説明

除草組成物および雑草の防除方法

【課題】除草組成物及び雑草の防除方法を提供すること。
【解決手段】4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシドと、
ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを有効成分として含有する除草組成物により雑草を防除できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、除草組成物および雑草の防除方法に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、数多くの除草剤が使用されているが、防除の対象となる雑草は種類も多く、発生も長期間にわたる。このため、除草効果が高く、幅広い殺草スペクトラムを有し、作物選択性に優れる除草剤が求められている。
ある種のトリケトン化合物が除草活性を有することが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−178268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、優れた除草組成物及び雑草の防除方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者は、優れた除草組成物及び雑草の防除方法を見出すべく検討の結果、4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシドと、
ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物とを有効成分として含有する除草組成物(以下、本発明除草組成物と記す。)が、各々の化合物単独では防除効果が不十分な雑草をも効果的に防除でき、しかも相乗作用により、各々の化合物の処理薬量を低減できることを見出し、本発明に到った。
【0006】
即ち、本発明は以下のものである。
[1] 成分(A)と成分(B)とを有効成分として含有する除草組成物。
成分(A):4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド。
成分(B):ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
[2] 成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.005〜1:50の範囲である[1]記載の除草組成物。
[3] 成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.05〜1:25の範囲である[1]記載の除草組成物。
[4] 成分(A)と成分(B)との有効量を雑草又は雑草が生育する場所に施用する工程を有する雑草の防除方法。
成分(A):4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド。
成分(B):ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
[5] 成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.005〜1:50の範囲である[4]記載の雑草の防除方法。
[6] 成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.05〜1:25の範囲である[4]記載の雑草の防除方法。
[7] 雑草が生育する場所が、水田又は畑地である[4]〜[6]いずれか一項記載の雑草の防除方法。
[8] 雑草を防除するための成分(A)と成分(B)とを含有する組成物の使用。
成分(A):4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド。
成分(B):ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
【発明の効果】
【0007】
本発明により雑草を防除することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本発明除草組成物は成分(A)と成分(B)とを有効成分として含有する。
成分(A)、すなわち、4−クロロ−5−(1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル)カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシドは、下記構造式で示される特開2000−178268号公報に記載された化合物である。

