電力制御を利用する干渉管理
【課題】無線ネットワークのRF干渉を低減する方法を提供する。
【解決手段】無線通信中に生じる干渉は部分再使用及び他の技術を用いて管理されてもよい。幾つかの形態では部分再利用はHARQインターレース、タイムスロットの部分、周波数スペクトル、及び拡張コードに関する。干渉は送信電力プロファイル及び/又は減衰プロファイルを用いて管理されてもよい。干渉も電力管理関連技術を用いて管理されてもよい。
【解決手段】無線通信中に生じる干渉は部分再使用及び他の技術を用いて管理されてもよい。幾つかの形態では部分再利用はHARQインターレース、タイムスロットの部分、周波数スペクトル、及び拡張コードに関する。干渉は送信電力プロファイル及び/又は減衰プロファイルを用いて管理されてもよい。干渉も電力管理関連技術を用いて管理されてもよい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は一般に無線通信に関し、より詳細には、通信性能を改善することに関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
多数のユーザに様々な種類の通信(音声、データ、マルチメディアサービスなど)を提供するための無線通信システムが幅広く展開されている。高速のマルチメディア・データ・サービスの需要が急速に増大するにつれて、高度な性能を有する効率的でロバストな通信システムを実施するという課題が生じる。
【0003】
一般的な移動電話網基地局を補完するために、小規模サービスエリアの基地局が携帯電話によりロバストなインドア無線サービスエリアを提供するために配置(例えば、ユーザの自宅に配置)されてもよい。このような小規模サービスエリアの基地局は一般に、アクセスポイント基地局、Home NodeB、又はフェムトセル(femto cell)と呼ばれる。典型的には、このような小規模サービスエリアの基地局は、DSLルータ又はケーブルモデムを介してインターネット及び移動体通信事業者網に接続される。
【0004】
小規模サービスエリアの基地局の無線周波数(「RF」)サービスエリアは移動体通信事業者によっては最適化されないかもしれず、このような基地局の配置はアドホックとなるかもしれないので、RF干渉問題が生じるかもしれない。さらに、ソフトハンドオーバは小規模サービスエリアの基地局をサポートし得ないかもしれない。よって、無線ネットワークに対して改善された干渉管理の必要性がある。
【発明の概要】
【0005】
35U.S.C.第119条による優先権の主張
本出願は、本出願人による、2007年9月21日に出願された、整理番号071700P1の米国仮特許出願第60/974,428号、2007年9月21日に出願された、整理番号071700P2の米国仮特許出願第60/974,449号、2007年9月24日に出願された、整理番号071700P3の米国仮特許出願第60/974,794号、及び2007年10月3日に出願された、整理番号071700P4の米国仮特許出願第60/977,294号の利益及び優先権を主張するものであり、各出願の開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0006】
関連出願の相互参照
この出願は“INTERFERENCE MANAGEMENT UTILIZING HARQ INTERLACES,”と名称付けられた同時に出願され、共通に所有する米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U1;“INTERFERENCE MANAGEMENT EMPLOYING FRACTIONAL TIME REUSE,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U2;“INTERFERENCE MANAGEMENT UTILIZING POWER AND ATTENUATION PROFILES,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U4;“INTERFERENCE MANAGEMENT EMPLOYING FRACTIONAL FREQUENCY REUSE,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U5;及び“INTERFERENCE MANAGEMENT EMPLOYING FRACTIONAL CODE REUSE,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U6に関する。各出願の開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0007】
本明細書の例示的態様の概要が以下に示される。ここでの用語態様の任意の参照は明細書の1以上の態様を参照してもよい。
【0008】
明細書はある態様では部分再利用技術を用いて干渉を管理することに関する。例えば、幾つかの態様では、部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックための一組の割当てハイブリッド自動繰返し要求(“HARQ”)インターレースの一部を使用することを含んでもよい。幾つかの態様では、部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックのために割当てられたタイムスロットの一部を用いることを含んでもよい。幾つかの態様では、部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックのために割当てられた周波数スペクトルの一部を用いることを含んでもよい。幾つかの態様では部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックのために割当てられた一組の拡散コード(例えば、SF16)の一部を用いることを含んでもよい。幾つかの態様では、そのような部分は隣接ノードが非重複資源を用いるように定義されても、割当てられてもよい。幾つかの態様では、そのような部分の定義及び割当は干渉関連フィードバックに基づいてもよい。
【0009】
明細書は幾つかの態様では電力管理関連技術を用いて干渉を管理することに関する。例えば、幾つかの態様では、アクセス端末の送信電力は非関連アクセスポイントで干渉を軽減するために制御されてもよい。幾つかの態様では、雑音係数又はアクセスポイントの受信減衰が1以上のアクセス端末からの信号に関連した受信信号強度に基づいて制御される。
【0010】
明細書は幾つかの態様では送信電力プロファイル及び/又は減衰プロファイルを用いて干渉を管理することに関する。例えば、ダウンリンク送信電力又はアップリンク受信継続は時間の関数としてノードで動的に変化してもよい。ここでは、異なるノードはノード間の干渉を軽減するためにプロファイルの異なる位相を用いてもよい。幾つかの態様では、プロファイルは干渉関連フィードバックに基づいて定義されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】通信システムのいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図2】例示的通信システムにおける構成部分のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図3】干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図4】HARQインターレースベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図5】送信電力プロファイルを利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図6】例示的送信電力プロファイルのいくつかの態様を示す簡略化した図である。
【図7】受信減衰プロファイルを利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図8】例示的受信減衰プロファイルのいくつかの態様を示す簡略化した図である。
【図9】タイムスロットベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図10】タイムスロットベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図11】周波数スペクトルベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図12】周波数スペクトルベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図13】拡散符号ベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図14】拡散符号ベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図15】送信電力制御を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図16】例示的電力制御関数のいくつかの態様を示す簡略化した図である。
【図17】減衰率を動的に調整することによって干渉を管理するために行われてもよい操作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図18】無線通信システムを示す簡略化した図である。
【図19】フェムトノードを含む無線通信システムを示す簡略化した図である。
【図20】無線通信のサービスエリアを示す簡略化した図である。
【図21】通信構成部分のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図22】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図23】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図24】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図25】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図26】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図27】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図28】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図29】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図30】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
慣例に従い、各図面に示す様々な特徴は縮尺通りでない場合もある。したがって、様々な特徴の寸法は、明確にするために適宜拡大、縮小される場合もある。加えて図面の中には、明確にするために簡略化されているものもある。よって各図面は、所定の装置(機器など)又は方法の全ての構成部分を示していない場合もある。最後に、本明細書及び各図全体を通して、類似の特徴を表すには類似の参照符号が使用されてもよい。
【0013】
以下で、本開示の様々な態様を説明する。本明細書の教示は、多種多様な形で実施することができ、本明細書で開示する具体的構造、機能、又はこれらの両方はいずれも単に代表的なものであるにすぎないことは明らかなはずである。本明細書の教示に基づけば、当業者は、本明細書で開示するある態様が他のどんな態様からも独立して実施されてもよく、これらの態様のうちの2つ以上が様々なやり方で組み合わされてもよいことを理解するはずである。例えば、1つの装置又は1つの方法は、本明細書で示す態様をいくつでも使用して実施されてもよい。加えて、このような装置又は方法は、本明細書で示す態様のうちの1つ又は複数に加えて、あるいはこれら以外に、他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されてもよい。さらに、一態様は一請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0014】
図1に、配置されたノード(アクセスポイント102、104、106など)が、関連する地理的領域において設置されてもよく、又は関連する地理的領域全体にわたってローミングしてもよい他のノード(アクセス端末108、110、112など)のための無線接続を提供する場合の通信システム100の例示的態様を示す。態様によっては、アクセスポイント102、104、及び106は、WAN接続を円滑に行うために、1以上のネットワークノード(ネットワークノード114といった集中ネットワークコントローラなど)と通信してもよい。
【0015】
アクセスポイント104といったアクセスポイントは、ある特定のアクセス端末(アクセス端末110など)だけがこのアクセスポイントへのアクセスを許可されるように制限される場合もあり、他の何らかのやり方で制限される場合もある。このような場合、制限アクセスポイント及び/又はこれと関連するアクセス端末(アクセス端末110など)は、例えば、制限されないアクセスポイント(マクロ・アクセス・ポイント102など)、これと関連するアクセス端末(アクセス端末108など)、別の制限アクセスポイント(アクセスポイント106など)、又はこれと関連するアクセス端末(アクセス端末112など)などといった、システム100内の他のノードに干渉するかもしれない。例えば、所定のアクセス端末に最も近いアクセスポイントがこのアクセス端末のサービス提供アクセスポイントでない場合もある。したがって、このアクセス端末による伝送は、アクセス端末における受信に干渉するかもしれない。本明細書で論じるように、干渉を軽減するのには、部分再利用、電力制御、及び他の技法が用いられてもよい。
【0016】
システム100といったシステムの例示的動作を、図2のフロー図と併せてより詳細に論じる。便宜上、図2の動作(又は本明細書で論じ、又は教示する他の任意の動作)は、特定の構成部分(システム100の構成部分及び/又は図3に示すシステム300の構成部分など)によって行われるものと説明される。しかし、これらの動作は、別種の構成部分によって行われてもよく、異なる数の構成部分を使用して行われてもよいことを理解すべきである。また、本明細書に示す動作のうちの1つ又は複数が所定の実装形態において用いられない場合もあることも理解すべきである。
【0017】
例示のために、本開示の様々な態様を、相互にやりとりするネットワークノード、アクセスポイント、及びアクセス端末との関連で説明する。しかし、本明細書の教示は、別種の装置又は別の用語で呼ばれる装置に適用できる場合もあることを理解すべきである。
【0018】
図3に、本明細書の教示に従ってネットワークノード114(無線ネットワークコントローラなど)、アクセスポイント104、及びアクセス端末110に組み込まれ得るいくつかの例示的構成部分を示す。また、これらのノードの所定の1つについて示す構成部分は、システム100内の他のノードに組み込まれてもよいことを理解すべきである。
【0019】
ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、相互にやりとりし、他のノードともやりとりするトランシーバ302、304、及び306を含む。トランシーバ302は、信号を送る送信機308と、信号を受け取る受信機310とを含む。トランシーバ304は、信号を送る送信機312と、信号を受け取る受信機314とを含む。トランシーバ306は、信号を送る送信機316と、信号を受け取る受信機318とを含む。
【0020】
典型的な実装形態において、アクセスポイント104は、1以上の無線通信リンクを介してアクセス端末110とやりとりし、バックホールを介してネットワークノード114とやりとりする。これらのノード間又は様々な実装形態における他のノードの間では、無線リンク又は非無線リンクが用いられてもよいことを理解すべきである。したがって、トランシーバ302、304、及び306は、無線及び/又は非無線通信構成部分を含んでもよい。
【0021】
また、ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、本明細書で教示する干渉管理と併せて使用されてもよい様々な他の構成部分も含む。例えば、ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、干渉を軽減し、本明細書で教示する他の関連機能を提供する干渉コントローラ320、322、及び324を含んでもよい。干渉コントローラ320、322、及び324は、特定の種類の干渉管理を行う1以上の構成部分を含んでもよい。ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、他のノードとの通信を管理し、本明細書で教示する他の関連機能を提供する通信コントローラ326、328、及び330を含んでもよい。ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、他のノードとの通信を管理し、本明細書で教示する他の関連機能を提供するタイミングコントローラ332、334、及び336を含んでもよい。図3に示すこれら以外の構成部分については後で論じる。
【0022】
例示のために、干渉コントローラ320及び322は、いくつかのコントローラ構成部分を含むものとして図示されている。しかし実際には、所定の実装形態がこれらの構成部分全てを用いない場合もある。ここで、HARQコントローラ構成部分338又は340は、本明細書で教示するHARQインターレース動作に関連する機能を提供してもよい。プロファイルコントローラ構成部分342又は344は、本明細書で教示する送信電力プロファイル又は受信減衰動作に関連する機能を提供してもよい。タイムスロットコントローラ構成部分346又は348は、本明細書で教示するタイムスロット部分の動作に関連する機能を提供してもよい。スペクトル・マスク・コントローラ構成部分350又は352は、本明細書で教示するスペクトルマスク動作に関連する機能を提供してもよい。拡散符号コントローラ構成部分354又は356は、本明細書で教示する拡散符号動作に関連する機能を提供してもよい。送信電力コントローラ構成部分358又は360は、本明細書で教示する送信電力動作に関連する機能を提供してもよい。減衰率コントローラ構成部分362又は364は、本明細書で教示する減衰率動作に関連する機能を提供してもよい。
【0023】
図2に、ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110が、干渉管理(干渉軽減など)を実現するためにどのようにして相互に対話してもよいかを示す。態様によっては、これらの動作は、干渉を軽減するためにアップリンク及び/又はダウンリンクにおいて用いられてもよい。一般には、図2で示す1以上の技法が、以下で図4〜図18と併せて説明するより具体的な実装形態において用いられてもよい。したがって、明確にするために、これらのより具体的な実装形態の説明では、これらの技法について改めて説明しない場合もある。
【0024】
ブロック202で表すように、ネットワークノード114(干渉コントローラ320など)は、任意選択で、アクセスポイント104及び/又はアクセス端末110のための1以上の干渉管理パラメータを定義してもよい。このようなパラメータは様々な形態を取ってもよい。例えば、実装形態によっては、ネットワークノード114は、アップリンク及び/又はダウンリンクにおける干渉を軽減するための部分再利用パラメータを定義してもよい。本明細書で説明するように、このような部分再利用は、HARQインターレース、パンクチャリング(puncturing)、周波数スペクトル、又は拡散符号のうちの1つ以上を含めてもよい。実装形態によっては、ネットワークノード114は、例えば、送信電力パラメータや受信減衰パラメータといった別種の干渉管理情報を定義してもよい。このようなパラメータの例については、以下で図4〜図18と併せてより詳細に説明する。
【0025】
態様によっては、干渉パラメータの定義は、1以上のリソースを割当てる方法を決定することを含んでもよい。例えば、ブロック402の動作は、割当てられたリソース(周波数スペクトルなど)が部分再利用のためにどのように分割されてもよいかを定義することを含んでもよい。更に、部分再利用パラメータの定義は、割当てられたリソースのうちのどれ程(例えば、何個のHARQインターレースが、など)が、アクセスポイント(制限アクセスポイントなど)のセットのいずれか1つによって利用されてもよいかを決定することも含んでもよい。また、部分再利用パラメータの定義は、リソースのうちのどれ程が、アクセスポイント(制限アクセスポイントなど)のセットによって利用されてもよいかを決定することも含んでもよい。
【0026】
態様によっては、ネットワークノード114は、アップリンク又はダウンリンクにおいて干渉があるかもしれないか、また、干渉があれば、このような干渉の程度を示す受信情報に基づいて、パラメータを定義してもよい。このような情報は、システム内の様々なノード(例えば、アクセスポイント及び/又はアクセス端末)から、様々なやり方で(例えば、バックホールを介して、無線でなど)受信されてもよい。
【0027】
例えば、場合によっては、1以上のアクセスポイント(アクセスポイント104など)がアップリンク及び/又はダウンリンクを監視(モニタ)し、アップリンク及び/又はダウンリンクにおいて検出された干渉の表示を(繰り返し、又は要求に応じて)ネットワークノード114に送る。この一例をあげると、アクセスポイント104は、アクセスポイント104と関連付けられていない(例えば、これのサービス提供を受けない)近隣のアクセス端末(アクセス端末108や112など)から受け取る信号の信号強度を計算し、これをネットワークノード114に報告してもよい。
【0028】
場合によっては、システム内のアクセスポイントは、それぞれ、比較的高い負荷を受けているときに負荷表示を生成してもよい。このような表示は、例えば、1xEV−DOにおけるビジービット、3GPPにおける相対許可通信路(relative grant channel)(「RGCH」)といった形、あるいは他の適切な形態をとってもよい。従来のシナリオでは、アクセスポイントは、この情報を、ダウンリンクを介してこれと関連するアクセス端末に送ることができる。しかし、このような情報は、(バックホールなどを介して)ネットワークノード114にも送信されてもよい。
【0029】
場合によっては、1以上のアクセス端末(例えば、アクセス端末110)は、ダウンリンク信号を監視し、この監視に基づく情報を提供してもよい。アクセス端末110は、このような情報を、(例えば、この情報をネットワークノード114に転送してもよい)アクセスポイント104に、又は(アクセスポイント104を介して)ネットワークノード114に送信してもよい。システム内の他のアクセス端末が、同様のやり方で、ネットワークノード114に情報を送ってもよい。
【0030】
場合によっては、アクセス端末110は、(例えば、繰り返し原則で)測定報告を生成してもよい。態様によっては、このような測定報告は、アクセス端末110がどのアクセスポイントから信号を受け取っているか、各アクセスポイントからの信号と関連する受信信号強度表示(例えば、Ec/Io)、各アクセスポイントまでの伝搬損失、又は他の適切な種類の情報を表示してもよい。場合によっては、測定報告は、アクセス端末110がダウンリンクを介して受け取った任意の負荷表示に関連する情報を含んでもよい。
【0031】
次いで、ネットワークノード114は、1以上の測定報告からの情報を使用して、アクセスポイント104及び/又はアクセス端末110が別のノード(別のアクセスポイントやアクセス端末など)に相対的に近いかどうか判定してもよい。更に、ネットワークノード114は、この情報を使用して、これらのノードのいずれかがこれらのノードの他の任意の1つに干渉するかどうも判定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、信号を送信したノードの送信電力と、これらのノード間の伝搬損失とに基づいて、ノードにおける受信信号強度を判定してもよい。
【0032】
場合によっては、アクセス端末110は、ダウンリンク上の信号対雑音比(信号対干渉雑音比(signal and interference to noise ratio)、SINRなど)を表示する情報を生成してもよい。このような情報は、例えば、通信路品質表示(channel quality indication)(「CQI」)、データ転送速度制御(data rate control)(「DRC」)表示、又は他の適切な情報を含んでもよい。場合によっては、この情報がアクセスポイント104に送られ、アクセスポイント104はこの情報を干渉管理動作で使用するためにネットワークノード114に転送してもよい。態様によっては、ネットワークノード114は、このような情報を使用して、ダウンリンク上に干渉が生じるかどうかを判定し、又はダウンリンク内の干渉が増大しているか、それとも減少しているかを判定してもよい。
【0033】
以下でより詳細に示すように、場合によっては、干渉関連の情報は、干渉を軽減するために部分再利用を展開する方法を決定するのに使用されてもよい。例をあげると、CQI又は他の適切な情報がHARQインターレースごとに受け取られ、これによって、どのHARQインターレースが最低レベルの干渉と関連するかが判定される。類似の技法が他の部分再利用の技法に用いられてもよい。
【0034】
ネットワークノード114は、他の様々なやり方でもパラメータを定義してもよいことを理解すべきである。例えば、場合によっては、ネットワークノード114は、1以上のパラメータを無作為に選択してもよい。
【0035】
ブロック204で表すように、ネットワークノー2ド114(通信コントローラ326など)は、定義された干渉管理パラメータをアクセスポイント104に送る。以下で論じるように、場合によっては、アクセスポイント104は、これらのパラメータを使用し、場合によっては、これらのパラメータをアクセス端末110に転送する。
【0036】
場合によっては、ネットワークノード114は、システム内の干渉を、システム内の2つ以上のノード(アクセスポイント及び/又はアクセス端末など)によって使用されるべき干渉管理パラメータを定義することによって管理してもよい。例えば、部分再利用方式の場合、ネットワークノード114は、異なる(例えば、相互排他的な)干渉管理パラメータを、近隣のアクセスポイント(相互に潜在的に干渉が生じるのに十分な程の近さにあるアクセスポイントなど)に送ってもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、第1のHARQインターレースをアクセスポイント104に割り当て、第2のHARQインターレースをアクセスポイント106に割り当てる。このようにして、ある制限アクセスポイントにおける通信が他の制限アクセスポイントにおける通信に実質的に干渉しなくなる。同様の技法は、他の部分再利用方式にも、システム内のアクセス端末にも用いられてもよい。
【0037】
ブロック206で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322)は、これが使用してもよい、又はアクセス端末110に送信されてもよい干渉管理パラメータを決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104のための干渉管理パラメータを定義する場合、この決定動作は、単に、指定のパラメータを受け取ること、及び/又は(例えば、データメモリから)特定のパラメータを検索することを含んでいるに過ぎない。
【0038】
場合によっては、アクセスポイント104は、干渉管理パラメータを独自に決定する。これらのパラメータは、ブロック202に関連して上述したパラメータと同様のものとすることができる。加えて、場合によっては、これらのパラメータは、ブロック202で上述したのと同様のやり方で決定されてもよい。例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末110から情報(例えば、測定報告、CQI、DRC)を受信してもよい。加えて、アクセスポイント104は、アップリンク及び/又はダウンリンクを監視してこれらのリンク上の干渉を決定してもよい。また、アクセスポイント104は、パラメータを無作為に選択してもよい。
【0039】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して干渉管理パラメータを決定してもよい。例えば、場合によっては、アクセスポイント104は、アクセスポイント106とやりとりして、どのパラメータがアクセスポイント106によって使用されているか判定し(これによって異なるパラメータを選択し)、又は異なる(例えば、相互排他的な)パラメータの使用を折衝してもよい。場合によっては、アクセスポイント104は、(例えば、別のノードがリソースを使用していることを表示するCQIフィードバックなどに基づいて)アクセスポイント104が別のノードに干渉してもよいかどうかを判定し、干渉してもよい場合、このような潜在的干渉を軽減するようにこれの干渉管理パラメータを定義してもよい。
【0040】
ブロック208で表すように、アクセスポイント104(通信コントローラ328など)は、アクセス端末110に、干渉管理パラメータ又は他の関連情報を送ることができる。例えば、場合によってはこの情報は、アクセスポイント104とアクセス端末110の間のアップリンク又はダウンリンク上で、部分再利用がどのように配置されるか(例えば、どのHARQインターレースが使用されるべきか、どのスペクトルマスクが使用されるべきかなど)を示してもよい。場合によっては、この情報は、電力制御に関するものとすることもできる(例えば、アップリンク送信電力を指定する)。
【0041】
ブロック210及び212で表すように、こうして、アクセスポイント104がダウンリンク上でアクセス端末110に送信し、又はアクセス端末110がアップリンク上でアクセスポイント104に送信してもよい。ここでアクセスポイント104は、これの干渉管理パラメータを使用してダウンリンク上で送信し、及び/又はアップリンク上で受信してもよい。同様に、アクセス端末110も、ダウンリンク上で受信し、又はアップリンク上で送信するときに、これらの干渉管理パラメータを考慮に入れてもよい。
【0042】
実装形態によっては、アクセス端末110(例えば、干渉コントローラ306)は、1以上の干渉管理パラメータを定義してもよい。このようなパラメータは、アクセス端末110によって使用され、及び/又は(例えば、通信コントローラ330によって)、(例えば、アップリンク動作の間に使用するために)アクセスポイント104に送られてもよい。
【0043】
次に図4を参照して、アップリンク又はダウンリンク上でHARQインターレースを用いる部分再利用方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、システム100は、情報を1以上の定義されたタイムスロット上で送信するための時分割多重化を用いることもできる。このようなタイムスロットは、様々な形を取り、及び/又は様々な用語で呼ばれる場合がある。例をあげると、様々な実装形態において、タイムスロットは、フレーム、サブフレーム、スロット、伝送時間間隔(transmission time interval)(「TTI」)、HARQインターレースなどに関連し、又はこれらの名称で呼ばれてもよい。例をあげると、所定の数のタイムスロット(TTIなど)1から16までが監視され、ダウンリンク伝送に使用されてもよい。同様の方式がアップリンク伝送にも使用されてもよい。
【0044】
監視されるスロット上のトラヒック及び関連する干渉レベルに基づき、また、本明細書で教示する方式の1以上の適用に基づき、アップリンク又はダウンリンク伝送は、スロットの総数M(例えば、M=16とする)より少ない定義された数のスロットN(例えば、N=8とする)だけに制限されてもよい。態様によっては、このような部分再利用方式は、HARQインターレースを利用してもよい。
【0045】
従来の1xEV−DOシステムでは、各HARQプロセスが、例えば、サブフレーム「n」における元の伝送のHARQ再送が、スロット(n+4)、(n+8)、(n+12)などにおいて行われるように、4サブフレームごとに割り当てられてもよい。具体例をあげると、HARQインターレース1には、サブフレーム1、5、9などが割り当てられてもよい。サブフレーム1におけるHARQインターレース1の元のデータ伝送に失敗した場合には、相補的リンク(ダウンリンクHARQ伝送の場合にはアップリンクなど)上で否定応答(negative acknowledgement)(「NACK」)信号が送られてもよい。次いでデータは、同じHARQインターレース1のサブフレーム5において再送され、送信に成功すると、肯定応答(acknowledgement)(「ACK」)信号が(アップリンクなどを介して)受け取られる。同様の動作が、他のHARQプロセスによって、他のHARQインターレース2、3、及び4でも行われてもよい。
【0046】
態様によっては、部分再利用方式は、HARQインターレースを利用して、近隣のノード(アクセスポイント及び/又はアクセス端末など)を異なる時刻に送信するように構成することができる。例えば、第1のアクセスポイントはHARQインターレース1及び2において送信し、第2のアクセスポイントは、HARQインターレース3及び4において送信する。結果として、通常はノード間で発生してもよい干渉が低減されるかもしれない。
【0047】
図4のブロック402で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320のHARQ制御構成部分338)は、(例えば、制限アクセスポイントのセットにおける)各アクセスポイントによって何個のHARQインターレースが使用されてもよいかを決定する。例えば、このセットに割当てられたHARQインターレースの総数「M」より小さい定義された数「N」のHARQインターレースが、(例えば、図2に関連して上述したように)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連のフィードバックに基づいて決定されてもよい。よって、常時、総数M個のHARQインターレースののうちのN個のダウンリンク(又はアップリンク)HARQインターレースが、M個のHARQインターレースにおける近隣のノードのダウンリンク(又はアップリンク)の活動に基づいて定義されてもよい。
【0048】
Nは決まった値とすることもでき、又は動的に定義することもできる。M=4の場合、Nは、0より大きい最小値NMINから4より小さい最大値NMAXまでの間で動的に設定されてもよい。場合によっては、値Nは無作為に決定されてもよい。しかし、通常、値Nは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択されてもよい。値Nの決定は様々な基準に基づくものとすることができる。
【0049】
例えば、1つの基準は、システムにおいてアクセスポイントがどのように配置(分散)されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に関するものとすることができる。ここで、相互に近接するノードが多数ある場合、近隣のノードが同じHARQインターレースを使用する可能性が低くなるように、より小さい値のNが使用されてもよい。逆に、システムに少数のノードしかない場合には、通信性能(スループットなど)を高めるためにより大きい値のNが定義されてもよい。
【0050】
別の基準は、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラヒックの量、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に関してもよい。例えば、ある種のトラヒックは、別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、より小さい値のNが使用されてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このためより大きい値のNが使用されてもよい。
【0051】
場合によっては、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたように)受信した干渉関連の情報に基づいて値Nを定義してもよい。例えば、所定のアクセス端末によって連絡を受けたアクセスポイントの数及びこのアクセス端末へのアクセスポイントの相対的近接度は、このアクセス端末から受信した測定報告に基づいて決定されてもよい。このようにしてネットワークノード114は、(例えば、制限アクセスポイント又はこれと関連するアクセス端末によって)所定のセルでの送信が近隣のセルに干渉するかもしれないかを決定し、しかるべくNを定義してもよい。
【0052】
また、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたように)1以上のアクセスポイントから受信された干渉情報に基づいてNを定義してもよい。例えば、干渉値が高い場合には、より小さい値のNが定義されてもよい。このようにして、所定のアクセスポイントによって使用されるHARQインターレースの数が低減されてもよい。これによって、HARQインターレースの総数MのうちのN個のHARQインターレースの各セットにおける干渉の確率が低減される。
【0053】
ブロック404で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のアクセスポイントによって使用される特定のHARQインターレースを指定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、所定のアクセスポイントによってM個のHARQインターレースの各々において分るかもしれない干渉の量を決定し、より低い干渉を有するHARQインターレースをこのアクセスポイントに割り当ててもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、ネットワークノード114が使用している2つのHARQインターレース(例えば、インターレース3及び4)上でのアクセスポイント106によるダウンリンク送信が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末における受信と干渉するかもしれないことを判定してもよい。これは、例えば、ネットワークノードが本明細書で論じるように獲得するかもしれないダウンリンク干渉関連情報に基づいて決定されてもよい。次いでネットワークノード114は、アクセスポイント104が使用するためにHARQインターレース1及び2を指定してもよい。
【0054】
前述のように、各HARQインターレースにおける干渉の決定は、ネットワークノード114によって受信される信号に基づいてもよい。例えば、ノード間の干渉の可能性は、本明細書で論じるように、1以上のアクセス端末から受信される1以上の測定報告に基づいて判定されてもよい。加えて、ダウンリンクでは、システム内のアクセス端末が、各HARQインターレースごと(例えば、3GPPにおける各TTIごと)に、通信路品質表示(「CQI」)又はデータ転送速度制御(「DRC」)」情報を生成し、この情報をネットワークノード114に転送してもよい。また、ダウンリンクでは、アクセス端末がダウンリンクを監視し、HARQインターレースごと(例えば、TTIごと)に干渉関連の情報を提供してもよい。同様に、アップリンクでも、アクセス端末がアップリンクを監視し、HARQインターレースごと(例えば、TTIごと)に干渉関連の情報を提供してもよい。(例えば、3GPP2におけるDRCフィードバック)場合によっては、アクセス端末からのフィードバックは、HARQインターレースごとの決定を提供しないこともある。このような場合には、所望のHARQインターレースのセットを同定するためにACK/NACKフィードバック又は他の何らかの種類のフィードバックが採用されてもよい。他の例として、ダウンリンクデータレートは、アクセス端末がデータを首尾よく(例えば、所定の正確さで)復号することのできる速度を決定するように所定のHARQインターレースにおいて調整されてもよい。HARQインターレースごとに決定された最適なデータレートに基づき、どのHARQインターレースが所定のアクセスポイントに最適な性能を提供するかの仮定が行われてもよい。代替として、(例えば、ネットワークノードが本明細書で論じるように近隣のノードのためのHARQインターレースを指定する場合)集中HARQインターレース選択方式が用いられてもよい。
【0055】
態様によっては、ネットワークノード114による特定のHARQインターレースの指定は、対応するアップリンク又はダウンリンクのトラヒックが同期されるかどうかに依存してもよい。このような同期は、例えば、Tau−DPCH(DPCHは専用物理通信路に関するものである)や他の適切な同期方式といった調整を使用するなどして達成されてもよい。
【0056】
態様によっては、ネットワークノード114は、所定のアクセスポイントのために連続したHARQインターレースを指定してもよい。このようにして、異なるノードのアップリンク又はダウンリンクトラヒックが同期されない場合には、指定されたHARQインターレースの少なくとも一部分が干渉を受けないかもしれない。例をあげると、HARQインターレース1〜4が第1のアクセスポイントに割り当てられ、HARQインターレース5〜8が第2のアクセスポイントに割り当てられる場合、これらのアクセスポイントは、各アクセスポイントのタイミングが同期されない場合でさえも、HARQインターレースのうちの少なくとも3つで他のアクセスポイントからの干渉を受けないことになる。
【0057】
