設けるように構成した請求項1または請求項2の何れかに記載の院内感染防止用具を実施の態様とする。
【0010】
本発明は請求項4に記載のように、カバー体4の大きさの範囲を、歩行患者が立って入れる大きさから、車椅子に乗っている患者が入れる程度の大きさとするように設定した請求項1乃至請求項3の何れかに記載の院内感染防止用具を実施の態様とする。
【0011】
本発明は請求項5に記載のように、環状可動枠2として、その頂面中心部分から周面方向に垂下する湾曲状に形成したものを用いて成る請求項1乃至請求項4の何れかに記載の院内感染防止用具を実施の態様とする。
【0012】
本発明は請求項6に記載のように、開閉案内用環状固定枠1を環状可動枠2より高位置に取付けるように構成した請求項1乃至請求項5の何れかに記載の院内感染防止用具を実施の態様とする。

【発明の効果】
【0013】
本発明は請求項1に記載のような構成、すなわち、移動用キャスターを具えた点滴用スタンドAの上端に対して、後記カバー体4に対する開閉の案内を行わせるための開閉案内用環状固定枠1を取付け、当該開閉案内用環状固定枠1に対して、その外側に位置して起伏自在とするように取付けた環状可動枠2を具え、更に、高さ方向全長に亘った直線状の開閉用部Sをその側方部分に形成して成るカバー体4を、前記環状可動枠2に対して被着させ、当該環状可動枠2を立ち上がらせるように回動させた際に、当該カバー体4はその開閉用部Sが開閉案内用環状固定枠1の先端部分に衝接させられると共に当該固定枠1の相対的突入作用に基き押し開かされるように構成したから、点滴を行いながらの移動に際して、点滴用スタンドを含めて患者の体全体がカバー体に覆われているため、身体に対する黴菌が付着することがよく防止され、いわゆる院内感染というような事態発生を未然に回避させる。 同時に、例えばカバー体を不透明材料で形成した場合、カバー体内の患者は、周りの人々の眼から遮られているため、一般人と紛れていても、点滴患者であることに基づく一種の気恥ずかしさを感じることなく移動することが出来る。
【0014】
更に、環状可動枠2を立ち上がらせるように回動させることにより、カバー体4の開閉用部Sを自動的に開かれることとなるから、患者のカバー体4内に対する出入りが極めて迅速かつ容易に行われる。 そして、当該環状可動枠2の起伏運動を、例えば、当該環状可動枠2に取付けた適宜の引き紐に基く手動的連動手段、または、電動機を用いた自動的手段、若しくは、ゼンマイ等を用いたスプリング手段(例えば日除け巻き上げ及び引下げ状態でのラチェット的停止手段を付加したスプリング手段)等、適宜な手段を付加することにより、自動的回動目的を達成させることも可能化される。
【0015】
本発明は請求項2に記載のような構成、すなわち、開閉案内用環状固定枠1のスタンドに対する取付け用基端部1aを直杆状に形成すると共に、環状可動枠2の所要箇所には水平直杆部2aを架設し、開閉案内用環状固定枠1に対する当該環状可動枠2の起伏自在の取付けを、当該取付け用基端部1aと水平直杆部2aとを枢支連結杆3を介して連結するように構成したから、前記請求項1の場合と同様な効果を奏すると共に、開閉案内用環状固定枠1に対する当該環状可動枠2の起伏自在の取付けを、極めてシンプルな形で達成することが出来る。 そして、スタンドに対する固定物は、開閉案内用環状固定枠1だけとするため、スタンドに対して既存の締め金具を利用する等によりその固定目的が達成されるため、当該スタンドは既存のものを転用利用することが可能とされる。
【0016】
本発明は請求項3に記載のような構成、すなわち、カバー体4を不透明な材料で形成すると共に、点滴中の患者の眼の高さの部分に、透明資材製窓部4aを設けるように構成したから、前記請求項1の場合と同様な効果を奏すると共に、内部に居る患者は、カバー体により、周りの人々の眼から遮られているため、点滴患者であることの一種の気恥ずかしさを感じることなく移動することが出来る。 そして、当該透明資材製窓部の存在に基き、歩行時の視界は確保されることとなる。
【0017】
本発明は請求項4に記載のような構成、すなわち、カバー体4の大きさの範囲を、歩行患者が立って入れる大きさから、車椅子に乗っている患者が入れる程度の大きさとするように設定したから、車椅子Bに乗っている患者に対する利用も可能化される。 なお、この場合、車椅子の所要箇所に予め固定されている点滴スタンドの上端部分に対して、既述したような構成に基きカバー体を取り付けることにより、患者が乗っている車椅子全体を被うことができ、前記請求項1の場合と同様な効果を奏することとなる。
【0018】
本発明は請求項5に記載のような構成、すなわち、環状可動枠2として、その頂面中心部分から周面方向に垂下する湾曲状に形成したものを用いるようにしたから、前記請求項1の場合と同様な効果を奏すると共に、カバー体4の頂面がその自重に基き凹状に垂れ下がるような事態発生を未然に防止することがきる。
【0019】
本発明は請求項6に記載のような構成、すなわち、開閉案内用環状固定枠1を環状可動枠2より高位置に取付けるようにしたから、前記請求項1の場合と同様な効果を奏すると共に、患者の頭上部分に対する空間が増大化され、カバー内での閉塞感の緩和が図られる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の使用状態を表した説明用斜視図である。
