説明

電子写真印刷装置を用いて被印刷物上に隣接する印刷画像を形成するための方法および装置

本願発明は、電子写真印刷装置を用いて被印刷物上に隣接する印刷画像を形成する方法に関する。本方法においては、トナー画像(TB)についてのトナーでもって印刷ユニット(DE1)によって現像された電荷画像が、印刷ユニットの通過後、且つ後続の印刷ユニットへの到達前に、光伝導体(1)と共に第1の再帯電ユニット(12,16)によって、光伝導体(1)の初期電位(Ua)の絶対値と少なくとも同じ絶対値である再帯電電位(Uh)に帯電され、第1の再帯電ユニット(12,16)による再帯電の際に、トナー画像(TB)の下にある光伝導体の領域は再帯電されない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
トナージャンプ(Toner-Jump)方式による電子写真印刷またはコピー装置での、電荷画像担体、例えば光伝導体ドラム上に形成された、印刷すべき画像の電荷画像ないし潜像の現像が公知である(例えばResearch Disclosure 331080; US 4 868 600を参照されたい)。この方式では、現像ドラム(ジャンプドラム)と電荷画像担体との間の中間空間(以下では現像領域と称する)において、交流電圧または直流電圧が印加されることによって、トナー粒子から成るトナークラウドが形成され、このトナークラウドからトナー粒子が電荷画像に応じて電荷画像担体に移動し、したがって電荷画像担体を着色する。多色印刷では、電荷画像が異なる色のトナー粒子を用いて連続して着色されることが必要とされる。このために、電荷画像担体に沿って相応の数の現像ステーションを配置することができる(US 5 828 933;GB 2 343 144 Aを参照されたい)。この場合には、トナージャンプ方式にしたがい現像領域内にトナークラウドが形成される際に、トナー粒子が電荷画像担体にも生じ、先行の現像ステーションによって先行して形成された別の色のトナー層が少なくとも部分的に再び剥がれる危険が存在する。これによって先行して印刷されたカラー画像の品質が劣化し、またこの現像ステーションの現像混合液が汚染される。
【0002】
本発明が基礎とする課題は、電荷画像担体上に既に存在するトナー画像に、例えば連続的な印刷の際に影響が及ぼされず、且つ、後続の現像ステーションが汚染されない方法を提供することである。
【0003】
この課題は、請求項1および請求項23の特徴部分に記載された構成によって解決される。
【0004】
初期電位に事前に帯電されている回転する光伝導体に沿って、同一の側に印刷ユニットが配置されており、印刷ユニットがそれぞれ1つの符号発生器と、摩擦ジャンプ(Tribo-Jump)方式に従い動作する1つの現像ステーションとを有し、この現像ステーションによって印刷画像の電荷画像が光伝導体にそれぞれ形成され、この電荷画像が現像ステーション内に配置されており、且つプリ電圧(バイアス電圧)が印加されているジャンプドラムによって帯電されたトナーでもって着色されトナー画像になる場合、第1の印刷ユニットによって形成されたトナー画像は後続の印刷ユニットにおいて、第1のトナー画像のトナーが後続の印刷ユニットのトナーによってはがされ、後続の印刷ユニットの現像ステーションに到達することによって損傷する危険が存在する。
【0005】
以下では、この問題を解決手段を説明するために、連続的に配置されている2つの印刷ユニットを備えた印刷装置を例に挙げる。この印刷装置においては、第1の印刷ユニットが第1の印刷画像の第1のトナー画像に印刷される電荷画像を形成し、後続の第2の印刷ユニットが第2の印刷画像の第2のトナー画像に現像される第2の電荷画像を形成する。しかしながらこれによって、解決手段は2つの印刷ユニットを備えた印刷装置に制限されるものではなく、この解決手段を2つより多くの印刷ユニットを備えた印刷装置にも適用することができる。
【0006】
第1のトナー画像から後続の印刷ユニットの現像ステーションにトナーが移動する危険を、第1の印刷ユニットによってトナーでもって現像された(第1のトナー画像の)電荷画像がこの第1の印刷ユニットを離れた後に、且つ、後続の第2の印刷ユニットに到達する前に、光伝導体と共に再帯電ユニットによって、第1のトナー画像のトナーが第2の印刷ユニットの現像ステーションへの移動を阻止する再帯電電位へと再帯電されることによって低減することができる。これによって、第1のトナー画像のトナーが後続の印刷ユニットの現像ステーションへは到達しないことが達成される。
【0007】
本発明の発展形態は従属請求項に記載されている。
【0008】
本発明の第1の実施形態においては、再帯電電位が光伝導体の初期電位に対応する。
【0009】
再帯電電位の絶対値が光伝導体の初期電位よりも高く選定される場合には更なる改善を達成することができる。
【0010】
第1のトナー画像を有する光伝導体が再帯電の前に中間露光ユニットによって再び放電され、続いて再帯電ユニットによってその絶対値は初期電位よりも大きい再帯電電位へと帯電される場合には、光伝導体における第1のトナーの定着が著しく高められ、このトナーが後続の印刷ユニットの現像ステーションへと移動することは十分に阻止される。
【0011】
