説明

除湿剤保持具

【課題】除湿剤による吸湿面積の増大を図ることができる除湿剤保持具を提供する。
【解決手段】保持具本体21を、横方向に連設された四つの保持シート22で構成し、保持シート22に横方向に延在した一対のスリット31を延設して両スリット31間に帯部32を形成する。保持シート22の一般部33から帯部32を前方へ押し出すことによって一般部33と帯部32間に薄肉状の除湿剤2を挿入可能とし、この隙間に除湿剤2を挿入することで、単一の除湿剤2を帯部32と一般部33間に挟持して保持するための保持部34を形成できるように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、薄肉状に形成された除湿剤を保持する除湿剤保持具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、薄肉状に形成された除湿剤を保持する際には、除湿剤保持具が用いられていた(例えば、特許文献1〜4)。
【0003】
これらの除湿剤保持具は、前記除湿剤を収容する収容部からなり、該収容部の前面には、複数の通気口が開設されている。
【0004】
これにより、前記除湿剤の吸湿面を前面に向けて前記収容部内に収容することで、前記通気口から湿気を吸収し、除湿できるように構成されている。
【特許文献1】実開平06−021742号公報
【特許文献2】特開平11−347339号公報
【特許文献3】特開2001−190924号公報
【特許文献4】特開2003−080020号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の除湿剤保持具にあっては、前記収容部内に収容された除湿剤の吸湿面からの吸湿面積は、前記収容部の前面に開設された通気口によって制限されてしまう。
【0006】
このとき、前記通気口の開口面積を増大させる構造が考えられるが、前記収容部の剛性を保つために、その開口面積の増大には、限界があった。
【0007】
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、除湿剤による吸湿面積の増大を図ることができる除湿剤保持具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために本発明の請求項1の除湿剤保持具にあっては、薄肉状に形成された除湿剤を保持具本体で保持する除湿剤保持具において、前記保持具本体をシート体で構成するとともに、該保持具本体に一対のスリットを形成して両スリット間に帯部を設け、該帯部を前記保持具本体の一般部から前方へ突出させた状態で前記帯部と前記一般部との間に前記除湿剤を挟持して保持する保持部を設けた。
【0009】
すなわち、薄肉状の除湿剤を保持具本体にセットする際には、該保持具本体のスリット間に形成された帯部を、当該保持具本体の一般部から前方へ突出させて保持部を形成するとともに、前記除湿剤を吸湿面が前方を向くように配置して前記保持部に保持する。
【0010】
すると、前記除湿剤は、前記保持部を構成する前記帯部と前記一般部との間に挟持された状態で保持される。
【0011】
このとき、該除湿剤は、前記吸湿面が前方を向くように配置されており、該吸湿面は、前記帯部が掛けられた部分のみが覆われる。
【0012】
一方、前記保持具本体は、前記帯部として前記除湿剤の前方側へ押し出された部分が開口しており、前記除湿剤の裏面は、この開口部を介して裏側に露出される。
【0013】
また、請求項2の除湿剤保持具においては、矩形状の前記除湿剤を前記保持部に保持した状態で前記除湿剤の角部が位置する前記一般部の部位に前記角部を挿入する為の切欠部を設けた。
【0014】
すなわち、前記除湿剤を前記保持部に保持した状態において、当該除湿剤の角部が位置する前記一般部の部位には、前記角部を挿入する為の切欠部が開設されている。
【0015】
このため、前記帯部で保持された前記除湿剤の角部を前記切欠部に挿入することで、前記除湿剤の前記切欠部側へのズレが防止される。
【0016】
さらに、請求項3の除湿剤保持具では、前記保持具本体の縁部より延出する舌片を前記帯部の延長上に設けるとともに、該舌片が前記各スリットの延長線を超えた位置でも前記保持具本体と連続するように前記舌片の幅寸法を前記帯部より幅広に設定した。
【0017】
