除湿機
【課題】軽量で騒音が少なく、冬でも除湿能力の高いゼオライトなどを用いた除湿機において、除湿ロータに付着した臭いを効率よく除去することで、臭いの発生しない除湿機を提供することを目的としている。
【解決手段】回転式の除湿ロータ3の臭い物質を除去するために、除湿機本体にニオイセンサ14を設け、臭い物質が室内に存在し、ニオイセンサ14が反応した時間をカウントし、除湿ロータ3に蓄積される臭い物質量を計算し、臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に再生ヒータ9の出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する。
【解決手段】回転式の除湿ロータ3の臭い物質を除去するために、除湿機本体にニオイセンサ14を設け、臭い物質が室内に存在し、ニオイセンサ14が反応した時間をカウントし、除湿ロータ3に蓄積される臭い物質量を計算し、臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に再生ヒータ9の出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
除湿材を備えた除湿ロータで空気中の湿気を除去する除湿装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の除湿装置は、冷凍サイクルを用いないため運転騒音も少なく、軽量でコンパクトに構成できることから、家庭用の除湿装置として普及している。
【0003】
この装置は、除湿材を備えた除湿ロータと呼ぶ回転する吸湿体の一方で室内の空気から吸湿し、吸湿体の他方において、吸湿した水分をヒータで加熱された高温の空気により蒸発させ、吸湿体、すなわち除湿材を再生し、この高温多湿の空気を熱交換器で凝縮して水とする方式である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−236330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の除湿装置では、使用状態によっては水分だけでなく、室内中の臭いが除湿ロータの小さな通路に付着し、そこから発生する臭いにより不快になることがあるため、付着した臭いを効率的に除去することが要求されている。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、除湿ロータのクリーニングを必要最小限の消費電力で行なうことができる除湿装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために本発明は、通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域と加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、前記吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンとこの空気を加熱する再生ヒータと再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを設けた再生経路とを備えた本体と、この本体内に室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段と、室内の臭い物質検知時間をカウントし記憶する記憶手段と、記憶された臭い物質検知時間から前記吸湿体に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段を備えたことを特徴としたものである。
【0008】
この手段により、室内の臭い物質の検知時間から、吸湿体に蓄積されている臭い物質量を計算し、吸湿体に蓄積された臭い物質量を把握し、吸湿体に付着した臭いを一定量に達したときに除去することで、使用者の手を煩わせることなく除去することのできる除湿機が得られる。
【0009】
また、再生領域中の吸湿体の下流側に温度を検出する再生温度検出手段を設け、前記吸湿体の上流に設けた再生ヒータの出力を前記吸湿体の下流側に温度に応じて調整することを特徴としたものである。
【0010】
この手段により、吸湿体の下流側で温度を検知して再生ヒータの出力を調整することで、室温の影響を受けずに吸湿体を容易に所定の温度にすることのできる除湿機が得られる。
【0011】
また、臭い物質検知手段は除湿運転をしていない待機の状態もONしておくことを特徴としたものである。
【0012】
この手段により、待機時に蓄積される臭い物質も蓄積に加算することができる除湿機が得られる。
【0013】
また、臭い物質除去運転後は臭い物質の貯蓄量の計算をリセットすることを特徴としたものである。
【0014】
この手段により吸湿体の臭い物質貯蓄量の計算を臭い物質除去後はリセットできる除湿機が得られる。
【0015】
また、臭い物質の蓄積量が一定量以上である場合、吸湿体を一定時間毎に一定の間隔で回転させることを特徴としたものである。
【0016】
この手段により、臭い物質の除去作業の効率を上げることができる除湿機が得られる。
【0017】
また、臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、吸湿体中の臭い物質を除去中であることを使用者に伝えるための表示部を備えていることを特徴としたものである。
【0018】
この手段により、臭い物質除去作業中であることを使用者に伝えることのできる除湿機が得られる。
【0019】
また、工場出荷後最初に動作する際は、最初に臭い物質除去運転を実行することを特徴としたものである。
【0020】
この手段により工場の製造過程で付着した臭い物質を最初に除去することができる除湿機が得られる。
【0021】
また、吸湿体に蓄積された臭い物質が除去される際、放出された臭い物質を貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段を再生経路の吸湿体下流に備えていることを特徴としたものである。
【0022】
この手段により、吸湿体から放出された臭い物質で分解できなかったものを貯蓄することで再び吸湿体に貯蓄されるのを防ぐことができる除湿機が得られる。
【0023】
また、臭い物質貯蓄手段を使用者が取り外すことができることを特徴としたものである。
【0024】
この手段により、臭い物質貯蓄手段を使用者が取り替えることができる除湿機が得られる。
【0025】
また、臭い物質貯蓄手段は熱や光、水等で臭い物質を分解もしくは分離することで再生利用できることを特徴としたものである。
【0026】
この手段により、臭い物質貯蓄手段を再利用できる除湿機が得られる。
【0027】
また、臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は使用者に実装されていないことを伝えるための表示部を備えていることを特徴としたものである。
【0028】
この手段により、臭い物質貯蓄手段の未実装を使用者に伝えることのできる除湿機が得られる。
【0029】
また、臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は除湿機自体を動作できないようにすることを特徴としたものである。
【0030】
