電力制御通信スキーム電力制御
【課題】無線装置の送信電力の制御のためのメッセージング(messaging)スキームを提供する。
【解決手段】無線ノードは、その送信電力を制御するために情報を使用する別の無線ノードにベクトル化された情報を送る。いくつかの局面では、ベクトル化された情報は、無線ノードで監視された干渉に関係があることがある。いくつかの局面では、ベクトル化された情報は、電力調整オフセットに関係があることがある。いくつかの局面では、情報は、異なるサービス品質クラス、異なるフレーム内の割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、異なる無線ノードの場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値および異なる割り当てサイズの1つ以上に基づいてベクトル化されることがある。いくつかの局面では、無線ノードは割り当てメッセージ中のアップリンクマップによって電力制御メッセージを送信する。
【解決手段】無線ノードは、その送信電力を制御するために情報を使用する別の無線ノードにベクトル化された情報を送る。いくつかの局面では、ベクトル化された情報は、無線ノードで監視された干渉に関係があることがある。いくつかの局面では、ベクトル化された情報は、電力調整オフセットに関係があることがある。いくつかの局面では、情報は、異なるサービス品質クラス、異なるフレーム内の割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、異なる無線ノードの場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値および異なる割り当てサイズの1つ以上に基づいてベクトル化されることがある。いくつかの局面では、無線ノードは割り当てメッセージ中のアップリンクマップによって電力制御メッセージを送信する。
【発明の詳細な説明】
【優先権の主張】
【0001】
(米国法典第35編119条の下における優先権の主張)
本出願は、開示部分が参照により本明細書に組み込まれている、2007年3月9日に出願した「Method and Apparatus to Enable Low Overhead Power Control Algorithm」という名称の、一般に所有される米国仮出願番号第60/894,184号の優先権の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願は、一般に無線通信に関し、より具体的には、これに限らず、無線装置の送信電力の制御のためのメッセージング(messaging)スキームに関する。
【0003】
電子装置は、他の電子装置への情報を送信し、他の電子装置からの情報を受信することの1つ以上の通信技術をサポートすることができる。例えば、無線装置は、別の装置と放送電波で通信するためにWiMAX、WiFiおよびCDMAのような無線技術をサポートすることができる。
【0004】
無線装置では、信号が送信される電力レベルの選択は様々な要因に基づくことができる。例えば、信号がより高い送信電力で送信される場合、関連する受信装置は、その信号によって送信されたどんなデータも、より容易に回復することができる。しかしながら、高電力レベルで送信すると、近隣の無線装置で干渉を引き起こすことができるので、結果として送信装置に関して(例えば携帯デバイスに関して)電池寿命を損なうことができる。
【0005】
上記のものを考慮して、様々なスキームは、高品質送信と許容できる送信電力レベルの間の最適のバランスを維持しようとして開発されている。例えば、IEEE 802.16規格は、閉ループ電力制御手順あるいは開ループ電力制御手順のいずれかを使用して、加入者局が逆方向リンク(reverse link)に関して送信電力を決定することができるとの、電力スキーム(scheme)について記述する。
閉ループ電力制御の下で、基地局は、加入者局に電力制御メッセージ(messages)を送信し、加入者局は、これらのメッセージによって指定された送信電力レベルを選択する。開ループ電力制御の下では、加入者局は、電力制御方程式に基づいて送信電力レベルを選択する。ここで、加入者局は、電力制御方程式用のパラメータ(parameters)のうちのいくつかをそれ自身で決定することができ、基地局から他のパラメータを得ることができる。
【発明の概要】
【0006】
開示のサンプル局面(aspects)の概要(summary)は続いて起こる(follows)。ここに、項目局面(term aspect)へのどんな参照(reference)も開示の1つ以上の局面を言及することができることが理解されるべきである。
【0007】
その開示は無線通信に関する電力制御にいくつかの局面の中で関係がある。特に、その開示は、無線装置が送信電力を選択するために用いることができる情報を該無線装置へ供給することに関係がある。例えば、無線装置は、電力制御方程式に関する1つ以上のパラメータを供給するために受信された情報を使用することができる。
【0008】
いくつかの局面の中で、基地局のような無線装置は、1つ以上の選別要因に基づいてベクトル化された電力制御関連の情報を送信する。例えば、基地局は、異なるサービス品質クラス(quality of service classes)、フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノード(node)の異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、異なる割り当てサイズ、あるいは、これらの選別要因のいくつかの組み合わせに関して異なる情報を送ることができる。このベクトル化された情報を受信する加入者局のような別の無線装置は、トラヒック流(例えばアップリンク・トラヒック)に関して送信電力を定義するために1つの特定の選別要因あるいは複数の特定の選別要因に関連した情報を使用することができる。
【0009】
いくつかの局面では、基地局は、干渉を監視し、送信電力をセットするために情報を使用する加入者局へのその監視された干渉に関係のある情報(例えばNI値)を送信する。ここで、基地局は、異なる選別要因(例えば、異なるサービス品質クラス、異なる置換ゾーンなどに関係があって)に関して異なる干渉情報を送信することができる。例えば、基地局は、1つのサービス品質クラスに関連したトラヒックの送信の間に監視された干渉に関係のある干渉値の1つのセットを送信することができる。
さらに、基地局は、別のサービス品質クラスに関連したトラヒックの送信の間に監視された干渉に関係のある干渉値の別のセットを送信することができる。同様に、基地局は、1つの置換ゾーンに関して監視された干渉に関係のある干渉値の1つのセットを送信し、別の置換ゾーンのために監視された干渉に関係のある干渉値の別のセットを送信することができる。
【0010】
いくつかの局面の中で、基地局は、トランジット電力(transit power)をセットするために電力制御コマンドによって提供される情報を用いる加入者局にこれらコマンドを送信する。いくつかの局面では、電力制御メッセージは、オフセット情報(例えば、Offset_BSperSSパラメータを生成するために使用される情報あるいはC/Nテーブル・パラメータ)の形式をとることができる。この場合、基地局は、異なる選別要因に関連した異なるオフセット情報を送信することができる。例えば、基地局は、異なるサービス品質クラス、異なるフレーム割り当てなどに基づいて異なるキャリア(carrier)対雑音情報を送信することができる。
【0011】
いくつかの局面では、無線装置は、割り当てメッセージによって別の無線装置への電力制御メッセージを送信する。例えば、電力制御メッセージは割り当てメッセージのアップリンクマップ(uplink map)によって送られることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
これらおよび開示の他の見本(sample)の局面は、詳細な記述、およびこれに従う請求項、およびこれらに添付される図面に記述されるだろう。
【図1】図1は、通信システムのいくつかの見本の局面の簡略図である。
【図2】図2は電力制御動作(operations)のいくつかの見本の局面のフローチャートである。
【図3】図3は、通信システムのいくつかの見本コンポーネント(sample components)の簡略ブロック図である。
【図4】図4は、電力制御情報を提供するために行なわれることができる動作のいくつかの見本局面のフローチャートである。
【図5】図5は、送信電力を制御するために行なわれることができる動作のいくつかの見本の局面のフローチャートである。
【図6】図6は、フレームのための置換内の見本割り当ての簡略図である。
【図7】図7は、フレームの見本置換ゾーンの簡略図である。
【図8】図8は、様々な選別要因へのベクトル化された表示の見本の依存性を説明する簡略図である。
【図9】図9は、通信システムの無線装置のいくつかの見本局面の簡略ブロック図である。
【図10】図10は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図11】図11は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図12】図12は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図13】図13は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図14】図14は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図15】図15は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図16】図16は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図17】図17は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【0013】
一般的慣習に従って、図面の中で説明された様々な特徴は、スケール(scale)に描かれないことができる。従って、様々な特徴の次元は、明瞭さのために任意に拡張することができるし縮小されることができる。さらに、図面のうちのいくつかは明瞭さのために単純化されることができる。したがって、図面は、与えられた機構(apparatus)(例えば装置)か方法のコンポーネント(components)の全てを描くとは限られないことができる。最後に、参照数字は、仕様と図の全体にわたる特徴を示すために使用されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
開示の種々の局面は下記に述べられる。ここの教えが種々様々の形式およびそれで具体化されることができ、ここに示される任意の特定構造、機能あるいは両方は単に代表的であることは明白であるべきである。当業者によりここに教えることに基づいて、ここに示された局面が他の局面と無関係に実現され、これらの局面の2つ以上が様々な方法で組み合わせられることができることを認識するべきである。例えば、ここに述べられた局面のどんな数も使用して、装置は実現されることができ、あるいは、方法は実行されることができる。
さらに、他の構造、機能性、あるいはここに述べられた局面の1つ以上に加えて、あるいはそれ以外の構造および機能性を使用して、そのような装置は実現されることができり、あるいは、そのような方法は、実行されることができる。更に、局面は、請求項の少なくとも1つの要素(element)を具備することができる。
【0015】
実例目的のために、続く議論は、加入者局がアップリンク(さらに、ここでは逆方向リンクと呼ばれる)での基地局への送信に使用される送信電力を決定する無線システムの様々なコンポーネントおよび動作について記述する。ここの教えが他のタイプの無線装置および(または)通信システムに適用可能なことができることが認識されるべきである。
【0016】
図1を参照して、多元接続無線通信システムの見本は説明される。基地局100(例えばアクセスポイント)は、アンテナ104および106を含む1つのグループ、およびアンテナ108および110を含む別のグループ、およびアンテナ112および114を含むもう1つのグループといった、多数のアンテナグループを含んでいる。図1では、各アンテナグループに関して2本のアンテナだけが示される。
しかしながら、実際上、より多く、または、より少数のアンテナが各アンテナグループに関して利用されることができる。加入者局116(例えばアクセス端末)は、アンテナ112および114と通信し、するとそこで、アンテナ112と114が順方向リンク(forward link)120上で加入者局116へ情報を送信し、逆方向リンク118上で加入者局116から情報を受信する。
加入者局122は、アンテナ106および108と通信し、するとそこで、アンテナ106と108が順方向リンク126上で加入者局122へ情報を送信し、逆方向リンク124上で加入者局122から情報を受信する。周波数分割二重(「FDD」)システムでは、通信リンク118、120、124および126は異なる周波数を通信に関して使用することができる。例えば、順方向リンク120および逆方向リンク118は異なる周波数を使用することができる。
【0017】
それぞれのグループのアンテナおよび(または)それらが通信することを意図する(design)エリアは、基地局のセクタと呼ばれることができる。したがって、それぞれのアンテナグループは、基地局100によってカバーされたエリアのセクタの加入者局に通信することを意図することができる。
【0018】
順方向リンク120および126上の通信に関しては、基地局100の送信アンテナは、異なる加入者局116および122に関して順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビーム形成(beam-forming)を利用することができる。さらに、そのカバレージエリアじゅうに無作為に散在した加入者局に送信するためにビーム形成を使用する基地局は、そのカバレージエリアの加入者局の全てに送信するために単一のアンテナを使用する基地局より近隣のセルの加入者局へのより少ない干渉を引き起こすことができる。
【0019】
図1のシステムのような通信システムの見本の電力制御関連の動作およびコンポーネントは、今、図2から図5を一緒に連携して記述されるだろう。簡潔に、図2は、基地局と加入者局が加入者局で電力を制御するために、どのようにして協同する(cooperate)ことができるかを説明する。図3は、基地局と加入者局の見本のコンポーネントを説明する。図4は、基地局の見本の動作を説明する。図5は、加入者局の見本の動作を説明する。
【0020】
便宜上、図2、4および5(あるいはここに議論されたか教えられた任意の他の動作)のフローチャートの動作は、特定のコンポーネント(例えば図3に示されるシステム300のコンポーネント)によって行なわれると記述されることができる。しかしながら、これらの動作が、他のタイプのコンポーネントによって行なわれることができ、異なる数のコンポーネントを使用して行なわれることができることは認識されるべきである。ここに記述された動作の1つ以上が、与えられた実装(implementation)で使用されないことがあることはさらに認識されるべきである。
【0021】
図2を最初に参照し、ブロック202によって表わされたように、様々な時点で基地局(例えば図3の基地局302)は、アップリンク送信に影響を及ぼすことができる1つ以上の状況(condition)を監視する。例えば、基地局302の干渉コントローラ306は、近隣の無線装置によるいずれかの送信が基地局302でのアップリンク送信の受信を妨げた、あるいは妨げることができるかどうかを決定することができる。ここで、基地局302は、基地局302へ送信するために加入者局(例えば加入者局304)にある周波数およびタイムスロット(time slots)を割り付けることができる。この割り当ては、例えば、WiMAX(例えばIEEE 802.16)、Wi-Fi(例えば802.11)などのような無線規格によって定義された手続きに基づくことができる。したがって、干渉コントローラ306は、アップリンク送信に割り付けられた期間中に生じるあらゆる干渉を定量化することを試みようとして、指定の周波数を監視するようにトランシーバ310の受信機308と協同することができる。
【0022】
ブロック204によって表わされるように、基地局302(例えば電力コントローラ312)は加入者局304へ送られる情報を生成することができる。下に議論されるように、加入者局304は、その送信電力を制御するためにこの情報を使用することができる。いくつかの局面では、情報はブロック202で得られた情報に基づくことができる。
【0023】
ブロック204で生成された情報は様々な形式をとることができる。例えば、その情報は、ブロック202で得られた干渉情報に基づく干渉の表示を具備することができる。いくつかの実施(implementations)では、この情報は、基地局302で監視された干渉に関係のある雑音および干渉(「NI」)値を具備する。
【0024】
あるいはさらに、ブロック204で生成された情報は、例えば、加入者局がその送信電力をどの程度調整しなければならないか指し示す電力調整オフセット値を具備することができる。例えば、この情報はキャリア対雑音(「C/N」)オフセットテーブルおよび(または)開ループ電力方程式にOffset_BSperSSパラメータを提供するために使用されることができる情報を含むことができる。
【0025】
ある場合には、基地局302は、それが監視する状況における1つ以上の変化(例えば干渉変化)に基づく漸増的な情報を生成することができる。例えば、干渉コントローラ306が干渉の増大を検知すれば、電力コントローラ312は送信電力を漸増的に高めるように加入者局304に命じる表示(indication)を生成することができる。反対に、干渉コントローラ306が干渉の減少を検知すれば、その表示は送信電力を漸増的に弱めるように加入者局304に命じることができる。
【0026】
いくつかの局面では、図4と共に、より詳細に下に記述されるように、ブロック204で生成された情報は、様々な選別要因(例えば情報の無線送信および(または)無線受信に関連した様々な状況)に基づいて、ベクトル化されることができる。言い換えれば、ベクトル化された情報は異なる値(例えば異なるNI値)を具備することができ、それぞれの値は選別要因の特定のセット(例えば1以上)に対応付けられる。従って、基地局302は、加入者局304へ送られる情報に関連した特定の選別要因あるいは複数の特定の選別要因を識別するために使用される、様々なコンポーネント(例えばビットマップ(bit maps)または能動コンポーネント(active components))を含む選別機コンポーネント316を含むことができる。加入者局304が、それが基地局302から受信する情報に関連した各選別要因を決定することを可能にするために、ブロック204で生成された情報は、関連する選別要因あるいは要因(例えばビットマップ)の表示を含むことができる。
【0027】
ブロック206によって表わされるように、基地局302(例えば送信機314)は様々な時にブロック204で生成された情報を送信する。例えば、基地局302は、情報が変化するときはいつでも、他のメッセージが送られるとき、あるいは他の時に、あらゆる送信されたフレームと共に、一定間隔で情報を送信することができる。
【0028】
基地局302は様々な方法でブロック206で情報を送信することができる。例えば、送信機314は、ブロードキャストメッセージ、マルチキャストメッセージあるいはユニキャストメッセージの中で情報を送ることができる。さらに、基地局302は別のメッセージの中にこの情報を含むことができる。
【0029】
ブロック208によって表わされるように、加入者局302(例えばトランシーバ320の受信機コンポーネント318)は、ブロック206で基地局302によって送信された情報を受信する。ブロック210によって表わされるように、その後、加入者局304(例えば電力コントローラコンポーネント322)は、加入者局304の送信電力を定義する(例えば、指定するか漸増的に調整する)ためにこの受信情報を使用することができる。
【0030】
上に言及されるように、受信情報は、それぞれが選別要因の特定のセットに関係している情報の様々なベクトルを具備することができる。同様のやり方で、加入者局304のトラヒック流(例えば与えられた接続に関連したトラヒック流)は、選別要因の特定のセットに関係していることができる。従って、電力コントローラ322は、受信情報のどのベクトルがトラヒック流と同じ選別要因セットに関係しているかを決定するように構成されることができる。このために、加入者局304は、加入者局304の与えられたトラヒック流に関係した選別要因を識別する選別機コンポーネント324を含むことができる。一旦適切なベクトルが識別されれば、加入者局304は、そのトラヒック流に関して送信電力を制御するために情報のそのベクトルを使用することができる。
【0031】
ある場合には、加入者局304が、それがアップリンク送信に使用する送信電力を決定するために開ループ電力方程式を使用することができる。これらの場合では、ブロック210では、加入者局304は、送信電力を算出する使用されるために開ループ電力方程式パラメータを決定する。いくつかの実施では、この電力方程式は、式(1)の形式をとる。
P=L+C/N+NI-10log10(R)+Offset_SSperSS+Offset_BSperSS …式(1)
式(1)のパラメータの概要は続いて起こる。PはdBmでの送信電力スペクトル密度である。Lは、順方向リンクパス損失(例えばパス損失の推定)である。C/Nは、選択された符号化スキーム(例えば選択された変調/FEC率)のためのキャリア対雑音オフセットである。NIは、基地局でのノイズおよび干渉のdBmでの推定された平均電力レベルである。Rは、繰返し率(例えば選択された変調/FEC率のための)である。Offset_SSperSSは、加入者局304によって提供されるオフセットパラメータ(例えば、加入者局304によって見られたエラーに依存して調整された)である。Offset_BSperSSは、基地局302によって提供される情報に基づく、加入者局304で維持されたオフセットパラメータである。例えば、Offset_BSperSS値は、様々な電力制御メッセージ(例えばIEEE 802.16規格によって定義されたような)の受取と協同する加入者局304によって集められた全ての電力制御コマンド(commands)の蓄積(accumulation)を表わすことができる。より詳細に下に議論されるように、このオフセットパラメータは、ブロック208で受信された情報に、少なくとも一部分、基づくことができる。
【0032】
加入者局304は、繰り返された方式で逆方向リンク(アップリンク)に関して送信電力を決定するために電力方程式を使用することができる。例えば、加入者局304は、それが基地局302から電力制御メッセージを受け取る場合は常に送信電力を再計算することができる。
【0033】
今、図4を参照して、ベクトル化された情報を提供するために基地局302が行なうことができる幾つかの動作は、今より詳細に記述されるだろう。典型的な実施では、基地局302は、繰り返された方式でこれらの動作の1つ以上を行なうだろう。例えば、基地局302は、それが干渉における変化を検知する場合は常に、ベクトル化された情報を生成することができる。この場合、その手順は、動作が頻繁に行なわれ過ぎるのを防ぐある方法で制限されることができる。いくつかの実施では、基地局302は、それがデータ(例えばあらゆるフレーム)を送信するか、データの受信を予期するごとに、ベクトル化された情報を生成することができる。いくつかの実施例では、基地局302はベクトル化された情報を周期的に生成することができる。
