説明

電動パワーステアリング装置

【課題】電動パワーステアリング装置に使用される電動モータをECUと一体化し、小型化・軽量化、温度環境への適応性、及び電磁ノイズ干渉に対する信頼性を確保したうえで、作動音を低減する。
【解決手段】操舵トルクが伝達されるステアリングシャフト2を内装するステアリングコラム3と、減速ギヤボックス4内に格納され操舵トルクを検出するトルクセンサと、ステアリングシャフト2に減速ギヤボックス4内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータ5とを備えた電動パワーステアリング装置において、減速ギヤボックス4に、パワーモジュール基板と制御基板を囲繞する合成樹脂フレームと、合成樹脂フレームを覆う合成樹脂製カバー26から成る制御ユニット19を配設する。また、前記合成樹脂は、導電性フィラーと熱伝導性フィラーを含有する合成樹脂とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本考案は、操舵補助トルクの発生源として電動モータを用いた電動パワーステアリング装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、車両への搭載性の向上、小型軽量化の要求により、電動モータを回転させることによりハンドル操作を補助する電動パワーステアリング装置に使用される電動モータを、電動パワーステアリング装置を制御するECUと、組立性を容易にしながら一体化するという課題があった。また、一方では車両搭載における電動パワーステアリング装置の温度環境への適用性と、電子部品同士の電磁ノイズ干渉による部品機能低下に対する信頼性を確保しなければならない課題があった。さらにまた、電動パワーステアリング装置の作動音を、更に低減する課題があった。
【0003】
この部分の改善の先行技術としては、特開2007−276741に開示される技術があり、これは、制御ユニットを減速ギヤボックスに装着し、制御ユニットを構成する発熱部となるパワーモジュールをパワーモジュール基板に実装し、他の制御素子を制御基板に実装することにより、パワーモジュール基板での発熱が直に制御基板に伝達されることを防止することができ、しかもパワーモジュール基板は直接減速ギヤボックスの制御ユニット装着部に取付けられているので、減速ギヤボックスがヒートマスとなって、パワーモジュール基板で発生する熱の放熱効果を向上させる効果が得られるものである。また、制御ユニットに、前記減速ギヤボックスに直接装着されたパワーモジュール基板を囲繞すると共に、当該パワーモジュール基板に対して所定間隔を保って前記制御基板を保持する合成樹脂フレームと、該合成樹脂フレームを覆うカバーとを備え、カバーを前記減速ギヤボックスの制御ユニット装着部に取付けることにより、カバーを電磁シールドとして使用することができ、パワーモジュール基板に実装したモータ駆動回路を構成するスイッチング素子の高周波スイッチングによる電磁ノイズが外部に漏洩することを防止することができるという効果が得られるものである。さらに、パワーモジュール基板が高熱伝導率を有する金属基板で構成し、放熱グリースを介して制御ユニットに装着するものや、パワーモジュール基板をさらに別体の金属基板及び放熱グリースを介してパワーモジュール基板を装着することで、パワーモジュール基板で発生する熱の放熱効果を向上させるというものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2007−276741号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、この先行技術によると、金属製の板が多用されているので制御ユニットが重くなり、また、音、振動の発生源となる電動モータを有する減速ギヤボックスに、制御ユニットが一体的に取り付けられることから、音、振動の伝播によって、金属製の板で成形された制御ユニットの構成部品から音、振動が拡散することから、電動パワーステアリング装置の作動音を低減化する必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、上記問題を解決するために、操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、減速ギヤボックス内に格納され前記操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記ステアリングシャフトに前記減