説明

電子機器、パスワード削除方法およびプログラム

【課題】外部記憶装置に機能を追加することなく、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器100Bは、パスワードによりロック可能なメモリカード200を接続するメモリカード接続手段108と、カード固有IDとパスワードを保持するパスワード保持手段101と、メモリカード接続手段108に接続されたメモリカード200のカード固有IDを示す接続識別情報を取得するカード固有ID取得手段104と、接続識別情報がパスワード保持手段101に含まれている場合、パスワード保持手段101に保存されている接続識別情報と接続識別情報に対応するパスワードを削除するパスワード削除手段109とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、パスワード削除方法、およびプログラムに関し、特にパスワードによりロック可能な外部記憶媒体が接続される電子機器、パスワードのパスワード削除方法およびパスワードのロックを解除するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、SDカード等のメモリカードを用いて様々な情報を手軽に持ち歩くことができる。このメモリカードを電子機器に接続することで、メモリカードに保存された様々な情報を電子機器へ取り込み、電子機器において処理を行うことが可能である。
【0003】
近年、メモリカードの大容量化に伴い、個人情報や機密情報をメモリカードに格納する機会が増えている。また、メモリカードを利用するユーザのセキュリティに関する意識の高まりもあり、メモリカード内の情報を参照するためにパスワードの入力が必要なメモリカードも登場している。
【0004】
例えば、取り外しても再挿入することができ、記憶されたデータを保護する機能も有する、データを記憶するメモリカードを有するコンピュータシステムが知られている。このコンピュータシステムでは、Lock_Unlockコマンドによるパスワードロックを行うことが可能である。
【0005】
しかしながら、このコンピュータシステムでは、パスワードで保護されているメモリカードの利用において、メモリカードを電子機器に挿入するなど接続する度に、また、メモリカードの電源再投入を行う度にパスワードを入力しなければならず、ユーザの負担が大きくなる。
【0006】
パスワードを毎回入力せずに済む方法の一例として、遊技場内の1つの取引端末に、利用者カード番号とその暗証番号を入力すると、中央管理装置にその情報が記憶され、所定の免除時間内は、中央処理装置に接続された他の取引端末が暗証番号の入力なしに利用できる方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
また、Webサイトの提供者が、Webブラウザを通じて訪問者のコンピュータに一時的にデータを書き込んで保存する仕組みが知られている。これはCookieシステムと呼ばれるものであり、Cookieにはユーザに関する情報や最後にサイトを訪れた日時、そのサイトの訪問回数、認証情報などを記録しておくことができる。したがって、メモリカードの認証にこの仕組みを用いた場合には、パスワードの入力は、メモリカードが初めて電子機器に接続された最初の一回のみ必要であり、以降はパスワードの入力が不要となる。
【0008】
さらに、入力画面に入力したID、パスワード等の入力情報をデータベースに保存し、入力画面を開く度に記録された入力情報を自動的に入力するようコンピュータに実行させるプログラムが知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0009】
【特許文献1】特許第3335877号公報
【特許文献2】特開2004−259208号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、特許文献1、2の方法では、例えば、メモリカードに設定されていたパスワードがパスワードによるロック解除可能な電子機器とは別の電子機器により変更された場合、変更後のパスワードを入力しなければ、パスワードによるロック解除を行うことができない。したがって、変更後のパスワードをこの電子機器の利用者が把握していない場合には、パスワードによるロック解除が不可能となる。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能な電子機器、パスワード削除方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するために、本発明の第1の電子機器は、パスワードによりロック可能な外部記憶装置を接続する外部記憶装置接続部と、外部記憶装置の識別番号とパスワードを保持するパスワード保持部と、前記外部記憶装置接続部に接続された外部記憶装置を示す接続外部記憶装置の識別情報を示す接続識別情報を取得する識別情報取得部と、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記接続識別情報に対応するパスワードを示す対応パスワードを削除するパスワード削除部とを有する構成としている。
【0013】
この構成により、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能である。
【0014】
また、本発明の第2の電子機器は、前記判定結果においてパスワードが一致しない場合とは、前記接続外部記憶装置のパスワードが未設定である場合である構成としている。
【0015】
この構成により、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが削除されたことでパスワードが未設定であっても、当該電子機器に保持された外部記憶装置のパスワードを変更することでロック解除可能である。
【0016】
また、本発明の第3の電子機器は、前記判定結果においてパスワードが一致しない場合とは、前記接続外部記憶装置のパスワードと、前記パスワード保持部に保持されている前記対応パスワードが異なる場合である構成としている。
【0017】
この構成により、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが別のパスワードに変更された場合であっても、当該電子機器に保持された外部記憶装置のパスワードを変更することでロック解除可能である。
【0018】
また、本発明の第4の電子機器は、前記対応パスワードの変更とは、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを削除することである構成としている。
【0019】
この構成により、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、当該電子機器に保持された外部記憶装置のパスワードを削除することでロック解除可能である。
【0020】
また、本発明の第5の電子機器は、前記パスワードの変更とは、前記接続外部記憶装置へ、入力部により入力された入力パスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信することである構成としている。
【0021】
この構成により、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、当該電子機器に保持された外部記憶装置のパスワードを外部記憶装置に再設定させることでロック解除可能である。
【0022】
また、本発明の第6の電子機器は、前記接続外部記憶装置がロック状態であるか否かを判定するロック状態判定部を有し、前記パスワード削除部が、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを削除する構成としている。
【0023】
この構成により、アンロック状態である場合、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが削除された場合には、電子機器の保持する外部記憶装置のパスワード情報を削除でき、メモリの有効活用が可能である。
【0024】
また、本発明の第7の電子機器は、前記接続外部記憶装置がロック状態であるか否かを判定するロック状態判定部を有し、前記パスワード削除部が、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを削除する構成としている。
【0025】
この構成により、ロック状態である場合にパスワードを削除可能とすることで、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能である。
【0026】
また、本発明の第8の電子機器は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記接続外部記憶装置へ、前記対応パスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信するパスワード設定部を有する構成としている。
【0027】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが削除された場合であっても、電子機器の保持する外部記憶装置のパスワード情報に基づいて、再度外部記憶装置にパスワードを設定することが可能であり、外部記憶装置のセキュリティが向上する。
【0028】
また、本発明の第9の電子機器は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記接続外部記憶装置へ、入力部により入力された入力パスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信するパスワード設定部を有する構成としている。
【0029】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが削除された場合であっても、入力パスワードを再度外部記憶装置にパスワードを設定することが可能であり、外部記憶装置のセキュリティが向上する。
【0030】
また、本発明の第10の電子機器は、前記パスワード設定部が、前記入力パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存する構成としている。
【0031】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが削除された場合であっても、外部記憶装置のパスワードが削除される前に利用されていた電子機器の保持するパスワードを入力パスワードに更新することで、再度自動的にロック解除が可能となる。
【0032】
また、本発明の第11の電子機器は、前記外部記憶装置のパスワードを生成するためのパスワード生成部と、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、入力部により入力された入力パスワード、当該電子機器の備える機能をロックするための本体パスワード、前記対応パスワード、および前記パスワード生成部により生成された生成パスワードのいずれかのパスワードを選択するパスワード選択部と、前記パスワード選択部により選択されたパスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信する構成としている。
【0033】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが削除された等外部記憶装置のパスワードが設定されていない場合であっても、上記いずれかのパスワードを外部記憶装置に設定することが可能であり、外部記憶装置のセキュリティが向上する。
