電子機器、表示制御方法、およびプログラム
【課題】ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能な電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するためのアイコンを、3次元ファイルリストに表示させずに2次元ファイルリストに表示させる。
【解決手段】電子機器は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するためのアイコンを、3次元ファイルリストに表示させずに2次元ファイルリストに表示させる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、表示制御方法、およびプログラムに関する。特に、本発明は、ファイルを管理する電子機器、当該電子機器における表示制御方法、および当該電子機器を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタル撮像を行なうデジタル方式の撮像装置が知られている。特許文献1には、上記撮像装置として、光電変換を用いて被写体の画像を取得する画像取得手段と、当該画像取得手段により時系列的に取得される複数の画像に基づいて、撮影者の手指が撮影対象領域内に含まれているか否かを判定する判定手段とを備える装置が開示されている。また、当該撮像装置は、指が写っていると判定した場合、撮像画像から指が写っている領域を削除する。さらに、撮像装置は、当該削除により得られた画像を記録媒体に記録する。
【0003】
また、従来、撮像により得られた左目用画像データと右目用画像データとに基づいて、立体画像を表示するための立体画像データを生成する複眼式の撮像装置が知られている。
【0004】
特許文献2には、上記複眼式の撮像装置として、複眼カメラが開示されている。複眼カメラは、2つの撮影部が取得した視点画像の画角に障害物が含まれているか否かを判定する。具体的には、複眼カメラは、視点画像の周囲の所定範囲の領域に障害物が含まれるか否かを判定する。複眼カメラは、障害物が含まれていると判定された場合、障害物が含まれる障害物領域を立体視可能なように、2つの撮影部が取得した視点画像を修正する。さらに、複眼カメラは、修正された視点画像を用いて3次元処理を行い、立体表示用画像を生成する。
【0005】
特許文献3には、上記複眼式の撮像装置として、複眼デジタルカメラが開示されている。当該複眼デジタルカメラは、複数の撮像手段と、縦撮りか否かを検出する検出手段と、複数の撮像手段のうちの一部又は全部の撮像手段から得られる画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影を指示するシャッタボタンと、検出手段により縦撮りが検出され、かつシャッタボタンにより撮影が指示された場合に、複数の撮像手段のうちの一部の撮像手段から得られる画像を記録媒体に記録するように記録手段を制御する制御手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−40712号公報
【特許文献2】特開2010−288253号公報
【特許文献3】特開2008−141514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように3次元画像を生成するための両視点画像データ(左目用画像データおよび右目用画像データ)と2次元画像データとを別々に管理するため、左目用画像データと右目用画像データとを含むファイルを特待するためのアイコン(オブジェクト)を、2次元画像データとは別のファイルリストに表示する電子機器もある。
【0008】
このような場合、両視点画像データの一方に指等の物体(障害物)が含まれているときに、当該両視点画像データのアイコンを3次元用のファイルリストに表示したとしても、以下の点でユーザにとって好ましくない。すなわち、ユーザが、3次元用のファイルリストからアイコンを選択することにより、指等の物体が含まれている視点データに基づく立体画像を視認しようとした場合、ユーザは自身が意図していた3次元画像を視認できない。このような場合には、両視点画像データのうち指等の物体が含まれていない一方の視点画像データに基づく2次元画像を視認する方が、ユーザにとっては好ましい。
【0009】
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能な電子機器、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0011】
好ましくは、プロセッサは、削除または表示態様を変更した第2のオブジェクトを、第1のファイルリストに表示させる。
【0012】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0013】
本発明の他の局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させる。
【0014】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを第1のファイルリストに表示させる。
【0015】
好ましくは、プロセッサは、第2のオブジェクトを第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる。
【0016】
本発明のさらに他の局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0017】
好ましくは、プロセッサは、削除または表示態様を変更した第2のオブジェクトを、第1のファイルリストに表示させる。
【0018】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0019】
本発明のさらに他の局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させる。
【0020】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを、第1のファイルリストに表示させる。
【0021】
好ましくは、プロセッサは、第2のオブジェクトを第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる。
【0022】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを最初にディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう。
【0023】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを最初にディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう。
【0024】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かの判断を、3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう。
【0025】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう。
【0026】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える。
【0027】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップとを備える。
【0028】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える。
【0029】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップとを備える。
【0030】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
【0031】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
【0032】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
【0033】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップと、電子機器のプロセッサに実行させる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施の形態1に係る電子機器の外観を示した図である。
【図2】電子機器とは異なる撮像装置を用いて被写体を撮像したときに得られる画像を説明するための図である。
【図3】電子機器が撮像装置から静止画像データを取得する方法を説明するための図である。
【図4】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第1のデータ処理を説明するための図である。
【図5】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第2のデータ処理を説明するための図である。
【図6】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第3のデータ処理を説明するための図である。
【図7】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第4のデータ処理を説明するための図である。
【図8】電子機器がフラッシュメモリに格納しているデータの概要を説明するための図である。
【図9】電子機器のハードウェア構成を示した図である。
【図10】電子機器が図5(a)に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図11】電子機器が図5(b)に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図12】電子機器が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。
【図13】電子機器が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートの残りの部分である。
【図14】電子機器が図7に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図15】電子機器が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器のデータ処理を説明するための図である。
【図16】電子機器が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器のデータ処理の他の例を説明するための図である。
【図17】電子機器が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器のデータ処理のさらに他の例を説明するための図である。
【図18】実施の形態1において図5(a)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図19】実施の形態1において図5(b)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図20】実施の形態1において図6に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。
【図21】実施の形態1において図7に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図22】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器のデータ処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る電子機器について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0037】
本発明の実施の形態に係る電子機器は、静止画像および動画像を再生可能な機器である。当該電子機器としては、スマートフォンを含む携帯型電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型のコンピュータ、ラップトップ型のコンピュータ、デスクトップ型のコンピュータ、デジタルフォトアルバム(デジタルフォトフレーム)、電子辞書、電子ブックリーダ、デジタルカメラ等が挙げられる。また、電子機器は、ディスプレイを備えておらず、他の装置のディスプレイに画像を出力する装置であってもよい。以下では、電子機器として、ディスプレイを備える機器を例に挙げて説明する。
【0038】
また、詳細については後述するが、本発明の実施の形態に係る電子機器は、2次元ファイルリストに2次元画像データを特定するためのオブジェクトを表示し、3次元ファイルリストに3次元画像データを構成(生成)するための左目用画像データおよび右目用画像データを特定するためのオブジェクトを表示する機能を有している。
【0039】
[実施の形態1]
<A.外観>
図1は、本実施の形態に係る電子機器1の外観を示した図である。図1を参照して、電子機器1は、ディスプレイ105と、操作キー107とを備える。電子機器1は、2次元表示と3次元表示とが可能に構成されている。電子機器1は、3次元表示の方法として視差バリア方式を用いている。電子機器1は、ディスプレイ105に、右目用画像と左目用画像とを、xまたはy方向において交互に表示する。なお、3次元表示の方法は、視差バリア方式に限定されるものではなく、たとえば、レンチキュラ方式、偏光板方式、液晶アクティブシャッターメガネ方式等の各種の方式を用いることもできる。
【0040】
詳細については後述するが、電子機器1は、左目用画像データと、当該左目用画像データに対応付けられた右目用画像データとを用いて3次元画像データを生成する。電子機器1は、当該生成された3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイ105に表示する。なお、図面においては、説明の便宜上、3次元を「3D」と表記し、2次元を「2D」として表記する。なお、以下では、左目用画像データおよび右目用画像データの各々を、「視点画像データ」とも称する。また、左目用画像データおよび右目用画像データは、3次元画像データの生成に用いられる画像データであるため、以下では、左目用画像データと右目用画像データとからなるデータ対を、「3次元画像生成用データ」とも称する。
【0041】
<B.データ処理の概要>
(b1.データ処理の対象物)
図2は、電子機器1とは異なる撮像装置700を用いて被写体を撮像したときに得られる画像を説明するための図である。詳しくは、図2は、撮像装置700の2つのカメラ711,712を用いて被写体の動画を撮像したときに得られる左目用画像データと右目用画像データとを説明するための図である。
【0042】
図2(a)は、撮像装置700のユーザが、被写体の撮像のために、両手で撮像装置700を把持した状態であって、右手の指901がカメラ711のレンズの一部にかかっている状態を示した図である。図2(b)は、図2(a)の状態での撮像によって、右目用フレーム812に指901が写り込んだ状態を表した図である。
【0043】
図2(c)は、撮像装置700のユーザが、被写体の撮像のために、両手で撮像装置700を把持した状態であって、左手の指902がカメラ712のレンズの一部にかかっている状態を示した図である。図2(d)は、図2(c)の状態での撮像によって、左目用フレーム821に指902が写り込んだ状態を表した図である。
【0044】
以下では、主として、静止画像データである左目用画像データまたは右目用画像データに指等の障害物が写り込んでしまった場合を説明する。具体的には、電子機器1が、撮像装置700が撮像した静止画像データを取得して、当該静止画像データを管理する際におけるデータ処理について説明する。
【0045】
「障害物」とは、撮像装置700における撮像素子への外光の入射を遮った物体を意味する。障害物としては、指以外にも、撮像装置700のストッラップ等が挙げられる。以下では、説明の便宜上、障害物として、手の指を例に挙げて説明する。
【0046】
図3は、電子機器1が撮像装置700から静止画像データを取得する方法を説明するための図である。図3(a)は、電子機器1が、たとえばメモリカード1091(図9参照)を介して、撮像装置700から静止画像データを取得する構成を示した図である。図3(b)は、電子機器1が、有線による直接的な通信によって、撮像装置700から静止画像データを取得する構成を示した図である。なお、電子機器1が、無線による直接的な通信によって、撮像装置700から静止画像データを取得してもよい。図3(c)は、電子機器1が、ネットワーク1300を介して、撮像装置700による撮像により得られた静止画像データであって、かつ当該撮像後にサーバ装置1200に格納された静止画像データを、サーバ装置1200から取得してもよい。電子機器1による静止画像データの取得方法は、特に限定されるものではない。
【0047】
以下では、説明の便宜上、電子機器1がメモリカード1091を介して撮像装置700から静止画像データを取得する構成を例に挙げて説明する。
【0048】
(b2.データ処理)
次に、電子機器1で行なわれるファイル管理理を説明する。具体的には、メモリカード1091に3次元画像生成用データと2次元画像データとが格納されており、これらの画像データを電子機器1のフラッシュメモリ104に転送したときのファイル管理について説明する。
【0049】
なお、電子機器1は、後述する第2のデータ処理〜第4のデータ処理のうちの、予め定められた1つのデータ処理を実行する。なお、第2のデータ処理〜第4のデータ処理の中からユーザがデータ処理を選択できるように、電子機器1を構成してもよい。
【0050】
(1)第1のデータ処理(アイコンの表示態様の変更)
図4は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第1のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図4は、メモリカード1091に含まれる全ての3次元画像生成用データに指の画像が含まれていない場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。より詳しくは、図4は、全ての3次元画像生成用データについて、3次元画像生成用データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データに指の画像が含まれていない場合の処理を説明するための図である。
【0051】
図4を参照して、メモリカード1091には、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0052】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、3次元ファイルリストにファイルA,B,D,F,G,Hを特定するためのオブジェクト(具体的には、ファイルのアイコン)を表示する。また、電子機器1は、当該コピーに基づき、2次元ファイルリストにファイルC,Eを特定するためのオブジェクトを表示する。なお、以下では、ファイルを特定するためのオブジェクトを、「ファイルのアイコン」とも称する。
【0053】
以下では、上記コピーに基づいて3次元ファイルリストを表示するか、あるいは2次元ファイルリストを表示するかは、電子機器1において予め定められているものとする。また、表示するファイルリストは、ユーザの指示に基づき切り替え可能である。以下では、上記コピーに基づいて3次元ファイルリストを表示し、表示対象を3次元ファイルリストから2次元ファイルリストへ切り替える指示があれば2次元ファイルリストを表示する構成を例に挙げて説明する。なお、上記コピーに基づき、両ファイルリストを表示してもよいし、あるいは両ファイルリストを非表示としてもよい。
【0054】
