説明

電子教科書装置、教室システム、およびプログラム

【課題】電子教科書装置において、生徒それぞれの端末における教科書データの表示形態を自在に設定できるだけでなく、授業中は統一的な表示形態にして授業をし易くする。
【解決手段】教科書データのテキスト画面と資料画面とを任意配置したマルチ画面にして表示できる端末であって、生徒端末10Pが教室サーバ30の通信範囲に入って“教室モード”に設定された状態では、当該教室サーバ30から受信される時間割データに応じた授業科目以外の教科書データの表示が禁止される。しかも、先生端末10Tからそのメニュー画面の項目[強制表示]をタッチ操作することで送信される強制信号(先生端末10Tにて表示中のページデータと付属資料に対応した表示フォーマットを含む)が生徒端末10Pに受信されたときには、同生徒端末10Pは受信された強制信号に応じた表示フォーマットのページデータと付属資料のマルチ画面を生成して表示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、教科書を電子化して学習に利用するための電子教科書装置、教室システム、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、個人での学習、学校における授業での学習に関わらず、電子化した教科書のデータをPC等の情報端末装置の画面に表示させて利用することが考えられている。
【0003】
教科書には、テキストだけでなく、理科や社会の教科に応じた各種の図表や年表等の資料が付属していることが多い。これらの資料のデータは、例えば、テキスト中に挿入されたリンクを操作したり、付属資料のメニューから選択したりすることで、当該表示中のテキストの画面と切り替えられて表示されたり、テキストの画面上にウインドウ画面が開いて表示されたりする。
【0004】
テキストの表示画面内のどの位置に資料のウインドウ画面を開いて表示させるかは、ユーザ個人によって任意に設定することが可能であり、当該ユーザ自身は、常に自身が見易い位置に資料のウインドウ画面を開くことができる。
【0005】
従来の教育支援システムにおいて、先生が使用する大画面のマルチメディアボードと通信ネットワークで接続された生徒各人が使用する情報端末とを有し、電子教材を表示させて学習できるだけでなく、出欠情報の集計や問題の配信、問題の回答の収集等を行うことで、教育現場における教育担当者の負担を軽減することが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特許第4001464号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
電子化した教科書のデータを生徒各人の情報端末装置で表示させて学習する際、テキストの表示画面上の任意の位置で資料のウインドウ画面を開いて表示させることができる。しかしながら、これを授業に取り入れた場合、生徒各人の情報端末装置におけるテキストの画面と資料の画面との表示形態が区々になり、先生が授業を進める上で教え辛くなる問題が発生する。
【0008】
本発明は、このような課題に鑑みなされたもので、生徒それぞれの端末における教科書データの表示形態を自在に設定できるだけでなく、授業中は統一的な表示形態にして授業をし易くすることが可能になる電子教科書装置、教室システム、およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係る電子教科書装置は、教科書データを記憶する教科書記憶手段と、この教科書記憶手段により記憶された教科書データを表示させる教科書表示手段と、この教科書表示手段により表示された教科書データのページ毎にユーザ操作に応じて表示フォーマットを設定するフォーマット設定手段と、このフォーマット設定手段により設定された表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる設定フォーマット表示手段と、他の装置の表示フォーマットを受信するフォーマット受信手段と、このフォーマット受信手段により受信された他の装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる受信フォーマット表示手段と、を備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明に係る教室システムは、教師用電子教科書装置と生徒用電子教科書装置とを有する教室システムであって、前記教師用電子教科書装置は、教科書データを記憶する教科書記憶手段と、この教科書記憶手段により記憶された教科書データをユーザ操作に応じた表示フォーマットに設定して表示させる教科書表示手段と、ユーザ操作に応じて、前記教科書表示手段により表示された教科書データのページに対応付けて、そのときの表示フォーマットを送信するフォーマット送信手段とを備え、前記生徒用電子教科書装置は、教科書データを記憶する教科書記憶手段と、この教科書記憶手段により記憶された教科書データをユーザ操作に応じた表示フォーマットに設定して表示させる教科書表示手段と、前記教師用電子教科書装置のフォーマット送信手段により送信された表示フォーマットを受信するフォーマット受信手段と、このフォーマット受信手段により受信された前記教師用電子教科書装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる受信フォーマット表示手段とを備えた、ことを特徴としている。