【0009】
成分(B)は、ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物である。
【0010】
ピラクロニル(Pyraclonil)は、WO94/008999に記載された化学名が1−(3−クロロ−4,5,6,7−テトラヒドロピラゾロ[1,5−α]ピリジン−2−イル)−5−[メチル(プロパ−2−イニル)アミノ]ピラゾール−4−カルボニトリルの化合物である。
プロピリスルフロン(Propyrisulfuron)は、EP1466527Aに記載された化学名が1−(2−クロロ−6−n−プロピルイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−3−イルスルホニル)−3−(4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)ウレアの化合物である。
テフリルトリオン(Tefuryltrione)は、US6376429に記載された化学名が2−{2−クロロ−4−メシル−3−[(RS)−テトラヒドロ−2−フリルメトキシメチル]ベンゾイル}シクロヘキサン−1,3−ジオンの化合物である。
メソトリオン(Mesotrione)は、US4946981に記載された化学名が2−(4−メシル−2−ニトロベンゾイル)シクロヘキサン−1,3−ジオンの化合物である。
ペノキススラム(Penoxsulam)は、US5858924に記載された化学名が3−(2,2−ジフルオロエトキシ)−N−(5,8−ジメトキシ[1,2,4]トリアゾロ[1,5−c]ピリミジン−2−イル)−α,α,α−トリフルオロトルエン−2−スルホンアミドの化合物である。
イプフェンカルバゾン(Ipfencarbazone)は、US6077814に記載された化学名が1−(2,4−ジクロロフェニル)−N−(2,4−ジフルオロフェニル)−N−イソプロピル−1,5−ジヒドロ−5−オキソ−4H−1,2,4−トリアゾール−4−カルボキサミドの化合物である。
ピリミスルファン(Pyrimisulfan)は、US6458748に記載された化学名が(RS)−2’−[(4、6−ジメトキシピリミジン−2−イル)(ヒドロキシ)メチル]−1,1−ジフルオロ−6’−(メトキシメチル)メタンスルホンアニリドの化合物である。
メタゾスルフロン(Metazosulfuron)は、US2008−0064600Aに記載された、化学名がN−((4,6−ジメトキシピリミジン−2−イル)アミノカルボニル)−3−クロロ−1−メチル−4−(5−メチル−5H,6H−1,4,2−ジオキサジン−3−イル)ピラゾール−5−スルホンアミドの化合物である。
【0011】
本発明除草組成物は、成分(A)と成分(B)とを含有する。本発明除草組成物は、通常さらに不活性担体;及び界面活性剤、固着剤、分散剤、安定剤等の製剤用補助剤が加えられ、水和剤、顆粒水和剤、フロアブル剤、粒剤、ドライフロアブル剤、乳剤、水性液剤、油剤、くん煙剤、エアゾール剤、マイクロカプセル剤等に製剤化されている。本発明除草組成物には成分(A)と成分(B)との合計が重量比で通常1〜90%含有される。
【0012】
不活性担体としては、固体担体、液体担体及びガス担体が挙げられる。
【0013】
固体担体としては、例えば、粘土類(例えば、カオリン、珪藻土、合成含水酸化珪素、フバサミクレー、ベントナイト、酸性白土)、タルク類、その他の無機鉱物(例えば、セリサイト、石英粉末、硫黄粉末、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリカ)等の微粉末あるいは粒状物が挙げられ、液体担体としては、例えば、水、アルコール類(例えば、メタノール、エタノール)、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、芳香族炭化水素類(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼン、メチルナフタレン)、脂肪族炭化水素類(例えば、n−ヘキサン、シクロヘキサン、灯油)、エステル類(例えば、酢酸エチル、酢酸ブチル)、ニトリル類(例えば、アセトニトリル、イソブチルニトリル)、エーテル類(例えば、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル)、酸アミド類(例えば、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド)、及びハロゲン化炭化水素類(例えば、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、四塩化炭素)が挙げられる。
【0014】
界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸エステル類、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールスルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポリオキシエチレン化物、ポリオキシエチレングリコールエーテル類、多価アルコールエステル類、及び糖アルコール誘導体が挙げられる。
【0015】
その他の製剤用補助剤としては、例えば固着剤や分散剤、具体的にはカゼイン、ゼラチン、多糖類(例えば、デンプン、アラビヤガム、セルロース誘導体、アルギン酸)、リグニン誘導体、ベントナイト、糖類、合成水溶性高分子(例えば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類)、PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−tert−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植物油、鉱物油、脂肪酸、および脂肪酸エステルが挙げられる。
【0016】
本発明の雑草の防除方法は、成分(A)と成分(B)との有効量を雑草又は雑草が生育する場所に施用する工程を含むものである。本発明の雑草の防除方法には、本発明除草組成物を用いることができる。本発明除草組成物の施用方法としては、例えば本発明除草組成物を雑草に茎葉処理する方法、本発明除草組成物を雑草が生育する土壌表面に処理する方法、本発明除草組成物を水田の表面水に処理する方法、及び本発明除草組成物を雑草が生育する土壌に混和処理する方法が挙げられる。本発明の雑草の防除方法には、雑草を防除する面積10000m2あたり成分(A)と成分(B)とがそれらの合計量で、通常1〜5000g、好ましくは10〜1000g用いられる。
【0017】
本発明において、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0018】
成分(B)がピラクロニルのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0019】
成分(B)がプロピリスルフロンのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0020】
成分(B)がテフリルトリオンのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0021】
成分(B)がメソトリオンのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0022】
成分(B)がペノキススラムのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0023】
成分(B)がピリミスルファンのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0024】
成分(B)がイプフェンカルバゾンのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0025】
