説明

電子機器、及びプログラム

【課題】コンテンツの一部分を表示部に表示した状態で簡単なタッチパネル操作により、所望箇所を短時間に容易に表示可能な電子機器、その制御方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】電子機器1は、操作面を有し、操作面上に接触した操作体の接触位置に対応した信号を出力する入力部45のタッチパネル43と、表示部である液晶表示パネル8と、接触位置に対応した信号の時間変化を基に、操作体の操作面上の所定方向の移動検出時、液晶表示パネル8の表示領域に表示させる情報の部分を、所定方向と逆方向に、表示領域の所定方向における全幅と同じか全幅よりも短い長さである第1の移動量だけ移動させる処理を行い、その移動処理の間に、又は、その移動処理の終了後所定時間内に、操作体の逆方向の移動検出時、表示領域に表示させる情報の部分を所定方向に、第1の移動量より短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理を行うCPU41と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
葉書に宛名や文章等を印刷することができる家庭用の小型印刷装置が広く普及している。この装置を用いることにより年賀状や暑中見舞い等の宛名や文章等を家庭内で簡単に印刷することができるようになった。
【0003】
そして、これらの印刷装置には、可搬型記憶媒体から取り込んだ多数の画像をパーソナルコンピュータを介することなく編集する機能を有しているものがある。
【0004】
この印刷装置であれば、例えば、デジタルスチルカメラ(DSC)等で撮影した写真を、パーソナルコンピュータを介さずに直接印刷装置で手軽に印刷できるので、特に、パソコンを持っていないユーザには大変便利である。また、このようなDSC内に記憶された画像データや外部記憶媒体の画像データを装置内に記憶させておけば、所望の画像データを選択して印刷に用いることができるので、この点でも便利である。
【0005】
近年、上記印刷装置にタッチパネルを搭載して、文章の作成時や編集時、画像データの選択時の操作性を向上させたものが知られている。
【0006】
上記タッチパネルを搭載した印刷装置では、タッチパネルの表示領域が所定の大きさに規定されているので、表示領域に表示できるコンテンツの大きさが制限される。このため、文章や画像などのコンテンツをタッチパネルの表示領域に表示する場合、例えば、複数ページまたは1ページ分の文章や画像などのコンテンツの全体を表示する、文章や画像などのコンテンツの一部分のみを表示する等の所定の表示処理を行う。
【0007】
また、上記タッチパネルを搭載した印刷装置では、文章や画像等の一部分のみをタッチパネルに表示した状態で、例えば、ユーザの指等の操作体により、タッチパネルにタッチしながら所定方向に移動させるドラッグ操作、タッチパネルへタッチすると同時に指を所定方向に素早く移動させて離すフリック操作などを検出した場合、その操作に応じてコンテンツをスクロールさせる表示処理を行う。
【0008】
ところで、特許文献1には、タッチパネル操作に応じて、電子書籍を簡単に閲覧可能な電子書籍ビューワが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2010−9104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、上述したようなタッチパネルを搭載した印刷装置において、タッチパネルに文章や画像の一部分のみを表示した状態で、ユーザが文章や画像の所望箇所を探す際、例えば、文章や画像の所望箇所が表示されるまで、所定方向や逆方向にフリック操作等を繰り返し行う場合がある。詳細には、フリック操作時、高速スクロール表示中の文章や画像の所望箇所を認識し難く、所望箇所を通り過ぎて、逆方向へフリック操作を行う場合がある。このため、良好な操作性の装置が望まれている。
【0011】
また、上記装置が、文章の一部分をタッチパネルに表示する際に、文の区切りでない箇所で、タッチパネルの表示領域にて区切って表示する場合があり、ユーザは短時間でその文の意味を認識し難く、フリック操作により所望箇所を短時間に表示させ難いことがある。
【0012】
また、上記装置が、ページの中央部、左端部近傍、右端部近傍などに改行コードが配置された文章の一部分をタッチパネルに表示する場合、表示領域内に改行コードが位置すると、表示領域外に行の文頭が位置する場合があり、ユーザは短時間でその文章の意味を認識し難く、フリック操作により所望箇所を短時間に表示させ難いことがある。
【0013】
また、上記特許文献1に記載の電子書籍ビューワでは、カーソルを表示させて目線を案内することで、行や列を読み違えたりすることを防止する技術であり、フリック操作によりコンテンツ中の所望箇所を簡単に短時間に表示させる技術ではない。
【0014】
本発明の課題は、コンテンツの一部分を表示部に表示した状態で簡単なタッチパネル操作により、所望箇所を短時間に容易に表示可能な電子機器、及びプログラムを提供することである。
また、表示内容の移り変わり時に所望する箇所が行き過ぎたとしても直ちに所望する箇所を確認できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した課題を解決するために本発明の電子機器は、
操作面を有し、該操作面上に接触した操作体の接触位置に対応した信号を出力する入力部と、
情報を表示する表示領域を有する表示部と、
前記入力部からの信号に基づいて前記接触位置を検出し、検出された前記接触位置に基づいて前記表示部の表示領域に前記情報のうち少なくとも一部分を表示させる処理を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、前記操作体が前記入力部の操作面上で所定方向に移動したことを検出した場合、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に対して逆方向に、前記表示部の表示領域の前記所定方向における全幅と同じか該全幅よりも短い長さである第1の移動量だけ移動させる処理を行い、
前記第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、該第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、前記所定方向に対して逆方向へ前記操作体の移動を検出した場合に、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に、前記第1の移動量よりも短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理を行うことを特徴とする電子機器。
【0016】
上述した課題を解決するために本発明の電子機器は、
表示対象データをスクロール表示する電子機器であって、
スクロール表示を指示すると共にその移動方向を指示する第1の操作を検出する第1の操作検出手段と、
前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された際に、その第1の操作によって指示された移動方向へ表示対象データを継続してスクロール表示する継続スクロール表示手段と、
前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた継続スクロール表示を制御するための第2の操作を検出する第2の操作検出手段と、
前記第2の操作検出手段によって第2の操作が検出された際に、所定量の戻しスクロール表示を行ってからその戻しスクロール表示を停止するスクロール制御手段と、
を備えたことを特徴する電子機器である。
【0017】
また、上述した課題を解決するために本発明の電子機器は、
複数の表示データを所定時間毎に順次切り換え表示する電子機器であって、
表示切り換え方向を指示する第1の操作を検出する第1の操作検出手段と、
前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた表示切り換えを制御するための第2の操作を検出する第2の操作検出手段と、
前記第2の操作検出手段によって第2の操作が検出された際に、所定数分前の表示データに戻し切り換えを行ってからその表示切り換えを停止する切り換え制御手段と、
を備えたことを特徴する電子機器である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、ユーザにあっては表示内容の移り変わり時に所望する箇所が行き過ぎたとしても直ちに所望する箇所を確認することができ、使い勝手が良くなって操作性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明の実施形態に係る電子機器の外観斜視図である。
【図2】本発明の実施形態に係る電子機器の断面模式図である。
【図3】本発明の実施形態に係る電子機器のキーボードを示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態に係る電子機器の機能ブロック図である。
【図5】本発明の実施形態に係る電子機器で処理されるコンテンツの文章全体の一例を示す図である。
【図6】本発明の実施形態に係る電子機器のコンテンツである文章の編集時の画面表示の一例を示す図である。
【図7】本発明の実施形態に係る電子機器の全体の動作の一例を示すフローチャートである。
【図8】本発明の実施形態に係る電子機器のフリック処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の実施形態に係る電子機器のフリック処理中の割り込み処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。
【図10】本発明の実施形態に係る電子機器のフリック処理時の画面移動表示処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。
【図11】電子機器として適用したプロジェクタ装置の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図12】(1)〜(3)は、撮像部1012の前で行われるユーザによるジェスチャ操作を説明するための図。
【図13】プロジェクタ装置の全体動作のうち、第2実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャート。
【図14】図13の動作に続くフローチャート。
【図15】電子機器として適用した多機能型携帯電話機(スマートフォン)の基本的な構成要素を示したブロック図。
【図16】(1)、(2)は、スライドショー表示時においてタッチ表示部1026上でのフリック操作と画像の切り換え方向を説明するための図。
【図17】多機能型携帯電話機の全体動作のうち、第3実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0020】
(第1実施形態)
以下、本発明の実施形態を図に基づいて詳説する。本発明は、文章や画像などの情報としてのコンテンツをタッチパネルに表示し、その文章や画像等を編集するために、そのコンテンツを葉書等に印刷することができる文章作成装置である電子機器1に関する。図1は、本発明の実施形態に係る電子機器1の外観斜視図である。図2は、本発明の実施形態に係る電子機器1の断面模式図である。図3は、電子機器1におけるキーボード3を示す説明図である。尚、図2は、見やすくなるようにハッチングを除いて描いている。
【0021】
電子機器1は、葉書(100×148mm)やL判(89×127mm)、2L判(178×127mm)等の比較的小さな印刷用紙10に印刷を実行する装置であり、住所録を作成する機能や、住所録から自動で葉書に宛名書きをする機能、デジタルカメラで撮影した写真画像を取り込み写真として印刷する機能、文章を編集する機能、取り込んだ画像と文章とを組み合わせて葉書に印刷する機能等、様々な機能を有している。本発明の実施形態に係る電子機器1は、印刷対象である、例えば文章や画像などの情報としてのコンテンツを、簡単に編集、選択することができるものである。
【0022】
この電子機器1は、図1、図2に示すように、箱形の筐体2を備え、筐体2の前方には入力手段としてのキーボード3が配置されている。このキーボード3は、筐体2の前方下端近傍に回動可能に装着されており、使用状態では図1に示したように前方に倒され、使用しない場合には筐体2の前面と対向した状態で収納されている。
【0023】
このキーボード3は、図3に示すように、電源のオン/オフを切り換える電源スイッチとしての電源スイッチキー30、項目を選択したり、選択した項目の設定内容を変更するためのカーソルキー32、操作を進めるために選択対象や変更内容を確定させる実行キー34、表示部としての液晶表示パネル8にトップメニュー画面を表示させるためのトップメニューキー、印刷実行の指示に用いるプリントキー、文字や数字を入れるための文字・数字キー36等が配置されており、夫々のキーが入力手段として機能し、使用者の入力操作に基づいて所定の操作信号を後述のCPU41に送信する。
