説明

電子制御機器

【課題】 ケースと該ケース内に取り付けられ、接点が形成された回路基板と、一端部側が前記回路基板の接点に電気的に接続され、他端部側がモータに電気的に接続されたコネクタとを有する電子制御機器に関し、生産工程を削減できる電子制御機器を提供することを課題とする。
【解決手段】
ECUケース211は絶縁材でなり、コネクタ301は、導電性の金属でなる板状で、制御回路基板220の接点345は、ECUケース211の制御回路基板220が設けられる面と対向する制御回路基板220の面側に設けられ、コネクタ301が制御回路基板220とECUケース211の制御回路基板220が取り付けられる面とに挟まれ、更に、コネクタ301が制御回路基板220の接点345に電気的に接触した状態で、木ねじ343を用いて制御回路基板220をECUケース211に固定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ケースと、該ケース内に取り付けられ、接点が形成された回路基板と、一端部側が前記回路基板の接点に電気的に接続され、他端部側がモータに電気的に接続されたコネクタとを有する電子制御機器に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のパワーウインドやドアロッククローザ等にはモータが用いられる。このようなモータには、モータへ供給される電流を制御する制御回路を有する電子制御機器が設けられる。そして、制御回路が形成された回路基板とモータのブラシとは、コネクタで電気的に接続される。
【0003】
回路基板の接点に、コネクタを接続する場合、一般にはんだを用いて回路基板の接点にコネクタを接続する手法が用いられている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平10−108403号公報(図3)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、はんだを用いて接続する手法は、はんだ付けを行う工程が必要となり、従って、生産工程が増加する問題点がある。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その課題は、生産工程を削減できる電子制御機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決する請求項1に係る発明は、ケースと、該ケース内に取り付けられ、接点が形成された回路基板と、一端部側が前記回路基板の接点に電気的に接続され、他端部側がモータに電気的に接続されたコネクタとを有する電子制御機器において、前記ケースは絶縁材でなり、前記コネクタは、導電性の金属でなる板状で、前記回路基板の接点は、前記ケースの回路基板が設けられる面と対向する前記回路基板の面側に設けられ、前記コネクタが前記回路基板と前記ケースの回路基板が取り付けられる面とに挟まれ、更に、前記コネクタが前記回路基板の接点に電気的に接触した状態で、前記回路基板を前記ケースに固定する固定手段を設けたことを特徴とする電子制御機器である。
【0006】
固定手段により、前記コネクタが前記回路基板と前記ケースの回路基板が取り付けられる面とに挟まれ、更に、前記コネクタが前記回路基板の接点に電気的に接触した状態で、前記回路基板は前記ケースに固定される。
【0007】
固定手段としては、回路基板の取り外しが容易なねじ、クリップ、又、回路基板の取り外しはできないが組みつけの手間がかからない接着等あるが限定するものではない。
請求項2に係る発明は、電流が流れる方向と直交する面での前記コネクタの断面形状は略矩形で、前記ケースの内壁面と対向するコネクタの面を下面、該下面と対向する面を上面、前記下面,前記上面以外の2つの面を側面とすると、前記ケースの内壁に、前記コネクタの一方の側面と対向し、前記コネクタが一方の側面方向に移動するのを規制する第1壁部と、前記コネクタの他方の側面と対向し、前記コネクタが他方の側面方向に移動するのを規制する第2壁部と、を形成したことを特徴とする請求項1記載の電子制御機器である。
【0008】
請求項3に係る発明は、前記コネクタに、前記コネクタの側面に沿った方向に、前記ケースの内壁面から離れる方向に折曲した第1折曲部と、前記ケースの内壁面に近づく方向に延びる第2折曲部とを設け、前記ケースの内壁に、前記第1折曲部と対向し、記コネクタの側面に沿った一方の方向への前記コネクタの移動を規制する第3壁部と、前記第2折曲部と対向し、前記コネクタの側面に沿った他方の方向への前記コネクタの移動を規制する第4壁部と、を設けたことを特徴とする請求項2記載の電子制御機器である。
【0009】