すなわち、前記保持具本体の縁部からは舌片が延出しており、前記除湿剤を保持した保持具本体を簀の子の下部や壁面に沿った隙間に挿入する際には、前記舌片を摘むことで、保持された前記除湿剤をより奥側に配置することができる。
【0018】
このとき、前記保持具本体は、前記帯部で前記保持部を形成した際に横長の開口部が前記両スリット間に形成されており、当該開口部側部での剛性が低下しがちである。
【0019】
しかし、前記舌片は、前記帯部の延長上に設けられ、前記舌片の幅寸法は前記帯部より幅広に設定されており、当該舌片は、前記各スリットの延長線を超えた位置でも前記保持具本体に連設されている。このため、前記開口部によって剛性が低下した開口部の側部に位置する部位は、前記舌片によって補強される。
【0020】
加えて、請求項4の除湿剤保持具にあっては、単一の除湿剤を保持する前記保持部を備えた保持シートを複数連設するとともに、各保持シートを、前記保持部を構成する前記スリットの延在方向に並設した。
【0021】
すなわち、単一の除湿剤を保持する前記保持部を備えた保持シートは、複数連設されており、各保持シートが連設されてなる保持具本体は、横長に形成されている。このため、前記保持具本体を長さ方向に移動して、簀の子の下部や壁面に沿った隙間に挿入することで、当該保持具本体に保持された各除湿剤は、より奥側に配置される。
【0022】
このとき、前記各保持シートは、前記保持部を構成する前記スリットの延在方向に並設されており、当該保持具本体を長さ方向へ移動する際には、前記スリットの延在方向に移動される。
【0023】
このため、前記スリットの延在方向に対して交差した交差方向へ移動する場合と比較して、前記スリットへの不用意な引っ掛かりが防止される。
【発明の効果】
【0024】
以上説明したように本発明の請求項1の除湿剤保持具にあっては、前記除湿剤を吸湿面が前方を向くように配置するとともに、前記保持部を構成する前記帯部と前記一般部との間に挟持することで、前記帯部が掛けられた部分のみが覆われた状態において、前記除湿剤を前記保持具本体に保持することができる。
【0025】
このため、除湿剤を収容した収容部の前面に通気口を設けて吸湿面を露出する構造上、前記通気口の開口面積の増大が前記収容部の剛性を保つ上で自ずと制限されてしまう従来と比較して、外部に露出した吸湿面積の増大を容易に図ることができる。これにより、吸湿性能を高めることができ、除湿効果の向上を図ることができる。
【0026】
そして、前記保持具本体は、前記帯部として前記除湿剤の前方側へ押し出された部分が開口しており、前記除湿剤の裏面は、この開口部を介して裏側に露出する。このとき、一般的に前記除湿剤の裏面は、内部の薬剤での吸湿状態を観察する為に、透明シート等によって視認可能に構成されており、前記保持具本体を裏返すことで、前記開口部を介して前記除湿剤の裏面から吸湿状態を観察することができる。
【0027】
したがって、前記帯部を形成するために設けられた前記開口部を覗き窓として有効利用することができる。
【0028】
また、請求項2の除湿剤保持具では、前記除湿剤を前記保持部に保持した状態において、当該除湿剤の角部が位置する前記一般部の部位に前記角部を挿入する為の切欠部が開設されており、前記帯部で保持された前記除湿剤の角部を前記切欠部に挿入することで、前記除湿剤の前記切欠部側へのズレを防止することができる。
【0029】
このため、当該保持具本体を起立して壁面に沿った隙間に挿入する場合であっても、前記除湿剤の前記帯部からのズレ落ちを未然に防止することができる。
【0030】
さらに、請求項3の除湿剤保持具においては、前記保持具本体を簀の子の下部や壁面に沿った隙間に挿入する際に、前記保持具本体の縁部から延出した舌片を摘むことによって、当該保持具本体に保持された前記除湿剤をより奥側に配置することができる。
【0031】
このとき、前記保持具本体は、前記帯部で前記保持部を形成した際に横長の開口部が前記両スリット間に形成されており、当該開口部側部での剛性が低下しがちである。
【0032】
しかしながら、前記帯部の延長上に設けられた前記舌片の幅寸法を前記帯部より幅広に設定し、当該舌片を前記各スリットの延長線を超えた位置でも前記保持具本体に連設するように構成したので、前記開口部によって剛性が低下した開口部側部の部位を前記舌片によって補強することができる。
【0033】
