説明

雨水避け庇付き雨合羽フード

【課題】雨合羽フードを装着した時、フードで耳が塞がれ外部音を遮断することによる危険性があった。その為に、フードに穴を開けたり、フードそのものを着用しなかったり、フードの端を耳後側から着用するものがありますが、それぞれに欠点があり危険性を認識しながらも仕方なく使用せざるを得なかった。本発明は、その欠点を克服することを可能とし、その結果、雨合羽フードの危険性の除去と安全性を高めたものである。
【解決手段】フード1の耳側面の位置を中心として、円形状に外部音が十分聞こえる大きさを切り抜き開口を施す。その切り抜き口と同等の形状の枠2に雨水避け庇3を設け、その切り抜き口部分にはめ込む。その結果、外部音を妨げず、且つ切り抜きを施した開口部分の雨水の浸入を防ぐことが可能となった。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、雨合羽のフードが耳を塞ぎ、外部音が聞きづらいことによる危険性を解決するために、フードの耳側面の位置を中心として円形状に切り抜きを施し、そこに雨水避け庇を設けた枠をはめ込む。その結果、フード面を外部音を妨げない大きさに切り抜き開口しても雨水の浸入を防ぐことが可能となり、フード本来の役割を維持しながら、雨合羽フードの危険性を除去し安全性を高めたものである。
【背景技術】
【0002】
フードの側面に、点のような耳穴を複数箇所開ける方法もあるが、それでは外部音を聞くには十分な大きさとは言えず、更に穴を大きくすれば雨水の浸入が伴って不便あった。また、そのような危険性からフード自体を装着せず襟首の隙間を無くしたものもあるが、それでも襟首からの雨水の浸入を完全に防ぐことは出来ず、且つ顔や後頭部は雨水にさらされて不便であった。更に、フードの端を頭上から耳後ろ側を通り襟首へ装着するものもあるが、耳側面から顎下にかけてフードの隙間から雨水の浸入を完全に防ぐことは出来ず、且つ雨水にさらされる顔の側面面積は広くなってしまう不便さがあった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
従来の雨合羽のフードを装着する場合、耳両側を塞ぐため外部音が聞こえづらいという欠点があり、交通時や作業時における危険性を伴った。特にお子様や交通誘導員の雨合羽着用は車などの音がフードで遮られているので危険性が大きい。しかし、その危険性を認識しながらも雨水を防ぐためには仕方なく使用せざるを得ない状況であった。
その危険性を解消する為に、耳を塞がないようにする方法として、フードそのものを着用しなかったり、フードの端を耳後側から着用するものがあるが、どちらも顔や頭部が雨にさらされる面積は広くなり、且つ襟首から雨水の浸入を完全に防止できない欠点があった。またフード側面に外部音を妨げない大きさの穴を開けると雨水の浸入を招き不便であった。本発明は、フードの本来の役割を維持しながら、その欠点を克服することにより雨合羽フードの危険性の除去と安全性を高めるものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
「請求項1」の発明は、フード1の耳側面の位置を中心として直径7cm位の大きさを円形状に切り抜く。その切り抜き口と同等の形状の枠2に、雨水避け庇3を複数枚斜め下向きに取り付け、切り抜き口にはめ込む。そしてフード1面と接着面4を接着し固定する。またフード着用時、頭部を前後に傾く場合、雨水避け庇3の中央付近に角度を設けると更に防水効果は高い。
【0005】
「請求項2」の発明は、フード1の耳側面の位置を中心として直径7cm位の大きさを円形状に切り抜く。その切り抜き口と同等の形状の枠2の上部側に雨避け庇3を設け、フードの切り抜き口にはめ込み、フード1面と接着面4を接着し固定する。
【0006】
「請求項3」の発明は、フード1の耳側面の位置を中心として直径7cm位の大きさを円形状に切り抜く。その切り抜き口を上部から下部にかけて包み込むように雨水避け庇3を設け、フード面と接着面4を接着し固定した雨合羽フードである。
【発明の効果】
【0007】