【0034】
上に言及されるように、基地局302は1つ以上の選別要因に基づいて、ベクトル化される、電力制御関連の情報を提供することができる。例えば、1つの選別要因(例えば1つの置換ゾーン)に関連したトラヒックに関して監視された干渉は、別の選別要因(例えば異なる置換ゾーン)に関連したトラヒックに関して監視された干渉と異なることができる。基地局302は、干渉のベクトル化された表示を提供することができ、それらのうちのそれぞれは異なる選別要因の1つに関連した干渉に相当する。このように、送信が特定の選別要因に関係している加入者局は、その選別要因に特有の干渉の受信された表示に基づいて、その送信電力を調整することができる。したがって、このやり方(approach)は、例えば基地局で監視されたすべての干渉に関係のある干渉の単一の表示を使用するやり方に対立して、より有効な電力制御を提供することができる。
【0035】
従って、ブロック402によって表わされるように、基地局302(例えば選別機316)は異なる無線トラヒック流(例えば基地局302によって現在扱われている流れ)に関連した選別要因を識別する。そのような選別要因は、例えば、トラヒック流に関係したサービス品質クラス、トラヒック流のためのフレーム割り当て、トラヒック流に割り当てられた置換ゾーン、無線ノードでの複数のチャネル差分、無線ノードの場所、トラヒック流によって提供されたチャネルのタイプ、無線ノードでの他のセクタ干渉、あるいはトラヒック流に関係した割り当てサイズを含むことができる。これらの要因の各々は順番に議論されるだろう。
【0036】
ある場合には、基地局302が、サービス品質クラスに基づいて情報をベクトル化することができる。このために、選別機316は、異なるトラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別する(例えば、定義するか決定する)サービス品質(「QoS」)コンポーネント332を具備することができる。いくつかの実施では、サービス品質クラスは、例えばスループット(throughput)の一定レベルあるいは特定の待ち時間に関係があることができる。例えば、1つのトラヒック流(例えば音声トラヒック)は比較的厳密な待ち時間必要条件を持っていることができ、一方では、別のトラヒック流(例えば電子メールとウェブ・ブラウジングのようなベスト・エフォート(best effort)トラヒック)にはそのような厳密な待ち時間必要条件を持っていないことができる。同様に、異なるトラヒック流(例えばビデオトラヒックおよびオーディオ(audio)トラヒック)は異なるスループット必要条件を持っていることができる。
【0037】
上記のベクトル化スキームは、例えば、これらの異なるサービス品質クラスに関連した異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整するために望ましいところで使用されることができる。例えば、いくつかのサービス品質のクラスは他のクラスよりも干渉によって悪影響を及ぼされることができる。さらに、異なるサービス品質クラスに関連したトラヒックは異なるレベルの干渉を経験する(experience)ことができる。従って、下に議論されるように、基地局302は、違うクラスによってベクトル化される情報(例えば異なるNI値)を提供するために異なるサービス品質クラスに関連した情報(例えば干渉情報)を別々に得ることができる。このベクトル化された情報の受取に際して、加入者局304は、特定のサービス品質クラスに関連したトラヒックのための送信電力を調整するために適切な情報ベクトルを選択することができる。
【0038】
ある場合には、基地局302は、フレーム内の割り当てに基づいて情報をベクトル化することができる。この目的のために、選別機316は、異なるトラヒック流(例えばアップリンク・フレーム)に関連したフレーム割り当てを識別する(例えば、定義するか決定する)フレーム割り当てコンポーネント334を具備することができる。いくつかの実施では、フレーム割り当ては、例えば与えられた置換ゾーン内の割り当てに関係があることができる。例えば、フレーム内の副搬送波(sub-carriers)およびシンボル(symbols)(あるいはタイムスロット)の特定のセットは、与えられたIEEE 802.16置換ゾーンに割り当てられることができる。さらに、様々な割り当ては、例えば、その置換ゾーンのあるトラヒック流を定義するために、置換ゾーン内に作られることができる。
【0039】
図6は、置換ゾーン600(例えば、WiMAXフレーム内に定義された)の例を説明する。この場合、異なる割り当て602、604、606および608は、その置換ゾーンに関して指定された、副搬送波(垂直軸)およびシンボルあるいはタイムスロット(水平軸)の異なるサブセット(subsets)に関係がある。無線リソース(resources)を割り付けるために様々なゾーンのタイプ(例えば、置換ゾーンを含んでいること)が定義され、これらのゾーンがここに教えられるようなベクトル化に関して使用されることができることが認識されるべきである。そのようなゾーンは、例えば時間次元(例えばタイムスロット)、周波数次元(例えば副搬送波)、空間次元(例えば位置)、ある次元の符号(code a dimension)(例えば通信符号化)のうちの1つ以上に基づくことができる。
【0040】
このベクトル化スキームは、例えば、これらの異なるフレーム割り当てに関連した異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、いくつかのフレーム割り当てに関連したトラヒック流は、他のフレーム割り当てに関連したトラヒック流よりも干渉によって悪影響を及ぼされることができる。さらに、異なるフレーム割り当てに関連したトラヒックは異なるレベルの干渉(例えば周波数分割二重(duplexed)制御チャネルからの干渉による)を経験することができる。従って、基地局302は、異なるフレーム割り当てによってベクトル化される情報(例えば異なるNI値)を提供するために異なるフレーム割り当てに関連した情報(例えば干渉情報)を別々に得ることができる。このベクトル化された情報の受取に際して、加入者局304は、特定のフレーム割り当てに関連したトラヒックに関して送信電力を調整するために適切な情報ベクトルを選択することができる。
【0041】
ある場合には、基地局302が、異なる置換ゾーン(例えばIEEE 802.16置換ゾーン)に基づいて情報をベクトル化することができる。この場合、置換ゾーンコンポーネント336は、異なるトラヒック流に関連した置換ゾーンを識別することができる。上に言及されるように、フレーム内の副搬送波およびシンボル(あるいはタイムスロット)の特定のセットは、与えられた置換ゾーンに割り当てられることができる。
【0042】
図7は、様々な置換ゾーンを定義するフレーム700の単純化された例を描く。具体的には、部分的な副チャネルの使用法(「PUSC」)置換ゾーン(a partial usage of sub-channels ("PUSC") permutation zone)704がフレーム700のアップリンク(「UL」)部分に関して定義される間に、十分な副チャネルの使用法(「FUSC」)置換ゾーン(a full usage of sub-channels ("FUSC") permutation zone)702はフレーム700のダウンリンク (「DL」)部分に関して定義される。フレーム700(例えばULまたはDL部分のどちらかあるいは両方に関して)内に多数の置換ゾーンが定義されることができることが認識されるべきである。さらに、他のタイプの置換ゾーン(例えば任意(optional)のPUSC)、あるいは測距(「RNG」)ゾーンおよび適応変調符号化(「AMC」)ゾーンのような他のゾーンは、フレーム700内に定義され、ベクトル化に使用されることができる。
【0043】
上記のベクトル化スキームは、例えば、これらの異なる置換ゾーンに関連した異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、いくつかの置換ゾーンに関連したトラヒック流(例えばコントロール)は、他の置換ゾーンに関連したトラヒック流(例えばデータ)よりも干渉によって悪影響を及ぼされることができる。さらに、1つの置換ゾーンで監視された干渉は、別の置換ゾーンで監視された干渉と異なることができる。従って、基地局302は、異なる置換ゾーンによってベクトル化される情報(例えば異なるNI値)を提供するために異なる置換ゾーンに関連した情報(例えば干渉情報)を別々に得ることができる。このベクトル化された情報の受取に際して、加入者局304は、特定の置換ゾーンに関連したトラヒックに関して送信電力を調整するために適切な情報ベクトルを選択することができる。
【0044】
ある場合には、基地局302が、チャネル差分に基づいて情報をベクトル化することができる。この場合、チャネル差分コンポーネント338は、異なる無線ノードおよび(または)トラヒック流に関連したチャネル差分を識別することができる。ここで、チャネル差分は、貢献する(serving)セクタ(例えば関連する基地局の)への(からの)パス損失と、もう1つのセクタへの(からの)パス損失との間の差分に関係があることができる。ある場合には、与えられた無線ノードのための(for)チャネル差分が、与えられたセクタ内の無線ノードの場所に依存することができる。例えば、セクタのエッジ(edge)の近くに位置する無線ノードは比較的小さなチャネル差分を持つことができり、その一方で、セクタの中心の近くにある無線ノードは比較的大規模なチャネル差分を持つことができる。
【0045】
そのようなベクトル化スキームは、例えば、これらのチャネル差分に関連した無線ノードへの、および(または)これらのチャネル差分に関連した無線ノードからの異なるトラヒック流のための送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、アップリンク干渉に関して補うことを試みる場合、比較的小さなチャネル差分がある第1の無線ノードの送信電力は、比較的大規模なチャネル差分をもつ第2の無線ノードの送信電力と同じくらいには増加されないことができる。これは、例えば、近隣のセクタの無線ノードによる受信に干渉する該第1の無線ノードからの送信の可能性を減少させるために行われることができる。
【0046】
したがって、この場合、基地局302は、異なるチャネル差分によってベクトル化される情報(例えば異なる電力オフセット値)を提供することができる。例えば、送信電力を増加させることを試みる場合、比較的小さな電力オフセット値は小さなチャネル差分に対応付けられることができ、また、比較的大きな電力オフセット値は、より大きなチャネル差分に対応付けられることができる。
【0047】
ある場合には、基地局302は、場所情報(location information)に基づいて情報をベクトル化することができる。例えば、場所コンポーネント340は、特定のトラヒック流に関連した無線ノードの場所を識別することができる。そのようなベクトル化スキームは、例えば、異なる場所での無線ノードへ、および(または)異なる場所での無線ノードからの異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、高い混雑エリア(a high congestion area)(例えばアパート(apartment building))に位置する第1の無線ノードは、低い混雑エリア(a low congestion area)(例えば地方の(rural)エリア)に位置する第2の無線ノードとは異なるやり方でコントロールされることができる。ここで、第1の無線ノードによる送信が近隣の無線ノードによる受信に干渉する可能性を減少させることを試みる場合、該第1の無線ノードの送信電力は、それが、そうでなければ、そのノードが低い混雑エリアに位置する場合に増加されるのと同じ量ほど増加されないことができる。
【0048】
上記の例において、基地局302は、したがって、異なる場所によってベクトル化される情報(例えば異なる電力オフセット値)を提供することができる。例えば、比較的小さな電力オフセット値は1つの場所に対応付けられることができ、また、比較的大きな電力オフセット値はもう1つの場所に対応付けられることができる。
【0049】
ある場合には、基地局302は、チャネルタイプに基づいて情報をベクトル化することができる。例えば、チャネルタイプコンポーネント342は、トラヒック流によって提供されるチャネルのタイプを識別することができる。様々なチャネルタイプはここで使用されることができる。例えば、異なる論理チャネルタイプは承認(acknowledgement)チャネル、チャネル品質表示(「CQI」)帰還(feedback)チャネル、測距チャネル(a ranging channel)およびデータチャネルを含むことができる。そのようなベクトル化スキームは、例えば、異なるタイプのチャネルに関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、干渉がアップリンクチャネルの中に存在する場合、コントロールチャネル(例えば承認チャネル)のあるタイプの信頼度を保証するために、他のタイプのコントロールチャネル(例えばCQIチャネル)に関するよりもそれらのチャネルに関して高い送信電力を使用することが望ましいことができる。したがって、基地局302は、異なるタイプのチャネルによってベクトル化される情報(例えば異なるNIあるいは電力オフセット値)を提供することができる。例えば、個別のNI値は承認、CQI、測距(ranging)およびデータチャネルに提供されることができる。
【0050】
ある場合には、基地局302は、他のセクタ干渉に基づいて情報をベクトル化することができる。例えば、ある他のセクタ干渉コンポーネント344は、異なる無線ノードおよび(または)トラヒック流に関連した他のセクタ干渉を識別することができる。ここで、他のセクタ干渉は、与えられたノードが、もう1つのセクタから受信するか、またはもう1つのセクタで引き起こす干渉に関係があることができる。後の場合の例として、基地局が加入者局における送信電力の増加を要求するメッセージを送信することにより、アップリンク干渉を補うことを試みている場合、基地局が著しい他セクタ干渉を引き起こさない第2の加入者局の送信電力を高めることができるのと同じ位には、基地局は著しい他セクタ干渉を引き起こす最初の加入者局の送信電力を高めないことができる。したがって、このベクトル化スキームは、それらのトラヒック流を送信したまたは受信した無線ノードに関連した別のセクタ干渉に基づいて異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整するために使用されることができる。
【0051】
ある場合には、基地局302は、割り当てサイズに基づいて情報をベクトル化することができる。ここで、割り当てサイズコンポーネント346は、例えば、上に記述されたフレーム割り当てに関係のあるサイズを識別することができる。例えば、割り当てサイズは、与えられた割り当てで示された周波数トーン(tones)の数に関係することができる。ベクトル化スキームは、それらのトラヒック流に関連した割り当てサイズに基づいて異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整するためにこのように使用されることができる。例えば、ある割り当てが大きな割り当てサイズに関係している場合、より多くの送信電力は、関連するトラヒックに関して指定された電力スペクトル密度を満たす(meet)ために要求されることができる。
したがって、より大きな電力オフセット値(例えばC/Nテーブルによって提供されたとともに)は大きな割り当てサイズに対応付けられることができ、また、より小さな電力オフセット値は、より小さな割り当てサイズに対応付けられることができる。
【0052】
図4を再び参照して、ブロック404から410で、基地局302は、情報を得て(例えば、生成するか得る)、そして、取得情報に基づいた、ベクトル化された情報を生成する。具体的には、ブロック404および406は、干渉情報を得て、その得られた情報に基づいてベクトル化された干渉表示を生成することに関係がある。同様に、ブロック408と410は、電力オフセットを定義することに関して情報を得ること、および、その得られた情報に基づいてベクトル化された電力調整オフセットコマンド(power adjustments offset commands)を生成することに関係がある。様々な実施例では、基地局は、これらの動作のセットのどちらかあるいは両方を行なうことができる。
【0053】
ブロック404および406を最初に参照すると、ブロック404によって表わされるように、干渉コントローラ306は、様々なトラヒック流に関連した干渉情報を得る。ここで、基地局302は、それが干渉を経験しているかどうかを決定することができ、そして、もしそうならば、その干渉の範囲(extent)を決定することができる。例えば、干渉コントローラ306はアップリンクトラヒックに関して指定された期間中に繰り返された方式で指定の副搬送波を監視することができる。さらにあるいは代案中で、ある場合には、基地局302は、間接のやり方(例えば、受信データ誤り率に基づいて)で干渉を推定することができる。
【0054】
上に言及されるように、干渉コントローラ306は異なる選別要因に関連した異なる干渉情報を得ることができる。例えば、上に議論された、選別機316の様々なコンポーネントは、様々なトラヒック流に関連した選別要因(または選別要因群)を識別する(例えば、定義するか得る)ことができる。その後、干渉コントローラ306は各トラヒック流に関して干渉情報を得て、選別要因の対応するセットにその情報を関連付ける(例えば、ビットマップを使用して)ことができる。
【0055】
いくつかの局面では、干渉コントローラ306は、以前に監視された干渉に関する、基地局302で監視された干渉にばらつき(variation)があるかどうかを決定することができる。例えば、時間での与えられた点では、基地局302は、基地局302によって現在監視される干渉の大きさ(例えば電力レベル)を測定し、基線(baseline)レベルとしてこの大きさを指定することができる。その後、基地局302は基線レベルの値に関する監視された干渉の大きさにばらつきがあるかどうかを決定するために監視し続けることができる。この、干渉におけるばらつきは、漸増的な干渉表示を定義するために、ブロック406でその後使用されることができる。
【0056】
ブロック406によって表わされるように、基地局302は加入者局304へ送られるベクトル化された干渉関連の表示を生成することができる。例えば、干渉コントローラ306はいくつかのNI値を生成することができり、これらのそれぞれは、選別要因のセットの異なる1つに対応付けられることができる。ここで、それぞれのNI値は、選別要因の対応するセットに関係する、ブロック304で得られた干渉情報に基づいて生成されることができる。上に言及されるように、ある場合には、干渉コントローラ306は、基線値に関するあるいは生成された最後の表示に関する漸増的変化(an incremental change)を指定する表示を生成することができる。
【0057】
ここで、干渉表示(あるいはここに教えられた他の表示あるいはメッセージ)が多重選別要因(multiple classification factors)に依存することができることは認識されるべきである。例えば、図8によって表わされるように、NI値802は、関連するサービス品質クラス、他のセクタ干渉および置換ゾーンに依存することができる。
【0058】
今、ブロック408および410に言及するように、ブロック408によって表わされるように、基地局302は、ベクトル化された電力オフセット値を定義するために用いる情報を得る。ある場合には、この情報がブロック404で得られた同じ干渉情報である。例えば、C/Nオフセットは、干渉コントローラ306によって監視された干渉の現在のレベルに基づいて調整されることができる。さらに、ブロック404で議論されるように、異なる情報は選別要因の異なるセットに対応するブロック408で得られることができる。
【0059】
ブロック410によって表わされるように、基地局302(例えば電力コントローラ312)は加入者局304へ送られる電力制御メッセージ(例えば送信電力調整オフセット情報)を生成する。この情報は、Offset_BSperSSオフセットパラメータを定義するために加入者局304が使用する、例えば、C/Nテーブルあるいは情報を含むことができる。上に議論されるような同様のやり方で、これらのメッセージは、異なるメッセージ(例えばオフセット値)が選別要因の異なるセットに相当するように、ブロック408で得られたベクトル化された情報に基づくことができる。
【0060】
例えば、システムにサポートされた各パケットフォーマット(packet format)に関するC/Nテーブルは、異なるサービス品質クラス(例えば異なる終端(terminations)をターゲット(target)とすること)、異なるフレーム割り当て、異なるチャネル差分(例えば近くのセクタへの干渉を制限すること)、基地局302で監視された異なる干渉、異なる割り当てサイズ(例えば最大電力制限(constraints)に対処すること)などに関する個別の事項(entries)を含むことができる。
【0061】
ブロック412によって表わされるように、基地局302は加入者局304(例えば1つ以上のメッセージによる)にベクトル化された情報を送信する。そのようなメッセージは様々な形式をとることができる。いくつかの実施では、そのメッセージは、加入者局304に(例えば情報要素(an information element)によって)特に向けられたユニキャストメッセージを具備することができる。いくつかの実施では、そのメッセージは専用の電力制御メッセージを具備することができる。いくつかの実施では、非電力特定(non-power-specific)メッセージは、他の情報と共に電力制御表示を送るために使用されることができる。例えば、C/Nテーブル情報は、ダウンリンクチャネル記述子(a downlink channel descriptor)(「DCD」)メッセージによって送られることができる。
【0062】
いくつかの実施では、基地局302は、割り当てメッセージによって加入者局304への電力制御メッセージを送信する。例えば、電力制御メッセージ(例えばベクトル化された漸増的な電力調整値)は、アップリンクマップ(uplink map)に含まれることができる。アップリンクマップは、次には(in turn)、基地局302が加入者局304へ送るアップリンク送信のための割り当てメッセージに含まれることができる。そのようなアップリンクマップは、例えば、変調符号化スキーム(modulation coding schemes)が関連付けられた定義された(例えば、事前に定義された)電力レベルを有するところのシステムで使用されることができる。ここで、アップリンクマップは、例えば、加入者局304が用いることができるタイムスロットと、変調符号化スキーム情報を定義することができる。
【0063】
基地局302は様々な時に割り当てメッセージを送ることができる。例えば、いくつかの実施では、基地局302は、あらゆる送信されたフレームにより割り当てメッセージを送る。
【0064】
いくつかの局面では、基地局302は、個別のメッセージ(例えば個別のユニキャスト電力制御メッセージ)としてではなくもう1つのメッセージとともに電力制御メッセージを送ることにより電力を節約する(save)ことができる。例えば、この場合、基地局302は2つの周期的なメッセージの代わりに1つの周期的なメッセージの中で対応する接続識別子(「CID」)を送信することができる。