この効果は、第1の中間露光ユニットによって光伝導体が飽和状態まで放電され、再帯電後にトナー画像の電位の絶対値が光伝導体の再帯電電位よりも大きくなる場合にはさらに高まる。
【0012】
後続の印刷ユニットによる第2の電荷画像の現像を、再帯電の後に後続の印刷ユニットに到達する前に第2の中間露光ユニットによって光伝導体がこの光伝導体の初期電位に対応する電位にまで放電されることによって改善することができる。
【0013】
このことを、光伝導体の電位が第2の中間露光の後に電荷センサによって測定され、中間露光が測定信号によって制御される場合には所期のように達成することができる。
【0014】
後続の印刷ユニットの符号発生器は、この符号発生器が光伝導体において第2の電荷画像が生じるべき領域を電荷画像の形成にとって最適な電位にすることによって最適な結果が得られる。この電位は例えば初期電位でよい。
【0015】
この目標は第1の方法において、後続の第2の印刷ユニットの符号発生器の再帯電ユニットによる光伝導体の再帯電後に、第1の印刷画像および第2の印刷画像が形成されるべき領域において、第1のトナー画像の外側の画像領域が第1の電荷画像の反転画像でもって露光され、さらにこの画像領域において第2の印刷画像の電荷画像が光伝導体上に形成される場合に達成することができる。第2の印刷ユニットの符号発生器によって、第2の電荷画像の縁部領域においてのみ、第1の電荷画像の反転画像による露光が行われる場合には殊に有利である。第1の電荷画像の反転画像による光伝導体の露光を、符号発生器の後段に配置されている電荷センサを用いて制御して調整することができる。
【0016】
反転露光の際に、先行して形成されたトナー画像の周囲の領域が露光されない場合には有利である。符号発生器としてLED符号発生器が使用される場合には、反転露光が画素毎の露光として実施し、先行して形成されたトナー画像の周囲の領域を調整可能に画素毎の露光から除外することができる。
【0017】
例えば、先行して形成されたトナー画像の周囲の画素毎の露光の除外は1PEL分である。
【0018】
この目標は第2の方法において、符号発生器としてLED符号発生器が使用され、この符号発生器を用いることにより調整可能に第2の電荷画像の縁部領域が、画素毎の露光(縁部PEL露光)によって、第2の電荷画像の現像のための最適な電荷電位、例えば初期電位に再帯電される場合に達成することができる。この解決手段においては、縁部領域の幅を符号発生器を用いる画素毎の露光によって調整することができる。さらに、縁部領域における再帯電の強度を、符号発生器のLEDの露光の強度を調整することによって規定することができる。第2の電荷画像の形成は第1のトナー画像に依存せず、また細かい符号とパターンを有する印刷画像をより良好に形成することができる。
【0019】
先行して形成された印刷画像のトナー画像の一部が後続の印刷画像の縁部領域に入り込むように並んで配置されている、隣接して配置されている複数の印刷画像においては、符号発生器が先行して形成されたトナー画像の部分を露光しないように符号発生器による露光が行われる。
【0020】
図面に示した実施例に基づき本発明を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】電子写真印刷装置を示す。
【図2】原則的に、本発明を使用せずに2つの印刷ユニットによって2つの連続する印刷画像を形成する際の光伝導体における電位が時間にわたりプロットされているパルスグラフを示す。
【図3】2つの印刷ユニットによる2つの印刷画像の形成の間に光伝導体が再帯電された場合の光伝導体における電位を表した、図2に対応するパルスグラフを示す。
【図4】光伝導体が再帯電の際に過帯電される場合の光伝導体における電位を表した、図2に対応するパルスグラフを示す。
【図5】再帯電の前に光伝導体がさらに露光された場合の光伝導体における電位を表した、図2に対応するパルスグラフを示す。
【図6】再帯電の後に光伝導体がさらに中間露光された場合の光伝導体における電位を表した、図2に対応するパルスグラフを示す。
【図7】第2の印刷ユニットの符号発生器が電荷センサによって制御される場合の光伝導体における電位を表した、図2に対応するパルスグラフを示す。
【図8】第1の電荷画像でもって反転露光された後の第1の印刷画像を示す。
【図9】図8による反転露光の際の第1の方法を示す。
【図10】第1の方法の有利な改善形態を示す。
【図11】縁部領域においてのみ第2の印刷画像が反転露光される場合の第1の印刷画像および第2の印刷画像を示す。
【図12】図11の実施形態を実現するための第2の方法を示す。
【図13】第2の方法の改善形態を示す。
【図14】2つより多くのトナー画像が本発明により連続して光導体上に形成される場合の光伝導体における電位を表した、図2に対応するパルスグラフを示す。
【図15】第2の印刷ユニットの符合発生器を制御するための制御回路を示す。
【0022】
図1には、電子写真印刷装置の基本構造が示されている。この実施例において、図1においては光伝導体ベルトである光伝導体1の周りには2つの印刷ユニットDE1およびDE2が配置されており、これらの印刷ユニットDE1およびDE2を用いて、トナーによって着色された電荷画像を光伝導体1上に形成することができ、それらの電荷画像は相互に並んで配置されている。光伝導体1は矢印2の方向へと移動される。光伝導体1は印刷ユニットDE1に到達する前に、クリーニングユニットREによってクリーニングされる。このクリーニングユニットREは、トナー画像が被印刷物ATに転写される転写ステーションUSの後方に位置する。
