説明

電子情報送信システム、電子情報送信中継装置、電子情報送信方法およびコンピュータプログラム

【課題】異なる種類の複数のサービスプロバイダーに特定の電子情報を送る際、一括入力画面から入力するだけで複数の送信先への一括送信を可能とし、また送信先等に寄せられたコメント・メッセージ等を一括受信して表示すること。
【解決手段】ユーザ端末2と通信ネットワークNを介して接続する電子情報送信中継装置1がユーザ端末2からプロバイダーなどのサーバ3への情報送信を中継する。電子情報送信中継装置1は、登録されたユーザの個人情報とともに、当該ユーザにより送信される電子情報の送信先を特定する送信先情報を格納するユーザ情報データベースを備えるとともに、ユーザ端末2から送信される情報に基づき前記データベースを更新するユーザ情報管理手段、ユーザ端末2から電子情報及び任意個数の送信先を受信し、受信した各送信先に対して電子情報を送信する電子情報中継手段、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
電子メールとブログとSNSなどの異なる種類のサービスを提供するプロバイダーを含む複数の送信先に対してユーザが入力した特定の情報を発信する際、所定の入力画面からの一括入力と及びその送信先毎の要件を勘案した上での一括送信と、複数の送信先に寄せられたメッセージやコメントなどが一括受信画面で表示できる電子情報送信システム、電子情報送信中継装置、電子情報送信方法およびコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
インターネットの普及に伴い、ブログやSNS(ソーシャルネットワーキングシステム)の利用者は増加の一途を辿っている。しかも一人で複数のブログを持っていたり、複数のSNSに参加していたりする人も少なくない。このような人はユーザが入力した特定内容を複数のブログやSNSに投稿することが多い。しかし、ブログやSNSへ投稿するためにはそれぞれのブログサーバやSNSサーバにログインしなくてはならない。そのため、投稿しようとしているブログ等の個数分だけ投稿手続きが必要になる。
【0003】
特許文献1は、SNSの利用者をブログ利用者に限定し、SNSとブログサービスを併用させる発明「フレンドパーツ」を提案している。また、複数のブログを持つユーザを対象に「シンクロ投稿」という機能を設け、複数のブログを同時に一括更新することも提案している。
特許文献2は、利用者の携帯電話から送信されたメールをSNSのサーバが受信すると、受信したメールの内容を含むメールを作成して所定の利用者グループに送信する発明
「SNSシステムおよびSNSシステムのサーバ」を提案している。
また、スマートフォン用のソフトウェアの一つとして、Timescape(タイムスケープ)とソフトウェアがあり、これにより、(1)電話、(2)SNS(3)メール(4)写真などの履歴が一つの画面上に時系列で表示される機能がある。
その他、複数のTwitterアカウントからの投稿・返信・ダイレクトメッセージなどを一元管理できるツールとして、ツィートデッキ(tweetdeck)や、HootSuite(http://hootsuite.com/)などのサービスが既に提供されており、また複数のソーシャルメディアを画面上に並べて、同時に利用するStoome(http://stoome.com/)、などのサービスも提供されている。

【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2008−310538号公報
【特許文献2】特開2010−4506号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の発明でユーザになれるのは、SNSの利用者にして且つブログの利用者に限られている。それぞれは本来独立したサービスなのであるからこれは不合理であり、ユーザも限定される。また複数のブログを同時に一括更新するための具体的な手段についての言及が乏しくアイデアの呈示に終わっている。
特許文献2に記載の発明は、SNSの利用者間のコミュニケーションを円滑・簡便にするものであり、SNSを利用しないユーザは対象外となっている。
【0006】
インターネットの普及した昨今、プロの文筆家でなくても情報発信の意欲が高い人は大勢いる。このような状況に鑑みると、SNSやブログの利用者に限定することなく誰でも利用しうるシステムの提供が望まれる。本発明も勿論ブログやSNSの利用者を想定しているが、他のサービスの利用者も幅広くユーザとして取り込むことを目的とする。例えば書評を知人にメールで送ると同時に同一内容を書評専門のWebサイトに投稿する人等である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達するために、請求項1に係る発明は
電子メールとブログとSNSなどの異なる種類のサービスを提供するプロバイダーを含む複数の送信先に対してユーザが入力した特定の電子情報を送信する際、電子情報送信中継装置を介することによって一括入力画面からの一括入力及び複数の送信先への一括送信を可能ならしめる電子情報送信システムであって、
前記電子情報送信中継装置は、
ユーザ情報データベースと、ユーザ情報管理手段と、電子情報中継手段とを備えることを特徴とする。
ユーザ情報データベースには、登録されたユーザの個人情報(例:氏名、住所、メールアドレスなど)とともに、当該ユーザにより送信される電子情報(以下、「送信用コンテンツ」)の送信先を特定する送信先情報が格納される。
ユーザ情報管理手段は、ユーザ端末から送信される情報に基づきユーザ情報データベースに新規の会員登録をしたり、既存の会員の情報を更新(削除も含む)したりする。
