説明

電動式複重カーテン昇降装置

【課題】昇降コードの巻き上げを電動モータにより行う電動式カーテン昇降装置であり、複数枚のカーテン材によるカーテン装置に適用した複重カーテン昇降装置を提供すること。
【解決手段】ヘッドボックス内に搭載した電動モータに巻取りドラムを接続し、電動モータの回転駆動によって昇降式カーテンに連結された昇降コード4を、巻取りドラム8に巻取りまたは巻解きしてカーテンを上下方向に開閉するようにした装置であって、昇降式カーテンの幅方向にわたってのび、昇降式カーテンの上端縁部を支持するヘッドボックス2と、ヘッドボックスに対して吊下げ状に取り付けられる少なくとも二枚の昇降式カーテン材3と、ヘッドボックスの長さ方向に間隔を置いて直列に配置され、カーテンの枚数に応じた数の電動モータ6と、各カーテンの上限位置並びに下限位置を検知して各電動モータを個別に制御する上限下限スイッチ手段SMとを含む電動式複重カーテン昇降装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、少なくとも二本の昇降コードによって吊り下げ状に支持された昇降式のカーテンを、該昇降コードの巻き上げ操作によって昇降操作するカーテン昇降装置であって、特に、該昇降コードの巻き上げを電動モータの回転駆動によって行う電動式のカーテン昇降装置であり、これを少なくとも二枚の昇降式カーテンからなるカーテン昇降装置に適用し、該少なくとも二枚の昇降式カーテンを個別の電動モータにより個別に昇降させるように構成した電動式の複重カーテン昇降装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この発明でいう昇降式カーテンとは、例えば、ローマンシェードのように、通常のカーテンと同じようなカーテン生地をそのまま使用し、このカーテン生地を上下方向に手繰るようにして昇降操作するように構成したタイプのカーテンである。この昇降式カーテンは、装飾性が高く、ヒダ並びにギャザーの取り方、ウェーブの感覚といったスタイルも豊富に設計することができ、近年、極めて高い人気を得ている。
【0003】
さらに、この発明でいうカーテン昇降装置において、電動式とは、当該カーテン昇降装置におけるヘッドボックス内に搭載した電動モータに巻取りドラムを接続しておき、この電動モータの回転駆動により、前記巻取りドラムを介して昇降コードを巻取り、昇降式カーテンを昇降するように構成した型式のカーテン昇降装置である。
【0004】
さらにまた、この発明でいう複重カーテンとは、カーテン昇降装置におけるヘッドボックスのフレームから、少なくとも二枚のカーテン生地を吊り下げ支持し、これをそれぞれ独立して昇降操作可能に構成したものであり、異なる種類のカーテン生地、例えば、生地の組織、生地の厚さ、模様、柄などの異なる複数枚のカーテン生地を組み合わせて構成することにより、一枚のカーテン生地による構成のものに対して、極めて変化性に富んだものとなり、幅広く利用されている。
【0005】
このような昇降式カーテンでは、昇降コードや、カーテン生地の上下方向に等間隔で配置される複数のリングテープが、カーテン地の裏面に縫合されており、その昇降コードが、回転する巻取りドラムに巻き取られることにより、それら複数のリングテープが下から順々に上昇し、カーテン生地が下から順番に畳み上げられるように構成してある。
【0006】
近年、電動モータによって、巻取りドラムを回転駆動させる電動昇降式カーテンが普及してきており、それに伴って、カーテン昇降装置の破損や故障を未然に防ぐために、カーテン地の上昇限界および下降限界において電動モータの回転を自動で停止させるリミットスイッチ装置が開発されている。例えば、特許文献1では、電動ブラインドにおいて、複数のスラットの上昇限界で最上のスラットとの接触によって上昇停止動作をさせる上昇用リミットスイッチと、下降限界および下降の途中でスラットと障害物との接触による昇降コードの弛みによって下降停止動作をさせる下降用リミットスイッチとを併用したリミットスイッチ装置が開示されている。
【0007】
また、電動モータが小型化するにつれて、カーテン昇降装置の小型化が要求されてきており、そうした中で、リミットスイッチ装置についても小型化、或いは、カーテン昇降装置に内蔵される場合には省スペース化が望まれている。しかしながら、従来のリミットスイッチ装置では、上昇用リミットスイッチと下降用リミットスイッチとが、それぞれの動作安定性や、信頼性を保証する為に、それぞれに最適となる別々の方向に作動し、それによって別々に離れて配置せざるを得ず、そのために集積性が低く、リミットスイッチ装置全体が小型化、或いは、省スペース化ができないという問題があった。
【0008】
さらに、少なくとも二枚の昇降式カーテン材による複重式に構成された電動式カーテン昇降装置については、いまだ開発されておらず、提供されていなかった。
【0009】