この手段により、臭い物質貯蓄手段の未実装を防ぐことができる除湿機が得られる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、通過させた空気に含まれる湿気の吸収を行う吸湿機能と空気に含まれる臭い成分を吸収する機能を兼ね備え、加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、この吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンと、この空気を加熱する再生ヒータと、再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを備えた再生経路とを備え、室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段を備え、部屋の臭い物質検知時間をカウントし、前記吸湿体に蓄積される臭い物質量を算出し、一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去することで、吸湿体に蓄積された臭い物質の除去作業の頻度を部屋の環境に応じて調整することができる除湿機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態1の除湿装置の構成を示す図
【図2】ニオイセンサの構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態1の動作を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2の除湿経路の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態2のフィルタ実装の構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態2のフィルタ実装の別の構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の請求項1記載の発明は、通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域と加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、前記吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンとこの空気を加熱する再生ヒータと再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを設けた再生経路とを備えた本体と、この本体内に室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段と、室内の臭い物質検知時間をカウントし記憶する記憶手段と、記憶された臭い物質検知時間から前記吸湿体に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段を備えたことを特徴としたものである。
【0034】
これにより、吸湿体に蓄積された臭い物質の除去のために再生ヒータの出力を上げる頻度を使用環境によって調整することができる効果がある。
【0035】
本発明の請求項2記載の発明は、再生領域中の吸湿体の下流側に温度を検出する再生温度検出手段を設け、前記吸湿体の上流に設けた再生ヒータの出力を前記吸湿体の下流側の温度に応じて調整することを特徴としたものである。
【0036】
これにより、吸湿体の下流側で温度を検知して再生ヒータの出力を調整することで、室温の影響を受けずに吸湿体を容易に所定の温度にすることのできる除湿機が得られる。
【0037】
本発明の請求項3記載の発明は、前記臭い物質検知手段は除湿運転をしていない待機の状態もONしておくことを特徴としたものである。
【0038】
これにより、除湿運転を行なっていない待機中にも吸湿体に入ってくる臭い物質の蓄積量をカウントすることができるため待機中に入ってくる臭い物質量も反映できる効果がある。
【0039】
本発明の請求項4記載の発明は、前記臭い物質除去運転後は臭い物質の貯蓄量の計算をリセットすることを特徴としたものである。
【0040】
これにより、臭い物質除去運転後の吸湿体中の臭い物質がすべて除去された際に、貯蓄量のカウントをリセットできるため、臭い物質除去運転後の吸湿体の臭い物質のカウントを改めて行なうことで請求項1の動作を繰り返しおこなうことができる効果がある。
【0041】
本発明の請求項5記載の発明は、臭い物質の蓄積量が一定量以上である場合、吸湿体を一定時間毎に一定の間隔で回転させることを特徴とするものである。
【0042】
これにより、段階的に吸湿体の表面上を加熱できるようになるため臭い物質除去効率を上げる効果がある。
【0043】
本発明の請求項6記載の発明は、臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、吸湿体中の臭い物質を除去中であることを使用者に伝えるための表示部を備えたことを特徴としたものである。
【0044】
これにより、使用者に臭い物質除去運転中であることを伝えることができる効果がある。
【0045】
本発明の請求項7記載の発明は、工場出荷後最初に動作する際は、最初に臭い物質除去運転を実行することを特徴としたものである。
【0046】
これにより、除湿機本体は工場の製造過程で付着した臭いを使用開始時に除去することで臭い物質蓄積量の初期値を0(零)にすることができる効果がある。
【0047】
本発明の請求項8記載の発明は、前記吸湿体に蓄積された臭い物質が除去される際、放出された臭い物質を貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段を再生経路の吸湿体下流に備えたことを特徴としたものである。
【0048】
これにより、吸湿体に貯蓄された臭い物質で再生ヒータの熱で分解されずに、放出されたものを再生経路中で吸収し、貯蓄しておくことで再び吸湿体に戻ることを防ぐことができる効果がある。
【0049】
本発明の請求項9記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段を使用者が取り外すことができることを特徴としたものである。
【0050】
これにより、臭い物質貯蓄手段の貯蓄量が飽和しても臭い物質貯蓄手段を取り替えることができる効果がある。
【0051】
本発明の請求項10記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段は熱や光、水等で臭い物質を分解もしくは分離することで再生利用できることを特徴としたものである。
【0052】
これにより、臭い物質貯蓄手段に貯蓄された臭い物質が再生可能であるため、余計なコストをかけずに使用者に使用していただける効果がある。
【0053】
本発明の請求項11記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は使用者に実装されていないことを伝えるための表示部を備えたことを特徴としたものである。
【0054】
これにより、使用者が臭い物質貯蓄手段が実装されていないことを認識することができる。
【0055】
本発明の請求項12記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は除湿機自体を動作できないようにすることを特徴としたものである。
【0056】
これにより、使用者が臭い物質貯蓄手段を実装されていないことを除湿機自体が動作しないことで認識できる効果がある。
【0057】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0058】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の除湿機本体1の構成を示した図である。
【0059】