【0024】
筐体2の前面には、図1に示したように、印刷が完了した葉書や写真等の印刷用紙10が排出される排紙口5と、メモリーカード等の可搬型記憶媒体を挿入可能な記憶媒体挿入口6とが形成されている。この記憶媒体挿入口6は、メモリーカード等の着脱可能な可搬型記憶媒体が挿入されることにより、デジタルカメラで撮影された写真の画像データや、パーソナルコンピュータで編集された文章等の編集データ、複数の宛名データからなる住所録ファイルを電子機器1に取り込み可能とするとともに、電子機器1で編集したデータをメモリーカード等に保存可能とする。
【0025】
また、筐体2の上面には、タッチパネル43と液晶表示パネル8とが一体化されたタッチパネル付き液晶表示パネル80が配置され、このタッチパネル付き液晶表示パネル80は筐体2の上面方向に回動可能とされている。つまり、タッチパネル付き液晶表示パネル80は、液晶表示パネル8と、タッチパネル43とを有する。表示手段としての液晶表示パネル8は表示領域を有し、表示領域にはキーボード3やタッチパネル43からの入力信号に対応して画面上に入力内容が表示される、或いは、各種の設定に必要なメニュー画面が表示される、又は、デジタルカメラから取り込んだ写真画像が表示される等、電子機器1で必要とする各種のデータが表示される。尚、表示部としては、液晶表示パネル8に限らず、EL表示パネル等であってもよく、電子機器1に搭載するため、薄型の表示パネルであることが好ましい。
【0026】
さらに、筐体2の上部には、筐体2の後方側から筐体2の上方までの間を回動可能な把持部である取っ手15が装着されている。この取っ手15は、略コ字状に形成され、電子機器1の運搬時等に把持されて使用される。
【0027】
そして、電子機器1は、図2に示すように、筐体2の背面に開口する空腔部16を有し、この空腔部16の開口を塞ぐように給紙トレイ18が配置されている。この給紙トレイ18は、筐体2の後方であって下方近傍位置に軸着されており、上端を前後方向に移動させるように回動可能とされ、印刷用紙10を複数枚重ねて収納することができるようになっている。
【0028】
また、給紙トレイ18の内側であって上方位置には、給紙トレイ18に収納された印刷用紙10を1枚ずつ下方に送り出すピックアップローラ19が配置されている。また、給紙トレイ18の下端近傍には、ピックアップローラ19によって下方に送り出された印刷用紙10を筐体2の排紙口5方向へと搬送する搬送ローラ20a、20bが配置されている。さらに、筐体2の内部であって搬送ローラ20a、20bの前方近傍には、印刷部55とされる印刷ヘッド21が配置されている。また、筐体2の内部であって印刷ヘッド21の前方には、印刷を完了した印刷用紙10を排紙口5から排出する排紙ローラ22a、22bが配置されている。この搬送ローラ20aと排紙ローラ22aは、図示しないステッピングモータによって回転を制御されて、所定速度で印刷用紙10を搬送している。尚、ピックアップローラ19と、搬送ローラ20a、20bと、排紙ローラ22a、22bとは、電子機器1における搬送部として機能している。
【0029】
印刷部55とされる印刷ヘッド21は、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)の各色インクを吐出する夫々のノズルを有するインクジェット方式の印刷ヘッド21とされ、ノズルから各色を印刷用紙10に噴射することにより印刷を実行する。尚、インクジェット方式の印刷ヘッド21について述べたが、本発明がインクジェット方式に限定されるものではない。
【0030】
そして、給紙トレイ18に収納された印刷用紙10は、ピックアップローラ19によって前方に位置する印刷用紙10から順に下方に送り出され、搬送ローラ20a、20bとの間に挟み込まれた状態で印刷ヘッド21の下方に繰り出され、印刷が完了後、排紙ローラ22a、22bの間に挟み込まれて排紙口5から外部へと排出される。
【0031】
次に、本発明の実施形態に係る電子機器1のCPU41について述べる。図4は、電子機器1の機能ブロック図である。この電子機器1は、図4に示すように、システム全体を司る制御手段とされるCPU41と、ROM51、RAM52、及びメモリーカード等の可搬型記憶媒体である補助記憶部53を有する記憶部42と、表示手段としての液晶表示パネル8と、液晶表示パネル8を制御する表示制御部48と、入力手段としてのタッチパネル43及びキーボード3を有する入力部45と、タッチパネル43を制御する入力制御部44と、印刷機構57と、図示しないスピーカなどの音声案内部等を備える。
【0032】
液晶表示パネル8は、所定の操作信号を受信したCPU41により制御され、表示制御部48を介して所定の画面を表示する。
【0033】
キーボード3は、上述したように、電源スイッチキー30、カーソルキー32、実行キー34、及び、プリントキー等を備えている。
【0034】
タッチパネル43は、操作面を有し、指などの操作体がタッチパネル付き液晶表示パネル80のタッチパネル43の操作面に接触した状態、操作体の接触位置、等を検出し、接触位置に対応した信号を出力するセンサである。タッチパネル43としては、例えば、静電容量方式、抵抗膜方式などを挙げることができる。本実施形態のタッチパネル43は、操作面上の複数の操作体の接触位置を検出可能な、いわゆるマルチタッチ型タッチパネルを採用している。尚、タッチパネル43としては、操作面上の操作体の位置を1箇所だけ検出可能なものを採用しても構わない。
【0035】
入力制御部44は、タッチパネル43からの信号に基づいて、指などの操作体によって接触されたタッチパネル43の操作面上の位置を検出して、その位置情報やタッチ状態などを示す信号をCPU41に出力する。
【0036】
詳細には、入力制御部44は、例えば、タッチパネル43により操作面上の1箇所で操作体を検出した場合、操作面上の位置情報としてx座標、y座標を示す信号をCPU41に出力する。また、入力制御部44は、例えば、タッチパネル43により操作面上の2箇所で操作体を検出した場合、入力制御部44は、タッチパネル43の2箇所以上の操作体の位置情報を示す信号を、CPU41に出力する。
【0037】
また、入力制御部44は、例えば、タッチパネル43の操作面上の操作体の接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、操作体の移動方向や移動速度を検出し、その移動方向や移動速度を示す信号を、CPU41に出力する。
【0038】
また、入力制御部44は、タッチパネル43の操作面上の操作体のタッチ状態や、操作体が操作面上から離れた状態を示す信号を、CPU41に出力する。
【0039】
尚、上述した実施形態では、本発明に係る制御部として、入力制御部44、表示制御部48、及びCPU41により本発明に係る機能を実現するが、この形態に限られるものではない。
【0040】
また、上記実施形態では、入力制御部44や表示制御部48は、タッチパネル付き液晶表示パネル80に備えられているが、例えば、CPU41が所定のプログラムを実行することにより、上記入力制御部44や表示制御部48の機能を実現しても構わない。
【0041】
CPU41は、入力部45からの操作信号に応じて、又は、自動で、ROM51に予め記憶されているプログラム、メモリーカードに記憶されたプログラム等を起動させ、RAM52をワークメモリとして回路各部の動作を制御する。
【0042】
ROM51には、予め、文章の編集時に使用する文字フォントや印刷の字体、編集する印刷用紙の規格情報、CPU41が各種手段を制御する場合の制御プログラム等が記憶されている。また、ROM51には、本発明に係るプログラム51p等が記憶されている。
【0043】
RAM52は、入力部45で入力された文字等の文章の編集情報、液晶表示パネル8に表示される表示データ、画像処理中の画像情報、演算に用いる変数、レジスタなどを記憶するワークメモリである。
【0044】
また、RAM52は、フリック操作方向記憶部521、フリック回数記憶部522、フリック行記憶部523、及び、タッチパネル43で検出された操作体の位置情報を格納する位置格納領域等を有する。
【0045】
フリック操作方向記憶部521は、タッチパネル43で検出されたフリック操作のフリック方向を記憶する。
【0046】
フリック回数記憶部522は、タッチパネル43で同一方向のフリック操作が検出された場合、その同一方向のフリック操作の回数を記憶する。
【0047】
フリック行記憶部523は、液晶表示パネル8に情報としてのコンテンツである文章の一部分を表示した状態で、タッチパネル43でフリック操作を検出した場合、そのフリック操作の開始時にタッチした行の位置を記憶する。
【0048】
補助記憶部53には、例えば、デジタルカメラで撮影した写真画像やスキャン画像、文章、住所、宛名、などのデータが記憶されているものであり、CPU41によりデータが読み出される。また、補助記憶部53は、CPU41により所定のデータが書き込まれる。
【0049】
印刷機構57は、印刷手段である印刷部55と搬送部56とを有し、印刷部55は、上述した印刷ヘッド21とされるものであって、印刷用紙10に印刷を実行する処理を行う。搬送部56は、上述したピックアップローラ19、搬送ローラ20a、20bや排紙ローラ22a、22b、ローラを回転させるステッピングモータによって構成され、印刷用紙10を搬送する処理を行う。
【0050】
本実施形態では、CPU41は、タッチパネル43からの検出信号に基づいて、操作体としてのユーザの指の操作を検出する。ユーザの指によるタッチパネル43への操作としては、「タッチ操作」、「リリース操作」、「ドラッグ操作」、「フリック操作」、「タップ操作」、等がある。
【0051】
「タッチ操作」は、ユーザの指などの操作体を、タッチパネル43の操作面に接触させる操作である。
【0052】
「リリース操作」は、タッチ操作された指を、タッチパネル43の操作面から離す操作である。
【0053】
「ドラッグ操作」は、タッチ操作を行った後、ユーザの指が操作面に接触した状態で、所定方向に移動させる操作である。
【0054】
「フリック操作」は、タッチ操作、ドラッグ操作、リリース操作をこの順に続けて行った場合において、タッチ操作からリリース操作までの時間が、予め定められた時間(例えば、0.5秒)よりも短い場合の操作である。
【0055】
「タップ操作」は、ユーザの指がタッチパネル43の操作面に、短時間に1回または複数回叩く操作である。即ち、「タップ操作」は、タッチ操作、リリース操作をこの順に続けて行った場合において、タッチ操作からリリース操作までの時間が、予め定められた時間(例えば、0.2秒)よりも短い場合の操作である。
【0056】
CPU41は、入力制御部44からの信号を受信して、タッチパネル43の操作面上の操作体90の接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、上述のフリック操作を検出するフリック操作検出部411として機能する。
【0057】
また、CPU41は、フリック操作検出部411により、フリック操作が1回検出された場合、液晶表示パネル8に表示させる情報としてのコンテンツの表示部分を、所定方向に、液晶表示パネル8の表示領域の該所定方向における全幅に対応した第1の移動量だけ、1ブロック単位で移動表示させる処理を行うフリック表示制御部412として機能する。即ち、CPU41は、液晶表示パネル8に表示させるコンテンツの部分を、所定方向に対して逆方向に移動させる処理を行う。
【0058】
また、CPU41は、上述のように第1の移動量だけ移動表示させる処理を行っている最中に、又は、その処理が終了してから予め定められた所定時間内に、フリック操作検出部411により、上記の所定方向に対して逆方向へのフリック操作を検出した場合、フリック表示制御部412によるコンテンツの表示部分の移動量を、第1の移動量よりも小さい第2の移動量、例えば、液晶表示パネル8の表示領域の該所定方向における全幅の半分に対応した約半ブロック分に調整するフリック移動量調整部413として機能する。約半ブロックとは、実質的に1ブロックの半分程度のことである。尚、この場合、第1の移動量は、液晶表示パネル8の表示領域の該所定方向の全幅と同じに限らず、全幅よりも短い長さであってもよく、第2の移動量は、第1の移動量よりも短かければよい。この場合、第2の移動量は、液晶表示パネル8の表示領域の該所定方向の全幅の半分よりも短くなる。
【0059】
また、CPU41は、タッチパネル43で「ダブルタップ操作」を検出すると、表示制御部48を制御して、例えば、ダブルタップ位置を基準に、文章や画像などのコンテンツの一部分を液晶表示パネル8に拡大表示させる処理を行う。
【0060】
次に、コンテンツの文章の編集時の電子機器1のCPU41の動作の一例を、図面を参照しながら詳細に説明する。図5は、電子機器1で処理されるコンテンツの文章全体の一例を示す図である。図6は、電子機器1の文章編集時の画面表示の一例を示す図である。
【0061】
