説明

電子書籍表示装置、電子書籍表示方法、及びプログラム

【課題】片手で容易に操作を行うことが可能な電子書籍表示装置を提供する。
【解決手段】電子書籍を表示する電子書籍表示装置1であって、電子書籍の情報である電子書籍情報が格納される電子書籍格納部101と、予め指定された1以上の方向に対する電子書籍表示装置1の動きを検出する動作検出部102と、動作検出部102が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、動きに応じて、予め指定された処理を行う処理部103とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子書籍を表示する装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来の電子書籍を閲覧する装置等として、予め定められた大きさのページを単位として複数のページ情報を有する電子情報を記憶した電子情報メモリと、この電子情報メモリに格納された電子情報を前記ページを単位として表示すると共に前記ページ情報の閲覧に関する操作が入力されるタッチパネルと、このタッチパネルに入力される操作内容に基づいて前記電子情報メモリに格納されたページ情報の表示を制御する表示コントローラとを備え、この表示コントローラが、前記電子情報メモリに格納された電子情報の内前記タッチパネルに表示されると判定されるページ情報を一時的に記憶するキャッシュメモリと、前記タッチパネルに現に表示している現ページのページ番号に続くページ番号のページ情報を前記キャッシュメモリに予め格納する連続ページ先読み制御部と、前記タッチパネルでの操作に応じて1頁又は複数ページを選択してページ捲り処理を行うページ捲り処理制御部とを備え、前記連続ページ先読み制御部が、前記ページ捲り処理制御部によって複数ページのページ捲り操作が検出された場合には当該複数ページ内のページデータを前記キャッシュメモリから削除する複数ページ捲り時削除機能を備えたものが知られていた(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−288208号公報(第1頁、第1図等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の電子書籍表示装置においては、片手で電子書籍を閲覧するための操作等を行うことが困難であるという課題があった。
【0005】
例えば、電車やバスの車内において片手でつり革をつかんでいる状態で、電子書籍を読もうとすると、つり革を掴んでいない手で電子書籍表示装置を保持しつつ、ページめくり等の操作を行う必要がある。しかし、多くの電子書籍表示装置においては、表示面側に配置されたタッチパネルやボタン等を用いてページめくり等の操作を行う必要があるが、電子書籍表示装置を保持している手は動きが大幅に制約されることとなるため、電子書籍表示装置を保持している片手だけで、タッチパネルやボタンを適切に操作することが非常に困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子書籍表示装置は、電子書籍を表示する電子書籍表示装置であって、電子書籍の情報である電子書籍情報が格納される電子書籍格納部と、予め指定された1以上の方向に対する電子書籍表示装置の動きを検出する動作検出部と、動作検出部が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、動きに応じて、予め指定された処理を行う処理部とを備えた電子書籍表示装置である。
【0007】
かかる構成により、電子書籍表示装置を予め指定された方向に動かすことで、動きに応じた処理を実行させることができ、電子書籍表示装置を片手で容易に操作することができる。
【0008】
また、本発明の電子書籍表示装置は、前記電子書籍表示装置において、処理部は、動作検出部が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、1以上のページ情報を電子書籍情報から取得するページ情報取得手段と、ページ情報取得手段が取得したページ情報を表示する表示手段とを備えた電子書籍表示装置である。
【0009】
かかる構成により、電子書籍表示装置を予め指定された方向に動かすことで、電子書籍のページ情報を表示させることができ、ページを表示するための操作を片手で容易に行うことができる。
【0010】
また、本発明の電子書籍表示装置は、前記電子書籍表示装置において、ページ情報取得手段は、動作検出部が検出した動きに応じて、現在表示されているページ情報とは異なるページ情報を電子書籍情報から取得する電子書籍表示装置である。
【0011】
かかる構成により、電子書籍表示装置を予め指定された方向に動かすことで、現在表示されているページ情報とは異なるページ情報を表示させることができ、表示するページを変更するための操作を片手で容易に行うことができる。
【0012】
また、本発明の電子書籍表示装置は、前記電子書籍表示装置において、動作検出部は、電子書籍表示装置を左または右に振る動きを検出し、ページ情報取得手段は、動作検出部が振る動きを検出した場合に、現在表示されているページ情報の前または後の1以上のページ情報を、電子書籍情報から取得する電子書籍表示装置である。
【0013】
かかる構成により、電子書籍表示装置を右または左に動かすことで、現在表示されているページ情報の前後のページ情報を表示させることができ、ページめくり操作を片手で容易に行うことができる。
【0014】