除湿機本体1は、除湿ロータ用モータ2で回転駆動される、シリカゲルやゼオライトまたは高分子吸着剤等の除湿材で構成し、通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域3aと加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域3bを有する回転式の吸湿体である除湿ロータ3と、除湿ファン用モータ4で駆動される除湿ファン5と、除湿ファン5が駆動したとき空気を流す除湿経路6と、再生ファン用モータ7で駆動される再生ファン8と再生ファン8により送風された空気を加熱する再生ヒータ9と前記再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器10と、これら再生ファン8と再生ヒータ9と熱交換器10とを設け再生ファン8を駆動したとき空気を流す再生経路11と、熱交換器10の下部に設けた水タンク12とを備えている。また、除湿機本体1は、除湿ファン5の風の影響を受けないところに室内の臭いを検知する臭い物質検知手段としてのニオイセンサ14を設置し、除湿機本体1を制御する制御部15を備えたものである。
【0060】
また、制御部15は、ニオイセンサ14が検知した臭いの継続する時間を臭い物質検知時間としてカウントし記憶する記憶手段(図示せず)と、前記臭い物質検知時間から前記除湿ロータ3に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段(図示せず)と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段(図示せず)と、除湿機本体1の工場出荷後1番最初の起動であるかどうかを判別するためのメモリ機能とを備え構成されている。
【0061】
除湿ロータ3は、すでに説明したように除湿ロータを構成する除湿材により室内空気から水分を吸湿し、また臭い成分を吸収し、室内空気を除湿する吸湿領域3aと、加熱した空気を通過させて除湿材から吸湿した水分を飛ばし除湿材を再生する再生領域3bに区分される。除湿ロータ3は、除湿ロータ用モータ2で回転駆動され、吸湿領域3a、次に再生領域3b、次に元に返って、吸湿領域3aと順に回転移動し、除湿材による室内空気の除湿と、除湿材の再生を繰り返し、室内空気を除湿する。
【0062】
ここで、除湿経路6は、矢示のように、室内から吸い込んだ空気を、熱交換器10を経由し、除湿ロータ3の吸湿領域3aを経て屋外に排出するように構成されている。
【0063】
また、再生経路11は、矢示のように、再生ヒータ9から除湿ロータ3の再生領域を経て、熱交換器10からふたたび再生ヒータ9に至る循環経路である。
【0064】
また、本実施の形態では、前記臭い物質除去手段により、再生ヒータ9の出力を上げて再生領域3bの循環空気を300℃以上にする臭い物質除去運転をするよう構成する。まず、再生ヒータ9は複数のヒータを用意して、リレー等を用いて出力を切り替えられるようにする。このとき再生ヒータ9の最大出力は、臭い物質を除去するために空気温度を300℃以上になるように構成する。つまり、再生領域3b中の除湿ロータ3の下流側に温度を検出する再生温度検出手段である温度センサ13を設け、前記除湿ロータ3の上流に設けた再生ヒータ9の出力を前記除湿ロータ3の下流側の温度に応じて調整するものである。これにより吸湿領域3aの位置でも水分と一緒に除湿ロータ3に吸着された有機成分で構成される臭い物質が、再生ヒータ9で約300℃以上の高温に加熱された循環空気により酸化されて水と二酸化炭素に分解され、除湿ロータ3の臭い物質を除去できる。すなわち、除湿ロータ3の下流側の温度センサ13を設けることで除湿ロータ3の上流側の再生ヒータ9の出力を調整することは、臭い物質を酸化させる温度の最低値を確保することが容易にできることとなる。除湿ロータ3の下流側で前記300℃を確保すれば良く再生ヒータ9の出力調整が容易にできる。
【0065】
図2はニオイセンサ14の構成を示したものである。ニオイセンサ14はヒータ部16と検出部17をそれぞれ隣接して備えている。検出部17は酸化スズ等の金属酸化物半導体であり、臭い物質と反応すると導電性が上昇する。ヒータ部16は温度や湿度の影響を軽減し、検出部17の吸着性を活性化させるために設置されており、400℃まで上昇する。ヒータ部16と検出部17はそれぞれDC5Vが印加されるよう構成されており、検出部17の抵抗値が変化したとき、その変化を測定するために分圧抵抗18を検出部17と直列に設置し、分圧抵抗18の両端の電圧値を制御部15にて計測する。
【0066】
図3はニオイセンサ14の動作と臭い物質を検知する制御フローを示す図である。まず、運転を開始したときにニオイセンサ14のヒータ部16をONする。ヒータ部16に電圧を印加し始めて400℃になるまで30秒、検知部が安定状態になるまで90秒時間を要するため、2分後にニオイセンサ14の分圧抵抗18の両端電圧を測定し、それを初期値とする。その後、2秒毎に分圧抵抗18の両端電圧をサンプリングし、2秒前に対し、電圧が減少もしくは同一であった場合は臭い物質が付着しなかったとみなす。逆に電圧が上がっていれば臭い物質が付着したとみなし、制御部15にて臭い物質が存在した時間として2秒間カウントする。その後さらに2秒毎にサンプリングを繰り返し、電圧が上昇もしくは同一であった場合はその度に2秒カウントする。電圧の減少が見られれば臭い物質が室内になくなったとみなし、制御部15でのカウントをストップする。尚、制御部15は内部メモリの機能を搭載しているため、製品の電源を1度切った後でも臭い物質が存在した時間を続けてカウントする仕様である。本実施の形態では除湿ファン5の運転中の時間のみの臭い物質の有時間をカウントする。尚、サンプリングする上での電圧の分解能は0.05V以下が望ましい。
【0067】
そして、制御部15がカウントした時間から除湿ロータ3に付着した臭い物質量を算出する。算出方法としては吸湿領域3aの面積S(cm2)、除湿ファン5による風量(一定値)V(m/s)、臭い物質の有時間T(s)とし、蓄積量XはX=S×V×Tにて計算する。この蓄積量Xが除湿ロータ3の有機成分限界貯蓄量X1を超えた場合、再生ヒータ9の出力を最大にし、臭い物質を分解する。これにより除湿ロータ3に蓄積された臭い物質の除去のために再生ヒータの出力を上げる頻度を使用環境によって調整することができる。尚、吸湿領域3aの面積Sと風量Vの各パラメータに関しては、除湿機の仕様によって決定する。
【0068】
また、本実施の形態は、図1の再生経路11中の除湿ロータ3の下流側に温度を検出する温度センサ13を設けることで、再生ヒータ9の出力を調整することもできる。温度センサ13から出力された温度を元に再生ヒータ9の出力を切り替え、再生経路11の循環空気の温度が300℃〜320℃の範囲に抑えることで、夏場などの温度が高い季節においては少ない電力で臭い物質の除去を行なうことができる。
【0069】
また、本実施の形態は、ニオイセンサ14は除湿運転をしない待機中もONしておくことで、待機中に付着する臭い物質をカウントすることもできる。算出方法としては吸湿領域3aの面積S(cm2)、除湿ファン5による風量(一定値)V(m/s)、運転中の臭い物質の有時間T1(s)、待機中の臭い物質の有時間T2(s)とし、蓄積量Xは、X=S×(V・T1+0.5・T2)にて計算する。この運転を行なうことでより正確に蓄積量を算出することができる。本実施例では待機中の風量は0.5(m/s)とする。
【0070】
また、本実施の形態において前記臭い物質除去運転後は制御部15に蓄積されている臭い物質の貯蓄量の計算をリセットすることもできる。このようにすることで、臭い物質除去運転後の臭い物質の蓄積量を0とカウントするため、臭い物質蓄積量のカウントと除湿ロータ3の臭い物質蓄積量の相関性をあわせることで繰り返し、臭い物質蓄積量のカウントを行うことができる。
【0071】
