説明

電子機器、機器検索方法及び機器検索プログラム

【課題】ネットワーク上における機器の検索に際しより利便性の高いサービスを提供することのできる電子機器の提供を目的とする。
【解決手段】ネットワークに接続されている機器の一覧情報を管理し、クライアントからの機器検索要求に応じて一覧情報に基づいてクライアントが所望する機器を検索し、該検索結果をクライアントに返信する電子機器であって、一覧情報に含まれているそれぞれの機器よりアクセス制御情報を取得する機器情報取得手段と、クライアントからの機器検索要求に応じ、一覧情報の中から当該クライアントが所望する機器を検索し、検索された機器に対する当該クライアントのアクセスの可否をアクセス制御情報に基づいて判定するアクセス判定手段とを有し、アクセス判定手段によってアクセスが可能であると判定された機器が存在するときに、アクセスが可能な機器に関する情報を検索結果として返信することにより上記課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、機器検索方法及び機器検索プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
Web Services Dynamic Discovery(WS−Discovery)は、主としてマルチキャストによって所望のWebサービスを検索するためのプロトコルを定義する標準仕様である(例えば、特許文献1)。
【0003】
図1は、WS−Discoveryに基づいたWebサービスの検索処理を説明するためのシーケンス図である。
【0004】
各Webサービスは、例えば、ネットワークに接続したときにHelloメッセージをマルチキャストすることにより、自らの存在をネットワーク上に通知する(S1)。
【0005】
クライアントは、提供されるサービスのタイプ及びWebサービスの所在の範囲の少なくともいずれか一方によってWebサービスを検索するとき、そのタイプ及び範囲の少なくともいずれか一方を指定したProbeメッセージをマルチキャストする(S2)。Probeメッセージに指定されたタイプ及び範囲に合致する各Webサービスは、Probeメッセージに対してProbe Matchメッセージをユニキャストで返信する(S3)。
【0006】
クライアントは、例えば、Probe Matchメッセージによって得られるWebサービスの識別情報を指定してResolveメッセージをマルチキャストすることにより、当該Webサービスと通信するためのアドレス情報を検索する(S4)。Resolveメッセージに指定された識別情報に合致するWebサービスは、Reolveメッセージに対してResolve Matchメッセージをユニキャストで返信する(S5)。
【0007】
その後、クライアントは、Relolve Mactchメッセージに含まれているアドレス情報を用いて通信することにより、所望のWebサービスを利用することができる。
【0008】
WS−Discoveryは、また、多数のエンドポイントを有する大規模な環境におけるマルチキャストを抑制するため、ディスカバリプロキシ(Disocovery Proxy)を利用した仕組みについても定義している。
【0009】
図2は、ディスカバリプロキシを用いたWebサービスの検索処理を説明するためのシーケンス図である。
【0010】
各Webサービスは、例えば、ネットワークに接続したときにHelloメッセージをマルチキャストすることにより、自らの存在をネットワーク上に通知する(S11)。当該Helloメッセージを受信したディスカバリプロキシは、Helloメッセージに含まれているWebサービスの情報を保持しておく。
【0011】
クライアントが、Probeメッセージをマルチキャストすると(S12)。Probeメッセージに指定されたタイプ及び範囲に合致する各Webサービスは、Probe Matchメッセージをユニキャストで返信する(S13)。また、ディスカバリプロキシは、Probeメッセージを受信すると、自らの存在を通知するためHelloメッセージをクライアントにユニキャストで送信する(S14)。
【0012】
ネットワーク上にディスカバリプロキシが存在することを知ったクライアントは、ディスカバリプロキシに対してProbeメッセージをユニキャストで送信する(S15)。ディスカバリプロキシは、保持されている情報の中からPtobeメッセージに合致するWebサービスを検索し、検索されたWebサービスに関するProbe Matchメッセージをユニキャストで返信する(S16)。続いて、クライアントは、Probe Matchメッセージによって得られるWebサービスの識別情報を指定してResolveメッセージをディスカバリプロキシにユニキャストすることにより、当該Webサービスと通信するためのアドレス情報の検索を要求する(S17)。ディスカバリプロキシは、保持されている情報の中からResolveメッセージに合致するWebサービスを検索し、検索されたWebサービスに関するResolve Matchメッセージをユニキャストで返信する(S18)。
【非特許文献1】"Web Service Dyanamic Discovery(WS−Discovery)"、 [online]、[平成18年10月2日検索]、<http://msdn.microsoft.com/library/en-us/dnglobspec/html/WS-Discovery.pdf>
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
ところで、ディスカバリプロキシには、Webサービスの検索のため、各種のWebサービスの一覧情報が登録されている。この仕組みを利用して、より利便性の高いサービスの提供が期待される。