本実施形態では、電子機器1のCPU41は、キーボード3やタッチパネル43による操作入力に応じて、例えば、図5に示すようなコンテンツとしての文章を作成し、その文章を記憶部42に記憶させる。図5に示した文章は、複数の文により構成されている。詳細には、図5に示した文章は、1行当たり所定文字数、例えば29文字に規定され、且つ、複数行となるように規定されている。各行の全て又は一部には、文章を整形するための制御文字として改行コードが挿入されている。
【0062】
次に、ユーザがタッチパネル付き液晶表示パネル80を操作して、文章中の所望箇所、例えば編集位置を探す際の電子機器1のCPU41の動作の一例を説明する。
【0063】
例えば、文章編集時、ユーザは、指などの操作体により、タッチパネル付き液晶表示パネル80にダブルタップ操作を行い、図6(a)に示したように文章の一部分を拡大表示させる。詳細には、CPU41は、記憶部42に記憶した文章を図5に示したように、液晶表示パネル8に表示させた状態で、タッチパネル43で、操作体による操作面へのダブルタップ操作を検出した場合、図6(a)に示したように文章の一部分を拡大した画像A1を、液晶表示パネル8に表示させる。
【0064】
CPU41は、記憶部42に記憶した文章を、例えば図6(a)に示すように、コンテンツのうち一部分、詳細には、液晶表示パネル8の表示領域に対応した1ブロック単位で、タッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8に表示させる処理を行う。
【0065】
CPU41は、図6(a)に示したように画像A1を液晶表示パネル8に表示した状態で、タッチパネル43で、操作面に操作体による所定方向の「ドラッグ操作」を検出した場合、その操作面上の操作体のドラッグ速度に応じた速度で、液晶表示パネル8にコンテンツの一部分を移動表示、つまりスクロール表示処理を行う。即ち、CPU41は、液晶表示パネル8に表示させるコンテンツの部分を、所定方向に対して逆方向に移動させる処理を行う。
【0066】
また、CPU41は、図6(a)に示したように画像A1を液晶表示パネル8に表示した状態で、タッチパネル43で操作体による所定方向(例えば、右から左方向)の「フリック操作」を1回検出した場合、操作面上の操作体のフリック速度に応じた速度で、液晶表示パネル8上のコンテンツの表示部分を高速に移動表示、つまり高速にスクロール表示処理を行い、所定の時間の経過とともにスクロールを減速して静止させて、図6(b)に示した画像A2を液晶表示パネル8に表示する処理を行う。この図6(b)に示した画像A2は、液晶表示パネル8の表示領域に対応した1ブロック単位であって、図6(a)に示した画像A1を基準に、液晶表示パネル8の表示領域の左右方向の全幅に対応する第1の移動量だけ右横の1ブロック部分に相当する。
【0067】
また、本実施形態に係るCPU41は、複数回連続して同方向への「フリック操作」を検出した場合、画面移動処理時間であるスクロール時間を、例えば0.2秒程度の所定時間とし、固定表示時間を、例えば0.8秒程度の所定時間と規定する。
【0068】
具体的には、例えば図5、図6(a)に示したように、文章の一部分である画像A1を液晶表示パネル8に表示させた状態で、複数回連続して同方向へのフリック操作を検出した場合、まず、0.2秒程度の短時間に所定方向へ高速にスクロール表示処理を行った後、約0.8秒程度の時間だけスクロールを停止し、表示を固定する固定表示処理を行う。次に、0.2秒程度の短時間に同じ所定方向へ高速にスクロール表示処理を行った後、約0.8秒程度の時間だけスクロールを停止し、表示を固定する固定表示処理を行う。即ち、液晶表示パネル8の表示領域に表示させる情報の部分は、操作体としての指の移動方向と逆方向に移動して、画面の文字等の表示物は、指の動きと同方向に流れるように表示される。
【0069】
こうすることで、複数回連続して同方向へフリック操作を検出した場合に、高速にスクロール表示を行うことができると共に、一定時間だけスクロールを停止し、表示を固定する固定表示処理を行うので、コンテンツの所望箇所を容易に探すことができる。
【0070】
尚、スクロールを停止し、表示を固定する固定表示時間は、画面に表示された文字数など、表示の大きさに合わせ、目視により読み取れる程度の短時間であれば足りるものである。又、固定表示処理の後、新たな操作が行われなければ、表示状態は、そのまま継続されるものである。
【0071】
また、CPU41は、同方向への「フリック操作」の回数を、フリック回数記憶部522に記憶しておき、スクロール表示処理が完了すると、その回数を減算させ、フリック回数が0となるまで同方向へのスクロール表示処理および固定表示処理を繰り返し行う。
【0072】
詳細には、図5、図6(a)に示した画像A1を表示させた状態で、左方向へのフリック操作を2回検出した場合、スクロール表示処理および固定表示処理を順次繰り返しながら、図6(b)、図6(c)に示した画像A2、A3を表示させる。
【0073】
そして、CPU41は、所定方向への「フリック操作」を検出して表示を高速にスクロールさせた場合に、この高速のスクロール表示処理中に、又は、この高速のスクロール表示処理が終了してから予め定められた所定時間(例えば、1秒)内に、該所定方向に対して逆方向(例えば、左から右方向)への「フリック操作」を検出した場合に、液晶表示パネル8に表示しているコンテンツの一部分を、所定方向に対して逆方向に、第1の移動量よりも小さい第2の移動量だけ移動させる処理を行う。即ち、CPU41は、液晶表示パネル8に表示させるコンテンツの部分を、所定方向に移動させる処理を行う。
【0074】
詳細には、上述したように連続した左方向への「フリック操作」により、図6(a)、図6(b)、図6(c)に示したように、スクロール表示処理および固定表示処理を順次繰り返した後、逆方向である右方向に「フリック操作」を検出した場合、通常のスクロール移動量よりも短い移動距離だけ、本実施形態では約半ブロック分だけ戻るスクロール表示処理を行い、図6(d)、図5に示すように画像A9を表示する処理を行う。即ち、上記の第2の移動量は、液晶表示パネル8の表示領域の左右方向の全幅の半分に対応する量である。尚、上述の高速のスクロール表示処理が終了してから予め定められた所定時間よりも長い時間が経過した後に、逆方向への「フリック操作」を検出した場合には、通常動作、即ち、液晶表示パネル8に表示させるコンテンツの部分を、該所定方向に、第1の移動量だけ移動させる処理を行う。
【0075】
図6(d)に示した画像A9は、図6(c)に示した画像A3の半ブロック左隣のコンテンツの一部分である。このようにCPU41は、逆方向フリック操作検出時に、半ブロック分だけ表示部分を戻す方向にスクロール表示させることにより、所望箇所の近傍でスクロール移動量が通常よりも小さくなるので、フリック操作に応じて、コンテンツの所望箇所を短時間に容易に、液晶表示パネル8に表示させることができる。
【0076】
また、CPU41は、半ブロックずれた状態で、所定方向へのフリック操作を検出した場合に、半ブロックずれた位置を基準に、1ブロック単位で第1の移動量で移動させる表示処理を行う。こうすることで、例えば、図5、図6(b)に示すように、文章中の文の区切りでない部分で区切って1ブロック単位で表示される画像A2によれば、文章の内容が認識し難いが、上述したCPU41、逆方向フリック操作後は、約半ブロック分だけずれて表示することとなり、区切り箇所が移動することで、例えば図5、図6(d)に示したように表示される画像A9によれば、文章の内容を容易に認識可能となる場合がある。
【0077】
また、CPU41は、タッチパネル付き液晶表示パネル80の表示領域に表示している全ての行で、コンテンツの文章の行の改行、又は、行の文末を検出して行末を表示してた状態で、行方向に沿って行頭から行末に向けた方向へのフリック操作が検出された場合、次の行の文頭を表示する処理を行う。詳細には、図5に示した画像A4には、行の改行コードが含まれており、この画像A4を液晶表示パネル8に表示している状態で、右から左方向へのフリック操作を検出した場合、CPU41は、図5に示した画像A5のように、次の行の行頭を含む1ブロック分を表示する処理を行う。
【0078】
図7は、本発明の実施形態に係る電子機器1の全体動作の一例を示すフローチャートである。コンテンツの文章や画像の閲覧や編集時、フリック操作に応じた動作を説明する。詳細には、本実施形態では、文章編集時のフリック操作に応じた電子機器1の動作を説明する。
【0079】
先ず、CPU41は、ROM51やRAM52等に記憶された初期データや入力部45からの操作信号を基に、予め規定された初期設定を行う。CPU41は、初期設定として、印刷用紙サイズ、1行の文字数や、行数、余白などを設定する(ステップS101)。
【0080】
次に、CPU41は、記憶部42に記憶した文章を読み出して、その文章を編集する時、画面表示と印刷レイアウトとが同じレイアウトとなるように、液晶表示パネル8に文章の表示処理を行う。尚、CPU41は、編集用の画面表示と、印刷レイアウト表示とが異なるように表示制御を行ってもよい。
【0081】
次に、CPU41は、文字入力処理が行われたか否かを判別し(ステップS200)、文字入力が行われていなと判別した場合に、ステップS400の処理に進み、文字入力処理が行われたと判別した場合に、CPU41は、キーボード3やタッチパネル付き液晶表示パネル80上の仮想キーボードの操作入力信号に基づいて、文字入力処理を行う(ステップS300)。文字入力処理の後、ステップS400の処理に進む。
【0082】
ステップS400において、CPU41は、タッチパネル43から入力制御部44を介した信号に基づいて、フリック操作の有無を判別し、フリック操作が検出されていないと判別した場合にステップS600の処理に進み、フリック操作を検出したと判別した場合に、CPU41は、タッチパネル43による指等の操作体の位置検出信号に基づいて、後述するフリック処理(ステップS500)を行った後、ステップS600の処理に進む。
【0083】
ステップS600において、CPU41は、キーボード3やタッチパネル43からの操作信号に基づいて、印刷処理を行うか否かを判別を行い、印刷処理を行わない場合にステップS200の処理に戻り、印刷処理を行うと判別した場合に、CPU41は印刷処理を行う(ステップS700)。ステップS700において、CPU41は、上記処理により作成及び編集された文章や画像等のコンテンツを、印刷機構57の印刷部55や搬送部56を制御することにより、印刷用紙10に所定の印刷処理を行う。そして、印刷処理終了後、ステップS800に進む。
【0084】
次に、ステップS800において、CPU41は、上記一連の処理を終了するか否かを判別する。詳細には、例えば、キーボード3の電源スイッチキー30が操作されたか否かを判別し、電源スイッチキー30が操作されずに一連の処理を終了しない場合には、ステップS200の処理に戻り、電源オフを示す信号が入力された場合に上記一連の処理を終了する。
【0085】
次に、本実施形態に係る電子機器1の図7に示したフリック処理(ステップS500)に関する動作を図8、図9を参照しながら説明する。図8は、本発明の実施形態に係る電子機器1のフリック処理に関する動作の一例を示すフローチャートである。
【0086】
先ず、CPU41は、タッチパネル43及び入力制御部44からの操作体の接触位置に対応した信号の時間変化等に基づいて、フリック操作によるフリック方向が所定の方向、例えば順方向である右から左方向へのフリック操作を検出したか否かを判別し(ステップS510)、順方向へのフリック操作を検出した場合にステップS520の処理に進み、それ以外の場合にステップS570の処理に進む。
【0087】
尚、CPU41は、後述するステップS520からステップS550の処理中において、常に並列処理として割り込み処理(ステップS900)を行っている。
【0088】
次に、ステップS520において、CPU41は、上記ステップS510の処理において、所定方向、例えば右から左方向へのフリック操作を検出したので、フリック回数に1を加算して、フリック回数記憶部522に記憶させる。
【0089】
次に、CPU41は、タッチパネル付き液晶表示パネル80により検出したフリック操作に応じた画像移動表示処理を行う(ステップS530)。詳細には、CPU41は、例えば、図6(a)に示したように画像A1を液晶表示パネル8に表示した状態で、タッチパネル43で操作体による所定方向のフリック操作を検出した場合、操作面上の操作体のフリック速度に応じた速度で、液晶表示パネル8上のコンテンツの表示部分を高速に移動表示、つまり高速スクロール表示処理を行い、所定の時間の経過とともにスクロールを減速させる。CPU41は、上記スクロール表示処理として、例えば1秒程度の所定時間だけ行う。
【0090】
次に、CPU41は、上記フリック操作に応じてスクロール表示処理終了後、フリック回数記憶部522に記憶されたフリック回数から1だけ減算する処理を行う(ステップS540)。
【0091】