電子情報中継手段は、ユーザ端末から送信用コンテンツ及びプロバイダーを含む任意個数の送信先を受信し、受信した各送信先に対して送信用コンテンツを送信する。
【0008】
本発明による送信用コンテンツ(テキスト、静止画像、動画像、音声データなど)の送信を受けるサービスとして電子メールとブログとSNSは代表的であるが、これらに限らず、動画投稿サイトやツイッター(ミニブログ)や書評投稿サイトなども送信先となりうる。
なお前記「異なる種類のサービス」について説明する。広義のサービスが同一であっても、当該サービスが複数種類の副サービスを提供する場合は、それぞれが「異なる種類のサービス」となる。例えば1つのSNSが、メールと日記と掲示板の副サービスを会員に提供可能であれば、「会員仲間にメールを送る」「日記を投稿する」「掲示板に投稿する」それぞれが異なる種類のサービスである。
このようにユーザが入力した特定内容を複数個所に送信する時、必要な情報(送信用コンテンツおよび任意個数の送信先)を専用の入力画面から一括入力し、電子情報送信中継装置を介在させて所望のサービス宛に送信できる。つまり、一度の送信手続きで複数の送信先に送信することができる。したがって、ユーザの手間が軽減されるだけでなく、送信内容に矛盾や誤りが生ずることを防止できる。
本発明は一括入力画面を用意することによって、いわば一つの汎用的な入力機構をエミュレートするわけである。その意味で本発明は、「One Interface for All Communications」ともいうべき利便性をユーザに提供しているといえる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電子情報送信システムにおいて、前記電子情報送信中継装置は、送信用コンテンツの入力欄とともに、前記ユーザ情報データベースから抽出した送信先情報の一覧を含む一括入力画面データを生成して前記ユーザ端末に送信する入力画面生成手段をさらに備え、
前記一括入力画面を介して入力された送信用コンテンツ、および前記送信先情報の一覧から選択された送信先が前記電子情報中継手段によって受信されることを特徴とする。
この一括入力画面を使えばユーザは、送信したい内容(テキスト、ファイルに格納された画像など)の入力と、マウス等の操作による送信先の選択だけで複数個所への同時送信が可能となるのである。
【0010】
請求項3に係る発明は、請求項1または2のいずれかに記載の電子情報送信システムにおいて、前記ユーザ情報データベースに格納される送信先情報として、サービスの種類が電子メールの場合は相手の名前と電子メールアドレスが、ブログの場合はURLとパスワードが、SNSの場合はURLとIDとパスワードが、少なくとも含まれることを特徴とする。
このように電子情報送信中継装置によってアクセス可能なデータベースに、各種サービスへの自動送信のために必要とされる情報が格納されているので、電子情報送信中継装置はユーザに代わって複数の送信先へ送信できる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1〜3のいずれか1に記載の電子情報送信システムにおいて、前記電子情報中継手段は、ユーザ端末から受信した情報に送信日時指定情報(例:送信開始日は2011年6月1日)が含まれているならば、指定された送信日時が到来するまで送信用コンテンツの送信を保留にすることを特徴とする。
送信日時指定情報は、全送信先に共通に指定してもよいが、送信先ごとに個別に指定してもよい。例えば、バースデーカードを複数の知人に送る場合、カードのお祝いの文言自体は同一内容であっても当人の誕生日に送りたいものである。本発明を利用すれば、送信日時として誕生日の午前12時を指定すればカードを送りたい知人への送信洩れを防ぐことができる。
このようにユーザは、送信の予約をすることができる。時間に拘束された日々を送っている現代人にとっては、これはたいへん重宝な機能である。
【0012】
請求項5に係る発明は、請求項1〜4のいずれか1に記載の電子情報送信システムにおいて、前記電子情報送信中継装置は、送信用コンテンツの送信先から該送信用コンテンツに対する返信コンテンツの有無を検出し、この検出の結果を表示する返信コンテンツ一覧画面を生成する返信コンテンツ検出表示手段をさらに備えることを特徴とする。
「返信コンテンツ」とは、サービスの種類が電子メールの場合は返信メールであり、サービスの種類がブログの場合はコメントやトラックバック、SNSの場合はコメントが該当する。
ブログやSNSの日記などに投稿すると、他人からのコメントが寄せられることがあるが、複数のブログやSNSに投稿している場合、投稿したユーザにとってコメントの有無を確認することは結構煩わしいことである。本発明では、電子情報送信中継装置がコメントの有無をユーザに代わって検出し、コメント一覧を画面表示するので、ユーザは自分の投稿への反響を簡便に知ることができる。なお、コメントの内容を表示しなくても、コメントが有ったことを表示し、添付されているボタンをマウスでクリックするなどの方法で当該コメントを読み出せるようにしてもよい。
【0013】
また、請求項6に係る電子情報送信中継装置、請求項7に係る電子情報送信方法、および請求項8に係るコンピュータプログラムも、上記の目的を達成するものである。
【発明の効果】
【0014】
一人で複数のブログを開設したり、複数のSNSに参加してそれぞれのSNSに日記を投稿したりすることがごく普通に行われるようになってきたが、本発明はこのような人が特定の画面を介した入力操作によって複数の送信先にユーザが入力した特定内容を同時送信することを可能とする。このように情報を送信するためのルーチンワークが大幅に省略できるので、送信用コンテンツの内容の充実や交流機会のアップに注力することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】実施の形態のシステム構成図である。
