電子機器、文章編集方法及び制御プログラム
【課題】文章を容易に編集することができる電子機器、文章編集方法及び制御プログラムを提供すること。
【解決手段】表示部11と、表示部11に対する接触を検出する検出部12と、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を編集する制御部17を備える。また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、文字又は画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは文字又は画像に文字又は画像を追加する。
【解決手段】表示部11と、表示部11に対する接触を検出する検出部12と、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を編集する制御部17を備える。また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、文字又は画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは文字又は画像に文字又は画像を追加する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章を編集する機能を有する電子機器、文章編集方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の電子機器がある中で、近年、文章等が表示されるディスプレイ上に透過性を有するタッチパネルを備えたものが主流となりつつある。
【0003】
このような電子機器では、仮想的なキーボードをディスプレイ上に表示し、表示されているキーが接触されることにより、文字の追加、変更及び削除を行う機能を有している(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−97531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなタッチパネルを有する電子機器では、文章を容易に編集する技術が求められている。
【0006】
本発明は、文章を容易に編集することができる電子機器、文章編集方法及び制御プログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、表示部と、前記表示部に対する接触を検出する検出部と、前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御部を備え、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する構成である。
【0008】
また、電子機器では、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0009】
また、電子機器では、前記記憶部は、絵文字毎に、当該絵文字に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する同一カテゴリーに属する絵文字を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触が検出された文字が絵文字であると判定された場合には、当該絵文字に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた絵文字を前記テーブルから抽出して、接触が検出された絵文字を抽出された絵文字に変更、或いは接触が検出された絵文字に抽出された絵文字を追加する構成でも良い。
【0010】
また、電子機器では、前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の移動方向に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の移動方向に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0011】
また、電子機器では、前記記憶部は、前記表示部に文字が表示されている場合に、接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、順接の文字を関連付け、接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、逆接の文字を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている順接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された順接の文字を追加し、前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている逆接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された逆接の文字を追加する構成でも良い。
【0012】
また、電子機器では、前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の軌跡に対応する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の軌跡に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0013】
また、電子機器では、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域内の接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更し、前記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域を超える接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0014】
また、電子機器では、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対していかなる接触の動作が行われれば、前記文字又は前記画像をいずれの文字又はいずれの画像に変更、或いは前記文字又は前記画像にいずれの文字又はいずれの画像を追加するかについての所定のガイド表示を前記表示部に行う構成でも良い。
【0015】
本発明に係る文章編集方法は、上記課題を解決するために、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程を備え、前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する構成である。
【0016】
また、本発明に係る制御プログラムは、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加するプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、文章を容易に編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】携帯電話機の外観を示す図である。
【図2】携帯電話機の機能を示す機能ブロック図である。
【図3】携帯電話機により文字を変更又は追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図4】記憶部に記憶されているテーブルの内容についての一例を模式的に示す図である。
【図5】記憶部に記憶されているテーブルの内容についての一例を模式的に示す図である。
【図6】携帯電話機により文字を追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図7】携帯電話機により文字を追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図8】携帯電話機により文字を追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図9】携帯電話機により文字を変更又は追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図10】携帯電話機により行われるガイド表示についての説明に供する図である。
【図11】携帯電話機の動作の流れについての説明に供するフローチャートである。
【図12】携帯電話機により絵文字を変更する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
【0020】
携帯電話機1は、筺体2を備える。筺体2には、正面に、タッチパネル10と、マイク13と、レシーバ14とが配置される。
【0021】
