説明

電子棚札システム、電子棚札制御方法及び電子棚札端末

【課題】イベントに応じた点滅や音声の出力をすることができる電子棚札端末を提供する。
【解決手段】発光する発光部、又は、音声を出力する音声出力部、又は、振動を発生する振動子を備え、電子棚札端末3において発生するイベント毎に、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルを受信する受信部と、イベントトリガテーブルを記憶する記憶部と、イベントが発生すると、イベントトリガテーブルに基づいて、発光部を点滅させ、音声出力部に音声を出力させ、振動子を振動させる制御部とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子棚札システム、電子棚札制御方法及び電子棚札端末に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、商品名や商品価格の変更のための棚札の付け替えの労力を軽減すること等を目的として、商品名や商品価格等の商品情報を表示する電子棚札端末がスーパーマーケット等の販売店で利用されている。特許文献1には、電子棚札端末に表示させる情報を、自由に、また手間をかけずに表示、変更できる電子棚札システムが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−160064号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された電子棚札端末では、電子棚札端末に発生するイベント(例えば、データ受信、タイマやボタン押下等)に応じて、電子棚札端末の備えるLED(Light Emitting Diode)の点滅の仕方やブザー音の鳴り方を変更することができない、という問題がある。また、従来の電子棚札端末では、LEDの点滅の仕方やブザー音の鳴り方をファームウェアで制御しているため、LEDの点滅の仕方やブザー音の鳴り方等を容易に変更することができない。従来の電子棚札端末では、各電子棚札端末それぞれに対して手作業でファームウェアを書き換えなければならないため、LEDの点滅の仕方やブザー音の鳴り方等の変更に時間とコストがかかる。
【0005】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、その目的は、イベントに応じた点滅や音声の出力をすることができる電子棚札システム、電子棚札制御方法及び電子棚札端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、電子棚札端末と棚札管理装置とを備えた電子棚札システムであって、前記棚札管理装置は、前記電子棚札端末において発生するイベント毎に、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルを記憶するイベントトリガテーブル記憶部と、前記イベントトリガテーブル記憶部に記憶されたイベントトリガテーブルを前記電子棚札端末に送信する送信部と、を備え、前記電子棚札端末は、発光する発光部、又は、音声を出力する音声出力部、又は、振動を発生する振動子を備え、前記棚札管理装置から前記イベントトリガテーブルを受信する受信部と、前記受信部により受信されたイベントトリガテーブルを記憶する記憶部と、イベントが発生すると、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する点滅に関する情報がある場合に、当該点滅に関する情報に基づいて前記発光部を点滅させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する音声出力に関する情報がある場合に、当該音声出力に関する情報に基づいて前記音声出力部に音声を出力させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する振動に関する情報がある場合に、当該振動に関する情報に基づいて前記振動子を振動させる制御部と、を備えることを特徴とする電子棚札システムである。
【0007】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札システムにおいて、前記棚札管理装置は、前記イベントトリガテーブルの変更指示の入力を受け付ける変更指示入力部と、前記変更指示入力部により入力された変更指示に基づいて、前記イベントトリガテーブルを更新する更新部と、を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札システムにおいて、複数の電子棚札端末を備え、前記棚札管理装置の前記イベントトリガテーブル記憶部は、前記イベントトリガテーブルを識別するための識別情報を各イベントトリガテーブルに対応付けて記憶し、前記棚札管理装置は、前記電子棚札端末毎に対応する前記識別情報を記憶する適用テーブル記憶部を備え、前記棚札管理装置の送信部は、各電子棚札端末に夫々対応する前記識別情報のイベントトリガテーブルを送信することを特徴とする。
【0009】
