雨水流入防止構造
【課題】 雨水がセーフティワイヤなどを伝わって下部固定金具から鉄塔側に流入することを、確実かつ簡易に防止する。
【解決手段】 下部固定金具101に、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導く雨水制御部1を備える。
【解決手段】 下部固定金具101に、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導く雨水制御部1を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、雨水がセーフティワイヤ等を伝わって鉄塔側に流入することを防止する雨水流入防止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
雨水が鉄塔に付着することにより鉄塔が腐食しないよう、鉄塔の表面は溶融亜鉛めっき加工が施されているが、雨水が鉄塔の特定箇所に集中的に付着すると溶融亜鉛めっきの劣化が進行し、鉄塔が腐食する。図11に示すように、鉄塔100で作業を行う作業者が墜落することを防止するため、鉄塔100にアルミ製のセーフティワイヤ(墜落防止装置)102が固定されている。そして、雨天の際には、雨水Wがセーフティワイヤ102を伝わって、下部固定金具101から鉄塔100側に集中して滴下、流入する。このため、雨水Wが鉄塔100の特定箇所(破線Wa)に集中的に付着すると、その特定箇所に施された溶融亜鉛めっきが劣化し、鉄塔100の特定箇所が腐食する。
【0003】
このように、鉄塔側へ雨水が流入することを防止するための技術として、受け部の底面上を開口部側に逃がし、更に舌部の先端から風等を利用して雨水を飛散させる浸食防止用器具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−009442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記溶融亜鉛めっきの皮膜は、雨水のpH値を上昇させ、鉄塔の耐腐食性を高める効果を有しているが、アルミ製のセーフティワイヤを伝わる雨水は、pH値を下げる作用がある。このため、セーフティワイヤを伝わった雨水が鉄塔に付着すると、溶融亜鉛めっきの劣化が進行し、鉄塔が腐食してしまう。すなわち、雨水がセーフティワイヤを伝って鉄塔側に流入する場合は、鉄塔の腐食・発錆が高まってしまう。また、特許文献1の技術では、構造が複雑で、配設も容易ではない。
【0006】
そこで本発明は、雨水がセーフティワイヤなどを伝わって下部固定金具から鉄塔側に流入することを、確実かつ簡易に防止することが可能な雨水流入防止構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、前記下部固定金具に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造である。
【0008】
この発明によれば、雨水が線状体を伝わって下部固定金具まで流れ、その後、雨水はガイド手段によって鉄塔側以外の方向に導かれる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、前記線状体の前記下部固定金具側に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造である。
【0010】
この発明によれば、雨水が線状体を伝わって線状体の下部固定具側まで流れ、その後、雨水はガイド手段によって鉄塔側以外の方向に導かれる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1および2に記載の発明によれば、線状体を伝わってきた雨水が、ガイド手段によって鉄塔側以外の方向に導かれる。このため、雨水が鉄塔側に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔の腐食を防止、抑制することができる。この結果、鉄塔の維持管理に要する費用や労力を削減することが可能となる。また、下部固定金具や線状体にガイド手段を備えるだけであるため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係る雨水流入防止構造を示す正面図である。
【図2】図1の雨水流入防止構造における雨水制御部周辺の拡大正面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る雨水流入防止構造を示す正面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3の雨水流入防止構造において下部固定金具を逆向きにして鉄塔に設置した状態を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る雨水流入防止構造における雨水制御金具を示す図であって、(a)は、雨水制御金具の正面図、(b)は、雨水制御金具の側面図である。
