説明

電子アルバム作成装置、方法、プログラム、システム、サーバー、情報処理装置、端末装置、及び撮像装置

【課題】カメラで撮影した写真1枚1枚の題名を入力する作業の困難性を低減し、電子アルバムとして機能させることができる電子アルバム作成装置を提供する。
【解決手段】電子アルバム作成装置は、撮像装置により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析する被写体解析部と、解析した被写体属性に対応する語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加する題名付加部と、題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成する電子アルバム作成部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子アルバム作成装置、方法、プログラム、システム、サーバー、情報処理装置、端末装置、及び撮像装置に係り、特に撮像装置で撮影した写真の電子データから電子アルバムを作成する電子アルバム作成装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、撮像装置(カメラ)として、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサなどの固体撮像素子を用いたデジタルカメラが多数出回っている。
【0003】
このデジタルカメラで撮影された写真の電子データは、通常、CD(コンパクトディスク)などの記録媒体やネットワーク上に電子アルバム形式で保存される。このように記録媒体やネットワーク上の電子アルバムは、データの閲覧や単なるデータ保存としての用途しか満たしていない場合がある。このため、正式なアルバムとして機能させるには、写真1枚1枚に「いつ、どこで、何と、どのような撮影をしたのか」などの題名(タイトル)を明記する必要がある。
【0004】
しかし、デジタルカメラは、保存容量が多いので気軽に多数の枚数が保存でき、安易に撮影できるという点から何十枚何百枚も写真を撮影することもあるため、これらに1枚1枚手作業で題名を付けて保存することは困難である。しかも、この作業を撮影後にすぐ行わないと、何処で撮影したものかさえも忘れてしまうことになる。
【0005】
これに関し、特許文献1には、複数のページから構成されるアルバム形式でデータを有する電子アルバムシステムにおける情報処理方法が開示されている。この方法では、GPS装置を接続又は備えたデジタルカメラによって撮影された電子画像と各電子画像に対応して記録されたGPS情報とを取得し、コンピュータネットワークを介してサーバー装置から電子画像を貼り付ける台紙データを取得し、各電子画像に対応して記録されたGPS情報を基に台紙データ上の所定のポイントに電子画像を貼り付ける。これにより、電子アルバムに容易に電子画像の登録・分類ができるとされている。
【0006】
また、特許文献2には、デジタルカメラの撮影画像を電子アルバムとしてコンピュータ画面上に表示する電子アルバム表示方法が開示されている。この方法では、各画像データに記録されているGPSデータと時刻情報を読み取り、データベースを参照しながら該当する都市名を取得し、予め設定された起点からの距離順に都市名をソーティングし、さらに各都市名に属する画像を撮影時刻順にソーティングし、アルバムビューワー上に表示する。これによれば、撮影画像内に記録されている位置情報と時刻情報に基づき、アルバムに取りこんだ画像を都市名毎に分類し、任意の基点からの距離と時間の組み合わせによってアルバムビューワー上に整理表示することができるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2002−329191号公報
【特許文献2】特開2006−120058号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前述したように電子アルバムは利用されてはいるが、通常は、カメラからデータをネットワーク上で掲載するだけであり、写真1枚1枚の題名は1枚1枚手入力で書き込みをするか、あるいは規定値のまま保存されていた。また、アルバムというよりも、ネットワーク上に単に保存しているだけという言い方が正しく、電子アルバムとして機能していないところがあった。
【0009】
すなわち、前述した電子アルバムは、デジタルカメラで撮影した写真をそのままネットワーク上にアップロードし、保存するしか機能が無かった。また、写真1枚1枚の題名も規定値の無題のままか手入力が多く、撮影して数日経過すると何処で撮影をしたものなのかを忘れてしまい、題名を付けることもできない。しかも、手入力で入力した場合は、枚数が多いと多大な時間がかかる。このままでは、単なる写真の保存だけになってしまうため、その対策が望まれている。特許文献1、2は、必ずしもこのような問題を意識してなされたものではない。
【0010】
本発明の目的は、このような課題を解決し、カメラで撮影した写真1枚1枚の題名を入力する作業の困難性を低減し、電子アルバムとして機能させることができる電子アルバム作成装置及び方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、本発明に係る電子アルバム作成装置は、撮像装置により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析する被写体解析部と、解析した被写体属性に対応する語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加する題名付加部と、題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成する電子アルバム作成部とを備えたことを特徴とする。
【0012】
本発明に係る電子アルバム作成方法は、撮像装置により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析し、解析した被写体属性に対応する語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加し、題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成することを特徴とする。
【0013】
本発明に係る電子アルバム作成プログラムは、コンピュータに、撮像装置により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析する被写体解析処理と、解析した被写体属性に対応する語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加する題名付加処理と、題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成する電子アルバム作成処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、カメラで撮影した写真1枚1枚の題名を入力する作業の困難性を低減し、電子アルバムとして機能させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る電子アルバム作成システムの全体構成を示す概略ブロック図である。
【図2】図1に示す電子アルバムサーバーの内部構成を示す概略ブロック図である。