タッチパネル10は、表示部11と、検出部12とを備える(図2を参照)。表示部11は、液晶又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)で構成される。検出部12は、表示部11に対する携帯電話機1のユーザの指やタッチペン等の物体の接触を検出する。検出部12は、表示部11の表面に対応して配され、例えば、静電容量方式や抵抗膜方式等が利用可能である。
【0022】
マイク13は、携帯電話機1のユーザが通話時に発した音声を入力するために用いられる。レシーバ14は、携帯電話機1のユーザの通話相手が発した音声を出力するために用いられる。
【0023】
次に、図2を参照しながら、携帯電話機1の機能構成について説明する。図2は、携帯電話機1の機能構成を示すブロック図である。
【0024】
携帯電話機1は、上述した、タッチパネル10(表示部11及び検出部12)と、マイク13と、レシーバ14とを備える。さらに、携帯電話機1は、通信部15と、記憶部16と、制御部17とを備える。
【0025】
通信部15は、メインアンテナ(図示せず)及びRF回路部(図示せず)等を備える。通信部15は、所定の使用周波数帯で基地局等の外部装置と通信を行う。具体的には、通信部15は、受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部17に供給する。また、通信部15は、制御部17から供給された信号を変調処理して外部装置(基地局)に送信する。
【0026】
記憶部16は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部17による演算処理に利用される。また、記憶部16は、携帯電話機1の内部で動作するアプリケーションやデータベースを記憶する。なお、記憶部16は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
【0027】
制御部17は、携帯電話機1の全体を制御しており、表示部11及び通信部15に対して制御を行う。
【0028】
このように構成される携帯電話機1は、文章を容易に編集する機能を有する。以下に、携帯電話機1に係る上記機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
なお、本実施例では、文字とは、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字、単位記号、ギリシャ文字、絵文字等を含む概念であって、文字コードが割り当てられているものをいう。また、文字とは、単一の文字だけでなく、複数の文字からなる文字列も含む概念である。
また、画像とは、所定の画像フォーマット(例えば、PNGやGIF等)で作成されたデコレーション絵文字等の画像であって、文字コードが割り当てられていないものをいう。また、画像とは、単一の画像だけでなく、複数の画像からなる画像列も含む概念である。
また、文字と画像とは、文字コードが割り当てられているか否かが異なる。
【0029】
携帯電話機1は、上述したように、表示部11と、検出部12と、制御部17を備える。検出部12は、表示部11に対する接触を検出する。
制御部17は、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を編集する。さらに、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、文字又は画像を異なる文字又は異なる画像に変更、又は文字又は画像に新たな文字又は画像を追加する。
【0030】
具体的には、制御部17は、表示部11に表示されている文章(図3に示す例では、「・・・、え」)に含まれている文字(図3に示す例では、「え」)に対する接触が検出された場合、当該接触の動作に基づいて、異なる文字に変更(図3に示す例では、「A」)、又は新たな文字を追加する(図3に示す例では、「〜っ」)。なお、本実施例では、文字の変更とは、平仮名から英語等への文字種の変更を想定して説明するが、これに限定されず、同一の文字種間で変更しても良い。
【0031】
よって、携帯電話機1は、文章を入力後に、文字又は画像の変更、又は新たな文字又は画像を追加したい場合に、対象となる文字又は記号に対する接触を行うことにより、容易に文字又は画像の変更又は追加を行うことができる。
【0032】
また、上述では、電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の構成と動作について説明したが、これに限られず、各構成要素を備え、文章を容易に編集するための制御方法や、制御プログラムとして構成されても良い。
【0033】
また、携帯電話機1は、上述したように、記憶部16を備えている。記憶部16は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する。
【0034】
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた文字又は画像をテーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、又は接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する。
【0035】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図4に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、タップ動作が一回(シングルタップ)の場合には、「え」を「A」に変更し、タップ動作が二回(ダブルタップ)の場合には、「え」を「1」に変更し、摺動操作(スワイプ)の場合には、「え」に「〜っ」を追加する。なお、図4に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0036】
また、接触の動作には、タップ(軽く叩く動作)とスイープ(摺動する動作)の他に、フリック(はらう動作)や、タッチ(接触する動作)等がある。さらに、タッチには、短時間のタッチや長時間のタッチもある。さらに、タッチとスイープの組み合わせ動作等も考えられる。本実施例では、参照するテーブルは、図4に示すテーブルに限定されず、様々な接触の動作に対応して、変更又は追加する文字等が関連付けられたものを採用しても良い。
【0037】
また、制御部17は、検出部12により接触が検出された場合、接触の動作と対象となる文字等に基づいて、適したテーブルを記憶部16から読み出し、当該テーブルを参照して、文字等の変更又は追加を行う。
【0038】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、文字又は画像の変更、又は新たな文字又は画像を追加したい場合に、対象となる文字又は記号に対して接触操作を行うことにより、容易に文字又は画像の変更又は追加を行うことができる。
【0039】
また、記憶部16は、絵文字毎に、当該絵文字に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する同一カテゴリーに属する絵文字を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触が検出された文字が絵文字であると判定された場合には、当該絵文字に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた絵文字をテーブルから抽出して、接触が検出された絵文字を抽出された絵文字に変更、又は接触が検出された絵文字に抽出された絵文字を追加する。
【0040】
例えば、制御部17は、対象となる絵文字が「顔」の場合、記憶部16から絵文字の「顔」に対応するテーブル(図5に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、タップ動作が一回(シングルタップ)の場合には、笑顔の絵文字に変更し、タップ動作が二回(ダブルタップ)の場合には、落ち込んだ顔の絵文字に変更し、摺動操作(スワイプ)の場合には、泣き顔の絵文字を追加する。なお、図5に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0041】
また、制御部17は、検出部12により接触が検出された場合、接触の動作と対象となる絵文字に基づいて、適したテーブルを記憶部16から読み出し、当該テーブルを参照して、絵文字の変更又は追加を行う。
【0042】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、絵文字の変更、又は新たな絵文字を追加したい場合に、対象となる絵文字に対して接触操作を行うことにより、容易に絵文字の変更又は追加を行うことができる。
【0043】
