説明

隔離される供給センサを備える錠剤分配機

【課題】食器洗い機の使用中に湿気と薬品のような様々な周囲条件に曝されることから、製品錠剤を保護する錠剤分配機を備え、センサ運用の障害を防止する供給証明システムを提供する。
【解決手段】固形製品の分配機と共に使用するための、好適な実施形態の供給証明システムは、出口導管142とセンサ機構155を包含する。出口導管142は、光の透過が可能で内表面と外表面を包含する。内表面は、湿気のある状態に曝される。センサ機構155は、出口導管142の外表面の近傍に有り、センサ機構155は、出口導管142を介して固形製品の供給を感知する。出口導管142は、湿気のある状態に対して障壁を備え、それによってセンサ機構155を湿気のある状態に曝されることから保護する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、隔離される供給センサを備える製品錠剤の分配機に関する。
【背景技術】
【0002】
錠剤状の固形製品の構成物は、それらを所望する投薬量に処方し分配するのに比較的容易であるから、一般的に使用される。このような製品錠剤を、合成洗剤と殺菌剤とリンスエイドと柔軟剤と漂白剤と蛍光増白剤と糊付け剤と洗剤、及び一般的な消毒剤を含む様々な製品に使用しても良い。しかしながら製品の種類によって、製品錠剤は、腐食性があり、厄介であり、又は取扱に別の難しさを有し、及び/又は製品を凝集させ又は溶解させて製品の分配を中断させる、湿気又はその他の薬品のような周囲条件に影響を受け易いかもしれない。
【0003】
分配機は、一般的に製品錠剤を分配するために使用される。分配機の使用は、製品錠剤の運用を低減し、製品錠剤の所望される投薬量で製品の容易な分配を可能にする。複数の製品錠剤を収納するホッパを包含する分配機に対して、先行技術の分配機は一般的に、製品錠剤が分配される周囲条件に製品錠剤を曝すことを低減するのに有効でない。周囲条件に曝された結果として、製品錠剤は凝集し又は溶解し、それによって分配機を詰まらせる。分配機が詰まると、分配機は製品錠剤を適切に分配しなくなるだろう。
【0004】
先行技術の分配機はまた、様々の型のセンサを備える出口を包含する。使用されてきたあるタイプの出口は、両側に二つの小さな穴を備える管を包含し、光線が、照射され管の穴を通過して受光される。製品錠剤が、出口を通過して分配される時に、製品錠剤は、瞬時の間、光線の受光を中断し、センサは、製品錠剤が分配されたことを指示する信号パルスを供給する。この形態の欠点は、光線が通過する穴の塞がりを生じる可能性があり、それによってセンサの働きを無能にする。例えば穴は、分配される製品錠剤の粉末、又は小さな粒子、皿洗い機からの化学物質を含む湿気の蒸発作用からのような、凝縮物、副生成物、及びその他の残留物によって閉鎖され得るだろう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
食器洗い機の使用中に、湿気と薬品のような様々な周囲条件に曝されることから、製品錠剤を保護する錠剤分配機を備えること、及びセンサ運用の障害を防止することが望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
固形製品の分配機と共に使用するための、好適な実施形態の供給証明システムは、出口導管とセンサ機構を包含する。出口導管は、光の透過が可能で、内表面と外表面を包含する。内表面は、湿気のある状態に曝される。センサ機構は、出口導管の外表面の近傍にあり、センサ機構は、出口導管を介して固形製品の供給を感知する。出口導管は、湿気のある状態に対して障壁を備え、それによってセンサ機構を湿気のある状態に曝すことから保護する。
【0007】
固形製品の分配機と共に使用するための、好適な実施形態の供給証明システムは、出口導管と光センサ機構を包含する。出口導管は、光の透過が可能である。光センサ機構は、光線を放射するエミッタと光線を受光するレシーバとを包含する。エミッタは、出口導管の一方の側に配置され、レシーバは出口導管の反対側に配置される。エミッタは光線を放射し、レシーバは、出口導管を介して光線を受光する。出口導管は、出口導管内の残留物による汚染から、光センサ機構を保護する。
【0008】