【0034】
また、本発明の第12の電子機器は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、入力部により入力された入力パスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を送信するロック解除部と、前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に成功した場合、前記ロック解除に成功したロック解除信号に対応する入力パスワードを示す成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存するパスワード設定部とを有する構成としている。
【0035】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更されており、電子機器の保持するパスワードでロック解除が不可能であった場合でも、入力パスワードによってロック解除を行うことが可能であり、さらに、電子機器の保持する接続された外部記憶装置のパスワードをこの入力パスワードで更新することで、これ以降に外部記憶装置が再度接続された場合には、自動的にロック解除を行うことが可能である。
【0036】
また、本発明の第13の電子機器は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、入力部により入力された入力パスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を送信するロック解除部を有し、前記パスワード削除部が、前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に失敗した場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報および前記対応パスワードを削除する構成としている。
【0037】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更されており、電子機器の保持するパスワードでロック解除が不可能であり、入力パスワードによってもロック解除を行うことが不可能である場合には、電子機器の保持する接続された外部記憶装置のパスワードを削除することで、メモリ資源を有効に活用することができる。
【0038】
また、本発明の第14の電子機器は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保持されたパスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を順次送信するロック解除部と、前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に成功した場合、前記ロック解除に成功したロック解除信号に対応するパスワードを示す成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存する構成としている。
【0039】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更されており、電子機器の保持するパスワードでロック解除が不可能である場合であっても、接続された外部記憶装置以外の電子機器の保持するパスワードによってロック解除を順次試みることができ、自動的にロック解除を行うことが可能である。さらに、電子機器の保持する接続された外部記憶装置のパスワードをロック解除に成功したパスワードで更新することで、これ以降に外部記憶装置が再度接続された場合には、自動的にロック解除を行うことが可能である。
【0040】
また、本発明の第15の電子機器は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保持されたパスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を順次送信するロック解除部を有し、前記パスワード削除部が、前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に失敗した場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報および前記対応パスワードを削除する構成としている。
【0041】
この構成により、例えば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更されており、電子機器の保持するパスワードでロック解除が不可能であり、電子機器に保持された他の外部記憶装置のパスワードによってもロック解除を行うことが不可能である場合には、電子機器の保持する接続された外部記憶装置のパスワードを削除することで、メモリ資源を有効に活用することができる。
【0042】
また、本発明の第16の電子機器は、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを削除するか否かを選択する選択部を有し、前記パスワード削除部は、前記選択部による選択結果に基づいて、前記接続識別情報および前記対応パスワードを削除する構成としている。
【0043】
この構成により、接続された外部記憶装置のパスワードを誤って削除することを防止できる。
【0044】
また、本発明の第17の電子機器は、前記成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存するか否かを選択する選択部を有し、前記パスワード設定部が、前記選択部による選択結果に基づいて、前記成功パスワードを対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存する構成としている。
【0045】
この構成により、ユーザがパスワード保持を必要としない場合には、パスワードを保持しないように選択可能であり、メモリ資源を有効に活用可能である。
【0046】
また、本発明の第18の電子機器は、前記選択部が、前記成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存するか否かを、前記パスワード保持部に保持された外部記憶装置の識別情報毎に選択する構成としている。
【0047】
この構成により、ユーザが必要とする外部記憶装置のパスワードのみ保持するように選択可能であり、メモリ資源を有効に活用可能であるとともに、保持されたパスワードに対応する外部記憶装置については、自動的にロック解除可能となる。
【0048】
また、本発明の第19の電子機器は、前記パスワード設定部が、前記パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存した場合、その旨を表示部へ表示させる構成としている。
【0049】
この構成により、ユーザはパスワードが電子機器に保持されたことを確認可能である。
【0050】
また、本発明の第20の電子機器は、文字コードの情報を保持する文字コードリスト保持部と、文字コードを変換するための文字コード変換部と、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記文字コード変換部により変換された文字コードの対応パスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を送信するロック解除部とを有する構成としている。
【0051】
この構成により、パスワードのみでなく、パスワードの文字コードも一致した場合でなければ外部記憶装置のパスワードによるロックが解除されないため、外部記憶装置のセキュリティが一層向上する。また、例えば、他の電子機器で文字コードが変更された場合であっても、自動的にロック解除が可能である。
【0052】
また、本発明の第21の電子機器は、前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に成功した場合、前記ロック解除に成功したロック解除信号に対応するパスワードおよび前記パスワードの文字コードを前記接続識別情報に対応づけて前記パスワード保持部へ保存するパスワード設定部を有する構成としている。
【0053】
この構成により、接続された外部記憶装置の識別情報、パスワード、パスワードの文字コードを対応させて保持することで、これ以降に外部記憶装置が当該電子機器に接続された場合には、自動的にロック解除可能となる。
【0054】
また、本発明の第22の電子機器は、前記ロック解除部が、前記パスワード保持部に前記接続識別情報に対応するパスワードの文字コードが保持されている場合、前記文字コードの対応パスワードに基づいて、前記ロック解除信号を送信する構成としている。
【0055】
この構成により、電子機器の備えるパスワードおよびパスワードの文字コードにより、自動的にロック解除が可能である。
【0056】
また、本発明の第23の電子機器は、文字コードを指定する文字コード指定部を有し、前記文字コード変換部は、前記文字コード指定部によって指定された文字コードに変換し、前記ロック解除部は、前記文字コード変換部によって変換された文字コードの対応パスワードに基づいて、前記ロック解除信号を送信する構成としている。
【0057】
この構成により、電子機器が文字コードを備えていない場合であっても入力装置等によりパスワードを指定でき、ロック解除が可能である。
【0058】
また、本発明の第24の電子機器は、複数の文字コードを保持する文字コードリスト保持部を有し、前記ロック解除部が、前記文字コードリスト保持部に保持された文字コードの入力部により入力された入力パスワードに基づいて、前記ロック解除信号を順次送信する構成としている。
【0059】
この構成により、接続された外部記憶装置の識別情報やパスワードと文字コードとを対応付けて当該電子機器が保持していなくても、文字コードリストを参照することで。自動的にロック解除が可能となる。
【0060】
また、本発明の第1のパスワード削除方法は、電子機器において、パスワードによりロック可能な外部記憶装置を接続する接続ステップと、前記接続ステップにおいて接続された外部記憶装置を示す接続外部記憶装置の識別情報を示す接続識別情報を取得するステップと、外部記憶装置の識別番号とパスワードを保持するパスワード保持部に前記接続識別情報が含まれている場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記接続識別情報に対応するパスワードを示す対応パスワードを削除するステップとを有する方法としている。
【0061】
この方法により、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能である。また、接続された外部記憶装置のパスワードを削除することも可能である。
【0062】
また、本発明の第1のプログラムは、上記パスワード削除方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムとしている。
【0063】
このプログラムにより、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能である。また、接続された外部記憶装置のパスワードを削除することも可能である。
【発明の効果】
【0064】