また、記憶部16は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の移動方向に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の移動方向に対応して関連付けられた文字又は画像をテーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する。
【0044】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図6(a)に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、上向のスワイプの場合には、「え」に「っ」を追加し(図6(b)を参照)、下向きのスワイプの場合には、「え」に「〜っ」を追加する(図6(c)を参照。)。なお、図6に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0045】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、スイープの方向によって、追加される文字を変更することができる。なお、本実施例では、追加の場合について説明したが、これに限られず、図6(a)に示すテーブルの変更や項目を追加することにより、文字等の変更も行うことができる。
【0046】
また、記憶部16は、表示部11に文字が表示されている場合に、接触の移動方向が文字の表示方向と順方向の場合には、順接の文字を関連付け、接触の移動方向が文字の表示方向と逆方向の場合には、逆接の文字を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触の移動方向が文字の表示方向と順方向の場合には、テーブルに関連付けられている順接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された順接の文字を追加する。また、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触の移動方向が文字の表示方向と逆方向の場合には、テーブルに関連付けられている逆接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された逆接の文字を追加する。
【0047】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図7(a)に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、順方向のスイープの場合には、「え」に、読点と順接の接続詞「、だから」を追加し(図7(b)を参照)、逆方向のスイープの場合には、「え」に、読点と逆接の接続詞「、だけど」を追加する(図7(c)を参照。)。なお、図7に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0048】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、スイープの方向が順方向か逆方向かによって、順接又は逆接の接続詞を追加することができる。なお、本実施例では、追加の場合について説明したが、これに限られず、図7(a)に示すテーブルの変更や項目を追加することにより、文字等の変更も行うことができる。
【0049】
また、記憶部16は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の軌跡に対応する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の軌跡に対応して関連付けられた文字又は画像をテーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する。
【0050】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図8(a)に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、接触の軌跡がウェーブ状の場合には、「え」に、波線を二つ追加し(図8(b)を参照)、また、接触の軌跡が上方向から下方向にかけての縦の直線の場合には、「え」に、感嘆符を追加する(図8(c)を参照。)。なお、図8に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0051】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、接触の軌跡に基づいて、記号を追加することができる。なお、本実施例では、記号の追加の場合について説明したが、これに限られず、図8(a)に示すテーブルの変更や項目を追加することにより、文字等の変更も行うことができる。
【0052】
また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、接触の移動が文字又は画像の表示領域内の接触の移動であると判断した場合には、文字又は画像を異なる文字又は異なる画像に変更する構成でも良い。また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、接触の移動が文字又は画像の表示領域を超える接触の移動であると判断した場合には、文字又は画像に文字又は画像を追加する構成でも良い。なお、文字又は画像の表示領域内とは、文字又は画像のサイズにしたがって予め定められている領域(図9中の領域X)のことである。
【0053】
具体的には、制御部17は、表示部11に表示されている文字(例えば、「え」)に対して接触を検出した場合に、当該接触が当該文字の表示領域Xの範囲内であると判断したときには、「え」を「A」に変更する(図9(b)を参照)。
【0054】
また、制御部17は、表示部11に表示されている文字(例えば、「え」)に対して接触を検出した場合に、当該接触が当該文字の表示領域Xの範囲内を超えていると判断したときには、「え」に「〜っ」を追加する(図9(c)を参照)。
【0055】
このようにして、携帯電話機1は、表示部11に表示されている文字又は画像に対して接触が行われ、当該接触が文字又は画像の表示領域の範囲内であるか否かによって、文字又は画像の変更又は追加を行うことができる。
【0056】
また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対していかなる接触の動作が行われれば、文字又は画像をいずれの文字又はいずれの画像に変更、又は文字又は画像にいずれの文字又はいずれの画像を追加するかについての所定のガイド表示を表示部11に行う構成でも良い。
【0057】
具体的には、制御部17は、図10に示すように、表示部11に表示されている文章において、ある文字(例えば、「え」)に対して接触(例えば、タップ)を検出した場合に、そのままリリース(接触状態を解除)すると、「え」を「A」に変更する旨のガイド表示G1と、順方向にスワイプすると、「え」に順接の接続詞(例えば、「、だから」)を追加する旨のガイド表示G2と、逆方向にスワイプすると、「え」に逆接の接続詞(例えば、「、だけど」)を追加する旨のガイド表示G3と、上向きにスワイプすると、「え」に「っ」を追加する旨のガイド表示G4と、下向きにスワイプすると、「え」に「〜っ」を追加する旨のガイド表示G5を行う。なお、図10に示すガイド表示は、一例であって、この表示内容及び形式に限られない。
【0058】
このようにして、携帯電話機1は、表示部11に表示されている文章の文字又は画像に対して接触が行われた場合、どのような接触操作を行えば、文字又は画像の変更又は追加が行われるかについて、的確なガイド表示が行われるので、操作性の向上を図ることができる。
【0059】
ここで、携帯電話機1の動作の流れについて、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0060】
ステップST1において、検出部12は、文章の入力を指示するタッチイベントを検出し、制御部17に通知する。具体的には、検出部12は、ユーザの操作に応じてメモ帳アプリケーションやメールアプリケーション等が起動され、文章の入力が可能な状態において、ユーザによる文字又は画像の入力を指示する操作をタッチイベントとして検出する。
【0061】
ステップST2において、制御部17は、ステップST1の肯定によるタッチイベントにしたがって、文章の入力処理を行う。
【0062】
ステップST3において、検出部12は、文章の編集を指示するタッチイベントを検出し、制御部17に通知する。具体的には、検出部12は、ユーザにより入力された文章の一部に対する操作(ジェスチャー操作)をタッチイベントとして検出する。
【0063】
ステップST4において、制御部17は、ユーザの操作により編集の対象となった文字の文字種と、その操作方法(タップやスワイプ等の操作方法)に基づいて、当該編集の対象になった文字が編集可能かどうかを判断する。具体的には、制御部17は、記憶部16を参照し、編集の対象となった文字に対応するテーブルがあるかどうかによって、編集可能かどうかを判断する。編集可能であると判断した場合(Yes)には、ステップST5に進み、編集可能ではないと判断した場合(No)には、処理を終了する。