【0014】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、ネットワーク上における機器の検索に際しより利便性の高いサービスを提供することのできる電子機器、機器検索方法、及び機器検索プログラムの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
そこで上記課題を解決するため、本発明は、ネットワークに接続されている機器の一覧情報を管理し、クライアントからの機器検索要求に応じて前記一覧情報に基づいて前記クライアントが所望する機器を検索し、該検索結果を前記クライアントに返信する電子機器であって、前記一覧情報に含まれているそれぞれの機器よりアクセス制御情報を取得する機器情報取得手段と、前記クライアントからの前記機器検索要求に応じ、前記一覧情報の中から当該クライアントが所望する機器を検索し、検索された機器に対する当該クライアントのアクセスの可否を前記アクセス制御情報に基づいて判定するアクセス判定手段とを有し、前記アクセス判定手段によってアクセスが可能であると判定された機器が存在するときに、前記アクセスが可能な機器に関する情報を前記検索結果として返信することを特徴とする。
【0016】
このような電子機器では、ネットワーク上における機器の検索に際しより利便性の高いサービスを提供することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、ネットワーク上における機器の検索に際しより利便性の高いサービスを提供することのできる電子機器、機器検索方法、及び機器検索プログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図3は、本発明の実施の形態における融合機の構成例を示す図である。図3の融合機101は、電子機器の一例であり、種々のハードウェア111と、種々のソフトウェア112と、融合機起動部113により構成される。
【0019】
融合機101のハードウェア111としては、撮像部121と、印刷部122と、その他のハードウェア123が存在する。撮像部121は、読取原稿から画像(画像データ)を読み取るためのハードウェアである。印刷部122は、画像(画像データ)を印刷用紙に印刷するためのハードウェアである。
【0020】
融合機101のソフトウェア112としては、種々のアプリケーション131と、種々のプラットフォーム132が存在する。これらのプログラムは、UNIX(登録商標)等のOS(オペレーティングシステム)によりプロセス単位で並列的に実行される。
【0021】
アプリケーション131としては、コピー用のアプリケーションであるコピーアプリ141、プリンタ用のアプリケーションであるプリンタアプリ142、スキャナ用のアプリケーションであるスキャナアプリ143、ファクシミリ用のアプリケーションであるファクシミリアプリ144、ネットワークファイル用のアプリケーションであるネットワークファイルアプリ145等が存在する。
【0022】
プラットフォーム132としては、種々のコントロールサービス151、システムリソースマネージャ152、種々のハンドラ153が存在する。コントロールサービス151としては、ネットワークコントロールサービス(NCS)161、ファクシミリコントロールサービス(FCS)162、デリバリコントロールサービス(DCS)163、エンジンコントロールサービス(ECS)164、メモリコントロールサービス(MCS)165、オペレーションパネルコントロールサービス(OCS)166、サーティフィケーションコントロールサービス(CCS)167、ユーザディレクトリコントロールサービス(UCS)168、システムコントロールサービス(SCS)169が存在する。ハンドラ153としては、ファクシミリコントロールユニットハンドラ(FCUH)171、イメージメモリハンドラ(IMH)172が存在する。
【0023】
NCS161のプロセスは、ネットワーク通信の仲介を行う。FCS162のプロセスは、ファクシミリのAPIを提供する。DCS163のプロセスは、蓄積文書の配信処理に関する制御を行う。ECS164のプロセスは、撮像部121や印刷部122に関する制御を行う。MCS165のプロセスは、メモリやハードディスクドライブに関する制御を行う。OCS166のプロセスは、オペレーションパネルに関する制御を行う。CCS167のプロセスは、認証処理や課金処理に関する制御を行う。UCS168のプロセスは、ユーザ情報の管理に関する制御を行う。SCS169のプロセスは、システムの管理に関する制御を行う。
【0024】
アプリケーション131とプラットフォーム132の仲介を行うソフトウェア112として、仮想アプリケーションサービス(VAS)135が存在する。VAS135は、アプリケーション131をクライアントとするサーバプロセスとして動作すると共に、プラットフォーム132をサーバとするクライアントプロセスとして動作する。VAS135は、アプリケーション131から見てプラットフォーム132を隠蔽するラッピング機能を備え、プラットフォーム132のバージョンアップに伴うバージョン差を吸収する役割等を担う。
【0025】
融合機起動部113は、融合機101の電源投入時に最初に実行される。これにより、UNIX(登録商標)等のOSが起動され、アプリケーション131やプラットフォーム132が起動される。これらのプログラムは、ハードディスクドライブやメモリカードに蓄積されており、ハードディスクドライブやメモリカードから再生されて、メモリに起動されることになる。
【0026】
図4は、本発明の実施の形態における融合機のハードウェア構成例を示す図である。融合機101のハードウェア111としては、コントローラ201と、オペレーションパネル202と、ファクシミリコントロールユニット(FCU)203と、撮像部121と、印刷部122が存在する。
【0027】
コントローラ201は、CPU211、ASIC212、NB221、SB222、MEM−P231、MEM−C232、HDD(ハードディスクドライブ)233、メモリカードスロット234、NIC(ネットワークインタフェースコントローラ)241、USBデバイス242、IEEE1394デバイス243、セントロニクスデバイス244により構成される。