成分(B)がメタゾスルフロンのとき、有効成分として用いられる成分(A)と(B)との重量比としては、例えば1:0.005〜1:50の範囲、及び1:0.05〜1:25の範囲が挙げられる。
【0026】
本発明では、耕起栽培または不耕起栽培が行われる水田、畑地、果樹園、芝地等の農耕地;又は非農耕地での雑草防除が意図される。
【0027】
メヒシバ(Digitaria ciliaris)、オヒシバ(Eleusine indica)、エノコログサ(Setaria viridis)、アキノエノコログサ(Setaria faberi)、キンエノコログサ(Setaria glauca)、イヌビエ(Echinochloa crus−galli)、オオクサキビ(Panicum dichotomiflorum)、テキサスパニカム(Panicum texanum)、メリケンニクキビ(Brachiaria platyphylla)、アレキサンダーグラス(Brachiaria plantaginea)、スリナムグラス(Brachiaria decumbens)、セイバンモロコシ(Sorghum halepense)、シャッターケーン(Andropogon sorghum)、ギョウギシバ(Cynodon dactylon)、カラスムギ(Avena fatua)、ネズミムギ(Lolium multiflorum)、ブラックグラス(Alopecurus myosuroides)、ウマノチャヒキ(Bromus tectorum)、アレチノチャヒキ(Bromus sterilis)、ヒメカナリークサヨシ(Phalaris minor)、セイヨウヌカボ(Apera spica−venti)、スズメノカタビラ(Poa annua)、シバムギ(Agropyron repens)、コゴメガヤツリ(Cyperus iria)、ハマスゲ(Cyperus rotundus)、キハマスゲ(Cyperus esculentus)、スベリヒユ(Portulaca oleracea)、アオゲイトウ(Amaranthus retroflexus)、ホナガアオゲイトウ(Amaranthus hybridus)、オオホナガアオゲイトウ(Amaranthus palmeri)、ウォーターヘンプ(Amaranthus rudis)、イチビ(Abutilon theophrasti)、アメリカキンゴジカ(Sida spinosa)、ソバカズラ(Fallopia convolvulus)、サナエタデ(Polygonum scabrum)、アメリカサナエタデ(Persicaria pennsylvanica)、ハルタデ(Persicaria vulgaris)、ナガバギシギシ(Rumex crispus)、エゾノギシギシ(Rumex obtusifolius)、イタドリ(Fallopia japonica)、シロザ(Chenopodium album)、ホウキギ(Kochia scoparia)、イヌタデ(Polygonum longisetum)、イヌホオズキ(Solanum nigrum)、シロバナチョウセンアサガオ(Datura stramonium)、マルバアサガオ(Ipomoea purpurea)、アメリカアサガオ(Ipomoea hederacea)、マルバアメリカアサガオ(Ipomoea hederacea var. integriuscula)、マメアサガオ(Ipomoea lacunosa)、セイヨウヒルガオ(Convolvulus arvensis)、ヒメオドリコソウ(Lamium purpureum)、ホトケノザ(Lamium amplexicaule)、オナモミ(Xanthium pensylvanicum)、野生ヒマワリ(Helianthus annuus)、イヌカミツレ(Matricaria perforata or inodora)、カミツレ(Matricaria chamomilla)、コーンマリーゴールド(Chrysanthemum segetum)、オロシャギク(Matricaria matricarioides)、ブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)、オオブタクサ(Ambrosia trifida)、ヒメムカシヨモギ(Erigeron canadensis)、ヨモギ(Artemisia princeps)、セイタカアワダチソウ(Solidago altissima)、アレチノギク(Conyza bonariensis)、アメリカツノクサネム(Sesbania exaltata)、エビスグサ(Cassia obtusifolia)、フロリダベガーウィード(Desmodium tortuosum)、シロツメクサ(Trifolium repens)、クズ(Pueraria lobata)、カラスノエンドウ(Vicia angustifolia)、ツユクサ(Commelina communis)、マルバツユクサ(Commelina benghalensis)、ヤエムグラ(Galium aparine)、ハコベ(Stellaria media)、ワイルドラディッシュ(Raphanus raphanistrum)、ノハラガラシ(Sinapis arvensis)、ナズナ(Capsella bursa−pastoris)、オオイヌノフグリ(Veronica persica)、フラサバソウ(Veronica hederifolia)、フィールドパンジー(Viola arvensis)、ワイルドパンジー(Viola tricolor)、ヒナゲシ(Papaver rhoeas)、ワスレナグサ(Myosotis scorpioides)、オオトウワタ(Asclepias syriaca)、トウダイグサ(Euphorbia helioscopia)、オオニシキソウ(Chamaesyce nutans)、アメリカフウロ(Geranium carolinianum)、オランダフウロ(Erodium cicutarium)、スギナ(Equisetum arvense)等の畑地雑草;
【0028】
アシカキ(Leersia japonica)、タイヌビエ(Echinochloa oryzicola)、ヒメタイヌビエ(Echinochloa crus−galli var. formosensis)、アゼガヤ(Leptochloa chinenisis)、タマガヤツリ(Cyperus difformis)、ヒデリコ(Fimbristylis miliacea)、マツバイ(Eleocharis acicularis)、イヌホタルイ(Scirpus juncoides)、タイワンヤマイ(Scirpus wallichii)、ミズガヤツリ(Cyperus serotinus)、クログワイ(Eleocharis kuroguwai)、コウキヤガラ(Bolboschoenus koshevnikovii)、シズイ(Schoenoplectus nipponicus)、コナギ(Monochoria vaginalis)、アゼナ(Lindernia procumbens)、アブノメ(Dopatrium junceum)、キカシグサ(Rotala indica)、ヒメミソハギ(Ammannia multiflora)、ミゾハコベ(Elatine triandra)、チョウジタデ(Ludwigia epilobioides)、ウリカワ(Sagittaria pygmaea)、ヘラオモダカ(Alisma canaliculatum)、オモダカ(Sagittaria trifolia)、ヒルムシロ(Potamogeton distinctus)、セリ(Oenanthe javanica)、ミズハコベ(Callitriche palustris)、アゼトウガラシ(Lindernia micrantha)、アメリカアゼナ(Lindernia dubia)、タカサブロウ(Eclipta prostrata)、イボクサ(Murdannia keisak)、キシュウスズメノヒエ(Paspalum distichum)、エゾノサヤヌカグサ(Leersia oryzoides)等の水田雑草;