電子機器1は、全ての3次元画像生成用データ(ファイルA,B,D,F,G,H)に指の画像が含まれていないため、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンをディスプレイ105における3次元ファイルリストに表示する。また、電子機器1は、ファイルC,Eのアイコンをディスプレイ105における2次元ファイルリストに表示する。
【0055】
(2)第2のデータ処理(アイコンの表示態様の変更)
図5は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第2のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図5は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。具体的には、図5は、ファイルDを構成する2つの視点画像データの一方の視点画像データに指の画像が含まれている場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。図5(a)は、ファイルDに異常がある場合における処理の一例であり、図5(b)は、ファイルDに異常がある場合における処理の他の例である。
【0056】
図5(a)を参照して、メモリカード1091には、図4の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0057】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で3次元ファイルリストに表示する。また、電子機器1は、ファイルDのアイコンを、通常の表示態様とは異なる表示態様で3次元ファイルリストに表示する。具体的には、電子機器1は、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1051を、ファイルDのアイコンに付して表示する。一方で、電子機器1は、切り替え指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。
【0058】
このように、1つの3次元画像生成用データに着目すると、電子機器1は以下の構成を有する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれていると判断した場合には、3次元ファイルリストにおいて当該アイコンの表示態様を変更する。
【0059】
それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図5(a)に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイル(3次元画像生成用データ)を、3次元画像を視認するまでもなく容易に判断できる。したがって、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0060】
なお、電子機器1は、マーク1051を付したアイコンにより特定されるファイル(図5(a)ではファイルD)については、当該ファイルを選択すると、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示するのではなく、指の画像が含まれていない視点画像データに基づいた2次元画像を表示する。ただし、これに限定されるものではなく、電子機器1は、マーク1051を付したアイコンにより特定されるファイルを選択した場合、指の画像が含まれることになるが、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示してもよい。いずれの設定とするかは、ユーザによって選択可能な構成とすることが好ましい。
【0061】
図5(b)を参照して、電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様でディスプレイ105における3次元ファイルリストに表示する。この際、上述したように、電子機器1は、ファイルDのアイコンを、通常の表示態様とは異なる表示態様で3次元ファイルリストに表示する。それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図5(b)に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、図5(b)に基づいて説明したデータ処理と同様に、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを、3次元画像を視認するまでもなく容易に判断できる。
【0062】
一方で、電子機器1は、ファイルリストの切替指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。さらに、電子機器1は、ファイルDのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。この際、電子機器1は、2次元ファイルリストにおいて、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示する。このように、電子機器1は、図5(a)に基づいて説明した構成に加えて、表示態様を変更したアイコン(ファイルDのアイコン)を、2次元ファイルリストに表示させる構成である。それゆえ、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0063】
以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0064】
なお、電子機器1は、マーク1052を付したアイコンにより特定されるファイル(図5(b)ではファイルD)については、当該ファイルを選択すると、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示するのではなく、指の画像が含まれていない視点画像データに基づいた2次元画像を表示する。ただし、これに限定されるものではなく、電子機器1は、マーク1052を付したアイコンにより特定されるファイルを選択した場合、指の画像が含まれることになるが、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示してもよい。いずれの設定とするかは、ユーザによって選択可能な構成とすることが好ましい。
【0065】
(3)第3のデータ処理(アイコンの削除)
図6は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第3のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図6は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。
【0066】
図6を参照して、メモリカード1091には、図4,5の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0067】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、状態αとして示すように、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で3次元ファイルリストに表示する。一方で、電子機器1は、ファイルリストの切替指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。
【0068】
電子機器1は、状態αのようにファイルのアイコンを表示した後、全ての3次元画像生成用データ(ファイルA,B,D,F,G,H)に指の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、ファイルDに指の画像が含まれていると判断した場合、3次元ファイルリストを表示していれば、ファイルDのアイコンを当該3次元ファイルリストから消去する。また、電子機器1は、ファイルDに指の画像が含まれていると判断した場合、2次元ファイルリストを表示していれば、ファイルDのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。
【0069】
このように、1つの3次元画像生成用データに着目すると、電子機器1は以下の構成を有する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれていると判断した場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンを3次元ファイルリストから削除する。また、電子機器1は、3次元ファイルリストから削除したアイコンを、2次元ファイルリストに表示させる構成である。
【0070】
それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図6に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。
【0071】
また、電子機器1は、2次元ファイルリストにおいて、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示する。それゆえ、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0072】
以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0073】
(4)第4のデータ処理(アイコンの表示位置の変更)
図7は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第4のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図7は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。
【0074】
図7を参照して、メモリカード1091には、図4〜6の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0075】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で3次元ファイルリストに表示する。一方で、電子機器1は、ファイルリストの切替指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンに加えて、ファイルDのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。この際、電子機器1は、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示する。
【0076】
このように、1つの3次元画像生成用データに着目すると、電子機器1は以下の構成を有する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれていると判断した場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンを、3次元ファイルリストに表示させずに2次元ファイルリストに表示させる。
【0077】
それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図7に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。
【0078】
また、電子機器1は、指の画像が含まれているファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する場合には、当該アイコンを、3次元ファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示する。それゆえ、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0079】
以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0080】
<C.データ>
図8は、電子機器1がフラッシュメモリ104に格納しているデータの概要を説明するための図である。詳しくは、図8は、一例として上記第4のデータ処理(図7)を行なう場合に、電子機器1が3次元ファイルリストまたは2次元ファイルリストを表示するために、電子機器1が参照するデータテーブル1041の概略構成を表した図である。
【0081】
図8を参照して、データテーブル1041では、ファイル名と、ファイル種別と、表示先と、表示モードと、ファイル種別が“3D”の場合における使用データとが対応付けて記憶されている。「ファイル種別」は、ファイルが、3次元画像生成用データであるか、あるいは2次元画像データであるかを示している。「表示先」は、ファイルを、3次元ファイルリストに表示させるか、あるいは2次元ファイルリストに表示させるかを示している。「表示モード」は、3次元表示させるか、あるいは2次元表示させるかを示している。「ファイル種別が“3D”の場合における使用データ」においては、ファイル種別が“3D”であって、かつ表示モードが“2D”である場合には、指の画像を含んでいない視点画像データ(たとえば、ファイルDの場合には右目用画像データ)を表すデータが記憶されている。
【0082】
電子機器1は、データテーブル1041を参照することにより、図7に示した3次元ファイルリストの表示、および2次元ファイルリストの表示を実現することができる。
【0083】
なお、上記第2のデータ処理、上記第3のデータ処理を行なう場合にも、それぞれのデータ処理に対応したデータテーブルが電子機器1に格納されている。たとえば、これらのデータテーブルには、マーク1051を付す旨、マーク1052を付す旨、指の画像を含んだ視点画像データのアイコンを3次元ファイルリストに残す旨、残した3次元ファイルリストの表示態様を変更する旨、一旦リスト表示を行なった後にリスト表示を変更する旨(図6)等の各種コマンドを指示するためのデータが格納されている。
【0084】
<D.ハードウェア構成>
図9は、電子機器1のハードウェア構成を示した図である。図9を参照して、電子機器1は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)101と、データを不揮発的に格納するROM(Read Only Memory)102と、データを揮発的に格納するRAM(Random Access Memory)103と、フラッシュメモリ104と、ディスプレイ105と、スピーカ106と、電子機器1のユーザによる指示の入力を受ける操作キー107と、通信IF(Interface)108と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ109と、電源ユニット110とを備える。
【0085】
フラッシュメモリ104は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ104は、CPU101が実行するプログラム、後述する各種データを格納している。また、フラッシュメモリ104は、電子機器1が生成したデータ、電子機器1の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
【0086】
スピーカ106は、プロセッサ101からの指令に応じて音を発生させる。通信IF108は、他の装置と通信を行なうための用いられるインターフェースである。通信IF108は、無線および/または有線にてデータを送信するための処理を行なう。
【0087】
各構成要素101〜110は、相互にデータバスによって接続されている。ICカードリーダライタ109には、メモリカード1091が装着される。
【0088】
電子機器1における処理は、各ハードウェアおよびCPU101により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ104に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード1091その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタ109その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IFを介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ104に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU101によってフラッシュメモリ104から読み出され、さらにフラッシュメモリ104に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU101は、そのプログラムを実行する。
【0089】
同図に示される電子機器1を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ104、メモリカード1091その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、電子機器1の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0090】
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
【0091】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0092】
<E.制御構造>
以下では、説明の便宜上、3次元画像生成データにおける両視点画像データがともに指の画像データを含んでいる場合を除いて説明する。つまり、以下では、一方の視点画像データのみが指の画像を含むか、あるいは両視点画像データが指の画像を含まない場合について説明する。
【0093】
(e1.第2のデータ処理における制御構造)
図10は、電子機器1が図5(a)に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。図10を参照して、ステップS2において、電子機器1は、メモリカード1091を介して、複数のファイル(たとえば、図5(a)におけるファイルA〜G)を取得する。ステップS4において、電子機器1は、変数iの値を“1”に設定する。ステップS6において、電子機器1は、i番目のファイルをデコードする。たとえば、電子機器1は、i番目のファイルが3次元画像生成用画像データである場合には、左目用画像データと当該左目用画像データに対応付けられた右目用画像データとをデコードする。
【0094】
ステップS8において、電子機器1は、デコードしたi番目のファイルが3次元用のファイル(つまり、3次元画像生成用データ)であるか否かを判断する。電子機器1は、3次元用のファイルでないと判断した場合(ステップS8においてNO)、処理をステップS14に進める。電子機器1は、3次元用のファイルであると判断した場合(ステップS8においてYES)、ステップS10において、i番目のファイルである両視点画像データ(つまり左目用画像データおよび右目用画像データ)の一方に、指の画像が含まれているか否かを判断する。
【0095】
電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていると判断した場合(ステップS10においてYES)、ステップS12において、i番目のファイルを、マーク1051を付して表示するファイルと決定する。電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていない(正確には、両視点画像データに指の画像が含まれていない)と判断した場合(ステップS10においてNO)、処理をステップS14に進める。
【0096】
ステップS14において、電子機器1は、取得した全てのファイルをデコードしたか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルをデコードしたと判断した場合(ステップS14においてYES)、ステップS16において、3次元リストファイルを表示することが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルをデコードしていないと判断した場合(ステップS14においてNO)、ステップS24において、変数iの値をインクリメントする。
