説明

電子ユニット収納ボックスの外気導入構造

【課題】 エンジンルーム内における組付け作業性を向上させ、電子ユニット収納ボックス内に収納された電子ユニットを効率よく冷却することができる電子ユニット収納ボックス収納ボックスの外気導入構造を提供する。
【解決手段】 内部に電子ユニット5が収納され、エンジンルーム1内に搭載される電子ユニット収納ボックス3の外壁に外気をその収納ボックス3内に導入する外気導入口部7が突設され、外気をその導入口部7から前記収納ボックス3内に導入して電子ユニット5を冷却するようにした電子ユニット収納ボックス3の外気導入構造において、前記エンジンルーム1と車室9とを仕切る隔壁11に形成された貫通穴13にグロメット15が設けられ、外気導入口部7がグロメット15に挿着され、車室9内の外気を外気導入口部7から前記収納ボックス3内に導入そて電子ユニット5を冷却するように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は車両に搭載される電子ユニット収納ボックスの外気導入構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両のエンジンルームには、エンジン等を制御する電子ユニット(ECU)が収納されたエレクトロボックス(Eボックス)と称する電子ユニット収納ボックスが搭載されている。電子ユニットは回路基板に導体回路パターンを印刷等して設け、電気、電子部品を実装して電子制御回路を形成することにより構成されている。電子ユニットは電子制御回路の発熱により許容温度以上に上昇すると動作が不安定になるので、その温度上昇を防止するために、エンジンルーム外の空気(以下外気と称する)を該収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにしている。
【0003】
電子ユニット収納ボックス内に外気を導入するための外気導入構造は、電子ユニット収納ボックスの外壁に外気を該ボックス内に導入する外気導入口部が突設され、これに可撓性ダクトの基端部が接続され、該ダクトがエンジンルーム下部まで引き回され、その先端部がエンジンルームの底壁に形成された外気導入穴と連通状態に接続され、又は、外気導入穴内を貫通して外部に突出されるように構成され、外気を可撓性ダクトを介して外気導入口部から電子ユニット収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにしている(特許文献1、2参照)。
【0004】
【特許文献1】特開2002−198671号公報
【特許文献2】特開2003−163478号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来の電子ユニット収納ボックスの外気導入構造によると、狭いエンジンルーム内に可撓性ダクトを引き回すことが容易でなく、外気導入構造の組付け作業性が悪くなる問題がある。また、可撓性ダクトの流体摩擦抵抗により、該ボックス内に導入される外気の導入量が減少して、電子ユニットを効率よく冷却することができないという問題がある。更に、夏場(暑い季節)の特に昼間は外気の温度が30数度以上に上昇して、外気が熱風になることが多く、電子ユニットを所望温度以下に冷却することが困難になることがある。
【0006】
本発明の目的は、上記の課題を解決し、エンジンルーム内における組付け作業性を向上させ、電子ユニット収納ボックス内に収納された電子ユニットを効率よく冷却することができ、更に夏場でも電子ユニットを冷却することが容易な電子ユニット収納ボックス収納ボックスの外気導入構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載された発明は、内部に電子ユニットが収納され、エンジンルーム内に搭載される電子ユニット収納ボックスの外壁に外気をその収納ボックス内に導入する外気導入口部が突設され、外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにした電子ユニット収納ボックスの外気導入構造において、前記エンジンルームと車室とを仕切る隔壁に形成された貫通穴に外気導入口部と隔壁間をシールするグロメットが設けられ、外気導入口部がグロメットに挿着され、車室内の外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】