【0028】
CPU211は、種々の情報処理用のICである。ASIC212は、種々の画像処理用のICである。NB221は、コントローラ201のノースブリッジである。SB222は、コントローラ201のサウスブリッジである。MEM−P231は、融合機101のシステムメモリである。MEM−C232は、融合機101のローカルメモリである。HDD233は、融合機101のストレージである。メモリカードスロット234は、メモリカード235をセットするためのスロットである。NIC241は、MACアドレスによるネットワーク通信用のコントローラである。USBデバイス242は、USB規格の接続端子を提供するためのデバイスである。IEEE1394デバイス243は、IEEE1394規格の接続端子を提供するためのデバイスである。セントロニクスデバイス244は、セントロニクス仕様の接続端子を提供するためのデバイスである。なお、図3におけるソフトウェア121は、MEM−P231又はメモリカード235等の記録媒体に記録されたプログラムが、CPU211によって処理されることにより機能する。
【0029】
オペレーションパネル202は、オペレータが融合機101に入力を行うためのハードウェア(操作部)であると共に、オペレータが融合機101から出力を得るためのハードウェア(表示部)である。
【0030】
図3のNCS161について更に詳しく説明する。図5は、第一の実施の形態におけるNCSの機能構成例を説明するための図である。図5に示されるように、NCS161には、DEMモジュール300が含まれている。DEMモジュール300は、Dモジュール310、Eモジュール320、及びMモジュール330より構成される。
【0031】
Dモジュール310の振る舞いは、例えば、Web Services Dynamic Discovery(WS−Discovery)に準拠している。WS−Discoveryは、主としてマルチキャストによって所望のWebサービスの検索するためのプロトコルを定義する標準仕様であり、その内容は、「http://msdn.microsoft.com/library/en-us/dnglobspec/html/WS-Discovery.pdf」に詳しい。なお、Dモジュール310には、WS−Discoveryにおいて定義されているディスカバリプロキシ(Discovery Proxy)として機能するための仕組みも実装されている。すなわち、融合機101は、ネットワーク上において各種の画像形成サービスを提供するWebサービスでもあり、また、ディスカバリプロキシでもある。
【0032】
Eモジュール320は、融合機101において発生したイベント(Event)を他の機器に通知するためのモジュールである。Eモジュール320の振る舞いは、例えば、WS−Eventingという規格仕様に準拠している。WS−Eventingについては、「http://msdn.microsoft.com/library/default.asp?url=/library/en-us/dnglobspec/html/ws-eventing.asp」に詳しい。
【0033】
Mモジュール330の振る舞いは、例えば、Web Service Metadata Exchange(WS−MetadataExchange)に対して拡張を行ったものに基づく。WS−MetadataExchangeは、Webサービス向けのメタデータに基づくメッセージ交換のためのブートストラップ機構を定義する規格仕様であり、その内容は、「http://specs.xmlsoap.org/ws/2004/09/mex/WS-MetadataExchange.pdf」に詳しい。Mモジュール330は、斯かる仕様に基づいて、各種機器(のWebサービス)と通信することにより、当該機器のアクセス制御情報を取得する。ここで、アクセス制御情報とは、各機器に対してアクセス可能な主体(ユーザ又はクライアント装置等)を制限するための情報をいう。
【0034】
図6は、Dモジュールの構成例を示す図である。図6において、Dモジュール310は、送信メッセージ生成部311、広告情報蓄積処理部312、受信メッセージ処理部313、データ送信処理部314、及びデータ受信処理部315等より構成される。
【0035】
送信メッセージ生成部311は、WS−Discoveryに準拠した通信(以下「ディスカバリ通信」という。)において、融合機101より送信されるメッセージを生成する部分である。送信メッセージ生成部311は、デバイス通信メッセージ生成部3111、プロキシ広告メッセージ生成部3112、及びプロキシ応答メッセージ生成部3113等より構成される。
【0036】
デバイス通信メッセージ3111は、Webサービスとしての融合機101がWebサービスとして振る舞うために送信する必要のあるメッセージを生成する。斯かるメッセージとしては、例えば、融合機101がネットワークに接続したとき(融合機101が起動されたとき)に送信されるHelloメッセージ、ネットワークへの接続を解除するとき(融合機101の電源が切られる際)に送信されるByeメッセージ、クライアントからのProbeメッセージに対する応答としてのProbe Matchメッセージ、及びクライアントからのResolveメッセージに対するResolve Matchメッセージ等が相当する。
【0037】
プロキシ広告メッセージ生成部3112は、融合機101がディスカバリプロキシであることを通知するためのHelloメッセージ(広告メッセージ)を生成する。
【0038】
プロキシ応答メッセージ生成部3113は、ディスカバリプロキシとしての融合機101がディスカバリプロキシとして振る舞うときに、クライアントからのメッセージに対して送信する応答メッセージ(Probe MatchメッセージやResolve Matchメッセージ)を生成する。