【図7】図6の雨水制御金具の取り付け状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る雨水流入防止構造を示す正面図である。
【図9】図8の雨水流入防止構造における雨水制御金具の正面図である。
【図10】図10の雨水制御金具の周辺を示す平面図である。
【図11】従来の雨水の流れを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1および図2は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、この雨水流入防止構造は、雨水Wが墜落防止装置のセーフティワイヤ(線状体)102を伝わって、鉄塔100に滴下・流入することを防止するための構造である。ここで、セーフティワイヤ102は、pH値を下げる作用があるアルミ線を用いずに、ステンレス鋼製のより線で構成されている。また、鉄塔100の主材103の下側には、墜落防止装置の下部固定金具101が固定され、セーフティワイヤ102の下部が、連結具104を介して、下部固定金具101の支持金具105に連結されている。
【0015】
この雨水流入防止構造では、図2に示すように、下部固定金具101に雨水制御部(ガイド手段)1が形成されている。この雨水制御部1は、下部固定金具101の底部(下面部)101aに一体的に設けられ、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドである。具体的には、底部101aの中央よりもセーフティワイヤ102寄りに形成され、第1の斜辺部1bと第2の斜辺部1cとから構成された三角形状で、その先端部1aは、鉄塔100の主材103よりも外側に位置している。つまり、後述するように、先端部1aから滴下した雨水が、主材103に落下せずに、土台110上に落下するようになっている。
【0016】
次に、実施の形態1における雨水流入防止構造の作用について説明する。
【0017】
まず、雨天時において、セーフティワイヤ102に付着した雨水Wが、セーフティワイヤ102を伝わり、連結具104および支持金具105を伝って、下部固定金具101の底部101aまで流入する。そして、雨水Wが雨水制御部1に達すると、雨水制御部1の斜辺部1bを伝って先端部1aまで導かれ、先端部1aに達した雨水Wは、土台110上(地表)に落下する。
【0018】
以上のように、この雨水流入防止構造によれば、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wは、雨水制御部1によって鉄塔100には落下せずに、土台110上に落下する。このため、雨水Wが鉄塔100に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔100の腐食を防止、抑制することができる。この結果、鉄塔100の維持管理に要する費用や労力を削減することが可能となる。また、セーフティワイヤ102がステンレス鋼から構成されているため、アルミ製の場合と異なり雨水WのpH値を低下させることがなく、鉄塔100に施されている亜鉛めっきの減耗をより防止、抑制し、鉄塔100の腐食をより防止、抑制することができる。
【0019】
(実施の形態2)
図3ないし図5は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、実施の形態1と同等の構成については、実施の形態1と同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。後述する他の実施の形態も同様とする。
【0020】
この雨水流入防止構造では、図3に示すように、雨水制御金具(ガイド手段)10が、既成・既存の下部固定金具101に取り付けられている。この雨水制御金具10は、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドであり、図4に示すように、下部固定金具101に装着する受け金具11と、受け金具11の内側に装着するパッキン12と、受け金具11を下部固定金具101に固定する固定具13とから構成されている。
【0021】
受け金具11は、縦断面がコ字型をしている金具であり、対向する第1の側面部11a、第2の側面部11bと、この側面部11a、11bを連結する底面部11cとを有している。第1の側面部11aと第2の側面部11bとは、略四角形で、鉄塔100側の下角部が大きく面取り(斜めカット)され、雨水が底面部11cを伝わって鉄塔100側に流れないようになっている。また、底面部11cの幅W1は、下部固定金具101の厚みW2よりも大きく、パッキン12を下部固定金具101に密着させられるように、設定されている。
【0022】
パッキン12は、受け金具11を下部固定金具101に装着した場合に、受け金具11の内側と下部固定金具101との隙間を塞ぐものであり、下部固定金具101との密着性が高い材料、例えば、天然ゴムなどから構成され、第1のパッキン121と、第2のパッキン122と、第3のパッキン123とから構成されている。
【0023】
