説明

電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム

【課題】
コンテンツに応じて、複数の中から適切な表示装置に表示し、電子機器の消費電力を低減することが課題になっていた。
【解決手段】
実施形態の電子機器は、映像の表示に用いられる第1ディスプレイを備える。
また、表示に用いられ、前記第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイを備える。
また、指示されたアプリケーションを起動するアプリケーション起動部を備える。
また、前記起動されたアプリケーションに含まれる、表示を行うディスプレイを指定するディスプレイ指定情報を取得し、このディスプレイ指定情報に基づいて、前記起動されたアプリケーションを前記第1ディスプレイまたは前記第2ディスプレイのいずれかに出力する出力部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えば、動画や静止画といった映像や電子書籍のテキストというように、様々なコンテンツを映像表示装置に出力表示し、ユーザに提供可能な電子機器が普及しつつある。
【0003】
そして、近年、これらの電子機器の消費電力を低減することが望まれている。
【0004】
また、一般に、上記映像の表示には、映像に対応した映像表示用表示装置(例えば、LCD(Liquid Crystal Display、液晶 <http://e-words.jp/p/t-LCD.html>ディスプレイ <http://e-words.jp/p/t-Display.html>))等が用いられる。
【0005】
また、近年、テキスト表示に適するとされる電子ペーパー等の例えば、テキスト用表示装置が普及しつつあり、テキスト等の表示には、このテキスト用表示装置を用いることが検討されている。
【0006】
また、これらの電子ペーパー等のテキスト表示用表示装置は、上記映像表示用表示装置(例えば、LCD)に比べ、一般に、消費電力が少ないことが知られている。
【0007】
このため、例えば、コンテンツに動画や静止画といった映像が含まれる場合は、上記映像表示用表示装置(LCD)に表示し、コンテンツにテキストが多い場合は、上記テキスト用表示装置に表示するというように、コンテンツに応じて、複数の中から適切な表示装置に表示し、電子機器の消費電力を低減することが課題になっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】米国特許第2011/0080417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
コンテンツに応じて、複数の中から適切な表示装置に表示し、電子機器の消費電力を低減することが課題になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0010】
実施形態の電子機器は、映像の表示に用いられる第1ディスプレイを備える。
【0011】
また、表示に用いられ、前記第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイを備える。
【0012】
また、指示されたアプリケーションを起動するアプリケーション起動部を備える。
【0013】
また、前記起動されたアプリケーションに含まれる、表示を行うディスプレイを指定するディスプレイ指定情報を取得し、このディスプレイ指定情報に基づいて、前記起動されたアプリケーションを前記第1ディスプレイまたは前記第2ディスプレイのいずれかに出力する出力部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】実施形態に係わる電子機器の外観を示す図。
【図2】実施形態に係わる電子機器において、表示アプリケーション(コンテンツ)にテキストが含まれる場合の表示例を示す図。
【図3】実施形態に係わる電子機器において、表示アプリケーション(コンテンツ)に映像が含まれる場合の表示例を示す図。
【図4】実施形態に係わる電子機器の構成を示すブロック図。
【図5】実施形態に係わる電子機器における表示部の構成例を示す図。
【図6】実施形態に係わる電子機器において、記憶部に表示アプリケーション(コンテンツ)が記憶されているようすの一例を示す図。
【図7】他の実施形態に係わる電子機器において、複数の表示部を並べて配置し、表示アプリケーション(コンテンツ)に応じ、複数の表示部の中から表示を行うようすを示す図。
【図8】他の実施形態に係わる電子機器において、複数の表示部を並べて配置し、複数の表示アプリケーション(コンテンツ)の表示を行うようすを示す図。
【図9】実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャート。
【図10】実施形態に係わる電子機器において、アプリケーションの切り換え動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
