説明

集塵フィルタとそれを用いた集塵装置、自然給気口および換気装置

【課題】空気が通りやすく、かつ空気中の粉塵を捕集して空気をきれいにし、同時に目詰まりを完全に解消する集塵装置を提供する。
【解決手段】波状の毛材2群を略中央で折り曲げて束ねて形成した集塵フィルタ1、およびリング状固定部11から鉛直下方向に伸びるように略中央で折り曲げて束ねた波状の毛材2群を設けて円筒状とした円筒状集塵フィルタ12を固定する台座17を設け、この台座17は円筒状集塵フィルタ12の鉛直下方向に伸びた毛先14と接触する部分に毛先14が引っかかる段差15を有する集塵装置10。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、大気塵を捕集して清浄空気を作り出す集塵装置およびそれを搭載する自然給気口および換気装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、プラシを用いた集塵フィルタで空気中の粉塵を捕集し、捕集した粉塵を手間かけずに集塵フィルタから払い落として集塵フィルタの目詰まりを解消するものとして、例えば、特許文献1に記載されるような集塵装置が知られている。
【0003】
以下、その集塵装置について図12を参照しながら説明する。図12の集塵装置101は略円筒形の濾過体102の内周側に、外径が濾過体102と摺接するブラシ107とそれに接続するモータ103を設け、また、吸込口104と吐出口105を備えており、ブラシ107は回転自在である。大気もしくは気体中の粉塵を捕集する際は、吸込口104から粉塵106を含む空気を流入させてブラシ107に通すことで粉塵106を粗取りし、その後濾過体102の内側から外側に貫流させることで濾過体102の内周面で粉塵106が捕集され、浄化された空気は吐出口105から流出される。そして、濾過体102の目詰まりを除去する際は、ブラシ107を回転させて掃き出し力を利用することで濾過体102の内周面に付着した粉塵を払い落として下側に設けた粉塵タンクへと回収するものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平06−114225号公報(第4頁、図1)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載される集塵装置は粗取り用フィルタとして用いているブラシの毛材に波状加工がなされていないため毛材どうしが隙間なく重なる。そのため空気が通りにくく、また、せっかく捕集した粉塵が気流の力を受けて下流側に流れて漏れてしまうという課題を有する。
【0006】
また、プラシの毛材に波上加工がなく毛材の表面積が小さいため、粉塵を捕集する性能が低いという課題を有する。
【0007】
また、濾過体とすり合わせるようにブラシを接触させながら動かすことで濾過体表面に捕集された粉塵を掻き落とし、またブラシの毛材に振動を与えてブラシに捕集された粉塵を払い落とす。その時重力のかかる方向、すなわちロール形状であるブラシの軸方向へ粉塵を落として回収しなくてはならず、厚みのある軸方向に粉塵を落としてその下にある粉塵タンクに回収することは容易くなく、ブラシの目詰まりを解消しにくいという課題を有する。
【0008】
そこで、本発明の集塵フィルタは空気が通りやすく、また、高い粉塵捕集性能を有し、また、目詰まりを完全に解消することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
そして、この目的を達成するために、本発明の集塵装置は、波状の毛材を束ねてなる集塵フィルタを備えることにより所期の目的を達成するものである。
【0010】
また、本発明の自然給気口は、家の壁を貫通する孔を有し、孔にかぶせるように室外側に設けたケースの内部に請求項1ないし11いずれかに記載の集塵装置を備えることにより所期の目的を達成するものである。
【0011】
また、本発明の換気装置は、ケース内に請求項4ないし11いずれかに記載の集塵装置を備え、通常は集塵フィルタの毛材からなる円筒壁面の外側から内側へと貫流する気流を起こし、粉塵を払い落とす時には円筒壁面の内側から外側へと貫流するような気流を起こすことが可能な送風手段を備えることにより所期の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明の集塵フィルタは波状の毛材どうしが隙間を持って重なるため、毛材の間を空気が通りやすく、また、波状であるため毛材の表面積が大きいため高い粉塵捕集性能を得ることができ、また、目詰まりを完全に解消することができる。
