説明

電子機器、撮像装置および制御プログラム

【課題】携帯機器における誤操作を防止する。
【解決手段】電子機器であって、機器本体と、外部から機器本体への入力操作を受け付ける複数の操作部材と、機器本体の姿勢を検知する姿勢検知部と、姿勢検知部により検知された機器本体の姿勢に基づいて、複数の操作部材のそれぞれについて外部からの入力操作を受け付けるか否かを制御する操作制御部とを備える。上記電子機器において、複数の操作部材の少なくともひとつは、機器本体への入力操作を受け付ける操作面と、前記操作面に重畳して画像を表示する表示面とを有してもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、撮像装置および制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
それぞれが操作部と表示部を兼ねた複数のタッチパネルを携帯機器に設けることが提案されている(特許文献1参照)。
[特許文献1]特開2003−271309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ユーザから見えない位置にあるタッチパネルは、表示用電力が無駄になると共に、ユーザが意図しない操作を受け付けてしまう場合がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の第一態様として、機器本体と、外部から機器本体への入力操作を受け付ける複数の操作部材と、機器本体の姿勢を検知する姿勢検知部と、姿勢検知部により検知された機器本体の姿勢に基づいて、複数の操作部材のそれぞれについて外部からの入力操作を受け付けるか否かを制御する操作制御部とを備える電子機器が提供される。
【0005】
また、本発明の第二態様として、上記電子機器と、像光を撮像する撮像部とを備える撮像装置が提供される。
【0006】
更に、本発明の第三態様として、機器本体の姿勢を検知する姿勢検知段階と、姿勢検知段階において検知された機器本体の姿勢に基づいて、複数の操作部材のそれぞれについて外部からの入力操作を受け付けるか否かを制御する操作制御段階と、複数の操作部材のいずれかが外部から機器本体への入力操作を受け付ける操作受付段階とを備える電子機器の制御プログラムが提供される。
【0007】
上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。これら特徴群のサブコンビネーションもまた発明となり得る。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】一眼レフカメラ100の背面図である。
【図2】一眼レフカメラ100の平面図である。
【図3】一眼レフカメラ100のブロック図である。
【図4】操作系制御部156の制御手順を示す流れ図である。
【図5】一眼レフカメラ100の姿勢の遷移を示す模式である。
【図6】操作系制御部156が参照するテーブルを例示する図である。
【図7】操作系制御部156が参照するテーブルを例示する図である。
【図8】一眼レフカメラ101の背面図である。
【図9】一眼レフカメラ101の他の状態を示す図である。
【図10】一眼レフカメラ101の他の状態を示す図である。
【図11】一眼レフカメラ101の他の状態を示す図である。
【図12】一眼レフカメラ101の他の状態を示す図である。
【図13】一眼レフカメラ101の他の状態を示す図である。
【図14】一眼レフカメラ101の他の状態を示す図である。
【図15】一眼レフカメラ101の他の状態を示す図である。
【図16】一眼レフカメラ101のブロック図である。
【図17】操作系制御部156の制御手順を示す流れ図である。
【図18】操作系制御部156が参照するテーブルを例示する図である。
【図19】操作系制御部156が参照するテーブルを例示する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0010】
図1は、一眼レフカメラ100の背面図である。一眼レフカメラ100のカメラボディ200は、ユーザが把持するボディ本体210の背面に、ユーザが被写界を観察するファインダ212の他、主タッチパネル220および副タッチパネル230を備える。
【0011】
主タッチパネル220および副タッチパネル230は、それぞれ、画像、図形、文字等を表示する表示部と、ユーザに触れられた場合に、接触があったことと共に接触位置を信号として出力する操作部とを備える。これにより、主タッチパネル220および副タッチパネル230のそれぞれは、ユーザが指で触れることにより、操作部として入力を受け付ける。
【0012】
主タッチパネル220および副タッチパネル230に対するユーザの操作により実行される機能は、当該タッチパネルの表示部にアイコン等のシンボルで表示される。よって、ユーザは、対応する機能を表すシンボルに触れることで、一眼レフカメラ100を直感的に操作できる。
【0013】
