説明

電子機器、及びケース

【課題】防水性を確実に発揮しつつ、カバーや開口部を塞ぐカバーの開閉を容易に行う。
【解決手段】ロック解除部材50を第一係止爪36の延長方向に直交する方向に押し込むのみで、第一係止爪36の係止突起36aの本体筐体30への係合の解除、および第一係止爪36の第一挿入凹部38からの押し出しの双方を行うようにした。
また、シール部材34が、周壁部33とカバー35との間で押し潰された状態とし、第一係止爪36の係止突起36aの本体筐体30への係合が解除されると、シール部材34の弾性によりカバー35の一端部35aが本体筐体30から離間する方向に持ち上がるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、防水型の電子機器、及びケースに関する。
【背景技術】
【0002】
携帯電話端末、PHS(Personal Handy−phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)等をはじめとする各種の携帯型の電子機器においては、日常生活時における雨や水、汗等に対する防水性が求められることが多くなっている。
これらの電子機器では、電源となる電池を着脱するため、その筐体にカバーが設けられている。例えば特許文献1では、カバーを装着した状態における防水性を確保するため、カバーと筐体との間にゴム系材料等からなるシール部材が設けられており、筐体に対してカバーを嵌合させてシール部材を押し潰すことにより、カバーを密閉させて止水する構造となっている。
【0003】
カバーは、電子機器を落下させた場合等において不用意に筐体から外れてしまうのを防ぐため、筐体に対して強固に嵌合させる必要がある。しかし、カバーの筐体に対する嵌合を強くすると、カバーの脱着が困難になってしまう。
【0004】
そこで、図5に示すように、カバー5を、スライド式のロック機構7により、筐体2に係合させる構成が存在する。すなわち、防水型の携帯電話端末1の筐体2に、電池3を収容する電池収容部4が設けられ、この電池収容部4に収容された電池3を覆うよう、カバー5が設けられている。ここで、カバー5において、電池収容部4に対向する側には、図示しないシール部材が設けられており、このシール部材が、電池収容部4の外周部の当たり面6に突き当たるようになっている。カバー5は、その一端5a側に設けられた係止爪8が電池収容部4の外周部に形成された係止凹部に係合し、他端5b側が、スライド式のロック機構7により電池収容部4の外周部にロックされるようになっている。
【0005】
このようなロック機構7は、スライド式ボタン7aを、例えば図5中の矢印a方向にスライドさせるとカバー5の他端5bと係合し、反対方向の図5中の矢印b方向にスライドさせるとカバー5の他端5bとの係合が解除されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−288174号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1に記載の技術においては、カバー5を取り外すのに、スライド式ボタン7aのb方向への移動、カバー5の他端5b側の引き上げという2段階のアクションが必要である。また、カバー5を筐体2に装着するときにも、カバー5を押さえつけてシール部材を押し潰し、この状態で、ロック機構7のスライド式のボタン7aを操作するという2段階のアクションが必要となっていた。
このような問題は、携帯電話端末をはじめとする電子機器に限らず、開口部を塞ぐカバーを有した防水型のケースにおいても共通する。
そこでなされた本発明の目的は、防水性を確実に発揮しつつ、開口部を塞ぐカバーの開閉を容易に行うことのできる電子機器、ケースを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明の電子機器は、電池を収容する電池収容部を有した筐体と、前記電池収容部に着脱自在に設けられ、前記電池収容部の開口部を塞ぐプレート状のカバーと、前記カバーの外周部と前記開口部の外周側に形成された周壁部との間に挟み込まれるシール部材と、前記カバーの一端において、当該カバーを前記筐体にロックするロック部と、前記ロック部による前記カバーの前記筐体へのロックを解除するロック解除機構と、を備え、前記ロック部は、前記筐体に設けられ、前記シール部材の外周側において前記カバーの表面に直交する方向に連続する凹部と、前記筐体に設けられ、前記筐体の外部から前記カバーの表面に平行な方向に連続して前記凹部に貫通する貫通孔と、前記カバーに設けられ、前記カバーの表面に直交する方向に延びて前記凹部に挿入される係止爪と、該係止爪の先端部から側方に突出し、前記凹部内で前記貫通孔に係止される係止突起と、を具備し、前記ロック解除機構は、前記筐体に設けられ、前記貫通孔が連続する方向に進退可能とされて、前記貫通孔に係止された前記係止突起を前記筐体の外部から押圧するロック解除部材と、前記係止突起と前記ロック解除部材の少なくとも一方に設けられ、前記係止爪を前記凹部から抜き出す方向に押圧する傾斜面と、を具備することを特徴とする。
【0009】
また、本発明のケースは、物品を収容する物品収容部を有したケース本体と、前記物品収容部に着脱自在に設けられ、前記物品収容部の開口部を塞ぐプレート状のカバーと、前記カバーの外周部と前記開口部の外周側に形成された周壁部との間に挟み込まれるシール部材と、前記カバーの一端において、当該カバーを前記ケース本体にロックするロック部と、前記ロック部による前記カバーの前記ケース本体へのロックを解除するロック解除機構と、を備え、前記ロック部は、前記ケース本体に設けられ、前記シール部材の外周側において前記カバーの表面に直交する方向に連続する凹部と、前記ケース本体に設けられ、前記ケース本体の外部から前記カバーの表面に平行な方向に連続して前記凹部に貫通する貫通孔と、前記カバーに設けられ、前記カバーの表面に直交する方向に延びて前記凹部に挿入される係止爪と、該係止爪の先端部から側方に突出し、前記凹部内で前記貫通孔に係止される係止突起と、を具備し、前記ロック解除機構は、前記筐体に設けられ、前記貫通孔が連続する方向に進退可能とされて、前記貫通孔に係止された前記係止突起を前記ケース本体の外部から押圧するロック解除部材と、前記係止突起と前記ロック解除部材の少なくとも一方に設けられ、前記係止爪を前記凹部から抜き出す方向に押圧する傾斜面と、を具備することを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、ロック部において、ロック部が設けられている側でカバーを筐体側に押圧すると、カバーの係止爪が筐体の凹部に挿入され、さらに係止突起が凹部に貫通した貫通孔に係止される。これにより、カバーを筐体に容易に取り付けることができる。また、カバーを筐体に取り付けた状態では、シール部材を挟み込んだ状態でカバーを筐体やケース本体に確実にロックすることができ、防水性を確実に発揮できる。
そして、ロック解除機構のロック解除部材を貫通孔に沿って押し込むと、ロック解除部材が貫通孔に係止された係止突起を押圧してカバーの筐体へのロックを解除する。さらに、係止突起とロック解除部材の少なくとも一方に形成された傾斜面により、係止爪を凹部から抜き出す方向に押圧することができる。つまり、ロック解除部材を貫通孔に沿って押し込むのみで、カバーのロック解除、およびカバーの筐体からの引き起こしを1アクションで行うことができ、カバーの取り外しを容易に行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本実施形態における携帯電話端末の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示した携帯電話端末のカバーを外した状態を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】カバーの裏面を示す斜視図である。
【図5】従来のカバーのロック機構の一例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、添付図面を参照して、本発明による携帯情報端末を実施するための最良の形態を説明する。しかし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。
図1、図2に示すように、携帯電話端末10は、LCD等の表示部を備える表示筐体20と、操作のための複数のキー、制御基板等を備える本体筐体(筐体、ケース本体)30と、を備える。
このような表示筐体20と本体筐体30とは、それぞれの一辺20a、30aにおいて、ヒンジ部11により回転可能に連結されている。