固形製品の分配機と共に使用するための、好適な実施形態の供給証明システムは、製品錠剤、製品錠剤を分配する出口導管、及び赤外線センサ機構を備える。出口導管は、光の透過が可能である。赤外線センサ機構は、光線を放射するエミッタと光線を受光するレシーバとを包含する。エミッタは、出口導管の一方の側に配置され、レシーバは出口導管の反対側に配置される。エミッタは光線を放射し、レシーバは、出口導管を介して光線を受光する。出口導管は、出口導管内の残留物による汚染から、赤外線センサ機構を保護し、製品錠剤が出口導管を介して分配される時に、製品錠剤は出口導管内の光線を中断し、赤外線センサ機構は製品錠剤が分配されたことの表示を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の原理によって構成される、錠剤分配機の組立分解側面図である。
【図2】図1に示された錠剤分配機の組立分解上方斜視図である。
【図3】図1に示された錠剤分配機の組立分解下方斜視図である。
【図4】図1に示された錠剤分配機の部分下方斜視図である。
【図5】図1に示された錠剤分配機と共に使用するための、センサ機構の組立分解側面斜視図である。
【図6】第一位置に第一分配開口部を有する第一ディスク部材を包含する、図1に示された錠剤分配機の平図である。
【図7】第二位置に図6で示された第一分配開口部を有する第一ディスク部材を包含する、図1に示された錠剤分配機の別の平図である。
【図8】図7に示された第二位置で第一分配開口部内に製品錠剤を有する、図1に示された錠剤分配機の側断面図である。
【図9】図7と8に示された第二位置より180度回転した第一分配開口部から、第二ディスク部材の第二分配開口部まで移動している製品錠剤を示す、図1に示された錠剤分配機の側断面図である。
【図10】図9に示された第二分配開口部から、第三ディスク部材の第三分配開口部まで移動している製品錠剤を示す、図1に示された錠剤分配機の側断面図である。
【図11】図10に示された位置より180度回転した第三分配開口部から、第四ディスク部材の第四分配開口部と出口導管まで移動している製品錠剤を示す、図1に示された錠剤分配機の側断面図である。
【図12】適切に作用するように、図1に示された錠剤分配機に接続される、図5に示されたセンサ機構の側面図である。
【図13】本発明の原理によって構成される、別の実施形態の錠剤分配機に分配開口部を有するディスク部材の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の原理によって構成された、好適な実施形態の錠剤分配機が、図面の符号100で表される。
【0011】
好適な実施形態の錠剤分配機100は、好ましくは、皿洗い機の上部に装着され、ユーザに対する供給証明を備えて、皿洗い機(示されていない)へ錠剤形状の殺菌剤のような製品を分配するために使用される。錠剤分配機100は、殺菌剤を含む使用する溶液が、製品錠剤が溶解された後で、50から100ppmの所望される範囲にあることを保証する。製品錠剤が分配される環境は湿分と蒸気を含むので、皿洗い機の湿気のある環境から、錠剤分配機内の製品錠剤を隔離することが望ましい。多数の異なるタイプの応用に使用するために、多数の異なるタイプの製品を分配するように錠剤分配機100を使用してもよく、またここに述べられた製品と応用とに限定されないことが理解される。例えば、本発明はまた、合成洗剤、リンスエイド、柔軟剤、漂白剤、蛍光増白剤、糊付け剤、手動の皿洗い用製品、霧吹き機又はモップバケツで使用される洗剤、洗濯用製品、動物に与える栄養補助食品、及びその他の適切な製品のために使用され得るだろう。さらに、用語「錠剤」が終始使用され、そして用語「錠剤」は、錠剤、丸薬、顆粒の形状の、又は技術的に周知のその他の適切な形状の製品を含むことが理解される。
【0012】
錠剤分配機100は、ホッパ101を包含し、分配機構は、製品錠剤168が通過して分配される通路を中断するディスク部材、ディスク部材を駆動するためのモータ又はギアヘッド172、出口導管142、及び製品錠剤168の供給を証明する表示を備えるセンサ機構155を包含する。
【0013】
図1から3に示されたように、ホッパ101は、側壁102を包含し、側壁は、好ましくは、上部開口部104、底部開口部106、及び複数の製品錠剤168を収納するために形成され配置されるキャビティ105を備える中空の円筒形筐体である。ホッパ101は、製品錠剤を収納するために使用され、好ましくは、ディスク部材の上に配置される。ワイパ109を適切に機能するように、ホッパ101の底部の近傍のホッパ101の側壁102に接続してもよい。ワイパ109は、好ましくは、楔形の部材である。ワイパ109をホッパ101に、適切に機能するように接続するために、留め金具(示されていない)を、側壁102の開口部103とワイパ109の開口部110とを介して挿入してもよい。