本発明によれば、他の電子機器で外部記憶装置のパスワードが変更された場合であっても、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能な電子機器、パスワード削除方法、プログラムを提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0065】
本発明の実施形態における電子機器、パスワード削除方法、およびプログラムについて、図面を用いて以下に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態における電子機器100およびメモリカード200の概略構成の一例を示す図である。
【0066】
電子機器100は、パスワード保持手段101、入力手段102、電力供給手段103、カード固有ID取得手段104、設定解除手段105、ロック状態判定手段106、データアクセス手段107、メモリカード接続手段108を有して構成される。
【0067】
本発明の実施形態における電子機器としては、メモリカード等の外部記憶装置を接続可能なPC、PDA、携帯電話端末、テレビ、デジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、ICレコーダ、プリンタ、AVプレイヤ、AVレコーダ、HDDポータブルストレージ、カーナビゲーション端末やその他の電子機器が考えられる。
【0068】
尚、メモリカード接続手段108は「外部記憶装置接続部」の一例である。また、設定解除手段105は「ロック解除部」、「パスワード設定部」としての機能を有する。また、カード固有ID取得手段104は「識別情報取得部」としての機能を有する。
【0069】
メモリカード200は、電子機器接続手段201、データ記憶手段202、パスワード判定手段203、パスワード保持手段204、ロック手段205、カード固有ID送信手段206を有して構成される。
【0070】
ここでは、外部記憶装置の一例としてメモリカードについて説明するが、外部記憶装置としては、例えばハードディスク、DVD等のディスクメディア、SSD(Solid State Drive)やUSBメモリ等の半導体メモリデバイスなどの記憶装置も考えられる。
【0071】
また、本発明の実施形態におけるメモリカードとしては、SD(Secure Digital)カードやMMC(Multi Media Card)、メモリースティック、xDピクチャーカード、コンパクトフラッシュ、スマートメディアなどが考えられる。
【0072】
パスワード保持手段101は、設定解除手段105によって設定されたパスワードを保持している。例えば、パスワード保持手段101はパスワード保持テーブル101aを有する。パスワード保持テーブル101aには、メモリカード200を識別するためのカード固有IDとそのカードのパスワードとが関連付けられて(対にして)保存される。図2はパスワード保持テーブル101aの一例である。
【0073】
パスワード保持テーブル101aの保持内容が変更される場合の一例として、例えば、入力手段102によってパスワードが入力された場合、電子機器100に接続されているメモリカード200のカード固有IDがパスワード保持テーブル101aに存在しない場合には、このカード固有IDとパスワードが関連付けられて(対にして)パスワード保持テーブル101aに新規に追加される。また、入力手段102によってパスワードが入力された場合、電子機器100に接続されているメモリカード200のカード固有IDがパスワード保持テーブル101aに存在する場合には、このカード固有IDと関連付けて保持されているパスワードが入力されたパスワードに更新される。また、電子機器100においてメモリカード200のパスワードを削除した場合、パスワード保持テーブル101aからメモリカード200のカード固有IDとパスワードが削除される。
【0074】
カード固有IDは、通常、メモリカード200毎に割り振られているものであるが、例えばメモリカード200が複数のパーティションを備える場合には、パーティション毎にカード固有ID、パスワードを設けることも可能である。また、この場合には、カード固有IDは1つとし、パーティション毎にパスワードのみを異なるものにすることも可能である。これにより、パーティション毎にロック状態としたり、ロック解除状態としたりすることが可能である。
【0075】
また、パスワード保持テーブル101aにカード固有IDを保存せずに、パスワードのみを保存するようにしてもよい。この場合、カード固有IDに関連付けられたパスワードが取得されるのではなく、例えばパスワード保持テーブル101aにおいて昇順にパスワードが参照されて、所定の条件を満たすものが取得される。
【0076】
入力手段102は、文字や画像、音声を入力するための手段であり、例えば入力キーやカメラ、マイクなどが考えられる。入力手段102は、パスワード等を入力する。
【0077】
電力供給手段103は、メモリカード接続手段108を介して、メモリカード200へ電力の供給を行う。
【0078】
カード固有ID取得手段104は、メモリカード接続手段108を介して、メモリカード200から送信されるカード固有IDを取得し、パスワード保持手段101へ保存する。
【0079】
設定解除手段105は、入力手段102により入力されたパスワードをパスワード保持手段101へ保存する。また、設定解除手段105は、メモリカード接続手段108を介して、パスワードを設定するためのパスワード設定信号をメモリカード200へ送信する。パスワード設定信号には、入力手段102またはパスワード保持手段101からのパスワードや制御信号が含まれる。
【0080】
また、設定解除手段105は、メモリカード接続手段108を介して、メモリカード200のロック状態を解除するためのロック解除信号をメモリカード200へ送信する。ロック解除信号には、パスワード保持手段101または入力手段102からのパスワードや制御信号が含まれる。
【0081】
ロック状態判定手段106は、メモリカード200がパスワードによりロックされている状態か否かを判定する。例えば、メモリカード接続手段108を介して、メモリカード200からロック状態信号を取得し、ロック状態であるか否かを判定する。また、ロック状態判定手段106は、メモリカード200にパスワードが設定されているか否かを判定する。
【0082】
データアクセス手段107は、メモリカード接続手段108を介して、メモリカード200のデータ記憶手段202に記憶されたデータへのリード処理やライト処理などを行うためのアクセス信号をメモリカード200へ送信する。
【0083】
メモリカード接続手段108は、メモリカード200を接続するための手段であり、例えば接続端子である。例えば、メモリカード200がメモリカードスロットに挿入され、メモリカード接続手段108とメモリカード200の電子機器接続手段201とが接続されることで、データの交換が可能な状態となる。また、メモリカード接続手段108は、メモリカード200が挿入されるなど接続されたことを検出するための機能を有する。
【0084】
電子機器接続手段201は、電子機器100へ接続するための手段であり、例えば接続端子である。例えば、メモリカード200がメモリカードスロットに挿入され、電子機器100のメモリカード接続手段108と電子機器接続手段201とが接続されることで、データの交換が可能な状態となる。
【0085】
データ記憶手段202は、様々なデータを記憶する。
【0086】
パスワード判定手段203は、ロック解除信号に含まれるパスワードとパスワード保持手段204に保持されたパスワードとが同一であるか否かを判定する。また、パスワード判定手段203は、電子機器接続手段201を介して、パスワード設定信号を取得した場合、パスワード保持手段204へパスワード設定信号に含まれるパスワードを保存する。
【0087】
パスワード保持手段204は、メモリカード200のパスワードを保持する。
【0088】
ロック手段205は、メモリカード200へ電力供給が行われた場合、データ記憶手段202へのアクセスを禁止するためのロックを行い、ロック状態とする。また、ロック手段205は、パスワード判定手段203によって判定対象のパスワードが同一と判定された場合、ロック状態を解除するためのロック解除を行う。
【0089】
また、ロック手段205は、ロックを行った場合、電子機器接続手段201を介して、ロックされた状態であることを示すロック状態信号を電子機器100へ送信する。また、ロック手段205は、ロック解除を行った場合、電子機器接続手段201を介して、ロック解除が完了したことを示すロック解除完了信号を電子機器100へ送信する。また、ロック手段205は、ロック解除に失敗した場合、電子機器接続手段201を介して、ロック解除に失敗したことを示すロック解除エラー信号を電子機器100へ送信するようにしてもよい。
【0090】
カード固有ID送信手段206は、電子機器接続手段201を介して、カード固有IDを電子機器100へ送信する。
【0091】
次に、電子機器100の動作の一例について説明する。図3、図4は電子機器100の動作の一例を示すフローチャートである。
【0092】
メモリカード接続手段108が、メモリカードスロットへメモリカード200が挿入されたなど接続されたことを検出した場合(ステップS101)、電力供給手段103が、メモリカード200へ電力を供給する(ステップS102)。
【0093】
続いて、カード固有ID取得手段104が、メモリカード200からカード固有IDを取得する(ステップS103)。
【0094】
続いて、ロック状態判定手段106が、メモリカード200がロック状態であるか否かを判定する(ステップS104)。この判定では、例えば、ロック状態判定手段106がメモリカード200からロック状態信号を取得し、ロック状態であるか否かを判定する。
【0095】
尚、ステップS103およびステップS104は、順不同である。
【0096】
ロック状態でない(アンロック状態である)と判定された場合、電子機器100はメモリカード200へのアクセスが可能な状態である。この状態では、ユーザの指示により、メモリカード200へ様々な設定が可能である。例えば、ユーザがメモリカード200へパスワードを設定する場合、パスワード設定を行うための設定モードを選択し、入力手段102が、ユーザの指示により、パスワードを入力する(ステップS105)。
【0097】
続いて、設定解除手段105が、入力されたパスワードをメモリカード200に設定するために、パスワード設定信号を送信する(ステップS106)。
【0098】
続いて、設定解除手段105が、取得したカード固有IDと入力されたパスワードとを関連付けて、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS107)。これにより、パスワードの設定が完了する。
【0099】
ステップS104において、ロック状態であると判定された場合、設定解除手段105が、パスワード保持手段101に保持されたパスワード保持テーブル101aを参照し、取得したカード固有IDと同一のものが存在するか否を判定する(ステップS108)。
【0100】
同一のカード固有IDが存在した場合、設定解除手段105が、パスワード保持手段101から当該カード固有IDと関連付けて(対にして)記録されているパスワードを読み出す(ステップS109)。例えば、図2では、カード固有ID「ID1」の場合にパスワード「PW1」を読み出す。
【0101】
続いて、設定解除手段105が、読み出されたパスワードを含むロック解除信号を送信する(ステップS110)。
【0102】