ブロック406で表すように、次いでネットワークノード114は、これが1以上のアクセスポイントに対して定義したHARQインターレースパラメータを送る。例えば、ネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特有の指定を送ってもよく、アクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。
【0058】
ブロック408で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のHARQ制御構成部分340)は、これがアップリンク又はダウンリンク通信に使用するHARQインターレースを決定する。ここで、アクセスポイント104は、ネットワークノード114から値Nを受け取っていることになる。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用されるHARQインターレースを指定した場合には、アクセスポイント104は単にこれらのHARQインターレースを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、パラメータを無作為に選択してもよい。
【0059】
HARQインターレースがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのN個のHARQインターレースを使用するかを決定してもよい。よって、最初この決定は、値Nに基づく(例えば、制約される)ものである。場合によっては、アクセスポイント104は、(例えば、前述のような基準に基づいて)Nを定義し、又は適合させてもよい。
【0060】
場合によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連するHARQインターレースを選択してもよい。この場合アクセスポイント104は、前述のやり方と同様に、どのHARQインターレースを使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末110から情報(例えば、測定報告、CQI、DRC)を受信してもよい。加えて、アクセスポイント104は、アップリンク及び/又はダウンリンクを監視して、これらのリンク上の干渉を判定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、これが遊休状態にある時には、セル外からのアップリンク干渉(負荷)を監視してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、最小のセル外干渉を提供するHARQインターレースを選択してもよい。
【0061】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、アクセスポイント104が使用するHARQインターレースを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)HARQインターレースを使用するように折衝してもよい。
【0062】
ブロック410で表すように、アクセスポイント104は、アップリンク又はダウンリンク通信に使用するためのタイミングオフセットを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、ある期間にわたってリンクを連続して監視し、近隣のノードがいつこれの送信を開始し、終了するかをおおよそ決定してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、近隣のノードのタイムスロットタイミングを決定(例えば、推定)してもよい。次いで、アクセスポイントは、これのアップリンク又はダウンリンクのタイムスロットタイミングをこの時刻と同期させてもよい。態様によっては、これは、Tau−DPCHパラメータを定義することを含んでもよい。
【0063】
場合によっては(例えば、3GPPでは)、各アクセスポイントは、これらのP−CCPCH(primary-common control physical channel、プライマリ共通制御物理通信路)を時間的に整合させることによってこれらのタイミング(HS−PDSCHタイミングなど)を同期させてもよい。このような同期は、例えば、各アクセスポイントにおけるGPS構成部分、(例えば、相互に数十メートル程度の距離にある近隣のアクセスポイントでは比較的有効あるかもしれない)アクセスポイントの間のタイミング信号伝達、又は他の何らかの技法を用いて達成されてもよい。
【0064】
場合によっては(HSDPAなどでは)、オーバーヘッドが比較的高く、トラヒックと直交しないこともある。この場合、不連続な送信又は受信(DTX又はDRX)が用いられて、DTX/DRXの期間にオーバーヘッドが送信されないことがある。このような場合には、CCPCH及びEHICHでの伝送が考慮され、各アクセス端末は、DTX/DRXを用いるアクセスポイントから受けるより低いCPICHのEc/Io測定値に見合うように構成されてもよい。
【0065】
ブロック412で表すように、アクセスポイント104は、アップリンク又はダウンリンクにどのHARQインターレースが使用されることになるかを知らせるため関連するアクセス端末にメッセージを送ってもよい。実装形態によっては、アクセスポイント104は、その関連するアクセス端末にHARQインターレース指定を送信するためにE−AGCH(enhanced-absolute grant channel、拡張絶対許可通信路)又は他の何らかの類似の機構を用いてもよい。例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末がどのTTIを使用するかを特定するためにXags=1を設定してもよい。加えて、アクセスポイント104は、ブロック410で決定されたタイミングオフセット(例えば、Tau−DPCH)の表示をアクセス端末に送ってもよい。このようにしてアクセスポイントは、利用可能なM個のHARQインターレースのうちの最適なN個のHARQインターレースにおけるデータ送信(アップリンク又はダウンリンク)をスケジュールしてもよい(ブロック414)。
【0066】
前述のHARQインターレースパラメータ(例えば、所定のノードによって使用されるN個の特定のHARQインターレース)は時間の経過と共に調整されてもよい。例えば、前述の情報が繰り返し収集され、パラメータが(必要に応じてヒステリシス及び/又は低速フィルタリングなどを用いて)しかるべく調整されてもよい。このようにしてHARQインターレースは、システムにおける現在の干渉条件に見合うように配置されてもよい。
【0067】
実装形態によっては、HARQインターレースが階層的に割当てられてもよい。例えば、マクロ・アクセス・ポイントのサービスエリア内に制限アクセスポイントが配置されていない場合、フルセットのHARQインターレース(例えば、8個)がマクロ・アクセス・ポイントに割当てられる。しかし、マクロ・アクセス・ポイントのサービスエリア内に制限アクセスポイントが配置されている場合には、HARQインターレースの一部分(例えば、5個)がマクロサービスエリアに割当てられ、HARQインターレースの別の部分(例えば、3個)が制限アクセスポイントに割当てられてもよい。次いで、制限アクセスポイントに割当てられたHARQインターレースは、前述のように制限アクセスポイントの間で割当てられてもよい(例えば、N=1)。このようにして割当てられるHARQインターレースの数は、本明細書で論じるような様々な基準(例えば、制限アクセスポイントの配置、トラヒック、干渉など)に基づいて定義されてもよい(決まったやり方で、又は動的に調整されるなど)。例えば、システム内の制限アクセスポイントの数又は制限アクセスポイントにおけるトラフィックの量が増大するに従って、これらのアクセスポイントに割当てられるHARQインターレースの数も増大されてもよい。
【0068】
次に、図5及び図6を参照して、干渉を軽減するために時間の経過と共に送信電力(ダウンリンク送信電力など)を変動させる方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、この方式は、時間の経過と共に異なる電力レベルを定義する図6に示すプロファイル602のような送信電力プロファイルを定義することを含む。このようなプロファイルは、様々な形態を取り、様々なやり方で定義されてもよい。例えば、場合によっては、プロファイルは、異なる時点に対して送信電力を定義する値の集合で構成されてもよい。場合によっては、プロファイルは、式(例えば、正弦波形)によって定義されてもよい。態様によっては、プロファイルは周期的であってもよい。図6に示すように、最大値(MAX)、最小値(MIN)及び周期604がプロファイルに対して定義されてもよい。
【0069】
送信電力プロファイルは、様々なやり方で送信電力を制御するのに使用されてもよい。例えば、場合によっては、送信電力プロファイルは、総送信電力を制御するのに使用される。実装形態によっては、オーバーヘッド通信路(例えば、CPICHなど)及び専用通信路が一定の電力で動作してもよい。その場合、送信電力プロファイルによる残余電力は、他の通信路(HS−SCCHやHS−PDSCHなど)の間で共用されてもよい。実装形態によっては、オーバーヘッド通信路はスケーリングされてもよい。
【0070】
以下でより詳細に説明するように、態様によっては、送信電力ベースの部分再利用が送信電力プロファイルを利用して実現されてもよい。例えば、近隣のアクセスポイントは、同じプロファイル(又は類似のプロファイル)を、このプロファイルの異なる位相に基づいて使用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは図6に示すプロファイルに従って送信し、第2のアクセスポイントは180度シフトされた同じプロファイルを使用して送信する。よって、第1のアクセスポイントが最大電力で送信しているときに、第2のアクセスポイントは、最小電力で送信してもよい。
【0071】
図5のブロック502で表すように、ネットワークノード114(干渉コントローラ320のプロファイル制御構成部分342など)は、(ダウンリンクなどを介した)無線伝送に使用されるべき送信電力プロファイル情報を定義する(例えば、特定する)。この情報は、例えば、送信電力プロファイル、初期最小値及び最大値、初期周期値といったパラメータを含んでもよい。
【0072】
場合によっては、これらのパラメータのうちの1つ以上が事前に定義され、又は無作為に決定されてもよい。しかし通常は、これらのパラメータは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択される。この情報の決定は、例えば、1以上のアクセス端末からの1以上の測定報告、1以上の関連するアクセス端末によって報告されるCQIに関する1以上のアクセスポイントからの1以上の報告、アクティブなアクセス端末(能動アクセス端末)の数、(例えば、各セル内の)各アクセスポイントにおける平均ダウンリンクトラヒックなどといった様々な基準に基づくものとすることができる。
【0073】
具体例をあげると、送信電力プロファイルパラメータの定義は、システムにおいてアクセスポイントがどのように配置されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に基づくものとすることができる。ここで相互に近接するノードが多数ある場合、パラメータは、近隣のノードが同時に高出力で送信する可能性が低くなるように定義されてもよい。例をあげると、送信電力プロファイルは、所定のアクセスポイントが、比較的短期間にわたって最大出力又はほぼ最大出力で送信してもよいように形成されてもよい。このようにして送信電力プロファイルは、システム内の様々なノードによって、送信電力プロファイルと関連して多数の位相値(例えば、60度、120度など)が使用されるときに、適切な分離を実現してもよい。逆に、システム内に少数のノードしかない場合には、パラメータは、通信性能(スループットなど)を高めるように定義されてもよい。例をあげると、送信電力プロファイルは、所定のアクセスポイントがより長時間にわたって最大出力又はほぼ最大出力で送信してもよいように形成されてもよい。
【0074】
また、最小パラメータと最大パラメータの大きさを調整することにより、近隣のアクセスポイント(例えば、セル)間の異なるレベルの分離が実現されてもよい。例えば、MAX/MINの比がより大きい場合、アクセス端末が低い電力レベルで送信する場合により長時間を要するという犠牲を払って、より適切な分離が実現される。
【0075】
送信電力プロファイルパラメータは、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラヒック負荷、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に基づいて定義されてもよい。例えば、ある種のトラヒックは別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、(例えば、前述のように)より高度な分離を実現するパラメータ(例えば、送信電力プロファイルやMAX/MIN)が使用されてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このため、(例えば、前述のように)より高い電力レベルでより多くの伝送を可能にする送信電力プロファイルが使用されてもよい。
【0076】
場合によっては、ネットワークノード114は、受信干渉関連情報(図2に関連して上述したような、例えば、システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からのフィードバック)に基づいて送信電力プロファイルパラメータを定義してもよい。例えば、所定のアクセス端末によって連絡されるアクセスポイントの数及びアクセス端末へのアクセスポイントの相対的近接度は、アクセス端末から受信される測定報告に基づいて決定されてもよい。このようにして、ネットワークノード114は、所定のセル(例えば、制限アクセスポイントと関連するセル)における伝送が近隣のセルに干渉するかどうかを判定し、電力プロファイルパラメータをしかるべく調整してもよい。また、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたように)1以上のアクセスポイントから受け取られる干渉情報に基づいてパラメータを定義してもよい。
【0077】
実装形態によっては、周期パラメータは、アプリケーションデータ(VoIPなど)の遅延感受性とCQI/DRCのフィルタリング/遅延(SINRが測定される時刻から、このSINRがアクセスポイントのトラヒックスケジューラにおいて有効になる時刻までの遅延など)との間のトレードオフに基づいて定義されてもよい。例えば、各セルが大量のVoIPトラヒックを搬送している場合、周期は、VoIPパケットの周期性に対応するように設定されてもよい。場合によっては、50〜100ミリ秒の範囲の周期が該当してもよい。実装形態によっては、周期パラメータは、サービス提供を受けているアクセス端末の数に基づいて定義されてもよい。
【0078】
ブロック504で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のアクセスポイントによって使用される特定の位相オフセット値を指定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、(例えば、TTIごとに受信されるCQI報告に基づいて)位相オフセットの異なる値を使用するときに所定のアクセスポイントによって分るかもしれない干渉の量を決定してもよい。この場合には、このアクセスポイントにおける最低の干渉と関連する位相オフセットが、このアクセスポイントに割り当てられる。
【0079】
また、ネットワークノード114は、ノード間の干渉を軽減するように近隣のノードに対して位相オフセット値を指定してもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント106によるダウンリンク送信が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末での受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは、例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報などに基づいて決定されてもよい。この場合ネットワークノード114は、アクセスポイント104及び106に対して異なる(例えば、180度の位相外れの)位相オフセット値を指定してもよい。
【0080】
ブロック506で表すように、次いでネットワークノード114は、これが定義した電力プロファイル情報を1以上のアクセスポイントに送る。ここでネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特定の指定を送ってもよく、又はネットワークノード114はアクセスポイントの集合内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。
【0081】
ブロック508及び510で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のプロファイル制御構成部分344)は、これがダウンリンク通信に使用する送信電力プロファイルパラメータを決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用される全ての送信電力プロファイルパラメータを指定した場合、アクセスポイント104は、単にこれらのパラメータを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、パラメータ(例えば、位相オフセット)を無作為に選択してもよい。
【0082】
全てのパラメータがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのパラメータを使用するかを決定してもよい。典型的な事例では、アクセスポイントは、追跡アルゴリズムを実施して、アクセスポイント104がネットワークノード114から受け取った送信電力プロファイル、最小、最大、及び周期パラメータと併せて使用する位相オフセット値を動的に決定してもよい。
【0083】
場合によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連する位相オフセット値を選択してもよい。ここでアクセスポイント104は、前述のやり方と同様に、どの位相オフセット値を使用するかを決定してもよい。例えば、ブロック508で、アクセスポイント104は、アクセス端末110から情報(例えば、測定報告、CQI、DRC)を受信してもよく、及び/又はアクセスポイント104はリンク上の干渉を決定するためリンクを監視してもよい。後者の場合の一例をあげると、アクセスポイント104は、これが遊休状態にあるときに、ダウンリンク上のセル外からの干渉(負荷)を監視してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、ブロック510で、最小のセル外干渉を与える位相オフセット値を選択してもよい。
【0084】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、位相オフセット値を決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、位相外れの)位相オフセット値を使用するように折衝してもよい。このような場合には、ブロック508の動作は行われなくてもよい。
【0085】
ブロック512で表すように、アクセスポイントは、現在の送信電力プロファイルに基づいてダウンリンク上で送信する。よって送信電力は、近隣のノードとの干渉を軽減するかのしれない方法で時間の経過と共に変動してもよい。
【0086】
前述の送信電力プロファイルパラメータ(ネットワークノード114によって定義される最大、最小、及び周期パラメータなど)は、時間の経過と共に調整されてもよい。例えば、前述の情報が繰り返し収集され、パラメータが(必要に応じてヒステリシス及び/又は低速フィルタリングなどを用いて)しかるべく調整されてもよい。このようにして、システム内のアクセス端末の送信電力は、システムにおける現在の干渉条件に見合うように制御されてもよい。例えば、干渉が(例えば、CQI報告によって決定されるように)所定のノードにおいて増大すれば、最大電力パラメータは低減されてもよい。簡単な事例では、アクセスポイント_iごとに最大_iが最小_iと等しくなるように設定される。この場合、ネットワークノード114は、これらの値を、各セルにおいて同じ(又は実質的に同じ)平均CQIを提供するように設定しようと試み、これは、各アクセスポイント_iからの各アクセス端末_jのEc_i,j/Io測定値を使用して実現されてもよい。
【0087】
次に図7及び図8を参照して、干渉を軽減するために時間の経過と共に受信減衰(アップリンク減衰など)を変動させる方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、この方式は、時間の経過と共に異なる減衰レベルを定義する図8に示すプロファイル802のような受信減衰プロファイルを定義することを含む。このようなプロファイルは、様々な形態を取り、様々なやり方で定義されてもよい。例えば、場合によっては、プロファイルは異なる時点についての受信減衰を定義する値の集合で構成してもよい。場合によっては、プロファイルは式(例えば、正弦波形)によって定義されてもよい。図8に示すように、プロファイルには、最大値(MAX)、最小値(MIN)、及び周期804が定義されてもよい。
【0088】
以下でより詳細に説明するように、態様によっては、受信減衰ベースの部分再利用が、受信減衰プロファイルを利用して実現されてもよい。例えば、近隣のアクセスポイントは、同じプロファイル(又は類似のプロファイル)を、このプロファイルの異なる位相に基づいて使用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは図8に示すプロファイルに従って受信し、第2のアクセスポイントは、180度シフトされた同じプロファイルを使用して受信する。よって、第1のアクセスポイントが最大減衰で受信しているときに、第2のアクセスポイントは最小減衰で受信してもよい。
【0089】
図7のブロック702で表すように、ネットワークノード114(干渉コントローラ320のプロファイル構成部分342など)は、(アップリンクなどを介した)無線受信に使用される受信減衰プロファイル情報を定義する。この情報は、例えば、受信減衰プロファイル、初期最小値及び最大値、初期周期値といったパラメータを含んでもよい。
【0090】
場合によっては、これらのパラメータのうちの1つ以上が事前に決定され、又は無作為に決定されてもよい。しかし通常は、これらのパラメータは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択される。この情報の決定は、例えば、1以上のアクセス端末からの1以上の測定報告、1以上の関連するアクセス端末によって報告されるCQIに関する1以上のアクセスポイントからの1以上の報告、アクティブなアクセス端末の数、及び(例えば、各セル内の)各アクセスポイントにおける平均アップリンクトラヒックといった様々な基準に基づくものとすることができる。
【0091】
具体例をあげると、受信減衰プロファイルパラメータの定義は、システムにおいてアクセスポイントがどのように配置されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に基づくものとすることができる。ここで、相互に近接するノードが多数ある場合には、パラメータは、近隣のノードが同時に高い減衰レベルで受信する可能性が低くなるように定義されてもよい。例をあげると、受信減衰プロファイルは、所定のアクセスポイントが比較的短時間にわたって最大減衰又はほぼ最大減衰で受信してもよいように形成されてもよい。このようにして受信減衰プロファイルは、システム内の様々なノードによって、受信減衰プロファイルと関連して多数の位相値(60度、120度など)が使用されるときに、適切な分離を実現してもよい。逆に、システム内に少数のノードしかない場合、パラメータは通信性能(例えば、スループット)を高めるように定義されてもよい。例をあげると、受信減衰プロファイルは、所定のアクセスポイントが、長時間にわたって最大減衰レベル又はほぼ最大減衰レベルで受信してもよいように形成されてもよい。
【0092】
また、最小パラメータと最大パラメータの大きさを調整することによって、近隣のアクセスポイント(例えば、セル)間の異なるレベルの分離が実現されてもよい。例えば、MAX/MIN比がより大きい場合、アクセス端末が低い減衰レベルで受信する場合により長期間を要するという犠牲を払って、より適切な分離が実現される。
【0093】
受信減衰プロファイルパラメータは、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラヒック負荷、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に基づいて定義されてもよい。例えば、ある種のトラヒックは別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、より高い分離を実現するパラメータ(例えば、受信減衰プロファイルやMAX/MIN)が(例えば、前述のように)使用されてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このため、(例えば、前述のような)より高い減衰レベルにおけるより多くの伝送を可能にする受信減衰プロファイルが使用されてもよい。
【0094】
場合によっては、ネットワークノード114は、受信干渉関連情報(図2と関連して上述したような、例えば、システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からのフィードバック)に基づいて受信減衰プロファイルパラメータを定義してもよい。例えば、所定のアクセス端末によって連絡されるアクセスポイントの数及びアクセス端末へのアクセスポイントの相対的近接度は、アクセス端末から受信する測定報告に基づいて決定されてもよい。このようにしてネットワークノード114は、所定のセル(例えば、制限アクセスポイントと関連するセル)における伝送が近隣のセルに干渉するかどうかを判定し、しかるべく減衰プロファイルパラメータを調整してもよい。また、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたような)1以上のアクセスポイントから受信する干渉情報に基づいてパラメータを定義してもよい。
【0095】
実装形態によっては、周期パラメータは、前述のように、アプリケーションデータ(例えば、VoIP)の遅延感受性と、ダウンリンク制御通信路(例えば、CQI/DRC、ACK通信路など)のフィルタリング/遅延の間のトレードオフに基づいて定義されてもよい。
【0096】
ブロック704で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のアクセスポイントによって使用されるべき特定の位相オフセット値及び/又は前述の他のパラメータを指定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、所定のアクセスポイントが、異なる値の位相オフセットを使用するときに受ける干渉の量を決定してもよい。この場合、このアクセスポイントにおける最低の干渉と関連する位相オフセットが、このアクセスポイントに割り当てられてもよい。
【0097】
またネットワークノード114は、近隣のノードの位相オフセット値を、ノード間の干渉を軽減するように指定してもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセス端末112によるアップリンク送信がアクセスポイント104での受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは、例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいアップリンク干渉関連情報などに基づいて決定されてもよい。次いでネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに、異なる(例えば、180度の位相外れの)位相オフセット値を指定してもよい。
【0098】
ブロック706で表すように、次いでネットワークノード114は、これが定義した減衰プロファイル情報を1以上のアクセスポイントに送る。ここでネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特定の指定を送ってもよく、アクセスポイントの集合内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。
【0099】
ブロック708及び710で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のプロファイル構成部分344)は、これがアップリンク通信に使用する受信減衰プロファイルパラメータを決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用される全ての受信減衰プロファイルパラメータを指定した場合には、アクセスポイント104は単にこれらのパラメータを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、パラメータ(位相オフセットなど)を無作為に選択してもよい。
【0100】
全てのパラメータがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのパラメータを使用するかを決定してもよい。典型的な事例では、アクセスポイントは、追跡アルゴリズムを実施して、アクセスポイント104がネットワークノード114から受信した受信減衰プロファイル、最小、最大、及び周期パラメータと併せて使用する位相オフセット値を動的に決定してもよい。
【0101】
場合によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連する位相オフセット値を選択してもよい。この場合、アクセスポイント104は、前述のやり方と同様にどの位相オフセット値を使用するかを決定してもよい。例えば、ブロック708では、アクセスポイント104がアクセス端末110から情報(例えば、測定報告)を受信してもよく、及び/又はアクセスポイント104がリンク上の干渉を判定するためリンクを監視してもよい。後者の場合の一例として、アクセスポイント104は、これが遊休状態にあるとき、アップリンク上のセル外からの干渉(負荷)を監視してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、ブロック710で、最小セル外干渉を与える位相オフセット値を選択してもよい。
【0102】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、位相オフセット値を決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば位相外れの)位相オフセット値を使用するよう折衝してもよい。このような場合には、ブロック708の動作は行われなくてもよい。
【0103】
ブロック712で表すように、アクセスポイントは、(例えば、受信信号に減衰プロファイルを適用することにより)現在の受信減衰プロファイルに基づいてアップリンク上で受信する。よって、受信減衰は、近隣のノードとの干渉を軽減するかもしれない方法で時間の経過と共に変動するかもしれない。
【0104】
前述の受信減衰プロファイルパラメータ(ネットワークノード114によって定義される、例えば、最大、最小、及び周期パラメータ)は、時間の経過と共に調整されてもよい。例えば、前述の情報が繰り返し収集され、パラメータが(例えば、必要に応じてヒステリシス及び/又は低速フィルタリングを用いて)しかるべく調整されてもよい。このようにして、システム内のアクセス端末の受信減衰は、システムにおける現在の干渉条件に見合うように制御されてもよい。例えば、減衰(最大減衰など)は、1以上のアクセスポイントにおける受信信号電力レベルが増大するに従って増大されてもよい。簡単な事例では、最大_iがアクセスポイント_iごとに最小_iに等しくなるように設定され、前述のやり方と同様に制御される。
【0105】
次に、図9及び図10を参照して、アップリンク又はダウンリンク上での選択的伝送(パンクチャリングなど)を用いる部分再利用方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。前述のように、システムは、1以上の定義されたタイムスロットの間に送信することができ、このタイムスロットは、様々な実装形態において、フレーム、サブフレーム、スロット、伝送時間間隔(「TTI」)、HARQインターレースなどに関連し、又はこれらの名称で呼ばれてもよい。
【0106】
態様によっては、部分再利用方式は、近隣のノード(例えば、アクセスポイント及び/又はアクセス端末)を、1以上の送信タイムスロットの一部の間に送信を控えるように構成することを含んでもよい。例えば、第1のアクセスポイントは、タイムスロットの第1の部分(例えば、サブフレームの一部又は全体)の間に送信し、第2のアクセスポイントは、タイムスロットの第2の部分(例えば、このサブフレームの別の部分又は全く別のサブフレーム)の間に送信する。結果として、通常はノード間で発生してもよい干渉が低減されてもよい。
【0107】
態様によっては、ノードがタイムスロットの所定の部分の間に送信を控えるかどうかに関する判定は、このタイムスロットの異なる部分にどれ程の干渉が存在するか判定することを含んでもよい。例えばノードは、より高い干渉と関連するタイムスロットの部分における送信を控えてもよい。
【0108】
最初に図9を参照すると、ブロック902で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320のタイムスロット制御構成部分346)又は他の何らかの適切なエンティティは、所定の送信タイムスロット又は送信タイムスロットのセットが、異なるノードがこれらのタイムスロット部分の1以上の間に選択的に送信を控えるようにするために、どのようにして部分に分割されるべきか決定してもよい。これは例えば、各タイムスロット部分の構造、タイムスロット部分の数、各タイムスロット部分のサイズ、各タイムスロット部分の場所といったパラメータを決定することなどを含んでもよい。この場合、所定のタイムスロット部分は、時間的に連続しない下位部分を含むように定義されてもよく、又は単一の連続する期間として定義されてもよいことを理解すべきである。場合によっては、これらのタイムスロットパラメータは、システムに事前に定義されてもよい。
【0109】
態様によっては、タイムスロット部分のパラメータは、システムにおいて干渉を軽減するように定義されてもよい。このために、タイムスロット部分は、各ノードがシステムにおいてどのように配置されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に基づいて定義されてもよい。ここで、所定の領域において多数のノードが配置されている場合、より多くのタイムスロット部分(また、場合によっては、より小さい部分など)が定義され、及び/又はタイムスロット部分間により多くの間隔が設けられ得る。このようにして、近隣のノードが同じタイムスロット部分を使用する可能性(又は近隣のタイムスロット部分への干渉)が低くなり、これによって、潜在的に干渉を与える任意のノードが、あるタイムスロット又はタイムスロットのセットの大部分の間に送信を行わないように構成されてもよい。逆に、システムに少数のノードしかない場合には、通信性能(例えば、スループット)を高めるためにより少数のタイムスロット部分(また、場合によっては、より間隔の狭いより大きい部分など)が定義されてもよい。
【0110】
また、タイムスロット部分は、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラフィックの量、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に基づいて定義されてもよい。例えば、ある種のトラヒックは別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、より多くのタイムスロット部分が定義され、及び/又はタイムスロット部分間により多くの間隔が設けられてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このため、より大きいタイムスロット部分が定義されてもよい。
【0111】
またタイムスロット部分は、システムにおける干渉に基づいて定義されてもよい。例えば、システムにおいて干渉値が高い場合には、より多くのタイムスロット部分が定義され、及び/又はタイムスロット部分間により多くの間隔が設けられてもよい。
【0112】
したがって、ブロック902の動作は、(例えば、前述のような)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連のフィードバックに基づくものとすることができる。例えば、アクセス端末の測定報告及び/又はアクセスノードからの報告を使用して、システム内の各ノードが相互に干渉し合う程度が判定されてもよい。
【0113】
ブロック904で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のノードによって使用される特定のタイムスロット部分を指定してもよい。場合によっては、タイムスロット部分は、無作為に割り当てられてもよい。しかし、通常タイムスロット部分は、システム内のノード間の干渉を軽減するように選択されてもよい。態様によっては、所定のノードがどのタイムスロット部分を使用するかの決定は、前述のブロック902の動作と同様であってもよい。例えば、ネットワークノード114は、各タイムスロット部分と関連する干渉の量を決定してもよい。
【0114】
ダウンリンクでは、アクセスポイントはまず、第1のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。次いで、このタイムスロット部分の使用と関連する干渉が、(例えば、ある期間にわたって収集されたCQI報告に基づいて)決定されてもよい。次いで、アクセスポイントは、第2のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。次いで、第2のタイムスロット部分の使用と関連する干渉が、(例えば、ある期間にわたって収集されたCQI報告に基づいて)決定されてもよい。次いで、ネットワークコントローラは、最低の干渉と関連するタイムスロット部分をアクセスポイントに割り当てることができる。
【0115】
アップリンクでは、アクセス端末は最初、第1のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。このタイムスロット部分の使用と関連する干渉は、例えば、ある期間にわたってアップリンク上で送信するときに使用された(例えば、関連するアクセスポイントからの電力制御コマンドによって自動的に設定される)送信電力値に基づいて間接的に決定されてもよい。次いで、アクセス端末は、第2のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。次いで、第2のタイムスロット部分の使用と関連する干渉が、(例えば、前述のように)決定されてもよい。次いで、ネットワークノード114は、(例えば、最低のアップリンク送信電力によって指示される)最低の干渉と関連するタイムスロット部分を、このアクセス端末及びこれと関連するアクセスポイントに割り当てることができる。
【0116】
またネットワークノード114は、近隣のノードのタイムスロット部分を、ノード間の干渉を軽減するように指定することもできる。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント106によるダウンリンク送信が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末で受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは、例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報に基づいて決定されてもよい。このような潜在的干渉を軽減するために、ネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに異なるタイムスロット部分を割り当てることができる。
【0117】
ブロック906で表すように、ネットワークノード114は、各アクセスポイントのタイムスロットタイミングを同期させるために、1以上のアクセスポイントのタイミングオフセットを決定してもよい。このような同期は、例えば、Tau−DPCH(DPCHは専用物理通信路に関するものである)や他の何らかの適切な同期方式といった調整を使用して達成されてもよい。
【0118】
ブロック908で表すように、次いでネットワークノード114は、これが定義したタイムスロット部分パラメータを1以上のアクセスポイントに送る。例えばネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特有の指定を送ってもよく、アクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。またネットワークノード114は、同期動作で使用するためにアクセスポイントに1以上のタイミングオフセット表示を送信してもよい。
【0119】
次に図10を参照すると、このフロー図には、アクセスポイントによってダウンリンク動作のために、又はアクセス端末によってアップリンク動作のために行われてもよい動作が示されている。最初に、ダウンリンクの場合を扱う。