フード1の側面を外部音が十分聞こえる大きさに切り抜き開口することで、フードによる外部音の遮断を解消し、雨水避け庇を設けることによって、切り抜き口部分が外部音を妨げない大きさであっても雨水の浸入を防ぐことが可能となった。その結果、フードの本来の役割を維持しながらも雨合羽フードの危険性を除去し安全性高めた。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】 枠に雨水避け庇を複数枚装着した斜視図である
【図2】 枠に雨水避け庇を複数枚装着した使用状態を示す断面図である。
【図3】 枠の上部に雨水避け庇を設けた斜視図である
【図4】 枠の上部に雨水避け庇を設けた使用状態を示す断面図である。
【図5】 切り抜き口を上部から下部にかけて包み込むように雨水避け庇を設けた斜視図である
【図6】 切り抜き口を上部から下部にかけて包み込むように雨水避け庇を設けた使用状態を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明すれば、図1は、本発明の雨水避け庇を複数枚装着する特徴を持つ実施例の斜視図を示す。
(イ)フード1の耳両側付近を切り抜き開口する。(ロ)切り抜き口と同等の大きさの枠2に、雨水避け庇3を5枚装着する。(ハ)フード1面と接着面4を接着し固定する。特徴は雨水避け庇のはみ出し幅が最小ですみ、収納する際、引っかからず邪魔にならない利点がある。横雨にも、はみ出した枠により雨水の浸入を防ぐ。
【0010】
図3は、本発明の雨水避け庇が1枚のみ装着する特徴を持つ実施例の斜視図を示す。
(イ)フード1の耳両側付近を切り抜き開口する。(ロ)切り抜き口と同等の大きさの枠2の上部に雨水避け庇3を設ける。(ハ)フード1面と接着面4を接着し固定する。特徴は雨水避け庇が1枚ですむので構造的にシンプルである。横雨にも、はみ出した枠により雨水の浸入を防ぐ。
【0011】
図5は、本発明の切り抜き口を上部から下部にかけて包み込むように雨水避け庇を設けたことを特徴とする実施例の斜視図を示す。
(イ)フード1の耳両側付近を切り抜き開口する。(ロ)切り抜き口を上部から下部にかけて包み込むように雨水避け庇3を設ける。(ハ)フード1面と接着面4を接着し固定する。特徴は構造的にシンプルである。雨水避け庇は切り抜き口を包み込むように設けるので横雨の浸入も防ぐ。
【0012】
フード面の切り抜き口の大きさや形状は、外部音が十分聞き取りが可能であれば、特にこだわる必要はない。更に本発明の目的を果たすのであれば、枠、雨水避け庇の大きさや形状、また庇の枚数はこだわる必要はない。
【0013】
枠や雨避け庇の材質は、防水性と軽量、且つどのような形状にも対応可能なプラステック製の材質が最適である。
【符号の説明】
【0014】
1 フード
2 枠
3 雨水避け庇
4 接着面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
雨合羽フードの耳の位置を中心として、円形状に外部音が十分聞こえる大きさを切り抜き開口する。その切り抜き口と同等の形状の枠に、雨水避け庇を斜め下向きに複数枚装着する。その枠をフードの切り抜き口にはめ込み、フード面と接着固定した雨合羽フードである。
【請求項2】
雨合羽フードの耳の位置を中心として、円形状に外部音が十分聞こえる大きさを切り抜き開口する。その切り抜き口と同等の形状の枠の上部に、雨避け庇を設ける。その枠をフードの切り抜き口にはめ込み、フード面と接着固定した雨合羽フードである。
【請求項3】
雨合羽フードの耳の位置を中心として、円形状に外部音が十分聞こえる大きさを切り抜き開口する。その切り抜き口を上部から下部にかけて包み込むように雨避け庇を設け、フード面と接着固定した雨合羽フードである。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−82562(P2012−82562A)
【公開日】平成24年4月26日(2012.4.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−241452(P2010−241452)
【出願日】平成22年10月8日(2010.10.8)
【出願人】(510286695)
【Fターム(参考)】