【0065】
省電力は、圧縮した電力制御メッセージの使用を通じていくつかの実施でさらに達成されることができる。例えば、標準サイズの(full-sized)CID(例えば16ビット)を使用するのではなく、縮小されたCID群(例えば7ビット)の使用を通じてシステム中の無線装置が独自に(uniquely)互いに識別する技術が使用されることができる。いくつかの実施では、この技術は、CIDを提供する他のメッセージ(ある場合には、これらの他のメッセージが縮小されたCIDをさらに使用することができる)と無関係に送信される電力制御メッセージに関して使用されることができる。いくつかの実施では、この技術は、上に議論されるような電力制御メッセージを含む別のメッセージ(例えば割り当てメッセージ)に関して使用されることができる。
【0066】
今、図5を参照して、トラヒック流(例えば与えられた接続)のための送信電力を制御するために加入者局304が行なうことができるいくつかの動作は、より詳細に記述されるだろう。ブロック502によって表わされるように、加入者局304は、上に議論されるような、基地局302によって送られた、ベクトル化された情報を受信する。
【0067】
ブロック504によって表わされるように、電力コントローラ322は、どの選別要因があるか、あるいは、どの選別要因がトラヒック流に関係しているかを決定する。この目的のために、選別機コンポーネント324は、加入者局304の与えられたトラヒック流に関連した選別要因(または選別要因群)を識別するいくつかのコンポーネント(例えばビットマップまたは能動コンポーネント(active components))を含むことができる。したがって、ブロック402と共に上に議論されるように、コンポーネント348、350、352、354、356、358、360および362は、コンポーネント332、334、336、338、340、342、344および346によって行なわれた動作に似ている動作をそれぞれ行なうことができる。
【0068】
ブロック506によって表わされるように、加入者局304は、受信情報のどのベクトルがトラヒック流と同じ選別要因セットに関係しているかを決定する。このために、加入者局304は、ブロック504で識別された選別要因(または選別要因群)(つまりトラヒック流に関連した選別要因セット)に対応付けられる受信干渉表示ベクトル(received interference indication vector)を識別する干渉表示セレクタ326を含むことができる。同様に、加入者局304は、ブロック504で識別された選別要因(または選別要因群)(つまりトラヒック流に関連した選別要因セット)に対応付けられる受信電力制御メッセージベクトル(received power control message vector)(例えば電力調整オフセット値)を識別する電力オフセットセレクタ328を含むことができる。
【0069】
ブロック508によって表わされるように、電力コントローラ322はブロック506で識別されたベクトルを使用して、トラヒック流に関して送信電力(例えば電力スペクトル密度)を定義する。加入者局304の送信機330は、ブロック508で定義された電力スペクトル密度に基づいて情報(例えば対応するトラヒック流のための)をこのように送信することができる。これらの動作は、ブロック210と共に上に記述された動作にこのように似ていることができる。
【0070】
ここに教えられるような無線通信システムは音声、データなどのような様々なタイプの通信内容を提供するために実施(deploy)されることができる。そのようなシステムは、利用可能システムリソース(例えば帯域幅と送信電力)の共有により、複数ユーザとの通信をサポートすることの能力がある多元接続システムを具備することができる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(「CDMA」)システム、時分割多元接続 (「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(「FDMA」)システム、3GPP LTEシステム、直交周波数分割多元接続(「OFDMA」)システムなどを含んでいる。
【0071】
無線多元接続通信システムは、同時に多数の無線端末に関する通信をサポートすることができる。上に言及されるように、それぞれの端末(terminal)は順方向および逆方向リンク上の送信によって1つ以上の基地局と通信することができる。順方向リンク(あるいはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを指し、また、逆方向リンク(あるいはアップリンク)は端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは単入力単出力(a single-in-single-out)、多入力単出力(multiple-in-single-out)、または多入力多出力(a multiple-in-multiple-out)(「MIMO」)システムによって確立されることができる。
【0072】
MIMOシステムは、データ送信のための、複数の(NTの)送信アンテナ、および複数の(NRの)受信アンテナを使用する。NTの送信およびNRの受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、NSの独立チャネルへ分解されることができ、それらは空間チャネルと呼ばれ、ここで、NS≦min{NT,NR}である。NSの独立チャネルの各々はある次元に相当する。MIMOシステムは、複数の送信および受信アンテナが利用されることによって生成される追加のディメンジョナリティズ(dimensionalities)が使用されるならば、改善されたパフォーマンス(例えばより高いスループットおよび(または)より大きな信頼度)を提供することができる。
【0073】
MIMOシステムは時分割二重(「TDD」)および周波数分割二重(「FDD」)をサポートすることができる。TDD方式では、相反定理(reciprocity principle)が逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定を許可するように、順方向および逆方向リンク送信が同じ周波数域上にある。これは、複数のアンテナがアクセスポイント(access point)で利用可能な場合、このアクセスポイントが順方向リンク上の送信ビーム形成利得を抽出することができるようにする。
【0074】
ここの教えは、少なくとも1台の他の無線装置と通信するのに様々なコンポーネントを使用する装置に組み入れられることができる。図9は、装置間の通信を促進するために使用されることができるいくつかの見本のコンポーネントを描く。具体的には、図9は装置910(例えばアクセスポイント)およびMIMOシステム900の装置950(例えば加入者局)を説明する。装置910では、多くのデータストリームのためのトラヒックデータはデータ源912から送信(「TX」)データプロセッサ914に提供される。
【0075】
いくつかの局面では、それぞれのデータストリームはそれぞれの送信アンテナを通して送信される。TXデータプロセッサ914は、符号化データを提供するために、そのデータストリームに関して選択された特定の符号化スキームに基づいて各データストリームのためのトラヒックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブ(interleaves)する。
【0076】
各データストリームのための符号化データはOFDM技術を使用して、パイロットデータ(pilot data)で多重化されることができる。パイロットデータは、典型的に、既知のやり方で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用されることができる。各データストリームの多重パイロットおよび符号化データは、その後、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームに選択された、特定の変調スキーム(例えばBPSK、QSPK、M−PSKあるいはM−QAM)に基づいて、変調される(つまり、シンボル写像される(mapped))。各データストリームのためのデータ率、符号化および変調は、プロセッサ930によって行なわれた指示によって決定されることができる。データメモリ932はプログラムコード、データ、および、プロセッサ930あるいは装置910の他のコンポーネントによって使用される他の情報を格納することができる。
【0077】
その後、全てのデータストリームのための変調シンボルはTX MIMOプロセッサ920に提供され、それは変調シンボル(例えばOFDMのための)をさらに処理することができる。その後、TX MIMOプロセッサ920は、NTのトランシーバ (「XCVR」)922A乃至922TにNTの変調シンボルストリームを供給する。ある実施例では、TX MIMOプロセッサ920は、データストリームのシンボルに、およびシンボルが送信されているアンテナにビーム形成重み(beam-forming weights)を適用する。
【0078】
トランシーバ922は、それぞれ、1つ以上のアナログ信号を提供するためにそれぞれのシンボルストリームを受信して処理し、そして、MIMOチャネル上での送信のための相応しい変調された信号を提供するためにアナログ信号をさらに調整する(conditions)(例えば、増幅し、フィルタに通し(filters)、アップコンバートする(upconvert))。トランシーバ922A乃至922TからのNTの変調された信号(NT modulated signals)は、その後、NTのアンテナ924A乃至924Tからそれぞれ送信される。
【0079】
装置950では、送信された変調された信号は、NRのアンテナ952A乃至952Rによって受信され、また、各アンテナ952からの受信信号は、それぞれのトランシーバ (「XCVR」)954A乃至954Rに提供される。各トランシーバ954は、それぞれの受信信号を調整し(例えば、フィルタに通す、増幅する、また、ダウンコンバートする(downconverts))、見本を提供するために調整された信号をディジタル化し(digitizes)、対応する「受信」シンボルストリームを提供するために見本をさらに処理する。
【0080】
その後、受信(「RX」)データプロセッサ960は、NT「検知された」シンボルストリームを供給するために特定の受信機処理技術に基づいて、NRトランシーバ954からNR受信シンボルストリームを受信し処理する。RXデータプロセッサ960は、その後、データストリームのためのトラヒックデータを回復するために各検知されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし(deinterleaves)、デコードする(decodes)。RXデータプロセッサ960による処理は、装置910のTX MIMOプロセッサ920およびTXデータプロセッサ914によって行なわれたそれに補完的なものである。
【0081】
プロセッサ970は、どのプレ符号化マトリックス(pre-coding matrix)を使用するべきかを周期的に決定する(下に議論された)。プロセッサ970は、マトリックスインデックス部分およびランク値部分(a rank value portion)を具備する逆方向リンクメッセージを定式化する(formulates)。データメモリ972は、プログラムコード、データ、および、プロセッサ970あるいは装置950の他のコンポーネント(components)によって使用される他の情報を格納することができる。
【0082】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび(または)受信データストリームに関する様々なタイプの情報を具備することができる。その後、逆方向リンクメッセージは、データ源936から多くのデータストリームのためのトラヒックデータを受信するTXデータプロセッサ938によって処理され、変調器980によって変調され、トランシーバ954A乃至954Rによって調整され、装置910に送信され戻される(transmitted back)。
【0083】
装置910では、装置950からの変調された信号は、アンテナ924によって受信され、トランシーバ922によって調整され、復調器(「DEMOD」)940によって復調され、装置950によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出するためにRXデータプロセッサ942によって処理される。プロセッサ930は、その後、ビーム形成重みを決定するためにどのプレ符号化マトリックスを使用するかを決定し、抽出済みメッセージを処理する。
【0084】
図9はさらに、通信コンポーネント(the communication components)がここに教えられるような電力制御動作を行なう1つ以上のコンポーネントを含むことができることを説明する。例えば、電力制御コンポーネント990は、ここに教えられるような別の装置(例えば装置950)へ(から)信号を送る(受信する)ためにプロセッサ930および(または)装置910の他のコンポーネントと協同することができる。同様に、電力制御コンポーネント992は、別の装置(例えば装置910)へ(から)信号を送る(受信する)ためにプロセッサ970および(または)装置950の他のコンポーネントと協同することができる。各装置910および950については、記述されたコンポーネントの2つ以上の機能性が単一のコンポーネントによって提供されることができることが認識されるべきである。例えば、単一の処理コンポーネント(processing component)は、電力制御コンポーネント990およびプロセッサ930の機能性を提供することができ、また、単一の処理コンポーネントは、電力制御コンポーネント992およびプロセッサ970の機能性を提供することができる。
【0085】
ここの教えは、様々な機構(例えば装置)に組み入れられる(例えば、その内部で実現され、もしくはそれによって行なわれる)ことができる。例えば、いくつかの無線装置は、基地局(「BS」)、アクセスポイント(「AP」)、ノードB(NodeB)、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB(eNodeB)、基地局コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station)(「BTS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ(Radio Router)、無線トランシーバ(Radio Transceiver)、基本サービスセット(Basic Service Set)(「BSS」)、拡張サービスセット(Extended Service Set)(「ESS」)、無線基地局(Radio Base Station)(「RBS」)あるいは他のある専門用語(terminology)として構成されるか、あるいは引用されることができる。他の無線装置(例えば無線端末)は加入者局と呼ばれることができる。加入者局は、さらに加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末装置、アクセスターミナル(an access terminal)、ユーザ端末、利用者エージェント(a user agent)、ユーザ装置(a user device)あるいはユーザ設備(user equipment)として知られることができる。いくつかの実施では、加入者局は携帯電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(a wireless local loop)(「WLL」)ステーション、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続能力を持っているハンドヘルド(handheld)装置、あるいは無線モデムに接続された他のある適切な処理装置を具備することができる。従って、ここに教えられた1つ以上の局面が、電話(例えば携帯電話かスマートフォン)、コンピュータ(例えばラップトップ)、携帯通信装置、ポータブル計算装置(例えば携帯情報端末)、娯楽装置(an entertainment device)(例えば音楽かビデオ装置、あるいは衛星の(satellite)ラジオ)、全地球測位システム装置、あるいは無線媒体によって通信するように構成される任意の他の適切な装置に組み入れられることができる。
【0086】
上に言及されるように、いくつかの局面では、無線装置は通信システムに関してアクセス装置(例えば携帯電話の(cellular)、Wi−Fi、あるいはWiMAXアクセスポイント)を具備することができる。そのようなアクセス装置は、例えば、有線または無線通信リンクによってネットワーク(例えばインターネットまたは携帯電話のネットワークのような広域ネットワーク)のための、あるいはそのネットワークへの連結性を提供することができる。従って、アクセス装置は、別の装置(例えばWi−FiまたはWiMAXのステーション(station))がネットワークあるいは他のある機能性にアクセスすることができるようにすることができる。
【0087】
無線装置は、どんな適切な無線通信技術に基づくか、そうでなければサポートする1つ以上の無線通信リンクによって通信することができる。例えば、いくつかの局面では、無線装置はネットワークに関連することができる。いくつかの局面では、ネットワークはローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークを具備することができる。無線装置は、様々な無線通信技術、プロトコル、あるいは例えばCDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAXおよびWi−Fiのような規格の1つ以上をサポートすることができるし、そうでなければ使用することができる。同様に、無線装置は、様々な対応する変調あるいは多重化スキームの1つ以上をサポートすることができるし、そうでなければ使用することができる。無線装置は、上記の無線通信技術あるいは他の無線通信技術を使用して、1つ以上の無線通信リンクによって確立し通信するために、このように適切なコンポーネント(例えばエアーインターフェース(air interfaces))を含むことができる。例えば、装置は、無線媒体上の通信を促進する、様々なコンポーネント(例えば信号発生器と信号プロセッサ(signal processors))を含むことができる、送信機および受信機コンポーネント(例えば送信機314および330、受信機308および318)に関連する無線トランシーバを具備することができる。
【0088】
ここに記述されたコンポーネントは、様々な方法で実現されることができる。図10から図17に言及されるように、機構1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600及び1700は、相互関係がある機能的ブロックのシリーズ(series)として表わされる。いくつかの局面では、これらのブロックの機能性は1つ以上の処理コンポーネントを含む処理システムとして実現されることができる。いくつかの局面では、これらのブロックの機能性は、例えば、1つ以上の集積回路(例えばASIC)の少なくとも1つの部分を使用して実現されることができる。ここに議論されるように、集積回路はプロセッサ、ソフトウェア、他の関連するコンポーネント、あるいはそれのある組み合わせを含むことができる。これらのブロックの機能性は、さらにここに教えられるような他のある方法で実現されることができる。
【0089】
機構(apparatuses)1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600および1700は、様々な図に関して上に記述された機能の1つ以上を実行することができる1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、QoS識別手段1002、割り当て場所識別手段1202あるいは選別要因識別手段1402は、例えばここに議論されるような選別機316に相当することができる。干渉情報取得手段1004か1204は、例えばここに議論されるような干渉コントローラ306に相当することができる。表示生成手段1006か1206は、例えばここに議論されるような干渉コントローラ306に相当することができる。送信手段1008、1208、1406、あるいは1604は、例えばここに議論されるような送信機314に相当することができる。受信手段1102、1302、1502、あるいは1702は、例えばここに議論されるような受信機318に相当することができる。QoS識別手段1104、割り当て場所識別手段1304あるいは選別要因識別手段1504は、例えばここに議論されるような選別機324に相当することができる。表示選択手段1106か1306は、例えばここに議論されるような干渉表示セレクタ326に相当することができる。送信電力定義手段1108、1308、あるいは1704、あるいは、送信電力調整手段1508は、例えばここに議論されるような電力コントローラ322に相当することができる。電力調整オフセット生成手段1404あるいは電力制御メッセージ生成手段1602は、例えばここに議論されるような電力コントローラ312に相当することができる。電力調整オフセット選択手段1506は、例えばここに議論されるような電力オフセットセレクタ328に相当することができる。
【0090】
「第1」、「第2」などのような表示を使用するここにおける要素へのどんな言及も、それらの要素の量や順序(order)を一般に制限しないことは理解されるに違いない。もっと正確に言えば、これらの表示は、2つ以上の要素あるいは要素のインスタンス(instances)を識別する便利な方法としてここに使用されることができる。したがって、第1と第2要素の言及は、2つの要素だけがそこに使用されることができるか、第1要素がある方法において第2要素に先行する(precede)に違いないことを意味しない。さらに、もし、そうでないと述べられていなければ、1組の要素が1つ以上の要素を具備することができる。
【0091】
当業者は、情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちの任意の1つを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、上記記載を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界あるいは磁気粒子、光場あるいは光粒子、又はそれらの任意の組合せによって表されうる。
【0092】
当業者は更に、本明細書における開示された局面に関連して記載された、実例となる様々な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップの任意のものが、電子工学的ハードウェア(例えばディジタル・インプリメンテーション(a digital implementation)、アナログ・インプリメンテーション(an analog implementation)、あるいは2つの組み合わせ、それはソース符号化(source coding)あるいは他のある技術を使用して設計されることができる)、様々な形式のプログラムもしくは設計コードを組み込んだ命令(それらは、便宜上、「ソフトウェア」あるいは「ソフトウェア・モジュール」として、あるいは両方の組み合わせとして、ここに参照されることができる)、又はそれらの組合せとして実現されうることをよく理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、様々な実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、それらの機能の観点から一般的に説明された。このような機能が、ハードウェアとして実現されるかソフトウェアとして実現されるかは、システム全体に課された設計制約及び特定のアプリケーションによる。当業者は、各特定のアプリケーションのために上述した機能を様々な方法で実現することができるが、このような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されてはならない。