【0039】
広告情報蓄積処理部312は、ディスカバリプロキシとしての融合機101が、ネットワークに接続(参加)した各機器より送信されるHelloメッセージを受信したときに、当該Helloメッセージに含まれている情報(広告情報)を融合機101の記憶装置に蓄積しておくための処理を実行する。
【0040】
受信メッセージ処理部313は、ディスカバリ通信において受信される各種のメッセージに応じた処理を実行する。例えば、受信されたメッセージに対して応答が必要な場合、送信メッセージ生成部311に対して応答メッセージの生成を要求する。
【0041】
データ送信処理部314は、送信メッセージ生成部311によって生成される各種のメッセージの送信処理をOSに要求する。データ受信処理部315は、ディスカバリ通信において受信される各種のメッセージをOSを介して受信する。
【0042】
図7は、Mモジュールの構成例を示す図である。図7において、Mモジュール330は、送信メッセージ生成部331、要求受付処理部332、応答受付処理部333、機器情報蓄積処理部334、データ送信処理部335、及びデータ受信処理部336等より構成される。
【0043】
送信メッセージ生成部331は、WS−MetadataExchangeに準拠した通信(以下「メタデータ通信」という。)において、融合機101より送信されるメッセージを生成する部分である。送信メッセージ生成部331は、機器情報取得要求生成部3311及び機器情報応答生成部3312等より構成される。
【0044】
機器情報取得要求生成部3311は、ネットワークに接続されている他の機器に対して機器情報の取得を要求するメッセージを生成する。機器情報応答生成部3312は、融合機101の機器情報の取得要求が受信されたときに当該取得要求に対する応答として、融合機101の機器情報を含むメッセージを生成する。
【0045】
要求受付処理部332は、機器情報の取得要求が受信されたときに機器情報応答生成部3312に対して融合機101の機器情報の生成を要求する。応答受付処理部333は、機器情報取得要求生成部3311によって生成された機器情報の取得要求に対する応答(他の機器の機器情報)が受信されたときに、機器情報蓄積処理部334に対して当該機器情報の蓄積を要求する。機器情報蓄積処理部334は、受信された機器情報を融合機101の記憶装置に蓄積しておくための処理を実行する。
【0046】
データ送信処理部335は、送信メッセージ生成部331によって生成される各種のメッセージの送信処理をOSに要求する。データ受信処理部336は、メタデータ通信において受信される各種のメッセージをOSを介して受信する。
【0047】
以下、融合機101の処理手順について説明する。図8は、第一の実施の形態における融合機の処理手順を説明するためのシーケンス図である。図中のシーケンス図において、機器50は、例えば、プリンタ、融合機等のネットワーク機器であり、各機器に応じた機能を提供するためのWebサービスが実装されている。クライアント60は、機器50の提供するWebサービスを利用するPC(Personal Computer)等のコンピュータである。機器50、クライアント60、融合機101は、ネットワーク(有線又は無線の別は問わない。)を介して相互に接続されている。なお、機器50は、当該ネットワークに複数台接続されているのが一般的である。また、機器50は、図3〜図7に示される融合機101と同様の機器であってもよい。
【0048】
各機器50は、例えば、ネットワークに接続したとき(例えば、機器50が起動されたとき)、WS−Discoveryにおいて定義されているHelloメッセージをマルチキャストすることにより、自らの存在をネットワーク上に通知する(S101)。当該Helloメッセージは、クライアント60や融合機101によって受信される。
【0049】
融合機101のDモジュール310における受信メッセージ処理部313は、機器50からのHelloメッセージが受信されると、当該Helloメッセージに含まれている広告情報を抽出する。広告情報蓄積処理部312は、抽出された広告情報を機器情報テーブルに登録する(S102)。
【0050】
図9は、第一の実施の形態における機器情報テーブルの構成例を示す図である。図9において、機器情報テーブル3121は、それぞれの機器50より収集された広告情報とアクセス制御情報とを機器50ごとに管理するテーブルである。すなわち、機器情報テーブル3121において、ネットワークに接続している機器50の一覧情報が管理される。広告情報には、例えば、機器50のIPアドレス、UUID(Universally Unique Identifier)、及びMetadataVersion等が含まれている。MetadataVersionは、後述するWS−MetadataExchangeに基づく通信によって交換されるメタデータの更新情報を示す。
【0051】
融合機101が新たにネットワークに接続された機器50よりHelloメッセージを受信するたびに、機器情報テーブル3121には、当該機器50に係る広告情報が登録される。なお、図9の機器情報テーブル3121におけるアクセス制御情報は、後述の処理(ステップS106)において登録される情報である。したがって、その詳細については後述する。なお、図9の機器情報テーブル3121には、自機(融合機101)の情報についても登録される。
【0052】
広告情報蓄積処理部312は、広告情報の登録が完了すると、機器情報テーブル3121に広告情報が登録されている機器50の機器情報の収集をMモジュール330に要求する(S103)。
【0053】
Mモジュール330における機器情報取得要求生成部3311は、当該機器50に対して、メタデータとして機器情報を要求するためのWS−MetadataExchangeに基づくリクエストメッセージ(GetMetadata Request)を生成する。当該リクエストメッセージ(以下、「機器情報要求メッセージ」という。)は、それぞれの機器50に対してデータ送信処理部335によってユニキャストされる(S104)。なお、第一の実施の形態では、機器情報としてアクセス制御情報を収集する例について説明する。
