説明

電子機器、デモ指示装置、及びデモシステム

【課題】 デモモードを有する電子機器の取り扱いを簡単にする。
【解決手段】デジタルカメラ2は、撮影モードや再生モードなどの動作を行う通常モードと、デモンストレーションを行うデモモードを有する。設定メモリ42は、デジタルカメラ2のシリアル番号が記憶されている。PCには、予めデモモードの対象となる各デジタルカメラ2のシリアル番号が登録されている。PCは、無線通信によって接続されているデジタルカメラ2のシリアル番号を調べ、デモモードの対象となっているデジタルカメラ2には、それを送信先に指定しれデモモード移行信号を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、機器の機能等のデモンストレーションを行うデモモードを有する電子機器、その制御方法、及びデモ指示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
デジタルカメラやカーナビゲーション装置等の電子機器には、店頭展示された際に、その電子機器の機能を紹介するためのデモンストレーションを行うデモモードを有するものがある。そして、近年の電子機器は、高機能化しており、各種機能を紹介するデモモードの有用性が高まっている。
【0003】
しかし、電子機器の商品としてのアピールを行うデモモードは、ユーザによる使用時においては無用なものであるため、間違ってデモモードに移行させない工夫、またデモモードに移行してしまった場合の通常モードへ復帰させる工夫等が必要である。また、店頭等では、多数の電子機器が展示されることから、デモモードへの移行が容易な操作で行われることが望まれる他、顧客がデモモードから通常モードに移行させて放置されるような場合も考慮する必要がある。
【0004】
特許文献1に記載されるナビゲーション装置では、地図データとともにデモンストレーション用データが記録されたディスクをナビゲーション装置に装填しときに、自動的にデモモードに移行し、デモモードが解除されて通常モードに移行させた状態となった場合でも、一定時間操作しないと自動的にデモモードに移行するようにしている。
【0005】
また、特許文献2に記載された炊飯器では、所定回数の所定キーの操作が所定モードの所定の時間内に行われた場合にだけデモモードに移行するようにし、そしてデモモードへの移行後は、所定の時間の経過でデモモードが解除されるようにしている。特許文献3に記載された空気調和機では、例えば室内機と室外機との電気的な結線の有無を判定する等して、店頭展示か実際の使用目的での設置であるかの設置状態を検知し、その検知結果に基づいてデモモードによるデモ運転か、通常運転かを自動的に切り替えるようにしている。特許文献4に記載された電子機器では、時刻設定済みであるか否かによってデモモードとするか、通常モードとするかを判定している。
【0006】
特許文献5に記載のデジタルカメラでは、撮影した画像を記録する記録媒体の装着の有無を調べ、この記録媒体が装着されていない場合で所定の操作がされた時にデモモードに移行するようにしてあり、外部から所定の操作が行われるとデモモードが解除されるようにされている。
【特許文献1】特開平10−132583号公報
【特許文献2】特開平10−295542号公報
【特許文献3】特開2001−272078号公報
【特許文献4】特開平11−344963号公報
【特許文献5】特開2002−118782号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、上記のようなデモモードを有する電子機器では、店頭展示等でデモモードとするために、あるいはデモモードを解除するために、特定のディスクの装填・取り出し、所定のキーの操作、バッテリの取り外し等、種々の操作・手順をデモモードとすべき各電子機器に対して行わなければならない。したがって、多数の電子機器に対しては不便であった。
【0008】
特許文献1のように特定のディスク等のメディアを用いる場合には、メディアの製造等によるコスト増を招くとともに、予め動作のソフトウエアやデータ等を記憶している電子機器やメディアを用いない電子機器には利用できない。
【0009】
また、特許文献1のように通常モードからデモモードに自動復帰する機能を電子機器に予め組み込むと、ユーザが誤ってデモモードにしてしまった場合には、自動復帰を完全に解除するための操作をしない限り、ユーザの利用に支障が生じることになる。逆に、特許文献2のように一定の時間の経過によってデモモードが解除される構成は、店頭展示には不向きである。もちろん、特許文献5のように、いったん解除されたデモモードから再びデモモードに移行させる場合に、操作部に対して所定の操作を必要とする場合には、復帰させるべき電子機器ごとにデモモードに復帰させる操作を要する他、デモモードが解除されていることを店員が気づいて再設定しない限りデモモードにならないため、効果的なデモンストレーションを行えなくなってしまうという問題がある。
【0010】
さらに、特許文献3のように、店頭展示用の設置状態と、実際の使用状態とが異なる機器については、その設置状態に応じてデモモードとするか否かを判定することは有効であるが、通常の使用状態とほぼ変わらない状態で店頭展示される電子カメラのような電子機器では有効ではない。また、特許文献4のように、時刻設定の有無によりデモモードとするか否かを判定する構成は、例えば顧客が店頭展示で時刻を設定してしまうと、デモモードに移行しなくなってしまうという問題があった。
【0011】
本発明は上記事情を考慮してなされたもので、デモモードへの移行が容易であり、また店頭等での操作でデモモードが解除された場合でも、その操作後にデモモードに容易に復帰させることができ、しかも店頭以外での使用時にデモモードに移行することが防止することができる電子機器、デモ指示装置、及びデモシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、請求項1記載の電子機器では、予め設定された識別情報を記憶した識別情報記憶手段と、外部機器との間で通信を行う機器側通信手段と、前記識別情報記憶手段に予め記憶されている識別情報を前記通信手段から送出させ、前記通信手段が当該機器を送信先として受信するデモンストレーションへの移行を指示するデモモード移行信号を有効なデモモード移行信号とし、この有効なデモモード移行信号を通常モード下で受信することに応答して、通常モードからデモモードに移行させるモード移行制御手段とを備えたものである。
【0013】
請求項2記載の電子機器では、電源として機器本体に装着されるバッテリの装着の有無を検出するバッテリ検出手段を備え、前記モード移行制御手段は、前記バッテリ検出手段によってバッテリの装着が検出されていない場合にだけ、有効なデモモード移行信号の受信に応答してデモモードに移行させるものである。
【0014】
請求項3記載の電子機器では、前記機器側通信手段は、機器本体の電源のオフ下でデモモード移行信号を受信するように作動状態とされ、前記モード移行制御手段は、電源のオフ下で前記機器側通信手段が有効なデモモード移行信号を受信したときには、その受信後に機器本体の電源がオンとなったときにデモモードに移行させるものである。
【0015】
請求項4記載の電子機器では、機器側通信手段が電源のオフ下で有効なデモモード移行信号を受信することに応答して、機器本体の電源をオンとする電源制御手段を備えるものである。
【0016】
請求項5記載の電子機器では、機器本体の操作でデモモードから通常モードに移行された後、この通常モード下で電源がオフとなった時点から、所定の復帰待機時間の経過後に電源をオンとする電源制御手段を備えるものである。
【0017】
請求項6記載の電子機器では、前記モード移行制御手段は、前記電源制御手段によって、所定の復帰待機時間の経過後に電源をオンとされたときに、デモモードに移行させるものである。