【0093】
本明細書における開示された局面に関連して示された様々な例示的論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセスターミナル、あるいはアクセスポイント内で実現され、又はそれによって実行されることができる。そのICは、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光学コンポーネント、機械コンポーネント、又は本明細書に示す機能を実行するために設計された上記何れかの組み合わせを具備することができ、また、IC、ICの外部もしくはその両方にて存在するコードあるいは指示を実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることが可能であるが、代わりに、該プロセッサは任意の従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機器であることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに接続された1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又はこのような任意の構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0094】
任意の示されたプロセスのステップのどのような特定の順序あるいは階層(hierarchy)も、サンプル・アプローチの例(an example of a sample approach)であることは理解される。設計選択(design preferences)に基づいて、現在の開示の範囲内にとどまりながら、プロセスのステップの特定の順序か階層(hierarchy)が再整理されることができることは理解される。伴う方法請求項は、見本の順序の様々なステップの要素を提供し、提供された特定の順序または階層に制限されることが意味されてはいない。
【0095】
1つ又は複数の典型的な実施例において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれら任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアによって実現される場合、機能は、コンピュータ読取可能媒体上の1つ又は複数の命令又はコードとして格納又は送信されうる。
コンピュータ読取可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体及びコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であることができる。
限定ではなく一例として、そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、CD−ROMあるいはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置あるいはその他の磁気記憶デバイス、又は、コンピュータによってアクセス可能であり、命令又はデータ構造の形式で望まれるプログラムコードを搬送又は格納するために用いられることができるその他任意の媒体を備えることができる。
また、任意の接続が、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、又は、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは例えば赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術を用いるその他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト線ペア、DSL、又は、例えば赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義内に含まれる。本明細書で用いられるディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、ディジタル・バーサタイル・ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びブルーレイ・ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常データを磁気的に再生するのに対し、ディスク(disc)はレーザによって光的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。要約すると、コンピュータ読取可能媒体が任意の適切なコンピュータプログラム製品中で実現されることができることは認識されるべきである。
【0096】
開示された局面における上記記載は、当業者をして、本願の製造又は利用を可能とするために提供される。これら局面への様々な変形例もまた、当業者には明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の局面にも適用されうる。従って本開示は、本明細書に示された局面に限定することは意図されておらず、本明細書に開示された原理及び新規特徴と整合が取れた最も広い範囲と一致するように意図されている。
【優先権の主張】
【0001】
(米国法典第35編119条の下における優先権の主張)
本出願は、開示部分が参照により本明細書に組み込まれている、2007年3月9日に出願した「Method and Apparatus to Enable Low Overhead Power Control Algorithm」という名称の、一般に所有される米国仮出願番号第60/894,184号の優先権の利益を主張するものである。
【背景技術】
【0002】
本出願は、一般に無線通信に関し、より具体的には、これに限らず、無線装置の送信電力の制御のためのメッセージング(messaging)スキームに関する。
【0003】
電子装置は、他の電子装置への情報を送信し、他の電子装置からの情報を受信することの1つ以上の通信技術をサポートすることができる。例えば、無線装置は、別の装置と放送電波で通信するためにWiMAX、WiFiおよびCDMAのような無線技術をサポートすることができる。
【0004】
無線装置では、信号が送信される電力レベルの選択は様々な要因に基づくことができる。例えば、信号がより高い送信電力で送信される場合、関連する受信装置は、その信号によって送信されたどんなデータも、より容易に回復することができる。しかしながら、高電力レベルで送信すると、近隣の無線装置で干渉を引き起こすことができるので、結果として送信装置に関して(例えば携帯デバイスに関して)電池寿命を損なうことができる。
【0005】
上記のものを考慮して、様々なスキームは、高品質送信と許容できる送信電力レベルの間の最適のバランスを維持しようとして開発されている。例えば、IEEE 802.16規格は、閉ループ電力制御手順あるいは開ループ電力制御手順のいずれかを使用して、加入者局が逆方向リンク(reverse link)に関して送信電力を決定することができるとの、電力スキーム(scheme)について記述する。
閉ループ電力制御の下で、基地局は、加入者局に電力制御メッセージ(messages)を送信し、加入者局は、これらのメッセージによって指定された送信電力レベルを選択する。開ループ電力制御の下では、加入者局は、電力制御方程式に基づいて送信電力レベルを選択する。ここで、加入者局は、電力制御方程式用のパラメータ(parameters)のうちのいくつかをそれ自身で決定することができ、基地局から他のパラメータを得ることができる。
【発明の概要】
【0006】
開示のサンプル局面(aspects)の概要(summary)は続いて起こる(follows)。ここに、項目局面(term aspect)へのどんな参照(reference)も開示の1つ以上の局面を言及することができることが理解されるべきである。
【0007】
その開示は無線通信に関する電力制御にいくつかの局面の中で関係がある。特に、その開示は、無線装置が送信電力を選択するために用いることができる情報を該無線装置へ供給することに関係がある。例えば、無線装置は、電力制御方程式に関する1つ以上のパラメータを供給するために受信された情報を使用することができる。
【0008】
いくつかの局面の中で、基地局のような無線装置は、1つ以上の選別要因に基づいてベクトル化された電力制御関連の情報を送信する。例えば、基地局は、異なるサービス品質クラス(quality of service classes)、フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノード(node)の異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、異なる割り当てサイズ、あるいは、これらの選別要因のいくつかの組み合わせに関して異なる情報を送ることができる。このベクトル化された情報を受信する加入者局のような別の無線装置は、トラヒック流(例えばアップリンク・トラヒック)に関して送信電力を定義するために1つの特定の選別要因あるいは複数の特定の選別要因に関連した情報を使用することができる。
【0009】
いくつかの局面では、基地局は、干渉を監視し、送信電力をセットするために情報を使用する加入者局へのその監視された干渉に関係のある情報(例えばNI値)を送信する。ここで、基地局は、異なる選別要因(例えば、異なるサービス品質クラス、異なる置換ゾーンなどに関係があって)に関して異なる干渉情報を送信することができる。例えば、基地局は、1つのサービス品質クラスに関連したトラヒックの送信の間に監視された干渉に関係のある干渉値の1つのセットを送信することができる。
さらに、基地局は、別のサービス品質クラスに関連したトラヒックの送信の間に監視された干渉に関係のある干渉値の別のセットを送信することができる。同様に、基地局は、1つの置換ゾーンに関して監視された干渉に関係のある干渉値の1つのセットを送信し、別の置換ゾーンのために監視された干渉に関係のある干渉値の別のセットを送信することができる。
【0010】
いくつかの局面の中で、基地局は、トランジット電力(transit power)をセットするために電力制御コマンドによって提供される情報を用いる加入者局にこれらコマンドを送信する。いくつかの局面では、電力制御メッセージは、オフセット情報(例えば、Offset_BSperSSパラメータを生成するために使用される情報あるいはC/Nテーブル・パラメータ)の形式をとることができる。この場合、基地局は、異なる選別要因に関連した異なるオフセット情報を送信することができる。例えば、基地局は、異なるサービス品質クラス、異なるフレーム割り当てなどに基づいて異なるキャリア(carrier)対雑音情報を送信することができる。
【0011】
いくつかの局面では、無線装置は、割り当てメッセージによって別の無線装置への電力制御メッセージを送信する。例えば、電力制御メッセージは割り当てメッセージのアップリンクマップ(uplink map)によって送られることができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
これらおよび開示の他の見本(sample)の局面は、詳細な記述、およびこれに従う請求項、およびこれらに添付される図面に記述されるだろう。
【図1】図1は、通信システムのいくつかの見本の局面の簡略図である。
【図2】図2は電力制御動作(operations)のいくつかの見本の局面のフローチャートである。
【図3】図3は、通信システムのいくつかの見本コンポーネント(sample components)の簡略ブロック図である。
【図4】図4は、電力制御情報を提供するために行なわれることができる動作のいくつかの見本局面のフローチャートである。
【図5】図5は、送信電力を制御するために行なわれることができる動作のいくつかの見本の局面のフローチャートである。
【図6】図6は、フレームのための置換内の見本割り当ての簡略図である。
【図7】図7は、フレームの見本置換ゾーンの簡略図である。
【図8】図8は、様々な選別要因へのベクトル化された表示の見本の依存性を説明する簡略図である。
【図9】図9は、通信システムの無線装置のいくつかの見本局面の簡略ブロック図である。
【図10】図10は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図11】図11は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図12】図12は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図13】図13は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図14】図14は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図15】図15は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図16】図16は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【図17】図17は、ここに教えられるような電力制御関連の機能性を提供するように構成された装置のいくつかの見本の局面の簡略ブロック図である。
【0013】
一般的慣習に従って、図面の中で説明された様々な特徴は、スケール(scale)に描かれないことができる。従って、様々な特徴の次元は、明瞭さのために任意に拡張することができるし縮小されることができる。さらに、図面のうちのいくつかは明瞭さのために単純化されることができる。したがって、図面は、与えられた機構(apparatus)(例えば装置)か方法のコンポーネント(components)の全てを描くとは限られないことができる。最後に、参照数字は、仕様と図の全体にわたる特徴を示すために使用されることができる。
【発明を実施するための形態】
【0014】
開示の種々の局面は下記に述べられる。ここの教えが種々様々の形式およびそれで具体化されることができ、ここに示される任意の特定構造、機能あるいは両方は単に代表的であることは明白であるべきである。当業者によりここに教えることに基づいて、ここに示された局面が他の局面と無関係に実現され、これらの局面の2つ以上が様々な方法で組み合わせられることができることを認識するべきである。例えば、ここに述べられた局面のどんな数も使用して、装置は実現されることができ、あるいは、方法は実行されることができる。
さらに、他の構造、機能性、あるいはここに述べられた局面の1つ以上に加えて、あるいはそれ以外の構造および機能性を使用して、そのような装置は実現されることができり、あるいは、そのような方法は、実行されることができる。更に、局面は、請求項の少なくとも1つの要素(element)を具備することができる。
【0015】
実例目的のために、続く議論は、加入者局がアップリンク(さらに、ここでは逆方向リンクと呼ばれる)での基地局への送信に使用される送信電力を決定する無線システムの様々なコンポーネントおよび動作について記述する。ここの教えが他のタイプの無線装置および(または)通信システムに適用可能なことができることが認識されるべきである。
【0016】
図1を参照して、多元接続無線通信システムの見本は説明される。基地局100(例えばアクセスポイント)は、アンテナ104および106を含む1つのグループ、およびアンテナ108および110を含む別のグループ、およびアンテナ112および114を含むもう1つのグループといった、多数のアンテナグループを含んでいる。図1では、各アンテナグループに関して2本のアンテナだけが示される。
しかしながら、実際上、より多く、または、より少数のアンテナが各アンテナグループに関して利用されることができる。加入者局116(例えばアクセス端末)は、アンテナ112および114と通信し、するとそこで、アンテナ112と114が順方向リンク(forward link)120上で加入者局116へ情報を送信し、逆方向リンク118上で加入者局116から情報を受信する。
加入者局122は、アンテナ106および108と通信し、するとそこで、アンテナ106と108が順方向リンク126上で加入者局122へ情報を送信し、逆方向リンク124上で加入者局122から情報を受信する。周波数分割二重(「FDD」)システムでは、通信リンク118、120、124および126は異なる周波数を通信に関して使用することができる。例えば、順方向リンク120および逆方向リンク118は異なる周波数を使用することができる。
【0017】
それぞれのグループのアンテナおよび(または)それらが通信することを意図する(design)エリアは、基地局のセクタと呼ばれることができる。したがって、それぞれのアンテナグループは、基地局100によってカバーされたエリアのセクタの加入者局に通信することを意図することができる。
【0018】
順方向リンク120および126上の通信に関しては、基地局100の送信アンテナは、異なる加入者局116および122に関して順方向リンクの信号対雑音比を改善するためにビーム形成(beam-forming)を利用することができる。さらに、そのカバレージエリアじゅうに無作為に散在した加入者局に送信するためにビーム形成を使用する基地局は、そのカバレージエリアの加入者局の全てに送信するために単一のアンテナを使用する基地局より近隣のセルの加入者局へのより少ない干渉を引き起こすことができる。
【0019】
図1のシステムのような通信システムの見本の電力制御関連の動作およびコンポーネントは、今、図2から図5を一緒に連携して記述されるだろう。簡潔に、図2は、基地局と加入者局が加入者局で電力を制御するために、どのようにして協同する(cooperate)ことができるかを説明する。図3は、基地局と加入者局の見本のコンポーネントを説明する。図4は、基地局の見本の動作を説明する。図5は、加入者局の見本の動作を説明する。
【0020】
便宜上、図2、4および5(あるいはここに議論されたか教えられた任意の他の動作)のフローチャートの動作は、特定のコンポーネント(例えば図3に示されるシステム300のコンポーネント)によって行なわれると記述されることができる。しかしながら、これらの動作が、他のタイプのコンポーネントによって行なわれることができ、異なる数のコンポーネントを使用して行なわれることができることは認識されるべきである。ここに記述された動作の1つ以上が、与えられた実装(implementation)で使用されないことがあることはさらに認識されるべきである。
【0021】
図2を最初に参照し、ブロック202によって表わされたように、様々な時点で基地局(例えば図3の基地局302)は、アップリンク送信に影響を及ぼすことができる1つ以上の状況(condition)を監視する。例えば、基地局302の干渉コントローラ306は、近隣の無線装置によるいずれかの送信が基地局302でのアップリンク送信の受信を妨げた、あるいは妨げることができるかどうかを決定することができる。ここで、基地局302は、基地局302へ送信するために加入者局(例えば加入者局304)にある周波数およびタイムスロット(time slots)を割り付けることができる。この割り当ては、例えば、WiMAX(例えばIEEE 802.16)、Wi-Fi(例えば802.11)などのような無線規格によって定義された手続きに基づくことができる。したがって、干渉コントローラ306は、アップリンク送信に割り付けられた期間中に生じるあらゆる干渉を定量化することを試みようとして、指定の周波数を監視するようにトランシーバ310の受信機308と協同することができる。
【0022】
ブロック204によって表わされるように、基地局302(例えば電力コントローラ312)は加入者局304へ送られる情報を生成することができる。下に議論されるように、加入者局304は、その送信電力を制御するためにこの情報を使用することができる。いくつかの局面では、情報はブロック202で得られた情報に基づくことができる。
【0023】
ブロック204で生成された情報は様々な形式をとることができる。例えば、その情報は、ブロック202で得られた干渉情報に基づく干渉の表示を具備することができる。いくつかの実施(implementations)では、この情報は、基地局302で監視された干渉に関係のある雑音および干渉(「NI」)値を具備する。
【0024】
あるいはさらに、ブロック204で生成された情報は、例えば、加入者局がその送信電力をどの程度調整しなければならないか指し示す電力調整オフセット値を具備することができる。例えば、この情報はキャリア対雑音(「C/N」)オフセットテーブルおよび(または)開ループ電力方程式にOffset_BSperSSパラメータを提供するために使用されることができる情報を含むことができる。
【0025】
ある場合には、基地局302は、それが監視する状況における1つ以上の変化(例えば干渉変化)に基づく漸増的な情報を生成することができる。例えば、干渉コントローラ306が干渉の増大を検知すれば、電力コントローラ312は送信電力を漸増的に高めるように加入者局304に命じる表示(indication)を生成することができる。反対に、干渉コントローラ306が干渉の減少を検知すれば、その表示は送信電力を漸増的に弱めるように加入者局304に命じることができる。
【0026】
いくつかの局面では、図4と共に、より詳細に下に記述されるように、ブロック204で生成された情報は、様々な選別要因(例えば情報の無線送信および(または)無線受信に関連した様々な状況)に基づいて、ベクトル化されることができる。言い換えれば、ベクトル化された情報は異なる値(例えば異なるNI値)を具備することができ、それぞれの値は選別要因の特定のセット(例えば1以上)に対応付けられる。従って、基地局302は、加入者局304へ送られる情報に関連した特定の選別要因あるいは複数の特定の選別要因を識別するために使用される、様々なコンポーネント(例えばビットマップ(bit maps)または能動コンポーネント(active components))を含む選別機コンポーネント316を含むことができる。加入者局304が、それが基地局302から受信する情報に関連した各選別要因を決定することを可能にするために、ブロック204で生成された情報は、関連する選別要因あるいは要因(例えばビットマップ)の表示を含むことができる。
【0027】
ブロック206によって表わされるように、基地局302(例えば送信機314)は様々な時にブロック204で生成された情報を送信する。例えば、基地局302は、情報が変化するときはいつでも、他のメッセージが送られるとき、あるいは他の時に、あらゆる送信されたフレームと共に、一定間隔で情報を送信することができる。
【0028】
基地局302は様々な方法でブロック206で情報を送信することができる。例えば、送信機314は、ブロードキャストメッセージ、マルチキャストメッセージあるいはユニキャストメッセージの中で情報を送ることができる。さらに、基地局302は別のメッセージの中にこの情報を含むことができる。
【0029】