また、本実施の形態の臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、一定時間毎に一定の間隔で回転させることで臭い物質除去の効率を上げることもできる。具体的には、除湿ロータ3の吸湿領域3a分だけ回転させて30秒停止し、その後また、吸湿領域3a分だけ回転させ、停止する動作を除湿ロータ3が一回転する分だけ繰り返す。この動作を繰り返すことによりい物質除去運転をムラなく行えるため除去をし残すことを防ぐことができる。
【0072】
また、本実施の形態において、臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、除湿ロータ3の前記臭い物資除去運転中であることを使用者に伝えるための表示部を設けることもできる。これは図1の除湿機本体1の使用者が見やすい場所にLEDが点灯するように構成された表示部19を設け、前記臭い物質除去運転中は点灯するようにする。この表示部19を設けることで使用者は前記臭い物質除去運転に切り替わって製品から発せられる音が変化しても、製品の異常ではないということを認識することができる。
【0073】
また、本実施の形態では、内部に前記メモリ機能を搭載した制御部15にて工場出荷後1番最初の起動であるかどうかを判別する機能を設けることで、工場出荷後、最初に動作する際に前記臭い物質除去運転を実行することができる。この機能を設けることで工場の製造工程で付着した臭い物質を除去することができるため、除湿ロータ3に付着した臭い物質の初期状態をリセットすることが出来る。
【0074】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の除湿機本体1の構成を示した図である。
【0075】
本実施の形態では再生経路11の除湿ロータ3の下流に除湿ロータ3から放出された臭い物質を吸収して貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段としてのニオイフィルタ20を設ける。
【0076】
尚、本実施の形態の構成は実施の形態1と同様の部分については理解を容易にするため番号のみ記載し、その説明は簡略する。
【0077】
ニオイフィルタ20は、臭い物質を吸着する繊維等で構成されており、再生経路11の除湿ロータ3の下流域に設けることで、臭い物質除去運転中に分解せずに除湿ロータ3から放出された臭い物質を収集することができる。
【0078】
また、ニオイフィルタ20は図5のように再生経路11の除湿ロータ3の下流域の一部を室内に近く配置し、ニオイフィルタ20を外部から取り外すことができるよう構成することもできる。この構成にすることで、ニオイフィルタ20の臭い物質の蓄積量が飽和状態になっても取り替えることが可能になる。
【0079】
また、ニオイフィルタ20を光触媒で構成することも出来る。光触媒にすることで日光に当てるだけで吸収した臭い物質を分解できるため再利用可能になる。
【0080】
また、除湿ロータ3と同様のゼオライトを含んだフィルタを用いることもできる。ゼオライトは食塩水で洗うことで塩基交換により溜め込んだ臭い物質を除去することができる。同様に、熱を加えることで除去することもできるため再利用可能になり、使用者に余計なコストを掛けずさせずに済ますことができる。
【0081】
また、本実施の形態では図6のニオイフィルタ20の取手部分に金属部21を設けることで制御部15がニオイフィルタ20が実装されていないことを認識することできる。構成としては、ニオイフィルタ20が本体に実装されていないと制御部15には5Vが出力される。このとき制御部15はニオイフィルタ20が実装されていないと判断し、表示部19にニオイフィルタ20が実装されていないことを表示するためのLEDを点灯させる。また、ニオイフィルタ20が実装されている場合は金属部21を介して制御部15に0Vのが出力され、LEDが点灯することはない。このような機能をつけることで使用者にニオイフィルタ20が実装されていないことを伝えることができる。また、LEDを点灯させること以外にも除湿機本体が動作しないような構成にもできる。このようにすることでより使用者にわかりやすくニオイフィルタ20が実装されていないことを伝えることができる。
【0082】
本実施の形態で、ニオイフィルタ20は、熱交換器10の上流側に設けたが、図4の熱交換器10の下流側に設けてもよく、十分に機能する。この場合、水溶性の臭い成分は熱交換器10で結露させることで取り除くことができるため、その下流に配置したニオイフィルタ20の寿命を延ばすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明の除湿機は、吸湿体に付着した臭いを除去する効果があり、吸湿体の臭いの吸収効率によっては、脱臭機としても利用できる。
【符号の説明】
【0084】
1 除湿機本体
2 除湿ロータ用モータ
3 除湿ロータ
4 除湿ファン用モータ
5 除湿ファン
6 除湿経路
7 再生ファン用モータ
8 再生ファン
9 再生ヒータ
10 熱交換器
11 再生経路
12 水タンク
13 温度センサ
14 ニオイセンサ
15 制御部
16 ヒータ部
17 検出部
18 分圧抵抗
19 表示部
20 ニオイフィルタ
21 金属部
【技術分野】
【0001】
除湿材を備えた除湿ロータで空気中の湿気を除去する除湿装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の除湿装置は、冷凍サイクルを用いないため運転騒音も少なく、軽量でコンパクトに構成できることから、家庭用の除湿装置として普及している。
【0003】
この装置は、除湿材を備えた除湿ロータと呼ぶ回転する吸湿体の一方で室内の空気から吸湿し、吸湿体の他方において、吸湿した水分をヒータで加熱された高温の空気により蒸発させ、吸湿体、すなわち除湿材を再生し、この高温多湿の空気を熱交換器で凝縮して水とする方式である(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−236330号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来の除湿装置では、使用状態によっては水分だけでなく、室内中の臭いが除湿ロータの小さな通路に付着し、そこから発生する臭いにより不快になることがあるため、付着した臭いを効率的に除去することが要求されている。
【0006】
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、除湿ロータのクリーニングを必要最小限の消費電力で行なうことができる除湿装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために本発明は、通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域と加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、前記吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンとこの空気を加熱する再生ヒータと再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを設けた再生経路とを備えた本体と、この本体内に室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段と、室内の臭い物質検知時間をカウントし記憶する記憶手段と、記憶された臭い物質検知時間から前記吸湿体に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段を備えたことを特徴としたものである。