【図3】図2に示す受付データDBの内容の一例を示す図である。
【図4】図2に示す会員DBの内容の一例を示す図である。
【図5】図2に示す物体履歴DBの内容の一例を示す図である。
【図6】図2に示す場所DBの内容の一例を示す図である。
【図7】図2に示す物体DBの内容の一例を示す図である。
【図8】図2に示す写真DBの内容の一例を示す図である。
【図9】図2に示す表紙DBの内容の一例を示す図である。
【図10】図2に示す個人判別DBの内容の一例を示す図である。
【図11】図2に示す表情DBの内容の一例を示す図である。
【図12】図2に示す動作DBの内容の一例を示す図である。
【図13】利用者端末のユーザが新規会員の場合の電子アルバムサーバーの機能を説明する概略ブロック図である。
【図14】利用者端末のユーザが既存会員の場合の電子アルバムサーバーの機能を説明する概略ブロック図である。
【図15】予め設定された一定の時間にGPS位置毎に監視する場合の電子アルバムサーバーの機能を説明する概略ブロック図である。
【図16】会員登録のお知らせの内容の一例を示す図である。
【図17】電子アルバムの内容(表紙)の一例を示す図である。
【図18】電子アルバムの内容(中身)の一例を示す図である。
【図19】アルバム完成通知の内容の一例を示す図である。
【図20】図1に示す電子アルバム作成システムの動作を説明する概略フローチャートである。
【図21】図20に続き、図1に示す電子アルバム作成システムの動作を説明する概略フローチャートである。
【図22】図21に続き、図1に示す電子アルバム作成システムの動作を説明する概略フローチャートである。
【図23】図22に続き、図1に示す電子アルバム作成システムの動作を説明する概略フローチャートである。
【図24】図23に続き、図1に示す電子アルバム作成システムの動作を説明する概略フローチャートである。
【図25】図24に続き、図1に示す電子アルバム作成システムの動作を説明する概略フローチャートである。
【図26】本発明の第2の実施の形態に係る電子アルバム作成装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図27】本発明の第3の実施の形態に係る電子アルバム作成装置を備えた携帯端末の全体構成を示す概略ブロック図である。
【図28】本発明の第4の実施の形態に係る電子アルバム作成装置を備えた撮像装置の全体構成を示す概略ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明に係る電子アルバム作成装置、方法、プログラム、システム、サーバー、情報処理装置、端末装置、及び撮像装置の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る電子アルバム作成システムの全体構成を示す。
【0018】
図1に示す電子アルバム作成システムは、利用者端末10と、電子アルバム作成サーバー(電子アルバム作成装置)20と、受付業者端末30とを有し、各々がネットワーク100を介して接続されている。ネットワーク100は、通信回線を介して各ノード間を通信可能に接続可能なものであれば、いずれの形態でも適用可能である。
【0019】
利用者端末10は、会員情報登録、電子アルバム作成サーバー20へのログイン、各種通知の送受信を行うユーザが使用するパソコン(PC)及び携帯端末などの情報処理装置である。利用者端末10から電子アルバム作成サーバー20への電子データ送信を行う際に利用するデータは、GPS(Global Positioning System)機能(位置取得機能)付きのデジタルカメラで撮影されたものとする。
【0020】
図2は、電子アルバム作成サーバー20の内部構成を示す。
【0021】
電子アルバム作成サーバー20は、例えばPC(Personal Computer)サーバーや専用サーバー等の情報処理装置(コンピュータ機)で構成され、図2に示すように、予め設定された形式で所定のデータを格納するDB(データベース)200と、このDB200のデータを予め設定されたプログラム制御により処理する処理装置201とを備える。DB200は、会員DB202、受付データDB203、物体履歴DB204、場所DB205、物体DB206、写真DB207、表紙DB208、個人判別DB209、表情DB210、動作DB211を有する。
【0022】
図3〜図12は、これらのDB201〜211の内容の一例を示す。
【0023】
会員DB202は、図3に示すように、「会員NO」、「メールアドレス」、「パスワード」、「住所」、「氏名」、「電話番号」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0024】
受付データDB203は、図4に示すように、「会員NO」、「写真NO」、「GPS位置」、「方位」、「撮影日時」、「写真(イメージデータ)」、「物体名」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0025】
物体履歴DB204は、事前に設定されている時間に位置、物体の形状情報を記録する。記録時に人物以外の物体が存在する場合は、物体DB206と照合し、物体を確実に分析し、物体名として履歴を記録保存する。本実施の形態では、図5に示すように、「GPS位置」、「方位」、「形状(イメージデータ)」、「日時」、「物体名」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0026】
場所DB205は、図6に示すように、「GPS位置」、「方位」、「大区分」、「中区分」、「小区分」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0027】
物体DB206は、物体属性として、様々な角度の物体名を形状(イメージ)と関連付けて格納する。本実施の形態では、図7に示すように、「物体名」、「形状(イメージデータ)」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0028】
写真DB207は、図8に示すように、「会員NO」、「写真NO」、「題名」、「写真(イメージデータ)」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する第1の写真DB207aと、「大区分」、「中区分」、「小区分」、「撮影日時」、「物体名」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する第2の写真DB207bと、「訂正」、「表紙」、「表示氏名」、「様子」、「動作」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する第3の写真DB207cとを有する。
【0029】
表紙DB208は、図9に示すように、「大区分」、「表紙(絵または写真)」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0030】
個人判別DB209は、図10に示すように、「登録者会員NO」、「バッチNO」、「表示氏名」、「撮影期間」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0031】
表情DB210は、人物属性として、人物の目鼻口とうの部品の形や位置から「笑う」「泣く」などの表情が自動解析できるように、予め様々な判別データを格納する。本実施の形態では、図11に示すように、「表情(部分特徴)」、「様子」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0032】