【0013】
また、本発明の自然給気口および換気装置は常に清浄な空気を室内に供給することができ、また、目詰まりを自動的かつ完全に解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1の集塵フィルタを示す構成図
【図2】同集塵フィルタの作成状態を示す構成図
【図3】同集塵フィルタの断面を示すイメージ図
【図4】同集塵フィルタの毛材を示す構成図
【図5】本発明の実施の形態2の集塵装置を示す構成図
【図6】同実施の形態3の集塵装置を示す構成図
【図7】同実施の形態4の集塵装置の示す構成図
【図8】同実施の形態5の集塵装置の示す構成図
【図9】同実施の形態6の集塵装置の示す構成図
【図10】同実施の形態7の自然給気口を示す構成図
【図11】同実施の形態8の換気装置を示す構成図
【図12】従来の集塵装置を示す構成図
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施の形態1)
本発明の請求項2に記載の集塵フィルタ1の構成図を図1に、作成状態を示す図を図2に、断面図を図3に、また、請求項3に記載の毛材2の構成図を図4に示す。
【0017】
図2に示すように集塵フィルタ1は長い板3の上に長い板3と直交するように波状の毛材2群を載せ、その上に毛材2を挟み込むように止め棒4を載せ、図1に示すように止め棒4を包み込むように長い板3をコの字状に折り曲げて毛材2群を固定した構造を有する。
【0018】
長い板3は主に亜鉛メッキ鋼板やステンレスなどの金属を用いることができる。また、繊維形状を有してかつ触るだけで崩れたりするものでなければ毛材2の材質はどんなものでもかまわないが、例としてあげればナイロンやポリプロピレン、ポリエステルなどからなる化学繊維や馬の毛、豚の毛、山羊の毛などの獣毛、シダやタンピコなどの植物繊維、ステンレス線や鋼線などを用いることができる。
【0019】
ここで固定部5は、長い板3をコの字状にしたコの字板6と、コの字板6と毛材2群を固定する止め棒4で構成される。
【0020】
また、図3に示すとおり、毛材2が波状であるため、毛材2どうしが隣り合った際に隙間7が生じ、空気が通りやすい構造となっている。空気が毛材2と毛材2の間を通る際に空気中の粉塵8は毛材2に引っかかったり、気流9に沿いきれずに毛材2に衝突したり、毛材2との間に分子間力が働いて毛材2表面に付着したりすることによって捕集される。
【0021】
この集塵フィルタ1は毛材2どうしの間に空気の通る隙間7が存在するため嵩高い構造という特徴を有する。毛材2が波状でない、すなわち直線状の場合は毛材2どうしが隙間なく隣り合い、その結果1枚の壁のような隙間なく嵩低い構造となってしまう。
【0022】
このような嵩の低い状態を有する集塵フィルタ1は空気を通しにくく、また、粉塵8を捕集しても流れる空気の圧力に負けて付着している毛材2から剥がされて下流に流されて漏れてしまいやすいという性質を有する。
【0023】
複数の波状の毛材2を束ねることによって集塵フィルタ1は嵩高い構造となり、空気の通る隙間7を有し、かつ厚みを増やすことで高い捕集性能を有することが可能となる。また、図4に示すようにシリコンカーバイト、アルミナ、ダイヤなどの砥材粒子39を毛材2内部に配合することで毛材2の表面を粗くすることができる。毛材2の表面が粗くなることで毛材2の表面積が増加し、粉塵と毛材2表面との間の分子間力がよりたくさん働くようになることよって粉塵8が付着しやすくなる。また、毛材2の表面が粗くなることで接触した粉塵8が毛材2表面でスリップしにくくなり、高い捕集性能が得られる。
【0024】
粉塵8を捕集していくと毛材2どうしの隙間7が詰まって空気が通りにくくなり、空気を流すためのエネルギーが増えてしまう。これを解決するためには捕集した粉塵8を払い落として目詰まりを解消することが必要となる。
【0025】
本発明の集塵フィルタ1はある一定の方向に揃えられ、外力によって毛一本一本を動かすことが可能な毛材2からなるため例えば毛材2の先端を動かすことによって毛材2全体が振動し、毛材2に付着した粉塵8を容易に払い落とすことができる。これは毛材2を濾材として用いた集塵フィルタ1特有の特徴であり、例えば繊維を網状に縦横に張り巡らしてシート形状にした一般的な濾材では繊維どうしの絡まりによって繊維が固定化されているため、繊維に絡め取られるように捕集された粉塵8を繊維から取り除くことが困難である。本発明の集塵フィルタ1は従来難しかった目詰まりの解消を実現する手段として大いに有用である。