ブロック208によって表わされるように、加入者局302(例えばトランシーバ320の受信機コンポーネント318)は、ブロック206で基地局302によって送信された情報を受信する。ブロック210によって表わされるように、その後、加入者局304(例えば電力コントローラコンポーネント322)は、加入者局304の送信電力を定義する(例えば、指定するか漸増的に調整する)ためにこの受信情報を使用することができる。
【0030】
上に言及されるように、受信情報は、それぞれが選別要因の特定のセットに関係している情報の様々なベクトルを具備することができる。同様のやり方で、加入者局304のトラヒック流(例えば与えられた接続に関連したトラヒック流)は、選別要因の特定のセットに関係していることができる。従って、電力コントローラ322は、受信情報のどのベクトルがトラヒック流と同じ選別要因セットに関係しているかを決定するように構成されることができる。このために、加入者局304は、加入者局304の与えられたトラヒック流に関係した選別要因を識別する選別機コンポーネント324を含むことができる。一旦適切なベクトルが識別されれば、加入者局304は、そのトラヒック流に関して送信電力を制御するために情報のそのベクトルを使用することができる。
【0031】
ある場合には、加入者局304が、それがアップリンク送信に使用する送信電力を決定するために開ループ電力方程式を使用することができる。これらの場合では、ブロック210では、加入者局304は、送信電力を算出する使用されるために開ループ電力方程式パラメータを決定する。いくつかの実施では、この電力方程式は、式(1)の形式をとる。
P=L+C/N+NI-10log10(R)+Offset_SSperSS+Offset_BSperSS …式(1)
式(1)のパラメータの概要は続いて起こる。PはdBmでの送信電力スペクトル密度である。Lは、順方向リンクパス損失(例えばパス損失の推定)である。C/Nは、選択された符号化スキーム(例えば選択された変調/FEC率)のためのキャリア対雑音オフセットである。NIは、基地局でのノイズおよび干渉のdBmでの推定された平均電力レベルである。Rは、繰返し率(例えば選択された変調/FEC率のための)である。Offset_SSperSSは、加入者局304によって提供されるオフセットパラメータ(例えば、加入者局304によって見られたエラーに依存して調整された)である。Offset_BSperSSは、基地局302によって提供される情報に基づく、加入者局304で維持されたオフセットパラメータである。例えば、Offset_BSperSS値は、様々な電力制御メッセージ(例えばIEEE 802.16規格によって定義されたような)の受取と協同する加入者局304によって集められた全ての電力制御コマンド(commands)の蓄積(accumulation)を表わすことができる。より詳細に下に議論されるように、このオフセットパラメータは、ブロック208で受信された情報に、少なくとも一部分、基づくことができる。
【0032】
加入者局304は、繰り返された方式で逆方向リンク(アップリンク)に関して送信電力を決定するために電力方程式を使用することができる。例えば、加入者局304は、それが基地局302から電力制御メッセージを受け取る場合は常に送信電力を再計算することができる。
【0033】
今、図4を参照して、ベクトル化された情報を提供するために基地局302が行なうことができる幾つかの動作は、今より詳細に記述されるだろう。典型的な実施では、基地局302は、繰り返された方式でこれらの動作の1つ以上を行なうだろう。例えば、基地局302は、それが干渉における変化を検知する場合は常に、ベクトル化された情報を生成することができる。この場合、その手順は、動作が頻繁に行なわれ過ぎるのを防ぐある方法で制限されることができる。いくつかの実施では、基地局302は、それがデータ(例えばあらゆるフレーム)を送信するか、データの受信を予期するごとに、ベクトル化された情報を生成することができる。いくつかの実施例では、基地局302はベクトル化された情報を周期的に生成することができる。
【0034】
上に言及されるように、基地局302は1つ以上の選別要因に基づいて、ベクトル化される、電力制御関連の情報を提供することができる。例えば、1つの選別要因(例えば1つの置換ゾーン)に関連したトラヒックに関して監視された干渉は、別の選別要因(例えば異なる置換ゾーン)に関連したトラヒックに関して監視された干渉と異なることができる。基地局302は、干渉のベクトル化された表示を提供することができ、それらのうちのそれぞれは異なる選別要因の1つに関連した干渉に相当する。このように、送信が特定の選別要因に関係している加入者局は、その選別要因に特有の干渉の受信された表示に基づいて、その送信電力を調整することができる。したがって、このやり方(approach)は、例えば基地局で監視されたすべての干渉に関係のある干渉の単一の表示を使用するやり方に対立して、より有効な電力制御を提供することができる。
【0035】
従って、ブロック402によって表わされるように、基地局302(例えば選別機316)は異なる無線トラヒック流(例えば基地局302によって現在扱われている流れ)に関連した選別要因を識別する。そのような選別要因は、例えば、トラヒック流に関係したサービス品質クラス、トラヒック流のためのフレーム割り当て、トラヒック流に割り当てられた置換ゾーン、無線ノードでの複数のチャネル差分、無線ノードの場所、トラヒック流によって提供されたチャネルのタイプ、無線ノードでの他のセクタ干渉、あるいはトラヒック流に関係した割り当てサイズを含むことができる。これらの要因の各々は順番に議論されるだろう。
【0036】
ある場合には、基地局302が、サービス品質クラスに基づいて情報をベクトル化することができる。このために、選別機316は、異なるトラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別する(例えば、定義するか決定する)サービス品質(「QoS」)コンポーネント332を具備することができる。いくつかの実施では、サービス品質クラスは、例えばスループット(throughput)の一定レベルあるいは特定の待ち時間に関係があることができる。例えば、1つのトラヒック流(例えば音声トラヒック)は比較的厳密な待ち時間必要条件を持っていることができ、一方では、別のトラヒック流(例えば電子メールとウェブ・ブラウジングのようなベスト・エフォート(best effort)トラヒック)にはそのような厳密な待ち時間必要条件を持っていないことができる。同様に、異なるトラヒック流(例えばビデオトラヒックおよびオーディオ(audio)トラヒック)は異なるスループット必要条件を持っていることができる。
【0037】
上記のベクトル化スキームは、例えば、これらの異なるサービス品質クラスに関連した異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整するために望ましいところで使用されることができる。例えば、いくつかのサービス品質のクラスは他のクラスよりも干渉によって悪影響を及ぼされることができる。さらに、異なるサービス品質クラスに関連したトラヒックは異なるレベルの干渉を経験する(experience)ことができる。従って、下に議論されるように、基地局302は、違うクラスによってベクトル化される情報(例えば異なるNI値)を提供するために異なるサービス品質クラスに関連した情報(例えば干渉情報)を別々に得ることができる。このベクトル化された情報の受取に際して、加入者局304は、特定のサービス品質クラスに関連したトラヒックのための送信電力を調整するために適切な情報ベクトルを選択することができる。
【0038】
ある場合には、基地局302は、フレーム内の割り当てに基づいて情報をベクトル化することができる。この目的のために、選別機316は、異なるトラヒック流(例えばアップリンク・フレーム)に関連したフレーム割り当てを識別する(例えば、定義するか決定する)フレーム割り当てコンポーネント334を具備することができる。いくつかの実施では、フレーム割り当ては、例えば与えられた置換ゾーン内の割り当てに関係があることができる。例えば、フレーム内の副搬送波(sub-carriers)およびシンボル(symbols)(あるいはタイムスロット)の特定のセットは、与えられたIEEE 802.16置換ゾーンに割り当てられることができる。さらに、様々な割り当ては、例えば、その置換ゾーンのあるトラヒック流を定義するために、置換ゾーン内に作られることができる。
【0039】
図6は、置換ゾーン600(例えば、WiMAXフレーム内に定義された)の例を説明する。この場合、異なる割り当て602、604、606および608は、その置換ゾーンに関して指定された、副搬送波(垂直軸)およびシンボルあるいはタイムスロット(水平軸)の異なるサブセット(subsets)に関係がある。無線リソース(resources)を割り付けるために様々なゾーンのタイプ(例えば、置換ゾーンを含んでいること)が定義され、これらのゾーンがここに教えられるようなベクトル化に関して使用されることができることが認識されるべきである。そのようなゾーンは、例えば時間次元(例えばタイムスロット)、周波数次元(例えば副搬送波)、空間次元(例えば位置)、ある次元の符号(code a dimension)(例えば通信符号化)のうちの1つ以上に基づくことができる。
【0040】
このベクトル化スキームは、例えば、これらの異なるフレーム割り当てに関連した異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、いくつかのフレーム割り当てに関連したトラヒック流は、他のフレーム割り当てに関連したトラヒック流よりも干渉によって悪影響を及ぼされることができる。さらに、異なるフレーム割り当てに関連したトラヒックは異なるレベルの干渉(例えば周波数分割二重(duplexed)制御チャネルからの干渉による)を経験することができる。従って、基地局302は、異なるフレーム割り当てによってベクトル化される情報(例えば異なるNI値)を提供するために異なるフレーム割り当てに関連した情報(例えば干渉情報)を別々に得ることができる。このベクトル化された情報の受取に際して、加入者局304は、特定のフレーム割り当てに関連したトラヒックに関して送信電力を調整するために適切な情報ベクトルを選択することができる。
【0041】
ある場合には、基地局302が、異なる置換ゾーン(例えばIEEE 802.16置換ゾーン)に基づいて情報をベクトル化することができる。この場合、置換ゾーンコンポーネント336は、異なるトラヒック流に関連した置換ゾーンを識別することができる。上に言及されるように、フレーム内の副搬送波およびシンボル(あるいはタイムスロット)の特定のセットは、与えられた置換ゾーンに割り当てられることができる。
【0042】
図7は、様々な置換ゾーンを定義するフレーム700の単純化された例を描く。具体的には、部分的な副チャネルの使用法(「PUSC」)置換ゾーン(a partial usage of sub-channels ("PUSC") permutation zone)704がフレーム700のアップリンク(「UL」)部分に関して定義される間に、十分な副チャネルの使用法(「FUSC」)置換ゾーン(a full usage of sub-channels ("FUSC") permutation zone)702はフレーム700のダウンリンク (「DL」)部分に関して定義される。フレーム700(例えばULまたはDL部分のどちらかあるいは両方に関して)内に多数の置換ゾーンが定義されることができることが認識されるべきである。さらに、他のタイプの置換ゾーン(例えば任意(optional)のPUSC)、あるいは測距(「RNG」)ゾーンおよび適応変調符号化(「AMC」)ゾーンのような他のゾーンは、フレーム700内に定義され、ベクトル化に使用されることができる。
【0043】
上記のベクトル化スキームは、例えば、これらの異なる置換ゾーンに関連した異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、いくつかの置換ゾーンに関連したトラヒック流(例えばコントロール)は、他の置換ゾーンに関連したトラヒック流(例えばデータ)よりも干渉によって悪影響を及ぼされることができる。さらに、1つの置換ゾーンで監視された干渉は、別の置換ゾーンで監視された干渉と異なることができる。従って、基地局302は、異なる置換ゾーンによってベクトル化される情報(例えば異なるNI値)を提供するために異なる置換ゾーンに関連した情報(例えば干渉情報)を別々に得ることができる。このベクトル化された情報の受取に際して、加入者局304は、特定の置換ゾーンに関連したトラヒックに関して送信電力を調整するために適切な情報ベクトルを選択することができる。
【0044】
ある場合には、基地局302が、チャネル差分に基づいて情報をベクトル化することができる。この場合、チャネル差分コンポーネント338は、異なる無線ノードおよび(または)トラヒック流に関連したチャネル差分を識別することができる。ここで、チャネル差分は、貢献する(serving)セクタ(例えば関連する基地局の)への(からの)パス損失と、もう1つのセクタへの(からの)パス損失との間の差分に関係があることができる。ある場合には、与えられた無線ノードのための(for)チャネル差分が、与えられたセクタ内の無線ノードの場所に依存することができる。例えば、セクタのエッジ(edge)の近くに位置する無線ノードは比較的小さなチャネル差分を持つことができり、その一方で、セクタの中心の近くにある無線ノードは比較的大規模なチャネル差分を持つことができる。
【0045】
そのようなベクトル化スキームは、例えば、これらのチャネル差分に関連した無線ノードへの、および(または)これらのチャネル差分に関連した無線ノードからの異なるトラヒック流のための送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、アップリンク干渉に関して補うことを試みる場合、比較的小さなチャネル差分がある第1の無線ノードの送信電力は、比較的大規模なチャネル差分をもつ第2の無線ノードの送信電力と同じくらいには増加されないことができる。これは、例えば、近隣のセクタの無線ノードによる受信に干渉する該第1の無線ノードからの送信の可能性を減少させるために行われることができる。
【0046】
したがって、この場合、基地局302は、異なるチャネル差分によってベクトル化される情報(例えば異なる電力オフセット値)を提供することができる。例えば、送信電力を増加させることを試みる場合、比較的小さな電力オフセット値は小さなチャネル差分に対応付けられることができ、また、比較的大きな電力オフセット値は、より大きなチャネル差分に対応付けられることができる。
【0047】
ある場合には、基地局302は、場所情報(location information)に基づいて情報をベクトル化することができる。例えば、場所コンポーネント340は、特定のトラヒック流に関連した無線ノードの場所を識別することができる。そのようなベクトル化スキームは、例えば、異なる場所での無線ノードへ、および(または)異なる場所での無線ノードからの異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、高い混雑エリア(a high congestion area)(例えばアパート(apartment building))に位置する第1の無線ノードは、低い混雑エリア(a low congestion area)(例えば地方の(rural)エリア)に位置する第2の無線ノードとは異なるやり方でコントロールされることができる。ここで、第1の無線ノードによる送信が近隣の無線ノードによる受信に干渉する可能性を減少させることを試みる場合、該第1の無線ノードの送信電力は、それが、そうでなければ、そのノードが低い混雑エリアに位置する場合に増加されるのと同じ量ほど増加されないことができる。
【0048】
上記の例において、基地局302は、したがって、異なる場所によってベクトル化される情報(例えば異なる電力オフセット値)を提供することができる。例えば、比較的小さな電力オフセット値は1つの場所に対応付けられることができ、また、比較的大きな電力オフセット値はもう1つの場所に対応付けられることができる。
【0049】
ある場合には、基地局302は、チャネルタイプに基づいて情報をベクトル化することができる。例えば、チャネルタイプコンポーネント342は、トラヒック流によって提供されるチャネルのタイプを識別することができる。様々なチャネルタイプはここで使用されることができる。例えば、異なる論理チャネルタイプは承認(acknowledgement)チャネル、チャネル品質表示(「CQI」)帰還(feedback)チャネル、測距チャネル(a ranging channel)およびデータチャネルを含むことができる。そのようなベクトル化スキームは、例えば、異なるタイプのチャネルに関して送信電力を別々に調整することが望ましいところで使用されることができる。例えば、干渉がアップリンクチャネルの中に存在する場合、コントロールチャネル(例えば承認チャネル)のあるタイプの信頼度を保証するために、他のタイプのコントロールチャネル(例えばCQIチャネル)に関するよりもそれらのチャネルに関して高い送信電力を使用することが望ましいことができる。したがって、基地局302は、異なるタイプのチャネルによってベクトル化される情報(例えば異なるNIあるいは電力オフセット値)を提供することができる。例えば、個別のNI値は承認、CQI、測距(ranging)およびデータチャネルに提供されることができる。
【0050】
ある場合には、基地局302は、他のセクタ干渉に基づいて情報をベクトル化することができる。例えば、ある他のセクタ干渉コンポーネント344は、異なる無線ノードおよび(または)トラヒック流に関連した他のセクタ干渉を識別することができる。ここで、他のセクタ干渉は、与えられたノードが、もう1つのセクタから受信するか、またはもう1つのセクタで引き起こす干渉に関係があることができる。後の場合の例として、基地局が加入者局における送信電力の増加を要求するメッセージを送信することにより、アップリンク干渉を補うことを試みている場合、基地局が著しい他セクタ干渉を引き起こさない第2の加入者局の送信電力を高めることができるのと同じ位には、基地局は著しい他セクタ干渉を引き起こす最初の加入者局の送信電力を高めないことができる。したがって、このベクトル化スキームは、それらのトラヒック流を送信したまたは受信した無線ノードに関連した別のセクタ干渉に基づいて異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整するために使用されることができる。
【0051】
ある場合には、基地局302は、割り当てサイズに基づいて情報をベクトル化することができる。ここで、割り当てサイズコンポーネント346は、例えば、上に記述されたフレーム割り当てに関係のあるサイズを識別することができる。例えば、割り当てサイズは、与えられた割り当てで示された周波数トーン(tones)の数に関係することができる。ベクトル化スキームは、それらのトラヒック流に関連した割り当てサイズに基づいて異なるトラヒック流に関して送信電力を別々に調整するためにこのように使用されることができる。例えば、ある割り当てが大きな割り当てサイズに関係している場合、より多くの送信電力は、関連するトラヒックに関して指定された電力スペクトル密度を満たす(meet)ために要求されることができる。
したがって、より大きな電力オフセット値(例えばC/Nテーブルによって提供されたとともに)は大きな割り当てサイズに対応付けられることができ、また、より小さな電力オフセット値は、より小さな割り当てサイズに対応付けられることができる。
【0052】
図4を再び参照して、ブロック404から410で、基地局302は、情報を得て(例えば、生成するか得る)、そして、取得情報に基づいた、ベクトル化された情報を生成する。具体的には、ブロック404および406は、干渉情報を得て、その得られた情報に基づいてベクトル化された干渉表示を生成することに関係がある。同様に、ブロック408と410は、電力オフセットを定義することに関して情報を得ること、および、その得られた情報に基づいてベクトル化された電力調整オフセットコマンド(power adjustments offset commands)を生成することに関係がある。様々な実施例では、基地局は、これらの動作のセットのどちらかあるいは両方を行なうことができる。
【0053】
ブロック404および406を最初に参照すると、ブロック404によって表わされるように、干渉コントローラ306は、様々なトラヒック流に関連した干渉情報を得る。ここで、基地局302は、それが干渉を経験しているかどうかを決定することができ、そして、もしそうならば、その干渉の範囲(extent)を決定することができる。例えば、干渉コントローラ306はアップリンクトラヒックに関して指定された期間中に繰り返された方式で指定の副搬送波を監視することができる。さらにあるいは代案中で、ある場合には、基地局302は、間接のやり方(例えば、受信データ誤り率に基づいて)で干渉を推定することができる。
【0054】
上に言及されるように、干渉コントローラ306は異なる選別要因に関連した異なる干渉情報を得ることができる。例えば、上に議論された、選別機316の様々なコンポーネントは、様々なトラヒック流に関連した選別要因(または選別要因群)を識別する(例えば、定義するか得る)ことができる。その後、干渉コントローラ306は各トラヒック流に関して干渉情報を得て、選別要因の対応するセットにその情報を関連付ける(例えば、ビットマップを使用して)ことができる。
【0055】
いくつかの局面では、干渉コントローラ306は、以前に監視された干渉に関する、基地局302で監視された干渉にばらつき(variation)があるかどうかを決定することができる。例えば、時間での与えられた点では、基地局302は、基地局302によって現在監視される干渉の大きさ(例えば電力レベル)を測定し、基線(baseline)レベルとしてこの大きさを指定することができる。その後、基地局302は基線レベルの値に関する監視された干渉の大きさにばらつきがあるかどうかを決定するために監視し続けることができる。この、干渉におけるばらつきは、漸増的な干渉表示を定義するために、ブロック406でその後使用されることができる。
【0056】
ブロック406によって表わされるように、基地局302は加入者局304へ送られるベクトル化された干渉関連の表示を生成することができる。例えば、干渉コントローラ306はいくつかのNI値を生成することができり、これらのそれぞれは、選別要因のセットの異なる1つに対応付けられることができる。ここで、それぞれのNI値は、選別要因の対応するセットに関係する、ブロック304で得られた干渉情報に基づいて生成されることができる。上に言及されるように、ある場合には、干渉コントローラ306は、基線値に関するあるいは生成された最後の表示に関する漸増的変化(an incremental change)を指定する表示を生成することができる。
【0057】
ここで、干渉表示(あるいはここに教えられた他の表示あるいはメッセージ)が多重選別要因(multiple classification factors)に依存することができることは認識されるべきである。例えば、図8によって表わされるように、NI値802は、関連するサービス品質クラス、他のセクタ干渉および置換ゾーンに依存することができる。
【0058】