【0029】
ナガエツルノゲイトウ(Alternanthera philoxeroides)、フロッグスビット(Limnobium spongia)、ウォーターファーン(Salvinia属)、ボタンウキクサ(Pistia stratiotes)、ウォーターペニーウォート(Hydrocotyle属)、糸状藻類(Pithophora属、Cladophora属)、クーンテイル(Ceratophyllum demersum)、ウキクサ(Lemna属)、ハゴロモモ(Cabomba caroliniana)、クロモ(Hydrilla verticillata)、サザンネイアド(Najas guadalupensis)、ポンドウィード類(Potamogeton crispus、Potamogeton illinoensis、Potamogeton pectinatus等)、ウォーターミール(Wolffia属)、ウォーターミルフォイル類(Myriophyllum spicatum、Myriophyllum heterophyllum等)、ホテイアオイ(Eichhornia crassipes)等の水生植物;
【0030】
蘚類、苔類、ツノゴケ類。シアノバクテリア。シダ類。永年性作物(仁果類、石果類、液果類、堅果類、カンキツ類、ホップ、ブドウ等)の吸枝(sucher)など。
【0031】
本発明除草組成物は、例えば以下の作物が栽培される農耕地で使用できる。
農作物:トウモロコシ、イネ、コムギ、オオムギ、ライムギ、エンバク、ソルガム、ワタ、ダイズ、ピーナッツ、ソバ、テンサイ、ナタネ、ヒマワリ、サトウキビ、タバコ等。
野菜:ナス科野菜(ナス、トマト、ピーマン、トウガラシ、ジャガイモ等)、ウリ科野菜(キュウリ、カボチャ、ズッキーニ、スイカ、メロン等)、アブラナ科野菜(ダイコン、カブ、セイヨウワサビ、コールラビ、ハクサイ、キャベツ、カラシナ、ブロッコリー、カリフラワー等)、キク科野菜(ゴボウ、シュンギク、アーティチョーク、レタス等)、ユリ科野菜(ネギ、タマネギ、ニンニク、アスパラガス等)、セリ科野菜(ニンジン、パセリ、セロリ、アメリカボウフウ等)、アカザ科野菜(ホウレンソウ、フダンソウ等)、シソ科野菜(シソ、ミント、バジル等)、イチゴ、サツマイモ、ヤマノイモ、サトイモ等。
果樹:仁果類(リンゴ、セイヨウナシ、ニホンナシ、カリン、マルメロ等)、核果類(モモ、スモモ、ネクタリン、ウメ、オウトウ、アンズ、プルーン等)、カンキツ類(ウンシュウミカン、オレンジ、レモン、ライム、グレープフルーツ等)、堅果類(クリ、クルミ、ハシバミ、アーモンド、ピスタチオ、カシューナッツ、マカダミアナッツ等)、液果類(ブルーベリー、クランベリー、ブラックベリー、ラズベリー等)、ブドウ、カキ、オリーブ、ビワ、バナナ、コーヒー、ナツメヤシ、ココヤシ、アブラヤシ等。
果樹以外の樹:チャ、クワ、花木類(サツキ、ツバキ、アジサイ、サザンカ、シキミ、サクラ、ユリノキ、サルスベリ、キンモクセイ等)、街路樹(トネリコ、カバノキ、ハナミズキ、ユーカリ、イチョウ、ライラック、カエデ、カシ、ポプラ、ハナズオウ、フウ、プラタナス、ケヤキ、クロベ、モミノキ、ツガ、ネズ、マツ、トウヒ、イチイ、ニレ、トチノキ等)、サンゴジュ、イヌマキ、スギ、ヒノキ、クロトン、マサキ、カナメモチ等。
芝生:シバ類(ノシバ、コウライシバ等)、ブルーグラス類(ナガハグサ、オオスズメノカタビラ等)、フェスク類(オニウシノケグサ、イトウシノケグサ、ハイウシノケグサ等)、カモガヤ、オオアワガエリ等。
その他:花卉類(バラ、カーネーション、キク、トルコギキョウ、カスミソウ、ガーベラ、マリーゴールド、サルビア、ペチュニア、バーベナ、チューリップ、アスター、リンドウ、ユリ、パンジー、シクラメン、ラン、スズラン、ラベンダー、ストック、ハボタン、プリムラ、ポインセチア、グラジオラス、カトレア、デージー、シンビジューム、ベゴニア等)、バイオ燃料植物(ヤトロファ、ベニバナ、アマナズナ類、スイッチグラス、ミスカンサス、クサヨシ、ダンチク、ケナフ、キャッサバ、ヤナギ、藻類等)、観葉植物等。
【0032】
上記の作物には、遺伝子組み換え作物も含まれる。
【0033】
本発明除草組成物は、水稲に選択性を有する。したがって、本発明の除草組成物は、水田用除草組成物に適する。
【0034】
本発明除草組成物は、他の除草剤、殺虫剤、殺菌剤、植物生長調節剤、薬害軽減剤、肥料等と混合又は併用することができる。
【実施例】
【0035】
以下、製剤例及び試験例等の実施例を挙げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、実施例中に記載される「部」は、重量部を意味する。
【0036】
製剤例1
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 0.3部
ピラクロニル 2.0部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 65.2部
【0037】
製剤例2
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 0.8部
ピラクロニル 5.3部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 68.5部
【0038】
製剤例3
下記の各要素を混合し、この混合物を湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
成分(A) 0.6部
ピラクロニル 4.2部
イソエリート<登録商標>L(塩水港精糖(株)製) 10.0部
エチレングリコール 9.0部
ニューカルゲンD−1518(商品名、竹本油脂(株)製) 3.0部
アグリゾール<登録商標>FL−2017(花王(株)製) 2.0部
アンチフォーム<登録商標>E−20(花王(株)製) 0.3部
ソルビン酸 0.1部
水70.8部
【0039】
製剤例4
下記の各要素を混合し、この混合物を湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
成分(A) 1.3部
プロピリスルフロン 1.9部
イソエリート<登録商標>L(塩水港精糖(株)製) 10.0部
エチレングリコール 9.0部
ニューカルゲンD−1518(商品名、竹本油脂(株)製) 3.0部
アグリゾール<登録商標>FL−2017(花王(株)製) 2.0部
アンチフォーム<登録商標>E−20(花王(株)製) 0.3部
ソルビン酸 0.1部
水 72.4部
【0040】
製剤例5
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 2.7部
イプフェンカルバゾン 6.7部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 65.2部
【0041】
製剤例6
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 0.6部
プロピリスルフロン 0.9部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 66.0部
【0042】
製剤例7
下記の各要素を混合し、この混合物を湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
成分(A) 2.1部
イプフェンカルバゾン 5.3部
ニューカルゲンRX−B(商品名、竹本油脂(株)製) 1.0部
アエロジル<登録商標>COK84(日本アエロジル(株)製) 2.0部
アンチフォーム<登録商標>E−20(花王(株)製) 0.2部
エチレングリコール 8.0部
ニューカルゲンFS−100(商品名、竹本油脂(株)製) 3.0部
ニューカルゲンFS−3GE(商品名、竹本油脂(株)製) 4.0部
ソルビン酸 0.1部
