説明

電力メータ連携型センサ装置

【課題】室内で人の存在する空間領域を検出し、負荷機器を室内での人の位置に応じて制御することを可能にする。
【解決手段】センサ装置Sは、室内の温度分布を監視する赤外線アレイセンサ21と、赤外線アレイセンサ21により検出した室内の温度分布に基づいて室内の人の存在位置を検出するセンサ回路22と、電力メータと通信することにより室内の人の存在位置の情報を電力メータに通知する無線通信モジュール23とを器体に備える。赤外線アレイセンサ21は、熱型赤外線素子をマトリクス状に配列したセンサ素子と、センサ素子の受光面の前方に配置した受光光学系とにより構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信機能を有するとともに他機器の管理機能を有する電力メータと連携し、電力メータで用いる情報を収集する電力メータ連携型センサ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、持続可能な社会という観点で、温室効果ガスの排出量の削減、化石燃料依存からの脱却などが提唱され、それに伴って、太陽光発電や風力発電のような再生可能エネルギの大規模な導入が提案されている。ただし、再生可能エネルギは出力が不安定であるという問題があり、また、小規模な発電設備の並列運転を行うことにより周波数変動が生じる可能性があり、再生可能エネルギを大規模に導入すると送電電力の品質の低下につながるという問題が懸念されている。
【0003】
このような問題に対処するために、発電設備において電力の品質を管理するのはもちろんのこと、発電所から需要家に至る送電網での経路の制御や需要家における負荷機器の制御を行うことによって、電力の供給側と需要側との間の電力の無駄を抑制する技術の導入が提案されている。この種の技術には、電力の需要側が必要とする電力を監視し、監視した電力に応じて電力の供給側に対して必要な電力を要求するとともに、負荷機器の使用環境に応じて負荷機器の制御を行うことが必要になる。
【0004】
そこで、需要側の電力を監視する電力メータに通信機能を設け、通信機能を用いることにより、電力の供給側への要求を行うとともに、負荷機器の使用環境の監視や負荷機器の制御を行うことが提案されている。つまり、通信機能を有するとともに他機器(負荷機器など)の管理機能を有する電力メータ(いわゆる、スマートメータ)を用いることが考えられている。このような機能を実現するために、負荷機器の使用環境や負荷機器での使用電力を監視して電力メータに通知することが必要である。
【0005】
ところで、負荷機器には、室温や照度を検出するとともに、室温や照度が目標値に近付くように制御する構成のものが知られている。しかしながら、この種の負荷機器は自己完結的に制御を行っているのみであり、複数の負荷機器を関係付けて制御させることはできない。
【0006】
たとえば、特定の負荷機器における消費電力が他の負荷機器に比較して大きい場合に、当該負荷機器での消費電力が低減されるように負荷機器を制御すれば、使用する電力を大きく低減させることができると考えられるが、このような制御を自動化することはできない。
【0007】
一方、特許文献1には、主幹ブレーカを流れる電流の大きさを検出する変流器を分電盤に設け、変流器を用いて計測した電流量に基づいてコントローラにおいて電気使用情報を生成し、信号線を介してコントローラと接続された住宅情報盤が電気使用情報を受け取ることによって、住宅情報盤において電気使用情報を報知することを可能にする技術が記載されている。
【0008】
すなわち、コントローラでは、変流器を用いて計測した電流量が、あらかじめ設定された警報基準量を超えてから所定の時間が経過するまでの間に所定の電流量まで低下しない場合には、電気の使いすぎを住宅情報盤に報知させる機能を有している。さらに、負荷機器にリレーを設けてあり、警報基準量を超えることにより住宅情報盤に電気の使いすぎが報知されるときには、あらかじめ定めた優先順位の順で負荷機器への電力供給を遮断することも記載されている。
【0009】