【特許文献1】特許第2577143号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、この発明は、昇降コードの巻き上げを電動モータの回転駆動によって行う電動式のカーテン昇降装置であり、これを少なくとも二枚の昇降式カーテンからなるカーテン昇降装置に適用し、該少なくとも二枚の昇降式カーテンを個別の電動モータにより個別に昇降させるように構成した電動式の複重カーテン昇降装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
この発明は、上記する目的を達成するにあたって、具体的には、ヘッドボックス内に搭載した電動モータに巻取りドラムを接続しておき、前記電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテン材に連結された昇降コードを、前記巻取りドラムに巻取りまたは巻解きして、昇降式カーテン材を上下方向に開閉するようにした電動式カーテン昇降装置であって、
前記昇降式カーテン材の幅方向にわたってのび、前記昇降式カーテン材の上端縁部を支持するヘッドボックスと、前記ヘッドボックスに対して吊下げ状に取り付けられる少なくとも二枚の昇降式カーテン材と、前記ヘッドボックス内において、その長さ方向に間隔を置いて直列に配置され、前記昇降式カーテン材の枚数に応じた数の電動モータと、前記各昇降式カーテン材の上限位置並びに下限位置を検知して前記各電動モータを個別に制御する上限下限スイッチ手段と、を含むものからなることを特徴とする電動式複重カーテン昇降装置を構成するものである。
【0012】
さらに、この発明において請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、各電動モータに対し、各昇降式カーテン材における昇降コードの数に応じた数の巻取りドラムを、前記電動モータの回転軸に直列に設けたものからなることを特徴とするものである。
【0013】
さらに、この発明において請求項3に記載の発明は、請求項1に記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、一つの巻取りドラムに対して二本の昇降コードを取り付けたことを特徴とするものである。
【0014】
さらに、この発明において請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記各昇降式カーテンに対する昇降コードが、少なくとも一本のものからなることを特徴とするものである。
【0015】
さらに、この発明において請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記各昇降式カーテンに対する昇降コードが、左右一対の昇降コードを含むものからなり、前記各電動モータの回転軸に、前記左右一対の昇降コードのための巻取りドラムを直列に取り付けたものからなることを特徴とするものである。
【0016】
さらに、この発明において請求項6に記載の発明は、請求項2に記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記各昇降式カーテンに対する昇降コードが、左右一対の昇降コードおよびその中間に配した少なくとも一つの中間昇降コードを含むものからなり、前記各電動モータの回転軸に、前記左右一対の昇降コードおよび中間昇降コードのための巻取りドラムを直列に取り付けたものからなることを特徴とするものである。
【0017】
さらに、この発明において請求項7に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記上限下限スイッチ手段が、前記ヘッドボックスの下面に設けられていることを特徴とするものである。
【0018】
さらに、この発明において請求項8に記載の発明は、請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、二枚の昇降式カーテン材用の上限下限スイッチ手段が、前記ヘッドボックスの下面において前後方向に並列配置されていることを特徴とするものである。
【0019】
さらに、この発明において請求項9に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記上限下限スイッチ手段が、
前記昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
前記昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる上昇用リミットスイッチと、
前記昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる下降用リミットスイッチを有しており、
さらに、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸がカーテン昇降装置の延設長さ方向に対して交叉しており、
上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸が平行に設けられていることを特徴とするものである。
【0020】
