説明

電動ディスクブレーキ

【課題】 回転−直動変換機構を構成するリテーナ式ボールねじ機構の安定した作動を保証し、もってキャリパの小型化に大きく寄与する電動ディスクブレーキを提供する。
【解決手段】 電動モータの回転を回転−直動変換機構によりピストンの直線運動に変換して、ブレーキパッドをディスクロータに押付ける電動ブディスクレーキであって、前記回転−直動変換機構として、ねじ軸24のねじ溝40とナット26のねじ溝41との間に収納される多数のボール42をリテーナ43に保持させたリテーナ式ボールねじ機構を用いるものにおいて、前記ボール42の一部を、ゴム、プラスチック等の弾性体からなりかつボール42よりもわずか大きな直径を有する擬似ボール44により置換し、この擬似ボール44とねじ軸24およびナット26とのすべり抵抗により、無負荷時におけるリテーナ43の空回りを規制する

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータのトルクによって制動力を発生させる電動ディスクブレーキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電動ディスクブレーキとしては、ピストンと、電動モータと該電動モータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する回転−直動変換機構を配設してなるキャリパを備え、前記電動モータの回転に応じて前記ピストンを推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押付けて制動力を発生するものがある。
【0003】このような電動ディスクブレーキにおいて、電動モータの回転を直線運動に変換してピストンに伝達する回転−直動変換機構としては、機械損失が少なくかつ大きなピストン推進力すなわち制動力が得られることから、ボールねじ機構が多く採用されている(例えば、特開昭60−206766号公報参照)。しかし、汎用のボールねじ機構は、ボールを循環させるためのリターンチューブを装備する必要があることから、その形状が大型となり、キャリパの大型化が避けられない、という問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近、ボールねじ機構として、図6および図7に示すように、ねじ軸1およびナット2のねじ溝3と4の間に収納されるボール5をリテーナ6に保持させた、いわゆるリテーナ式ボールねじ機構が開発されており(例えば、特開平11−118015号公報参照)、これを、上記電動ディスクブレーキにおける回転−直動変換機構として用いることで、上記した汎用のボールねじ機構の使用に伴う大型化の問題を解消できることになる。しかしながら、従来のリテーナ式ボールねじ機構においては、直動部としてのねじ軸1および回転部としてのナット2に軸力または回転力が加わっていない無負荷状態時に、振動等によってリテーナ6が回転(空回り)して軸移動してしまう虞があり、この結果、リテーナ6とねじ軸1またはナット2との相対位置が変化し、ねじ軸1の移動範囲が制限されたり、あるいはボール5がナット2から離脱するなどの不具合が発生する危険があった。
【0005】本発明は、上記した技術的背景に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、リテーナ式ボールねじ機構の安定した作動を保証し、もってキャリパの小型化に大きく寄与する電動ディスクブレーキを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明は、ピストンと、電動モータと該電動モータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記電動モータの回転に応じて前記ピストンを推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキであって、前記回転−直動変換機構は、ボールをリテーナに保持させてなるリテーナ式ボールねじ機構で構成され、該リテーナ式ボールねじ機構には、無負荷状態時に前記リテーナの回転を規制する回転規制手段が設けられていることを特徴とする。このように構成した電動ディスクブレーキにおいては、回転規制手段がリテーナの回転を規制するので、無負荷状態でリテーナが回転および軸移動する危険はなくなり、リテーナとねじ軸またはナットとの相対位置が一定に維持される。