【0008】
この手段により、室内の臭い物質の検知時間から、吸湿体に蓄積されている臭い物質量を計算し、吸湿体に蓄積された臭い物質量を把握し、吸湿体に付着した臭いを一定量に達したときに除去することで、使用者の手を煩わせることなく除去することのできる除湿機が得られる。
【0009】
また、再生領域中の吸湿体の下流側に温度を検出する再生温度検出手段を設け、前記吸湿体の上流に設けた再生ヒータの出力を前記吸湿体の下流側に温度に応じて調整することを特徴としたものである。
【0010】
この手段により、吸湿体の下流側で温度を検知して再生ヒータの出力を調整することで、室温の影響を受けずに吸湿体を容易に所定の温度にすることのできる除湿機が得られる。
【0011】
また、臭い物質検知手段は除湿運転をしていない待機の状態もONしておくことを特徴としたものである。
【0012】
この手段により、待機時に蓄積される臭い物質も蓄積に加算することができる除湿機が得られる。
【0013】
また、臭い物質除去運転後は臭い物質の貯蓄量の計算をリセットすることを特徴としたものである。
【0014】
この手段により吸湿体の臭い物質貯蓄量の計算を臭い物質除去後はリセットできる除湿機が得られる。
【0015】
また、臭い物質の蓄積量が一定量以上である場合、吸湿体を一定時間毎に一定の間隔で回転させることを特徴としたものである。
【0016】
この手段により、臭い物質の除去作業の効率を上げることができる除湿機が得られる。
【0017】
また、臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、吸湿体中の臭い物質を除去中であることを使用者に伝えるための表示部を備えていることを特徴としたものである。
【0018】
この手段により、臭い物質除去作業中であることを使用者に伝えることのできる除湿機が得られる。
【0019】
また、工場出荷後最初に動作する際は、最初に臭い物質除去運転を実行することを特徴としたものである。
【0020】
この手段により工場の製造過程で付着した臭い物質を最初に除去することができる除湿機が得られる。
【0021】
また、吸湿体に蓄積された臭い物質が除去される際、放出された臭い物質を貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段を再生経路の吸湿体下流に備えていることを特徴としたものである。
【0022】
この手段により、吸湿体から放出された臭い物質で分解できなかったものを貯蓄することで再び吸湿体に貯蓄されるのを防ぐことができる除湿機が得られる。
【0023】
また、臭い物質貯蓄手段を使用者が取り外すことができることを特徴としたものである。
【0024】
この手段により、臭い物質貯蓄手段を使用者が取り替えることができる除湿機が得られる。
【0025】
また、臭い物質貯蓄手段は熱や光、水等で臭い物質を分解もしくは分離することで再生利用できることを特徴としたものである。
【0026】
この手段により、臭い物質貯蓄手段を再利用できる除湿機が得られる。
【0027】
また、臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は使用者に実装されていないことを伝えるための表示部を備えていることを特徴としたものである。
【0028】
この手段により、臭い物質貯蓄手段の未実装を使用者に伝えることのできる除湿機が得られる。
【0029】
また、臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は除湿機自体を動作できないようにすることを特徴としたものである。
【0030】
この手段により、臭い物質貯蓄手段の未実装を防ぐことができる除湿機が得られる。
【発明の効果】
【0031】
本発明によれば、通過させた空気に含まれる湿気の吸収を行う吸湿機能と空気に含まれる臭い成分を吸収する機能を兼ね備え、加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、この吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンと、この空気を加熱する再生ヒータと、再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを備えた再生経路とを備え、室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段を備え、部屋の臭い物質検知時間をカウントし、前記吸湿体に蓄積される臭い物質量を算出し、一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去することで、吸湿体に蓄積された臭い物質の除去作業の頻度を部屋の環境に応じて調整することができる除湿機が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明の実施の形態1の除湿装置の構成を示す図
【図2】ニオイセンサの構成を示す図
【図3】本発明の実施の形態1の動作を示すブロック図
【図4】本発明の実施の形態2の除湿経路の構成を示す図
【図5】本発明の実施の形態2のフィルタ実装の構成を示す図
【図6】本発明の実施の形態2のフィルタ実装の別の構成を示す図
【発明を実施するための形態】
【0033】
本発明の請求項1記載の発明は、通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域と加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、前記吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンとこの空気を加熱する再生ヒータと再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを設けた再生経路とを備えた本体と、この本体内に室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段と、室内の臭い物質検知時間をカウントし記憶する記憶手段と、記憶された臭い物質検知時間から前記吸湿体に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段を備えたことを特徴としたものである。
【0034】
これにより、吸湿体に蓄積された臭い物質の除去のために再生ヒータの出力を上げる頻度を使用環境によって調整することができる効果がある。
【0035】
本発明の請求項2記載の発明は、再生領域中の吸湿体の下流側に温度を検出する再生温度検出手段を設け、前記吸湿体の上流に設けた再生ヒータの出力を前記吸湿体の下流側の温度に応じて調整することを特徴としたものである。
【0036】
これにより、吸湿体の下流側で温度を検知して再生ヒータの出力を調整することで、室温の影響を受けずに吸湿体を容易に所定の温度にすることのできる除湿機が得られる。
【0037】
本発明の請求項3記載の発明は、前記臭い物質検知手段は除湿運転をしていない待機の状態もONしておくことを特徴としたものである。
【0038】
これにより、除湿運転を行なっていない待機中にも吸湿体に入ってくる臭い物質の蓄積量をカウントすることができるため待機中に入ってくる臭い物質量も反映できる効果がある。
【0039】
本発明の請求項4記載の発明は、前記臭い物質除去運転後は臭い物質の貯蓄量の計算をリセットすることを特徴としたものである。
【0040】
これにより、臭い物質除去運転後の吸湿体中の臭い物質がすべて除去された際に、貯蓄量のカウントをリセットできるため、臭い物質除去運転後の吸湿体の臭い物質のカウントを改めて行なうことで請求項1の動作を繰り返しおこなうことができる効果がある。