【0097】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS18において、3次元用のファイル(3次元画像生成用データ)のアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示するとともに、両視点画像データの一方に指の画像が含まれている3次元用のファイルを、マーク1051を付した状態で表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS26において、2次元用のファイル(2次元画像データ)のアイコンを2次元ファイルリストに一覧表示する。
【0098】
ステップS20において、電子機器1は、表示するファイルリストを切り替えるための切替指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。電子機器1は、切替指示を受け付けたと判断した場合(ステップS20においてYES)、ステップS28において、3次元ファイルリストおよび2次元ファイルリストのうち、現在表示している一方ファイルリスト(たとえば3次元ファイルリスト)から他方のファイルリスト(たとえば2次元ファイルリスト)に切り替える。電子機器1は、切替指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS20においてNO)、ステップS22において、現在表示しているファイルリストを閉じる指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。
【0099】
電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けた場合(ステップS22においてYES)、一連の処理を終了する。電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS22においてNO)、処理をステップS20に進める。
【0100】
図11は、電子機器1が図5(b)に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図11において図10と異なる処理について説明する。図11を参照して、電子機器1は、図10におけるステップS12を実行せずに、ステップS102とS104とを実行する。また、電子機器1は、図10のステップS18の代わりにステップS106を実行する。さらに、電子機器1は、図10のステップS26の代わりにステップS108を実行する。図11に含まれるステップS102、S104,S106,S108以外の処理は、図10に基づいて説明したため、ここでは説明を繰り返さない。
【0101】
電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていないと判断した場合(ステップS10においてNO)、ステップS102において、i番目のファイルを、3次元ファイルリストに表示するファイルと決定する。電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていると判断した場合(ステップS10においてYES)、ステップS104において、i番目のファイルを、2次元ファイルリストに表示するファイルと決定する。なお、電子機器1は、ステップS102,S104の後は、処理をステップS14に進める。
【0102】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS106において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示するとともに、2次元ファイルリストに表示すると決定した3次元用のファイル(3次元画像生成用データ)のアイコンを、マーク1051を付した状態で3次元ファイルリストに表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS108において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。なお、電子機器1は、ステップS106,S108の後は、処理をステップS20に進める。
【0103】
(e2.第3のデータ処理における制御構造)
図12は、電子機器1が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。図13は、電子機器1が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートの残りの部分である。以下では、図12および図13において図11と異なる処理について説明する。
【0104】
図12を参照して、電子機器1は、ステップS2の後、ステップS202において、取得した全てのファイルを2次元ファイルと、3次元用のファイルとに識別する。ステップS204において、電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていると判断した場合(ステップS204においてYES)、ステップS206において、3次元用のファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていないと判断した場合(ステップS204においてNO)、ステップS208において、2次元ファイルのアイコンを2次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。なお、電子機器1は、ステップS206,S208の後は、処理をステップS4に進める。
【0105】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS210において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態β)。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS212において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する(図6における状態β)。なお、電子機器1は、ステップS210,S212の後は、処理を図13のステップS20に進める。
【0106】
図13におけるステップS20、S22,S28は、図11および図10に示した処理であるため、ここでは、これらのステップの説明を繰り返さない。
【0107】
なお、図12においては、ステップS206、ステップS208の後(つまり図6の状態αの後)に、ステップS10において、両視点画像データの一方に指の画像が含まれているか否かを判断したが、これに限定されるものではない。電子機器1は、ステップS206,S208に先立ち、ステップS10、S102,S104の処理を行なってもよい。
【0108】
(e3.第4のデータ処理における制御構造)
図14は、電子機器1が図7に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図14において図11と異なる処理について説明する。
【0109】
図14を参照して、電子機器1は、図11のステップS106の代わりにステップS302を実行する。さらに、電子機器1は、図11のステップS108の代わりにステップS304を実行する。図14に含まれるステップS302、S304以外の処理は、図11に示した処理であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0110】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS302において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS304において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。なお、電子機器1は、ステップS302,S304の後は、処理をステップS20に進める。
【0111】
<F.変形例>
(f1.第1の変形例)
(1)左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンを最初にディスプレイ105に表示させる前に1度だけ行なうように、電子機器1を構成してもよい。
【0112】
当該構成によれば、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンをディスプレイ105に表示させる度に、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を行なう構成に比べて、電子機器1のデータ処理の負荷を低減できる。
【0113】
(2)また、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を、左目用画像データと右目用画像データとを用いて生成される3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイ105に最初に表示させる前に1度だけ行なうように、電子機器1を構成してもよい。つまり、電子機器1は、リスト表示の前後に関係なく、3次元画像をディスプレイに表示させる指示を受け付けた後に、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を行なってもよい。
【0114】
当該構成によれば、左目用画像データと右目用画像データとを用いて生成される3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイ105に表示させる度に、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を行なう構成に比べて、電子機器1のデータ処理の負荷を低減できる。
【0115】
(f2.第2の変形例)
上記においては、電子機器1がメモリカード1091を介して静止画像ファイルを取得した場合における電子機器1のデータ処理について説明した。以下では、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における電子機器1のデータ処理について説明する。なお、動画像ファイルの取得方法は、静止画像の場合と同様であるため(図3)、ここでは説明を繰り返さない。
【0116】
(1)図15は、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器1のデータ処理を説明するための図である。
【0117】
図15(a)は、左目用画像データ801と右目用画像データ802との各々に、指が写りこんだフレームが存在していない場合を表した図である。図15(a)を参照して、L(1)〜L(10)は左目用フレームを表しており、R(1)〜R(10)は右目用フレームを表している。なお、括弧「()」内の数字は、再生順序を表している。
【0118】
図15(b)は、左目用画像データ801に、指が写りこんだフレームが存在している場合を表した図である。図15(b)を参照して、左目用画像データ801における7番目の左目用フレームL(7)に指が写りこんでいる。
【0119】
このように動画像ファイルを構成する一方の視点画像データ(図15では左目用画像データ)におけるフレームに指の画像が含まれている場合、電子機器1は、以下の処理を行なう。すなわち、電子機器1は、当該動画像ファイル(つまり3次元画像生成用画像データ(左目用画像データおよび右目用画像データ))のアイコンを、第2のデータ処理から第4のデータ処理に示したように、たとえば、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なう(図5〜図7参照)。つまり、電子機器1は、当該動画像ファイルが3次元再生に不適当なファイルであると判断し、その旨をユーザに報知する。
【0120】
それゆえ、電子機器1は、動画像ファイルに関しても、静止画像ファイルにおけるデータ処理の場合と同様に、ユーザが左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。
【0121】
(2)上記においては、たとえば図15(b)に示したように、左目用画像データ801において指が含まれているフレームが1つあれば、上述した各種データ処理を行なった。しかしながら、これに限定されるものではない。
【0122】
図16は、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器1のデータ処理の他の例を説明するための図である。詳しくは、図16は、左目用画像データ801に、指が写りこんだフレームが複数連続して存在している場合を表した図である。図16を参照して、左目用画像データ801における6番目〜9番目の4つの左目用フレームL(6),L(7),L(8),L(9)に指の画像が含まれている。
【0123】
電子機器1は、指の画像を含むフレームがいずれかの視点画像データにおいて閾値Th以上連続した場合に、上述したデータ処理(図5〜図7に基づいて説明した第2のデータ処理〜第4のデータ処理のいずれか1つ)を行なう。たとえば、閾値Thを“3”とした場合には、電子機器1は、当該動画像ファイルのアイコンを、たとえば、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なう。つまり、電子機器1は、当該動画像ファイルが3次元再生に不適当なファイルであると判断し、その旨をユーザに報知する。なお、閾値Thは、フラッシュメモリ104に格納されている。
【0124】
それゆえ、電子機器1は、指が含まれているフレームが1つでもあればアイコンを2次元ファイルリストに移動等させかつ3次元表示を行なわないような構成に比べて、ユーザは3次元画像を十分に楽しめる。それゆえ、電子機器1は、ユーザの利便性に優れている。また、短い時間であれば、指の画像を含んだ3次元画像がディスプレイ105に表示されても、ユーザは気にならない場合もある。それゆえ、電子機器1は、ユーザへの目や脳への負担を抑えられる。
【0125】
(3)図17は、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器1のデータ処理のさらに他の例を説明するための図である。図17は、図16と同様に、左目用画像データ801に、指が写りこんだフレームが存在している場合を表した図である。
【0126】
電子機器1は、指の画像を含んだフレームを一方の視点画像において連続して含んでいると判断した場合、当該連続したフレームの再生に要する時間t1を判断する。電子機器1は、当該判断した時間が時間に関する閾値Thを超える場合、電子機器1は、当該動画像ファイルのアイコンを、たとえば、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なう。つまり、電子機器1は、当該動画像ファイルが3次元再生に不適当なファイルであると判断し、その旨をユーザに報知する。
【0127】
このように、電子機器1は、連続するフレームの数ではなく、再生に要する時間を基準に、上述したデータ処理(図5〜図7)うちの予め定められたデータ処理を行なうか否かを判断してもよい。
【0128】
[実施の形態2]
実施の形態1では、両視点画像データ(左目用画像データおよび右目用画像データ)のいずれか一方に指の画像が含まれている場合、上述したデータ処理(図5〜図7)の1つの処理を行なう構成を例に挙げて説明した。本実施の形態では、両視点画像データの一方がデコードできなかったことをトリガーとしたデータ処理について説明する。
【0129】
具体例を挙げて説明すれば、本実施の形態では、図5〜図7に示したように一方の視点画像に指の画像があるためにファイルDの異常が検知さるのではなく、一方の視点画像に指の画像があるためにファイルDの異常が検知された場合を説明する。本実施の形態でも、3次元ファイルリストの表示内容および2次元ファイルリストの表示内容は、実施の形態1の図4〜図7と同様である。このため、これらのファイルリストの表示内容については、繰り返し説明しない。以下、実施の形態1の処理と異なる点を主として説明する。
【0130】
本実施の形態においても、電子機器1は、実施の形態1の「第1のデータ処理」と同様の処理を行なう。すなわち、電子機器1は、図4に基づいて説明したように、全ての3次元画像生成用データ(ファイルA,B,D,F,G,H)に指の画像が含まれていない場合、3次元ファイルリストが指定されていると、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンをディスプレイ105における3次元ファイルリストに表示する。また、電子機器1は、2次元ファイルリストが指定されているときには、ファイルC,Eのアイコンをディスプレイ105における2次元ファイルリストに表示する。
【0131】
また、電子機器1は、実施の形態1で説明した第2のデータ処理〜第4のデータ処理にそれぞれ対応する第5のデータ処理〜第7のデータ処理を実行する。第5のデータ処理〜第7のデータ処理の具体的内容については、以下の「<G.制御構造>」において説明する。
【0132】
<G.制御構造>
以下では、説明の便宜上、3次元画像生成データにおける両視点画像データがともにデコードできなかった場合を除いて説明する。つまり、以下では、一方の視点画像データがデコードできないか、あるいは両方の視点画像データがデコードできた場合について説明する。
【0133】
(g1.第5のデータ処理における制御構造)
図18は、実施の形態1において図5(a)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。図18を参照して、ステップS2において、電子機器1は、メモリカード1091を介して、複数のファイル(たとえば、図5(a)におけるファイルA〜G)を取得する。ステップS4において、電子機器1は、変数iの値を“1”に設定する。ステップS6において、電子機器1は、i番目のファイルをデコードする。たとえば、電子機器1は、i番目のファイルが3次元画像生成用画像データである場合には、左目用画像データと当該左目用画像データに対応付けられた右目用画像データとをデコードする。
【0134】
ステップS8において、電子機器1は、デコードしたi番目のファイルが3次元用のファイル(つまり、3次元画像生成用データ)であるか否かを判断する。電子機器1は、3次元用のファイルでないと判断した場合(ステップS8においてNO)、処理をステップS404に進める。電子機器1は、3次元用のファイルであると判断した場合(ステップS8においてYES)、ステップS402において、i番目のファイルである両視点画像データ(つまり左目用画像データおよび右目用画像データ)の一方がデコードできなかったか否かを判断する。
【0135】
電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方がデコードできなかった判断した場合(ステップS402においてYES)、ステップS12において、i番目のファイルを、マーク1051を付して表示するファイルと決定する。電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データがデコードできたと判断した場合(ステップS10においてNO)、処理をステップS404に進める。
【0136】
ステップS404において、電子機器1は、取得した全てのファイルにデコードを試みたか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルにデコードを試みたと判断した場合(ステップS404においてYES)、ステップS16において、3次元リストファイルを表示することが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルにデコードを試みていないと判断した場合(ステップS404においてNO)、ステップS24において、変数iの値をインクリメントする。