【0018】
請求項7記載の電子機器では、前記モード移行制御手段は、有効なデモモード移行信号またはデモモードの継続を要求する継続要求信号を前記機器側通信手段で受信してから所定のタイムアウト時間内に有効なデモモード移行信号または継続要求信号を前記機器側通信手段が受信しないときには、デモモードから通常モードに移行させ、または電源をオフとするものである。
【0019】
請求項8記載の電子機器では、前記モード移行制御手段は、デモモードに移行する際に、機器設定の初期化を行うものである。
【0020】
請求項9記載の電子機器では、前記モード移行制御手段は、デモモードに移行する際に、通常モード下で取得される取得データを記憶する記憶手段に記憶されている取得データを消去するものである。
【0021】
請求項10記載の電子機器では、前記機器側通信手段は、外部機器からの制御コマンドを受信するようにされ、この受信した制御コマンドに応じた動作を行わせる動作制御手段を備えているものである。
【0022】
請求項11記載の電子機器では、前記機器側通信手段は、外部機器からのデモ用データを受信するようにされ、この受信したデモ用データを用いてデモモードでの動作が行われるものである。
【0023】
請求項12記載の電子機器では、予め設定された識別情報を記憶した識別情報記憶手段を備え、前記通信手段は、前記識別情報記憶手段に予め記憶されている識別情報を送出するようにしたものである。
【0024】
請求項13記載のデモ指示装置では、通常動作を行う通常モードからデモンストレーションに移行させるためのデモモード移行信号を送信すべき電子機器に予め設定された固有の識別情報を保持する識別情報保持手段と、前記電子機器との間で無線による通信を行う指示側通信手段と、前記識別情報保持手段に登録されている電子機器を送信先に指定して、通常モードからデモモードに移行させるためのデモモード移行信号を前記指示側通信手段から送信させる制御手段とを備えたものである。
【0025】
請求項14記載のデモ指示装置では、前記制御手段は、前記指示側通信手段を介して通信可能状態にある電子機器から、その電子機器の識別情報を取得し、取得した識別情報が前記識別情報保持手段に保持されている識別情報のうちのいずれかと一致する電子機器に対してデモモード移行信号を前記指示側通信手段から送信させるようにしたものである。
【0026】
請求項15記載のデモ指示装置では、前記指示側通信手段は、外部の電子機器に対して有効なデモモード移行信号またはデモモードの継続を要求する継続要求信号を所定の間隔で送信するものである。
【0027】
請求項16記載のデモ指示装置では、上記に記載された電子機器、及びデモ指示装置とからデモシステムを構成したものである。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、デモモードの移行の対象となっているか否かを判別させるために予め記憶されている識別情報を送出するとともに、当該機器を送信先として受信するデモンストレーションへの移行を指示するデモモード移行信号を有効なデモモード移行信号として、この有効なデモモード移行信号を受信することに応答してデモモードに移行させるようにしたから、デモモードの対象とする電子機器だけをデモモードに移行させることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
[第1実施形態]
図1に本発明を実施したデモンストレーションシステム(以下、デモシステムという)を示す。デモシステムは、通常の動作行う通常モードと店頭等でデモンストレーションを行うデモモードを有する電子機器としての1台以上のデジタルカメラ2と、このデジタルカメラ2のデモモードへの移行を無線で指示する外部機器であるデモ指示装置としてのPC(パーソナルコンピュータ)3とからなる。
【0030】
デジタルカメラ2は、ボディ4の前面に撮影レンズ5やストロボ発光部(図示省略)等を設けてある。また、上面と背面には、操作部6(図2参照)を構成する各種操作部材を設けてあり、上面に電源ボタン7,レリーズボタン8、背面に決定ボタン9,カーソルボタン10,キャンセルボタン11,再生ボタン12をそれぞれ配してある。また、背面には、スルー画像や再生画像が表示されるLCD13を設けてある。
【0031】
電源ボタン7の操作により、デジタルカメラ2の電源のオン・オフを行うことができる。レリーズボタン8を押圧操作することにより、撮影レンズ4のピント合わせが行われた後に撮影が行われる。決定ボタン9やカーソルボタン10を操作することにより、撮影を行う撮影モード,再生を行う再生モードの選択や、デジタルカメラ2の各種設定等を行うことができる。
【0032】
操作部6の操作によって、デモモードから通常モードに移行させる通常モード移行指示を与えることができる。通常モードは、デジタルカメラ2の本来の動作を行うモードであり、上記のように撮影モード,再生モードを選択して動作させることができる。
【0033】
デモモードは、デジタルカメラ2の機能を、それ自体で紹介するためのモードであり、PC3から無線で送信されるデモモード移行信号のうち有効と判断されるデモモード移行信号を受信することによりデモモードに移行し、例えばLCD13に機能説明や操作説明・サンプル画像等を表示し、あるいはデモモード用に予め用意されている撮影設定で撮影のための動作を行うようにされている。有効なデモモード移行信号は、詳細を後述するように受信したデジタルカメラ2を送信先として指定されたデモモード移行信号である。
【0034】
ボディ4の底部には、撮影した画像を記録するメモリカード15が挿入されるカードスロットと、電源となるバッテリ16が挿入されるバッテリスロットとを設けてある。これら各スロットは、底部に設けた蓋17を解放することにより露呈され、メモリカード15、バッテリ16を挿脱することが可能となる。また、ボディ4の側面には、ACアダプタ等の外部電源を接続するための電源端子18を設けてあり、この電源端子18に外部電源を接続しているときには、その外部電源でデジタルカメラ2が駆動される。
【0035】
PC3は、モニタ3aや操作部19としてキーボード19aとマウス19bとを有する従来のパーソナルコンピュータに、デジタルカメラ2との間で無線通信を行うPC側通信部20(図5参照)を内蔵したものであり、所定のプログラムをインストールすることにより、デモ指示装置として機能する。PC3は、デジタルカメラ2との間で通信を行い、デジタルカメラ2のそれぞれに付与されているシリアル番号を取得するとともに、デジタルカメラ2をデモモードに移行させるためのデモモード移行信号を送信する。
【0036】
図2において、デジタルカメラ2の各部は、CPU22によって制御される。CPU22には、ROM22a,RAM22bを接続してあり、ROM22aには、制御プログラムやデモモードのプログラム等が記憶されている。CPU22は、操作部6から入力される操作信号に基づきROM22aのプログラムにしたがって各部の制御を行う。RAM22bは、CPU22がプログラムを実行する際に必要なデータを一時的に記憶するワークメモリとして使用される。
【0037】
また、CPU22は、モード移行制御手段として機能する。電源がオンとされているときに、通信部23が有効なデモモード移行信号を受信することに応答して、CPU22は、デジタルカメラ2をデモモードに移行し各部にデモンストレーション用の動作を行わせる。
【0038】
撮影レンズ5は、レンズドライバ24で駆動される絞り機構やピント調節機構等を内蔵している。撮影レンズ5の背後には、CCDタイプのイメージセンサ26を配置してある。イメージセンサ26は、周知のように多数の受光素子がマトリクス状に配列された受光面を備えており、CCDドライバ27によって駆動され、撮影レンズ5によって結像された被写体像を光電変換して画像信号として出力する。なお、CCDタイプに代えて、CMOSタイプのイメージセンサを用いてもよい。