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータとを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記減速ギヤボックスに制御ユニットが装着され、前記制御ユニットは、前記電動モータの駆動指令値を演算する指令値演算部を実装した制御基板と、前記指令値演算部からの駆動指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するパワーモジュールを実装したパワーモジュール基板とを少なくとも含み、前記パワーモジュール基板と前記制御基板を囲繞する合成樹脂フレームと、前記合成樹脂フレームを覆う合成樹脂保護カバーから成ることを特徴としている。また、前記合成樹脂は、導電性フィラーと熱伝導性フィラーを含有する合成樹脂から成ることを特徴としている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、電動パワーステアリング装置に使用される電動モータを、電動パワーステアリング装置を制御するECUと、組立を容易にしながら一体化し、小型および、更に軽量化を達成することができる。また、車両搭載における電動パワーステアリング装置の温度環境への適用性と、電子部品同士の電磁ノイズ干渉による部品機能低下に対する信頼性を確保し、電動パワーステアリングの作動音を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施形態を右方向から示した斜視図である。
【図2】図1の装置を左方向から示した斜視図である。
【図3】電動パワーステアリング装置を構成する減速ギヤボックスの要部縦断面図である。
【図4】制御ユニットの分解斜視図である。
【図5】制御ユニットのサブ組立図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態に係る電動パワーステアリング装置について図面を参照して説明する。なお、以下に記載される実施例は、本発明を説明するための例示であり、本発明をこれらの実施例にのみ限定するものではない。したがって、本発明は、その要旨を逸脱しない限り、様々な形態で実施することができる。
【0010】
図1は、本発明に係る電動パワーステアリング装置の実施形態を右方向から示した斜視図、図2は図1の装置を左方向から示した斜視図、図3電動パワーステアリング装置を構成する減速ギヤボックスの要部縦断面図、図4は制御ユニットの分解斜視図である。図5は制御ユニットのサブ組立図である。
図1において、1はコラム型の電動パワーステアリング装置であり、ステアリングホイール(図示せず)に連結されたステアリングシャフト2を回転自在に内装するステアリングコラム3に、減速ギヤボックス4が連結され、この減速ギヤボックス4に、軸方向がステアリングコラム3の軸方向と直交する方向に延長されたブラシモータで構成される電動モータ5が配設されている。
【0011】
また、ステアリングコラム3は、減速ギヤボックス4との連結部にコラプス時の衝撃エネルギを吸収して所定のコラプスストロークを確保する内管3a及び外管3bの2重管構造となっている。そして、ステアリングコラム3の内管3a及び減速ギヤボックス4がアッパ取付ブラケット6及びロア取付ブラケット7によって車体側に取付けられている。ロアブラケット7は、車体側部材(図示せず)に取付けられる取付板部7aと、この取付板部7aの下面に所定間隔を保って平行に延長する一対の支持板部7bとで形成されている。そして支持板部7bの先端が、減速ギヤボックス4の下端側即ち車体前方側に配設したカバー4に一体形成された支持部4bに枢軸7cを介して回動自在に連結されている。
【0012】
さらに、アッパ取付ブラケット6は、車体側部材(図示せず)に取付けられる取付板部6aと、この取付板部6aに一体に形成された方形枠状支持部6bと、この方形枠状支持部6bに形成されたステアリングコラム3の外管3bを支持するチルト機構6cとを備えている。ここで、取付板部6aは、車体側部材(図示せず)に取付けられる左右一対のカプセル6dと、これらカプセル6dに樹脂インジェクション6eによって固定された摺動板部6fとで構成され、衝突時にステアリングコラム3に車体前方に移動させる衝撃力が作用することにより、カプセル6eに対して摺動板部6fが車体前方に摺動して樹脂インジェクション6eが剪断され、その剪断荷重をコラプス開始荷重となるように構成されている。また、チルト機構6cのチルトレバー6gを回動させることにより、支持状態を解除することにより、ステアリングコラム3をロア取付ブラケット7の枢軸7cを中心として上下にチルト位置調整可能とされている。