動作DB211は、人物属性として、人物の手や足の身振り手振りの形状や位置などから「ピース」「ジャンプなどの動作が解析できるように、予め様々な判別データを格納する。本実施の形態では、図12に示すように、「ポーズ」、「動作」の各欄から構成され、各欄のデータを互いに関連付けて格納する。
【0033】
図13〜図15は、電子アルバム作成サーバー20の機能を説明するものである。図13は、利用者端末10のユーザが新規会員の場合、図14は利用者端末10のユーザが既存会員の場合、図15は予め設定された時間にGPS位置毎に監視する場合のそれぞれ機能を示す。
【0034】
処理装置201は、CPU(Central Processing Unit)及びそのCPUにより実行されるプログラムやその処理データなどを保持するメモリなどのコンピュータ構成要素を有するサーバー等の情報処理装置である。以下に説明する処理装置201の機能は、予め設定された電子アルバム作成プログラムを実行することにより実現される。
【0035】
本実施の形態では、処理装置201は、ネットワーク100を介して利用者端末10より個人情報を含む会員登録情報(「メールアドレス」、「住所」、「氏名」、「電話番号」など)を受信すると(図13:A1)、その会員登録情報を会員DB202の各欄に格納する。その格納後、処理装置201は、会員DB202に格納したデータを用いて、予め設定された形式の「会員登録のお知らせ」221の内容を構成するデータを自動作成し、そのデータを「会員登録のお知らせ」221として、利用者端末10に送信またはWEB上に掲載したことを通知する(図13:A2)。図16は、「会員登録のお知らせ」221の内容の一例を示す。
【0036】
処理装置201は、利用者端末10のログイン時(図13:A3、A7、図14:B1、B5)に、ログインID、パスワードを会員DB202と照合し、一致したら、利用を許可する。ログインによる利用許可後、処理装置201は、利用者端末10より「表示氏名」、「撮影期間」の各データを受信して、「バッチNO」を自動採番し、これらの「表示氏名」、「撮影期間」、「バッチNO」の各データを「登録者会員NO」に関連付けて個人判別DB209の各欄に格納する(図13:A4、図14:B2)。処理装置201は、登録会員の「バッチNO」を含む個人情報を受付業者端末30に送付する(図13:A5、図14:B3)。これにより、受付業者端末30は、所定のバッチを利用者端末10のユーザに輸送する(図13:A6、図14:B3)。
【0037】
処理装置201は、利用者端末10より撮影した写真の電子データを受信すると、受付データDB203の「会員NO」、「写真NO」、「GPS位置」、「方位」、「撮影日時」、「写真(イメージデータ)」、「物体名」の各欄へ格納する(図13:A8、図14:B6)。その格納後、処理装置201は、受付データDB203の「写真(イメージデータ)」を所定の画像分析アルゴリズムに従い分析し、その分析の結果、人物以外の「物体」が写っている場合は、受付データDB203と物体履歴DB204との互いの位置情報(「GPS位置」、「方位」)、「日時」を比較し、位置情報が同じで「日時」が最も近似している「物体名」欄のデータを物体履歴DB204から選択し、選択したデータを受付データDB203の「物体名」欄に格納する(図13:A9、図14:B7)。
【0038】
処理装置201は、更に受付データDB203と場所DB205との互いの位置情報(「GPS位置」、「方位」)を比較し、位置情報が一致した「大区分」、「中区分」、「小区分」欄の各データを場所DB205から抽出し、抽出した各データを「撮影日時」、「物体名」欄の各データと統合し、写真DB207の第2の写真DB207bの各欄へ格納する(図13:A10、図14:B8)。
【0039】
処理装置201は、更に受付データDB203の「写真(イメージデータ)」欄のイメージデータを所定の分析アルゴリズムに従い分析し、被写体の人物に「バッチ」が存在した場合は、「バッチNO」を自動解析し(図13:A11、図14:B9)、解析した「バッチNO」のデータと個人判別DB209の「バッチNO」のデータと比較し、一致する「バッチNO」のデータがあれば、受付データDB203の「撮影日時」欄のデータが示す日時が、一致した「バッチNO」欄に対応する「撮影期間」欄の期間データが示す期間内に入っていた場合、一致した「バッチNO」に対応する「表示氏名」欄のデータを抽出する(図13:A12、図14:B10)。
【0040】
また同時に、処理装置201は、受付データDB203の「写真(イメージデータ)」欄のイメージデータから所定の画像分析アルゴリズムに従い人物の「表情」、「ポーズ」も自動分析し、解析した「表情」、「ポーズ」の各データを、それぞれ表情DB210の「様子」欄のデータと動作DB211の「ポーズ」欄のデータと比較し、人物の「様子」と「動作」も自動分析し、分析した各データを、上記で抽出した「表示氏名」欄のデータと共に、写真DB207の第3の写真DB207cの各欄に格納する(図13:A13、図14:B11)。
【0041】
処理装置201は、写真DB207の「物体名」、「様子」、「動作」欄にデータが存在する時としない場合等によって、「大区分」、「中区分」、「小区分」、「物体名」、「様子」、「動作」欄の各データから、被写体からみた物体名の位置により決められた数パターンの方法で「題名」のデータを自動付加し(図13:A14、図14:B12)、付加したデータを写真DB207の「題名」欄に格納する。その格納後、処理装置201は、写真DB207の各欄のデータを利用者端末10へ内容確認の為、送信またはWEB上に掲載したことを通知する(図13:A15、図14:B13)。また、処理装置201は、利用者端末10より、写真DB207の各欄のデータを受信し、その「訂正」欄に訂正データの入力があった場合は(図13:A16、図14:B14)、その訂正データを用いて「題名」欄のデータを書き換える。
【0042】
処理装置201は、表紙の付加の為、写真D207の「大区分」と表紙DB208(図10)を照合し、一致した「表紙」を選択し、写真DB207に格納する(図13:A17、図14:B15)。処理装置201は、データをソート後、大区分毎に「表紙」を付加し、電子アルバムを作成する。図17及び図18は、電子アルバムの内容の一例を示す。
【0043】
電子アルバムの作成後、処理装置201は、「アルバム完成通知」222を自動作成し、利用者端末10に送信またはWEB上に掲載したことを通知する(図13:A18、図14:B13)。図19は、「アルバム完成通知」222の内容の一例を示す。
【0044】
処理装置201は、事前に設定されている時間(例えば、t1〜t4等)にGPS位置(例えば、AA1)毎に、受付データDB203の「写真(イメージデータ)」欄のイメージデータに対応する形状データを物体履歴DB204の「形状(イメージデータ)」欄に格納する(図15:C1)。その格納度、処理装置201は、その「形状(イメージデータ)」欄のイメージデータを所定の画像分析アルゴリズムに従い分析する(図15:C2)。その分析の結果、人物以外の物体が存在した場合、処理装置201は、物体DB206の「形状(イメージデータ)」欄のイメージデータを読み込み、そのイメージデータと、分析された形状データとを比較し(図15:C3)、一致した場合は、その「形状(イメージデータ)」欄に対応する「物体名」欄のデータを物体DB206から抽出し、そのデータを「形状(イメージデータ)」欄のデータと共に、位置情報(「GPS位置」、「方位」)、「日時」欄の各データと関連付けて物体履歴DB204に自動格納する(図15:C4)。