【0137】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS406において、3次元用のファイル(3次元画像生成用データ)のアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示するとともに、両視点画像データの一方がデコードできなかった3次元用のファイルを、マーク1051を付した状態で3次元ファイルリストに表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS26において、2次元用のファイル(2次元画像データ)のアイコンを2次元ファイルリストに一覧表示する。
【0138】
ステップS20において、電子機器1は、表示するファイルリストを切り替えるための切替指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。電子機器1は、切替指示を受け付けたと判断した場合(ステップS20においてYES)、ステップS28において、3次元ファイルリストおよび2次元ファイルリストのうち、現在表示している一方ファイルリスト(たとえば3次元ファイルリスト)から他方のファイルリスト(たとえば2次元ファイルリスト)に切り替える。電子機器1は、切替指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS20においてNO)、ステップS22において、現在表示しているファイルリストを閉じる指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。
【0139】
電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けた場合(ステップS22においてYES)、一連の処理を終了する。電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS22においてNO)、処理をステップS20に進める。
【0140】
このような構成の場合、電子機器1は、図18に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコードできないファイル(3次元画像生成用データ)であることを、3次元画像の視認を試みるまでもなく容易に判断できる。したがって、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0141】
図19は、実施の形態1において図5(b)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図19において図18と異なる処理について説明する。
【0142】
図19を参照して、電子機器1は、図18におけるステップS12を実行せずに、ステップS102とS104とを実行する。また、電子機器1は、図18のステップS18の代わりにステップS106を実行する。さらに、電子機器1は、図18のステップS26の代わりにステップS108を実行する。
【0143】
図19に含まれるステップS102、S104,S106,S108の処理は、図11に基づいて説明したため、ここでは説明を繰り返さない。また、図19に含まれるステップS102、S104,S106,S108以外の処理は、図18に基づいて説明したため、ここでは説明を繰り返さない。
【0144】
このような構成の場合、電子機器1は、図19に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、上記第5のデータ処理と同様に、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコードできないファイルであることを、3次元画像の視認を試みるまでもなく容易に判断できる。以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0145】
また、実施の形態1および図5(b)と同様に、表示態様を変更したアイコン(たとえば、ファイルDのアイコン)を、2次元ファイルリストに表示させるように、電子機器1を構成してもよい。この場合には、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0146】
(g2.第6のデータ処理における制御構造)
図20は、実施の形態1において図6に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。以下では、図20において図18と異なる処理について説明する。
【0147】
図20を参照して、電子機器1は、ステップS2の後、ステップS202において、取得した全てのファイルを2次元ファイルと、3次元用のファイルとに識別する。ステップS204において、電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていると判断した場合(ステップS204においてYES)、ステップS206において、3次元用のファイルを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていないと判断した場合(ステップS204においてNO)、ステップS208において、2次元ファイルを2次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。なお、電子機器1は、ステップS206,S208の後は、処理をステップS4に進める。
【0148】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS210において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態β)。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS212において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する(図6における状態β)。なお、電子機器1は、ステップS210,S212の後は、処理を図13のステップS20に進める。
【0149】
このような構成の場合、電子機器1は、図20に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれかがデコードできないファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0150】
また、実施の形態1と同様に、2次元ファイルリストにおいて、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示するように、電子機器1を構成してもよい。この場合、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0151】
なお、図20においては、ステップS206、ステップS208の後(つまり図6の状態αの後)に、ステップS402において、両視点画像データの一方がデコードできるか否かを判断したが、これに限定されるものではない。電子機器1は、ステップS206,S208に先立ち、ステップS402、S102,S104の処理を行なってもよい。
【0152】
(g3.第7のデータ処理における制御構造)
図21は、実施の形態1において図7に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図21において図19と異なる処理について説明する。
【0153】
図21を参照して、電子機器1は、図19のステップS106の代わりにステップS302を実行する。さらに、電子機器1は、図19のステップS108の代わりにステップS304を実行する。図21に含まれるステップS302、S304の処理は、図14に示した処理であるため、ここでは説明を繰り返さない。また、図21に含まれるステップS302、S304以外の処理は、図19に示した処理であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0154】
このような構成の場合、電子機器1は、図21に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコードできなかったファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0155】
また、実施の形態1と同様に、デコードできなかったファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する場合には、当該アイコンを、3次元ファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示するように、電子機器1を構成することが好ましい。この場合、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0156】
また、本実施の形態においても、実施の形態1で説明した「<F.変形例>の(f1.第1の変形例)および(f2.第2の変形例)」を適用可能である。
【0157】
[実施の形態3]
実施の形態1,2では、3次元ファイルリストと2次元ファイルリストとに分けてアイコンを表示する構成を例に挙げて説明した。本実施の形態では、3次元ファイルリストと2次元ファイルリストとに分けずに、共通のファイルリストにファイルを一覧表示する構成について説明する。
【0158】
図22は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図22は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。具体的には、図22は、ファイルDを構成する2つの視点画像データの一方の視点画像データに指の画像が含まれている場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。
【0159】
図22を参照して、メモリカード1091には、図4の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0160】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で共通のファイルリストに表示する。また、電子機器1は、ファイルDのアイコンを、通常の表示態様とは異なる表示態様で共通のファイルリストに表示する。具体的には、電子機器1は、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1051を、ファイルDのアイコンに付して表示する。さらに、電子機器1は、ファイルC,Eのアイコンを共通のファイルリストに表示する。
【0161】
図22においては、ファイルDに指の画像が含まれている場合を例に挙げて説明したが、実施の形態2において説明したように、指の画像が含まれているか否かではなく、デコードできたか否かで共通のファイルリストにおけるアイコンの表示態様を決定するように、電子機器1を構成してもよい。
【0162】
また、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせてもよい。つまり、指の画像が含まれるファイルおよび/またはデコードできなかったファイルに関し、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なうように(図5〜図7参照)、電子機器1を構成してもよい。実施の形態3においても、指の画像が含まれるファイルおよび/またはデコードできなかったファイルに関し、マーク1052を付した状態で共通のファイルリストに表示するように、電子機器1を構成してもよい。
【0163】
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0164】
1 電子機器、101 プロセッサ、104 フラッシュメモリ、105 ディスプレイ、107 操作キー、108 通信IF、109 カードリーダライタ、700 撮像装置、711,712 カメラ、801 左目用画像データ、802 右目用画像データ、812 R(1)〜R(10) 右目用フレーム、821,L(1)〜L(10) 左目用フレーム、901,902 指、1041 データテーブル、1051,1052 マーク、1091 メモリカード、1200 サーバ装置、1300 ネットワーク。
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、表示制御方法、およびプログラムに関する。特に、本発明は、ファイルを管理する電子機器、当該電子機器における表示制御方法、および当該電子機器を制御するためのプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、デジタル撮像を行なうデジタル方式の撮像装置が知られている。特許文献1には、上記撮像装置として、光電変換を用いて被写体の画像を取得する画像取得手段と、当該画像取得手段により時系列的に取得される複数の画像に基づいて、撮影者の手指が撮影対象領域内に含まれているか否かを判定する判定手段とを備える装置が開示されている。また、当該撮像装置は、指が写っていると判定した場合、撮像画像から指が写っている領域を削除する。さらに、撮像装置は、当該削除により得られた画像を記録媒体に記録する。
【0003】
また、従来、撮像により得られた左目用画像データと右目用画像データとに基づいて、立体画像を表示するための立体画像データを生成する複眼式の撮像装置が知られている。
【0004】
特許文献2には、上記複眼式の撮像装置として、複眼カメラが開示されている。複眼カメラは、2つの撮影部が取得した視点画像の画角に障害物が含まれているか否かを判定する。具体的には、複眼カメラは、視点画像の周囲の所定範囲の領域に障害物が含まれるか否かを判定する。複眼カメラは、障害物が含まれていると判定された場合、障害物が含まれる障害物領域を立体視可能なように、2つの撮影部が取得した視点画像を修正する。さらに、複眼カメラは、修正された視点画像を用いて3次元処理を行い、立体表示用画像を生成する。
【0005】
特許文献3には、上記複眼式の撮像装置として、複眼デジタルカメラが開示されている。当該複眼デジタルカメラは、複数の撮像手段と、縦撮りか否かを検出する検出手段と、複数の撮像手段のうちの一部又は全部の撮像手段から得られる画像を記録媒体に記録する記録手段と、撮影を指示するシャッタボタンと、検出手段により縦撮りが検出され、かつシャッタボタンにより撮影が指示された場合に、複数の撮像手段のうちの一部の撮像手段から得られる画像を記録媒体に記録するように記録手段を制御する制御手段とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2004−40712号公報
【特許文献2】特開2010−288253号公報
【特許文献3】特開2008−141514号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記のように3次元画像を生成するための両視点画像データ(左目用画像データおよび右目用画像データ)と2次元画像データとを別々に管理するため、左目用画像データと右目用画像データとを含むファイルを特待するためのアイコン(オブジェクト)を、2次元画像データとは別のファイルリストに表示する電子機器もある。
【0008】
このような場合、両視点画像データの一方に指等の物体(障害物)が含まれているときに、当該両視点画像データのアイコンを3次元用のファイルリストに表示したとしても、以下の点でユーザにとって好ましくない。すなわち、ユーザが、3次元用のファイルリストからアイコンを選択することにより、指等の物体が含まれている視点データに基づく立体画像を視認しようとした場合、ユーザは自身が意図していた3次元画像を視認できない。このような場合には、両視点画像データのうち指等の物体が含まれていない一方の視点画像データに基づく2次元画像を視認する方が、ユーザにとっては好ましい。
【0009】
本願発明は、上記の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能な電子機器、表示制御方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のある局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0011】
好ましくは、プロセッサは、削除または表示態様を変更した第2のオブジェクトを、第1のファイルリストに表示させる。
【0012】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0013】
本発明の他の局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させる。
【0014】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを第1のファイルリストに表示させる。
【0015】
好ましくは、プロセッサは、第2のオブジェクトを第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる。
【0016】
本発明のさらに他の局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0017】
好ましくは、プロセッサは、削除または表示態様を変更した第2のオブジェクトを、第1のファイルリストに表示させる。
【0018】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する。
【0019】
本発明のさらに他の局面に従うと、電子機器は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する。電子機器は、プロセッサと、2次元の画像データと、左目用画像データおよび右目用画像データとを格納するためのメモリとを備える。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断する。プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させる。
【0020】
好ましくは、左目用画像データは、複数の左目用フレームを含む。右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含む。メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納している。プロセッサは、左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる左目用フレームと右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断する。フレーム対は、動画像の再生用に順序付けされている。プロセッサは、複数のフレーム対において左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方が物体の画像を閾値以上連続して含む場合に、第2のオブジェクトを、第1のファイルリストに表示させる。
【0021】
好ましくは、プロセッサは、第2のオブジェクトを第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる。
【0022】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを最初にディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう。
【0023】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを最初にディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう。
【0024】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれているか否かの判断を、3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう。