【0120】
ブロック1002で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のタイムスロット制御構成部分348)は、これがダウンリンク通信に使用するタイムスロット部分を決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用されるタイムスロット部分を指定した場合には、アクセスポイント104は単にこれらのタイムスロット部分を使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、どのタイムスロット部分を使用するかを無作為に選択してもよい。
【0121】
タイムスロット部分がネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連するタイムスロット部分を選択してもよい。この場合アクセスポイント104は、(例えば、異なる期間にわたって異なる部分を使用し、各期間におけるCQI又は他の何らかのパラメータを監視することによって)ブロック904で、前述のやり方と同様に、どのタイムスロット部分を使用するかを判定してもよい。
【0122】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どのタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)タイムスロット部分を使用するように折衝してもよい。
【0123】
ブロック1004で表すように、アクセスポイント104は、ダウンリンク通信に使用するためのタイミングオフセットを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、ある期間にわたってリンクを連続して監視し、近隣のノードがいつこれの送信を開始し、終了するかをおおよそ判定してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、近隣のノードのタイムスロット部分のタイミングを判定(推定するなど)してもよい。次いで、アクセスポイントは、これのダウンリンクのタイムスロットタイミング部分をこの時刻と同期させてもよい。態様によっては、これは、Tau−DPCHパラメータを定義することを含んでもよい。
【0124】
ブロック1006で表すように、アクセスポイント104は、どのタイムスロット部分がダウンリンクに使用されるべきかをアクセス端末に知らせるため関連するアクセス端末に(例えば、タイミングオフセット情報を含む)メッセージを送信してもよい。このようにして、アクセスポイント104は、利用可能な最適なタイムスロット部分におけるダウンリンク伝送をスケジュールしてもよい(ブロック1008)。
【0125】
次にアップリンクシナリオを見ると、ブロック1002で表すように、アクセス端末104(干渉コントローラ324など)は、これがアップリンク通信に使用するタイムスロット部分を決定する。ネットワークノード114がアクセス端末110によって使用されるべきタイムスロット部分を指定した場合には、アクセス端末110は単にこれらのタイムスロット部分を使用するだけでよい。場合によっては、アクセス端末110は、どのタイムスロット部分を使用するかを無作為に選択してもよい。
【0126】
タイムスロット部分がネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセス端末110は、適切な基準に基づいてどのタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセス端末110は、最低の干渉(最低の送信電力など)と関連するタイムスロット部分を選択してもよい。この場合アクセス端末110は、ブロック904で、前述のやり方と同様にどのタイムスロット部分を使用するかを判定してもよく、又は、アクセスポイント104の電力制御動作によってこれが自動的に行われてもよい。
【0127】
場合によっては、アクセスポイント104は、タイムスロット部分試験(どのタイムスロット部分が最低の干渉を有するか判定する試験など)の間にアップリンク干渉を監視してもよい。このような場合には、アクセスポイント104は、アクセス端末110に、干渉試験の所定の位相の間にある特定のタイムスロット部分を使用するように指示してもよい。あるいはアクセス端末110は、アクセスポイント104に、試験の所定の位相の間にどのタイムスロット部分が使用されているか知らせてもよい。
【0128】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どのアップリンクタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)タイムスロット部分を使用するように折衝してもよい。このような場合には、アクセスポイント104は、この情報をアクセス端末110に転送してもよい。
【0129】
ブロック1004で表すように、アクセス端末110は、アップリンク又はダウンリンク通信に使用するためのタイミングオフセットを決定してもよい。例えば、アクセス端末110は、近隣のノードがその送信を開始し、終了するときをおおよそ決定するためある期間にわたってリンクを連続して監視してもよい。このようにして、アクセス端末110は、近隣のノードのタイムスロット部分のタイミングを決定(推定するなど)してもよい。あるいはアクセス端末110は、アクセスポイント104からタイミングオフセット情報(例えば、Tau−DPCHパラメータ)を受信してもよい。いずれの場合も、次いでアクセス端末110は、これのアップリンクのタイムスロットタイミング部分をこの時刻と同期させてもよい。
【0130】
ブロック1006で表すように、アクセス端末110は、どのタイムスロット部分がアップリンクに使用されるべきかをアクセスポイント104に知らせるためアクセスポイント104にメッセージを送ってもよい。このようにして、アクセス端末110は、利用可能な最適なタイムスロット部分におけるアップリンクデータ送信をスケジュールしてもよい(ブロック1008)。
【0131】
前述の動作は、システム内の各ノードに最適なタイムスロット部分を絶えず提供するために、繰り返し行われてもよい。場合によっては、(例えば、EV−DOに)より正確なSNR推定値を提供するために、ある特定のパイロットビットの時間には送信を行わないと判断されてもよい。場合によっては、(例えば、HSPAに)より適切な分離を提供するために、ある特定のオーバーヘッド通信路の間には送信を行わないと判断されてもよい。加えて、アクセス端末において、前述の方式を用いるアクセスポイントから受け取り得るより低い信号測定値に対応する備えがなされてもよい。
【0132】
次に図11及び図12を参照して、アップリンク又はダウンリンク上でのスペクトルマスクを用いる部分再利用方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、このような方式は、近隣のノード(例えば、アクセスポイント及び/又はアクセス端末)を、送信するときに異なるスペクトルマスクを使用するように構成することを含んでもよい。この場合には、利用可能な全ての周波数スペクトルを一定の電力で利用する代わりに、各ノードは、不均一な電力スペクトル密度を作るためにスペクトルマスクを利用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは、第1セットのスペクトル成分(例えば、割当てられた周波数スペクトルの第1サブセット)と関連するスペクトルマスクを使用して送信し、第2のアクセスポイントは、第2セットのスペクトル成分(例えば、割当てられた周波数スペクトルの第2のサブセット)と関連する別のスペクトルマスクを使用して送信する。結果として、ノード間で通常生じ得る干渉が低減されるかもしれない。
【0133】
態様によっては、ノードが所定のスペクトルマスクを使用するかどうかに関する決定は、異なるスペクトルマスクが使用されるときにどれ程の干渉を受けるか判定することを含んでもよい。例えばノードは、より低い干渉と関連するスペクトルマスクを使用するよう選択してもよい。この場合、所定のスペクトルマスクは、周波数が連続していないスペクトル成分を含むように定義されてもよく、単一の連続した範囲の周波数として定義されてもよいことを理解すべきである。またスペクトルマスクは、(例えば、使用されるべき周波数成分を定義する)正のマスクを備えていてもよく、又は(例えば、使用されるべきでない周波数成分を定義する)負のマスクで構成されてもよい。
【0134】
最初に図11を参照すると、ブロック1102で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320のスペクトルマスク制御構成部分350)は、アップリンク又はダウンリンク伝送に割当てられた周波数スペクトルの異なるスペクトル成分と関連する干渉を示す情報を受信してもよい。
【0135】
したがって、ブロック1102の動作は、(例えば、前述のような)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連のフィードバックに基づいてもよい。例えば、所定のスペクトルマスクが使用されるときにシステム内のノードが相互に干渉し合う程度を決定するためにアクセス端末の測定報告及び/又はアクセスノードからの報告を使用してもよい。
【0136】
ブロック1104で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のノードによって使用されるべき特定のスペクトルマスクを指定してもよい。場合によっては、スペクトルマスクは、無作為に割り当てられてもよい。しかし、通常スペクトルマスクは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択されてもよい。
【0137】
例えば、ダウンリンクでは、アクセスポイントはまず、送信するときに第1のスペクトルマスク(ある特定のスペクトル特性で定義されたフィルタなど)を使用するように構成されてもよい。このスペクトルマスクは、例えば、実質的に割当てられたスペクトルの第1の半分だけに制限されてもよい(例えば、スペクトルマスクは、スペクトルの半分では実質的に十分な電力スペクトル密度を有し、スペクトルの他方の半分では著しく低減された電力スペクトル密度を有する)。次いで、このスペクトルマスクの使用と関連する干渉が、(ある期間にわたって収集されたCQI報告などに基づいて)決定されてもよい。次いで、アクセスポイントは、(例えば、実質的に割当てられたスペクトルの第2の半分に制限される)第2のスペクトルマスクを使用するように構成されてもよい。次いで、第2のスペクトルマスクの使用と関連する干渉が、(ある期間にわたって収集されたCQI報告などに基づいて)決定されてもよい。次いでネットワークノード114は、最低の干渉と関連するスペクトルマスクをアクセスポイントに割り当ててもよい。
【0138】
アップリンクでは、アクセス端末はまず、送信するときに第1のスペクトルマスクを使用するように構成されてもよい。次いで、このスペクトルマスクの使用と関連する干渉が、(関連するアクセス端末によって測定されるアップリンク干渉などに基づいて)決定されてもよい。次いでアクセス端末は、第2のスペクトルマスクを使用するように構成され、第2のスペクトルマスクの使用と関連する干渉が決定される。次いで、ネットワークノード114は、最低の干渉と関連するスペクトルマスクをアクセス端末に割り当ててもよい。
【0139】
またネットワークノード114は、近隣のノードのスペクトルマスクを、ノード間の干渉を軽減するように指定してもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント106によるダウンリンク伝送が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末における受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報に基づいて決定されてもよい。このような潜在的干渉を軽減するために、ネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに、異なるスペクトルマスクを割り当ててもよい。
【0140】
ブロック1106で表すように、次いでネットワークノード114は、これが同定したスペクトルマスクを(1以上の)適切なアクセスポイントに送る。この場合ネットワークノード114は、ノード特定のメッセージを各アクセスポイントに送ってもよく、又はアクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通のメッセージを送ってもよい。
【0141】
次に図12を参照すると、このフロー図には、アップリンク及びダウンリンク動作のためにアクセスポイント及び関連するアクセス端末によって行われてもよい動作が示されている。ブロック1202で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のスペクトルマスク制御構成部分352)は、アップリンク又はダウンリンクに使用されるスペクトルマスクを決定する。ネットワークノード114が使用されるスペクトルマスクを指定した場合には、アクセスポイント104は単に指定されたスペクトルマスクを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、どのスペクトルマスクを使用するかを無作為に選択してもよい。
【0142】
スペクトルマスクがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいて、どのスペクトルマスクを使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連するスペクトルマスクを選択してもよい。例えば、アクセスポイント104は、(例えば、異なる期間にわたって異なるスペクトルマスクを使用して、かつ各期間の間にCQI又は他の何らかの干渉関連のパラメータを監視することによって)ブロック1102及び1104で、上述した同じ方法でどのスペクトルマスクを使用するかを決定してもよい。
【0143】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どのスペクトルマスクを使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)スペクトルマスクを使用するように折衝してもよい。
【0144】
ブロック1204で表すように、アクセスポイント104は、アクセス端末110にメッセージを送って、どのスペクトルマスクがアップリンク(又は任意選択でダウンリンク)に使用されるかをアクセス端末110に知らせる。このようにして、アクセスポイント104は利用可能な最適なスペクトルを使用してダウンリンク上で送信してもよく、及び/又はアクセス端末110は利用可能な最適なスペクトルを使用してアップリンク上で送信してもよい(ブロック1206)。この場合、受信側ノード(例えば、ダウンリンクでのアクセス端末)のところの等化器は、(特に近隣のセルからの負荷が生じない場合には)スペクトルマスクの影響を軽減してもよい。加えて、場合によってはこの等化器は、適応型のものとすることができ、送信側ノード(例えば、ダウンリンクでのアクセスポイント)において用いられる特定のスペクトルマスクを考慮に入れてもよい。
【0145】
上記の動作は、システム内の各ノードに最適なスペクトルマスクを絶えず提供するように、繰り返し行われてもよい。
【0146】
次に図13及び図14を参照して、拡散符号(ウォルシュ(Walsh)符号やOVSF符号など)を用いる部分再利用方式の使用に関する動作を説明する。態様によっては、このような方式は、近隣のノード(アクセスポイントなど)を、送信するときに異なる拡散符号を使用するように構成することを含んでもよい。この場合には、割当てられた拡散符号のセット内の全ての符号を利用するのではなく、各ノードが拡散符号のサブセットを利用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは第1の拡散符号のセットを使用して送信し、第2のアクセスポイントは第2の拡散符号のセットを使用して送信する。結果として、ノード間で通常発生してもよい干渉が低減されてもよい。
【0147】
態様によっては、ノードが所定の拡散符号を使用するかどうかについての判定は、異なる拡散符号が使用されるときにどれ程の干渉を受けるか判定することを含んでもよい。例えばノードは、より低い干渉と関連する拡散符号を使用するよう選択してもよい。
【0148】
最初に図13を参照すると、ブロック1302で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320の拡散符号制御構成部分354)は、ダウンリンク送信に割当てられた拡散符号のセットのうちの異なる拡散符号のサブセットと関連する干渉を示す情報受信してもよい。
【0149】
したがって、ブロック1302の動作は、(例えば、前述のような)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連フィードバックに基づいてもよい。例えば、アクセス端末の測定報告及び/又はアクセスノードからの報告を使用して、所定の拡散符号が使用されるときに、システム内の各ノードが相互に干渉し合う程度が判定されてもよい。
【0150】
ブロック1304で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のノードによって使用されるべき特定の拡散符号を指定してもよい。場合によっては、拡散符号は、無作為に割り当てられてもよい。しかし、通常、拡散符号は、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択されてもよい。
【0151】
例えば、アクセスポイントはまず、ダウンリンク上で送信するときに第1の拡散符号のセットを使用するように構成されてもよい。次いで、この拡散符号のセットの使用と関連する干渉が、(例えば、ある期間にわたって収集されたCQI報告に基づいて)決定されてもよい。次いで、アクセスポイントは、第2の拡散符号のセットを使用するように構成され、第2の拡散符号のセットの使用と関連する干渉が決定される。次いで、ネットワークノード114は、最低の干渉と関連する拡散符号をアクセスポイントに割り当ててもよい。
【0152】
またネットワークノード114は、近隣のノードの拡散符号を、ノード間の干渉を軽減するように指定することもできる。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント104によるダウンリンク伝送が、アクセスポイント106と関連するアクセス端末における受信に干渉してもよいと判定してもよい。これは例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報に基づいて判定されてもよい。このような潜在的干渉を軽減するために、ネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに異なる拡散符号を割り当ててもよい。
【0153】
ブロック1306で表すように、次いでネットワークノード114は、これが同定した拡散符号を、適切な(1以上の)アクセスポイントに送る。この場合ネットワークノード114は、ノード特有のメッセージを各アクセスポイントに送ってもよく、アクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通のメッセージを送ってもよい。
【0154】
また、ブロック1308で表すように、ネットワークノード114は、1以上の他の拡散符号のセットを(1以上の)アクセスポイントに送ってもよい。以下でより詳細に論じるように、これらのセットは、所定のアクセスポイントによって使用されない拡散符号及び/又は他の何らかのアクセスポイントによって使用される拡散符号を同定してもよい。
【0155】
次に図14を参照すると、ブロック1402で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322の拡散符号制御構成部分356)は、ダウンリンクに使用される拡散符号のセットを決定する。ネットワークノード114が使用されるべきセットを指定した場合には、アクセスポイント104は単に指定されたセットを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、どの拡散符号のセットを使用するかを無作為に選択してもよい。
【0156】
拡散符号のセットがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいて、どのセットを使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連する拡散符号のセットを選択してもよい。例えばアクセスポイント104は、(例えば、異なる期間にわたって異なる拡散符号を使用し、かつ各期間の間のCQI又は他の何らかの干渉関連のパラメータを監視することによって)ブロック1302及び1304で前述のやり方と同様にどのセットを使用するかを決定してもよい。
【0157】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どの拡散符号のセットを使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)拡散符号のセットを使用するように折衝してもよい。
【0158】
ブロック1404で表すように、アクセスポイント104は、任意選択で、これのタイミングを、1以上の他のアクセスポイントのタイミングと同期させてもよい。例えば、近隣のセル(他の制限アクセスポイントと関連するセルなど)とのチップ整合(chip alignment)を達成することにより、各アクセスポイントで異なる拡散符号を利用して、アクセスポイント間で直交通信路が確立されてもよい。このような同期は、例えば、前述のような技法を使用して達成されてもよい(例えば、各アクセスポイントがGPS機能を含んでいてもよい)。
【0159】
ブロック1406で表すように、アクセスポイント104は任意選択で、1以上の他のアクセスポイントによって使用される拡散符号を決定してもよい。このような情報は、例えば、ネットワークノード114から、あるいは(バックホールなどを介して)他のアクセスノードから直接獲得されてもよい。
【0160】
ブロック1408で表すように、アクセスポイント104は、アクセス端末110にメッセージを送って、ダウンリンクにどの拡散符号が使用されるかをアクセス端末110に知らせる。加えてアクセスポイント104は、アクセス端末110に、アクセスポイント104によって使用されない拡散符号を同定し、及び/又は他の何らかのアクセスポイント(近隣のアクセスポイントなど)によって使用される拡散符号を同定する情報を送ってもよい。
【0161】
ブロック1410で表すように、アクセスポイント104は、選択された拡散符号のセットを使用してダウンリンク上で送信する。加えて、ブロック1412で表すように、アクセス端末110は、アクセスポイント104によって送られた拡散符号情報を使用して、ダウンリンクを介して受信する情報を復号する。
【0162】
実装形態によっては、アクセス端末110は、アクセスポイント104によって使用されない拡散符号に関する情報を利用して受信情報をより効率よく復号するように構成されてもよい。例えば、(例えば、干渉除去キャパビリティを有する)信号プロセッサ366は、これら他の拡散符号を、受信情報から、これら他の拡散符号を使用して符号化された別のノード(例えば、アクセスポイント106)から受け取られる信号によって生じる任意の干渉を除去するために使用してもよい。この場合、元の受信情報は、これらの他の拡散符号を使用して復号ビットを提供するように操作される。次いで復号ビットから信号が生成され、この信号が元の受信情報から差し引かれる。次いで、結果として生じる信号が、アクセスポイント104によって送られた拡散符号を使用して出力信号を提供するように操作される。有利には、このような干渉制御の技法を利用することによって、アクセスポイント104とアクセス端末110とが時間同期されていないときでさえも、比較的高いレベルの干渉除去が達成されてもよい。
【0163】
上記の動作は、システム内の各ノードに最適な拡散符号を絶えず提供するように、繰り返し行われてもよい。
【0164】
次に図15及び図16を参照して、干渉を軽減する電力制御関連の方式の利用に関する動作を説明する。特にこれらの動作は、アクセス端末が、(例えば、隣接する搬送周波数と同じ搬送周波数上で動作する)関連付けられないアクセスポイントにおいてアップリンク上で生じ得る任意の干渉を軽減するために、アクセス端末の送信電力を制御することに関するものである。
【0165】
ブロック1502で表すように、ノード(例えば、ネットワークノード114やアクセスポイント104)は、アクセス端末110のアップリンク送信電力をどのように制御するかを決定するのに使用されてもよい電力制御関連の信号を受信する。様々なシナリオにおいて、信号は、ネットワークノード114、アクセスポイント104、別のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント106)、又は関連するアクセス端末(例えば、アクセスポイント110)から受信してもよい。このような情報は、様々なやり方で(例えば、バックホール、オーバザエア、などを介して)受信されてもよい。
【0166】
態様によっては、これらの受信信号は、近隣のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント106)における干渉の表示を提供してもよい。例えば、本明細書で論じるように、アクセスポイント104と関連するアクセス端末は、測定報告を生成し、アクセスポイント104を介してこれらの報告をネットワークノード114に送付してもよい。
【0167】
加えて、システム内のアクセスポイントは、負荷表示(例えば、ビジービットや相対許可通信路)を生成し、ダウンリンクを介してこの情報を関連するアクセス端末に送信してもよい。よってアクセスポイント104は、ダウンリンクを監視してこの情報を獲得してもよく、又はダウンリンクを介してこの情報を受信してもよいその関連するアクセス端末からこの情報を獲得してもよい。
【0168】
場合によっては、干渉情報は、ネットワークノード114から、又はバックホールを介してアクセスポイント106から受信してもよい。例えばアクセスポイント106は、これの負荷(干渉など)情報をネットワークノード114に報告してもよい。次いでネットワークノード114は、この情報をシステム内の他のアクセスポイントに配布してもよい。加えてシステム内の各アクセスポイントは、それぞれの個別負荷条件を互いに知らせるために互いに直接通信してもよい。
【0169】
ブロック1504で表すように、アクセス端末110の送信電力表示は、上記パラメータに基づいて定義される。この表示は、例えば、最大許容電力値、瞬間電力値、あるいはトラヒック対パイロット(T2P)表示に関するものであってもよい。
【0170】
態様によっては、アクセス端末110の最大送信電力値は、アクセス端末110がアクセスポイント106において誘発してもよい干渉を推定することによって定義される。この干渉は、例えば、アクセス端末110から受け取られる測定報告から導出される伝搬損情報などに基づいて推定されてもよい。例えばアクセス端末110は、アクセスポイント104までの伝搬損失におけるアクセスポイント106までの伝搬損失を決定してもよい。この情報に基づき、アクセスポイント104は、アクセスポイント104がアクセス端末110から受信する信号の信号強度に基づいてアクセスポイント106において誘発される電力(例えば、干渉の量)を決定してもよい。よってアクセスポイント104は、上記測定値に基づいてアクセス端末110での最大許容送信電力を決定してもよい(例えば、最大送信電力がある量だけ低減されてもよい)。
【0171】
態様によっては、アクセス端末の現在の送信電力を制御するために瞬間電力値が生成されてもよい。例えば、誘発される干渉の量が閾値以上である場合には、アクセス端末110は、これの送信電力を(例えば、特定の量だけ、又は指定される値まで)低減するように指示されてもよい。
【0172】
場合によっては、電力制御動作は、1以上のパラメータに基づいてもよい。例えば、アクセスポイント104がアクセスポイント106からビジービットを受信する場合、アクセスポイント104は、測定報告からの情報を利用して、アクセスポイント106における干渉がアクセス端末110によって生じているかどうかを判定してもよい。
【0173】
次に図16を参照すると、実装形態によっては、ブロック1504で生成される送信電力表示は、最大アップリンクT2Pに関するものであってもよい。さらに場合によっては、この値は、ダウンリンクSINRの関数として定義されてもよい。図16の波形1602には、ダウンリンクSINRをアップリンクT2Pに関連付ける関数の一例が示されている。この事例では、アップリンクT2Pの適用は、ダウンリンクSINRが減少するに従って低減されてもよい。このようにして、不平衡リンクにおけるアクセス端末からのアップリンク干渉が制限されるかもしれない。図16の例に示すように、アクセス端末には、ある量の最小重みが保証されるような最小T2P値1604が定義されてもよい。加えて、最大T2P値1606も定義されてもよい。態様によっては、各アクセス端末に割当てられるアップリンクT2Pは、各アクセス端末の電力余裕の最小値又は(図16に示すような)ダウンリンクSINRに基づく関数によって制限されてもよい。実装形態(3GPPなど)によっては、上記機能は、アクセス端末からのCQIフィードバックにアクセスするアクセスポイントでアップリンクスケジューラによって提供されてもよい。
【0174】
図15に戻って、ブロック1506で表すように、実装形態によっては、アクセスポイントに対するライズ・オーバ・サーマル(rise-over-thermal)(「RoT」)閾値を負荷制御のために通常の値を上回って増大させてもよい。例えば、場合によっては、RoT閾値に制限が設けられなくてもよい。場合によっては、RoT閾値は、アップリンクのリンクバジェット又はアクセスポイントにおける飽和レベルによってのみ制限される値まで上昇させてもよい。例えば、上限閾値RoTは、アクセスポイント104において、関連する各アクセス端末が、これの電力余裕によって許容される最高のT2Pレベルで動作することを可能にする所定の値まで増大されてもよい。
【0175】
このようなRoT閾値の増大を可能にすることによって、アクセスポイントは、これの総受信信号強度を制御してもよい。これは、アクセスポイントが(例えば、隣接アクセス端末から)高レベルの干渉を受けている状況下では有利であるかもしれない。しかし、RoT閾値に限界がない場合、近隣のセル内のアクセス端末は、互いに相手からの干渉を克服するための電力競合に陥ることもある。例えばこれらのアクセス端末は、これらの最大アップリンク送信電力(23dBmなど)で飽和し、この結果、マクロ・アクセス・ポイントにおいて著しい干渉を招くかもしれない。このような競合状態を防ぐために、アクセス端末の送信電力は、RoT閾値の増大の結果として低減されてもよい。場合によっては、このような競合状態は、(例えば、図16に関連して上述したような)最大アップリンクT2P制御方式を利用して回避されてもよい。
【0176】
ブロック1508で表すように、前述の技法の1つ以上を使用して計算される送信電力値(最大電力、瞬間電力、又はT2Pなど)の表示は、アクセス端末110の送信電力を制御するためにアクセス端末110に送られてもよい。このようなメッセージは、直接送られても、間接的に送られてもよい。前者の一例としては、アクセス端末110に新しい最大電力値を知らせるのに明示的シグナリングが使用されてもよい。後者の一例としては、アクセスポイント104は、T2Pを調整してもよく、(場合によっては何らかの変更の後の)アクセスポイント106からの負荷表示をアクセス端末110に転送してもよい。次いで、アクセス端末110は、このパラメータを使用して、最大電力値を決定してもよい。
【0177】
次に図17を参照すると、実装形態によっては、干渉を軽減するために信号減衰率が調整されてもよい。このようなパラメータは、雑音指数又は減衰を含んでもよい。このようなパディング又は信号減衰の量は、(例えば、本明細書で論じるような)他のノードから測定される信号強度、又はアクセスポイント間で交換される(例えば、干渉を示す)特定の信号伝達メッセージに基づいて動的に調整されてもよい。このようにしてアクセスポイント104は、近隣のアクセス端末によって誘発される干渉を補償してもよい。
【0178】
ブロック1702で表すように、アクセス端末104は、(例えば、前述のような)電力制御関連の信号を受信してもよい。ブロック1704及び1706で表すように、アクセスポイント104は、関連するアクセス端末又は関連しないアクセス端末からの受信信号強度が閾値レベル以上であるかどうか判定してもよい。閾値レベル以上でない場合、アクセスポイント104は、引き続き電力制御関連の信号を監視する。閾値レベル以上である場合、アクセスポイント104は、ブロック1708で減衰率を調整する。例えば、受信信号強度の増大に応答して、アクセスポイント104は、これの雑音指数又は受信側減衰を増大させてもよい。ブロック1710で表すように、アクセスポイント104は、(例えば、アクセスポイント104に課せられる雑音指数又はアップリンク減衰を克服するために)減衰率の増加の結果としてこれらのアクセス端末のアップリンク送信電力を増加するためその関連するアクセス端末に送信電力制御メッセージを送信してもよい。
【0179】
態様によっては、アクセスポイント104は、関連しないアクセス端末から受信される信号を関連するアクセス端末から受信する信号から区別してもよい。このようにしてアクセス端末104は、これに関連するアクセス端末の送信電力を適切に調整してもよい。例えば、(例えば、1つだけしか関連するアクセス端末がないかどうかに応じて)関連と非関連アクセス端末からの信号に応答して異なる調整が行われてもよい。
【0180】
別の実施形態では、干渉除去が、あるアクセスポイントによって、このアクセスポイントによるサービス提供を受けないアクセス端末のために、又はアクティブなアクセスポイントのセットに含まれないアクセス端末のために行われてもよい。この目的ために、(全てのアクセス端末からスクランブル符号を受け取る)全てのアクセスポイントの間で、(W−CDMAもしくはHSPAにおける)スクランブル符号又は(1xEV−DOにおける)ユーザ・ロング・コード(user long code)が共用されてもよい。この後アクセスポイントは、個々のアクセス端末情報を復号し、個々のアクセス端末と関連する干渉を除去する。
【0181】
態様によっては、本明細書の教示は、大規模なサービスエリア(例えば、通常ではマクロ・セル・ネットワークと呼ばれる、3Gネットワークのような広域セルラネットワーク)、及びより小規模なサービスエリア(例えば、住宅型又はビルディング型ネットワーク環境)を含むネットワークにおいて使用されてもよい。アクセス端末(access terminal)(「AT」)は、このようなネットワークを移動する際に、ある場所では大規模サービスエリアを提供するアクセスノード(access node)(「AN」)によるサービス提供を受け、別の場所においては、より小規模なサービスエリアを提供するアクセスノードによるサービス提供を受ける場合がある。態様によっては、より小規模のサービスエリアのノードは、増分容量増加、建物内サービスエリア、及び(例えば、よりロバストなユーザ体験のための)様々なサービスを提供するのに使用されてもよい。本明細書の考察では、比較的広いエリアに及ぶサービスエリアを提供するノードをマクロノードという。比較的狭いエリア(例えば、住宅)に及ぶサービスエリアを提供するノードをフェムトノードという。マクロエリアより小さく、フェムトエリアより大きいエリアに及ぶサービスエリアを提供する(例えば、一商業ビル内のサービスエリアを提供する)ノードをピコノードという。
【0182】
マクロノード、フェムトノード、又はピコノードと関連するセルを、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、又はピコセルという。実装形態によっては、各セルはさらに、1以上のセクタと関連されてもよい(例えば、分割されてもよい)。
【0183】
様々な用途においては、マクロノード、フェムトノード、又はピコノードを指すのに他の用語も使用されてもよい。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、ENodeB、マクロセルなどとして構成され、これらの名称で呼ばれてもよい。またフェムトノードも、Home NodeB、Home eNodeB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとしてとしても構成され、これらの名称で呼ばれてもよい。
【0184】
図18に、本明細書の教示が実施されてもよい、多数のユーザをサポートするように構成された無線通信システム1800を示す。システム1800は、例えばマクロセル1802A〜1802Gといった複数のセル1802に通信を提供し、各セルは対応するアクセスノード1804(アクセスノード1804A〜1804Gなど)によるサービス提供を受ける。図18に示すように、アクセス端末1806(アクセス端末1806A〜1806Lなど)は、時間の経過と共にシステム全体の様々な場所に配置されてもよい。各アクセス端末1806は、例えば、このアクセス端末1806がアクティブであるかどうか、及びアクセス端末1806がソフトハンドオフ中であるかどうかに応じて、任意の瞬間において順方向リンク(forward link)(「FL」)及び/又は逆方向リンク(reverse link)(「RL」)上で1以上のアクセスノード1804と通信してもよい。無線通信システム1800は、広い地理的領域にわたってサービスを提供してもよい。例えば、マクロセル1802A〜1802Gは、近隣にあるいくつかのブロックをカバーしてもよい。
【0185】
図19に、1以上のフェムトノードがネットワーク環境内に配置されている例示的通信システム1900を示す。具体的には、システム1900は、比較的小規模なネットワーク環境に(例えば、一戸以上のユーザ住宅1930に)設置された複数のフェムトノード1910(フェムトノード1910Aや1910Bなど)を含む。各フェムトノード1910は、DSLルータ、ケーブルモデム、無線リンク、又は他の接続手段(不図示)を介して、WAN1940(インターネットなど)及び移動体通信事業者コアネットワーク1950に結合されてもよい。以下で論じるように、各フェムトノード1910は、関連するアクセス端末1920(アクセス端末1920Aなど)、及び任意選択で、無関係なアクセス端末1920(アクセス端末1920Bなど)にもサービス提供するように構成されてもよい。言い換えると、フェムトノード1910へのアクセスは、所定のアクセス端末1920が指定された(ホームなどの)(1以上の)フェムトノード1910のセットによるサービス提供を受け、指定外のフェムトノード1910(近隣のフェムトノード1910など)によるサービス提供は受けないように制限されてもよい。
【0186】
図20に、それぞれがいくつかのマクロ・サービスエリア2004を含む、いくつかの追跡エリア2002(又は径路選択エリアもしくは位置決めエリア)が定義されているサービスエリアマップ2000の一例を示す。図20において、追跡エリア2002A、2002B、及び2002Cと関連する各サービスエリアは輪郭が幅広い線で描かれており、マクロ・サービスエリア2004は六角形で表されている。また、追跡エリア2002はフェムト・サービスエリア2006も含む。この例では、フェムト・サービスエリア2006(フェムト・サービスエリア2006Cなど)は、それぞれ、マクロ・サービスエリア2004(例えば、マクロ・サービスエリア2004B)の内部に図示されている。しかし、フェムト・サービスエリア2006は、1つのマクロ・サービスエリア2004内に完全には含まれない場合もあることを理解すべきである。実際には、所定の追跡エリア2002又はマクロ・サービスエリア2004と共に多数のフェムト・サービスエリア2006が定義されてもよい。また、所定の追跡エリア2002又はマクロ・サービスエリア2004内では、1以上のピコ・サービスエリア(不図示)も定義されてもよい。
【0187】
図19に戻って、フェムトノード1910の所有者は、例えば、移動体通信事業者コアネットワーク1950によって提供される3G移動体通信サービスといった移動体通信サービスに加入してもよい。加えてアクセス端末1920は、マクロ環境と、より小規模(例えば住宅用)ネットワーク環境の両方で動作できてもよい。言い換えると、アクセス端末1920の現在の場所に応じて、アクセス端末1920は、マクロセル移動体通信ネットワーク1950のアクセスノード1960によって、又はフェムトノード1910のセット(例えば、対応するユーザ住宅1930内にあるフェムトノード1910Aや1910B)のいずれか1つによってサービス提供されてもよい。例えば、加入者が外出しているときには、この加入者は、標準的なマクロ・アクセス・ノード(例えば、ノード1960)によるサービス提供を受け、自宅にいるときには、フェムトノード(例えば、ノード1910A)によるサービス提供を受ける。この場合フェムトノード1920は、既存のアクセス端末1920との後方互換性を有してもよいことを理解すべきである。
【0188】
フェムトノード1910は、単一の周波数上で配置されてもよく、あるいは、複数の周波数上で配置されてもよい。個々の構成に応じて、この単一の周波数あるいは複数の周波数のうちの1つ又は複数が、マクロノード(例えば、ノード1960)によって使用される1以上の周波数とオーバーラップする場合もある。
【0189】