また、本発明の電子書籍表示装置は、前記電子書籍表示装置において、処理部は、動作検出部が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、電子書籍表示装置の電源を切る電源制御手段を備えた電子書籍表示装置である。
【0015】
かかる構成により、電子書籍表示装置を予め指定された方向に動かすことで、片手で容易に電子書籍表示装置の電源を切ることができる。
【発明の効果】
【0016】
本発明による電子書籍表示装置等によれば、片手で容易に操作を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の実施の形態における電子書籍表示装置のブロック図
【図2】同電子書籍表示装置の動作について説明するフローチャート
【図3】同電子書籍表示装置の概念図
【図4】同電子書籍表示装置の電子書籍管理表を示す図
【図5】同電子書籍表示装置の電子書籍情報を示す図
【図6】同電子書籍表示装置の表示例を示す図を示す図
【図7】同電子書籍表示装置の条件管理情報を示す図
【図8】同電子書籍表示装置の表示例を示す図を示す図
【図9】同実施の形態におけるコンピュータシステムの外観の一例を示す図
【図10】同実施の形態におけるコンピュータシステムの構成の一例を示す図
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、電子書籍表示装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。
【0019】
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における電子書籍表示装置1のブロック図である。
【0020】
電子書籍表示装置1は、電子書籍格納部101、動作検出部102、処理部103を備える。
【0021】
処理部103は、ページ情報取得手段1031、表示手段1032、電源制御手段1033を備える。
【0022】
電子書籍表示装置1は、電子書籍を閲覧するための装置である。電子書籍表示装置1は、例えば、いわゆる電子ブックリーダや、スマートフォンや、携帯電話や、携帯端末や、コンピュータ等で実現される。なお、電子書籍表示装置1は、例えば、携帯型の装置であることが好ましく、特に、片手で保持可能なサイズのものであることが好ましい。
【0023】
電子書籍格納部101には、電子書籍の情報である電子書籍情報が1以上格納される。電子書籍とは、電子機器のモニタ画面上で読むことができる出版物である。電子書籍は、例えば、媒体を電子媒体とした書籍である。電子書籍は電子ブックとも呼ばれる。例えば、WEBページ等も電子書籍と考えても良い。例えば、いわゆるワードプロセッサで生成された電子文書や、テキストや、1以上の画像の集合等も電子書籍と考えても良い。電子書籍情報は、これらの電子書籍のデータであり、電子書籍情報のデータ形式等は問わない。電子書籍は、1以上のページを有している。電子書籍の表紙や目次等もページと考えて良い。ここでの格納は、一時記憶も含む概念である。電子書籍の一のページの情報をここではページ情報と呼ぶ。電子書籍格納部101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0024】
動作検出部102は、予め指定された1以上の方向に対する電子書籍表示装置1の動きを検出する。電子書籍表示装置1の動きとは、電子書籍表示装置1の筐体の動きと考えても良い。動作検出部102が検出する動きは、直線運動でも、回転運動でも良く、動きは問わない。予め指定された1以上の方向は、直線方向であっても良いし、一の点や、一の軸を中心とした回転方向であっても良い。また、これらの組合せであっても良い。例えば、動作検出部102は、図示しない格納部に予め格納されている検出対象となる動きを示す動きの情報を用いて動きを検出する。動きの情報は、例えば動きを検出するための条件を有する情報である。例えば、動作検出部102は、この動きの情報が有する条件を満たす動きを検出する。動きの情報は、例えば、動きの意味合いを示す情報と、動きの条件を示す情報とを有する。例えば、動きの情報は、「左に振る」という動きの意味合いを示す情報と、「x軸ベクトルの値が負」かつ「x軸方向の加速度が閾値以上」という動きの条件を示す情報とを有する情報である。この場合、値が負であるx軸ベクトルを検出し、かつ、x軸方向に予め指定された閾値以上の加速度を検出した場合に、動作検出部102は、「左に振る」という予め指定された動きを検出したこととなる。x軸ベクトルとは、ここでは、x軸方向の動きを示すベクトルと示す。
【0025】
動作検出部102は、例えば、予め指定された1以上の方向に対する動きとして、電子書籍表示装置1を左または右に振る動きを検出する。左または右に振る動きとは、左方向または右方向に振る動きと考えて良い。振る動きとは、例えば、予め指定された閾値以上の速度または加速度等で電子書籍表示装置1を移動させる動きである。あるいは、予め指定された特徴量を有する動きを振る動きとして検出しても良い。また、動作検出部102は、例えば、上方向または下方向に振る動きや、正面方向や裏面方向に振る動きを検出してもよい。なお、ここでは、電子書籍表示装置1の図示しない表示画面に電子書籍のページを表示した場合の、電子書籍のページの上下左右の方向を、ここでは、電子書籍表示装置1の上下左右としている。また、電子書籍表示装置1の表示画面側を正面方向、その反対側を裏面方向としている。
【0026】
