電位開口型ナトリウムチャネルの阻害剤として有用なヘテロアリールアミド
現在使用されているナトリウムチャネル遮断薬の効力は、いくつかの副作用によってかなりの程度まで限定されている。より高い効力およびより少ない副作用を有するような、さらなるNaチャネル拮抗薬を開発することが依然として求められている。本発明は、電位開口型ナトリウムチャネルの阻害剤として有用な式I’の化合物に関する。本発明は、本発明の化合物を含む、薬学的に許容される組成物と、その組成物を様々な障害の処置で使用する方法も提供する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
式I”の化合物:
【化101】
または薬学的に許容されるその塩であって、式中:
環Bは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環であり、ここで環Bは、最大x個存在するR3で必要に応じて置換され;
X1、X2、X3、およびX4は、それぞれ独立して窒素またはC−R4であり、ただしX1、X2、X3、およびX4は全てが同時に窒素にはならず;
各R2は独立して、水素、または窒素原子に結合している原子以外の最大2個の炭素原子がO、S、NRN、またはC(O)で必要に応じて置換されているC1〜6脂肪族であり;
xは0〜4であり;
RNの各存在は独立して、水素、または独立した1〜3個の存在の−RJ、オキソ、チオキソ、−CO2RJ、−ORJ、−N(RJ)2、−SRJ、−NO2、ハロゲン、−CN、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−C(O)N(RJ)2、−NRJC(O)RJ、−SO2RJ、−SO2N(RJ)2、−NRJSO2RJ、−NRJCON(RJ)2、−NRJCO2RJ、−CORJ、−OCORJ、−OCON(RJ)2、−SORJ、−NRJSO2N(RJ)2、−COCORJ、−COCH2CORJ、−OP(O)(ORJ)2、−P(O)(ORJ)2、−PO(ORJ)(RJ)、−P(O)(RJ)2、もしくは−OP(O)(RJ)2で必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族基から選択され;ここで
RJは、水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
R3およびR4の各存在は独立して、Q−RXであり;
Qは、結合であるか、または、Qの最大3個のメチレン単位が必要に応じて独立して−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO2−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)−、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SO2NH−、−SO2NR−、−NHSO2−、−NRSO2−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSO2NH−、−NRSO2NH−、−NHSO2NR−、−NRSO2NR−、−SO−、もしくは−SO2−により置き換えられたC1〜6脂肪族鎖であり;ここで
Qは、独立した1〜3個の存在のRQで必要に応じて置換され;
RXの各存在は独立して、−R’、ハロゲン、−NO2、−CN、−OR’,−SR’、−N(R’)2、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)N(R’)2、−NR’CO2R’、−C(O)R’、−CO2R’、−OC(O)R’、−C(O)N(R’)2、−OC(O)N(R’)2、−SOR’、−SO2R’、−SO2N(R’)2、−NR’SO2R’、−NR’SO2N(R’)2、−C(O)C(O)R’、−C(O)CH2C(O)R’、−OP(O)(OR’)2、−P(O)(OR’)2、−PO(OR’)(R’)、−P(O)(R’)2、または−OP(O)(R’)2から選択され;
Rの各存在は独立して、水素、または独立した1〜3個の存在の−RT、−T−Ar1、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORT、−SRT、−N(RT)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RT、−CORT、−CON(RT)2、−OCORT、−NRTCORT、−SO2RT、−SO2N(RT)2、もしくは−NRTSO2RTで必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族基から選択され;ここで
各RTは独立して、水素または非置換C1〜6脂肪族であるか;または
同じ置換基または異なる置換基上の任意の2個のRT基は、各基が結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、3〜8員の飽和もしくは部分不飽和の単環式環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式アリール環を必要に応じて形成し;ここで、前記単環式環は、独立した1〜3個の存在の−RR、−T−Ar1、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORR、−SRR、−N(RR)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RR、−CORR、−CON(RR)2、−OCORR、−NRRCORR、−SO2RR、−SO2N(RR)2、または−NRRSO2RRで必要に応じて置換され;
ここで
各RRは独立して、水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