【0016】
この実施形態の電子機器は、映像の表示に用いられる第1ディスプレイおよび、上記第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイを備えている。
【0017】
また、指示されたアプリケーションを起動するアプリケーション起動部と、起動されたアプリケーションに含まれる、このアプリケーションの表示を行うディスプレイを指定するディスプレイ指定情報を取得し、このディスプレイ指定情報に基づいて、上記起動されたアプリケーションを上記第1ディスプレイまたは上記第2ディスプレイのいずれかに出力する出力部を備えている。
【0018】
図1は、実施形態に係わる電子機器の外観を示す図である。
【0019】
図1に示すように、電子機器10は、表示部17を備えている。ここでは、表示部17は、後述する図5に示すように、映像の表示に用いられる第1ディスプレイおよび、第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイを備えている。
【0020】
また、この実施形態では、電子機器10は、カメラ20を備えている。
【0021】
電子機器10は、ここでは、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やタブレット、携帯電話等の携帯機器である。また、テレビ等に適用することも可能である。
【0022】
図2は、実施形態に係わる電子機器において、表示アプリケーション(コンテンツ)にテキストが含まれる場合の表示例を示す図である。
【0023】
ここでは、例えば、「再生番組メニュー」を表示するアプリケーション(「再生番組メニュー」表示アプリ、コンテンツ)が起動され、表示部17に表示されている。
【0024】
上記のように、この「再生番組メニュー」表示アプリは、第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイに表示される。
【0025】
ここで、この実施形態に係る、第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイの説明をする。
【0026】
第2ディスプレイには、ここでは、例えば、電子ペーパーが用いられる。
【0027】
ここで、電子ペーパーの説明をする。電子ペーパーは、表示中に消費電力が少ないという特徴を持っている。また、書き換え時の消費電力も主に動画表示に用いられる表示装置に比べ、少ないという特徴を持っている。
【0028】
また、電子ペーパーは、紙と同じように反射光を利用して表示を行う。このため、視野角が広く、例えば、直射日光に当たっても表示部の表示が見やすく、視認性が高い。また、ユーザの目に対する負担が少ないという特徴がある。
【0029】
そして、紙のように薄く作ることができ、フレキシブルであることも特徴である。
【0030】
現在、電子ペーパーは、複数の方式が公開されており、例えば、マイクロカプセル方式、電子粉流体方式、液晶方式、エレクトロウェッティング方式、電気泳動方式、化学変化方式等がある。
【0031】
例えば、電気泳動方式は、白色と黒色の粒子を、流体を収めたマイクロカプセル中で電界によって移動させることで白と黒の表示を行なうものである。これは、粒子移動型等とも呼ばれる。
【0032】
そして、ここでは、この電子ペーパーで構成される第2ディスプレイに、上記起動された「再生番組メニュー」表示アプリ(コンテンツ)の表示が表示される。
【0033】
図2に示すように、ここでは、表示部(第2ディスプレイ)17には、「再生番組メニュー」が表示されている。
【0034】
例えば、番組名「1.○○××」21、番組名「2.○□□×」22、番組名「3.△○△×」23、番組名「4.○○○○」24等が、主にテキストで、リスト表示される。
【0035】
そして、例えば、表示部(第2ディスプレイ)17にタッチし、「フリック」操作を行なうことにより、図2に示すように、「再生番組メニュー」のスクロール表示を行うことができる。
【0036】
なお、「フリック」操作とは、ここでは、タッチパネルを使った操作で、画面に触れたペンや指を少しスライドさせる操作のことである。例えば、画面上を素早く払うようにタッチする操作もこの「フリック」操作である。
【0037】
ユーザは、例えば、ここで表示されている「再生番組メニュー」の中から、所望の番組コンテンツをしている。ここでは、例えば、上記番組名「2.○□□×」22が指定される。
【0038】
図3は、実施形態に係わる電子機器において、表示アプリケーション(コンテンツ)に映像が含まれる場合の表示例を示す図である。
【0039】
ここでは、例えば、「再生番組メニュー」を表示するアプリケーション(「番組(動画)再生」アプリ、コンテンツ)が起動され、表示部(第1ディスプレイ)17に表示されている。
【0040】
