説明

難燃性ポリエステル糸製造用組成物

【課題】難燃性ポリエステル糸の製造に使用する組成物に関する。
【解決手段】該組成物は、約93〜99.5重量%のポリエステルと、約0.25〜4重量%の鎖延長剤と約0.25〜3重量%のポリオキシアルキレンアミンを含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2005年3月3日に出願された米国仮出願第60/657,734号の優先権に関連するものであり、またその優先権を請求するものである。
本発明は、一般的に、繊維および床カバーの製造に使用されるポリエステル糸に関するものであり、またさらに特には、改良された難燃性を有する糸を提供する糸製造用組成物に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ポリエステル繊維から製造される繊維および床カバーなどの製品は、充分な難燃性を充分に示すことが、現代の規制を満たすにあたり非常に重要である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
我々は、その他の点では、他の望ましい物理的特性を維持する糸であって、繊維および床カバーを製造する難燃性ポリエステル糸を提供するにあたり、非常に有効でかつ経済的である新しい組成物を発明したところである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明によれば、改良された難燃性を有するポリエステルベースの糸を製造するための組成物は、ポリエステル、1つ以上のポリオキシアルキレンアミンおよび1つ以上の鎖延長剤を含む。好ましくは、該組成物は、約93〜99.5重量%のポリエステルと、約0.25〜4重量%の鎖延長剤と約0.25〜3重量%のポリオキシアルキレンアミンを含んでいる。最も好ましくは、該組成物は、約96〜99重量%のポリエステルと、約0.5〜2重量%の鎖延長剤と約0.5〜2重量%のポリオキシアルキレンアミンを含んでいる。
【0005】
ポリオキシアルキレンアミン(類)を、直接に、あるいはそれを適当な熱可塑性キャリヤ中に配合することにより、熱可塑性濃縮物あるいはマスターバッチ(masterbatch)の形で、該ポリエステルに添加しても良い。適切な熱可塑性キャリヤは、ポリエステルあるいはポリアミドあるいはその混合物である。該ポリアミドは、ラクタム、α、ω―アミノ酸、および二価酸とジアミンとの対から合成されるものである。そのようなポリアミドは、限定されるものではないが、ポリカプロラクタム(ポリアミド6)、ポリウンデカノラクタム(ポリアミド11)、ポリヘキサメチレンアジパミド(ポリアミド66)、ポリラウリルラクタム(ポリアミド12)、ポリヘキサメチレンドデカンジアミド(ポリアミド6、12)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ポリアミド6、10)、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレートを含む。もし、ポリオキシアルキレンジアミンが、このマスターバッチ形式中で使用される場合には、以上の処方中のポリエステル量は、ポリオキシアルキレンジアミンマスターバッチ中の熱可塑性キャリヤの量を考慮して、調節される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
好ましいポリオキシアルキレンアミンは、分子量約2000のポリオキシエチレンジアミン(POED)である。本発明で使用できる他の好ましいポリオキシアルキレンアミンは、分子量2000のポリオキシプロピレンジアミンである。これらの化合物は、ハンツマン・コーポレーションから、商標名ジエファミン(Jeffermine)(登録商標)にて、入手可能である。適切なポリオキシアルキレンジアミンの更なる詳細は、特許文献1中に記載されている。
【0007】
カップリング剤としても知られている鎖延長剤は、2つ以上の該化合物を連結させるために、他の化合物と反応することが出来る少なくとも2つ以上の官能性基を持っている。原理的には、どのような二官能性(あるいは、より高い官能性)薬品も、連鎖伸長あるいは結合のために使用できる。適切な鎖延長剤は、多官能性反応物質であり、その内の更なる例は、エポキシ官能性スチレン・メタクリル共重合体である。適切な多官能性エポキシ化合物は、ブラシウスら(Blasius et al)による特許文献2に記載されている。クラリアント・コーポレーションから市販されて入手可能なCESA(登録商標)−extend(エクステンド)1598は、スチレンベースのオリゴマー性の多官能性反応物質の20%マスターバッチである。このマスターバッチ形式のさらなる詳細は、ブラシウスら(Blasius et al)による特許文献3に詳細に記載されている。適切な鎖延長剤の他の例は、irgamod(イルガモッド)RA20などの商標名イルガモッド(登録商標)にてチバ・スペッシャリテイ・ケミカルス・インコーポーレーテッドから入手可能なものである。限定されるものではないが、他の可能な鎖延長剤は、ピロメリット酸二無水物、フェニレンビスオキサゾリン、カルボニルビス(1−カプロラクタム)、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルをベースとしたジエポキシド、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンをベースとしたテトラポキシドを含む。
【0008】
該鎖延長剤は、種々の異なる方法で、該組成物に添加しても良い。最も好ましくは、該鎖延長剤を、ポリエステルに添加する前に、ポリオキシアルキレンアミンあるいはポリオキシアルキレンアミンマスターバッチと溶融配合するかあるいは予備混合する。または、該鎖延長剤を濃縮物として、あるいはマスターバッチの形式で、ポリエステルに対して添加しても良い。マスターバッチ用鎖延長剤のキャリヤの選択は、キャリヤ樹脂との鎖延長剤官能性基の反応性に依存しており、またポリオキシアルキレンアミンマスターバッチの製造に使用されるポリオレフィンベースの樹脂から、マスターバッチ製造の当業者に公知の他のタイプの範囲にある。ある場合には、該鎖延長剤の化学的および物理的性質により、繊維紡糸押し出し機において、ポリエステルおよびポリオキシアルキレンアミンに直接添加しても良い。
【0009】
ポリエステルは、1つ以上の二価酸および1つ以上のグリコールから合成されるものなどの熱可塑性ポリエステルを含む。そのようなポリエステルは、限定されるわけではないが、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレートおよびポリ乳酸、ならびにそれらの混合物を含む。
【0010】
上記のポリエステル、ポリオキシアルキレンアミンおよび鎖延長剤の他に、本発明の実施に使用される組成物は、他の成分を含んでも良い。限定されるわけではないが、これらは、着色剤、酸化防止剤、紫外線安定剤、オゾン劣化防止剤、防汚剤、防染剤、帯電防止添加剤、難燃剤、抗菌剤、滑剤、溶融粘度および溶融強度増強剤、固相重合促進剤および加工助剤を含む。
【0011】
該組成物から製造される繊維は、種々の方法を用いて溶融紡糸できて、多数の末端使用の応用に対する異なった製品を創る。低速および高速紡糸プロセスの両方を含めて、当業者に公知の標準紡糸機を用いて、繊維を紡ぐことが出来る。フィラメント当たりのデニール(dpf)の範囲は、最終末端用途により製造しても良く、例えば、該繊維は、繊維用途用の低dpfおよびカーペット用の高dpfにしても良い。該繊維の断面形状は、丸い形状、三角形、3つに分かれた形、4つに分かれた形、溝形あるいは不規則形などの広い範囲の可能な形状のいずれでも良い。
【0012】
これらの繊維製品は、アパレル、糸、繊維、いす張り生地、カーペットおよび他の床カバー材などの種々の製品中に組み入れられるのに適した糸を製造するために、クリンピング、バルキング、加撚などを含めた、通常溶融紡糸繊維に対して行われる公知の下流プロセスのいずれかを受けても良い。該繊維は、限定されるわけではないが、ポリエステル、ポリオレフィンあるいはアクリルなどの合成繊維、あるいは毛あるいは綿などの天然繊維およびそれらの混合物を含めた他の繊維タイプと、混合したり、絡み合わせたり、捻ったり、あるいは混合してもよい。
【特許文献1】米国特許第3,654,370号明細書
【特許文献2】米国特許出願公開第2004/0138381A1号
【特許文献3】米国特許出願公開第2004/0147678A1号 [本発明の実施例]
【実施例1】
【0013】
15重量%のPOEDを、ナイロン6と配合し、排気口のある二軸押し出し機中で、RV=2.8で、ひも状にし、ペレット化しそして乾燥させた。さらに、POEDマスターバッチを、PET、IV=0.67と、2%のCESA(登録商標)エクステンド1598と、ポリエステルキャリヤ中の無機顔料および有機顔料からなる淡いベージュ色のマスターバッチ(“Rye”)の5%とを、排気口のある二軸押し出し機中で、10%レベルで配合した。得られた配合物を、溶融押し出し機繊維紡糸ライン上で紡糸し、さらにエアージェットで織り込み、Yあるいは三裂した断面(1300/60Y)の60フィラメントからなる嵩張った連続フィラメント(BCF)1300デニール糸を得た。BCF糸の両端を、ギボス型の空気撚り糸機上で、空撚して、公称2600/120Y BCFヤーン束を製造した。この糸に、房を付けて、1/10ゲージタフター上で、水平ループ構造でカーペットを製造し、26ozの面重量を与えた。該房にラテックス裏打ちを行った。
【実施例2】
【0014】
PET、IV=0.67を持った2%のCESA(登録商標)エクステンド1598と5%のRyeカラーマスターバッチを、二軸押し出し機中で充分に混合した。得られた配合物を、実施例1と同様に加工して、2600/120Y BCFヤーンを得た。実施例1において記述した類似の構造で、該BCFヤーンからカーペットを製造した。
【実施例3】
【0015】
同じIV=0.67PETを持った5%のRyeカラーマスターバッチからなる比較用の(非発明)2600/120Y BCFヤーンを、実施例1と同様に、紡糸し、空気織り込みし、空撚した。該糸を溶融紡糸する前に、カラーマスターバッチおよびPETを予備混合した。該YBCFヤーンに、房を付けて、裏打ちして、実施例1に記述したものと類似構造のカーペットを得た。
【実施例4】
【0016】
実施例1に記述した10%のPOEDを、PET、IV=0.67と混合し、また5%のRyeカラーマスターバッチを、二軸押し出し機中で、溶融混合を行った。得られた配合物を実施例1と同様に加工し、2600/120Y BCFヤーンを製造した。実施例1において記述した類似の構造で、該BCFヤーンからカーペットを製造した。
【0017】