【0054】
図10は、機器情報要求メッセージの例を示す図である。図10における機器情報要求メッセージのm1の記述d11には、機器情報要求メッセージm1が、メタデータの取得を要求するリクエストメッセージであることが示されている。また、記述d12には、当該機器情報要求メッセージm1に対する応答先(融合機101)が示されている。また、記述d13には、当該機器情報要求メッセージm1の送信先(各機器50)が示されている。送信先は、機器情報テーブル3121における広告情報に基づいて指定される。また、記述d14には、メタデータとしてアクセス制御情報を要求することが示されている。なお、WS−MetadataExchangeは、アクセス制御情報を交換するための仕様ではない。したがって、WS−MetadataExchangeに基づいてアクセス制御情報を交換する点に関しては、本実施の形態において独自に定義された部分である。
【0055】
機器情報要求メッセージを受信した各機器50は、それぞれの機器50に設定されているアクセス制御情報を含むレスポンスメッセージ(以下「機器情報応答メッセージ」という。)を融合機101に対してユニキャストする(S105)。
【0056】
図11は、機器情報応答メッセージの例を示す図である。図11における機器情報応答メッセージm2の記述d21には、機器情報応答メッセージm2が、メタデータの取得要求に対するレスポンスメッセージであることが示されている。また、記述d22には、当該機器情報応答メッセージm2の送信先(融合機101)が示されている。
【0057】
17行目から26行目までは、メタデータとしてアクセス制御情報が示されている。すなわち、記述d23には、当該メタデータがアクセス制御情報であることが示されている。記述d231には、当該機器情報応答メッセージm2の送信元の機器50に対してアクセスが許可されるクライアント60が、IPv4のIPアドレスの範囲指定によって示されている。記述d2311は、当該範囲の開始アドレス(12:34:56:78)を示し、記述d2312は、当該範囲の終了アドレス(12:34:56:90)を示す。また、記述d232には、記述d232には、当該機器情報応答メッセージm2の送信元の機器50に対してアクセスが許可されるクライアント60が、IPv6のIPアドレスの範囲指定によって示されている。記述d2321は、当該範囲の開始アドレス(1::1)を示し、記述d2322は、当該範囲の終了アドレス(2::2)を示す。
【0058】
融合機101のMモジュール330における応答受付信処理部323は、機器50からの機器情報応答メッセージが受信されると、当該機器情報応答メッセージに含まれているアクセス制御情報を抽出する。機器情報蓄積処理部334は、抽出されたアクセス制御情報を機器情報テーブル3121に登録する(S106)。これによって、ネットワークに接続されている各機器50のアクセス制御情報が、広告情報と共に機器情報テーブル3121に蓄積される。
【0059】
その後、クライアント60が、提供されるサービスのタイプ又はWebサービスの所在の範囲等よって機器50を検索するとき、そのタイプ及び範囲の少なくともいずれか一方を指定したProbeメッセージ又はReslveメッセージをマルチキャストする(S107)。融合機101の受信メッセージ処理部313は、Probeメッセージ又はResolveメッセージ(クライアント60が機器50を検索していることを示すメッセージ)を受信すると、自らがディスカバリプロキシであることを通知するためのHelloメッセージ(融合機101によって機器の検索が可能であることを示す広告メッセージ)の生成をプロキシ用広告メッセージ生成部3112に要求する。プロキシ用広告メッセージ生成部3112は、当該Helloメッセージを生成し、データ送信処理部314を介してクライアント60にユニキャストで送信する(S108)。なお、Probeメッセージに指定されたタイプ及び範囲、又はResolveメッセージに合致する各機器50のうち、クライアント60のアクセスが許可されていない機器50は、当該メッセージに対する応答は行わない。
【0060】
ネットワーク上にディスカバリプロキシが存在することを知ったクライアント60は、融合機101に対してProbeメッセージ(機器検索要求)をユニキャストで送信する(S109)。融合機101のDモジュール310の受信メッセージ処理部313は、Probeメッセージを受信すると、機器情報テーブル3121に登録されている広告情報に基づいて、当該Probeメッセージに合致する機器50を検索する(S110)。続いて、受信メッセージ処理部313は、検索された機器50について、機器情報テーブル3121に登録されているアクセス制御情報に基づいて、クライアント60のアクセスの可否を判定する(S111)。すなわち、クライアント60のIPアドレスがアクセス制御情報で指定されている範囲外の場合、アクセスは許可されない。アクセスが許可される機器50(以下、「アクセス可能機器」という。)が存在しない場合、受信メッセージ処理部313は、Probeメッセージに対する応答は行わないと判定する。したがって、この場合、Probe Matchメッセージは返信されず、クライアント60は、タイムアウトによって機器の検索を中止する。
【0061】
一方、アクセス可能機器が存在する場合、受信メッセージ処理部313は、アクセス可能機器に関するProbe Matchメッセージ(検索結果)の生成をプロキシ応答メッセージ生成部3113に要求する。プロキシ応答メッセージ生成部3113は、当該Probe Matchメッセージを生成し、データ送信処理部314を介してクライアント60に送信する(S112)。なお、アクセス可能機器が複数存在する場合、当該Probe Matchメッセージには、その複数の機器50に関する情報が含まれる。