動作検出部102は、例えば、動きを検出するンサを備えており、このセンサの出力を用いて演算等を行うことで、予め指定された1以上の方向に対する動きを検出する。動きを検出するセンサとしては、例えば、三軸ジャイロセンサや、三軸加速度センサ等が利用可能である。なお、動きを検出するセンサの出力から、上述した振る動き等の、予め指定された1以上の方向に対する動きを検出する処理は、特開2010−94338号公報等において、公知の技術であるので、ここでは、詳細な説明は省略する。
【0027】
動作検出部102は、上述したセンサと、MPUやメモリ等から実現され得る。動作検出部102の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0028】
処理部103は、動作検出部102が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、検出された動きに応じて、予め指定された処理を行う。検出された動きに応じて処理を行うとは、例えば、検出された動きが示す、動きが行われた方向と、動きの種類との組合せに応じて、その動きに予め対応付けられた処理を行うことである。検出された動きに応じた処理とは、電子書籍のページを表示したり、表示されているページを変更する処理や、表示対象となる電子書籍を切り替える処理や、電子書籍の表示を終了する処理や、電子書籍表示装置1の電源を制御する操作である。電源を制御する操作とは、電源を投入したり、電源を切ったりする操作である。動きに応じた処理がどのような処理であるかは問わない。例えば、動作検出部102により、右または左に振る動きを検出した場合に、電子書籍のページをめくる処理を行う。ページをめくる操作とは、現在表示されているページの前後のページを表示する操作である。処理部103は、例えば、検出した動きが右に振る動きであるか左に振る動きであるかによって、ページめくりの方向を異なる方向とする。ページめくりの方向は、現在のページよりも前のページを表示する方向と、現在のページよりも後のページを表示する方向との二方向がある。また、処理部103は、例えば、動作検出部102が、上方向または下方向に振る動きを検出した場合に、電子書籍表示装置1の電源を切る処理を行う。あるいは、電子書籍表示装置1の電源がオフである場合(ここでのオフは、サスペンド状態やスリープ状態等も含むものとする)において、上方向または下方向に振る動きを検出した場合に、電源を投入する処理を行うようにしても良い。また、上方向または下方向に振る動きを検出した場合に、電源を切る処理を行う代わりに、電子書籍格納部101に格納されている電子書籍情報のファイル名や、書籍名等の一覧や、電子書籍情報のファイルのアイコンの一覧を、モニタ等に表示するようにしても良い。なお、ここで示した、動作検出部102が検出した動きと、処理部103が行う処理との組合せは一例であり、動作検出部102が上記以外の動き(例えば、モニタ表面に垂直な方向である前後に振る動き)を検出し、処理部103が上記以外の処理を行うようにしても良く、これらの組合せ等は問わない。動作検出部102が検出する動作と、この動作が検出された際に、処理部103が行う処理は、例えば、上述した動きの情報と、処理部103が行う処理を示す情報(例えば、処理内容や、処理の識別情報や、コマンド等)とを有する条件管理情報を用いて決定される。例えば、動作検出部102が検出した動きが、一の条件管理情報に含まれる動きの情報が示す動きである場合、処理部103は、この一の条件管理情報に含まれる処理を行う。条件管理情報は、例えば、上述した動きの情報が格納される図示しない格納部等に格納される。条件管理情報は動きの情報を含んでいてもよい。
【0029】
本実施の形態においては、処理部103が、ページ情報取得手段1031、表示手段1032、電源制御手段1033を備えており、これらを用いて、動作検出部102が検出した動きに応じた処理を実行する場合を例に挙げて説明する。
【0030】
なお、処理部103は、更に、図示しない受付部等が受け付けた操作等に応じて、電子書籍を表示したり、電子書籍のページめくり等の処理を行うようにしても良い。
【0031】
処理部103は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。処理部103の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。また、処理部103は、電子書籍を表示するための表示デバイスを備えていても良い。
【0032】
ページ情報取得手段1031は、動作検出部102が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、1以上のページ情報を電子書籍情報から取得する。例えば、検出した動きに対応した条件管理情報が有する処理を示す情報に従って、1以上のページ情報を取得する。ページ情報取得手段1031は、例えば、後述する表示手段1032が電子書籍情報のページ情報を表示していない場合において、動作検出部102が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、電子書籍格納部101に格納されている電子書籍情報の一以上のページ情報を読み出す。この場合、ページ情報取得部1031が読み出す電子書籍情報や、ページ情報は、どのように決定されてもよく、例えばデフォルト等で指定されていてもよい。あるいは、前回の終了時に表示されていた電子書籍情報の1以上のページ情報が表示されても良い。
【0033】