さらに、この発明において請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記下降用リミットスイッチの作動片が上昇用リミットスイッチの作動片の上方に重ねて配置されており、上昇用リミットスイッチの作動片及び下降用リミットスイッチの作動片には、垂下する昇降コードを挿通させるコード挿通孔が上下に連続して設けられていることを特徴とするものである。
【0021】
さらに、この発明において請求項11に記載の発明は、請求項9に記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記上昇用リミットスイッチの作動片の先端部及び下降用リミットスイッチの作動片の先端部が、それら作動片の回転軸方向に並べて配置されることを特徴とするものである。
【0022】
さらに、この発明において請求項12に記載の発明は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置であって、前記上限下限スイッチ手段が、
前記昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
前記昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させ、
且つ、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる昇降兼用リミットスイッチと、を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0023】
この発明になる電動式複重カーテン昇降装置によれば、電動式カーテン昇降装置として必要な上限下限スイッチ手段をヘッドボックスの下面側に一体かつコンパクトに外付けすることにより、ヘッドボックス内の空間を有効に活用することができ、その分、複重カーテンの枚数に応じた台数の電動モータ並びに一枚毎の昇降コードを巻き取るための巻取りドラムなどをヘッドボックス内に直列に配設することが可能となり、電動モータ並びに巻取りドラムからなる電動巻取り装置を上下または前後に配置する必要もなく、非常にコンパクトに設計することができる。また、上限下限スイッチ手段は、カーテンのサイズによって停止位置を調整する必要もなく、この種のカーテン昇降装置として極めて有効に作用するものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、この発明になる電動式複重カーテン昇降装置について、図面に示す具体的な実施例に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明になる電動式複重カーテン昇降装置の一実施例を示す概略的な斜視図であり、図2は、図1に示す電動式複重カーテン昇降装置におけるヘッドボックス内の詳細を示す概略的な斜視図であり、図3は、ヘッドボックスを下面側から見た概略的な斜視図であり、図4は、当該昇降装置における上限・下限リミットスイッチ機構を下方から見た概略的な斜視図である。
【0025】
一方、図5は、この発明の異なる適用例を示すものであって、図5Aは、前後二枚の昇降式カーテンによるものであり、それぞれ左右二箇所に昇降コードを備えた二枚二点巻き上げの例を示す概略的な正面図、図5Bは、前後二枚のカーテン生地によるものであり、それぞれ左右および中間部の三箇所に昇降コードを備えた二枚三点巻き上げの例を示す概略的な正面図、図5Cは、三枚のカーテン生地をそれぞれ個別に昇降するように構成した三枚二点巻き上げの例を示す概略的な正面図である。
【0026】
まず、この発明になる電動式複重カーテン昇降装置の基本的な構成について説明する。図1〜図4に示す実施例において、当該電動式複重カーテン昇降装置1は、二枚の昇降式カーテン3A、3Bを、それぞれ個別の電動モータ6A、6Bの回転駆動によって、それぞれ個別に昇降操作するように構成したものである。
【0027】
この電動式複重カーテン昇降装置1では、ヘッドボックス2の内部において、回転シャフト7の一端が電動モータ6に連結され、回転シャフト7には巻取りドラム8が一体に回転するように連結される。さらに、巻取りドラム8には昇降コード4の上端が固定されており、電動モータ6A、6Bを正転あるいは逆転させることにより、巻取りドラム8によって昇降コード4が巻取りあるいは巻解きされる。
【0028】
一方、電動式複重カーテン昇降装置1で使用される昇降式カーテン3A、3Bは、その裏面において、上下に等間隔で複数のリングテープ5が縫合されており、昇降コード4が、それらの複数のリングテープ5を上下方向に挿通し、カーテン地3の下端に固定される。これによって、昇降コード4が巻取りドラム8によって巻取られると、リングテープ5が下から順番に一つ上のリングテープを玉突きの如く押し上げながら上昇することによって、カーテン地3は下から順番に畳まれながら上昇する。また、昇降コード4が巻取りドラム8によって巻解かれると、カーテン地3は、畳まれた部分を下方から順番に広げながら下降する。
【0029】