請求項4に係る発明は、前記ケースの前記回路基板が設けられる面で、前記回路基板の接点と対向する部分に、前記回路基板方向に突出する突部を設け、該突部の頂上部は、前記ケースの内壁面と略平行な平面部を有し、該平面部には、前記第1壁部と前記第2壁部とが形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子制御機器である。
【0010】
固定手段によって、前記コネクタが前記回路基板と前記ケースの回路基板が取り付けられる面とに挟まれた状態で固定された際に、ケースに設けられた突起の頂上部がコネクタに当接する。ケースとコネクタとの接触面積が狭くなるので、コネクタと回路基板の接点との接触圧が高くなる。
【発明の効果】
【0011】
請求項1〜請求項4に係る発明によれば、固定手段により、前記コネクタが前記回路基板と前記ケースの回路基板が取り付けられる面とに挟まれ、更に、前記コネクタが前記回路基板の接点に電気的に接触した状態で、前記回路基板を前記ケースに固定するだけで、コネクタと回路基板の接点との電気的接続と、回路基板のケースへの取り付けとを一度に行うことができる。よって、はんだ付けのような生産工程が不要となり、生産工程を削減できる。
【0012】
請求項2に係る発明によれば、前記コネクタの一方の側面と対向する第1壁部が、前記コネクタが一方の側面方向に移動するのを規制することができる。又、前記コネクタの他方の側面と対向する第2壁部が、前記コネクタが他方の側面方向に移動するのを規制することができる。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、前記第1折曲部と対向する第3壁部が、前記コネクタの側面に沿った一方の方向への前記コネクタの移動を規制することができる。又、前記第2折曲部と対向する第4壁部が、前記コネクタの側面に沿った他方の方向への前記コネクタの移動を規制することができる。
【0014】
請求項4に係る発明によれば、固定手段によって、前記コネクタが前記回路基板と前記ケースの回路基板が取り付けられる面とに挟まれた状態で固定された際に、ケースに設けられた突起の頂上部がコネクタに当接する。ケースとコネクタとの接触面積が狭くなるので、コネクタと回路基板の接点との接触圧が高くなる。よって、コネクタと回路基板の接点との確実な電気的接続を得ることができる。
【0015】
又、突部の頂上部は、前記ケースの内壁面と略平行な平面部を有し、該平面部には、前記第1壁部と前記第2壁部とが形成されることにより、ケースに、新たに第1壁部、第2壁部を形成する必要がなくなる
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本形態例の電子制御機器が設けられたウインドレギュレータで説明を行う。最初に、図4、図5を用いて、ウインドレギュレータの全体構成を説明する。図4はドアのインナパネルをはずした状態の平面図、図5は図4の切断線A−Aでの断面図である。
【0017】
これらの図において、インナパネル102には、モータベース101が取り付けられている。このモータベース101のインナパネル102側の面には、モータ103が設けられている。このモータ103の出力軸は、モータベース101のアウタパネル104側の面上に突出し、突出部分にはピニオン105が取り付けられている。
【0018】
モータベース101には、アウタパネル104方向に延びるピン107が回転可能に取り付けられている。このピン107には、リフトアーム109の基部側が取り付けられ、リフトアーム109はモータベース101に対して回転可能となっている。更に、ピン107にはリフトアーム109の延出方向と反対側に延出するドリブンギア111の基部側が取り付けられ、ドリブンギア111はリフトアーム109と一体となってモータベース101に対して回転可能となっている。このドリブンギア111の回転端部側に形成された歯は、ピニオン105に噛合し、ピニオン105が回転すると、一体となったドリブンギア111,リフトアーム109は、ピン107を中心として回転するようになっている。
【0019】
ウインドガラス113には、ウインドガラス113の開閉方向(図4において矢印方向)と交差する方向に延びるガイドが形成されたリフトアームブラケット115が設けられている。そして、リフトアーム109の回転端部側には、リフトアームブラケット115のガイドに移動可能係合する第1シュー117が設けられている。
【0020】
リフトアーム109の中間部には、リフトアーム109とX字状に交差するように中間部が回転可能に枢着されたイコライザアーム121が設けられている。イコライザアーム121の一方の端部には、リフトアームブラケット115のガイドに移動可能に係合する第2シュー123が設けられている。
【0021】