【0064】
ステップST5において、制御部17は、記憶部16に記憶されているテーブルにしたがって、編集の対象となった文字を変更、又は編集の対象となった文字に新たな文字を追加する。例えば、制御部17は、記憶部16に記憶されているテーブルにしたがって、編集の対象となった文字(平仮名)の後尾に新しい文字を追加する。また、制御部17は、編集の対象となった絵文字を他の絵文字に変更する。
【0065】
また、携帯電話機1は、上述した実施例に限定されず、文字等に対する接触操作に応じて、様々な変更又は追加が行われても良い。
例えば、携帯電話機1は、図12(a)に示すように、笑顔の絵文字に対して、タップの操作が一回行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、落ち込んだ顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、顔を一回叩かれたから困って落ち込んだ顔になる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0066】
また、携帯電話機1は、図12(b)に示すように、笑顔の絵文字に対して、タップの操作が3回連続して行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、泣き顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、顔を三回叩かれたから痛くて泣き顔になる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
また、携帯電話機1は、ユーザにより入力された文章だけでなく、ブラウザ機能等により表示された文章を取り込んで編集することもできる。
【0067】
また、携帯電話機1は、図12(c)に示すように、泣き顔の絵文字に対して、左右にスワイプする操作が行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、笑顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、泣き顔を撫でられたから泣き止んで笑顔になる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0068】
さらに、携帯電話機1は、猫の顔(真顔)を示す絵文字に対して、顎の付近を左右にスワイプする操作が行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、猫の顔(真顔)を笑顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、猫の顎を撫でると猫が喜ぶ、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0069】
また、携帯電話機1は、猫の顔(真顔)を示す絵文字に対して、ひげの付近をスワイプする操作が行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、猫の顔(真顔)を怒った絵文字に変更する構成でも良い。これは、猫のひげを撫でると猫が嫌がる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0070】
このようにして、携帯電話機1は、日常生活の経験法則にしたがって、絵文字を適宜変更するので、対象となる絵文字に対して、どういう操作を行えば、所望する変更が得られるかが容易に予想することが可能なので、ユーザの操作性の向上を図ることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 携帯電話機
10 タッチパネル
11 表示部
12 検出部
17 制御部
【技術分野】
【0001】
本発明は、文章を編集する機能を有する電子機器、文章編集方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
様々な種類の電子機器がある中で、近年、文章等が表示されるディスプレイ上に透過性を有するタッチパネルを備えたものが主流となりつつある。
【0003】
このような電子機器では、仮想的なキーボードをディスプレイ上に表示し、表示されているキーが接触されることにより、文字の追加、変更及び削除を行う機能を有している(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平10−97531号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、このようなタッチパネルを有する電子機器では、文章を容易に編集する技術が求められている。
【0006】
本発明は、文章を容易に編集することができる電子機器、文章編集方法及び制御プログラムを提供することを一つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器は、上記課題を解決するために、表示部と、前記表示部に対する接触を検出する検出部と、前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御部を備え、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する構成である。
【0008】
また、電子機器では、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する記憶部を備え、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0009】
また、電子機器では、前記記憶部は、絵文字毎に、当該絵文字に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する同一カテゴリーに属する絵文字を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触が検出された文字が絵文字であると判定された場合には、当該絵文字に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた絵文字を前記テーブルから抽出して、接触が検出された絵文字を抽出された絵文字に変更、或いは接触が検出された絵文字に抽出された絵文字を追加する構成でも良い。
【0010】
また、電子機器では、前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の移動方向に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の移動方向に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0011】
また、電子機器では、前記記憶部は、前記表示部に文字が表示されている場合に、接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、順接の文字を関連付け、接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、逆接の文字を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている順接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された順接の文字を追加し、前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている逆接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された逆接の文字を追加する構成でも良い。
【0012】
また、電子機器では、前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の軌跡に対応する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の軌跡に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0013】
また、電子機器では、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域内の接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更し、前記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域を超える接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する構成でも良い。