Tは、(CH2)wであり;
wは、0〜2であり;
Ar1は、3〜8員の飽和または部分不飽和の環、5〜6員アリール環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員複素環式環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環、または、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の二環式環系から選択され;ここで
Ar1は、独立した1〜3個の存在の−RW、オキソ、チオキソ、−CO2RW、−ORW、−N(RW)2、−SRW、−NO2、ハロゲン、−CN、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−C(O)N(RW)2、−NRWC(O)RW、−SO2RW、−SO2N(RW)2、−NRWSO2RW、−NRWCON(RW)2、−NRWCO2RW、−CORW、−OCORW、−OCON(RW)2、−SORW、−NRWSO2N(RW)2、−COCORW、−COCH2CORW、−OP(O)(ORW)2、−P(O)(ORW)2、−PO(ORW)(RW)、−P(O)(RW)2、または−OP(O)(RW)2で、必要に応じて置換され;
ここで
RWは、水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
RQは、ハロゲン、−RS、−N(RS)2、−SRS、−ORS、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクリル、オキソ、チオキソ、−C1〜4ハロアルコキシ、−C1〜4ハロアルキル、−NO2、−CN、−CF3、−OCF3、−CO2RS、−CORS、−OC(O)RS、または−NRSC(O)RSから選択され;ここで
RSは水素または非置換C1〜6脂肪族であるか;または
同じ置換基または異なる置換基上の任意の2個のRQもしくは2個のRS基、またはRQ基とRS基との任意の組合せは、各基が結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、3〜8員の飽和もしくは部分不飽和の単環式環、または5〜6員単環式アリール環を必要に応じて形成し;各環は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有し;ここで、前記単環式環のいずれかは、独立した1〜3個の存在のRO、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORO、−SRO、−N(RO)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RO、−CORO、−CON(RO)2、−OCORO、−NROCORO、−SO2RO、−SO2N(RO)2、または−NROSO2ROで必要に応じて置換され;ここで
ROは水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
R’の各存在は独立して、水素、またはC1〜8脂肪族、C6〜10アリール、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、または3〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環から選択されるか;またはRおよびR’は、これらが結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、または2個存在するR’はこれらが結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜8員のシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール環を形成し;ここで、前記C1〜8脂肪族、C6〜10アリール、ヘテロアリール環、またはヘテロシクリル環は、独立した1〜3個の存在のRI、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORI、−SRI、−N(RI)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RI、−CORI、−CONHRI、−OCORI、−NRICORI、−SO2RI、−SO2N(RI)2、または−NRISO2RIで必要に応じて置換され;ここで
RIは水素または非置換C1〜6脂肪族である
化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
環Bが、必要に応じて置換された6員ヘテロアリール環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Bが下式から選択される:
【化102】
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
環Bが、必要に応じて置換された5員ヘテロアリール環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
環Bが下式から選択される:
【化103】
【化104】
請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
環Bが下式から選択される:
【化105】
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
xが1〜3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