また、本発明の一態様は、上記の電子棚札システムにおいて、前記棚札管理装置は、前記識別情報を含む前記イベントトリガテーブルの新規作成指示の入力を受け付ける新規作成指示入力部と、前記新規生成指示入力部により入力された新規作成指示に含まれる識別情報のイベントトリガテーブルに基づいて、イベントトリガテーブルを新規に生成する生成部と、各電子棚札端末に対応付けるイベントトリガテーブルの指示の入力を受け付ける対応指示入力部と、前記対応指示入力部により入力された指示に基づいて、前記適用テーブル記憶部の各電子棚札端末に対応する前記識別情報を更新するテーブル更新部と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、本発明の一態様は、電子棚札端末と棚札管理装置とを備えた電子棚札システムにおける電子棚札制御方法であって、前記電子棚札端末において発生するイベント毎に、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルを記憶するイベントトリガテーブル記憶部を備える前記棚札管理装置が、前記イベント記憶部に記憶されたイベントトリガテーブルを前記電子棚札端末に送信するステップと、発光する発光部、又は、音声を出力する音声出力部、又は、振動を発生する振動子を備える前記電子棚札端末が、前記棚札管理装置から前記イベントトリガテーブルを受信するステップと、前記電子棚札端末が、前記受信したイベントトリガテーブルを記憶部に記憶するステップと、前記電子棚札端末が、イベントが発生すると、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する点滅に関する情報がある場合に、当該点滅に関する情報に基づいて前記発光部を点滅させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する音声出力に関する情報がある場合に、当該音声出力に関する情報に基づいて前記音声出力部に音声を出力させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する振動に関する情報がある場合に、当該振動に関する情報に基づいて前記振動子を振動させるステップと、を有することを特徴とする電子棚札制御方法である。
【0011】
また、本発明の一態様は、電子棚札端末と棚札管理装置とを備えた電子棚札システムにおける前記電子棚札端末であって、発光する発光部、又は、音声を出力する音声出力部、又は、振動を発生する振動子を備え、前記電子棚札端末において発生するイベント毎に、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルを前記棚札管理装置から受信する受信部と、前記受信部により受信されたイベントトリガテーブルを記憶する記憶部と、イベントが発生すると、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する点滅に関する情報がある場合に、当該点滅に関する情報に基づいて前記発光部を点滅させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する音声出力に関する情報がある場合に、当該音声出力に関する情報に基づいて前記音声出力部に音声を出力させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する振動に関する情報がある場合に、当該振動に関する情報に基づいて前記振動子を振動させる制御部と、を備えることを特徴とする電子棚札端末である。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、電子棚札端末は、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルに基づいて、点滅、音声出力及び振動をする。これにより、イベント毎に異なる点滅、音声出力及び振動をすることができ、イベントに応じた点滅や音声出力、振動をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の一実施形態による棚札管理システムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態による電子棚札管理サーバの構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態による商品マスタのデータ構成及びデータ例を示す概略図である。
【図4】本実施形態による従業員マスタのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
【図5】本実施形態による紐付けテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
【図6】本実施形態による棚札種別テーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
【図7】本実施形態による適用テンプレートテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
【図8】本実施形態によるLEDイベントトリガテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
【図9】本実施形態によるブザーイベントトリガテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
【図10】本実施形態によるバイブイベントトリガテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
【図11】本実施形態による電子棚札端末の構成を示すブロック図である。
【図12】本実施形態による発注情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図13】本実施形態による点滅処理の手順を示すフローチャートである。
【図14】本実施形態による商品情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図15】本実施形態による鳴動処理の手順を示すフローチャートである。
【図16】本実施形態による連絡事項表示処理の手順を示すフローチャートである。
【図17】本実施形態による振動処理の手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、図面を参照しながら本発明の一実施形態について詳しく説明する。
図1は、本発明の一実施形態による棚札管理システムの構成を示すブロック図である。