続いて、ロック状態判定手段106が、ロック解除が成功したか否かを判定する(ステップS111)。この判定では、例えば、ロック解除信号を送信してから所定期間内にロック解除完了信号を検出した場合に成功と判定してもよいし、ロック解除エラー信号を検出した場合に失敗と判定してもよい。
【0103】
ロック解除が成功した場合は、ロック解除の処理が終了する。ロック解除が失敗した場合には、ステップS112の直前へ進む。
【0104】
ステップS108において、同一のカード固有IDが存在しなかった場合、または、ステップS111において、ロック解除が失敗した場合、入力手段102が、ユーザの指示により、パスワードを入力する(ステップS112)。
【0105】
続いて、設定解除手段105が、入力されたパスワードを含むロック解除信号を送信する(ステップS113)。
【0106】
続いて、ロック状態判定手段106が、ロック解除が成功したか否かを判定する(ステップS114)。ロック解除が失敗した場合、ステップS112の直前に戻る。
【0107】
ロック解除が成功した場合は、設定解除手段105が、取得したカード固有IDと入力されたパスワードを関連付けて(対にして)、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS115)。尚、すでにパスワードが保存されている場合には、入力されたパスワードで更新する。これにより、ロック解除およびパスワード設定の処理が終了する。
【0108】
ロック状態が解除されると、データアクセス手段107は、データ記憶手段202に格納された様々なデータへアクセスし、リード処理、ライト処理等を行うことが可能である。
【0109】
このような電子機器100によれば、メモリカード200に機能を追加することなく、メモリカード200のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能である。また、メモリカード200を抜き差ししても、ユーザがパスワードを繰り返し入力することなくロックが解除されるので、利便性が向上する。
【0110】
例えば、電子機器100で一度パスワードの設定やロックの解除に成功したメモリカード200が接続された場合、電子機器100のパスワード保持手段101にメモリカード200のカード固有IDおよびパスワードが関連付けて記録されているため、この記録されている情報から自動的にロック解除信号を生成し、メモリカード200へ送信する。メモリカード200では、ロック解除信号からパスワードを取り出し、パスワード保持手段204内に保持されているパスワードと比較して、一致すれば自動的にロック解除を行うことができる。
【0111】
パスワードが一致しない場合としては、電子機器100に一度接続されてパスワード保持手段101へカード固有IDおよびパスワードが記録された後、他の電子機器によってパスワードが変更されたことが考えられる。この場合には、パスワードが異なることになる。このように一度設定された後に変更された場合であっても、キー操作等により変更後のパスワードを入力することにより、ロック解除を行うことができる。この場合には、ロック解除を行うとともに、入力されたパスワードをカード固有IDに対応するパスワードとして変更前のパスワードを更新する。したがって、これ以降のメモリカード200の接続時には、パスワード入力を行うことなく、自動的にロック解除を行うことができる。なお、パスワードが設定されていない場合(未設定の場合)もパスワードが一致しないことになる。
【0112】
また、電子機器100にメモリカード200が初めて接続される場合、パスワード保持手段101にメモリカード200のカード固有IDおよびパスワードが記録されていないため、キー操作等によりパスワードを入力することで、ロック解除を行うことができる。この場合には、ロック解除を行うとともに、カード固有IDと入力されたパスワードとを関連付けてパスワード保持手段101へ保存する。したがって、これ以降のメモリカード200の接続時には、パスワード入力を行うことなく、自動的にロック解除を行うことができる。
【0113】
さらに、電子機器100にメモリカード200が接続されてメモリカード200へ電力供給が行われても、メモリカード200のロック状態が検出されない場合、メモリカード200へパスワードが設定されていないと考えられる。この場合には、キー操作等によりパスワードを入力することで、パスワードを設定することが可能である。パスワードの設定時には、カード固有IDと入力されたパスワードとを関連付けてパスワード保持手段101へ保存する。したがって、これ以降のメモリカード200の接続時には、電源供給を行うことで自動的にロックされ、パスワード入力を行うことなく、自動的にロック解除を行うことができる。
【0114】
尚、メモリカード200ではなく、ハードディスク等のカード固有IDを保持しない外部記憶装置が電子機器100に接続された場合には、例えば、パスワード保持テーブル101aに保持されたパスワードを含むロック解除信号を送信し、ロック解除が成功するまで順次テーブル内のパスワードを検索してロック解除信号を生成し、ロック解除信号を受信するまでロック解除信号を送信し続けてもよい。これにより、カード固有IDを保持しない外部記憶装置が電子機器100に接続された場合であっても、自動的にロック解除を行うことが可能である。
【0115】
尚、メモリカード200のパスワード設定の有無、メモリカード200がロック中であるか否かを判断する方法としては、例えば以下のような方法がある。
【0116】
パスワード設定済みでありメモリカード200がロック中(LOCK状態)であることは、例えば、メモリカード200への電力供給後に自動的にロック状態となっていることから認識可能である。例えば、図3のステップS104において「Yes」である場合、パスワード設定済みロック中である。
【0117】
パスワード設定済みでありメモリカード200がロック解除中(UNLOCK状態)であることは、例えば、メモリカード200への電力供給後に自動的にロック状態となり、その後ロック解除信号によりロック解除が成功したことから認識可能である。例えば、図3のステップS111において「Yes」である場合やステップS114において「Yes」である場合、パスワード設定済みロック解除中である。
【0118】
パスワード未設定(未設定状態)であることは、例えば、メモリカード200への電力供給後に自動的にロック状態とならないことから認識可能である。例えば、図3のステップS104において「No」である場合、パスワード未設定である。
【0119】
(第2の実施形態)
図5は本発明の第2の実施形態における電子機器100Bおよびメモリカード200の概略構成の一例を示す図である。電子機器100Bおよびメモリカード200において、図1に示した電子機器100およびメモリカード200の構成と同一の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0120】
電子機器100Bは、電子機器100の構成要素に加え、パスワード削除手段109を有して構成される。
【0121】
パスワード削除手段109は、パスワード保持手段101に保持された情報のうち、削除すべきカード固有IDおよびこのカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)を削除する。
【0122】
次に、電子機器100Bの動作の一例について説明する。図6は電子機器100Bの動作の一例を示すフローチャートである。尚、図3、図4と同一の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0123】
まず、電子機器100Bは、図3、図4のステップS101〜S103、S108の処理を行う。
【0124】
ステップS108において、取得したカード固有IDと同一のIDがパスワード保持手段101に存在すると判定された場合、パスワード削除手段109は、取得したカード固有IDおよび取得したカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)をパスワード保持手段101から削除する(ステップS201)。
【0125】
尚、ステップS201の処理の直前に、図5には図示しない表示手段が、例えば、図26のようなパスワードの削除を確認するための表示を行う。また、この確認表示を参照して、図示しないパスワード削除を行うための選択手段により、パスワード削除を行うか否かを選択できるようにしてもよい。後述するステップS201においても同様である。
【0126】
図6の処理を行う電子機器100Bによれば、例えば、電子機器100B以外の機器でパスワードが削除されたメモリカード200が電子機器100Bに接続された場合に、これ以降に使用不可能なパスワードを削除することで、メモリ資源を有効に活用することができる。また、メモリカード200のパスワードによるロックが解除されたか否かの判定は、ステップS103とS108との間に行うことが可能であるが、ロックが解除されたか否かに関わらずに、取得したカード固有IDと対応パスワードの削除が可能である。
【0127】
次に、電子機器100Bの動作の別の一例について説明する。図7は電子機器100Bの別の動作の一例を示すフローチャートである。
【0128】
図7の処理としては、図3、図4の処理と基本的に同様の処理を行うが、ステップS114以降の処理が異なる。ここでは、ステップS101〜S113の処理については図示および説明を省略し、ステップS114以降の処理についてのみ図示および説明している。
【0129】
ステップS114において、ロック解除に失敗した場合、パスワード削除手段109は、取得したカード固有IDおよび取得したカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)をパスワード保持手段101から削除する(ステップS201)。
【0130】
ステップS114において、ロック解除が成功した場合、設定解除手段105は、ロック解除に成功したパスワードを、取得したカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)として、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS202)。
【0131】
図7の処理を行う電子機器100Bによれば、例えば、電子機器100B以外の機器でパスワードが変更されたメモリカード200が電子機器100Bに接続された場合に、ロック解除に失敗した場合、これ以降に使用不可能なパスワードを削除することで、メモリ資源を有効に活用することができる。また、ロック解除に成功した場合には、ロック解除に成功したパスワードを保持することで、これ以降のロック解除を自動的に行うことが可能となる。
【0132】
尚、図示を省略しているが、図4のステップS108〜S111における最初のロック解除判定処理を行わずに、ステップS112におけるパスワード入力を行ってもよい。
【0133】
次に、電子機器100Bの更に別の動作の一例について説明する。図8は電子機器100Bの更に別の動作の一例を示すフローチャートである。
【0134】
図8の処理としては、図3、図4の処理と基本的に同様の処理を行うが、ステップS111以降の処理が異なる。ここでは、ステップS101〜S110の処理については図示および説明を省略し、ステップS111以降の処理についてのみ図示および説明している。
【0135】