【0025】
好ましくは、プロセッサは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう。
【0026】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える。
【0027】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップとを備える。
【0028】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える。
【0029】
本発明のさらに他の局面に従うと、表示制御方法は、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器に用いられる。表示制御方法は、電子機器のプロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、プロセッサが、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップとを備える。
【0030】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
【0031】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
【0032】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを第2のファイルリストから削除、または第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、電子機器のプロセッサに実行させる。
【0033】
本発明のさらに他の局面に従うと、プログラムは、第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御する。プログラムは、左目用画像データと右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための第2のオブジェクトを、第2のファイルリストに表示させずに第1のファイルリストに表示させるステップと、電子機器のプロセッサに実行させる。
【発明の効果】
【0034】
本発明によれば、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
【図1】実施の形態1に係る電子機器の外観を示した図である。
【図2】電子機器とは異なる撮像装置を用いて被写体を撮像したときに得られる画像を説明するための図である。
【図3】電子機器が撮像装置から静止画像データを取得する方法を説明するための図である。
【図4】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第1のデータ処理を説明するための図である。
【図5】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第2のデータ処理を説明するための図である。
【図6】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第3のデータ処理を説明するための図である。
【図7】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器の第4のデータ処理を説明するための図である。
【図8】電子機器がフラッシュメモリに格納しているデータの概要を説明するための図である。
【図9】電子機器のハードウェア構成を示した図である。
【図10】電子機器が図5(a)に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図11】電子機器が図5(b)に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図12】電子機器が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。
【図13】電子機器が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートの残りの部分である。
【図14】電子機器が図7に基づいて説明したデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図15】電子機器が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器のデータ処理を説明するための図である。
【図16】電子機器が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器のデータ処理の他の例を説明するための図である。
【図17】電子機器が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器のデータ処理のさらに他の例を説明するための図である。
【図18】実施の形態1において図5(a)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図19】実施の形態1において図5(b)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図20】実施の形態1において図6に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。
【図21】実施の形態1において図7に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器が実行する場合におけるフローチャートである。
【図22】メモリカードに含まれる画像データを電子機器がコピーした場合における、電子機器のデータ処理を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る電子機器について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
【0037】
本発明の実施の形態に係る電子機器は、静止画像および動画像を再生可能な機器である。当該電子機器としては、スマートフォンを含む携帯型電話機、PDA(Personal Digital Assistant)、タブレット型のコンピュータ、ラップトップ型のコンピュータ、デスクトップ型のコンピュータ、デジタルフォトアルバム(デジタルフォトフレーム)、電子辞書、電子ブックリーダ、デジタルカメラ等が挙げられる。また、電子機器は、ディスプレイを備えておらず、他の装置のディスプレイに画像を出力する装置であってもよい。以下では、電子機器として、ディスプレイを備える機器を例に挙げて説明する。
【0038】
また、詳細については後述するが、本発明の実施の形態に係る電子機器は、2次元ファイルリストに2次元画像データを特定するためのオブジェクトを表示し、3次元ファイルリストに3次元画像データを構成(生成)するための左目用画像データおよび右目用画像データを特定するためのオブジェクトを表示する機能を有している。
【0039】
[実施の形態1]
<A.外観>
図1は、本実施の形態に係る電子機器1の外観を示した図である。図1を参照して、電子機器1は、ディスプレイ105と、操作キー107とを備える。電子機器1は、2次元表示と3次元表示とが可能に構成されている。電子機器1は、3次元表示の方法として視差バリア方式を用いている。電子機器1は、ディスプレイ105に、右目用画像と左目用画像とを、xまたはy方向において交互に表示する。なお、3次元表示の方法は、視差バリア方式に限定されるものではなく、たとえば、レンチキュラ方式、偏光板方式、液晶アクティブシャッターメガネ方式等の各種の方式を用いることもできる。
【0040】
詳細については後述するが、電子機器1は、左目用画像データと、当該左目用画像データに対応付けられた右目用画像データとを用いて3次元画像データを生成する。電子機器1は、当該生成された3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイ105に表示する。なお、図面においては、説明の便宜上、3次元を「3D」と表記し、2次元を「2D」として表記する。なお、以下では、左目用画像データおよび右目用画像データの各々を、「視点画像データ」とも称する。また、左目用画像データおよび右目用画像データは、3次元画像データの生成に用いられる画像データであるため、以下では、左目用画像データと右目用画像データとからなるデータ対を、「3次元画像生成用データ」とも称する。
【0041】
<B.データ処理の概要>
(b1.データ処理の対象物)
図2は、電子機器1とは異なる撮像装置700を用いて被写体を撮像したときに得られる画像を説明するための図である。詳しくは、図2は、撮像装置700の2つのカメラ711,712を用いて被写体の動画を撮像したときに得られる左目用画像データと右目用画像データとを説明するための図である。
【0042】
図2(a)は、撮像装置700のユーザが、被写体の撮像のために、両手で撮像装置700を把持した状態であって、右手の指901がカメラ711のレンズの一部にかかっている状態を示した図である。図2(b)は、図2(a)の状態での撮像によって、右目用フレーム812に指901が写り込んだ状態を表した図である。
【0043】
図2(c)は、撮像装置700のユーザが、被写体の撮像のために、両手で撮像装置700を把持した状態であって、左手の指902がカメラ712のレンズの一部にかかっている状態を示した図である。図2(d)は、図2(c)の状態での撮像によって、左目用フレーム821に指902が写り込んだ状態を表した図である。
【0044】
以下では、主として、静止画像データである左目用画像データまたは右目用画像データに指等の障害物が写り込んでしまった場合を説明する。具体的には、電子機器1が、撮像装置700が撮像した静止画像データを取得して、当該静止画像データを管理する際におけるデータ処理について説明する。
【0045】
「障害物」とは、撮像装置700における撮像素子への外光の入射を遮った物体を意味する。障害物としては、指以外にも、撮像装置700のストッラップ等が挙げられる。以下では、説明の便宜上、障害物として、手の指を例に挙げて説明する。
【0046】
図3は、電子機器1が撮像装置700から静止画像データを取得する方法を説明するための図である。図3(a)は、電子機器1が、たとえばメモリカード1091(図9参照)を介して、撮像装置700から静止画像データを取得する構成を示した図である。図3(b)は、電子機器1が、有線による直接的な通信によって、撮像装置700から静止画像データを取得する構成を示した図である。なお、電子機器1が、無線による直接的な通信によって、撮像装置700から静止画像データを取得してもよい。図3(c)は、電子機器1が、ネットワーク1300を介して、撮像装置700による撮像により得られた静止画像データであって、かつ当該撮像後にサーバ装置1200に格納された静止画像データを、サーバ装置1200から取得してもよい。電子機器1による静止画像データの取得方法は、特に限定されるものではない。
【0047】
以下では、説明の便宜上、電子機器1がメモリカード1091を介して撮像装置700から静止画像データを取得する構成を例に挙げて説明する。
【0048】
(b2.データ処理)
次に、電子機器1で行なわれるファイル管理理を説明する。具体的には、メモリカード1091に3次元画像生成用データと2次元画像データとが格納されており、これらの画像データを電子機器1のフラッシュメモリ104に転送したときのファイル管理について説明する。
【0049】
なお、電子機器1は、後述する第2のデータ処理〜第4のデータ処理のうちの、予め定められた1つのデータ処理を実行する。なお、第2のデータ処理〜第4のデータ処理の中からユーザがデータ処理を選択できるように、電子機器1を構成してもよい。
【0050】
(1)第1のデータ処理(アイコンの表示態様の変更)
図4は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第1のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図4は、メモリカード1091に含まれる全ての3次元画像生成用データに指の画像が含まれていない場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。より詳しくは、図4は、全ての3次元画像生成用データについて、3次元画像生成用データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データに指の画像が含まれていない場合の処理を説明するための図である。
【0051】
図4を参照して、メモリカード1091には、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0052】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、3次元ファイルリストにファイルA,B,D,F,G,Hを特定するためのオブジェクト(具体的には、ファイルのアイコン)を表示する。また、電子機器1は、当該コピーに基づき、2次元ファイルリストにファイルC,Eを特定するためのオブジェクトを表示する。なお、以下では、ファイルを特定するためのオブジェクトを、「ファイルのアイコン」とも称する。
【0053】
以下では、上記コピーに基づいて3次元ファイルリストを表示するか、あるいは2次元ファイルリストを表示するかは、電子機器1において予め定められているものとする。また、表示するファイルリストは、ユーザの指示に基づき切り替え可能である。以下では、上記コピーに基づいて3次元ファイルリストを表示し、表示対象を3次元ファイルリストから2次元ファイルリストへ切り替える指示があれば2次元ファイルリストを表示する構成を例に挙げて説明する。なお、上記コピーに基づき、両ファイルリストを表示してもよいし、あるいは両ファイルリストを非表示としてもよい。
【0054】
電子機器1は、全ての3次元画像生成用データ(ファイルA,B,D,F,G,H)に指の画像が含まれていないため、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンをディスプレイ105における3次元ファイルリストに表示する。また、電子機器1は、ファイルC,Eのアイコンをディスプレイ105における2次元ファイルリストに表示する。
【0055】
(2)第2のデータ処理(アイコンの表示態様の変更)
図5は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第2のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図5は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。具体的には、図5は、ファイルDを構成する2つの視点画像データの一方の視点画像データに指の画像が含まれている場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。図5(a)は、ファイルDに異常がある場合における処理の一例であり、図5(b)は、ファイルDに異常がある場合における処理の他の例である。
【0056】
図5(a)を参照して、メモリカード1091には、図4の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0057】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で3次元ファイルリストに表示する。また、電子機器1は、ファイルDのアイコンを、通常の表示態様とは異なる表示態様で3次元ファイルリストに表示する。具体的には、電子機器1は、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1051を、ファイルDのアイコンに付して表示する。一方で、電子機器1は、切り替え指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。
【0058】
このように、1つの3次元画像生成用データに着目すると、電子機器1は以下の構成を有する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれていると判断した場合には、3次元ファイルリストにおいて当該アイコンの表示態様を変更する。
【0059】
それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図5(a)に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイル(3次元画像生成用データ)を、3次元画像を視認するまでもなく容易に判断できる。したがって、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0060】
なお、電子機器1は、マーク1051を付したアイコンにより特定されるファイル(図5(a)ではファイルD)については、当該ファイルを選択すると、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示するのではなく、指の画像が含まれていない視点画像データに基づいた2次元画像を表示する。ただし、これに限定されるものではなく、電子機器1は、マーク1051を付したアイコンにより特定されるファイルを選択した場合、指の画像が含まれることになるが、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示してもよい。いずれの設定とするかは、ユーザによって選択可能な構成とすることが好ましい。
【0061】
図5(b)を参照して、電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様でディスプレイ105における3次元ファイルリストに表示する。この際、上述したように、電子機器1は、ファイルDのアイコンを、通常の表示態様とは異なる表示態様で3次元ファイルリストに表示する。それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図5(b)に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、図5(b)に基づいて説明したデータ処理と同様に、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを、3次元画像を視認するまでもなく容易に判断できる。
【0062】
一方で、電子機器1は、ファイルリストの切替指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。さらに、電子機器1は、ファイルDのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。この際、電子機器1は、2次元ファイルリストにおいて、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示する。このように、電子機器1は、図5(a)に基づいて説明した構成に加えて、表示態様を変更したアイコン(ファイルDのアイコン)を、2次元ファイルリストに表示させる構成である。それゆえ、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0063】
以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0064】
なお、電子機器1は、マーク1052を付したアイコンにより特定されるファイル(図5(b)ではファイルD)については、当該ファイルを選択すると、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示するのではなく、指の画像が含まれていない視点画像データに基づいた2次元画像を表示する。ただし、これに限定されるものではなく、電子機器1は、マーク1052を付したアイコンにより特定されるファイルを選択した場合、指の画像が含まれることになるが、3次元画像データを生成かつ当該3次元画像データに基づく画像を表示してもよい。いずれの設定とするかは、ユーザによって選択可能な構成とすることが好ましい。