特許文献1に記載の技術は、住宅内の負荷機器に供給する個々の電流量ではなく合計の電流量を計測し、計測した電流量が警報基準量を超えるときには、少なくとも一部の負荷機器への電力供給を停止させることにより、負荷機器で使用される電流量を制限する技術であり、電力消費の増加を抑制することから、温室効果ガスの排出量削減に寄与していると言える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開平11−225438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
ところで、照明機器や空調機器のように照度や温度などの室内環境を形成する負荷機器を、人が存在しないときに動作させることはエネルギーの無駄になる。また、エネルギーの観点で言えば、室内に人が存在する場合であっても、人の存在する空間領域以外を明るく照明することは消費エネルギーの増加につながり、また、人の存在する空間領域に冷気や暖気を集中して送れば消費エネルギーの低減につながる。
【0012】
近年では、室内に存在する人を追跡し、人の存在する空間領域に冷気や暖気を集中的に送るようにした空調機器が提供されており、また、照明機器においても人の存在する空間領域の周囲の照度を低下させるようにした照明機器が提案されている。
【0013】
この種の空調機器や照明機器では、各負荷機器に設けたテレビカメラなどにより撮像した画像から人の存在する空間領域を検出し、人の存在する空間領域に応じて風向きを調節したり、点灯位置や調光量を調節したりしている。
【0014】
しかしながら、上述した空調機器や照明機器では、個々に人の存在する空間領域を検出しており、自己完結的な制御であって、空調機器と照明機器とを連携させることはできない。また、特許文献1に記載の技術のように、住宅内のすべての負荷機器の動作を統合した情報を用いて供給電流を制限するシステムを用いたとしても、人の存在する空間領域に応じて負荷機器を連携させて制御することはできないから、エネルギーの利用効率を十分に高めることはできない。
【0015】
一方、負荷機器の使用環境の監視や負荷機器の制御が可能であるとともに電力供給側への要求が可能である電力メータを用いる場合に、室内での人の存在する空間領域を検出するとともに、検出した情報を用いて負荷機器に制御すれば、負荷機器で消費するエネルギーの利用効率を高めることができると考えられる。しかしながら、室内における人の存在領域を検出する装置を電力メータと連携させる技術は提案されていない。
【0016】
本発明は上記事由に鑑みて為されたものであり、その目的は、室内で人の存在する空間領域を検出し、しかも負荷制御が可能な電力メータと連携させることによって、負荷機器を室内での人の位置に応じて制御することを可能にし、結果的に、負荷機器によるエネルギーの利用効率を高めることを可能にする電力メータ連携型センサ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明は、上述の目的を達成するために、室内の温度分布を監視するとともに室内に配置した負荷機器への配電路に挿入された電力メータと通信することにより室内の温度分布から得られた情報を電力メータに通知するセンサ装置であって、室内の温度分布を監視する赤外線アレイセンサと、赤外線アレイセンサにより取得した室内の温度分布から得られた情報を通信により電力メータに通知する通信手段とを器体に備え、電力メータは前記情報に応じて負荷機器を制御する機能を有していることを特徴とする。
【0018】
また、赤外線アレイセンサは、熱型赤外線素子をマトリクス状に配列したセンサ素子と、センサ素子の受光面の前方に配置した受光光学系とにより構成されていることが望ましい。
【発明の効果】
【0019】
本発明の構成によれば、室内の温度分布を監視する赤外線アレイセンサと、温度分布から得られる情報を電力メータに通知する通信手段とを器体に備えているから、室内の適宜箇所に器体を配置するだけで、室内の温度分布から室内における人の位置や行動に関する情報を電力メータに取得させることができる。電力メータでは、負荷機器の制御が可能であるから、負荷機器としての空調装置を用いて人の存在する領域付近に冷気や暖気を集中させたり、負荷機器としての照明装置を用いて人が存在しない領域では照度を低下させたりする制御が可能になり、ひいては負荷機器によるエネルギーの利用効率を高めることが可能になる。また、上述のような空調装置と照明負荷との制御は同時に行うことが可能であるから、1台のセンサ装置で複数台の負荷機器の動作を連携させることも可能である。