【0011】
本発明に係るプログラムは、記憶部と表示部と通信部を有する電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、前記コンピュータを、教科書データを記憶部に記憶させる教科書記憶手段、この教科書記憶手段により記憶された教科書データを表示部に表示させる教科書表示手段、この教科書表示手段により表示された教科書データのページ毎にユーザ操作に応じて表示フォーマットを設定するフォーマット設定手段、このフォーマット設定手段により設定された表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示部に表示させる設定フォーマット表示手段、他の装置の表示フォーマットを通信部により受信するフォーマット受信手段、このフォーマット受信手段により受信された他の装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示部に表示させる受信フォーマット表示手段、として機能させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、生徒それぞれの端末における教科書データの表示形態を自在に設定できるだけでなく、授業中は統一的な表示形態にして授業をし易くすることが可能になる電子教科書装置、教室システム、およびプログラムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の電子教科書装置の実施形態に係るタブレット型情報端末装置10の外観構成を示す正面図。
【図2】前記情報端末装置10(10T/10P)の電子回路の構成を示すブロック図。
【図3】前記情報端末装置10(10T/10P)の教科書データ記憶領域22に記憶される教科書データの22b1,22b2,…のデータ構造を示す図。
【図4】前記情報端末装置10(10T/10P)のフォーマットデータ記憶領域22cに記憶される表示フォーマットデータのデータ構造を示す図。
【図5】前記情報端末装置10を先生端末10Tおよび生徒端末10Pとして用いた教室システムの構成を示すブロック図。
【図6】前記情報端末装置10を生徒端末10Pとして使用した場合の生徒端末処理を示すフローチャート。
【図7】前記生徒端末10Pの生徒端末処理(教室モード)に伴う教科書表示処理(教室)を示すフローチャート。
【図8】前記情報端末装置10(10T/10P)の教科書表示処理に伴う教科書データの表示動作を示す図であり、同図(A)はユーザ指定のページのテキスト画面Gtの表示状態を示す図、同図(B)はユーザ指定のページのテキスト画面Gtとユーザ指定の付属資料の資料画面Gaとのマルチ表示状態を示す図。
【図9】前記情報端末装置10(10T/10P)のタッチパネル表示部11に表示される[メニュー]アイコンBmの操作に従いウインドウ表示されるメニュー画面Gmを示す図。
【図10】前記生徒端末10Pの生徒端末処理(家庭学習モード)に伴う教科書表示処理(家庭学習)を示すフローチャート。
【図11】前記情報端末装置10を先生端末10Tとして使用した場合の先生端末処理を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下図面により本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
図1は、本発明の電子教科書装置の実施形態に係るタブレット型情報端末装置10の外観構成を示す正面図である。
【0016】
この情報端末装置10は、例えば事務用紙の定型サイズであるB5版程度のタッチパネル表示部11を備える。このタッチパネル表示部11は、ドットマトリクス型のカラー液晶表示画面11dの上に透明のタッチパネル11tが重ねられて構成される。
【0017】
この情報端末装置10は、電源を投入/遮断するための電源キーの操作以外は、タッチパネル表示部11に表示された各種のデータに対するタッチ操作に従って動作するもので、電子教科書装置として使用する場合、先生端末10Tや生徒端末10Pとして使用される。
【0018】
図2は、前記情報端末装置10(10T/10P)の電子回路の構成を示すブロック図である。
【0019】
この情報端末装置10の電子回路には、コンピュータであるCPU21が備えられる。CPU21は、記憶装置22に予め記憶された端末制御プログラム22a、あるいはメモリカードなどの外部記録媒体23から記録媒体読み取り部24を介して記憶装置22に読み込まれた端末制御プログラム22a、あるいは通信ネットワーク上のWebサーバから通信部25を介して記憶装置22に読み込まれた端末制御プログラム22aに従い、同記憶装置22およびRAM26をワークメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0020】
前記記憶装置22に記憶される端末制御プログラム22aとしては、通信部25を介して外部のPCやWebサーバ等の通信機能を備えた電子機器と通信するための通信制御プログラム、テキスト処理,テーブル処理,画像処理,メール処理,演算処理等を行うための各種のアプリケーションプログラムの他、本情報端末装置10を先生端末10Tとして機能させる場合には先生端末処理プログラム(図11(図7)参照)、生徒端末10Pとして機能させる場合には生徒端末処理プログラム(図6(図7,図10)参照)が記憶される。