【0007】本発明において、上記回転規制手段の形態は任意であるが、少なくとも表層部に弾性体を配しかつボールよりもわずか大きな直径を有する擬似ボールからなり、前記擬似ボールがボールの一部に置換して複数配置される構成とすることができる。また、この回転規制手段は、ねじ軸およびナットのねじ溝内に設けられた歯部と、リテーナに回動自在に支持され前記歯部に噛合する歯車とからなり、前記歯車がボールの一部に置換して複数配置される構成とすることができる。さらに、この回転規制手段は、ねじ軸およびナットのねじ溝の間の部分に設けられた歯部とリテーナに回動自在に支持され前記歯溝に噛合する歯車とからなり、前記歯車が前記ねじ溝に沿って複数配置される構成とすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】図2は、本発明に係る電動ディスクブレーキの全体的な構造を示したものである。図において、1は、ディスクロータDより車両内側に位置する車両の非回転部(ナックル等)に固定されたキャリア、2は、キャリア1にディスクロータDの軸方向へ浮動可能に支持されたキャリパ、3,4は、ディスクロータDの両側に配置された一対のブレーキパッドであり、ブレーキパッド3,4はディスクロータDの軸方向に移動可能にキャリア1に支持されている。キャリパ2は、爪部材5と、この爪部材5にボルト(図示略)により結合された環状の基体6と、この基体6にボルト7により結合されたモータケース8とからなる組立型のキャリパ本体9を備えており、キャリパ本体9は、その爪部材5をディスクロータDを跨いで配置する態様でキャリア1に摺動可能に支持されている。
【0010】キャリパ2はまた、車両内側のブレーキパッド4の背面に当接可能なピストン10と、電動モータ11と、この電動モータ11の回転を直線運動に変換して前記ピストン10に伝えるリテーナ式ボールねじ機構(回転−直動変換機構)12と、電動モータ11の回転を減速して前記ボールねじ機構12に伝える減速機構13とを備えている。ピストン10は、ここではカップ形状をなし、爪部材5の基端部に螺合したリングガイド14内に摺動可能に保持され、その前面を車両内側のブレーキパッド4に近接させて位置決めされている。
【0011】電動モータ11は、モータケース8に嵌合固定されたステータ15と、ステータ15内に配置された中空ロータ16とを備え、ロータ16は、モータケース8および基体6に軸受17,18によって回動可能に支持されている。電動モータ11は、コントローラ(図示せず)からの指令でロータ16を所望トルクで所望角度だけ回転させるように作動し、そのロータ16の回転角は、ロータ16に固定したレゾルバロータ19と前記モータケース8内の端板20に固定したレゾルバステータ21とからなる回転検出器22によって検出されるようになっている。なお、モータケース8には、電動モータ11のステータ15および回転検出器22と前記コントローラとを接続する信号線23が取り回されている。
【0012】リテーナ式ボールねじ機構12は、電動モータ11のロータ16の回転中心(軸心)C1上に配置されたねじ軸24と、キャリパ本体9の環状基体6の内周部にクロスローラ軸受25を介して回動可能に支持されたナット26とを備えており、ねじ軸24とナット26とは、後に詳述するボールねじ部27を介して螺合されている。ねじ軸24には角形の軸孔24aが設けられており、この軸孔24aには前記モータケース8の端板20から延ばしたロッド28の先端部が摺動可能に挿入されている。すなわち、ねじ軸24は、ロッド28に摺動可能にかつ回転不能に支持されており、常時はその先端を前記ピストン10に当接させる状態に位置決めされている。ここで、ボールねじ部27は、ナット26が、図2の右方向から見て時計回りに回転するとき、ねじ軸24が同図の左方向へ前進(直線移動)するように形成されており、このねじ軸24の前進に応じてピストン10が推進し、車両内側のブレーキパッド4がディスクロータDに押付けられるようになる。
【0013】一方、上記減速機構13は、電動モータ11のロータ16の、ディスクロータD側への延長端部に一体に形成された偏心軸30と、この偏心軸30に軸受31を介して回動可能に嵌装された偏心リング32と、この偏心リング32と前記キャリパ本体9の基体6の内周面との間に介装されたオルダム機構33と、偏心リング32と前記ナット26との間に介装された歯車機構34とからなっている。オルダム機構33は偏心リング32の外周に形成された外歯歯車35とキャリパ本体9の基体6の内周に形成された内歯歯車36とから、歯車機構34は偏心リング32の外周に形成された外歯歯車37とナット26のスカート部内周に形成された内歯歯車38とからそれぞれなっている。
【0014】上記オルダム機構33を構成する外歯歯車35および内歯歯車36は、ピッチ円径は異なるが同じ歯数を有し、一方、歯車機構34を構成する外歯歯車37および内歯歯車38は、ピッチ円径はもとより歯数も異なっており、これにより偏心リング32は、オルダム機構33の作動により偏心軸30の回転に応じて自転せずに公転運動をし、この偏心リング32の公転運動に応じて歯車機構44が作動して、ナット26がロータ16と一定の回転比で回転するようになる。この場合、歯車機構34を構成する外歯歯車37の歯数をz、内歯歯車38の歯数をZとすると、ナット26はロータ16と一定の回転比N{=(Z−z)/Z}をもって回転し、ナット16が一回転するときのロータ16の回転数が減速比α(=1/N)となる。なお、図2中、δは、ロータ16の回転中心C1 に対する偏心軸30の回転中心C2 の偏心量を示している。
【0015】ここで、上記リテーナ式ボールねじ機構12を構成するボールねじ部27は、図1によく示されるように、ねじ軸24のねじ溝40とナット26のねじ溝41との間に収納される多数のボール(鋼球)42をリテーナ43に保持させた構造となっている。本電動ディスクブレーキにおいては、ねじ軸24の回転が規制されているため、ナット26が一回転すると、ねじ軸24はねじ溝40のリードL分だけ軸移動するが、この時のリテーナ43の回転はナット26に対して1/2回転となり、したがって、リテーナ43はねじ軸24の移動距離の半分(1/2L)だけ軸移動するようになる。