【図2】実施の形態の電子情報送信中継装置の機能ブロック図である。
【図3】実施の形態のユーザ情報データベースのデータ格納例である。
【図4】実施の形態の送信先を登録するための画面例である。
【図5】実施の形態の入力管理画面例である。
【図6】実施の形態の入力管理画面におけるデータ入力例である。
【図7】実施の形態の送信先を指定するための画面例である。
【図8】実施の形態の添付ファイルを指定するための画面例である。
【図9】実施の形態の電子情報送信中継装置によるコンテンツの送信を中継する処理を示すフロー図である。
【図10】実施の形態の送信用コンテンツに対する返信コンテンツの一覧を表示する画面例である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の一実施の形態のシステム(以下、「本システム」)について図面を参照しながら説明する。
【0017】
図1に示すように、本システムは、電子情報送信中継装置1と、これにインターネットなどの通信ネットワークNを介して接続可能な任意台数のユーザ端末2と、電子メールやブログやSNSなどの各種サービス提供元のサーバ3(以下、「サービス提供サーバ3」)から構成されている。図1には、ユーザ端末2が1台、サービス提供サーバ3が3台記載されているが、台数に制限はない。
本例では、SNSが会員サービスの一環として提供することを想定しているので、電子情報送信中継装置1は、SNSの運営者管理者のサーバコンピュータである。
【0018】
ユーザ端末2は、本システムのユーザが使用するパソコン、携帯端末、携帯電話などにより構成される。ここで、ユーザとは、本システムにユーザ登録をしている者をいい、電子情報送信中継装置1を運営するSNSの会員であると想定している。ユーザ端末2は、通信ネットワークNを介して電子情報送信中継装置1との間で電子情報を送受信したり、Webページを閲覧したりする機能を備えていることが必要である。
【0019】
各種のサービス提供サーバ3とは、電子情報送信中継装置1を介してユーザ端末2から送信される送信用コンテンツを受信する情報処理装置である。サービスの種類が電子メールであればメールサーバであり、SNSやブログであればSNSサーバやブログサーバである。いずれのサーバ3も外部の情報処理装置と送受信をするためのAPIが定められており、電子情報送信中継装置1はこのAPIを利用してこれらのサーバ3と送受信する。
【0020】
次に図2のブロック図に従い、電子情報送信中継装置1の構成を説明する。
電子情報送信中継装置1は、CPU(Central Processing Unit),CPUが実行するコンピュータプログラム、RAM(Random Access Memory)などの内部メモリと、ハードディスクドライブなどの記憶装置を備えたコンピュータにより構成される。
図2に示すように、電子情報送信中継装置1は、記憶部4と処理部5と通信インターフェース部6を備える。
【0021】
記憶部4は、データベース格納手段7、プログラム記憶手段8を含む。
データベース格納手段7には、ユーザ情報データベース9(以下、「ユーザ情報DB9」)が格納される。このユーザ情報DB9には、図3に例示するように登録されたユーザの個人情報が当該ユーザのユーザIDと対応づけて格納されるともに、当該ユーザにより送信される電子情報(以下、「送信用コンテンツ」)の送信先を特定する送信先情報が格納される。
送信先情報として、サービスの種類が電子メールの場合は相手の名前と電子メールアドレスが、ブログの場合はブログ名とURLとパスワードが、SNSの場合はSNS名とURLとIDとパスワードが、少なくとも含まれる。
プログラム記憶手段8には、コンピュータを電子情報送信中継装置1として動作させるために必要なプログラム等が格納されている。
【0022】
処理部5は、ユーザ情報管理手段10と入力画面生成手段11と電子情報中継手段12と返信コンテンツ検出表示手段13を含む。
ユーザ情報管理手段10は、ユーザ端末2から送信される情報に基づきユーザ情報DB9に新規登録したり、既存の内容に追加したり、既存の内容を変更・削除したりする。ユーザ端末2から送信される情報にはユーザの個人情報のほかに、送信先情報も含まれる。
入力画面生成手段11は、送信用コンテンツの入力欄とともに、ユーザ情報DB9から抽出した送信先情報の一覧を含む一括入力画面データを生成する。
電子情報中継手段12は、ユーザ端末2から送信用コンテンツ及びプロバイダーを含む任意個数の送信先を受信し、受信した各送信先に対して送信用コンテンツを送信する。
返信コンテンツ検出表示手段13は、送信用コンテンツの送信先から該送信用コンテンツに対するコメントや返信メールなどの返信コンテンツの有無を検出し、この検出の結果を表示する画面データを生成する。
【0023】
上記の各手段は、その機能に応じて、ハードウェア、ソフトウェアで実装される。ソフトウェアによる場合は、ROMやハードディスクなどで実装されるプログラム記憶手段8に格納されているコンピュータプログラムを、CPUが実行する。これらは、公知の事柄であるので説明を省略する。
また、電子情報送信中継装置1と各ユーザ端末2と各種のサービス提供サーバ3は、通信インターフェース部6、通信ネットワークNを介して、それぞれデータの送受信を行う。
さらに、図2には記載がないが、電子情報送信中継装置1は、処理の経過に伴う作業用中間データ、パラメータ類などを格納する記憶手段、一括入力画面のデータ等をユーザ端末2に送信する手段等その他の処理手段も備える。
なお、図2に示す各手段の分類は固定的なものではなく、あくまで説明の便宜上にすぎない。
【0024】
次に、本システムの動作について説明する。