第1、第2のパッキン121、122は、受け金具11の側面部11a、11bとほぼ同形状の平板状で、第1のパッキン121は、第1の側面部11aと下部固定金具101との間、第2のパッキン122は、第2の側面部11bと下部固定金具101との間に配置される。また、第1のパッキン121と第2のパッキン122とで挟持された状態で、受け金具11の底面部11c側に配置され、その厚みは、下部固定金具101の厚みW2とほぼ同寸法に設定されている。
【0024】
固定具13は、ボルトとナットとから構成され、受け金具11とパッキン12とに形成された挿入孔(図示せず)にボルトを挿入し、ナットを締め付ける。これにより、雨水制御金具10が下部固定金具101に取り付けられるとともに、パッキン12が下部固定金具101と受け金具11とに密着する。また、このようにして雨水制御金具10を取り付ける際に、後述するようにして下部固定金具101に達した雨水が、受け金具11の側面部11a、11bのセーフティワイヤ102側の側辺10aを伝わり、主材103に落下せずに、土台110上に落下するように配置する。
【0025】
このような実施の形態によれば、図3に示すように、セーフティワイヤ102から伝わった雨水Wが、連結具104および支持金具105を介して下部固定金具101に達すると、雨水制御金具10の側辺10aに沿って下方に流れ、土台110上に落下する。
【0026】
以上のように、実施の形態1と同様に、この雨水流入防止構造によれば、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wが、雨水制御金具10によって鉄塔100には落下せずに、土台110上に落下する。このため、雨水Wが鉄塔100に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔100の腐食を防止、抑制することができる。この結果、鉄塔100の維持管理に要する費用や労力を削減することが可能となる。
【0027】
また、下部固定金具101に雨水制御金具10を取り付けるだけであるため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。しかも、既成の下部固定金具101を改造したり、既設の下部固定金具101を取り外したりすることなく、既存の下部固定金具101に雨水制御金具10を取り付けることができ、構造に要する労力や費用を抑制することが可能となる。
【0028】
ところで、下部固定金具101が図3とは逆さまに、図5に示すように底部101aが上方に向いて取り付けられている場合があるが、このような場合であっても、容易かつ確実に雨水制御金具10を取り付けることができる。このため、下部固定金具101を設置し直す必要がなく、取り付けに関する費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【0029】
(実施の形態3)
図6および図7は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、この雨水流入防止構造では、雨水制御金具(ガイド手段)20をセーフティワイヤ102の下部固定金具101側に備える。
【0030】
雨水制御金具20は、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドであり、耐腐食性が高い、例えば、ステンレス鋼で構成されている。また、図6に示すように、薄くて屈曲自在な略L字状の板状体で、後述するボルト106、107を挿入する固定孔が長手方向の両端部に形成されている。
【0031】
そして、図7に示すように、雨水制御金具20の上部を連結具104のボルト106側に位置させ、連結具104の連結リング108内を通して、雨水制御金具20の中央部を支持金具105の非下部固定金具101側に張り出し、下部を下部固定金具101の底部101a側に位置させる。この状態で、雨水制御金具20の上端部の固定孔に連結具104のボルト106を挿入し、雨水制御金具20の下端部の固定孔に支持金具105のボルト107を挿入して、それぞれのボルト106、107にナット109を締め付けることで、雨水制御金具20を取り付ける。このようにして、雨水制御金具20を取り付けた状態では、雨水制御金具20の中央部が鉄塔100の外側に張り出し、雨水制御金具20上の雨水が主材103に落下せずに、土台110上に落下するようになっている。
【0032】
このような実施の形態によれば、セーフティワイヤ102から伝わった雨水Wが、連結具104を介して雨水制御金具20の上面に落下し、雨水制御金具20に沿って下方に流れ、土台110上に落下する。
【0033】
以上のように、実施の形態1および2と同様に、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wが、雨水制御金具20によって鉄塔100には落下せずに、土台110上に落下する。また、セーフティワイヤ102に雨水制御金具20を取り付けるだけであり、しかも、既存のボルト106、107やナット109利用するため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【0034】