xが1〜3であり、各R3は独立して、水素、ハロゲン、CN、CF3、NO2、または、C1〜6脂肪族、C1〜6脂環式、C6〜10アリール、5〜6員ヘテロアリール、4〜7員ヘテロシクリル、アラルキル、−N(R’)2、−CH2N(R’)2、−OR’、−CH2OR’、−SR’、−CH2SR’、−C(O)R’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)2、−S(O)2R’、もしくは−S(O)2N(R’)2から選択される必要に応じて置換された基から選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
xが1〜2であり、各R3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、sec−ブチル、または、C1〜6脂肪族、C6〜10アリール、5〜6員ヘテロアリール、4〜7員ヘテロシクリル、もしくはアラルキルから選択される必要に応じて置換された基である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
下記の基:
【化106】
が下式である:
【化107】
請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
各R4が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
各R4が、存在する場合には、水素、ハロゲン、CN、NO2、または、C1〜6脂肪族、アリール、5〜6員ヘテロアリール、4〜7員ヘテロシクリル、アラルキル、−N(R’)2、−CH2N(R’)2、−OR’、−CH2OR’、−SR’、−CH2SR’、−C(O)R’、−COOR’、−NR’COR’、−CON(R’)2、もしくは−S(O)2N(R’)2から選択される必要に応じて置換された基から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
SO2N(R2)2において、両方のR2が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
表1から選択された化合物。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項の化合物と、薬学的に許容されるその担体、アジュバント、またはビヒクルとを含む、医薬品組成物。
【請求項16】
さらなる治療薬をさらに含む、請求項15に記載の医薬品組成物。
【請求項17】
急性、慢性、神経因性、もしくは炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経痛、ヘルペス性神経痛、全身性神経痛、癲癇もしくは癲癇状態、神経変性障害、不安症やうつ病などの精神障害、双極性障害、筋緊張症、不整脈、運動障害、神経内分泌障害、運動失調、多発性硬化症、過敏性腸症候群、失禁、内臓痛、骨関節炎痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性ニューロパチー、神経根痛、坐骨神経痛、腰痛、頭痛もしくは頸痛、激痛もしくは難治性疼痛、侵害受容性疼痛、突出痛、術後疼痛、癌性疼痛、卒中、脳虚血、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ストレスもしくは運動誘発性狭心症、動悸、高血圧、片頭痛、または異常な胃腸運動性にある被験体を処置しまたは重症度を和らげる方法であって、請求項1に記載の化合物または化合物を含んだ薬学的に許容される組成物の有効量を、その必要がある前記被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項18】
急性、慢性、神経因性、または炎症性疼痛を処置しまたは重症度を和らげるために使用される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
神経根痛、坐骨神経痛、腰痛、頭痛、頸痛、難治性疼痛、急性疼痛、術後疼痛、腰痛、耳鳴り、または癌性疼痛を処置しまたは重症度を和らげるために使用される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
大腿骨癌性疼痛;非悪性慢性骨痛;リウマチ様関節炎;骨関節炎;脊髄狭窄;神経因性腰痛;神経因性腰痛;筋筋膜性疼痛症候群;線維筋痛症;側頭下顎関節痛;腹部および膵臓を含めた慢性内臓痛;IBS痛;慢性および急性頭痛;片頭痛;群発性頭痛を含めた緊張性頭痛;ヘルペス後神経痛を含めた慢性および急性神経因性疼痛;糖尿病性ニューロパチー;HIV関連ニューロパチー;三叉神経痛;シャルコー−マリートゥースニューロパチー;遺伝性感覚ニューロパチー;末梢神経損傷;疼痛性神経腫;異所性近位および遠位興奮;神経根症;化学療法誘発性神経因性疼痛;放射線療法誘発性神経因性疼痛;乳房切除後疼痛;中枢性疼痛;脊髄損傷疼痛;卒中後疼痛;視床痛;複合性局所疼痛症候群;幻肢痛;難治性疼痛;急性疼痛、急性術後疼痛;急性筋骨格疼痛;関節痛;機械的腰痛;頸痛;腱炎;損傷/運動痛;腹痛、腎盂腎炎、虫垂炎、胆嚢炎、腸閉塞、ヘルニアなどを含めた急性内臓痛;;心臓痛を含めた胸痛;骨盤痛、腎疝痛、陣痛を含めた急性の産科的疼痛;帝王切開疼痛;急性の炎症性、熱傷、および外傷疼痛;子宮内膜症を含めた急性間歇的疼痛;急性帯状疱疹疼痛:鎌状赤血球貧血;急性膵炎;突出痛;副鼻腔炎痛、歯痛を含めた口腔顔面痛;多発性硬化症(MS)疼痛;うつ病の疼痛;らい病疼痛;ベーチェット病疼痛;有痛脂肪症;静脈炎疼痛;ギランバレー疼痛;痛む脚と動く足趾;ハグルンド症候群;肢端紅痛症疼痛;ファブリー病疼痛;尿失禁を含めた膀胱および泌尿生殖器疾患;機能亢進膀胱;有痛性膀胱症候群;間質性膀胱炎(IC);または前立腺炎;複合性局所疼痛症候群(CRPS)I型およびII型;または狭心症誘発性疼痛を処置しまたは重症度を和らげるために使用される、請求項17に記載の方法。