【0014】
第一ディスク部材112は、好ましくは、第一ディスク部材112がホッパ101の底部の近傍のキャビティ105内に適合するように、ホッパ101の底部の内径より少し小さな直径を有する。ハブ113は、第一ディスク部材112の中央近傍の上部に、適切に機能するように接続され、ハブは、分配されない製品錠剤168の数を最小にするように、第一ディスク部材112の中央から離れる製品錠剤168を導くために、好ましくは円錐台の形状である。開口部114は、第一ディスク部材112の中央近傍のハブ113の両側に、第一ディスク部材112を通過して長手方向に延伸し、分配開口部115は、第一ディスク部材112の端部近傍のハブ113の両側に、第一ディスク部材112を通過して長手方向に延伸する。
【0015】
好ましくは、分配開口部115は、開口部114から90度の方向に配置される。分配開口部115は、好ましくは各々、一つの完全な製品錠剤168を収納するけれども、製品錠剤168は破損するかもしれないから、分配開口部115は破損した及び/又は完全な、一から二粒の製品錠剤168の相当量を収納するように形成され配置されることが理解される。その結果、終始使用される用語「製品錠剤」又は「複数の製品錠剤」は、完全な錠剤及び/又は完全な錠剤の一部を含む。二つの分配開口部115が示されているが、一つ又はそれ以上の分配開口部を使用してもよいことが理解される。さらに、第一ディスク部材112の上部は、下り勾配の分配傾斜部116をまた包含してもよく、傾斜する溝は、分配開口部115に接近する。第一ディスク部材112の底部は、ハブ113の下の第一ディスク部材112の中央近傍に凹部117を包含する。
【0016】
第二ディスク部材120は、好ましくは、ホッパ101の底部の直径より大きな直径を有し、ホッパ101を第二ディスク部材120と適切に機能するように接続するために、ホッパ101の側壁102の底部が配置される溝122を包含する。第二ディスク部材120とホッパ101とは、好ましくは固定である。穴121は、第二ディスク部材120の中央を通過して長手方向に延伸し、分配開口部123は、穴121と溝122との間で溝122により近くの第二ディスク部材120を通過して長手方向に延伸し、その結果、分配開口部123は、第一ディスク部材112の分配開口部115と断続的に整列する。第二ディスク部材120はまた、溝122と第二ディスク部材120の端部との間に開口部124を包含する。好ましくは、互いに約90度離れて四つの開口部124がある。
【0017】
ホッパ101に装着されるワイパ109はまた、固定であり、好ましくは第一ディスク部材112の近傍に配置され、分配開口部123と整列する。図6と7で示されたように、ワイパ109は、好ましくは、ハブ113と接触せず、分配されない製品錠剤168の数を最小にするために、第一ディスク部材112の中央から離れる製品錠剤168を導く。分配開口部115の一つが第二ディスク部材120の分配開口部123と整列するために、第一ディスク部材112が回転される時に、ワイパ109は、分配開口部115がワイパ109を回転して通り過ぎるから、分配開口部115から離れて、接近する分配開口部115の範囲内に適合しない外側にある製品錠剤168の向きを変える。分配開口部115は、所定量の製品錠剤を収納するために形成され配置される。言い換えれば、ワイパ109は、分配開口部115が分配開口部123の近傍に回転された時に、分配開口部115の近傍の過剰な製品錠剤168を取除き、それによって、第一ディスク部材112が、分配開口部115を分配開口部123と整列するために回転された時に、分配開口部115から分配開口部123へ、所望される数の製品錠剤168が移動することを保証する。ワイパ109は、分配開口部115の一つが分配開口部123と整列する各々の時に、所望する投与量のみが分配されることを保証する。さらに、傾斜部116は、分配開口部115から離れた外側にある製品錠剤168をゆっくりと移動することを支援し、傾斜部116が緩やかであるから、製品錠剤168は分配開口部115の端部に挟まらず、又はワイパ109と分配開口部115との間で粉砕されず、それによって、製品錠剤168を破損させない。ワイパ109は、分配開口部115から離れた過剰な製品錠剤168を、傾斜部116に沿ってゆっくり移動し、過剰な製品錠剤168の破損の発生を低減する。