【0062】
以降、図2のステップS17以降と同様の処理が行われ(S113〜S114)、クライアント60は、アクセスが許可された機器50のサービスを利用することができる(S115)。この際、当該機器50に対するアクセス権は既に確認済みのため、クライアント60が機器50にアクセスした際に、アクセスが拒否される可能性は低い。
【0063】
上述したように、第一の実施の形態における融合機101は、ディスカバリ通信によって得られた広告情報に基づいて、各機器50よりアクセス制御情報を収集して蓄積しておく。したがって、融合機101は、クライアント60に対してディスカバリプロキシとして振る舞う際に、クライアント60が所望する機器50に対するアクセス制御を実行することができる。したがって、クライアント50が、アクセスが許可されない機器50に対して通信の要求を行うといった無駄を省くことができる。なお、上記では、アクセス制御情報の例としてIPアドレスの範囲を用いて説明したが、例えば、アクセス制御情報は、アクセスを許可する(又は許可しない)ユーザ名又はグループのリストであってもよい。
【0064】
次に、第二の実施の形態について説明する。第二の実施の形態では、クライアント60に使用させる機器50について、優先順位の設定を可能とした例について説明する。なお、第二の実施の形態では第一の実施の形態との相違点を中心に説明する。したがって、第一の実施の形態と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。特に明記しない点については、第一の実施の形態と同様でよい。
【0065】
図12は、第二の実施の形態におけるNCSの機能構成例を説明するための図である。第二の実施の形態において、DEMモジュール300は、更に、検索結果通知制御マネージャ340を含む。
【0066】
図13は、検索結果通知制御マネージャの構成例を示す図である。図13において、検索結果通知制御マネージャ340は、ユーザ設定情報管理部341及びユーザ設定検索結果生成処理部342より構成される。
【0067】
ユーザ設定情報管理部341は、ユーザによって設定される優先順位情報を管理する。優先順位情報は、例えば、次のような画面を介してユーザによって設定される。図14は、優先順位設定画面の表示例を示す図である。図14の優先順位設定画面3411において、チェックボタン3411aが選択されると、本機(融合機101)が優先的に使用される機器(優先機器)とされる。チェックボタン3411bが選択されると、機器50のメーカー名やモデル名一覧が表示されているリスト3411cの中で選択された機器50が優先機器とされる。この選択は、例えば、Webサービスの種類(プリントサービス、スキャナサービス等)ごとに可能としてもよい。この場合、機器情報として、各機器50が提供するWebサービスの情報(提供サービス情報)を収集し、機器情報テーブルに登録しておき、当該提供サービス情報に基づいて、各Webサービスの種類を判別すればよい。また、複数選択を可能とし、その中で優先順位を設定可能としてもよい。なお、リスト3411cは、機器情報テーブルに基づいて表示される。チェックボタン3411dが選択されると、性能の高い機器50が優先機器とされる。図中では、印刷速度が高速なものが優先される例が示されている。ユーザ情報設定情報管理部341は、優先順位設定画面3411において設定された優先順位情報を融合機101の記憶装置に保存する。なお、優先順位設定画面3411は、融合機101のオペレーションパネル202に表示させてもよいし、融合機101とネットワークを介して接続されているPC等のディスプレイにWebページとして表示させてもよい。
【0068】
ユーザ設定検索結果生成処理部342は、優先使用機器判定部3421及び優先使用機器通知部3422より構成される。優先使用機器判定部342は、優先順位情報に基づいて、アクセス可能機器の中からクライアント60に使用させる機器50を選択する。優先使用機器通知部3422は、優先使用機器判定部3421によって選択された機器50をDモジュール310に通知する。
【0069】
図15は、第二の実施の形態における融合機の処理手順を説明するためのシーケンス図である。図15において、ステップS201〜S211の処理の流れは、図8におけるステップS101〜S111と同様である。但し、ステップS204及びS205において交換される情報は第一の実施の形態と異なる。すなわち、ステップS204においてユニキャストされる機器情報要求メッセージでは、アクセス制御情報の他に、機器名情報、及び性能情報等の送信が要求される。それに応じステップS205においてユニキャストされる機器情報応答メッセージには、送信元の機器50のアクセス制御情報、機器名情報、及び性能情報等が含まれている。
【0070】
したがって、ステップS206において機器情報テーブルには、アクセス制御情報、機器名情報、及び性能情報が登録される。図16は、第二の実施の形態における機器情報テーブルの構成例を示す図である。第二の実施の形態における機器情報テーブル3122は、広告情報及びアクセス制御情報の他に、機器名情報及び性能情報を機器50ごとに管理する。機器名情報には、例えば、メーカー名やモデル名(機種名)等が含まれている。性能情報には、機器50が提供するWebサービスの性能を示す情報である。例えば、機器50が印刷に関するWebサービスを提供する場合、性能情報には印刷速度を示す情報が含まれる。なお、図14のリスト3411cに表示されるメーカー名やモデル名は、機器情報テーブル3122に登録されているものが用いられる。
【0071】
ステップS211のアクセスの可否判定においてアクセス可能機器が存在しない場合、受信メッセージ処理部313は、Probeメッセージに対する応答は行わないと判定する。この場合、その後の処理(ステップS212以降)は実行されない。したがって、クライアント60は、タイムアウトによって機器の検索を中止する。