【0021】
そして、前記端末制御プログラム22aは、タッチパネル表示部11からのタッチ位置検出信号に応じて起動される。
【0022】
前記記憶部22には、教科書データ記憶領域22b、フォーマットデータ記憶領域22cが確保され、また、RAM26には、表示データ記憶領域26aが確保される。
【0023】
図3は、前記情報端末装置10(10T/10P)の教科書データ記憶領域22に記憶される教科書データの22b1,22b2,…のデータ構造を示す図である。
【0024】
この教科書データ記憶領域22bには、国語、数学、理科、社会等、各教科に対応した教科書データ22b1,22b2,…が、それぞれそのテキスト部と付属資料部を組み合わせて記憶される。テキスト部は、各章や節からなるページで区切られたデータ構造を有し、テキスト領域に挿入された静止画像等も含まれる。付属資料部は、理科や科学の図表、社会の歴史年表等、各教科に応じた各種資料のデータからなり、各資料のインデックスで区切られたデータ構造を有する。
【0025】
なお、この教科書データ22b1,22b2,…は、CD−ROMなどの外部記録媒体から外部PC、通信部33を経由して取り込んでもよいし、通信ネットワーク上のWebサーバから通信部33を経由して取り込んでもよい。
【0026】
図4は、前記情報端末装置10(10T/10P)のフォーマットデータ記憶領域22cに記憶される表示フォーマットデータのデータ構造を示す図である。
【0027】
表示フォーマットデータは、任意の教科書データ22bnの任意のページ(第n章第m節)のテキスト表示画面において、当該教科書データ22bnに付属する資料を読み出し任意の位置にウインドウを開いて表示させた状態で、“表示固定”のユーザ操作に従い、その状態でのテキスト画面と資料のウインドウ画面(資料画面)とのサイズ・位置(配置)を示す情報として登録される。具体的には、表示中のページ情報(第n章第m節)と資料情報(資料n)に対応付けられて、タッチパネル表示部11の画面全体に対する該当ページの画面サイズ・位置と資料の画面サイズ・位置とが登録される。
【0028】
RAM26の表示データ記憶領域26aは、タッチパネル表示部11の表示画面領域に対応するカラービットマップデータの記憶領域を有し、実行中のプログラムに従い生成された表示画面データが記憶される。
【0029】
このように、CPU21には、記憶装置22、記録媒体読み取り部24、通信部25、RAM26、キー入力部27、およびタッチパネル表示部11が接続されて構成される。
【0030】
図5は、前記情報端末装置10を先生端末10Tおよび生徒端末10Pとして用いた教室システムの構成を示すブロック図である。
【0031】
この教室システムには、教室サーバ30が設置され、当該サーバ30には記憶装置31,RAM32、通信部33が接続されて備えられる。
【0032】
教室サーバ30は、記憶装置31に記憶されたサーバ制御プログラム31aに従い各部の動作を制御するもので、前記教師端末20Tと生徒端末20P…とは、当該教室サーバ30の通信部33をアクセスポイントとして相互の通信が可能になる。
【0033】
また、記憶装置31には、時間割データ記憶領域31b、生徒管理データ記憶領域31cが確保される。
【0034】
時間割データ記憶領域31bには、当該教室システムにて管理対象となる教室にて開催される各教科の授業の時間割データが記憶される。
【0035】
生徒管理データ記憶領域31cには、生徒端末10P…それぞれの端末ID…に対応付けられて前記各時間割の出欠確認データや各教科の成績データ等が記憶される。
【0036】
そして、この教室サーバ30は、前記時間割データに応じて一定時間間隔毎に生徒端末10P…へのアクセス信号を送信し、応答があった生徒端末10Pに対して現在の時間割データを送信する。
【0037】
生徒端末10P…は、前記教室サーバ30からのアクセス信号を受信して“教室モード”に設定され、同アクセス信号が受信されないときには、“家庭学習モード”に設定される。
【0038】
このように構成された情報端末装置10(10T/10P)は、CPU21が前記端末制御プログラム22aに記述された命令に従い回路各部の動作を制御し、ソフトウエアとハードウエアとが協働して動作することにより、以下の動作説明で述べる生徒端末10Pとしての機能、または先生端末10Tとしての機能を実現する。
【0039】
次に、前記構成の情報端末装置10の生徒端末10Pとしての動作および先生端末10Tとしての動作について説明する。
【0040】
[生徒端末10Pの動作]
図6は、前記情報端末装置10を生徒端末10Pとして使用した場合の生徒端末処理を示すフローチャートである。
【0041】
図7は、前記生徒端末10Pの生徒端末処理(教室モード)に伴う教科書表示処理(教室)を示すフローチャートである。
【0042】
図8は、前記情報端末装置10(10T/10P)の教科書表示処理に伴う教科書データの表示動作を示す図であり、同図(A)はユーザ指定のページのテキスト画面Gtの表示状態を示す図、同図(B)はユーザ指定のページのテキスト画面Gtとユーザ指定の付属資料の資料画面Gaとのマルチ表示状態を示す図である。
【0043】