【0065】
(3)第3のデータ処理(アイコンの削除)
図6は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第3のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図6は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。
【0066】
図6を参照して、メモリカード1091には、図4,5の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0067】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、状態αとして示すように、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で3次元ファイルリストに表示する。一方で、電子機器1は、ファイルリストの切替指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。
【0068】
電子機器1は、状態αのようにファイルのアイコンを表示した後、全ての3次元画像生成用データ(ファイルA,B,D,F,G,H)に指の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、ファイルDに指の画像が含まれていると判断した場合、3次元ファイルリストを表示していれば、ファイルDのアイコンを当該3次元ファイルリストから消去する。また、電子機器1は、ファイルDに指の画像が含まれていると判断した場合、2次元ファイルリストを表示していれば、ファイルDのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。
【0069】
このように、1つの3次元画像生成用データに着目すると、電子機器1は以下の構成を有する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれていると判断した場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンを3次元ファイルリストから削除する。また、電子機器1は、3次元ファイルリストから削除したアイコンを、2次元ファイルリストに表示させる構成である。
【0070】
それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図6に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。
【0071】
また、電子機器1は、2次元ファイルリストにおいて、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示する。それゆえ、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0072】
以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0073】
(4)第4のデータ処理(アイコンの表示位置の変更)
図7は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1の第4のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図7は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。
【0074】
図7を参照して、メモリカード1091には、図4〜6の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0075】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で3次元ファイルリストに表示する。一方で、電子機器1は、ファイルリストの切替指示を受け付けると、ファイルC,Eのアイコンに加えて、ファイルDのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。この際、電子機器1は、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示する。
【0076】
このように、1つの3次元画像生成用データに着目すると、電子機器1は以下の構成を有する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断する。電子機器1は、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれていると判断した場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンを、3次元ファイルリストに表示させずに2次元ファイルリストに表示させる。
【0077】
それゆえ、電子機器1は、データ処理の一例として図7に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。
【0078】
また、電子機器1は、指の画像が含まれているファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する場合には、当該アイコンを、3次元ファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示する。それゆえ、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0079】
以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0080】
<C.データ>
図8は、電子機器1がフラッシュメモリ104に格納しているデータの概要を説明するための図である。詳しくは、図8は、一例として上記第4のデータ処理(図7)を行なう場合に、電子機器1が3次元ファイルリストまたは2次元ファイルリストを表示するために、電子機器1が参照するデータテーブル1041の概略構成を表した図である。
【0081】
図8を参照して、データテーブル1041では、ファイル名と、ファイル種別と、表示先と、表示モードと、ファイル種別が“3D”の場合における使用データとが対応付けて記憶されている。「ファイル種別」は、ファイルが、3次元画像生成用データであるか、あるいは2次元画像データであるかを示している。「表示先」は、ファイルを、3次元ファイルリストに表示させるか、あるいは2次元ファイルリストに表示させるかを示している。「表示モード」は、3次元表示させるか、あるいは2次元表示させるかを示している。「ファイル種別が“3D”の場合における使用データ」においては、ファイル種別が“3D”であって、かつ表示モードが“2D”である場合には、指の画像を含んでいない視点画像データ(たとえば、ファイルDの場合には右目用画像データ)を表すデータが記憶されている。
【0082】
電子機器1は、データテーブル1041を参照することにより、図7に示した3次元ファイルリストの表示、および2次元ファイルリストの表示を実現することができる。
【0083】
なお、上記第2のデータ処理、上記第3のデータ処理を行なう場合にも、それぞれのデータ処理に対応したデータテーブルが電子機器1に格納されている。たとえば、これらのデータテーブルには、マーク1051を付す旨、マーク1052を付す旨、指の画像を含んだ視点画像データのアイコンを3次元ファイルリストに残す旨、残した3次元ファイルリストの表示態様を変更する旨、一旦リスト表示を行なった後にリスト表示を変更する旨(図6)等の各種コマンドを指示するためのデータが格納されている。
【0084】
<D.ハードウェア構成>
図9は、電子機器1のハードウェア構成を示した図である。図9を参照して、電子機器1は、プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)101と、データを不揮発的に格納するROM(Read Only Memory)102と、データを揮発的に格納するRAM(Random Access Memory)103と、フラッシュメモリ104と、ディスプレイ105と、スピーカ106と、電子機器1のユーザによる指示の入力を受ける操作キー107と、通信IF(Interface)108と、IC(Integrated Circuit)カードリーダライタ109と、電源ユニット110とを備える。
【0085】
フラッシュメモリ104は、不揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ104は、CPU101が実行するプログラム、後述する各種データを格納している。また、フラッシュメモリ104は、電子機器1が生成したデータ、電子機器1の外部装置から取得したデータ等の各種データを揮発的に格納する。
【0086】
スピーカ106は、プロセッサ101からの指令に応じて音を発生させる。通信IF108は、他の装置と通信を行なうための用いられるインターフェースである。通信IF108は、無線および/または有線にてデータを送信するための処理を行なう。
【0087】
各構成要素101〜110は、相互にデータバスによって接続されている。ICカードリーダライタ109には、メモリカード1091が装着される。
【0088】
電子機器1における処理は、各ハードウェアおよびCPU101により実行されるソフトウェアによって実現される。このようなソフトウェアは、フラッシュメモリ104に予め記憶されている場合がある。また、ソフトウェアは、メモリカード1091その他の記憶媒体に格納されて、プログラムプロダクトとして流通している場合もある。あるいは、ソフトウェアは、いわゆるインターネットに接続されている情報提供事業者によってダウンロード可能なプログラムプロダクトとして提供される場合もある。このようなソフトウェアは、ICカードリーダライタ109その他の読取装置によりその記憶媒体から読み取られて、あるいは、通信IFを介してダウンロードされた後、フラッシュメモリ104に一旦格納される。そのソフトウェアは、CPU101によってフラッシュメモリ104から読み出され、さらにフラッシュメモリ104に実行可能なプログラムの形式で格納される。CPU101は、そのプログラムを実行する。
【0089】
同図に示される電子機器1を構成する各構成要素は、一般的なものである。したがって、本発明の本質的な部分は、フラッシュメモリ104、メモリカード1091その他の記憶媒体に格納されたソフトウェア、あるいはネットワークを介してダウンロード可能なソフトウェアであるともいえる。なお、電子機器1の各ハードウェアの動作は周知であるので、詳細な説明は繰り返さない。
【0090】
なお、記録媒体としては、DVD-ROM、CD−ROM、FD(Flexible Disk)、ハードディスクに限られず、磁気テープ、カセットテープ、光ディスク(MO(Magnetic Optical Disc)/MD(Mini Disc)/DVD(Digital Versatile Disc))、光カード、マスクROM、EPROM(Electronically Programmable Read-Only Memory)、EEPROM(Electronically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュROMなどの半導体メモリ等の固定的にプログラムを担持する媒体でもよい。また、記録媒体は、当該プログラム等をコンピュータが読取可能な一時的でない媒体である。
【0091】
ここでいうプログラムとは、CPUにより直接実行可能なプログラムだけでなく、ソースプログラム形式のプログラム、圧縮処理されたプログラム、暗号化されたプログラム等を含む。
【0092】
<E.制御構造>
以下では、説明の便宜上、3次元画像生成データにおける両視点画像データがともに指の画像データを含んでいる場合を除いて説明する。つまり、以下では、一方の視点画像データのみが指の画像を含むか、あるいは両視点画像データが指の画像を含まない場合について説明する。
【0093】
(e1.第2のデータ処理における制御構造)
図10は、電子機器1が図5(a)に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。図10を参照して、ステップS2において、電子機器1は、メモリカード1091を介して、複数のファイル(たとえば、図5(a)におけるファイルA〜G)を取得する。ステップS4において、電子機器1は、変数iの値を“1”に設定する。ステップS6において、電子機器1は、i番目のファイルをデコードする。たとえば、電子機器1は、i番目のファイルが3次元画像生成用画像データである場合には、左目用画像データと当該左目用画像データに対応付けられた右目用画像データとをデコードする。
【0094】
ステップS8において、電子機器1は、デコードしたi番目のファイルが3次元用のファイル(つまり、3次元画像生成用データ)であるか否かを判断する。電子機器1は、3次元用のファイルでないと判断した場合(ステップS8においてNO)、処理をステップS14に進める。電子機器1は、3次元用のファイルであると判断した場合(ステップS8においてYES)、ステップS10において、i番目のファイルである両視点画像データ(つまり左目用画像データおよび右目用画像データ)の一方に、指の画像が含まれているか否かを判断する。
【0095】
電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていると判断した場合(ステップS10においてYES)、ステップS12において、i番目のファイルを、マーク1051を付して表示するファイルと決定する。電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていない(正確には、両視点画像データに指の画像が含まれていない)と判断した場合(ステップS10においてNO)、処理をステップS14に進める。
【0096】
ステップS14において、電子機器1は、取得した全てのファイルをデコードしたか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルをデコードしたと判断した場合(ステップS14においてYES)、ステップS16において、3次元リストファイルを表示することが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルをデコードしていないと判断した場合(ステップS14においてNO)、ステップS24において、変数iの値をインクリメントする。
【0097】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS18において、3次元用のファイル(3次元画像生成用データ)のアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示するとともに、両視点画像データの一方に指の画像が含まれている3次元用のファイルを、マーク1051を付した状態で表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS26において、2次元用のファイル(2次元画像データ)のアイコンを2次元ファイルリストに一覧表示する。
【0098】
ステップS20において、電子機器1は、表示するファイルリストを切り替えるための切替指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。電子機器1は、切替指示を受け付けたと判断した場合(ステップS20においてYES)、ステップS28において、3次元ファイルリストおよび2次元ファイルリストのうち、現在表示している一方ファイルリスト(たとえば3次元ファイルリスト)から他方のファイルリスト(たとえば2次元ファイルリスト)に切り替える。電子機器1は、切替指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS20においてNO)、ステップS22において、現在表示しているファイルリストを閉じる指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。
【0099】
電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けた場合(ステップS22においてYES)、一連の処理を終了する。電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS22においてNO)、処理をステップS20に進める。
【0100】
図11は、電子機器1が図5(b)に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図11において図10と異なる処理について説明する。図11を参照して、電子機器1は、図10におけるステップS12を実行せずに、ステップS102とS104とを実行する。また、電子機器1は、図10のステップS18の代わりにステップS106を実行する。さらに、電子機器1は、図10のステップS26の代わりにステップS108を実行する。図11に含まれるステップS102、S104,S106,S108以外の処理は、図10に基づいて説明したため、ここでは説明を繰り返さない。
【0101】
電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていないと判断した場合(ステップS10においてNO)、ステップS102において、i番目のファイルを、3次元ファイルリストに表示するファイルと決定する。電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方に指の画像が含まれていると判断した場合(ステップS10においてYES)、ステップS104において、i番目のファイルを、2次元ファイルリストに表示するファイルと決定する。なお、電子機器1は、ステップS102,S104の後は、処理をステップS14に進める。
【0102】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS106において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示するとともに、2次元ファイルリストに表示すると決定した3次元用のファイル(3次元画像生成用データ)のアイコンを、マーク1051を付した状態で3次元ファイルリストに表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS108において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。なお、電子機器1は、ステップS106,S108の後は、処理をステップS20に進める。
【0103】
(e2.第3のデータ処理における制御構造)
図12は、電子機器1が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。図13は、電子機器1が図6に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートの残りの部分である。以下では、図12および図13において図11と異なる処理について説明する。
【0104】
図12を参照して、電子機器1は、ステップS2の後、ステップS202において、取得した全てのファイルを2次元ファイルと、3次元用のファイルとに識別する。ステップS204において、電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていると判断した場合(ステップS204においてYES)、ステップS206において、3次元用のファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていないと判断した場合(ステップS204においてNO)、ステップS208において、2次元ファイルのアイコンを2次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。なお、電子機器1は、ステップS206,S208の後は、処理をステップS4に進める。
