説明

電子書籍閲覧装置、コンピュータプログラム

【課題】リアルな書籍の読書時と同等な感覚を得られるGUIを備えるとともに、乗り物に乗って移動中にはその状況に応じた動作・機能を備えた電子書籍閲覧装置を提供する。
【解決手段】制御部、表示部、対話型入力部、記憶部、位置情報取得部、傾き検出部、を備えた電子書籍閲覧装置であって、利用者が乗車移動中かどうかを判定する乗車移動判定機能と、乗車移動判定機能の判定結果を次回の判定結果により上書きされるまで記憶する記憶領域と、電子書籍コンテンツが選択されて閲覧状態の時に電子書籍閲覧装置の向きが変化したことが検知されると所定の読書進行状況表示画面を表示する進行状況表示機能と、を備え、乗車移動判定結果が乗車移動中の時は、進行状況表示機能を無効化または抑制するように制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は携帯可能な情報機器、電子書籍閲覧装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在では、スマートフォンをはじめとする様々な携帯型情報機器が広く利用されている。利用者は、通勤通学などの移動中の乗り物の中でもそれらの携帯情報機器を利用できる。特許文献1は、携帯電話端末がマイクより集音した音量などの周囲環境データに基づいて、携帯電話端末を使っている場所が不特定多数の人間がいる場所か否かを閲覧時に判断し、不特定多数の人間がいる場所と判断できた場合には画面上の閲覧項目を秘匿状態にする携帯電話端末およびその個人情報非表示制御方法が開示されている。
【0003】
特許文献2では、乗り物に設置された乗り物の挙動を予測し挙動情報を送信する挙動情報取得装置の発明が開示されている。この挙動情報取得装置から、搭乗者の携帯端末に、乗り物の挙動情報を配信して、搭乗者が視聴しているコンテンツとともに挙動情報を表示ないしは音声出力する。これにより、搭乗者がイヤホン等を装着し各種コンテンツの閲覧に没頭していても、乗り物の急停止などの危険を認識することができる。
【0004】
このように乗り物に乗って移動中の携帯情報機器を携行した利用者の利便性向上を図る機能を備えた情報機器の発明が開示されている。
【0005】
一方、紙ではなく電子書籍として入手できる書籍タイトルが増えてきており、電子書籍の閲覧機能を備えた携帯型情報機器が普及し始めている。乗り物に移動中に使用する情報機器の機能としては、ゲームプレイやインターネットサイトの閲覧の他に電子書籍の閲覧に利用することが増えている。このような情報機器による電子書籍の閲覧機能については、紙の本に近い使用感を提供できることが望ましいが現状では十分とはいえない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2009−267504号公報
【特許文献2】特開2007−193459号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、携帯型の電子書籍閲覧装置において、電子書籍を閲覧していても紙製の書籍を読書中と同等な感覚を得られるユーザインターフェースを用意した電子書籍閲覧装置を提供するとともに、乗り物に乗って移動中にはその状況に応じた動作・機能を備えた電子書籍閲覧装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するための第1の発明は、
コンピュータプログラムを解釈実行する制御部と、表示部と、対話型入力部と、
記憶部と、位置情報取得部と、傾き検出部と、を備えた電子書籍閲覧装置であって、
利用者が乗り物に乗って移動中かどうかを一定時間間隔で判定する乗車移動判定機能と、
乗車移動判定機能の判定結果を次回の判定結果により上書きされるまで保持する記憶領域と、
コンテンツが選択されて閲覧状態となった以後電子書籍閲覧装置の向きが変化したことが検知されると所定の読書進行状況表示画面を表示する進行状況表示機能と、
を備え、前記制御部は、乗車移動判定結果が乗車移動中の時は、進行状況表示機能を無効化または抑制するように制御することを特徴とするものである。
【0009】
本発明の一つの好適な実施形態では、前記位置情報取得部は、GPS衛星信号を受信し、GPS衛星信号に基づいて位置情報を生成し、乗車移動判定機能は、GPS衛星信号から得られた位置情報と時刻情報により乗り物に乗車して移動中か否かを判定するように構成する。