【0013】
次に、図3に示すように、ステアリングシャフト2は、上端がステアリングホイール(図示せず)に連結される入力軸2aと、この入力軸2aの下端にトーションバー2bを介して連結されたトーションバー2bを覆う出力軸2cとで構成されている。
【0014】
また、減速ギヤボックス4は、図3に示すように、アルミニウム合金を例えばダイキャスト成型することにより形成されている。この減速ギヤボックス4は、電動モータ5の出力軸(図示せず)に連接されたウォーム11を収納するウォーム収納部12と、このウォーム収納部12の下側にその中心軸と直交する中心軸を有しウォーム11に噛合するウォームホイール13を収納するウォームホイール収納部14と、このウォームホイール収納部14の後方側に一体に同軸的に連結されたトルクセンサ15を収納するトルクセンサ収納部16と、ウォーム収納部12の開放端面に形成された電動モータ5を取付けるモータ装着部17と、トルクセンサ収納部16の後端面に形成されたステアリングコラム3の前端部に形成された取付フランジ3cを取付けるコラム取付部18と、ウォーム収納部12とウォームホイール収納部14の一部に跨がってウォームホイール収納部14及びトルクセンサ収納部16の中心軸線と直交する平面内に形成された制御ユニット19を装着する制御ユニット装着部20とを備えている。そして、減速ギヤボックス4が、コラム取付部18にステアリングコラム3の取付フランジ3cを当接させた状態でボルト18aによってステアリングコラム3に固定されている。
【0015】
さらに、トルクセンサ15は、図3に示すように、ステアリングシャフト2の入力軸2a及び出力軸2c間の捩じれ状態を磁気的に検出してステアリングシャフトに伝達された操舵トルクを一対の検出コイル15a及び15bで検出するように構成され、これら一対の検出コイル15a及び15bの巻き始め及び巻き終わりに夫々ステアリングコラム3の中心軸と直交する方向に平行に外部に突出する外部接続端子15c,15d及び15e,15fが接続され、これら外部接続端子15c〜15fの突出部が中央部でステアリングコラム3の中心軸と平行に折り曲げられてL字状に形成されている。
【0016】
さらにまた、電動モータ5には、その取付フランジ部5bに近い位置で、制御ユニット装着部20に装着された制御ユニット19に近接対向する位置に、内蔵するブラシに直結する接続端子としてのハーネス5cが電動モータ5の軸心方向に引き出されている。これらハーネス5cの先端部にはコネクター(図示せず)が設けられおり、図4に示すパワー基板23上に設けられたソケット5dに結合し、電動モータ5に給電するようになっている。
【0017】
次に、図4に示すように、制御ユニット装着部20に装着される制御ユニット19は、電動モータ5を駆動制御する電界効果トランジスタ等のパワースイッチング素子で構成されるHブリッジ回路やこのHブリッジ回路のパワースイッチング素子を駆動するパルス幅変調回路等のパワーモジュールを実装するパワーモジュール基板23と、このパワーモジュール基板23を囲繞する長方形枠状の合成樹脂フレーム24と、この合成樹脂フレーム24の正面に取付けられるトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを直接挿通するスルーホール25a〜25dが穿設され、トルクセンサ15からのトルク検出値や図示しない車速センサからの車速検出値に基づいて操舵補助電流指令値を算出し、この操舵補助電流指令値と電動モータ5に出力するモータ電流の検出値とに基づいて電流フィードバック制御を行ってパワー基板23のパルス幅変調回路への電圧指令値を算出することにより、電動モータ5で発生させる操舵補助力を制御するマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器を実装した制御基板25と、パワー基板23、合成樹脂フレーム24、制御基板25を後方側から覆い制御ユニット装着部20に直接ビス止めされた合成樹脂保護カバー26とで構成されている。
【0018】
また、合成樹脂フレーム24は、長方形枠状のフレーム本体24aと、このフレーム本体24aを減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に固定する取付板部24bと、フレーム本体24aの右端における中央位置に配設されたバッテリ(図示せず)に接続される電源コネクタ45a及び車体の各部の制御機器とのデータの授受を行うCANなどのネットワークに接続する信号コネクタ45bとが一体に構成されている。これら電源コネクタ45a及び信号コネクタ45bの夫々は、これらに接続する外部の接続コネクタの挿入方向が車体の右側面側から行うように右端側に接続コネクタ挿入開口が形成されている。