主タッチパネル220および副タッチパネル230における表示部は、例えば、液晶表示パネル等により形成できる。主タッチパネル220および副タッチパネル230における操作部は、マトリクススイッチ、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式、静電容量方式等、さまざまな方式で形成できる。
【0014】
なお、図中に矢印で示すように、ボディ本体210の背面と平行な水平軸をX軸と記載する。また、ボディ本体210の垂直軸をY軸と記載する。図中には、Z軸も併せて示す。
【0015】
図2は、一眼レフカメラ100の平面図である。一眼レフカメラ100のボディ本体210は、前面に突出したグリップ部214を有する。また、撮影に用いられる一眼レフカメラ100は、ボディ本体210の前面にレンズユニット300が装着される。
【0016】
更に、ボディ本体210の上面には、肩タッチパネル240が配される。肩タッチパネル240も、表示部および操作部を兼ね備え、画像または文字を表示しつつ、接触による入力を受け付ける。肩タッチパネル240も、主タッチパネル220および副タッチパネル230と同じ部材で形成できる。
【0017】
このように、一眼レフカメラ100は、背面および上面の互いに異なる面にそれぞれタッチパネルを備える。図中に矢印で示すX軸、Y軸およびZ軸は図1に示したものと等しい。ボディ本体210のZ軸は、レンズユニット300の光学系の光軸と平行になる。
【0018】
図3は、一眼レフカメラ100のブロック図である。一眼レフカメラ100は、本体CPU150と、本体CPU150に直接または間接に接続された複数の要素により形成される。
【0019】
本体CPU150には、システムメモリ112およびメインメモリ114が接続される。システムメモリ112は、不揮発性記録媒体および読出専用記録媒体の少なくとも一方を含み、本体CPU150が実行するファームウエア等を電力の供給なしに保持する。メインメモリ114はRAMを含み、システムメモリ112から読み出したプログラムを本体CPU150が実行する場合に作業領域となる。
【0020】
本体CPU150は、システムメモリ112から読み出したファームウエアにより、例えば、操作系制御部156、操作受付部158として機能するタスクを実行する。また、操作系制御部156が実行する場合に参照するデフォルト設定値テーブル154等もシステムメモリ112から読み込まれる。
【0021】
本体CPU150には、撮像部160も接続される。撮像部160は、撮像素子駆動部162、撮像素子164、アナログデジタル変換部166および画像処理部168を含む。撮像素子駆動部162は、ユーザがレリーズボタンを押し下げたタイミングで撮像素子164を駆動する。駆動された撮像素子164は、レンズユニット300を通じてカメラボディ200に入射した被写体の像光を光電変換して画像信号を出力する。
【0022】
撮像素子164から出力された画像信号は、アナログデジタル変換部166により離散化され、画像処理部168において画像データに変換される。画像処理部168は、画像データを生成する過程で、画像のホワイトバランス、シャープネス、ガンマ、階調補正、圧縮率等を調整する。
【0023】
画像処理部168において生成された画像データは、二次記憶媒体116に格納して保存される。二次記憶媒体116としては、フラッシュメモリカード等の不揮発性記憶素子を備えた媒体が使用される。二次記憶媒体116の少なくとも一部は、一眼レフカメラ100から取り外して交換できる。
【0024】
本体CPU150には、合焦位置センサ122および測光センサ124も接続される。合焦位置センサ122は、一眼レフカメラ100の光学系を通して受光した被写体光が撮像素子164の撮像面上に合焦する場合の、当該光学系における光学部品の位置を合焦位置として算出する。
【0025】
本体CPU150は、カメラボディ200にレンズユニット300が装着された場合に、鏡筒CPU310にも接続される。本体CPU150および鏡筒CPU310は相互に通信して、カメラボディ200およびレンズユニット300を協働させる。
【0026】
測光センサ124は、一眼レフカメラ100の光学系を通して受光した被写体光の輝度分布を計測して、適切な撮影条件を算出する。また、算出された絞り値、シャッタ速度、ISO感度等の撮影条件は、本体CPU150および鏡筒CPU310を通じて、一眼レフカメラ100の各部に設定される。これにより、一眼レフカメラ100は、適切な撮影条件で撮影を実行できる。
【0027】
本体CPU150には、主タッチパネル220、副タッチパネル230および肩タッチパネル240も接続される。主タッチパネル220は主表示部222および主タッチ操作部224を含む。副タッチパネル230は、副表示部232および副タッチ操作部234を含む。肩タッチパネル240は、肩表示部242および肩タッチ操作部244を含む。
【0028】
主表示部222、副表示部232および肩表示部242は、それぞれ、本体CPU150に接続され、本体CPU150から指示された画像を表示する。主表示部222は、最も面積が大きく、撮影画像の再生、スルー画の表示等に用いられる。また、多くのアイコン、メニュー等を一括して表示できる。