一方、インナパネル102には、リフトアームブラケット115のガイドと平行なガイドを有するイコライザアームブラケット125が設けられる。イコライザアーム121の他方の端部には、イコライザアームブラケット125に移動可能に係合する第3シュー127が設けられている。
【0022】
そして、モータ103が駆動されると、モータ103の出力軸に設けられたピニオン105が回転し、ドリブンギア111,リフトアーム109がピン107を中心に回転する。モータ103を駆動して、リフトアーム109の回転端部側を上方または下方に移動させると、リフトアームブラケット115が昇降し、ウインドガラス113も昇降する。このとき、イコライザアーム121はウインドガラス113が水平を保ちながら昇降するように回転する。
【0023】
そして、モータ103に隣接して、内部にモータ103へ供給される電流を制御する制御回路基板220が設けられるECUユニット(電子制御機器)201が設けられる。
インナパネル102には、貫通穴102aが形成されている。この貫通穴102aには、ECUユニット102内の制御回路基板に接続される配線203が挿通している。
【0024】
ここで、図1−図3を用いてECUユニット201を説明する。図1は本形態例の発明部分を説明する図で、図2の矢印B方向から見た図、図2は図4、図5に示すECUユニットの分解斜視図、図3は図1の切断線C−Cでの断面図である。
【0025】
図2に示すように、ECUユニット201は、大別して内部に制御回路基板220が配置され、一面が開放された箱状のECUケース211と、ECUケース211の開放された面を塞ぎ、インナパネル102と対向するECUカバー213とからなっている。尚、本形態例ではECUケース211は、絶縁材で形成されている。
【0026】
ECUケース211の開放された面を上面とすると、ECUケース211の側面211bの対向する二面には、下面側から上面方向に向けて延出し、先端にはフック部221が形成された片持ちはり状のフック223が形成されている。なお、図2ではフック223はECUケース211の側面211bの対向する二面のうちの一方の面のフック223しか見えていないが、他方の面にもフック223は存在する。
【0027】
一方、ECUカバー213は、ECUケース211の開口部を覆う本体部215と、本体部215の周部から折曲され、ECUケース211の側面211bに対向する立壁部217とからなっている。更に、立壁部217には、ECUケース211のフック223のフック部221に係脱可能な穴225が形成されたフック嵌合部227が2つ形成されている。
【0028】
ECUカバー213のインナパネル102側には、前述した配線203が挿通する貫通穴(図示せず)が形成されている。そして、円筒状の防水部材250の一方の端部側が、インナパネル102の貫通穴102aの周囲に密着し、他方の端部側がECUカバー213の図示しない貫通穴の周囲に密着し、インナパネル102の外側から雨水等がECUカバー213内やインナパネル102の内側に浸入しないようにしている。
【0029】
ECUケース211の側面211bには、穴211aが形成されている。この穴211aには、一方の端部側が制御回路基板220に電気的に接続され、他方の端部側はモータ103のブラシやモータ103の回転を検出するセンサー(ホールIC)に接続される4本のコネクタ301が挿通する。コネクタ301は、導電性の金属である銅の薄板を加工してなり、電流が流れる方向と直交する面での断面形状は略矩形である。
【0030】
ここで、図1、図3を用いて制御回路基板220とコネクタ301との接続構造を説明する。
ECUケース211の制御回路基板220が取り付けられる面である底面211c上には、制御回路基板220方向に突出する第1突部331と、第2突部333とが形成されている。
【0031】
第1突部331の頂上部は、ECUケース211の底面(内壁面)211cと略平行な平面部335が形成され、この平面部335には、5つの壁部335a−335eが形成されている。尚、壁部335a−335eの高さは、コネクタ301の厚さより低く設定されている。
【0032】
又、第2突部333の頂上部は、ECUケース211の底面(内壁面)211cと略平行で、制御回路基板220を支持する平面部337が形成され、更に平面部337には、制御回路基板220を取り付けるための固定手段としての木ねじ343が螺合する穴339が形成されている。
【0033】