【0018】
第三ディスク部材127は、第三ディスク部材127の中央近傍の上部から上方向に延伸する上突起部128と、第三ディスク部材127の中央近傍の底部から下方向に延伸する下突起部130とを包含する。上突起部128は、第二ディスク部材120の穴121を通過して、第一ディスク部材112の凹部117に延伸するために形成され配置される。上突起部128は、開口部114と整列する開口部129を包含し、留め金具(示されていない)は、第三ディスク部材127と第一ディスク部材112とを相互に連結するために、開口部129と114との中に挿入され、好ましくは同時に回転可能であり、一方、第二ディスク部材120は固定である。下突起部130はノッチ131を包含し、そこに、モータ172の連結軸が挿入されて、第三ディスク部材127と第一ディスク部材112とを回転するために、第三ディスク部材127に、適切に機能するように接続される。第三ディスク部材127は、好ましくは、二つの向き合う分配開口部132を包含し、これらは、第一ディスク部材112の分配開口部115から、好ましくは90度の方向にあり、分配開口部123と断続的に整列する。
【0019】
二つの分配開口部132が示されているが、一つ又はそれ以上の分配開口部を使用してもよいことが理解される。第一ディスク部材112と第三ディスク部材127とは、分配開口部115が分配開口部123と整列する場合に、分配開口部132は分配開口部115と123とから約90度遅れ、分配開口部132が分配開口部123と整列する場合に、分配開口部115は分配開口部123と132とから約90度進むように、好ましくは同時に回転される。その結果、分配開口部115と132とは、好ましくは、分配開口部123に関して約90度離れる。分配開口部115と132とが、ほぼ同時に分配開口部123と整列しない限り、分配開口部115、123、及び132の少なくとも一部分によって直通通路にならない限り、かなりの程度の分離が許容できることが理解される。
【0020】
随意である第四ディスク部材135は、好ましくは固定であり、錠剤分配機100に出口導管142を接続するために使用される。第四ディスク部材135は、第四ディスク部材135の中央を通過して長手方向に延伸する穴136と、第四ディスク部材135の中央近傍の、第四ディスク部材135の上部にある凹部137とを包含する。凹部137は、穴136の中に延伸する下突起部130を備える第三ディスク部材127を収容するために、形成され配置される。モータ172は、穴136の中に延伸し、適切に機能するように、下突起部130に接続される。開口部138は、第二ディスク部材120の開口部124と整合し、留め金具(示されていない)は、第四ディスク部材127と第二ディスク部材120とを相互に連結するために、開口部138と124に挿入される。第四ディスク部材135はまた、分配開口部139を包含し、そこに出口導管142が適切に機能するように接続され、分配開口部139が、第三ディスク部材127の分配開口部132と断続的に整列する。分配開口部139は、好ましくは、分配開口部123から約180度の方向に配置され、それによって、さらにホッパ101を、出口導管142から隔離する。分配開口部139と132とが整列する場合に、製品錠剤168は、分配開口部132から分配開口部139へ、それから出口導管142を介して分配される。
【0021】
出口導管142は、好ましくは、透明及び/又は半透明を意味する光の透過が可能である。出口導管142は、好ましくは管状で、内表面と外表面を有する。内表面は、皿洗い機の湿気のある状態に曝され、出口導管142の壁は、湿気のある状態に曝されることから外表面を保護する障壁として機能する。
【0022】