(実施の形態4)
図8ないし図10は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、この雨水流入防止構造では、雨水制御金具(ガイド手段)30をセーフティワイヤ102の下部固定金具101側に備える。
【0035】
雨水制御金具30は、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドであり、セーフティワイヤ102に装着する遮水金具31と、遮水金具31の内側とセーフティワイヤ102との間に配設するパッキン32と、遮水金具31とパッキン32とを連結させる固定具33とから構成されている。
【0036】
遮水金具31は、図10に示すように、金属板を曲げ加工して形成された、略円筒状の円筒部31aと、この円筒部31aの両端から平行に延びる固定部31c、31dとから構成されている。円筒部31aの内側が挿通部31bとなり、この挿通部31bの径は、セーフティワイヤ102とパッキン32とを装着できるように設定されている。さらに、円筒部31aの非固定部31c、31dには、蝶番(図示しない。)が設けられ、この蝶番を基点として、第1の固定部31c側と第2の固定部31d側とが離接自在となっている。
【0037】
パッキン32は、略長方形のシート状部材であって、例えば、天然ゴムなどから構成され、屈曲自在となっている。そして、一端側がセーフティワイヤ102に巻き付けられ、他端部が固定部31c、31dの略中央部に達している。
【0038】
固定具33は、ボルトとナットとから構成され、遮水金具31とパッキン32とに形成された挿入孔(図示せず)にボルトを挿入し、ナットを締め付ける。これにより、雨水制御金具30がセーフティワイヤ102に取り付けられるとともに、パッキン32がセーフティワイヤ102と遮水金具31とに密着する。このような取り付け状態において、パッキン32の上縁が、遮水金具31の上縁よりもやや下側に位置し、図9に示すように、遮水金具31の上部に溝部31eが形成されるように、挿入孔の位置が設定されている。さらに、図10に示すように、固定部31c、31d(パッキン32)が下部固定金具101の上方に位置しないように、雨水制御金具30を取り付ける。
【0039】
このような実施の形態によれば、セーフティワイヤ102から伝わった雨水Wが、雨水制御金具30に達すると、図8に示すように、溝部31eを伝ってパッキン32の先端まで流れ、下部固定金具101には伝わらずに地表側へ落下する。
【0040】
以上のように、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wが、下部固定金具101には伝わらずに地表側へ落下する。このため、雨水Wが下部固定金具101を伝わって鉄塔100側に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔100の腐食を防止、抑制することができる。また、セーフティワイヤ102に雨水制御金具30を備えるだけであるため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【0041】
また、溝部31eが形成されているため、この溝部31eを介して、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に確実に流すことが可能となる。さらに、セーフティワイヤ102に雨水制御金具30を直接設置するため、鉄塔100だけでなく下部固定金具101にも雨水Wが付着せず、下部固定金具101の表面が雨水Wにより劣化することを防止することが可能となる。
【0042】
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1における雨水制御部1は、下部固定金具101と一体となっているが、既設の下部固定金具101の底部101aに、雨水制御部1を取り付けるようにしてもよい。また、実施の形態4における雨水制御金具30を、セーフティワイヤ102に設置せずに、支持金具105に設置するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 雨水制御部(ガイド手段)
10 雨水制御金具(ガイド手段)
11 受け金具
12 パッキン
13 固定具
20 雨水制御金具(ガイド手段)
30 雨水制御金具(ガイド手段)
31 遮水金具
32 パッキン
33 固定具
100 鉄塔
101 下部固定金具
102 セーフティワイヤ(線状体)
W 雨水
【技術分野】
【0001】
この発明は、雨水がセーフティワイヤ等を伝わって鉄塔側に流入することを防止する雨水流入防止構造に関する。
【背景技術】
【0002】