【0072】
一方、アクセス可能機器が存在する場合、受信メッセージ処理部313は、機器50の検索要求(Probeメッセージ)の受信を検索結果通知制御マネージャ340のユーザ設定検索結果生成処理部342に通知する(S212)。この際、アクセス可能機器の一覧もユーザ設定検索結果生成処理部342に通知される。
【0073】
ユーザ設定検索結果生成処理部342の優先使用機器判定部3421は、Mモジュール330の機器情報蓄積処理部334に対して各アクセス可能機器の機種名情報及び性能情報の提供を要求する(S213)。機器情報蓄積処理部334は、各アクセス可能機器の機種名情報及び性能情報を機器情報テーブル3122より取得し、優先使用機器判定部3421に返却する(S214)。
【0074】
優先使用機器判定部3241は、各アクセス可能機器の機種名情報及び性能情報と、ユーザによって設定された優先順位情報とに基づいて、アクセス可能機器の中から優先順位の高い機器50をクライアント60に使用させる機器50として選択する。例えば、優先順位情報において、本機の優先機器として設定されている場合であって、かつ、融合機101がアクセス可能機器の場合、優先使用機器判定部3241は、融合機101を使用機器とする。また、優先順位情報において、特定の機器50が優先機器として選択されている場合であって、かつ、当該特定の機器50がアクセス可能機器の場合、優先使用機器判定部3241は、当該機器50を使用機器とする。また、優先順位情報において、高速印刷が優先されている場合、優先使用機器判定部3241は、アクセス可能機器の中で最も印刷速度の速いものを使用機器とする。但し、使用機器は、一つだけでなく、優先順位を付けて複数選択されてもよい。
【0075】
続いて、優先使用機器通知部3422は、優先使用機器判定部3421によって選択された使用機器をDモジュール310の受信メッセージ処理部313に通知する(S216)。受信メッセージ処理部313は、当該使用機器に関するProbe Matchメッセージ(検索結果)の生成をプロキシ応答メッセージ生成部3113に要求する。プロキシ応答メッセージ生成部3113は、使用機器に関するProbe Matchメッセージを生成し、当該Probe Matchメッセージをデータ送信処理部314を介してクライアント60にユニキャストする(S217)。ステップS218以降は、第一の実施の形態におけるステップS113以降と同様である。
【0076】
上述したように、第二の実施の形態の融合機101によれば、予め設定された優先順位に基づいて使用機器が選択される。したがって、複数の機器50がアクセス可能機器として検索された場合、ユーザの意図により則した機器50を使用させることができる。
【0077】
なお、上記実施の形態では、融合機101を電子機器の例として説明したが、電子機器は、プログラムに基づく情報処理が可能であり、ネットワーク通信が可能な機器であれば所定のものに限定されない。例えば、PC(Personal Computer)等の汎用的なコンピュータであってもよい。
【0078】
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】WS−Discoveryに基づいたWebサービスの検索処理を説明するためのシーケンス図である。
【図2】ディスカバリプロキシを用いたWebサービスの検索処理を説明するためのシーケンス図である。
【図3】本発明の実施の形態における融合機の構成例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態における融合機のハードウェア構成例を示す図である。
【図5】第一の実施の形態におけるNCSの機能構成例を説明するための図である。
【図6】Dモジュールの構成例を示す図である。
【図7】Mモジュールの構成例を示す図である。
【図8】第一の実施の形態における融合機の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
【図9】第一の実施の形態における機器情報テーブルの構成例を示す図である。
【図10】機器情報要求メッセージの例を示す図である。
【図11】機器情報応答メッセージの例を示す図である。
【図12】第二の実施の形態におけるNCSの機能構成例を説明するための図である。
【図13】検索結果通知制御マネージャの構成例を示す図である。
【図14】優先順位設定画面の表示例を示す図である。
【図15】第二の実施の形態における融合機の処理手順を説明するためのシーケンス図である。
【図16】第二の実施の形態における機器情報テーブルの構成例を示す図である。
【符号の説明】
【0080】
50 機器
60 クライアント
101 融合機
111 ハードウェア
112 ソフトウェア
113 融合機起動部
121 撮像部
122 印刷部
123 その他のハードウェア
131 アプリケーション
132 プラットフォーム
133 アプリケーションプログラムインタフェース
134 エンジンインタフェース
135 仮想アプリケーションサービス
141 コピーアプリ
142 プリンタアプリ
143 スキャナアプリ
144 ファクシミリアプリ
145 ネットワークファイルアプリ
151 コントロールサービス
152 システムリソースマネージャ
153 ハンドラ
161 ネットワークコントロールサービス
162 ファクシミリコントロールサービス
163 デリバリコントロールサービス
164 エンジンコントロールサービス
165 メモリコントロールサービス
166 オペレーションパネルコントロールサービス
167 サーティフィケーションコントロールサービス
168 ユーザディレクトリコントロールサービス
169 システムコントロールサービス
171 ファクシミリコントロールユニットハンドラ
172 イメージメモリハンドラ
201 コントローラ
202 オペレーションパネル
203 ファクシミリコントロールユニット