【請求項1】
式I”の化合物:
【化101】
または薬学的に許容されるその塩であって、式中:
環Bは、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式ヘテロアリール環であり、ここで環Bは、最大x個存在するR3で必要に応じて置換され;
X1、X2、X3、およびX4は、それぞれ独立して窒素またはC−R4であり、ただしX1、X2、X3、およびX4は全てが同時に窒素にはならず;
各R2は独立して、水素、または窒素原子に結合している原子以外の最大2個の炭素原子がO、S、NRN、またはC(O)で必要に応じて置換されているC1〜6脂肪族であり;
xは0〜4であり;
RNの各存在は独立して、水素、または独立した1〜3個の存在の−RJ、オキソ、チオキソ、−CO2RJ、−ORJ、−N(RJ)2、−SRJ、−NO2、ハロゲン、−CN、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−C(O)N(RJ)2、−NRJC(O)RJ、−SO2RJ、−SO2N(RJ)2、−NRJSO2RJ、−NRJCON(RJ)2、−NRJCO2RJ、−CORJ、−OCORJ、−OCON(RJ)2、−SORJ、−NRJSO2N(RJ)2、−COCORJ、−COCH2CORJ、−OP(O)(ORJ)2、−P(O)(ORJ)2、−PO(ORJ)(RJ)、−P(O)(RJ)2、もしくは−OP(O)(RJ)2で必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族基から選択され;ここで
RJは、水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
R3およびR4の各存在は独立して、Q−RXであり;
Qは、結合であるか、または、Qの最大3個のメチレン単位が必要に応じて独立して−NH−、−NR−、−O−、−S−、−CO2−、−OC(O)−、−C(O)CO−、−C(O)−、−C(S)−、−C(O)NH−、−C(O)NR−、−C(=N−CN)−、−NHCO−、−NRCO−、−NHC(O)O−、−NRC(O)O−、−SO2NH−、−SO2NR−、−NHSO2−、−NRSO2−、−NHC(O)NH−、−NRC(O)NH−、−NHC(O)NR−、−NRC(O)NR、−OC(O)NH−、−OC(O)NR−、−NHSO2NH−、−NRSO2NH−、−NHSO2NR−、−NRSO2NR−、−SO−、もしくは−SO2−により置き換えられたC1〜6脂肪族鎖であり;ここで
Qは、独立した1〜3個の存在のRQで必要に応じて置換され;
RXの各存在は独立して、−R’、ハロゲン、−NO2、−CN、−OR’,−SR’、−N(R’)2、−NR’C(O)R’、−NR’C(O)N(R’)2、−NR’CO2R’、−C(O)R’、−CO2R’、−OC(O)R’、−C(O)N(R’)2、−OC(O)N(R’)2、−SOR’、−SO2R’、−SO2N(R’)2、−NR’SO2R’、−NR’SO2N(R’)2、−C(O)C(O)R’、−C(O)CH2C(O)R’、−OP(O)(OR’)2、−P(O)(OR’)2、−PO(OR’)(R’)、−P(O)(R’)2、または−OP(O)(R’)2から選択され;
Rの各存在は独立して、水素、または独立した1〜3個の存在の−RT、−T−Ar1、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORT、−SRT、−N(RT)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RT、−CORT、−CON(RT)2、−OCORT、−NRTCORT、−SO2RT、−SO2N(RT)2、もしくは−NRTSO2RTで必要に応じて置換されたC1〜6脂肪族基から選択され;ここで
各RTは独立して、水素または非置換C1〜6脂肪族であるか;または
同じ置換基または異なる置換基上の任意の2個のRT基は、各基が結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、3〜8員の飽和もしくは部分不飽和の単環式環、または窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員単環式アリール環を必要に応じて形成し;ここで、前記単環式環は、独立した1〜3個の存在の−RR、−T−Ar1、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORR、−SRR、−N(RR)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RR、−CORR、−CON(RR)2、−OCORR、−NRRCORR、−SO2RR、−SO2N(RR)2、または−NRRSO2RRで必要に応じて置換され;
ここで
各RRは独立して、水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
Tは、(CH2)wであり;
wは、0〜2であり;
Ar1は、3〜8員の飽和または部分不飽和の環、5〜6員アリール環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する3〜7員複素環式環、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される1〜3個のヘテロ原子を有する5〜6員ヘテロアリール環、または、窒素、酸素、もしくは硫黄から独立して選択される0〜5個のヘテロ原子を有する8〜12員の飽和、部分不飽和、もしくは完全不飽和の二環式環系から選択され;ここで