まずSNSの会員が本システムを利用するためにユーザ登録をする処理について説明する。
【0025】
SNSにログインし、本システム専用のユーザ登録をする。氏名、住所、電子メールアドレス、生年月日などの個人情報を入力する。これらの入力に代えてSNSの会員IDのみを入力すると、ユーザ情報管理手段10がSNSの会員データベース(図示せず)を参照してSNS入会時に登録してあった個人情報を取り出し、これをユーザ情報DB9に登録してもよい。あるいは、個人情報としてSNSの会員IDのみをユーザ情報DB9に登録し、別途SNSの会員データベースを参照するようにしてもよい。
【0026】
ユーザは、自分が電子コンテンツを送信しようとする送信先を特定するための情報を入力する。
送信先がメールサーバ、つまり送信目的が電子メール送信であれば、送信相手の名前とその電子メールアドレスをユーザ情報DB9に予め登録しておく必要がある。登録の仕方としては、知人の名前とメールアドレスの組み合わせを一件ずつ入力してもよいが、Outlook(登録商標)などのソフトウェアやWebメールサービスからアドレス帳をインポートしてもよい。
送信先がブログサーバ、つまり送信目的がブログへの投稿であれば、ブログ名とブログサーバのURLとパスワードとを少なくとも登録する。なお、ブログの場合は、URLには投稿IDも含まれていることが通常なので投稿IDの登録は省略してよい。
送信先がSNSサーバ、つまり送信目的がSNSへの日記の公開やSNSの掲示板への投稿であれば、SNS名とSNSの該当サービスのURLとIDとパスワードを少なくとも登録する。
【0027】
このように、送信目的によって送信先を特定するための情報が異なるので、送信先情報の入力の際は、図4に例示するように送信先別に登録するとよい。
なお、本システムでは、SNSが同じでも日記と掲示板とでは種別が異なるものとみなして取り扱う。そのため同一SNSの日記と掲示板の双方に投稿するつもりがあれば、日記の投稿先と掲示板の投稿先のそれぞれを登録する必要がある。なぜなら、日記の投稿と掲示板への投稿とでは、SNSにログインした後にアクセスするURLなどが異なることがあるからである。
図4の入力管理画面P1を介して入力された送信先情報は、図3に示すようにユーザ情報DB9に登録される。送信先情報の登録は、ユーザ登録後はいつでも可能である。
【0028】
ユーザが本システムを利用して情報発信をしようとする場合、ユーザ端末2は一括入力画面を電子情報送信中継装置1に対して要求する。入力画面生成手段11は、入力管理画面を生成してユーザ端末2に送信する。図5に例示するように入力管理画面P2は、タイトルの入力欄A、投稿内容の入力欄B、添付ファイルを指定する画面へ遷移するためのボタンC、投稿先を指定する画面へ遷移するためのボタンD、電子情報送信中継装置1へ送信するための送信ボタンEを含む。
ユーザは、図6に例示するように、送信したい内容を入力欄Bに入力する。適宜タイトルも入力欄Aに入力する。このタイトルは電子メールの場合は件名となる。
【0029】
送信先を指定するために、送信先指定ボタンDをクリックして図7に示す送信先指定画面P3へ遷移する。入力画面生成手段11は、ボタンDがクリックされるとユーザ情報DB9を参照して当該ユーザの送信先情報を抽出し送信先指定画面P3を生成する。ユーザ端末2に送信される送信先指定画面P3には、ユーザ情報DB9に登録されている当該ユーザの全送信先が列挙され、それぞれにチェックボックスF1が添付されている。
送信先指定画面P3に記される送信先は、名称だけで十分である。たとえば、電子メール欄に「○○さん」とのみ記されていれば、電子情報送信中継装置1側ではユーザ情報DB9を参照して「○○さん」の電子メールアドレス(図3の例では、aa@xyz.jp)を抽出できる。
ユーザは送信先の指定のためにはチェックボックスF1をクリックするだけでよい。
【0030】
送信先によっては時間差を設けたいことがある。そのため、図7に示す送信先指定画面P3では送信日時を設定することができる。
全送信先について一括指定をする場合は、チェックボックスF2をクリックし、日時入力欄G1に送信希望日時を入力する。送信先ごとに個別指定をする場合は、チェックボックスF3をクリックし、日時入力欄G2に送信希望日時を入力する。このように送信日時が設定されたときはその日時が到来してから電子情報送信中継装置1によって送信用コンテンツが送信される。日時入力欄G1、G2に何も入力されずに電子情報送信中継装置1に送信されたときは、直ちに送信先に送信される。
送信先を指定し終わったら、ボタンHをクリックして元の入力管理画面P2へ戻る。
【0031】
入力テキストとともにファイルも同時に送信したいならば入力管理画面P2(図5)の添付ファイルボタンCをクリックする。入力画面生成手段11は、ボタンCがクリックされると、図8に示す添付ファイル指定画面P4を生成してユーザ端末2に送信する。
ユーザは添付ファイル指定画面P4上で必要な入力を終えたならばボタンIをクリックし、入力管理画面P2に戻り送信ボタンEをクリックして電子情報送信中継装置1に送信する。なお、この送信は、ユーザ端末2から電子情報送信中継装置1に対してのWebメールの送信として通常行われる。
【0032】
本実施形態の入力管理画面P2と、この画面P2から遷移する送信先指定画面P3及び添付ファイル指定画面P4は、請求項1にいう「一括入力画面」に相当する。このように入力管理画面P2を含む少数の画面を介しての入力操作を行うだけで、ユーザは電子メールも、ブログやSNSへの投稿も同時に行うことができる。従来であれば、電子メールの送信のためにはメールソフトを起動させ、ブログやSNSへの投稿のためには各ブログや各SNSのサイトへアクセスし、それぞれ異なるIDやパスワードを入力してログインしなくてはならなかった。本実施形態では入力インターフェースが一括入力画面(入力管理画面P2および下位の画面)に集約されているので、ユーザは従来の煩わしさを免れることができる。