【0019】
さらに、制御基板25は、図4に示すように、パワーモジュール基板23と対向する面側にコンデンサ25e、パワーリレー25f等の大型部品が左右方向に整列されて配置され、その背面側にはマイクロコントロールユニット(MCU)やその周辺機器が配設されている。コンデンサ25e、パワーリレー25f等の大型部品の配置位置は、制御基板25を合成樹脂フレーム24に取付けたときに、これらの大型部品の先端がパワーモジュール基板23の上部に形成した切欠部23aを通じて突出した状態となるように設定され、これら大型部品の突出部分が金属製の保護カバー21で覆われている。このように、コンデンサ25e、パワーリレー25f等の大型部品を制御基板25の上方で、突出させて配置することで、制御ユニット19のパワーモジュール基板23から保護カバー21の後端面までの厚みを薄くすることができ、制御ユニット19を小型化することができる。
【0020】
さらにまた、上記構成を有する制御ユニット19は、合成樹脂フレーム24をパワーモジュール基板23の周囲を囲繞するように載置し、合成樹脂フレーム24の正面側に制御基板25を載置する。保護カバー21と合成樹脂フレーム24はビス止めにより、図5に示すような制御ユニット19のサブ組立が行われる。
【0021】
次に、図5に示すように、前記制御ユニット19のサブ組立が行われた後は、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に載置されると共に、合成樹脂フレーム24内の制御基板25のスルーホール25a〜25dにトルクセンサ15の外部接続端子15c〜15fを挿通させて、外部接続端子15c〜15fとスルーホール25a〜25dとを半田付けする。そして、電動モータ5から引き出されたハーネス5cの先端部のコネクター(図示せず)を、パワー基板23上に設けられたソケット5dに結合し、最後に合成樹脂保護カバー26を装着し、減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に合成樹脂フレーム24の取付板部24bをビス止めする。合成樹脂保護カバー26はフックなどを用いて、直接合成樹脂フレーム24に固定しても良い。また、ソケット5dは、制御基板25の切欠部25hを貫通し、合成樹脂保護カバー26が装着される面に向かって開口しており、電動モータ5から引き出されたハーネス5cの先端部のコネクター(図示せず)を最短距離に取り回すようになっている。
【0022】
また、電動モータ5から引き出されたハーネス5cは、先端部のコネクター(図示せず)を、パワー基板23上に設けられたソケット5dに結合した後、ハーネス部が合成樹脂保護カバー26から露出する部分が生じる。ここに合成樹脂製のハーネス保護部材5eを装着することで、合成樹脂保護カバー26とともにハーネス5cから放射されるノイズを抑制し、ラジオノイズに対する影響を軽減させることができる。
【0023】
さらに、合成樹脂フレーム24、合成樹脂保護カバー26、ハーネス保護部材5eに用いられる合成樹脂について説明する。合成樹脂はベース素材として、PBT樹脂(ポリブチレンテレフタレート)、PET樹脂(ポリエチレンテレフタレート)樹脂などが用いられる。ここに、導電性フィラーとしてカーボンを含有させることで導電性を付与させるが、更に、熱伝導性フィラーとして、珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化珪素等を含有させることで、熱伝導性を付与させて、導電性と熱伝導性を両立させている。金、銀、銅等の金属性フィラーも考えられるが、コストが高い等の欠点がある。
【0024】
上記実施形態では、合成樹脂に導電性、熱伝導性を付与させることで、電磁シールド効果を発揮することができ、Hブリッジ回路の電界効果トランジスタの高周波スイッチング時に発生する電磁ノイズが外部に漏洩してラジオノイズとなることを防止することができ、また、発熱を伴う電界効果トランジスタなどで構成されるパワーモジュール基板の熱を放熱させる効果がある。さらに、直接減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20にビス止めされるので、合成樹脂フレーム24、保護カバー21、合成樹脂保護カバー26から成る制御ユニット19が、アルミニウム合金により熱容量の大きいヒートマス効果のある減速ギヤボックス4の制御ユニット装着部20に、直接合成樹脂フレーム24の取付板部24bをビス止めするので、放熱効果をより向上させることができる。よって、熱伝導グリースが不要となるので組立作業性が良く、安価な電動パワーステアリング装置を提供することができる。