アグリゾール<登録商標>FL−104FA(花王(株)製) 10.0部
水64.3部
【0043】
製剤例8
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 1.0部
イプフェンカルバゾン 2.5部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 64.0部
【0044】
製剤例9
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 1.6部
プロピリスルフロン 2.4部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 70.6部
【0045】
製剤例10
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 0.6部
ピリミスルファン 0.5部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 66.4部
【0046】
製剤例11
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
化合物(A) 1.6部
ピリミスルファン 1.3部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 71.7部
【0047】
製剤例12
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 1.0部
ペノキススラム 0.3部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 66.2部
【0048】
製剤例13
下記の各要素を混合し、この混合物を湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
成分(A) 2.1部
ペノキススラム 0.6部
イソエリート<登録商標>L(塩水港精糖(株)製) 10.0部
エチレングリコール 9.0部
ニューカルゲンD−1518(商品名、竹本油脂(株)製) 3.0部
アグリゾール<登録商標>FL−2017(花王(株)製) 2.0部
アンチフォーム<登録商標>E−20(花王(株)製) 0.3部
ソルビン酸 0.1部
水 72.9部
【0049】
製剤例14
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 2.7部
ペノキススラム 0.8部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 71.1部
【0050】
製剤例15
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 0.6部
テフリルトリオン 3.0部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 63.9部
【0051】
製剤例16
下記の各要素を混合し、この混合物を湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
成分(A) 1.3部
テフリルトリオン 6.3部
イソエリート<登録商標>L(塩水港精糖(株)製) 10.0部
エチレングリコール 9.0部
ニューカルゲンD−1518(商品名、竹本油脂(株)製) 3.0部
アグリゾール<登録商標>FL−2017(花王(株)製) 2.0部
アンチフォーム<登録商標>E−20(花王(株)製) 0.3部
ソルビン酸 0.1部
水 68.0部
【0052】
製剤例17
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 1.6部
テフリルトリオン 8.0部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 65.0部
【0053】
製剤例18
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 0.6部
メソトリオン 0.5部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 66.4部
【0054】
製剤例19
下記の各要素を混合し、この混合物を湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
成分(A) 1.3部
メソトリオン 1.3部
イソエリート<登録商標>L(塩水港精糖(株)製) 10.0部
エチレングリコール 9.0部
ニューカルゲンD−1518(商品名、竹本油脂(株)製) 3.0部
アグリゾール<登録商標>FL−2017(花王(株)製) 2.0部
アンチフォーム<登録商標>E−20(花王(株)製) 0.3部
ソルビン酸 0.1部
水 73.0部
【0055】
製剤例20
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 1.0部
メソトリオン 2.4部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 71.2部
【0056】
製剤例21
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 0.5部
メタゾスルフロン 1.0部
ネオコール<登録商標>YSK(ジアルキルスルホコハク酸エステル系界面活性剤:第一工業製薬(株)製) 0.5部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 30.0部
炭酸カルシウム 66.0部
【0057】
製剤例22
下記の各要素を混合し、この混合物を湿式粉砕してフロアブル剤を得る。
成分(A) 1.1部
メタゾスルフロン 2.1部
イソエリート<登録商標>L(塩水港精糖(株)製) 10.0部
エチレングリコール 9.0部
ニューカルゲンD−1518(商品名、竹本油脂(株)製) 3.0部
アグリゾール<登録商標>FL−2017(花王(株)製) 2.0部
アンチフォーム<登録商標>E−20(花王(株)製) 0.3部
ソルビン酸 0.1部
水 72.4部
【0058】
製剤例23
下記の各要素の混合物に適量の水を加えて混練する。得られる混練物を造粒してから、乾燥し、篩分けして粒剤を得る。
成分(A) 1.3部
メタゾスルフロン 2.7部
マツモトマイクロスフェアー<登録商標>F−80E(プラスチック中空体:松本油脂製薬(株)製) 2.4部
オルフィン<登録商標>E1010(日信化学工業(株)製) 3.0部
トキサノン<登録商標>GR31A(ポリカルボン酸型アニオン界面活性剤:三洋化成工業(株)製) 2.0部
トリポリリン酸ナトリウム 5.0部
セロゲン<登録商標>7A(第一工業製薬(株)製) 3.0部
クニゲル<登録商標>V1(ベントナイト:クニミネ工業(株)製) 10.0部
炭酸カルシウム 70.6部
【0059】
試験例1
プラスチックポット(直径8cm×深さ12cm)に土を深さ約8cmまで詰めた。このポットに水を入れて代掻きした。これを3日間静置した。土の表面から約0.5cmの深さに、催芽させたタイヌビエ(Echinochloa oryzicola)を播き、水を土の表面から3cmの深さまで入れた。
成分(A)及びピラクロニルの各々2mgをツイーン<登録商標>20(界面活性剤:ナカライテスク社製)2%(W/V)を含むアセトン4mLに溶解し、これを水で全量が20mLとなるように希釈して薬剤希釈液を得た。
各々の該薬剤希釈液の所定量と上記プラスチックポットに溜まる水とを混合した。
薬剤希釈液を混合してから4週間後に、タイヌビエに対する除草効果を観察した。除草効果を0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価した。結果を表1に示す。
【0060】
【表1】