【0010】
本発明の一つの好適な実施形態では、前記乗車移動判定機能は、位置情報に基づいて算出した移動速度が所定の値以上の場合は、乗り物に乗って移動中であると判定する。
【0011】
本発明の一つの好適な実施形態では、前記乗車移動判定機能は、GPS機能は有効であるにもかかわらずGPS衛星信号を受信できない場合は、乗り物に乗って移動中であると判定する。
【0012】
本発明の一つの好適な実施形態では、前記乗車移動判定機能は、GPS機能が機内モードに設定されている場合は、乗り物に乗って移動中であると判定する。
【0013】
本発明の一つの好適な実施形態では、前記進行状況表示機能は、紙でできた書籍において読書中の頁にしおりを挟んだ状態を画像化して表示するように構成する。
【0014】
上記乗車移動判定機能および進行状況表示機能は、実際にはコンピュータプログラムが電子書籍閲覧装置の制御部にある中央演算処理回路(CPU)により解釈実行されて電子書籍閲覧装置のハードウエアを適切に駆動制御することにより実現される。その詳細については後述する実施形態の説明の中で述べる。また乗車移動判定機能の判定結果は前記記憶部上のある領域に保持される。
【0015】
このような構成の電子書籍閲覧装置によれば、通常時には、閲覧装置を軽く傾けるだけで、リアルな書籍を読書中において栞(しおり)を読み進んだ頁に挟んだ際に、どれくらい読み進んだのかを本を傾けて確認することと同様なグラフィカルユーザインターフェース(読書進行状況表示)を備えた電子書籍閲覧装置を提供でき、さらに、乗り物に乗車中で読書に集中している時には、閲覧装置を保持している向きが変化してもその変化に応じた読書進行状況表示が引き起こされないので、乗り物の急加速や揺れにより閲覧装置が傾いても読書進行状況が表示されることによる読書の妨げを生じさせない電子書籍閲覧装置を提供できる。
【0016】
また前記課題を解決する第2の発明は、コンピュータプログラムを解釈実行する制御部と、表示部と、対話型入力部と、記憶部と、位置情報取得部と、傾き検出部と、を備えた携帯型情報機器上で実行されることによりその携帯型情報機器を前記第1の発明に係る電子書籍閲覧装置として動作させるコンピュータプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本願発明によれば、通常時には、電子書籍を閲覧していてもリアルな書籍を読書中と同等な感覚を体験できる電子書籍閲覧装置を提供するとともに、周囲の状況に応じた動作・機能を備えた電子書籍閲覧装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の実施の形態における電子書籍閲覧装置のハードウエア構成図である。
【図2】本発明の実施の形態における電子書籍閲覧装置のソフトウエア階層図である。
【図3】電子書籍閲覧装置1が利用者が乗り物に乗って移動中かどうかを判定する際に参照する表の一例を説明する図である。
【図4】電子書籍の読書進行状況表示を説明する図である。
【図5】閲覧制御プログラムの全体的な処理を説明するフローチャートである。
【図6】傾き検出による割込み処理を説明するフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図面等を参照しながら、本発明の実施の形態について、更に詳しく説明する。
【0020】
図1は、本発明の実施の形態における電子書籍閲覧装置1のハードウエア構成図である。10は電子書籍閲覧装置1を制御するプロセッサ部である。制御プログラムを読み込み解釈実行する中央演算処理回路(CPU)と一時データを保持するRAM(ランダムアクセスメモリ)、スピーカ70、マイク71を接続する音声処理回路などが集積された集積回路である。20はROM(リードオンリメモリ)である。電子書籍閲覧装置1のOSのプログラムコードが格納されている。(尚、電子書籍閲覧装置1は、OSを備えた携帯情報端末装置をプラットフォームとして、その上に電子書籍閲覧のためのアプリケーションプログラムである閲覧制御プログラム、を搭載したものとして説明する。従って、前記OSとは前記携帯情端末装置のOSのことである。)30は表示部である。小型の液晶表示装置などである。31はタッチパネル部である。2次元アレイ上の接触検知素子(図示せず)が表示部30の表面部分に内挿されるなどして表示部と一体的に実装される。32は表示制御部である。表示部30に表示させる表示データを一時的に保持するビデオRAMを含み、バス60を通して制御信号および表示データを受取り画像を表示するなどして表示部30を制御する。また、表示制御部32は、接触検知素子をスキャンして操作者の表示部30上への手指の接触を検知して接触位置情報とともに入力イベントが発生した旨をプロセッサ部10に通知する。40はフラッシュメモリなどの不揮発メモリである。アプリケーションプログラムや購入済の電子書籍コンテンツが格納される。