【0014】
また、電子機器では、前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対していかなる接触の動作が行われれば、前記文字又は前記画像をいずれの文字又はいずれの画像に変更、或いは前記文字又は前記画像にいずれの文字又はいずれの画像を追加するかについての所定のガイド表示を前記表示部に行う構成でも良い。
【0015】
本発明に係る文章編集方法は、上記課題を解決するために、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程を備え、前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する構成である。
【0016】
また、本発明に係る制御プログラムは、表示部に対する接触を検出する検出工程と、前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加するプログラムである。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、文章を容易に編集することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】携帯電話機の外観を示す図である。
【図2】携帯電話機の機能を示す機能ブロック図である。
【図3】携帯電話機により文字を変更又は追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図4】記憶部に記憶されているテーブルの内容についての一例を模式的に示す図である。
【図5】記憶部に記憶されているテーブルの内容についての一例を模式的に示す図である。
【図6】携帯電話機により文字を追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図7】携帯電話機により文字を追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図8】携帯電話機により文字を追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図9】携帯電話機により文字を変更又は追加する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【図10】携帯電話機により行われるガイド表示についての説明に供する図である。
【図11】携帯電話機の動作の流れについての説明に供するフローチャートである。
【図12】携帯電話機により絵文字を変更する実施形態の一例についての説明に供する図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の基本構造について、図1を参照しながら説明する。図1は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
【0020】
携帯電話機1は、筺体2を備える。筺体2には、正面に、タッチパネル10と、マイク13と、レシーバ14とが配置される。
【0021】
タッチパネル10は、表示部11と、検出部12とを備える(図2を参照)。表示部11は、液晶又は有機EL(エレクトロルミネッセンス)で構成される。検出部12は、表示部11に対する携帯電話機1のユーザの指やタッチペン等の物体の接触を検出する。検出部12は、表示部11の表面に対応して配され、例えば、静電容量方式や抵抗膜方式等が利用可能である。
【0022】
マイク13は、携帯電話機1のユーザが通話時に発した音声を入力するために用いられる。レシーバ14は、携帯電話機1のユーザの通話相手が発した音声を出力するために用いられる。
【0023】
次に、図2を参照しながら、携帯電話機1の機能構成について説明する。図2は、携帯電話機1の機能構成を示すブロック図である。
【0024】
携帯電話機1は、上述した、タッチパネル10(表示部11及び検出部12)と、マイク13と、レシーバ14とを備える。さらに、携帯電話機1は、通信部15と、記憶部16と、制御部17とを備える。
【0025】
通信部15は、メインアンテナ(図示せず)及びRF回路部(図示せず)等を備える。通信部15は、所定の使用周波数帯で基地局等の外部装置と通信を行う。具体的には、通信部15は、受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部17に供給する。また、通信部15は、制御部17から供給された信号を変調処理して外部装置(基地局)に送信する。
【0026】
記憶部16は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部17による演算処理に利用される。また、記憶部16は、携帯電話機1の内部で動作するアプリケーションやデータベースを記憶する。なお、記憶部16は、着脱可能な外部メモリを兼ねていても良い。
【0027】
制御部17は、携帯電話機1の全体を制御しており、表示部11及び通信部15に対して制御を行う。
【0028】
このように構成される携帯電話機1は、文章を容易に編集する機能を有する。以下に、携帯電話機1に係る上記機能を発揮するための構成と動作について詳述する。
なお、本実施例では、文字とは、ひらがな、カタカナ、漢字、英数字、単位記号、ギリシャ文字、絵文字等を含む概念であって、文字コードが割り当てられているものをいう。また、文字とは、単一の文字だけでなく、複数の文字からなる文字列も含む概念である。
また、画像とは、所定の画像フォーマット(例えば、PNGやGIF等)で作成されたデコレーション絵文字等の画像であって、文字コードが割り当てられていないものをいう。また、画像とは、単一の画像だけでなく、複数の画像からなる画像列も含む概念である。
また、文字と画像とは、文字コードが割り当てられているか否かが異なる。
【0029】
携帯電話機1は、上述したように、表示部11と、検出部12と、制御部17を備える。検出部12は、表示部11に対する接触を検出する。
制御部17は、検出部12により表示部11に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、表示部11に表示されている文字又は画像を編集する。さらに、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、文字又は画像を異なる文字又は異なる画像に変更、又は文字又は画像に新たな文字又は画像を追加する。
【0030】
具体的には、制御部17は、表示部11に表示されている文章(図3に示す例では、「・・・、え」)に含まれている文字(図3に示す例では、「え」)に対する接触が検出された場合、当該接触の動作に基づいて、異なる文字に変更(図3に示す例では、「A」)、又は新たな文字を追加する(図3に示す例では、「〜っ」)。なお、本実施例では、文字の変更とは、平仮名から英語等への文字種の変更を想定して説明するが、これに限定されず、同一の文字種間で変更しても良い。
【0031】
よって、携帯電話機1は、文章を入力後に、文字又は画像の変更、又は新たな文字又は画像を追加したい場合に、対象となる文字又は記号に対する接触を行うことにより、容易に文字又は画像の変更又は追加を行うことができる。
【0032】
また、上述では、電子機器の一実施形態に係る携帯電話機1の構成と動作について説明したが、これに限られず、各構成要素を備え、文章を容易に編集するための制御方法や、制御プログラムとして構成されても良い。
【0033】
また、携帯電話機1は、上述したように、記憶部16を備えている。記憶部16は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する。
【0034】
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた文字又は画像をテーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、又は接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する。
【0035】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図4に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、タップ動作が一回(シングルタップ)の場合には、「え」を「A」に変更し、タップ動作が二回(ダブルタップ)の場合には、「え」を「1」に変更し、摺動操作(スワイプ)の場合には、「え」に「〜っ」を追加する。なお、図4に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0036】