次に、CPU41は、フリック操作によるスクロール表示を、所定時間だけ停止し、表示を固定する固定させる固定表示処理を所定時間、例えば0.8秒程度行う(ステップS550)。その後、図7に示すステップS600の処理に進む。
【0092】
上記ステップS510において、フリック操作によるフリック方向が所定方向と逆方向、例えば左から右方向へのフリック操作を検出した場合、CPU41は、その逆方向のフリック操作がスクロール表示処理が終了してから1秒以内か否かを判別し(ステップS570)、1秒以内でないと判別した場合、つまりスクロール表示処理が終了してから1秒よりも経過してから逆方向フリック操作を検出した場合に、通常通り1ブロック分だけ逆方向へスクロール表示する、いわゆる1ブロック戻し表示処理を行った後(ステップS580)、ステップS550の処理に進む。
【0093】
上記ステップS570の処理において、CPU41は、逆方向へのフリック操作がスクロール表示処理が終了してから1秒以内に検出されたと判別した場合、コンテンツの表示部分が、コンテンツ中の所定箇所の近傍であると判断して、1ブロック分の第1の移動量よりも小さい第2の移動量、例えば半ブロック分だけ、逆方向へスクロール表示する、いわゆる半ブロック戻し表示処理を行い(ステップS590)、フリック回数記憶部522に記憶されたフリック回数をリセットして「0」に戻し、ステップS550の処理に進む。
【0094】
次に、図8に示したフリック処理(ステップS500)中の割り込み処理(ステップS900)について、図9を参照しながら詳細に説明する。
【0095】
CPU41は、上述したように、図8及び図9に示したステップS530やS550等の処理中において、常に並列処理として割り込み処理(ステップS900)を行っている。また、図8に示したステップS580、S590と、図9に示したステップS960の処理中には、割り込み処理(ステップS900)を受け付けないようにしている。
【0096】
先ず、ステップS910において、CPU41は、前回とフリック方向が同じか否かを判別し、フリック方向が同じと判別した場合に、フリック回数に1だけ加算してフリック回数記憶部522に記憶する処理を行い(ステップS920)、次に、ステップS530と同様に画面移動表示処理(1ブロック)を行った後(ステップS930)、割り込み処理を終了して、図8に示したステップS540の処理に進む。
【0097】
ステップS910において、CPU41は、検出されたフリック操作が、前回とフリック方向が逆方向であると判別した場合、フリック回数記憶部522に記憶されているフリック回数が1以上か否かを判別し(ステップS940)、フリック回数が1以上と判別した場合に、フリック回数記憶部522に記憶されたフリック回数をリセットし(ステップS950)、1ブロック分の第1の移動量よりも小さい第2の移動量、例えば半ブロック分だけ、逆方向へスクロール表示する、いわゆる半ブロック戻し表示処理を行った後(ステップS960)、割り込み処理を終了して、図8に示したステップS550の処理に進む。
【0098】
上記ステップS940の処理において、フリック回数記憶部522に記憶されているフリック回数が1以上でないと判別した場合には、上記ステップS960の処理に進む。
【0099】
次に、図8に示したフリック処理(ステップS500)の画面移動表示処理(ステップS530)について、図10を参照しながら、詳細に説明する。
【0100】
CPU41は、タッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8に表示されたコンテンツの文章において、所定方向のフリック操作により、前行の改行コードや行末に基づいて表示行の文頭を通過したか否かを判別し(ステップS531)、行の文頭を通過したと判別した場合に、文章の行の文頭を含む1ブロック分をタッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8に表示させる処理を行い(ステップS532)、図8に示したステップS540の処理に進み、それ以外の場合に、ステップS533の処理に進む。
【0101】
次に、CPU41は、タッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8に表示されたコンテンツの文章において、所定方向(行方向に沿って行末から行頭に向けた方向)のフリック操作により、フリックした全ての表示行で改行コードの位置を通過したか否かを判別し(ステップS533)、表示行の全てで行の改行コードの位置を通過したと判別した場合に、次の行の文頭を含む1ブロック分をタッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8に表示させる処理を行い(ステップS532)、それ以外の場合に、ステップS534の処理に進む。
【0102】
次に、CPU41は、タッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8に表示されたコンテンツの文章において、所定方向のフリック操作により、フリックした行の文末を通過したか否かを判別し(ステップS534)、行の文末を通過したと判別した場合に、次の行の文頭を含む1ブロック分をタッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8に表示させる処理を行い(ステップS532)、それ以外の場合に、ステップS535の処理に進む。
【0103】
次に、CPU41は、所定方向のフリック操作により、所定方向と逆方向に表示させる情報部分を1ブロック分だけタッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8にスクロール表示させる処理を行い(ステップS535)、図8に示したステップS540の処理に進む。
【0104】
尚、上記実施形態では、液晶表示パネル8に、文章を2行表示してさせたが、この形態に限られるものではなく、例えば1行表示であってもよいし、3行以上の表示であっても構わない。
【0105】
また、上記実施形態では、電子機器1は、タッチパネル付き液晶表示パネル80にてフリック操作を検出した場合に、上記表示処理を行ったが、この形態に限られるものではない。例えば、電子機器1は、ドラッグ操作、スワイプ操作、複数本の指によるタッチパネル操作などの所定の操作を検出した場合に、本発明に係る表示処理を行ってもよい。
【0106】
以上、説明したように、本発明の実施形態によれば、電子機器1は、情報を表示する表示領域を有する表示部としての液晶表示パネル8、及び、操作面を有しその操作面上に接触した操作体90の接触位置に対応した信号を出力する入力部45のタッチパネル43を備えるタッチパネル付き液晶表示パネル80と、CPU41とを有し、CPU41は、操作体のタッチパネル付き液晶表示パネル80の操作面上の接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、操作体がタッチパネル付き液晶表示パネル80の操作面上で所定方向に移動したことを検出した場合、液晶表示パネル8の表示領域に表示させる情報の部分を、所定方向に対して逆方向に、液晶表示パネル8の表示領域の所定方向における全幅と同じか該全幅よりも短い長さである第1の移動量だけ移動させる処理を行い、第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、所定方向に対して逆方向へ操作体90の移動を検出した場合に、液晶表示パネル8の表示領域に表示させる情報の部分を、所定方向に、第1の移動量よりも短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理を行う。
【0107】
このため、画像や文章などの情報としてのコンテンツの一部分を液晶表示パネル8に表示した状態で、簡単なタッチパネル操作により、コンテンツの所望箇所を容易に表示可能な電子機器1、電子機器1の制御方法、及び、プログラム51pを提供することができる。
【0108】
詳細には、比較例として、所定方向へのフリック操作により、表示領域に表示させるコンテンツの部分を表示領域に対応した1ブロック単位で第1の移動量だけ移動させる装置では、所定方向へのフリック操作によりコンテンツの所望箇所を探す場合、フリック動作中のコンテンツの表示部分の移動速度が高速であり、所望箇所を通り過ぎてしまい、所定方向および逆方向へ複数回フリック操作を行う場合があり、所望箇所を探し難いことがある。
【0109】
本発明の実施形態に係る電子機器1では、上述したように、所定方向にフリック操作を行って、液晶表示パネル8に表示させるコンテンツの部分を、所定方向に対して逆方向に、第1の移動量だけ移動させる処理を行っている最中に、又は、その処理が終了してから予め定められた所定時間内に、所定方向に対して逆方向にフリック操作が行われた場合、液晶表示パネル8に表示させるコンテンツの部分の逆方向への移動量を、通常の第1の移動量よりも短い長さである第2の移動量に調整して画面表示を行うので、フリック操作によるコンテンツの所望箇所の近傍での画面移動表示の移動量が小さくなり、フリック操作により所望箇所を容易に表示させることができる。
【0110】
また、本発明の実施形態では、電子機器1は、タッチパネル付き液晶表示パネル80の操作面への操作体の接触位置に対応した信号の時間変化等に基づいてフリック操作を検出するフリック操作検出部411と、フリック操作が検出された場合に、液晶表示パネル8に表示させるコンテンツの部分をフリック方向に対して逆方向に1ブロック単位で第1の移動量だけスクロール表示を行うフリック表示制御部412と、フリック表示制御部412が第1の移動量だけ移動させる処理を実行している間に、又は、その第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、フリック操作検出部411により、所定方向に対して逆方向へのフリック操作を検出した場合、フリック表示制御部412によるコンテンツの部分の移動量を、第1の移動量よりも小さい第2の移動量である約半ブロックに調整するフリック移動量調整部413と、を備えるので、簡単なタッチパネル操作により、コンテンツの所望箇所を容易に表示可能な電子機器1、電子機器1の制御方法、及び、プログラム51pを提供することができる。
【0111】
また、本発明の実施形態によれば、CPU41は、第2の移動量だけ移動させる処理の間、フリック操作検出部411によるフリック操作の検出を行わないので、フリック操作による割り込みが抑止され、この第2の移動量だけ移動させる処理を確実に行うことができる。
【0112】
また、本発明の実施形態によれば、電子機器1は、フリック操作検出部411による操作体90の移動方向を記憶するフリック操作方向記憶部521と、第1の移動量だけ移動させる処理の間に、フリック操作検出部411による所定方向へのフリック操作が検出された回数を記憶するフリック回数記憶部522とを有するので、簡単な構成で、本発明に係るフリック操作に関する処理を行うことができる。
【0113】
さらに、本発明の実施形態によれば、CPU41は、第1の移動量だけ移動させる処理の間に、フリック操作検出部411によって、所定方向に対して逆方向へのフリック操作が検出された場合に、フリック回数記憶部522が記憶したフリック操作の回数をリセットするので、確実に所定方向に対する逆方向へのフリック操作時に関する処理を行うとともに、上記所定方向へのフリック操作時に関する処理を誤作動なく確実に実行することができる。
【0114】
また、本発明の実施形態によれば、CPU41は、第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、その第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、入力部45のタッチパネル43の操作面上で、所定方向への操作体90の移動を検出した場合に、液晶表示パネル8の表示領域に表示させる情報の部分を、所定方向に対して逆方向に、液晶表示パネル8の表示領域の所定方向における全幅の半分と同じかその全幅の半分よりも短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理を行うので、簡単なフリック操作により所望箇所を容易に表示させることができる電子機器1、電子機器1の制御方法、及び、プログラム51pを提供することができる。
【0115】
また、本発明の実施形態によれば、CPU41は、第2の移動量だけ移動させる処理の終了後、第2の移動量分だけずれて情報の一部分を液晶表示パネル8に表示した状態で、操作体90の所定方向への移動を検出した場合、液晶表示パネル8の表示領域に表示させる情報の部分を、第2の移動量分だけずれた位置を基準に、所定方向に対して逆方向に、第1の移動量だけ移動させる処理を行うので、例えば、逆方向フリック操作後は、約半ブロック分だけずれて表示することとなり、文章の文の区切り箇所が移動することで、文章の内容を容易に認識可能となる場合があり、所望箇所を容易に表示させることができる電子機器1、電子機器1の制御方法、及び、プログラム51pを提供することができる。