実施例1から4で製造したカーペットの難燃性を、ASTM B648−03“放射性熱エネルギー源を用いた床カバーシステムの臨界放射フラックス用標準試験法”により、試験した。結果を表1中に以下のように示す。臨界放射フラックスは、カーペットが、ひとたび火がつくと、カーペット中の炎の伝播に耐えるために必要な放射性熱エネルギーのレベルを示している。より高い臨界放射フラックスは、カーペットが、より大きな難燃性を持っていることを示している。
【0018】
【表1】

【0019】
表1中に詳細に示された実施例1から実施例4の難燃性テスト結果は、該鎖延長剤およびポリオキシアルキレンアミン(それぞれ実施例2および4)が、それぞれポリエステルポリマーマトリックス中に組み入れられたとき、それらの含有が、非改質ポリエステル(実施例3)を越えて、難燃性に少しの改良が見られるということを示している。驚くべきことに、該鎖延長剤とポリオキシアルキレンアミンを両方ポリエステルマトリックスに添加したもの(実施例1)は、非改質ポリエステル(実施例3)よりも、難燃性において著しい向上を与えることが見出された。
【実施例5】
【0020】
実施例1に記述した10部のPOEDマスターバッチを、2部のイルガモッドRA20と溶融混合した。得られた配合物を、繊維紡糸ライン上で12%レベルで、PET、IV=0.67に直接添加し、またエアージェット織り込みを行い、1300/60Y BCFナチュラルヤーンを製造した。製造した該糸の両端を、共に空撚して、該撚った糸に、房を付けて、20ozのヤーン面重量を用いて、水平ループカーペット構造にして、ラテックス裏打ちを行った。
【実施例6】
【0021】
第二のPOEDマスターバッチ/イルガモッドRA20を、5部のPOEDマスターバッチ対2部のイルガモッドRA20の比で混合し、7%の割合で繊維紡糸ライン上で、PET、IV=0.67に直接添加し、またエアージェット織り込みを行い、1300/60Y BCFナチュラルヤーンを製造した。製造した該糸の両端を、共に空撚して、該撚った糸に、房を付けて、20ozのヤーン面重量を用いて、水平ループカーペット構造にして、ラテックス裏打ちを行った。
【実施例7】
【0022】
ナチュラルヤーン(添加剤を含まない)を紡糸し、PET樹脂IV=0.67から空気織り込みを行い、1300/60Y BCFヤーンを得た。製造した該糸の両端を、共に空撚して、該撚った糸に、房を付けて、20ozのヤーン面重量を用いて、水平ループカーペット構造にして、ラテックス裏打ちを行った。
【0023】
実施例5から7で製造したカーペットの難燃性を、ASTM B648−03により、試験した。実施例5および実施例6の臨界放射フラックスは、それぞれ0.51Wcm−2および0.49Wcm−2であった。実施例7の臨界放射フラックスは、0.33Wcm−2であった。両発明組成物(実施例5および実施例6)は、対照実施例7よりも、改良された難燃性を示した。
【0024】
前述の例は、本発明の利点を示すために提示されている。本発明の原理を説明するために示された特定の技術、条件、材料、特性および報告されたデータは、例示であり、また本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。
【実施例8】
【0025】
実施例1に記述した10部のPOEDマスターバッチを、0.6部の二酸化チタンの50%マスターバッチと、2部のCESA(登録商標)エクステンド1598と、87.4部のポリプロピレンテレフタレート樹脂、IV=0.90とを、排気口のある二軸押し出し機上で混合した。得られた合成物を、紡糸し、またエアージェット織り込みを行い、1300/60Y BCFヤーンを得た。該BCF糸の両端を、共に空撚して、該撚った糸に、房を付けて、20ozのヤーン面重量を用いて、水平ループカーペット構造にして、ラテックス裏打ちを行った。
【実施例9】
【0026】
0.6部の二酸化チタンの50%マスターバッチと、99.4部のポリプロピレンテレフタレート樹脂、IV=0.90とを、混合し、紡糸し、またエアージェット織り込みを行い、1300/60Y BCFヤーンを得た。該BCF糸の両端を、共に空撚して、該撚った糸に、房を付けて、20ozのヤーン面重量を用いて、水平ループカーペット構造にして、ラテックス裏打ちを行った。
【0027】
実施例8および9を、ASTM e648−03による難燃性について試験した。実施例8は、0.33Wcm−2の臨界放射フラックスを持っていた。(対照)実施例9のサンプルは、0.19Wcm−2の臨界放射フラックスを示した。前の実施例と同様に、本発明組成物(実施例8)は、非発明(実施例9)の比較サンプルよりも、難燃性の著しい向上を示した。
【0028】
前述の例は、本発明の利点を示すために提示されている。本発明の原理を説明するために示された特定の技術、条件、材料、特性および報告されたデータは、例示であり、また本発明の範囲を制限するものと解釈すべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
(a)熱可塑性ポリエステル、(b)ポリオキシアルキレンアミンおよび(c)鎖延長剤からなることを特徴とする難燃性組成物。
【請求項2】
前記熱可塑性ポリエステルが、繊維形成能熱可塑性ポリエステルであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