【0041】
本発明の請求項5記載の発明は、臭い物質の蓄積量が一定量以上である場合、吸湿体を一定時間毎に一定の間隔で回転させることを特徴とするものである。
【0042】
これにより、段階的に吸湿体の表面上を加熱できるようになるため臭い物質除去効率を上げる効果がある。
【0043】
本発明の請求項6記載の発明は、臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、吸湿体中の臭い物質を除去中であることを使用者に伝えるための表示部を備えたことを特徴としたものである。
【0044】
これにより、使用者に臭い物質除去運転中であることを伝えることができる効果がある。
【0045】
本発明の請求項7記載の発明は、工場出荷後最初に動作する際は、最初に臭い物質除去運転を実行することを特徴としたものである。
【0046】
これにより、除湿機本体は工場の製造過程で付着した臭いを使用開始時に除去することで臭い物質蓄積量の初期値を0(零)にすることができる効果がある。
【0047】
本発明の請求項8記載の発明は、前記吸湿体に蓄積された臭い物質が除去される際、放出された臭い物質を貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段を再生経路の吸湿体下流に備えたことを特徴としたものである。
【0048】
これにより、吸湿体に貯蓄された臭い物質で再生ヒータの熱で分解されずに、放出されたものを再生経路中で吸収し、貯蓄しておくことで再び吸湿体に戻ることを防ぐことができる効果がある。
【0049】
本発明の請求項9記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段を使用者が取り外すことができることを特徴としたものである。
【0050】
これにより、臭い物質貯蓄手段の貯蓄量が飽和しても臭い物質貯蓄手段を取り替えることができる効果がある。
【0051】
本発明の請求項10記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段は熱や光、水等で臭い物質を分解もしくは分離することで再生利用できることを特徴としたものである。
【0052】
これにより、臭い物質貯蓄手段に貯蓄された臭い物質が再生可能であるため、余計なコストをかけずに使用者に使用していただける効果がある。
【0053】
本発明の請求項11記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は使用者に実装されていないことを伝えるための表示部を備えたことを特徴としたものである。
【0054】
これにより、使用者が臭い物質貯蓄手段が実装されていないことを認識することができる。
【0055】
本発明の請求項12記載の発明は、前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は除湿機自体を動作できないようにすることを特徴としたものである。
【0056】
これにより、使用者が臭い物質貯蓄手段を実装されていないことを除湿機自体が動作しないことで認識できる効果がある。
【0057】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0058】
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1の除湿機本体1の構成を示した図である。
【0059】
除湿機本体1は、除湿ロータ用モータ2で回転駆動される、シリカゲルやゼオライトまたは高分子吸着剤等の除湿材で構成し、通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域3aと加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域3bを有する回転式の吸湿体である除湿ロータ3と、除湿ファン用モータ4で駆動される除湿ファン5と、除湿ファン5が駆動したとき空気を流す除湿経路6と、再生ファン用モータ7で駆動される再生ファン8と再生ファン8により送風された空気を加熱する再生ヒータ9と前記再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器10と、これら再生ファン8と再生ヒータ9と熱交換器10とを設け再生ファン8を駆動したとき空気を流す再生経路11と、熱交換器10の下部に設けた水タンク12とを備えている。また、除湿機本体1は、除湿ファン5の風の影響を受けないところに室内の臭いを検知する臭い物質検知手段としてのニオイセンサ14を設置し、除湿機本体1を制御する制御部15を備えたものである。
【0060】
また、制御部15は、ニオイセンサ14が検知した臭いの継続する時間を臭い物質検知時間としてカウントし記憶する記憶手段(図示せず)と、前記臭い物質検知時間から前記除湿ロータ3に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段(図示せず)と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段(図示せず)と、除湿機本体1の工場出荷後1番最初の起動であるかどうかを判別するためのメモリ機能とを備え構成されている。
【0061】
除湿ロータ3は、すでに説明したように除湿ロータを構成する除湿材により室内空気から水分を吸湿し、また臭い成分を吸収し、室内空気を除湿する吸湿領域3aと、加熱した空気を通過させて除湿材から吸湿した水分を飛ばし除湿材を再生する再生領域3bに区分される。除湿ロータ3は、除湿ロータ用モータ2で回転駆動され、吸湿領域3a、次に再生領域3b、次に元に返って、吸湿領域3aと順に回転移動し、除湿材による室内空気の除湿と、除湿材の再生を繰り返し、室内空気を除湿する。
【0062】
ここで、除湿経路6は、矢示のように、室内から吸い込んだ空気を、熱交換器10を経由し、除湿ロータ3の吸湿領域3aを経て屋外に排出するように構成されている。
【0063】
また、再生経路11は、矢示のように、再生ヒータ9から除湿ロータ3の再生領域を経て、熱交換器10からふたたび再生ヒータ9に至る循環経路である。
【0064】
また、本実施の形態では、前記臭い物質除去手段により、再生ヒータ9の出力を上げて再生領域3bの循環空気を300℃以上にする臭い物質除去運転をするよう構成する。まず、再生ヒータ9は複数のヒータを用意して、リレー等を用いて出力を切り替えられるようにする。このとき再生ヒータ9の最大出力は、臭い物質を除去するために空気温度を300℃以上になるように構成する。つまり、再生領域3b中の除湿ロータ3の下流側に温度を検出する再生温度検出手段である温度センサ13を設け、前記除湿ロータ3の上流に設けた再生ヒータ9の出力を前記除湿ロータ3の下流側の温度に応じて調整するものである。これにより吸湿領域3aの位置でも水分と一緒に除湿ロータ3に吸着された有機成分で構成される臭い物質が、再生ヒータ9で約300℃以上の高温に加熱された循環空気により酸化されて水と二酸化炭素に分解され、除湿ロータ3の臭い物質を除去できる。すなわち、除湿ロータ3の下流側の温度センサ13を設けることで除湿ロータ3の上流側の再生ヒータ9の出力を調整することは、臭い物質を酸化させる温度の最低値を確保することが容易にできることとなる。除湿ロータ3の下流側で前記300℃を確保すれば良く再生ヒータ9の出力調整が容易にできる。
【0065】