【0105】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS210において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態β)。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS212において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する(図6における状態β)。なお、電子機器1は、ステップS210,S212の後は、処理を図13のステップS20に進める。
【0106】
図13におけるステップS20、S22,S28は、図11および図10に示した処理であるため、ここでは、これらのステップの説明を繰り返さない。
【0107】
なお、図12においては、ステップS206、ステップS208の後(つまり図6の状態αの後)に、ステップS10において、両視点画像データの一方に指の画像が含まれているか否かを判断したが、これに限定されるものではない。電子機器1は、ステップS206,S208に先立ち、ステップS10、S102,S104の処理を行なってもよい。
【0108】
(e3.第4のデータ処理における制御構造)
図14は、電子機器1が図7に基づいて説明したデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図14において図11と異なる処理について説明する。
【0109】
図14を参照して、電子機器1は、図11のステップS106の代わりにステップS302を実行する。さらに、電子機器1は、図11のステップS108の代わりにステップS304を実行する。図14に含まれるステップS302、S304以外の処理は、図11に示した処理であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0110】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS302において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS304において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する。なお、電子機器1は、ステップS302,S304の後は、処理をステップS20に進める。
【0111】
<F.変形例>
(f1.第1の変形例)
(1)左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンを最初にディスプレイ105に表示させる前に1度だけ行なうように、電子機器1を構成してもよい。
【0112】
当該構成によれば、当該左目用画像データと当該右目用画像データとのアイコンをディスプレイ105に表示させる度に、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を行なう構成に比べて、電子機器1のデータ処理の負荷を低減できる。
【0113】
(2)また、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を、左目用画像データと右目用画像データとを用いて生成される3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイ105に最初に表示させる前に1度だけ行なうように、電子機器1を構成してもよい。つまり、電子機器1は、リスト表示の前後に関係なく、3次元画像をディスプレイに表示させる指示を受け付けた後に、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を行なってもよい。
【0114】
当該構成によれば、左目用画像データと右目用画像データとを用いて生成される3次元画像データに基づく3次元画像をディスプレイ105に表示させる度に、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方に指の画像が含まれているか否かの判断を行なう構成に比べて、電子機器1のデータ処理の負荷を低減できる。
【0115】
(f2.第2の変形例)
上記においては、電子機器1がメモリカード1091を介して静止画像ファイルを取得した場合における電子機器1のデータ処理について説明した。以下では、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における電子機器1のデータ処理について説明する。なお、動画像ファイルの取得方法は、静止画像の場合と同様であるため(図3)、ここでは説明を繰り返さない。
【0116】
(1)図15は、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器1のデータ処理を説明するための図である。
【0117】
図15(a)は、左目用画像データ801と右目用画像データ802との各々に、指が写りこんだフレームが存在していない場合を表した図である。図15(a)を参照して、L(1)〜L(10)は左目用フレームを表しており、R(1)〜R(10)は右目用フレームを表している。なお、括弧「()」内の数字は、再生順序を表している。
【0118】
図15(b)は、左目用画像データ801に、指が写りこんだフレームが存在している場合を表した図である。図15(b)を参照して、左目用画像データ801における7番目の左目用フレームL(7)に指が写りこんでいる。
【0119】
このように動画像ファイルを構成する一方の視点画像データ(図15では左目用画像データ)におけるフレームに指の画像が含まれている場合、電子機器1は、以下の処理を行なう。すなわち、電子機器1は、当該動画像ファイル(つまり3次元画像生成用画像データ(左目用画像データおよび右目用画像データ))のアイコンを、第2のデータ処理から第4のデータ処理に示したように、たとえば、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なう(図5〜図7参照)。つまり、電子機器1は、当該動画像ファイルが3次元再生に不適当なファイルであると判断し、その旨をユーザに報知する。
【0120】
それゆえ、電子機器1は、動画像ファイルに関しても、静止画像ファイルにおけるデータ処理の場合と同様に、ユーザが左目用フレームと右目用フレームとのいずれか一方に指の画像が含まれているファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。
【0121】
(2)上記においては、たとえば図15(b)に示したように、左目用画像データ801において指が含まれているフレームが1つあれば、上述した各種データ処理を行なった。しかしながら、これに限定されるものではない。
【0122】
図16は、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器1のデータ処理の他の例を説明するための図である。詳しくは、図16は、左目用画像データ801に、指が写りこんだフレームが複数連続して存在している場合を表した図である。図16を参照して、左目用画像データ801における6番目〜9番目の4つの左目用フレームL(6),L(7),L(8),L(9)に指の画像が含まれている。
【0123】
電子機器1は、指の画像を含むフレームがいずれかの視点画像データにおいて閾値Th以上連続した場合に、上述したデータ処理(図5〜図7に基づいて説明した第2のデータ処理〜第4のデータ処理のいずれか1つ)を行なう。たとえば、閾値Thを“3”とした場合には、電子機器1は、当該動画像ファイルのアイコンを、たとえば、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なう。つまり、電子機器1は、当該動画像ファイルが3次元再生に不適当なファイルであると判断し、その旨をユーザに報知する。なお、閾値Thは、フラッシュメモリ104に格納されている。
【0124】
それゆえ、電子機器1は、指が含まれているフレームが1つでもあればアイコンを2次元ファイルリストに移動等させかつ3次元表示を行なわないような構成に比べて、ユーザは3次元画像を十分に楽しめる。それゆえ、電子機器1は、ユーザの利便性に優れている。また、短い時間であれば、指の画像を含んだ3次元画像がディスプレイ105に表示されても、ユーザは気にならない場合もある。それゆえ、電子機器1は、ユーザへの目や脳への負担を抑えられる。
【0125】
(3)図17は、電子機器1が動画像ファイルを取得した場合における、電子機器1のデータ処理のさらに他の例を説明するための図である。図17は、図16と同様に、左目用画像データ801に、指が写りこんだフレームが存在している場合を表した図である。
【0126】
電子機器1は、指の画像を含んだフレームを一方の視点画像において連続して含んでいると判断した場合、当該連続したフレームの再生に要する時間t1を判断する。電子機器1は、当該判断した時間が時間に関する閾値Thを超える場合、電子機器1は、当該動画像ファイルのアイコンを、たとえば、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なう。つまり、電子機器1は、当該動画像ファイルが3次元再生に不適当なファイルであると判断し、その旨をユーザに報知する。
【0127】
このように、電子機器1は、連続するフレームの数ではなく、再生に要する時間を基準に、上述したデータ処理(図5〜図7)うちの予め定められたデータ処理を行なうか否かを判断してもよい。
【0128】
[実施の形態2]
実施の形態1では、両視点画像データ(左目用画像データおよび右目用画像データ)のいずれか一方に指の画像が含まれている場合、上述したデータ処理(図5〜図7)の1つの処理を行なう構成を例に挙げて説明した。本実施の形態では、両視点画像データの一方がデコードできなかったことをトリガーとしたデータ処理について説明する。
【0129】
具体例を挙げて説明すれば、本実施の形態では、図5〜図7に示したように一方の視点画像に指の画像があるためにファイルDの異常が検知さるのではなく、一方の視点画像に指の画像があるためにファイルDの異常が検知された場合を説明する。本実施の形態でも、3次元ファイルリストの表示内容および2次元ファイルリストの表示内容は、実施の形態1の図4〜図7と同様である。このため、これらのファイルリストの表示内容については、繰り返し説明しない。以下、実施の形態1の処理と異なる点を主として説明する。
【0130】
本実施の形態においても、電子機器1は、実施の形態1の「第1のデータ処理」と同様の処理を行なう。すなわち、電子機器1は、図4に基づいて説明したように、全ての3次元画像生成用データ(ファイルA,B,D,F,G,H)に指の画像が含まれていない場合、3次元ファイルリストが指定されていると、ファイルA,B,D,F,G,Hのアイコンをディスプレイ105における3次元ファイルリストに表示する。また、電子機器1は、2次元ファイルリストが指定されているときには、ファイルC,Eのアイコンをディスプレイ105における2次元ファイルリストに表示する。
【0131】
また、電子機器1は、実施の形態1で説明した第2のデータ処理〜第4のデータ処理にそれぞれ対応する第5のデータ処理〜第7のデータ処理を実行する。第5のデータ処理〜第7のデータ処理の具体的内容については、以下の「<G.制御構造>」において説明する。
【0132】
<G.制御構造>
以下では、説明の便宜上、3次元画像生成データにおける両視点画像データがともにデコードできなかった場合を除いて説明する。つまり、以下では、一方の視点画像データがデコードできないか、あるいは両方の視点画像データがデコードできた場合について説明する。
【0133】
(g1.第5のデータ処理における制御構造)
図18は、実施の形態1において図5(a)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。図18を参照して、ステップS2において、電子機器1は、メモリカード1091を介して、複数のファイル(たとえば、図5(a)におけるファイルA〜G)を取得する。ステップS4において、電子機器1は、変数iの値を“1”に設定する。ステップS6において、電子機器1は、i番目のファイルをデコードする。たとえば、電子機器1は、i番目のファイルが3次元画像生成用画像データである場合には、左目用画像データと当該左目用画像データに対応付けられた右目用画像データとをデコードする。
【0134】
ステップS8において、電子機器1は、デコードしたi番目のファイルが3次元用のファイル(つまり、3次元画像生成用データ)であるか否かを判断する。電子機器1は、3次元用のファイルでないと判断した場合(ステップS8においてNO)、処理をステップS404に進める。電子機器1は、3次元用のファイルであると判断した場合(ステップS8においてYES)、ステップS402において、i番目のファイルである両視点画像データ(つまり左目用画像データおよび右目用画像データ)の一方がデコードできなかったか否かを判断する。
【0135】
電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データの一方がデコードできなかった判断した場合(ステップS402においてYES)、ステップS12において、i番目のファイルを、マーク1051を付して表示するファイルと決定する。電子機器1は、i番目のファイルである両視点画像データがデコードできたと判断した場合(ステップS10においてNO)、処理をステップS404に進める。
【0136】
ステップS404において、電子機器1は、取得した全てのファイルにデコードを試みたか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルにデコードを試みたと判断した場合(ステップS404においてYES)、ステップS16において、3次元リストファイルを表示することが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、全てのファイルにデコードを試みていないと判断した場合(ステップS404においてNO)、ステップS24において、変数iの値をインクリメントする。
【0137】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS406において、3次元用のファイル(3次元画像生成用データ)のアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示するとともに、両視点画像データの一方がデコードできなかった3次元用のファイルを、マーク1051を付した状態で3次元ファイルリストに表示する。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS26において、2次元用のファイル(2次元画像データ)のアイコンを2次元ファイルリストに一覧表示する。
【0138】
ステップS20において、電子機器1は、表示するファイルリストを切り替えるための切替指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。電子機器1は、切替指示を受け付けたと判断した場合(ステップS20においてYES)、ステップS28において、3次元ファイルリストおよび2次元ファイルリストのうち、現在表示している一方ファイルリスト(たとえば3次元ファイルリスト)から他方のファイルリスト(たとえば2次元ファイルリスト)に切り替える。電子機器1は、切替指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS20においてNO)、ステップS22において、現在表示しているファイルリストを閉じる指示をユーザから受け付けたか否かを判断する。
【0139】
電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けた場合(ステップS22においてYES)、一連の処理を終了する。電子機器1は、ファイルリストを閉じる指示を受け付けていないと判断した場合(ステップS22においてNO)、処理をステップS20に進める。
【0140】
このような構成の場合、電子機器1は、図18に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコードできないファイル(3次元画像生成用データ)であることを、3次元画像の視認を試みるまでもなく容易に判断できる。したがって、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0141】
図19は、実施の形態1において図5(b)に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図19において図18と異なる処理について説明する。
【0142】
図19を参照して、電子機器1は、図18におけるステップS12を実行せずに、ステップS102とS104とを実行する。また、電子機器1は、図18のステップS18の代わりにステップS106を実行する。さらに、電子機器1は、図18のステップS26の代わりにステップS108を実行する。
【0143】
図19に含まれるステップS102、S104,S106,S108の処理は、図11に基づいて説明したため、ここでは説明を繰り返さない。また、図19に含まれるステップS102、S104,S106,S108以外の処理は、図18に基づいて説明したため、ここでは説明を繰り返さない。
【0144】
このような構成の場合、電子機器1は、図19に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、上記第5のデータ処理と同様に、ユーザは、左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコードできないファイルであることを、3次元画像の視認を試みるまでもなく容易に判断できる。以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0145】
また、実施の形態1および図5(b)と同様に、表示態様を変更したアイコン(たとえば、ファイルDのアイコン)を、2次元ファイルリストに表示させるように、電子機器1を構成してもよい。この場合には、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0146】
(g2.第6のデータ処理における制御構造)
図20は、実施の形態1において図6に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートの一部分である。以下では、図20において図18と異なる処理について説明する。
【0147】
図20を参照して、電子機器1は、ステップS2の後、ステップS202において、取得した全てのファイルを2次元ファイルと、3次元用のファイルとに識別する。ステップS204において、電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されているか否かを判断する。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていると判断した場合(ステップS204においてYES)、ステップS206において、3次元用のファイルを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。電子機器1は、3次元ファイルリストが指定されていないと判断した場合(ステップS204においてNO)、ステップS208において、2次元ファイルを2次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態α)。なお、電子機器1は、ステップS206,S208の後は、処理をステップS4に進める。
【0148】