【0020】
赤外線アレイセンサを、熱型赤外線素子をマトリクス状に配列したセンサ素子と、センサ素子の受光面の前方に配置した受光光学系とにより構成している場合には、温度分布の画像化が可能になり、人の位置や行動を把握するための情報を得るのが容易にになる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】実施形態を示すブロック図である。
【図2】同上のシステム構成図である。
【図3】同上とともに用いる電力メータを示すブロック図である。
【図4】(a)は同上に用いる赤外線アレイセンサを示す概略断面図であり、(b)は同上に用いるセンサ素子の動作例を示す図である。
【図5】同上の外観を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下に説明するセンサ装置Sは、図2に示すように、電力の需要家である住宅や事業所に設置される電力メータMとの間でデータ通信を行う機能を有し、負荷機器Lの使用環境に関する情報を通信を用いて電力メータMに通知することによって、電力メータMによる各種の負荷機器Lの制御や監視を可能にするものである。
【0023】
すなわち、以下の実施形態で用いる電力メータMは、負荷機器Lへの配電路Lpに挿入され、電力の供給側(発電設備や送電網)および需要側(センサ装置Sや負荷機器L)との間で通信する機能を有している。また、センサ装置Sにより計測される負荷機器Lの使用環境に関する情報を用いて、負荷機器Lの制御を行い、また電力の供給側への要求を行う機能を有している。以下では、需要家が住宅である場合を例として説明するが、需要家は事業所であってもよい。
【0024】
電力メータMは、通信技術や情報技術を活用することにより、センサ装置Sにより検出された情報を受け取るとともに負荷機器Lを制御し、また電力の供給側に電力の供給や制限を要求する機能を有している。この種の電力メータは、スマートグリッドと称する技術において、住宅Hにおける電力利用の制御を行うために、住宅Hに設置されるネットワーク制御型の電力メータであり、スマートグリッドと称する技術においては、スマートメータとして知られている。この種の電力メータは、検針の機能に加えて、無線と有線との通信機能および監視した情報に応じて負荷機器Lを制御する機能を有している。
【0025】
電力メータMの基本的な構成を図3に示す。電力メータMは、電力量計としての機能を有しており、住宅Hでの電力の使用量を計測するメータ回路部11を備える。メータ回路11は、住宅Hに配線される配線路Lpを流れる電流および配電路Lpの線間の電圧を計測し、使用電力の瞬時値および積算値を求める機能を有する。
【0026】
また、電力メータMには、検針値などを表示するための表示器DPを駆動する機能、およびセンサ装置Sから取得した負荷機器Lの使用環境に関する情報に基づいて負荷機器Lの制御内容を決定する機能を有した制御部12が設けられる。制御部12は、センサ装置Sと負荷機器Lとを対応付けるとともに、センサ装置Sにより検出される負荷機器Lの使用環境に対する各負荷機器Lの制御内容を対応付けている。
【0027】
電力メータMには、住宅Hに設置した負荷機器Lやセンサ装置Sとの間で通信を行うための近距離通信部13と、インターネットのような広域網に接続するための広域通信部14とが設けられる。近距離通信部13には、ZigBee(商標)と称する規格で無線伝送路によるデータ通信を行う無線通信部13aと、宅内で電力線搬送通信を行う有線通信部13bとが設けられる。同様に、広域通信部14にも、ISM帯域の電波を用いた無線伝送路によるデータ通信を行う無線通信部14aと、宅外で電力線搬送通信を行う有線通信部14bとが設けられる。
【0028】
近距離通信部13では、住宅Hの適所に設置されたセンサ装置Sから受信した情報をメータ回路部11に通知し、メータ回路部11では、受信した情報に応じて負荷機器Lを制御するか、広域網に情報を送出する。また、電力メータMには、商用電源に接続された配電路Lpから電源が供給され内部回路に給電する電源回路15が設けられる。
【0029】