今、ブロック408および410に言及するように、ブロック408によって表わされるように、基地局302は、ベクトル化された電力オフセット値を定義するために用いる情報を得る。ある場合には、この情報がブロック404で得られた同じ干渉情報である。例えば、C/Nオフセットは、干渉コントローラ306によって監視された干渉の現在のレベルに基づいて調整されることができる。さらに、ブロック404で議論されるように、異なる情報は選別要因の異なるセットに対応するブロック408で得られることができる。
【0059】
ブロック410によって表わされるように、基地局302(例えば電力コントローラ312)は加入者局304へ送られる電力制御メッセージ(例えば送信電力調整オフセット情報)を生成する。この情報は、Offset_BSperSSオフセットパラメータを定義するために加入者局304が使用する、例えば、C/Nテーブルあるいは情報を含むことができる。上に議論されるような同様のやり方で、これらのメッセージは、異なるメッセージ(例えばオフセット値)が選別要因の異なるセットに相当するように、ブロック408で得られたベクトル化された情報に基づくことができる。
【0060】
例えば、システムにサポートされた各パケットフォーマット(packet format)に関するC/Nテーブルは、異なるサービス品質クラス(例えば異なる終端(terminations)をターゲット(target)とすること)、異なるフレーム割り当て、異なるチャネル差分(例えば近くのセクタへの干渉を制限すること)、基地局302で監視された異なる干渉、異なる割り当てサイズ(例えば最大電力制限(constraints)に対処すること)などに関する個別の事項(entries)を含むことができる。
【0061】
ブロック412によって表わされるように、基地局302は加入者局304(例えば1つ以上のメッセージによる)にベクトル化された情報を送信する。そのようなメッセージは様々な形式をとることができる。いくつかの実施では、そのメッセージは、加入者局304に(例えば情報要素(an information element)によって)特に向けられたユニキャストメッセージを具備することができる。いくつかの実施では、そのメッセージは専用の電力制御メッセージを具備することができる。いくつかの実施では、非電力特定(non-power-specific)メッセージは、他の情報と共に電力制御表示を送るために使用されることができる。例えば、C/Nテーブル情報は、ダウンリンクチャネル記述子(a downlink channel descriptor)(「DCD」)メッセージによって送られることができる。
【0062】
いくつかの実施では、基地局302は、割り当てメッセージによって加入者局304への電力制御メッセージを送信する。例えば、電力制御メッセージ(例えばベクトル化された漸増的な電力調整値)は、アップリンクマップ(uplink map)に含まれることができる。アップリンクマップは、次には(in turn)、基地局302が加入者局304へ送るアップリンク送信のための割り当てメッセージに含まれることができる。そのようなアップリンクマップは、例えば、変調符号化スキーム(modulation coding schemes)が関連付けられた定義された(例えば、事前に定義された)電力レベルを有するところのシステムで使用されることができる。ここで、アップリンクマップは、例えば、加入者局304が用いることができるタイムスロットと、変調符号化スキーム情報を定義することができる。
【0063】
基地局302は様々な時に割り当てメッセージを送ることができる。例えば、いくつかの実施では、基地局302は、あらゆる送信されたフレームにより割り当てメッセージを送る。
【0064】
いくつかの局面では、基地局302は、個別のメッセージ(例えば個別のユニキャスト電力制御メッセージ)としてではなくもう1つのメッセージとともに電力制御メッセージを送ることにより電力を節約する(save)ことができる。例えば、この場合、基地局302は2つの周期的なメッセージの代わりに1つの周期的なメッセージの中で対応する接続識別子(「CID」)を送信することができる。
【0065】
省電力は、圧縮した電力制御メッセージの使用を通じていくつかの実施でさらに達成されることができる。例えば、標準サイズの(full-sized)CID(例えば16ビット)を使用するのではなく、縮小されたCID群(例えば7ビット)の使用を通じてシステム中の無線装置が独自に(uniquely)互いに識別する技術が使用されることができる。いくつかの実施では、この技術は、CIDを提供する他のメッセージ(ある場合には、これらの他のメッセージが縮小されたCIDをさらに使用することができる)と無関係に送信される電力制御メッセージに関して使用されることができる。いくつかの実施では、この技術は、上に議論されるような電力制御メッセージを含む別のメッセージ(例えば割り当てメッセージ)に関して使用されることができる。
【0066】
今、図5を参照して、トラヒック流(例えば与えられた接続)のための送信電力を制御するために加入者局304が行なうことができるいくつかの動作は、より詳細に記述されるだろう。ブロック502によって表わされるように、加入者局304は、上に議論されるような、基地局302によって送られた、ベクトル化された情報を受信する。
【0067】
ブロック504によって表わされるように、電力コントローラ322は、どの選別要因があるか、あるいは、どの選別要因がトラヒック流に関係しているかを決定する。この目的のために、選別機コンポーネント324は、加入者局304の与えられたトラヒック流に関連した選別要因(または選別要因群)を識別するいくつかのコンポーネント(例えばビットマップまたは能動コンポーネント(active components))を含むことができる。したがって、ブロック402と共に上に議論されるように、コンポーネント348、350、352、354、356、358、360および362は、コンポーネント332、334、336、338、340、342、344および346によって行なわれた動作に似ている動作をそれぞれ行なうことができる。
【0068】
ブロック506によって表わされるように、加入者局304は、受信情報のどのベクトルがトラヒック流と同じ選別要因セットに関係しているかを決定する。このために、加入者局304は、ブロック504で識別された選別要因(または選別要因群)(つまりトラヒック流に関連した選別要因セット)に対応付けられる受信干渉表示ベクトル(received interference indication vector)を識別する干渉表示セレクタ326を含むことができる。同様に、加入者局304は、ブロック504で識別された選別要因(または選別要因群)(つまりトラヒック流に関連した選別要因セット)に対応付けられる受信電力制御メッセージベクトル(received power control message vector)(例えば電力調整オフセット値)を識別する電力オフセットセレクタ328を含むことができる。
【0069】
ブロック508によって表わされるように、電力コントローラ322はブロック506で識別されたベクトルを使用して、トラヒック流に関して送信電力(例えば電力スペクトル密度)を定義する。加入者局304の送信機330は、ブロック508で定義された電力スペクトル密度に基づいて情報(例えば対応するトラヒック流のための)をこのように送信することができる。これらの動作は、ブロック210と共に上に記述された動作にこのように似ていることができる。
【0070】
ここに教えられるような無線通信システムは音声、データなどのような様々なタイプの通信内容を提供するために実施(deploy)されることができる。そのようなシステムは、利用可能システムリソース(例えば帯域幅と送信電力)の共有により、複数ユーザとの通信をサポートすることの能力がある多元接続システムを具備することができる。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(「CDMA」)システム、時分割多元接続 (「TDMA」)システム、周波数分割多元接続(「FDMA」)システム、3GPP LTEシステム、直交周波数分割多元接続(「OFDMA」)システムなどを含んでいる。
【0071】
無線多元接続通信システムは、同時に多数の無線端末に関する通信をサポートすることができる。上に言及されるように、それぞれの端末(terminal)は順方向および逆方向リンク上の送信によって1つ以上の基地局と通信することができる。順方向リンク(あるいはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを指し、また、逆方向リンク(あるいはアップリンク)は端末から基地局への通信リンクを指す。この通信リンクは単入力単出力(a single-in-single-out)、多入力単出力(multiple-in-single-out)、または多入力多出力(a multiple-in-multiple-out)(「MIMO」)システムによって確立されることができる。
【0072】
MIMOシステムは、データ送信のための、複数の(NTの)送信アンテナ、および複数の(NRの)受信アンテナを使用する。NTの送信およびNRの受信アンテナによって形成されたMIMOチャネルは、NSの独立チャネルへ分解されることができ、それらは空間チャネルと呼ばれ、ここで、NS≦min{NT,NR}である。NSの独立チャネルの各々はある次元に相当する。MIMOシステムは、複数の送信および受信アンテナが利用されることによって生成される追加のディメンジョナリティズ(dimensionalities)が使用されるならば、改善されたパフォーマンス(例えばより高いスループットおよび(または)より大きな信頼度)を提供することができる。
【0073】
MIMOシステムは時分割二重(「TDD」)および周波数分割二重(「FDD」)をサポートすることができる。TDD方式では、相反定理(reciprocity principle)が逆方向リンクチャネルからの順方向リンクチャネルの推定を許可するように、順方向および逆方向リンク送信が同じ周波数域上にある。これは、複数のアンテナがアクセスポイント(access point)で利用可能な場合、このアクセスポイントが順方向リンク上の送信ビーム形成利得を抽出することができるようにする。
【0074】
ここの教えは、少なくとも1台の他の無線装置と通信するのに様々なコンポーネントを使用する装置に組み入れられることができる。図9は、装置間の通信を促進するために使用されることができるいくつかの見本のコンポーネントを描く。具体的には、図9は装置910(例えばアクセスポイント)およびMIMOシステム900の装置950(例えば加入者局)を説明する。装置910では、多くのデータストリームのためのトラヒックデータはデータ源912から送信(「TX」)データプロセッサ914に提供される。
【0075】
いくつかの局面では、それぞれのデータストリームはそれぞれの送信アンテナを通して送信される。TXデータプロセッサ914は、符号化データを提供するために、そのデータストリームに関して選択された特定の符号化スキームに基づいて各データストリームのためのトラヒックデータをフォーマットし、符号化し、インターリーブ(interleaves)する。
【0076】
各データストリームのための符号化データはOFDM技術を使用して、パイロットデータ(pilot data)で多重化されることができる。パイロットデータは、典型的に、既知のやり方で処理される既知のデータパターンであり、チャネル応答を推定するために受信機システムで使用されることができる。各データストリームの多重パイロットおよび符号化データは、その後、変調シンボルを提供するためにそのデータストリームに選択された、特定の変調スキーム(例えばBPSK、QSPK、M−PSKあるいはM−QAM)に基づいて、変調される(つまり、シンボル写像される(mapped))。各データストリームのためのデータ率、符号化および変調は、プロセッサ930によって行なわれた指示によって決定されることができる。データメモリ932はプログラムコード、データ、および、プロセッサ930あるいは装置910の他のコンポーネントによって使用される他の情報を格納することができる。
【0077】
その後、全てのデータストリームのための変調シンボルはTX MIMOプロセッサ920に提供され、それは変調シンボル(例えばOFDMのための)をさらに処理することができる。その後、TX MIMOプロセッサ920は、NTのトランシーバ (「XCVR」)922A乃至922TにNTの変調シンボルストリームを供給する。ある実施例では、TX MIMOプロセッサ920は、データストリームのシンボルに、およびシンボルが送信されているアンテナにビーム形成重み(beam-forming weights)を適用する。
【0078】
トランシーバ922は、それぞれ、1つ以上のアナログ信号を提供するためにそれぞれのシンボルストリームを受信して処理し、そして、MIMOチャネル上での送信のための相応しい変調された信号を提供するためにアナログ信号をさらに調整する(conditions)(例えば、増幅し、フィルタに通し(filters)、アップコンバートする(upconvert))。トランシーバ922A乃至922TからのNTの変調された信号(NT modulated signals)は、その後、NTのアンテナ924A乃至924Tからそれぞれ送信される。
【0079】
装置950では、送信された変調された信号は、NRのアンテナ952A乃至952Rによって受信され、また、各アンテナ952からの受信信号は、それぞれのトランシーバ (「XCVR」)954A乃至954Rに提供される。各トランシーバ954は、それぞれの受信信号を調整し(例えば、フィルタに通す、増幅する、また、ダウンコンバートする(downconverts))、見本を提供するために調整された信号をディジタル化し(digitizes)、対応する「受信」シンボルストリームを提供するために見本をさらに処理する。
【0080】
その後、受信(「RX」)データプロセッサ960は、NT「検知された」シンボルストリームを供給するために特定の受信機処理技術に基づいて、NRトランシーバ954からNR受信シンボルストリームを受信し処理する。RXデータプロセッサ960は、その後、データストリームのためのトラヒックデータを回復するために各検知されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし(deinterleaves)、デコードする(decodes)。RXデータプロセッサ960による処理は、装置910のTX MIMOプロセッサ920およびTXデータプロセッサ914によって行なわれたそれに補完的なものである。
【0081】
プロセッサ970は、どのプレ符号化マトリックス(pre-coding matrix)を使用するべきかを周期的に決定する(下に議論された)。プロセッサ970は、マトリックスインデックス部分およびランク値部分(a rank value portion)を具備する逆方向リンクメッセージを定式化する(formulates)。データメモリ972は、プログラムコード、データ、および、プロセッサ970あるいは装置950の他のコンポーネント(components)によって使用される他の情報を格納することができる。
【0082】
逆方向リンクメッセージは、通信リンクおよび(または)受信データストリームに関する様々なタイプの情報を具備することができる。その後、逆方向リンクメッセージは、データ源936から多くのデータストリームのためのトラヒックデータを受信するTXデータプロセッサ938によって処理され、変調器980によって変調され、トランシーバ954A乃至954Rによって調整され、装置910に送信され戻される(transmitted back)。
【0083】
装置910では、装置950からの変調された信号は、アンテナ924によって受信され、トランシーバ922によって調整され、復調器(「DEMOD」)940によって復調され、装置950によって送信された逆方向リンクメッセージを抽出するためにRXデータプロセッサ942によって処理される。プロセッサ930は、その後、ビーム形成重みを決定するためにどのプレ符号化マトリックスを使用するかを決定し、抽出済みメッセージを処理する。
【0084】
図9はさらに、通信コンポーネント(the communication components)がここに教えられるような電力制御動作を行なう1つ以上のコンポーネントを含むことができることを説明する。例えば、電力制御コンポーネント990は、ここに教えられるような別の装置(例えば装置950)へ(から)信号を送る(受信する)ためにプロセッサ930および(または)装置910の他のコンポーネントと協同することができる。同様に、電力制御コンポーネント992は、別の装置(例えば装置910)へ(から)信号を送る(受信する)ためにプロセッサ970および(または)装置950の他のコンポーネントと協同することができる。各装置910および950については、記述されたコンポーネントの2つ以上の機能性が単一のコンポーネントによって提供されることができることが認識されるべきである。例えば、単一の処理コンポーネント(processing component)は、電力制御コンポーネント990およびプロセッサ930の機能性を提供することができ、また、単一の処理コンポーネントは、電力制御コンポーネント992およびプロセッサ970の機能性を提供することができる。
【0085】
ここの教えは、様々な機構(例えば装置)に組み入れられる(例えば、その内部で実現され、もしくはそれによって行なわれる)ことができる。例えば、いくつかの無線装置は、基地局(「BS」)、アクセスポイント(「AP」)、ノードB(NodeB)、無線ネットワークコントローラ(「RNC」)、eノードB(eNodeB)、基地局コントローラ(「BSC」)、ベーストランシーバ基地局(Base Transceiver Station)(「BTS」)、トランシーバ機能(「TF」)、無線ルータ(Radio Router)、無線トランシーバ(Radio Transceiver)、基本サービスセット(Basic Service Set)(「BSS」)、拡張サービスセット(Extended Service Set)(「ESS」)、無線基地局(Radio Base Station)(「RBS」)あるいは他のある専門用語(terminology)として構成されるか、あるいは引用されることができる。他の無線装置(例えば無線端末)は加入者局と呼ばれることができる。加入者局は、さらに加入者ユニット、移動局、遠隔局、遠隔端末装置、アクセスターミナル(an access terminal)、ユーザ端末、利用者エージェント(a user agent)、ユーザ装置(a user device)あるいはユーザ設備(user equipment)として知られることができる。いくつかの実施では、加入者局は携帯電話、コードレス電話機、セッション開始プロトコル(「SIP」)電話、無線ローカルループ(a wireless local loop)(「WLL」)ステーション、携帯情報端末(「PDA」)、無線接続能力を持っているハンドヘルド(handheld)装置、あるいは無線モデムに接続された他のある適切な処理装置を具備することができる。従って、ここに教えられた1つ以上の局面が、電話(例えば携帯電話かスマートフォン)、コンピュータ(例えばラップトップ)、携帯通信装置、ポータブル計算装置(例えば携帯情報端末)、娯楽装置(an entertainment device)(例えば音楽かビデオ装置、あるいは衛星の(satellite)ラジオ)、全地球測位システム装置、あるいは無線媒体によって通信するように構成される任意の他の適切な装置に組み入れられることができる。
【0086】
上に言及されるように、いくつかの局面では、無線装置は通信システムに関してアクセス装置(例えば携帯電話の(cellular)、Wi−Fi、あるいはWiMAXアクセスポイント)を具備することができる。そのようなアクセス装置は、例えば、有線または無線通信リンクによってネットワーク(例えばインターネットまたは携帯電話のネットワークのような広域ネットワーク)のための、あるいはそのネットワークへの連結性を提供することができる。従って、アクセス装置は、別の装置(例えばWi−FiまたはWiMAXのステーション(station))がネットワークあるいは他のある機能性にアクセスすることができるようにすることができる。
【0087】
無線装置は、どんな適切な無線通信技術に基づくか、そうでなければサポートする1つ以上の無線通信リンクによって通信することができる。例えば、いくつかの局面では、無線装置はネットワークに関連することができる。いくつかの局面では、ネットワークはローカルエリアネットワークまたは広域ネットワークを具備することができる。無線装置は、様々な無線通信技術、プロトコル、あるいは例えばCDMA、TDMA、OFDM、OFDMA、WiMAXおよびWi−Fiのような規格の1つ以上をサポートすることができるし、そうでなければ使用することができる。同様に、無線装置は、様々な対応する変調あるいは多重化スキームの1つ以上をサポートすることができるし、そうでなければ使用することができる。無線装置は、上記の無線通信技術あるいは他の無線通信技術を使用して、1つ以上の無線通信リンクによって確立し通信するために、このように適切なコンポーネント(例えばエアーインターフェース(air interfaces))を含むことができる。例えば、装置は、無線媒体上の通信を促進する、様々なコンポーネント(例えば信号発生器と信号プロセッサ(signal processors))を含むことができる、送信機および受信機コンポーネント(例えば送信機314および330、受信機308および318)に関連する無線トランシーバを具備することができる。
【0088】
ここに記述されたコンポーネントは、様々な方法で実現されることができる。図10から図17に言及されるように、機構1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600及び1700は、相互関係がある機能的ブロックのシリーズ(series)として表わされる。いくつかの局面では、これらのブロックの機能性は1つ以上の処理コンポーネントを含む処理システムとして実現されることができる。いくつかの局面では、これらのブロックの機能性は、例えば、1つ以上の集積回路(例えばASIC)の少なくとも1つの部分を使用して実現されることができる。ここに議論されるように、集積回路はプロセッサ、ソフトウェア、他の関連するコンポーネント、あるいはそれのある組み合わせを含むことができる。これらのブロックの機能性は、さらにここに教えられるような他のある方法で実現されることができる。
【0089】
機構(apparatuses)1000、1100、1200、1300、1400、1500、1600および1700は、様々な図に関して上に記述された機能の1つ以上を実行することができる1つ以上のモジュールを含むことができる。例えば、QoS識別手段1002、割り当て場所識別手段1202あるいは選別要因識別手段1402は、例えばここに議論されるような選別機316に相当することができる。干渉情報取得手段1004か1204は、例えばここに議論されるような干渉コントローラ306に相当することができる。表示生成手段1006か1206は、例えばここに議論されるような干渉コントローラ306に相当することができる。送信手段1008、1208、1406、あるいは1604は、例えばここに議論されるような送信機314に相当することができる。受信手段1102、1302、1502、あるいは1702は、例えばここに議論されるような受信機318に相当することができる。QoS識別手段1104、割り当て場所識別手段1304あるいは選別要因識別手段1504は、例えばここに議論されるような選別機324に相当することができる。表示選択手段1106か1306は、例えばここに議論されるような干渉表示セレクタ326に相当することができる。送信電力定義手段1108、1308、あるいは1704、あるいは、送信電力調整手段1508は、例えばここに議論されるような電力コントローラ322に相当することができる。電力調整オフセット生成手段1404あるいは電力制御メッセージ生成手段1602は、例えばここに議論されるような電力コントローラ312に相当することができる。電力調整オフセット選択手段1506は、例えばここに議論されるような電力オフセットセレクタ328に相当することができる。