【0039】
AFE28は、CDS(相関二重サンプリング)回路28a、AGC(自動ゲイン調整アンプ)28b、A/D変換器28cからなる。イメージセンサ26から得られる画像信号は、これらCDS回路28a、AGC28b、A/D変換器28cによって、順次リセットノイズの除去、画像信号の増幅、デジタル化処理が行われて、画像データとして画像入力コントローラ31に送られる。
【0040】
画像入力コントローラ31は、バス32への画像データの入力を制御する。バス32には、CPU22,通信部23の他、画像信号処理回路33,圧縮・伸長処理回路34,VRAM35,LCDドライバ36,AF検出回路37,AE/AWB検出回路38,顔検出部39,内部メモリ40,メディアコントローラ41,設定メモリ42が接続されており、これら各部はバス32を介してCPU22に制御されるとともに、相互間でデータの授受を可能にしてある。
【0041】
画像信号処理回路33は、入力された画像データに対し、階調変換,ホワイトバランス補正,γ補正処理、YC変換処理等の画像処理を施す。YC変換処理では、画像データは、RGBの三色の画像データから輝度信号Yと色差信号Cr、Cbの画像データに変換される。圧縮・伸長処理回路34は、YC変換された画像データを例えばJPEG形式で圧縮処理し、また圧縮された画像データの伸長を行う。
【0042】
VRAM35には、LCD13に表示すべきデータが書き込まれる。LCDドライバ36は、このVRAM35に書き込まれているデータを読み出して、そのデータに基づいてLCD13を駆動する。撮影モード下において、画像信号処理回路33によってYC変換された画像データをVRAM35に順次に更新して書き込むことによりLCD13にスルー画像が表示される。また、デモモード時には、デモ用表示データをVRAM35に書き込むことによって、LCD13にデモ表示を行うことができる。
【0043】
AF検出回路37は、画像入力コントローラ31を介して入力される画像データに基づいて、撮影画像ごとにコントラストを評価したAF評価値を算出する。CPU22は、AF検出回路37からのAF評価値が最大、すなわち被写体像のコントラストが最大となるようにレンズドライバ24を制御して撮影レンズ5のピント調節を行う。
【0044】
AE/AWB検出回路38は、画像データに基づいて、被写体輝度の検出と、ホワイトバランス補正を行うためのWB評価値の算出とを行う。CPU22は、WB評価値に基づき被写体像のホワイトバランスが適正となるように画像信号処理回路33を制御する。また、CPU22は、AE/AWB検出回路38で検出した被写体輝度に基づいて適正露出が得られるように絞り機構による絞りや、AGC28bのゲイン等を調節する。
【0045】
顔検出部39は、顔検出機能がオンとなっているときに、撮影画像中から人物の顔部分を検出し、その検出した顔領域情報を出力する。この顔領域情報は、AF検出回路37,AE/AWB検出回路38に送られ、顔領域情報に示される画像部分に対して撮影レンズ5のピントを合致させ、また適正露出が得られるように制御される。なお、顔検出機能は、操作部6の操作によってオン・オフすることができる。
【0046】
レリーズボタン8の操作によって撮影指示が行われた場合には、画像信号処理回路33で各種画像処理を施してから、圧縮・伸長処理回路34でデータ圧縮をした画像データが、内部メモリ40、またはメモリカード15に書き込まれる。メモリカード15への画像データの読み出し及び書き込みはメディアコントローラ41によって行われる。
【0047】
例えば、メモリカード15が装着されている場合には、操作部6の操作によってメモリカード15と内部メモリ40とのいずれか一方を画像データの保存先として選択することができるが、メモリカード15が装着されていない場合には、内部メモリ40に自動的に画像データが保存される。
【0048】
再生モード時では、内部メモリ40あるいはメモリカード15から画像データが読み出され、伸長処理が施されてからVRAM35に書き込まれることによって、LCD13に保存されている画像が再生表示される。
【0049】
内部メモリ40の一部記憶領域には、デモモード下で使用する画像データやテキストデータ等の各種のデモ用表示データが予め書き込まれている。CPU22の制御下で、これらのデモ用表示データが適宜選択されてVRAM35に書き込まれることにより、LCD13にデモ表示が行われる。なお、デモ用表示データは、消去できないようにしてある。
【0050】
設定メモリ42は、例えばストロボの発光モードや、顔検出機能のオン・オフ、撮影感度、画像データの保存先等のデジタルカメラ2の各種設定情報を記憶する。この設定メモリ42としては、電源をオフしても設定情報が消去されないように、例えば書き換え可能な不揮発性メモリを用いている。また、この設定メモリ42は、識別情報記憶手段になっており、デジタルカメラ2のシリアル番号が製造時に書き込まれており、これがデモ対象となる機器を識別するための識別情報として用いられる。
【0051】
識別情報としては、シリアル番号に限られるものではない。例えばユーザが購入したデジタルカメラ2をデモモードにしないという点からは、ユーザが購入したデジタルカメラ2とデモンストレーションに用いられるデジタルカメラ2とを区別できる程度の識別機能を有する識別情報とすればよい。また、デモンストレーションに用いられる複数のデジタルカメラ2を区別して取り扱うという点からは、デモンストレーションに用いられる各デジタルカメラ2の相互を区別する程度の識別情報であればよい。なお、電子機器には、シリアル番号が通常付与されるから、シリアル番号を識別情報とすることは好ましい形態である。
【0052】
通信部23は、外部機器(デモ指示装置)との間で通信を行う機器側通信手段となっており、PC3のPC側通信部20と間で通信を行う。CPU22は、図3に示すように、PC3からのシリアル番号を要求するシリアル番号要求信号を通信部23が受信したときには、設定メモリ42に記憶されているシリアル番号を読み出して、これを通信部23を介してPC3に送信する。
【0053】
また、CPU22は、PC3からのデモモード移行信号を通信部23が受信したときには、デモモード移行信号が有効であるか否かを判定する。この判定では、当該機器を送信先、すなわち受信したデジタルカメラ2を送信先として指定されている場合には、その受信したデモモード移行信号を有効なものとする。図4は、その判定処理の一例を示しており、この例ではデモモード移行信号に含まれているシリアル番号が設定メモリ42のものと一致しているときに有効なデモモード移行信号としている。
【0054】
なお、デモモード移行信号が当該機器を送信先としているか否かの判定は、通信方式等に応じて種々のものを採用することができ、通信部に付与されているMACアドレス、デジタルカメラ2に割り当てられたIPアドレスなどで判定してもよい。
【0055】
電源部44は、CPU22の制御下で、バッテリ16、あるいは電源端子18に接続された外部電源からデジタルカメラ2の各部に動作に必要な電力の供給を制御する。この電源部44は、電源端子18からの外部電源からの電力を優先的に供給する。すなわち、バッテリ16の装着の有無にかかわらず電源端子18に外部電源が接続されている場合には、外部電源から電力供給を行い、バッテリ16が装着されている場合で、電源端子18に外部電源が接続されていないときには、バッテリ16から電力供給を行う。電源部44は、バッテリ16のバッテリスロットへの装着の有無を検出するセンサ44aを備えている。
【0056】