棚札管理システムは、電子棚札管理サーバ1と、複数の中継装置2と、複数の電子棚札端末3とを含んで構成される。そして、電子棚札管理サーバ1と中継装置2、および中継装置2と電子棚札端末3がそれぞれ通信ネットワークを介して接続される。なお、本実施形態においては、中継装置2と電子棚札端末3とは無線通信により接続される。
【0015】
図2は、本実施形態による電子棚札管理サーバ1の構成を示すブロック図である。
電子棚札管理サーバ(電子棚札管理装置)1は、制御部101と、表示部102と、操作部103と、通信部104と、記憶部105とを含んで構成されるサーバ装置である。
制御部101は、電子棚札管理サーバ1を統括して制御する。表示部102は、各種データを表示する液晶表示器等の表示装置である。操作部103は、キーボードやマウス等の入力装置である。通信部104は、中継装置2を介して電子棚札端末3と通信処理を行う。
【0016】
記憶部105は、後述する各種テーブルを記憶し、商品マスタ及び従業員マスタを記憶するマスタ記憶部と、紐付けテーブル、棚札種別テーブル及び適用テンプレートテーブルを記憶する適用テーブル記憶部と、LEDイベントトリガテーブル、ブザーイベントトリガテーブル、バイブイベントトリガテーブルを記憶するイベントトリガテーブル記憶部とを含んで構成される。以下、LEDイベントトリガテーブルと、ブザーイベントトリガテーブルと、バイブイベントトリガテーブルとを総称してイベントトリガテーブルとする。
【0017】
図3は、本実施形態による商品マスタのデータ構成及びデータ例を示す概略図である。
商品マスタは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、商品コードと、商品名と、販売価格と、棚位置と、適正在庫と、発注単位との各項目の列を有している。このテーブルの各行は商品コード毎に存在する。商品コードは、各商品を識別するための識別子である。棚位置は、商品を陳列する棚の位置を示す。
【0018】
図4は、本実施形態による従業員マスタのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
従業員マスタは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、従業員番号と、氏名と、連絡事項と、勤務シフトと、勤務時間と、担当場所との各項目の列を有している。このテーブルの各行は従業員番号毎に存在する。従業員番号は、従業員を識別する識別子である。
【0019】
図5は、本実施形態による紐付けテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
紐付けテーブルは、各電子棚札端末に紐付いている商品又は従業員を示す。紐付けテーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、棚札IDと、識別情報との各項目の列を有している。このテーブルの各行は棚札ID毎に存在する。棚札IDは、各電子棚札端末を識別するための識別子である。識別情報は、商品コード又は従業員番号である。ここで、商品コードと従業員番号とは異なるコード体系であり、商品コードは7桁の数字であり、従業員番号は10桁の数字である。
【0020】
図6は、本実施形態による棚札種別テーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
棚札種別テーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、棚札種別と、LED1と、LED2と、ブザーと、バイブレーションとの各項目の列を有している。このテーブルの各行は棚札種別毎に存在する。棚札種別は、電子棚札端末3の機種である。この棚札種別テーブルは、各棚札種別の電子棚札端末3が、LED1、LED2、ブザー、又はバイブレーションを備えるか否かを表すテーブルであり、各項目において、「あり」は備えることを表し、「なし」は備えないことを表す。
本図に示す例では、棚札種別「C0」と「C1」に対応する電子棚札端末3は、1つのLEDと、ブザーと、バイブレーションを備える。また、棚札種別「C2」と「C3」に対応する電子棚札端末3は、2つのLEDと、ブザーと、バイブレーションとを備える。
また、棚札IDの先頭2文字は棚札種別を表す。例えば、棚札IDが「C0」で始まる電子棚札端末3の棚札種別は「C0」であり、棚札IDが「C1」で始まる電子棚札端末3の棚札種別は「C1」であり、棚札IDが「C2」で始まる電子棚札端末3の棚札種別は「C2」であり、棚札IDが「C3」で始まる電子棚札端末3の棚札種別は「C3」である。
【0021】
図7は、本実施形態による適用テンプレートテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
適用テンプレートテーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、識別情報と、棚札種別と、テンプレートと、拡張子との各項目の列を有している。このテーブルの各行は識別情報と棚札種別との組毎に存在する。識別情報は、商品コード又は従業員番号である。テンプレートは、電子棚札端末3に表示する表示画面と、点滅に関する情報と、音声出力に関する情報と、振動に関する情報とのテンプレートデータの名称である。テンプレートの初期値は「デフォルト」である。拡張子は、テンプレートデータの拡張子である。ここで、棚札機種「C0」の拡張子は「ES0」であり、棚札機種「C1」の拡張子は「ES1」であり、棚札機種「C2」の拡張子は「ES2」であり、棚札機種「C3」の拡張子は「ES3」である。テンプレートと拡張子との組合せがテンプレートデータ(イベントトリガテーブル)の識別情報である。以下、各テンプレートデータを「テンプレート.拡張子」で表記する。
【0022】
図8は、本実施形態によるLEDイベントトリガテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
LEDイベントトリガテーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、イベントと、点灯時間と、点灯間隔との各項目の列を有している。このテーブルの各行はイベント毎に存在する。イベントは、電子棚札端末3において発生するイベントである。点灯時間は、イベント発生時にLEDが点灯する時間であり、単位は秒である。点灯間隔は、イベント発生時にLEDが点灯する間隔であり、単位は秒である。点灯時間と点灯間隔とが点滅に関する情報である。このLEDイベントトリガテーブルは、テンプレートデータ毎にLED1とLED2夫々に対して存在する。
ここで、イベント「マスタ受信」は、電子棚札管理サーバ1からデータを受信することである。また、イベント「ボタン押下」は、電子棚札端末3の備えるボタンが押下されることである。また、イベント「時間」は、タイマ機能であり、予め設定された時間である。また、イベント「テンプレート切替」は、電子棚札端末3に表示している情報を変更することである。イベント「通信エラー」は、電子棚札端末3に通信エラーが発生することである。
【0023】
図9は、本実施形態によるブザーイベントトリガテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
ブザーイベントトリガテーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、イベントと、鳴動時間と、鳴動間隔との各項目の列を有している。このテーブルの各行はイベント毎に存在する。イベントは、電子棚札端末3において発生するイベントである。鳴動時間は、イベント発生時にブザーが鳴動する時間であり、単位は秒である。鳴動間隔は、イベント発生時にブザーが鳴動する間隔であり、単位は秒である。鳴動時間と鳴動間隔とが音声出力に関する情報である。このブザーイベントトリガテーブルは、テンプレートデータ毎に存在する。
【0024】
図10は、本実施形態によるバイブイベントトリガテーブルのデータ構造及びデータ例を示す概略図である。
バイブイベントトリガテーブルは、行と列からなる2次元の表形式のデータであり、イベントと、動作時間と、動作間隔との各項目の列を有している。このテーブルの各行はイベント毎に存在する。イベントは、電子棚札端末3において発生するイベントである。動作時間は、イベント発生時にバイブレーションが振動する時間であり、単位は秒である。動作間隔は、イベント発生時にバイブレーションが振動する間隔であり、単位は秒である。動作時間と動作間隔とが振動に関する情報である。このバイブイベントトリガテーブルは、テンプレートデータ毎に存在する。
【0025】
図11は、本実施形態による電子棚札端末3の構成を示すブロック図である。
電子棚札端末3は、制御部301と、記憶部302と、無線通信部303と、LED304と、バイブレーション305と、表示部306と、電源部307と、ブザー308と、操作部309とを含んで構成される。制御部301は、電子棚札端末3を統括して制御する。記憶部302は、自端末の棚札IDと電子棚札管理サーバ1から受信したイベントトリガテーブルを記憶する。無線通信部303は、中継装置2を介して電子棚札管理サーバ1と通信処理を行う。LED304は、発光する発光部であり、1又は2個のLEDである。バイブレーション305は、振動を発生する振動子である。表示部306は、液晶表示器等の表示装置であり、紐付けられた(関連付けられた)商品の名称や商品価格等の商品情報を表示する。電源部307は、各部に電源を供給する。ブザー308は、音声を出力する音声出力部であり、ブザー音を出力する。操作部309は、電子棚札端末3を操作するボタン等である。
【0026】
次に、本実施形態による電子棚札システムの動作について説明する。
[テンプレートの新規作成]
電子棚札管理サーバ1の操作部(新規作成指示入力部)103は、テンプレートデータ(イベントトリガテーブル)の新規作成指示の入力を受け付ける。この新規作成指示には、テンプレートデータ(イベントトリガテーブル)の識別情報が含まれる。電子棚札管理サーバ1の制御部(生成部)101は、操作部103により入力された新規作成指示に含まれる識別情報に対応するテンプレートデータ(イベントトリガテーブル)を複製して新規にテンプレートデータ(イベントトリガテーブル)を生成する。例えば、制御部101は、テンプレートデータ「デフォルト.EP1」を複製して新規にテンプレートデータ「発注.EP1」を生成する。また、操作部(対応指示入力部)103は、各電子棚札端末3に対応付けるテンプレートデータ(イベントトリガテーブル)の指示の入力を受け付ける。制御部(テーブル更新部)101は、操作部103により入力された指示に基づいて、適用テンプレートテーブルにおける各電子棚札端末3に対応するテンプレートデータの識別情報を更新する。例えば、制御部101は、識別情報「2010489」と棚札種別「C1」に対応するテンプレートデータを「デフォルト.EP1」から「発注.EP1」に変更する。
【0027】
[イベントトリガテーブルの更新]
電子棚札管理サーバ1の操作部(変更指示入力部)103は、各テンプレートデータにおけるイベントトリガテーブルの変更指示の入力を受け付ける。この変更指示には、テンプレートデータ(イベントトリガテーブル)の識別情報と動作方法(点灯時間、点滅間隔、鳴動時間、鳴動間隔、動作時間または動作間隔のうち少なくとも1つ)が含まれる。電子棚札管理サーバ1の制御部(更新部)101は、操作部103により入力された変更指示に基づいて、イベントトリガテーブルの動作方法を更新する。例えば、制御部101は、テンプレートデータの「発注.EP1」のイベントトリガテーブルの動作方法を変更する。
【0028】
[イベントトリガテーブルの送信]
電子棚札管理サーバ1の通信部(送信部)104は、所定のタイミングになると、各電子棚札端末3に夫々対応するテンプレートデータのイベントトリガテーブルを送信する。所定のタイミングとは、1日に1回或いは1週間に1回等の定期的なタイミングや、テンプレートデータが変更された場合等である。