また、ページ情報取得手段1031は、例えば、後述する表示手段1032が、電子書籍格納部101に格納されている電子書籍情報の1以上のページ情報を表示している場合において、動作検出部102が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、動作検出部102が検出した動きに応じて、現在表示されているページ情報とは異なるページ情報を電子書籍情報から取得する。異なるページ情報は、例えば、異なるページ番号等と対応付けられたページ情報である。
【0034】
例えば、ページ情報取得手段1031は、動作検出部102が、電子書籍表示装置1を左または右に振る動きを検出した場合に、現在表示されているページ情報の前または後の1以上のページ情報を、電子書籍情報から取得する。ページ情報取得手段1031は、動作検出部102が検出した動きが、左に振る動きか、右に振る動きかによって、異なる方向の1以上ページ情報を取得することが好ましい。ここでの異なる方向とは、現在のページの前または後である。これにより、電子書籍表示装置1を振った方向に応じて、ページめくりが行われることとなる。ページ情報取得手段1031は、通常、振る動きを検出した場合に、一ページ、あるいは見開きの一ページ分だけ、前または後のページ情報を電子書籍情報から取得する。ただし、動作検出部102が、予め指定した閾値以上の速度や加速度による右または左に振る動きを検出した場合、この閾値に応じて予め指定された複数ページ分だけ、前または後のページ情報を電子書籍情報から取得するようにしてもよい。
【0035】
また、電子書籍格納部101に複数の電子書籍情報が格納されている場合において、動作検出部102が、予め指定された一以上の方向に振る動きを検出した場合に、ページ情報取得手段1031は、現在表示されている電子書籍情報とは、異なる電子書籍情報の1以上のページ情報を取得するようにしてもよい。予め指定された一以上の方向は、例えば、上方向または下方向である。これにより、表示対象となる電子書籍を切り替えることができる。ここで取得するページは、例えばデフォルトで指定されているページ(例えば一ページ目)のページ情報等であっても良いし、最後に表示されていたページのページ情報であっても良い。現在表示されている電子書籍情報に対して異なる電子書籍情報は、どのように決定しても良い。例えば、予め指定された順番に従って、現在表示されている電子書籍情報に対して異なる電子書籍情報を決定しても良い。予め指定された順番は、電子書籍の名前順や、登録順等である。なお、検出した動きが上方向に振る動きであるか下方向に振る動きであるかによって、予め指定された順番に沿って電子書籍を切り替えるか、予め指定された順番の逆の順番に沿って電子書籍を切り替えるかを異なるものとしても良い。
【0036】
なお、ページ情報取得手段1031は、更に、図示しない受付部等が受け付けた操作等に応じて、例えば、この操作により指定される電子書籍情報のページ情報を取得するようにしても良い。
【0037】
ページ情報取得手段1031は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。ページ情報取得手段1031の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0038】
表示手段1032は、ページ情報取得手段1031が取得した1以上のページ情報を表示する。例えば、現在、1以上のページ情報が表示されている場合において、ページ情報取得手段1031が、動作検出部102が検出した動作に応じたページ情報を取得した場合に、表示手段1032は、このページ情報により表示画面を更新する。表示手段1032は、ディスプレイデバイスを含むと考えても含まないと考えても良い。表示手段1032は、ディスプレイデバイスのドライバーソフトまたは、ディスプレイデバイスのドライバーソフトとディスプレイデバイス等で実現され得る。
【0039】
電源制御手段1033は、動作検出部102が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、電子書籍表示装置1の電源を切る。例えば、電源制御手段1033は、電子書籍表示装置1の電源を供給する図示しない電源供給部等に電源供給の終了を指示する制御信号を出力して、電源を切っても良い。例えば、電源制御手段1033は、動作検出部102が上方向または下方向に振る動きを検出した場合に、電子書籍表示装置1の電源を切る。また、動作検出部102が電子書籍表示装置1を裏向ける動きを検出した場合に、電子書籍表示装置1の電源を切るようにしても良い。裏向ける動きは、電子書籍表示装置1を、一の軸に対して約180度回転させる動きである。
【0040】
電源制御手段1033は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。電源制御手段1033の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現しても良い。
【0041】
なお、ここでは、例として、ページ情報取得手段1031が行う処理に対応する動作検出部102が検出する1以上の方向に対する動きと、電源制御手段1033が行う処理に対応する動作検出部102が検出する1以上の方向に対する動きとは、重複しない動きとなるようにする。ただし、ページ情報取得手段1031が行う処理と、電源制御手段1033が行う処理とが重複して実行されても良い場合等においては、検出する動き同士は、重複する動きとしても良い。
【0042】
次に、電子書籍表示装置1の動作について図2のフローチャートを用いて説明する。
【0043】