雨水が鉄塔に付着することにより鉄塔が腐食しないよう、鉄塔の表面は溶融亜鉛めっき加工が施されているが、雨水が鉄塔の特定箇所に集中的に付着すると溶融亜鉛めっきの劣化が進行し、鉄塔が腐食する。図11に示すように、鉄塔100で作業を行う作業者が墜落することを防止するため、鉄塔100にアルミ製のセーフティワイヤ(墜落防止装置)102が固定されている。そして、雨天の際には、雨水Wがセーフティワイヤ102を伝わって、下部固定金具101から鉄塔100側に集中して滴下、流入する。このため、雨水Wが鉄塔100の特定箇所(破線Wa)に集中的に付着すると、その特定箇所に施された溶融亜鉛めっきが劣化し、鉄塔100の特定箇所が腐食する。
【0003】
このように、鉄塔側へ雨水が流入することを防止するための技術として、受け部の底面上を開口部側に逃がし、更に舌部の先端から風等を利用して雨水を飛散させる浸食防止用器具が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−009442号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記溶融亜鉛めっきの皮膜は、雨水のpH値を上昇させ、鉄塔の耐腐食性を高める効果を有しているが、アルミ製のセーフティワイヤを伝わる雨水は、pH値を下げる作用がある。このため、セーフティワイヤを伝わった雨水が鉄塔に付着すると、溶融亜鉛めっきの劣化が進行し、鉄塔が腐食してしまう。すなわち、雨水がセーフティワイヤを伝って鉄塔側に流入する場合は、鉄塔の腐食・発錆が高まってしまう。また、特許文献1の技術では、構造が複雑で、配設も容易ではない。
【0006】
そこで本発明は、雨水がセーフティワイヤなどを伝わって下部固定金具から鉄塔側に流入することを、確実かつ簡易に防止することが可能な雨水流入防止構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、前記下部固定金具に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造である。
【0008】
この発明によれば、雨水が線状体を伝わって下部固定金具まで流れ、その後、雨水はガイド手段によって鉄塔側以外の方向に導かれる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、前記線状体の前記下部固定金具側に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造である。
【0010】
この発明によれば、雨水が線状体を伝わって線状体の下部固定具側まで流れ、その後、雨水はガイド手段によって鉄塔側以外の方向に導かれる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1および2に記載の発明によれば、線状体を伝わってきた雨水が、ガイド手段によって鉄塔側以外の方向に導かれる。このため、雨水が鉄塔側に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔の腐食を防止、抑制することができる。この結果、鉄塔の維持管理に要する費用や労力を削減することが可能となる。また、下部固定金具や線状体にガイド手段を備えるだけであるため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施の形態1に係る雨水流入防止構造を示す正面図である。
【図2】図1の雨水流入防止構造における雨水制御部周辺の拡大正面図である。
【図3】本発明の実施の形態2に係る雨水流入防止構造を示す正面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】図3の雨水流入防止構造において下部固定金具を逆向きにして鉄塔に設置した状態を示す正面図である。
【図6】本発明の実施の形態3に係る雨水流入防止構造における雨水制御金具を示す図であって、(a)は、雨水制御金具の正面図、(b)は、雨水制御金具の側面図である。
【図7】図6の雨水制御金具の取り付け状態を示す図である。
【図8】本発明の実施の形態4に係る雨水流入防止構造を示す正面図である。
【図9】図8の雨水流入防止構造における雨水制御金具の正面図である。
【図10】図10の雨水制御金具の周辺を示す平面図である。
【図11】従来の雨水の流れを示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
次に、この発明の実施の形態について、図面を用いて詳しく説明する。
【0014】
(実施の形態1)
図1および図2は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、この雨水流入防止構造は、雨水Wが墜落防止装置のセーフティワイヤ(線状体)102を伝わって、鉄塔100に滴下・流入することを防止するための構造である。ここで、セーフティワイヤ102は、pH値を下げる作用があるアルミ線を用いずに、ステンレス鋼製のより線で構成されている。また、鉄塔100の主材103の下側には、墜落防止装置の下部固定金具101が固定され、セーフティワイヤ102の下部が、連結具104を介して、下部固定金具101の支持金具105に連結されている。
【0015】