教科書表示処理に応じて教科書データ22bnがタッチパネル表示部11に表示される際には、図8に示すように、[目次]アイコンBcと[資料]アイコンBaが表示画面の上端に沿って表示され、[メニュー]アイコンBmと[音量]アイコンBsが表示画面の下端に沿って表示される。
【0044】
図9は、前記情報端末装置10(10T/10P)のタッチパネル表示部11に表示される[メニュー]アイコンBmの操作に従いウインドウ表示されるメニュー画面Gmを示す図である。
【0045】
このメニュー画面Gmにおいて、先生端末10Tの場合、[付属データ非表示]Ma、[表示固定]Mb、[強制表示]Mc、[強制解除]Mdの4項目からなるメニュー画面Gmが表示され、生徒端末10Pの場合、そのうち[付属データ非表示]Maと[表示固定]Mbとの2項目のメニュー画面Gmが表示される。
【0046】
図10は、前記生徒端末10Pの生徒端末処理(家庭学習モード)に伴う教科書表示処理(家庭学習)を示すフローチャートである。
【0047】
生徒端末10Pの電源がオンされると(ステップS1)、前記図5で示した教室サーバ30から一定時間間隔毎に送信されるアクセス信号が受信されたか否か判断される(ステップS2,S3)。
【0048】
ここで、生徒端末10Pが教室システムの通信範囲に入り、教室サーバ30からのアクセス信号が受信されたと判断されると(ステップS3(Yes))、当該生徒端末10Pの動作モードが“教室モード”に設定され(ステップS4)、端末IDに対応付けられた出席情報が教室サーバ30へ送信される(ステップS5)。
【0049】
すると、前記教室サーバ30から送信された現在の授業科目を示す時間割データが受信され(ステップS6)、指定の授業科目以外の教科書データ22bn…の読み出し表示が禁止される(ステップS7)。
【0050】
そして、図7における教科書表示処理(教室)へ移行される(ステップSA)。
【0051】
この教科書表示処理(教室)に移行されると、先ず、前記教室サーバ30から受信された時間割データに応じた授業科目の教科書データ22bnが教科書データ記憶領域22bから読み出され、その最初のページである目次のページがタッチパネル表示部11に表示される(ステップA1)。
【0052】
この目次のページが表示された状態で、ユーザのタッチ操作に応じて、例えば今回授業を受けるページ(第n章第m節)が指定されると(ステップA2,A3(Yes))、該当する教科書データ22bnから指定されたページのデータが読み出される(ステップA4)。
【0053】
すると、この指定されたページ(第n章第m節)に対応付けられて、前記フォーマットデータ記憶領域22c(図4参照)に、ユーザ指定の表示フォーマットが登録されているか否か判断される(ステップA5)。
【0054】
ここで、前記指定されたページ(第n章第m節)に対応付けられた表示フォーマットが登録されていると判断された場合は(ステップA5(Yes))、例えば図8(B)に示すように、当該登録された表示フォーマットに示されるテキスト画面Gtと資料画面Gsのサイズ・位置情報に従い、該当するページのテキスト画面Gtと該当する付属資料の資料画面Gsからなるマルチ画面が生成され(ステップA6)、例えば図8(B)に示すようにタッチパネル表示部11に表示される(ステップA8)。
【0055】
一方、前記指定されたページ(第n章第m節)に対応付けられた表示フォーマットが登録されていないと判断された場合は(ステップA5(No))、該当するページのテキスト画面Gtがタッチパネル表示部11の全画面サイズに合わせて生成され(ステップA7)、図8(A)に示すように同タッチパネル表示部11に表示される(ステップA8)。
【0056】
ここで、ユーザ操作に応じて他のページが指定されると(ステップA9(Yes))、当該指定された新たなページのデータを対象とした読み出し処理に戻る(ステップA4)。
【0057】
こうして、任意のページのテキスト画面Gt(又はテキスト画面Gtと資料画面Ga)がタッチパネル表示部11に表示された状態で、スライドを伴うタッチ操作により画面スクロールの指示ありと判断されると(ステップA10(Yes))、スライド操作されたところのテキスト画面Gt(又は資料画面Ga)の内容がスクロールされて読み出され(ステップA11)、当該スクロール後の表示画面が生成されて表示される(ステップA12→A8)。
【0058】
一方、[資料]アイコンBaのタッチ操作により表示中の教科書データ22bnにおける付属データの読み出しが指示されたと判断されると(ステップA13(Yes))、表示中のテキスト画面Gtの内容に対応するところの付属資料のデータが読み出され、同テキスト画面Gtと資料画面Gaからなる新たなマルチ画面が生成されて表示される(ステップA14→A8)。
【0059】
また、前記図8(B)で示したようなページデータのテキスト画面Gtと付属資料の資料画面Gaとのマルチ表示状態で、例えば当該画面Gt/Ga間の境界線がタッチ操作されると共に上方または下方にスライドされ、同画面Gt/Gaの配置の変更が指示されたと判断されると(ステップA15(Yes))、前記境界線のスライドに応じてテキスト画面Gtと資料画面Gaの各画面サイズ・位置が変更され、新たな表示画面が生成されて表示される(ステップA16→A8)。この画面配置の変更では、テキスト画面Gt又は資料画面Gaの表示ウインドウを任意に拡大縮小することもできる。
【0060】