【0045】
利用者端末10は、初めてサービスを利用する時は、ネットワーク100を介して、会員登録のデータを電子アルバム作成サーバー20へ送信し、新規会員として登録後、電子アルバム作成サーバー20より、「会員登録のお知らせ」221を受信する。この受信により、電子アルバム作成サーバー20へログインすることができる。
【0046】
ログイン後、利用者端末10は、「表示氏名」、「撮影期間」の情報を入力し、題名に個人名を付加要求する。これらの登録により、利用者端末10は、受付業者端末30から撮影バッチを受け取る。写真撮影後、利用者端末10は、電子アルバムサーバー20へ再びログインし、GPS機能付きのデジタルカメラで撮影をした電子データを送信する。送信後、利用者端末10は、電子アルバムサーバー20より、写真DB207を受信し、題名内容を確認し、訂正があれば訂正し、再び、電子アルバムへ写真DB207を送信する。利用者端末10は、電子アルバム完成時には、電子アルバム作成サーバー20より「アルバム完成通知」222を受信する。
【0047】
受付業者端末30は、ユーザが使用するパソコン・携帯端末などの情報処理装置であり、電子アルバム作成サーバー20より、会員の個人情報を受信し、バッチをその個人情報に基づき輸送処理する。受付業者端末30は、電子アルバム作成サーバー20より、個人判別DB209と会員DBの内容を受信すると、バッチを利用者端末10に配布する。
【0048】
次に、図20〜図25を用いて、本実施の形態の動作を詳細に説明する。なお、図20〜図25に示す電子アルバム作成サーバー20側の処理フローチャートに基づくプログラム(電子アルバム作成プログラム)は、処理装置201により実行される。
【0049】
まず、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、物体履歴DB204に、予め設定された時間にGPS位置毎に、前述のように位置情報と物体の形状(イメージデータ)等を記録して管理している(図20:S201、S202)。
【0050】
その格納の都度、電子アルバム作成サーバー20は、物体履歴DB204の「形状(イメージデータ)」欄のイメージデータを自動分析し、人物以外の物体が存在していたら、物体DB206の「形状(イメージデータ)」欄のイメージデータを読み込んで(図20:S204)、それと物体履歴DB204の「形状(イメージデータ)」欄のイメージデータとを比較し、一致した場合のみ、対応する「物体名」欄のデータを物体DB206より抽出する(図20:S205)。電子アルバム作成サーバー20は、抽出した「物体名」欄のデータを物体履歴DB204の「物体名」欄に格納する(図20:S206)。一方、「形状(イメージデータ)」欄のイメージデータが一致しなかった場合は、対応する「物体名」欄に何も格納しない。
【0051】
次に、利用者端末10は、電子アルバムを作成する為に会員になる必要があるので、会員になってない場合は、新規会員登録(図21:S101)の為、インターネット100を介して電子アルバム作成サーバー20へ会員登録情報を送信する(図21:S102)。
【0052】
電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、会員登録情報を受信する(図21:S207)と同時に、「会員NO」、「パスワード」の各データを自動採番し(図21:S208)、「会員NO」、「パスワード」欄に格納すると同時に、会員DB202に格納する(図21:S209)。格納後、電子アルバム作成サーバー20は、「会員登録のお知らせ」221の内容に「会員NO」と「パスワード」を付加して自動作成し(図21:S210)、利用者端末10のメールアドレス(例えば、HANAKO@JP)へ送信、またはWEBに掲載したことを通知する(図21:S211)。
【0053】
利用者端末10は、「会員登録のお知らせ」221を受信し、会員登録されたのを認識する(図21:S103)。登録後、利用者端末10は、ユーザ操作により、指定されている会員NO、パスワードの各データを入力してネットワーク100上の電子アルバム作成サーバー20(WEB)へログインを行う(図22:S104)。ログイン後、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、会員DB202の各欄のデータを読み込み(図22:S212)、その「会員NO」、「パスワード」欄の各データと利用者端末10により入力された会員NO、パスワードの各データとを照合し(図22:S213)、一致していたら(YES)、利用を許可する(図22:S214)。
【0054】
利用者端末10は、ログイン後の画面にて「写真に撮影されている人物」をあだ名もしくは個人名として題名に記載したい個人名がある場合は、1人1人の写真に表示しても良い名前(例えば、「花子」、「みいちゃん」)及びその写真を撮る撮影期間を入力する(図22:S105)。
【0055】
電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、表示氏名、撮影期間のデータを受信すると(図22:S215)、データ登録後、「バッチNO(例えば、B001、B002)」を登録した人数分だけ1人1人ずつ自動採番し、個人判断DB209の「バッチNO」欄に格納し、「表示氏名」欄にはニックネームもしくは氏名を格納し、撮影期間のデータは「撮影期間」欄にそれぞれ格納する(図22:S216)。
【0056】
格納後、処理装置201は、新しく格納された個人判別DB209のレコードの「登録者会員NO(例えば、「001A」)」を会員DBの「会員NO(例えば、「001A」)」と照合し(図22:S217)、一致した住所等の個人情報と新しく登録された個人判別DB209の個人情報を、受付業者端末30に送信する(図22:S218)。
【0057】
受付業者端末30は、個人情報と個人判別データを受信し(図22:S301)、自動採番されている「バッチNO」のバッチを、個人情報に記載の利用者端末10(例えば、会員NOが001A、氏名が花子)に輸送等の手段で送付する(図22:S302)。
【0058】
利用者端末10は、輸送にて受付業者端末30から送られてきたバッチを受け取り(図22:S106)。これにより、登録した撮影期間のみ、バッチを付けて撮影する。バッチをつけて撮影した時のみ個人判別が可能となる。
【0059】
次に、利用者端末10は、写真撮影後にはデータ送信をする為、ユーザ操作により「会員NO」、「パスワード」を入力して電子アルバム作成サーバー20(WEB)に再度ログインし(図23:S107)、デジタルカメラの電子データを電子アルバム作成サーバー20へ送信する(図23:S108)。
【0060】
電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、利用者端末10からのログインによる「会員NO」、「パスワード」を受信すると(図23:S219)、会員DB202を読み込み(図23:S221)、その「会員NO」、「パスワード」と照合し(図23:S220)、一致したら(YES)、利用を許可する(図23:S221)。
【0061】