態様によっては、アクセス端末1920は、このような接続が可能なときはいつでも好ましいフェムトノード(例えば、アクセス端末1920のホーム・フェムト・ノード)に接続するように構成されてもよい。例えば、アクセス端末1920は、これがユーザの住宅1930内にあるときはいつでも、ホーム・フェムト・ノード1910とだけ通信することが望まれるかもしれない。
【0190】
態様によっては、アクセス端末1920が、マクロ・セルラ・ネットワーク1950内で動作するが、(例えば、好ましいローミングリストで定義されるように)これの最も好ましいネットワーク上になければ、アクセス端末1920は、より良いシステムの再選択(Better System Reselection)(「BSR」)を使用して、最も好ましいネットワーク(例えば、好ましいフェムトノード1910)を探索し続けてもよく、これは、利用可能なシステムを周期的にスキャンして、より良いシステムが現在利用できるかどうか判定し、これに続いて、このような好ましいシステムと結び付こうとすることを含んでもよい。この取得エントリに関して、アクセス端末1920は、特定の帯域及び通信路を求める探索を制限してもよい。例えば、最も好ましいシステムの探索が周期的に繰り返されてもよい。好ましいフェムトノード1910が見つかると、アクセス端末1920は、これのサービスエリア内に入るためにフェムトノード1910を選択する。
【0191】
態様によっては、フェムトノードが制限されてもよい。例えば所定のフェムトノードは、ある特定のアクセス端末にある特定のサービスだけを提供してもよい。いわゆる制限(又は閉鎖)関連性を有する配置において、所定のアクセス端末は、マクロセル移動体通信ネットワークと、定義されたフェムトノードのセット(例えば、対応するユーザ住宅1930内に置かれたフェムトノード1910)によってのみサービス提供されてもよい。実装形態によっては、ノードは、少なくとも1つのノードについて、シグナリング、データアクセス、登録、ページング、又はサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されてもよい。
【0192】
態様によっては、(閉塞型加入者グループホームノードB(Closed Subscriber Group Home NodeB)とも呼ばれる)制限フェムトノードとは、制限アクセス端末の規定のセットにサービスを提供するフェムトノードである。このセットは、必要に応じて一次的に、又は永続的に拡張されてもよい。態様によっては、閉鎖型加入者グループ(「CSG」)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リストを共用するアクセスノード(例えば、フェムトノー)のセットとして定義されてもよい。ある領域内の全てのフェムトノード(又は全ての制限フェムトノード)が動作する通信路をフェムト通信路という。
【0193】
よって、所定のフェムトノードと所定のアクセス端末の間には様々な関係が存在してもよい。例えば、アクセス端末から見ると、開放型フェムトノードとは、制限される関連性を持たないフェムトノードをいう。制限フェムトノードとは、(例えば、関連性及び/又は登録について制限される)何らかのやり方で制限されるフェムトノードをいう。ホーム・フェムト・ノードとは、アクセス端末がそこでアクセスし、働きかけることを許可されるフェムトノードをいう。ゲスト・フェムト・ノードとは、アクセス端末がそこでアクセスし、働きかけることを一時的に許可されるフェムトノードをいう。無関係なフェムトノードとは、おそらくは緊急事態(例えば、911通報)を除いて、アクセス端末がそこでアクセスすることも、働きかけることも許可されないフェムトノードをいう。
【0194】
制限フェムトノードから見ると、ホームアクセス端末とは、制限フェムトノードにアクセスすることを許可されるアクセス端末をいう。ゲストアクセス端末とは、制限フェムトノードへの一時的なアクセス権を有するアクセス端末をいう。無関係なアクセス端末とは、例えば、911通報のような緊急事態を除いて、制限フェムトノードにアクセスすることを許可されないアクセス端末(例えば、制限フェムトノードに登録するための証明書又は許可を持たないアクセス端末)をいう。
【0195】
便宜上、本開示には、フェムトノードの状況における様々な機能が示されている。しかし、ピコノードも、より広いサービスエリアのために同じ又は同様の機能を提供してもよいことを理解すべきである。例えば、ピコノードが制限を受けてもよく、ホーム・ピコ・ノードが所定のアクセス端末について定義されてもよく、以下同様である。
【0196】
無線多元接続通信システムは、複数の無線アクセス端末のための通信を同時にサポートしてもよい。前述のように各端末は、順方向リンク及び逆方向リンク上の伝送によって1以上の基地局と通信してもよい。順方向リンク(又はダウンリンク)は、基地局から端末までの通信リンクを指し、逆方向リンク(又はアップリンク)は、端末から基地局までの通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力システム、多入力多出力(「MIMO」)システム、又は他の何らかの種類のシステムを介して確立されてもよい。
【0197】
MIMOシステムは、データ伝送に複数(NT個)の送信アンテナ及び複数(NR個)の受信アンテナを用いる。NT個の送信アンテナ及びNR個の受信アンテナによって形成されるMIMO通信路は、空間通信路とも呼ばれるNS個の独立の通信路に分解され、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立の通信路はそれぞれ1次元に対応する。MIMOシステムは、複数の送信アンテナ及び受信アンテナによって生じる次元数の追加が利用される場合には、性能の改善(より高いスループット及び/又はより大きな信頼性など)を実現してもよい。
【0198】
MIMOシステムは、時分割複信(「TDD」)及び周波数分割複信(「FDD」)をサポートしてもよい。TDDシステムにおいては、相反定理(reciprocity principle)により逆方向リンク通信路から順方向リンク通信路の推定が可能になるように、順方向と逆方向のリンク伝送が同じ周波数領域上に置かれる。これは、アクセスポイントにおいて複数のアンテナが利用できるときに、アクセスポイントが、順方向リンク上の送信ビーム形成利得を抽出することを可能にする。
【0199】
本明細書の教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するために様々な構成部分を用いるノード(機器など)に組み込まれ得る。図21に、ノード間の通信を円滑化するのに用いられ得るいくつかの例示的構成部分を示す。具体的には、図21には、MIMOシステム2100の無線機器2110(アクセスポイントなど)と、無線機器2150(アクセス端末など)とが示されている。機器2110では、いくつかのデータストリームのためのトラヒックデータが、データ源2112から送信(「TX」)データプロセッサ2114に提供される。
【0200】
態様によっては、各データストリームは、個々の送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ2114は、各データストリームが符号化データを提供するために選択される個々の符号化方式に基づき、各データストリームごとにトラヒックデータを書式設定し、符号化し、インターリーブする。
【0201】
各データストリームごとの符号化データは、OFDMの技法を使用し、パイロットデータと共に多重化されてもよい。パイロットデータは、通常は、周知のやり方で処理され、受信側システムにおいて通信路応答を推定するのに使用されてもよい周知のデータパターンである。次いで、データストリームごとの多重化されたパイロット及び符号化データは、各データストリームが変調記号を提供するために選択された個々の変調方式(BPSK、QSPK、M−PSK、M−QAMなど)に基づいて変調される(すなわち記号マップが施される)。データストリームごとのデータ転送速度、符号化及び変調は、プロセッサ2130によって実行される命令によって決定されてもよい。データメモリ2132は、プロセッサ2130又は機器2110の他の構成部分によって使用されるプログラムコード、データ、及び他の情報を記憶してもよい。
【0202】
次いで、全てのデータストリームの変調記号が、TX MIMOプロセッサ2120に提供され、プロセッサ2120はさらに(OFDMなどの)変調記号を処理してもよい。次いでTX MIMOプロセッサ2120は、2122Tを介してNT個の送信機(「XCVR」2122A)にNT個の変調記号ストリームを提供する。態様によっては、TX MIMOプロセッサ2120は、データストリームの記号と、記号がそこから送信されるアンテナとにビーム形成重みを適用する。
【0203】
各トランシーバ2122は、個々の記号ストリームを受信し、これを処理して、1以上のアナログ信号を提供し、さらに、これらのアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリング、アップコンバート)して、MIMO通信路を介した伝送に適する変調信号を提供する。次いで、トランシーバ2122A〜2122TからのNT個の変調信号が、それぞれ、NT個のアンテナ2124A〜2124Tから送信される。
【0204】
機器2150では、送信された変調信号がNR個のアンテナ2152A〜2152Rによって受信され、各アンテナ2152からの受信信号が個々のトランシーバ(「XCVR」)2154A〜2154Rに提供される。各トランシーバ2154は、個々の受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート)し、調整された信号をディジタル化してサンプルを提供し、これらのサンプルをさらに処理して対応する「受信」記号ストリームを提供する。
【0205】
次いで、受信(「RX」)データプロセッサ2160は、NR個のトランシーバ2154からのNR個の受信記号ストリームを受信し、これらを個々の受信側処理技法に基づいて処理して、NT個の「検出」記号ストリームを提供する。次いで、RXデータプロセッサ2160は、各検出記号ストリームを復調し、デインターリーブし、復号してデータストリームのトラヒックデータを回復する。RXデータプロセッサ2160による処理は、機器2110においてTX MIMOプロセッサ2120及びTXデータプロセッサ2114によって行われた処理と相補的なものである。
【0206】
プロセッサ2170は、どのプリコーディング行列を使用するかを周期的に決定する(後述する)。プロセッサ2170は、行列指数部分と階数値部分とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ2172は、プロセッサ2170又は機器2150の他の構成部分によって使用されるプログラムコード、データ、及び他の情報を記憶してもよい。
【0207】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々な種類の情報を備えることができる。次いで逆方向リンクメッセージは、データ源2136からのいくつかのデータストリームのトラヒックデータも受けるTXデータプロセッサ2138によって処理され、変調器2180によって変調され、トランシーバ2154A〜2154Rによって調整され、機器2110に返送される。
【0208】
機器2110では、機器2150からの変調信号がアンテナ2124によって受信され、トランシーバ2122によって調整され、復調器(「DEMOD」)2140によって復調され、RXデータプロセッサ2142によって処理されて、機器2150によって送信された逆方向リンクメッセージが取り出される。次いでプロセッサ2130は、ビーム形成重みを決定するのにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、次いで、取り出されたメッセージを処理する。
【0209】
図21には、通信構成部分が、本明細書で教示する干渉制御動作を行う1以上の構成部分を含んでもよいことも示されている。例えば、干渉制御構成部分2190は、プロセッサ2130及び/又は機器2110の他の構成部分と協働して、本明細書で教示するように別の機器(例えば、機器2150)との間で信号を送信/受信してもよい。同様に、干渉制御構成部分2192も、プロセッサ2170及び/又は機器2150の他の構成部分と協働して、別の機器(例えば、機器2110)との間で信号を送信/受信してもよい。各機器2110、2150ごとに、前述の構成部分の2つ以上の機能が、単一の構成部分によって提供されてもよいことを理解すべきである。例えば、単一の処理構成部分が、干渉制御構成部分2190とプロセッサ2130の機能を提供してもよく、単一の処理構成部分が、干渉制御構成部分2192とプロセッサ2170の機能を提供してもよい。
【0210】
本明細書の教示は、様々な種類の通信システム及び/又はシステム構成部分に組み込まれてもよい。態様によっては、本明細書の教示は、利用可能なシステムリソースを共用することによって(例えば、帯域幅、送信電力、符号化、インターリーブ、などの1つ以上を指定することによって)複数のユーザとの通信をサポートすることができる、多元接続システムに用いられてもよい。例えば、本明細書の教示は、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access)(「CDMA」)システム、多重搬送波CDMA(Multiple-Carrier CDMA)(「MCCDMA」)システム、広帯域CDMA(Wideband CDMA)(「W−CDMA」)、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access)(「HSPA」、「HSPA+」)システム、時分割多元接続(Time Division Multiple Access)(「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access)(「FDMA」)システム、シングルキャリアFDMA(Single-Carrier FDMA)(「SC−FDMA」)システム、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)(「OFDMA」)システム、又は他の多元接続の技法のうちのいずれか1つ又はこれらの組み合わさったものに適用されてもよい。本明細書の教示を用いる無線通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、及び他の規格といった1以上の規格を実施するように設計されてもよい。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線接続(Universal Terrestrial Radio Access)(「UTRA」)、cdma2000、又は他の何らかの技術といった無線技術を実施してもよい。UTRAは、W−CDMA及び低チップレート(Low Chip Rate)(「LCR」)を含む。cdma2000技術は、IS−2000、IS−95及びIS−856の各規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動体通信のためのグローバルシステム(Global System for Mobile Communications)(「GSM(登録商標)」)といった無線技術を実施してもよい。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(Evolved UTRA)(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などといった無線技術を実施してもよい。UTRA、E−UTRA、及びGSMは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System)(「UMTS」)の一部である。本明細書の教示は、3GPPロング・ターム・エボルーション(Long Term Evolution)(「LTE」)システム、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(Ultra-Mobile Broadband)(「UMB」)システム、及び別種のシステムにおいて実施されてもよい。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。本開示のいくつかの態様は3GPPの用語を使用して説明されてもよいが、本明細書の教示は、3GPP(リリース99、5、6、7)技術にも、3GPP2(IxRTT、1xEV−DOリリースO、改訂版A、改訂版B)技術及び他の技術にも適用されてもよいことを理解すべきである。
【0211】
本明細書の教示は、様々な装置(ノードなど)に組み込まれ(様々な装置内で実施され、又は実行され)得る。態様によっては、本明細書の教示に従って実施されるノード(無線ノードなど)は、アクセスポイント又はアクセス端末を備えることができる。
【0212】
例えばアクセス端末は、ユーザ装置、加入者局、加入者ユニット、移動局、モバイル、移動ノード、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザ機器、又は他の何らかの用語のものを備え、これらとして実施され、又はこれらの名称で呼ばれ得る。実装形態によっては、アクセス端末は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol)(「SIP」)電話、無線ローカルループ(wireless local loop)(「WLL」)局、携帯情報端末(personal digital assistant)(「PDA」)、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、又は無線モデムに接続された他の何らかの適切な処理装置を備えていてもよい。したがって、本明細書で教示する1以上の態様は、電話機(セルラ電話やスマートフォンなど)、コンピュータ(ラップトップなど)、携帯用通信機器、携帯用コンピューティング機器(PDA(personal data assistant)など)、娯楽機器(音楽機器、ビデオ機器、衛星無線機など)、全地球測位システム機器、又は無線媒体を介して通信するように構成された他の任意の適切な機器に組み込まれ得る。
【0213】
アクセスポイントは、NodeB、eNodeB、無線ネットワークコントローラ(radio network controller)(「RNC」)、基地局(base station)(「BS」)、無線基地局(radio base station)(「RBS」)、基地局コントローラ(base station controller)(「BSC」)、無線基地局装置(base transceiver station)(「BTS」)、トランシーバ機能(transceiver function)(「TF」)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(basic service set)(「BSS」)、拡張サービスセット(extended service set)(「ESS」)、又は他の何らかの類似の用語のものを備え、これらとして実施され、又はこれらの名称で呼ばれ得る。
【0214】
態様によっては、ノード(アクセスポイントなど)は、通信システム用のアクセスノードを備えることができる。このようなアクセスノードは、ネットワークへの有線又は無線の通信リンクを介して、例えば、ネットワーク(例えば、インターネットやセルラネットワークといった広域ネットワーク)のための、又はネットワークへの接続を提供してもよい。したがって、アクセスノードは、別のノード(例えば、アクセス端末)がネットワーク又は他の何らかの機能にアクセスすることを可能にしてもよい。加えて、これらのノードの一方又は両方が携帯式であってもよく、場合によっては、比較的携帯しにくいものであってもよいことを理解すべきである。
【0215】
また、無線ノードは、(例えば、有線接続を介して)無線以外で情報を送信及び/又は受信することもできることを理解すべきである。よって、本明細書で論じるような受信機及び送信機は、非無線媒体を介して通信するための適切な通信インターフェース構成部分(電気的又は光学的インターフェース構成部分など)を含んでいてもよい。
【0216】
無線ノードは、任意の適切な無線通信技術に基づき、又は別様にこれをサポートする1以上の無線通信リンクを介して通信してもよい。例えば、態様によっては、無線ノードがネットワークと関連していてもよい。態様によっては、ネットワークは、ローカル・エリア・ネットワーク又は広域ネットワークを含めてもよい。無線機器は、本明細書で論じたような様々な無線通信技術、プロトコル、又は規格(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど)のうちの1つ以上をサポートし、又は別様に使用してもよい。同様に無線ノードは、様々な対応する変調又は多重化方式のうちの1つ以上をサポートし、又は別様に使用してもよい。よって無線ノードは、上記又は他の無線通信技術を使用する1以上の無線通信リンクを確立し、これらを介して通信するのに適する構成部分(エアインターフェースなど)を含んでいてもよい。例えば無線ノードは、無線媒体を介した通信を円滑化する様々な構成部分(信号発生器や信号プロセッサなど)を含んでもよい関連送信側及び受信側の構成部分を有する無線トランシーバを含めてもよい。
【0217】
本明細書に示す各構成部分は、様々なやり方で実施されてもよい。図22〜図30を参照すると、装置2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、及び3000が、一連の相互に関連する機能ブロックとして表されている。態様によっては、これらのブロックの機能は、1以上のプロセッサ構成部分を含む処理システムとして実施されてもよい。態様によっては、これらのブロックの機能は、例えば、1以上の集積回路(ASICなど)の少なくとも一部分などを使用して実施されてもよい。本明細書で論じるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連構成部分、又はこれらの何らかの組み合わせを含んでもよい。また、これらのブロックの機能は、本明細書で教示する他の何らかのやり方で実施されてもよい。態様によっては、図22〜図23における破線ブロックのうちの1つ以上は任意選択のものである。
【0218】
装置2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、及び3000は、様々な図に関連して前述した各機能のうちの1つ以上を果たしてもよい1以上のモジュールを含んでもよい。態様によっては、干渉コントローラ320又は干渉コントローラ322の1以上の構成部分は、例えば、HARQインターレース手段2202、プロファイル指定手段2302、位相オフセット手段2402、同定手段2502、スペクトルマスク手段2602、拡散符号手段2702、処理手段2802、送信電力手段2902、又は減衰率手段3004などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、通信コントローラ326又は通信コントローラ328は、例えば、手段2204、2304、2404、2504、2604、2704、又は2904に関する機能を提供してもよい。態様によっては、タイミングコントローラ332又はタイミングコントローラ334は、例えば、タイミング手段2206、2506、又は2706などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、通信コントローラ330は、例えば、受信手段2802などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、信号プロセッサ366は、例えば処理手段2804などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、トランシーバ302又はトランシーバ304は、例えば、信号決定手段3002などに関する機能を提供してもよい。
【0219】
本明細書で「第1の」、「第2の」などといった指定を使用して要素を指す場合、これは一般には、これらの要素の量又は順序を制限するものではないことを理解すべきである。そうでなく、本明細書ではこれらの指定は、2つ以上の要素、又はある要素のインスタンスを区別する便宜上の方法として使用するものである。よって、第1の要素及び第2の要素への言及は、そこでただ2つだけの要素が用いられ得ることを意味するものでも、第1の要素が何らかのやり方で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものでもない。また、特に指示しない限り、要素のセットは1以上の要素を含んでもよい。
【0220】
情報及び信号が、多種多様な技術及び技法のいずれかを使用して表されてもよいことを当業者は理解するはずである。例えば、以上の説明全体において言及されてもよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界又は磁性粒子、光場又は光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0221】
さらに、本明細書で開示する態様と関連して示される様々な例示的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップはいずれも、電子ハードウェア(情報源符号化又は他の何らかの技法を使用して設計されてもよいディジタル実装、アナログ実装、又は両者の組み合わせなど)として、(本明細書で便宜的に「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と呼ぶ)命令を組み込んだ様々な形のプログラム又は設計符号として、あるいは両者の組み合わせとして実施されてもよいことも、当業者は理解するはずである。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な例示的構成部分、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、以上においては一般に、これらの機能の観点から説明されている。このような機能がハードウェアとして実施されるか、それともソフトウェアとして実施されるかは、個々の用途及びシステム全体に課される設計制約条件に左右される。当業者は、前述の機能を、各個別用途のために様々なやり方で実施してもよいが、このような実装上の判断は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0222】
本明細書で開示の態様と関連して示した様々な例示的論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(integrated circuit)(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイントの内部で、又はこれらによって実施されてもよい。ICは、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor)(DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit)(「ASIC」)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array)(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(programmable logic device)(PLD)、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成部分、電気的構成部分、光学的構成部分、機械的構成部分、又は本明細書で示す諸機能を果たすように設計されたこれらの任意の組み合わせを備えることができ、IC内、ICの外部、又はこれらの両方に置かれたコード又は命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替としてこのプロセッサは、任意の従来からのプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械とすることもできる。またプロセッサは、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用された1以上のマイクロプロセッサ、あるいは他の任意のこのような構成など、コンピューティングデバイスの組み合わせとしても実施されてもよい。
【0223】
開示のプロセスにおけるステップの特定の順序又は階層はいずれも、例示的手法の一例であることが理解される。各プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、設計上の選択に基づき、本開示の範囲を超えずに再編成されてもよいことが理解される。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的順序で提示するものであり、提示される特定の順序又は階層だけに限定するためのものではない。
【0224】
前述の各機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせとして実施されてもよい。ソフトウェアとして実施される場合、各機能は、コンピュータ可読媒体上で1以上の命令又はコードとして記憶され、又は伝送されてもよい。コンピュータ可読媒体には、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を円滑化に行わせる任意の媒体を含む通信媒体の両方が含まれる。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされてもよい任意の利用可能な媒体とすることができる。一例をあげると、それだけに限らないが、このようなコンピュータ可読媒体には、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又は他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶又は他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のプログラムコードを命令又はデータ構造として搬送又は記憶するのに使用することができ、コンピュータによってアクセスされてもよい他の任意の媒体が含まれ得る。また、任意の接続も当然ながらコンピュータ可読媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、ディジタル加入者線(digital subscriber line)(DSL)、又は赤外線、電波、マイクロ波といった無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他の遠隔情報源から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、DSL、又は赤外線、電波、マイクロ波といった無線技術は、媒体の定義に含まれる。「disk」及び「disc」は、本明細書で使用する場合、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク及びブルーレイディスクを含み、diskは通常、データを磁気的に再生し、discはレーザを用いてデータを光学的に再生するものである。また、上記のものの組み合わさったものも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。要約すると、コンピュータ可読媒体は、任意の適切なコンピュータプログラム製品として実施されてもよいことを理解すべきである。
【0225】
開示の態様の以上の説明は、当業者が本開示を作成し、又は使用することを可能にするために提供するものである。当業者にはこれらの態様への様々な改変が容易に明らかになるはずであり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の態様にも適用されてもよい。よって本開示は、本明細書で示す態様だけに限定されるべきではなく、本発明には、本明細書で開示する諸原理及び新規の特徴と一致する最大限の範囲が許容されるべきである。
【技術分野】
【0001】
本出願は一般に無線通信に関し、より詳細には、通信性能を改善することに関するが、これに限定されない。
【背景技術】
【0002】
多数のユーザに様々な種類の通信(音声、データ、マルチメディアサービスなど)を提供するための無線通信システムが幅広く展開されている。高速のマルチメディア・データ・サービスの需要が急速に増大するにつれて、高度な性能を有する効率的でロバストな通信システムを実施するという課題が生じる。
【0003】
一般的な移動電話網基地局を補完するために、小規模サービスエリアの基地局が携帯電話によりロバストなインドア無線サービスエリアを提供するために配置(例えば、ユーザの自宅に配置)されてもよい。このような小規模サービスエリアの基地局は一般に、アクセスポイント基地局、Home NodeB、又はフェムトセル(femto cell)と呼ばれる。典型的には、このような小規模サービスエリアの基地局は、DSLルータ又はケーブルモデムを介してインターネット及び移動体通信事業者網に接続される。
【0004】
小規模サービスエリアの基地局の無線周波数(「RF」)サービスエリアは移動体通信事業者によっては最適化されないかもしれず、このような基地局の配置はアドホックとなるかもしれないので、RF干渉問題が生じるかもしれない。さらに、ソフトハンドオーバは小規模サービスエリアの基地局をサポートし得ないかもしれない。よって、無線ネットワークに対して改善された干渉管理の必要性がある。
【発明の概要】
【0005】
35U.S.C.第119条による優先権の主張
本出願は、本出願人による、2007年9月21日に出願された、整理番号071700P1の米国仮特許出願第60/974,428号、2007年9月21日に出願された、整理番号071700P2の米国仮特許出願第60/974,449号、2007年9月24日に出願された、整理番号071700P3の米国仮特許出願第60/974,794号、及び2007年10月3日に出願された、整理番号071700P4の米国仮特許出願第60/977,294号の利益及び優先権を主張するものであり、各出願の開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0006】
関連出願の相互参照
この出願は“INTERFERENCE MANAGEMENT UTILIZING HARQ INTERLACES,”と名称付けられた同時に出願され、共通に所有する米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U1;“INTERFERENCE MANAGEMENT EMPLOYING FRACTIONAL TIME REUSE,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U2;“INTERFERENCE MANAGEMENT UTILIZING POWER AND ATTENUATION PROFILES,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U4;“INTERFERENCE MANAGEMENT EMPLOYING FRACTIONAL FREQUENCY REUSE,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U5;及び“INTERFERENCE MANAGEMENT EMPLOYING FRACTIONAL CODE REUSE,”と名称付けられた米国特許出願番号 及び指定代理人整理番号071700U6に関する。各出願の開示は参照により本明細書に組み込まれる。
【0007】
本明細書の例示的態様の概要が以下に示される。ここでの用語態様の任意の参照は明細書の1以上の態様を参照してもよい。
【0008】
明細書はある態様では部分再利用技術を用いて干渉を管理することに関する。例えば、幾つかの態様では、部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックための一組の割当てハイブリッド自動繰返し要求(“HARQ”)インターレースの一部を使用することを含んでもよい。幾つかの態様では、部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックのために割当てられたタイムスロットの一部を用いることを含んでもよい。幾つかの態様では、部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックのために割当てられた周波数スペクトルの一部を用いることを含んでもよい。幾つかの態様では部分再利用はアップリンクトラフィック又はダウンリンクトラフィックのために割当てられた一組の拡散コード(例えば、SF16)の一部を用いることを含んでもよい。幾つかの態様では、そのような部分は隣接ノードが非重複資源を用いるように定義されても、割当てられてもよい。幾つかの態様では、そのような部分の定義及び割当は干渉関連フィードバックに基づいてもよい。
【0009】
明細書は幾つかの態様では電力管理関連技術を用いて干渉を管理することに関する。例えば、幾つかの態様では、アクセス端末の送信電力は非関連アクセスポイントで干渉を軽減するために制御されてもよい。幾つかの態様では、雑音係数又はアクセスポイントの受信減衰が1以上のアクセス端末からの信号に関連した受信信号強度に基づいて制御される。
【0010】
明細書は幾つかの態様では送信電力プロファイル及び/又は減衰プロファイルを用いて干渉を管理することに関する。例えば、ダウンリンク送信電力又はアップリンク受信継続は時間の関数としてノードで動的に変化してもよい。ここでは、異なるノードはノード間の干渉を軽減するためにプロファイルの異なる位相を用いてもよい。幾つかの態様では、プロファイルは干渉関連フィードバックに基づいて定義されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】通信システムのいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図2】例示的通信システムにおける構成部分のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図3】干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図4】HARQインターレースベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図5】送信電力プロファイルを利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図6】例示的送信電力プロファイルのいくつかの態様を示す簡略化した図である。
【図7】受信減衰プロファイルを利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図8】例示的受信減衰プロファイルのいくつかの態様を示す簡略化した図である。
【図9】タイムスロットベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図10】タイムスロットベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図11】周波数スペクトルベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図12】周波数スペクトルベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図13】拡散符号ベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図14】拡散符号ベースの部分再利用を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図15】送信電力制御を利用して干渉を管理するために行われてもよい動作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図16】例示的電力制御関数のいくつかの態様を示す簡略化した図である。
【図17】減衰率を動的に調整することによって干渉を管理するために行われてもよい操作のいくつかの例示的態様を示すフロー図である。
【図18】無線通信システムを示す簡略化した図である。
【図19】フェムトノードを含む無線通信システムを示す簡略化した図である。
【図20】無線通信のサービスエリアを示す簡略化した図である。
【図21】通信構成部分のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図22】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図23】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図24】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図25】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図26】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図27】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図28】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図29】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【図30】本明細書で教示する干渉を管理するように構成された装置のいくつかの例示的態様を示す簡略化したブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