そして、ここでは、上記のように、例えば、「再生番組メニュー」から上記番組名「2.○□□×」22が指定され、表示部(第2ディスプレイ)17ではなく、表示部(第1ディスプレイ)17に、この番組(番組名「2.○□□×」22)が再生表示されている。
【0041】
表示部(第1ディスプレイおよび第2ディスプレイ)17については、図5を用い、後述する。
【0042】
ここでは、表示部(第1ディスプレイ)17に、番組(番組名「2.○□□×」22)に係るテキスト表示「「2.○□□×」再生」31と、動画等の映像31が表示されている。
【0043】
なお、ここで再生される番組は、予め、電子機器10等で録画され、例えば、記憶装置109(後述)に記憶されている。
【0044】
図4は、実施形態に係わる電子機器10の構成を示すブロック図である。
【0045】
この電子機器10は、CPU(central processing unit)101、ノースブリッジ102、主メモリ103、サウスブリッジ104、GPU(Graphics Processing Unit)105、VRAM(ビデオRAM:random access memory)105A、サウンドコントローラ106、BIOS−ROM(basic input/output system-read only memory)107、LAN(local area network)コントローラ108、HDD/SSD(記憶装置)109、光ディスクドライブ(ODD)110、USBコントローラ111A、カードコントローラ111B、無線LANコントローラ112、エンベデッドコントローラ/キーボードコントローラ(EC/KBC)113、EEPROM(electrically erasable programmable ROM)114等を備えている。
【0046】
CPU101は、電子機器10内の各部の動作を制御するプロセッサである。
【0047】
CPU101は、BIOS−ROM107に格納されたBIOSを実行する。BIOSは、ハードウェア制御のためのプログラムである。
【0048】
ノースブリッジ102は、CPU101のローカルバスとサウスブリッジ104との間を接続するブリッジデバイスである。ノースブリッジ102には、主メモリ103をアクセス制御するメモリコントローラも内蔵されている。また、ノースブリッジ102は、例えば、PCI EXPRESS規格のシリアルバスなどを介してGPU105との通信を実行する機能も備えている。
【0049】
GPU105は、電子機器10のディスプレイモニタとして使用される表示部(第1ディスプレイおよび第2ディスプレイ)17を制御する表示コントローラである。
【0050】
このGPU105によって生成される表示信号は表示部(第1ディスプレイおよび第2ディスプレイ)17に送られる。また、GPU105は、HDMI制御回路3およびHDMI端子2を介して、外部ディスプレイ1にデジタル映像信号を送出することもできる。
【0051】
HDMI端子2は、前述の外部ディスプレイ接続端子である。HDMI端子2は、非圧縮のデジタル映像信号とデジタルオーディオ信号とを1本のケーブルでテレビのような外部ディスプレイ1に送出することができる。HDMI制御回路3は、HDMIモニタと称される外部ディスプレイ1にデジタル映像信号を、HDMI端子2を介して送出するためのインタフェースである。
【0052】
サウスブリッジ104は、PCI(Peripheral Component Interconnect)バス上の各デバイス及びLPC(Low Pin Count)バス上の各デバイスを制御する。また、サウスブリッジ104は、HDD/SSD(記憶装置)109及びODD110を制御するためのIDE(Integrated Drive Electronics)コントローラを内蔵している。
【0053】
さらに、サウスブリッジ104は、サウンドコントローラ106との通信を実行する機能も備えている。
【0054】
サウンドコントローラ106は音源デバイスであり、再生対象のオーディオデータをスピーカ18A,18BまたはHDMI制御回路3に出力する。LANコントローラ108は、例えばIEEE 802.3規格の有線通信を実行する有線通信デバイスであり、一方、無線LANコントローラ112は、例えばIEEE 802.11g規格の無線通信を実行する無線通信デバイスである。USBコントローラ111Aは、(USBコネクタ19を介して接続される)例えばUSB 2.0規格に対応した外部機器との通信を実行する。
【0055】
例えば、USBコントローラ111Aは、例えば、デジタルカメラに格納されている画像データファイルを受信するために使用される。カードコントローラ111Bは、コンピュータ(ノートPC)本体11に設けられたカードスロットに挿入される、SDカードのようなメモリカードに対するデータの書き込み及び読み出しを実行する。
【0056】