【0090】
「第1」、「第2」などのような表示を使用するここにおける要素へのどんな言及も、それらの要素の量や順序(order)を一般に制限しないことは理解されるに違いない。もっと正確に言えば、これらの表示は、2つ以上の要素あるいは要素のインスタンス(instances)を識別する便利な方法としてここに使用されることができる。したがって、第1と第2要素の言及は、2つの要素だけがそこに使用されることができるか、第1要素がある方法において第2要素に先行する(precede)に違いないことを意味しない。さらに、もし、そうでないと述べられていなければ、1組の要素が1つ以上の要素を具備することができる。
【0091】
当業者は、情報及び信号が、様々な異なる技術及び技法のうちの任意の1つを用いて表されうることを理解するであろう。例えば、上記記載を通して参照されうるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、記号、及びチップは、電圧、電流、電磁波、磁界あるいは磁気粒子、光場あるいは光粒子、又はそれらの任意の組合せによって表されうる。
【0092】
当業者は更に、本明細書における開示された局面に関連して記載された、実例となる様々な論理ブロック、モジュール、プロセッサ、手段、回路、及びアルゴリズムステップの任意のものが、電子工学的ハードウェア(例えばディジタル・インプリメンテーション(a digital implementation)、アナログ・インプリメンテーション(an analog implementation)、あるいは2つの組み合わせ、それはソース符号化(source coding)あるいは他のある技術を使用して設計されることができる)、様々な形式のプログラムもしくは設計コードを組み込んだ命令(それらは、便宜上、「ソフトウェア」あるいは「ソフトウェア・モジュール」として、あるいは両方の組み合わせとして、ここに参照されることができる)、又はそれらの組合せとして実現されうることをよく理解するであろう。ハードウェアとソフトウェアとの相互置換性を明確に説明するために、様々な実例となるコンポーネント、ブロック、モジュール、回路、及びステップが、それらの機能の観点から一般的に説明された。このような機能が、ハードウェアとして実現されるかソフトウェアとして実現されるかは、システム全体に課された設計制約及び特定のアプリケーションによる。当業者は、各特定のアプリケーションのために上述した機能を様々な方法で実現することができるが、このような実現の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じさせるものとして解釈されてはならない。
【0093】
本明細書における開示された局面に関連して示された様々な例示的論理ブロック、モジュール、及び回路は、集積回路(「IC」)、アクセスターミナル、あるいはアクセスポイント内で実現され、又はそれによって実行されることができる。そのICは、汎用プロセッサ、ディジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(FPGA)あるいはその他のプログラマブル論理デバイス、ディスクリート・ゲートあるいはトランジスタ・ロジック、ディスクリート・ハードウェアコンポーネント、電気コンポーネント、光学コンポーネント、機械コンポーネント、又は本明細書に示す機能を実行するために設計された上記何れかの組み合わせを具備することができ、また、IC、ICの外部もしくはその両方にて存在するコードあるいは指示を実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであることが可能であるが、代わりに、該プロセッサは任意の従来技術によるプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、又は状態機器であることも可能である。プロセッサは、例えばDSPとマイクロプロセッサとの組み合わせ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアに接続された1つ又は複数のマイクロプロセッサ、又はこのような任意の構成である計算デバイスの組み合わせとして実現することも可能である。
【0094】
任意の示されたプロセスのステップのどのような特定の順序あるいは階層(hierarchy)も、サンプル・アプローチの例(an example of a sample approach)であることは理解される。設計選択(design preferences)に基づいて、現在の開示の範囲内にとどまりながら、プロセスのステップの特定の順序か階層(hierarchy)が再整理されることができることは理解される。伴う方法請求項は、見本の順序の様々なステップの要素を提供し、提供された特定の順序または階層に制限されることが意味されてはいない。
【0095】
1つ又は複数の典型的な実施例において、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又はそれら任意の組み合わせで実現されうる。ソフトウェアによって実現される場合、機能は、コンピュータ読取可能媒体上の1つ又は複数の命令又はコードとして格納又は送信されうる。
コンピュータ読取可能媒体は、1つの場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を容易にする任意の媒体を含む通信媒体及びコンピュータ記憶媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能である任意の利用可能な媒体であることができる。
限定ではなく一例として、そのようなコンピュータ読取可能媒体は、RAM、ROM、EPROM、EEPROM、フラッシュメモリ、レジスタ、CD−ROMあるいはその他の光ディスク記憶装置、磁気ディスク記憶装置あるいはその他の磁気記憶デバイス、又は、コンピュータによってアクセス可能であり、命令又はデータ構造の形式で望まれるプログラムコードを搬送又は格納するために用いられることができるその他任意の媒体を備えることができる。
また、任意の接続が、コンピュータ読取可能媒体と適切に称される。例えば、ソフトウェアが、ウェブサイト、サーバ、又は、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト・ペア、DSL、あるいは例えば赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術を用いるその他の遠隔ソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバー・ケーブル、ツイスト線ペア、DSL、又は、例えば赤外線、無線、及びマイクロ波のような無線技術は、媒体の定義内に含まれる。本明細書で用いられるディスク(disk)及びディスク(disc)は、コンパクト・ディスク(disc)(CD)、レーザ・ディスク(disc)、光ディスク(disc)、ディジタル・バーサタイル・ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)、及びブルーレイ・ディスク(disc)を含み、ディスク(disk)は通常データを磁気的に再生するのに対し、ディスク(disc)はレーザによって光的にデータを再生する。上記の組み合わせもまた、コンピュータ読取可能媒体の範囲内に含まれるべきである。要約すると、コンピュータ読取可能媒体が任意の適切なコンピュータプログラム製品中で実現されることができることは認識されるべきである。
【0096】
開示された局面における上記記載は、当業者をして、本願の製造又は利用を可能とするために提供される。これら局面への様々な変形例もまた、当業者には明らかであり、本明細書で定義された一般原理は、本開示の範囲から逸脱することなく他の局面にも適用されうる。従って本開示は、本明細書に示された局面に限定することは意図されておらず、本明細書に開示された原理及び新規特徴と整合が取れた最も広い範囲と一致するように意図されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別することと、
前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得ることと、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成することと、
そして、前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信することと
を具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項2】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項1の方法。
【請求項3】
それぞれの干渉の表示は、漸増的な干渉値を具備する請求項1の方法。
【請求項4】
前記異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を識別することをさらに具備し、 前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記干渉の異なる表示は、
前記識別された異なる選別要因に基づいてさらに生成される請求項1の方法。
【請求項5】
前記異なるチャネルタイプは、
承認チャネル、CQI帰還チャネル、および測距チャネルから成るグループのうちの少なくとも2つを具備する請求項4の方法。
【請求項6】
前記置換ゾーンは、
時間次元、周波数次元、空間次元、および符号次元から成るグループのうちの少なくとも1つに基づいて無線リソース割り当てを定義する請求項4の方法。
【請求項7】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって送信される請求項1の方法。
【請求項8】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を含む請求項1の方法。
【請求項9】
前記異なるトラヒック流は、異なる接続に関連付けられた請求項1の方法。
【請求項10】
異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別するように構成された選別機と、
前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得て、かつ、前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成するように構成された干渉コントローラと、
そして、前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信するように構成された送信機を具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項11】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項10の装置。
【請求項12】
前記選別機は、前記異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を識別するようにさらに構成され、
前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記干渉コントローラは、
前記識別された異なる選別要因に基づいて前記干渉の異なる表示を生成するようにさらに構成される請求項10の装置。
【請求項13】
前記送信機は、
ユニキャストメッセージによって前記干渉の表示を送信するようにさらに構成される請求項10の装置。
【請求項14】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項10の装置。
【請求項15】
異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別するための手段と、 前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得るための手段と、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成するための手段と、
前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信するための手段とを具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項16】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項15の装置。
【請求項17】
前記識別するための手段は、
前記異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を識別し、
前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、異なる無線ノードの場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記生成するための手段は、
前記識別された異なる選別要因にさらに基づいて前記干渉の異なる表示をさらに生成する請求項15の装置。
【請求項18】
前記送信するための手段は、
前記ユニキャストメッセージによる前記干渉の表示を送信する請求項15の装置。
【請求項19】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項15の装置。
【請求項20】
下記を具備する、無線通信での電力制御のためのコンピュータプログラム製品、
下記をコンピュータに行なわせるためのコードを備えるコンピュータ読取可能媒体、 異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別することと、
前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得ることと、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成することと、
そして、前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信すること。
【請求項21】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関して雑音と干渉の値を具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を前記コンピュータに識別させるためのコードをさらに具備し、
前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記識別された異なる選別要因に基づいて前記干渉の異なる表示を前記コンピュータに生成させるためのコードをさらに具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
ユニキャストメッセージによって前記干渉の表示を前記コンピュータに送信させるためのコードをさらに具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記トラヒック流は、
アップリンクトラヒック流を具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信することと、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別することと、
前記受信した干渉の表示のいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに関係するかを決定することによって干渉の表示を選択することと、
そして、前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関する送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項26】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項25の方法。
【請求項27】
それぞれの干渉の表示は、漸増的な干渉値を具備する請求項25の方法。
【請求項28】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記トラヒック流は、
前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つにさらに関係し、
そして、前記干渉の表示の選択は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記異なる選別要因のうちの前記少なくとも1つに関係しているかを決定することをさらに具備する請求項25の方法。
【請求項29】
前記異なるチャネルタイプは、
承認チャネル、CQI帰還チャネル、および測距チャネルから成るグループのうちの少なくとも2つを具備する請求項28の方法。
【請求項30】
前記置換ゾーンは、
時間次元、周波数次元、空間次元、および符号次元から成るグループのうちの少なくとも1つに基づいて、無線リソース割り当てを定義する請求項28の方法。
【請求項31】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項25の方法。
【請求項32】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項25の方法。
【請求項33】
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信するように構成された受信機と、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別するように構成された選別機と、 前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに関係するかを決定することによって干渉の表示を選択するように構成された表示選択器と、
前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関する送信電力を定義するように構成された電力コントローラとを具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項34】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項33の装置。
【請求項35】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記選別機は、
前記トラヒック流に対応付けられているものとして、前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つを識別するようにさらに構成され、
そして、前記表示選択器は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが、前記異なる選別要因の前記少なくとも1つに対応付けられるかを決定することで前記干渉の表示を選択するように構成される請求項33の装置。
【請求項36】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項33の装置。
【請求項37】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項33の装置。
【請求項38】
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信するための手段と、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別するための手段と、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに対応付けられるかを決定することにより、干渉の表示を選択するための手段と、
そして、前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を定義するための手段とを具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項39】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項38の装置。
【請求項40】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記識別するための手段は、
前記トラヒック流に対応付けられているものとして、異なる選別要因のうちの少なくとも1つを識別し、
そして、前記選択するための手段は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つに関係しているかをさらに決定することにより前記干渉の表示を選択する請求項38の装置。
【請求項41】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項38の装置。
【請求項42】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項38の装置。
【請求項43】
下記を具備する、無線通信での電力制御のためのコンピュータプログラム製品、
下記をコンピュータに行なわせるためのコードを具備するコンピュータ読取可能媒体、
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信することと、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別することと、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに関係しているかを決定することにより、干渉の表示を選択することと、
そして、前記選択された干渉表示に基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を定義すること。
【請求項44】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項45】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記トラヒック流に対応付けられているものとして、前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つを前記コンピュータに識別させるためのコードをさらに具備し、
そして、前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記異なる選別要因の前記少なくとも1つに対応付けられるかを決定することにより、前記干渉の表示を前記コンピュータに選択させるためのコードをさらに具備する請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項47】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項48】