【0023】
各印刷ユニットDE1,DE2は符号発生器4,7および現像ステーション5,8を有する。符号発生器4,7として例えばLED符号発生器を使用することができ、この符号発生器は光伝導体1を印刷すべき画像に応じて露光により放電させ、それにより現像ステーションにおいて現像される印刷画像の電荷画像を形成する。現像ステーション5,8として、摩擦ジャンプ(Tribo-Jump)方式に従い動作する現像ステーション5,8を使用することができる。この動作方式は既知であるが、以下において再度説明する:
担体とトナーとから成る現像混合液から、磁気ドラムによる混合後に現像液が現像ドラムとしてのジャンプドラム6,9に供給され、このジャンプドラム6,9は磁気ドラムから帯電されたトナーを受け取る。トナーはジャンプドラム6,9と光伝導体1との間に形成される現像液ギャップに供給され、そこにおいてトナークラウドが生じ、このトナークラウドからは電荷画像を着色するためにトナーが光伝導体1に達する。トナークラウドから光伝導体1へのトナーの移行を支援するために、ジャンプドラム6,9には、このジャンプドラム6,9と光伝導体1上の電荷画像との間に電界を生じさせる予圧、すなわちバイアス電圧が印加されており、この電圧に基づき荷電されたトナーが電荷画像に向かって移動される。
【0024】
動作時(図2を参照されたい)には、光伝導体1が先ず帯電ユニット3によって初期電位Uに帯電される。続いて光伝導体1は第1の印刷ユニットDE1へと移動する。第1の印刷ユニットDE1においては帯電された光伝導体1が、この第1の印刷ユニットDE1によって印刷されるべき画像(第1の印刷画像)に応じて符号発生器4によって露光され、それにより印刷すべき第1の印刷画像の第1の電荷画像LB1が光伝導体1上に形成される。この電荷画像LB1は印刷ユニットDE1の第1の現像ステーション5においてトナーにより着色されてトナー画像TB1となる。符号発生器4と現像ステーション5との間に電荷センサ10を設けることができ、この電荷センサ10によって光伝導体1上の電荷が測定され、それに依存して符号発生器4による露光および帯電ユニット3による帯電が制御される。
【0025】
第2の印刷ユニットDE2においては光伝導体1が第2の符号発生器7によって、印刷すべき第2の印刷画像に応じて露光され、光伝導体1が相応に放電される。第2の印刷ユニットDE2によって形成される電荷画像LB2は第1のトナー画像TB1の近傍に位置する。第2の電荷画像LB2は第2の現像ステーション8によって現像されて第2のトナー画像TBになる。
【0026】
印刷ユニットDE1およびDE2によって光伝導体1上に形成された2つのトナー画像TB1,TB2は転写ステーションUSにおいて公知のやり方で被印刷物、例えば紙に転写され、続けて公知のやり方で定着される。
【0027】
印刷画像の品質を改善するために、光伝導体1に沿って別の機能ユニットを配置することができる。印刷ユニットDE1とDE2との間には、印刷ユニットDE1の後方において光伝導体1を再び帯電させるために再帯電ユニット12を設けることができる。さらには、光伝導体1を放電させるために、第1の印刷ユニットDE1とDE2との間に中間露光ユニット13を設けることができる。この中間露光ユニット13を再帯電ユニット12の手前に配置することができる。また、第2の印刷ユニットDE2の符号発生器7と現像ステーション8との間に別の電荷センサ11を設けることができ、この別の電荷センサ11の測定信号によって第2の符号発生器7による露光および再帯電ユニット12による再帯電を制御することができる。最後に、再帯電ユニット12と第2の印刷ユニットDE2との間に、光伝導体1を適用事例に応じてさらに露光できるようにするために、第2の中間露光ユニット14を配置することができる。
【0028】
図2から図14に基づき、印刷装置の機能をさらに説明する。図2から図7および図14は、光伝導体1に沿って種々のユニットが使用して、印刷ユニットDE1およびDE2によって印刷画像を形成する際の光伝導体1における電位の経過がプロットされているパルスグラフを示す。この実施例においては、トナーが負に帯電されており、且つ光伝導体1における電位も同様に負であることを前提とする。しかしながら本願発明を、トナーが正に帯電されており、且つ光伝導体1における電位が正である場合にも使用することができる。図2から図13においては、異なる色の2つの印刷画像がどのようにして連続的に並んで印刷ユニットDE1およびDE2によって形成されるかのみが示されている。図14は、(図1には図示していない)別の印刷ユニットによって、第3の印刷画像が光伝導体1上に形成される場合を示す。図2から図7、図14において、パルスグラフの上方には、記載の事項について光伝導体1に影響を及ぼす印刷装置の複数の機能ユニットが示唆されている。
【0029】