EC/KBC113は、電力管理のためのエンベデッドコントローラと、キーボード13及びタッチセンサー16を制御するためのキーボードコントローラとが集積された1チップマイクロコンピュータである。EC/KBC113は、ユーザによるパワーボタン14の操作に応じて電子機器10を電源オン/電源オフする機能を備えている。
【0057】
この実施の形態における表示制御は、例えばCPU101が主メモリ103やHDD/SSD(記憶装置)109等に記録されたプログラムを実行させることにより行われる。
【0058】
例えば、ここでは、上記「再生番組メニュー」表示アプリや上記「番組(動画)再生」アプリは、このHDD/SSD(記憶装置)109に記憶される。
【0059】
図5は、実施形態に係わる電子機器における表示部の構成例を示す図である。
【0060】
図5に示すように、電子機器10の映像表示部17は、タッチ操作検出部16、第2ディスプレイ(電子ペーパー)52、第1ディスプレイ(映像ディスプレイ(液晶/有機EL))51を備えている。
【0061】
この実施形態においては、第1ディスプレイ51は、例えば、液晶ディスプレイや、有機EL(有機エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ等のように、映像表示に適した表示装置が用いられる。
【0062】
ここでは、タッチ操作検出部16は光を透過するように構成されており、第2ディスプレイ(電子ペーパー)52や第1ディスプレイ(映像ディスプレイ(液晶/有機EL))51に表示された表示がタッチ操作検出部16を通してユーザに表示出力される。
【0063】
また、第2ディスプレイ52は、例えば、上記のようにテキストの表示に適した、電子ペーパーが用いられる。上記のように、電子ペーパーは、第1ディスプレイ51に比べて消費電力が少ない。
【0064】
この実施形態においては、図5に示すように、第2ディスプレイ52と第1ディスプレイ51は、積層されている。
【0065】
図6は、実施形態に係わる電子機器において、記憶部に表示アプリケーション(コンテンツ)が記憶されているようすの一例を示す図である。
【0066】
上記のように、電子機器10の表示部(第1ディスプレイおよび第2ディスプレイ)17に表示を行う表示アプリ(コンテンツ)は、例えば、予め、HDD/SSD(記憶装置)109に記憶されている。
【0067】
そして、CPU101に制御され、電子機器10上で起動され、表示される。
【0068】
この実施形態においては、上記のように、「番組(動画)再生」アプリ62や「再生番組メニュー」表示アプリ63、あるいは、他のアプリ64はHDD/SSD(記憶装置)109に記憶されている。
【0069】
そして、この実施形態においては、電子機器10上で起動され、表示される、上記「番組(動画)再生」アプリ62は、この「番組(動画)再生」アプリ62の表示(「番組(動画)再生」アプリ62に係る表示)を行なう表示部を指定するディスプレイ指定部62aを備えている。このディスプレイ指定部62aは、例えば、ソフトウェアで構成され、例えば、所定の信号やデータで構成される。
【0070】
すなわち、ここでは、「番組(動画)再生」アプリ62は、ディスプレイ指定部62aによって、第1ディスプレイ(映像デバイス)51への表示を指定する。
【0071】
また、同様に、「再生番組メニュー」表示アプリ63は、この「再生番組メニュー」表示アプリ63の表示を行なう表示部を指定するディスプレイ指定部63aを備えている。このディスプレイ指定部63aも、例えば、ソフトウェアで構成され、例えば、所定の信号やデータで構成される。
【0072】
そして、「再生番組メニュー」表示アプリ63は、ディスプレイ指定部63aによって、第2ディスプレイ(映像デバイス)52への表示を指定する。
【0073】
また、同様に、他のアプリ64は、この他のアプリ64の表示を行なう表示部を指定するディスプレイ指定部64aを備えている。このディスプレイ指定部64aも、例えば、ソフトウェアで構成され、例えば、所定の信号やデータで構成される。
【0074】
そして、他のアプリ64は、ディスプレイ指定部64aによって、第2ディスプレイ(映像デバイス)52への表示を指定する。
【0075】
なお、上記アプリの一例として、例えば、ウェブブラウザ(インターネットブラウザ、WWWブラウザ)を用いることが可能である。
【0076】
ウェブブラウザとは、World Wide Webの利用に供するブラウザであって、ユーザーエージェントである。ウェブブラウザは、単にブラウザ(browser)と呼ばれることもある。
【0077】
また、ユーザーエージェント(User agent)とは、ユーザが所定のプロトコルに基づいてデータを利用する際に用いるソフトウェアまたはハードウェアである。ユーザーエージェントは、「利用者エージェント」とも呼ばれる。
【0078】
例えば、上記HTTPを用いてWorld Wide Webにアクセスするための「ウェブブラウザ」が代表的なユーザーエージェントの1つであるが、「ユーザーエージェント」という名称はそれに限られる訳ではなく、例えば、人間が電子メールを送受信する際に用いるユーザーエージェントは、メールユーザーエージェントである。