4本のコネクタ301は、ECUケース211の外部からECUケース211の穴211aを挿通して、ECUケース211内部に延出する挿通部303と、挿通部303から折曲してECUケース211の側面211bに沿って底面211cと平行に延出する第1延出部305と、第1延出部305から折曲して側面211bに沿って底面211c方向に延出する第2延出部307と、第2延出部307か折曲して、底面211cに沿って底面に形成された第1突部331に向かって延出する第3延出部309と、第3延出部309から折曲して底面211cから離れる方向に折曲された第1折曲部311と、第1折曲部311から折曲して第1突部331の平面部335に乗り上げる乗り上げ部313と、乗り上げ部313から折曲して底面211c方向に延出する第2折曲部315とからなっている。
【0034】
更に、ECUケース211の側面211bと底面211cの角部には、第1突部331の頂上部に形成された5つの壁部335a−335eと平行な5つの壁部341a−341eが形成されている。
【0035】
又、制御回路基板220のコネクタ301との接点345は、制御回路基板220のECUケース211の制御回路基板220が設けられる面と対向する面側に設けられている。
【0036】
次に、コネクタ301と制御回路基板220とのECUケース211への取り付け方法を説明する。
最初に、4本のコネクタ301の挿通部303がECUケース211の穴211aを挿通するように、第1延出部305がECUケース211の側面211bに沿って底面211cと平行となるように、第2延出部307が側面211bに沿って底面211c方向に延出するように、第3延出部309が底面211cに沿って底面に形成された第1突部331に向かって延出するように配設される。このとき、各コネクタ301は、5つの壁部341a−341eの間にそれぞれ配設される。更に、コネクタ301の第1折曲部311が底面211cから離れる方向に延出すように、乗り上げ部313が第1突部331の平面に乗り上げるように、第2折曲部315が底面211c方向に延出するように配設される。このとき、各コネクタ301は、第1突部331の平面部335に形成された5つの壁部335a−335eの間にそれぞれ配設される。
【0037】
次に、コネクタ301が制御回路基板220と第1突部331の平面部337(制御回路基板220が取り付けられる面)に挟まれ、更に、コネクタ301が制御回路基板220の接点345に電気的に接触した状態で、木ねじ343を用いて制御回路基板220をECUケース211の第2突部333に固定する。
【0038】
このような構成によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)固定手段としての木ねじ343により、コネクタ301が制御回路基板220と第1突部331の平面部335とに挟まれ、更に、コネクタ301が制御回路基板220の接点345に電気的に接触した状態で、制御回路基板220を第2突部333に固定するだけで、コネクタ301と制御回路基板220の接点345との電気的接続と、制御回路基板220のECUケース211への取り付けとを一度に行うことができる。よって、はんだ付けのような生産工程が不要となり、生産工程を削減できる。
(2)ECUケース211の内壁面と対向するコネクタ301の面を下面、下面と対向する面を上面、下面,上面以外の2つの面を側面とすると、5つの壁部335a−335eの壁面、5つの壁部341a−341eの壁面が、コネクタ301の一方の側面と対向する第1壁部となり、コネクタ301が一方の側面方向に移動するのを規制する。同様にコネクタ301の他方の側面と対向する第2壁部ともなり、コネクタ301が他方の側面方向に移動するのを規制することができる。
【0039】
即ち、図1での壁部335a、335bで説明を行うと、壁部335aの壁部335bと対向する壁面が、コネクタ301の一方の側面と対向する第1壁部aとなり、コネクタ301が一方の側面方向に移動するのを規制する。壁部335bの壁部335aと対向する壁面が、コネクタ301の他方の側面と対向する第2壁部bとなり、コネクタ301が他方の側面方向に移動するのを規制する。他の壁部も同様である。
(3)図3に示すように、コネクタ301の第1折曲部311と対向する第1突部331の壁面c(第3壁部)が、コネクタ301の側面に沿った一方の方向へのコネクタ301の移動を規制する。
【0040】
コネクタ301の第2折曲部315と対向する第1突部331の壁面d(第4壁部)が、コネクタ301の側面に沿った他方の方向へのコネクタ301の移動を規制する。また、コネクタ301の第2延出部307と対向するECUケース211の側面211b(第4壁部)が、コネクタ301の側面に沿った他方の方向へのコネクタ301の移動を規制する。