ステップS111において、ロック解除に失敗した場合、設定解除手段105は、パスワード保持手段101に保持され、取得したカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)とは異なるパスワードのうち、未送信のパスワードを含むロック解除信号を送信する(ステップS301)。
【0136】
続いて、ロック状態判定手段106は、ロック解除が成功したか否かを判定する(ステップS302)。
【0137】
ロック解除が成功した場合、設定解除手段105は、ロック解除に成功したパスワードを、取得したカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)として、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS303)。
【0138】
ロック解除が失敗した場合、設定解除手段105は、パスワード保持手段101に保持されている全てのパスワードについて、ロック解除信号を送信したか否かを判定する(ステップS304)。ロック解除信号の送信が完了していないパスワードがパスワード保持手段101に残っている場合には、ステップS301の処理の直前に戻る。
【0139】
全てのパスワードについてロック解除信号の送信が完了した場合には、パスワード削除手段109は、取得したカード固有IDおよび取得したカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)をパスワード保持手段101から削除する(ステップS201)。
【0140】
図8の処理を行う電子機器100Bによれば、例えば、電子機器100B以外の機器でパスワードが変更されたメモリカード200が電子機器100Bに接続された場合に、パスワード保持手段101に保持されたパスワードを検索し、順次異なるロック解除信号でメモリカード200のパスワードによるロック解除を試みることが可能である。パスワード保持手段101に保持された全てのパスワードについて、ロック解除を行うことができない場合には、これ以降に使用不可能なパスワードを削除することが可能であるため、メモリ資源を有効に活用することができる。
【0141】
(第3の実施形態)
図9は本発明の3の実施形態における電子機器100Cおよびメモリカード200の概略構成の一例を示す図である。電子機器100Cおよびメモリカード200において、図1に示した電子機器およびメモリカード200の構成と同一の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0142】
電子機器100Cは、電子機器100の構成要素に加え、端末暗証番号保持手段110、パスワード生成手段111、パスワード設定方法選択手段112を有して構成される。
【0143】
端末暗証番号保持手段110は、電子機器100Cの備える機能をロックするための暗証番号や識別情報(本体パスワード)を保持する。
【0144】
パスワード生成手段111は、メモリカード200へ設定するためのパスワード(生成パスワード)を生成する。パスワード生成の方法としては、例えば、メモリカード200のカード固有IDに基づいて変換や暗号化を行ってパスワードを生成してもよいし、電子機器100Cを識別するための機器固有IDに基づいて変換や暗号化を行ってパスワードを生成してもよいし、カード固有IDおよび機器固有IDの両方に基づいて変換や暗号化を行ってパスワードを生成してもよいし、これらに基づかずにランダム値や時間を用いてパスワードを生成してもよい。
【0145】
パスワード設定方法選択手段112は、メモリカード200のパスワードを設定するための方法を選択する。例えば、入力手段102に入力されたパスワード(入力パスワード)、パスワード保持手段101に保持されたパスワード、本体パスワード、もしくは生成パスワードのいずれに基づいてメモリカード200のパスワードを設定するかを選択する。尚、パスワード設定方法選択手段112を用いずに、上記いずれかの方法を所定の設定方法として、パスワード設定を行うことも可能である。尚、パスワード設定方法選択手段112は「パスワード選択部」としての機能を有する。
【0146】
次に、電子機器100Cの動作の一例について説明する。図10は、電子機器100Cの動作の一例を示す図である。尚、図3、図4と同一の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0147】
まず、電子機器100Cは、図3のステップS101〜S104の処理を行う。ここで、ステップS103およびS104は順不同である。
【0148】
ステップS104において、ロック状態でないと判定された場合、電子機器100Cは、図4のステップS108の処理を行う。尚、ステップS103よりもS104の処理を先に実施する場合、ステップS104においてロック状態でないと判定された場合に、カード固有IDを取得する。
【0149】
ステップS108において、取得したカード固有IDと同一のIDがパスワード保持手段101に存在すると判定された場合、設定解除手段105は、パスワード保持手段101に取得したカード固有IDと関連付けられて保持されたパスワード(対応パスワード)を含むパスワード設定信号を送信する(ステップS401)。
【0150】
図10の処理を行う電子機器100Cによれば、例えば、電子機器100C以外の機器でパスワードが削除されたメモリカード200が電子機器100Cに接続された場合であっても、メモリカード200のセキュリティを強化することが可能である。また、パスワードにはメモリカード200に以前設定されていた電子機器100Cの保持するパスワードを利用するため、自動的に容易にパスワード設定が可能である。
【0151】
次に、電子機器100Cの別の動作の一例について説明する。図11は、電子機器100Cの別の動作の一例を示す図である。尚、図3、図4と同一の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0152】
まず、電子機器100Cは、図3のステップS101〜S104の処理を行う。ここで、ステップS103およびS104は順不同である。
【0153】
ステップS104において、ロック状態でないと判定された場合、電子機器100Cは、図4のステップS108の処理を行う。尚、ステップS103よりもS104の処理を先に実施する場合、ステップS104においてロック状態でないと判定された場合に、カード固有IDを取得する。
【0154】
ステップS108において、取得したカード固有IDと同一のIDがパスワード保持手段101に存在すると判定された場合、入力手段102が、ユーザの指示により、パスワードを入力する(ステップS501)。
【0155】
続いて、設定解除手段105は、入力手段102に入力されたパスワード(入力パスワード)を含むパスワード設定信号を送信する(ステップS502)。
【0156】
続いて、設定解除手段105は、入力パスワードを、取得したカード固有IDに関連付けられたパスワード(対応パスワード)として、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS503)。
【0157】
図11の処理を行う電子機器100Cによれば、例えば、電子機器100C以外の機器でパスワードが削除されたメモリカード200が電子機器100Cに接続された場合であっても、メモリカード200のセキュリティを強化することが可能である。また、パスワードとして入力パスワードを採用するため、ユーザの希望するパスワードを自由に設定可能である。
【0158】
次に、電子機器100Cの更に別の動作の一例について説明する。図12は、電子機器100Cの更に別の動作の一例を示す図である。尚、図3、図4と同一の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0159】
まず、電子機器100Cは、図3のステップS101〜S104の処理を行う。ここで、ステップS103およびS104は順不同である。
【0160】
ステップS104において、ロック状態でないと判定された場合、電子機器100Cは、図4のステップS108の処理を行う。尚、ステップS103よりもS104の処理を先に実施する場合、ステップS104においてロック状態でないと判定された場合に、カード固有IDを取得する。
【0161】
ステップS108において、取得したカード固有IDと同一のIDがパスワード保持手段101に存在すると判定された場合、設定解除手段105は、端末暗証番号保持手段110に保持された端末暗証番号に基づくパスワードを含むパスワード設定信号を送信する(ステップS601)。
【0162】
続いて、設定解除手段105は、端末暗証番号に基づくパスワードを、取得したカード固有IDに関連付けられたパスワードとして、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS602)。
【0163】
図12の処理を行う電子機器100Cによれば、例えば、電子機器100C以外の機器でパスワードが削除されたメモリカード200が電子機器100Cに接続された場合であっても、メモリカード200のセキュリティを強化することが可能である。また、パスワードは端末暗証番号に基づいているため、自動的に容易にパスワードを設定可能である。
【0164】
次に、電子機器100Cの更に別の動作の一例について説明する。図13は、電子機器100Cの更に別の動作の一例を示す図である。尚、図3、図4と同一の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0165】
まず、電子機器100Cは、図3のステップS101〜S104の処理を行う。ここで、ステップS103およびS104は順不同である。
【0166】
ステップS104において、ロック状態でないと判定された場合、電子機器100Cは、図4のステップS108の処理を行う。尚、ステップS103よりもS104の処理を先に実施する場合、ステップS104においてロック状態でないと判定された場合に、カード固有IDを取得する。
【0167】
ステップS108において、取得したカード固有IDと同一のIDがパスワード保持手段101に存在すると判定された場合、パスワード生成手段111は、パスワードを生成する(ステップS701)。
【0168】
続いて、設定解除手段105は、生成されたパスワード(生成パスワード)を含むパスワード設定信号を送信する(ステップS702)。
【0169】
続いて、設定解除手段105は、生成パスワードを、取得したカード固有IDに関連付けられたパスワードとして、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS703)。
【0170】
図13の処理を行う電子機器100Cによれば、例えば、電子機器100C以外の機器でパスワードが削除されたメモリカード200が電子機器100Cに接続された場合であっても、メモリカード200のセキュリティを強化することが可能である。また、パスワードとして生成パスワードを採用するため、より安全性の高いパスワードの設定が可能である。
【0171】
次に、電子機器100Cの更に別の動作の一例について説明する。図14は、電子機器100Cの更に別の動作の一例を示す図である。尚、図3、図4と同一の処理を行うステップについては、同一のステップ番号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0172】
まず、電子機器100Cは、図3のステップS101〜S104の処理を行う。ここで、ステップS103およびS104は順不同である。
【0173】