デジタルカメラ2は、通常モード下で一定の時間、例えば3分間、操作部6の操作がない状態が継続した場合に、電源が自動的にオフとされるオートオフ機能を有している。CPU22は、通常モード下で一定の時間、操作部6の操作が行われなかったときには、デジタルカメラ2の電源をオフとし、電源部44から各部への給電を停止して無駄な電力消費をなくすようにしている。なお、電源をオフのときにも、CPU22は、微小な電力供給を受けており、電源ボタン7の操作によって電源部44で給電を開始させるなどの制御を行うことができるようにしてある。
【0057】
図5において、PC3は、そのCPU等で構成される制御部45が所定のプログラムを実行することにより、指示側通信手段としてのPC側通信部20を制御する。メモリ部46は、識別情報保持手段となっており、デモモードの対象となる各デジタルカメラ2の識別情報、この例ではシリアル番号が予め登録されている。
【0058】
デモモード対象となるシリアル番号は、それぞれ操作部19の操作でPC3に入力されてメモリ部46に登録されるが、登録の手法はこれに限られるものではない。例えばPC側通信部20を通じて取得したシリアル番号を操作部19の操作で選択して登録してもよい。
【0059】
制御部45は、例えば所定の間隔で、図6に一例を示すデモモード移行信号の送信処理を行い、PC側通信部20を介して無線接続のデジタルカメラ2が新たに追加されているか否かを調べる。なお、操作部19から指示が与えられるごとに行うようにしてもよい。
【0060】
新規デジタルカメラ2が追加されているときには、制御部45は、そのシリアル番号を取得し、取得したシリアル番号がメモリ部46に登録されているシリアル番号のうちのいずれかと一致しているか否かを調べ、一致している場合には、そのシリアル番号のデジタルカメラ2がデモモードの対象となっていると判断する。
【0061】
新規デジタルカメラ2がデモモードの対象となっている場合には、そのシリアル番号のデジタルカメラ2を送信先としてデモモード移行信号を送信する。この例では、デモモード移行信号にシリアル番号を含めることによって、送信先を指定しているが、送信先の指定は、前述のように通信方式等に応じて種々のものを採用することができる。
【0062】
無線接続のデジタルカメラ2が新たに追加されているか否かは、例えばシリアル番号送信要求信号をPC3からブロードキャストし、これに応答してデジタルカメラ2から送信されてくるシリアル番号を接続済みリストのシリアル番号と比較することにより判断できる。すなわち、接続済みリストにないシリアル番号のデジタルカメラ2が新たに追加されたものと判断すればよく、接続済みリストは、新たに追加されたデジタルカメラ2のシリアル番号を加えて更新すればよい。接続済みリストから接続が確認できなかったものを削除してもよい。
【0063】
なお、無線接続のデジタルカメラ2が新たに追加されているか否かの判断に、MACアドレス等の他の情報を用いてもよいが、無線接続のデジタルカメラ2が新たに追加されているか否かの判断する情報と、識別情報すなわちデモモードの対象となるか否かを判断する情報とを一致させておけば処理が簡単になる。
【0064】
また、この例では、無線接続のデジタルカメラ2が新たに追加されているときに、当該デジタルカメラ2にデモモード移行信号を送信するが、一定の時間ごとにデモモードの対象となる各シリアル番号のデジタルカメラ2を送信先に指定して、それらにデモモード移行信号を送信してもよい。もちろん、デモモードの対象となる各シリアル番号のデジタルカメラ2のうち、接続されているデジタルカメラ2を送信先に指定して、それらにデモモード移行信号を送信してもよい。
【0065】
PC3とデジタルカメラ2との通信方式、接続形態等は、どのようなものであってもよい。例えば相手先の状態確認や送達確認などを行って通信を行うことが好ましいが、無手順方式であってもかまわない。また、通信の設定が容易ないし無設定で行えるようにしておくことが好ましい。
【0066】
接続形態では、例えば無線LANにおけるアクセスポイントを介してPC3からのデモモード移行信号をデジタルカメラ2に送信し、あるいはアクセスポイントのようにPC側通信部20を機能させ、同時に複数台のデジタルカメラ2が1台のPC3に接続してもよい。また、アドホックモードのように、1台のPC3と1台のデジタルカメラ2が接続されようにして、順次にPC3と接続されるデジタルカメラ2が切り替わるようにしてもよい。
【0067】
次に上記構成の作用について図7を参照しながら説明する。電源ボタン7を操作して電源オンとすると、CPU22の制御によって電源部44から各部に電力供給が開始されて各部が動作可能状態となって、デジタルカメラ2の電源がオンとなる。
【0068】
電源がオンとなっている間では、シリアル番号要求信号を通信部23が受信したか否かを調べ、また有効なデモモード移行信号を通信部23が受信したか否かを調べる処理を割り込み処理等で繰り返し行っている。
【0069】
例えば通信部23が有効なデモモード移行信号を受信していない場合には、デジタルカメラ2が通常モードとされる。通常モードでは、これまでのデジタルカメラと同様に、操作部6の操作により撮影モード、再生モードの選択を行うことができる。そして、撮影モード下では、操作部6の操作により撮影に関する設定を行い、またレリーズボタン8の押圧操作によって撮影を行うことができる。そして、撮影で得られる画像データがメモリカード15あるいは内部メモリ40に記録される。
【0070】
また、再生モード下では、操作部6の操作によって、メモリカード15や内部メモリ40に記録されている画像データが読み出されてVRAM35に送られることにより、撮影済みの画像をLCD13に再生表示され、あるいはメモリカード15や内部メモリ40から特定の画像データを消去したりすることができる。
【0071】
上記のように通常モードとなっている間では、有効なデモモード移行信号の受信の有無、電源ボタン7の操作による電源のオフの指示の有無、オートオフ機能によるオートオフをするか否かの判断がCPU22によって行われる。例えば、電源ボタン7の操作による電源オフの指示がある場合、あるいはオートオフ機能によるオートオフをする場合には、各部が電源オフに対応したオフ状態に移行された後に電源部44による給電が停止されることにより、デジタルカメラ2の電源がオフとなる。
【0072】
一方、PC3では、制御部45の制御の下でPC側通信部20からシリアル番号送信要求信号が所定間隔でブロードキャストされる。このシリアル番号送信要求信号を通信部23が受信すると、そのデジタルカメラ2の設定メモリ42に記憶されているシリアル番号が通信部23から送信される。そして、このシリアル番号の送信は、シリアル番号送信要求信号を受信した各デジタルカメラ2で行われ、これがPC側通信部20で受信される。
【0073】
上記のようにしてシリアル番号がPC3で受信されると、制御部45は受信したシリアル番号を接続済みリストのものと比較する。この比較で、接続済みリストに登録されているシリアル番号であると判定されると、そのシリアル番号を情報として含むデモモード移行信号がPC側通信部20から送信される。また、そのシリアル番号が接続済みリストに加えられる。
【0074】
上記のようにデモモード移行信号が送信されると、このデモモード移行信号は、受信可能な各デジタルカメラ2の通信部23で受信される。しかし、デモモード移行信号に含められるシリアル番号以外のデジタルカメラ2では、送信先として当該機器が指定されていないと判定されるため、有効ではないデモモード移行信号として破棄される。
【0075】
他方、シリアル番号がデモモード移行信号に含むものと一致するデジタルカメラ2では有効なデモモード移行信号と判定されるから、そのデジタルカメラ2は、CPU22によって通常モードからデモモードに移行する。
【0076】
上記のようにしてデモモードに移行すると、例えば内部メモリ40から読み出されたデモ用表示データがVRAM35に書き込まれることにより、LCD13にデモ表示が行われ、あるいはデモ用のプログラムにしたがってCPU22が各部を制御することにより、デジタルカメラ2の各種機能設定を変えながらデモンストレーション用の撮影動作が行われる。