図2は、本発明を使用せずに2つの印刷ユニットDE1およびDE2によって光伝導体1上に、2つの印刷画像のトナー画像TBが連続的に並んで形成される場合の出発状況を示す。図2には、本発明を用いない動作時に生じる問題が示されている。帯電ユニット3によって光伝導体1は先ず初期電位Ua、例えば約500Vに帯電される。続いて、光伝導体1は符号発生器4によって印刷すべき画像に応じて、例えば約−40Vの放電電位Uelにまで放電される。この際に形成される電荷画像LB1が次のステップで現像ステーション5において第1の色のトナーT1により着色される。この過程は、ジャンプドラム6におけるバイアス電圧が例えば約−300Vであることによって支援され、またそれによって負に帯電されたトナーT1の電荷画像LB1への移動が支援される。これにより、2つのトナー粒子T1によってシンボリックに表されている第1のトナー画像TB1が生じる。トナー画像TB1は放電電位Uelよりも負の電位Utlを有する。光伝導体1は印刷ユニットDE2に向かってさらに移動される。印刷ユニットDE2においては、トナー画像TB1の近傍に位置する光伝導体1が符号発生器7によって印刷すべき画像に応じて露光され、これによって再び放電電位Uelにまで放電され、電荷画像LB2が生じる。続いて、電荷画像LB2が現像ステーション8において別の色のトナーT2によって着色されてトナー画像TB2になる。
【0030】
図2に応じてトナー画像TBの形成が実施される場合には幾つかの問題が発生する。すなわち、
−トナー画像TB1は現像ステーション8も通過するので、現像ステーション8では現像液ギャップに存在するトナーT2から成るトナークラウドによってトナー画像TB1からトナーT1が溶け出し、溶け出したトナーT1が現像ステーション8に達し、現像混合液を汚染する。
【0031】
−トナー画像TB1からトナーT1が溶け出ることによって、トナー画像TB1が劣化する、もしくは完全に破壊される。
【0032】
−さらには、第1のトナー画像TB1、したがって第1の印刷画像では強調された背景が形成され、これは光伝導体1の再帯電されない領域においても生じる。このことは図2および後続の図面において、トナー画像TB1においてはトナーT1が欠如しており、トナーTB2においてトナーT1が示されていることによって示唆されている。
【0033】
図2による方式の欠点は、印刷画像の所望の品質に応じて使用される、本発明による種々の措置でもって回避される。それらの措置を以下において説明する。
【0034】
第1の措置を図3に基づき説明する。この措置では、第1のトナー画像TB1の形成後に、光伝導体1がこのトナー画像TB1と共に再帯電ユニット12によって、例えば初期電位Uaに対応する再帯電電位Uhlにまでもう一度帯電され、トナー画像TB1の電位も相応にUt2にまで高められる。したがってトナー画像TB1の電位は、ジャンプドラム9のバイアス電圧に比べて負である。トナー画像TB1の比較的高い負のトナー電位によって、一方では光伝導体1への付着力が高まり、他方ではトナーT1がトナーT2をはじく力が大きくなる。その結果、トナー画像TB1からは現像ステーション8に溶け出すトナーT1は少なくなる。
【0035】
図4に応じて、再帯電ユニット12によって光伝導体1が再帯電電位Uh2に帯電され、また第1のトナー画像TB1が初期電位Uaよりも負である電位Ut3に帯電されている(トナー画像TB1の過帯電)場合にはさらなる改善が達成される。
【0036】
これによって、トナー画像T1の負の帯電が達成され、光伝導体1への付着力が高まる。さらに、第2の現像ステーション8における第1のトナー画像TB1と第2のトナー画像TB2との比較的大きい電位差(比較的大きい反発作用)が達成され、したがって第1のトナー画像TB1のトナーT1の再帯電が阻止される。再帯電ユニット12によって光伝導体1を例えば約−870VのUh2に帯電することができる。
【0037】
図4による解決手段は、光伝導体1が過帯電され、第2のトナー画像TB2の現像、したがって第2の印刷画像DB2の現像が、殊に繊細な符号を表す場合に劣化するという欠点を有する。これを阻止するために、図5に応じた措置を行うことができる。この図5では、光伝導体1がその再帯電の前に、中間露光ユニット13によって1回目の中間露光に曝され、これにより飽和状態で、例えばUes≒20Vにまでさらに放電される。この場合、トナー画像TB1の電位を例えばUt4≒100Vにまで放電することができる。ここで光伝導体1が再帯電ユニット12によって再び帯電されると、トナー画像TB1が光伝導体1に比べて負に帯電される。例えばUh3≒−750Vであり、Ut5≒−800Vである。したがって光伝導体1の過帯電が低減される。その結果、第1のトナー画像TB1のトナーT1の現像ステーション8への移動は阻止される。
【0038】
図6に応じて、光伝導体1の電位がさらに低減され、第1のトナー画像TB1の電位が変更されない場合に更なる改善が達成される。このこは、光伝導体1が第2の中間露光ユニット14によって2回目の中間露光に曝され、初期電位Uaに対応する再帯電電位Uh4にまで放電されることによって達成することができる。初期電位Uaを再び調整するために、電荷センサ11を介して光伝導体1における電位を測定し、この光伝導体1の電位が初期電位Uaとなるように第2の中間露光ユニット14を制御することができる。これによって、第1のトナー画像TB1のトナーT1が現像ステーション8に移動することは阻止され、第2のトナー画像TB2を現像するための光伝導体1における最適な電荷電位が提供される。第1の電荷画像LB1のトナーT1が第2の露光ユニット14の露光の光波長に対して透過性である場合には、第1のトナー画像TB1のトナーの過帯電も同様に失われるので、そのような場合にはこの解決手段に欠点が存在する。