【0016】しかして、本実施の形態におけるボールねじ部27は、前記ボール42の一部を、ゴム、プラスチック等の弾性体からなる擬似ボール44により置換した構造となっている。この擬似ボール44は、前記ボール42よりもわずか大きな直径を有しており、ねじ軸24およびナット26に対してすべり抵抗を生じるようになっている。また、この擬似ボール44は、ねじ溝40、41の螺旋方向に一定の間隔で点在するようにボール42と置換されており、これによりねじ軸24およびナット26に対して円周方向で均等にすべり抵抗がかかるようになっている。
【0017】以下、上記のように構成した実施の形態の作用について説明する。制動時には、コントローラ(図示せず)からの指令で電動モータ11のロータ16が所定のトルクで時計回りに回転すると、これと一体に偏心軸30が回転し、偏心リング32が、オルダム機構33により自転せずに公転運動をする。そして、この偏心リング32の公転運動により、歯車機構34が作動し、ボールねじ機構12のナット26がロータ16と一定の回転比をもって回転し、これに応じてボールねじ部27のボール42および擬似ボール44がねじ溝40、41内で転動し、ねじ軸24が前進する。
【0018】そして、上記ねじ軸24が前進する結果、ピストン10が推進して、車両内側のブレーキパッド4をディスクロータDに対して押付ける。すると、その反力によってキャリパ2がキャリア1に対して移動(後退)し、爪部材5が車両外側のブレーキパッド3をディスクロータDの外側面に押付け、これにより電動モータ11のトルクに応じた制動力が発生する。本実施の形態においては、電動モータ11のロータ16の回転が減速機構13により十分に減速されるので、電動モータ11に必要とされるトルクの低減が可能になり、その分、電動モータ11の小型化ひいてはキャリパ本体9の小型化を達成できる。一方、制動解除時には、電動モータ11のロータ16を逆回転させると、ナット26も逆回転し、これに応じてねじ軸24が元の位置まで後退し、ピストン10がブレーキパッド4から離間してディスクロータDへの押付け力が解除される。
【0019】ところで、非制動時には、ボールねじ機構12のねじ軸24およびナット26には回転力も軸力も作用していないので、例えば、振動を受けてねじ溝40、41内でボール42が転動し、リテーナ43が回転(空回り)および軸移動しようとする。しかし、本実施の形態においては、前記したようにボール42の一部が、ねじ軸24およびナット26とに対してすべり抵抗となる擬似ボール44により置換されているので、該擬似ボール44によってリテーナ43の空回りが規制され、これによりリテーナ43とねじ軸24またはナット26との相対位置が一定に維持される。すなわち、回転力も軸力も作用しない無負荷状態においても、リテーナ43が不動となっているのねじ軸24の移動範囲が制限されたり、あるいはボール42がナット26から離脱するなどの不具合が発生することもなくなり、ボールねじ機構12の作動は安定的に維持される。
【0020】本実施の形態においては特に、リテーナ43の回転を規制する回転規制手段としての擬似ボール44を、単に既存のボール42の一部に置換して設けるだけの構成となっているので、リテーナ式ボールねじ機構12を構成するねじ軸24、ナット26、ボールねじ部27には特別の設計変更を必要とせず、きわめて簡単にボールねじ機構12の安定化を達成することができる。なお、この擬似ボール44は、その全体をゴム、プラスチック等で製作してもよいが、鋼球を心材としてこの心材の表面にコーティングによりゴムまたはプラスチック層を設けた構成としてもよい。
【0021】ここで、上記リテーナ43の回転を規制する回転規制手段は、上記擬似ボール44に代えて、図3〜図5に示すような種々の形態とすることができる。図3に示した回転規制手段は、ねじ軸24のねじ溝40、ナット26のねじ溝41の底部にそれぞれ形成された螺旋状の歯部50、51と、リテーナ43に軸52を用いて回動自在に支持され前記歯部50、51に噛合する複数の歯車53とからなっている。歯車53は、前記擬似ボール44(図1)と同様に、ねじ溝40、41の螺旋方向に一定の間隔で点在するように前記ボール42と置換して複数設けられている。この回転規制手段においては、歯部50、51と歯車53との噛合いが抵抗となって無負荷時におけるリテーナ43の空回りが規制され、上記同様にリテーナ43とねじ軸24またはナット26との相対位置が一定に維持される。
【0022】また、図4に示した回転規制手段は、ねじ軸24のねじ溝40の相互間の外周部、ナット26のねじ溝41の相互間の外周部にそれぞれ形成された螺旋状の歯部60、61と、リテーナ43に軸62を用いて回動自在に支持され前記歯部60、61に噛合する複数の歯車63とからなっている。歯車63は、ねじ溝40、41の螺旋方向に一定の間隔で点在するように複数設けられている。この回転規制手段においても、図3に示したものと同様に、歯部60、61と歯車63との噛合いが抵抗となって無負荷時におけるリテーナ43の空回りが規制されるので、リテーナ43とねじ軸24またはナット26との相対位置が一定に維持されるが、ねじ軸24およびナット26の外周部に歯部60、61を形成するので、ねじ溝40、41の底に歯部50、51を形成する場合(図3)よりも、その加工は容易となる。