Ar1は、独立した1〜3個の存在の−RW、オキソ、チオキソ、−CO2RW、−ORW、−N(RW)2、−SRW、−NO2、ハロゲン、−CN、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−C(O)N(RW)2、−NRWC(O)RW、−SO2RW、−SO2N(RW)2、−NRWSO2RW、−NRWCON(RW)2、−NRWCO2RW、−CORW、−OCORW、−OCON(RW)2、−SORW、−NRWSO2N(RW)2、−COCORW、−COCH2CORW、−OP(O)(ORW)2、−P(O)(ORW)2、−PO(ORW)(RW)、−P(O)(RW)2、または−OP(O)(RW)2で、必要に応じて置換され;
ここで
RWは、水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
RQは、ハロゲン、−RS、−N(RS)2、−SRS、−ORS、C3〜10脂環式、C6〜10アリール、5〜10員ヘテロアリール、5〜10員ヘテロシクリル、オキソ、チオキソ、−C1〜4ハロアルコキシ、−C1〜4ハロアルキル、−NO2、−CN、−CF3、−OCF3、−CO2RS、−CORS、−OC(O)RS、または−NRSC(O)RSから選択され;ここで
RSは水素または非置換C1〜6脂肪族であるか;または
同じ置換基または異なる置換基上の任意の2個のRQもしくは2個のRS基、またはRQ基とRS基との任意の組合せは、各基が結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、3〜8員の飽和もしくは部分不飽和の単環式環、または5〜6員単環式アリール環を必要に応じて形成し;各環は、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有し;ここで、前記単環式環のいずれかは、独立した1〜3個の存在のRO、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORO、−SRO、−N(RO)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RO、−CORO、−CON(RO)2、−OCORO、−NROCORO、−SO2RO、−SO2N(RO)2、または−NROSO2ROで必要に応じて置換され;ここで
ROは水素または非置換C1〜6脂肪族であり;
R’の各存在は独立して、水素、またはC1〜8脂肪族、C6〜10アリール、5〜10個の環原子を有するヘテロアリール環、または3〜10個の環原子を有するヘテロシクリル環から選択されるか;またはRおよびR’は、これらが結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、または2個存在するR’はこれらが結合される(1個または複数の)原子と一緒になって、窒素、酸素、または硫黄から独立して選択される0〜3個のヘテロ原子を有する5〜8員のシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール、またはヘテロアリール環を形成し;ここで、前記C1〜8脂肪族、C6〜10アリール、ヘテロアリール環、またはヘテロシクリル環は、独立した1〜3個の存在のRI、ハロゲン、オキソ、チオキソ、−ORI、−SRI、−N(RI)2、−NO2、−C1〜4ハロアルキル、−C1〜4ハロアルコキシ、−CN、−CO2RI、−CORI、−CONHRI、−OCORI、−NRICORI、−SO2RI、−SO2N(RI)2、または−NRISO2RIで必要に応じて置換され;ここで
RIは水素または非置換C1〜6脂肪族である
化合物または薬学的に許容されるその塩。
【請求項2】
環Bが、必要に応じて置換された6員ヘテロアリール環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
環Bが下式から選択される:
【化102】
請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
環Bが、必要に応じて置換された5員ヘテロアリール環である、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
環Bが下式から選択される:
【化103】
【化104】
請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
環Bが下式から選択される:
【化105】
請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
xが1〜3である、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
xが1〜3であり、各R3は独立して、水素、ハロゲン、CN、CF3、NO2、または、C1〜6脂肪族、C1〜6脂環式、C6〜10アリール、5〜6員ヘテロアリール、4〜7員ヘテロシクリル、アラルキル、−N(R’)2、−CH2N(R’)2、−OR’、−CH2OR’、−SR’、−CH2SR’、−C(O)R’、−COOR’、−NRCOR’、−CON(R’)2、−S(O)2R’、もしくは−S(O)2N(R’)2から選択される必要に応じて置換された基から選択される、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
xが1〜2であり、各R3は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、sec−ブチル、または、C1〜6脂肪族、C6〜10アリール、5〜6員ヘテロアリール、4〜7員ヘテロシクリル、もしくはアラルキルから選択される必要に応じて置換された基である、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
下記の基:
【化106】
が下式である:
【化107】
請求項1に記載の化合物。
【請求項11】