【0079】
上記のように、この実施形態においては、電子機器10上で表示されるアプリは、そのアプリの表示を行なう表示部を指定するディスプレイ指定部を備えている。
【0080】
図7は、他の実施形態に係わる電子機器において、複数の表示部を並べて配置し、表示アプリケーション(コンテンツ)に応じ、複数の表示部の中から表示を行うようすを示す図である。
【0081】
ここでは、図7(a)、図7(b)に示すように、電子機器10は、複数の表示部を備え、これらを並べて配置している。
【0082】
すなわち、電子機器10は、例えば、映像ディスプレイ(液晶/有機EL)で構成される第1ディスプレイ51および、電子ペーパーで構成される第2ディスプレイ52を備え、これらを並べて配置している。
【0083】
図7(a)は、表示アプリケーション(コンテンツ)は「再生番組メニュー」表示アプリである。この「再生番組メニュー」表示アプリ63は、例えば、上記のように、第2ディスプレイ(電子ペーパー)52への表示が指定されている。
【0084】
そして、この指定に応じ、「再生番組メニュー」表示アプリ63は、第2ディスプレイ(電子ペーパー)52へ表示される。
【0085】
図7(b)は、表示アプリケーション(コンテンツ)は「番組(動画)再生」アプリである。この「番組(動画)再生」アプリ62は、例えば、上記のように、第1ディスプレイ(映像ディスプレイ(液晶/有機EL))51への表示が指定されている。
【0086】
そして、この指定に応じ、「番組(動画)再生」アプリ62は、第1ディスプレイ(映像ディスプレイ(液晶/有機EL))51へ表示される。
【0087】
このように、この実施形態においては、表示アプリケーション(コンテンツ)に応じ、指定されたディスプレイ(ここでは、上記第1ディスプレイ51または上記第2ディスプレイ電子ペーパー52)に表示される。
【0088】
図8は、他の実施形態に係わる電子機器において、複数の表示部を並べて配置し、複数の表示アプリケーション(コンテンツ)の表示を行うようすを示す図である。
【0089】
ここでは、「再生番組メニュー」表示アプリ63と「番組(動画)再生」アプリ62の2つのアプリが同時に表示されている。
【0090】
そして、「再生番組メニュー」表示アプリ63は、第2ディスプレイ(電子ペーパー)52へ表示されている。
【0091】
また、「番組(動画)再生」アプリ62は、第1ディスプレイ(映像ディスプレイ(液晶/有機EL))51へ表示されている。
【0092】
この実施形態においては、異なる種類のディスプレイを備えているので、例えば、異なるアプリを異なる種類のディスプレイに同時に表示することが可能である。
【0093】
図9は、実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャートである。
【0094】
ステップS100は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
【0095】
ステップS101は、例えば、電子機器10を操作したユーザから、「再生番組メニュー」の表示指示を受けるステップである。続いて、ステップS102に進む。
【0096】
ステップS102は、例えば、記憶装置109に記憶されている「再生番組メニュー」表示アプリ(例えば、上記ブラウザ)63を起動するステップである。続いて、ステップS103に進む。
【0097】
ステップS103は、例えば、電子機器10のCPU101が、「再生番組メニュー」表示アプリ(ブラウザ)63に含まれる表示ディスプレイ指定情報を取得するステップである。ここでは、第2ディスプレイ(電子ペーパー)52が指定されている。続いて、ステップS104に進む。
【0098】
ステップS104は、上記指定された第2ディスプレイ(電子ペーパー)52に、「再生番組メニュー」(図2)を表示するステップである。続いて、ステップS105に進む。
【0099】
ステップS105は、ユーザが表示部17に表示されている番組再生メニューから再生したい番組を選択するステップである。ここでは、番組「2.○□□×」22(図2)が選択される。続いて、ステップS106に進む。
【0100】
ステップS106は、例えば、CPU101が、上記番組再生が指示されたかを検出するステップである。番組再生が指示されたと検出される場合は、ステップS107に進む(Yes)。番組再生が指示されたと検出されない場合は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0101】
ステップS107は、「番組(動画)再生」アプリ(ブラウザ)62を起動するステップである。続いて、ステップS108に進む。
【0102】
ステップS108は、「番組(動画)再生」アプリ(ブラウザ)62に含まれる表示ディスプレイ指定情報を取得するステップである。ここでは、第1ディスプレイ(映像ディスプレイ)51が指定されている。続いて、ステップS109に進む。