【0026】
(実施の形態2)
本発明の請求項4に記載の集塵装置10の構成図を図5に示す。実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0027】
実施の形態1記載の固定部5と毛材2群を有する集塵フィルタ1において、固定部5をリング状に丸状に加工してリング状固定部11とすることで図5に記載するような円筒状かつ側壁が毛材で構成された円筒状集塵フィルタ12が得られる。そして、台座17に接続された固定軸40と固定部5とをつなぎ合わせて円筒状集塵フィルタ12を台座17に固定することで集塵装置10が得られる。
【0028】
円筒側壁13を毛材2で構成することで容量を小さくしながら空気が通過する面積を大きく取ることができ、単位量の空気を通すのに必要なエネルギーを下げることができる。また、図5に示すように円筒状集塵フィルタ12の円筒内側の毛先14と接触する部分に毛先14が引っかかる段差15を台座17の上部に設けることで、粉塵捕集時に行われる円筒状集塵フィルタ12の円筒側壁13を外側から内側へと貫流する内向き気流16によって毛材2が円筒内側に撓んで毛先と接触する台座17との間に大きな空間ができ、そこから粉塵が下流側にすり抜けてしまうのを防ぐことができる。
【0029】
(実施の形態3)
実施の形態2記載の円筒状集塵フィルタ12のリング状固定部11に支柱18を設け、モータ19の回転軸20を支柱18とつなげた集塵装置10の構成図を図6に示す。
【0030】
実施の形態1および2と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0031】
円筒状集塵フィルタ12をモータ19によって円周方向に回転させることで、毛材2が遠心力によって円周方向に広がるように撓んで毛材2どうしの隙間が大きくなり、毛材2に付着した粉塵が払い落とされやすくなる。その状態で回転によって粉塵8自体に遠心力がかかり、毛材2に付着した粉塵8を自動的に払い落とすことが可能となる。その結果、円筒状集塵フィルタ12の目詰まりを解消することができる。
【0032】
(実施の形態4)
実施の形態2に記載した円筒状集塵フィルタ12の毛材2に接触するように突起部として衝立21を設け、捕集した粉塵8を払い落とす際に円筒状集塵フィルタ12が円周方向に沿って回転する集塵装置10を図7に示す。
【0033】
実施の形態1〜3と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0034】
衝立21は毛材2の中間部分22や毛先14など毛材2のどの部分に接触させても構わないが、ここでは毛先14に接触するように設けた。通常の粉塵捕集時には円筒状集塵フィルタ12が静止しているが、捕集した粉塵8を払い落として目詰まりを解消する際にはモータ19が動作して円筒状集塵フィルタ12が円周方向に沿って回転する。
【0035】
その際に毛先14が衝立21に接触し、毛材2に振動が与えられる。この振動によって毛材2に付着した粉塵8は払い落とされる。同時に毛材2が遠心力によって円周方向に撓む作用と粉塵8自体にかかる遠心力とが作用するため、毛材2に付着した粉塵8ほぼ全部を払い落とすことができる。
【0036】
(実施の形態5)
実施の形態2に記載した円筒状集塵フィルタ12の円筒内側にシロッコファン23とそれを回転させるモータ24を備えた集塵装置10の構成図を図8に示す。
【0037】
実施の形態1〜4と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0038】
シロッコファン23とは図8に示すように多数の羽根がついた円筒状のファンのことを指す。シロッコファン23には毛材の中間部分22に接触する突起部として衝立27が一体的に設けられている。通常の粉塵捕集時にはシロッコファン23は静止しているが、捕集した粉塵8を回収して目詰まりを解消する際にはモータ24が作動してシロッコファン23が回転する。シロッコファン23が回転すると、毛材2に接触した衝立27が毛材2に接触して振動を与え、粉塵8を払い落とす。同時にシロッコファン23によって毛材2からなる円筒側壁13を内側から外側へと貫流する外向き気流25を作り出す。
【0039】