【0013】
図2、図3に示すように、本体筐体30において、表示筐体20と対向する側と反対側には、電池31を収容する電池収容部(物品収容部)32が設けられている。
電池収容部32は、本体筐体30において、表示筐体20と対向する側と反対側に開口する凹部であり、その内部に電池31が着脱可能に収容される。電池収容部32の外周部には、電池31の全周を囲むように周壁部33が形成されている。図3に示すように、周壁部33の先端部には、溝33aが形成されている。
【0014】
ここで、図1及び図2に示すように、電池収容部32には、電池収容部32内に収容された電池31を覆うよう、カバー35が設けられている。このカバー35は、プレート状で、その外周部を周壁部33の先端部に突き当てた状態で、本体筐体30の表面と連続した面を形成する。
また、図3、図4に示すように、カバー35において、電池収容部32に対向する側の表面には、カバー35を閉じた状態で周壁部33の先端部に対向する位置に、ゴム系材料等の弾性材料からなる環状のシール部材34が設けられている。このシール部材34は、カバー35を閉じたときに、周壁部33の溝33aの内部に入り込み、周壁部33の溝33aとカバー35との間で押し潰されている。
なお、周壁部33に溝33aを形成しない構成とすることも可能であり、その場合、周壁部33の先端部とカバー35との間でシール部材34が押し潰されることでシール性を発揮することもできる。
【0015】
カバー35は、図2及び図3に示すように、本体筐体30の外周部に近接した一端部35aと、一端部35aに対向した他端部35bの少なくとも2箇所において、本体筐体30に係合されている。
ここで、カバー35の一端部35aには、一端部35aを本体筐体30にロックするためのロック部として、電池収容部32に対向する側に突出する第一係止爪(係止爪)36が形成されている。また、カバー35の他端部35bには、プレート状のカバー35の表面に沿った方向に外周側に突出する第二係止爪37が形成されている。
第一係止爪36は、プレート状のカバー35の表面に直交して電池収容部32に対向する側に突出するよう形成されている。第一係止爪36の先端部には、プレート状のカバー35の表面と平行な方向であって、カバー35の外周側に突出する係止突起36aが形成されている。係止突起36aは、第一係止爪36の先端からカバー35に近づくにつれて、カバー35の外周側への突出寸法が漸次大きくなるよう、傾斜面36bが形成されている。
【0016】
図3に示すように、本体筐体30には、周壁部33の外周側に、カバー35の第一係止爪36が挿入される第一挿入凹部(凹部)38と、カバー35の第二係止爪37が挿入される第二挿入凹部39と、が形成されている。
第一挿入凹部38は、周壁部33の溝33aよりも外周側において、カバー35の表面に直交する方向に連続して電池収容部32の深さ方向に形成されている。さらに、本体筐体30には、この第一挿入凹部38に対し、本体筐体30の外周部から、カバー35の表面と平行な方向に貫通する貫通孔40が形成されている。
第二挿入凹部39は、周壁部33の先端部からカバー35の表面に沿った方向に連続して形成されている。
【0017】
カバー35は、図3に示すように、他端部35bにおいては、第二係止爪37が第二挿入凹部39内に挿入されることで、本体筐体30に係合される。また、カバー35は、一端部35aにおいては、第一係止爪36が第一挿入凹部38内に挿入され、先端部の係止突起36aが、第一挿入凹部38の内周面に開口した貫通孔40に嵌まり込むことで、本体筐体30に係合される。これによりカバー35は本体筐体30に係合され、シール部材34によりシール性を維持したまま、電池収容部32を閉塞する。
なお、カバー35を電池収容部32に装着するときには、カバー35を、一端部35aが本体筐体30から離間し、他端部35bが本体筐体30に接近するよう傾斜させた状態とし、他端部35bの第二係止爪37を第二挿入凹部39に挿入させる。この後、一端部35aを本体筐体30に接近させ、第一係止爪36を第一挿入凹部38内に挿入し、先端部の係止突起36aを貫通孔40に嵌め込む。
【0018】
さて、このようにして装着されたカバー35を取り外すためのロック解除機構として、ロック解除部材50が本体筐体30に設けられている。