慣例に従い、各図面に示す様々な特徴は縮尺通りでない場合もある。したがって、様々な特徴の寸法は、明確にするために適宜拡大、縮小される場合もある。加えて図面の中には、明確にするために簡略化されているものもある。よって各図面は、所定の装置(機器など)又は方法の全ての構成部分を示していない場合もある。最後に、本明細書及び各図全体を通して、類似の特徴を表すには類似の参照符号が使用されてもよい。
【0013】
以下で、本開示の様々な態様を説明する。本明細書の教示は、多種多様な形で実施することができ、本明細書で開示する具体的構造、機能、又はこれらの両方はいずれも単に代表的なものであるにすぎないことは明らかなはずである。本明細書の教示に基づけば、当業者は、本明細書で開示するある態様が他のどんな態様からも独立して実施されてもよく、これらの態様のうちの2つ以上が様々なやり方で組み合わされてもよいことを理解するはずである。例えば、1つの装置又は1つの方法は、本明細書で示す態様をいくつでも使用して実施されてもよい。加えて、このような装置又は方法は、本明細書で示す態様のうちの1つ又は複数に加えて、あるいはこれら以外に、他の構造、機能、又は構造及び機能を使用して実施されてもよい。さらに、一態様は一請求項の少なくとも1つの要素を備えることができる。
【0014】
図1に、配置されたノード(アクセスポイント102、104、106など)が、関連する地理的領域において設置されてもよく、又は関連する地理的領域全体にわたってローミングしてもよい他のノード(アクセス端末108、110、112など)のための無線接続を提供する場合の通信システム100の例示的態様を示す。態様によっては、アクセスポイント102、104、及び106は、WAN接続を円滑に行うために、1以上のネットワークノード(ネットワークノード114といった集中ネットワークコントローラなど)と通信してもよい。
【0015】
アクセスポイント104といったアクセスポイントは、ある特定のアクセス端末(アクセス端末110など)だけがこのアクセスポイントへのアクセスを許可されるように制限される場合もあり、他の何らかのやり方で制限される場合もある。このような場合、制限アクセスポイント及び/又はこれと関連するアクセス端末(アクセス端末110など)は、例えば、制限されないアクセスポイント(マクロ・アクセス・ポイント102など)、これと関連するアクセス端末(アクセス端末108など)、別の制限アクセスポイント(アクセスポイント106など)、又はこれと関連するアクセス端末(アクセス端末112など)などといった、システム100内の他のノードに干渉するかもしれない。例えば、所定のアクセス端末に最も近いアクセスポイントがこのアクセス端末のサービス提供アクセスポイントでない場合もある。したがって、このアクセス端末による伝送は、アクセス端末における受信に干渉するかもしれない。本明細書で論じるように、干渉を軽減するのには、部分再利用、電力制御、及び他の技法が用いられてもよい。
【0016】
システム100といったシステムの例示的動作を、図2のフロー図と併せてより詳細に論じる。便宜上、図2の動作(又は本明細書で論じ、又は教示する他の任意の動作)は、特定の構成部分(システム100の構成部分及び/又は図3に示すシステム300の構成部分など)によって行われるものと説明される。しかし、これらの動作は、別種の構成部分によって行われてもよく、異なる数の構成部分を使用して行われてもよいことを理解すべきである。また、本明細書に示す動作のうちの1つ又は複数が所定の実装形態において用いられない場合もあることも理解すべきである。
【0017】
例示のために、本開示の様々な態様を、相互にやりとりするネットワークノード、アクセスポイント、及びアクセス端末との関連で説明する。しかし、本明細書の教示は、別種の装置又は別の用語で呼ばれる装置に適用できる場合もあることを理解すべきである。
【0018】
図3に、本明細書の教示に従ってネットワークノード114(無線ネットワークコントローラなど)、アクセスポイント104、及びアクセス端末110に組み込まれ得るいくつかの例示的構成部分を示す。また、これらのノードの所定の1つについて示す構成部分は、システム100内の他のノードに組み込まれてもよいことを理解すべきである。
【0019】
ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、相互にやりとりし、他のノードともやりとりするトランシーバ302、304、及び306を含む。トランシーバ302は、信号を送る送信機308と、信号を受け取る受信機310とを含む。トランシーバ304は、信号を送る送信機312と、信号を受け取る受信機314とを含む。トランシーバ306は、信号を送る送信機316と、信号を受け取る受信機318とを含む。
【0020】
典型的な実装形態において、アクセスポイント104は、1以上の無線通信リンクを介してアクセス端末110とやりとりし、バックホールを介してネットワークノード114とやりとりする。これらのノード間又は様々な実装形態における他のノードの間では、無線リンク又は非無線リンクが用いられてもよいことを理解すべきである。したがって、トランシーバ302、304、及び306は、無線及び/又は非無線通信構成部分を含んでもよい。
【0021】
また、ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、本明細書で教示する干渉管理と併せて使用されてもよい様々な他の構成部分も含む。例えば、ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、干渉を軽減し、本明細書で教示する他の関連機能を提供する干渉コントローラ320、322、及び324を含んでもよい。干渉コントローラ320、322、及び324は、特定の種類の干渉管理を行う1以上の構成部分を含んでもよい。ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、他のノードとの通信を管理し、本明細書で教示する他の関連機能を提供する通信コントローラ326、328、及び330を含んでもよい。ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110は、それぞれ、他のノードとの通信を管理し、本明細書で教示する他の関連機能を提供するタイミングコントローラ332、334、及び336を含んでもよい。図3に示すこれら以外の構成部分については後で論じる。
【0022】
例示のために、干渉コントローラ320及び322は、いくつかのコントローラ構成部分を含むものとして図示されている。しかし実際には、所定の実装形態がこれらの構成部分全てを用いない場合もある。ここで、HARQコントローラ構成部分338又は340は、本明細書で教示するHARQインターレース動作に関連する機能を提供してもよい。プロファイルコントローラ構成部分342又は344は、本明細書で教示する送信電力プロファイル又は受信減衰動作に関連する機能を提供してもよい。タイムスロットコントローラ構成部分346又は348は、本明細書で教示するタイムスロット部分の動作に関連する機能を提供してもよい。スペクトル・マスク・コントローラ構成部分350又は352は、本明細書で教示するスペクトルマスク動作に関連する機能を提供してもよい。拡散符号コントローラ構成部分354又は356は、本明細書で教示する拡散符号動作に関連する機能を提供してもよい。送信電力コントローラ構成部分358又は360は、本明細書で教示する送信電力動作に関連する機能を提供してもよい。減衰率コントローラ構成部分362又は364は、本明細書で教示する減衰率動作に関連する機能を提供してもよい。
【0023】
図2に、ネットワークノード114、アクセスポイント104、及びアクセス端末110が、干渉管理(干渉軽減など)を実現するためにどのようにして相互に対話してもよいかを示す。態様によっては、これらの動作は、干渉を軽減するためにアップリンク及び/又はダウンリンクにおいて用いられてもよい。一般には、図2で示す1以上の技法が、以下で図4〜図18と併せて説明するより具体的な実装形態において用いられてもよい。したがって、明確にするために、これらのより具体的な実装形態の説明では、これらの技法について改めて説明しない場合もある。
【0024】
ブロック202で表すように、ネットワークノード114(干渉コントローラ320など)は、任意選択で、アクセスポイント104及び/又はアクセス端末110のための1以上の干渉管理パラメータを定義してもよい。このようなパラメータは様々な形態を取ってもよい。例えば、実装形態によっては、ネットワークノード114は、アップリンク及び/又はダウンリンクにおける干渉を軽減するための部分再利用パラメータを定義してもよい。本明細書で説明するように、このような部分再利用は、HARQインターレース、パンクチャリング(puncturing)、周波数スペクトル、又は拡散符号のうちの1つ以上を含めてもよい。実装形態によっては、ネットワークノード114は、例えば、送信電力パラメータや受信減衰パラメータといった別種の干渉管理情報を定義してもよい。このようなパラメータの例については、以下で図4〜図18と併せてより詳細に説明する。
【0025】
態様によっては、干渉パラメータの定義は、1以上のリソースを割当てる方法を決定することを含んでもよい。例えば、ブロック402の動作は、割当てられたリソース(周波数スペクトルなど)が部分再利用のためにどのように分割されてもよいかを定義することを含んでもよい。更に、部分再利用パラメータの定義は、割当てられたリソースのうちのどれ程(例えば、何個のHARQインターレースが、など)が、アクセスポイント(制限アクセスポイントなど)のセットのいずれか1つによって利用されてもよいかを決定することも含んでもよい。また、部分再利用パラメータの定義は、リソースのうちのどれ程が、アクセスポイント(制限アクセスポイントなど)のセットによって利用されてもよいかを決定することも含んでもよい。
【0026】
態様によっては、ネットワークノード114は、アップリンク又はダウンリンクにおいて干渉があるかもしれないか、また、干渉があれば、このような干渉の程度を示す受信情報に基づいて、パラメータを定義してもよい。このような情報は、システム内の様々なノード(例えば、アクセスポイント及び/又はアクセス端末)から、様々なやり方で(例えば、バックホールを介して、無線でなど)受信されてもよい。
【0027】
例えば、場合によっては、1以上のアクセスポイント(アクセスポイント104など)がアップリンク及び/又はダウンリンクを監視(モニタ)し、アップリンク及び/又はダウンリンクにおいて検出された干渉の表示を(繰り返し、又は要求に応じて)ネットワークノード114に送る。この一例をあげると、アクセスポイント104は、アクセスポイント104と関連付けられていない(例えば、これのサービス提供を受けない)近隣のアクセス端末(アクセス端末108や112など)から受け取る信号の信号強度を計算し、これをネットワークノード114に報告してもよい。
【0028】
場合によっては、システム内のアクセスポイントは、それぞれ、比較的高い負荷を受けているときに負荷表示を生成してもよい。このような表示は、例えば、1xEV−DOにおけるビジービット、3GPPにおける相対許可通信路(relative grant channel)(「RGCH」)といった形、あるいは他の適切な形態をとってもよい。従来のシナリオでは、アクセスポイントは、この情報を、ダウンリンクを介してこれと関連するアクセス端末に送ることができる。しかし、このような情報は、(バックホールなどを介して)ネットワークノード114にも送信されてもよい。
【0029】
場合によっては、1以上のアクセス端末(例えば、アクセス端末110)は、ダウンリンク信号を監視し、この監視に基づく情報を提供してもよい。アクセス端末110は、このような情報を、(例えば、この情報をネットワークノード114に転送してもよい)アクセスポイント104に、又は(アクセスポイント104を介して)ネットワークノード114に送信してもよい。システム内の他のアクセス端末が、同様のやり方で、ネットワークノード114に情報を送ってもよい。
【0030】
場合によっては、アクセス端末110は、(例えば、繰り返し原則で)測定報告を生成してもよい。態様によっては、このような測定報告は、アクセス端末110がどのアクセスポイントから信号を受け取っているか、各アクセスポイントからの信号と関連する受信信号強度表示(例えば、Ec/Io)、各アクセスポイントまでの伝搬損失、又は他の適切な種類の情報を表示してもよい。場合によっては、測定報告は、アクセス端末110がダウンリンクを介して受け取った任意の負荷表示に関連する情報を含んでもよい。
【0031】
次いで、ネットワークノード114は、1以上の測定報告からの情報を使用して、アクセスポイント104及び/又はアクセス端末110が別のノード(別のアクセスポイントやアクセス端末など)に相対的に近いかどうか判定してもよい。更に、ネットワークノード114は、この情報を使用して、これらのノードのいずれかがこれらのノードの他の任意の1つに干渉するかどうも判定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、信号を送信したノードの送信電力と、これらのノード間の伝搬損失とに基づいて、ノードにおける受信信号強度を判定してもよい。
【0032】
場合によっては、アクセス端末110は、ダウンリンク上の信号対雑音比(信号対干渉雑音比(signal and interference to noise ratio)、SINRなど)を表示する情報を生成してもよい。このような情報は、例えば、通信路品質表示(channel quality indication)(「CQI」)、データ転送速度制御(data rate control)(「DRC」)表示、又は他の適切な情報を含んでもよい。場合によっては、この情報がアクセスポイント104に送られ、アクセスポイント104はこの情報を干渉管理動作で使用するためにネットワークノード114に転送してもよい。態様によっては、ネットワークノード114は、このような情報を使用して、ダウンリンク上に干渉が生じるかどうかを判定し、又はダウンリンク内の干渉が増大しているか、それとも減少しているかを判定してもよい。
【0033】
以下でより詳細に示すように、場合によっては、干渉関連の情報は、干渉を軽減するために部分再利用を展開する方法を決定するのに使用されてもよい。例をあげると、CQI又は他の適切な情報がHARQインターレースごとに受け取られ、これによって、どのHARQインターレースが最低レベルの干渉と関連するかが判定される。類似の技法が他の部分再利用の技法に用いられてもよい。
【0034】
ネットワークノード114は、他の様々なやり方でもパラメータを定義してもよいことを理解すべきである。例えば、場合によっては、ネットワークノード114は、1以上のパラメータを無作為に選択してもよい。
【0035】
ブロック204で表すように、ネットワークノー2ド114(通信コントローラ326など)は、定義された干渉管理パラメータをアクセスポイント104に送る。以下で論じるように、場合によっては、アクセスポイント104は、これらのパラメータを使用し、場合によっては、これらのパラメータをアクセス端末110に転送する。
【0036】
場合によっては、ネットワークノード114は、システム内の干渉を、システム内の2つ以上のノード(アクセスポイント及び/又はアクセス端末など)によって使用されるべき干渉管理パラメータを定義することによって管理してもよい。例えば、部分再利用方式の場合、ネットワークノード114は、異なる(例えば、相互排他的な)干渉管理パラメータを、近隣のアクセスポイント(相互に潜在的に干渉が生じるのに十分な程の近さにあるアクセスポイントなど)に送ってもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、第1のHARQインターレースをアクセスポイント104に割り当て、第2のHARQインターレースをアクセスポイント106に割り当てる。このようにして、ある制限アクセスポイントにおける通信が他の制限アクセスポイントにおける通信に実質的に干渉しなくなる。同様の技法は、他の部分再利用方式にも、システム内のアクセス端末にも用いられてもよい。
【0037】
ブロック206で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322)は、これが使用してもよい、又はアクセス端末110に送信されてもよい干渉管理パラメータを決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104のための干渉管理パラメータを定義する場合、この決定動作は、単に、指定のパラメータを受け取ること、及び/又は(例えば、データメモリから)特定のパラメータを検索することを含んでいるに過ぎない。
【0038】
場合によっては、アクセスポイント104は、干渉管理パラメータを独自に決定する。これらのパラメータは、ブロック202に関連して上述したパラメータと同様のものとすることができる。加えて、場合によっては、これらのパラメータは、ブロック202で上述したのと同様のやり方で決定されてもよい。例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末110から情報(例えば、測定報告、CQI、DRC)を受信してもよい。加えて、アクセスポイント104は、アップリンク及び/又はダウンリンクを監視してこれらのリンク上の干渉を決定してもよい。また、アクセスポイント104は、パラメータを無作為に選択してもよい。
【0039】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して干渉管理パラメータを決定してもよい。例えば、場合によっては、アクセスポイント104は、アクセスポイント106とやりとりして、どのパラメータがアクセスポイント106によって使用されているか判定し(これによって異なるパラメータを選択し)、又は異なる(例えば、相互排他的な)パラメータの使用を折衝してもよい。場合によっては、アクセスポイント104は、(例えば、別のノードがリソースを使用していることを表示するCQIフィードバックなどに基づいて)アクセスポイント104が別のノードに干渉してもよいかどうかを判定し、干渉してもよい場合、このような潜在的干渉を軽減するようにこれの干渉管理パラメータを定義してもよい。
【0040】
ブロック208で表すように、アクセスポイント104(通信コントローラ328など)は、アクセス端末110に、干渉管理パラメータ又は他の関連情報を送ることができる。例えば、場合によってはこの情報は、アクセスポイント104とアクセス端末110の間のアップリンク又はダウンリンク上で、部分再利用がどのように配置されるか(例えば、どのHARQインターレースが使用されるべきか、どのスペクトルマスクが使用されるべきかなど)を示してもよい。場合によっては、この情報は、電力制御に関するものとすることもできる(例えば、アップリンク送信電力を指定する)。
【0041】
ブロック210及び212で表すように、こうして、アクセスポイント104がダウンリンク上でアクセス端末110に送信し、又はアクセス端末110がアップリンク上でアクセスポイント104に送信してもよい。ここでアクセスポイント104は、これの干渉管理パラメータを使用してダウンリンク上で送信し、及び/又はアップリンク上で受信してもよい。同様に、アクセス端末110も、ダウンリンク上で受信し、又はアップリンク上で送信するときに、これらの干渉管理パラメータを考慮に入れてもよい。
【0042】
実装形態によっては、アクセス端末110(例えば、干渉コントローラ306)は、1以上の干渉管理パラメータを定義してもよい。このようなパラメータは、アクセス端末110によって使用され、及び/又は(例えば、通信コントローラ330によって)、(例えば、アップリンク動作の間に使用するために)アクセスポイント104に送られてもよい。
【0043】
次に図4を参照して、アップリンク又はダウンリンク上でHARQインターレースを用いる部分再利用方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、システム100は、情報を1以上の定義されたタイムスロット上で送信するための時分割多重化を用いることもできる。このようなタイムスロットは、様々な形を取り、及び/又は様々な用語で呼ばれる場合がある。例をあげると、様々な実装形態において、タイムスロットは、フレーム、サブフレーム、スロット、伝送時間間隔(transmission time interval)(「TTI」)、HARQインターレースなどに関連し、又はこれらの名称で呼ばれてもよい。例をあげると、所定の数のタイムスロット(TTIなど)1から16までが監視され、ダウンリンク伝送に使用されてもよい。同様の方式がアップリンク伝送にも使用されてもよい。
【0044】
監視されるスロット上のトラヒック及び関連する干渉レベルに基づき、また、本明細書で教示する方式の1以上の適用に基づき、アップリンク又はダウンリンク伝送は、スロットの総数M(例えば、M=16とする)より少ない定義された数のスロットN(例えば、N=8とする)だけに制限されてもよい。態様によっては、このような部分再利用方式は、HARQインターレースを利用してもよい。
【0045】
従来の1xEV−DOシステムでは、各HARQプロセスが、例えば、サブフレーム「n」における元の伝送のHARQ再送が、スロット(n+4)、(n+8)、(n+12)などにおいて行われるように、4サブフレームごとに割り当てられてもよい。具体例をあげると、HARQインターレース1には、サブフレーム1、5、9などが割り当てられてもよい。サブフレーム1におけるHARQインターレース1の元のデータ伝送に失敗した場合には、相補的リンク(ダウンリンクHARQ伝送の場合にはアップリンクなど)上で否定応答(negative acknowledgement)(「NACK」)信号が送られてもよい。次いでデータは、同じHARQインターレース1のサブフレーム5において再送され、送信に成功すると、肯定応答(acknowledgement)(「ACK」)信号が(アップリンクなどを介して)受け取られる。同様の動作が、他のHARQプロセスによって、他のHARQインターレース2、3、及び4でも行われてもよい。
【0046】
態様によっては、部分再利用方式は、HARQインターレースを利用して、近隣のノード(アクセスポイント及び/又はアクセス端末など)を異なる時刻に送信するように構成することができる。例えば、第1のアクセスポイントはHARQインターレース1及び2において送信し、第2のアクセスポイントは、HARQインターレース3及び4において送信する。結果として、通常はノード間で発生してもよい干渉が低減されるかもしれない。
【0047】
図4のブロック402で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320のHARQ制御構成部分338)は、(例えば、制限アクセスポイントのセットにおける)各アクセスポイントによって何個のHARQインターレースが使用されてもよいかを決定する。例えば、このセットに割当てられたHARQインターレースの総数「M」より小さい定義された数「N」のHARQインターレースが、(例えば、図2に関連して上述したように)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連のフィードバックに基づいて決定されてもよい。よって、常時、総数M個のHARQインターレースののうちのN個のダウンリンク(又はアップリンク)HARQインターレースが、M個のHARQインターレースにおける近隣のノードのダウンリンク(又はアップリンク)の活動に基づいて定義されてもよい。
【0048】
Nは決まった値とすることもでき、又は動的に定義することもできる。M=4の場合、Nは、0より大きい最小値NMINから4より小さい最大値NMAXまでの間で動的に設定されてもよい。場合によっては、値Nは無作為に決定されてもよい。しかし、通常、値Nは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択されてもよい。値Nの決定は様々な基準に基づくものとすることができる。
【0049】
例えば、1つの基準は、システムにおいてアクセスポイントがどのように配置(分散)されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に関するものとすることができる。ここで、相互に近接するノードが多数ある場合、近隣のノードが同じHARQインターレースを使用する可能性が低くなるように、より小さい値のNが使用されてもよい。逆に、システムに少数のノードしかない場合には、通信性能(スループットなど)を高めるためにより大きい値のNが定義されてもよい。
【0050】
別の基準は、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラヒックの量、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に関してもよい。例えば、ある種のトラヒックは、別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、より小さい値のNが使用されてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このためより大きい値のNが使用されてもよい。
【0051】
場合によっては、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたように)受信した干渉関連の情報に基づいて値Nを定義してもよい。例えば、所定のアクセス端末によって連絡を受けたアクセスポイントの数及びこのアクセス端末へのアクセスポイントの相対的近接度は、このアクセス端末から受信した測定報告に基づいて決定されてもよい。このようにしてネットワークノード114は、(例えば、制限アクセスポイント又はこれと関連するアクセス端末によって)所定のセルでの送信が近隣のセルに干渉するかもしれないかを決定し、しかるべくNを定義してもよい。
【0052】
また、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたように)1以上のアクセスポイントから受信された干渉情報に基づいてNを定義してもよい。例えば、干渉値が高い場合には、より小さい値のNが定義されてもよい。このようにして、所定のアクセスポイントによって使用されるHARQインターレースの数が低減されてもよい。これによって、HARQインターレースの総数MのうちのN個のHARQインターレースの各セットにおける干渉の確率が低減される。
【0053】
ブロック404で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のアクセスポイントによって使用される特定のHARQインターレースを指定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、所定のアクセスポイントによってM個のHARQインターレースの各々において分るかもしれない干渉の量を決定し、より低い干渉を有するHARQインターレースをこのアクセスポイントに割り当ててもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、ネットワークノード114が使用している2つのHARQインターレース(例えば、インターレース3及び4)上でのアクセスポイント106によるダウンリンク送信が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末における受信と干渉するかもしれないことを判定してもよい。これは、例えば、ネットワークノードが本明細書で論じるように獲得するかもしれないダウンリンク干渉関連情報に基づいて決定されてもよい。次いでネットワークノード114は、アクセスポイント104が使用するためにHARQインターレース1及び2を指定してもよい。
【0054】
前述のように、各HARQインターレースにおける干渉の決定は、ネットワークノード114によって受信される信号に基づいてもよい。例えば、ノード間の干渉の可能性は、本明細書で論じるように、1以上のアクセス端末から受信される1以上の測定報告に基づいて判定されてもよい。加えて、ダウンリンクでは、システム内のアクセス端末が、各HARQインターレースごと(例えば、3GPPにおける各TTIごと)に、通信路品質表示(「CQI」)又はデータ転送速度制御(「DRC」)」情報を生成し、この情報をネットワークノード114に転送してもよい。また、ダウンリンクでは、アクセス端末がダウンリンクを監視し、HARQインターレースごと(例えば、TTIごと)に干渉関連の情報を提供してもよい。同様に、アップリンクでも、アクセス端末がアップリンクを監視し、HARQインターレースごと(例えば、TTIごと)に干渉関連の情報を提供してもよい。(例えば、3GPP2におけるDRCフィードバック)場合によっては、アクセス端末からのフィードバックは、HARQインターレースごとの決定を提供しないこともある。このような場合には、所望のHARQインターレースのセットを同定するためにACK/NACKフィードバック又は他の何らかの種類のフィードバックが採用されてもよい。他の例として、ダウンリンクデータレートは、アクセス端末がデータを首尾よく(例えば、所定の正確さで)復号することのできる速度を決定するように所定のHARQインターレースにおいて調整されてもよい。HARQインターレースごとに決定された最適なデータレートに基づき、どのHARQインターレースが所定のアクセスポイントに最適な性能を提供するかの仮定が行われてもよい。代替として、(例えば、ネットワークノードが本明細書で論じるように近隣のノードのためのHARQインターレースを指定する場合)集中HARQインターレース選択方式が用いられてもよい。
【0055】
態様によっては、ネットワークノード114による特定のHARQインターレースの指定は、対応するアップリンク又はダウンリンクのトラヒックが同期されるかどうかに依存してもよい。このような同期は、例えば、Tau−DPCH(DPCHは専用物理通信路に関するものである)や他の適切な同期方式といった調整を使用するなどして達成されてもよい。
【0056】
態様によっては、ネットワークノード114は、所定のアクセスポイントのために連続したHARQインターレースを指定してもよい。このようにして、異なるノードのアップリンク又はダウンリンクトラヒックが同期されない場合には、指定されたHARQインターレースの少なくとも一部分が干渉を受けないかもしれない。例をあげると、HARQインターレース1〜4が第1のアクセスポイントに割り当てられ、HARQインターレース5〜8が第2のアクセスポイントに割り当てられる場合、これらのアクセスポイントは、各アクセスポイントのタイミングが同期されない場合でさえも、HARQインターレースのうちの少なくとも3つで他のアクセスポイントからの干渉を受けないことになる。
【0057】
ブロック406で表すように、次いでネットワークノード114は、これが1以上のアクセスポイントに対して定義したHARQインターレースパラメータを送る。例えば、ネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特有の指定を送ってもよく、アクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。
【0058】
ブロック408で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のHARQ制御構成部分340)は、これがアップリンク又はダウンリンク通信に使用するHARQインターレースを決定する。ここで、アクセスポイント104は、ネットワークノード114から値Nを受け取っていることになる。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用されるHARQインターレースを指定した場合には、アクセスポイント104は単にこれらのHARQインターレースを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、パラメータを無作為に選択してもよい。
【0059】
HARQインターレースがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのN個のHARQインターレースを使用するかを決定してもよい。よって、最初この決定は、値Nに基づく(例えば、制約される)ものである。場合によっては、アクセスポイント104は、(例えば、前述のような基準に基づいて)Nを定義し、又は適合させてもよい。
【0060】
場合によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連するHARQインターレースを選択してもよい。この場合アクセスポイント104は、前述のやり方と同様に、どのHARQインターレースを使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末110から情報(例えば、測定報告、CQI、DRC)を受信してもよい。加えて、アクセスポイント104は、アップリンク及び/又はダウンリンクを監視して、これらのリンク上の干渉を判定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、これが遊休状態にある時には、セル外からのアップリンク干渉(負荷)を監視してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、最小のセル外干渉を提供するHARQインターレースを選択してもよい。
【0061】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、アクセスポイント104が使用するHARQインターレースを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)HARQインターレースを使用するように折衝してもよい。
【0062】
ブロック410で表すように、アクセスポイント104は、アップリンク又はダウンリンク通信に使用するためのタイミングオフセットを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、ある期間にわたってリンクを連続して監視し、近隣のノードがいつこれの送信を開始し、終了するかをおおよそ決定してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、近隣のノードのタイムスロットタイミングを決定(例えば、推定)してもよい。次いで、アクセスポイントは、これのアップリンク又はダウンリンクのタイムスロットタイミングをこの時刻と同期させてもよい。態様によっては、これは、Tau−DPCHパラメータを定義することを含んでもよい。
【0063】
場合によっては(例えば、3GPPでは)、各アクセスポイントは、これらのP−CCPCH(primary-common control physical channel、プライマリ共通制御物理通信路)を時間的に整合させることによってこれらのタイミング(HS−PDSCHタイミングなど)を同期させてもよい。このような同期は、例えば、各アクセスポイントにおけるGPS構成部分、(例えば、相互に数十メートル程度の距離にある近隣のアクセスポイントでは比較的有効あるかもしれない)アクセスポイントの間のタイミング信号伝達、又は他の何らかの技法を用いて達成されてもよい。
【0064】
場合によっては(HSDPAなどでは)、オーバーヘッドが比較的高く、トラヒックと直交しないこともある。この場合、不連続な送信又は受信(DTX又はDRX)が用いられて、DTX/DRXの期間にオーバーヘッドが送信されないことがある。このような場合には、CCPCH及びEHICHでの伝送が考慮され、各アクセス端末は、DTX/DRXを用いるアクセスポイントから受けるより低いCPICHのEc/Io測定値に見合うように構成されてもよい。
【0065】
ブロック412で表すように、アクセスポイント104は、アップリンク又はダウンリンクにどのHARQインターレースが使用されることになるかを知らせるため関連するアクセス端末にメッセージを送ってもよい。実装形態によっては、アクセスポイント104は、その関連するアクセス端末にHARQインターレース指定を送信するためにE−AGCH(enhanced-absolute grant channel、拡張絶対許可通信路)又は他の何らかの類似の機構を用いてもよい。例えば、アクセスポイント104は、アクセス端末がどのTTIを使用するかを特定するためにXags=1を設定してもよい。加えて、アクセスポイント104は、ブロック410で決定されたタイミングオフセット(例えば、Tau−DPCH)の表示をアクセス端末に送ってもよい。このようにしてアクセスポイントは、利用可能なM個のHARQインターレースのうちの最適なN個のHARQインターレースにおけるデータ送信(アップリンク又はダウンリンク)をスケジュールしてもよい(ブロック414)。
【0066】
前述のHARQインターレースパラメータ(例えば、所定のノードによって使用されるN個の特定のHARQインターレース)は時間の経過と共に調整されてもよい。例えば、前述の情報が繰り返し収集され、パラメータが(必要に応じてヒステリシス及び/又は低速フィルタリングなどを用いて)しかるべく調整されてもよい。このようにしてHARQインターレースは、システムにおける現在の干渉条件に見合うように配置されてもよい。
【0067】
実装形態によっては、HARQインターレースが階層的に割当てられてもよい。例えば、マクロ・アクセス・ポイントのサービスエリア内に制限アクセスポイントが配置されていない場合、フルセットのHARQインターレース(例えば、8個)がマクロ・アクセス・ポイントに割当てられる。しかし、マクロ・アクセス・ポイントのサービスエリア内に制限アクセスポイントが配置されている場合には、HARQインターレースの一部分(例えば、5個)がマクロサービスエリアに割当てられ、HARQインターレースの別の部分(例えば、3個)が制限アクセスポイントに割当てられてもよい。次いで、制限アクセスポイントに割当てられたHARQインターレースは、前述のように制限アクセスポイントの間で割当てられてもよい(例えば、N=1)。このようにして割当てられるHARQインターレースの数は、本明細書で論じるような様々な基準(例えば、制限アクセスポイントの配置、トラヒック、干渉など)に基づいて定義されてもよい(決まったやり方で、又は動的に調整されるなど)。例えば、システム内の制限アクセスポイントの数又は制限アクセスポイントにおけるトラフィックの量が増大するに従って、これらのアクセスポイントに割当てられるHARQインターレースの数も増大されてもよい。
【0068】
次に、図5及び図6を参照して、干渉を軽減するために時間の経過と共に送信電力(ダウンリンク送信電力など)を変動させる方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、この方式は、時間の経過と共に異なる電力レベルを定義する図6に示すプロファイル602のような送信電力プロファイルを定義することを含む。このようなプロファイルは、様々な形態を取り、様々なやり方で定義されてもよい。例えば、場合によっては、プロファイルは、異なる時点に対して送信電力を定義する値の集合で構成されてもよい。場合によっては、プロファイルは、式(例えば、正弦波形)によって定義されてもよい。態様によっては、プロファイルは周期的であってもよい。図6に示すように、最大値(MAX)、最小値(MIN)及び周期604がプロファイルに対して定義されてもよい。
【0069】
送信電力プロファイルは、様々なやり方で送信電力を制御するのに使用されてもよい。例えば、場合によっては、送信電力プロファイルは、総送信電力を制御するのに使用される。実装形態によっては、オーバーヘッド通信路(例えば、CPICHなど)及び専用通信路が一定の電力で動作してもよい。その場合、送信電力プロファイルによる残余電力は、他の通信路(HS−SCCHやHS−PDSCHなど)の間で共用されてもよい。実装形態によっては、オーバーヘッド通信路はスケーリングされてもよい。
【0070】
以下でより詳細に説明するように、態様によっては、送信電力ベースの部分再利用が送信電力プロファイルを利用して実現されてもよい。例えば、近隣のアクセスポイントは、同じプロファイル(又は類似のプロファイル)を、このプロファイルの異なる位相に基づいて使用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは図6に示すプロファイルに従って送信し、第2のアクセスポイントは180度シフトされた同じプロファイルを使用して送信する。よって、第1のアクセスポイントが最大電力で送信しているときに、第2のアクセスポイントは、最小電力で送信してもよい。
【0071】
図5のブロック502で表すように、ネットワークノード114(干渉コントローラ320のプロファイル制御構成部分342など)は、(ダウンリンクなどを介した)無線伝送に使用されるべき送信電力プロファイル情報を定義する(例えば、特定する)。この情報は、例えば、送信電力プロファイル、初期最小値及び最大値、初期周期値といったパラメータを含んでもよい。
【0072】
場合によっては、これらのパラメータのうちの1つ以上が事前に定義され、又は無作為に決定されてもよい。しかし通常は、これらのパラメータは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択される。この情報の決定は、例えば、1以上のアクセス端末からの1以上の測定報告、1以上の関連するアクセス端末によって報告されるCQIに関する1以上のアクセスポイントからの1以上の報告、アクティブなアクセス端末(能動アクセス端末)の数、(例えば、各セル内の)各アクセスポイントにおける平均ダウンリンクトラヒックなどといった様々な基準に基づくものとすることができる。