この外向き気流25によってよりたくさんの粉塵8が毛材から払い落とされるため、目詰まりを完全に解消することができる。また、この外向き気流25によって毛材2から払い落とされた粉塵8が円筒の内側へと侵入することを防ぐことができる。また、シロッコファン23は毛材2からなる円筒側壁13に対して平行となるブレード26で形成されるため、円筒状集塵フィルタ12の円筒内側にすっきり納まると同時に毛材2からなる円筒側壁13に対して均一に外向き気流25を与えることができるという利点を有する。
【0040】
(実施の形態6)
モータ24と、実施の形態2に記載した円筒状集塵フィルタ12と、その円筒内側に設けられたシロッコファン23とを備え、モータ24の回転軸20に円筒状集塵フィルタ12およびシロッコファン23が接続された集塵装置10の構成図を図9に示す。
【0041】
実施の形態1〜5と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0042】
ここでは毛材2の毛先14に当たるように衝立21が段差15の外周に設けられており、これは円筒状集塵フィルタ12の円周方向に回転しない。目詰まりを解消する際にはモータ24が動作して円筒状集塵フィルタ12およびシロッコファン23を同時に回転させる。
【0043】
捕集した粉塵8を払い落として目詰まりを解消する際にはモータ24を動作させて円筒状集塵フィルタ12およびシロッコファン23を同時に回転させる。円筒状集塵フィルタ12が回転すると毛先14と衝立21とが接触することによって毛材2に振動が与えられて粉塵8が払い落とされる。同時にシロッコファン23も回転するため、毛材2による円筒側壁13を内側から外側へと貫流する外向き気流25が発生し、外向き気流25によって粉塵8を払い落とすと同時に払い落とされた粉塵8が円筒状集塵フィルタ12の円筒内側へと入り込むのを防ぐことができる。また、円筒状集塵フィルタ12およびシロッコファン23をモータ24一つで回転させることができるため、部品点数を削減し、サイズを小さくできるという利点も有する。
【0044】
(実施の形態7)
家の壁28を貫通する貫通孔29を備え、貫通孔29にかぶせるように室外側に設けたケース30の内部に実施の形態5記載の集塵装置10を備える自然給気口31の構成図を図10に示す。
【0045】
実施の形態1〜6と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0046】
室内32に別途設けられた換気扇33によって室内の空気が強制的に排気されると、貫通孔29を通って室内に外気が導入され、室内が換気される。その際にケース30の内部に設けられた集塵装置10によって外気中に含まれる粉塵8が捕集され、きれいになった外気が室内へと導入される。そして実施の形態2に記載されるのと同様の作用によって捕集した粉塵8は払い落とされ、目詰まりが解消される。
【0047】
また、円筒側壁13を内側から外側へと貫流する外向き気流25がシロッコファン23によって作り出されるため、円筒状集塵フィルタ12の内側に粉塵8が入り込むことを防ぐ。また、ケース30の下側はオープンになっており、払い落とされた粉塵8は自動的に室外へと廃棄される。すなわちこの自然給気口31は、粉塵8を捕集してきれいになった外気を導入し、捕集した粉塵8を自動的に払い落として目詰まりを解消するという機能を有する。
【0048】
(実施の形態8)
ケース34内に実施の形態2記載の円筒状集塵フィルタ12を備え、通常は円筒状集塵フィルタ12の毛材2からなる円筒側壁13を外側から内側へと貫流する内向き気流16を起こし、粉塵8を払い落とす時には円筒側壁13を内側から外側へと貫流する外向き気流25を起こすプロペラファン35とプロペラファン35を回転させるモータ36、そしてモータ36を支えるモータ支え棒37とを備えた換気装置38の構成図を図11に示す。
【0049】
実施の形態1〜7と同様の構成要素については同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】
プロペラファンとは図11に示すとおり送風方向に対して横から見て斜めの角度を有した複数の羽根が中心から放射状に配置されたファンのことで、別名軸流ファン、スクリューファンともいう。プロペラファン35は回転する方向を切り替えることによって前もしくは後ろへの気流を作り出すことができる。この作用を応用して、通常は円筒状集塵フィルタ12の毛材2からなる円筒側壁13の外側から内側へと貫流する内向き気流16を起こし、粉塵8を払い落とす時には円筒側壁13の内側から外側へと貫流する外向き気流25を起こし、外向き気流25の力によって毛材2に付着した粉塵8を払い落とす。すなわちこの換気装置38は、粉塵8を捕集してきれいになった外気を強制的に取り入れて室内を換気し、捕集した粉塵8を自動的に払い落として目詰まりを解消するという機能を有する。