この雨水流入防止構造では、図2に示すように、下部固定金具101に雨水制御部(ガイド手段)1が形成されている。この雨水制御部1は、下部固定金具101の底部(下面部)101aに一体的に設けられ、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドである。具体的には、底部101aの中央よりもセーフティワイヤ102寄りに形成され、第1の斜辺部1bと第2の斜辺部1cとから構成された三角形状で、その先端部1aは、鉄塔100の主材103よりも外側に位置している。つまり、後述するように、先端部1aから滴下した雨水が、主材103に落下せずに、土台110上に落下するようになっている。
【0016】
次に、実施の形態1における雨水流入防止構造の作用について説明する。
【0017】
まず、雨天時において、セーフティワイヤ102に付着した雨水Wが、セーフティワイヤ102を伝わり、連結具104および支持金具105を伝って、下部固定金具101の底部101aまで流入する。そして、雨水Wが雨水制御部1に達すると、雨水制御部1の斜辺部1bを伝って先端部1aまで導かれ、先端部1aに達した雨水Wは、土台110上(地表)に落下する。
【0018】
以上のように、この雨水流入防止構造によれば、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wは、雨水制御部1によって鉄塔100には落下せずに、土台110上に落下する。このため、雨水Wが鉄塔100に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔100の腐食を防止、抑制することができる。この結果、鉄塔100の維持管理に要する費用や労力を削減することが可能となる。また、セーフティワイヤ102がステンレス鋼から構成されているため、アルミ製の場合と異なり雨水WのpH値を低下させることがなく、鉄塔100に施されている亜鉛めっきの減耗をより防止、抑制し、鉄塔100の腐食をより防止、抑制することができる。
【0019】
(実施の形態2)
図3ないし図5は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、実施の形態1と同等の構成については、実施の形態1と同一の符号を付すことにより、その説明を省略する。後述する他の実施の形態も同様とする。
【0020】
この雨水流入防止構造では、図3に示すように、雨水制御金具(ガイド手段)10が、既成・既存の下部固定金具101に取り付けられている。この雨水制御金具10は、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドであり、図4に示すように、下部固定金具101に装着する受け金具11と、受け金具11の内側に装着するパッキン12と、受け金具11を下部固定金具101に固定する固定具13とから構成されている。
【0021】
受け金具11は、縦断面がコ字型をしている金具であり、対向する第1の側面部11a、第2の側面部11bと、この側面部11a、11bを連結する底面部11cとを有している。第1の側面部11aと第2の側面部11bとは、略四角形で、鉄塔100側の下角部が大きく面取り(斜めカット)され、雨水が底面部11cを伝わって鉄塔100側に流れないようになっている。また、底面部11cの幅W1は、下部固定金具101の厚みW2よりも大きく、パッキン12を下部固定金具101に密着させられるように、設定されている。
【0022】
パッキン12は、受け金具11を下部固定金具101に装着した場合に、受け金具11の内側と下部固定金具101との隙間を塞ぐものであり、下部固定金具101との密着性が高い材料、例えば、天然ゴムなどから構成され、第1のパッキン121と、第2のパッキン122と、第3のパッキン123とから構成されている。
【0023】
第1、第2のパッキン121、122は、受け金具11の側面部11a、11bとほぼ同形状の平板状で、第1のパッキン121は、第1の側面部11aと下部固定金具101との間、第2のパッキン122は、第2の側面部11bと下部固定金具101との間に配置される。また、第1のパッキン121と第2のパッキン122とで挟持された状態で、受け金具11の底面部11c側に配置され、その厚みは、下部固定金具101の厚みW2とほぼ同寸法に設定されている。
【0024】
固定具13は、ボルトとナットとから構成され、受け金具11とパッキン12とに形成された挿入孔(図示せず)にボルトを挿入し、ナットを締め付ける。これにより、雨水制御金具10が下部固定金具101に取り付けられるとともに、パッキン12が下部固定金具101と受け金具11とに密着する。また、このようにして雨水制御金具10を取り付ける際に、後述するようにして下部固定金具101に達した雨水が、受け金具11の側面部11a、11bのセーフティワイヤ102側の側辺10aを伝わり、主材103に落下せずに、土台110上に落下するように配置する。
【0025】
このような実施の形態によれば、図3に示すように、セーフティワイヤ102から伝わった雨水Wが、連結具104および支持金具105を介して下部固定金具101に達すると、雨水制御金具10の側辺10aに沿って下方に流れ、土台110上に落下する。