【0029】
副表示部232および肩表示部242は、主表示部222に対して面積が小さく、一眼レフカメラ100に対して設定された設定値等を主に表示する。しかしながら、副表示部232および肩表示部242の各々においても、複数のアイコン、設定値等を表示できる。
【0030】
主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244は、それぞれ、操作部170の一部として本体CPU150に接続される。操作部170は、タッチパネルの他に、レリーズボタン、コマンドダイヤル、種々の押しボタン、レバー等の物理的操作により入力を受け付ける機械的操作部250も含む。
【0031】
これら操作部170のいずれかの要素が操作された場合、本体CPU150は、操作受付部158において、各操作に対応する動作を実行させる指令を発生させる。換言すれば、操作部170のいずれかが操作された場合であっても、操作受付部158が入力を受け付けて指令を発生する処理を実行しない場合、当該操作は無効になる。
【0032】
本体CPU150には、姿勢センサ130および加速度センサ140も接続される。姿勢センサ130は、ボディ本体210が、重力加速度の方向に対してどのような姿勢であるかを示す静的な姿勢を検出する。これに対して、加速度センサ140は、ボディ本体210が、ある姿勢から他の姿勢に変化した場合に生じる加速度を検出する。
【0033】
よって、ボディ本体210がある姿勢で静止している場合、姿勢センサ130はボディ本体210の傾きを出力するが、加速度センサ140の出力はない。なお、ボディ本体210の変移とは、並進および回転の双方を含む。なお、図3では機能に従って姿勢センサ130および加速度センサ140を分けて描いているが、姿勢センサ130および加速度センサ140は単一の3軸加速度センサにより形成することができる。
【0034】
上記のような一眼レフカメラ100において、操作系制御部156は、姿勢センサ130および加速度センサ140の検出結果に基づいて操作受付部158を制御する。また、操作系制御部156は、ユーザ設定値テーブル152またはデフォルト設定値テーブル154を参照して操作受付部158を制御する。ここで操作系制御部156が実行する制御とは、操作部170の要素への入力操作を個別に無効または有効にすることを意味する。
【0035】
ユーザ設定値テーブル152およびデフォルト設定値テーブル154は、システムメモリ112から読み出して、操作系制御部156から参照される。ユーザ設定値テーブル152は、操作部170を通じてユーザが入力した設定値を格納する。デフォルト設定値テーブル154は、一眼レフカメラ100に予め実装されたファームウエアの一部として、ユーザからの指示がない場合に用いる設定値を格納する。
【0036】
操作系制御部156は、これらユーザ設定値テーブル152およびデフォルト設定値テーブル154を参照して、検出された静的な姿勢および姿勢の変化に対応して、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のうちの少なくともひとつに対する操作を有効または無効にする。
【0037】
図4は、操作系制御部156の制御手順を示す流れ図である。制御を開始した操作系制御部156は、まず、姿勢センサ130の検出結果に基づいてボディ本体210の姿勢を調べる(ステップS101)。
【0038】
次に、操作系制御部156は、加速度センサ140の検出結果に基づいて、姿勢センサ130が検出した姿勢が安定しているか、変化しつつあるかを判断する(ステップS102)。
【0039】
ここで図5を参照する。図5は、一眼レフカメラ100の姿勢の遷移を示す模式である。一眼レフカメラ100を用いて撮影する場合、ボディ本体210は様々な姿勢をとり得る。
【0040】
図5には、ボディ本体210が、Z軸の回りに回転して姿勢を変える様子が示される。ここで、中央の状態(C)は、一眼レフカメラ100で横位置撮影する場合の姿勢であり、ボディ本体210のX軸およびZ軸が水平になる。また、図中両側端に示すように、ボディ本体210がZ軸のまわりに回転した状態(A)、(E)では縦位置の撮影ができる。
【0041】
これらの姿勢で撮影を実行する場合、ユーザからは主タッチパネル220および副タッチパネル230が見え、肩タッチパネル240は見えない。よって、肩表示部242による表示はユーザの目に届き難い。
【0042】
このため、図示の状態で肩タッチ操作部244が有効な場合、肩タッチパネル240にユーザが触れると誤操作になる可能性がある。よって、図示の状態(A)、(C)、(E)の場合、肩タッチパネル240は表示を消して操作を無効にしてもよい。
【0043】
更に、状態(A)、(C)、(E)のいずれかの姿勢から他の姿勢に変化する過程では、主タッチパネル220、副タッチパネル230および肩タッチパネル240のいずれに対しても有効な操作が入力される可能性は低い。よって、ボディ本体210の姿勢が変化しつつある図示の状態(B)、(D)では、主タッチパネル220、副タッチパネル230および肩タッチパネル240の表示を消し、入力操作を無効にしてもよい。