【0039】
この場合に関する解決手段を図7から見て取ることができる。この図7においては、第2の中間露光が省略される。中間露光ユニット13による中間露光の後に、トナー画像TB1が再帯電ユニット12によって電位Ut6まで再帯電され、この場合、光伝導体1の電位はUh5である。第2の符号発生器7は、この第2の符号発生器7が第2のトナー画像TBを形成するために光伝導体1の電位を再帯電電位Uh6、例えば初期電位Uaにするよう制御される。このために、符号発生器7を種々のやり方で制御し、それによって種々の結果を達成することができる。その際に実施される方法を図8から図13に基づき説明する。実施例として、連続的に2つの印刷画像が形成されるべき画像領域BBを考察する。これに関して、図7によれば、先ず第1の印刷画像のための電荷画像LB1が符号発生器4によって形成され、この電荷画像LB1が現像ステーション5において現像されトナー画像TB1となる。続いて、第2の印刷画像のための電荷画像LB2が符号発生器7によって形成され、この電荷画像LB2が現像ステーション8において現像されトナー画像TB2となる。
【0040】
第1の方法においては、第1のトナー画像TB1の形成後に符号発生器7は、第1の印刷画像および第2の印刷画像が存在すべき画像領域BBにおいて、第1のトナー画像TB1以外の領域を第1の電荷画像LB1の反転画像でもって露光するよう制御される。続いて、図6に示されているように、第2のトナー画像TB2が形成され、このために光伝導体1が約−40Vにまで放電される。この反転露光の原理は図8に示されており、そこでは画像領域BBが第1のトナー画像TB1の周囲に示されており、この画像領域BBでは第1のトナー画像TB1が単色で示されており、この第1のトナー画像TB1の周囲のその他の領域には斜線が付されており、反転電荷画像LB1を用いて露光が行われていることを表す。第1のトナー画像TB1の周囲の領域の露光は第2の符号発生器7によって実施される。破線が付された画像領域BBにおいては再帯電電位Uh6を調整し、第2の符号発生器7によって電荷画像LB2を形成することができる。図9a〜図9cに基づき、この第1の方法をさらに説明する。
【0041】
図9aから図9cは、画像領域BBの原理図を示す。この図においては、画像領域BBが複数の正方形に分割されており、それらの正方形をそれぞれ画素毎に例えばLED符号発生器を用いて露光することができる。LED符号発生器7のLEDによって形成される各画素(ピクセル)は画素毎に光伝導体を放電させ、光伝導体1上にPEL(被印刷要素)を生じさせ、このPELがトナーにより着色され印刷画素(ドット)を形成する。LED符号発生器7のLEDは公知のやり方で、選択的に(正方形で表されている)個々のPELを露光によって形成するよう制御される。図9aから図9cにおいては、トナー画像TB1が4つのPELによって表されている。図9aは、現像ステーション5における現像後の電位特性を示す(図7を参照されたい)。斜線が付された領域における電位はUaであり、トナー画像TB1の領域における電位Ut4はである。画像領域BBは再帯電ユニット12によって電位Uh5(図7を参照されたい)に帯電された後に、符号発生器7によって反転電荷画像LB1でもって露光され、それと同時に電荷画像LB2が形成される(図9bを参照されたい)。これによって、反転露光された領域は電位Uh5から電位Uh6、例えばUaに放電されるが、トナー画像TB1は影響を受けない。したがってトナー画像TB1の電位は維持され(Ut7=Ut6)、他方でトナー画像TB2の電位はUt8になる。図9cは、2つのトナー画像TB1およびTB2(それぞれ4つのPELからなる正方形)が並んで配置されている領域BBを示す。トナー画像TB1およびTB2の周囲には電位Uh6の画像領域が存在する。
【0042】
図8および図9による第1の方法においては、トナー画像TB1の縁部領域が符号発生器7を用いた露光によって影響を受け、それによりこの縁部領域ではトナーが現像ステーション8に移動する可能性があるという危険が存在する。トナー画像TB1の周囲の領域BTを符号発生器7による露光から除外することによってこの危険を回避することができる。したがってこの領域BTにおいては電位がUh5に維持され、電荷画像LB2との電位差も維持される。
【0043】
これによりトナー画像TB1のトナーT1の現像ステーション8への移動は阻止される。有利な解決手段においては、トナー画像TB1の周囲のPEL1つ分の領域BTが反転露光から除外される場合には好適である。この解決手段は図10に示されている。図10aは図9aに対応するので、ここでは説明を省略する。図10bからは、トナー画像TB1と、例えばこのトナー画像TB1の周囲におけるPEL1つ分の幅の領域BTとを除いた画像領域BBが符号発生器7によって露光されることが見て取れる。これによって、トナー画像TB1の周囲の領域BTの電位はUh5に維持され、画像領域BBのその他の領域のみが電位Uh6にまで放電される。結果は図10cに示されている。この図10cにおいて、2つのトナー画像TB1およびTB2が並んで配置されており、トナー画像TB1の周囲の領域BTの電位はUh5であり、トナー画像TB2以外のその他の画像領域BBの電位はUh6である。