【0029】
[イベント発生時の処理]
電子棚札端末3の無線通信部(受信部)303は、イベントトリガテーブルを受信する。記憶部302は、無線通信部303により受信されたイベントトリガテーブルを記憶する。制御部301は、イベントが発生すると、記憶部302からイベントトリガテーブルを読み出し、発生したイベントに対応する動作方法(点灯時間、点滅間隔、鳴動時間、鳴動間隔、動作時間及び動作間隔)に基づいてLED304とバイブレーション305とブザー308とを制御する。具体的には、制御部301は、発生したイベントに対応する点灯間隔毎に点灯時間ずつLED304を点滅させる。また、制御部301は、発生したイベントに対応する鳴動間隔毎に鳴動時間ずつブザー308にブザー音を出力させる。また、制御部301は、動作間隔毎に動作時間ずつバイブレーション305を振動させる。
【0030】
電子棚札端末3は、電子棚札管理サーバ1から受信したイベントトリガテーブルに基づいて、LED304を点滅し、バイブレーション305を振動し、ブザー308を鳴らす。すなわち、電子棚札管理サーバ1においてイベントトリガテーブルを書き換えることにより、イベント発生時の電子棚札端末3におけるLED304の点滅の仕方と、バイブレーション305の振動の仕方と、ブザー308の鳴動の仕方とを変更することができる。すなわち、ファームウェアを書き換えることなく、電子棚札端末3におけるLED304の点滅の仕方と、バイブレーション305の振動の仕方と、ブザー308の鳴動の仕方とを容易に変更することができる。これにより、電子棚札端末3におけるLED304の点滅の仕方と、バイブレーション305の振動の仕方と、ブザー308の鳴動の仕方とを容易に変更することができるため、それぞれの商品に合ったプロモーションをすることができる。また、テンプレートデータにイベントトリガテーブルを含ませるため、一度に複数の電子棚札端末3に対してイベントトリガテーブルの設定変更することができる。
【0031】
なお、本実施形態では、音声出力部をブザー308としたが、例えば、音声を出力するスピーカ等であってもよい。この場合、音声出力に関する情報は、例えば、音の種類や音楽等であってもよい。
【0032】
以下、本実施形態に係る電子棚札システムの具体的な動作について、実施例を挙げて説明する。
【実施例1】
【0033】
まず、図12を参照して、電子棚札管理サーバ1による発注情報表示処理について説明する。図12は、本実施形態による発注情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
本図に示す発注情報表示処理は、例えば、店の開店前に従業員が発注情報を電子棚札管理サーバ1に入力すると行われる。発注情報は、例えば、発注する商品の商品コードと発注数量等である。なお、電子棚札管理サーバ1は、操作部103を介して発注情報を入力してもよいし、棚札管理サーバ1と接続する端末(例えば、パーソナルコンピュータ等)から通信部104を介して発注情報を受信してもよい。
【0034】
以下、商品コード「2010489」の商品を10個発注する場合を例に説明する。
なお、事前準備として、商品コード「2010489」と棚札ID「C100002」とは紐付けテーブルにおいて紐付けされている。また、テンプレートデータ「発注.EP1」のイベントトリガテーブルは既に生成されている。
【0035】
まず、電子棚札管理サーバ1の制御部101は、発注情報(商品コード「2010489」及び発注数量「10個」)の入力を受け付ける(ステップS101)。そして、制御部101は、発注情報に含まれる商品コード「2010489」に対応する棚札ID「C10001」を紐付けテーブルから読み出す。次に、制御部101は、読み出した棚札ID「C10001」の棚札種別「C1」を判定する。そして、制御部101は、商品適用テンプレートテーブルにおいて、判定した棚札種別「C1」と発注情報に含まれる商品コード「2010489」との組に対応するテンプレートを「発注」に変更することにより、発注された商品にテンプレートデータ「発注.EP1」を割り当てる(ステップS102)。
【0036】
次に、制御部101は、入力された発注情報に基づいて発注情報表示画面を生成する(ステップS103)。発注情報表示画面は、発注数量等の発注に必要な情報を表示する画面である。なお、発注情報表示画面のテンプレートデータ「発注.EP1」は予め生成されており、制御部101は、このテンプレートデータに基づいて発注情報表示画面を生成する。そして、制御部101は、通信部104を介して、棚札ID「C10001」の電子棚札端末3にテンプレートデータ「発注.EP1」のイベントトリガテーブルを送信する(ステップS104)。次に、制御部101は、通信部104を介して、棚札ID「C10001」の電子棚札端末3に生成した発注情報表示画面を送信する(ステップS105)。
【0037】
次に、図13を参照して、電子棚札端末3による点滅処理について説明する。図13は、本実施形態による点滅処理の手順を示すフローチャートである。
まず、電子棚札端末3の制御部301は、無線通信部303を介してイベントトリガテーブルを受信する(ステップS201)。制御部301は、受信したイベントトリガテーブルを記憶部302に書き込む。次に、制御部301は、無線通信部303を介して発注情報表示画面を受信する(ステップS202)。
【0038】
制御部301は、発注情報表示画面(電子棚札管理サーバ1からのデータ)を受信すると、記憶部302に記憶しているイベントトリガテーブルのマスタ受信に対応する動作方法(点灯時間、点滅間隔、鳴動時間、鳴動間隔、動作時間及び動作間隔)を読み出し、読み出した動作方法に基づいて動作する(ステップS203)。例えば、LEDイベントトリガテーブルが図8に示すデータ例の場合には、制御部101は、マスタ受信に対応する点灯時間「2」と点滅間隔「1」をLEDイベントトリガテーブルから読み出し、LED304を1秒間隔で2秒間ずつ点滅させる。最後に、制御部101は、受信した発注情報表示画面を表示部306に表示する(ステップS204)。