これにより、前記舌片を摘んで前記保持具本体を出し入れする際に、当該保持具本体が前記開口部の側部にて折れ曲がるといった不具合を確実に防止することができる。
【0034】
加えて、請求項4の除湿剤保持具にあっては、単一の除湿剤を保持した保持シートを複数連設して保持具本体を横長に形成したため、当該保持具本体を長さ方向に移動して簀の子の下部や壁面に沿った隙間に挿入する際には、前記保持具本体に保持された各除湿剤を、より奥側に配置することができる。
【0035】
このとき、前記各保持シートは、前記保持部を構成する前記スリットの延在方向に並設されており、当該保持具本体を長さ方向へ移動する際には、前記スリットの延在方向に移動することとなる。
【0036】
このため、前記スリットの延在方向に対して交差方向へ移動する場合と比較して、前記スリットへの不用意な引っ掛かりを防止することができ、前記保持具本体の出し入れをスムーズに行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0037】
以下、本発明の一の実施の形態を図に従って説明する。
【0038】
図1は、本実施の形態にかかる除湿剤保持具1を示す図であり、該除湿剤保持具1は、薄肉のシート状に形成された除湿剤2を保持できるように構成されている。
【0039】
すなわち、前記除湿剤2は、表面を構成する表面シート11と裏面を構成する裏面シートとによって構成されており、長方形状に形成されている。前記表面シート11は、水は通さず湿気のみを透過させる透過性を備えており、前記裏面シートは、湿気も水も透過しない非透過性の透明フィルムによって構成されている。
【0040】
前記表面シート11と前記裏面シートとは、その周囲部が全周に渡って接合されており、この接合部の内側には、収容空間が形成されている。
【0041】
この収容空間には、湿気を吸収する顆粒状の塩化カルシウム等の除湿薬剤と、水分を吸収して膨潤する顆粒状の増粘剤が収納されており、当該除湿剤2外部の湿気を前記表面シート11を介して内部へ取り込み、内部の薬剤が潮解することで湿気を吸湿できるように構成されている。
【0042】
このとき、前記裏面シートは、透明フィルムで構成されていることから、前記薬剤の溶解状態を当該裏面シート側から観察できるように構成されている。
【0043】
前記除湿剤保持具1を構成する保持具本体21は、シート体としての台紙によって形成されており、打ち抜きによって横長の長方形状に形成されている。該保持具本体21は、横方向に連設された四つの保持シート22,・・・によって構成されており、各保持シート22,・・・は、縦長の長方形状に形成されている。各保持シート22,・・・間には、折曲容易な折曲部23,・・・が設定されており、図中左側から二番面と三番面の保持シート22,22間には、破線の切り込みによって構成された昜切断部24が設定されている。
【0044】
各保持シート22,・・・の上下方向中央部には、各保持シート22,・・・の並び方向である横方向に延在した一対のスリット31,31が離間して平行に延設されており、両スリット31,31間には、横長の帯部32が形成されている。これにより、前記保持シート22の一般部33から前記帯部32の中央部を前方へ突出させるように押し出すことによって、前記一般部33と前記帯部32との間に前記除湿剤2を挿入可能な隙間を形成し、この隙間に前記除湿剤2を挿入することで、単一の除湿剤2を前記帯部32と前記一般部33との間に挟持して保持するための保持部34を形成できるように構成されている。
【0045】
前記各スリット31,31は、幅寸法を有した細長の開口部によって構成されており、このスリット31の幅寸法は、薄肉状の前記除湿剤2を挟持した状態で保持力を発揮できるように幅狭に設定されている。各スリット31,・・・の中途部には、円形の小穴部41,・・・が三箇所に設定されており、スリット打ち抜き後に残存した打ち抜き片を除去する為の棒状の抜き歯を前記一般部33との干渉を防止しつつ挿通できるように構成されている。
【0046】
また、各保持シート22,・・・には、矩形状の前記除湿剤2を前記保持部34に保持した状態において、前記除湿剤2の下側の角部51,51が位置する前記一般部33の部位に切欠部52,52が開設されている。各切欠部52,・・・は、当該保持シート22の中心部より側方へ向かうに従って斜め上方へ向けて延在した直線部53と、該直線部53の両端部を連設する円弧状の円弧部54との内側に形成されており、前記除湿剤2を前記保持部34に保持した状態で、当該除湿剤2の前記各角部51,51を挿入できるように構成されている。