この発明になる電動式複重カーテン昇降装置1は、図1に示す具体的な一実施例によれば、昇降式カーテンの幅方向にわたってのび、前記昇降式カーテンの上端縁部を支持するヘッドボックス2と、前記ヘッドボックス2に対して吊下げ状に取り付けられる少なくとも二枚の昇降式カーテン材3A、3Bと、前記ヘッドボックス2内において、その長さ方向に間隔を置いて直列に配置され、前記昇降式カーテンの枚数に応じた数の電動モータ6と、
前記各昇降式カーテンの上限位置並びに下限位置を検知して前記各電動モータを個別に制御する上限下限スイッチ手段10と、を含むものからなっている。
【0030】
この発明になる電動式複重カーテン昇降装置1における基本構成について、図5に基づいて説明する。この発明では、少なくとも前後二枚のカーテン地を装備し、このカーテン地をそれぞれ個別に昇降操作しようとする構成のものである。その意味において、これを例示的に示すと、図5Aに示すもののように、前後二枚の昇降式カーテン材3A、3Bを、それぞれ左右二箇所の昇降コード4によって昇降操作する二枚二点巻き上げ式のもの、図5Bに示すもののように、前後二枚の昇降式カーテン材3A、3Bを、それぞれ左右および中間部の三箇所の昇降コード4によって昇降操作する二枚三点巻き上げ式のもの、図5Cに示すもののように、前後方向に三枚の昇降式カーテン材3A、3B、3Cを、それぞれ左右二箇所の昇降コード4によって昇降操作する三枚二点巻き上げ式のものを含むものからなっている。少なくとも二枚のカーテンの枚数は、上記する実施例以外、四枚〜複数枚の構成のものに対しても適用可能である。さらに、前記昇降コード4の本数についても上記する実施例以外、一枚の昇降式カーテン材3に対して一本のもの、四本〜複数本の構成のものに対しても適用可能である。
【0031】
まず、図1および図5Aに示す二枚二点巻き上げ式の実施例のものに基づいて詳細に説明する。この実施例では、ヘッドボックス2内に、第1の電動モータ6Aおよび第2の電動モータ6Bが搭載されており、第1の電動モータ6Aには、その回転シャフト7Aに第1の一対の巻取りドラム8A-1、8A-2が直列に取り付けてあり、第2の電動モータ6Bには、その回転シャフト7Bに第2の一対の巻取りドラム8B-1、8B-2が直列に取り付けてある。図5Aに示す実施例において、前記巻取りドラム8A-1には、昇降式カーテン材3Aに接続された昇降コード4A-1が取り付けられ、前記巻取りドラム8B-2には、昇降式カーテン材3Bに接続された昇降コード4B-2が取り付けられ、前記巻取りドラム8A-2には、昇降式カーテン材3Aに接続された昇降コード4A-2が取り付けられ、前記巻取りドラム8B-1には、昇降式カーテン材3Bに接続された昇降コード4B-1が取り付けられている。
【0032】
図5Bに示す二枚三点巻き上げ式の実施例のものでは、ヘッドボックス2内に、第1の電動モータ6Aおよび第2の電動モータ6Bが搭載されており、第1の電動モータ6Aには、その回転シャフト7Aに第1の三つの巻取りドラム8A-1、8A-2、8A-3が直列に取り付けてあり、第2の電動モータ6Bには、その回転シャフト7Bに第2の三つの巻取りドラム8B-1、8B-2、8B-3が直列に取り付けてある。図5Bに示す実施例において、前記巻取りドラム8A-1には、昇降式カーテン材3Aの左側に接続された昇降コード4A-1が取り付けられ、前記巻取りドラム8B-3には、昇降式カーテン材3Bの左側に接続された昇降コード4B-2が取り付けられている。前記巻取りドラム8A-2には、昇降式カーテン材3Aの中間に接続された昇降コード4A-2が取り付けられ、前記巻取りドラム8B-1には、昇降式カーテン材3Bの中間に接続された昇降コード4B-2が取り付けられている。前記巻取りドラム8A-3には、昇降式カーテン材3Aの右側に接続された昇降コード4A-3が取り付けられ、前記巻取りドラム8B-1には、昇降式カーテン材3Bの右側に接続された昇降コード4B-3が取り付けられている。
【0033】
図5Cに示す三枚二点巻き上げ式の実施例のものでは、ヘッドボックス2内に、第1の電動モータ6A、第2の電動モータ6Bおよび第3の電動モータ6Cが搭載されており、第1の電動モータ6Aには、その回転シャフト7Aに第1の一対の巻取りドラム8A-1、8A-2が直列に取り付けてあり、第2の電動モータ6Bには、その回転シャフト7Bに第2の一対の巻取りドラム8B-1、8B-2が直列に取り付けてあり、第3の電動モータ6Cには、その回転シャフト7Cに第3の一対の巻取りドラム8C-1、8C-2が直列に取り付けてある。図5Cに示す実施例において、前記巻取りドラム8A-1には、第1の昇降式カーテン材3Aの左側に接続された昇降コード4A-1が取り付けられ、前記巻取りドラム8B-1には、第2の昇降式カーテン材3Bの左側に接続された昇降コード4B-1が取り付けられ、前記巻取りドラム8C-1には、第3の昇降式カーテン材3Cの左側に接続された昇降コード4C-1が取り付けられている。さらに、前記巻取りドラム8A-2には、第1の昇降式カーテン材3Aの右側に接続された昇降コード4A-2が取り付けられ、前記巻取りドラム8B-2には、第2の昇降式カーテン材3Bの右側に接続された昇降コード4B-2が取り付けられて、前記巻取りドラム8C-2には、第3の昇降式カーテン材3Cの右側に接続された昇降コード4C-2が取り付けられている。