(ステップS201)電子書籍表示装置1は、図示しない受付部等が、電子書籍格納部101に格納されている一の電子書籍を表示する指示を受け付けたか否かを判断する。表示する指示は、例えば、表示対象となる電子書籍を指定する情報を含んでいてもよい。受け付けた場合、ステップS202に進み、受け付けていない場合、ステップS201に戻る。
【0044】
(ステップS202)ページ情報取得手段1031は、ステップS201で受け付けた表示指示に応じて、電子書籍格納部101に格納されている電子書籍情報から、ページ情報を取得する。例えば、表示指示が指定する電子書籍情報から、デフォルトで指定されたページや、この電子書籍情報の最後に表示したページのページ情報を取得する。
【0045】
(ステップS203)表示手段1031は、ページ情報取得手段1031が取得したページ情報を図示しないモニタ等に表示する。
【0046】
(ステップS204)動作検出部102は、動きの検出を開始する。例えば、動きを検出するセンサーの出力を用いて演算により動きを示す値を繰り返し取得する。
【0047】
(ステップS205)動作検出部102は、左に振る動きを検出したか否かを判断する。例えば、センサーの出力から演算により得られた値が、左に振る動きを示す値であるか否かを判断する。例えば、得られた値が、左へ向かう予め指定された閾値以上の加速度の動きを示す値であるか否かを判断する。左に振る動きを検出した場合、ステップS206に進み、検出しなかった場合、ステップS208に進む。
【0048】
(ステップS206)ページ情報取得手段1031は、現在表示されているページ情報の次のページ情報を取得する。次のページ情報とは、例えば、ページ番号や配列順番が、一つ次の順番のページ情報である。なお、次のページ情報がない場合、順番が最初であるページ情報に戻っても良いし、現在表示されている電子書籍情報に対して出力順番が次となる電子書籍情報のページ情報を取得してもよい。
【0049】
(ステップS207)表示手段1031は、ページ情報取得手段1031がステップS206やステップS209で取得したページ情報を図示しないモニタ等に表示する。例えば、ステップS206やステップS209で取得したページ情報でモニタの表示を更新する。そして、ステップS205に戻る。
【0050】
(ステップS208)動作検出部102は、右に振る動きを検出したか否かを判断する。例えば、センサーの出力から演算により得られた値が、右に振る動きを示す値であるか否かを判断する。右に振る動きを検出した場合、ステップS209に進み、検出しなかった場合、ステップS210に進む。
【0051】
(ステップS209)ページ情報取得手段1031は、現在表示されているページ情報の前のページ情報を取得する。前のページ情報とは、例えば、ページ番号や配列順番が、一つ前の順番のページ情報である。なお、前のページ情報がない場合、順番が最後であるページ情報に戻っても良いし、現在表示されている電子書籍情報に対して出力順番が前となる電子書籍情報のページ情報を取得してもよい。そして、ステップS207に戻る。
【0052】
(ステップS210)動作検出部102は、上または下に振る動きを検出したか否かを判断する。例えば、センサーの出力から演算により得られた値が、上または下に振る動きを示す値であるか否かを判断する。上または下に振る動きを検出した場合、ステップS211に進み、検出しなかった場合、ステップS205に戻る。
【0053】
(ステップS211)電源制御部1033は、電子書籍表示装置1の電源を切る。そして処理を終了する。
【0054】
なお、ステップS205とステップS208との振る動きの検出処理は入れ替えるようにしても良い。
【0055】
なお、図2のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理は終了する。
【0056】
以下、本実施の形態における電子書籍表示装置1の具体的な動作について説明する。電子書籍表示装置1の概念図は図3である。ここでは、電子書籍表示装置1が、いわゆるスマートフォンと呼ばれる多機能携帯電話である場合を例に挙げて説明する。この電子書籍表示装置1は、タッチパネル操作が可能なものであるとする。ただし、電子書籍表示装置1は、他の装置であっても良い。
【0057】
図4は、電子書籍格納部101に格納されている電子書籍情報を管理する電子書籍管理表である。電子書籍管理表は、「書籍ID」、「書籍データ」という項目を有している。「書籍ID」は、電子書籍情報の識別情報であり、ここでは、電子書籍情報のファイル名であるとする。「書籍ID」は、電子書籍の書籍名であっても良い。「書籍データ」は電子書籍情報である。
【0058】
図5は、電子書籍格納部101に格納されている電子書籍情報を示す図である。ここでは、ファイル名が「bk001」である電子書籍情報を示している。電子書籍情報は、「ページID」と、「ページ情報」という項目を有している。「ページID」は、ページの識別情報であり、ここでは、ページ番号を示す。「ページ情報」は、ページ情報であり、ページに配置されているコンテンツを有している。電子書籍情報は、上記の他に、ページの背景色やフォントサイズ等の情報を有していても良いが、ここでは説明を省略する。なお、電子書籍情報は、例えば、XML形式の情報であってもよい。
【0059】
まず、ユーザが、電子書籍表示装置1のタッチパネル等を操作して、電子書籍表示装置1にファイル名が「bk001」である電子書籍情報を表示する指示を与えたとする。
【0060】