【0026】
以上のように、実施の形態1と同様に、この雨水流入防止構造によれば、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wが、雨水制御金具10によって鉄塔100には落下せずに、土台110上に落下する。このため、雨水Wが鉄塔100に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔100の腐食を防止、抑制することができる。この結果、鉄塔100の維持管理に要する費用や労力を削減することが可能となる。
【0027】
また、下部固定金具101に雨水制御金具10を取り付けるだけであるため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。しかも、既成の下部固定金具101を改造したり、既設の下部固定金具101を取り外したりすることなく、既存の下部固定金具101に雨水制御金具10を取り付けることができ、構造に要する労力や費用を抑制することが可能となる。
【0028】
ところで、下部固定金具101が図3とは逆さまに、図5に示すように底部101aが上方に向いて取り付けられている場合があるが、このような場合であっても、容易かつ確実に雨水制御金具10を取り付けることができる。このため、下部固定金具101を設置し直す必要がなく、取り付けに関する費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【0029】
(実施の形態3)
図6および図7は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、この雨水流入防止構造では、雨水制御金具(ガイド手段)20をセーフティワイヤ102の下部固定金具101側に備える。
【0030】
雨水制御金具20は、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドであり、耐腐食性が高い、例えば、ステンレス鋼で構成されている。また、図6に示すように、薄くて屈曲自在な略L字状の板状体で、後述するボルト106、107を挿入する固定孔が長手方向の両端部に形成されている。
【0031】
そして、図7に示すように、雨水制御金具20の上部を連結具104のボルト106側に位置させ、連結具104の連結リング108内を通して、雨水制御金具20の中央部を支持金具105の非下部固定金具101側に張り出し、下部を下部固定金具101の底部101a側に位置させる。この状態で、雨水制御金具20の上端部の固定孔に連結具104のボルト106を挿入し、雨水制御金具20の下端部の固定孔に支持金具105のボルト107を挿入して、それぞれのボルト106、107にナット109を締め付けることで、雨水制御金具20を取り付ける。このようにして、雨水制御金具20を取り付けた状態では、雨水制御金具20の中央部が鉄塔100の外側に張り出し、雨水制御金具20上の雨水が主材103に落下せずに、土台110上に落下するようになっている。
【0032】
このような実施の形態によれば、セーフティワイヤ102から伝わった雨水Wが、連結具104を介して雨水制御金具20の上面に落下し、雨水制御金具20に沿って下方に流れ、土台110上に落下する。
【0033】
以上のように、実施の形態1および2と同様に、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wが、雨水制御金具20によって鉄塔100には落下せずに、土台110上に落下する。また、セーフティワイヤ102に雨水制御金具20を取り付けるだけであり、しかも、既存のボルト106、107やナット109利用するため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【0034】
(実施の形態4)
図8ないし図10は、この実施の形態に係る雨水流入防止構造を示し、この雨水流入防止構造では、雨水制御金具(ガイド手段)30をセーフティワイヤ102の下部固定金具101側に備える。
【0035】
雨水制御金具30は、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に導くガイドであり、セーフティワイヤ102に装着する遮水金具31と、遮水金具31の内側とセーフティワイヤ102との間に配設するパッキン32と、遮水金具31とパッキン32とを連結させる固定具33とから構成されている。
【0036】
遮水金具31は、図10に示すように、金属板を曲げ加工して形成された、略円筒状の円筒部31aと、この円筒部31aの両端から平行に延びる固定部31c、31dとから構成されている。円筒部31aの内側が挿通部31bとなり、この挿通部31bの径は、セーフティワイヤ102とパッキン32とを装着できるように設定されている。さらに、円筒部31aの非固定部31c、31dには、蝶番(図示しない。)が設けられ、この蝶番を基点として、第1の固定部31c側と第2の固定部31d側とが離接自在となっている。
【0037】