ディスク部材は、皿洗い機によって発生する湿分及び蒸気から、ホッパ101内の製品錠剤168を隔離するために、中断される通路の中にそれぞれの分配開口部を介して、製品錠剤168の分配を実施する。通路は、ディスク部材が回転する時に、一つの分配開口部から次の分配開口部へ製品錠剤168の連続する流れが無いから中断される。中断された通路は、外部導管142に侵入した外部要因からホッパ101を「密閉する」。幾らかの湿分と蒸気、又はその他の外部要因が、ホッパ101に侵入してもよいことが理解されるけれども、ディスク部材が、湿分と蒸気、又はその他の外部要因に、ホッパ101内の製品錠剤168を曝すことを、防止し制限することを助長することにおいて、ディスク部材はホッパ101を密閉する。少なくとも三つのディスク部材が、外部要因からホッパ101を効果的に隔離するために使用されるべきである。好ましくは、各々の動的な(回転可能な)ディスク部材は、皿洗い機の湿気のある環境からホッパ101を隔離するために、静的な(固定の)ディスク部材に近接して配置される。
【0023】
好ましくは、第一ディスク部材112の厚さと分配開口部115の直径は、所定量の製品錠剤168を収納するために形成されて配置され、それによって、所望される投薬量の分配が保障される。言い換えれば、分配開口部115の直径と高さは容積を画定し、その中に製品錠剤168が収納され、それによって、製品錠剤168の投薬量を選定する。それに続くディスク部材は、好ましくは第一ディスク部材112より厚くなり、それに続く通路の各分配開口部は、好ましくは、前の分配開口部の直径より少し大きな直径を有する。より厚くなるディスク部材とだんだん大きくなる分配開口部の直径は、製品錠剤を分配する時に、製品錠剤を収納する容積が、製品錠剤が通路を通って移動する時に増加するから、分配機の物詰まりを防止する助けとなる。加えて、各分配開口部の上部が各分配開口部の底部より小さいように、分配開口部の直径は先細り又は少なくとも皿形であることもまた好ましい。
【0024】
好適な実施形態は、皿洗い機の湿気のある環境からホッパ101を隔離するために、少なくとも一つの静的なディスク部材と少なくとも二つの動的なディスク部材とを包含しているけれども、ホッパをさらに隔離するために、追加のディスク部材を使用できることが理解される。分配開口部は、製品錠剤の大きさと形状の変化に適応するために、どのような大きさにも形状にもすることが出来る。加えて密閉リングが、ディスク間の密閉をするために、ディスク部材に直接機械加工又は成形することが出来る。隣接するディスク部材に対してディスク部材の分配開口部の各々を密閉するために、O−リングが使用出来ることもまた理解される。
【0025】
モータ172とセンサ機構155を適応するために、例えば皿洗い機のような装着面に関して、錠剤分配機100を持ち上げるために、図4に示されるフレーム143を使用してもよい。フレーム143は、好ましくは、各々の端部で外側に延伸する支持部材を有する逆U字型である。フレーム142は、上部144の二つの向き合う側から下方に延伸する二つの側部145を備える上部144と、各々の側部145から外側に延伸するフランジ146とを包含する。上部144はホッパ101とディスク部材とを支持し、フランジ146は、装着面のフレーム143を支持する。装着面にフレーム143のフランジ146を接続するために、例えばボルト又はその他の適切な留め金具のようなコネクタ147を使用してもよい。
【0026】
図5と12に示された好適なセンサ機構155は、皿洗い機へ製品錠剤168の供給を証明する表示を提供するために、出口導管142の近傍の筐体158に、適切に機能するように接続されるエミッタ156とレシーバ157を包含する赤外線センサである。エミッタ156は、光線を放射し、レシーバ157はエミッタ156からの光線を受光する。容量センサのような、その他の適切なタイプのセンサを使用できることが理解される。容量センサは、光の透過を必要とせず、二つの電極間に信号を備える二つの電極を包含する。信号は、物体が信号の近傍にある時に変化する。電極は配管の外側に装着され、信号の感度は、配管を感知しないように調整されるだろう。
【0027】
筐体158は、好ましくは、エミッタ156を支持するための第一棚159、レシーバ157を支持するための第二棚160、及び出口導管142が延伸する穴162を包含する、逆T字型の管状部材である。筐体158はまた、筐体158の各側部の横方向の開口部161を包含し、各々の横方向の開口部161は、エミッタ156から放射され、レシーバ157によって受光される光線を、筐体と出口導管142とを介して透過させることを可能にするために、穴162の中を延伸する。筐体158を、例えば皿洗い機のような装着面に固定し密閉するために、留め金具(示されていない)を開口部164に挿入してもよい。筐体158の底部は、皿洗い機の内部の湿気のある状態から、筐体158を、その結果出口導管142を密閉するように、O−リング(示されていない)のために、穴162の周囲に環状溝163をまた包含してもよい。