また、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、利用者端末10からの電子データを受信する(図23:S222)と同時に、「写真NO」のデータを自動採番し(図23:S223)、そのデータを「写真NO」欄に格納すると同時に受付データDB203の各欄に格納する(図23:S224)。
【0062】
格納後、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、受付データDB203の「写真(イメージデータ)」を自動分析し、人物以外の「物体」が存在する場合(図23:S225、YES)は、物体履歴DB204の「GPS位置」、「方位」、「日時」を読み込んで(図23:S226)、受付データDB203の「GPS位置」、「方位」、「撮影日時」と比較し(図23:S227)、一致したデータの中で「撮影日時」と「日時」が最も近似した物体履歴DB204の「物体名(例えば、鹿、銅像)」を選択する(図23:S228)。選択後、電子アルバム作成サーバー20は、受付データDB204の「物体名」欄に格納する(図23:S229)。
【0063】
さらに、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、場所DB205の「GPS位置」、「方位」欄のデータを読み込んで(図23:S230)、受付データDB203の「GPS位置」、「方位」欄のデータと照合し(図23:S231)、一致したデータに対応する「大区分」、「中区分」、「小区分」欄のデータと、受付データDB203の「会員NO」、「写真NO」、「撮影日時」、「写真(イメージデータ)」、「物体名」欄のデータのみを抽出し(図24:S232)、写真DB207の各欄に格納する(図24:S233)。
【0064】
さらに、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、格納した「写真(イメージデータ)」欄のイメージデータを自動分析し(図24:S234)、カメラの被写体に受付業者端末30が、配布したバッチを付けて撮影されている場合(図24:S235、YES)のみ、バッチに記載の「バッチNO」を解析して(図24:S236)、「バッチNO」を自動取得する(図24:S237)。また、電子アルバム作成サーバー20は、写真DB207の「撮影日時」が個人判別DB209の「撮影日時」の間の期間であれば(図24:S238、YES)、取得した「バッチNO」を個人判別DB209の「バッチNO」と比較し(図24:S239)、一致した「表示氏名」を抽出する(図24:S240)。抽出後、電子アルバム作成サーバー20は、写真DB207の「表示氏名」欄に格納する(図24:S241)。
【0065】
再び、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、「写真(イメージデータ)」欄のイメージデータを自動分析し(図24:S242)、カメラの被写体にバッチを付けている人物があった場合、その人物の顔とポーズを自動分析して(図24:S243)、表情DB210の「表情」または人物のポーズを動作DB211の「ポーズ」と比較し(図24:S244)、それぞれ一致した「様子」と「動作」を抽出する(図24:S245)。抽出後、電子アルバム作成サーバー20は、それぞれ写真DB207の「様子」欄と「動作」欄に格納する(図24:S246)。一致する「様子」と「動作」が存在しない場合は、何も格納しない。
【0066】
次に、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、写真DB207の「物体名」にデータが格納されているか(図24:S247)等の種々の条件により、以下の動作を行い、「題名」欄に格納する。
【0067】
まず、電子アルバム作成サーバー20は、写真DB207の「物体名」欄にデータが格納されている場合(図24:S247、YES)は、次の処理を行う。すなわち、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、次のような3パターンの処理で、写真DB208の被写体である人物から見ての「物体名」欄のデータに対応する物体の位置を自動解析し(図24:S248)、データを1レコードずつ自動で題名を付加し、写真DB207の「題名」欄に格納する(図24:S249〜S255)。
【0068】
例えば、「物体名」欄のデータに対応する物体の位置が被写体より後方にある場合(図24:S249)は、ケース1−1の処理を行う(図24:S250)。この処理では、格納されている「表示氏名」が空白の場合は、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「物体名」をバックに撮影]とする。また、格納されている「表示氏名」が1人の場合は、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「表示氏名」が「物体名」をバックに「様子」「動作」して撮影]とする。さらに、格納されている「表示氏名」が2人の場合は、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「表示氏名」と「表示氏名」が「物体名」をバックに「様子」「動作」して撮影]とする。「様子」と「動作」が空白の場合は、「様子」「動作」しての部分は題名に付加しない。
【0069】
また、「物体名」欄のデータに対応する物体の位置が被写体の左右、前後等の位置で被写体とほぼ同じ大きさである場合(図24:S251)は、この処理を行う(図24:S252)。この処理では、格納されている「表示氏名」が空白の場合は、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「物体名」と撮影]とする。また、格納されている「表示氏名」が1人の場合は、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「表示氏名」が「物体名」と「様子」「動作」して撮影]とする。さらに、格納されている「表示氏名」が2人の場合は、題名欄のデータを[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「表示氏名」と「表示氏名」が「物体名」と「様子」「動作」して撮影]とする。「様子」と「動作」が空白の場合、「様子」「動作」しての部分は題名に付加しない。
【0070】
さらに、「物体名」欄のデータに対応する物体の位置が、上記ケース1−1、1−2以外の位置もしくは被写体に人物が存在しない場合(図24:S253)は、ケース1−3の処理を行う(図24:S254)。この処理では、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「物体名」を撮影]とする。
【0071】
一方、写真DB207(図9)の「物体名」欄にデータが格納されていない場合は(図24:S247、NO)、ケース2の処理を行う(図24:S257)。ケース2では、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、次のような処理で、写真DB208データを1レコードずつ、自動で題名を付加し、写真DB208の「題名」欄に格納する。
【0072】