【0061】
試験例2〜8
試験例1において、ピラクロニルに替えて、それぞれ
プロピリスルフロン(試験例2)、
テフリルトリオン(試験例3)、
メソトリオン(試験例4)、
ペノキススラム(試験例5)、
ピリミスルファン(試験例6)、
イプフェンカルバゾン(試験例7)、
メタゾスルフロン(試験例8)
を用いた以外は、試験例1と同様に試験した。結果をそれぞれ表2〜8に示す。
【0062】
【表2】

【0063】
【表3】

【0064】
【表4】

【0065】
【表5】

【0066】
【表6】

【0067】
【表7】

【0068】
【表8】

【0069】
プラスチックポット(直径6cm×深さ7cm)に土を深さ約5cmまで詰めた。このポットに水を入れて代掻きした。これを3日間静置した。土の表面に、タマガヤツリ(Cyperus difformis L.)の種子が混ざった土を入れた。このポットに水を土の表面から約1〜2cmとなる深さまで入れた。
成分(A)及びプロピリスルフロンの各々2mgをツイーン<登録商標>20(界面活性剤:ナカライテスク社製)2%(W/V)を含むアセトン4mLに溶解し、これを水で全量が20mLとなるように希釈して薬剤希釈液を得た。
各々の該薬剤希釈液の所定量と上記プラスチックポットに溜まる水とを混合した。
薬剤希釈液を混合してから5週間後に、タマガヤツリに対する除草効果を観察した。除草効果を0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価した。結果を表9に示す。
【0070】
【表9】