【0021】
70は位置情報取得部である。GPS(Global Positioning System)や基地局を利用して、電子書籍閲覧装置1の経度・緯度情報、測定を行った時刻等の情報を取得する。50は通信機能部である。基地局との間でCDMA2000または,W−CDMA方式による音声通話、パケット通信を提供する。また位置情報取得部70がAGPS(Assisted GPS)方式の測位を行う場合は、GPS測位に必要な衛星軌道データを携帯電話網のデータ通信により取得する。
【0022】
80は電子書籍閲覧装置1の表示部30の向きの変化を検知する傾き検出部である。例えば3軸加速度センサなどが用いられる。表示部30の面が向いている方向の変化が検出されると傾き検出部80はその旨を表す割り込み信号をプロセッサ部10へ送出する。電子書籍閲覧装置1のCPUは表示部30の面が向いている角度の変化が検出された旨の割り込み信号を受けると、その時点で当該割り込みを受付ける設定となっていれば、事前に設定された割り込み処理ルーチンへその情報を伝え、制御を移す。そして割り込み処理ルーチンは予めプログラムされた命令を実行する。
【0023】
プロセッサ部10、ROM20、表示制御部32、不揮発メモリ40、通信機能部50、位置情報取得部70、傾き検出部80の各要素はバス60で接続される。
【0024】
図2は、本発明の一実施形態である電子書籍閲覧装置1に搭載されるソフトウエアの階層を説明する図である。最下層の100はソフトウエアではなく、表示制御部32や各種のIO装置の接続回路等のハードウエアを示す。その上の200は、表示制御部32や傾き検出部80、各種IO装置の接続回路を制御するプログラムモジュールの階層である。その上の300はOSの階層である。OSは、プロセスの生成、消滅、電子書籍閲覧装置1のハードウエアリソースを各実行プロセスへ割り当てる際の割当て管理、割り込み処理やその他のユーザプロセスと実際のIO装置のハードウエアの動作を仲介する役割を担う。最上位の400はアプリケーション層である。電子書籍コンテンツを閲覧する閲覧制御プログラムをはじめとするいくつかのユーザプログラムが動作する。図2では、以下で詳細に説明する本発明の進行状況表示機能が、割り込み処理ルーチン401として実装される場合を示している。
【0025】
以下の説明では、実際には、アプリケーション層400で実行されるプログラムが、OSを通じて利用者のタッチパネル部31上の操作入力を受付け、また、OSを通じて電子書籍閲覧装置1の各ハードウエアリソースを駆動制御することにより実現される電子書籍閲覧装置1の動作や各種機能を、「電子書籍閲覧装置1」を主語にして、「電子書籍閲覧装置1は‥する」や「電子書籍閲覧装置1は‥機能を備える」などと簡便に記載して説明する。
【0026】
図3は、電子書籍閲覧装置1が利用者が乗り物に乗って移動中かどうかを判定する際に参照する表の一例である。閲覧制御プログラムは60秒に1回など定期的にGPS機能の設定状態をチェックし、また、位置情報取得部70を通じて位置情報を取得することにより、電子書籍閲覧装置1の状態を検査してその結果により利用者が乗り物に乗って移動中かどうかを判定し、判定結果を状態変数「乗り物乗車中フラグ」の値として不揮発メモリ40の所定の領域に記録する。(尚、判定結果は、電子書籍閲覧装置1が起動中にのみ利用されるので、判定結果を記憶する領域は揮発メモリ領域に設けてもよい。)GPS機能がONで位置情報が取得可能な時は、引き続く2回(またはそれ以上のn回)の位置情報読取り結果の差分から移動距離および移動速度を算出し、時速6キロメートル未満ならば徒歩で移動中と判断し、乗り物乗車中フラグは「0」にセットする。また、同条件で、算出した移動速度が時速6キロメートル以上ならば電車やバスで移動中と判断し、乗り物乗車中フラグは「1」にセットする。尚、「時速6キロメートル」は例示であり、他の値でもかまわない。GPS機能がONで位置情報が取得不可能な時は、地下鉄を利用して移動中と判断し、乗り物乗車中フラグは「1」にセットする。GPS機能が機内モードに設定されている時は飛行機で移動中と判断し、乗り物乗車中フラグは「1」にセットする。またGPS機能がOFFのときは乗り物乗車中フラグを更新せずに、閲覧装置1の表示部にGPS機能ONとするよう促す表示等を行う。