【0116】
また、本発明の実施形態によれば、CPU41は、液晶表示パネル8の表示領域に、コンテンツに含まれた文章の行の改行、又は行の文末を表示している状態で、行方向に沿って行頭から行末に向けたフリック操作が検出された場合、次の行の頭を表示する処理を行うので、フリック操作により、文章の所望箇所を簡単に探すことが可能な電子機器1、電子機器1の制御方法、及び、プログラム51pを提供することができる。
【0117】
また、本発明の実施形態によれば、CPU41は、フリック操作の検出に応じてスクロール表示処理を行った後、所定時間、コンテンツの表示部分のスクロール表示を停止し、表示を固定する固定表示処理を行うので、例えば、連続した同一方向のフリック操作により、例えば0.2秒程度の所定時間、高速にコンテンツスクロール表示を行った後、例えば0.8秒程度の所定時間だけスクロール表示を停止し、表示を固定する固定表示処理を行うので、ユーザは、フリック操作によりコンテンツ中の所望箇所を容易に探して、タッチパネル付き液晶表示パネル80の液晶表示パネル8にコンテンツの所望箇所を表示させることが可能である。
【0118】
さらに、本発明の実施形態によれば、電子機器1は、印刷部55を備えたフォト印刷装置であるので、コンテンツである写真の表示に関しても、フリック操作により、所望箇所を簡単に探すことが可能な電子機器1、電子機器1の制御方法、及び、プログラム51pを提供することができる。
【0119】
(第2実施形態)
以下、この発明の第2実施形態について図11〜図14を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、電子機器として文章、画像などを印刷する装置に適用した場合を示したが、この第2実施形態においては、液晶シャッタなどを使用して画像データを光変換してスクリーン上に投影するプロジェクタ装置に適用した場合で、表示内容(投影)の移り変わり時(スクロール表示時)を例示した場合である。
【0120】
図11は、電子機器として適用したプロジェクタ装置の基本的な構成要素を示したブロック図である。
プロジェクタ装置は、投影機能(プロジェクタ機能)のほかに、スクロール機能、撮像機能を有し、ARC電源(商用電源)からの供給電力に基づいてプロジェクタ機能、スクロール機能、撮像機能がそれぞれ動作し、投影対象のデータをホワイトボードなどのスクリーン上に投影したり、ユーザのジェスチャ(手振り、身振り)を撮影したり、その撮影画像を逐次解析してスクロール表示(投影)を制御したりするようにしている。なお、投影対象のデータとは、例えば、画像、グラフ、表、文章などのプレゼンテーション資料である。また、スクロール表示とは、スクリーン上にデータを表示(投影)しきれない場合に、そのデータをユーザ指示された上下左右のいずれかの方向に移動させるスクリーン上でのスクロール投影を意味している(以下、同様)。
【0121】
プロジェクタ装置の中核となるCPU1001は、記憶部1002内の各種のプログラムに応じてこのプロジェクタ装置の全体動作を制御する中央演算処理装置である。記憶部1002は、図示しないが、プログラム領域、データ領域、ワーク領域を有し、このプログラム領域には、後述する図13及び図14に示す動作手順に応じて本実施形態を実現するためのプログラムが記憶され、また、そのデータ領域には、投影対象のプレゼンテーション資料などが記憶され、ワーク領域には、このプロジェクタ装置が動作するために必要となる各種の情報(例えば、フラグなど)が一時的に記憶される。なお、記憶部1002は、例えば、SDカード、ICカードなど、着脱自在な可搬型メモリ(記録メディア)を含む構成であってもよく、図示しないが、通信機能を介してネットワークに接続されている状態においては所定のサーバ装置側の記憶領域を含むものであってもよい。操作部1003は、押しボタン式のキーとして、電源をオン/オフさせる電源キーなどを備えている。表示部1004は、高精細液晶ディスプレイなどである。
【0122】
プロジェクタ部1005は、投影用光源1006、投影対象の画像データを映し出す液晶シャッタ1007、投影レンズ1008を有するほか、投影用光源1006を制御してそのオン/オフや輝度などを調整する光源調整部1009、液晶シャッタ1007を駆動する駆動部1010、投影レンズ1008を制御してピント、ズームなどを調整するレンズ調整部1011などを有している。撮像部1012は、ユーザのジェスチャを撮影するデジタルカメラ装置で、図示省略したが、撮影レンズからの被写体像が撮像素子(CCDやCMOSなど)に結像されることにより高精細な撮影が可能であると共に、例えば、フレームレートが秒15コマ(15fps)の連続撮影(高速撮影)が可能となっている。なお、撮像部1012は、プロジェクタ部1005と距離的に離れた位置に配置することによってジェスチャ時にユーザの手などがスクリーン上に映り込まないようにしている。
【0123】
図12は、撮像部1012の前で行われるユーザによるジェスチャ操作を説明するための図で、図12(1)は、ユーザによるジェスチャとしてその右手を開いて掌をスクリーン側に向けた状態において、図中、右手を左側から右側の方向(矢印方向)に移動させたときの手振りを示している。
CPU1001は、撮像部1012によってユーザのジェスチャが撮像された撮影画像を逐次解析することによって、ユーザによるジェスチャ操作を、スクロール表示を指示する操作として認識(検出)すると共にそのスクロール表示の移動方向を指示する操作(第1の操作)として認識(検出)するようにしている。
【0124】
このようなジェスチャ操作(スクロール操作:第1の操作)を検出すると、CPU1001は、その手の移動(ジェスチャ)が止められた後であってもスクロール表示を継続可能としている。ここで、継続スクロール表示とは、例えば、スクロール表示を所定時間(ジェスチャ操作後、例えば、1秒間)継続することを意味したり、手の移動速度や移動量に応じてスクロール表示を継続することを意味したり、第1の操作をトリガとして開始される連続スクロール表示を継続することを意味したりしているが、その中のいずれの継続スクロール表示である。なお、手の移動速度や移動量に応じた継続スクロール表示とは、手の移動速度が速いほど、手の移動量が長いほどスクロール表示の継続時間が長くなることを意味している。図12(1)は、この場合の第1の操作を示し、この第1の操作は、継続スクロール表示を指示すると共にその継続スクロール表示の移動方向を指示するジェスチャ操作(スクロール操作)である。
【0125】
図12(2)は、ユーザによるジェスチャとしてその右手を開いて掌をスクリーン側に向けた状態において、図12(1)の場合の移動方向とは逆の方向、つまり、ユーザの右手を右側から左側の方向(矢印方向)に移動させたときの手振りを示している。CPU1001は、ジェスチャ操作(第1の操作:スクロール操作)を検出した後において、その第1の操作に応じた継続スクロール表示を制御するためのジェスチャ操作(第2の操作)を、撮影画像を逐次解析することによって検出するようにしている。この場合、第1の操作を検出した後の継続スクロール表示の実行中あるいはその継続スクロール表示の停止後所定時間(例えば、2秒)以内に行われるジェスチャ操作(第1の操作とは逆の方向への操作)を第2の操作として検出するようにしている。図12(2)は、この場合のジェスチャ操作(第2の操作)を示している。
【0126】
このように第1の操作が行われた後にジェスチャ操作(第2の操作)が行われると、CPU1001は、この第2の操作の検出に応じて所定量分の戻しスクロール表示を行ってからその戻しスクロール表示を停止するようにしている。この場合、第1の操作とは逆の方向(図示の例では、右側から左側方向)への戻しスクロール表示が行われる。CPU1001は、ジェスチャ操作(第2の操作:戻しスクロール操作)を検出すると、次のジェスチャ操作(第1の操作:スクロール操作)を検出するまでスクロール停止状態を維持するようにしている。なお、図12(1)、(2)では、ユーザによるジェスチャ操作として、その右手を開いて掌をスクリーン側に向けた状態で左右方向に移動する場合を例示したが、ジェスチャ操作は、これに限らず、上下方向に移動する場合であってもよく、更に、図12(3)に示すように二本の指をV字型に広げて左右方向あるいは上下方向に移動する場合であってもよい。この場合、図12(3)は、指を上下方向(矢印方向)に移動する場合を例示している。
【0127】
次に、第2実施形態におけるプロジェクタ装置の動作概念を図13及び図14に示すフローチャートを参照して説明する。このフローチャートに記述されている各機能は、読取可能なプログラムコードの形態で格納されており、このプログラムコードにしたがった動作が逐次実行される。また、ネットワークなどの伝送媒体を介して伝送されてきた上述のプログラムコードに従った動作を逐次実行することもできる。
図13及び図14は、プロジェクタ装置の全体動作のうち、第2実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、ユーザ操作によって投影開始が指示された際に実行開始される。
【0128】
先ず、CPU1001は、記憶部1002内に投影対象のプレゼンテーション資料などとして記憶されている1ページ分のデータの中から投影サイズ分データを取得する(図13のステップA1)。ここで、投影サイズとはプロジェクタ部1005内に設けられている投影用の液晶シャッタ1007の表示サイズに相当するもので、この投影サイズ分データを液晶シャッタ1007を介してホワイトボードなどのスクリーン上に投影させる(ステップA2)。この状態において、撮像部1012から1フレーム毎に撮影画像を順次取得しながら撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャ操作を検出し(ステップA3)、ジェスチャ操作を検出することができたかを調べる(ステップA4)。
【0129】
ここで、ジェスチャ操作を検出できたときには(ステップA4でYES)、検出したジェスチャ操作は、スクロール表示を指示する操作(第1の操作)であるかを調べる(ステップA5)。この場合、特定したジェスチャ操作と予め登録されているジェスチャ操作とを比較することによりスクロール表示を指示する操作であるかを調べる。また、ジェスチャ操作を検出できなかったとき(ステップA4でNO)、あるいは検出できてもスクロール表示を指示する操作ではないときには(ステップA5でNO)、ページ切り換え操作が行われたかを調べたり(ステップA6)、投影終了を指示する終了操作が行われたかを調べたりする(ステップA8)。
【0130】
いま、ページ切り換え操作が行われたときには(ステップA6でYES)、その操作に応じて次のページを表示対象として指定するページ切り換え処理(ステップA7)を行った後、最初のステップA1に戻るが、投影終了操作が行われたときには(ステップA8でYES)、図13及び図14のフローから抜ける。また、スクロール表示を指示するジェスチャ操作(第1の操作)を検出したときには(ステップA5でYES)、ジェスチャ操作の移動方向をスクロール方向として検出すると共に、表示対象データの中からスクロール方向の投影サイズ分のデータを順次取得しながら液晶シャッタ1007を介してスクリーン上に順次投影させる継続スクロール表示(投影)を開始する(ステップA9)。
【0131】
そして、図14のフローに移り、継続スクロール表示(投影)は終了したかを調べたり(ステップA10)、継続スクロール表示が終了してからの経過時間を計測するタイマ(図示省略)を参照し、その終了から所定時間(例えば、2秒)が経過したかを調べたりする(ステップA11)。いま、継続スクロール表示の終了後所定時間が経過したときには(ステップA11でYES)、図13のステップA3に戻る。また、継続スクロール表示中であれば(ステップA10でNO)、あるいは継続スクロール表示の終了後所定時間内であれば(ステップA11でNO)、次のステップA12に移り、撮像部1012から1フレーム毎に撮影画像を順次取得しながら撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャ操作を検出する。
【0132】
いま、継続スクロール表示中(ステップA10でNO)あるいは継続スクロール表示の終了後所定時間内に(ステップA13でNO)、ジェスチャ操作を検出することができたかを調べ(ステップA13)、ジェスチャ操作を検出できなければ(ステップA13でNO)、上述のステップA10に戻る。また、ジェスチャ操作を検出したときには(ステップA13でYES)、そのジェスチャ操作は、スクロール操作(第1の操作)であるかを調べたり(ステップA14)、戻しスクロール操作(第2の操作)であるかを調べたりする(ステップA15)。ここで、前回に続いてスクロール操作(第1の操作)が行われたときには(ステップA14でYES)、図13のステップA9に移り、継続スクロール表示(投影)を開始する。
【0133】