まず、格納されている「表示氏名」が空白の場合は、題名欄のデータを[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で撮影]とする。また、格納されている「表示氏名」が1人の場合は、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「表示氏名」で「様子」「動作」して撮影]とする。さらに、格納されている「表示氏名」が2人の場合は、題名欄の定型文を[場所:「大区分」「中区分」の「小区分」で「表示氏名」と「表示氏名」で「様子」「動作」して撮影]とする。「様子」と「動作」が空白の場合、「様子」「動作」しての部分は題名に付加しない。
【0073】
次に、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、写真DB207のデータを、利用者端末10のメールアドレス(例えば、HANAKO@JP)へ送信、またはWEBに掲載したことを通知する(図25:S258)。
【0074】
利用者端末10は、データを受信すると(図25:S109)、「題名」が「写真(イメージデータ)」とあっているかどうか、ユーザにより内容チェックを行う(図25:S110)。訂正したい場合は(図25:S111、YES)、ユーザ操作により「訂正」欄に正しい題名を入力する(図25:S112)。例えば、今回は、写真NO1に変更があったと仮定する。訂正後、利用者端末10は、訂正した写真DB207を電子アルバム作成サーバー20へ送信する(図25:S113)。
【0075】
電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、訂正した写真DB207を受信し(図25:S259)、その「訂正」欄に入力があった際(図25:S260、YES)は、写真DB207の「題名」欄に上書き格納し、データを書き換える(図25:S261)。訂正が無かった場合は、S262の処理に移行する。
【0076】
次に、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、写真DB207の「大区分」毎に表紙DB208の「大区分(例えば、宮島)」と、写真DB207の「大区分(例えば、宮島)」を照合し(図25:S263)、一致した「表紙(例えば、絵または写真)」を抽出し(図25:S264)、写真DB207の「表紙」欄に格納する(図25:S265)。格納後、写真DB207を、第一キー(大区分)、第二キー(撮影日時)の順番でソートする(図25:S266)。
【0077】
ソート後、電子アルバム作成サーバー20は、処理装置201により、写真DB207の「大区分」毎に「表紙」を付加し、電子アルバムを自動作成し(図25:S267)、電子アルバムを作成後、「アルバム完成通知」222を会員DB202より自動作成し(図25:S268)、利用者端末10のメールアドレス(例えば、HANAKO@JP)にWEBへ掲載したことを通知する(図25:S269)。
【0078】
利用者端末10は、「アルバム完成通知」222を受け取ると(図25:S114)、アルバムが完成したことを知り、WEBにログインして電子アルバムを閲覧できる。これにより、必要性があれば、WEB上でCDへの書き込み注文、又は写真印刷注文等が容易にできる。また、手元での媒体管理ではないので容易な管理が実現でき、いつでも何処でもインターネットがつながる環境であれば利用できる。
【0079】
以上の動作をまとめると、以下のようになる。
【0080】
利用者端末10は、事前に会員登録をしておく。サービス利用時は、指定されたユーザIDとパスワードで電子アルバム作成サーバー20にログインし、写真に表示する個人名と撮影期間を入力する。受付業者端末30は、電子アルバム作成サーバー20より、バッチNOと個人情報を受信し、番号を記載したバッチを利用者端末10へ輸送する。更に、利用者端末10は、GPS機能搭載のデジタルカメラにて撮影した写真を送信する。
【0081】
電子アルバム作成サーバー20は、受付データDB203に格納し、人物以外の物体が存在する場合は物体の形状、撮影時間、GPS位置や方位より物体履歴DB204から物体名を自動取得する。また、場所DB205のGPS位置や方位からも、大中小区分別の地域名または場所を選択する。物体が存在する場合は、被写体からみた物体の配置を分析し写真1枚1枚の題名を物体の位置に応じて自動取得する。
【0082】
バッチを付けた人物が撮影された際も、写真のバッチNOを解析し、表示氏名を自動取得できるので題名に付加する。これらの情報を、統括して写真DB207に格納し、利用者端末10に題名の内容確認をしてもらう。
【0083】
利用者端末10は、内容に訂正があれば訂正欄に明記し、再び電子アルバム作成サーバー20へ送信する手段も有する。電子アルバム作成サーバー20上で、データを並び替え大区分で表紙DB208より、表紙をデータに付加する。
【0084】
以上の動作により、電子アルバムを自動作成することが可能となる。
【0085】
すなわち、本実施の形態では、電子アルバムの際には、電子アルバム作成サーバー利用時は事前にユーザーID、パスワード等を登録する。ログイン後は、「表示氏名」、「撮影期間」を登録し、撮影した電子データをWEBに送信する。受付業者端末が上記の情報をサーバーより受信することにより指定されたバッチを発行し、利用者端末へ輸送する。デジタルカメラには、GPS機能の位置記録装置等を掲載しており、これらによりサーバー上で、場所の特定と写真に写っている物の形状から物体を自動解析することができる。更に被写体にバッチを付けた人物がいる場合は、バッチより「表示氏名」を読み取り、人物の表情や動作から、人物の様子を読み取ることが可能なので、写真1枚1枚に物体名、撮影場所、表示氏名、表情、様子を利用して、題名を自動付加することができる。
【0086】
大区分別にアルバムの表紙が自動選択され、これらのデータを元に電子アルバムが自動作成されることを特徴とするものである。
【0087】
電子アルバム作成後は、利用者のリクエストによりCDへ書き込み、写真を現像等の豊富なサービスとしても利用できる多彩の用途を提供する。
【0088】
次に、本実施の形態の効果について説明する。
【0089】
前述したように、従来の電子アルバムは、デジタルカメラで撮影した写真をそのままNET上にアップロードし、保存するしか機能は無く、写真1枚1枚の題名も規定値の無題のままか手入力が多く、撮影して数日経過すると何処で撮影をしたものなのかを忘れてしまい、題名を付けることが困難であり、手入力で入力した場合、枚数が多いと多大な時間がかかり、単なる写真の保存だけとなるなどの問題があった。
【0090】
これに対し、本実施の形態では、上記のような問題を解決し、次のような効果が得られる。
【0091】
(1)デジタルカメラに位置情報(GPS)機能を付加することにより、撮影位置が認識できる為、写真の題名を自動で付けることができる。
【0092】
(2)写真に写っている物体を自動解析したり、個別のバッチを付けて撮影したりすることにより個人判別が可能になり、人物の表情や動作も自動解析することができるので、スポット名だけでなくより詳細な題名を付けることができる。
【0093】
(3)単なるデータ保存ではなく、媒体上で格納できるようなアルバムがNET上で自動作成できる。
【0094】
(4)アルバムを電子データとして格納するので、利用者の要望により媒体へ保存、及びNET上から写真の現像依頼も可能となり、多々のサービスを提供できる。
【0095】
(5)撮影してから数日経過して何処で撮影したものなのか概要を忘れたり、多くの枚数を撮影したりしても、写真1枚1枚に自動で題名を取得することができるため、手間が省け、より詳細に思い出に残るアルバムが作成可能となる。