ページ情報取得手段1031は、電子書籍格納部101に格納されているファイル名が「bk001」である電子書籍情報から、デフォルトで指定されているページ情報を取得する。デフォルトで指定されたページ情報は、ここでは対応する「ページID」が「1」であるページ情報であるとする。具体的には、図5に示したファイル名が「bk001」である電子書籍情報から、「ページID」が「1」であるレコードを検出し、その「ページ情報」の値を取得する。つまり、ページ番号が「1」であるページ情報を取得する。
【0061】
表示手段1032は、ページ情報取得手段1031が取得したページ情報を電子書籍表示装置1のモニタ30に表示する。
【0062】
図6は、表示手段1032による「ページID」が「1」であるページ情報の表示例を示す図である。
【0063】
次に、ユーザが、電子書籍表示装置1を左に振ったとする。ここでの左とは、図6の矢印60が示す方向であるとする。
図7は、図示しない記憶媒体等の格納部に予め格納されている、動作検出部102が検出する動きを示す動きの情報と、検出された動きに応じて処理部103が行う処理を示す情報とを管理する条件管理情報を示す図である。条件管理情報は、「動き意味」と、「動き条件」と、「処理」という項目を有している。「動き意味」は、検出する動きの意味を示す情報であり、動きの名称と考えても良い。「動き条件」は、動きを検出する際の条件を示す情報である。例えば、「x軸ベクトル:正」は、x軸ベクトルの値が正であることを示す条件である。また、x軸方向の加速度:a以上」(但し、aは正の値である)はx軸方向の加速度の絶対値がa以上であることを示す条件である。なお、ここでは、x軸方向は、電子書籍表示装置1のモニタのx軸(横)方向と同じ方向を示し、x軸に沿った右方向を正の方向としている。また、y軸方向は、電子書籍表示装置1のモニタのy軸(縦)方向と同じ方向を示し、y軸に沿った上方向を正の方向としている。この「動き意味」と、「動き条件」とが、上述した動きの情報である。また、「処理」は、「動き条件」を満たす動作が検出された場合に、処理部103が行う処理内容を示す情報である。例えば、この処理内容と、処理部103が実際に実行する処理等が予め対応付けられており、一の「処理」が選択された場合、この処理内容に対応した処理が実行される。
【0064】
動作検出部102の動きを検出するセンサは、電子書籍表示装置1の動きに応じた情報を出力する。そして、動作検出部102は、この情報を用いて演算等を行うことで、電子書籍表示装置1の動きを示す情報を取得する。ここでは、電子書籍表示装置1の動いた方向を示す情報として、動作検出部102は、x軸ベクトルの値とy軸ベクトルの値を取得する。また、動いた際のx軸方向とy軸方向の加速度を取得する。ここでは、例えば、x軸方向のベクトルの値として負の値が取得され、x軸方向の加速度としてb(但し、b>aであるとする)が取得されたとする。そして、動作検出部102は、取得した動きを示す情報が、上述した条件管理情報の各レコードの「動き条件」を満たすか否かを、上のレコードから順に、順次判断する。ここでは、x軸ベクトルの値が負であり、x軸方向の加速度bがa以上であるため、条件管理情報の、一つ目のレコードの「動き条件」である「x軸ベクトル:負、かつ、x軸方向の加速度:a以上」という条件を満たすと判断される。このため、動作検出部102は、このレコードに含まれる「動き意味」が示す動き、即ち、左に振る動きを検出したと判断する。
【0065】
ページ情報取得手段1031は、動作検出部102が左に振る動きを検出したため、現在表示されているページ情報の、次の順番のページ情報を、ファイル名が「bk001」である電子書籍情報から読み出す。現在のページ情報の「ページID」が「1」であるため、次の順番のページ情報として、「ページID」の値が1加算された値「2」であるページ情報を取得する。具体的には、図5に示したファイル名が「bk001」である電子書籍情報から、「ページID」が「2」であるレコードを検出し、その「ページ情報」の値を取得する。つまり、ページ番号が「2」であるページ情報を取得する。
【0066】
そして、表示手段1032が、ページ情報取得手段1031が取得したページ情報で、モニタ30に表示されているページ情報を更新する。
【0067】
図8は、表示手段1032による「ページID」が「2」であるページ情報の表示例を示す図である。
【0068】
つぎに、ユーザが電子書籍表示装置1を右に振ったとする。ここでの右とは、図8の矢印70が示す方向であるとする。
【0069】
動作検出部102の動きを検出するセンサは、電子書籍表示装置1の動きに応じた情報を出力し、動作検出部102は、この情報を用いて電子書籍表示装置1の動いた方向を示す情報として、x軸ベクトルの値とy軸ベクトルの値を取得する。また、動いた際のx軸方向とy軸方向の加速度を取得する。ここでは、例えば、x軸方向のベクトルの値として正の値が取得され、x軸方向の加速度としてc(但し、c>aであるとする)が取得されたとする。そして、動作検出部102は、取得した動きを示す情報が、上述した条件管理情報の各レコードの「動き条件」を満たすか否かを、上のレコードから順に、順次判断する。ここでは、x軸ベクトルの値が正であり、x軸方向の加速度cがa以上であるため、一つ目のレコードの「動き条件」は満たさないと判断し、条件管理情報の、二つ目のレコードの「動き条件」である「x軸ベクトル:正、かつ、x軸方向の加速度:a以上」という条件を満たすと判断される。このため、動作検出部102は、この二つ目レコードに含まれる「動き意味」が示す動き、即ち、右に振る動きを検出したと判断する。
【0070】