【0039】
このように、本実施例によれば、発注が必要な商品に対応する電子棚札端末3のLED304を点滅させるとともに、発注情報をその電子棚札端末3に表示する。これにより、作業者は、発注が必要な商品を素早く確認することができる。また、電子棚札端末3は、発注に必要な情報を表示するため、発注情報を印刷した印刷物を発行する手間が省け、資源の節約にもつながる。
【実施例2】
【0040】
次に、実施例2について説明する
まず、図14を参照して、電子棚札管理サーバ1による商品情報表示処理について説明する。図14は、本実施形態による商品情報表示処理の手順を示すフローチャートである。
本図に示す商品情報表示処理は、例えば、電子棚札端末3に商品が紐付けされたとき、つまり、紐付けテーブルに変更があった場合に行われる。電子棚札管理サーバ1は、電子棚札端末3又はハンディーターミナル(不図示)から棚札IDと商品コードとの組を受信すると、受信した棚札IDと商品コードとの組に基づいて紐付けテーブルを更新する。或いは、この商品情報表示処理は、テンプレートデータの内容に変更があった場合や商品に対応するテンプレートデータが変更された等にも行われる。
【0041】
以下、商品コード「9132493」が棚札ID「C000001」に紐付けされた場合を例に説明する。なお、テンプレートデータ「デフォルト.EP0」のイベントトリガテーブルは既に生成されている。
【0042】
まず、電子棚札管理サーバ1の制御部101は、商品コード「9132493」に対応する商品情報(例えば、商品名と販売価格)を商品マスタから読み出し、読み出した商品情報を表示する商品情報表示画面を生成する(ステップS301)。なお、商品情報表示画面のテンプレートデータ「デフォルト.EP0」は既に生成されており、制御部101は、このテンプレートデータ「デフォルト.EP0」に基づいて商品情報表示画面を生成する。次に、制御部101は、商品コード「9132493」に紐付けされた棚札ID「C000001」の棚札機種「C0」を判定し、商品コード「9132493」と棚札機種「C0」との組に対応するテンプレートデータ「デフォルト.ES0」のイベントトリガテーブルを読み出す。そして、制御部101は、通信部104を介して、読み出したイベントトリガテーブルを棚札ID「C000001」の電子棚札端末3に送信する(ステップS302)。次に、制御部101は、通信部104を介して、生成した商品情報表示画面を棚札ID「C000001」の電子棚札端末3に送信する(ステップS303)。
【0043】
次に、図15を参照して、電子棚札端末3による鳴動処理について説明する。図15は、本実施形態による鳴動処理の手順を示すフローチャートである。
まず、電子棚札端末3の制御部301は、無線通信部303を介してイベントトリガテーブルを受信する(ステップS401)。制御部301は、受信したイベントトリガテーブルを記憶部302に書き込む。次に、制御部301は、無線通信部303を介して商品情報表示画面を受信する(ステップS402)。そして、制御部301は、商品情報表示画面を表示部306に表示する(ステップS403)。
【0044】
次に、制御部301は、通信エラーが発生したか否かを判定する(ステップS404)。具体的には、制御部301は、電子棚札管理サーバ1に送信したデータに対する応答がなかった場合、或いは、所定時間以上中継装置2から同期パターンを受信していない場合に、通信エラーが発生したと判定する。同期パターンとは、中継装置2から電子棚札端末3に定期的(所定時間毎)に送信されるデータである。制御部301は、通信エラーが発生していない場合(ステップS404:No)には、ステップS404へ戻る。
【0045】
一方、制御部301は、通信エラーが発生した場合(ステップS404:Yes)には、記憶部302が記憶するイベントトリガテーブルから通信エラーに対応する動作方法(点灯時間、点滅間隔、鳴動時間、鳴動間隔、動作時間及び動作間隔)を読み出し、読み出した動作方法に基づいて動作する(ステップS405)。例えば、ブザーイベントトリガテーブルが図9に示すデータ例の場合には、制御部101は、通信エラーに対応する鳴動時間「2」と鳴動間隔「1」をブザーイベントトリガテーブルから読み出し、ブザー308を1秒間隔で2秒間ずつ鳴動させる。
【0046】
このように、本実施例によれば、通信エラーが発生すると電子棚札端末3のブザーが鳴動する。これにより、作業者は通信エラーによって正常な表示がされていない可能性がある電子棚札端末3を素早く簡単に見つけることができる。
【実施例3】
【0047】
次に、実施例3について説明する。
まず、図16を参照して、電子棚札管理サーバ1による連絡事項表示処理について説明する。図16は、本実施形態による連絡事項表示処理の手順を示すフローチャートである。
本図に示す連絡事項表示処理は、従業員への連絡事項が電子棚札管理サーバ1に入力された場合に行われる。なお、電子棚札管理サーバ1は、操作部103を介して従業員への連絡事項を入力してもよいし、棚札管理サーバ1と接続する端末(例えば、パーソナルコンピュータ等)から通信部104を介して連絡事項を受信してもよい。
【0048】
以下、従業員番号「1234567890」に対する連絡事項が入力された場合を例に説明する。
なお、事前準備として、従業員番号「1234567890」と棚札ID「C100002」とは紐付けテーブルにおいて紐付けされている。また、テンプレートデータ「従業員.EP1」のイベントトリガテーブルは既に生成されている。また、電子棚札管理サーバ1の制御部101は、適用テンプレートテーブルにおいて、従業員番号に対応するテンプレートを従業員とする。なお、テンプレート「従業員」の表示画面には、従業員に関する情報(例えば、従業員の氏名等)が表示される。これにより、従業員番号に紐付けられた電子棚札端末3を従業員の名札等に活用することができる。