【0044】
ただし、上記の場合であっても、ユーザの意図により肩タッチパネル240を有効にしてもよい。また、ユーザが望む場合は、ボディ本体210の姿勢が変化しつつある期間であっても、各タッチパネルを有効にしてもよい。
【0045】
再び図4を参照すると、姿勢センサ130により検出された姿勢が安定している場合(ステップS102)、操作系制御部156は、ボディ本体210の姿勢が安定している場合に参照するユーザ設定値群Aをユーザ設定値テーブル152で参照して、検出された姿勢に対応するユーザ設定値が格納されているか否かを調べる(ステップS103)。
【0046】
ユーザ設定値テーブル152のユーザ設定値群Aにおいて、姿勢に対応したフィールドに設定値が格納されていた場合(ステップS103:YES)、操作系制御部156は、その設定値を読み込んで操作受付部158に設定する(ステップS106)。これにより、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のいずれかが、ユーザ設定値テーブル152に格納された設定値に従って有効または無効になる。
【0047】
また、ステップS103においてユーザ設定値テーブル152に姿勢に対応した設定値が格納されていなかった場合(ステップS103:NO)、操作系制御部156は、デフォルト設定値テーブル154におけるデフォルト設定値群Aを参照して、該当するフィールドに格納された設定値を抽出して読み込む(ステップS104)。
【0048】
続いて、操作系制御部156は、該当するデフォルト設定値を操作受付部158に設定する(ステップS106)。これにより、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のいずれかが、デフォルト設定値テーブル154に格納された設定値に従って有効または無効になる。
【0049】
図6は、上記設定値群Aを格納したテーブルの一例を示す図である。図中、(Cr、Cp、Cy)はそれぞれ、姿勢センサ130の出力のうち、ロール方向(Z軸回り)、ピッチ方向(X軸回り)、ヨー方向(Y軸回り)の加速度出力を意味する。また、ユーザ設定値群Aにおいてバーが示されたフィールドは、設定値が格納されていないことを意味する。
【0050】
図示の例では、ユーザ設定値群Aにおいて、いくつかのフィールドに「有効」の設定値が格納されている。デフォルト設定値群Aにおいて、これらのフィールドに対応するフィールドには、設定値として「無効」が格納されている。操作系制御部156は、ユーザ設定値群Aに格納された設定値を優先して操作受付部158に設定するので、ボディ本体210の姿勢が、ユーザ設定値を格納されたフィールドに対応していた場合、主タッチ操作部224または肩タッチ操作部244は、デフォルト設定値群Aの設定と異なり、「有効」の設定値が設定される。
【0051】
ユーザ設定値群Aを格納したテーブルの一部のフィールドには、バーが示されており、設定値が格納されていない。このようなフィールドは、ユーザが特別な設定を希望しなかった姿勢に対応する。よって、ユーザ設定値群Aにおける操作系制御部156の参照先にユーザが入力した設定値が格納されていなかった場合、操作系制御部156は、デフォルト設定値群Aから、対応するフィールドに格納された設定値を読み出す。
【0052】
副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244は、ボディ本体210の姿勢に応じて、有効または無効が切り替えられる。このように、ボディ本体210の姿勢が安定している場合は、その姿勢に応じてユーザ設定値群Aまたはデフォルト設定値群Aから選択された設定値が操作受付部158に設定される。
【0053】
なお、デフォルト設定値群Aに格納された設定値によれば、ボディ本体210がどの姿勢の場合であっても、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のうちのいずれかひとつは有効になっている。このように、操作系制御部156は、いずれの姿勢においても、複数の要素のうちの少なくとも1つの入力を受け付け、複数の操作部のうちの他の入力を受け付けないように操作部170を制御してもよい。これにより、ボディ本体210の姿勢にかかわらず、タッチパネルの直感的な操作性を利用できる。
【0054】
また、例えば主タッチ操作部224が無効になった場合、主表示部222の表示も無効にしてもよい。よって、操作系制御部156は、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のいずれかを無効にした場合に、本体CPU150に通知して、対応する主表示部222、副表示部232および肩表示部242のいずれかを併せて無効にしてもよい。これにより、電力消費を一層節減できる。
【0055】