【0077】
デモモードとなっている間では、電源ボタン7の操作によって電源のオフの指示があるか、操作部6の操作によって通常モードへの移行の指示があるかの確認が行われる。電源オフの指示があったときには、上述同様にしてデジタルカメラ2の電源がオフとされるが、通常モードの移行の指示があれば、通常モードに移行し、上述のように撮影モードや再生モードで撮影や画像の再生等を行うことができる。
【0078】
また、新たに無線接続可能なデジタルカメラが追加されて、そのデジタルカメラ2のシリアル番号がデモモードの対象として登録されていれば、上記と同様な手順でそのデジタルカメラ2がデモモードとなるが、シリアル番号がデモモードの対象となっていないデジタルカメラ2はデモモードに移行することはない。
【0079】
以上のように、無線による指示であるのでデジタルカメラ2を簡単にデモモードに移行させることができる他、デモモードの対象としてシリアル番号が登録されているデジタルカメラ2についてのみデモモードとすることができるため、例えばユーザが購入したデジタルカメラ2を店舗内に持ち込んだとしてもデモモードに移行してしまうことを防止できる。
【0080】
なお、適当なタイミング、間隔、あるいはPC3に対する指示ごとにデモモードの対象となるデジタルカメラ2を送信先に指定してデモモード移行信号を送信するようにしておけば、そのデジタルカメラ2が通常モードに移行しても、簡単にデモモードに復帰させることができる。この場合には、試し撮り等で一時的に通常モードで使用されているデジタルカメラ2がデモモード移行信号を受信してデモモードに移行しないようにするために、例えば通常モードとなってから一定時間期間、あるいは通常モードで最後に操作が行われてから一定時間が経過するまではデモモード移行信号を受信しても、デモモードに移行しないようにデジタルカメラ2を制御するのがよい。また、PC3からの無線信号による指示で、通常モードあるいはデモモードとなっているデジタルカメラ2の電源をオフとできるようにするのも好ましい。
【0081】
[第2実施形態]
第2実施形態は、電源としてデジタルカメラに装着されるバッテリの装着の有無を検出し、バッテリが装着されていない場合にだけ、有効なデモモード移行信号を受信したときにデモモードに移行するようにしたものである。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同様であり、実質的に同じ構成部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0082】
この例は、電源部44は、バッテリ検出手段としてのセンサ44aでバッテリ15がバッテリスロットに装着されているか否かを検出し、その検出結果をCPU22に送る。CPU22は、センサ44aの検出結果に基づいてバッテリが装着されていないと判断される場合にだけ、有効なデモモード移行信号を受信するとデジタルカメラ2をデモモードに移行させる。
【0083】
バッテリ15を装着した状態、あるいは外部電源を電源端子18に接続した状態で、電源ボタン7を操作してデジタルカメラ2の電源がオンとすると、図8に示すように、センサ44aによって検出されたバッテリ15の装着の有無が電源部44からCPU22に送られ、CPU22によってバッテリ15の装着の有無が確認される。
【0084】
例えば、バッテリ15が装着されている場合には、続いて通常モードに移行するための処理が行われて、デジタルカメラ2は通常モードとなる。この場合には、電源のオフの指示の有無、オートオフをするか否かの判断処理とともに、バッテリ15の装着の確認処理が行われる。そして、バッテリ15が装着されている間では、デモモードに移行するための処理を行わない。したがって、有効なデモモード移行信号を受信したとしてもデモモードに移行することはなく、通常モードが維持される。
【0085】
一方、バッテリ15が装着されておらず、外部電源から電力供給を受けて電源がオンとなっている場合には、有効なデモモード移行信号を受信したか否かの確認が行われる。そして、有効なデモモード移行信号を受信するとデモモードに移行する。デモモードに移行後には、通常モードへの移行の指示の有無、電源のオフの指示の有無の判断処理が行われ、通常モードへの移行の指示があれば、通常モードに移行する。通常モードへの移行後、バッテリ15が装着されていない状態が継続していれば、再度有効なデモモード移行信号を受信させればデモモードに復帰させることができる。
【0086】
通常の店頭展示では、盗難防止のためバッテリ15を外しているが、ユーザによって使用されているデジタルカメラ2ではバッテリ15が装着されている。そこで、上記のようなバッテリ15の装着の有無による制御を行えば、ユーザが購入したデジタルカメラ2が店頭に持ち込まれて、そのデジタルカメラ2のシリアル番号がデモモードの対象として登録されていたとしてもデモモードに移行することがなく、店頭展示用のデジタルカメラ2だけをデモモードとすることができる。
【0087】
なお、この例では、デモモード下では、バッテリの装着の有無を検出していないので、バッテリを装着しても通常モードに移行することはないが、デモモード下でバッテリの装着の有無を検出してバッテリを装着した場合には、通常モードに移行するようにしてもよい。また、バッテリを装着し、かつ外部電源を接続している場合に、デモモードに移行するように制御してもよい。
【0088】
[第3実施形態]
第3実施形態は、デジタルカメラの電源がオフの状態でも、デジタルカメラの通信部によるデモモード移行信号を受信可能な状態とし、有効なデモモード移行信号を受信したときには電源をオンとしてデモモードとするようにしたものである。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同様であり、実質的に同じ構成部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0089】
この例では、電源ボタン7の操作やオートオフによって電源がオフとなった場合に、通信部23に対しては電源部44から微小な電力供給を継続し、デモモード移行信号の受信が可能な状態にする。さらに、CPU22は、電源制御手段として機能し、通信部23の有効なデモモード移行信号の受信に応答して、各部へ給電するように電源部44を作動させ、デジタルカメラ2を電源オンとする。
【0090】
図9に示すように、電源ボタン7の操作によって電源オンの指示がされた場合の他、電源オフ中に通信部23が有効なデモモード移行信号を受信した場合にも、CPU22の制御でデジタルカメラ2の電源がオンとなる。そして、有効なデモモード移行信号の受信に応答して電源オンとしてときにはデモモードとなる。
【0091】
以降、第1実施形態と同様に動作し、電源のオフの指示がされたとき、あるいはオートオフとなると、通信部23に微小な電力供給を維持して、デモモード移行信号を受信可能な状態にしながらデジタルカメラ2の電源をオフする。したがって、この電源のオフの後、PC3からそのデジタルカメラ2に対して有効なデモモード移行信号を送信し、それを通信部23に受信させれば、上記のように電源オンとなり、デモモードとなる。
【0092】
以上のように有効なデモモード移行信号の受信に応答して電源オンとしてデモモードとするから、例えば顧客がデジタルカメラ2をデモモードから通常モードに移行させて電源をオフとした場合や、通常モードのまま放置してオートオフされた場合であっても、PC3からの有効なデモモード移行信号でデジタルカメラ2をデモモードとして動作させることができる。
【0093】
なお、第3実施形態では、有効なデモモード移行信号の受信に応答して電源オンとなった場合には、自動的にデモモードとなるが、電源オンの後に、再度有効なデモモード移行信号を受信したときに、デモモードに移行するようにしてもよい。また、電源オフのときに有効なデモモード移行信号を受信したことを記憶しおき、次回電源ボタンの操作で電源がオンとなったときに、その記憶に応じてデモモードとするようにしてもよい。