【0023】さらに、図5に示した回転規制手段は、ねじ軸24のねじ溝40の相互間の平滑部、ナット26のねじ溝41の相互間の平滑部にそれぞれ形成された螺旋状の歯部70、71と、リテーナ43に軸62を用いて回動自在に支持され前記歯部70、71に噛合する一つまたは二つの歯車73とからなっている。歯車73は、ねじ溝40、41の複数条(ここでは2条)を横断する長さを有し、この歯車73が横断する部分では、ボール42が省略されている。この回転規制手段によれば、図4に示した回転規制手段と同様の効果を奏するほか、ねじ溝40、41の相互間の平滑部の幅に余裕がない場合にも適用でき、適用範囲がより拡大する。
【0024】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係る電動ディスクブレーキによれば、ボールねじ機構に設けた回転規制手段がリテーナの回転を規制するので、無負荷状態でもリテーナとねじ軸またはナットとの相対位置が一定に維持され、リテーナ式ボールねじ機構の作動が安定して、装置に対する信頼性が著しく高まる。しかも、リテーナ式ボールねじ機構の使用によりキャリパの小型化を達成できるので、車両への搭載性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動ディスクブレーキに用いるリテーナ式ボールねじ機構の一つの実施の形態を示す断面図である。
【図2】本電動ディスクブレーキの全体的構造を示す断面図である。
【図3】本電動ディスクブレーキに用いるリテーナ式ボールねじ機構の他の実施の形態を示す断面図である。
【図4】本電動ディスクブレーキに用いるリテーナ式ボールねじ機構の、さらに他の実施の形態を示す断面図である。
【図5】本電動ディスクブレーキに用いるリテーナ式ボールねじ機構の、さらに他の実施の形態を示す断面図である。
【図6】リテーナ式ボールねじ機構の一般的な構造を示す一部断面として示す平面図である。
【図7】リテーナ式ボールねじ機構の一般的な構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 キャリア、 2 キャリパ
3、4 ブレーキパッド、 D ディスクロータ
10 ピストン、 11 電動モータ
12 ボールランプ機構
24 ねじ軸、 26 ナット
27 ボールねじ部
40、41 ねじ溝
42 ボール
43 リテーナ
44 擬似ボール
50、60、70 ねじ軸側の歯部
51、61、71 ナット側の歯部
53、63、73 歯車

【特許請求の範囲】
【請求項1】 ピストンと、電動モータと該電動モータの回転を直線運動に変換して前記ピストンに伝達する回転−直動変換機構とを配設してなるキャリパを備え、前記電動モータの回転に応じて前記ピストンを推進し、ブレーキパッドをディスクロータに押付けて制動力を発生する電動ディスクブレーキであって、前記回転−直動変換機構は、ボールをリテーナに保持させてなるリテーナ式ボールねじ機構で構成され、該リテーナ式ボールねじ機構には、無負荷状態時に前記リテーナの回転を規制する回転規制手段が設けられていることを特徴とする電動ディスクブレーキ。
【請求項2】 回転規制手段が、少なくとも表層部に弾性体を配しかつボールよりもわずか大きな直径を有する擬似ボールからなり、前記擬似ボールがボールの一部に置換して複数配置されることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
【請求項3】 回転規制手段が、ねじ軸およびナットのねじ溝内に設けられた歯部と、リテーナに回動自在に支持され前記歯部に噛合する歯車とからなり、前記歯車がボールの一部に置換して複数配置されることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。
【請求項4】 回転規制手段が、ねじ軸およびナットのねじ溝の間の部分に設けられた歯部とリテーナに回動自在に支持され前記歯部に噛合する歯車とからなり、前記歯車が前記ねじ溝に沿って複数配置されることを特徴とする請求項1に記載の電動ディスクブレーキ。

【図1】
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【図6】
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【図7】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2002−257165(P2002−257165A)
【公開日】平成14年9月11日(2002.9.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−54566(P2001−54566)
【出願日】平成13年2月28日(2001.2.28)
【出願人】(000003056)トキコ株式会社 (17)
【Fターム(参考)】