【0025】
また、制御ユニット19の合成樹脂保護カバー26を合成樹脂とすることで、ウォーム11とウォームホイール13の噛合い打音や、電動モータ5のブラシノイズ、回転振動が減速ギヤボックス4を介して制御ユニット19に伝播し合成樹脂保護カバー26が音、振動を拡散する現象を抑えることができる。
【0026】
さらに、保護カバー21を導電性フィラーと熱伝導性フィラーから成る合成樹脂としても同様の効果を得ることができる。また、その場合、保護カバー21と合成樹脂フレーム24は一体的に成形し、その中にパワーモジュール基板23と制御基板25を格納しても良い。
【0027】
さらにまた、上記実施形態においては、電動モータ5としてブラシモータを適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく、ブラシレスモータを適用するようにしてもよく、パワー基板23にブラシレスモータを駆動する例えば電界効果トランジスタ(FET)を有するインバータ回路及びインバータ回路の電界効果トランジスタのゲートをパルス幅変調信号で駆動するゲート駆動回路とを実装すればよい。
【産業上の利用可能性】
【0028】
電動パワーステアリング装置に使用される電動モータを、電動パワーステアリング装置を制御するECUと、減速機構及び減速機構に格納されたトルクセンサを一体的に組立された電動パワーステアリング装置であり、自動車等の各種車両に適用することができる。
【符号の説明】
【0029】
1 電動パワーステアリング装置
2 ステアリングシャフト
3 ステアリングコラム
4 減速ギヤボックス
5 電動モータ
5c ハーネス
5d コネクタ
5e ハーネス保護部材
6 アッパ取付ブラケット
7 ロア取付ブラケット
11 ウォーム
12 ウォーム収納部
13 ウォームホイール
14 ウォームホイール収納部
15 トルクセンサ
16 トルクセンサ収納部
17 モータ装着部
18 コラム取付部
19 制御ユニット
20 制御ユニット装着部
21 保護カバー
23 パワー基板
24 合成樹脂フレーム
24a フレーム本体
24b 取付板部
25 制御基板
25e コンデンサ
25f パワーリレー
26 合成樹脂保護カバー
45a 電源コネクタ
45b 信号コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操舵トルクが伝達されるステアリングシャフトを内装するステアリングコラムと、減速ギヤボックス内に格納され前記操舵トルクを検出するトルクセンサと、前記ステアリングシャフトに前記減速ギヤボックス内の減速機構を介して操舵補助力を伝達する電動モータとを備えた電動パワーステアリング装置であって、前記減速ギヤボックスに制御ユニットが装着され、前記制御ユニットは、前記電動モータの駆動指令値を演算する指令値演算部を実装した制御基板と、前記指令値演算部からの駆動指令値に基づいて前記電動モータを駆動制御するパワーモジュールを実装したパワーモジュール基板とを少なくとも含み、前記パワーモジュール基板と前記制御基板を囲繞する合成樹脂フレームと、前記合成樹脂フレームを覆う合成樹脂保護カバーから成ることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
【請求項2】
前記合成樹脂は、導電性フィラーと熱伝導性フィラーを含有する合成樹脂から成ることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリング装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−189868(P2011−189868A)
【公開日】平成23年9月29日(2011.9.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−58855(P2010−58855)
【出願日】平成22年3月16日(2010.3.16)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】