【0044】
第2の方法においては、第2の電荷画像LB2の縁部領域RBにおいてのみ、反転された第1の電荷画像LB1による露光が実施される(図11を参照されたい)。図11においては、第1のトナー画像TB1および第2のトナー画像TB2が並んで配置されており、且つトナー画像TB2の周囲の縁部領域のみが符号発生器7によって露光されている画像領域BBが示されている。
【0045】
符号発生器7としてLED符号発生器が使用される場合には、縁部領域RBをこの符号発生器によって画素毎に露光することができる。LED符号発生器7のLEDによって形成される各画素(ピクセル)は画素毎に光伝導体1を放電し、PEL(被印刷要素)を生じさせ、このPELがトナーにより着色され印刷画素(ドット)を形成する。LED符号発生器7のLEDを公知のやり方で、縁部領域RBにおける露光によって選択的に(正方形内に)個々のPELを形成し、したがって縁部領域RBを調整可能に放電するよう制御することができ。LEDを選択することによって縁部領域RBの幅を調整することができ、露光の強度を調整することによって放電の程度を調整することができる。この方法は、第1のトナー画像TB1が後続のトナー画像TB2に影響を及ぼさないという利点を有する。さらに光伝導体1を所期のように、電荷画像LB2の最適な現像を実現する帯電電位Uh6まで放電することができる。例えば、電荷電位Uh6を初期電位Uaに調整することができる。この方法を用いることにより、第1のトナー画像TB1のトナーT1が第2の現像ステーション8に移動することは阻止される。
【0046】
この第2の方法は図12aから図12cに示されている。図12は図9aに対応するので、ここでは説明を省略する。図12bは符号発生器7による画像領域BBの露光を示し、この露光は、電荷画像LB2の周囲の縁部領域RBが電位Uh6に放電され、これに対し残りの画像領域BBが電位Uh5に維持されるように行われる。縁部領域RBを別の幅にすることも勿論可能である。この実施例では、第2の電荷画像LB2の周囲の縁部領域RBの幅はPEL2つ分である。結果は図12cに示されている。2つのトナー画像TB1およびTB2が並んで配置されており、トナー画像TB2の周囲の縁部領域RBの電位はUh6であり、その他の画像領域BBの電位はUh5である。
【0047】
図12による方法においては、例としてトナー画像TB1の一部が縁部領域RBの内に存在する。符号発生器7を用いて縁部領域RBが露光されることによって、トナー画像TB1の縁部にも影響が及ぼされ、その結果トナーT1が現像ステーション8に移動する虞がある。この場合に関して、トナー画像TB1の縁部におけるトナーの損害をさらに阻止するために、図13に応じた符号発生器7による電荷画像LB2の縁部領域RBの露光を実施することができる。図13aは図9aに対応するので、ここでは説明を省略する。符号発生器7による露光は図13bから見て取れる。縁部領域RBにあるトナー画像TB1の領域は露光から除外される。しかしながら、電荷画像LB2の周囲においては電位Uh6への放電は維持されたままである。例えば、電荷画像LB2の周囲ではPEL2つ分の露光が符号発生器7によって行われ、トナー画像TB1がPEL2つ分の縁部領域RBにおける1つ分のPELの領域に入り込む場合には、電荷画像LB2とトナー画像TB1との間の1つ分のPELの領域が符号発生器7によって露光される。この場合トナー画像TB1におけるトナーの損害は最小にされる。
【0048】
したがって本発明による方法は上記の措置により、第1のトナー画像TB1が第2の現像ステーション8を通過することによって生じる問題を所期のように回避することができる。トナー画像TB1が過帯電され、したがって光伝導体1への比較的高い付着力が生じ、それと同時に、第2の現像ステーション8において使用されるトナーT2に対する比較的大きい反発作用が生じる場合には最適な解決手段が達成される。電荷センサ11を介して、光伝導体1が最適な現像電位、例えば初期電位に再帯電されるように符号発生器7を制御して作動させることができる。
【0049】
図7による方法に関する例としての典型的な電位は以下の通りである:
帯電(3):Ua≒−500V範囲:(−400V→−600V)
露光(4/7):Uel≒−40V範囲:(−10V→−100V)
現像(5/8):ジャンプギャップ≒180μm範囲(100μm→300μm)
1回目の中間露光(13):Ue2≒−20V範囲(−10V→−100V)
トナー付着領域:(13)の波長に関するトナーの光透過性に応じる
再帯電(12):Uh5≒−700V範囲(−650V→−950V)
h6≒−750V範囲(−700V→−1000V)
2回目の中間露光(7):Uh6≒−500V範囲(−400V→600V)
h7(光透過性)≒−500V範囲(−1000V→−600V)
h7(光非透過性)≒−750V範囲(−700V→−1000V)
反転露光:Uh4≒−500V範囲(−400V→−600)