図2はニオイセンサ14の構成を示したものである。ニオイセンサ14はヒータ部16と検出部17をそれぞれ隣接して備えている。検出部17は酸化スズ等の金属酸化物半導体であり、臭い物質と反応すると導電性が上昇する。ヒータ部16は温度や湿度の影響を軽減し、検出部17の吸着性を活性化させるために設置されており、400℃まで上昇する。ヒータ部16と検出部17はそれぞれDC5Vが印加されるよう構成されており、検出部17の抵抗値が変化したとき、その変化を測定するために分圧抵抗18を検出部17と直列に設置し、分圧抵抗18の両端の電圧値を制御部15にて計測する。
【0066】
図3はニオイセンサ14の動作と臭い物質を検知する制御フローを示す図である。まず、運転を開始したときにニオイセンサ14のヒータ部16をONする。ヒータ部16に電圧を印加し始めて400℃になるまで30秒、検知部が安定状態になるまで90秒時間を要するため、2分後にニオイセンサ14の分圧抵抗18の両端電圧を測定し、それを初期値とする。その後、2秒毎に分圧抵抗18の両端電圧をサンプリングし、2秒前に対し、電圧が減少もしくは同一であった場合は臭い物質が付着しなかったとみなす。逆に電圧が上がっていれば臭い物質が付着したとみなし、制御部15にて臭い物質が存在した時間として2秒間カウントする。その後さらに2秒毎にサンプリングを繰り返し、電圧が上昇もしくは同一であった場合はその度に2秒カウントする。電圧の減少が見られれば臭い物質が室内になくなったとみなし、制御部15でのカウントをストップする。尚、制御部15は内部メモリの機能を搭載しているため、製品の電源を1度切った後でも臭い物質が存在した時間を続けてカウントする仕様である。本実施の形態では除湿ファン5の運転中の時間のみの臭い物質の有時間をカウントする。尚、サンプリングする上での電圧の分解能は0.05V以下が望ましい。
【0067】
そして、制御部15がカウントした時間から除湿ロータ3に付着した臭い物質量を算出する。算出方法としては吸湿領域3aの面積S(cm2)、除湿ファン5による風量(一定値)V(m/s)、臭い物質の有時間T(s)とし、蓄積量XはX=S×V×Tにて計算する。この蓄積量Xが除湿ロータ3の有機成分限界貯蓄量X1を超えた場合、再生ヒータ9の出力を最大にし、臭い物質を分解する。これにより除湿ロータ3に蓄積された臭い物質の除去のために再生ヒータの出力を上げる頻度を使用環境によって調整することができる。尚、吸湿領域3aの面積Sと風量Vの各パラメータに関しては、除湿機の仕様によって決定する。
【0068】
また、本実施の形態は、図1の再生経路11中の除湿ロータ3の下流側に温度を検出する温度センサ13を設けることで、再生ヒータ9の出力を調整することもできる。温度センサ13から出力された温度を元に再生ヒータ9の出力を切り替え、再生経路11の循環空気の温度が300℃〜320℃の範囲に抑えることで、夏場などの温度が高い季節においては少ない電力で臭い物質の除去を行なうことができる。
【0069】
また、本実施の形態は、ニオイセンサ14は除湿運転をしない待機中もONしておくことで、待機中に付着する臭い物質をカウントすることもできる。算出方法としては吸湿領域3aの面積S(cm2)、除湿ファン5による風量(一定値)V(m/s)、運転中の臭い物質の有時間T1(s)、待機中の臭い物質の有時間T2(s)とし、蓄積量Xは、X=S×(V・T1+0.5・T2)にて計算する。この運転を行なうことでより正確に蓄積量を算出することができる。本実施例では待機中の風量は0.5(m/s)とする。
【0070】
また、本実施の形態において前記臭い物質除去運転後は制御部15に蓄積されている臭い物質の貯蓄量の計算をリセットすることもできる。このようにすることで、臭い物質除去運転後の臭い物質の蓄積量を0とカウントするため、臭い物質蓄積量のカウントと除湿ロータ3の臭い物質蓄積量の相関性をあわせることで繰り返し、臭い物質蓄積量のカウントを行うことができる。
【0071】
また、本実施の形態の臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、一定時間毎に一定の間隔で回転させることで臭い物質除去の効率を上げることもできる。具体的には、除湿ロータ3の吸湿領域3a分だけ回転させて30秒停止し、その後また、吸湿領域3a分だけ回転させ、停止する動作を除湿ロータ3が一回転する分だけ繰り返す。この動作を繰り返すことによりい物質除去運転をムラなく行えるため除去をし残すことを防ぐことができる。
【0072】
また、本実施の形態において、臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、除湿ロータ3の前記臭い物資除去運転中であることを使用者に伝えるための表示部を設けることもできる。これは図1の除湿機本体1の使用者が見やすい場所にLEDが点灯するように構成された表示部19を設け、前記臭い物質除去運転中は点灯するようにする。この表示部19を設けることで使用者は前記臭い物質除去運転に切り替わって製品から発せられる音が変化しても、製品の異常ではないということを認識することができる。
【0073】
また、本実施の形態では、内部に前記メモリ機能を搭載した制御部15にて工場出荷後1番最初の起動であるかどうかを判別する機能を設けることで、工場出荷後、最初に動作する際に前記臭い物質除去運転を実行することができる。この機能を設けることで工場の製造工程で付着した臭い物質を除去することができるため、除湿ロータ3に付着した臭い物質の初期状態をリセットすることが出来る。
【0074】
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2の除湿機本体1の構成を示した図である。
【0075】
本実施の形態では再生経路11の除湿ロータ3の下流に除湿ロータ3から放出された臭い物質を吸収して貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段としてのニオイフィルタ20を設ける。
【0076】
尚、本実施の形態の構成は実施の形態1と同様の部分については理解を容易にするため番号のみ記載し、その説明は簡略する。
【0077】
ニオイフィルタ20は、臭い物質を吸着する繊維等で構成されており、再生経路11の除湿ロータ3の下流域に設けることで、臭い物質除去運転中に分解せずに除湿ロータ3から放出された臭い物質を収集することができる。
【0078】
また、ニオイフィルタ20は図5のように再生経路11の除湿ロータ3の下流域の一部を室内に近く配置し、ニオイフィルタ20を外部から取り外すことができるよう構成することもできる。この構成にすることで、ニオイフィルタ20の臭い物質の蓄積量が飽和状態になっても取り替えることが可能になる。
【0079】
また、ニオイフィルタ20を光触媒で構成することも出来る。光触媒にすることで日光に当てるだけで吸収した臭い物質を分解できるため再利用可能になる。
【0080】
また、除湿ロータ3と同様のゼオライトを含んだフィルタを用いることもできる。ゼオライトは食塩水で洗うことで塩基交換により溜め込んだ臭い物質を除去することができる。同様に、熱を加えることで除去することもできるため再利用可能になり、使用者に余計なコストを掛けずさせずに済ますことができる。
【0081】
また、本実施の形態では図6のニオイフィルタ20の取手部分に金属部21を設けることで制御部15がニオイフィルタ20が実装されていないことを認識することできる。構成としては、ニオイフィルタ20が本体に実装されていないと制御部15には5Vが出力される。このとき制御部15はニオイフィルタ20が実装されていないと判断し、表示部19にニオイフィルタ20が実装されていないことを表示するためのLEDを点灯させる。また、ニオイフィルタ20が実装されている場合は金属部21を介して制御部15に0Vのが出力され、LEDが点灯することはない。このような機能をつけることで使用者にニオイフィルタ20が実装されていないことを伝えることができる。また、LEDを点灯させること以外にも除湿機本体が動作しないような構成にもできる。このようにすることでより使用者にわかりやすくニオイフィルタ20が実装されていないことを伝えることができる。