ロック解除部材50は、本体筐体30の外周部に形成された凹部41内に収容して設けられている。ロック解除部材50は、貫通孔40に向けて突出し、第一挿入凹部38内に挿入された第一係止爪36の延長方向に直交して延びるロック解除爪51を有している。ロック解除爪51の先端部には、傾斜面36bに平行な傾斜面51aが形成されている。
このようなロック解除部材50は、貫通孔40内で、貫通孔40が連続する方向に沿って移動自在に設けられている。ロック解除部材50を凹部41内で本体筐体30の中心側に押し込むと、ロック解除爪51の傾斜面51aが第一係止爪36の傾斜面36bを押圧する。このとき、当初は、第一係止爪36の係止突起36aが貫通孔40に噛み合っているため、ロック解除爪51は、第一係止爪36を、それが延びる方向と直交する方向に押圧する。これにより、ロック解除爪51は、基端部51b側を中心として、先端部の係止突起36aが貫通孔40から第一挿入凹部38内に抜け出る方向(図3中、矢印c方向)に弾性変形する。さらにロック解除爪51を押し込み続けると、係止突起36aが貫通孔40から抜け出ると同時に、ロック解除爪51の傾斜面51aにより、第一係止爪36が第一挿入凹部38から抜け出る方向(図3中、矢印d方向)に押圧される。これにより、カバー35の一端部35aが本体筐体30から外れる。
この後は、カバー35の一端部35aを、カバー35の表面に沿った方向に引くことで、第二係止爪37を第二挿入凹部39から引き抜くことができ、カバー35が本体筐体30から完全に外れる。
【0019】
上述したようにして、カバー35の一端部35aを押し込めば、第一係止爪36が第一挿入凹部38内に挿入され、さらに先端部の係止突起36aが貫通孔40に嵌まり込んで係止される。これにより、カバー35を一つのアクションで容易に取り付けることができる。さらに、シール部材34はカバー35の一端部35aを押し込むことにより押しつぶされるので、カバー35を取り付けた状態では、カバー35と周壁部33との間に挟み込まれたシール部材34により防水性を確実に発揮できる。
カバー35を取り外すときには、ロック解除部材50を第一係止爪36の延長方向に直交する方向に押し込むのみで、第一係止爪36の係止突起36aの本体筐体30への係合の解除、および第一係止爪36の第一挿入凹部38からの押し出しの双方を行うことができる。つまり、一つのアクションでカバー35の本体筐体30へのロックを解除してこれを引き上げることが可能となっている。
また、カバー35が装着された状態では、シール部材34が周壁部33とカバー35との間で押し潰されているので、第一係止爪36の係止突起36aの本体筐体30への係合が解除されると、シール部材34の弾性によりカバー35の一端部35aが本体筐体30から離間する方向に持ち上がる。これによりカバー35に指等をかけてカバー35を取り外しやすくなる。
これにより、カバー35を装着した状態では、第一係止爪36の係止突起36aを本体筐体30に係合させてシール部材34を押しつぶした状態を確実に維持して防水性を確保しつつ、カバー35を取り外すときにはこれを容易に行うことが可能となっている。
【0020】
なお、本発明の携帯電話端末は、図面を参照して説明した上述の実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、第一係止爪36とロック解除爪51のそれぞれに、傾斜面36b、51aを備える構成としたが、これをいずれか一方にのみ形成することも可能である。
また、表示筐体20、本体筐体30を折り畳み可能な構成としたが、表示筐体20と本体筐体30とは、互いにスライド自在な構成とすることもできる。この他、表示筐体20と本体筐体30とを一体化した構成とすることができる。
また、携帯電話端末10に限らず、PHS、トランシーバ、PDA、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯音楽プレーヤー等、通信機能を有した各種電子機器をはじめ、各種物品を収容する物品収容部を有したカバーに対しても上記実施形態で示した構成を同様に適用することができる。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更することが可能である。
【符号の説明】
【0021】
1 携帯電話端末
2 筐体
3 電池
4 電池収容部
5 カバー