第1の印刷画像DB1のトナーT1を有する領域は反転露光による影響を受けない。
【0050】
図14は、光伝導体1に沿って3つの印刷ユニットが配置されている例のパルスグラフを示す。(垂直な破線までの)第1の領域は図7による経過に対応し、それ以降には第3の印刷ユニット(図1には図示せず)が光伝導体1上に第3の印刷画像のためのトナー画像TB3を形成する場合の電位経過が示されている。先ず、中間露光ユニット15によって光伝導体1が放電され、続いて、再帯電ユニット16によって図7と同等(再帯電ユニット12)の再帯電が実施される。後続のステップにおいては、光伝導体1が符号発生器17によって第3の印刷画像に応じて放電され電荷画像LB3が生じ、この電荷画像LB3が第3の印刷ユニットの現像ステーションにおいて現像されトナー画像TB3が生じる。経過および電位特性は図7に対応するので、ここでは説明を省略する。以降は同一の原理に従い、別の印刷ユニットによって、並んで配置されている印刷画像を形成することができる。
【0051】
図15には、例えば符号発生器7のための制御回路の原理回路図が示されている。光伝導体1の電荷は電荷センサ11によって測定される。測定信号が比較回路VGにおいて放電目標値SWと比較される。生じた制御差分RDが放電制御器RG、例えばPI制御器に供給され、この放電制御器RGは符号発生器7を制御し、符号発生器7はこの制御に基づき光伝導体1における(例えば図7に従う)所望の電位を調整する。
【0052】
本発明を、トナーが負に帯電されており、且つ光伝導体1における電位も同様に負である実施例を用いて説明した。しかしながら本発明を、正に帯電されたトナーを用いる実施形態においても勿論使用することができる。したがって特許請求の範囲においては、光伝導体1およびトナー画像TBにおける電位は絶対値で示されている。
【符号の説明】
【0053】
DE1,DE2 印刷ユニット、 RE クリーニングユニット、 US 転写ステーション、 AT 被印刷物、 LB 電荷画像、 TB トナー画像、 BB 画像領域、 RB 印刷画像の縁部領域、 BT トナー画像の縁部領域、 T トナー、 1 光伝導体、 2 光伝導体1の移動方向、 3 帯電ユニット、 4,7,17 符号発生器、 5,8,18 現像ステーション、 6,9 ジャンプドラム、 10,11 電荷センサ、 12,16 再帯電ユニット、 13,14,15 中間露光ユニット、 VG 比較回路、 RG 制御器、 RD 制御差分、 SW 放電目標値、 Ua 光伝導体の初期電位、 Ue 光伝導体の放電電位、 Ut トナー電位、 Uh トナー画像の再帯電電位

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子写真印刷装置を用いて被印刷物上に隣接する印刷画像を形成する方法において、
初期電位(Ua)に帯電されている回転する光伝導体(1)に沿って、同一の側に印刷ユニット(DE1,DE2)が配置されており、該印刷ユニット(DE1,DE2)はそれぞれ1つの符号発生器(4,7)と、摩擦ジャンプ方式に従い動作する1つの現像ステーション(5,8)とを有し、
各印刷ユニット(DE1,DE2)において、前記符号発生器(4,7)によって前記光伝導体(1)を露光することにより印刷画像の電荷画像(LB)を前記光伝導体(1)上に形成し、
前記現像ステーション(5,8)内に配置されており、且つバイアス電圧が印加されているジャンプドラム(6,9)によって、前記電荷画像(LB)を帯電されたトナーでもって着色し、
トナー画像(TB)についてのトナーでもって印刷ユニット(DE1)によって現像された電荷画像を、該印刷ユニットの通過後、且つ後続の印刷ユニットへの到達前に、前記光伝導体(1)と共に第1の再帯電ユニット(12,16)によって、前記光伝導体(1)の前記初期電位(Ua)の絶対値と少なくとも同じ絶対値である再帯電電位(Uh)に帯電させ、
前記第1の再帯電ユニット(12,16)による再帯電の際に、前記トナー画像(TB)の下にある光伝導体の領域を再帯電させないことを特徴とする、方法。
【請求項2】
初期電位(Ua)の絶対値を500Vに選定し、再帯電電位(Uh2)の絶対値を700Vから900Vに選定する、請求項1記載の方法。
【請求項3】
最初に形成された前記トナー画像(TB1)を有する前記光伝導体(1)を、第1の中間露光ユニット(13)による2回目の帯電の前にさらに放電させ、続いて前記再帯電ユニット(12)によって、前記初期電位(Ua)よりも絶対値が大きい再帯電電位(Uh3)まで帯電させる、請求項2記載の方法。
【請求項4】
前記第1の中間露光ユニット(13)によって、前記光伝導体(1)を飽和状態(Ue2)で放電させ、前記再帯電後に前記トナー画像(TB1)の電位(Ut5)の絶対値を前記光伝導体(1)の再帯電電位(Uh3)よりも大きくする、請求項3記載の方法。
【請求項5】
第2の中間露光ユニット(14)による再帯電後に前記後続の印刷ユニット(DE2)に到達する前に、前記光伝導体(1)を該光伝導体(1)の初期電位(Ua)に対応する電位(Uh4)にまで放電させる、請求項3または4記載の方法。
【請求項6】