【0094】
[第4実施形態]
第4実施形態は、デモモードに移行した後に通常モードとされて、その通常モードで電源がオフとなった場合には、所定の復帰待機時間の経過によって自動的に電源をオンとするものである。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同様であり、実質的に同じ構成部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0095】
この例では、図10に示すように、電源ボタン7の操作で電源がオンとされると、電源オンしている期間中のデモモードへの移行の有無を示すDEMO_FlagがCPU22によって「0」とされる。DEMO_Flagの「0」は、電源オンの後にデモモードに移行していないことを示している。この後には、第1実施形態と同様に通常モードまたは有効なデモモード移行信号の受信によりデモモードで動作する。
【0096】
そして、有効なデモモード移行信号を受信してデモモードに移行したときには、CPU22がDEMO_Flagを「1」にする。このDEMO_Flagの「1」は、電源オンの後にデモモードに移行したことがあることを示している。この後は、デモモードから通常モードに移行しても、DEMO_Flagは変化することなく、「1」を維持する。
【0097】
通常モードから電源がオフとなると、電源制御手段として機能するCPU22は、DEMO_Flagの値を調べる。そして、DEMO_Flagが「1」である場合には、CPU22は、それに内蔵したタイマを作動させ、そのタイマの内容が予め決められた復帰待機時間に達すると、デジタルカメラ2の電源をオンとし、DEMO_Flagを「0」としてから通常モードとする。
【0098】
これにより、例えばデジタルカメラ2をデモモードに移行させて展示している間に、顧客が通常モードとして、電源ボタン7の操作で電源をオフとし、あるいはオートオフとなっても、復帰待機時間の経過後には、デジタルカメラ2の電源がオンとなる。このため、PC3からのデモモード移行信号の受信が可能になり、有効なデモモード移行信号を受信させることでデジタルカメラ2をデモモードとして動作させることができる。そして、上記第3実施形態と比べて、電源オフ時における電力消費を低減する効果もある。なお、デモモードに移行することなく通常モードだけで使用している限り、自動的に電源がオンとなることはない。
【0099】
デモモードにおいては、顧客が操作部6の操作で電源をオフにできないようにしておくことが好ましく、例えばPC3から電源をオフするための電源オフ信号を送信し、これの受信に応答して電源がオフとなるようにすることが好ましい。また、デモモードにおいて、操作部6の操作で電源をオフとされたときには、復帰待機時間の経過後に自動的に電源をオンとし、電源オフ信号に応答して電源をオフとしたときには、自動的な電源のオンを行わないようにしてもよい。さらに、復帰待機時間が経過して電源がオンとなったときに、有効なデモモード移行信号の受信の有無にかかわらずデモモードとするようにしてもよい。
【0100】
[第5実施形態]
第5実施形態は、有効なデモモード移行信号を受信手段で受信してから、所定のタイムアウト時間内に有効なデモモード移行信号を再受信しないときに、デモモードから通常モードに自動的に移行するようにした例である。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同様であり、実質的に同じ構成部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0101】
モード移行制御手段としてのCPU22は、デモモードに移行すると、それに内蔵しているタイマによってデモモードに移行時点からの経過時間を計時する。CPU22は、通信部23が有効なデモモード移行信号を受信するごとにタイマをリセットして経過時間を「0」としてから計時を再スタートする。したがって、CPU22のタイマによって、有効なデモモード移行信号を受信してからの経過時間が計時される。
【0102】
CPU22は、上記のようにして計時される経過時間を予め設定されているタイムアウト時間と比較して、経過時間がタイムアウト時間に達しているときには、デモモードから通常モードに移行し、達していないときにはデモモードを維持する。
【0103】
一方、PC3は、所定の発信間隔で有効なデモモード移行信号、すなわちデモモードの対象となるデジタルカメラ2に対してそれらを送信先として指定したデモモード移行信号を発信するように、制御部45がPC側通信部20を制御する。この有効なデモモード移行信号の発信間隔は、上記のタイムアウト時間より短い間隔に設定してあり、デジタルカメラ2がデモモード移行信号の受信圏内にあるときには、デモモードから通常モードに移行しないようになっている。
【0104】
図11に示すように、電源オンの後、デジタルカメラ2がPC3から発信される有効なデモモード移行信号を受信してデモモードに移行する際に、CPU22のタイマがリセットされてからスタートすることにより、経過時間の計時が開始される。
【0105】
デモモードへの移行後では、有効なデモモード移行信号が通信部23によって受信されるごとに、CPU22のタイマがリセットされて再スタートされることにより、有効なデモモード移行信号を受信してからの経過時間が計時される。また、CPU22によって、タイマで計時している経過時間とタイムアウト時間とが比較される。
【0106】
このため、例えばPC3が所定の発信間隔で有効なデモモード移行信号を発信し、そのデモモード移行信号の受信圏内にデジタルカメラ2が置かれている場合には、計時されている経過時間がタイムアウト時間に達する前に、次の有効なデモモード移行信号が受信されるので、計時されている経過時間がタイムアウト時間に達することはなく、デモモードが維持される。
【0107】
また、PC3の有効なデモモード移行信号の送信を停止したり、デモモード移行信号の受信圏外にデジタルカメラ2が持ち出されたりした場合には、有効なデモモード移行信号が受信されないので経過時間はリセットされることなく、その計時が継続される。そして、このような有効なデモモード移行信号を受信できない状態が継続して、経過時間がタイムアウト時間に達すると、CPU22の制御によってデジタルカメラ2がデモモードから通常モードに移行する。なお、通常モードに移行した後、再度有効なデモモード移行信号を受信すればデモモードに移行する。
【0108】
上記のように、有効なデモモード移行信号を受信できない時間がタイムアウト時間に達する場合には、デジタルカメラ2がデモモードから通常モードに移行するようにしているため、例えばユーザが所有するデジタルカメラ2が店頭に持ち込まれて、有効となるデモモード移行信号を受信してデモモードに移行してしまったとしても、デモモード移行信号の受信圏外の店外にデジタルカメラ2を持ち出してからタイムアウト時間が経過すれば、通常モードに自動的に復帰するから、ユーザが特別な操作でデモモードを解除したりする必要がない。
【0109】
なお、この例ではデモモード下で受信する有効なデモモード移行信号を、デモモードの継続させる信号としているが、デモモード移行信号とは別にデモモードの継続を要求する継続要求信号を用い、この継続要求信号でデモモードが継続されるようにしてもよい。このような継続要求信号についても、送信先のデジタルカメラ2を指定することが好ましく、有効な継続要求信号であるかどうかの判断をデジタルカメラ2で行うのがよい。
【0110】