再び図4を参照すると、ステップS102において加速度センサ140が有効な加速度を検出して、ボディ本体210の姿勢が変化しつつあることが判った場合(ステップS102:NO)、操作系制御部156は、姿勢が変化している場合に参照すべきユーザ設定値群Bを格納したユーザ設定値テーブル152を参照して、検出された姿勢の変化に対応するユーザ設定値が格納されているか否かを調べる(ステップS107)。
【0056】
ユーザ設定値テーブル152にユーザ設定値が格納されていた場合(ステップS107:YES)、操作系制御部156は、該当するユーザ設定値を読み込んで、当該設定値を操作受付部158に設定する(ステップS109)。これにより、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のいずれかが、ユーザ設定値テーブル152に格納されたユーザ設定値群Bに従って有効または無効になる。
【0057】
また、ステップS107においてユーザ設定値テーブル152にユーザ設定値が格納されていなかった場合(ステップS107:NO)、操作系制御部156は、デフォルト設定値テーブル154を参照して、該当するデフォルト設定値を読み込む(ステップS108)。続いて、操作系制御部156は、該当するデフォルト設定値を操作受付部158に設定する(ステップS106)。これにより、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のいずれかが、デフォルト設定値テーブル154に格納された設定値に従って有効または無効になる。
【0058】
図7は、設定値群Bを格納したテーブルの一例を示す図である。この例では、デフォルト設定値群Bにおいて主タッチ操作部224が無効にされているフィールドに、主タッチ操作部224を有効とする設定値が格納されている。よって、操作系制御部156は、ユーザ設定値群Bに格納された優先値を優先して操作受付部158に設定する。
【0059】
図7においても、ユーザ設定値群Bの一部フィールドにはバーが示され、設定値が格納されていない。参照したフィールドにユーザにより入力された設定値が格納されていない場合、操作系制御部156は、デフォルト設定値群Bにおいて該当するフィールドに格納された設定値を読み込む。
【0060】
また、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244は、ボディ本体210の姿勢に応じて、有効または無効が切り替えられる。このように、ボディ本体210の姿勢が変化している期間についても、ボディ本体210の状態に応じてユーザ設定値群Bまたはデフォルト設定値群Bから選択された設定値が操作受付部158に設定される。
【0061】
再び図4を参照すると、操作系制御部156は、ボディ本体210の姿勢に関する状態に応じた設定値を操作受付部158に設定すると(ステップS106)、制御手順の当初のステップS101に復帰する。これにより、一眼レフカメラ100の稼働中、操作系制御部156は、姿勢センサ130および加速度センサ140の検出結果に基づく制御を継続する。
【0062】
これにより、主タッチパネル220、副タッチパネル230および肩タッチパネル240のうち、ユーザから見えていないことが推定されるものは表示および操作受付を無効にして電力を節約できる。また、ユーザから見えないタッチパネルの操作部を無効にすることにより、誤操作を防止できる。
【0063】
なお、この場合も、例えば主タッチ操作部224が無効になった場合、主表示部222の表示も無効にしてもよい。よって、操作系制御部156は、主タッチ操作部224、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244のいずれかを無効にした場合に、本体CPU150に通知して、対応する主表示部222、副表示部232および肩表示部242のいずれかを併せて無効にしてもよい。これにより、電力消費を一層節減できる。
【0064】
また、上記の例では主タッチパネル220、副タッチパネル230および肩タッチパネル240への入力操作を有効または無効に切り替える例について説明した。しかしながら、機械的操作部250の一部、各タッチパネルにおける一部領域について、入力操作の有効性を切り替えてもよい。また、ボディ本体210の姿勢に応じて、操作部170のうちの複数の要素または領域に共通の機能を実行する入力操作を割り当ててもよい。
【0065】
図8から図15は、ユーザが被写界に向かってかまえた一眼レフカメラ101をユーザ側から見た様子を示す図である。ただし、一眼レフカメラ101の高さは、ユーザのアイレベルとは限らない。一眼レフカメラ100と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0066】
一眼レフカメラ101は、背面に、副タッチパネル230と共に主タッチパネル220を備える。また、一眼レフカメラ101は、ボディ本体210の上面に、肩タッチパネル240も有する。ただし、一眼レフカメラ101の主タッチパネル220は、回動部221を介してボディ本体210に結合されている。