また、接触の動作には、タップ(軽く叩く動作)とスイープ(摺動する動作)の他に、フリック(はらう動作)や、タッチ(接触する動作)等がある。さらに、タッチには、短時間のタッチや長時間のタッチもある。さらに、タッチとスイープの組み合わせ動作等も考えられる。本実施例では、参照するテーブルは、図4に示すテーブルに限定されず、様々な接触の動作に対応して、変更又は追加する文字等が関連付けられたものを採用しても良い。
【0037】
また、制御部17は、検出部12により接触が検出された場合、接触の動作と対象となる文字等に基づいて、適したテーブルを記憶部16から読み出し、当該テーブルを参照して、文字等の変更又は追加を行う。
【0038】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、文字又は画像の変更、又は新たな文字又は画像を追加したい場合に、対象となる文字又は記号に対して接触操作を行うことにより、容易に文字又は画像の変更又は追加を行うことができる。
【0039】
また、記憶部16は、絵文字毎に、当該絵文字に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する同一カテゴリーに属する絵文字を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触が検出された文字が絵文字であると判定された場合には、当該絵文字に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた絵文字をテーブルから抽出して、接触が検出された絵文字を抽出された絵文字に変更、又は接触が検出された絵文字に抽出された絵文字を追加する。
【0040】
例えば、制御部17は、対象となる絵文字が「顔」の場合、記憶部16から絵文字の「顔」に対応するテーブル(図5に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、タップ動作が一回(シングルタップ)の場合には、笑顔の絵文字に変更し、タップ動作が二回(ダブルタップ)の場合には、落ち込んだ顔の絵文字に変更し、摺動操作(スワイプ)の場合には、泣き顔の絵文字を追加する。なお、図5に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0041】
また、制御部17は、検出部12により接触が検出された場合、接触の動作と対象となる絵文字に基づいて、適したテーブルを記憶部16から読み出し、当該テーブルを参照して、絵文字の変更又は追加を行う。
【0042】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、絵文字の変更、又は新たな絵文字を追加したい場合に、対象となる絵文字に対して接触操作を行うことにより、容易に絵文字の変更又は追加を行うことができる。
【0043】
また、記憶部16は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の移動方向に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の移動方向に対応して関連付けられた文字又は画像をテーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する。
【0044】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図6(a)に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、上向のスワイプの場合には、「え」に「っ」を追加し(図6(b)を参照)、下向きのスワイプの場合には、「え」に「〜っ」を追加する(図6(c)を参照。)。なお、図6に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0045】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、スイープの方向によって、追加される文字を変更することができる。なお、本実施例では、追加の場合について説明したが、これに限られず、図6(a)に示すテーブルの変更や項目を追加することにより、文字等の変更も行うことができる。
【0046】
また、記憶部16は、表示部11に文字が表示されている場合に、接触の移動方向が文字の表示方向と順方向の場合には、順接の文字を関連付け、接触の移動方向が文字の表示方向と逆方向の場合には、逆接の文字を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触の移動方向が文字の表示方向と順方向の場合には、テーブルに関連付けられている順接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された順接の文字を追加する。また、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触の移動方向が文字の表示方向と逆方向の場合には、テーブルに関連付けられている逆接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された逆接の文字を追加する。
【0047】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図7(a)に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、順方向のスイープの場合には、「え」に、読点と順接の接続詞「、だから」を追加し(図7(b)を参照)、逆方向のスイープの場合には、「え」に、読点と逆接の接続詞「、だけど」を追加する(図7(c)を参照。)。なお、図7に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0048】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、スイープの方向が順方向か逆方向かによって、順接又は逆接の接続詞を追加することができる。なお、本実施例では、追加の場合について説明したが、これに限られず、図7(a)に示すテーブルの変更や項目を追加することにより、文字等の変更も行うことができる。
【0049】
また、記憶部16は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の軌跡に対応する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する構成でも良い。
このような構成では、制御部17は、表示部11に表示されている文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを記憶部16から読み出し、当該接触の軌跡に対応して関連付けられた文字又は画像をテーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する。
【0050】
例えば、制御部17は、対象となる文字が「え」の場合、記憶部16から「え」に対応するテーブル(図8(a)に示すテーブル)を読み出し、当該テーブルを参照して、接触の軌跡がウェーブ状の場合には、「え」に、波線を二つ追加し(図8(b)を参照)、また、接触の軌跡が上方向から下方向にかけての縦の直線の場合には、「え」に、感嘆符を追加する(図8(c)を参照。)。なお、図8に示すテーブルは、一例であってこの内容及び形式に限られない。
【0051】
このようにして、携帯電話機1は、文章を入力後に、接触の軌跡に基づいて、記号を追加することができる。なお、本実施例では、記号の追加の場合について説明したが、これに限られず、図8(a)に示すテーブルの変更や項目を追加することにより、文字等の変更も行うことができる。
【0052】
また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、接触の移動が文字又は画像の表示領域内の接触の移動であると判断した場合には、文字又は画像を異なる文字又は異なる画像に変更する構成でも良い。また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、接触の移動が文字又は画像の表示領域を超える接触の移動であると判断した場合には、文字又は画像に文字又は画像を追加する構成でも良い。なお、文字又は画像の表示領域内とは、文字又は画像のサイズにしたがって予め定められている領域(図9中の領域X)のことである。
【0053】
具体的には、制御部17は、表示部11に表示されている文字(例えば、「え」)に対して接触を検出した場合に、当該接触が当該文字の表示領域Xの範囲内であると判断したときには、「え」を「A」に変更する(図9(b)を参照)。
【0054】
また、制御部17は、表示部11に表示されている文字(例えば、「え」)に対して接触を検出した場合に、当該接触が当該文字の表示領域Xの範囲内を超えていると判断したときには、「え」に「〜っ」を追加する(図9(c)を参照)。