ステップS104において、ロック状態でないと判定された場合、電子機器100Cは、図4のステップS108の処理を行う。尚、ステップS103よりもS104の処理を先に実施する場合、ステップS104においてロック状態でないと判定された場合に、カード固有IDを取得する。
【0174】
ステップS108において、取得したカード固有IDと同一のIDがパスワード保持手段101に存在すると判定された場合、パスワード設定方法選択手段112は、メモリカード200のパスワードの設定方法を選択する(ステップS801)。例えば、入力パスワード、対応パスワード、本体パスワード、生成パスワードのいずれを利用してパスワード設定を行うかを選択する。
【0175】
尚、ステップS801の処理を行う際には、図9には図示しない表示部が、例えば、図23に示すようなパスワードの設定方法を選択するための表示を行う。
【0176】
続いて、パスワード設定方法選択手段112の選択結果に基づいて、メモリカード200へのパスワード設定信号の送信やパスワード保持手段101に保持されたパスワードの変更等の処理を行う(ステップS802)。具体的には、入力パスワードが選択された場合には、図11のステップS501〜S503の処理を行い、対応パスワードが選択された場合には、図10のステップS401の処理を行い、本体パスワードが選択された場合には、図12のステップS601〜S602の処理を行い、生成パスワードが選択された場合には、図13のS701〜S703の処理を行う。
【0177】
図14の処理を行う電子機器100Cによれば、例えば、電子機器100C以外の機器でパスワードが削除されたメモリカード200が電子機器100Cに接続された場合であっても、メモリカード200のセキュリティを強化することが可能である。また、パスワードの設定方法としてユーザの希望する方法を選択可能であるため、ユーザの利便性が向上する。
【0178】
(第4の実施形態)
図15は本発明の第4の実施形態における電子機器100Dおよびメモリカード200の概略構成の一例を示す図である。電子機器100Dおよびメモリカード200において、図1に示した電子機器およびメモリカード200の構成と同一の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0179】
電子機器100Dは、電子機器100の構成要素に加え、パスワード保持選択手段113、選択情報保持手段114、パスワード保持表示手段115を有して構成される。
【0180】
パスワード保持選択手段113は、パスワード保持手段101のパスワードの追加、変更、削除等を行う場合に、パスワード保持手段101に保持されるデータの変更を許可するか否かを選択する。また、パスワード保持選択手段113は、この選択を、選択情報保持手段114に保持された選択情報に基づいて行うことが可能である。尚、パス亜w−ド保持選択手段113は、パスワード保持手段101へ保持するか否かを選択する「選択部」としての機能を有する。
【0181】
選択情報保持手段114は、メモリカード200のカード固有ID毎に、カード固有IDに関連付けられたパスワードを保持するか否かを示す選択情報を保持する。選択情報としては、例えば、保持することを示す情報および保持しないことを示す情報で有するフラグが考えられる。したがって、選択情報保持手段114は、例えば、カード固有IDと、カード固有IDに対応するパスワード(対応パスワード)として入力されたパスワード(入力パスワード)をパスワード保持手段101に保持するかどうかを示すフラグとを、関連付けて(対にして)保持する。
【0182】
パスワード保持表示手段115は、各種表示を行う。例えば、設定解除手段105によって、パスワード等がパスワード保持手段101へ保存されたか否かを示す情報の表示を行う。また、パスワード等をパスワード保持手段101へ保持するか否かを選択するための情報の表示を行う。
【0183】
次に、電子機器100Dの動作の一例について説明する。図16は、電子機器100Dの動作の一例を示す図である。
【0184】
図16の処理としては、図3、図4の処理と基本的に同様の処理を行うが、ステップS114以降の処理が異なる。ここでは、ステップS101〜S113の処理については図示および説明を省略し、ステップS114以降の処理についてのみ図示および説明している。
【0185】
ステップS114において、ロック解除が成功した場合、パスワード保持選択手段113は、入力されたパスワード(入力パスワード)をパスワード保持手段101へ保持するか否かを選択する(ステップS901)。
【0186】
尚、ステップS901の処理を行う際には、図15に示すパスワード保持表示手段115が、例えば、図24に示すようなパスワードを保持するか否かを確認するための表示を行う。
【0187】
入力パスワードを保持するよう選択された場合、設定解除手段105は、取得したカード固有IDと入力パスワードを関連付けて(対にして)、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS902)。
【0188】
続いて、パスワード保持表示手段115は、入力パスワードをパスワード保持手段101へ保存した旨を表示する(ステップS903)。
【0189】
一方、ステップS901において入力パスワードを保持しないよう選択された場合、パスワード保持表示手段115は、入力パスワードをパスワード保持手段101へ保存しなかった旨を表示する(ステップS904)。
【0190】
尚、ステップS903の処理を行う際には、図15に示すパスワード保持表示手段115が、例えば、図25に示すようなパスワードを保持した旨を示す表示を行う。図7のステップS202の処理、図8のステップS303の処理を行う際にも、図25のような表示を行うことが可能である。
【0191】
尚、ステップS903、S904の表示処理は、省略可能である。
【0192】
図16の処理を行う電子機器100Dによれば、パスワードを入力した際に、パスワード保持手段101へ入力パスワードを保持するか否かを選択可能であり、メモリ資源を有効に活用可能である。
【0193】
尚、図示を省略しているが、図4のステップS108〜S111における最初のロック解除判定処理を行わずに、ステップS112におけるパスワード入力を行ってもよい。
【0194】
次に、電子機器100Dの別の動作の一例について説明する。図17は、電子機器100Dの別の動作の一例を示す図である。
【0195】
図17の処理としては、図3、図4の処理と基本的に同様の処理を行うが、ステップS114以降の処理が異なる。ここでは、ステップS101〜S113の処理については図示および説明を省略し、ステップS114以降の処理についてのみ図示および説明している。
【0196】
ステップS114において、ロック解除が成功した場合、パスワード保持選択手段113は、選択情報保持手段114から、取得したカード固有IDに対応するパスワード(対応パスワード)として入力されたパスワード(入力パスワード)をパスワード保持手段101に保持するかどうかを示すフラグを取得する(ステップS1001)。
【0197】
続いて、パスワード保持選択手段113は、取得したフラグに基づいて、対応パスワードとして入力パスワードをパスワード保持手段101へ保持するか否かを選択する(ステップS1002)。
【0198】
入力パスワードを保持するよう選択された場合、設定解除手段105は、取得したカード固有IDと入力パスワードを関連付けて(対にして)、パスワード保持手段101へ保存する(ステップS1003)。
【0199】
図17の処理を行う電子機器100Dによれば、パスワードを入力した際に、パスワード保持手段101へ入力パスワードを保持するか否かをカード固有ID毎に選択可能であり、メモリ資源を有効に活用可能である。
【0200】
尚、ユーザに保存したことを通知するための表示(図16のステップS903、S904)を行うことも可能である。
【0201】
尚、図示を省略しているが、図4のステップS108〜S111における最初のロック解除判定処理を行わずに、ステップS112におけるパスワード入力を行ってもよい。
【0202】
(第5の実施形態)
図18は本発明の第5の実施形態における電子機器100Eおよびメモリカード200の概略構成の一例を示す図である。電子機器100Eおよびメモリカード200において、図1に示した電子機器およびメモリカード200の構成と同一の構成要素については、同一の符号を付し、説明を省略または簡略化する。
【0203】
電子機器100Eは、電子機器100の構成要素に加え、文字コード変換手段116、文字コードリスト保持手段117、文字コード指定手段118を有して構成される。また、パスワード保持手段101に代わり、パスワード保持手段101Bを有する。
【0204】
パスワード保持手段101Bは、パスワード保持手段101の有する情報に加え、カード固有ID、パスワードに関連付けて(対にして)文字コードを保持する。例えば、パスワード保持手段101Bはパスワード保持テーブル101bを保持する。図19はパスワード保持テーブル101bの一例を示す図である。また、1つのパスワードに関連付けて、複数の文字コードを保持するようにしてもよい。また、文字コードをあらかじめパスワード保持手段101Bに保持することも、新規に文字コードを保存することも、既に保持された文字コードを変更することも可能である。
【0205】
文字コード変換手段116は、パスワード等の文字情報の文字コードを変換する。また、文字コード変換手段116は、変換に利用した文字コードリスト内の文字コードを記憶することが可能である。
【0206】
文字コードリスト保持手段117は、ASCII、UNICODE、S−JISなどの各種文字コードをリストとして保持する。
【0207】
文字コード指定手段118は、パスワード等の文字情報の文字コードを指定する。文字コードの指定としては、例えば、所定の文字コードに指定してもよいし、入力手段102により入力された文字コードにしても良い。
【0208】
また、第5の実施形態におけるメモリカード200において、パスワード保持手段204は、パスワードおよびパスワードの文字コードを保持している。ロック手段205は、パスワード保持手段204に保持されたパスワードと電子機器100Eからのロック解除信号に含まれるパスワードが同一であっても、パスワード保持手段204に保持されたパスワードの文字コードとロック解除信号に含まれるパスワードの文字コードとが一致しなければ、ロック解除を行わない。パスワード保持手段204に保持されたパスワードおよびパスワードの文字コードと、ロック解除信号に含まれるパスワードおよびパスワードの文字コードが一致した場合、ロック解除を行う。
【0209】
次に、電子機器100Eの動作の一例について説明する。図20は、電子機器100Eの動作の一例を示す図である。
【0210】
図20の処理としては、図3、図4の処理と基本的に同様の処理を行うが、ステップS114以降の処理が異なる。ここでは、ステップS101〜S113の処理については図示および説明を省略し、ステップS114以降の処理についてのみ図示および説明している。
【0211】
ステップS114において、ロック解除が失敗した場合、文字コード変換手段116は、文字コードリスト保持手段117に保持された文字コードリストを参照し、入力されたパスワード(入力パスワード)の文字コードを、変換に利用していない文字コードに変換する(ステップS1101)。
【0212】
続いて、設定解除手段105は、文字コードリスト内の変換された文字コード(リスト文字コード)のパスワードを含むロック解除信号を送信する(ステップS1102)。