【0067】
回動部221は、Y軸方向の縦回動軸XおよびX方向の横回動軸Xを有する。縦回動軸Xによる回動と横回動軸Xによる回動を組み合わせることにより、一眼レフカメラ101においては、主タッチパネル220のボディ本体210に対する相対姿勢を変化させることができる。
【0068】
また、一眼レフカメラ101の主タッチパネル220は、裏面にカバー223を有する。図8に示した状態では、主タッチパネル220はボディ本体210の背面に対向する向きに格納されており、一眼レフカメラ101の背面にはカバー223が見えている。よって主タッチパネル220は、ユーザから目視できない。肩タッチパネル240もユーザの視界に入らない。
【0069】
図9に示す状態は、主タッチパネル220が縦の回動軸Xの回りに回動して、ボディ本体210の側部に位置している。これにより、ユーザの視線からは、主タッチパネル220および副タッチパネル230が見える。よって、これら主タッチパネル220および副タッチパネル230は、誤操作の恐れなく使用できる。しかしながら、肩タッチパネル240はユーザの視界に入らない。
【0070】
図10は、図9に示した一眼レフカメラ101の状態から、主タッチパネル220を横回動軸Xの回りに回動させた状態を示す。図10の場合は、回動により、主タッチパネル220は図中上方を向いている。
【0071】
主タッチパネル220の相対姿勢はユーザが自由に変更できるので、回動された主タッチパネル220はユーザから見えていると推定できる。よって、図10に示した状態の一眼レフカメラ101は、図中上方からユーザに見下ろされており、主タッチパネル220と肩タッチパネル240がユーザの視界に見えていると考えられる。
【0072】
図11は、図9に示した一眼レフカメラ101の状態から、主タッチパネル220を横回動軸Xの回りに回動させた他の状態を示す。図11の場合は、回動により、主タッチパネル220は図中下方を向いている。ユーザが主タッチパネル220を見ていると推定すると、図11に示した状態の一眼レフカメラ101は、図中下方からユーザに見上げられていると推定される。よって、ユーザからは、主タッチパネル220が見えており、副タッチパネル230および肩タッチパネル240は見えていないと考えられる。
【0073】
図12に示す状態において、ボディ本体210と主タッチパネル220の位置関係は、図10に示した状態と等しい。しかしながら、ボディ本体210は図中上方を向いた姿勢になり、主タッチパネル220は、紙面と平行な姿勢になる。
【0074】
ユーザが主タッチパネル220を見ているとすると、レンズユニット300は図中上方を向いており、肩タッチパネル240もユーザの視界に入っていると考えられる。なお、図示の状態は極端に描かれているが、一眼レフカメラ101に対して上方に位置する被写体を見上げて撮影する場合には図示の状態になる。
【0075】
図13に示す状態において、ボディ本体210と主タッチパネル220の位置関係は、図11に示した状態と等しい。しかしながら、ボディ本体210は図中上方を向いた姿勢になり、主タッチパネル220は、紙面と平行な姿勢になる。
【0076】
ユーザが主タッチパネル220を見ているとすると、レンズユニット300は図中下方を向いている。ボディ本体210は、底面の三脚座216が見えているが、副タッチパネル230および肩タッチパネル240は、ユーザの視界には入らない。なお、図示の状態は極端に描かれているが、一眼レフカメラ101に対して下方に位置する被写体を見下ろして撮影する場合には図示の状態になる。
【0077】
図14に示す状態において、ボディ本体210と主タッチパネル220の位置関係は、図9に示した状態に近い。ただし、主タッチパネル220は、ボディ本体210の前面に向いている。ユーザが主タッチパネル220を見つつ、自分自身を撮影する場合にこのような状態になる。副タッチパネル230および肩タッチパネル240は、ユーザの視界には入らない。
【0078】
図15に示す状態において、ボディ本体210と主タッチパネル220の位置関係は、図8に示した状態に近い。ただし、主タッチパネル220は回動して、ボディ本体210の背面に現れている。よって、ユーザが主タッチパネル220を見ている場合は、副タッチパネル230も視界に入る。肩タッチパネル240は、ユーザの視界には入らない。
【0079】
図15に示す状態は、主タッチパネル220の配置が図1および図2に示した一眼レフカメラ100と同じになる。よって、主タッチパネル220とボディ本体210の位置関係が図15に示す状態を保ったまま一眼レフカメラ101全体の姿勢が変化した場合、操作系制御部156は、図4に示した制御手順により有効な制御が実行できる。
【0080】
図16は、一眼レフカメラ101のブロック図である。図3と共通の要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
【0081】