2回目の中間露光後の前記光伝導体(1)の電位を電荷センサ(10)によって測定し、測定信号によって中間露光を制御する、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記再帯電ユニット(12)による再帯電後に、前記後続の印刷ユニット(DE2)における所属の符号発生器(7)によって、2つの隣接する印刷画像が形成される画像領域(BB)においては、先行して形成されたトナー画像(TB1)外の画像領域(BB)を、先行して形成された電荷画像(LB1)の反転画像を用いる反転露光により露光し、前記所属の符号発生器(7)によって、後続の印刷画像の電荷画像(LB2)を前記光伝導体(1)上に形成する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項8】
前記反転露光の際に、前記先行して形成されたトナー画像(TB1)の周囲の領域(BT)を露光から除外する、請求項7記載の方法。
【請求項9】
符号発生器(7)としてLED符号発生器を使用し、該符号発生器(7)により前記反転露光を画素毎の露光として実施し、前記先行して形成されたトナー画像(TB1)の周囲の領域(BT)を調整可能に前記画素毎の露光から除外する、請求項8記載の方法。
【請求項10】
前記先行して形成されたトナー画像(TB1)の周囲の画素毎の露光の除外は1PEL分である、請求項9記載の方法。
【請求項11】
前記再帯電ユニット(12)による再帯電後に、前記後続の印刷ユニット(DE2)における所属の符号発生器(7)によって、2つの隣接する印刷画像が形成される画像領域(BB)においては、後続の電荷画像(LB2)の縁部領域(RB)を先行して形成された電荷画像(LB1)の反転画像を用いて露光し、前記所属の符号発生器(7)によって、後続の印刷画像の電荷画像(LB2)を前記光伝導体(1)上に形成する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
先行して形成された印刷画像(DB1)の反転画像を用いる前記光伝導体(1)の露光を前記符号発生器(7)の後段に配置されている電荷センサ(11)によって制御する、請求項7から12までのいずれか1項記載の方法。
【請求項13】
前記再帯電ユニット(12)による再帯電後に、前記後続の印刷ユニット(DE2)における所属の符号発生器(7)によって、2つの隣接する印刷画像が形成される画像領域(BB)においては、前記初期電位(Ua)に対応する帯電電位(Uh6)が生じるように後続の電荷画像(LB2)の縁部領域(RB)を露光する、請求項11または12記載の方法。
【請求項14】
符号発生器(7)としてLED符号発生器を使用し、該符号発生器(7)により調整可能に前記縁部領域(RB)を、縁部PEL露光としての画素毎の露光によって帯電電位(Uh6)に再帯電させる、請求項13記載の方法。
【請求項15】
先行して形成された印刷画像(DB1)の前記トナー画像(TB1)の一部が前記縁部領域(RB)に入り込むように並んで配置されている、隣接して配置されている複数の印刷画像では、先行して形成された前記トナー画像(TB1)の前記一部を露光しないように前記符号発生器(7)による露光を行う、請求項14記載の方法。
【請求項16】
前記符号発生器(7)を用いる画素毎の露光によって前記縁部領域(RB)の幅を調整する、請求項14または15記載の方法。
【請求項17】
前記縁部領域(RB)における再帯電の強度を、前記符号発生器(7)のLEDの露光の強度の調整によって規定する、請求項14から16までのいずれか1項記載の方法。
【請求項18】
第2の印刷ユニット(DE2)の後続の印刷ユニットにおいて、それぞれの後続の印刷画像を形成するために、
前記光伝導体(1)を中間露光ユニットによって飽和状態で再帯電させ、
前記光伝導体(1)を再帯電ユニットによって、前記初期電位(Ua)よりも絶対値が大きい再帯電電位まで再帯電させ、
前記光伝導体(1)を所属の印刷ユニットの符号発生器または別の中間露光ユニットによって、それぞれの印刷画像の電荷画像(LB)の電位まで再帯電させ、
前記電荷画像(LB)を所属の印刷ユニットの現像ステーションによって現像し、それぞれの印刷画像のトナー画像を形成する、請求項1から17までのいずれか1項記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公表番号】特表2010−519580(P2010−519580A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−550256(P2009−550256)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【国際出願番号】PCT/EP2008/050628
【国際公開番号】WO2008/101757
【国際公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【出願人】(397018925)オーセ プリンティング システムズ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング (68)
【氏名又は名称原語表記】Oce Printing Systems GmbH
【住所又は居所原語表記】Siemensallee 2, D−85586 Poing, Germany
【Fターム(参考)】