【0103】
ステップS109は、上記選択指示された番組(動画、図3)を、上記指定された第1ディスプレイ(映像ディスプレイ)51に表示するステップである。続いて、ステップS110に進む。
【0104】
ステップS110は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
【0105】
このように、この実施形態においては、電子機器10上で起動され、表示されるアプリは、このアプリの表示を行なう表示部を指定するディスプレイ指定部を備えている。
【0106】
図10は、実施形態に係わる電子機器において、アプリケーションの切り換え動作を説明するフローチャートである。
【0107】
ステップS200は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS201に進む。
【0108】
ステップS201は、例えば、所定のアプリを上記指定された第1ディスプレイ51に表示するステップである。続いて、ステップS202に進む。
【0109】
ステップS202は、電子機器10が上記アプリの切り替え指示を受信したかを検出するステップである。上記アプリの切り替え指示を受信したと検出される場合は、ステップS203に進む(Yes)。上記アプリの切り替え指示を受信しないと検出される場合は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0110】
ステップS203は、アプリを切り替え、起動するステップである。続いて、ステップS204に進む。
【0111】
ステップS204は、上記ディスプレイ指定情報を取得したかを検出するステップである。ディスプレイ指定情報を取得したと検出される場合は、ステップS205に進む(Yes)。ディスプレイ指定情報を取得しないと検出される場合は、ステップS208に進む(No)。
【0112】
ステップS205は、上記取得されたディスプレイ指定情報は第2ディスプレイを指定しているかを検出するステップである。上記取得されたディスプレイ指定情報は第2ディスプレイを指定していると検出される場合は、ステップS206に進む(Yes)。上記取得されたディスプレイ指定情報は第2ディスプレイを指定していないと検出される場合は、ステップS208に進む(No)。
【0113】
ステップS206は、第2ディスプレイ52に表示を行うステップである。このとき、「スクロール」は描画サポートがない。続いて、ステップS207に進む。
【0114】
ステップS207は、例えば、上記「スクロール」描画に代え、画面全体を再描画する方法(例えば、「Page Up」、「Page Down」等)でアプリを表示するステップである。続いて、ステップS209に進む。
【0115】
ステップS208は、第1ディスプレイ51に表示を行うステップである。このとき、「スクロール」は描画サポートがある。続いて、ステップS209に進む。
【0116】
ステップS209は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
【0117】
このように構成することにより、この実施形態は、電子機器10の消費電力を低減することが可能になる。
【0118】
上記のように、この実施形態にかかる電子機器は、映像の表示に用いられる第1ディスプレイと、表示に用いられ、上記第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイを備えている。
【0119】
また、指示されたアプリケーションを起動するアプリケーション起動部と、上記起動されたアプリケーションに含まれる、このアプリケーションの表示を行うディスプレイを指定するディスプレイ指定情報を取得し、このディスプレイ指定情報に基づいて、上記起動されたアプリケーションを上記第1ディスプレイまたは上記第2ディスプレイのいずれかに出力する出力部を備えている。
【0120】
また、上記第2ディスプレイは、例えば、電子ペーパーが用いられ、反射光を利用して表示を行うことが可能である。
【0121】
また、上記第1ディスプレイと上記第2ディスプレイは、上記のように、積層しても良い。
【0122】
また、上記第1ディスプレイと上記第2ディスプレイは、上記のように、並べて配置しても良い。
【0123】
また、上記第2ディスプレイに表示を行う場合は、スクロール機能に代え、画面を再描画する方法で表示を行うことが可能である。
【0124】
また、アプリケーションの切り替えが行なわれた場合は、切り替えられたアプリケーションに含まれるディスプレイ指定情報に基づいて、切り替えられたアプリケーションを第1ディスプレイまたは第2ディスプレイのいずれかに出力するように構成している。
【0125】
上記のように構成することにより、この実施形態に係る電子機器10は、コンテンツに応じて、複数の中から適切な表示装置に表示し、電子機器の消費電力を低減することが可能になる。