【産業上の利用可能性】
【0051】
以上のごとく本発明の集塵装置は粉塵を取り除いたきれいな空気を作り出し、かつ目詰まりを自動的に解消して常に初期時と同等の空気の通しやすさを確保することが可能であり、室内空気質の改善に大いに貢献できる空気清浄デバイスとして大いに活用が期待できるものである。
【0052】
また、本発明の自然給気口および換気装置は、換気の際に室外から室内へ入ってくる外気をきれいにし、かつ目詰まりを自動的に解消して初期時と同等の空気の通しやすさを確保することが可能であり、高い室内空気質を維持することが可能な空質向上換気部材として大いに活用が期待できるものである。
【符号の説明】
【0053】
1 集塵フィルタ
2 毛材
3 長い板
4 止め棒
5 固定部
6 コの字板
7 隙間
8 粉塵
9 気流
10 集塵装置
11 リング状固定部
12 円筒状集塵フィルタ
13 円筒側壁
14 毛先
15 段差
16 内向き気流
17 台座
18 支柱
19、24、36 モータ
20 回転軸
21、27 衝立
22 中間部分
23 シロッコファン
25 外向き気流
26 ブレード
28 家の壁
29 貫通孔
30、34 ケース
31 自然給気口
32 室内
33 換気扇
35 プロペラファン
37 モータ支え棒
38 換気装置
39 砥材粒子
40 固定軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
波状の毛材群を略中央で折り曲げて束ねて形成することを特徴とする集塵フィルタ。
【請求項2】
毛材群の毛材内部にシリコンカーバイト、アルミナ、ダイヤなどの砥材粒子を配合したことを特徴とする請求項1記載の集塵フィルタ。
【請求項3】
略中央で折り曲げて束ねた波状の毛材群の折り曲げ部をコの字状の長い板とこの長い板と同じ長さの止め棒の間に挟み込むように固定したことを特徴とする請求項1または2記載の集塵フィルタ。
【請求項4】
リング状の固定部から鉛直下方向に伸びるように略中央で折り曲げて束ねた波状の毛材群を設けて円筒状としたことを特徴とする請求項1または2記載の集塵フィルタ。
【請求項5】
請求項4記載の集塵フィルタを固定する台座を設け、この台座は前記集塵フィルタの鉛直下方向に伸びた毛先と接触する部分に毛先が引っかかる段差を有することを特徴とする集塵装置。
【請求項6】
リング状の固定部を円筒状の円周方向に回転可能にした請求項5記載の集塵装置。
【請求項7】
毛材に当たるように突起部を設け、捕集した粉塵を払い落とす際に波状の毛材群、もしくは前記突起部のうち少なくともどちらか一方を円筒状の円周方向に沿って回転させ、毛材に振動を与えて粉塵を払い落とすことを特徴とする請求項5または6いずれかに記載の集塵装置。
【請求項8】
円筒状の毛材群からなる円筒壁面の内側から外側へと貫流する気流を起こす送風手段を備えることを特徴とする請求項5から7いずれかに記載の集塵装置。
【請求項9】
シロッコファンとそれを回転させるモータからなる送風手段を円筒状の毛材群の内側に備えることを特徴とする請求項8記載の集塵装置。
【請求項10】
円筒状の毛材群とシロッコファンとが同軸で回転することを特徴とする請求項9記載の集塵装置。
【請求項11】
円筒状の毛材群に接触する突起部をシロッコファンの羽根に設けることを特徴とする請求項9記載の集塵装置。
【請求項12】
建物の壁を貫通する孔の屋外側の開孔を覆うように本体カバーを設け、この本体カバーの内部に請求項1から11いずれかに記載の集塵フィルタを備えることを特徴とする自然給気口。
【請求項13】
本体ケース内に送風手段と請求項4から11いずれかに記載の集塵装置を備え、前記送風手段は、前記集塵フィルタの毛材群からなる円筒壁面の外側から内側へと貫流する気流と、円筒壁面の内側から外側へと貫流する気流を起こすことを特徴とする換気装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−196648(P2012−196648A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−63834(P2011−63834)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】