【0028】
出口導管142は、錠剤分配機100から皿洗い機に延伸し、センサ機構155は、出口導管142を介して運転する。光線は、出口導管142を介して放射され受光される。O−リングは、皿洗い機に対して出口導管142を密閉するから、皿洗い機内の湿分及び蒸気は、出口導管142の近傍に漏洩せず、センサ機構155は、皿洗い機内の湿気のある状態から保護される。
【0029】
センサ機構155の運転を妨げるかもしれない可能性のある汚染物質は、例えば凝縮物、製品錠剤の一部分、及び副生成物のような様々なタイプの残留物を含む。加えて、センサ機構155の運転を妨げるかもしれないその他の可能性のある汚染物質の中で、毛管作用は、化学物質を含む湿分を、センサ機構155に向かって出口導管142の外側に浸透させて、最終的に、センサ機構155を妨害する。皿洗い機に対して出口導管142を密閉することは、偶発事故からこれを防止するのに役立つ。筐体158に対して出口導管142を密閉することは、エミッタ156、レシーバ157、及び光線が通過する開口部161を包含する、センサ機構155の構成要素を隔離する。この隔離は、センサ機構155の運転を妨害する可能性のある、副生成物の及び/又は化学物質の曝露の蓄積を防止する。
【0030】
センサ機構155は、好ましくは、比較的高速の応答時間を有し、好ましくは、1msの応答時間である。出口導管142の内径は、出口導管142を介して分配される製品錠剤168が、レシーバ157による光線の受光を妨げるために、出口導管142を介して透過される光線を横切るように、十分に小さくするべきである。好ましくは、出口導管142の内径は、最小の製品錠剤の寸法の二倍より少し小さい。
【0031】
運転において、製品錠剤168の容器は、ホッパ101に合体される。信号は、所望される時間に製品を分配するために、錠剤分配機100に提供される。錠剤分配機100が、殺菌用製品を分配するために皿洗い機と共に使用される場合、皿洗い機は、皿洗い機の殺菌洗浄処理のサイクルに対して、製品錠剤168の供給の合図を出すだろう。電力がモータ172に又はギアヘッドに加えられ、動的なディスク部材112と127との回転を開始する。ディスク部材112の回転は、図8で示されるように、ホッパ101内の製品錠剤168を受容する第一分配開口部115に関与する。第一ディスク部材112が回転する時に、第一ディスク部材112の第一分配開口部115は、第二ディスク部材120の第二分配開口部123と整列し、製品錠剤168は、図9に示されるように、第一分配開口部115から第二分配開口部123へ移動する。ワイパ109は、第一分配開口部115が第二分配開口部123と整列する時に、追加の製品錠剤168が第一分配開口部115に流入することを阻止する。
【0032】
第三ディスク部材127が回転する時、好ましくは第一ディスク部材112と共に回転する時に、第三分配開口部132は、第二分配開口部123と整列し、製品錠剤168が、図10で示されるように、第二分配開口部123から第三分配開口部132へ移動する。第三分配開口部132と第一分配開口部115とは、第二分配開口部123に関して、異なる場所に配置され、それによって、別の時間に第二分配開口部123と整列し、製品錠剤168ための中断された通路になる。第三ディスク部材127が回転を続ける時に、第三分配開口部132は、第四ディスク部材135の第四分配開口部139と整列し、製品錠剤168は、図11で示されるように、第三分配開口部132から第四分配開口部139へ移動する。第四分配開口部139は、出口導管142と連通し、それから製品錠剤168は、出口導管142を介して皿洗い機の中に分配される。
【0033】
図12で示すように、製品錠剤168が出口導管142を介して流れる場合に、センサ機構155は、皿洗い機への製品錠剤168の供給を検知する。供給が感知された時に、モータ172又はギアヘッドは停止し、供給のメッセージが表示される。製品錠剤168が指定された時間内に感知されない場合、モータ172は停止し、製品が無いことのメッセージは、製品錠剤168の別の容器を据付ける必要があることの指摘を表示す。
【0034】