【0096】
また、本実施の形態では、GPS機能を常備しているデジタルカメラを流用しているが、位置情報のみが取得できる為、場所別等に並び替えをしてデータを整理した保存も可能である。しかし、写真1枚の題名は、デジタルカメラの機能では自動で付加できない。規定値のメーカー名が連番でついてしまう形になる。
【0097】
本実施の形態は、カメラのGPS機能を利用して、取得した位置データを元に題名が自動作成できる他、GPS位置を用いて地図情報を掲載することにより、友人等が何処で撮った写真なのか等の質問や撮影スポットを薦めたい場合に説明できるので、友人等も同じ場所で撮影したり、地図情報として表示したりすることも可能である。
【0098】
また、電子アルバムなので、本格的なアルバムとする為に閲覧中に音楽を選択して付加するということも可能である。
【0099】
また、本実施の形態では、人物(被写体)がバッチを付けバッチが映るようにして撮影し、デジタルカメラの映像を送信するだけで電子アルバムが自動で作成できるので、現在運営している電子アルバムサイトも会員制で新たなビジネスとして立ち上げることも可能になる。
【0100】
なお、本実施の形態では、個人判別用装着物として「バッチ」を用いた場合を説明しているが、本発明はこれに限らず、ICチップでも、QRコードでも、写真に写っている被写体から自動で認識かつ個人判別できるものであれば、何でもよい。
また、これ以外のサービスとしても媒体への書き込みや現像、メールサービスなどの豊富なサービスも提供できる。撮影スポットとしても、特に目印がなくてもGPS位置機能により詳しい地図情報を掲載できるので、撮影スポットの案内としてもWEBに掲載でき、観光地の紹介により町の活性化にもつながるとも考えられる。
【0101】
(第2の実施の形態)
図26は、本発明の第2の実施の形態に係る電子アルバム作成装置を示す。
【0102】
図26に示す電子アルバム作成装置21は、第1の実施の形態の電子アルバム作成サーバーと同様のDB200と、処理装置201とを有し、処理装置201は、被写体解析部221、題名付加部222、及び電子アルバム作成部223を備える。
【0103】
被写体解析部221は、例えば前述のS201〜S246(図20〜図24)に対応する処理を実行するもので、撮像装置(非図示)により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析する。
【0104】
題名付加部222は、例えば前述のS247〜S257(図24)に対応する処理を実行するもので、解析した被写体属性を表す語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加する。
【0105】
電子アルバム作成部223は、例えば前述のS258〜S269(図25)の処理を実行するもので、題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成する。
【0106】
この構成では、被写体解析部221は、被写体の人物に予め登録された個人判別用装着物(例えば、前述のバッジ)を付けた人物が含まれる場合、人物属性として、装着物から人物の表示氏名を解析し、題名付加部222は、解析した人物の表示氏名を前記題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加してもよい。
【0107】
また、電子データは、撮像装置の位置情報を含み、被写体解析部221は、被写体属性として、位置情報から撮影場所を解析し、題名付加部222は、解析した撮影場所を表す語句を題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加し、電子アルバム作成部223は、解析した撮影場所に応じて予め設定された表紙データの中から電子アルバムの表紙を抽出してもよい。
【0108】
また、被写体解析部221は、予め設定された時間に同一の撮影場所で撮影された写真の電子データを記録し、その履歴から被写体の物体を解析してもよい。
【0109】
従って、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができるほか、ネットワーク上のサーバーの形態に限らず、スタンドアロン型PCなどの形態でも利用できる等の利点がある。
【0110】
(第3の実施の形態)
図27は、本発明の第3の実施の形態に係る電子アルバム作成装置を備えた端末装置を示す。
【0111】
図27に示す撮像装置401及び表示装置402を有する端末装置400は、例えば携帯電話機などの携帯端末で構成され、通話、メール、インターネット接続機能等のほか、第2の実施の形態と同様の電子アルバム作成装置21(DB200、処理装置201(被写体解析部221、題名付加部222、及び電子アルバム作成部223))を搭載したものである。
【0112】
よって、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができるほか、サーバーなどの外部機器を利用しないで全ての処理を端末装置側で行うため、利用者にとっては、より一層利便性が向上する等の利点もある。
【0113】
(第4の実施の形態)
図28は、本発明の第4の実施の形態に係る電子アルバム作成装置を備えた撮像装置を示す。
【0114】
図28に示す撮像部501及び表示部502を有する撮像装置400は、例えばデジタルカメラで構成され、撮像機能等のほか、第2の実施の形態と同様の電子アルバム作成装置21(DB200、処理装置201(被写体解析部221、題名付加部222、及び電子アルバム作成部223))を搭載したものである。
【0115】
よって、本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様の作用効果を得ることができるほか、サーバーなどの外部機器を利用しないで全ての処理を撮像装置側で行うため、利用者にとっては、より一層利便性が向上する等の利点もある。
【0116】
なお、上記各実施の形態に係る電子アルバム作成装置は、そのハードウェア及びソフトウェア構成は特に限定されるものではなく、上述したDB200及び処理装置201の機能を実現可能なものであれば、いずれのものでも適用可能である。例えば、機能毎に回路を独立させて構成したものでも、複数の機能を1つの回路にまとめて一体に構成したものでも、いずれのものであってもよい。或いは、全ての機能を主にソフトウェアの処理で実現するものでもあってもよい。
【0117】
また、上記の電子アルバム作成装置の少なくとも一部の機能を、プログラムコードを用いて実現する場合、かかるプログラムコード及びこれを記録する記録媒体は、本発明の範疇に含まれる。この場合、オペレーティングシステム等の他のソフトウェアと協働して上記機能が実現される場合は、それらのプログラムコードも含まれる。
【0118】
以上、実施形態及び実施例を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【産業上の利用可能性】
【0119】
以上説明したように、本発明は、カメラで撮影した写真の電子データから電子アルバムを作成する電子アルバム作成装置、方法、プログラム、システム、サーバー、情報処理装置、端末装置、及び撮像装置などの用途に利用可能である。
【符号の説明】
【0120】
10 利用者端末
20 電子アルバム作成サーバー
21 電子アルバム作成装置
30 受付業者端末
100 ネットワーク
200 DB(データベース)