【0213】
続いて、ロック状態判定手段106は、ロック解除が成功したか否かを判定する(ステップS1103)。
【0214】
ロック解除に失敗した場合、文字コード変換手段116は、文字コードリストに保持された全ての文字コードによる変換を実施したか否かを判定する(ステップS1104)。変換を実施していない文字コードが残っていると判定された場合には、ステップS1101の処理の直前に戻る。
【0215】
図20の処理を行う電子機器100Eによれば、パスワードのみでなく、パスワードの文字コードも一致した場合でなければメモリカード200のパスワードによるロックが解除されないため、安全性が一層向上する。また、他の電子機器で文字コードが変更された場合であっても、ロック解除が可能である。また、文字コードリスト内の文字コードを順次検索してロック解除信号を生成するため、自動的に容易にロック解除を行うことができる。
【0216】
尚、図示を省略しているが、図4のステップS108〜S111における最初のロック解除判定処理を行わずに、ステップS112におけるパスワード入力を行ってもよい。
【0217】
次に、電子機器100Eの別の動作の一例について説明する。図21は、電子機器100Eの別の動作の一例を示す図である。
【0218】
図21の処理としては、図3、図4の処理と基本的に同様の処理を行うが、ステップS112以降の処理が異なる。ここでは、ステップS101〜S111の処理については図示および説明を省略し、ステップS112以降の処理についてのみ図示および説明している。
【0219】
ステップS112におけるパスワード入力後、文字コード変換手段116は、取得したカード固有IDに対応するパスワードの文字コード(対応文字コード)がパスワード保持手段101Bに保持されているか否かを検索する(ステップS1201)。
【0220】
対応文字コードがパスワード保持手段101Bに保持されている場合、文字コード変換手段116は、入力されたパスワード(入力パスワード)の文字コードを対応文字コードに変換する(ステップS1202)。
【0221】
続いて、設定解除手段105は、対応文字コードに変換された文字コードのパスワードを含むロック解除信号を送信する(ステップS1203)。
【0222】
続いて、ロック状態判定手段106は、ロック解除が成功したか否かを判定する(ステップS1204)。
【0223】
ロック解除に失敗した場合、または、ステップS1201において対応文字コードがパスワード保持手段101Bに保持されていなかった場合、文字コード変換手段116は、文字コードリスト保持手段117に保持された文字コードリストを参照し、入力されたパスワード(入力パスワード)の文字コードを、変換に利用していない文字コードに変換する(ステップS1205)。
【0224】
続いて、設定解除手段105は、文字コードリスト内の変換された文字コード(リスト文字コード)のパスワードを含むロック解除信号を送信する(ステップS1206)。
【0225】
続いて、ロック状態判定手段106は、ロック解除が成功したか否かを判定する(ステップS1207)。
【0226】
ロック解除に失敗した場合、文字コード変換手段116は、文字コードリストに保持された全ての文字コードによる変換を実施したか否かを判定する(ステップS1208)。変換を実施していない文字コードが残っていると判定された場合には、ステップS1205の処理の直前に戻る。
【0227】
ロック解除に成功した場合、設定解除手段105は、カード固有IDと、ロック解除に成功したパスワードと、ロック解除に成功したパスワードの文字コードとを関連付けて、パスワード保持手段101Bへ保存する(ステップS1209)。尚、既に対応文字コードが保持されている場合には、ロック解除に成功したパスワードの文字コードを対応文字コードとして更新する。
【0228】
図21の処理を行う電子機器100Eによれば、パスワードのみでなく、パスワードの文字コードも一致した場合でなければメモリカード200のパスワードによるロックが解除されないため、安全性が一層向上する。また、他の電子機器で文字コードが変更された場合であっても、ロック解除が可能である。また、パスワードと関連付けてパスワードの文字コードを電子機器100E内に保持することが可能であるため、効率良くロック解除を行うことができる。また、例えば他の電子機器によって対応パスワードの対応文字コードが変更された場合であっても、文字コードリストの文字コードを順次検索してロック解除信号を生成するため、自動的に容易にロック解除を行うことが可能である。さらに、パスワード保持手段101Bに保持された文字コード以外の文字コードでロック解除に成功した場合には、ロック解除に成功したパスワードを保持することで、次回以降はパスワード保持手段を参照してい効率良くロック解除を行うことが可能である。
【0229】
尚、図示を省略しているが、図4のステップS108〜S111における最初のロック解除判定処理を行わずに、ステップS112におけるパスワード入力を行ってもよい。
【0230】
次に、電子機器100Eの更に別の動作の一例について説明する。図22は、電子機器100Eの更に別の動作の一例を示す図である。
【0231】
図22の処理としては、図3、図4の処理と基本的に同様の処理を行うが、ステップS112以降の処理が異なる。ここでは、ステップS101〜S111の処理については図示および説明を省略し、ステップS112以降の処理についてのみ図示および説明している。
【0232】
ステップS112におけるパスワード入力後、文字コード指定手段118は、入力されたパスワード(入力パスワード)の文字コードを指定する(ステップS1301)。
【0233】
尚、ステップS1301の処理を行う際に、図18には図示しない表示手段が、例えば、図27のような文字コードを指定するための表示を行う。
【0234】
続いて、文字コード変換手段116は、入力パスワードの文字コードを指定された文字コード(指定文字コード)に変換する(ステップS1302)。
【0235】
続いて、設定解除手段105は、指定文字コードのパスワードを含むロック解除信号を送信する(ステップS1303)。
【0236】
図22の処理を行う電子機器100Eによれば、パスワードのみでなく、パスワードの文字コードも一致した場合でなければメモリカード200のパスワードによるロックが解除されないため、安全性が一層向上する。また、他の電子機器で文字コードが変更された場合であっても、ロック解除が可能である。また、パスワードの文字コードを指定することが可能であるため、短時間でロック解除を行うことが可能となる。
【0237】
尚、図示を省略しているが、図4のステップS108〜S111における最初のロック解除判定処理を行わずに、ステップS112におけるパスワード入力を行ってもよい。
【0238】
尚、第1〜第5の実施形態における電子機器の機能を組み合わせることも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0239】
本発明は、外部記憶装置に機能を追加することなく、外部記憶装置のパスワードによるロックを自動的に解除することが可能な電子機器、プログラム等に有用である。
【図面の簡単な説明】
【0240】
【図1】本発明の第1の実施形態における電子機器の概略構成の一例を示す図
【図2】本発明の第1の実施形態におけるパスワード保持テーブルの一例を示す図
【図3】本発明の第1の実施形態における電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【図4】本発明の第1の実施形態における電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【図5】本発明の第2の実施形態における電子機器の概略構成の一例を示す図
【図6】本発明の第2の実施形態における電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【図7】本発明の第2の実施形態における電子機器の別の動作の一例を示すフローチャート
【図8】本発明の第2の実施形態における電子機器の更に別の動作の一例を示すフローチャート
【図9】本発明の第3の実施形態における電子機器の概略構成の一例を示す図
【図10】本発明の第3の実施形態における電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【図11】本発明の第3の実施形態における電子機器の別の動作の一例を示すフローチャート
【図12】本発明の第3の実施形態における電子機器の更に別の動作の一例を示すフローチャート
【図13】本発明の第3の実施形態における電子機器の更に別の動作の一例を示すフローチャート
【図14】本発明の第3の実施形態における電子機器の更に別の動作の一例を示すフローチャート
【図15】本発明の第4の実施形態における電子機器の概略構成の一例を示す図
【図16】本発明の第4の実施形態における電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【図17】本発明の第4の実施形態における電子機器の別の動作の一例を示すフローチャート
【図18】本発明の第5の実施形態における電子機器の概略構成の一例を示す図
【図19】本発明の第5の実施形態におけるパスワード保持テーブルの一例を示す図
【図20】本発明の第5の実施形態における電子機器の動作の一例を示すフローチャート
【図21】本発明の第5の実施形態における電子機器の別の動作の一例を示すフローチャート
【図22】本発明の第5の実施形態における電子機器の更に別の動作の一例を示すフローチャート
【図23】本発明の第3の実施形態におけるパスワードの設定方法を選択するための表示例を示す図
【図24】本発明の第4の実施形態におけるパスワードを保持するか否かを確認するための表示例を示す図
【図25】本発明の第4の実施形態におけるパスワードを保持した旨を示す表示例を示す図
【図26】本発明の第2の実施形態におけるパスワードの削除を確認するための表示例を示す図
【図27】本発明の第5の実施形態における文字コードを指定するための表示例を示す図
【符号の説明】
【0241】
100、100B、100C、100D、100E 電子機器
101、101B パスワード保持手段
102 入力手段
103 電力供給手段
104 カード固有ID取得手段
105 設定解除手段
106 ロック状態判定手段
107 データアクセス手段
108 メモリカード接続手段
109 パスワード削除手段
110 端末暗証番号保持手段
111 パスワード生成手段
112 パスワード設定方法選択手段
113 パスワード保持選択手段
114 選択情報保持手段
115 パスワード保持表示手段
116 文字コード変換手段
117 文字コードリスト保持手段
118 文字コード指定手段
200 メモリカード
201 電子機器接続手段
202 データ記憶手段
203 パスワード判定手段
204 パスワード保持手段
205 ロック手段
206 カード固有ID送信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
パスワードによりロック可能な外部記憶装置を接続する外部記憶装置接続部と、
ひとつまたは複数の外部記憶装置の識別番号とパスワードを保持するパスワード保持部と、
前記外部記録装置接続部に接続された外部記憶装置を示す接続外部装置の識別番号を示す接続識別情報を取得する識別番号取得部と、
前記接続識別番号が前記パスワード保持部に含まれているか否かを判定し、
含まれている場合、