【0071】
試験例10〜15
プロピリスルフロンに替えて、それぞれ
テフリルトリオン(試験例10)、
メソトリオン(試験例11)、
ペノキススラム(試験例12)、
ピリミスルファン(試験例13)、
イプフェンカルバゾン(試験例14)、
メタゾスルフロン(試験例15)
を用いた以外は、試験例9と同様の試験をした。結果をそれぞれ表10〜15に示す。
【0072】
【表10】

【0073】
【表11】

【0074】
【表12】

【0075】
【表13】

【0076】
【表14】

【0077】
【表15】

【0078】
試験例16
プラスチックポット(直径6cm×深さ7cm)に土を深さ約5cmまで詰めた。このポットに水を入れて代掻きした。これを3日間静置した。土の表面に、アゼナ(Lindernia pyxidaria L.)の種子が混ざった土を入れた。このポットに水を土の表面から約1〜2cmとなる深さまで入れた。
成分(A)及びプロピリスルフロンの各々2mgをツイーン<登録商標>20(界面活性剤:ナカライテスク社製)2%(W/V)を含むアセトン4mLに溶解し、これを水で全量が20mLとなるように希釈して薬剤希釈液を得た。
各々の該薬剤希釈液の所定量と上記プラスチックポットに溜まる水とを混合した。
薬剤希釈液を混合してから5週間後に、アゼナに対する除草効果を観察した。除草効果を0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価した。結果を表16に示す。
【0079】
【表16】

【0080】
試験例17〜21
プロピリスルフロンに替えて、それぞれ
メソトリオン(試験例17)、
ペノキススラム(試験例18)、
ピリミスルファン(試験例19)、
イプフェンカルバゾン(試験例20)、
メタゾスルフロン(試験例21)
を用いた以外は、試験例16と同様の試験をした。結果をそれぞれ表17〜21に示す。
【0081】
【表17】

【0082】
【表18】

【0083】
【表19】

【0084】
【表20】

【0085】
【表21】

【0086】
試験例22
プラスチックポット(直径6cm×深さ7cm)に土を深さ約5cmまで詰めた。このポットに水を入れて代掻きした。これを3日間静置した。土の表面に、コナギ(Monochoria vaginalis)の種子を入れた。このポットに水を土の表面から約1〜2cmとなる深さまで入れた。
成分(A)及びピラクロニルの各々2mgをツイーン<登録商標>20(界面活性剤:ナカライテスク社製)2%(W/V)を含むアセトン4mLに溶解し、これを水で全量が20mLとなるように希釈して薬剤希釈液を得た。
各々の該薬剤希釈液の所定量と上記プラスチックポットに溜まる水とを混合した。
薬剤希釈液を混合してから5週間後に、コナギに対する除草効果を観察した。除草効果を0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価した。結果を表22に示す。
【0087】
【表22】

【0088】
試験例23〜29
ピラクロニルに替えて、それぞれ
プロピリスルフロン(試験例23)、
テフリルトリオン(試験例24)、
メソトリオン(試験例25)、
ペノキススラム(試験例26)、
ピリミスルファン(試験例27)、
イプフェンカルバゾン(試験例28)、
メタゾスルフロン(試験例29)
を用いた以外は、試験例22と同様の試験をした。結果をそれぞれ表23〜29に示す。
【0089】
【表23】

【0090】
【表24】

【0091】
【表25】

【0092】
【表26】

【0093】
【表27】

【0094】
【表28】

【0095】
【表29】

【0096】
試験例30
プラスチックポット(直径6cm×深さ7cm)に土を深さ約5cmまで詰めた。このポットに水を入れて代掻きした。これを3日間静置した。土の表面に、催芽させたウリカワ(Sagittaria pygmaea Miq.)を入れた。このポットに水を土の表面から約1〜2cmとなる深さまで入れた。
成分(A)及びピラクロニルの各々2mgをツイーン<登録商標>20(界面活性剤:ナカライテスク社製)2%(W/V)を含むアセトン4mLに溶解し、これを水で全量が20mLとなるように希釈して薬剤希釈液を得た。
各々の該薬剤希釈液の所定量と上記プラスチックポットに溜まる水とを混合した。
薬剤希釈液を混合してから5週間後に、ウリカワに対する除草効果を観察した。除草効果を0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価した。結果を表30に示す。
【0097】
【表30】