上記第5実施形態では、有効なデモモード移行信号あるいは継続要求信号が受信されない時間がタイムアウト時間に達した場合には、自動的に通常モードに移行するようにしているが、通常モードに移行する代わりに、電源がオフとなるようにしてもよい。なお、この場合、次に電源をオンとするときには、通常モードとなるようにしておくことが好ましい。
【0111】
[第6実施形態]
第6実施形態は、外部機器からの制御コマンドを受信して、それに応じた動作を行わせるものである。なお、以下に説明する他は、第1実施形態と同様であり、実質的に同じ構成部材には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0112】
この例では、PC3は、制御部45の制御下で、PC側通信部20からデジタルカメラ2に対する制御コマンドとして、全設定初期化コマンド、画像消去コマンド、顔検出オンコマンド、顔検出オフコマンドを発信する。これら制御コマンドは、例えば操作部19の操作によって指定されたものが発信されるが、制御部45によって適当なタイミング、間隔で自動的に発信するようにしてもよい。これら制御コマンドについても、デモモード移行信号と同様に送信先を指定することが好ましい。
【0113】
デジタルカメラ2では、上記制御コマンドを通信部23が受信し、動作制御手段としてのCPU22が受信した制御コマンドに応じた動作が行われるように各部を制御する。全設定初期化コマンドを受信した場合には、設定メモリ42に記憶されている全ての設定情報を製造時に設定されている初期値に戻す。
【0114】
画像消去コマンド、顔検出オンコマンド、顔検出オフコマンドは、特定機能の設定変更や動作を指示するための制御コマンドであり、また顔検出オンコマンド、特定機能の設定を初期化するコマンドにもなっている。画像消去コマンドを受信した場合、CPU22は、内蔵メモリ40を制御して画像データを消去する。また、顔検出オンコマンドを受信した場合には、顔検出機能を初期値であるオンとし、顔検出オフコマンドを受信した場合には、顔検出機能をオフとする。なお、上記の特定機能の設定変更や動作を指示するための制御コマンドは、一例であり、他の機能、動作等に関するものでもよい。また、通常モード下で画像データの他、音声データ等の各種データが取得され場合には、それらデータを消去するようにしてもよい。
【0115】
図12に示すように、デモモード下では、CPU22は、全設定初期化コマンド、画像消去コマンド、顔検出オンコマンド、顔検出オフコマンドを通信部43が受信したか否かを監視している。そして、例えば画像消去コマンドが受信されたときには、内蔵メモリ40から画像データを消去する。これにより、デモモードから通常モードに移行されて、試し撮りによって内蔵メモリ40に記憶されている画像データが消去される。
【0116】
店頭展示されているデジタルカメラでは、メモリカードを防犯上装着していない場合が通常である。そこで、顧客が通常モードにして試し撮りをした画像データが内蔵メモリ40に順次蓄積されていくが、内蔵メモリ40が一杯になった場合には、それ以上の試し撮りをすることができなくなってしまう。しかし、上記のように画像消去コマンドによって内蔵メモリ40に記録された画像データを消去できるので、そのような不都合を簡単に解消できる。
【0117】
また、デモモード下で全設定初期化コマンドが受信されると、CPU22によって、デジタルカメラ2の全ての設定情報が初期化される。これにより、前回の通常モードで顧客によって設定情報が変更されていても、次回の通常モードでは初期値の設定情報での動作をさせることができるので、試し撮り等に適した設定を簡単にすることができる。
【0118】
顔検出オンコマンドを受信したときには、CPU22によって設定メモリ42上の顔検出機能の設定情報が初期化されてオンに変更され、デモモードあるいは通常モードで顔検出部39による顔検出機能が動作するようにされる。これにより、例えば顧客が通常モードとして試し撮りを行おうとしたときに、顔検出機能が動作させて顔検出機能をアピールすることができる。なお、顔検出オフコマンドを受信したときには、顔検出機能の設定情報がオフに変更され顔検出機能が動作しないようにされる。
【0119】
制御コマンドとしては、特に限定されるものではないが、例えば前述したようなデジタルカメラ2の電源をオフとするための電源オフ信号や、通常モードに移行させるための通常モード移行コマンドなどを設定してもよい。
【0120】
[第7実施形態]
第7実施形態は、デモモードに移行する際に、機器設定の初期化を行い、また通常モード下で取得されたデータを内蔵メモリ等の記憶手段から消去するようにしたものである。この例では、図13に示すように、有効なデモモード移行信号を受けてデモモードに移行する際に、CPU22によって、通常モードで内蔵メモリ40に記録された画像データが消去される。また、顔検出部39による顔検出機能、画像信号処理回路33にホワイトバランス補正がそれぞれ初期化されて、顔検出機能がオン、自動ホワイトバランス補正に設定される。
【0121】
なお、上記のように一部の機器設定のみを初期化するのではなく、図14に示すように、全設定を初期化してもよい。また、デモモードに移行した際に、第6実施形態のようにPC3から制御コマンドを送信することで、初期化や画像データ等の消去が実施されるようにしてもよい。
【0122】
[第8実施形態]
第8実施形態は、外部機器からデモ用表示データを受信し、それを用いてデモ用表示を行うようにしたものである。例えばPC3のメモリ部46には、デモ用表示データが記憶されている。制御部45は、図15に示すように、デモモードに移行させるときには、デモモードに移行させるべきデジタルカメラ2にデモモード移行信号を送信したのち、そのデジタルカメラ2に対して、メモリ部46から読み出したデモ用表示データを送信する。
【0123】
一方、デジタルカメラ2では、図16に示すように、有効なデモモード移行信号に応答してデモモードに移行する際には、PC3からのデモ用表示データを通信部23で受信し、これを内蔵メモリ40に記憶する。そして、このデモ用表示データを用いてLCD13にデモ用表示を行う。
【0124】
なお、デモ用表示データに限らず、デモモードに関連するデータ、例えばデモ動作を行うための動作プログラム等であってもよい。なお、デモモードに関連するデータを記憶する手段としては、内蔵メモリに限られるものではなく、他の記憶手段であってもよい。
【0125】
上記に各実施形態を示して説明したが、各実施形態に記載される各内容については、それぞれ矛盾しない範囲で組み合わせて利用することができる。また、複数台のデジタルカメラ2のうちの1台からデモモード移行信号や制御コマンド等を発信するようにしてもよい。さらに、上記各実施形態では、PC3からの信号に応答して、識別情報としてのシリアル番号を取得しているが、デジタルカメラ2が例えば適当なタイミング、あるいは間隔でシリアル番号を送出し、これをPC3が受信するようにしてもよい。
【0126】
上記では、デモンストレーションを行う電子機器の例としてデジタルカメラを挙げたが、電子機器としてはデモンストレーションを行うものであればどのようなものでも利用できる。また、デモモードとする電子機器は異なる種類が混在してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0127】
【図1】本発明を実施したデモシステム概略を示す説明図である。
【図2】デジタルカメラの構成を示すブロック図である。
【図3】シリアル番号を送信する手順を示すフローチャートである。
【図4】デモモード移行信号の有効か否かを判定する手順を示すフローチャートである。
【図5】PCの構成を示すブロック図である。
【図6】デモモード移行信号を送信する際の手順を示すフローチャートである。
【図7】デモモード移行信号を受信に応答してデモモードに移行するようにした第1実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