【0126】
なお、上記実施形態の制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することが可能である。このため、制御処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、上記実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0127】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【0128】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
【0129】
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0130】
39…アンテナ、40…映像表示装置、41…制御部、42…カメラ、43…受信機(チューナ)、44…デコーダ、45…標準画質処理、46…高画質処理、47…フレーム補完処理、48…マルチプレクサ、49…画面(表示装置)、50…バックライト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像の表示に用いられる第1ディスプレイと、
表示に用いられ、前記第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイと、
指示されたアプリケーションを起動するアプリケーション起動部と、
前記起動されたアプリケーションに含まれる、このアプリケーションの表示を行うディスプレイを指定するディスプレイ指定情報を取得し、このディスプレイ指定情報に基づいて、前記起動されたアプリケーションを前記第1ディスプレイまたは前記第2ディスプレイのいずれかに出力する出力部を備える電子機器。
【請求項2】
前記第2ディスプレイは反射光を利用して表示を行う請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記第2ディスプレイは電子ペーパーが用いられる請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイは積層される請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1ディスプレイと前記第2ディスプレイは並べて配置される請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第2ディスプレイに表示を行う場合は、スクロール機能に代え、画面を再描画する方法で表示を行う請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記アプリケーションの切り替えが行なわれた場合は、前記切り替えられたアプリケーションに含まれるディスプレイ指定情報に基づいて、前記切り替えられたアプリケーションを前記第1ディスプレイまたは前記第2ディスプレイのいずれかに出力する請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
指示されたアプリケーションを起動するステップと、
前記起動されたアプリケーションに含まれる、このアプリケーションの表示を行うディスプレイを指定するディスプレイ指定情報を取得するステップと、
このディスプレイ指定情報に基づいて、前記起動されたアプリケーションを、映像の表示に用いられる第1ディスプレイまたは、前記第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイのいずれかに出力するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項9】
指示されたアプリケーションを起動するステップと、
前記起動されたアプリケーションに含まれる、表示を行うディスプレイを指定するディスプレイ指定情報を取得するステップと、
このディスプレイ指定情報に基づいて、前記起動されたアプリケーションを、映像の表示に用いられる第1ディスプレイまたは、前記第1ディスプレイに比べて消費電力が少ない第2ディスプレイのいずれかに出力するステップを備え、電子機器を制御する電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−114277(P2013−114277A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−256850(P2011−256850)
【出願日】平成23年11月24日(2011.11.24)
【特許番号】特許第5197834号(P5197834)
【特許公報発行日】平成25年5月15日(2013.5.15)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】