本発明の請求項2に記載された発明は、内部に電子ユニットが収納され、エンジンルーム内に搭載される電子ユニット収納ボックスの外壁に外気をその収納ボックス内に導入する外気導入口部が突設され、外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにした電子ユニット収納ボックスの外気導入構造において、前記エンジンルームと車室とを仕切る隔壁に形成された貫通穴に待ち受けスリーブが挿着され、前記外気導入口部の外周に外気導入口部と隔壁間をシールするグロメットが設けられ、外気導入口部が待ち受けスリーブに挿着され、車室内の外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにしたことを特徴とするものである。
【0009】
本発明の請求項3に記載された発明は、請求項2記載の電子ユニット収納ボックスの外気導入構造において、前記待ち受けスリーブが隔壁の貫通穴に該スリーブの長手方向の移動が拘束されるように挿着され、前記収納ボックスの外気導入口部に待ち受けスリーブに係止される係止突起が形成され、外気導入口部が係止突起とグロメットにより、待ち受けスリーブに該導入口部の長手方向の移動が拘束されるように挿着されることを特徴とするものである。
【0010】
本発明の請求項4に記載された発明は、請求項2又は3記載の電子ユニット収納ボックスの外気導入構造において、前記隔壁と待ち受けスリーブ及びグロメットとの間にサイレンサが介在されていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の請求項1に記載された外気導入構造によると、電子ユニット収納ボックスの外気導入口部が隔壁の貫通穴に設けられたグロメットにじかに挿着されるので、狭いエンジンルーム内に可撓性ダクトを引き回す必要がなくなり、外気導入構造の組付け作業性を向上させることができる。また、可撓性ダクトが不要になり、車室と電子ユニット収納ボックス間の距離が短くなるので、外気の流体摩擦抵抗が小さくなって、外気が前記収納ボックス内に円滑に導入され、電子ユニットを効率よく冷却することができる。更に、夏場は車室内が空調されて一定温度に冷房されることが多いので、車室内の冷房された外気を前記収納ボックス内に導入することが可能になる。従って、夏場でも電子ユニットを容易に冷却することができる。
【0012】
本発明の請求項2に記載された外気導入構造によると、電子ユニット収納ボックスの外気導入口部が隔壁に形成された貫通穴に挿着された待ち受けスリーブにじかに挿着されるので、請求項1記載のものと同様に、外気導入構造の組付け作業性を向上させ、電子ユニット5を効率よく冷却することができ、更に、夏場でも電子ユニット5を容易に冷却することができる。また、前記グロメットが隔壁の貫通穴ではなく、前記収納ボックスの外気導入口部の外周に設けられている。従って、外気導入構造を組付ける際、従来のようなグロメットに外気導入口部を過大な挿入力で押し込んで挿着する必要がなく、前記待ち受けスリーブに外気導入口部を軽い挿入力で挿着することが可能になって、外気導入構造の組付け作業性を更に向上させることができる。更に、前記外気導入構造の組み付け後、振動等で前記収納ボックスの位置がずれても、外気導入口部と隔壁間のシール性の低下が少ないので、止水性を確実に向上させることができる。
【0013】
本発明の請求項3に記載された外気導入構造によると、前記収納ボックスの外気導入口部に待ち受けスリーブに係止される係止突起が形成されているので、その係止突起が待ち受けスリーブに係止されたとき、作業者が係止音等で外気導入口部が待ち受けスリーブに挿着されるまでのストローク完了時点を容易に認識することができる。従って、外気導入口部の半挿着状態等の挿着不良が減少し、外気導入構造の組付け作業性が向上するほか、車室内の外気を前記収納ボックス内に確実に導入することができ、電子ユニットの温度上昇を精度よく防止することができる。
【0014】
本発明の請求項4に記載された外気導入構造によると、前記隔壁と待ち受けスリーブ及びグロメットとの間にサイレンサが介在されているので、エンジンルームから生じる騒音、振動がサイレンサで吸収され、グロメット、外気導入口部及び待ち受けスリーブを通して車室内に伝わるのが抑制されて、遮音性を高めることができる。また、サイレンサの緩衝作用によりグロメットの止水性をより高めることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
次に、本発明を実施するための最良の形態を図面により詳細に説明する。図1は本発明に係る電子ユニット収納ボックスの外気導入構造の第1実施形態を示すもので、(a)は外気導入構造を組み付ける前の状態の分解断面図、(b)は組み付けた状態の断面図である。
【0016】