また、このようなページデータのテキスト画面Gtと付属資料の資料画面Gaとのマルチ表示状態で、[メニュー]アイコンBmのタッチ操作により、図9に示すように、[付属データ非表示]Ma、[表示固定]Mbの2項目からなるメニュー画面Gmを表示させる。そして、このメニュー画面Gmの項目[付属データ非表示]Maがタッチされたと判断されると(ステップA17(Yes))、表示中の付属資料の資料画面Gaが消去されると共に(ステップA18)、表示中のページデータのテキスト画面Gtがタッチパネル表示部11の全画面サイズに合わせて再生成され、図8(A)で示したように表示される(ステップA8)。
【0061】
また、前記ステップA1〜A16での処理に従ったユーザ任意のページデータのテキスト画面Gtと付属資料の資料画面Gaとのマルチ表示状態で、前記同様に図9で示した2項目からなるメニュー画面Gmを表示させ、項目[表示固定]Mbがタッチされたと判断されると(ステップA19(Yes))、表示中のページデータ(第n章第m節)と付属資料(資料n)に対応付けられて、そのときのテキスト画面Gtと資料画面Gaの配置に応じた表示フォーマットデータがフォーマットデータ記憶領域22c(図4参照)に登録される(ステップA20)。
【0062】
このような生徒端末10Pにおける教科書表示処理(教室)(ステップSA(A1〜A20))に従った授業科目の教科書データ22bnの表示状態において、先生端末10Tから、前記メニュー画面Gmの項目[強制表示]Mcのタッチ操作に応じて送信された強制信号が受信されたと判断されると(ステップS8(Yes)→S9)、これに伴い同先生端末10Tから送信された当該先生端末10Tにて表示中のページデータおよび付属資料に対応した表示フォーマットデータが受信される(ステップS9)。
【0063】
すると、この先生端末10Tから受信された当該先生端末10Tにて表示中のページデータおよび付属資料に対応した表示フォーマットデータに従って、該当する教科書データ22bnのページデータ(第n章第m節)および付属資料(資料n)が読み出され、テキスト画面Gtと資料画面Gaとのサイズ・位置が強制的に変更されて表示される(ステップS10)。
【0064】
この後、前記先生端末10Tから、前記メニュー画面Gmの項目[強制解除]Mdのタッチ操作に応じて送信された解除信号が受信されたと判断されると(ステップS11(Yes))、前記テキスト画面Gtと資料画面Gaとの表示フォーマットの強制変更が解除され(ステップS12)、再び前記教科書表示処理(教室)(ステップSA(A1〜A20))に従った生徒任意の表示フォーマットによる該当教科書データ22bnの表示状態に復帰する(ステップSA)。
【0065】
一方、前記生徒端末10Pの電源がオンされた際に(ステップS1)、前記図5で示した教室サーバ30から一定時間間隔毎に送信されるアクセス信号が受信されず、教室システムの通信範囲ではない教室外と判断されると(ステップS2,S3(No))、当該生徒端末10Pの動作モードが“家庭学習モード”に設定され(ステップS13)、図10における教科書表示処理(家庭学習)へ移行される(ステップSB)。
【0066】
この教科書表示処理(家庭学習)に移行されると、先ず、教科書データ記憶領域22bに記憶されている各教科書データ22bn…の名称の一覧からなる教科書選択画面がタッチパネル表示部11に表示される(ステップB1)。
【0067】
この教科書選択画面において、生徒任意の教科書名が選択されると(ステップB2(Yes))、当該選択された教科書データ22bnが教科書データ記憶領域22bから読み出され、その最初のページである目次のページがタッチパネル表示部11に表示される(ステップB3)。
【0068】
この目次のページが表示された状態で、生徒のタッチ操作に応じて、例えば今回学習したいページ(第n章第m節)が指定されると(ステップB4(Yes))、これ以降、前記図7を参照して説明した教科書表示処理(教室)のステップA3〜A20での動作と同様に動作し、指定されたページデータのテキスト画面Gtや付属資料の資料画面Gaの表示処理(ステップA3〜A9)、各画面Gt/Gaにおける表示内容のスクロール処理(ステップA10〜A12,A8)、付属資料の読み出し表示処理(ステップA13,A14,A8)、テキスト画面Gtと資料画面Gaとの配置(表示フォーマット)変更処理(ステップA15,A16,A8)、付属資料の資料画面Gaの表示消去処理(ステップA17,A18)、表示中のテキスト画面Gtと資料画面Gaとの配置に応じた表示フォーマットの登録処理(ステップA19,A20)が実行される。
【0069】
[先生端末10Tの動作]
図11は、前記情報端末装置10を先生端末10Tとして使用した場合の先生端末処理を示すフローチャートである。
【0070】
この先生端末処理では、先ず、教科書データ記憶領域22bに記憶されている各教科書データ22bn…の名称の一覧からなる教科書選択画面がタッチパネル表示部11に表示される(ステップC1)。
【0071】
この教科書選択画面において、先生任意の教科書名が選択されると(ステップC2(Yes))、当該選択された教科書データ22bnが教科書データ記憶領域22bから読み出され、その最初のページである目次のページがタッチパネル表示部11に表示される(ステップC3)。
【0072】