【0073】
具体例をあげると、送信電力プロファイルパラメータの定義は、システムにおいてアクセスポイントがどのように配置されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に基づくものとすることができる。ここで相互に近接するノードが多数ある場合、パラメータは、近隣のノードが同時に高出力で送信する可能性が低くなるように定義されてもよい。例をあげると、送信電力プロファイルは、所定のアクセスポイントが、比較的短期間にわたって最大出力又はほぼ最大出力で送信してもよいように形成されてもよい。このようにして送信電力プロファイルは、システム内の様々なノードによって、送信電力プロファイルと関連して多数の位相値(例えば、60度、120度など)が使用されるときに、適切な分離を実現してもよい。逆に、システム内に少数のノードしかない場合には、パラメータは、通信性能(スループットなど)を高めるように定義されてもよい。例をあげると、送信電力プロファイルは、所定のアクセスポイントがより長時間にわたって最大出力又はほぼ最大出力で送信してもよいように形成されてもよい。
【0074】
また、最小パラメータと最大パラメータの大きさを調整することにより、近隣のアクセスポイント(例えば、セル)間の異なるレベルの分離が実現されてもよい。例えば、MAX/MINの比がより大きい場合、アクセス端末が低い電力レベルで送信する場合により長時間を要するという犠牲を払って、より適切な分離が実現される。
【0075】
送信電力プロファイルパラメータは、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラヒック負荷、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に基づいて定義されてもよい。例えば、ある種のトラヒックは別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、(例えば、前述のように)より高度な分離を実現するパラメータ(例えば、送信電力プロファイルやMAX/MIN)が使用されてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このため、(例えば、前述のように)より高い電力レベルでより多くの伝送を可能にする送信電力プロファイルが使用されてもよい。
【0076】
場合によっては、ネットワークノード114は、受信干渉関連情報(図2に関連して上述したような、例えば、システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からのフィードバック)に基づいて送信電力プロファイルパラメータを定義してもよい。例えば、所定のアクセス端末によって連絡されるアクセスポイントの数及びアクセス端末へのアクセスポイントの相対的近接度は、アクセス端末から受信される測定報告に基づいて決定されてもよい。このようにして、ネットワークノード114は、所定のセル(例えば、制限アクセスポイントと関連するセル)における伝送が近隣のセルに干渉するかどうかを判定し、電力プロファイルパラメータをしかるべく調整してもよい。また、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたように)1以上のアクセスポイントから受け取られる干渉情報に基づいてパラメータを定義してもよい。
【0077】
実装形態によっては、周期パラメータは、アプリケーションデータ(VoIPなど)の遅延感受性とCQI/DRCのフィルタリング/遅延(SINRが測定される時刻から、このSINRがアクセスポイントのトラヒックスケジューラにおいて有効になる時刻までの遅延など)との間のトレードオフに基づいて定義されてもよい。例えば、各セルが大量のVoIPトラヒックを搬送している場合、周期は、VoIPパケットの周期性に対応するように設定されてもよい。場合によっては、50〜100ミリ秒の範囲の周期が該当してもよい。実装形態によっては、周期パラメータは、サービス提供を受けているアクセス端末の数に基づいて定義されてもよい。
【0078】
ブロック504で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のアクセスポイントによって使用される特定の位相オフセット値を指定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、(例えば、TTIごとに受信されるCQI報告に基づいて)位相オフセットの異なる値を使用するときに所定のアクセスポイントによって分るかもしれない干渉の量を決定してもよい。この場合には、このアクセスポイントにおける最低の干渉と関連する位相オフセットが、このアクセスポイントに割り当てられる。
【0079】
また、ネットワークノード114は、ノード間の干渉を軽減するように近隣のノードに対して位相オフセット値を指定してもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント106によるダウンリンク送信が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末での受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは、例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報などに基づいて決定されてもよい。この場合ネットワークノード114は、アクセスポイント104及び106に対して異なる(例えば、180度の位相外れの)位相オフセット値を指定してもよい。
【0080】
ブロック506で表すように、次いでネットワークノード114は、これが定義した電力プロファイル情報を1以上のアクセスポイントに送る。ここでネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特定の指定を送ってもよく、又はネットワークノード114はアクセスポイントの集合内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。
【0081】
ブロック508及び510で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のプロファイル制御構成部分344)は、これがダウンリンク通信に使用する送信電力プロファイルパラメータを決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用される全ての送信電力プロファイルパラメータを指定した場合、アクセスポイント104は、単にこれらのパラメータを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、パラメータ(例えば、位相オフセット)を無作為に選択してもよい。
【0082】
全てのパラメータがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのパラメータを使用するかを決定してもよい。典型的な事例では、アクセスポイントは、追跡アルゴリズムを実施して、アクセスポイント104がネットワークノード114から受け取った送信電力プロファイル、最小、最大、及び周期パラメータと併せて使用する位相オフセット値を動的に決定してもよい。
【0083】
場合によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連する位相オフセット値を選択してもよい。ここでアクセスポイント104は、前述のやり方と同様に、どの位相オフセット値を使用するかを決定してもよい。例えば、ブロック508で、アクセスポイント104は、アクセス端末110から情報(例えば、測定報告、CQI、DRC)を受信してもよく、及び/又はアクセスポイント104はリンク上の干渉を決定するためリンクを監視してもよい。後者の場合の一例をあげると、アクセスポイント104は、これが遊休状態にあるときに、ダウンリンク上のセル外からの干渉(負荷)を監視してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、ブロック510で、最小のセル外干渉を与える位相オフセット値を選択してもよい。
【0084】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、位相オフセット値を決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、位相外れの)位相オフセット値を使用するように折衝してもよい。このような場合には、ブロック508の動作は行われなくてもよい。
【0085】
ブロック512で表すように、アクセスポイントは、現在の送信電力プロファイルに基づいてダウンリンク上で送信する。よって送信電力は、近隣のノードとの干渉を軽減するかのしれない方法で時間の経過と共に変動してもよい。
【0086】
前述の送信電力プロファイルパラメータ(ネットワークノード114によって定義される最大、最小、及び周期パラメータなど)は、時間の経過と共に調整されてもよい。例えば、前述の情報が繰り返し収集され、パラメータが(必要に応じてヒステリシス及び/又は低速フィルタリングなどを用いて)しかるべく調整されてもよい。このようにして、システム内のアクセス端末の送信電力は、システムにおける現在の干渉条件に見合うように制御されてもよい。例えば、干渉が(例えば、CQI報告によって決定されるように)所定のノードにおいて増大すれば、最大電力パラメータは低減されてもよい。簡単な事例では、アクセスポイント_iごとに最大_iが最小_iと等しくなるように設定される。この場合、ネットワークノード114は、これらの値を、各セルにおいて同じ(又は実質的に同じ)平均CQIを提供するように設定しようと試み、これは、各アクセスポイント_iからの各アクセス端末_jのEc_i,j/Io測定値を使用して実現されてもよい。
【0087】
次に図7及び図8を参照して、干渉を軽減するために時間の経過と共に受信減衰(アップリンク減衰など)を変動させる方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、この方式は、時間の経過と共に異なる減衰レベルを定義する図8に示すプロファイル802のような受信減衰プロファイルを定義することを含む。このようなプロファイルは、様々な形態を取り、様々なやり方で定義されてもよい。例えば、場合によっては、プロファイルは異なる時点についての受信減衰を定義する値の集合で構成してもよい。場合によっては、プロファイルは式(例えば、正弦波形)によって定義されてもよい。図8に示すように、プロファイルには、最大値(MAX)、最小値(MIN)、及び周期804が定義されてもよい。
【0088】
以下でより詳細に説明するように、態様によっては、受信減衰ベースの部分再利用が、受信減衰プロファイルを利用して実現されてもよい。例えば、近隣のアクセスポイントは、同じプロファイル(又は類似のプロファイル)を、このプロファイルの異なる位相に基づいて使用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは図8に示すプロファイルに従って受信し、第2のアクセスポイントは、180度シフトされた同じプロファイルを使用して受信する。よって、第1のアクセスポイントが最大減衰で受信しているときに、第2のアクセスポイントは最小減衰で受信してもよい。
【0089】
図7のブロック702で表すように、ネットワークノード114(干渉コントローラ320のプロファイル構成部分342など)は、(アップリンクなどを介した)無線受信に使用される受信減衰プロファイル情報を定義する。この情報は、例えば、受信減衰プロファイル、初期最小値及び最大値、初期周期値といったパラメータを含んでもよい。
【0090】
場合によっては、これらのパラメータのうちの1つ以上が事前に決定され、又は無作為に決定されてもよい。しかし通常は、これらのパラメータは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択される。この情報の決定は、例えば、1以上のアクセス端末からの1以上の測定報告、1以上の関連するアクセス端末によって報告されるCQIに関する1以上のアクセスポイントからの1以上の報告、アクティブなアクセス端末の数、及び(例えば、各セル内の)各アクセスポイントにおける平均アップリンクトラヒックといった様々な基準に基づくものとすることができる。
【0091】
具体例をあげると、受信減衰プロファイルパラメータの定義は、システムにおいてアクセスポイントがどのように配置されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に基づくものとすることができる。ここで、相互に近接するノードが多数ある場合には、パラメータは、近隣のノードが同時に高い減衰レベルで受信する可能性が低くなるように定義されてもよい。例をあげると、受信減衰プロファイルは、所定のアクセスポイントが比較的短時間にわたって最大減衰又はほぼ最大減衰で受信してもよいように形成されてもよい。このようにして受信減衰プロファイルは、システム内の様々なノードによって、受信減衰プロファイルと関連して多数の位相値(60度、120度など)が使用されるときに、適切な分離を実現してもよい。逆に、システム内に少数のノードしかない場合、パラメータは通信性能(例えば、スループット)を高めるように定義されてもよい。例をあげると、受信減衰プロファイルは、所定のアクセスポイントが、長時間にわたって最大減衰レベル又はほぼ最大減衰レベルで受信してもよいように形成されてもよい。
【0092】
また、最小パラメータと最大パラメータの大きさを調整することによって、近隣のアクセスポイント(例えば、セル)間の異なるレベルの分離が実現されてもよい。例えば、MAX/MIN比がより大きい場合、アクセス端末が低い減衰レベルで受信する場合により長期間を要するという犠牲を払って、より適切な分離が実現される。
【0093】
受信減衰プロファイルパラメータは、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラヒック負荷、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に基づいて定義されてもよい。例えば、ある種のトラヒックは別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、より高い分離を実現するパラメータ(例えば、受信減衰プロファイルやMAX/MIN)が(例えば、前述のように)使用されてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このため、(例えば、前述のような)より高い減衰レベルにおけるより多くの伝送を可能にする受信減衰プロファイルが使用されてもよい。
【0094】
場合によっては、ネットワークノード114は、受信干渉関連情報(図2と関連して上述したような、例えば、システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からのフィードバック)に基づいて受信減衰プロファイルパラメータを定義してもよい。例えば、所定のアクセス端末によって連絡されるアクセスポイントの数及びアクセス端末へのアクセスポイントの相対的近接度は、アクセス端末から受信する測定報告に基づいて決定されてもよい。このようにしてネットワークノード114は、所定のセル(例えば、制限アクセスポイントと関連するセル)における伝送が近隣のセルに干渉するかどうかを判定し、しかるべく減衰プロファイルパラメータを調整してもよい。また、ネットワークノード114は、(例えば、図2において論じたような)1以上のアクセスポイントから受信する干渉情報に基づいてパラメータを定義してもよい。
【0095】
実装形態によっては、周期パラメータは、前述のように、アプリケーションデータ(例えば、VoIP)の遅延感受性と、ダウンリンク制御通信路(例えば、CQI/DRC、ACK通信路など)のフィルタリング/遅延の間のトレードオフに基づいて定義されてもよい。
【0096】
ブロック704で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のアクセスポイントによって使用されるべき特定の位相オフセット値及び/又は前述の他のパラメータを指定してもよい。例えば、ネットワークノード114は、所定のアクセスポイントが、異なる値の位相オフセットを使用するときに受ける干渉の量を決定してもよい。この場合、このアクセスポイントにおける最低の干渉と関連する位相オフセットが、このアクセスポイントに割り当てられてもよい。
【0097】
またネットワークノード114は、近隣のノードの位相オフセット値を、ノード間の干渉を軽減するように指定してもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセス端末112によるアップリンク送信がアクセスポイント104での受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは、例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいアップリンク干渉関連情報などに基づいて決定されてもよい。次いでネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに、異なる(例えば、180度の位相外れの)位相オフセット値を指定してもよい。
【0098】
ブロック706で表すように、次いでネットワークノード114は、これが定義した減衰プロファイル情報を1以上のアクセスポイントに送る。ここでネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特定の指定を送ってもよく、アクセスポイントの集合内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。
【0099】
ブロック708及び710で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のプロファイル構成部分344)は、これがアップリンク通信に使用する受信減衰プロファイルパラメータを決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用される全ての受信減衰プロファイルパラメータを指定した場合には、アクセスポイント104は単にこれらのパラメータを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、パラメータ(位相オフセットなど)を無作為に選択してもよい。
【0100】
全てのパラメータがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのパラメータを使用するかを決定してもよい。典型的な事例では、アクセスポイントは、追跡アルゴリズムを実施して、アクセスポイント104がネットワークノード114から受信した受信減衰プロファイル、最小、最大、及び周期パラメータと併せて使用する位相オフセット値を動的に決定してもよい。
【0101】
場合によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連する位相オフセット値を選択してもよい。この場合、アクセスポイント104は、前述のやり方と同様にどの位相オフセット値を使用するかを決定してもよい。例えば、ブロック708では、アクセスポイント104がアクセス端末110から情報(例えば、測定報告)を受信してもよく、及び/又はアクセスポイント104がリンク上の干渉を判定するためリンクを監視してもよい。後者の場合の一例として、アクセスポイント104は、これが遊休状態にあるとき、アップリンク上のセル外からの干渉(負荷)を監視してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、ブロック710で、最小セル外干渉を与える位相オフセット値を選択してもよい。
【0102】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、位相オフセット値を決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば位相外れの)位相オフセット値を使用するよう折衝してもよい。このような場合には、ブロック708の動作は行われなくてもよい。
【0103】
ブロック712で表すように、アクセスポイントは、(例えば、受信信号に減衰プロファイルを適用することにより)現在の受信減衰プロファイルに基づいてアップリンク上で受信する。よって、受信減衰は、近隣のノードとの干渉を軽減するかもしれない方法で時間の経過と共に変動するかもしれない。
【0104】
前述の受信減衰プロファイルパラメータ(ネットワークノード114によって定義される、例えば、最大、最小、及び周期パラメータ)は、時間の経過と共に調整されてもよい。例えば、前述の情報が繰り返し収集され、パラメータが(例えば、必要に応じてヒステリシス及び/又は低速フィルタリングを用いて)しかるべく調整されてもよい。このようにして、システム内のアクセス端末の受信減衰は、システムにおける現在の干渉条件に見合うように制御されてもよい。例えば、減衰(最大減衰など)は、1以上のアクセスポイントにおける受信信号電力レベルが増大するに従って増大されてもよい。簡単な事例では、最大_iがアクセスポイント_iごとに最小_iに等しくなるように設定され、前述のやり方と同様に制御される。
【0105】
次に、図9及び図10を参照して、アップリンク又はダウンリンク上での選択的伝送(パンクチャリングなど)を用いる部分再利用方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。前述のように、システムは、1以上の定義されたタイムスロットの間に送信することができ、このタイムスロットは、様々な実装形態において、フレーム、サブフレーム、スロット、伝送時間間隔(「TTI」)、HARQインターレースなどに関連し、又はこれらの名称で呼ばれてもよい。
【0106】
態様によっては、部分再利用方式は、近隣のノード(例えば、アクセスポイント及び/又はアクセス端末)を、1以上の送信タイムスロットの一部の間に送信を控えるように構成することを含んでもよい。例えば、第1のアクセスポイントは、タイムスロットの第1の部分(例えば、サブフレームの一部又は全体)の間に送信し、第2のアクセスポイントは、タイムスロットの第2の部分(例えば、このサブフレームの別の部分又は全く別のサブフレーム)の間に送信する。結果として、通常はノード間で発生してもよい干渉が低減されてもよい。
【0107】
態様によっては、ノードがタイムスロットの所定の部分の間に送信を控えるかどうかに関する判定は、このタイムスロットの異なる部分にどれ程の干渉が存在するか判定することを含んでもよい。例えばノードは、より高い干渉と関連するタイムスロットの部分における送信を控えてもよい。
【0108】
最初に図9を参照すると、ブロック902で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320のタイムスロット制御構成部分346)又は他の何らかの適切なエンティティは、所定の送信タイムスロット又は送信タイムスロットのセットが、異なるノードがこれらのタイムスロット部分の1以上の間に選択的に送信を控えるようにするために、どのようにして部分に分割されるべきか決定してもよい。これは例えば、各タイムスロット部分の構造、タイムスロット部分の数、各タイムスロット部分のサイズ、各タイムスロット部分の場所といったパラメータを決定することなどを含んでもよい。この場合、所定のタイムスロット部分は、時間的に連続しない下位部分を含むように定義されてもよく、又は単一の連続する期間として定義されてもよいことを理解すべきである。場合によっては、これらのタイムスロットパラメータは、システムに事前に定義されてもよい。
【0109】
態様によっては、タイムスロット部分のパラメータは、システムにおいて干渉を軽減するように定義されてもよい。このために、タイムスロット部分は、各ノードがシステムにおいてどのように配置されているか(例えば、アクセスポイントの総数、所定の領域内でのアクセスポイントの密度、アクセスポイントの相対的近接度など)に基づいて定義されてもよい。ここで、所定の領域において多数のノードが配置されている場合、より多くのタイムスロット部分(また、場合によっては、より小さい部分など)が定義され、及び/又はタイムスロット部分間により多くの間隔が設けられ得る。このようにして、近隣のノードが同じタイムスロット部分を使用する可能性(又は近隣のタイムスロット部分への干渉)が低くなり、これによって、潜在的に干渉を与える任意のノードが、あるタイムスロット又はタイムスロットのセットの大部分の間に送信を行わないように構成されてもよい。逆に、システムに少数のノードしかない場合には、通信性能(例えば、スループット)を高めるためにより少数のタイムスロット部分(また、場合によっては、より間隔の狭いより大きい部分など)が定義されてもよい。
【0110】
また、タイムスロット部分は、各アクセスポイントによって処理されるトラヒック(例えば、トラフィックの量、トラヒックの種類、トラヒックのサービス品質要件)に基づいて定義されてもよい。例えば、ある種のトラヒックは別種のトラヒックより干渉を受けやすい場合がある。このような場合には、より多くのタイムスロット部分が定義され、及び/又はタイムスロット部分間により多くの間隔が設けられてもよい。加えて、ある種のトラヒックは、(干渉に対する感受性はより低いが)より厳しいスループット要件を有する可能性があり、このため、より大きいタイムスロット部分が定義されてもよい。
【0111】
またタイムスロット部分は、システムにおける干渉に基づいて定義されてもよい。例えば、システムにおいて干渉値が高い場合には、より多くのタイムスロット部分が定義され、及び/又はタイムスロット部分間により多くの間隔が設けられてもよい。
【0112】
したがって、ブロック902の動作は、(例えば、前述のような)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連のフィードバックに基づくものとすることができる。例えば、アクセス端末の測定報告及び/又はアクセスノードからの報告を使用して、システム内の各ノードが相互に干渉し合う程度が判定されてもよい。
【0113】
ブロック904で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のノードによって使用される特定のタイムスロット部分を指定してもよい。場合によっては、タイムスロット部分は、無作為に割り当てられてもよい。しかし、通常タイムスロット部分は、システム内のノード間の干渉を軽減するように選択されてもよい。態様によっては、所定のノードがどのタイムスロット部分を使用するかの決定は、前述のブロック902の動作と同様であってもよい。例えば、ネットワークノード114は、各タイムスロット部分と関連する干渉の量を決定してもよい。
【0114】
ダウンリンクでは、アクセスポイントはまず、第1のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。次いで、このタイムスロット部分の使用と関連する干渉が、(例えば、ある期間にわたって収集されたCQI報告に基づいて)決定されてもよい。次いで、アクセスポイントは、第2のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。次いで、第2のタイムスロット部分の使用と関連する干渉が、(例えば、ある期間にわたって収集されたCQI報告に基づいて)決定されてもよい。次いで、ネットワークコントローラは、最低の干渉と関連するタイムスロット部分をアクセスポイントに割り当てることができる。
【0115】
アップリンクでは、アクセス端末は最初、第1のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。このタイムスロット部分の使用と関連する干渉は、例えば、ある期間にわたってアップリンク上で送信するときに使用された(例えば、関連するアクセスポイントからの電力制御コマンドによって自動的に設定される)送信電力値に基づいて間接的に決定されてもよい。次いで、アクセス端末は、第2のタイムスロット部分を使用するように構成されてもよい。次いで、第2のタイムスロット部分の使用と関連する干渉が、(例えば、前述のように)決定されてもよい。次いで、ネットワークノード114は、(例えば、最低のアップリンク送信電力によって指示される)最低の干渉と関連するタイムスロット部分を、このアクセス端末及びこれと関連するアクセスポイントに割り当てることができる。
【0116】
またネットワークノード114は、近隣のノードのタイムスロット部分を、ノード間の干渉を軽減するように指定することもできる。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント106によるダウンリンク送信が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末で受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは、例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報に基づいて決定されてもよい。このような潜在的干渉を軽減するために、ネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに異なるタイムスロット部分を割り当てることができる。
【0117】
ブロック906で表すように、ネットワークノード114は、各アクセスポイントのタイムスロットタイミングを同期させるために、1以上のアクセスポイントのタイミングオフセットを決定してもよい。このような同期は、例えば、Tau−DPCH(DPCHは専用物理通信路に関するものである)や他の何らかの適切な同期方式といった調整を使用して達成されてもよい。
【0118】
ブロック908で表すように、次いでネットワークノード114は、これが定義したタイムスロット部分パラメータを1以上のアクセスポイントに送る。例えばネットワークノード114は、各アクセスポイントにノード特有の指定を送ってもよく、アクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通の指定を送ってもよい。またネットワークノード114は、同期動作で使用するためにアクセスポイントに1以上のタイミングオフセット表示を送信してもよい。
【0119】
次に図10を参照すると、このフロー図には、アクセスポイントによってダウンリンク動作のために、又はアクセス端末によってアップリンク動作のために行われてもよい動作が示されている。最初に、ダウンリンクの場合を扱う。
【0120】
ブロック1002で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のタイムスロット制御構成部分348)は、これがダウンリンク通信に使用するタイムスロット部分を決定する。ネットワークノード114がアクセスポイント104によって使用されるタイムスロット部分を指定した場合には、アクセスポイント104は単にこれらのタイムスロット部分を使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、どのタイムスロット部分を使用するかを無作為に選択してもよい。
【0121】
タイムスロット部分がネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいてどのタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連するタイムスロット部分を選択してもよい。この場合アクセスポイント104は、(例えば、異なる期間にわたって異なる部分を使用し、各期間におけるCQI又は他の何らかのパラメータを監視することによって)ブロック904で、前述のやり方と同様に、どのタイムスロット部分を使用するかを判定してもよい。
【0122】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どのタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)タイムスロット部分を使用するように折衝してもよい。
【0123】
ブロック1004で表すように、アクセスポイント104は、ダウンリンク通信に使用するためのタイミングオフセットを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104は、ある期間にわたってリンクを連続して監視し、近隣のノードがいつこれの送信を開始し、終了するかをおおよそ判定してもよい。このようにしてアクセスポイント104は、近隣のノードのタイムスロット部分のタイミングを判定(推定するなど)してもよい。次いで、アクセスポイントは、これのダウンリンクのタイムスロットタイミング部分をこの時刻と同期させてもよい。態様によっては、これは、Tau−DPCHパラメータを定義することを含んでもよい。
【0124】
ブロック1006で表すように、アクセスポイント104は、どのタイムスロット部分がダウンリンクに使用されるべきかをアクセス端末に知らせるため関連するアクセス端末に(例えば、タイミングオフセット情報を含む)メッセージを送信してもよい。このようにして、アクセスポイント104は、利用可能な最適なタイムスロット部分におけるダウンリンク伝送をスケジュールしてもよい(ブロック1008)。
【0125】
次にアップリンクシナリオを見ると、ブロック1002で表すように、アクセス端末104(干渉コントローラ324など)は、これがアップリンク通信に使用するタイムスロット部分を決定する。ネットワークノード114がアクセス端末110によって使用されるべきタイムスロット部分を指定した場合には、アクセス端末110は単にこれらのタイムスロット部分を使用するだけでよい。場合によっては、アクセス端末110は、どのタイムスロット部分を使用するかを無作為に選択してもよい。
【0126】
タイムスロット部分がネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセス端末110は、適切な基準に基づいてどのタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセス端末110は、最低の干渉(最低の送信電力など)と関連するタイムスロット部分を選択してもよい。この場合アクセス端末110は、ブロック904で、前述のやり方と同様にどのタイムスロット部分を使用するかを判定してもよく、又は、アクセスポイント104の電力制御動作によってこれが自動的に行われてもよい。
【0127】
場合によっては、アクセスポイント104は、タイムスロット部分試験(どのタイムスロット部分が最低の干渉を有するか判定する試験など)の間にアップリンク干渉を監視してもよい。このような場合には、アクセスポイント104は、アクセス端末110に、干渉試験の所定の位相の間にある特定のタイムスロット部分を使用するように指示してもよい。あるいはアクセス端末110は、アクセスポイント104に、試験の所定の位相の間にどのタイムスロット部分が使用されているか知らせてもよい。
【0128】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どのアップリンクタイムスロット部分を使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)タイムスロット部分を使用するように折衝してもよい。このような場合には、アクセスポイント104は、この情報をアクセス端末110に転送してもよい。
【0129】
ブロック1004で表すように、アクセス端末110は、アップリンク又はダウンリンク通信に使用するためのタイミングオフセットを決定してもよい。例えば、アクセス端末110は、近隣のノードがその送信を開始し、終了するときをおおよそ決定するためある期間にわたってリンクを連続して監視してもよい。このようにして、アクセス端末110は、近隣のノードのタイムスロット部分のタイミングを決定(推定するなど)してもよい。あるいはアクセス端末110は、アクセスポイント104からタイミングオフセット情報(例えば、Tau−DPCHパラメータ)を受信してもよい。いずれの場合も、次いでアクセス端末110は、これのアップリンクのタイムスロットタイミング部分をこの時刻と同期させてもよい。
【0130】
ブロック1006で表すように、アクセス端末110は、どのタイムスロット部分がアップリンクに使用されるべきかをアクセスポイント104に知らせるためアクセスポイント104にメッセージを送ってもよい。このようにして、アクセス端末110は、利用可能な最適なタイムスロット部分におけるアップリンクデータ送信をスケジュールしてもよい(ブロック1008)。
【0131】
前述の動作は、システム内の各ノードに最適なタイムスロット部分を絶えず提供するために、繰り返し行われてもよい。場合によっては、(例えば、EV−DOに)より正確なSNR推定値を提供するために、ある特定のパイロットビットの時間には送信を行わないと判断されてもよい。場合によっては、(例えば、HSPAに)より適切な分離を提供するために、ある特定のオーバーヘッド通信路の間には送信を行わないと判断されてもよい。加えて、アクセス端末において、前述の方式を用いるアクセスポイントから受け取り得るより低い信号測定値に対応する備えがなされてもよい。
【0132】
次に図11及び図12を参照して、アップリンク又はダウンリンク上でのスペクトルマスクを用いる部分再利用方式の使用に関する動作をより詳細に説明する。態様によっては、このような方式は、近隣のノード(例えば、アクセスポイント及び/又はアクセス端末)を、送信するときに異なるスペクトルマスクを使用するように構成することを含んでもよい。この場合には、利用可能な全ての周波数スペクトルを一定の電力で利用する代わりに、各ノードは、不均一な電力スペクトル密度を作るためにスペクトルマスクを利用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは、第1セットのスペクトル成分(例えば、割当てられた周波数スペクトルの第1サブセット)と関連するスペクトルマスクを使用して送信し、第2のアクセスポイントは、第2セットのスペクトル成分(例えば、割当てられた周波数スペクトルの第2のサブセット)と関連する別のスペクトルマスクを使用して送信する。結果として、ノード間で通常生じ得る干渉が低減されるかもしれない。
【0133】
態様によっては、ノードが所定のスペクトルマスクを使用するかどうかに関する決定は、異なるスペクトルマスクが使用されるときにどれ程の干渉を受けるか判定することを含んでもよい。例えばノードは、より低い干渉と関連するスペクトルマスクを使用するよう選択してもよい。この場合、所定のスペクトルマスクは、周波数が連続していないスペクトル成分を含むように定義されてもよく、単一の連続した範囲の周波数として定義されてもよいことを理解すべきである。またスペクトルマスクは、(例えば、使用されるべき周波数成分を定義する)正のマスクを備えていてもよく、又は(例えば、使用されるべきでない周波数成分を定義する)負のマスクで構成されてもよい。
【0134】
最初に図11を参照すると、ブロック1102で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320のスペクトルマスク制御構成部分350)は、アップリンク又はダウンリンク伝送に割当てられた周波数スペクトルの異なるスペクトル成分と関連する干渉を示す情報を受信してもよい。
【0135】
したがって、ブロック1102の動作は、(例えば、前述のような)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連のフィードバックに基づいてもよい。例えば、所定のスペクトルマスクが使用されるときにシステム内のノードが相互に干渉し合う程度を決定するためにアクセス端末の測定報告及び/又はアクセスノードからの報告を使用してもよい。
【0136】
ブロック1104で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のノードによって使用されるべき特定のスペクトルマスクを指定してもよい。場合によっては、スペクトルマスクは、無作為に割り当てられてもよい。しかし、通常スペクトルマスクは、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択されてもよい。
【0137】
例えば、ダウンリンクでは、アクセスポイントはまず、送信するときに第1のスペクトルマスク(ある特定のスペクトル特性で定義されたフィルタなど)を使用するように構成されてもよい。このスペクトルマスクは、例えば、実質的に割当てられたスペクトルの第1の半分だけに制限されてもよい(例えば、スペクトルマスクは、スペクトルの半分では実質的に十分な電力スペクトル密度を有し、スペクトルの他方の半分では著しく低減された電力スペクトル密度を有する)。次いで、このスペクトルマスクの使用と関連する干渉が、(ある期間にわたって収集されたCQI報告などに基づいて)決定されてもよい。次いで、アクセスポイントは、(例えば、実質的に割当てられたスペクトルの第2の半分に制限される)第2のスペクトルマスクを使用するように構成されてもよい。次いで、第2のスペクトルマスクの使用と関連する干渉が、(ある期間にわたって収集されたCQI報告などに基づいて)決定されてもよい。次いでネットワークノード114は、最低の干渉と関連するスペクトルマスクをアクセスポイントに割り当ててもよい。
【0138】