【0034】
上記する各実施例の説明において、この発明では、前記各電動モータ6に対し、各昇降式カーテン3における昇降コード4の数に応じた数の巻取りドラム8を、前記電動モータ6の回転シャフト7に直列に設けるようになっている。この発明は、上記実施例に限定されるものではなく、一つの巻取りドラム8に対して二本の昇降コード4を取り付けた構成のものであってもよい。さらに、この発明において、図5に示す実施例のもののように、一枚のカーテン材3に対して左右二本の昇降コード4、あるいは左右と中間の三本の昇降コード4を設けた構成のものに対し、各昇降式カーテン3に対し一本の昇降コード4による巻き上げる構成のものであってもよい。
【0035】
次に、この発明になる電動式複重カーテン昇降装置に適用される上限下限スイッチ手段SMについて詳細に説明する。この発明において、前記上限下限スイッチ手段SMは、リミットスイッチ装置10によって構成され、該リミットスイッチ装置10は、前記ヘッドボックス2の下面に設けられており、二枚の昇降式カーテン材用のリミットスイッチ装置10として、前記ヘッドボックス2の下面において前後方向に並列配置されている。
【0036】
前記リミットスイッチ装置10の具体的な実施例について、図6〜図10に基づいて説明する。図6は、単体のリミットスイッチ装置10を上方から見た概略的な平面図であり、図7Aおよび図7Bは、図6におけるX−X線に沿った概略的な断面図であり、図8Aおよび図8Bは、図6におけるY−Y線に沿った概略的な断面図である。
【0037】
前記上限下限スイッチ手段SMのためのリミットスイッチ装置10の構造について説明する。このリミットスイッチ装置10は、主な構成として、スイッチケース11と、上昇用リミットスイッチ16uと、下降用リミットスイッチ16dと、第1ガイドローラー12と、第2ガイドローラー13から構成されており、カーテン昇降装置1の下部において、スイッチケース11がヘッドボックス2の底面に取付けられる。また、第1ガイドローラー12及び第2ガイドローラー13は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図6のZ方向)に回転可能に軸支されており、昇降コード4は巻取りドラム8から第1ガイドローラー12の下方、第2ガイドローラー13の上方を通って、カーテン地3の方向に垂下する。さらに、昇降コード4を緊張させたままで巻取り又は巻解きする為に、それぞれのガイドローラーの表面にはスリップ防止用の凹凸が刻設されている。
【0038】
上昇用リミットスイッチ16uは、マイクロスイッチ14uと、プラスティック製の作動片15uから構成されており、作動片15uには、マイクロスイッチ14uに対して押動可能に接触する先端部22uと、スイッチケース11の下方に向けて突出した動作部23uと、垂下する昇降コード4が挿通する為のコード挿通孔24uが設けられている。さらに、作動片15uは、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図6のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸21uに外嵌されており、動作部23uに下から上に押し上げる付勢力F1(図8B参照)が加わると、回転軸21uを中心に図7Aにおいて時計回りに回転し、先端部22uがマイクロスイッチ14uを押し込む(図8Bの状態)。この付勢力がなくなると、回転軸21uを中心に図7Aにおける反時計回りに回転し、元の位置に戻る(図7Aの状態)。このとき、作動片15uの戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、先端部22u側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0039】
下降用リミットスイッチ16dは、マイクロスイッチ14dと、プラスティック製の作動片15dから構成されており、作動片15dには、マイクロスイッチ14dに対して押動可能に接触する先端部22dと、第2ガイドローラー13に連結された動作部23dと、垂下する昇降コード4が挿通するためにコード挿通孔24dが設けられている。このとき、部品点数を少なくする為に、第2ガイドローラー13そのものを動作部23dとしてもよい。さらに、作動片15dは、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図6のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸21dに外嵌されており、昇降コード4が緊張されたままで垂下すると、昇降コード4の張力によって、動作部23dに上から下に引き下げる付勢力F2(図8B参照)が働き、回転軸21dを中心に図8Aにおいて時計回りに回転し、先端部22dがマイクロスイッチ14dを押し込む(図8Aの状態)。昇降コード4に弛みが生じると、回転軸21dを中心に図8Aにおいて反時計回りに回転し、元の位置に戻る(図7Bの状態)。このとき、作動片15uの戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、先端部22d側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0040】