以下では、本実施形態において用いるセンサ装置Sについて説明する。図1に示すように、センサ装置Sは、ボロメータ型あるいはサーモパイル型の赤外線アレイセンサ21を備えている。赤外線アレイセンサ21は、図4のように、数十〜数百個程度の熱型赤外線素子21cをマトリクス状に配列したセンサ素子21aと、センサ素子21aの受光面の前方に配置した受光光学系21bとにより構成される。
【0030】
センサ素子21aは低解像度であって、センサ素子21aの受光面に入射する赤外線の分布は検出できるが、受光光学系21bを通して見たときに視野内の物体の細部の形状は検出できない程度に熱型赤外線素子21cの個数が制限されている。赤外線アレイセンサ21の視野は室内の略全域を含むように設定されており、センサ素子21aに設けた各熱型赤外線素子21cの出力の分布によって、室内の温度分布が把握できるようになっている。
【0031】
なお、赤外線アレイセンサ21の視野を室内の略全域とするために、赤外線アレイセンサ21の取付位置は室内の高所(壁の上方や天井)に設けることが望ましいが、後述するように、視野を制限する場合には、床からの高さ位置を150cm前後としてもよい。
【0032】
赤外線アレイセンサ21に設けたセンサ素子21aの出力はセンサ回路22に入力される。赤外線アレイセンサ21の出力は、センサ回路22において、アナログ−デジタル変換がなされ、センサ回路22からは熱型赤外線素子21cの位置ごとに受光した赤外線量(熱線量)に相当する複数ビットのデジタル信号が出力される。すなわち、受光した赤外線の分布に応じたデジタル値の画像信号が得られる。
【0033】
赤外線アレイセンサ21の出力は、適宜の時間間隔(1秒前後でよいが、30分の1秒から10秒程度の範囲で適宜に設定される)で更新され、センサ回路22においてセンサ素子21cの各熱型赤外線素子21cで受光した赤外線量を取り込むことによって、赤外線アレイセンサ21の視野内における赤外線分布の時間変化を監視することができる。たとえば、人と周囲との温度差を利用することにより人と周囲とを区別し、人と認識される領域の位置の時間変化を追跡することにより、人の移動を把握することが可能になる。
【0034】
センサ回路22では、赤外線分布の時間変化を監視することによって、室内での人の位置を把握して人の存在する場所付近にエアコンの冷気や暖気を集中的に送る目的に用いることが可能になる。また、浴室やトイレであれば人の移動や画面に占める領域を把握して転倒や失神等の異常の有無を監視する目的に用いることが可能になる。センサ回路22では、赤外線アレイセンサ21の出力を用いて目的に応じた判断を行って判定結果を出力する。たとえば、前者の目的であれば、人の位置を判定結果として出力する。また、後者の目的であれば、人の異常の有無を判定結果として出力する。
【0035】
このように、センサ回路22が判定結果のみを出力し、また、赤外線アレイセンサ21が低解像度であることにより、仮に電力メータMとの通信経路において通信内容が漏洩したとしても、鮮明な人の画像が第三者に漏洩することがなく、プライバシーを保つことができる。
【0036】
センサ装置Sには、電力メータMとの通信のための通信手段としての無線通信モジュール23が設けられており、上述した赤外線アレイセンサ21に対応するセンサ回路22の出力は、無線通信モジュール23により無線信号に変換され、アンテナ24から送信される。
【0037】
無線通信モジュール23は、ZigBee(商標)の規格に適合したデータ通信を行う機能を有し、宅内に複数台のセンサ装置Sが設けられているときには、電力メータMへのデータ伝送をマルチホッピングで行うことが可能になっている。したがって、複数台のセンサ装置Sが配置されていれば、電力メータMとの距離が大きいセンサ装置Sであっても他のセンサ装置Sを中継に用いることによって、電力メータMへの情報の伝送が可能になる。
【0038】
センサ装置Sには、無線通信モジュール23のほかに、外部機器を接続する汎用のインターフェイス25も付設されている。インターフェイス25としては、RS−232CあるいはUSB(Universal Serial Bus)を用いることが望ましい。インターフェイス25にこれらの規格を採用すると、パーソナルコンピュータのような汎用の装置を支援装置として接続することが可能になり、センサ装置Sの動作の監視や内部設定値の変更などが可能になる。たとえば、赤外線アレイセンサ21の出力を更新する時間間隔、赤外線アレイセンサ21の出力に基づくセンサ回路22での判定内容などを支援装置から指示することが可能である。