【0047】
前記保持具本体21の左縁及び右縁からは、図2にも示すように、側方に延出する舌片61が前記帯部32の延長上に設けられている(右縁部のみ図示)。前記舌片61の幅寸法62は、前記帯部32の幅寸法63より幅広に設定されており、当該舌片61が前記各スリット31の延長線64,64を超えた位置でも前記保持具本体21と連続するように構成されている。
【0048】
以上の構成にかかる本実施の形態において、薄肉状の除湿剤2を保持具本体21にセットする際には、該保持具本体21の各保持シート22に設けられたスリット31,31間の帯部32を、当該保持具本体21の一般部33から前方へ突出させて保持部34を形成するとともに、前記除湿剤2を、吸湿面を構成する表面シート11が前方を向くように配置して前記保持部34に保持する。
【0049】
すると、前記除湿剤2は、前記保持部34を構成する前記帯部32と前記一般部33との間に挟持された状態で保持される。このとき、前記除湿剤2は、前記吸湿面が前方を向くように配置されており、該吸湿面は、前記帯部32が掛けられた部分のみが覆われる。
【0050】
このように、前記帯部32が掛けられた部分のみを覆った状態で、前記除湿剤2を前記保持具本体21に保持することができる。このため、前記帯部32で覆われた部分以外を吸湿面として利用することができる。
【0051】
したがって、除湿剤を収容した収容部の前面に通気口を設けて吸湿面を露出する構造上、前記通気口の開口面積の増大が前記収容部の剛性を保つ上で自ずと制限されてしまう従来と比較して、外部に露出した吸湿面積の増大を容易に図ることができる。これにより、吸湿性能を高めることができ、除湿効果の向上を図ることができる。
【0052】
一方、前記保持具本体21は、前記帯部32として前記除湿剤2の前方側へ押し出された部分が開口しており、前記除湿剤2の裏面は、この開口部を介して裏側に露出する。
【0053】
このとき、前記除湿剤の裏面を構形成する裏面シートは、内部の薬剤での吸湿状態を観察する為に透明フィルムによって視認可能の構成されており、前記保持具本体21を裏返すことで、前記開口部を介して前記除湿剤2の前記裏面シートから吸湿状態を観察することができる。
【0054】
したがって、前記帯部32を形成するために設けられた前記開口部を覗き窓として有効に利用することができる。
【0055】
また、前記除湿剤2を前記保持部34に保持した状態において、当該除湿剤2の下側の角部51,51が位置する前記一般部33の部位には、前記角部51,51を挿入する為の切欠部52,52が開設されており、前記帯部32で保持された前記除湿剤2の前記角部51,51を前記切欠部52,52に挿入することで、当該除湿剤2の前記切欠部52,52側へのズレを防止することができる。
【0056】
このため、この切欠部52,52を下側にして当該保持具本体21を起立して壁面に沿った隙間に挿入する場合であっても、前記除湿剤2の前記帯部32からのズレ落ちを未然に防止することができる。
【0057】
このとき、前記除湿剤2の収容空間内には、湿気を吸収する顆粒状の塩化カルシウム等の除湿薬剤と、水分を吸収して膨潤する顆粒状の増粘剤が収納されており、吸湿後の除湿剤2は、吸湿前の除湿剤2と比較して、膨潤して肉厚となる。すると、当該除湿剤2は、前記保持部34によって、より確実に保持されることとなる。
【0058】
したがって、前記保持部34への除湿剤2セット時には、薄肉状態の除湿剤2を容易にセットすることができ、取り出し時には、除湿剤2が吸湿して重くなっても、除湿剤2が肉厚になることで、前記保持部34から外れてしまうことが無く、確実に保持することができる。
【0059】
そして、前記保持具本体21の左縁及び右縁からは舌片61が延出しており(右縁のみ図示)、前記除湿剤2を保持した保持具本体21を簀の子の下部や壁面に沿った隙間に挿入する際には、前記舌片61を摘んで差し入れることで、保持された前記除湿剤2をより奥側に配置することができる。
【0060】
このとき、前記保持具本体21は、前記帯部32で前記保持部34を形成した際に横長の開口部が前記両スリット31,31間に形成されており、当該開口部側部での剛性が低下しがちである。