【0055】
このようにして、携帯電話機1は、表示部11に表示されている文字又は画像に対して接触が行われ、当該接触が文字又は画像の表示領域の範囲内であるか否かによって、文字又は画像の変更又は追加を行うことができる。
【0056】
また、制御部17は、表示部11に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対していかなる接触の動作が行われれば、文字又は画像をいずれの文字又はいずれの画像に変更、又は文字又は画像にいずれの文字又はいずれの画像を追加するかについての所定のガイド表示を表示部11に行う構成でも良い。
【0057】
具体的には、制御部17は、図10に示すように、表示部11に表示されている文章において、ある文字(例えば、「え」)に対して接触(例えば、タップ)を検出した場合に、そのままリリース(接触状態を解除)すると、「え」を「A」に変更する旨のガイド表示G1と、順方向にスワイプすると、「え」に順接の接続詞(例えば、「、だから」)を追加する旨のガイド表示G2と、逆方向にスワイプすると、「え」に逆接の接続詞(例えば、「、だけど」)を追加する旨のガイド表示G3と、上向きにスワイプすると、「え」に「っ」を追加する旨のガイド表示G4と、下向きにスワイプすると、「え」に「〜っ」を追加する旨のガイド表示G5を行う。なお、図10に示すガイド表示は、一例であって、この表示内容及び形式に限られない。
【0058】
このようにして、携帯電話機1は、表示部11に表示されている文章の文字又は画像に対して接触が行われた場合、どのような接触操作を行えば、文字又は画像の変更又は追加が行われるかについて、的確なガイド表示が行われるので、操作性の向上を図ることができる。
【0059】
ここで、携帯電話機1の動作の流れについて、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0060】
ステップST1において、検出部12は、文章の入力を指示するタッチイベントを検出し、制御部17に通知する。具体的には、検出部12は、ユーザの操作に応じてメモ帳アプリケーションやメールアプリケーション等が起動され、文章の入力が可能な状態において、ユーザによる文字又は画像の入力を指示する操作をタッチイベントとして検出する。
【0061】
ステップST2において、制御部17は、ステップST1の肯定によるタッチイベントにしたがって、文章の入力処理を行う。
【0062】
ステップST3において、検出部12は、文章の編集を指示するタッチイベントを検出し、制御部17に通知する。具体的には、検出部12は、ユーザにより入力された文章の一部に対する操作(ジェスチャー操作)をタッチイベントとして検出する。
【0063】
ステップST4において、制御部17は、ユーザの操作により編集の対象となった文字の文字種と、その操作方法(タップやスワイプ等の操作方法)に基づいて、当該編集の対象になった文字が編集可能かどうかを判断する。具体的には、制御部17は、記憶部16を参照し、編集の対象となった文字に対応するテーブルがあるかどうかによって、編集可能かどうかを判断する。編集可能であると判断した場合(Yes)には、ステップST5に進み、編集可能ではないと判断した場合(No)には、処理を終了する。
【0064】
ステップST5において、制御部17は、記憶部16に記憶されているテーブルにしたがって、編集の対象となった文字を変更、又は編集の対象となった文字に新たな文字を追加する。例えば、制御部17は、記憶部16に記憶されているテーブルにしたがって、編集の対象となった文字(平仮名)の後尾に新しい文字を追加する。また、制御部17は、編集の対象となった絵文字を他の絵文字に変更する。
【0065】
また、携帯電話機1は、上述した実施例に限定されず、文字等に対する接触操作に応じて、様々な変更又は追加が行われても良い。
例えば、携帯電話機1は、図12(a)に示すように、笑顔の絵文字に対して、タップの操作が一回行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、落ち込んだ顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、顔を一回叩かれたから困って落ち込んだ顔になる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0066】
また、携帯電話機1は、図12(b)に示すように、笑顔の絵文字に対して、タップの操作が3回連続して行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、泣き顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、顔を三回叩かれたから痛くて泣き顔になる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
また、携帯電話機1は、ユーザにより入力された文章だけでなく、ブラウザ機能等により表示された文章を取り込んで編集することもできる。
【0067】
また、携帯電話機1は、図12(c)に示すように、泣き顔の絵文字に対して、左右にスワイプする操作が行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、笑顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、泣き顔を撫でられたから泣き止んで笑顔になる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0068】
さらに、携帯電話機1は、猫の顔(真顔)を示す絵文字に対して、顎の付近を左右にスワイプする操作が行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、猫の顔(真顔)を笑顔の絵文字に変更する構成でも良い。これは、猫の顎を撫でると猫が喜ぶ、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0069】
また、携帯電話機1は、猫の顔(真顔)を示す絵文字に対して、ひげの付近をスワイプする操作が行われた場合には、記憶部16に記憶されているテーブルを参照して、猫の顔(真顔)を怒った絵文字に変更する構成でも良い。これは、猫のひげを撫でると猫が嫌がる、という日常生活の経験を反映した変化であるといえる。
【0070】
このようにして、携帯電話機1は、日常生活の経験法則にしたがって、絵文字を適宜変更するので、対象となる絵文字に対して、どういう操作を行えば、所望する変更が得られるかが容易に予想することが可能なので、ユーザの操作性の向上を図ることができる。
【符号の説明】
【0071】
1 携帯電話機
10 タッチパネル
11 表示部
12 検出部
17 制御部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、
前記表示部に対する接触を検出する検出部と、
前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御部を備え、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する電子機器。
【請求項2】
文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記記憶部は、絵文字毎に、当該絵文字に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する同一カテゴリーに属する絵文字を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触が検出された文字が絵文字であると判定された場合には、当該絵文字に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた絵文字を前記テーブルから抽出して、接触が検出された絵文字を抽出された絵文字に変更、或いは接触が検出された絵文字に抽出された絵文字を追加する請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の移動方向に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の移動方向に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する請求項2記載の電子機器。
【請求項5】
前記記憶部は、前記表示部に文字が表示されている場合に、接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、順接の文字を関連付け、接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、逆接の文字を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、