【0049】
まず、電子棚札管理サーバ1の制御部101は、従業員番号「1234567890」に対する連絡事項の入力を受け付ける(ステップS501)。そして、制御部101は、入力された連絡事項を従業員マスタの従業員番号「1234567890」に対応する連絡事項に書き込む。次に、制御部101は、入力された連絡事項を表示する連絡事項表示画面を生成する(ステップS502)。
【0050】
次に、制御部101は、従業員番号に対応する棚札ID「C100002」を紐付けテーブルから読み出し、読み出した棚札ID「C100002」から棚札種別「C1」を判定する。そして、制御部101は、従業員番号「1234567890」と判定した棚札種別「C1」との組に対応するテンプレートデータ「従業員.EP1」のイベントトリガテーブルを読み出す。そして、制御部101は、通信部104を介して、読み出したイベントトリガテーブルを棚札ID「C100002」の電子棚札端末3に送信する(ステップS503)。次に、制御部101は、通信部104を介して、生成した連絡事項表示画面を棚札ID「C100002」の電子棚札端末3に送信する(ステップS504)。
【0051】
次に、図17を参照して、電子棚札端末3による振動処理について説明する。図17は、本実施形態による振動処理の手順を示すフローチャートである。
まず、電子棚札端末3の制御部301は、無線通信部303を介してイベントトリガテーブルを受信する(ステップS601)。制御部301は、受信したイベントトリガテーブルを記憶部302に書き込む。次に、制御部301は、無線通信部303を介して連絡事項表示画面を受信する(ステップS602)。
【0052】
制御部301は、連絡事項表示画面(電子棚札管理サーバ1からのデータ)を受信すると、記憶部302に記憶しているイベントトリガテーブルのマスタ受信に対応する動作方法(点灯時間、点滅間隔、鳴動時間、鳴動間隔、動作時間及び動作間隔)を読み出し、読み出した動作方法に基づいて動作する(ステップS603)。例えば、バイブイベントトリガテーブルが図10に示すデータ例の場合には、制御部101は、マスタ受信に対応する動作時間「2」と動作間隔「1」をバイブイベントトリガテーブルから読み出し、バイブレーション305を1秒間隔で2秒間ずつ振動させる。最後に、制御部101は、受信した連絡事項表示画面を表示部306に表示する(ステップS604)。
【0053】
このように、本実施例によれば、電子棚札端末3は、対応する従業員への連絡事項がある場合に振動する。これにより、従業員への連絡事項を素早く伝えることができる。また、通常時は電子棚札端末3を名札として利用しているため、資源の節約にもつながる。
【0054】
なお、本実施例では、連絡事項を電子棚札管理サーバ1に入力しているが、連絡事項の書き込まれた従業員マスタを入力してもよい。この場合、電子棚札管理サーバ1の制御部101は、入力された従業員マスタを参照して連絡事項のある従業員を特定し、連絡事項のある従業員に紐付けられた電子棚札端末3に対して図16に示す処理を行う。
また、本実施形態では、従業員マスタと商品マスタとを別のファイルとしたが、商品マスタに従業員に関する情報を記憶できるようにして1つのファイルとしてもよい。
【0055】
また、図12〜図17に示す各ステップを実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、電子棚札管理サーバ1における処理と電子棚札端末3における処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものであってもよい。
また、「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリ等の書き込み可能な不揮発性メモリ、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。
【0056】
さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信された場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えばDRAM(Dynamic Random Access Memory))のように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。
また、上記プログラムは、このプログラムを記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここで、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体のことをいう。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良い。
【0057】
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
【符号の説明】
【0058】
1…電子棚札管理サーバ 2…中継装置 3…電子棚札端末 101…制御部 102…表示部 103…操作部 104…通信部 105…記憶部 301…制御部 302…記憶部 303…無線通信部 304…LED 305…バイブレーション 306…表示部 307…電源部 308…ブザー 309…操作部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子棚札端末と棚札管理装置とを備えた電子棚札システムであって、
前記棚札管理装置は、
前記電子棚札端末において発生するイベント毎に、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルを記憶するイベントトリガテーブル記憶部と、
前記イベントトリガテーブル記憶部に記憶されたイベントトリガテーブルを前記電子棚札端末に送信する送信部と、