本システムは、複数の投稿先に頻繁に投稿したい人にとってきわめて重宝である。同じ内容を送信先別に別々に入力して送信するといった煩雑な作業が省略可能となることでユーザは送信内容の質と量の充実に集中することができる。
【0033】
次は、ユーザ端末2から受信した情報を電子情報送信中継装置1がどのように送信先へ中継送信するのかを図9の流れ図に従い説明する。
受信した送信用コンテンツ及び送信先情報を一時的記憶手段に格納する(ステップS1)。
送信先情報を順に参照する(ステップS2)。あわせて送信日時指定情報の有無を調べ、送信日時指定情報が設定されており、かつ送信日時が未だ到来していないならば(ステップS3で“No”)、その旨のフラグをセットし(ステップS4)、次の送信先情報を参照する(ステップS15)。
【0034】
ステップS3で“Yes”なら以下の処理をする。
種別が電子メールであれば(ステップS5で“Yes”)、ユーザ端末2から受信した名前をユーザ情報DB9から検索しメールアドレスを取り出す(ステップS6)。このように、電子情報送信中継装置1がユーザ情報DB9からメールアドレスを取り出すので、ユーザ端末2はメール送信をしたい相手の名前だけを指定すればよく、ユーザはアドレス帳から相手を指定したり、相手のメールアドレスを入力したりする手間が省ける。
受信したタイトル情報をメールの件名とし、受信した送信用コンテンツをメールの本文とし、取り出したメールアドレス宛にメール送信する(ステップS7)。このメールは、SMTPプロトコルに従い、所定のメールサーバ3に送信される。送信元メールアドレスは電子情報送信中継装置1が当該ユーザ専用に設定したメールアドレスが用いられるとよい。
ここで、電子情報送信中継装置1はメール本文の冒頭に所定の文言を付加してもよい。例えば、「○○様へ◇◇様からのメールをお届けします。」等の文言である。「○○」には送信先の名前が入り、「◇◇」には、当該ユーザの名前が入る。
メールの送信が終わったなら、次の送信先情報を参照する(ステップS15)。
【0035】
種別がブログであれば(ステップS8で“Yes”)、受信したブログ名をユーザ情報DB9から検索し、ブログURLとパスワードを取り出す(ステップS9)。電子情報送信中継装置1は、該当するブログサーバ宛にURLとパスワードを送信して当該ブログサーバに自動的にアクセスし、ユーザ端末2から受信した送信用コンテンツを投稿する(ステップS10)。自動的にアクセス可能とするためには、当該ブログサーバと送受信するためのAPIが公開され、このAPIに従って送信するためのコンピュータプログラムが電子情報送信中継装置1に用意されているか、又は当該ブログサーバ等へアクセスすためのプロトコル情報を取得しておくことが前提である。
ここで、電子情報送信中継装置1は投稿内容の冒頭または文末に「○月○日 ◇◇様から新規に投稿がありました。」といった定型的な文言を付加してもよい。
ブログの投稿が終わったなら、次の送信先情報を参照する(ステップS15)。
もし、ツイッターのように文字制限のあるブログであれば、送信用コンテンツの先頭から有効な文字数分だけを投稿するとよい。あるいは、電子情報送信中継装置1はユーザ端末2から受信した時点で文字数チェックをし、文字数制限を超えているならばその旨のエラーメッセージをユーザ端末2に送ってもよい。
【0036】
種別がSNSの日記あるいは掲示板であれば(ステップS11で“Yes”)、受信したSNS名をユーザ情報DB9から検索し、当該SNSのURLとIDとパスワードを取り出す(ステップS12)。電子情報送信中継装置1は、該当するSNSサーバ宛にURLとIDとパスワードを送信して当該SNSサーバに自動的にアクセスし、ユーザ端末2から受信した送信用コンテンツを投稿する(ステップS13)。自動的にアクセス可能とするためには、当該SNSサーバと送受信するためのAPIが公開され、このAPIに従って送信するためのコンピュータプログラムが電子情報送信中継装置1に用意されていることが前提である。
ここで、電子情報送信中継装置1は投稿内容の冒頭または文末に「○月○日に投稿された◇◇様の日記です。」とか「○月○日に本掲示板に◇◇様から投稿がありました。」といった定型的な文言を付加してもよい。
SNSの日記や掲示板への投稿が終わったなら、次の送信先情報を参照する(ステップS15)。
【0037】
種別が電子メールでもブログでもSNSでもなければ(ステップS11で“No”)、その種別に合致した処理を行い、所定の送信先へ送信する(ステップS14)。
送信処理が終わったなら、次の送信先情報を参照する(ステップS15)。未処理の送信先情報が有れば(ステップS15で”有り”)、ステップS2の処理へ戻る。未処理の送信先情報がなければ(ステップS15で”無し”)、送信日時が未到来のため未だ送信していない送信先情報および送信用コンテンツ情報を送信日時指定情報とともに記憶部4の未送信情報格納データベース(図示せず)に格納し(ステップS16)、電子情報送信中継装置1による処理を終了する。
ここで、電子情報送信中継装置1は所定のタイミング(例:毎日1時間ごと)で未送信情報格納データベースを参照し、日時が到来したときは送信処理を行った後、未送信情報格納データベースから削除するものとする。
【0038】
返信コンテンツ検出表示手段13を備える電子情報送信中継装置1は、送信先から返信コンテンツがあった場合、送信先等に寄せられたコンテンツ(コメント・メッセージ等)を一括表示画面を生成しユーザ端末2の画面に表示させ返信などの操作もさせることもできる。
図10に例示するのは、「返信コンテンツ」の一括表示画面P5である。