【0027】
電子書籍閲覧装置1は、図3に示す表にしたがった判定により、乗り物で移動中の場合とそうでない場合とで機能動作を変化させる。すなわち、乗り物に乗って移動中と判断できる場合は、通常時の動作と比較してより読書に集中できるように動作させる。そうでない場合は、通常の動作をさせる。
【0028】
図5は、閲覧制御プログラムの全体的な処理を説明するフローチャートである。閲覧制御プログラムは、電子書籍閲覧装置が電源ON等で起動されたときに最初に表示されるメインメニュー(図示せず)上で利用者の操作により選択された時に初めて起動される。そうするとまず、購入済電子書籍のリストがリアルな書棚の様子を模して表示される(S110)。利用者が表示された書棚から任意の書籍を表すグラフィカルオブジェクトを選択するなどの動作により購入済電子書籍を選択すると(S120のY)、閲覧制御プログラムは選択したコンテンツの閲覧表示処理を行う(S130)。書棚表示画面において購入済電子書籍の選択ではなく終了が選択された場合はS150へジャンプする。コンテンツの閲覧表示処理中に利用者からの入力を受けた場合は、それが閲覧を止める以外の操作入力(頁めくり、スクロール、表示形態の変更指示等)の場合は(S140の「中断、終了以外」)、指示された所定の処理を実行しコンテンツの閲覧表示処理を続行する。コンテンツの閲覧表示処理中に利用者からの入力を受けた場合は、それが閲覧を止める操作指示の場合は(S140の「中断、終了」)、閲覧表示中のコンテンツがある場合はそれを閉じて書棚に戻すための一連の処理を行い(S150)、「中断」であればS110に戻る(S160の「読書中断」)。「終了」であれば、閲覧制御プログラムを終了しメインメニューに復帰する(S160の「終了」)。
【0029】
尚、S130で処理している間は、図示していないが、所定の時間間隔で位置情報取得部70より位置情報を取得して乗り物乗車中フラグの値を設定更新し続ける。
【0030】
図6は、図5のS130の選択したコンテンツの閲覧表示時において、傾き検出部80 による割り込み信号を受けた場合に呼び出される割り込み処理ルーチン401の動作を説 明するフローチャートである。以下、図6に従って割り込み処理ルーチン401の動作を 説明する。
【0031】
まず、電子書籍閲覧装置1のプロセッサ部10は、乗り物乗車中の状態フラグの値を読 み出す(S10)。状態フラグの値が「1」なら、乗り物に乗車中なので、集中して読書 している利用者を妨げないよう、進行状況表示画面への切替を行わずに何もせず直ちにリ ターンする(S20で「Y」の場合)。状態フラグの値が「0」なら、乗り物に乗車中で はないので、進行状況表示画面を作成するためにS30へ進む(S20で「N」の場合) 。その際、まず、閲覧中の電子書籍の現在閲覧されている頁の数pと、現在閲覧中の電子 書籍の全頁数wを求める。前者は閲覧制御プログラムが管理しているはずであり、後者は 電子書籍の書誌情報等に記録がされている(S30)。次に、p、wの数字に基づいて図 4に示すような進行状況表示図を作成する(S40)。図4(イ)は、栞を挟んだ右開き (本文縦組)の書籍を左手に持って天(書籍の上側)の方向から見た透視図である。図4 (ロ)は、栞を挟んだ左開き(本文横組)の書籍を右手に持って天(書籍の上側)の方向 から見た透視図である。この図で栞の位置は、図4のa,bに応じて設定され描画される ものとする。aは読み進んだ頁、bは未読の頁のそれぞれの厚さを示している。aは当該 書籍の厚さWにp/wを乗じた厚さとして図示する。bはWに(w−p)/wを乗じた厚 さとして図示する。
【0032】
図6の説明に戻る。電子書籍閲覧装置1のプロセッサ部10は、S40で 作成した進 行状況表示図を表示部30に表示させる(S50)。進行状況表示図は2〜3秒間表示さ せ自動的に割り込み処理ルーチンから復帰させてもよいし、進行状況表示図とともに戻る ボタンを表示させ、利用者による戻るボタン選択に従って割り込み処理ルーチンから復帰 させてもよい。