ページ情報取得手段1031は、動作検出部102が右に振る動きを検出したため、現在表示されているページ情報の、前の順番のページ情報を、ファイル名が「bk001」である電子書籍情報から読み出す。現在のページ情報の「ページID」が「2」であるため、次の順番のページ情報として、「ページID」の値が1減算された値「1」であるページ情報を取得する。具体的には、図5に示したファイル名が「bk001」である電子書籍情報から、「ページID」が「1」であるレコードを検出し、その「ページ情報」の値を取得する。つまり、ページ番号が「1」であるページ情報を取得する。
【0071】
そして、表示手段1032が、ページ情報取得手段1031が取得したページ情報で、モニタ30に表示されているページ情報を更新する。このページ情報の表示例は、図6と同様である。
【0072】
ここで、ユーザが電子書籍表示装置1を上に振ったとする。ここでの上とは、図6の矢印61が示す方向であるとする。
【0073】
動作検出部102は、上記と同様に、センサの値を用いて、x軸ベクトルの値とy軸ベクトルの値、および、x軸方向とy軸方向の加速度を取得する。ここでは、y軸方向のベクトルの値として正の値が取得され、x軸方向の加速度としてd(但し、d>aであるとする)が取得されたとする。そして、動作検出部102が、条件管理情報の各レコードの「動き条件」を満たすか否かを、上のレコードから順に順次判断した結果、一つ目及び二つ目のレコードの「動き条件」は満たさないと判断し、条件管理情報の、三つ目のレコードの「動き条件」である「y軸ベクトル:正、かつ、x軸方向の加速度:a以上」という条件を満たすと判断したとする。そして、動作検出部102は、この三つ目レコードに含まれる「動き意味」が示す動き、即ち、上に振る動きを検出したと判断する。
【0074】
このため、電源制御手段1033は、電子書籍表示装置1の電源を切る動作を行う。これにより、電子書籍表示装置1は電源が切られた状態となる。なお、ここでの電源を切る動作とは、電子書籍表示装置1が実質的にアクティブではない状態にする動作であってもよく、例えば、電子書籍表示装置1を、スリープ状態にしたり、サスペンド状態にしたり、待機状態とすることであっても良い。あるいは、電子書籍表示装置1がソフトウェアをコンピュータ等に実行させることで実現されるものである場合、ソフトウェアを終了することであっても良い。
【0075】
以上、本実施の形態によれば、電子書籍出力装置を予め指定された方向に動かすことによって、電子書籍出力装置に予め指定された処理を行わせることができる。これにより、片手で容易に操作を行うことが可能となる。
【0076】
本発明によれば、電子書籍出力装置の筐体の動作に基づく電子書籍の操作モデルを提供することができる。また、ページめくりや電源のオンオフなどの電子書籍出力装置の基本動作の制御を、電子書籍出力装置自身の筐体を動かすことで可能となるため、電子書籍を直接操作している操作感も良好に保つことができる。
【0077】
また、電子書籍出力装置が、操作の入力デバイスとしてタッチパネルを有する場合においては、電子書籍の閲覧時におけるタッチパネルの使用を減らすことができ、電子書籍出力装置の画面の指紋等による汚れを防ぐことができる。
【0078】
なお、上記各実施の形態における電子書籍表示装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、電子書籍の情報である電子書籍情報が格納される電子書籍格納部にアクセス可能なコンピュータを、予め指定された1以上の方向に対する動きを検出する動作検出部と、動作検出部が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、動きに応じて、予め指定された処理を行う処理部として機能させるためのプログラムである。
【0079】
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。例えば、情報を取得する取得部や、情報を出力する出力部などにおけるモデムやインターフェースカードなどのハードウェアでしか実現できない機能は、上記プログラムが実現する機能には含まれない。
【0080】
また、このプログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよく、複数であってもよい。すなわち、集中処理を行ってもよく、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0081】
図9は、上記プログラムを実行して、上記実施の形態による電子書籍表示装置を実現するコンピュータの外観の一例を示す模式図である。上記実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムによって実現されうる。
【0082】
図9において、コンピュータシステム900は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ905、FD(Floppy(登録商標) Disk)ドライブ906を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0083】
図10は、コンピュータシステム900の内部構成を示す図である。図10において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ905、FDドライブ906に加えて、MPU(Micro Processing Unit)911と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM912と、MPU911に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶すると共に、一時記憶空間を提供するRAM(Random Access Memory)913と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するハードディスク914と、MPU911、ROM912等を相互に接続するバス915とを備える。なお、コンピュータ901は、LANへの接続を提供する図示しないネットワークカードを含んでいてもよい。