前記接続外部記憶装置のパスワードと、前記パスワード保持部に保持されている前記接続識別番号に対応するパスワードを示す対応パスワードが一致するか否かを判定するパスワード判定部と、
前記判定結果においてパスワードが一致しない場合、前記パスワード保持部に保存されている少なくとも前記対応パスワードを変更するパスワード変更部と
を有する電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記判定結果においてパスワードが一致しない場合とは、前記接続外部記憶装置のパスワードが未設定である場合である電子機器。
【請求項3】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記判定結果においてパスワードが一致しない場合とは、前記接続外部記憶装置のパスワードと、前記パスワード保持部に保持されている前記対応パスワードが異なる場合である電子機器。
【請求項4】
請求項3に記載の電子機器であって、
前記対応パスワードの変更とは、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを削除することである電子機器。
【請求項5】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記パスワードの変更とは、前記接続外部記憶装置へ、入力部により入力された入力パスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信することである電子機器。
【請求項6】
請求項3に記載の電子機器であって、更に、
前記接続外部記憶装置がロック状態であるか否かを判定するロック状態判定部を有し、
前記パスワード削除部は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを変更する電子機器。
【請求項7】
請求項3に記載の電子機器であって、更に、
前記接続外部記憶装置がロック状態であるか否かを判定するロック状態判定部を有し、
前記パスワード削除部は、前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを変更する電子機器。
【請求項8】
請求項6に記載の電子機器であって、更に、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記接続外部記憶装置へ、前記対応パスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信するパスワード設定部を有する電子機器。
【請求項9】
請求項6に記載の電子機器であって、更に、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記接続外部記憶装置へ、入力部により入力された入力パスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信するパスワード設定部を有する電子機器。
【請求項10】
請求項9に記載の電子機器であって、
前記パスワード設定部は、前記入力パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存する電子機器。
【請求項11】
請求項6に記載の電子機器であって、更に、
前記外部記憶装置のパスワードを生成するためのパスワード生成部と、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がアンロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、入力部により入力された入力パスワード、当該電子機器の備える機能をロックするための本体パスワード、前記対応パスワード、および前記パスワード生成部により生成された生成パスワードのいずれかのパスワードを選択するパスワード選択部と、
前記パスワード選択部により選択されたパスワードを設定するためのパスワード設定信号を送信するパスワード設定部と
を有する電子機器。
【請求項12】
請求項7に記載の電子機器であって、更に、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、入力部により入力された入力パスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を送信するロック解除部と、
前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に成功した場合、前記ロック解除に成功したロック解除信号に対応する入力パスワードを示す成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存するパスワード設定部と
を有する電子機器。
【請求項13】
請求項7に記載の電子機器であって、更に、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、入力部により入力された入力パスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を送信するロック解除部を有し、
前記パスワード削除部は、前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に失敗した場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報および前記対応パスワードを削除する電子機器。
【請求項14】
請求項7に記載の電子機器であって、更に、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保持されたパスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を順次送信するロック解除部と、
前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に成功した場合、前記ロック解除に成功したロック解除信号に対応するパスワードを示す成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存するパスワード設定部と
を有する電子機器。
【請求項15】
請求項7に記載の電子機器であって、更に、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記パスワード保持部に保持されたパスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を順次送信するロック解除部を有し、
前記パスワード削除部は、前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に失敗した場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報および前記対応パスワードを削除する電子機器。
【請求項16】
請求項1、6、7、13、15のいずれか1項に記載の電子機器であって、更に、
前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記対応パスワードを削除するか否かを選択する選択部を有し、
前記パスワード削除部は、前記選択部による選択結果に基づいて、前記接続識別情報および前記対応パスワードを削除する電子機器。
【請求項17】
請求項12または13に記載の電子機器であって、更に、
前記成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存するか否かを選択する選択部を有し、
前記パスワード設定部は、前記選択部による選択結果に基づいて、前記成功パスワードを対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存する電子機器。
【請求項18】
請求項17に記載の電子機器であって、
前記選択部は、前記成功パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存するか否かを、前記パスワード保持部に保持された外部記憶装置の識別情報毎に選択する電子機器。
【請求項19】
請求項10、12、14、17、18のいずれか1項に記載の電子機器であって、
前記パスワード設定部は、前記パスワードを前記対応パスワードとして前記パスワード保持部へ保存した場合、その旨を表示部へ表示させる電子機器。
【請求項20】
請求項7に記載の電子機器であって、更に、
文字コードを変換するための文字コード変換部と、
前記ロック状態判定部により前記接続外部記憶装置がロック状態であると判定された場合、かつ、前記接続識別情報が前記パスワード保持部に含まれている場合、前記文字コード変換部により変換された文字コードの対応パスワードに基づいて、前記接続外部記憶装置のロック状態を解除するためのロック解除信号を送信するロック解除部と
を有する電子機器。
【請求項21】
請求項20に記載の電子機器であって、更に、
前記ロック解除信号の送信後、ロック解除に成功した場合、前記ロック解除に成功したロック解除信号に対応するパスワードおよび前記パスワードの文字コードを前記接続識別情報に対応づけて前記パスワード保持部へ保存するパスワード設定部を有する電子機器。
【請求項22】
請求項20に記載の電子機器であって、
前記ロック解除部は、前記パスワード保持部に前記接続識別情報に対応するパスワードの文字コードが保持されている場合、前記文字コードの対応パスワードに基づいて、前記ロック解除信号を送信する電子機器。
【請求項23】
請求項20に記載の電子機器であって、更に、
文字コードを指定する文字コード指定部を有し、
前記文字コード変換部は、前記文字コード指定部によって指定された文字コードに変換し、
前記ロック解除部は、前記文字コード変換部によって変換された文字コードの対応パスワードに基づいて、前記ロック解除信号を送信する電子機器。
【請求項24】
請求項20に記載の電子機器であって、更に、
複数の文字コードの情報を保持する文字コードリスト保持部を有し、
前記ロック解除部は、前記文字コードリスト保持部に保持された文字コードの入力部により入力された入力パスワードに基づいて、前記ロック解除信号を順次送信する電子機器。
【請求項25】
電子機器において、
パスワードによりロック可能な外部記憶装置を接続する接続ステップと、
前記接続ステップにおいて接続された外部記憶装置を示す接続外部記憶装置の識別情報を示す接続識別情報を取得するステップと、
外部記憶装置の識別番号とパスワードを保持するパスワード保持部に前記接続識別情報が含まれている場合、前記パスワード保持部に保存されている前記接続識別情報と前記接続識別情報に対応するパスワードを示す対応パスワードを削除するステップと
を有するパスワード削除方法。
【請求項26】
請求項25に記載のパスワード削除方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2009−211545(P2009−211545A)
【公開日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−55374(P2008−55374)
【出願日】平成20年3月5日(2008.3.5)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.コンパクトフラッシュ
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】