また、作動片15dは、作動片15uの上方に重ねて配置されており、コード挿通孔24dとコード挿通孔24uが上下に連続して設けられており、さらに、先端部22uと先端部22dが回転軸21u(回転軸21d)の方向(図6のZ方向)に並べて配置されている。
【0041】
次に、カーテン地3の昇降動作に伴う上昇用リミットスイッチ16uおよび下降用リミットスイッチ16dの動作について説明する。
【0042】
カーテンの上昇動作(電動モータ6がON)において、その上限限界位置まで巻取りが続けられると、最上のリングテープ5aが動作部23uを下から上に押し上げる。これによって、前述の通り、作動片15uが回転軸21uを中心に回転し、先端部22uがマイクロスイッチ14uを押し込む。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0043】
カーテンの下降動作(電動モータ6がON)において、その下降限界位置まで巻解きが続けられると、昇降コード4に弛みが生じる。これによって、前述の通り、作動片15dが回転軸21dを中心に回転し、先端部22dがマイクロスイッチ14dを押し込まない位置に戻る。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。同様に、カーテン地3又はカーテン地の下端に設けたウエイトバー等が障害物に当たって昇降コード4に弛みが生じた時においても、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0044】
このように本発明に係る電動昇降式のリミットスイッチ装置10では、回転軸21uと回転軸21dが平行に設けられ、作動片15dが作動片15uの上方に重ねて配置され、コード挿通孔24uとコード挿通孔24dが上下に連続して設けられ、先端部22uと先端部22dが並べて配置されることで、作動片15uと作動片15dが非常に高集積化されて配置されることと、それぞれの回転動作に必要なスペースの一部を共有することができることから、リミットスイッチ装置全体が小型化(省スペース化)することができる。
【0045】
一方、図9は、当該リミットスイッチ装置10の他の実施例を示すものであって、これを上方から見た概略的な平面図であり、図10A、図10Bおよび図10Cは、図9におけるX−X線に沿った概略的な断面図である。
【0046】
まず、このリミットスイッチ装置10の構造について説明する。リミットスイッチ装置10は、スイッチケース11と、昇降兼用リミットスイッチ16と、第1ガイドローラー12と、第2ガイドローラー13から構成されており、第1ガイドローラー12および第2ガイドローラー13は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図9のZ方向)に回転可能に軸支されており、昇降コード4は巻取りドラム8から第1ガイドローラー12の下方、第2ガイドローラー13の上方を通って、カーテン地3の方向に垂下する。さらに、昇降コード4を緊張させたままで巻取り又は巻解きする為に、それぞれのガイドローラーの表面にはスリップ防止用の凹凸が刻設されている。
【0047】
昇降兼用リミットスイッチ16は、マイクロスイッチ14と、プラスティック製の作動片15から構成されており、作動片15には、マイクロスイッチ14に対して押動可能に接触する先端部32と、スイッチケース11の下方に向けて突出した動作部33uと、第2ガイドローラー13に連結された動作部33dと、垂下する昇降コード4が挿通する為のコード挿通孔34が設けられている。さらに、作動片15は、カーテン昇降装置1の延設長さ方向に対して直交する方向(図9のZ方向)に貫通された金属製のピンからなる回転軸31に外嵌されており、昇降コード4が緊張されたままで垂下すると、昇降コード4の張力によって、動作部33dに上から下に引き下げる付勢力Fが働き、回転軸31を中心に時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込む(図10Aの状態)。この状態で、動作部33uに下から上に押し上げる付勢力F1(図10B参照)が加わると、回転軸31を中心に反時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる(図10Bの状態)。また、昇降コード4に弛みが生じると、動作部33dに上から下に引き下げる付勢力が働かなくなり、回転軸31を中心に反時計回りに回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる戻り動作が起こる(図10Cの状態)。このとき、作動片15の戻り動作を補助する為に、バネ部材を設けたり、回転軸31に対して先端部32とは反対側に適当な錘を付けたりしても良い。
【0048】
次に、昇降兼用リミットスイッチ16の動作について説明する。