また、継続スクロール表示中(ステップA10でNO)あるいは継続スクロール表示の終了後所定時間内に(ステップA13でNO)、戻しスクロール操作(第2の操作)が行われたときには(ステップA15でYES)、第1の操作とは逆の方向へ所定量分の戻しスクロール表示(投影)を行う(ステップA16)。すなわち、プロジェクタ部1005を構成する液晶シャッタ1007の画面において、継続スクロール表示の移動方向における画面サイズに相当する量だけ戻しスクロール表示するが、この戻し量は、液晶シャッタ1007の画面サイズに限らず、その画面サイズよりも小さい量(例えば、その1/2サイズあるいは1/3サイズ)であってもよく、また、このような戻し量をユーザ操作により任意に選択可能としてもよい。このような戻しスクロール表示が終わると、スクロール表示を停止させる(ステップA17)。その後、図13のステップA3に戻る。
【0134】
以上のように、第2実施形態においてプロジェクタ装置は、データの投影時に第1の操作を検出すると、その操作により指示された移動方向へ表示対象データを継続してスクロール表示する継続スクロール表示を行い、この第1の操作の検出後に、この継続スクロール表示を制御するための第2の操作を検出すると、所定量の戻しスクロール表示を行ってからその戻しスクロール表示を停止するようにしたので、ユーザにあっては表示内容の移り変わり時に(継続スクロール表示時)に所望する箇所が行き過ぎたとしても直ちに所望する箇所を確認することができ、スクロール機能の使い勝手が良くなって操作性が向上する。
【0135】
第1の操作を検出した後においてその第1の操作に応じた継続スクロール表示の実行中あるいはその継続スクロール表示後の所定時間内に行われる操作を第2の操作として検出するようにしたので、継続スクロール表示を指示する第1の操作と、この継続スクロール表示を制御する第2の操作とを関連付けることができる。
【0136】
第2の操作は、第1の操作によって指示された継続スクロール表示の移動方向とは異なる他の方向(例えば、逆方向)への移動操作であるから、直感的で分かり易い操作となり、操作性が向上する。
【0137】
所定量分の戻しスクロール表示として、継続スクロール表示の移動方向における画面サイズあるいはその画面サイズよりも小さい量の戻しスクロール表示を行うようにしたので、通り過ぎの場合の戻しスクロール表示として適した量となり、直ちに所望箇所での停止が可能となる。
【0138】
撮像部1012によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャ操作を認識し、その認識結果に応じて第1の操作及び第2の操作を検出するようにしたので、ユーザによるジェスチャ操作を第1の操作及び第2の操作とすることができ、ボタン操作などが不要となって更に利便性が向上する。
【0139】
なお、上述した第2実施形態においては、第1の操作の移動方向に対して逆方向への移動操作を第2の操作としたが、第2の操作の移動方向は逆方向に限らず、他の異なった方向、例えば、直交方向であってもよい。
【0140】
上述した第2実施形態においては、ユーザによるジェスチャ操作を第1の操作及び第2の操作として検出するようにしたが、第1の操作及び第2の操作は、ジェスチャ操作に限らず、タッチ入力操作であってもよい。例えば、表示対象データをスクロール表示する表示部とタッチ操作用のタッチ入力部を有するタッチ表示部を備えた電子機器において、タッチ表示部上で行われるフリック操作を第1の操作として検出すると共に、この第1の操作が検出された後にタッチ表示部上で行われるフリック操作を第2の操作として検出するようにしてもよい。このようにタッチ表示部上でのフリック操作を第1の操作及び第2の操作とすることにより直感的で分かり易い操作となり、操作性が向上する。
【0141】
また、上述した第2実施形態においては、プロジェクタ装置に適用した場合を例示したが、電子機器としては、スマートフォンと呼ばれる多機能型携帯電話機、その他の携帯電話機、電子ゲーム、音楽プレイヤー、PC(パーソナルコンピュータ)、デジタルカメラ、PDA(個人向け携帯型情報通信機器)などに適用可能であることは勿論である。
【0142】
(第3実施形態)
以下、この発明の第3実施形態について図15〜図17を参照して説明する。
なお、上述した第1実施形態においては、電子機器として文章、画像などを印刷する装置に適用した場合を示したが、この第3実施形態においては、スマートフォンと呼ばれる多機能型携帯電話機に適用した場合で、表示内容の移り変わり時(スライドショー表示の画像切り換え時)を例示した場合である。
【0143】
図15は、電子機器として適用した多機能型携帯電話機(スマートフォン)の基本的な構成要素を示したブロック図である。
多機能型携帯電話機は、その基本機能として通話機能、タッチ入力機能、電子メール機能、インターネット接続機能(Webアクセス機能)、スライドショー機能(表示切り換え機能)などを備え、CPU1021は、二次電池を備えた電源部1022からの電力供給によって動作し、記憶部1023内の各種のプログラムに応じてこの多機能型携帯電話機の全体動作を制御する。記憶部1023は、第2実施形態と同様に、プログラム領域、データ領域、ワーク領域を有する構成で、記録メディアを含む構成であってもよく、所定のサーバ装置側の記憶領域を含むものであってもよい。
【0144】
無線通信部1024は、RF回路、変復調回路、ベースバンド処理回路などからなり、通話機能、電子メール機能、インターネット接続機能などの動作時に、音声やデータを変調してアンテナ部ATから無線電波を送信すると共に、無線電波をアンテナATを介して受信して音声やデータに復調することで通話やデータ通信を行うようにしている。操作部1025は、電源ボタンなどの押しボタン式の各種のキーを有する。
【0145】
タッチ表示部1026は、表示パネル1026aにタッチパネル1026bを積層配設した構成で、表示パネル1026aは、例えば、縦横比(横4:縦3)の異なる画面を有した高精細液晶ディスプレイあるいは有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイである。タッチパネル1026bは、撮影者の指など(指のほかにペンなどの操作子を含む)でタッチ操作された位置を検知してその座標データを入力するタッチスクリーンを構成するもので、例えば、静電容量方式あるいは抵抗皮膜方式を採用するようにしているが、その他の方式であってもよい。このタッチ表示部1026上では記憶部1023内の画像データ群の中から順次選択された画像を読み出して切り換え表示するスライドショー表示(画像切り換え表示)が行われるが、その際、所定時間毎の自動切り換えのほか、タッチ表示部1026上でのフリック操作による手動切り換えが行われる。
【0146】
図16は、スライドショー表示時においてタッチ表示部1026上でのフリック操作と画像の切り換え方向を説明するための図である。
図16(1)は、タッチ表示部1026上でユーザの指などを接触させながら図中、左側から右側の方向(矢印方向)に移動させた場合のフリック操作(画像切り換え操作:第1の操作)を示し、この場合の画像の切り換え方向は、左側から右側方向となる。CPU1021は、タッチ表示部1026上でのフリック操作(第1の操作)を、スライドショー表示時の切り換えを指示する操作(画像切り換え操作)として検出すると共にその移動方向を画像切り換え方向として検出する。図16(2)は、図16(1)の場合の移動方向とは逆の方向、つまり、タッチ表示部1026上でユーザの指などを接触させながら図中、右側から左側の方向(矢印方向)に移動させた場合のフリック操作(逆フリック操作:第2の操作)を示し、この場合の画像の切り換え方向は、右側から左側方向となる。
【0147】
このようにCPU1021は、第1の操作後においてその第1の操作に応じた表示切り換えを制御するためのフリック操作(第2の操作)を検出すると、この第2の操作に応じて所定数分前の画像に戻す切り換え表示を行ってからその表示切り換えを停止するようにしている。この場合、所定数分前の画像として、1つ前の画像に戻す切り換え表示を行うようにしている。なお、この切り換え停止の状態は、次のフリック操作(第1の操作)が行われるまで維持される。図16(1)、(2)では、フリック操作の移動方向として、図中、左右方向(矢印方向)に移動する場合を例示したが、フリック操作は、これに限らず、上下方向に移動する場合であってもよい。このように上下方向に移動するフリック操作が行われた場合には、画像切り換え方向は、上下方向となる。
【0148】
図17は、多機能型携帯電話機の全体動作のうち、第3実施形態の特徴部分の動作概要を示したフローチャートであり、ユーザ操作によってスライドショー開始が指示された際に実行開始される。
先ず、CPU1021は、記憶部1002に記憶されているスライドショー表示の対象となる画像データ群の中からその先頭画像を読み出してタッチ表示部1026に表示させると共に(ステップB1)、切り換えタイマ(図示省略)の計測動作を開始させる(ステップB2)。この状態において、画像の切り換え時間(例えば、5秒)を経過したか(タイマアウトになったか)を調べたり(ステップB3)、タッチ表示部1026上でタッチ操作が行われたかを調べたり(ステップB4)、スライドショー表示の終了を指示するユーザ操作が行われたかを調べたりする(ステップB5)。
【0149】
ここで、スライドショー終了操作が行われたときには(ステップB5でYES)、図17のフローから抜けるが、画像の切り換え時間が経過してタイマアウトになったときには(ステップB3でYES)、次の画像を表示対象として選択し(ステップB6)、その選択画像をタッチ表示部1026に切り換え表示させると共に(ステップB7)、上述の切り換えタイマの計測動作を開始(ステップB8)させた後、上述のステップB3に戻る。以下、タイマアウトになる毎に次の画像を順次切り換え表示させる動作が行われる(ステップB3、B6〜B8)。
【0150】
また、スライドショー表示時にタッチ表示部1026上でタッチ操作が行われたときには(ステップB4でYES)、スライドショー表示開始後の最初のフリック操作(第1の操作)であるかを調べ(ステップB9)、最初のフリック操作(第1の操作)であれば(ステップB9でYES)、そのフリック操作の移動方向(フリック方向)を検出し(ステップB10)、その検出方向(フリック方向)を画像切り換え方向として記憶部1023内に一時記憶する(ステップB11)。そして、次の画像を表示対象として選択(ステップB12)した後、タッチ表示部1026に表示されている現画像を一時記憶の画像切り換え方向へフリック移動させながら選択画像を切り換え表示させる(ステップB13)。このような画像切り換えを行うと、上述の切り換えタイマをクリアしてその計測動作を開始(ステップB14)させた後、上述のステップB3に戻る。
【0151】
一方、最初のフリック操作(第1の操作)でなければ(ステップB9でNO)、逆フリック操作であるか、つまり、上述の一時記憶されている方向とは逆方向への逆フリック操作(第2の操作)であるかを調べる(ステップB15)。ここで、一時記憶されている方向へのフリック操作、つまり、2回目以降の第1の操作であれば(ステップB15でNO)、このフリック操作(第1の操作)に応じて上述の画像切り換え表示を行う(ステップB12〜B14)。以下、フリック操作(第1の操作)が行われる毎に、上述の動作が繰り返される。
【0152】
逆フリック操作(第2の操作)が行われたときには(ステップB15)、所定数分前の画像に戻す切り換え表示を行うために、タッチ表示部1026に表示されている現画像の一つ前の画像を表示対象として選択(ステップB16)した後、この現画像を一時記憶の方向に対して逆の方向にフリック移動させながら選択画像に戻す切り換え表示を行う(ステップB17)。なお、所定数分前の画像に戻し切り換え表示する場合、一つ前の画像に限らず、2つ前の画像に戻すようにしてもよく、また、このような所定数分前をユーザ操作により任意に選択可能としてもよい。このような戻し切り換え表示が終わると、上述の切り換えタイマを停止させると共に、スライドショー表示(画像切り換え表示)を停止させる(ステップA17)。その後、ステップB3に戻る。
【0153】
以上のように、第3実施形態において多機能型携帯電話機は、スライドショー表示時に第1の操作を検出すると、その操作により指示された方向へ画像切り換えを行い、この第1の操作の検出後に、この表示切り換えを制御するための第2の操作を検出すると、所定数分前の表示データに戻す切り換え表示を行ってからその表示切り換えを停止するようにしたので、ユーザにあっては表示内容の移り変わり時(切り換え表示時)に所望する箇所が行き過ぎたとしても直ちに所望する箇所を確認することができ、切り換え表示機能の使い勝手が良くなって操作性が向上する。
【0154】
第2の操作は、第1の操作によって指示された方向とは逆の方向を指示する操作であり、この第2の操作に応じて一つ前のデータに戻す切り換え表示を行うようにしたので、ユーザにあっては第2の操作を行うことによって直前の表示内容を確認することが可能となる。
【0155】