電子メールの場合は、電子情報送信中継装置1がユーザに付与した専用アドレスを送信元として送信される。そのため、送信先からの返信メールはこの専用アドレス宛に届く。したがって、電子情報送信中継装置1は、誰から誰宛に返信メールがあったのかを把握でき、図10に示すような表示が可能となる。ユーザは「開く」ボタンJをクリックすると、電子情報送信中継装置1はPOPサーバにアクセスしてメールを取り出し、Web画面上に表示させる。取り出したメールが表示された後、ユーザは相手に返信できることは言うまでもない。
【0039】
サービスがブログやSNSの場合は、電子情報送信中継装置1はこれらのサーバに自動的にアクセスし、コメントがあれば抽出し、一覧や件数を図10に例示する画面P5に表示する。この画面P5上で、ユーザは「先頭」ボタンKをクリックすると先頭のコメントを閲覧でき、「コメント一覧」ボタンLをクリックするとコメントの一覧を表示させることができ、「接続」ボタンMをクリックすると該当サービスへのWeb接続ができる。
この一覧画面生成機能があるならば、ユーザは個々のブログやSNSにログインしてコメントの有無を確認しなくてもすむ。つまり、入力(自分からの情報発信)が、一つのインターフェースで可能になるだけでなく、応答(他者からの反応)も一つのインターフェースを介して受けることになる。
【0040】
上記の実施形態は、あくまでも例示である。処理の流れ、データベースの構造、画面遷移やGUI(Graphical User Interface)など種々の変形がありうる。
上記の実施形態では、電子メール、ブログ、SNSについて説明したが、これらに限るものではなく、動画投稿サイト、書評などのコメント投稿サイト、ニュース投稿サイト、ツイッターなども含まれる。つまり、インターネットなどの通信ネットワークNを介して他者になんらかの電子情報を送信しようとする場面のすべてにおいて、本発明は活用されうるのである。
上記の実施形態は、SNSの会員サービスの一環としての例であった。つまりユーザはSNSの会員であることを前提とした。しかしながら本発明を必ずしもSNSと関連付ける必要はない。ユーザはSNSの利用者に限定しなくてもよい。また電子情報送信中継装置1の運営管理をSNSに限定する必要もない。
上記の実施形態では、メールサーバは本システムが管理していることを前提としていたが、外部のメールサーバを利用してもかまわない。その場合、メールサーバのサーバ名、アクセス方法をユーザの個人情報のひとつとしてユーザ情報DB9に登録しておく必要がある。
【0041】
上記の実施形態の電子情報送信中継装置1は、コンピュータが所定のコンピュータプログラムを実装することによって実現される。
このコンピュータプログラムをユーザ端末2に実装することも可能である。もしユーザ端末2にこのプログラムが実装されるならば、ユーザ端末2上で簡単な操作により、ユーザが入力した特定内容の送信用コンテンツを複数の送信先に同時に送信することができる。これならば、電子情報送信中継装置1は必要ないので、上記の実施形態と同様の機能を安価かつ簡便に手に入れられる。
現在でもユーザ端末にOutlookなどのメールソフトを実装しておくならば、アドレス帳に登録してあるメールアドレスを複数指定することによって、ユーザが入力した特定内容の電子メールを複数の相手に同時送信することができる。これと同じように、本発明のコンピュータプログラムをユーザ端末に実装するならば、同時送信できる種別が電子メールにとどまらずブログやSNSなどにも拡がる。つまり電子的な情報発信における種別間の垣根が取り払われるのである。
【0042】
別の実施形態として、あるプロバイダーのブログ等に投稿等した情報を一旦メモリに記憶しておき、この記憶したおいた情報を編集して、別のプロバイダーのブログや掲示板等のサービスへ投稿するようにした例である。
この場合、例えば、あるブログへ投稿した内容を一旦ユーザ端末2のメモリなどに記憶しておき、引き続き別のブログ等へ投稿をする場合、メモリに記憶しておいた内容を読みだし、ユーザ端末2の画面上で編集を行い別のブログ等へ投稿を行うようにする。

ウェブブラウザ内で非同期通信とインターフェースの構築などを行う技術(Ajax等)を利用して、電子情報送信中継装置1とセッションを確立した状態で、ブラウザ上にユーザ端末2のメモリに記憶しておいた投稿内容等を表示して編集させ、編集した内容を電子情報送信中継装置1送信して、これを別のサービスプロバイダーのサーバへ送信する。
【0043】
このようにユーザ端末2は、ユーザがあるプロバイダーに送信した送信用コンテンツをメモリに記憶させておき、ユーザが送信用コンテンツを他のプロバイダーに対して投稿する際、メモリに記憶しておいた送信用コンテンツを読み出して、ユーザが編集可能に表示し、ユーザが指定したプロバイダーに編集後の送信用コンテンツを送信するコンピュータプログラムを有することで、電子情報送信中継装置1が、編集後の送信用コンテンツを受信して、ユーザが指定したプロバイダーに送信することができる。
これにより、全く同じ内容の投稿を複数のブログ等に行うのではなく、サービスプロバイダー、ブログ等により、同じ話題でも内容を変えて投稿できるため、そのブログ等に合った内容で投稿等ができる。
【0044】
また、編集後、電子情報送信中継装置1から他のサービスプロバイダーのサーバへ編集した投稿内容を実際に送る順番や、時間(投稿時間)を設定するようにしてもよい。
この場合、ユーザ端末2のコンピュータプログラムは、編集後のコンテンツを表示する順序又は時間に関する情報をさらに受付け、電子情報送信中継装置1は、編集後の送信用コンテンツを表示する順序又は時間に基づいて、ユーザが指定したプロバイダーに送信する。