アップリンクでは、アクセス端末はまず、送信するときに第1のスペクトルマスクを使用するように構成されてもよい。次いで、このスペクトルマスクの使用と関連する干渉が、(関連するアクセス端末によって測定されるアップリンク干渉などに基づいて)決定されてもよい。次いでアクセス端末は、第2のスペクトルマスクを使用するように構成され、第2のスペクトルマスクの使用と関連する干渉が決定される。次いで、ネットワークノード114は、最低の干渉と関連するスペクトルマスクをアクセス端末に割り当ててもよい。
【0139】
またネットワークノード114は、近隣のノードのスペクトルマスクを、ノード間の干渉を軽減するように指定してもよい。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント106によるダウンリンク伝送が、アクセスポイント104と関連するアクセス端末における受信に干渉するかもしれないことを決定してもよい。これは例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報に基づいて決定されてもよい。このような潜在的干渉を軽減するために、ネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに、異なるスペクトルマスクを割り当ててもよい。
【0140】
ブロック1106で表すように、次いでネットワークノード114は、これが同定したスペクトルマスクを(1以上の)適切なアクセスポイントに送る。この場合ネットワークノード114は、ノード特定のメッセージを各アクセスポイントに送ってもよく、又はアクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通のメッセージを送ってもよい。
【0141】
次に図12を参照すると、このフロー図には、アップリンク及びダウンリンク動作のためにアクセスポイント及び関連するアクセス端末によって行われてもよい動作が示されている。ブロック1202で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322のスペクトルマスク制御構成部分352)は、アップリンク又はダウンリンクに使用されるスペクトルマスクを決定する。ネットワークノード114が使用されるスペクトルマスクを指定した場合には、アクセスポイント104は単に指定されたスペクトルマスクを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、どのスペクトルマスクを使用するかを無作為に選択してもよい。
【0142】
スペクトルマスクがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいて、どのスペクトルマスクを使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連するスペクトルマスクを選択してもよい。例えば、アクセスポイント104は、(例えば、異なる期間にわたって異なるスペクトルマスクを使用して、かつ各期間の間にCQI又は他の何らかの干渉関連のパラメータを監視することによって)ブロック1102及び1104で、上述した同じ方法でどのスペクトルマスクを使用するかを決定してもよい。
【0143】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どのスペクトルマスクを使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)スペクトルマスクを使用するように折衝してもよい。
【0144】
ブロック1204で表すように、アクセスポイント104は、アクセス端末110にメッセージを送って、どのスペクトルマスクがアップリンク(又は任意選択でダウンリンク)に使用されるかをアクセス端末110に知らせる。このようにして、アクセスポイント104は利用可能な最適なスペクトルを使用してダウンリンク上で送信してもよく、及び/又はアクセス端末110は利用可能な最適なスペクトルを使用してアップリンク上で送信してもよい(ブロック1206)。この場合、受信側ノード(例えば、ダウンリンクでのアクセス端末)のところの等化器は、(特に近隣のセルからの負荷が生じない場合には)スペクトルマスクの影響を軽減してもよい。加えて、場合によってはこの等化器は、適応型のものとすることができ、送信側ノード(例えば、ダウンリンクでのアクセスポイント)において用いられる特定のスペクトルマスクを考慮に入れてもよい。
【0145】
上記の動作は、システム内の各ノードに最適なスペクトルマスクを絶えず提供するように、繰り返し行われてもよい。
【0146】
次に図13及び図14を参照して、拡散符号(ウォルシュ(Walsh)符号やOVSF符号など)を用いる部分再利用方式の使用に関する動作を説明する。態様によっては、このような方式は、近隣のノード(アクセスポイントなど)を、送信するときに異なる拡散符号を使用するように構成することを含んでもよい。この場合には、割当てられた拡散符号のセット内の全ての符号を利用するのではなく、各ノードが拡散符号のサブセットを利用してもよい。例えば、第1のアクセスポイントは第1の拡散符号のセットを使用して送信し、第2のアクセスポイントは第2の拡散符号のセットを使用して送信する。結果として、ノード間で通常発生してもよい干渉が低減されてもよい。
【0147】
態様によっては、ノードが所定の拡散符号を使用するかどうかについての判定は、異なる拡散符号が使用されるときにどれ程の干渉を受けるか判定することを含んでもよい。例えばノードは、より低い干渉と関連する拡散符号を使用するよう選択してもよい。
【0148】
最初に図13を参照すると、ブロック1302で表すように、ネットワークノード114(例えば、干渉コントローラ320の拡散符号制御構成部分354)は、ダウンリンク送信に割当てられた拡散符号のセットのうちの異なる拡散符号のサブセットと関連する干渉を示す情報受信してもよい。
【0149】
したがって、ブロック1302の動作は、(例えば、前述のような)システム内の1以上のアクセスポイント及び/又はアクセス端末からの干渉関連フィードバックに基づいてもよい。例えば、アクセス端末の測定報告及び/又はアクセスノードからの報告を使用して、所定の拡散符号が使用されるときに、システム内の各ノードが相互に干渉し合う程度が判定されてもよい。
【0150】
ブロック1304で表すように、場合によっては、ネットワークノード114は、特定のノードによって使用されるべき特定の拡散符号を指定してもよい。場合によっては、拡散符号は、無作為に割り当てられてもよい。しかし、通常、拡散符号は、システム内のノード間の干渉をより効果的に軽減するように選択されてもよい。
【0151】
例えば、アクセスポイントはまず、ダウンリンク上で送信するときに第1の拡散符号のセットを使用するように構成されてもよい。次いで、この拡散符号のセットの使用と関連する干渉が、(例えば、ある期間にわたって収集されたCQI報告に基づいて)決定されてもよい。次いで、アクセスポイントは、第2の拡散符号のセットを使用するように構成され、第2の拡散符号のセットの使用と関連する干渉が決定される。次いで、ネットワークノード114は、最低の干渉と関連する拡散符号をアクセスポイントに割り当ててもよい。
【0152】
またネットワークノード114は、近隣のノードの拡散符号を、ノード間の干渉を軽減するように指定することもできる。具体例をあげると、ネットワークノード114は、アクセスポイント104によるダウンリンク伝送が、アクセスポイント106と関連するアクセス端末における受信に干渉してもよいと判定してもよい。これは例えば、ネットワークノード114が本明細書で論じるように獲得してもよいダウンリンク干渉関連情報に基づいて判定されてもよい。このような潜在的干渉を軽減するために、ネットワークノード114は、アクセスポイント104と106とに異なる拡散符号を割り当ててもよい。
【0153】
ブロック1306で表すように、次いでネットワークノード114は、これが同定した拡散符号を、適切な(1以上の)アクセスポイントに送る。この場合ネットワークノード114は、ノード特有のメッセージを各アクセスポイントに送ってもよく、アクセスポイントのセット内の全てのアクセスポイントに共通のメッセージを送ってもよい。
【0154】
また、ブロック1308で表すように、ネットワークノード114は、1以上の他の拡散符号のセットを(1以上の)アクセスポイントに送ってもよい。以下でより詳細に論じるように、これらのセットは、所定のアクセスポイントによって使用されない拡散符号及び/又は他の何らかのアクセスポイントによって使用される拡散符号を同定してもよい。
【0155】
次に図14を参照すると、ブロック1402で表すように、アクセスポイント104(例えば、干渉コントローラ322の拡散符号制御構成部分356)は、ダウンリンクに使用される拡散符号のセットを決定する。ネットワークノード114が使用されるべきセットを指定した場合には、アクセスポイント104は単に指定されたセットを使用するだけでよい。場合によっては、アクセスポイント104は、どの拡散符号のセットを使用するかを無作為に選択してもよい。
【0156】
拡散符号のセットがネットワークノード114によって指定されず、又は無作為に選択された場合、アクセスポイント104は、適切な基準に基づいて、どのセットを使用するかを決定してもよい。態様によっては、アクセスポイント104は、最低の干渉と関連する拡散符号のセットを選択してもよい。例えばアクセスポイント104は、(例えば、異なる期間にわたって異なる拡散符号を使用し、かつ各期間の間のCQI又は他の何らかの干渉関連のパラメータを監視することによって)ブロック1302及び1304で前述のやり方と同様にどのセットを使用するかを決定してもよい。
【0157】
場合によっては、アクセスポイント104は、1以上の他のアクセスポイントと協働して、どの拡散符号のセットを使用するかを決定してもよい。例えば、アクセスポイント104及びアクセスポイント106は、異なる(例えば、相互排他的な)拡散符号のセットを使用するように折衝してもよい。
【0158】
ブロック1404で表すように、アクセスポイント104は、任意選択で、これのタイミングを、1以上の他のアクセスポイントのタイミングと同期させてもよい。例えば、近隣のセル(他の制限アクセスポイントと関連するセルなど)とのチップ整合(chip alignment)を達成することにより、各アクセスポイントで異なる拡散符号を利用して、アクセスポイント間で直交通信路が確立されてもよい。このような同期は、例えば、前述のような技法を使用して達成されてもよい(例えば、各アクセスポイントがGPS機能を含んでいてもよい)。
【0159】
ブロック1406で表すように、アクセスポイント104は任意選択で、1以上の他のアクセスポイントによって使用される拡散符号を決定してもよい。このような情報は、例えば、ネットワークノード114から、あるいは(バックホールなどを介して)他のアクセスノードから直接獲得されてもよい。
【0160】
ブロック1408で表すように、アクセスポイント104は、アクセス端末110にメッセージを送って、ダウンリンクにどの拡散符号が使用されるかをアクセス端末110に知らせる。加えてアクセスポイント104は、アクセス端末110に、アクセスポイント104によって使用されない拡散符号を同定し、及び/又は他の何らかのアクセスポイント(近隣のアクセスポイントなど)によって使用される拡散符号を同定する情報を送ってもよい。
【0161】
ブロック1410で表すように、アクセスポイント104は、選択された拡散符号のセットを使用してダウンリンク上で送信する。加えて、ブロック1412で表すように、アクセス端末110は、アクセスポイント104によって送られた拡散符号情報を使用して、ダウンリンクを介して受信する情報を復号する。
【0162】
実装形態によっては、アクセス端末110は、アクセスポイント104によって使用されない拡散符号に関する情報を利用して受信情報をより効率よく復号するように構成されてもよい。例えば、(例えば、干渉除去キャパビリティを有する)信号プロセッサ366は、これら他の拡散符号を、受信情報から、これら他の拡散符号を使用して符号化された別のノード(例えば、アクセスポイント106)から受け取られる信号によって生じる任意の干渉を除去するために使用してもよい。この場合、元の受信情報は、これらの他の拡散符号を使用して復号ビットを提供するように操作される。次いで復号ビットから信号が生成され、この信号が元の受信情報から差し引かれる。次いで、結果として生じる信号が、アクセスポイント104によって送られた拡散符号を使用して出力信号を提供するように操作される。有利には、このような干渉制御の技法を利用することによって、アクセスポイント104とアクセス端末110とが時間同期されていないときでさえも、比較的高いレベルの干渉除去が達成されてもよい。
【0163】
上記の動作は、システム内の各ノードに最適な拡散符号を絶えず提供するように、繰り返し行われてもよい。
【0164】
次に図15及び図16を参照して、干渉を軽減する電力制御関連の方式の利用に関する動作を説明する。特にこれらの動作は、アクセス端末が、(例えば、隣接する搬送周波数と同じ搬送周波数上で動作する)関連付けられないアクセスポイントにおいてアップリンク上で生じ得る任意の干渉を軽減するために、アクセス端末の送信電力を制御することに関するものである。
【0165】
ブロック1502で表すように、ノード(例えば、ネットワークノード114やアクセスポイント104)は、アクセス端末110のアップリンク送信電力をどのように制御するかを決定するのに使用されてもよい電力制御関連の信号を受信する。様々なシナリオにおいて、信号は、ネットワークノード114、アクセスポイント104、別のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント106)、又は関連するアクセス端末(例えば、アクセスポイント110)から受信してもよい。このような情報は、様々なやり方で(例えば、バックホール、オーバザエア、などを介して)受信されてもよい。
【0166】
態様によっては、これらの受信信号は、近隣のアクセスポイント(例えば、アクセスポイント106)における干渉の表示を提供してもよい。例えば、本明細書で論じるように、アクセスポイント104と関連するアクセス端末は、測定報告を生成し、アクセスポイント104を介してこれらの報告をネットワークノード114に送付してもよい。
【0167】
加えて、システム内のアクセスポイントは、負荷表示(例えば、ビジービットや相対許可通信路)を生成し、ダウンリンクを介してこの情報を関連するアクセス端末に送信してもよい。よってアクセスポイント104は、ダウンリンクを監視してこの情報を獲得してもよく、又はダウンリンクを介してこの情報を受信してもよいその関連するアクセス端末からこの情報を獲得してもよい。
【0168】
場合によっては、干渉情報は、ネットワークノード114から、又はバックホールを介してアクセスポイント106から受信してもよい。例えばアクセスポイント106は、これの負荷(干渉など)情報をネットワークノード114に報告してもよい。次いでネットワークノード114は、この情報をシステム内の他のアクセスポイントに配布してもよい。加えてシステム内の各アクセスポイントは、それぞれの個別負荷条件を互いに知らせるために互いに直接通信してもよい。
【0169】
ブロック1504で表すように、アクセス端末110の送信電力表示は、上記パラメータに基づいて定義される。この表示は、例えば、最大許容電力値、瞬間電力値、あるいはトラヒック対パイロット(T2P)表示に関するものであってもよい。
【0170】
態様によっては、アクセス端末110の最大送信電力値は、アクセス端末110がアクセスポイント106において誘発してもよい干渉を推定することによって定義される。この干渉は、例えば、アクセス端末110から受け取られる測定報告から導出される伝搬損情報などに基づいて推定されてもよい。例えばアクセス端末110は、アクセスポイント104までの伝搬損失におけるアクセスポイント106までの伝搬損失を決定してもよい。この情報に基づき、アクセスポイント104は、アクセスポイント104がアクセス端末110から受信する信号の信号強度に基づいてアクセスポイント106において誘発される電力(例えば、干渉の量)を決定してもよい。よってアクセスポイント104は、上記測定値に基づいてアクセス端末110での最大許容送信電力を決定してもよい(例えば、最大送信電力がある量だけ低減されてもよい)。
【0171】
態様によっては、アクセス端末の現在の送信電力を制御するために瞬間電力値が生成されてもよい。例えば、誘発される干渉の量が閾値以上である場合には、アクセス端末110は、これの送信電力を(例えば、特定の量だけ、又は指定される値まで)低減するように指示されてもよい。
【0172】
場合によっては、電力制御動作は、1以上のパラメータに基づいてもよい。例えば、アクセスポイント104がアクセスポイント106からビジービットを受信する場合、アクセスポイント104は、測定報告からの情報を利用して、アクセスポイント106における干渉がアクセス端末110によって生じているかどうかを判定してもよい。
【0173】
次に図16を参照すると、実装形態によっては、ブロック1504で生成される送信電力表示は、最大アップリンクT2Pに関するものであってもよい。さらに場合によっては、この値は、ダウンリンクSINRの関数として定義されてもよい。図16の波形1602には、ダウンリンクSINRをアップリンクT2Pに関連付ける関数の一例が示されている。この事例では、アップリンクT2Pの適用は、ダウンリンクSINRが減少するに従って低減されてもよい。このようにして、不平衡リンクにおけるアクセス端末からのアップリンク干渉が制限されるかもしれない。図16の例に示すように、アクセス端末には、ある量の最小重みが保証されるような最小T2P値1604が定義されてもよい。加えて、最大T2P値1606も定義されてもよい。態様によっては、各アクセス端末に割当てられるアップリンクT2Pは、各アクセス端末の電力余裕の最小値又は(図16に示すような)ダウンリンクSINRに基づく関数によって制限されてもよい。実装形態(3GPPなど)によっては、上記機能は、アクセス端末からのCQIフィードバックにアクセスするアクセスポイントでアップリンクスケジューラによって提供されてもよい。
【0174】
図15に戻って、ブロック1506で表すように、実装形態によっては、アクセスポイントに対するライズ・オーバ・サーマル(rise-over-thermal)(「RoT」)閾値を負荷制御のために通常の値を上回って増大させてもよい。例えば、場合によっては、RoT閾値に制限が設けられなくてもよい。場合によっては、RoT閾値は、アップリンクのリンクバジェット又はアクセスポイントにおける飽和レベルによってのみ制限される値まで上昇させてもよい。例えば、上限閾値RoTは、アクセスポイント104において、関連する各アクセス端末が、これの電力余裕によって許容される最高のT2Pレベルで動作することを可能にする所定の値まで増大されてもよい。
【0175】
このようなRoT閾値の増大を可能にすることによって、アクセスポイントは、これの総受信信号強度を制御してもよい。これは、アクセスポイントが(例えば、隣接アクセス端末から)高レベルの干渉を受けている状況下では有利であるかもしれない。しかし、RoT閾値に限界がない場合、近隣のセル内のアクセス端末は、互いに相手からの干渉を克服するための電力競合に陥ることもある。例えばこれらのアクセス端末は、これらの最大アップリンク送信電力(23dBmなど)で飽和し、この結果、マクロ・アクセス・ポイントにおいて著しい干渉を招くかもしれない。このような競合状態を防ぐために、アクセス端末の送信電力は、RoT閾値の増大の結果として低減されてもよい。場合によっては、このような競合状態は、(例えば、図16に関連して上述したような)最大アップリンクT2P制御方式を利用して回避されてもよい。
【0176】
ブロック1508で表すように、前述の技法の1つ以上を使用して計算される送信電力値(最大電力、瞬間電力、又はT2Pなど)の表示は、アクセス端末110の送信電力を制御するためにアクセス端末110に送られてもよい。このようなメッセージは、直接送られても、間接的に送られてもよい。前者の一例としては、アクセス端末110に新しい最大電力値を知らせるのに明示的シグナリングが使用されてもよい。後者の一例としては、アクセスポイント104は、T2Pを調整してもよく、(場合によっては何らかの変更の後の)アクセスポイント106からの負荷表示をアクセス端末110に転送してもよい。次いで、アクセス端末110は、このパラメータを使用して、最大電力値を決定してもよい。
【0177】
次に図17を参照すると、実装形態によっては、干渉を軽減するために信号減衰率が調整されてもよい。このようなパラメータは、雑音指数又は減衰を含んでもよい。このようなパディング又は信号減衰の量は、(例えば、本明細書で論じるような)他のノードから測定される信号強度、又はアクセスポイント間で交換される(例えば、干渉を示す)特定の信号伝達メッセージに基づいて動的に調整されてもよい。このようにしてアクセスポイント104は、近隣のアクセス端末によって誘発される干渉を補償してもよい。
【0178】
ブロック1702で表すように、アクセス端末104は、(例えば、前述のような)電力制御関連の信号を受信してもよい。ブロック1704及び1706で表すように、アクセスポイント104は、関連するアクセス端末又は関連しないアクセス端末からの受信信号強度が閾値レベル以上であるかどうか判定してもよい。閾値レベル以上でない場合、アクセスポイント104は、引き続き電力制御関連の信号を監視する。閾値レベル以上である場合、アクセスポイント104は、ブロック1708で減衰率を調整する。例えば、受信信号強度の増大に応答して、アクセスポイント104は、これの雑音指数又は受信側減衰を増大させてもよい。ブロック1710で表すように、アクセスポイント104は、(例えば、アクセスポイント104に課せられる雑音指数又はアップリンク減衰を克服するために)減衰率の増加の結果としてこれらのアクセス端末のアップリンク送信電力を増加するためその関連するアクセス端末に送信電力制御メッセージを送信してもよい。
【0179】
態様によっては、アクセスポイント104は、関連しないアクセス端末から受信される信号を関連するアクセス端末から受信する信号から区別してもよい。このようにしてアクセス端末104は、これに関連するアクセス端末の送信電力を適切に調整してもよい。例えば、(例えば、1つだけしか関連するアクセス端末がないかどうかに応じて)関連と非関連アクセス端末からの信号に応答して異なる調整が行われてもよい。
【0180】
別の実施形態では、干渉除去が、あるアクセスポイントによって、このアクセスポイントによるサービス提供を受けないアクセス端末のために、又はアクティブなアクセスポイントのセットに含まれないアクセス端末のために行われてもよい。この目的ために、(全てのアクセス端末からスクランブル符号を受け取る)全てのアクセスポイントの間で、(W−CDMAもしくはHSPAにおける)スクランブル符号又は(1xEV−DOにおける)ユーザ・ロング・コード(user long code)が共用されてもよい。この後アクセスポイントは、個々のアクセス端末情報を復号し、個々のアクセス端末と関連する干渉を除去する。
【0181】
態様によっては、本明細書の教示は、大規模なサービスエリア(例えば、通常ではマクロ・セル・ネットワークと呼ばれる、3Gネットワークのような広域セルラネットワーク)、及びより小規模なサービスエリア(例えば、住宅型又はビルディング型ネットワーク環境)を含むネットワークにおいて使用されてもよい。アクセス端末(access terminal)(「AT」)は、このようなネットワークを移動する際に、ある場所では大規模サービスエリアを提供するアクセスノード(access node)(「AN」)によるサービス提供を受け、別の場所においては、より小規模なサービスエリアを提供するアクセスノードによるサービス提供を受ける場合がある。態様によっては、より小規模のサービスエリアのノードは、増分容量増加、建物内サービスエリア、及び(例えば、よりロバストなユーザ体験のための)様々なサービスを提供するのに使用されてもよい。本明細書の考察では、比較的広いエリアに及ぶサービスエリアを提供するノードをマクロノードという。比較的狭いエリア(例えば、住宅)に及ぶサービスエリアを提供するノードをフェムトノードという。マクロエリアより小さく、フェムトエリアより大きいエリアに及ぶサービスエリアを提供する(例えば、一商業ビル内のサービスエリアを提供する)ノードをピコノードという。
【0182】
マクロノード、フェムトノード、又はピコノードと関連するセルを、それぞれ、マクロセル、フェムトセル、又はピコセルという。実装形態によっては、各セルはさらに、1以上のセクタと関連されてもよい(例えば、分割されてもよい)。
【0183】
様々な用途においては、マクロノード、フェムトノード、又はピコノードを指すのに他の用語も使用されてもよい。例えば、マクロノードは、アクセスノード、基地局、アクセスポイント、ENodeB、マクロセルなどとして構成され、これらの名称で呼ばれてもよい。またフェムトノードも、Home NodeB、Home eNodeB、アクセスポイント基地局、フェムトセルなどとしてとしても構成され、これらの名称で呼ばれてもよい。
【0184】
図18に、本明細書の教示が実施されてもよい、多数のユーザをサポートするように構成された無線通信システム1800を示す。システム1800は、例えばマクロセル1802A〜1802Gといった複数のセル1802に通信を提供し、各セルは対応するアクセスノード1804(アクセスノード1804A〜1804Gなど)によるサービス提供を受ける。図18に示すように、アクセス端末1806(アクセス端末1806A〜1806Lなど)は、時間の経過と共にシステム全体の様々な場所に配置されてもよい。各アクセス端末1806は、例えば、このアクセス端末1806がアクティブであるかどうか、及びアクセス端末1806がソフトハンドオフ中であるかどうかに応じて、任意の瞬間において順方向リンク(forward link)(「FL」)及び/又は逆方向リンク(reverse link)(「RL」)上で1以上のアクセスノード1804と通信してもよい。無線通信システム1800は、広い地理的領域にわたってサービスを提供してもよい。例えば、マクロセル1802A〜1802Gは、近隣にあるいくつかのブロックをカバーしてもよい。
【0185】
図19に、1以上のフェムトノードがネットワーク環境内に配置されている例示的通信システム1900を示す。具体的には、システム1900は、比較的小規模なネットワーク環境に(例えば、一戸以上のユーザ住宅1930に)設置された複数のフェムトノード1910(フェムトノード1910Aや1910Bなど)を含む。各フェムトノード1910は、DSLルータ、ケーブルモデム、無線リンク、又は他の接続手段(不図示)を介して、WAN1940(インターネットなど)及び移動体通信事業者コアネットワーク1950に結合されてもよい。以下で論じるように、各フェムトノード1910は、関連するアクセス端末1920(アクセス端末1920Aなど)、及び任意選択で、無関係なアクセス端末1920(アクセス端末1920Bなど)にもサービス提供するように構成されてもよい。言い換えると、フェムトノード1910へのアクセスは、所定のアクセス端末1920が指定された(ホームなどの)(1以上の)フェムトノード1910のセットによるサービス提供を受け、指定外のフェムトノード1910(近隣のフェムトノード1910など)によるサービス提供は受けないように制限されてもよい。
【0186】
図20に、それぞれがいくつかのマクロ・サービスエリア2004を含む、いくつかの追跡エリア2002(又は径路選択エリアもしくは位置決めエリア)が定義されているサービスエリアマップ2000の一例を示す。図20において、追跡エリア2002A、2002B、及び2002Cと関連する各サービスエリアは輪郭が幅広い線で描かれており、マクロ・サービスエリア2004は六角形で表されている。また、追跡エリア2002はフェムト・サービスエリア2006も含む。この例では、フェムト・サービスエリア2006(フェムト・サービスエリア2006Cなど)は、それぞれ、マクロ・サービスエリア2004(例えば、マクロ・サービスエリア2004B)の内部に図示されている。しかし、フェムト・サービスエリア2006は、1つのマクロ・サービスエリア2004内に完全には含まれない場合もあることを理解すべきである。実際には、所定の追跡エリア2002又はマクロ・サービスエリア2004と共に多数のフェムト・サービスエリア2006が定義されてもよい。また、所定の追跡エリア2002又はマクロ・サービスエリア2004内では、1以上のピコ・サービスエリア(不図示)も定義されてもよい。
【0187】
図19に戻って、フェムトノード1910の所有者は、例えば、移動体通信事業者コアネットワーク1950によって提供される3G移動体通信サービスといった移動体通信サービスに加入してもよい。加えてアクセス端末1920は、マクロ環境と、より小規模(例えば住宅用)ネットワーク環境の両方で動作できてもよい。言い換えると、アクセス端末1920の現在の場所に応じて、アクセス端末1920は、マクロセル移動体通信ネットワーク1950のアクセスノード1960によって、又はフェムトノード1910のセット(例えば、対応するユーザ住宅1930内にあるフェムトノード1910Aや1910B)のいずれか1つによってサービス提供されてもよい。例えば、加入者が外出しているときには、この加入者は、標準的なマクロ・アクセス・ノード(例えば、ノード1960)によるサービス提供を受け、自宅にいるときには、フェムトノード(例えば、ノード1910A)によるサービス提供を受ける。この場合フェムトノード1920は、既存のアクセス端末1920との後方互換性を有してもよいことを理解すべきである。
【0188】
フェムトノード1910は、単一の周波数上で配置されてもよく、あるいは、複数の周波数上で配置されてもよい。個々の構成に応じて、この単一の周波数あるいは複数の周波数のうちの1つ又は複数が、マクロノード(例えば、ノード1960)によって使用される1以上の周波数とオーバーラップする場合もある。
【0189】
態様によっては、アクセス端末1920は、このような接続が可能なときはいつでも好ましいフェムトノード(例えば、アクセス端末1920のホーム・フェムト・ノード)に接続するように構成されてもよい。例えば、アクセス端末1920は、これがユーザの住宅1930内にあるときはいつでも、ホーム・フェムト・ノード1910とだけ通信することが望まれるかもしれない。
【0190】
態様によっては、アクセス端末1920が、マクロ・セルラ・ネットワーク1950内で動作するが、(例えば、好ましいローミングリストで定義されるように)これの最も好ましいネットワーク上になければ、アクセス端末1920は、より良いシステムの再選択(Better System Reselection)(「BSR」)を使用して、最も好ましいネットワーク(例えば、好ましいフェムトノード1910)を探索し続けてもよく、これは、利用可能なシステムを周期的にスキャンして、より良いシステムが現在利用できるかどうか判定し、これに続いて、このような好ましいシステムと結び付こうとすることを含んでもよい。この取得エントリに関して、アクセス端末1920は、特定の帯域及び通信路を求める探索を制限してもよい。例えば、最も好ましいシステムの探索が周期的に繰り返されてもよい。好ましいフェムトノード1910が見つかると、アクセス端末1920は、これのサービスエリア内に入るためにフェムトノード1910を選択する。
【0191】
態様によっては、フェムトノードが制限されてもよい。例えば所定のフェムトノードは、ある特定のアクセス端末にある特定のサービスだけを提供してもよい。いわゆる制限(又は閉鎖)関連性を有する配置において、所定のアクセス端末は、マクロセル移動体通信ネットワークと、定義されたフェムトノードのセット(例えば、対応するユーザ住宅1930内に置かれたフェムトノード1910)によってのみサービス提供されてもよい。実装形態によっては、ノードは、少なくとも1つのノードについて、シグナリング、データアクセス、登録、ページング、又はサービスのうちの少なくとも1つを提供しないように制限されてもよい。
【0192】
態様によっては、(閉塞型加入者グループホームノードB(Closed Subscriber Group Home NodeB)とも呼ばれる)制限フェムトノードとは、制限アクセス端末の規定のセットにサービスを提供するフェムトノードである。このセットは、必要に応じて一次的に、又は永続的に拡張されてもよい。態様によっては、閉鎖型加入者グループ(「CSG」)は、アクセス端末の共通のアクセス制御リストを共用するアクセスノード(例えば、フェムトノー)のセットとして定義されてもよい。ある領域内の全てのフェムトノード(又は全ての制限フェムトノード)が動作する通信路をフェムト通信路という。
【0193】
よって、所定のフェムトノードと所定のアクセス端末の間には様々な関係が存在してもよい。例えば、アクセス端末から見ると、開放型フェムトノードとは、制限される関連性を持たないフェムトノードをいう。制限フェムトノードとは、(例えば、関連性及び/又は登録について制限される)何らかのやり方で制限されるフェムトノードをいう。ホーム・フェムト・ノードとは、アクセス端末がそこでアクセスし、働きかけることを許可されるフェムトノードをいう。ゲスト・フェムト・ノードとは、アクセス端末がそこでアクセスし、働きかけることを一時的に許可されるフェムトノードをいう。無関係なフェムトノードとは、おそらくは緊急事態(例えば、911通報)を除いて、アクセス端末がそこでアクセスすることも、働きかけることも許可されないフェムトノードをいう。
【0194】
制限フェムトノードから見ると、ホームアクセス端末とは、制限フェムトノードにアクセスすることを許可されるアクセス端末をいう。ゲストアクセス端末とは、制限フェムトノードへの一時的なアクセス権を有するアクセス端末をいう。無関係なアクセス端末とは、例えば、911通報のような緊急事態を除いて、制限フェムトノードにアクセスすることを許可されないアクセス端末(例えば、制限フェムトノードに登録するための証明書又は許可を持たないアクセス端末)をいう。
【0195】
便宜上、本開示には、フェムトノードの状況における様々な機能が示されている。しかし、ピコノードも、より広いサービスエリアのために同じ又は同様の機能を提供してもよいことを理解すべきである。例えば、ピコノードが制限を受けてもよく、ホーム・ピコ・ノードが所定のアクセス端末について定義されてもよく、以下同様である。
【0196】
無線多元接続通信システムは、複数の無線アクセス端末のための通信を同時にサポートしてもよい。前述のように各端末は、順方向リンク及び逆方向リンク上の伝送によって1以上の基地局と通信してもよい。順方向リンク(又はダウンリンク)は、基地局から端末までの通信リンクを指し、逆方向リンク(又はアップリンク)は、端末から基地局までの通信リンクを指す。この通信リンクは、単入力単出力システム、多入力多出力(「MIMO」)システム、又は他の何らかの種類のシステムを介して確立されてもよい。
【0197】
MIMOシステムは、データ伝送に複数(NT個)の送信アンテナ及び複数(NR個)の受信アンテナを用いる。NT個の送信アンテナ及びNR個の受信アンテナによって形成されるMIMO通信路は、空間通信路とも呼ばれるNS個の独立の通信路に分解され、NS≦min{NT,NR}である。NS個の独立の通信路はそれぞれ1次元に対応する。MIMOシステムは、複数の送信アンテナ及び受信アンテナによって生じる次元数の追加が利用される場合には、性能の改善(より高いスループット及び/又はより大きな信頼性など)を実現してもよい。
【0198】
MIMOシステムは、時分割複信(「TDD」)及び周波数分割複信(「FDD」)をサポートしてもよい。TDDシステムにおいては、相反定理(reciprocity principle)により逆方向リンク通信路から順方向リンク通信路の推定が可能になるように、順方向と逆方向のリンク伝送が同じ周波数領域上に置かれる。これは、アクセスポイントにおいて複数のアンテナが利用できるときに、アクセスポイントが、順方向リンク上の送信ビーム形成利得を抽出することを可能にする。
【0199】
本明細書の教示は、少なくとも1つの他のノードと通信するために様々な構成部分を用いるノード(機器など)に組み込まれ得る。図21に、ノード間の通信を円滑化するのに用いられ得るいくつかの例示的構成部分を示す。具体的には、図21には、MIMOシステム2100の無線機器2110(アクセスポイントなど)と、無線機器2150(アクセス端末など)とが示されている。機器2110では、いくつかのデータストリームのためのトラヒックデータが、データ源2112から送信(「TX」)データプロセッサ2114に提供される。
【0200】
態様によっては、各データストリームは、個々の送信アンテナを介して送信される。TXデータプロセッサ2114は、各データストリームが符号化データを提供するために選択される個々の符号化方式に基づき、各データストリームごとにトラヒックデータを書式設定し、符号化し、インターリーブする。
【0201】
各データストリームごとの符号化データは、OFDMの技法を使用し、パイロットデータと共に多重化されてもよい。パイロットデータは、通常は、周知のやり方で処理され、受信側システムにおいて通信路応答を推定するのに使用されてもよい周知のデータパターンである。次いで、データストリームごとの多重化されたパイロット及び符号化データは、各データストリームが変調記号を提供するために選択された個々の変調方式(BPSK、QSPK、M−PSK、M−QAMなど)に基づいて変調される(すなわち記号マップが施される)。データストリームごとのデータ転送速度、符号化及び変調は、プロセッサ2130によって実行される命令によって決定されてもよい。データメモリ2132は、プロセッサ2130又は機器2110の他の構成部分によって使用されるプログラムコード、データ、及び他の情報を記憶してもよい。
【0202】
次いで、全てのデータストリームの変調記号が、TX MIMOプロセッサ2120に提供され、プロセッサ2120はさらに(OFDMなどの)変調記号を処理してもよい。次いでTX MIMOプロセッサ2120は、2122Tを介してNT個の送信機(「XCVR」2122A)にNT個の変調記号ストリームを提供する。態様によっては、TX MIMOプロセッサ2120は、データストリームの記号と、記号がそこから送信されるアンテナとにビーム形成重みを適用する。
【0203】
各トランシーバ2122は、個々の記号ストリームを受信し、これを処理して、1以上のアナログ信号を提供し、さらに、これらのアナログ信号を調整(例えば、増幅、フィルタリング、アップコンバート)して、MIMO通信路を介した伝送に適する変調信号を提供する。次いで、トランシーバ2122A〜2122TからのNT個の変調信号が、それぞれ、NT個のアンテナ2124A〜2124Tから送信される。
【0204】
機器2150では、送信された変調信号がNR個のアンテナ2152A〜2152Rによって受信され、各アンテナ2152からの受信信号が個々のトランシーバ(「XCVR」)2154A〜2154Rに提供される。各トランシーバ2154は、個々の受信信号を調整(例えば、フィルタリング、増幅、ダウンコンバート)し、調整された信号をディジタル化してサンプルを提供し、これらのサンプルをさらに処理して対応する「受信」記号ストリームを提供する。
【0205】
次いで、受信(「RX」)データプロセッサ2160は、NR個のトランシーバ2154からのNR個の受信記号ストリームを受信し、これらを個々の受信側処理技法に基づいて処理して、NT個の「検出」記号ストリームを提供する。次いで、RXデータプロセッサ2160は、各検出記号ストリームを復調し、デインターリーブし、復号してデータストリームのトラヒックデータを回復する。RXデータプロセッサ2160による処理は、機器2110においてTX MIMOプロセッサ2120及びTXデータプロセッサ2114によって行われた処理と相補的なものである。
【0206】
プロセッサ2170は、どのプリコーディング行列を使用するかを周期的に決定する(後述する)。プロセッサ2170は、行列指数部分と階数値部分とを備える逆方向リンクメッセージを作成する。データメモリ2172は、プロセッサ2170又は機器2150の他の構成部分によって使用されるプログラムコード、データ、及び他の情報を記憶してもよい。
【0207】
逆方向リンクメッセージは、通信リンク及び/又は受信データストリームに関する様々な種類の情報を備えることができる。次いで逆方向リンクメッセージは、データ源2136からのいくつかのデータストリームのトラヒックデータも受けるTXデータプロセッサ2138によって処理され、変調器2180によって変調され、トランシーバ2154A〜2154Rによって調整され、機器2110に返送される。
【0208】
機器2110では、機器2150からの変調信号がアンテナ2124によって受信され、トランシーバ2122によって調整され、復調器(「DEMOD」)2140によって復調され、RXデータプロセッサ2142によって処理されて、機器2150によって送信された逆方向リンクメッセージが取り出される。次いでプロセッサ2130は、ビーム形成重みを決定するのにどのプリコーディング行列を使用するかを決定し、次いで、取り出されたメッセージを処理する。
【0209】
図21には、通信構成部分が、本明細書で教示する干渉制御動作を行う1以上の構成部分を含んでもよいことも示されている。例えば、干渉制御構成部分2190は、プロセッサ2130及び/又は機器2110の他の構成部分と協働して、本明細書で教示するように別の機器(例えば、機器2150)との間で信号を送信/受信してもよい。同様に、干渉制御構成部分2192も、プロセッサ2170及び/又は機器2150の他の構成部分と協働して、別の機器(例えば、機器2110)との間で信号を送信/受信してもよい。各機器2110、2150ごとに、前述の構成部分の2つ以上の機能が、単一の構成部分によって提供されてもよいことを理解すべきである。例えば、単一の処理構成部分が、干渉制御構成部分2190とプロセッサ2130の機能を提供してもよく、単一の処理構成部分が、干渉制御構成部分2192とプロセッサ2170の機能を提供してもよい。