与えられた置換ゾーンに関してフレーム内の異なる割り当て場所を識別することと、 前記異なる割り当て場所に関連した干渉情報を得ることと、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なる割り当て場所に関して干渉の異なる表示を生成することと、
そして、前記異なる割り当て場所に関連した前記干渉の異なる表示を送信することとを具備する無線通信のための電力制御の方法。
【請求項49】
与えられた置換ゾーンに関して異なるフレーム内の割り当て場所に関連した干渉の異なる表示を受信することと、
トラヒック流に関連した割り当て場所を識別することと、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別された割り当て場所に関係しているかを決定することにより、前記干渉の表示を選択することと、
そして、前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項50】
無線通信トラヒックに関連した異なる選別要因を識別することと、
前記異なる選別要因に基づいて異なる電力調整オフセットを生成することと、
そして、前記電力調整オフセットを具備する電力制御メッセージを送信することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項51】
無線通信トラヒックに関する異なる選別要因に関係している、異なる電力調整オフセットを受信することと、
トラヒック流に関連した選別要因を識別することと、
前記受信した電力調整オフセットのうちのいずれの1つが前記識別された選別要因に関係しているかを決定することにより電力調整オフセットを選択することと、
そして、前記選択された電力調整オフセットに基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を調整することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項52】
電力制御メッセージを生成すること、
アップリンク送信のための割り当てメッセージ内で前記電力制御メッセージを送信すること、前記アップリンク送信は、定義された複数の電力レベルを有する変調符号化スキームに関係する、を具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項53】
アップリンク送信のための割り当てメッセージの中で電力制御メッセージを受信することと、前記アップリンク送信は、定義された複数の電力レベルを有する変調符号化スキームに対応付けられる、
そして、前記受信した電力制御メッセージに基づいて前記アップリンク送信のうちの少なくとも1つに関して送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項54】
縮小された接続識別子を具備する電力制御メッセージを生成することと、前記縮小された接続識別子が、対応付けられる接続識別子より小さいサイズである、
そして、前記電力制御メッセージを送信することとを具備する無線通信のための電力制御の方法。
【請求項55】
縮小された接続識別子を具備する電力制御メッセージを受信することと、前記縮小された接続識別子が、対応付けられる接続識別子より小さいサイズである、
そして、前記受信した電力制御メッセージに基づいて送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項1】
異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別することと、
前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得ることと、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成することと、
そして、前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信することと
を具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項2】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項1の方法。
【請求項3】
それぞれの干渉の表示は、漸増的な干渉値を具備する請求項1の方法。
【請求項4】
前記異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を識別することをさらに具備し、 前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記干渉の異なる表示は、
前記識別された異なる選別要因に基づいてさらに生成される請求項1の方法。
【請求項5】
前記異なるチャネルタイプは、
承認チャネル、CQI帰還チャネル、および測距チャネルから成るグループのうちの少なくとも2つを具備する請求項4の方法。
【請求項6】
前記置換ゾーンは、
時間次元、周波数次元、空間次元、および符号次元から成るグループのうちの少なくとも1つに基づいて無線リソース割り当てを定義する請求項4の方法。
【請求項7】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって送信される請求項1の方法。
【請求項8】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を含む請求項1の方法。
【請求項9】
前記異なるトラヒック流は、異なる接続に関連付けられた請求項1の方法。
【請求項10】
異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別するように構成された選別機と、
前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得て、かつ、前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成するように構成された干渉コントローラと、
そして、前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信するように構成された送信機を具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項11】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項10の装置。
【請求項12】
前記選別機は、前記異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を識別するようにさらに構成され、
前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記干渉コントローラは、
前記識別された異なる選別要因に基づいて前記干渉の異なる表示を生成するようにさらに構成される請求項10の装置。
【請求項13】
前記送信機は、
ユニキャストメッセージによって前記干渉の表示を送信するようにさらに構成される請求項10の装置。
【請求項14】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項10の装置。
【請求項15】
異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別するための手段と、 前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得るための手段と、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成するための手段と、
前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信するための手段とを具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項16】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項15の装置。
【請求項17】
前記識別するための手段は、
前記異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を識別し、
前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、異なる無線ノードの場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記生成するための手段は、
前記識別された異なる選別要因にさらに基づいて前記干渉の異なる表示をさらに生成する請求項15の装置。
【請求項18】
前記送信するための手段は、
前記ユニキャストメッセージによる前記干渉の表示を送信する請求項15の装置。
【請求項19】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項15の装置。
【請求項20】
下記を具備する、無線通信での電力制御のためのコンピュータプログラム製品、
下記をコンピュータに行なわせるためのコードを備えるコンピュータ読取可能媒体、 異なるトラヒック流に関連した異なるサービス品質クラスを識別することと、
前記異なるトラヒック流に関連した干渉情報を得ることと、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なるサービス品質クラスに関する干渉の異なる表示を生成することと、
そして、前記異なるサービス品質レベルに関連した前記干渉の異なる表示を送信すること。
【請求項21】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関して雑音と干渉の値を具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項22】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
異なるトラヒック流に関連した異なる選別要因を前記コンピュータに識別させるためのコードをさらに具備し、
前記異なる選別要因は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備し、
そして、前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記識別された異なる選別要因に基づいて前記干渉の異なる表示を前記コンピュータに生成させるためのコードをさらに具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項23】
前記コンピュータ読取可能媒体は、
ユニキャストメッセージによって前記干渉の表示を前記コンピュータに送信させるためのコードをさらに具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項24】
前記トラヒック流は、
アップリンクトラヒック流を具備する請求項20のコンピュータプログラム製品。
【請求項25】
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信することと、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別することと、
前記受信した干渉の表示のいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに関係するかを決定することによって干渉の表示を選択することと、
そして、前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関する送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項26】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項25の方法。
【請求項27】
それぞれの干渉の表示は、漸増的な干渉値を具備する請求項25の方法。
【請求項28】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記トラヒック流は、
前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つにさらに関係し、
そして、前記干渉の表示の選択は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記異なる選別要因のうちの前記少なくとも1つに関係しているかを決定することをさらに具備する請求項25の方法。
【請求項29】
前記異なるチャネルタイプは、
承認チャネル、CQI帰還チャネル、および測距チャネルから成るグループのうちの少なくとも2つを具備する請求項28の方法。
【請求項30】
前記置換ゾーンは、
時間次元、周波数次元、空間次元、および符号次元から成るグループのうちの少なくとも1つに基づいて、無線リソース割り当てを定義する請求項28の方法。
【請求項31】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項25の方法。
【請求項32】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項25の方法。
【請求項33】
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信するように構成された受信機と、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別するように構成された選別機と、 前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに関係するかを決定することによって干渉の表示を選択するように構成された表示選択器と、
前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関する送信電力を定義するように構成された電力コントローラとを具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項34】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項33の装置。
【請求項35】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記選別機は、
前記トラヒック流に対応付けられているものとして、前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つを識別するようにさらに構成され、
そして、前記表示選択器は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが、前記異なる選別要因の前記少なくとも1つに対応付けられるかを決定することで前記干渉の表示を選択するように構成される請求項33の装置。
【請求項36】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項33の装置。
【請求項37】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項33の装置。
【請求項38】
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信するための手段と、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別するための手段と、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに対応付けられるかを決定することにより、干渉の表示を選択するための手段と、
そして、前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を定義するための手段とを具備する、無線通信での電力制御のための装置。
【請求項39】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項38の装置。
【請求項40】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記識別するための手段は、
前記トラヒック流に対応付けられているものとして、異なる選別要因のうちの少なくとも1つを識別し、
そして、前記選択するための手段は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つに関係しているかをさらに決定することにより前記干渉の表示を選択する請求項38の装置。
【請求項41】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項38の装置。
【請求項42】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項38の装置。
【請求項43】
下記を具備する、無線通信での電力制御のためのコンピュータプログラム製品、
下記をコンピュータに行なわせるためのコードを具備するコンピュータ読取可能媒体、
異なるサービス品質クラスに関連した干渉の異なる表示を受信することと、
トラヒック流に関連したサービス品質クラスを識別することと、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別されたサービス品質クラスに関係しているかを決定することにより、干渉の表示を選択することと、
そして、前記選択された干渉表示に基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を定義すること。
【請求項44】
前記干渉の表示は、
開ループ電力方程式に関する雑音および干渉値を具備する請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項45】
前記干渉の表示は、
フレーム内の異なる割り当て、異なる置換ゾーン、異なるチャネル差分、無線ノードの異なる場所、異なるチャネルタイプ、異なる他のセクタ干渉値、および異なる割り当てサイズから成るグループのうちの少なくとも1つを具備する異なる選別要因にさらに関係し、
前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記トラヒック流に対応付けられているものとして、前記異なる選別要因のうちの少なくとも1つを前記コンピュータに識別させるためのコードをさらに具備し、
そして、前記コンピュータ読取可能媒体は、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記異なる選別要因の前記少なくとも1つに対応付けられるかを決定することにより、前記干渉の表示を前記コンピュータに選択させるためのコードをさらに具備する請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項46】
前記干渉の表示は、ユニキャストメッセージによって受信される請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項47】
前記トラヒック流は、アップリンクトラヒック流を具備する請求項43のコンピュータプログラム製品。
【請求項48】
与えられた置換ゾーンに関してフレーム内の異なる割り当て場所を識別することと、 前記異なる割り当て場所に関連した干渉情報を得ることと、
前記得られた干渉情報に基づいて前記異なる割り当て場所に関して干渉の異なる表示を生成することと、
そして、前記異なる割り当て場所に関連した前記干渉の異なる表示を送信することとを具備する無線通信のための電力制御の方法。
【請求項49】
与えられた置換ゾーンに関して異なるフレーム内の割り当て場所に関連した干渉の異なる表示を受信することと、
トラヒック流に関連した割り当て場所を識別することと、
前記受信した干渉の表示のうちのいずれの1つが前記識別された割り当て場所に関係しているかを決定することにより、前記干渉の表示を選択することと、
そして、前記選択された干渉の表示に基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項50】
無線通信トラヒックに関連した異なる選別要因を識別することと、
前記異なる選別要因に基づいて異なる電力調整オフセットを生成することと、
そして、前記電力調整オフセットを具備する電力制御メッセージを送信することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項51】
無線通信トラヒックに関する異なる選別要因に関係している、異なる電力調整オフセットを受信することと、
トラヒック流に関連した選別要因を識別することと、
前記受信した電力調整オフセットのうちのいずれの1つが前記識別された選別要因に関係しているかを決定することにより電力調整オフセットを選択することと、
そして、前記選択された電力調整オフセットに基づいて前記トラヒック流に関して送信電力を調整することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項52】
電力制御メッセージを生成すること、
アップリンク送信のための割り当てメッセージ内で前記電力制御メッセージを送信すること、前記アップリンク送信は、定義された複数の電力レベルを有する変調符号化スキームに関係する、を具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項53】
アップリンク送信のための割り当てメッセージの中で電力制御メッセージを受信することと、前記アップリンク送信は、定義された複数の電力レベルを有する変調符号化スキームに対応付けられる、
そして、前記受信した電力制御メッセージに基づいて前記アップリンク送信のうちの少なくとも1つに関して送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【請求項54】
縮小された接続識別子を具備する電力制御メッセージを生成することと、前記縮小された接続識別子が、対応付けられる接続識別子より小さいサイズである、
そして、前記電力制御メッセージを送信することとを具備する無線通信のための電力制御の方法。
【請求項55】
縮小された接続識別子を具備する電力制御メッセージを受信することと、前記縮小された接続識別子が、対応付けられる接続識別子より小さいサイズである、
そして、前記受信した電力制御メッセージに基づいて送信電力を定義することとを具備する、無線通信のための電力制御の方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2013−81213(P2013−81213A)
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−262966(P2012−262966)
【出願日】平成24年11月30日(2012.11.30)
【分割の表示】特願2009−553705(P2009−553705)の分割
【原出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月2日(2013.5.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−262966(P2012−262966)
【出願日】平成24年11月30日(2012.11.30)
【分割の表示】特願2009−553705(P2009−553705)の分割
【原出願日】平成20年3月7日(2008.3.7)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】
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