【0098】
試験例31〜36
ピラクロニルに替えて、それぞれ
プロピリスルフロン(試験例31)、
テフリルトリオン(試験例32)、
ペノキススラム(試験例33)、
ピリミスルファン(試験例34)、
イプフェンカルバゾン(試験例35)、
メタゾスルフロン(試験例36)
を用いた以外は、試験例30と同様の試験をした。結果をそれぞれ表31〜36に示す。
【0099】
【表31】

【0100】
【表32】

【0101】
【表33】

【0102】
【表34】

【0103】
【表35】

【0104】
【表36】

【0105】
試験例37
プラスチックポット(直径6cm×深さ7cm)に土を深さ約5cmまで詰めた。このポットに水を入れて代掻きした。これを3日間静置した。土の表面に、催芽させたミズガヤツリ(Cyperus serotinus Rottb.)を入れた。このポットに水を土の表面から約1〜2cmとなる深さまで入れた。
成分(A)及びピラクロニルの各々2mgをツイーン<登録商標>20(界面活性剤:ナカライテスク社製)2%(W/V)を含むアセトン4mLに溶解し、これを水で全量が20mLとなるように希釈して薬剤希釈液を得た。
各々の該薬剤希釈液の所定量と上記プラスチックポットに溜まる水とを混合した。
薬剤希釈液を混合してから5週間後に、ミズガヤツリに対する除草効果を観察した。除草効果を0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価した。結果を表37に示す。
【0106】
【表37】

【0107】
試験例38〜29
ピラクロニルに替えて、それぞれ
プロピリスルフロン(試験例38)、
テフリルトリオン(試験例39)、
メソトリオン(試験例40)、
ペノキススラム(試験例41)、
ピリミスルファン(試験例42)、
メタゾスルフロン(試験例43)
を用いた以外は、試験例37と同様の試験をした。結果をそれぞれ表38〜43に示す。
【0108】
【表38】

【0109】
【表39】

【0110】
【表40】

【0111】
【表41】

【0112】
【表42】

【0113】
【表43】

【0114】
試験例44
1/5000アールのワグネルポットに土を詰めた。このワグネルポットに水を入れ、代掻きをした。これを4日間静置した。催芽したオモダカ(Sagittaria trifolia L.)を土の表面から約2cmの深さに植えた。このオモダカが草丈約4cmになるまで生育させた。次いでこのワグネルポットに水を土の表面から5cmの深さまで入れた。
成分(A)及びピラクロニルの各々2mgをツイーン<登録商標>20(界面活性剤:ナカライテスク社製)2%(W/V)を含むアセトン4mLに溶解し、これを水で全量が20mLとなるように希釈して薬剤希釈液を得た。
各々の該薬剤希釈液の所定量と上記ワグネルポットに溜まる水とを混合した。
2日間にわたって、3cm/日の割合で水面が下がる量の水をワグネルポットの底部から抜き、同量の水をワグネルポットに加えた。その後、このワグネルポットを4週間置いた。
その後、オモダカに対する除草効果を観察した。除草効果を0〜100の指数(0:無作用〜100:完全枯殺)で評価した。結果を表44に示す。
【0115】
【表44】

【0116】
試験例45
ピラクロニルに替えて、プロピリスルフロンを用いた以外は試験例44と同様の試験をした。結果を表45に示す。
【0117】
【表45】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
成分(A)と成分(B)とを有効成分として含有する除草組成物。
成分(A):4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド。
成分(B):ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
【請求項2】
成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.005〜1:50の範囲である請求項1記載の除草組成物。
【請求項3】
成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.05〜1:25の範囲である請求項1記載の除草組成物。
【請求項4】
成分(A)と成分(B)との有効量を雑草又は雑草が生育する場所に施用する工程を有する雑草の防除方法。
成分(A):4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド。
成分(B):ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物。
【請求項5】
成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.005〜1:50の範囲である請求項4記載の雑草の防除方法。
【請求項6】
成分(A)と成分(B)との重量比が、1:0.05〜1:25の範囲である請求項4記載の雑草の防除方法。
【請求項7】
雑草が生育する場所が、水田又は畑地である請求項4〜6いずれか一項記載の雑草の防除方法。
【請求項8】
雑草を防除するための成分(A)と成分(B)とを含有する組成物の使用。
成分(A):4−クロロ−5−[1,3−ジオキソシクロヘキサ−2−イル]カルボニル−2,3−ジヒドロベンゾチオフェン−1,1−ジオキシド。
成分(B):ピラクロニル、プロピリスルフロン、テフリルトリオン、メソトリオン、ペノキススラム、ピリミスルファン、イプフェンカルバゾンおよびメタゾスルフロンからなる群から選ばれる少なくとも1種の化合物。

【公開番号】特開2010−235602(P2010−235602A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−54218(P2010−54218)
【出願日】平成22年3月11日(2010.3.11)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】