前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている順接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された順接の文字を追加し、
前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている逆接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された逆接の文字を追加する請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の軌跡に対応する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の軌跡に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する請求項2記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、
前記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域内の接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更し、
前記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域を超える接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対していかなる接触の動作が行われれば、前記文字又は前記画像をいずれの文字又はいずれの画像に変更、或いは前記文字又は前記画像にいずれの文字又はいずれの画像を追加するかについての所定のガイド表示を前記表示部に行う請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程を備え、
前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する文章編集方法。
【請求項10】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、
前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する制御プログラム。
【請求項1】
表示部と、
前記表示部に対する接触を検出する検出部と、
前記検出部により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御部を備え、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する電子機器。
【請求項2】
文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶する記憶部を備え、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記記憶部は、絵文字毎に、当該絵文字に対する接触の動作に対応して変更、或いは追加する同一カテゴリーに属する絵文字を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、接触が検出された文字が絵文字であると判定された場合には、当該絵文字に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の動作に対応して関連付けられた絵文字を前記テーブルから抽出して、接触が検出された絵文字を抽出された絵文字に変更、或いは接触が検出された絵文字に抽出された絵文字を追加する請求項2記載の電子機器。
【請求項4】
前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の移動方向に対応して変更、或いは追加する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の移動方向に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する請求項2記載の電子機器。
【請求項5】
前記記憶部は、前記表示部に文字が表示されている場合に、接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、順接の文字を関連付け、接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、逆接の文字を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出されて、
前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と順方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている順接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された順接の文字を追加し、
前記接触の移動方向が前記文字の表示方向と逆方向の場合には、前記テーブルに関連付けられている逆接の文字を抽出して、接触が検出された文字に抽出された逆接の文字を追加する請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記記憶部は、文字又は画像毎に、当該文字又は当該画像に対する接触の軌跡に対応する文字又は画像を関連付けたテーブルを記憶し、
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対応するテーブルを前記記憶部から読み出し、当該接触の軌跡に対応して関連付けられた文字又は画像を前記テーブルから抽出して、接触が検出された文字又は画像を抽出された文字又は画像に変更、或いは接触が検出された文字又は画像に抽出された文字又は画像を追加する請求項2記載の電子機器。
【請求項7】
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出されて、
前記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域内の接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更し、
前記接触の移動が前記文字又は前記画像の表示領域を超える接触の移動であると判断した場合には、前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する請求項1記載の電子機器。
【請求項8】
前記制御部は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、接触が検出された文字又は画像に対していかなる接触の動作が行われれば、前記文字又は前記画像をいずれの文字又はいずれの画像に変更、或いは前記文字又は前記画像にいずれの文字又はいずれの画像を追加するかについての所定のガイド表示を前記表示部に行う請求項1記載の電子機器。
【請求項9】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程を備え、
前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する文章編集方法。
【請求項10】
表示部に対する接触を検出する検出工程と、
前記検出工程により前記表示部に対する接触を検出した場合、当該接触の動作に基づいて、前記表示部に表示されている文字又は画像を編集する制御工程をコンピュータによって実現するための制御プログラムであって、
前記制御工程は、前記表示部に表示されている文字又は画像に対する接触が検出された場合に、当該接触の動作に基づいて、前記文字又は前記画像を異なる文字又は異なる画像に変更、或いは前記文字又は前記画像に文字又は画像を追加する制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−29925(P2013−29925A)
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−164343(P2011−164343)
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年2月7日(2013.2.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年7月27日(2011.7.27)
【出願人】(000006633)京セラ株式会社 (13,660)
【Fターム(参考)】
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