【0049】
カーテンの上昇動作(電動モータ6がON)において、その上限限界位置まで巻取りが続けられると、最上のリングテープ5aが動作部33uを下から上に押し上げる。これによって、前述の通り、作動片15が回転軸31を中心に回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まなくなる。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0050】
カーテンの下降動作(電動モータ6がON)において、その下降限界位置まで巻解きが続けられると、昇降コード4に弛みが生じる。これによって、前述の通り、作動片15が回転軸31を中心に回転し、先端部32がマイクロスイッチ14を押し込まない位置に戻る。このとき、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。同様に、カーテン地3又はカーテン地3の下端に設けたウエイトバー等の部材が障害物に当たって昇降コード4に弛みが生じた時においても、カーテンの昇降動作を停止(電動モータ6をOFF)させるスイッチ動作が起こる。
【0051】
このように本発明に係る電動昇降式のリミットスイッチ装置10では、上昇用のリミットスイッチと下降用のリミットスイッチを共通化した1つの昇降兼用リミットスイッチ16を設けることによって、作動片15の先端部22や、マイクロスイッチ14を1つに集約でき、更なる小型化(省スペース化)とコストダウンが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】この発明になる電動式複重カーテン昇降装置の一実施例を示す概略的な斜視図である。
【図2】図1に示す電動式複重カーテン昇降装置におけるヘッドボックス内の詳細を示す概略的な斜視図である。
【図3】ヘッドボックスを下面側から見た概略的な斜視図である。
【図4】当該昇降装置における上限・下限リミットスイッチ機構を下方から見た概略的な斜視図である。
【図5】この発明の異なる適用例を示すものであって、図5Aは、前後二枚のカーテン生地によるものであり、それぞれ左右二箇所に昇降コードを備えた例を示す概略的な正面図、図5Bは、前後二枚のカーテン生地によるものであり、それぞれ左右および中間部の三箇所に昇降コードを備えた例を示す概略的な正面図、図5Cは、三枚のカーテン生地をそれぞれ個別に昇降するように構成した例を示す概略的な正面図である。
【図6】当該昇降装置における上限・下限リミットスイッチ機構の詳細を示す概略的な平面図である。
【図7】当該昇降装置における上限・下限リミットスイッチ機構の作動態様を示すものであって、図7Aおよび図7Bは、図6におけるX―X線に沿って断面で示すX―X線断面図である。
【図8】当該昇降装置における上限・下限リミットスイッチ機構の作動態様を示すものであって、図8Aおよび図8Bは、図6におけるY―Y線に沿って断面で示すY―Y線断面図である。
【図9】上限・下限リミットスイッチ機構の他の例を示す概略的な平面図である。
【図10】図9に示す上限・下限リミットスイッチ機構の作動態様を示すものであり、図10A、図10Bおよび図10Cは、図9におけるX―X線に沿って断面で示すX―X線断面図である。
【符号の説明】
【0053】
1 カーテン昇降装置
2 ヘッドボックス
3 カーテン地
4 昇降コード
5 リングテープ
6 電動モータ
7 回転シャフト
8 巻取りドラム
SM 上限下限スイッチ手段
10 リミットスイッチ装置
11 スイッチケース
12 第1ガイドローラー
13 第2ガイドローラー
14u(14d・14) マイクロスイッチ
15u(15d・15) 作動片
16u(16d・16) 上昇用リミットスイッチ(下降用リミットスイッチ・昇降兼用リミットスイッチ)
21u(21d・31) 回転軸
22u(22d・32) 先端部
23u(23d・33u・33d) 動作部
24u(24d・34) コード挿通孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヘッドボックス内に搭載した電動モータに巻取りドラムを接続しておき、前記電動モータの回転駆動によって、昇降式カーテンに連結された昇降コードを、前記巻取りドラムに巻取りまたは巻解きして、昇降式カーテンを上下方向に開閉するようにした電動式カーテン昇降装置であって、
前記昇降式カーテンの幅方向にわたってのび、前記昇降式カーテンの上端縁部を支持するヘッドボックスと、
前記ヘッドボックスに対して吊下げ状に取り付けられる少なくとも二枚の昇降式カーテン
材と、
前記ヘッドボックス内において、その長さ方向に間隔を置いて直列に配置され、前記昇降式カーテンの枚数に応じた数の電動モータと、
前記各昇降式カーテンの上限位置並びに下限位置を検知して前記各電動モータを個別に制御する上限下限スイッチ手段と、を含むものからなることを特徴とする電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項2】