自動車その他の車両のエンジンルーム1内には、図1(a)(b)に示すように、エンジン等を制御する電子ユニット(ECU)5が収納されたエレクトロボックス(Eボックス)と称する電子ユニット収納ボックス3が搭載され、電子ユニット5の温度上昇を防止するために、外気をその該収納ボックス3内に導入して電子ユニット5を冷却するようにしている。
【0017】
本実施形態における前記収納ボックス3内に外気を導入する外気導入構造は、電子ユニット収納ボックス3の外壁に外気をその収納ボックス3内に導入する、例えば、円筒状の外気導入口部7が突設され、エンジンルーム1と車室9とを仕切る隔壁11、例えば、ダッシュパネルに形成された円形状の貫通穴13に、外気導入口部7と隔壁11間を液密にシールするグロメット15が設けられ、外気導入口部7がグロメット15に挿着されることにより構成される。そして、車室9内の外気を外気導入口部7から前記収納ボックス3内に導入して電子ユニット5を冷却し、前記収納ボックス3に外気導入口部7とは別の個所に設けられた外気排出口部(図示せず)から、該ボックス3外に排気させるようにしている。
【0018】
グロメット15は弾性変形可能な、例えば、円環状のゴム、プラスチック製環状体からなり、内側には前記外気導入口部7が挿着される円形状の外気導入穴15aが形成され、外周面のほぼ中央には隔壁11の貫通穴13が嵌合する環状溝15bが同心状に形成されている。
【0019】
第1実施形態の外気導入構造によると、電子ユニット収納ボックス3の外気導入口部7が隔壁11の貫通穴13に設けられたグロメット15にじかに挿着されるので、狭いエンジンルーム1内に可撓性ダクトを引き回す必要がなくなり、外気導入構造の組付け作業性を向上させることができる。また、可撓性ダクトが不要になり、車室9と電子ユニット収納ボックス3間の距離が短くなるので、外気の流体摩擦抵抗(圧力損失)が小さくなって、外気が前記収納ボックス3内に円滑に導入され、電子ユニット5を効率よく冷却することができる。更に、夏場は車室9内が空調されて一定温度に冷房されることが多いので、車室9内の冷房された外気を前記収納ボックス3内に導入することが可能になる。従って、夏場でも電子ユニット5を容易に冷却することができる。なお、電子ユニット収納ボックス3内に電動ファン(図示せず)を設け、前記収納ボックス3内に外気を積極的に導入し、循環し、又は排気するようにすると、外気と電子ユニット5間の熱交換がより促進され、電子ユニット5をより一層効率よく冷却することができる。
【0020】
図2は本発明の第2実施形態において、外気導入構造を組み付ける前の状態を示す分解断面図、図3は同外気導入構造を組み付けた状態を示す拡大断面図である。本実施形態の外気導入構造は、図2、3に示すように、前記隔壁11の貫通穴13に待ち受けスリーブ17が挿着され、前記収納ボックス3の外気導入口部7の外周に外気導入口部7と隔壁11間を液密にシールするグロメット19が設けられ、外気導入口部7が待ち受けスリーブ17に挿着されることにより構成され、車室9内の外気を外気導入口部7から前記収納ボックス3内に導入して電子ユニット5を冷却するようにしている。
【0021】
待ち受けスリーブ17は、円筒状のインナーホルダ21と、縦断面横U型の円筒状のアウターホルダ23と、インナーホルダ21及びアウターホルダ23をこれらホルダ21、23の前部側で内外同軸状に連結する環状の連結片25とからなり、例えば、硬質プラスチックを成形加工して形成される。インナーホルダ21の内側には前記外気導入口部7が挿着される円形状の外気導入穴21aが形成される。また、インナーホルダ21の前部には前記隔壁11のエンジンルーム1側の側面に係止される環状の係止突起(係止爪)21bが形成される。なお、係止突起21bは周方向に間隔をおいて断続的に複数形成されるようにしてもよい。更に、インナーホルダ21の外周面における係止突起21bとアウターホルダ23の前部との間には、隔壁11の貫通穴13が嵌合し、且つ、隔壁11が介装される凹溝21cが円周方向に連続して環状に形成される。これにより、待ち受けスリーブ17が隔壁11の貫通穴13に該スリーブ17の長手方向の移動が拘束されるように挿着される。
【0022】
グロメット19はグロメット15と同様に弾性変形可能な、例えば、円環状のゴム、プラスチック製環状体からなり、内側には外気導入口部7の基部側の外周面と嵌合する貫通穴19aと、その貫通穴19aの内周面に半径方向外側に延びる環状のスリット19bが形成される。また、隔壁11と対向する側面には隔壁11のエンジンルーム1側の側面に押し付けられて外気導入口部7と隔壁11間を液密にシールする環状の舌片19cが突出して形成される。グロメット19は、そのスリット19bに外気導入口部7の基部側の外周面に突設された環状のリブ7aが挿入されて係合することにより、外気導入口部7に挿入等により設けられ、グロメット19と外気導入口部7間が液密にシールされる。