電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていると判断した場合(ステップS16においてYES)、ステップS210において、3次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを3次元ファイルリストに一覧表示する(図6における状態β)。電子機器1は、3次元ファイルを表示することが指定されていないと判断した場合(ステップS16においてNO)、ステップS212において、2次元ファイルリストに表示すると決定したファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する(図6における状態β)。なお、電子機器1は、ステップS210,S212の後は、処理を図13のステップS20に進める。
【0149】
このような構成の場合、電子機器1は、図20に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれかがデコードできないファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0150】
また、実施の形態1と同様に、2次元ファイルリストにおいて、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1052を、ファイルDのアイコンに付して表示するように、電子機器1を構成してもよい。この場合、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0151】
なお、図20においては、ステップS206、ステップS208の後(つまり図6の状態αの後)に、ステップS402において、両視点画像データの一方がデコードできるか否かを判断したが、これに限定されるものではない。電子機器1は、ステップS206,S208に先立ち、ステップS402、S102,S104の処理を行なってもよい。
【0152】
(g3.第7のデータ処理における制御構造)
図21は、実施の形態1において図7に基づいて説明したデータ処理に対応するデータ処理を電子機器1が実行する場合におけるフローチャートである。以下では、図21において図19と異なる処理について説明する。
【0153】
図21を参照して、電子機器1は、図19のステップS106の代わりにステップS302を実行する。さらに、電子機器1は、図19のステップS108の代わりにステップS304を実行する。図21に含まれるステップS302、S304の処理は、図14に示した処理であるため、ここでは説明を繰り返さない。また、図21に含まれるステップS302、S304以外の処理は、図19に示した処理であるため、ここでは説明を繰り返さない。
【0154】
このような構成の場合、電子機器1は、図21に基づいて説明したデータ処理を行なう場合には、ユーザが左目用画像データと右目用画像データとのいずれか一方がデコードできなかったファイルを3次元ファイルリストから選択してしまうことを防止できる。以上のように、電子機器1は、ユーザにとって利便性の高いファイル管理を行なうことが可能となる。
【0155】
また、実施の形態1と同様に、デコードできなかったファイルのアイコンを2次元ファイルリストに表示する場合には、当該アイコンを、3次元ファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示するように、電子機器1を構成することが好ましい。この場合、ユーザは、2次元ファイルリストに指の画像が含まれているファイルのアイコンが存在していることを容易に判断できる。
【0156】
また、本実施の形態においても、実施の形態1で説明した「<F.変形例>の(f1.第1の変形例)および(f2.第2の変形例)」を適用可能である。
【0157】
[実施の形態3]
実施の形態1,2では、3次元ファイルリストと2次元ファイルリストとに分けてアイコンを表示する構成を例に挙げて説明した。本実施の形態では、3次元ファイルリストと2次元ファイルリストとに分けずに、共通のファイルリストにファイルを一覧表示する構成について説明する。
【0158】
図22は、メモリカード1091に含まれる画像データを電子機器1がコピーした場合における、電子機器1のデータ処理を説明するための図である。詳しくは、図22は、3次元画像生成用データであるファイルDに異常がある場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。具体的には、図22は、ファイルDを構成する2つの視点画像データの一方の視点画像データに指の画像が含まれている場合における、電子機器1の処理を説明するための図である。
【0159】
図22を参照して、メモリカード1091には、図4の場合と同様に、3次元画像生成用データであるファイルA,B,D,F,G,Hが格納されている。また、メモリカード1091には、2次元画像データであるファイルC,Eが格納されている。
【0160】
電子機器1は、メモリカード1091に格納された8つのファイルA〜Hをコピーすると、ファイルDに指の画像が含まれているため、ファイルA,B,F,G,Hのアイコンを、通常の表示態様で共通のファイルリストに表示する。また、電子機器1は、ファイルDのアイコンを、通常の表示態様とは異なる表示態様で共通のファイルリストに表示する。具体的には、電子機器1は、ファイルDが3次元表示できないファイルであることを表すマーク1051を、ファイルDのアイコンに付して表示する。さらに、電子機器1は、ファイルC,Eのアイコンを共通のファイルリストに表示する。
【0161】
図22においては、ファイルDに指の画像が含まれている場合を例に挙げて説明したが、実施の形態2において説明したように、指の画像が含まれているか否かではなく、デコードできたか否かで共通のファイルリストにおけるアイコンの表示態様を決定するように、電子機器1を構成してもよい。
【0162】
また、実施の形態1と実施の形態2とを組み合わせてもよい。つまり、指の画像が含まれるファイルおよび/またはデコードできなかったファイルに関し、2次元ファイルリストに表示、3次元ファイルリストにおいてマーク1051を付して表示、3次元ファイルリストから削除等の各種データ処理を行なうように(図5〜図7参照)、電子機器1を構成してもよい。実施の形態3においても、指の画像が含まれるファイルおよび/またはデコードできなかったファイルに関し、マーク1052を付した状態で共通のファイルリストに表示するように、電子機器1を構成してもよい。
【0163】
今回開示された実施の形態は例示であって、上記内容のみに制限されるものではない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0164】
1 電子機器、101 プロセッサ、104 フラッシュメモリ、105 ディスプレイ、107 操作キー、108 通信IF、109 カードリーダライタ、700 撮像装置、711,712 カメラ、801 左目用画像データ、802 右目用画像データ、812 R(1)〜R(10) 右目用フレーム、821,L(1)〜L(10) 左目用フレーム、901,902 指、1041 データテーブル、1051,1052 マーク、1091 メモリカード、1200 サーバ装置、1300 ネットワーク。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、電子機器。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記削除または前記表示態様を変更した第2のオブジェクトを、前記第1のファイルリストに表示させる、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させる、電子機器。
【請求項5】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを前記第1のファイルリストに表示させる、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第2のオブジェクトを前記第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる、請求項4または5に記載の電子機器。
【請求項7】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、電子機器。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記削除または前記表示態様を変更した第2のオブジェクトを、前記第1のファイルリストに表示させる、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、請求項7または8に記載の電子機器。
【請求項10】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させる、電子機器。
【請求項11】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを、前記第1のファイルリストに表示させる、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記第2のオブジェクトを前記第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる、請求項10または11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを最初に前記ディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを最初に前記ディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう、請求項7〜12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かの判断を、前記3次元画像データに基づく3次元画像を前記ディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、前記3次元画像データに基づく3次元画像を前記ディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう、請求項7〜12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項17】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える、表示制御方法。
【請求項18】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップとを備える、表示制御方法。
【請求項19】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える、表示制御方法。
【請求項20】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップとを備える、表示制御方法。
【請求項21】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項22】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップとを、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項23】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項24】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップと、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項1】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、電子機器。
【請求項2】
前記プロセッサは、前記削除または前記表示態様を変更した第2のオブジェクトを、前記第1のファイルリストに表示させる、請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させる、電子機器。
【請求項5】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを前記第1のファイルリストに表示させる、請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記第2のオブジェクトを前記第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる、請求項4または5に記載の電子機器。
【請求項7】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、電子機器。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記削除または前記表示態様を変更した第2のオブジェクトを、前記第1のファイルリストに表示させる、請求項7に記載の電子機器。
【請求項9】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更する、請求項7または8に記載の電子機器。
【請求項10】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器であって、
プロセッサと、
前記2次元の画像データと、前記左目用画像データおよび前記右目用画像データとを格納するためのメモリとを備え、
前記プロセッサは、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させる、電子機器。
【請求項11】
前記左目用画像データは、複数の左目用フレームを含み、
前記右目用画像データは、3次元の動画像を表示するために、各々が互いに異なる前記左目用フレームに対応付けられた複数の右目用フレームを含み、
前記メモリは、フレーム数に関する閾値をさらに格納しており、
前記プロセッサは、
前記左目用フレームと当該左目用フレームに対応付けられた右目用フレームとからなるフレーム対の各々について、当該フレーム対に含まれる前記左目用フレームと前記右目用フレームとがデコード可能であるか否かを判断し、
前記フレーム対は、前記動画像の再生用に順序付けされており、
前記複数のフレーム対において前記左目用フレームと前記右目用フレームとのいずれか一方が前記物体の画像を前記閾値以上連続して含む場合に、前記第2のオブジェクトを、前記第1のファイルリストに表示させる、請求項10に記載の電子機器。
【請求項12】
前記プロセッサは、前記第2のオブジェクトを前記第1のファイルリストに表示させる場合には、当該第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させるときとは異なる態様で表示させる、請求項10または11に記載の電子機器。
【請求項13】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを最初に前記ディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項14】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを最初に前記ディスプレイに表示させる前に1度だけ行なう、請求項7〜12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれているか否かの判断を、前記3次元画像データに基づく3次元画像を前記ディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう、請求項1〜6のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項16】
前記プロセッサは、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かの判断を、前記3次元画像データに基づく3次元画像を前記ディスプレイに最初に表示させる前に1度だけ行なう、請求項7〜12のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項17】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える、表示制御方法。
【請求項18】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップとを備える、表示制御方法。
【請求項19】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを備える、表示制御方法。
【請求項20】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器における表示制御方法であって、
前記電子機器のプロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記プロセッサが、前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップとを備える、表示制御方法。
【請求項21】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項22】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に、撮像素子への外光の入射を遮った物体の画像が含まれているか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方に前記物体の画像が含まれていると判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップとを、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項23】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを前記第2のファイルリストから削除、または前記第2のファイルリストにおいて当該第2のオブジェクトの表示態様を変更するステップとを、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【請求項24】
第1のファイルリストに2次元画像データを特定するための第1のオブジェクトを表示し、第2のファイルリストに3次元画像データを構成する左目用画像データおよび右目用画像データを特定するための第2のオブジェクトを表示する電子機器を制御するためのプログラムであって、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとがデコード可能であるか否かを判断するステップと、
前記左目用画像データと前記右目用画像データとのいずれか一方がデコード可能でないと判断された場合には、当該左目用画像データと当該右目用画像データとを特定するための前記第2のオブジェクトを、前記第2のファイルリストに表示させずに前記第1のファイルリストに表示させるステップと、前記電子機器のプロセッサに実行させる、プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【公開番号】特開2013−106291(P2013−106291A)
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−250397(P2011−250397)
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年5月30日(2013.5.30)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月16日(2011.11.16)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】
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