第1の操作が行われた際に、その操作方向を切り換え方向として一時記憶しておき、第2の操作に応じて、一時記憶されている切り換え方向とは逆の方向へ画像に戻す切り換え表示を行うようにしたので、直感的で分かり易い操作となり、操作性が向上する。
【0156】
タッチ表示部1026上で行われるフリック操作を第1の操作として検出すると共に、この第1の操作が検出された後にタッチ表示部1026上で行われるフリック操作を第2の操作として検出するようにしたので、直感的で分かり易い操作となり、操作性が向上する。
【0157】
なお、上述した第3実施形態においては、タッチ表示部1026上で行われるフリック操作を第1の操作及び第2の操作として検出するようにしたが、撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第1の操作を検出すると共に、第2の操作を検出するようにしてもよい。この場合、ユーザによるジェスチャ操作を第1の操作及び第2の操作とすることができ、ボタン操作などが不要となって更に利便性が向上する。
【0158】
上述した第3実施形態においては、第1の操作の移動方向に対して逆方向への移動操作を第2の操作としたが、第2の操作の移動方向は逆方向に限らず、他の異なった方向、例えば、直交方向であってもよい。
【0159】
また、上述した第3実施形態においては、スマートフォンと呼ばれる多機能型携帯電話機に適用した場合を例示したが、電子機器としては、スマートフォン以外の携帯電話機、電子ゲーム、音楽プレイヤー、PC(パーソナルコンピュータ)、デジタルカメラ、PDA(個人向け携帯型情報通信機器)、プロジェクタ操作などに適用可能であることは勿論である。
【0160】
また、上述した各実施形態において示した“装置”や“部”とは、機能別に複数の筐体に分離されていてもよく、単一の筐体に限らない。また、上述したフローチャートに記述した各ステップは、時系列的な処理に限らず、複数のステップを並列的に処理したり、別個独立して処理したりするようにしてもよい。
【0161】
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
[請求項1] 操作面を有し、該操作面上に接触した操作体の接触位置に対応した信号を出力する入力部と、情報を表示する表示領域を有する表示部と、前記入力部からの信号に基づいて前記接触位置を検出し、検出された前記接触位置に基づいて前記表示部の表示領域に前記情報のうち少なくとも一部分を表示させる処理を行う制御部と、を備え、前記制御部は、前記接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、前記操作体が前記入力部の操作面上で所定方向に移動したことを検出した場合、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に対して逆方向に、前記表示部の表示領域の前記所定方向における全幅と同じか該全幅よりも短い長さである第1の移動量だけ移動させる処理を行い、前記第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、該第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、前記所定方向に対して逆方向へ前記操作体の移動を検出した場合に、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に、前記第1の移動量よりも短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理を行うことを特徴とする電子機器。
[請求項2] 前記制御部は、前記第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、該第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、前記入力部の操作面上で、前記所定方向に対して逆方向へ前記操作体の移動を検出した場合に、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に、前記表示部の表示領域の前記所定方向における全幅の半分と同じか該全幅の半分よりも短い長さである前記第2の移動量だけ移動させる処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
[請求項3] 前記制御部は、前記第2の移動量だけ移動させる処理の終了後、前記第2の移動量分だけずれて情報の一部分を前記表示部に表示した状態で、前記操作体の前記所定方向への移動を検出した場合、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記第2の移動量分だけずれた位置を基準に、前記所定方向に対して逆方向に、前記第1の移動量だけ移動させる処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
[請求項4] 前記制御部は、前記操作体の前記所定方向又は前記逆方向への移動の検出に応じて前記第1又は第2の移動量だけ移動させる処理を行った後、所定時間、前記情報の表示部分を固定して表示する固定表示処理を行うこと特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電子機器。
[請求項5] 操作面を有し、該操作面上に接触した操作体の接触位置に対応した信号を出力する入力部と、情報を表示する表示領域を有する表示部と、前記入力部からの信号に基づいて前記接触位置を検出し、検出された前記接触位置に基づいて前記表示部の表示領域に前記情報のうち少なくとも一部分を表示させる処理を行う制御部と、を備えた電子機器の制御方法を実現するためのプログラムであって、前記接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、前記操作体が前記入力部の操作面上で所定方向に移動したことを検出した場合、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に対して逆方向に、前記表示部の表示領域の前記所定方向における全幅と同じか該全幅よりも短い長さである第1の移動量だけ移動させる処理と、前記第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、該第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、前記所定方向に対して逆方向へ前記操作体の移動を検出した場合に、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に、前記第1の移動量よりも短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
[請求項6] 表示対象データをスクロール表示する電子機器であって、スクロール表示を指示すると共にその移動方向を指示する第1の操作を検出する第1の操作検出手段と、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された際に、その第1の操作によって指示された移動方向へ表示対象データを継続してスクロール表示する継続スクロール表示手段と、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた継続スクロール表示を制御するための第2の操作を検出する第2の操作検出手段と、前記第2の操作検出手段によって第2の操作が検出された際に、所定量の戻しスクロール表示を行ってからその戻しスクロール表示を停止するスクロール制御手段と、を備えたことを特徴する電子機器。
[請求項7] 前記第2の操作検出手段は、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作の指示に応じた継続スクロール表示の実行中あるいはその継続スクロール表示後の所定時間内に行われる操作を第2の操作として検出する、ようにしたことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
[請求項8] 前記第2の操作は、前記第1の操作によって指示された継続スクロール表示の移動方向とは異なる他の方向への移動操作である、ことを特徴とする請求項6又は7に記載の電子機器。
[請求項9] 前記スクロール制御手段は、所定量分の戻しスクロール表示として、前記継続スクロール表示の移動方向における画面サイズあるいはその画面サイズよりも小さい量の戻しスクロール表示を行う、ようにしたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の電子機器。
[請求項10] ユーザを撮像する撮像手段を更に備え、前記第1の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第1の操作を検出し、前記第2の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第2の操作を検出する、ようにしたことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の電子機器。
[請求項11] 表示対象データをスクロール表示する表示部とタッチ操作用のタッチ入力部を有するタッチ表示手段を更に備え、前記第1の操作検出手段は、前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第1の操作として検出し、前記第2の操作検出手段は、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後に前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第2の操作として検出する、ようにしたことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の電子機器。
[請求項12] 複数の表示データを所定時間毎に順次切り換え表示する電子機器であって、表示切り換え方向を指示する第1の操作を検出する第1の操作検出手段と、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた表示切り換えを制御するための第2の操作を検出する第2の操作検出手段と、前記第2の操作検出手段によって第2の操作が検出された際に、所定数分前の表示データに戻し切り換えを行ってからその表示切り換えを停止する切り換え制御手段と、を備えたことを特徴する電子機器。
[請求項13] 前記第2の操作検出手段によって検出される第2の操作は、前記第1の操作によって指示された方向とは逆の方向を指示する操作であり、前記切り換え制御手段は、前記第2の操作に応じて一つ前の表示データに戻し切り換え表示する、ようにしたことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
[請求項14] 前記第1の操作検出手段によって前記第1の操作が検出された場合に、その操作方向を切り換え方向として一時記憶する一時記憶手段を更に備え、前記切り換え制御手段は、前記一時記憶手段に記憶されている切り換え方向とは逆の方向へ戻し切り換えを行う、ようにしたことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
[請求項15] 表示対象データをスクロール表示する表示部とタッチ操作用のタッチ入力部を有するタッチ表示手段を更に備え、前記第1の操作検出手段は、前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第1の操作として検出し、前記第2の操作検出手段は、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後に前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第2の操作として検出する、ようにしたことを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の電子機器。
[請求項16] ユーザを撮像する撮像手段を更に備え、前記第1の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第1の操作を検出し、前記第2の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第2の操作を検出する、ようにしたことを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載の電子機器。
[請求項17] コンピュータに対して、表示対象データのスクロール表示を指示すると共にその移動方向を指示する第1の操作を検出する機能と、前記第1の操作が検出された際に、その第1の操作によって指示された移動方向へ表示対象データを継続してスクロール表示する機能と、前記第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた継続スクロール表示を制御するための第2の操作を検出する機能と、前記第2の操作が検出された際に、所定量の戻しスクロール表示を行ってからその戻しスクロール表示を停止する機能と、を実現させるためのプログラム。