201 処理装置
202 会員DB
203 受付データDB
204 物体履歴DB
205 場所DB
206 物体DB
207 写真DB
208 表紙DB
209 個人判別DB
210 表情DB
211 動作DB
221 被写体解析部
222 題名付加部
223 電子アルバム作成部
300 ネットワーク
400 端末装置
500 撮像装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
撮像装置により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析する被写体解析部と、
解析した被写体属性に対応する語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加する題名付加部と、
題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成する電子アルバム作成部とを備えたことを特徴とする電子アルバム作成装置。
【請求項2】
前記被写体解析部は、前記被写体の人物に予め登録された個人判別用装着物を付けた人物が含まれる場合、前記人物属性として、前記装着物から前記人物の表示氏名を解析し、
前記題名付加部は、解析した人物の表示氏名を前記題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加することを特徴とする請求項1に記載の電子アルバム作成装置。
【請求項3】
前記電子データは、前記撮像装置の位置情報を含み、
前記被写体解析部は、前記被写体属性として、前記位置情報から撮影場所を解析し、
前記題名付加部は、解析した撮影場所を表す語句を前記題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加し、
前記電子アルバム作成部は、解析した撮影場所に応じて予め設定された表紙データの中から電子アルバムの表紙を抽出することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子アルバム作成装置。
【請求項4】
前記被写体解析部は、予め設定された時間に同一の撮影場所で撮影された写真の電子データを記録し、その履歴から被写体の物体を解析することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の電子アルバム作成装置。
【請求項5】
撮像装置により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析し、
解析した被写体属性に対応する語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加し、
題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成することを特徴とする電子アルバム作成方法。
【請求項6】
さらに、前記被写体の人物に予め登録された個人判別用装着物を付けた人物が含まれる場合、前記人物属性として、前記装着物から前記人物の表示氏名を解析し、
解析した人物の表示氏名を前記題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加することを特徴とする請求項5に記載の電子アルバム作成方法。
【請求項7】
前記電子データは、前記撮像装置の位置情報を含み、
さらに、前記被写体属性として、前記位置情報から撮影場所を解析し、
解析した撮影場所を表す語句を前記題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加し、
解析した撮影場所に応じて予め設定された表紙データの中から電子アルバムの表紙を抽出することを特徴とする請求項5又は6に記載の電子アルバム作成方法。
【請求項8】
さらに、予め設定された時間に同一の撮影場所で撮影された写真の電子データを記録し、その履歴から被写体の物体を解析することを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載の電子アルバム作成方法。
【請求項9】
コンピュータに、
撮像装置により撮影された写真の電子データから被写体の人物及び物体を判別し、判別した人物の表情及び様子を含む人物属性と、物体の物体名を含む物体属性と、人物と物体との位置関係とを含む被写体属性を解析する被写体解析処理と、
解析した被写体属性に対応する語句を予め設定された題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加する題名付加処理と、
題名を付加した写真の電子データから電子アルバムを作成する電子アルバム作成処理とを実行させることを特徴とする電子アルバム作成プログラム。
【請求項10】
前記被写体解析処理は、前記被写体の人物に予め登録された個人判別用装着物を付けた人物が含まれる場合、前記人物属性として、前記装着物から前記人物の表示氏名を解析し、
前記題名付加処理は、解析した人物の表示氏名を前記題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加することを特徴とする請求項9に記載の電子アルバム作成プログラム。
【請求項11】
前記電子データは、前記撮像装置の位置情報を含み、
前記被写体解析処理は、前記被写体属性として、前記位置情報から撮影場所を解析し、
前記題名付加処理は、解析した撮影場所を表す語句を前記題名用定型文の所定箇所に挿入することにより写真毎に題名を付加し、
前記電子アルバム作成処理は、解析した撮影場所に応じて予め設定された表紙データの中から電子アルバムの表紙を抽出することを特徴とする請求項9又は10に記載の電子アルバム作成プログラム。
【請求項12】
前記被写体解析処理は、予め設定された時間に同一の撮影場所で撮影された写真の電子データを記録し、その履歴から被写体の物体を解析することを特徴とする請求項9から11のいずれかに記載の電子アルバム作成プログラム。
【請求項13】
請求項1から4のいずれか1項に記載の電子アルバム作成装置として機能するサーバーと、
撮像装置により撮影された写真の電子データを前記サーバーに送信する端末装置とを備えたことを特徴とする電子アルバム作成システム。
【請求項14】
請求項1から4のいずれか1項に記載の電子アルバム作成装置として機能することを特徴とするサーバー。
【請求項15】
請求項1から4のいずれか1項に記載の電子アルバム作成装置として機能することを特徴とする情報処理装置。
【請求項16】
請求項1から4のいずれか1項に記載の電子アルバム作成装置と、
写真を撮影する撮像装置とを備えたことを特徴とする端末装置。
【請求項17】
請求項1から4のいずれか1項に記載の電子アルバム作成装置を備えたことを特徴とする撮像装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2010−218227(P2010−218227A)
【公開日】平成22年9月30日(2010.9.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−64458(P2009−64458)
【出願日】平成21年3月17日(2009.3.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.QRコード
【出願人】(000232140)NECフィールディング株式会社 (373)
【Fターム(参考)】