パッキン32は、略長方形のシート状部材であって、例えば、天然ゴムなどから構成され、屈曲自在となっている。そして、一端側がセーフティワイヤ102に巻き付けられ、他端部が固定部31c、31dの略中央部に達している。
【0038】
固定具33は、ボルトとナットとから構成され、遮水金具31とパッキン32とに形成された挿入孔(図示せず)にボルトを挿入し、ナットを締め付ける。これにより、雨水制御金具30がセーフティワイヤ102に取り付けられるとともに、パッキン32がセーフティワイヤ102と遮水金具31とに密着する。このような取り付け状態において、パッキン32の上縁が、遮水金具31の上縁よりもやや下側に位置し、図9に示すように、遮水金具31の上部に溝部31eが形成されるように、挿入孔の位置が設定されている。さらに、図10に示すように、固定部31c、31d(パッキン32)が下部固定金具101の上方に位置しないように、雨水制御金具30を取り付ける。
【0039】
このような実施の形態によれば、セーフティワイヤ102から伝わった雨水Wが、雨水制御金具30に達すると、図8に示すように、溝部31eを伝ってパッキン32の先端まで流れ、下部固定金具101には伝わらずに地表側へ落下する。
【0040】
以上のように、セーフティワイヤ102を伝わってきた雨水Wが、下部固定金具101には伝わらずに地表側へ落下する。このため、雨水Wが下部固定金具101を伝わって鉄塔100側に滴下・流入することによる、亜鉛めっきの減耗を防止、抑制し、鉄塔100の腐食を防止、抑制することができる。また、セーフティワイヤ102に雨水制御金具30を備えるだけであるため、構造が簡易で、費用や労力を低く抑えることが可能となる。
【0041】
また、溝部31eが形成されているため、この溝部31eを介して、雨水Wを鉄塔100側以外の方向に確実に流すことが可能となる。さらに、セーフティワイヤ102に雨水制御金具30を直接設置するため、鉄塔100だけでなく下部固定金具101にも雨水Wが付着せず、下部固定金具101の表面が雨水Wにより劣化することを防止することが可能となる。
【0042】
以上、この発明の実施の形態を詳述してきたが、具体的な構成は上記の実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても、この発明に含まれる。例えば、実施の形態1における雨水制御部1は、下部固定金具101と一体となっているが、既設の下部固定金具101の底部101aに、雨水制御部1を取り付けるようにしてもよい。また、実施の形態4における雨水制御金具30を、セーフティワイヤ102に設置せずに、支持金具105に設置するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 雨水制御部(ガイド手段)
10 雨水制御金具(ガイド手段)
11 受け金具
12 パッキン
13 固定具
20 雨水制御金具(ガイド手段)
30 雨水制御金具(ガイド手段)
31 遮水金具
32 パッキン
33 固定具
100 鉄塔
101 下部固定金具
102 セーフティワイヤ(線状体)
W 雨水
【特許請求の範囲】
【請求項1】
鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、
前記下部固定金具に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造。
【請求項2】
鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、
前記線状体の前記下部固定金具側に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造。
【請求項1】
鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、
前記下部固定金具に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造。
【請求項2】
鉄塔に下部固定金具が取り付けられ、上下方向に延びる線状体の下端部が前記下部固定金具で固定された状態において、雨水が前記線状体を伝わって前記下部固定金具から前記鉄塔に流入するのを防止する雨水流入防止構造であって、
前記線状体の前記下部固定金具側に、前記線状体を伝わってきた雨水を前記鉄塔側以外の方向に導くガイド手段を備える、ことを特徴とする雨水流入防止構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2012−31696(P2012−31696A)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−174068(P2010−174068)
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【公開日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
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