を備え、
前記電子棚札端末は、
発光する発光部、又は、音声を出力する音声出力部、又は、振動を発生する振動子を備え、
前記棚札管理装置から前記イベントトリガテーブルを受信する受信部と、
前記受信部により受信されたイベントトリガテーブルを記憶する記憶部と、
イベントが発生すると、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する点滅に関する情報がある場合に、当該点滅に関する情報に基づいて前記発光部を点滅させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する音声出力に関する情報がある場合に、当該音声出力に関する情報に基づいて前記音声出力部に音声を出力させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する振動に関する情報がある場合に、当該振動に関する情報に基づいて前記振動子を振動させる制御部と、
を備える
ことを特徴とする電子棚札システム。
【請求項2】
前記棚札管理装置は、
前記イベントトリガテーブルの変更指示の入力を受け付ける変更指示入力部と、
前記変更指示入力部により入力された変更指示に基づいて、前記イベントトリガテーブルを更新する更新部と、
を備えることを特徴とする請求項1に記載の電子棚札システム。
【請求項3】
複数の電子棚札端末を備え、
前記棚札管理装置の前記イベントトリガテーブル記憶部は、前記イベントトリガテーブルを識別するための識別情報を各イベントトリガテーブルに対応付けて記憶し、
前記棚札管理装置は、前記電子棚札端末毎に対応する前記識別情報を記憶する適用テーブル記憶部を備え、
前記棚札管理装置の送信部は、各電子棚札端末に夫々対応する前記識別情報のイベントトリガテーブルを送信する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子棚札システム。
【請求項4】
前記棚札管理装置は、
前記識別情報を含む前記イベントトリガテーブルの新規作成指示の入力を受け付ける新規作成指示入力部と、
前記新規生成指示入力部により入力された新規作成指示に含まれる識別情報のイベントトリガテーブルに基づいて、イベントトリガテーブルを新規に生成する生成部と、
各電子棚札端末に対応付けるイベントトリガテーブルの指示の入力を受け付ける対応指示入力部と、
前記対応指示入力部により入力された指示に基づいて、前記適用テーブル記憶部の各電子棚札端末に対応する前記識別情報を更新するテーブル更新部と、
を備えることを特徴とする請求項3に記載の電子棚札システム。
【請求項5】
電子棚札端末と棚札管理装置とを備えた電子棚札システムにおける電子棚札制御方法であって、
前記電子棚札端末において発生するイベント毎に、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルを記憶するイベントトリガテーブル記憶部を備える前記棚札管理装置が、前記イベント記憶部に記憶されたイベントトリガテーブルを前記電子棚札端末に送信するステップと、
発光する発光部、又は、音声を出力する音声出力部、又は、振動を発生する振動子を備える前記電子棚札端末が、前記棚札管理装置から前記イベントトリガテーブルを受信するステップと、
前記電子棚札端末が、前記受信したイベントトリガテーブルを記憶部に記憶するステップと、
前記電子棚札端末が、イベントが発生すると、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する点滅に関する情報がある場合に、当該点滅に関する情報に基づいて前記発光部を点滅させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する音声出力に関する情報がある場合に、当該音声出力に関する情報に基づいて前記音声出力部に音声を出力させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する振動に関する情報がある場合に、当該振動に関する情報に基づいて前記振動子を振動させるステップと、
を有することを特徴とする電子棚札制御方法。
【請求項6】
電子棚札端末と棚札管理装置とを備えた電子棚札システムにおける前記電子棚札端末であって、
発光する発光部、又は、音声を出力する音声出力部、又は、振動を発生する振動子を備え、
前記電子棚札端末において発生するイベント毎に、点滅に関する情報、又は、音声出力に関する情報、又は、振動に関する情報のうち少なくとも1つを対応付けるイベントトリガテーブルを前記棚札管理装置から受信する受信部と、
前記受信部により受信されたイベントトリガテーブルを記憶する記憶部と、
イベントが発生すると、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する点滅に関する情報がある場合に、当該点滅に関する情報に基づいて前記発光部を点滅させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する音声出力に関する情報がある場合に、当該音声出力に関する情報に基づいて前記音声出力部に音声を出力させ、前記記憶したイベントトリガテーブルにおいて前記発生したイベントに対応する振動に関する情報がある場合に、当該振動に関する情報に基づいて前記振動子を振動させる制御部と、
を備えることを特徴とする電子棚札端末。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2012−165839(P2012−165839A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−27878(P2011−27878)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(000002325)セイコーインスツル株式会社 (3,629)
【Fターム(参考)】