(4)木ねじ343によって、コネクタ301が制御回路基板220と第1突起331の平面部335とに挟まれた状態で固定された際に、第1突起331の平面部335がコネクタ301に当接する。ECUケース201とコネクタ301との接触面積が狭くなるので、コネクタ301と制御回路基板220の接点345との接触圧が高くなる。よって、コネクタ301と制御回路基板220の接点345との確実な電気的接続を得ることができる。
(5)第3壁部は、ECUケース211の制御回路基板220が設けられる面(底面211c)と交差する突部の壁面cであり、第4壁部は、ECUケース211の制御回路基板220が設けられる面(底面211c)と交差するECUケース211の側面211bであることにより、ECUケース211に、新たに第3壁部、第4壁部を形成する必要がなくなる。
(6)第1突部331の頂上部は、ECUケース211の内壁面(底面211c)と略平行な平面部335を有し、平面部335には、第1壁部と前記第2壁部として機能する壁部335a−335eを形成したことにより、新たに第1壁部、第2壁部を形成する必要がなくなる。
【0041】
尚、本発明は、上記形態例に限定するものではない。壁部335a−335e、壁部341a−341eのうち、どちらか一方の壁部があればよい。また、第2折曲部315はなくてもよい。
【0042】
更に、上記形態例ではパワーウインドレギュレータのモータに設けられた例で説明を行ったが、他にドアロッククローザのモータ等にも適用できるのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本形態例の発明部分を説明する図で、図2の矢印B方向から見た図である。
【図2】図4、図5に示すECUユニットの分解斜視図である。
【図3】図1の切断線C−Cでの断面図である。
【図4】本発明の電子制御機器が設けられたウインドレギュレータの全体構成を説明する図で、ドアのインナパネルをはずした状態の平面図である。
【図5】図4の切断線A−Aでの断面図である。
【符号の説明】
【0044】
211 ECUケース
220 制御回路基板
301 コネクタ
343 木ねじ
345 接点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ケースと、
該ケース内に取り付けられ、接点が形成された回路基板と、
一端部側が前記回路基板の接点に電気的に接続され、他端部側がモータに電気的に接続されたコネクタとを有する電子制御機器において、
前記ケースは絶縁材でなり、
前記コネクタは、導電性の金属でなる板状で、
前記回路基板の接点は、前記ケースの回路基板が設けられる面と対向する前記回路基板の面側に設けられ、
前記コネクタが前記回路基板と前記ケースの回路基板が取り付けられる面とに挟まれ、更に、前記コネクタが前記回路基板の接点に電気的に接触した状態で、前記回路基板を前記ケースに固定する固定手段を設けたことを特徴とする電子制御機器。
【請求項2】
電流が流れる方向と直交する面での前記コネクタの断面形状は略矩形で、前記ケースの内壁面と対向するコネクタの面を下面、該下面と対向する面を上面、前記下面,前記上面以外の2つの面を側面とすると、
前記ケースの内壁に、
前記コネクタの一方の側面と対向し、前記コネクタが一方の側面方向に移動するのを規制する第1壁部と、
前記コネクタの他方の側面と対向し、前記コネクタが他方の側面方向に移動するのを規制する第2壁部と、
を形成したことを特徴とする請求項1記載の電子制御機器。
【請求項3】
前記コネクタに、
前記コネクタの側面に沿った方向に、
前記ケースの内壁面から離れる方向に折曲した第1折曲部と、
前記ケースの内壁面に近づく方向に延びる第2折曲部とを設け、
前記ケースの内壁に、
前記第1折曲部と対向し、
前記コネクタの側面に沿った一方の方向への前記コネクタの移動を規制する第3壁部と、
前記第2折曲部と対向し、前記コネクタの側面に沿った他方の方向への前記コネクタの移動を規制する第4壁部と、
を設けたことを特徴とする請求項2記載の電子制御機器。
【請求項4】
前記ケースの前記回路基板が設けられる面で、前記回路基板の接点と対向する部分に、
前記回路基板方向に突出する突部を設け、
該突部の頂上部は、
前記ケースの内壁面と略平行な平面部を有し、
該平面部には、前記第1壁部と前記第2壁部とが形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電子制御機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−269260(P2006−269260A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−85959(P2005−85959)
【出願日】平成17年3月24日(2005.3.24)
【出願人】(590001164)シロキ工業株式会社 (610)
【Fターム(参考)】