この目次のページが表示された状態で、先生のタッチ操作に応じて、例えば今回の授業で教えるページ(第n章第m節)が指定されると(ステップC4(Yes))、これ以降、前記図7を参照して説明した教科書表示処理(教室)のステップA3〜A20での動作と同様に動作し、指定されたページデータのテキスト画面Gtや付属資料の資料画面Gaの表示処理(ステップA3〜A9)、各画面Gt/Gaにおける表示内容のスクロール処理(ステップA10〜A12,A8)、付属資料の読み出し表示処理(ステップA13,A14,A8)、テキスト画面Gtと資料画面Gaとの配置(表示フォーマット)変更処理(ステップA15,A16,A8)、付属資料の資料画面Gaの表示消去処理(ステップA17,A18)、表示中のテキスト画面Gtと資料画面Gaとの配置に応じた表示フォーマットの登録処理(ステップA19,A20)が実行される。
【0073】
このような先生端末10Tにおける教科書表示処理(教室)(ステップSA(A3〜A20))に従った教科書データ22bnの表示状態において、当該先生端末10Tにて表示中のページデータ(第n章第m節)のテキスト画面Gtと付属資料の資料画面Gaとの表示フォーマットを、教室内の全生徒端末10P…に統一させるべく、[メニュー]アイコンBmのタッチ操作に応じて表示されたメニュー画面Gm(図9参照)の項目「強制表示」Mcがタッチされると(ステップC5(Yes))、強制信号が教室システム(図5参照)の教室サーバ30を経由して同教室内の各生徒端末10P…へ向けて送信される(ステップC6)。
【0074】
またこれに伴い、フォーマットデータ記憶領域22c(図4参照)に登録されている表示中のページデータ(第n章第m節)と付属資料に応じた先生独自の表示フォーマットデータが、同教室内の各生徒端末10P…へ向けて送信される(ステップC7)。
【0075】
またこの後、前記メニュー画面Gm(図9参照)の項目「強制解除」Mdがタッチされると(ステップC8(Yes))、解除信号が教室システム(図5参照)の教室サーバ30を経由して同教室内の各生徒端末10P…へ向けて送信される(ステップC9)。
【0076】
したがって、前記構成の教室システムにおける情報端末装置10を使用した先生端末10Tと生徒端末10P…によれば、何れの端末10T,10Pにあっても、ユーザ任意の教科書データ22bnの任意のページデータ(第n章第m節)を指定してそのテキスト画面Gtを表示させると共に、同教科書データ22bnの任意の付属資料(n)を指定してその資料画面Gaを前記テキスト画面Gtとのマルチ画面にして表示させることができる。この際、前記マルチ画面にしたテキスト画面Gtと資料画面Gaとのサイズ・位置からなる表示フォーマットは、メニュー画面Gmの項目[表示固定]Mbをタッチ操作することで、表示中のページデータと付属資料に対応付けてフォーマットデータ記憶領域22cに登録できる。そしてこの後、前記表示フォーマットの登録されたページデータと付属資料とを指定表示させるときには、そのテキスト画面Gtと資料画面Gaとを、当該表示フォーマットに従ったサイズ・位置のマルチ画面にして表示させることができる。
【0077】
そして、生徒端末10Pが教室サーバ30の通信範囲に入って“教室モード”に設定された状態では、当該教室サーバ30から受信される時間割データに応じた授業科目以外の教科書データ22bnの表示が禁止される。しかも、先生端末10Tからそのメニュー画面Gmの項目[強制表示]Mcをタッチ操作することで送信される強制信号(先生端末10Tにて表示中のページデータと付属資料に対応した表示フォーマットを含む)が生徒端末10Pに受信されたときには、同生徒端末10Pは受信された強制信号に応じた表示フォーマットのページデータと付属資料のマルチ画面Gt/Gaを生成して表示する。
【0078】
このため、生徒にとっては、生徒端末10Pにおける各教科書データ22bn…の表示形態を生徒自身が自在に設定して効率的に自己学習できる。また、先生にとっては、授業中は先生端末10Tから自分で作成した教えやすい表示形態を強制指示により生徒端末に統一して表示させることができるので、授業をし易くすることが可能になる。
【0079】
なお、前記各実施形態において記載した情報端末装置10を使用した先生端末10Tと生徒端末10Pおよび教室システムによる各処理の手法、すなわち、図6のフローチャートに示す生徒端末処理、図7のフローチャートに示す教科書表示処理(教室)、図10のフローチャートに示す教科書表示処理(家庭学習)、図11のフローチャートに示す先生端末処理などの各手法は、何れもコンピュータに実行させることができるプログラムとして、メモリ・カード(ROMカード、RAMカード等)、磁気ディスク(フロッピディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリ等の外部記録媒体(23)に格納して配布することができる。そして、各種情報端末装置(10)のコンピュータ(21)は、この外部記録媒体(23)に記憶されたプログラムを記憶装置(22)に読み込み、この読み込んだプログラムによって動作が制御されることにより、前記各実施形態において説明した教室やそれ以外の場所での教科書データ(22bn…)のマルチ画面(Gt/Ga)表示機能を実現し、前述した手法による同様の処理を実行することができる。
【0080】