【0039】
センサ装置Sの電源には電池26が用いられており、電源の確保が不要であるから、センサ装置Sを任意の場所に設置することが可能になっている。センサ装置Sは低消費電力であって、電池26として太陽電池を用いるととともに、太陽電池の出力を電気二重層コンデンサのような大容量コンデンサで安定化することにより電源供給を行っている。さらに、太陽電池による発電量が不足する環境で用いる場合に備えて、電池も用いることが可能になっている。センサ装置Sの器体20は、どのような形状でもよく、センサ装置Sを天井面や壁面に設置する場合には、図5に示すように薄型に形成した器体20を用いればよい。
【0040】
本発明のセンサ装置Sは、他の装置に組み込んで用いることもできる。たとえば、照明器具、テレビジョン受像機、ビデオレコーダ、エアコン装置などの各種負荷機器Lにセンサ装置Sを組み込むことができる。あるいはまた、負荷機器Lを操作するリモコン装置、火災報知器、炊飯器などにセンサ装置Sを組み込んでもよい。
【0041】
上述したように、赤外線アレイセンサ21を用いることにより室内の温度分布を計測するとともに、計測した温度分布に基づく人の行動の判定結果を電力メータMに通知する機能を有するセンサ装置Sを用いているから、センサ装置Sを1台設けるだけで室内に配置した多くの負荷機器Lを人の行動に応じて制御することが可能になる。また、電力メータMにおいて複数の負荷機器Lを連携させて制御することも可能になる。このことは、需要家での電力の利用効率を高めることにつながり、省エネルギの効果が期待できる。
【0042】
さらに、電力メータMは、センサ装置Sにより計測した人の行動に関する情報を通信機能により得るとともに、通信機能を用いて負荷機器Lの制御を行うから、構内ネットワークを構築していることになり、電力の供給がなされていれば、住宅内ネットワークとしての機能によってセンサ装置Sが計測した使用環境の情報に基づいて負荷機器Lを制御することが可能になる。
【0043】
一方、電力メータMには、電力の供給側との通信機能もあり、上述したように、電力メータMは、インターネットのような広域網を用いることもできる。すなわち、電力メータMは、住宅内ネットワークと広域網のような外部ネットワークとのゲートウェイとしても機能する。
【符号の説明】
【0044】
20 器体
21 赤外線アレイセンサ
21a センサ素子
21b 受光光学系
21c 熱型赤外線素子
22 センサ回路
23 無線通信モジュール
24 アンテナ
25 インターフェイス
26 電池
L 負荷機器
Lp 配電路
M 電力メータ
S センサ装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
室内の温度分布を監視するとともに室内に配置した負荷機器への配電路に挿入された電力メータと通信することにより室内の温度分布から得られた情報を電力メータに通知するセンサ装置であって、室内の温度分布を監視する赤外線アレイセンサと、赤外線アレイセンサにより取得した室内の温度分布から得られた情報を通信により電力メータに通知する通信手段とを器体に備え、電力メータは前記情報に応じて負荷機器を制御する機能を有していることを特徴とする電力メータ連携型センサ装置。
【請求項2】
前記赤外線アレイセンサは、熱型赤外線素子をマトリクス状に配列したセンサ素子と、センサ素子の受光面の前方に配置した受光光学系とにより構成されることを特徴とする請求項1記載の電力メータ連携型センサ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−102670(P2011−102670A)
【公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−257522(P2009−257522)
【出願日】平成21年11月10日(2009.11.10)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】