【0023】
前記収納ボックス3の外気導入口部7の先端(自由端)には、待ち受けスリーブ17のインナーホルダ21の後部に係止される環状の係止突起7bが形成され、外気導入口部7が係止突起7bとグロメット19により、待ち受けスリーブ17のインナーホルダ21に該導入口部7の長手方向の移動が拘束されるように挿着される。なお、係止突起7bは周方向に間隔をおいて断続的に複数形成されるようにしてもよい。また、係止突起7bは外気導入口部7の先端ではなく、外気導入口部7の中間における外周面に形成されるようにしてもよい。この場合には、係止突起7bと対応する待ち受けスリーブ17のインナーホルダ21の内面に、係止突起7bと係合する係止凹溝(図示せず)が形成される。その他の構成は第1実施形態の外気導入構造と同一なので説明を省略する。
【0024】
第2実施形態の外気導入構造を組み付ける場合には、電子ユニット収納ボックス3の外気導入口部7にグロメット19を設けると共に、隔壁11の貫通穴13に待ち受けスリーブ17を挿着し、外気導入口部7を待ち受けスリーブ17に押し当てて挿着することにより、組み付けを完了する。
【0025】
第2実施形態の外気導入構造によると、電子ユニット収納ボックス3の外気導入口部7が隔壁11に形成された貫通穴13に挿着された待ち受けスリーブ17にじかに挿着されるので、第1実施形態のものと同様に、外気導入構造の組付け作業性を向上させ、電子ユニット5を効率よく冷却することができ、更に、夏場でも電子ユニット5を容易に冷却することができる。また、前記グロメット19が隔壁11の貫通穴13ではなく、前記収納ボックス3の外気導入口部7の外周に設けられている。従って、外気導入構造を組付ける際、従来のようなグロメットに外気導入口部7を過大な挿入力で押し込んで挿着する必要がなく、前記待ち受けスリーブ17に外気導入口部7を軽い挿入力で挿着することが可能になって、外気導入構造の組付け作業性を更に向上させることができる。更に、前記外気導入構造の組み付け後、振動等で前記収納ボックス3の位置がずれても、外気導入口部7と隔壁11間のシール性の低下が少ないので、止水性を確実に向上させることができる。
【0026】
また、本実施形態のように前記収納ボックス3の外気導入口部7に待ち受けスリーブ17に係止される係止突起7bが形成されていると、その係止突起7bが待ち受けスリーブ17に係止されたとき、作業者が係止音等で外気導入口部7が待ち受けスリーブ17に挿着されるまでのストローク完了時点を容易に認識することができる。従って、外気導入口部7の半挿着状態等の挿着不良が減少し、外気導入構造の組付け作業性が向上するほか、車室9内の外気を前記収納ボックス3内に確実に導入することができ、電子ユニット5の温度上昇を精度よく防止することができる。
【0027】
図4は本発明の第3実施形態において、外気導入構造を組み付ける前の状態を示す分解断面図、図5は同外気導入構造を組み付けた状態を示す拡大断面図である。本実施形態の外気導入構造は、図4、5に示すように、前記隔壁11の貫通穴13付近の側部と待ち受けスリーブ27及びグロメット29との間にサイレンサ31、33が介在される構成になっている。待ち受けスリーブ27は、前記待ち受けスリーブ17のアウターホルダ23の後部の外周面にサイレンサ33の側部を押える鍔部23aと、鍔部23aの前部外周縁にサイレンサ33に係着される係止タブ23bが突設されてなるものである。また、グロメット29は、前記グロメット19の外周面にサイレンサ31の側部に押し付けられて、外気導入口部7と隔壁11間をシールする舌片19dが突出して形成されてなるものである。更にサイレンサ31、33はウレタンフォーム等の樹脂発泡体やフェルト等の吸音材を用いて形成される。その他の構成は第2実施形態のものと同一なので説明を省略する。
【0028】
第3実施形態の外気導入構造によると、前記隔壁11と待ち受けスリーブ27及びグロメット29との間にサイレンサ31、33が介在されているので、エンジンルーム1から生じる騒音、振動がサイレンサ31、33で吸収され、グロメット29、外気導入口部7及び待ち受けスリーブ27を通して車室9内に伝わるのが抑制されて、遮音性を高めることができる。また、サイレンサ31、33の緩衝作用によりグロメット29の止水性をより高めることができる。
【0029】