また、前記各手法を実現するためのプログラムのデータは、プログラムコードの形態として通信ネットワーク上を伝送させることができ、このプログラムデータを、通信ネットワークに接続された各種情報端末装置(10)のコンピュータ(21)に取り込むことで、前述した教室やそれ以外の場所での教科書データ(22bn…)のマルチ画面(Gt/Ga)表示機能を実現することもできる。
【0081】
なお、本願発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。さらに、前記各実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、各実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されたり、幾つかの構成要件が異なる形態にして組み合わされても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除されたり組み合わされた構成が発明として抽出され得るものである。
【0082】
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
【0083】
[1]
教科書データを記憶する教科書記憶手段と、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データを表示させる教科書表示手段と、
この教科書表示手段により表示された教科書データのページ毎にユーザ操作に応じて表示フォーマットを設定するフォーマット設定手段と、
このフォーマット設定手段により設定された表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる設定フォーマット表示手段と、
他の装置の表示フォーマットを受信するフォーマット受信手段と、
このフォーマット受信手段により受信された他の装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる受信フォーマット表示手段と、
を備えたことを特徴する電子教科書装置。
【0084】
[2]
前記教科書記憶手段により記憶される教科書データは、ページ順のテキストデータと付属データからなり、
前記表示フォーマットは、前記教科書データのページ毎のテキストデータと付属データとの表示画面に対する配置である、
ことを特徴とする[1]に記載の電子教科書装置。
【0085】
[3]
教室モードを設定する教室モード設定手段を備え、
前記フォーマット受信手段は、前記教室モード設定手段により教室モードに設定された状態で、他の装置の表示フォーマットを受信し、前記教室モード設定手段により教室モードに設定されない状態では、他の装置の表示フォーマットを受信しない、
ことを特徴とする[2]に記載の電子教科書装置。
【0086】
[4]
教師用電子教科書装置と生徒用電子教科書装置とを有する教室システムであって、
前記教師用電子教科書装置は、
教科書データを記憶する教科書記憶手段と、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データをユーザ操作に応じた表示フォーマットに設定して表示させる教科書表示手段と、
ユーザ操作に応じて、前記教科書表示手段により表示された教科書データのページに対応付けて、そのときの表示フォーマットを送信するフォーマット送信手段とを備え、
前記生徒用電子教科書装置は、
教科書データを記憶する教科書記憶手段と、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データをユーザ操作に応じた表示フォーマットに設定して表示させる教科書表示手段と、
前記教師用電子教科書装置のフォーマット送信手段により送信された表示フォーマットを受信するフォーマット受信手段と、
このフォーマット受信手段により受信された前記教師用電子教科書装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる受信フォーマット表示手段とを備えた、
ことを特徴する教室システム。
【0087】
[5]
前記教科書記憶手段により記憶される教科書データは、ページ順のテキストデータと付属データからなり、
前記表示フォーマットは、前記教科書データのページ毎のテキストデータと付属データとの表示画面に対する配置である、
ことを特徴とする[4]に記載の教室システム。
【0088】
[6]
記憶部と表示部と通信部を有する電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
教科書データを記憶部に記憶させる教科書記憶手段、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データを表示部に表示させる教科書表示手段、
この教科書表示手段により表示された教科書データのページ毎にユーザ操作に応じて表示フォーマットを設定するフォーマット設定手段、
このフォーマット設定手段により設定された表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示部に表示させる設定フォーマット表示手段、
他の装置の表示フォーマットを通信部により受信するフォーマット受信手段、
このフォーマット受信手段により受信された他の装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示部に表示させる受信フォーマット表示手段、