前記各電動モータに対し、各昇降式カーテンにおける昇降コードの数に応じた数の巻取りドラムを、前記電動モータの回転軸に直列に設けたものからなることを特徴とする請求項1に記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項3】
一つの巻取りドラムに対して二本の昇降コードを取り付けたことを特徴とする請求項1に記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項4】
前記各昇降式カーテンに対する昇降コードが、少なくとも一本のものからなることを特徴とする請求項1に記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項5】
前記各昇降式カーテンに対する昇降コードが、左右一対の昇降コードを含むものからなり、前記各電動モータの回転軸に、前記左右一対の昇降コードのための巻取りドラムを直列に取り付けたものからなることを特徴とする請求項2に記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項6】
前記各昇降式カーテンに対する昇降コードが、左右一対の昇降コードおよびその中間に配した少なくとも一つの中間昇降コードを含むものからなり、前記各電動モータの回転軸に、前記左右一対の昇降コードおよび中間昇降コードのための巻取りドラムを直列に取り付けたものからなることを特徴とする請求項2に記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項7】
前記上限下限スイッチ手段が、前記ヘッドボックスの下面に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項8】
二枚の昇降式カーテン材用の上限下限スイッチ手段が、前記ヘッドボックスの下面において前後方向に並列配置されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項9】
前記上限下限スイッチ手段が、
前記昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
前記昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる上昇用リミットスイッチと、
前記昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる下降用リミットスイッチを有しており、
さらに、上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸がカーテン昇降装置の延設長さ方向に対して交叉しており、
上昇用リミットスイッチの作動片の回転軸及び下降用リミットスイッチの作動片の回転軸が平行に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項10】
前記下降用リミットスイッチの作動片が上昇用リミットスイッチの作動片の上方に重ねて配置されており、上昇用リミットスイッチの作動片及び下降用リミットスイッチの作動片には、垂下する昇降コードを挿通させるコード挿通孔が上下に連続して設けられていることを特徴とする請求項9に記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項11】
前記上昇用リミットスイッチの作動片の先端部及び下降用リミットスイッチの作動片の先端部が、それら作動片の回転軸方向に並べて配置されることを特徴とする請求項9に記載の電動式複重カーテン昇降装置。
【請求項12】
前記上限下限スイッチ手段が、
前記昇降コードを緊張させたまま垂下させるガイドローラーと、
前記昇降式カーテンを上昇限界位置まで上昇させた時に、その作動片が昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて上昇する部材によって押し上げられることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させ、
且つ、昇降式カーテンを下降限界位置まで下降させた時、又は、下降途中で昇降式カーテン又は昇降式カーテンに連結されて下降する部材が障害物に当たった時に、その作動片が昇降コードに弛みが生じることによって、そのマイクロスイッチを動作させ、電動モータを停止させる昇降兼用リミットスイッチと、を有することを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の電動式複重カーテン昇降装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2008−289641(P2008−289641A)
【公開日】平成20年12月4日(2008.12.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−137766(P2007−137766)
【出願日】平成19年5月24日(2007.5.24)
【出願人】(000148151)株式会社川島織物セルコン (104)
【Fターム(参考)】