前記熱可塑性ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレートおよびポリ乳酸、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されたポリエステルからなることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項4】
前記ポリオキシアルキレンアミンは、ポリオキシエチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジアミンならびにそれらの混合物からなる群から選択された化合物からなることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項5】
前記鎖延長剤が、多官能性反応物質であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項6】
前記多官能性反応物質が、エポキシ官能性スチレン・メタクリル共重合体であることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
【請求項7】
前記多官能性反応物質は、ピロメリット酸二無水物、フェニレンビスオキサゾリン、カルボニルビス(1−カプロラクタム)、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルをベースとしたジエポキシド、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンをベースとしたテトラポキシド、ならびにそれらの混合物からなる群から選択された化合物からなることを特徴とする請求項5に記載の組成物。
【請求項8】
約93〜99.5重量%のポリエステルと、約0.25〜4重量%の鎖延長剤と約0.25〜3重量%のポリオキシアルキレンアミンを含んでいることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
【請求項9】
約96〜99重量%のポリエステルと、約0.5〜2重量%の鎖延長剤と約0.5〜2重量%のポリオキシアルキレンアミンを含んでいることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
【請求項10】
(a)熱可塑性ポリエステル、(b)ポリオキシアルキレンジアミンおよび熱可塑性ポリアミドあるいは熱可塑性ポリエステルキャリヤ樹脂、ならびに(c)鎖延長剤からなることを特徴とする難燃性組成物。
【請求項11】
前記熱可塑性ポリエステルが、繊維形成能熱可塑性ポリエステルであることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
【請求項12】
前記熱可塑性ポリエステルは、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリプロピレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレンナフタレート、ポリブチレンナフタレート、ポリシクロヘキサンジメタノールテレフタレートおよびポリ乳酸、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されたポリエステルからなることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
【請求項13】
前記ポリオキシアルキレンアミンは、ポリオキシエチレンジアミン、ポリオキシプロピレンジアミンならびにそれらの混合物からなる群から選択された化合物からなることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
【請求項14】
前記鎖延長剤が、多官能性反応物質であることを特徴とする請求項8に記載の組成物。
【請求項15】
前記多官能性反応物質が、エポキシ官能性スチレン・メタクリル共重合体であることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
【請求項16】
前記多官能性反応物質は、ピロメリット酸二無水物、フェニレンビスオキサゾリン、カルボニルビス(1−カプロラクタム)、ビスフェノールA−ジグリシジルエーテルをベースとしたジエポキシド、テトラグリシジルジアミノジフェニルメタンをベースとしたテトラポキシド、ならびにそれらの混合物からなる群から選択された化合物からなることを特徴とする請求項12に記載の組成物。
【請求項17】
前記熱可塑性ポリアミドあるいは熱可塑性ポリエステルキャリヤ樹脂が、ポリアミド6、ポリアミド11、ポリアミド66、ポリアミド12、ポリアミド6,12、ポリアミド6,10、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ならびにそれらの混合物からなる群から選択されたポリアミドからなることを特徴とする請求項8に記載の組成物。

【公表番号】特表2008−535942(P2008−535942A)
【公表日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−558357(P2007−558357)
【出願日】平成18年3月3日(2006.3.3)
【国際出願番号】PCT/US2006/014371
【国際公開番号】WO2006/094315
【国際公開日】平成18年9月8日(2006.9.8)
【出願人】(503080589)ユニバーサル.ファイバーズ.インコーポレイテッド (4)
【Fターム(参考)】