一眼レフカメラ101は、図4に示した一眼レフカメラ100に対して、更に、回動検出部180を備える。回動検出部180は、回動部221の縦回動軸Xおよび横回動軸Xの回動角度をそれぞれ検出する。これにより、回動検出部180は、主タッチパネル220のボディ本体210に対する相対姿勢を検出して、操作系制御部156に通知する。
【0082】
操作系制御部156は、姿勢センサ130、加速度センサ140および回動検出部180の検出結果に基づいて、ユーザ設定値テーブル152およびデフォルト設定値テーブル154を参照して設定値を抽出する。操作系制御部156は、抽出した設定値を操作受付部158に設定する。
【0083】
このように、一眼レフカメラ101において、操作系制御部156は、ボディ本体210の姿勢と、主タッチパネル220のボディ本体に対する相対姿勢とに基づいて、操作受付部158の設定を変更する。これにより、操作部170に含まれる各要素は有効または無効に変更される。
【0084】
図17は、操作系制御部156の制御手順を示す流れ図である。図4と共通の部分には同じ参照番号を付し、図4に示した手順と異なる手順について説明する。
【0085】
図17に示した操作手順では、ステップS101に続いて、主タッチパネル220の相対姿勢の変化を回動検出部180により検出する(ステップS201)。また、操作系制御部156は、検出結果として、ボディ本体210の姿勢に加えて主タッチパネル220のボディ本体210に対する相対姿勢を獲得する(ステップS202)。これにより、操作系制御部156は、ユーザ設定値群C、ユーザ設定値群D、デフォルト設定値Cおよびデフォルト設定値Dのいずれかを参照する。
【0086】
図18は、一眼レフカメラ101において、操作系制御部156が参照するテーブルを例示する図である。ボディ本体210の姿勢および主タッチパネル220のボディ本体に対する相対姿勢は、図8から図15までの図番により示す。
【0087】
この例では、デフォルト設定値群Cにおいて副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244が有効にされているフィールドに、無効とする設定値が格納されている。よって、操作系制御部156は、ユーザ設定値群Cに格納された優先値を優先して操作受付部158に設定する。
【0088】
これに対して、主タッチ操作部224は、図8に示した相対姿勢の場合には無効になり、他の相対姿勢の場合は有効になる。このように、ボディ本体210の姿勢が安定している場合は、その姿勢に応じてユーザ設定値群Cまたはデフォルト設定値群Cから選択された設定値が操作受付部158に設定される。
【0089】
なお、例えば副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244が無効になった場合、副表示部232および肩表示部242の表示も無効にしてもよい。よって、操作系制御部156は、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244を無効にした場合に、本体CPU150に通知して、対応する副表示部232および肩表示部242を併せて無効にしてもよい。これにより、電力消費を一層節減できる。
【0090】
図19は、操作系制御部156が参照するテーブルを例示する図である。ボディ本体210の姿勢および主タッチパネル220のボディ本体に対する相対姿勢は、図8から図15までの図番により示す。
【0091】
この例では、デフォルト設定値群Dにおいて主タッチ操作部224が無効にされているフィールドに、主タッチ操作部224を有効とする設定値が格納されている。よって、操作系制御部156は、ユーザ設定値群Dに格納された優先値を優先して操作受付部158に設定する。これにより、主タッチ操作部224は有効になる。これに対して、副タッチ操作部234および肩タッチ操作部244は、デフォルト設定値Dに従って無効にされる。
【0092】
更に、回動検出部180は、主タッチパネル220のボディ本体210に対する相対姿勢の変化の速度を検出して、変化が急速であるか緩慢であるかに基づいて、主タッチパネル220の主タッチ操作部224を有効または無効にしてもよい。即ち、主タッチパネル220の相対姿勢が急速に変化している間は、主タッチパネル220を観察することも操作することも難しいと推測できる。よって、主タッチパネル220の相対姿勢が急速に変化している間は、操作系制御部156は、主表示部222および主タッチ操作部224を無効にしてもよい。
【0093】
上記の操作系制御部156は、ユーザが主タッチパネル220を見ている場合に、見えないタッチパネルを無効にするという方針に従って制御を実行した。しかしながら、更に、ユーザが見えない状態で触れてしまう蓋然性が高いタッチパネルを無効にすることにより、タッチパネルの誤操作を防止できる。
【0094】
更に、ユーザがファインダ212により被写界を観察しているか否かを検出するアイセンサ、ユーザがボディ本体210のグリップ部214を把持しているか否かを検出するグリップセンサ、ユーザの顔面がボディ本体210に接近していることを検出する近接センサ等を設け、これらの検出結果を併せてタッチパネルの有効または無効を判断してもよい。