【0084】
コンピュータシステム900に、上記実施の形態による電子書籍表示装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM921、またはFD922に記憶されて、CD−ROMドライブ905、またはFDドライブ906に挿入され、ハードディスク914に転送されてもよい。これに代えて、そのプログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク914に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM913にロードされる。なお、プログラムは、CD−ROM921やFD922、またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0085】
プログラムは、コンピュータ901に、上記実施の形態による電子書籍表示装置の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティプログラム等を必ずしも含んでいなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいてもよい。コンピュータシステム900がどのように動作するのかについては周知であり、詳細な説明は省略する。
【0086】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0087】
以上のように、本発明にかかる電子書籍表示装置は、電子書籍を表示する装置として適しており、特に、携帯型の電子書籍表示装置等として有用である。
【符号の説明】
【0088】
1 電子書籍表示装置
30 モニタ
101 電子書籍格納部
102 動作検出部
103 処理部
1031 ページ情報取得手段
1032 表示手段
1033 電源制御手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子書籍を表示する電子書籍表示装置であって、
電子書籍の情報である電子書籍情報が格納される電子書籍格納部と、
予め指定された1以上の方向に対する前記電子書籍表示装置の動きを検出する動作検出部と、
前記動作検出部が前記予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、当該動きに応じて、予め指定された処理を行う処理部とを備えた電子書籍表示装置。
【請求項2】
前記処理部は、
前記動作検出部が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、1以上のページ情報を前記電子書籍情報から取得するページ情報取得手段と、
前記ページ情報取得手段が取得したページ情報を表示する表示手段とを備えた請求項1記載の電子書籍表示装置。
【請求項3】
前記ページ情報取得手段は、前記動作検出部が検出した動きに応じて、現在表示されているページ情報とは異なるページ情報を前記電子書籍情報から取得する請求項2記載の電子書籍表示装置。
【請求項4】
前記動作検出部は、前記電子書籍表示装置を左または右に振る動きを検出し、
前記ページ情報取得手段は、前記動作検出部が前記振る動きを検出した場合に、現在表示されているページ情報の前または後の1以上のページ情報を、前記電子書籍情報から取得する請求項3記載の電子書籍表示装置。
【請求項5】
前記処理部は、前記動作検出部が予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、前記電子書籍表示装置の電源を切る電源制御手段を備えた請求項1から請求項4記載の電子書籍表示装置。
【請求項6】
電子書籍の情報である電子書籍情報が格納される電子書籍格納部と、動作検出部と、処理部とを備えた、電子書籍を表示する電子書籍表示装置を用いて行われる電子書籍表示方法であって、
前記動作検出部が、予め指定された1以上の方向に対する前記電子書籍表示装置の動きを検出する動作検出ステップと、
前記動作検出ステップで前記予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、前記処理部が、当該動きに応じて、予め指定された処理を行う処理ステップとを備えた電子書籍表示方法。
【請求項7】
電子書籍の情報である電子書籍情報が格納される電子書籍格納部にアクセス可能なコンピュータを、
予め指定された1以上の方向に対する動きを検出する動作検出部と、
前記動作検出部が前記予め指定された1以上の方向に対する動きを検出した場合に、当該動きに応じて、予め指定された処理を行う処理部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2012−216149(P2012−216149A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−82213(P2011−82213)
【出願日】平成23年4月1日(2011.4.1)
【出願人】(503051888)株式会社プロフィールド (43)
【Fターム(参考)】