【0082】
本実施の形態で、ニオイフィルタ20は、熱交換器10の上流側に設けたが、図4の熱交換器10の下流側に設けてもよく、十分に機能する。この場合、水溶性の臭い成分は熱交換器10で結露させることで取り除くことができるため、その下流に配置したニオイフィルタ20の寿命を延ばすことができる。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明の除湿機は、吸湿体に付着した臭いを除去する効果があり、吸湿体の臭いの吸収効率によっては、脱臭機としても利用できる。
【符号の説明】
【0084】
1 除湿機本体
2 除湿ロータ用モータ
3 除湿ロータ
4 除湿ファン用モータ
5 除湿ファン
6 除湿経路
7 再生ファン用モータ
8 再生ファン
9 再生ヒータ
10 熱交換器
11 再生経路
12 水タンク
13 温度センサ
14 ニオイセンサ
15 制御部
16 ヒータ部
17 検出部
18 分圧抵抗
19 表示部
20 ニオイフィルタ
21 金属部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域と加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、前記吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンとこの空気を加熱する再生ヒータと再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを設けた再生経路とを備えた本体と、この本体内に室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段と、室内の臭い物質検知時間をカウントし記憶する記憶手段と、記憶された臭い物質検知時間から前記吸湿体に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段とを備えた除湿機。
【請求項2】
再生領域中の吸湿体の下流側に温度を検出する再生温度検出手段を設け、前記吸湿体の上流に設けた再生ヒータの出力を前記吸湿体の下流側の温度に応じて調整ができることを特徴とした請求項1記載の除湿機。
【請求項3】
前記臭い物質検知手段は除湿運転をしていない待機の状態もONしておくことを特徴とした請求項1記載の除湿機。
【請求項4】
前記臭い物質除去運転後は臭い物質の貯蓄量の計算をリセットする請求項1記載の除湿機。
【請求項5】
臭い物質の蓄積量が一定量以上である場合、吸湿体を一定時間毎に一定の間隔で回転させることを特徴とする請求項1記載の除湿機。
【請求項6】
臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、吸湿体中の臭い物質を除去中であることを使用者に伝えるための表示部を備えた請求項1記載の除湿機。
【請求項7】
工場出荷後最初に動作する際は、最初に臭い物質除去運転を実行することを特徴とした請求項1記載の除湿機。
【請求項8】
前記吸湿体に蓄積された臭い物質が除去される際、放出された臭い物質を貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段を再生経路の吸湿体下流に備えた請求項1記載の除湿機。
【請求項9】
前記臭い物質貯蓄手段を使用者が取り外すことができることを特徴とした請求項7記載の除湿機。
【請求項10】
前記臭い物質貯蓄手段は熱や光、水等で臭い物質を分解もしくは分離することで再生利用できることを特徴とした請求項7記載の除湿機。
【請求項11】
前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は使用者に実装されていないことを伝えるための表示部を備えた請求項7記載の除湿機。
【請求項12】
前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は除湿機自体を動作できないようにすることを特徴とした請求項7記載の除湿機。
【請求項1】
通過させた空気に含まれる湿気と臭い成分を吸収する吸湿領域と加熱した空気を通過させて含有する湿気を放出させる再生領域とを有する回転式の吸湿体と、前記吸湿領域に室内の空気を案内し通過させ室内に再び吹き出す除湿経路と、前記再生領域に空気を送る再生ファンとこの空気を加熱する再生ヒータと再生領域を経過した空気を当てて冷却する熱交換器とを設けた再生経路とを備えた本体と、この本体内に室内の臭い物質を検知する臭い物質検知手段と、室内の臭い物質検知時間をカウントし記憶する記憶手段と、記憶された臭い物質検知時間から前記吸湿体に蓄積される臭い物質の蓄積量を算出する臭い物質算出手段と、前記臭い物質の蓄積量が一定量を超えた場合に前記再生ヒータの出力を上げ、吸湿体中の臭い物質を除去する臭い物質除去手段とを備えた除湿機。
【請求項2】
再生領域中の吸湿体の下流側に温度を検出する再生温度検出手段を設け、前記吸湿体の上流に設けた再生ヒータの出力を前記吸湿体の下流側の温度に応じて調整ができることを特徴とした請求項1記載の除湿機。
【請求項3】
前記臭い物質検知手段は除湿運転をしていない待機の状態もONしておくことを特徴とした請求項1記載の除湿機。
【請求項4】
前記臭い物質除去運転後は臭い物質の貯蓄量の計算をリセットする請求項1記載の除湿機。
【請求項5】
臭い物質の蓄積量が一定量以上である場合、吸湿体を一定時間毎に一定の間隔で回転させることを特徴とする請求項1記載の除湿機。
【請求項6】
臭い物質の蓄積量が一定量以上になり臭い物質除去運転を開始した場合、吸湿体中の臭い物質を除去中であることを使用者に伝えるための表示部を備えた請求項1記載の除湿機。
【請求項7】
工場出荷後最初に動作する際は、最初に臭い物質除去運転を実行することを特徴とした請求項1記載の除湿機。
【請求項8】
前記吸湿体に蓄積された臭い物質が除去される際、放出された臭い物質を貯蓄しておく臭い物質貯蓄手段を再生経路の吸湿体下流に備えた請求項1記載の除湿機。
【請求項9】
前記臭い物質貯蓄手段を使用者が取り外すことができることを特徴とした請求項7記載の除湿機。
【請求項10】
前記臭い物質貯蓄手段は熱や光、水等で臭い物質を分解もしくは分離することで再生利用できることを特徴とした請求項7記載の除湿機。
【請求項11】
前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は使用者に実装されていないことを伝えるための表示部を備えた請求項7記載の除湿機。
【請求項12】
前記臭い物質貯蓄手段が実装されていない場合は除湿機自体を動作できないようにすることを特徴とした請求項7記載の除湿機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【公開番号】特開2011−177697(P2011−177697A)
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−47446(P2010−47446)
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年9月15日(2011.9.15)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年3月4日(2010.3.4)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】
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