各R4が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
各R4が、存在する場合には、水素、ハロゲン、CN、NO2、または、C1〜6脂肪族、アリール、5〜6員ヘテロアリール、4〜7員ヘテロシクリル、アラルキル、−N(R’)2、−CH2N(R’)2、−OR’、−CH2OR’、−SR’、−CH2SR’、−C(O)R’、−COOR’、−NR’COR’、−CON(R’)2、もしくは−S(O)2N(R’)2から選択される必要に応じて置換された基から独立して選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項13】
SO2N(R2)2において、両方のR2が水素である、請求項1に記載の化合物。
【請求項14】
表1から選択された化合物。
【請求項15】
請求項1から14のいずれか一項の化合物と、薬学的に許容されるその担体、アジュバント、またはビヒクルとを含む、医薬品組成物。
【請求項16】
さらなる治療薬をさらに含む、請求項15に記載の医薬品組成物。
【請求項17】
急性、慢性、神経因性、もしくは炎症性の疼痛、関節炎、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経痛、ヘルペス性神経痛、全身性神経痛、癲癇もしくは癲癇状態、神経変性障害、不安症やうつ病などの精神障害、双極性障害、筋緊張症、不整脈、運動障害、神経内分泌障害、運動失調、多発性硬化症、過敏性腸症候群、失禁、内臓痛、骨関節炎痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性ニューロパチー、神経根痛、坐骨神経痛、腰痛、頭痛もしくは頸痛、激痛もしくは難治性疼痛、侵害受容性疼痛、突出痛、術後疼痛、癌性疼痛、卒中、脳虚血、外傷性脳損傷、筋萎縮性側索硬化症、ストレスもしくは運動誘発性狭心症、動悸、高血圧、片頭痛、または異常な胃腸運動性にある被験体を処置しまたは重症度を和らげる方法であって、請求項1に記載の化合物または化合物を含んだ薬学的に許容される組成物の有効量を、その必要がある前記被験体に投与するステップを含む方法。
【請求項18】
急性、慢性、神経因性、または炎症性疼痛を処置しまたは重症度を和らげるために使用される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
神経根痛、坐骨神経痛、腰痛、頭痛、頸痛、難治性疼痛、急性疼痛、術後疼痛、腰痛、耳鳴り、または癌性疼痛を処置しまたは重症度を和らげるために使用される、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
大腿骨癌性疼痛;非悪性慢性骨痛;リウマチ様関節炎;骨関節炎;脊髄狭窄;神経因性腰痛;神経因性腰痛;筋筋膜性疼痛症候群;線維筋痛症;側頭下顎関節痛;腹部および膵臓を含めた慢性内臓痛;IBS痛;慢性および急性頭痛;片頭痛;群発性頭痛を含めた緊張性頭痛;ヘルペス後神経痛を含めた慢性および急性神経因性疼痛;糖尿病性ニューロパチー;HIV関連ニューロパチー;三叉神経痛;シャルコー−マリートゥースニューロパチー;遺伝性感覚ニューロパチー;末梢神経損傷;疼痛性神経腫;異所性近位および遠位興奮;神経根症;化学療法誘発性神経因性疼痛;放射線療法誘発性神経因性疼痛;乳房切除後疼痛;中枢性疼痛;脊髄損傷疼痛;卒中後疼痛;視床痛;複合性局所疼痛症候群;幻肢痛;難治性疼痛;急性疼痛、急性術後疼痛;急性筋骨格疼痛;関節痛;機械的腰痛;頸痛;腱炎;損傷/運動痛;腹痛、腎盂腎炎、虫垂炎、胆嚢炎、腸閉塞、ヘルニアなどを含めた急性内臓痛;;心臓痛を含めた胸痛;骨盤痛、腎疝痛、陣痛を含めた急性の産科的疼痛;帝王切開疼痛;急性の炎症性、熱傷、および外傷疼痛;子宮内膜症を含めた急性間歇的疼痛;急性帯状疱疹疼痛:鎌状赤血球貧血;急性膵炎;突出痛;副鼻腔炎痛、歯痛を含めた口腔顔面痛;多発性硬化症(MS)疼痛;うつ病の疼痛;らい病疼痛;ベーチェット病疼痛;有痛脂肪症;静脈炎疼痛;ギランバレー疼痛;痛む脚と動く足趾;ハグルンド症候群;肢端紅痛症疼痛;ファブリー病疼痛;尿失禁を含めた膀胱および泌尿生殖器疾患;機能亢進膀胱;有痛性膀胱症候群;間質性膀胱炎(IC);または前立腺炎;複合性局所疼痛症候群(CRPS)I型およびII型;または狭心症誘発性疼痛を処置しまたは重症度を和らげるために使用される、請求項17に記載の方法。
【公表番号】特表2011−500598(P2011−500598A)
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−529091(P2010−529091)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/079542
【国際公開番号】WO2009/049180
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】
【公表日】平成23年1月6日(2011.1.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【国際出願番号】PCT/US2008/079542
【国際公開番号】WO2009/049180
【国際公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【出願人】(598032106)バーテックス ファーマシューティカルズ インコーポレイテッド (414)
【氏名又は名称原語表記】VERTEX PHARMACEUTICALS INCORPORATED
【住所又は居所原語表記】130 Waverly Street, Camridge, Massachusetts 02139−4242, U.S.A.
【Fターム(参考)】
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