5a 一端
5b 他端
6 当たり面
7 ロック機構
7a スライド式ボタン
8 係止爪
10 携帯電話端末
11 ヒンジ部
20 表示筐体
20a 一辺
30 本体筐体(筐体、ケース本体)
30a 一辺
31 電池
32 電池収容部(物品収容部)
33 周壁部
33a 溝
34 シール部材
35 カバー
35a 一端部
35b 他端部
36 第一係止爪(係止爪)
36a 係止突起
36b 傾斜面
37 第二係止爪
38 第一挿入凹部(凹部)
39 第二挿入凹部
40 貫通孔
41 凹部
50 ロック解除部材(ロック解除機構)
51 ロック解除爪
51a 傾斜面
51b 基端部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電池を収容する電池収容部を有した筐体と、
前記電池収容部に着脱自在に設けられ、前記電池収容部の開口部を塞ぐプレート状のカバーと、
前記カバーの外周部と前記開口部の外周側に形成された周壁部との間に挟み込まれるシール部材と、
前記カバーの一端において、当該カバーを前記筐体にロックするロック部と、
前記ロック部による前記カバーの前記筐体へのロックを解除するロック解除機構と、を備え、
前記ロック部は、
前記筐体に設けられ、前記シール部材の外周側において前記カバーの表面に直交する方向に連続する凹部と、
前記筐体に設けられ、前記筐体の外部から前記カバーの表面に平行な方向に連続して前記凹部に貫通する貫通孔と、
前記カバーに設けられ、前記カバーの表面に直交する方向に延びて前記凹部に挿入される係止爪と、
該係止爪の先端部から側方に突出し、前記凹部内で前記貫通孔に係止される係止突起と、
を具備し、
前記ロック解除機構は、
前記筐体に設けられ、前記貫通孔が連続する方向に進退可能とされて、前記貫通孔に係止された前記係止突起を前記筐体の外部から押圧するロック解除部材と、
前記係止突起と前記ロック解除部材の少なくとも一方に設けられ、前記係止爪を前記凹部から抜き出す方向に押圧する傾斜面と、
を具備することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記シール部材は、弾性材料からなり、前記ロック部により前記カバーが前記筐体にロックされた状態で、前記カバーと前記筐体との間で押しつぶされた状態とされていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
物品を収容する物品収容部を有したケース本体と、
前記物品収容部に着脱自在に設けられ、前記物品収容部の開口部を塞ぐプレート状のカバーと、
前記カバーの外周部と前記開口部の外周側に形成された周壁部との間に挟み込まれるシール部材と、
前記カバーの一端において、当該カバーを前記ケース本体にロックするロック部と、
前記ロック部による前記カバーの前記ケース本体へのロックを解除するロック解除機構と、を備え、
前記ロック部は、
前記ケース本体に設けられ、前記シール部材の外周側において前記カバーの表面に直交する方向に連続する凹部と、
前記ケース本体に設けられ、前記ケース本体の外部から前記カバーの表面に平行な方向に連続して前記凹部に貫通する貫通孔と、
前記カバーに設けられ、前記カバーの表面に直交する方向に延びて前記凹部に挿入される係止爪と、
該係止爪の先端部から側方に突出し、前記凹部内で前記貫通孔に係止される係止突起と、
を具備し、
前記ロック解除機構は、
前記筐体に設けられ、前記貫通孔が連続する方向に進退可能とされて、前記貫通孔に係止された前記係止突起を前記ケース本体の外部から押圧するロック解除部材と、
前記係止突起と前記ロック解除部材の少なくとも一方に設けられ、前記係止爪を前記凹部から抜き出す方向に押圧する傾斜面と、
を具備することを特徴とするケース。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−64736(P2012−64736A)
【公開日】平成24年3月29日(2012.3.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−207538(P2010−207538)
【出願日】平成22年9月16日(2010.9.16)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】