【図2】カバー体を省略して示す本発明の平面図である。
【図3】カバー体を省略して示す本発明の正面図である。
【図4】本発明の全体を表した一部切欠正面図である。
【図5】本発明の他の実施例の全体を表した一部切欠正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1乃至図5は本発明の実施例を表したものである。 同図において、Aは移動用キャスターを具えた既存の点滴用スタンド、1は当該スタンドAの上端に水平状に固設した開閉案内用環状固定枠であって、後述するカバー体4に対する開閉の案内を行わせるためのものである。 なお、その取り付け手段はクランプ等適宜の連結金具を用いて行うことが好ましい。
【0022】
そして、上記開閉案内用環状固定枠1のスタンドに対する取付け用基端部1aは、後述する環状可動枠3を枢支するために直杆状に形成すると共に、その先端部分1bは、後述するカバー体4の開閉用部Sに臨まされるように構成してある。
【0023】
2は環状可動枠であって、上記した開閉案内用環状固定枠1に対して、その外側に於いて起伏自在とするように取付けてある。 すなわち、当該環状可動枠2の所要箇所に架設した水平直杆部2aと、上記した開閉案内用環状固定枠1のスタンドAに対する取付け用基端部1aとの間を、枢支連結杆3を介して連結する事により、当該環状可動枠2は開閉案内用環状固定枠1に対して起伏自在とするように連結してある。(図3参照)
【0024】
なお、上記した環状可動枠2の寸法は、当該点滴用スタンドAと、当該スタンドAを用いて点滴を行う患者が歩行可能とする程度のスペースを保った状態でスッポリと入る程度の大きさを具えたものである。 然し乍、患者自身が車椅子に乗った状態で入る場合も想定され、この場合はそれに即した大きさの環状可動枠を用いるものとする。 すなわち、点滴用スタンドとして、車椅子の側面等所要箇所に予め取り付けられている車椅子用点滴スタンドを用い、これに対して、相応の大きさを具えた開閉案内用環状固定枠を、前述したと同様な形態で起伏自在に取り付けるように構成して実施することもできる。
【0025】
4はカバー体であって、上記した環状可動枠2に対してその上面部分及び側周面部分を被うように全周に亘ってカーテン状に垂下させるように取り付けてある。 そして、当該カバー体4は点滴を行っている患者の頭の上から膝の高さまでを被う程度の丈幅を具えていることが好ましい。 そして、当該カバー体4は不透明な材料を用いると共に、防菌性、耐消毒処理に適した材料、例えば合成樹脂製シート材等を用いることが好ましいが、布材、化学繊維材等のような軽い材質のものであっても良い。
【0026】
4aは上記患者の眼のあたりに位置するように設けた透明資材製窓部であって、歩行に際する透視用窓としての役割を果たすものである。 すなわち、カバー体4内にいる患者は、カバー体4が不透明素材の場合は周りの人々から見られることがないが、歩行時の視野が妨げられることとなる。 そのために、当該透明資材製窓部4aを透して当該患者の視界確保がなされるように構成してある。 なお、カバー体4を透明資材で形成した場合は、このような窓部4aの形成は不要である。
【0027】
ところで、上記したカバー体4であるが、その側方部分には、患者の出入りを行わせるために、高さ方向全長に渡って開閉用部Sが形成してある。 当該開閉用部Sは図示のように両端縁を開閉自在に重ね合わせるように構成したもの(巻きスカート状の構成)、或いはスリット状に構成したもの等、適宜形態のものであっても可とする。
【0028】
更に、カバー体4の取り付けは、既述したように環状可動枠2に対して上面からスッポリと被せるようにして取り付けるものであり、この状態において患者は前記開閉用部S部分から出入りを行うものであるが、本発明にあっては、前述した開閉案内用環状固定枠1と、これに起伏自在に連結した環状可動枠2とによる下記するような作用に基き、当該カバー体4の開閉がスムーズに行われるように構成してある。
【0029】
すなわち、図2及び図3に示す状態において、カバー体4を取付けてある環状可動枠2を、図3に示す矢印方向に立ち上がらせるように回動させれば、これに伴いカバー体4も、
その開閉用部Sが上昇しながら同期的回動が成される。 そして、当該同期的回動に基き当該開閉用部Sは、開閉案内用環状固定枠1の先端部分に衝接すると共に、当該回動につれてこれが拡開状態に押し広げられるような作用が奏されることとなる。 従って、このよう押し広げ状態で、患者はカバー体4内部に、直接的あるいは車椅子に乗った状態で入ることと共に、当該環状可動枠2を元位置に戻せば(水平状態に戻せば)、開閉用部Sは再び閉じられ、患者はカバー体によって覆われた状態に保たれることとなる。(図1参照) なお、患者が出る場合の開閉も上記と同様にして行われる。
【0030】
ところで、上述したような環状可動枠2の起伏作動であるが、図面に於いては省略してあるが、当該環状可動枠2に取付けた適宜の引き紐に基く手動的連動手段、電動機を用いた自動的手段、ゼンマイ等を用いたスプリング手段(例えば日除け巻き上げ及び引下げ状態でのラチェット的停止手段を付加したスプリング手段)等、適宜な手段に依存するものとする。