【0210】
本明細書の教示は、様々な種類の通信システム及び/又はシステム構成部分に組み込まれてもよい。態様によっては、本明細書の教示は、利用可能なシステムリソースを共用することによって(例えば、帯域幅、送信電力、符号化、インターリーブ、などの1つ以上を指定することによって)複数のユーザとの通信をサポートすることができる、多元接続システムに用いられてもよい。例えば、本明細書の教示は、符号分割多元接続(Code Division Multiple Access)(「CDMA」)システム、多重搬送波CDMA(Multiple-Carrier CDMA)(「MCCDMA」)システム、広帯域CDMA(Wideband CDMA)(「W−CDMA」)、高速パケットアクセス(High-Speed Packet Access)(「HSPA」、「HSPA+」)システム、時分割多元接続(Time Division Multiple Access)(「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(Frequency Division Multiple Access)(「FDMA」)システム、シングルキャリアFDMA(Single-Carrier FDMA)(「SC−FDMA」)システム、直交周波数分割多元接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)(「OFDMA」)システム、又は他の多元接続の技法のうちのいずれか1つ又はこれらの組み合わさったものに適用されてもよい。本明細書の教示を用いる無線通信システムは、IS−95、cdma2000、IS−856、W−CDMA、TDSCDMA、及び他の規格といった1以上の規格を実施するように設計されてもよい。CDMAネットワークは、ユニバーサル地上無線接続(Universal Terrestrial Radio Access)(「UTRA」)、cdma2000、又は他の何らかの技術といった無線技術を実施してもよい。UTRAは、W−CDMA及び低チップレート(Low Chip Rate)(「LCR」)を含む。cdma2000技術は、IS−2000、IS−95及びIS−856の各規格をカバーする。TDMAネットワークは、移動体通信のためのグローバルシステム(Global System for Mobile Communications)(「GSM(登録商標)」)といった無線技術を実施してもよい。OFDMAネットワークは、進化型UTRA(Evolved UTRA)(「E−UTRA」)、IEEE802.11、IEEE802.16、IEEE802.20、Flash−OFDM(登録商標)などといった無線技術を実施してもよい。UTRA、E−UTRA、及びGSMは、ユニバーサル移動体通信システム(Universal Mobile Telecommunication System)(「UMTS」)の一部である。本明細書の教示は、3GPPロング・ターム・エボルーション(Long Term Evolution)(「LTE」)システム、ウルトラ・モバイル・ブロードバンド(Ultra-Mobile Broadband)(「UMB」)システム、及び別種のシステムにおいて実施されてもよい。LTEは、E−UTRAを使用するUMTSのリリースである。本開示のいくつかの態様は3GPPの用語を使用して説明されてもよいが、本明細書の教示は、3GPP(リリース99、5、6、7)技術にも、3GPP2(IxRTT、1xEV−DOリリースO、改訂版A、改訂版B)技術及び他の技術にも適用されてもよいことを理解すべきである。
【0211】
本明細書の教示は、様々な装置(ノードなど)に組み込まれ(様々な装置内で実施され、又は実行され)得る。態様によっては、本明細書の教示に従って実施されるノード(無線ノードなど)は、アクセスポイント又はアクセス端末を備えることができる。
【0212】
例えばアクセス端末は、ユーザ装置、加入者局、加入者ユニット、移動局、モバイル、移動ノード、遠隔局、遠隔端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザ機器、又は他の何らかの用語のものを備え、これらとして実施され、又はこれらの名称で呼ばれ得る。実装形態によっては、アクセス端末は、セルラ電話機、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(session initiation protocol)(「SIP」)電話、無線ローカルループ(wireless local loop)(「WLL」)局、携帯情報端末(personal digital assistant)(「PDA」)、無線接続機能を有するハンドヘルド機器、又は無線モデムに接続された他の何らかの適切な処理装置を備えていてもよい。したがって、本明細書で教示する1以上の態様は、電話機(セルラ電話やスマートフォンなど)、コンピュータ(ラップトップなど)、携帯用通信機器、携帯用コンピューティング機器(PDA(personal data assistant)など)、娯楽機器(音楽機器、ビデオ機器、衛星無線機など)、全地球測位システム機器、又は無線媒体を介して通信するように構成された他の任意の適切な機器に組み込まれ得る。
【0213】
アクセスポイントは、NodeB、eNodeB、無線ネットワークコントローラ(radio network controller)(「RNC」)、基地局(base station)(「BS」)、無線基地局(radio base station)(「RBS」)、基地局コントローラ(base station controller)(「BSC」)、無線基地局装置(base transceiver station)(「BTS」)、トランシーバ機能(transceiver function)(「TF」)、無線トランシーバ、無線ルータ、基本サービスセット(basic service set)(「BSS」)、拡張サービスセット(extended service set)(「ESS」)、又は他の何らかの類似の用語のものを備え、これらとして実施され、又はこれらの名称で呼ばれ得る。
【0214】
態様によっては、ノード(アクセスポイントなど)は、通信システム用のアクセスノードを備えることができる。このようなアクセスノードは、ネットワークへの有線又は無線の通信リンクを介して、例えば、ネットワーク(例えば、インターネットやセルラネットワークといった広域ネットワーク)のための、又はネットワークへの接続を提供してもよい。したがって、アクセスノードは、別のノード(例えば、アクセス端末)がネットワーク又は他の何らかの機能にアクセスすることを可能にしてもよい。加えて、これらのノードの一方又は両方が携帯式であってもよく、場合によっては、比較的携帯しにくいものであってもよいことを理解すべきである。
【0215】
また、無線ノードは、(例えば、有線接続を介して)無線以外で情報を送信及び/又は受信することもできることを理解すべきである。よって、本明細書で論じるような受信機及び送信機は、非無線媒体を介して通信するための適切な通信インターフェース構成部分(電気的又は光学的インターフェース構成部分など)を含んでいてもよい。
【0216】
無線ノードは、任意の適切な無線通信技術に基づき、又は別様にこれをサポートする1以上の無線通信リンクを介して通信してもよい。例えば、態様によっては、無線ノードがネットワークと関連していてもよい。態様によっては、ネットワークは、ローカル・エリア・ネットワーク又は広域ネットワークを含めてもよい。無線機器は、本明細書で論じたような様々な無線通信技術、プロトコル、又は規格(例えば、CDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAX、Wi−Fiなど)のうちの1つ以上をサポートし、又は別様に使用してもよい。同様に無線ノードは、様々な対応する変調又は多重化方式のうちの1つ以上をサポートし、又は別様に使用してもよい。よって無線ノードは、上記又は他の無線通信技術を使用する1以上の無線通信リンクを確立し、これらを介して通信するのに適する構成部分(エアインターフェースなど)を含んでいてもよい。例えば無線ノードは、無線媒体を介した通信を円滑化する様々な構成部分(信号発生器や信号プロセッサなど)を含んでもよい関連送信側及び受信側の構成部分を有する無線トランシーバを含めてもよい。
【0217】
本明細書に示す各構成部分は、様々なやり方で実施されてもよい。図22〜図30を参照すると、装置2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、及び3000が、一連の相互に関連する機能ブロックとして表されている。態様によっては、これらのブロックの機能は、1以上のプロセッサ構成部分を含む処理システムとして実施されてもよい。態様によっては、これらのブロックの機能は、例えば、1以上の集積回路(ASICなど)の少なくとも一部分などを使用して実施されてもよい。本明細書で論じるように、集積回路は、プロセッサ、ソフトウェア、他の関連構成部分、又はこれらの何らかの組み合わせを含んでもよい。また、これらのブロックの機能は、本明細書で教示する他の何らかのやり方で実施されてもよい。態様によっては、図22〜図23における破線ブロックのうちの1つ以上は任意選択のものである。
【0218】
装置2200、2300、2400、2500、2600、2700、2800、2900、及び3000は、様々な図に関連して前述した各機能のうちの1つ以上を果たしてもよい1以上のモジュールを含んでもよい。態様によっては、干渉コントローラ320又は干渉コントローラ322の1以上の構成部分は、例えば、HARQインターレース手段2202、プロファイル指定手段2302、位相オフセット手段2402、同定手段2502、スペクトルマスク手段2602、拡散符号手段2702、処理手段2802、送信電力手段2902、又は減衰率手段3004などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、通信コントローラ326又は通信コントローラ328は、例えば、手段2204、2304、2404、2504、2604、2704、又は2904に関する機能を提供してもよい。態様によっては、タイミングコントローラ332又はタイミングコントローラ334は、例えば、タイミング手段2206、2506、又は2706などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、通信コントローラ330は、例えば、受信手段2802などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、信号プロセッサ366は、例えば処理手段2804などに関する機能を提供してもよい。態様によっては、トランシーバ302又はトランシーバ304は、例えば、信号決定手段3002などに関する機能を提供してもよい。
【0219】
本明細書で「第1の」、「第2の」などといった指定を使用して要素を指す場合、これは一般には、これらの要素の量又は順序を制限するものではないことを理解すべきである。そうでなく、本明細書ではこれらの指定は、2つ以上の要素、又はある要素のインスタンスを区別する便宜上の方法として使用するものである。よって、第1の要素及び第2の要素への言及は、そこでただ2つだけの要素が用いられ得ることを意味するものでも、第1の要素が何らかのやり方で第2の要素に先行しなければならないことを意味するものでもない。また、特に指示しない限り、要素のセットは1以上の要素を含んでもよい。
【0220】
情報及び信号が、多種多様な技術及び技法のいずれかを使用して表されてもよいことを当業者は理解するはずである。例えば、以上の説明全体において言及されてもよいデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界又は磁性粒子、光場又は光粒子、あるいはこれらの任意の組み合わせによって表されてもよい。
【0221】
さらに、本明細書で開示する態様と関連して示される様々な例示的論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップはいずれも、電子ハードウェア(情報源符号化又は他の何らかの技法を使用して設計されてもよいディジタル実装、アナログ実装、又は両者の組み合わせなど)として、(本明細書で便宜的に「ソフトウェア」又は「ソフトウェアモジュール」と呼ぶ)命令を組み込んだ様々な形のプログラム又は設計符号として、あるいは両者の組み合わせとして実施されてもよいことも、当業者は理解するはずである。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、様々な例示的構成部分、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、以上においては一般に、これらの機能の観点から説明されている。このような機能がハードウェアとして実施されるか、それともソフトウェアとして実施されるかは、個々の用途及びシステム全体に課される設計制約条件に左右される。当業者は、前述の機能を、各個別用途のために様々なやり方で実施してもよいが、このような実装上の判断は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
【0222】
本明細書で開示の態様と関連して示した様々な例示的論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(integrated circuit)(「IC」)、アクセス端末、又はアクセスポイントの内部で、又はこれらによって実施されてもよい。ICは、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(digital signal processor)(DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit)(「ASIC」)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(field programmable gate array)(FPGA)もしくは他のプログラマブル論理デバイス(programmable logic device)(PLD)、ディスクリートゲート又はトランジスタ論理、ディスクリートハードウェア構成部分、電気的構成部分、光学的構成部分、機械的構成部分、又は本明細書で示す諸機能を果たすように設計されたこれらの任意の組み合わせを備えることができ、IC内、ICの外部、又はこれらの両方に置かれたコード又は命令を実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサとすることができるが、代替としてこのプロセッサは、任意の従来からのプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機械とすることもできる。またプロセッサは、DSPとマイクロプロセッサの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと併用された1以上のマイクロプロセッサ、あるいは他の任意のこのような構成など、コンピューティングデバイスの組み合わせとしても実施されてもよい。
【0223】
開示のプロセスにおけるステップの特定の順序又は階層はいずれも、例示的手法の一例であることが理解される。各プロセスにおけるステップの特定の順序又は階層は、設計上の選択に基づき、本開示の範囲を超えずに再編成されてもよいことが理解される。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的順序で提示するものであり、提示される特定の順序又は階層だけに限定するためのものではない。
【0224】
前述の各機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はこれらの任意の組み合わせとして実施されてもよい。ソフトウェアとして実施される場合、各機能は、コンピュータ可読媒体上で1以上の命令又はコードとして記憶され、又は伝送されてもよい。コンピュータ可読媒体には、コンピュータ記憶媒体と、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を円滑化に行わせる任意の媒体を含む通信媒体の両方が含まれる。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされてもよい任意の利用可能な媒体とすることができる。一例をあげると、それだけに限らないが、このようなコンピュータ可読媒体には、RAM、ROM、EEPROM、CD−ROM又は他の光ディスク記憶、磁気ディスク記憶又は他の磁気記憶デバイス、あるいは所望のプログラムコードを命令又はデータ構造として搬送又は記憶するのに使用することができ、コンピュータによってアクセスされてもよい他の任意の媒体が含まれ得る。また、任意の接続も当然ながらコンピュータ可読媒体と呼ばれる。例えば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、ディジタル加入者線(digital subscriber line)(DSL)、又は赤外線、電波、マイクロ波といった無線技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、又は他の遠隔情報源から送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、対より線、DSL、又は赤外線、電波、マイクロ波といった無線技術は、媒体の定義に含まれる。「disk」及び「disc」は、本明細書で使用する場合、コンパクトディスク(compact disc)(CD)、レーザディスク、光ディスク、ディジタル多用途ディスク(digital versatile disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク及びブルーレイディスクを含み、diskは通常、データを磁気的に再生し、discはレーザを用いてデータを光学的に再生するものである。また、上記のものの組み合わさったものも、コンピュータ可読媒体の範囲内に含めるべきである。要約すると、コンピュータ可読媒体は、任意の適切なコンピュータプログラム製品として実施されてもよいことを理解すべきである。
【0225】
開示の態様の以上の説明は、当業者が本開示を作成し、又は使用することを可能にするために提供するものである。当業者にはこれらの態様への様々な改変が容易に明らかになるはずであり、本明細書で定義する一般原理は、本開示の範囲を逸脱することなく他の態様にも適用されてもよい。よって本開示は、本明細書で示す態様だけに限定されるべきではなく、本発明には、本明細書で開示する諸原理及び新規の特徴と一致する最大限の範囲が許容されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1アクセスポイントと関連するアクセス端末に対する送信電力パラメータを決定して第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減すること、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信すること、
を含む、電力制御方法。
【請求項2】
前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を評価する信号を受信することを更に含み、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項1の方法。
【請求項3】
前記送信電力パラメータは最大送信電力を含む、請求項1の方法。
【請求項4】
前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を示す信号を受信することを更に含み、前記最大送信電力は前記受信信号に基づいて決定される、請求項3の方法。
【請求項5】
前記信号はダウンリンクをモニタすることによって受信され、この受信信号に基づいて、前記第2アクセスポイントによって送信された信号と関連する受信信号強度及び/又は前記アクセスポイントが負荷表示を送信したかどうかを決定することを更に含む、請求項4の方法。
【請求項6】
前記信号は前記アクセス端末又は前記第1アクセスポイントと関連する少なくとも1つの他のアクセス端末から受信され、この受信信号に基づいて、前記第2アクセスポイントによって送信された信号と関連する受信信号強度及び/又は前記第2アクセスポイントが負荷表示を送信したかどうかを決定することを更に含む、請求項4の方法。
【請求項7】
前記信号は帰路を介してネットワークノード又は前記第2アクセスポイントから受信され、
前記信号は前記第2アクセスポイントでの干渉を示す、
請求項4の方法。
【請求項8】
ライズオーバサーマル(rise-over-thermal)閾値を増加することを更に含み、前記最大送信電力は前記ライズオーバサーマルの増加の結果として減少される、請求項3の方法。
【請求項9】
ライズオーバサーマル閾値が制限なく増加することを可能にすることを更に含む、請求項3の方法。
【請求項10】
前記ライズオーバサーマル閾値の増加によって生じる前記アクセス端末の送信電力の増加を制限することを更に含む、請求項9の方法。
【請求項11】
前記送信電力表示は最大トラフィック電力対パイロット電力比でなる、請求項1の方法。
【請求項12】
ダウンリンク信号対雑音比情報を受信することを更に含み、前記最大トラフィック電力対パイロット電力比は前記ダウンリンク信号対雑音比情報の関数として決定される、請求項11の方法。
【請求項13】
前記送信電力パラメータは前記第1アクセスポイントによって決定される、請求項1の方法。
【請求項14】
前記送信電力パラメータはネットワークノードによって決定される、請求項1の方法。
【請求項15】
前記アクセスポイントは、少なくとも1つのノードに対して、信号伝達、データアクセス、登録、及びサービスを含むグループの中の少なくとも1つを提供しないように制限される、請求項1の方法。
【請求項16】
第1アクセスポイントと関連するアクセスポイントに対して送信電力パラメータを決定して第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減するように構成される干渉コントローラと、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信するように構成される通信コントローラと、
を具備する、電力制御装置。
【請求項17】
前記通信コントローラは前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を軽減する信号を受信するように更に構成され、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項16の装置。
【請求項18】
前記送信電力パラメータは最大送信電力からなる、請求項16の装置。
【請求項19】
前記干渉コントローラはライズオーバサーマル閾値を増加するように更に構成され、前記最大送信電力は前記ライズオーバサーマル閾値の増加の結果として減少される、請求項18の装置。
【請求項20】
前記干渉コントローラはライズオーバサーマル閾値が制限なく増加することを可能にするように更に構成される、請求項18の装置。
【請求項21】
前記送信電力表示は最大トラフィック電力対パイロット電力比でなる、請求項16の装置。
【請求項22】
前記通信コントローラはダウンリンク信号対雑音比情報を受信するように更に構成され、
前記最大トラフィック電力対パイロット電力比は前記ダウンリンク信号対雑音比情報の関数として決定される、
請求項21の装置。
【請求項23】
第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減するため第1アクセスポイントと関連するアクセス端末に対する送信電力パラメータを決定する手段と、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信する手段と、
を具備する、電力制御装置。
【請求項24】
前記送信する手段は前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を評価する信号を受信するように構成され、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項23の装置。
【請求項25】
前記送信電力パラメータは最大送信電力を含む、請求項23の装置。
【請求項26】
前記決定する手段はライズオーバサーマル閾値を増加するように更に構成され、前記最大送信電力は前記ライズオーバサーマル閾値の増加の結果として減少される、請求項25の装置。
【請求項27】
前記決定する手段はライズオーバサーマル閾値が制限なく増加することを可能にするように構成される、請求項25の装置。
【請求項28】
前記送信電力表示は最大トラフィック電力対パイロット電力比でなる、請求項23の装置。
【請求項29】
前記送信する手段はダウンリンク信号対雑音比情報を受信するように構成され、
前記最大トラフィック電力対パイロット電力比は前記ダウンリンク信号対雑音比情報の関数として決定される、
請求項28の装置。
【請求項30】
第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減するため第1アクセスポイントと関連するアクセス端末に対する送信電力パラメータを決定すること、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信すること、
をコンピュータに実行させるコード含むコンピュータ読取り可能媒体でなる、コンピュータプログラム製品。
【請求項31】
前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を評価する信号を前記コンピュータに受信させるコードを更に含み、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項30のコンピュータプログラム製品。
【請求項32】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定すること、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御すること、
を含む、電力制御方法。
【請求項33】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項32の方法。
【請求項34】
前記決定は前記受信信号強度が閾値以上であることを決定することを含み、
前記制御は前記減衰係数を増加することを含む、請求項32の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連しない、請求項32の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連する、請求項32の方法。
【請求項37】
前記アクセスポイントは前記決定を行う、請求項32の方法。
【請求項38】
ネットワークノードは前記決定を行う、請求項32の方法。
【請求項39】
前記アクセスポイントは、少なくとも1つのノードに対して、信号伝達、データアクセス、登録、及びサービスを含むグループの中の少なくとも1つを提供しないように制限される、請求項32の方法。
【請求項40】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定するように構成されるトランシーバと、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御するように構成される干渉コントローラと、
を具備する、電力制御装置。
【請求項41】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項40の装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連しない、請求項40の装置。
【請求項43】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連する、請求項40の装置。
【請求項44】
前記アクセスポイントは前記決定を行う、請求項40の装置。
【請求項45】
ネットワークノードは前記決定を行う、請求項40の装置。
【請求項46】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定する手段と、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御する手段と、
を含む、電力制御装置。
【請求項47】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項46の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連しない、請求項46の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連する、請求項46の装置。
【請求項50】
前記アクセスポイントは前記決定を行う、請求項46の装置。
【請求項51】
ネットワークノードは前記決定を行う、請求項46の装置。
【請求項52】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定すること、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御すること、
をコンピュータに実行させるコードを含むコンピュータ読取り可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項53】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項52のコンピュータプログラム製品。
【請求項1】
第1アクセスポイントと関連するアクセス端末に対する送信電力パラメータを決定して第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減すること、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信すること、
を含む、電力制御方法。
【請求項2】
前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を評価する信号を受信することを更に含み、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項1の方法。
【請求項3】
前記送信電力パラメータは最大送信電力を含む、請求項1の方法。
【請求項4】
前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を示す信号を受信することを更に含み、前記最大送信電力は前記受信信号に基づいて決定される、請求項3の方法。
【請求項5】
前記信号はダウンリンクをモニタすることによって受信され、この受信信号に基づいて、前記第2アクセスポイントによって送信された信号と関連する受信信号強度及び/又は前記アクセスポイントが負荷表示を送信したかどうかを決定することを更に含む、請求項4の方法。
【請求項6】
前記信号は前記アクセス端末又は前記第1アクセスポイントと関連する少なくとも1つの他のアクセス端末から受信され、この受信信号に基づいて、前記第2アクセスポイントによって送信された信号と関連する受信信号強度及び/又は前記第2アクセスポイントが負荷表示を送信したかどうかを決定することを更に含む、請求項4の方法。
【請求項7】
前記信号は帰路を介してネットワークノード又は前記第2アクセスポイントから受信され、
前記信号は前記第2アクセスポイントでの干渉を示す、
請求項4の方法。
【請求項8】
ライズオーバサーマル(rise-over-thermal)閾値を増加することを更に含み、前記最大送信電力は前記ライズオーバサーマルの増加の結果として減少される、請求項3の方法。
【請求項9】
ライズオーバサーマル閾値が制限なく増加することを可能にすることを更に含む、請求項3の方法。
【請求項10】
前記ライズオーバサーマル閾値の増加によって生じる前記アクセス端末の送信電力の増加を制限することを更に含む、請求項9の方法。
【請求項11】
前記送信電力表示は最大トラフィック電力対パイロット電力比でなる、請求項1の方法。
【請求項12】
ダウンリンク信号対雑音比情報を受信することを更に含み、前記最大トラフィック電力対パイロット電力比は前記ダウンリンク信号対雑音比情報の関数として決定される、請求項11の方法。
【請求項13】
前記送信電力パラメータは前記第1アクセスポイントによって決定される、請求項1の方法。
【請求項14】
前記送信電力パラメータはネットワークノードによって決定される、請求項1の方法。
【請求項15】
前記アクセスポイントは、少なくとも1つのノードに対して、信号伝達、データアクセス、登録、及びサービスを含むグループの中の少なくとも1つを提供しないように制限される、請求項1の方法。
【請求項16】
第1アクセスポイントと関連するアクセスポイントに対して送信電力パラメータを決定して第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減するように構成される干渉コントローラと、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信するように構成される通信コントローラと、
を具備する、電力制御装置。
【請求項17】
前記通信コントローラは前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を軽減する信号を受信するように更に構成され、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項16の装置。
【請求項18】
前記送信電力パラメータは最大送信電力からなる、請求項16の装置。
【請求項19】
前記干渉コントローラはライズオーバサーマル閾値を増加するように更に構成され、前記最大送信電力は前記ライズオーバサーマル閾値の増加の結果として減少される、請求項18の装置。
【請求項20】
前記干渉コントローラはライズオーバサーマル閾値が制限なく増加することを可能にするように更に構成される、請求項18の装置。
【請求項21】
前記送信電力表示は最大トラフィック電力対パイロット電力比でなる、請求項16の装置。
【請求項22】
前記通信コントローラはダウンリンク信号対雑音比情報を受信するように更に構成され、
前記最大トラフィック電力対パイロット電力比は前記ダウンリンク信号対雑音比情報の関数として決定される、
請求項21の装置。
【請求項23】
第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減するため第1アクセスポイントと関連するアクセス端末に対する送信電力パラメータを決定する手段と、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信する手段と、
を具備する、電力制御装置。
【請求項24】
前記送信する手段は前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を評価する信号を受信するように構成され、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項23の装置。
【請求項25】
前記送信電力パラメータは最大送信電力を含む、請求項23の装置。
【請求項26】
前記決定する手段はライズオーバサーマル閾値を増加するように更に構成され、前記最大送信電力は前記ライズオーバサーマル閾値の増加の結果として減少される、請求項25の装置。
【請求項27】
前記決定する手段はライズオーバサーマル閾値が制限なく増加することを可能にするように構成される、請求項25の装置。
【請求項28】
前記送信電力表示は最大トラフィック電力対パイロット電力比でなる、請求項23の装置。
【請求項29】
前記送信する手段はダウンリンク信号対雑音比情報を受信するように構成され、
前記最大トラフィック電力対パイロット電力比は前記ダウンリンク信号対雑音比情報の関数として決定される、
請求項28の装置。
【請求項30】
第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた干渉を軽減するため第1アクセスポイントと関連するアクセス端末に対する送信電力パラメータを決定すること、
前記送信電力パラメータを前記アクセス端末に送信すること、
をコンピュータに実行させるコード含むコンピュータ読取り可能媒体でなる、コンピュータプログラム製品。
【請求項31】
前記第2アクセスポイントで前記アクセス端末によって生じた前記干渉を評価する信号を前記コンピュータに受信させるコードを更に含み、前記送信電力パラメータは前記干渉評価に基づいて決定される、請求項30のコンピュータプログラム製品。
【請求項32】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定すること、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御すること、
を含む、電力制御方法。
【請求項33】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項32の方法。
【請求項34】
前記決定は前記受信信号強度が閾値以上であることを決定することを含み、
前記制御は前記減衰係数を増加することを含む、請求項32の方法。
【請求項35】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連しない、請求項32の方法。
【請求項36】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連する、請求項32の方法。
【請求項37】
前記アクセスポイントは前記決定を行う、請求項32の方法。
【請求項38】
ネットワークノードは前記決定を行う、請求項32の方法。
【請求項39】
前記アクセスポイントは、少なくとも1つのノードに対して、信号伝達、データアクセス、登録、及びサービスを含むグループの中の少なくとも1つを提供しないように制限される、請求項32の方法。
【請求項40】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定するように構成されるトランシーバと、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御するように構成される干渉コントローラと、
を具備する、電力制御装置。
【請求項41】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項40の装置。
【請求項42】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連しない、請求項40の装置。
【請求項43】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連する、請求項40の装置。
【請求項44】
前記アクセスポイントは前記決定を行う、請求項40の装置。
【請求項45】
ネットワークノードは前記決定を行う、請求項40の装置。
【請求項46】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定する手段と、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御する手段と、
を含む、電力制御装置。
【請求項47】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項46の装置。
【請求項48】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連しない、請求項46の装置。
【請求項49】
前記少なくとも1つのアクセス端末は前記アクセスポイントと関連する、請求項46の装置。
【請求項50】
前記アクセスポイントは前記決定を行う、請求項46の装置。
【請求項51】
ネットワークノードは前記決定を行う、請求項46の装置。
【請求項52】
少なくとも1つのアクセス端末からの信号に関連する受信信号強度が変更されたかどうかを決定すること、
決定に基づいて、アップリンク干渉を軽減するためにアクセスポイントに対する減衰係数を制御すること、
をコンピュータに実行させるコードを含むコンピュータ読取り可能媒体を含む、コンピュータプログラム製品。
【請求項53】
前記減衰係数は雑音係数又は受信減衰である、請求項52のコンピュータプログラム製品。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【公開番号】特開2013−62829(P2013−62829A)
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−234961(P2012−234961)
【出願日】平成24年10月24日(2012.10.24)
【分割の表示】特願2010−526023(P2010−526023)の分割
【原出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−234961(P2012−234961)
【出願日】平成24年10月24日(2012.10.24)
【分割の表示】特願2010−526023(P2010−526023)の分割
【原出願日】平成20年9月19日(2008.9.19)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.WCDMA
2.LTE
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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