【0095】
また更に、操作部170の設定が頻繁に変化することが操作性を低下させる場合もある。このような場合は、設定の変更が過剰に頻繁にならないように、操作系制御部156による操作受付部158の設定周期を長くしてもよい。
【0096】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0097】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
【符号の説明】
【0098】
100、101 一眼レフカメラ、112 システムメモリ、114 メインメモリ、116 二次記憶媒体、122 合焦位置センサ、124 測光センサ、130 姿勢センサ、140 加速度センサ、150 本体CPU、152 ユーザ設定値テーブル、154 デフォルト設定値テーブル、156 操作系制御部、158 操作受付部、160 撮像部、162 撮像素子駆動部、164 撮像素子、166 アナログデジタル変換部、168 画像処理部、170 操作部、180 回動検出部、200 カメラボディ、210 ボディ本体、212 ファインダ、214 グリップ部、216 三脚座、220 主タッチパネル、221 回動部、222 主表示部、223 カバー、224 主タッチ操作部、230 副タッチパネル、232 副表示部、234 副タッチ操作部、240 肩タッチパネル、242 肩表示部、244 肩タッチ操作部、250 機械的操作部、300 レンズユニット、310 鏡筒CPU

【特許請求の範囲】
【請求項1】
機器本体と、
外部から前記機器本体への入力操作を受け付ける複数の操作部材と、
前記機器本体の姿勢を検知する姿勢検知部と、
前記姿勢検知部により検知された前記機器本体の姿勢に基づいて、前記複数の操作部材のそれぞれについて外部からの入力操作を受け付けるか否かを制御する操作制御部と
を備える電子機器。
【請求項2】
前記複数の操作部材の少なくともひとつは、前記機器本体への入力操作を受け付ける操作面と、前記操作面に重畳して画像を表示する表示面とを有する請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記操作制御部は、いずれの姿勢においても、前記複数の操作部のうちの少なくとも1つの入力を受け付け、前記複数の操作部のうちの他の入力を受け付けない請求項1または請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記複数の操作部材のひとつは、前記複数の操作部材の他のひとつと、外部からの共通の入力操作を受け付ける請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記電子機器は複数の面を有し、前記複数の操作部材のうちのひとつは、前記複数の操作部材のうちの他のひとつと異なる面に配される請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記操作制御部は、前記操作面に対する外部からの入力受け付けを禁止した場合に、前記表示面に対する画像の表示も停止する請求項2に記載の電子機器。
【請求項7】
前記操作制御部は、前記機器本体の姿勢が変化しつつある間も、前記複数の操作部材のそれぞれについて外部からの入力操作を受け付けるか否かを制御する請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項8】
前記複数の操作部材は、前記機器本体に対する姿勢を変化する姿勢可変操作部を含み、
前記姿勢検知部は、前記可変操作部の前記機器本体に対する相対姿勢を更に検知し、
前記操作制御部は、前記姿勢検知部により検知された前記機器本体の姿勢および前記可変操作部の前記機器本体に対する相対姿勢に基づいて、前記可変操作部が外部からの入力操作を受け付けるか否かを制御する
請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載の電子機器と、像光を撮像する撮像部とを備える撮像装置。
【請求項10】
機器本体の姿勢を検知する姿勢検知段階と、
前記姿勢検知段階において検知された前記機器本体の姿勢に基づいて、複数の操作部材のそれぞれについて外部からの入力操作を受け付けるか否かを制御する操作制御段階と、
前記複数の操作部材のいずれかが外部から前記機器本体への入力操作を受け付ける操作受付段階と
を備える電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2013−55452(P2013−55452A)
【公開日】平成25年3月21日(2013.3.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−191508(P2011−191508)
【出願日】平成23年9月2日(2011.9.2)
【出願人】(000004112)株式会社ニコン (12,601)
【Fターム(参考)】