として機能させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0089】
10 …タブレット型情報端末装置
10T…先生端末
10P…生徒端末
11 …タッチパネル表示部
11d…カラー液晶表示画面
11t…透明タッチパネル
21 …CPU
22 …記憶装置
22a…端末制御プログラム
22b…教科書データ記憶領域
22bn…教科書データ
22c…フォーマットデータ記憶領域
23 …外部記録媒体
24 …記録媒体読み取り部
25 …端末通信部
26 …RAM
26a…表示データ記憶領域
27 …キー入力部
30 …教室サーバ
31a…サーバ制御プログラム
31b…時間割データ記憶領域
31c…生徒管理データ記憶領域
33 …サーバ通信部
Bc,Ba,Bm,Bs…アイコン
Gt …テキスト画面
Ga …資料画面
Gm …メニュー画面
Ma,Mb,Mc,Md…メニュー項目

【特許請求の範囲】
【請求項1】
教科書データを記憶する教科書記憶手段と、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データを表示させる教科書表示手段と、
この教科書表示手段により表示された教科書データのページ毎にユーザ操作に応じて表示フォーマットを設定するフォーマット設定手段と、
このフォーマット設定手段により設定された表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる設定フォーマット表示手段と、
他の装置の表示フォーマットを受信するフォーマット受信手段と、
このフォーマット受信手段により受信された他の装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる受信フォーマット表示手段と、
を備えたことを特徴する電子教科書装置。
【請求項2】
前記教科書記憶手段により記憶される教科書データは、ページ順のテキストデータと付属データからなり、
前記表示フォーマットは、前記教科書データのページ毎のテキストデータと付属データとの表示画面に対する配置である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子教科書装置。
【請求項3】
教室モードを設定する教室モード設定手段を備え、
前記フォーマット受信手段は、前記教室モード設定手段により教室モードに設定された状態で、他の装置の表示フォーマットを受信し、前記教室モード設定手段により教室モードに設定されない状態では、他の装置の表示フォーマットを受信しない、
ことを特徴とする請求項2に記載の電子教科書装置。
【請求項4】
教師用電子教科書装置と生徒用電子教科書装置とを有する教室システムであって、
前記教師用電子教科書装置は、
教科書データを記憶する教科書記憶手段と、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データをユーザ操作に応じた表示フォーマットに設定して表示させる教科書表示手段と、
ユーザ操作に応じて、前記教科書表示手段により表示された教科書データのページに対応付けて、そのときの表示フォーマットを送信するフォーマット送信手段とを備え、
前記生徒用電子教科書装置は、
教科書データを記憶する教科書記憶手段と、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データをユーザ操作に応じた表示フォーマットに設定して表示させる教科書表示手段と、
前記教師用電子教科書装置のフォーマット送信手段により送信された表示フォーマットを受信するフォーマット受信手段と、
このフォーマット受信手段により受信された前記教師用電子教科書装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示させる受信フォーマット表示手段とを備えた、
ことを特徴する教室システム。
【請求項5】
前記教科書記憶手段により記憶される教科書データは、ページ順のテキストデータと付属データからなり、
前記表示フォーマットは、前記教科書データのページ毎のテキストデータと付属データとの表示画面に対する配置である、
ことを特徴とする請求項4に記載の教室システム。
【請求項6】
記憶部と表示部と通信部を有する電子機器のコンピュータを制御するためのプログラムであって、
前記コンピュータを、
教科書データを記憶部に記憶させる教科書記憶手段、
この教科書記憶手段により記憶された教科書データを表示部に表示させる教科書表示手段、
この教科書表示手段により表示された教科書データのページ毎にユーザ操作に応じて表示フォーマットを設定するフォーマット設定手段、
このフォーマット設定手段により設定された表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示部に表示させる設定フォーマット表示手段、
他の装置の表示フォーマットを通信部により受信するフォーマット受信手段、
このフォーマット受信手段により受信された他の装置の表示フォーマットに従って該当する前記教科書データのページを表示部に表示させる受信フォーマット表示手段、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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