これにより、ユーザが決めた時間にそのブログ等に情報をアップすることができ、同じ話題でもいつ、どの様な内容をアップするかを指定することができる。
なお、投稿時間(ブログへのアップの時間)は、各サービスプロバイダーのサーバで設定するようにしてもよい。
【0045】
別の例として、投稿内容を編集する際、編集するウインドウ上にそのブログ等への前回の投稿内容や、読者からのコメントなどが表示された状態で、投稿内容の編集ができるようにしてもよい。
この場合、電子情報送信中継装置1は、ユーザが指定したプロバイダーから表示されている当該ユーザのサイトに表示されているコンテンツを取得して、ユーザ端末2へ送信する。ユーザ端末2のコンピュータプログラムは、送信された当該ユーザのサイトに表示されているコンテンツをウィンドウ上に表示しながら、ユーザのコンテンツの編集入力を受付けることができる。
これにより、単純に投稿内容を編集するだけでなく、投稿内容をどの様に編集するか、投稿先のブログの内容や、読者からのコメントを観たうえで適切な編集を行うことができる。
【0046】
なお、上述の例では、ユーザ端末2のメモリに投稿内容を記憶しておく例について説明したが、これに替えて電子情報送信中継装置1のメモリに一時的に記憶しておくようにしてもよい。
また、サービスプロバイダーのサーバに、投稿された内容を一時的に記憶しておくようにしてもよい。
【0047】
次に別の実施形態について説明する。
別の実施形態では、入力画面生成手段11が、図5のようにいつも同じ入力画面を生成することに替えて、ユーザが登録しているいずれか一つのブログまたはソーシャルネットワークなどのサービスプロバイダーにアクセスして、そのサービスプロバイダーの入力画面または、そのサービスプロバイダーの入力画面と入力項目等が同じ入力画面を生成して表示する例である。
どのサービスプロバイダーを選択するかは、あらかじめユーザが選択したサービスプロバイダーの情報をユーザ情報データベース9に記憶しておき、これを選択するができる。また、入力画面生成手段11が、ユーザ情報データベース9を参照して、当該ユーザに関連付けて登録されているサービスプロバイダーをランダムに、また使用頻度の高いものから順に選択して表示してもよい。
入力画面生成手段11は、Ajaxなどのリッチクライアントソフトを使って、ユーザ端末2に対して画面生成のためのプログラムを送信し、生成する画面を変更(入力項目及び項目数や、入力項目のタイトル、説明など)することができる。
これにより、電子情報送信中継装置1は、毎回同じ固定的な画面を表示しなくとも、ユーザが好むサービスプロバイダーの入力画面を表示させることができ、ユーザも入力対する負担がなくなる。つまり、電子情報送信中継装置1側で強制的にユーザに固定的な入力画面を押しつけなくとも、サービスプロバイダーが提供している入力画面を活用することで、ユーザは抵抗なく今まで通りの情報入力を行うことができるし、電子情報送信中継装置1も処理する負荷を軽減することができる。
【0048】
また別の実施形態として、入力画面生成手段11が、SNSやブログ等のサービスプロバイダーの中から、一つのサービスプロバイダーの入力画面を直接表示し、その入力された内容をユーザ端末2のメモリに記憶させておき、この記憶しておいた入力情報を基に、他のサービスプロバイダーの送信画面を読みだして、それに入力するようにしてもよい。
この場合も、Ajaxなどの技術を使い、ユーザ端末2に対して生業用のプログラムを送信して、制御を行う。
これにより、電子情報送信中継装置1は独自の入力画面を持たなくとも、既存のサービスプロバイダーの入力画面をそのまま利用して、他のサービスプロバイダーへ登録情報を送ることができる。
このように他のサイトを活かすことで、電子情報送信中継装置1の処理を減らすことができ、ローコストで多くの情報処理を行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【0049】
本発明によれば、ユーザが入力した特定の情報を異なる種別のルート(電子メール、ブログ、SNSなど)で発信する際、情報発信の手間と時間が低減される。そのため、役所・企業は本発明を活用することにより効率的な広報活動・広告宣伝活動が行えると期待される。
【符号の説明】
【0050】
1:電子情報送信中継装置、2:ユーザ端末、3:サービス提供サーバ、
9:ユーザ情報データベース、10:ユーザ情報管理手段、11:入力画面生成手段、
12:電子情報中継手段、13:返信コンテンツ検出表示手段、N:通信ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子メールとブログとSNSなどの異なる種類のサービスを提供するプロバイダーを含む複数の送信先に対してユーザが入力した特定の電子情報を送信する際、電子情報送信中継装置を介することによって一括入力画面からの一括入力及び複数の送信先への一括送信を可能ならしめる電子情報送信システムであって、
前記電子情報送信中継装置は、
登録されたユーザの個人情報とともに、当該ユーザにより送信される電子情報(以下、
「送信用コンテンツ」)の送信先を特定する送信先情報を格納するユーザ情報データベースを備えるとともに、
ユーザ端末から送信される情報に基づき前記ユーザ情報データベースを更新するユーザ情報管理手段、
ユーザ端末から送信用コンテンツ及びプロバイダーを含む任意個数の送信先を受信し、受信した各送信先に対して送信用コンテンツを送信する電子情報中継手段、
を備えることを特徴とする電子情報送信システム。
【請求項2】
前記電子情報送信中継装置は、送信用コンテンツの入力欄とともに、前記ユーザ情報データベースから抽出した送信先情報の一覧を含む一括入力画面データを生成して前記ユーザ端末に送信する入力画面生成手段をさらに備え、