[請求項18] コンピュータに対して、複数の表示データを所定時間毎に順次切り換え表示する場合の表示切り換え方向を指示する第1の操作を検出する機能と、前記第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた表示切り換えを制御するための第2の操作を検出する機能と、前記第2の操作が検出された際に、所定数分前の表示データに戻し切り換えを行ってからその表示切り換えを停止する機能と、を実現させるためのプログラム。
【符号の説明】
【0162】
1 電子機器
3 キーボード
6 記憶媒体挿入口)
41 CPU(制御部)
42 記憶部
43 タッチパネル(入力部)
80 タッチパネル付き液晶表示パネル
90 操作体(指)
411 フリック操作検出部
412 フリック表示制御部
413 フリック移動量調整部
521 フリック操作方向記憶部
522 フリック回数記憶部
523 フリック行記憶部
1001、1021 CPU
1002、1023 記憶部
1005 プロジェクタ部
1012 撮像部
1026 タッチ表示部
1026a 表示パネル
1026b タッチパネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
操作面を有し、該操作面上に接触した操作体の接触位置に対応した信号を出力する入力部と、
情報を表示する表示領域を有する表示部と、
前記入力部からの信号に基づいて前記接触位置を検出し、検出された前記接触位置に基づいて前記表示部の表示領域に前記情報のうち少なくとも一部分を表示させる処理を行う制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、前記操作体が前記入力部の操作面上で所定方向に移動したことを検出した場合、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に対して逆方向に、前記表示部の表示領域の前記所定方向における全幅と同じか該全幅よりも短い長さである第1の移動量だけ移動させる処理を行い、
前記第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、該第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、前記所定方向に対して逆方向へ前記操作体の移動を検出した場合に、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に、前記第1の移動量よりも短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理を行うことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、前記第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、該第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、前記入力部の操作面上で、前記所定方向に対して逆方向へ前記操作体の移動を検出した場合に、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に、前記表示部の表示領域の前記所定方向における全幅の半分と同じか該全幅の半分よりも短い長さである前記第2の移動量だけ移動させる処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、前記第2の移動量だけ移動させる処理の終了後、前記第2の移動量分だけずれて情報の一部分を前記表示部に表示した状態で、前記操作体の前記所定方向への移動を検出した場合、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記第2の移動量分だけずれた位置を基準に、前記所定方向に対して逆方向に、前記第1の移動量だけ移動させる処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、前記操作体の前記所定方向又は前記逆方向への移動の検出に応じて前記第1又は第2の移動量だけ移動させる処理を行った後、所定時間、前記情報の表示部分を固定して表示する固定表示処理を行うこと特徴とする請求項1から3の何れかに記載の電子機器。
【請求項5】
操作面を有し、該操作面上に接触した操作体の接触位置に対応した信号を出力する入力部と、情報を表示する表示領域を有する表示部と、前記入力部からの信号に基づいて前記接触位置を検出し、検出された前記接触位置に基づいて前記表示部の表示領域に前記情報のうち少なくとも一部分を表示させる処理を行う制御部と、を備えた電子機器の制御方法を実現するためのプログラムであって、
前記接触位置に対応した信号の時間変化に基づいて、前記操作体が前記入力部の操作面上で所定方向に移動したことを検出した場合、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に対して逆方向に、前記表示部の表示領域の前記所定方向における全幅と同じか該全幅よりも短い長さである第1の移動量だけ移動させる処理と、
前記第1の移動量だけ移動させる処理の間に、又は、該第1の移動量だけ移動させる処理が終了してから所定時間内に、前記所定方向に対して逆方向へ前記操作体の移動を検出した場合に、前記表示部の表示領域に表示させる前記情報の部分を、前記所定方向に、前記第1の移動量よりも短い長さである第2の移動量だけ移動させる処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項6】
表示対象データをスクロール表示する電子機器であって、
スクロール表示を指示すると共にその移動方向を指示する第1の操作を検出する第1の操作検出手段と、
前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された際に、その第1の操作によって指示された移動方向へ表示対象データを継続してスクロール表示する継続スクロール表示手段と、
前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた継続スクロール表示を制御するための第2の操作を検出する第2の操作検出手段と、
前記第2の操作検出手段によって第2の操作が検出された際に、所定量の戻しスクロール表示を行ってからその戻しスクロール表示を停止するスクロール制御手段と、
を備えたことを特徴する電子機器。
【請求項7】
前記第2の操作検出手段は、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作の指示に応じた継続スクロール表示の実行中あるいはその継続スクロール表示後の所定時間内に行われる操作を第2の操作として検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第2の操作は、前記第1の操作によって指示された継続スクロール表示の移動方向とは異なる他の方向への移動操作である、
ことを特徴とする請求項6又は7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記スクロール制御手段は、所定量分の戻しスクロール表示として、前記継続スクロール表示の移動方向における画面サイズあるいはその画面サイズよりも小さい量の戻しスクロール表示を行う、
ようにしたことを特徴とする請求項6〜8のいずれかに記載の電子機器。
【請求項10】
ユーザを撮像する撮像手段を更に備え、
前記第1の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第1の操作を検出し、
前記第2の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第2の操作を検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の電子機器。
【請求項11】
表示対象データをスクロール表示する表示部とタッチ操作用のタッチ入力部を有するタッチ表示手段を更に備え、
前記第1の操作検出手段は、前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第1の操作として検出し、
前記第2の操作検出手段は、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後に前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第2の操作として検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載の電子機器。
【請求項12】
複数の表示データを所定時間毎に順次切り換え表示する電子機器であって、
表示切り換え方向を指示する第1の操作を検出する第1の操作検出手段と、
前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた表示切り換えを制御するための第2の操作を検出する第2の操作検出手段と、
前記第2の操作検出手段によって第2の操作が検出された際に、所定数分前の表示データに戻し切り換えを行ってからその表示切り換えを停止する切り換え制御手段と、
を備えたことを特徴する電子機器。
【請求項13】
前記第2の操作検出手段によって検出される第2の操作は、前記第1の操作によって指示された方向とは逆の方向を指示する操作であり、
前記切り換え制御手段は、前記第2の操作に応じて一つ前の表示データに戻し切り換え表示する、
ようにしたことを特徴とする請求項12に記載の電子機器。
【請求項14】
前記第1の操作検出手段によって前記第1の操作が検出された場合に、その操作方向を切り換え方向として一時記憶する一時記憶手段を更に備え、
前記切り換え制御手段は、前記一時記憶手段に記憶されている切り換え方向とは逆の方向へ戻し切り換えを行う、
ようにしたことを特徴とする請求項13に記載の電子機器。
【請求項15】
表示対象データをスクロール表示する表示部とタッチ操作用のタッチ入力部を有するタッチ表示手段を更に備え、
前記第1の操作検出手段は、前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第1の操作として検出し、
前記第2の操作検出手段は、前記第1の操作検出手段によって第1の操作が検出された後に前記タッチ表示手段上で行われるフリック操作を第2の操作として検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載の電子機器。
【請求項16】
ユーザを撮像する撮像手段を更に備え、
前記第1の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第1の操作を検出し、
前記第2の操作検出手段は、前記撮像手段によって撮像された撮影画像を逐次解析することによってユーザによるジェスチャを認識し、その認識結果に応じて第2の操作を検出する、
ようにしたことを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載の電子機器。
【請求項17】
コンピュータに対して、
表示対象データのスクロール表示を指示すると共にその移動方向を指示する第1の操作を検出する機能と、
前記第1の操作が検出された際に、その第1の操作によって指示された移動方向へ表示対象データを継続してスクロール表示する機能と、
前記第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた継続スクロール表示を制御するための第2の操作を検出する機能と、
前記第2の操作が検出された際に、所定量の戻しスクロール表示を行ってからその戻しスクロール表示を停止する機能と、
を実現させるためのプログラム。
【請求項18】
コンピュータに対して、
複数の表示データを所定時間毎に順次切り換え表示する場合の表示切り換え方向を指示する第1の操作を検出する機能と、
前記第1の操作が検出された後においてその第1の操作に応じた表示切り換えを制御するための第2の操作を検出する機能と、
前記第2の操作が検出された際に、所定数分前の表示データに戻し切り換えを行ってからその表示切り換えを停止する機能と、
を実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2013−93011(P2013−93011A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−147014(P2012−147014)
【出願日】平成24年6月29日(2012.6.29)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】