【図8】バッテリの装着時にのみデモモード移行信号に応答してデモモードに移行するようにした第2実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
【図9】電源のオフ時にもデモモード移行信号を受信可能にした第3実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
【図10】デモモードに移行後通常モードから電源のオフとされた時に自動的に電源をオンとする第4実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
【図11】デモモード下でデモモード移行信号を一定時間以上受信しないときに通常モードに移行する第5実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
【図12】PCからの各種制御コマンドをデジタルカメラに送信してデモモード下で動作させる第6実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
【図13】デモモードの移行の際に内蔵メモリのデータの消去と設定の初期化を行う第7実施形態の動作の概略を示すフローチャートである。
【図14】デモモードの移行の際に内蔵メモリのデータの消去と全設定の初期化を行う例の動作の概略を示すフローチャートである。
【図15】PCからデモ用表示データをデジタルカメラに送信する第8実施形態のPCの動作の概略を示すフローチャートである。
【図16】PCからデモ用表示データをデジタルカメラに送信する第8実施形態のデジタルカメラの動作の概略を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0128】
2 デジタルカメラ
3 PC
6 操作部
20 PC側通信部
22 CPU
23 通信部
45 制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通常動作を行う通常モードとデモンストレーションを行うデモモードとを有する電子機器において、
外部機器との間で通信を行う機器側通信手段と、
前記通信手段が当該機器を送信先として受信するデモンストレーションへの移行を指示するデモモード移行信号を有効なデモモード移行信号とし、この有効なデモモード移行信号を通常モード下で受信することに応答して、通常モードからデモモードに移行させるモード移行制御手段とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
電源として機器本体に装着されるバッテリの装着の有無を検出するバッテリ検出手段を備え、前記モード移行制御手段は、前記バッテリ検出手段によってバッテリの装着が検出されていない場合にだけ、有効なデモモード移行信号の受信に応答してデモモードに移行させることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記機器側通信手段は、機器本体の電源のオフ下でデモモード移行信号を受信するように作動状態とされ、前記モード移行制御手段は、電源のオフ下で前記機器側通信手段が有効なデモモード移行信号を受信したときには、その受信後に機器本体の電源がオンとなったときにデモモードに移行させることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器。
【請求項4】
前記機器側通信手段が電源のオフ下で有効なデモモード移行信号を受信することに応答して、機器本体の電源をオンとする電源制御手段を備えることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
機器本体の操作でデモモードから通常モードに移行された後、この通常モード下で電源がオフとなった時点から、所定の復帰待機時間の経過後に電源をオンとする電源制御手段を備えることを特徴とする請求項1または2記載の電子機器。
【請求項6】
前記モード移行制御手段は、前記電源制御手段によって、所定の復帰待機時間の経過後に電源をオンとされたときに、デモモードに移行させることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
前記モード移行制御手段は、有効なデモモード移行信号またはデモモードの継続を要求する継続要求信号を前記機器側通信手段で受信してから所定のタイムアウト時間内に有効なデモモード移行信号または継続要求信号を前記機器側通信手段が受信しないときには、デモモードから通常モードに移行させ、または電源をオフとすることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記モード移行制御手段は、デモモードに移行する際に、機器設定の初期化を行うことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項9】
前記モード移行制御手段は、デモモードに移行する際に、通常モード下で取得される取得データを記憶する記憶手段に記憶されている取得データを消去することを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項10】
前記機器側通信手段は、外部機器からの制御コマンドを受信するようにされ、この受信した制御コマンドに応じた動作を行わせる動作制御手段を備えていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項11】
前記機器側通信手段は、外部機器からのデモ用データを受信するようにされ、この受信したデモ用データを用いてデモモードでの動作が行われることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項12】
予め設定された識別情報を記憶した識別情報記憶手段を備え、前記通信手段は、前記識別情報記憶手段に予め記憶されている識別情報を送出することを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項13】
通常動作を行う通常モードからデモンストレーションに移行させるためのデモモード移行信号を送信すべき電子機器に予め設定された固有の識別情報を保持する識別情報保持手段と、
前記電子機器との間で無線による通信を行う指示側通信手段と、
前記識別情報保持手段に登録されている電子機器を送信先に指定して、通常モードからデモモードに移行させるためのデモモード移行信号を前記指示側通信手段から送信させる制御手段とを備えたことを特徴とするデモ指示装置。
【請求項14】
前記制御手段は、前記指示側通信手段を介して通信可能状態にある電子機器から、その電子機器の識別情報を取得し、取得した識別情報が前記識別情報保持手段に保持されている識別情報のうちのいずれかと一致する電子機器に対してデモモード移行信号を前記指示側通信手段から送信させることを特徴とする請求項13記載のデモ指示装置。
【請求項15】
前記指示側通信手段は、外部の電子機器に対して有効なデモモード移行信号またはデモモードの継続を要求する継続要求信号を所定の間隔で送信することを特徴とする請求項13または14記載のデモ指示装置。
【請求項16】
請求項1記載の電子機器、及び請求項13のデモ指示装置からなることを特徴とするデモシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2009−216895(P2009−216895A)
【公開日】平成21年9月24日(2009.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−59539(P2008−59539)
【出願日】平成20年3月10日(2008.3.10)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)