【0061】
しかしながら、前記舌片61は、前記帯部32の延長上に設けられ、前記舌片61の幅寸法62は前記帯部32の幅寸法63より幅広に設定されており、当該舌片61は、前記各スリット31,31の延長線64,64を超えた位置でも前記保持具本体21に連設されている。
【0062】
このため、前記開口部によって剛性が低下した開口部側部の部位を、前記舌片61によって補強することができる。これにより、前記舌片61を摘んで前記保持具本体21を出し入れする際に、当該保持具本体21が前記開口部の側部にて折れ曲がるといった不具合を確実に防止することができる。
【0063】
また、前記保持具本体21は、単一の除湿剤2を保持する前記保持部34を備えた保持シート22が複数連設されてなり、各保持シート22,・・・が連設されてなる保持具本体21は、横長に形成されている。このため、前記保持具本体21を長さ方向に移動して、簀の子の下部や壁面に沿った隙間に挿入することで、当該保持具本体21に保持された前記各除湿剤2,・・・を、より奥側に配置することができる。
【0064】
このとき、前記各保持シート22,・・・は、前記保持部34,・・・を構成する前記スリット31,31の延在方向に並設されており、当該保持具本体21を長さ方向へ移動する際には、前記スリット31,31の延在方向に移動することとなる。
【0065】
このため、このスリット31,31の延在方向に対して交差する交差方向へ移動する場合と比較して、前記スリット31,31への不用意な引っ掛かりを防止することができ、前記保持具本体21の出し入れをスムーズに行うことができる。
【0066】
そして、本実施の形態で用いた除湿剤2は、引き出しや衣装ケースの中に入れて単独で使用することを目的とした除湿剤2を利用しており、このような除湿剤2を本実施の形態の除湿剤保持具1に保持するだけで、簀の子下や押し入れ等の隙間用として使用することができる。
【0067】
このため、簀の子下や押し入れ等の隙間用として新たに商品を開発する必要が無く、既存の除湿剤2を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明の一実施の形態を示す図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【符号の説明】
【0069】
1 除湿剤保持具
2 除湿剤
21 保持具本体
22 保持シート
31 スリット
32 帯部
33 一般部
34 保持部
51 角部
52 切欠部
61 舌片
62 幅寸法
64 延長線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
薄肉状に形成された除湿剤を保持具本体で保持する除湿剤保持具において、
前記保持具本体をシート体で構成するとともに、該保持具本体に一対のスリットを形成して両スリット間に帯部を設け、該帯部を前記保持具本体の一般部から前方へ突出させた状態で前記帯部と前記一般部との間に前記除湿剤を挟持して保持する保持部を設けたことを特徴とする除湿剤保持具。
【請求項2】
矩形状の前記除湿剤を前記保持部に保持した状態で前記除湿剤の角部が位置する前記一般部の部位に前記角部を挿入する為の切欠部を設けたことを特徴とする請求項1記載の除湿剤保持具。
【請求項3】
前記保持具本体の縁部より延出する舌片を前記帯部の延長上に設けるとともに、該舌片が前記各スリットの延長線を超えた位置でも前記保持具本体と連続するように前記舌片の幅寸法を前記帯部より幅広に設定したことを特徴とする請求項1又は2記載の除湿剤保持具。
【請求項4】
単一の除湿剤を保持する前記保持部を備えた保持シートを複数連設するとともに、各保持シートを、前記保持部を構成する前記スリットの延在方向に並設したことを特徴とする請求項1、2又は3記載の除湿剤保持具。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−125406(P2010−125406A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−303870(P2008−303870)
【出願日】平成20年11月28日(2008.11.28)
【出願人】(000102544)エステー株式会社 (127)
【Fターム(参考)】