図13は、別の実施形態の錠剤分配機200の分配開口部を有する三つのディスク部材の概略図を示す。第一ディスク部材201は、好ましくは、約9.53mm(3/8inch)と約12.7mm(1/2inch)との間の厚さを有し、第二ディスク部材202と第三ディスク部材203は、好ましくは各々、第一ディスク部材201の厚さより大きな厚さを有する。好ましくは、第二ディスク部材202の厚さbと第三ディスク部材203の厚さcとは、約19.1mm(3/4inch)と約22.3mm(7/8inch)との間にある。
【0035】
加えて、第一ディスク部材201は、第一分配開口部204を包含し、第二ディスク部材202は第二分配開口部205を包含し、第三ディスク部材は、第三分配開口部206を包含する。好ましくは、第一分配開口部204は、所定量の製品錠剤を収納するために形成されは位置される直径を有し、それによって、製品の所望される投薬量を分配することに役立つ。第二分配開口部205は、第一分配開口部204の直径より大きな直径有し、第三分配開口部206は、第二分配開口部205の直径より大きな直径を有する。
【0036】
最も好ましくは、分配開口部が、より小さな直径の上部とより大きな直径の底部を有する先細りであり、隣接する上部と底部とは、ほぼ同一の直径である。これは各々のディスク部材の底部の近傍に、製品錠剤のためのより大きな空間があることを保証し、製品錠剤の詰りを防止することに役立ち、製品錠剤を分配することに役立つ。第一ディスク部材201の第一分配開口部204は、先細りであっても無くてもよい。
【0037】
約9.53mm(3/8inch)の直径を有する製品錠剤に対して、分配開口部204は、好ましくは、約9.53mm(3/8inch)より少し大きな、好ましくは約11.2mm(0.438inch)の上部直径204aと底部直径204bを有する。分配開口部205は、好ましくは、直径204aと204bとほぼ同一の上部直径205aと、約12.8mm(0.503inch)の底部直径205bとを有する。分配開口部206は、好ましくは、直径205bとほぼ同一の上部直径206aと、約14.4mm(0.566inch)の底部直径206bとを有する。好適な直径は、約±0.508mm(±0.020inch)である。
【0038】
製品錠剤が、第一ディスク部材201から装置2ディスク部材202へ、及び第三ディスク部材203へ分配されるから、第二ディスク部材202と第三ディスク部材203の厚さは、第一ディスク部材201の厚さより厚く、分配開口部の直径は増加する。その結果、分配開口部の容積は増加し、それは、錠剤分配機200の中で製品錠剤の詰りの発生を低減することに役立つ。分配開口部が先細りであると、これはさらに、錠剤分配機200の中で製品錠剤の詰りの発生を低減する。
【0039】
上述の明細、例示及びデータは、本発明の構成物の製造と用途の完全な記述を提供する。本発明の多数の実施形態が、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく成され得るから、本発明は、添付される請求項の範囲に帰属する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
固形製品の分配機と共に使用するための供給証明システムであって、
a)光の伝達が可能で、内表面と外表面を包含し、前記内表面が湿気のある状態に曝される出口導管と、
b)前記出口導管の外表面の近傍の、前記出口導管を介して固形製品の供給を感知するセンサ機構と、
を具備し、
前記出口導管が、前記湿気のある状態に対し障壁を備え、それによって、前記センサ機構を前記湿気のある状態に曝すことから保護する、供給証明システム。
【請求項2】
製品錠剤をさらに具備し、前記製品錠剤と前記湿気のある状態とが、前記出口導管内に残留物を生成し、前記出口導管が、前記残留物による汚染から、前記センサ機構を保護する、請求項1に記載の供給証明システム。
【請求項3】
前記残留物が、凝縮物、前記製品錠剤の一部、及び副生成物から成るグループより選択される、請求項2に記載の供給証明システム。
【請求項4】
前記センサ機構が、光線を放射するエミッタと前記光線を受光するレシーバとを包含し、前記エミッタが、前記出口導管の一方の側に配置され、前記レシーバが前記出口導管の反対側に配置され、前記エミッタが前記光線を放射し、前記レシーバが、前記出口導管を介して前記光線を受光する、請求項1に記載の供給証明システム。
【請求項5】