【0033】
以上電子書籍閲覧装置を詳しく説明したが。本発明はその趣旨を逸脱しない範囲においていろいろな変形が可能である。例えば、傾き検出部80の割り込み信号を出す際の角度変化の閾値を設定可能であれば、図6のS20の判断処理をなくし、常にS10からS30に進むように割り込み処理ルーチンを変更し、その代わりに、乗り物乗車中状態フラグが「1」のときは閾値を大きく設定し、「0」のときは閾値を小さく設定する。このようにすれば、乗り物に乗って移動中のときは、振動や加速度により電子書籍閲覧装置が少し傾いた程度では割り込みがかからないので、乗り物に乗って移動中のときは、進行状況表示を抑制することになり、結果的に同様の効果を奏する。
【0034】
また、傾き検出部80の割り込み信号が生じる際に割り込み処理ルーチンで向きの変異量を取得できる場合には、図6のS20で乗車中「Y」の分岐の後、さらに向きの変異量が所定の閾値より大きいかどうかを比較して大きい場合にはS30へ分岐し、そうでない場合はS30からS50のステップをスルーするように動作するものとしてもよい(S20で乗車中「N」の場合は図6と同様にS30へ分岐させる)。こうすると、乗車中であっても向きの変化量が一定の基準より大きい場合には閲覧者による意図的な傾けであるとして読書進行状況表示を行わせることができ、閲覧者の意向により適切に応じることができる。
【符号の説明】
【0035】
1 電子書籍閲覧装置
10 プロセッサ部
20 ROM
30 表示部
31 タッチパネル部
32 表示制御部
40 不揮発メモリ
50 通信機能部
60 バス
70 位置情報取得部
80 傾き検出部
100 ハードウエア層
200 IO装置の接続回路を制御するプログラムモジュールの階層
300 OS
400 アプリケーション層
401 割り込み処理ルーチン




【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータプログラムを解釈実行する制御部と、表示部と、対話型入力部と、
記憶部と、位置情報取得部と、傾き検出部と、を備えた電子書籍閲覧装置であって、
利用者が乗り物に乗って移動中かどうかを一定時間間隔で判定する乗車移動判定機能と、
乗車移動判定機能の判定結果を次回の判定結果により上書きされるまで保持する記憶領域と、
電子書籍コンテンツが選択されて閲覧状態となっている間に電子書籍閲覧装置の向きが変化したことが検知されると所定の読書進行状況表示画面を表示する進行状況表示機能と、
を備え、前記制御部は、乗車移動判定結果が乗車移動中の時は、進行状況表示機能を無効化または抑制するように制御することを特徴とする電子書籍閲覧装置。
【請求項2】
前記位置情報取得部は、GPS衛星信号を受信し、GPS衛星信号に基づいて位置情報を生成し、乗車移動判定機能は、GPS衛星信号から得られた位置情報と時刻情報により乗り物に乗車して移動中か否かを判定する請求項1に記載の電子書籍閲覧装置。
【請求項3】
前記乗車移動判定機能は、位置情報に基づいて算出した移動速度が所定の値以上の場合は、乗り物に乗って移動中であると判定し、また、GPS機能は有効であるにもかかわらずGPS衛星信号を受信できない場合は、乗り物に乗って移動中であると判定する請求項1に記載の電子書籍閲覧装置。
【請求項4】
前記進行状況表示機能は、紙でできた書籍において読書中の頁にしおりを挟んだ状態を画像化して表示するものである請求項1に記載の電子書籍閲覧装置。
【請求項5】
コンピュータプログラムを解釈実行する制御部と、表示部と、対話型入力部と、
記憶部と、位置情報取得部と、傾き検出部と、を備えた携帯型情報機器上で実行されることによりその携帯型情報機器を請求項1から4のいずれかに記載の電子書籍閲覧装置として動作させるコンピュータプログラム。




【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−242864(P2012−242864A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−108877(P2011−108877)
【出願日】平成23年5月14日(2011.5.14)
【出願人】(000002897)大日本印刷株式会社 (14,506)
【Fターム(参考)】