前記一括入力専用画面を介して入力された送信用コンテンツ、および前記送信先情報の一覧から選択された送信先が前記電子情報中継手段によって受信されることを特徴とする請求項1に記載の電子情報送信システム。
【請求項3】
前記ユーザ情報データベースに格納される送信先情報として、
サービスの種類が
電子メールの場合は相手の名前と電子メールアドレスが、
ブログの場合はURLとパスワードが、
SNSの場合はURLとIDとパスワードが、
少なくとも含まれることを特徴とする請求項1または2のいずれかに記載の電子情報送信システム。
【請求項4】
前記電子情報中継手段は、ユーザ端末から受信した情報に送信日時指定情報が含まれているならば、
指定された送信日時が到来するまで送信用コンテンツの送信を保留にすることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の電子情報送信システム。
【請求項5】
前記電子情報送信中継装置は、送信用コンテンツの送信先から該送信用コンテンツに対する返信コンテンツの有無を検出し、この検出の結果を表示する返信コンテンツ一覧画面を生成する返信コンテンツ検出表示手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の電子情報送信システム。
【請求項6】
前記ユーザ端末は、ユーザがあるプロバイダーに送信した送信用コンテンツをメモリに記憶させておき、ユーザが前記送信用コンテンツを他のプロバイダーに対して投稿する際、前記メモリに記憶しておいた送信用コンテンツを読み出して、ユーザが編集可能に表示し、ユーザが指定したプロバイダーに編集後の送信用コンテンツを送信するコンピュータプログラムを有しており、
前記電子情報中継手段は、前記編集後の送信用コンテンツを受信して、ユーザが指定したプロバイダーに送信する
請求項1〜5のいずれかに記載の電子情報送信システム。
【請求項7】
前記ユーザ端末のコンピュータプログラムは、編集後のコンテンツを表示する順序又は時間に関する情報をさらに受付け、
前記電子情報中継手段は、前記編集後の送信用コンテンツを表示する順序又は時間に基づいて、ユーザが指定したプロバイダーに送信する
請求項6記載の電子情報送信システム。
【請求項8】
前記電子情報中継手段は、ユーザが指定したプロバイダーから表示されている当該ユーザのサイトに表示されているコンテンツを取得して、前記ユーザ端末へ送信し、
前記ユーザ端末のコンピュータプログラムは、前記送信された当該ユーザのサイトに表示されているコンテンツを表示しながら、前記ユーザのコンテンツの編集入力を受付ける、
請求項6記載の電子情報送信システム。
【請求項9】
ユーザが電子メールとブログとSNSなどの異なる種類のサービスを提供するプロバイダーを含む複数の送信先に対してユーザが入力した特定の電子情報を送信する際、ユーザ端末における専用の入力画面からの一括入力を受信して、前記複数の送信先への一括送信を行う電子情報送信中継装置であって、
登録されたユーザの個人情報とともに、当該ユーザにより送信される電子情報(以下、
「送信用コンテンツ」)の送信先を特定する送信先情報を格納するユーザ情報データベースを備えるとともに、
ユーザ端末から送信される情報に基づき前記ユーザ情報データベースを更新するユーザ情報管理手段、
ユーザ端末から送信用コンテンツ及びプロバイダーを含む任意個数の送信先を受信し、受信した各送信先に対して送信用コンテンツを送信する電子情報中継手段、
を備えることを特徴とする電子情報送信中継装置。
【請求項10】
ユーザが電子メールとブログとSNSなどの異なる種類のサービスを提供するプロバイダーを含む複数の送信先に対してユーザが入力した特定の電子情報を送信する際、登録されたユーザの個人情報とともに、当該ユーザにより送信される電子情報(以下、「送信用コンテンツ」)の送信先を特定する送信先情報を格納するユーザ情報データベースを有する装置により、ユーザ端末における専用の入力画面からの一括入力を受信し、受信した送信用コンテンツを前記複数の送信先へ一括送信する電子情報送信方法であって、
ユーザ端末から送信される情報に基づき前記ユーザ情報データベースを更新するステップ、
ユーザ端末から送信用コンテンツ及びプロバイダーを含む任意個数の送信先を受信し、受信した各送信先に対して送信用コンテンツを送信するステップ、
を有していることを特徴とする電子情報送信方法。
【請求項11】
ユーザが電子メールとブログとSNSなどの異なる種類のサービスを提供するプロバイダーを含む複数の送信先に対してユーザが入力した特定の電子情報を送信する際、登録されたユーザの個人情報とともに、当該ユーザにより送信される電子情報(以下、「送信用コンテンツ」)の送信先を特定する送信先情報を格納するユーザ情報データベースを有する装置により、ユーザ端末における専用の入力画面からの一括入力を受信し、受信した送信用コンテンツを前記複数の送信先へ一括送信することを実行させるために、
コンピュータを、
ユーザ端末から送信される情報に基づき前記ユーザ情報データベースを更新する手段、
ユーザ端末から送信用コンテンツ及びプロバイダーを含む任意個数の送信先を受信し、受信した各送信先に対して送信用コンテンツを送信する手段、
として機能させることを特徴とするコンピュータプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−4072(P2013−4072A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−162590(P2011−162590)
【出願日】平成23年7月25日(2011.7.25)
【出願人】(500481732)株式会社メキキ (15)
【出願人】(501091833)メキキ・クリエイツ株式会社 (56)
【Fターム(参考)】