【0031】
然し乍、本発明にあっては、開閉案内用環状固定枠1とこれに起伏自在に連結した環状可動枠2の存在に基き、カバー体4の開閉が機械的に行われるようにした構成自体を技術的要部とするものである。 従って、当該環状可動枠2の起伏作動を行わせるための手段は、本発明に対して適宜に付加的に設ける技術に属するため、同手段に対する具体的な詳細説明は省略する。
【0032】
図5は本発明における他の実施例を表したものである。 すなわち、図1乃至図4に示す実施例の場合、カバー体4として薄手の腰の無い材料を用いた場合、環状可動枠2に被せられている頂面部分がその自重に基き下方に凹むような垂下変形を生じてしまうことが想定される。 図5に示す実施例はこのような問題の解消化を図ったものである。
【0033】
すなわち、図5に示す実施例にあっては、環状可動枠2の頂面中心部分から周面方向に垂下する湾曲状に形成したものを用いることによって、上述したような問題の解消化を図るように構成したものである。 そして、当該環状可動枠2を開閉案内用環状固定枠1より高位置にあるように起伏自在に取付けることにより、患者の頭上部分の空間的広がりを形成することが出来ると同時に上記問題の解決化が図られる。 本発明はこのような形態で実施する場合もある。
【0034】
本発明は図1に示すような状態で使用に供するものである。 そして、この状態において患者はその周りをカバーされた状態となるため、点滴用スタンドと共に移動する際に、近傍者が咳きをして風邪をうつしてしまうと言うような心配を生じることなく、病院内での移動が可能化される。 同時に、カバー体内部の患者は、周りの人々の眼から遮られているため、点滴患者であることの一種の気恥ずかしさを感じることなく移動することが出来る。
【0035】
また、カバー体4の開閉は、環状可動枠2の起伏自在の回動に基き、開閉案内用環状固定枠1先端部分の、当該カバー体4の開閉用腰Sに対する相対的接近突入に基き達成されるため、当該カバー体4の開閉が極めて容易に達成されると共に、既述したような自動的開閉システムを付加することが許容化される。
【産業上の利用可能性】
【0036】
院内感染防止のために利用できる。
【符号の説明】
【0037】
A 点滴用スタンド
1 開閉案内用環状固定枠
1a 取付け用基端部
2 環状可動枠
2a 水平直杆部
3 枢支連結杆
4 カバー体
4a 透明資材製窓部
S 開閉用部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
移動用キャスターを具えた点滴用スタンド(A)の上端に対して、後記カバー体(4)に対する開閉の案内を行わせるための開閉案内用環状固定枠(1)を取付け、当該開閉案内用環状固定枠(1)に対して、その外側に位置して起伏自在とするように取付けた環状可動枠(2)を具え、更に、高さ方向全長に亘った直線状の開閉用部(S)をその側方部分に形成して成るカバー体(4)を、前記環状可動枠(2)に対して被着させ、当該環状可動枠(2)を立ち上がらせるように回動させた際に、当該カバー体(4)はその開閉用部(S)が開閉案内用環状固定枠(1)の先端部分に衝接させられると共に当該固定枠(1)の相対的突入作用に基き押し開かされるように構成した院内感染防止用具。
【請求項2】
開閉案内用環状固定枠(1)のスタンドに対する取付け用基端部(1a)を直杆状に形成すると共に、環状可動枠(2)の所要箇所には水平直杆部(2a)を架設し、開閉案内用環状固定枠(1)に対する当該環状可動枠(2)の起伏自在の取付けを、当該取付け用基端部(1a)と水平直杆部(2a)とを枢支連結杆(3)を介して連結するように構成した請求項1に記載の院内感染防止用具。
【請求項3】
カバー体(4)を不透明な材料で形成すると共に、点滴中の患者の眼の高さの部分に、透明資材製窓部(4a)を設けるように構成した請求項1または請求項2の何れかに記載の院内感染防止用具。
【請求項4】
カバー体(4)の大きさの範囲を、歩行患者が立って入れる大きさから、車椅子に乗っている患者が入れる程度の大きさとするように設定した請求項1乃至請求項3の何れかに記載の院内感染防止用具。
【請求項5】
環状可動枠(2)として、その頂面中心部分から周面方向に垂下する湾曲状に形成したものを用いて成る請求項1乃至請求項4の何れかに記載の院内感染防止用具。
【請求項6】
開閉案内用環状固定枠(1)を環状可動枠(2)より高位置に取付けるように構成した請求項1乃至請求項5の何れかに記載の院内感染防止用具。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2012−231891(P2012−231891A)
【公開日】平成24年11月29日(2012.11.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−101571(P2011−101571)
【出願日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(306024805)株式会社 林物産発明研究所 (155)
【Fターム(参考)】