211 CPU
212 ASIC
221 NB
222 SB
231 MEM−P
232 MEM−C
233 HDD
234 メモリカードスロット
235 メモリカード
241 NIC
242 USBデバイス
243 IEEE1394デバイス
244 セントロニクスデバイス
300 DEMモジュール
310 Dモジュール
311 送信メッセージ生成部
312 広告情報蓄積処理部
313 受信メッセージ処理部
314 データ送信処理部
315 データ受信処理部
320 Eモジュール
330 Mモジュール
331 送信メッセージ生成部
332 要求受付処理部
333 応答受付処理部
334 機器情報蓄積処理部
335 データ送信処理部
336 データ受信処理部
340 検索結果通知制御マネージャ
341 ユーザ設定情報管理部
342 ユーザ設定検索結果生成処理部
3111 デバイス通信メッセージ生成部
3112 プロキシ広告メッセージ生成部
3113 プロキシ応答メッセージ生成部
3311 機器情報取得要求生成部
3312 機器情報応答生成部
3421 優先使用機器判定部
3422 優先使用機器通知部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続されている機器の一覧情報を管理し、クライアントからの機器検索要求に応じて前記一覧情報に基づいて前記クライアントが所望する機器を検索し、該検索結果を前記クライアントに返信する電子機器であって、
前記一覧情報に含まれているそれぞれの機器よりアクセス制御情報を取得する機器情報取得手段と、
前記クライアントからの前記機器検索要求に応じ、前記一覧情報の中から当該クライアントが所望する機器を検索し、検索された機器に対する当該クライアントのアクセスの可否を前記アクセス制御情報に基づいて判定するアクセス判定手段とを有し、
前記アクセス判定手段によってアクセスが可能であると判定された機器が存在するときに、前記アクセスが可能な機器に関する情報を前記検索結果として返信することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記クライアントによってネットワーク上にマルチキャストされる、当該クライアントが機器を検索していることを示すメッセージの受信に応じ、当該電子機器によって機器の検索が可能であることを示す広告メッセージを送信する広告メッセージ送信手段を有し、
前記機器検索要求は、前記広告メッセージに応じて当該電子機器にユニキャストされることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
優先的に使用させる機器を示す優先機器情報に基づいて、前記アクセス判定手段によってアクセスが可能であると判定された機器の中から前記検索結果とする機器を判定する優先機器判定手段を有することを特徴とする請求項1又は2記載の電子機器。
【請求項4】
前記機器情報取得手段は、前記一覧情報に含まれているそれぞれの機器より当該機器の性能を示す情報を取得し、
前記優先機器判定手段は、前記性能の高い機器を前記検索結果とすることを特徴とする請求項3記載の電子機器。
【請求項5】
前記優先機器判定手段は、当該電子機器を前記検索結果とすることを特徴とする請求項3又は4記載の電子機器。
【請求項6】
ネットワークに接続されている機器の一覧情報を管理し、クライアントからの機器検索要求に応じて前記一覧情報に基づいて前記クライアントが所望する機器を検索し、該検索結果を前記クライアントに返信する電子機器が実行する機器検索方法であって、
前記一覧情報に含まれているそれぞれの機器よりアクセス制御情報を取得する機器情報取得手順と、
前記クライアントからの前記機器検索要求に応じ、前記一覧情報の中から当該クライアントが所望する機器を検索し、検索された機器に対する当該クライアントのアクセスの可否を前記アクセス制御情報に基づいて判定するアクセス判定手順とを有し、
前記アクセス判定手順においてアクセスが可能であると判定された機器が存在するときに、前記アクセスが可能な機器に関する情報を前記検索結果として返信することを特徴とする機器検索方法。
【請求項7】
前記クライアントによってネットワーク上にマルチキャストされる、当該クライアントが機器を検索していることを示すメッセージの受信に応じ、当該電子機器によって機器の検索が可能であることを示す広告メッセージを送信する広告メッセージ送信手順を有し、
前記機器検索要求は、前記広告メッセージに応じて当該電子機器にユニキャストされることを特徴とする請求項6記載の機器検索方法。
【請求項8】
優先的に使用させる機器を示す優先機器情報に基づいて、前記アクセス判定手順においてアクセスが可能であると判定された機器の中から前記検索結果とする機器を判定する優先機器判定手順を有することを特徴とする請求項6又は7記載の機器検索方法。
【請求項9】
前記機器情報取得手順は、前記一覧情報に含まれているそれぞれの機器より当該機器の性能を示す情報を取得し、
前記優先機器判定手順は、前記性能の高い機器を前記検索結果とすることを特徴とする請求項8記載の機器検索方法。
【請求項10】
前記優先機器判定手順は、当該電子機器を前記検索結果とすることを特徴とする請求項8又は9記載の機器検索方法。
【請求項11】
請求項6乃至10いずれか一項記載の機器検索方法をコンピュータに実行させるための機器検索プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−97368(P2008−97368A)
【公開日】平成20年4月24日(2008.4.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−279107(P2006−279107)
【出願日】平成18年10月12日(2006.10.12)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】