なお、前記第1乃至第3実施形態のものは、外気を電子ユニット収納ボックス3内に導入する外気導入口部7と外気を前記収納ボックス3外に排気させる外気排出口部が別の個所に設けられているが、外気導入口部7を内外二重筒型(図示せず)に形成し、外気を外気導入口部7の例えば内筒内から前記収納ボックス3内に導入し、外筒と内筒間の環状隙間から該ボックス3外に排気するようにしてもよい。外気導入口部7をこのような構成にすると、前記収納ボックス3の外気導入構造がより簡単、小型化され、エンジンルーム1内への搭載が容易になるので好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0030】
【図1】本発明に係る電子ユニット収納ボックスの外気導入構造の第1実施形態を示すもので、(a)は外気導入構造を組み付ける前の状態の分解断面図、(b)は組み付けた状態の断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態において、外気導入構造を組み付ける前の状態を示す分解断面図である。
【図3】図2の外気導入構造を組み付けた状態を示す拡大断面図である。
【図4】本発明の第2実施形態において、外気導入構造を組み付ける前の状態を示す分解断面図である。
【図5】図4の外気導入構造を組み付けた状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
【0031】
1 エンジンルーム
3 電子ユニット収納ボックス
5 電子ユニット
7 外気導入口部
7a リブ
7b 係止突起
9 車室
11 隔壁
13 貫通穴
15 グロメット
15a 外気導入穴
15b 環状溝
17 待ち受けスリーブ
19 グロメット
19a 貫通穴
19b スリット
19c 舌片
19d 舌片
21 インナーホルダ
21a 外気導入穴
21b 係止突起
21c 凹溝
23 アウターホルダ
23a 鍔部
23b 係止タブ
25 連結片
27 待ち受けスリーブ
29 グロメット
31 サイレンサ
33 サイレンサ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に電子ユニットが収納され、エンジンルーム内に搭載される電子ユニット収納ボックスの外壁に外気をその収納ボックス内に導入する外気導入口部が突設され、外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにした電子ユニット収納ボックスの外気導入構造において、前記エンジンルームと車室とを仕切る隔壁に形成された貫通穴に外気導入口部と隔壁間をシールするグロメットが設けられ、外気導入口部がグロメットに挿着され、車室内の外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにしたことを特徴とする電子ユニット収納ボックスの外気導入構造。
【請求項2】
内部に電子ユニットが収納され、エンジンルーム内に搭載される電子ユニット収納ボックスの外壁に外気をその収納ボックス内に導入する外気導入口部が突設され、外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにした電子ユニット収納ボックスの外気導入構造において、前記エンジンルームと車室とを仕切る隔壁に形成された貫通穴に待ち受けスリーブが挿着され、前記外気導入口部の外周に外気導入口部と隔壁間をシールするグロメットが設けられ、外気導入口部が待ち受けスリーブに挿着され、車室内の外気を外気導入口部から前記収納ボックス内に導入して電子ユニットを冷却するようにしたことを特徴とする電子ユニット収納ボックスの外気導入構造。
【請求項3】
前記待ち受けスリーブが隔壁の貫通穴に該スリーブの長手方向の移動が拘束されるように挿着され、前記収納ボックスの外気導入口部に待ち受けスリーブに係止される係止突起が形成され、外気導入口部が係止突起とグロメットにより、待ち受けスリーブに該導入口部の長手方向の移動が拘束されるように挿着されることを特徴とする請求項2記載の電子ユニット収納ボックスの外気導入構造。
【請求項4】
前記隔壁と待ち受けスリーブ及びグロメットとの間にサイレンサが介在されていることを特徴とする請求項2又は3記載の電子ユニット収納ボックスの外気導入構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−1413(P2006−1413A)
【公開日】平成18年1月5日(2006.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−179939(P2004−179939)
【出願日】平成16年6月17日(2004.6.17)
【出願人】(000005290)古河電気工業株式会社 (4,457)
【Fターム(参考)】