前記出口導管が、皿洗い機に適切に機能するように接続される、請求項1に記載の供給証明システム。
【請求項6】
殺菌剤が、前記出口導管を介して前記皿洗い機に分配される、請求項5に記載の供給証明システム。
【請求項7】
固形製品の分配機と共に使用するための供給証明システムであって、
a)光の透過が可能な出口導管と、
b)光線を放射するエミッタと前記光線を受光するレシーバとを包含し、前記エミッタが、前記出口導管の一方の側に配置され、前記レシーバが前記出口導管の反対側に配置され、前記エミッタが前記光線を放射し、前記レシーバが、前記出口導管を介して前記光線を受光する光センサ機構と、
を具備し、
前記出口導管が、前記出口導管内の残留物による汚染から、前記光センサ機構を保護する、供給証明システム。
【請求項8】
前記残留物が、凝縮物、製品錠剤の一部、及び副生成物からなるグループから選択される、請求項7に記載の供給証明システム。
【請求項9】
前記出口導管の内表面と外表面とをさらに具備し、前記内表面が、湿気のある状態に曝され、前記出口導管が、前記光センサ機構のために、前記湿気のある状態に対して障壁を備える、請求項7に記載の供給証明システム。
【請求項10】
前記出口導管が、適切に機能するように、皿洗い機に接続される、請求項7に記載の供給証明システム。
【請求項11】
殺菌剤が、前記皿洗い機に前記出口導管を介して分配される、請求項10に記載の供給証明システム。
【請求項12】
筐体をさらに具備し、前記出口導管が、前記筐体を介して配置され、前記光センサ機構が、前記出口導管の近傍の筐体に装着される、請求項7に記載の供給証明システム。
【請求項13】
前記筐体が、皿洗い機に装着され、それによって適切に機能するように、前記出口導管を前記皿洗い機に接続する、請求項12に記載の供給証明システム。
【請求項14】
前記光センサ機構が赤外線センサ機構である、請求項7に記載の供給証明システム。
【請求項15】
固形製品錠剤の分配機と共に使用するための供給証明システムであって、
a)製品錠剤と、
b)前記製品錠剤を分配し、光の透過が可能な出口導管と、
c)光線を放射するエミッタと前記光線を受光するレシーバとを含み、前記エミッタが、前記出口導管の一方の側に配置され、前記レシーバが前記出口導管の反対側に配置され、前記エミッタが前記光線を放射し、前記レシーバが、前記出口導管を介して前記光線を受光し、前記出口導管によって、前記出口導管内の残留物による汚染から保護される、赤外線センサ機構と、
を具備し、
前記製品錠剤が前記出口導管を介して分配される時に、前記製品錠剤が前記出口導管内の前記光線を中断し、前記赤外線センサ機構は、前記製品錠剤が分配されたことの表示を提供する、供給証明システム。
【請求項16】
前記残留物が、凝縮物、前記製品錠剤の一部、及び副生成物からなるグループから選択される、請求項15に記載の供給証明システム。
【請求項17】
前記出口導管の内表面と外表面とをさらに具備し、前記内表面が、湿気のある状態に曝され、前記出口導管が、前記赤外線センサ機構のために、前記湿気のある状態に対して障壁を備える、請求項15に記載の供給証明システム。
【請求項18】
前記出口導管が、適切に機能するように、皿洗い機に接続される、請求項15に記載の供給証明システム。
【請求項19】
前記製品錠剤が殺菌剤である、請求項18に記載の供給証明システム。
【請求項20】
筐体をさらに具備し、前記出口導管が前記筐体を介して配置され、前記赤外線センサ機構が前記出口導管の近傍の前記筐体に装着される、請求項15に記載の供給証明システム。
【請求項21】
前記筐体が皿洗い機に装着され、それによって適切に機能するように、前記出口導管を前記皿洗い機に接続している、請求項20に記載の供給証明システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2012−210411(P2012−210411A)
【公開日】平成24年11月1日(2012.11.1)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−96712(P2012−96712)
【出願日】平成24年4月20日(2012.4.20)
【分割の表示】特願2007−527211(P2007−527211)の分割
【原出願日】平成17年3月28日(2005.3.28)
【出願人】(500320453)イーコラブ インコーポレイティド (120)
【Fターム(参考)】