説明

電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム

【課題】LAN等のネットワークに接続されたコンテンツにアクセスする際に、ネットワークに接続されたコンテンツへのアクセス時間を低減する。
【解決手段】電子機器7000は、複数の蓄積装置103〜105に蓄積されたコンテンツをリスト表示可能にするデータであるコンテンツリストデータを、コンテンツ管理サーバ100から受信し、コンテンツリストを作成して出力するコンテンツリスト出力部を備える。また、前記コンテンツリストを用いてコンテンツの指定を可能にするコンテンツ指定部を備える。また、第1のコンテンツが指定された場合に、前記指定された第1のコンテンツのURIを特定するURI特定部を備える。また、前記特定されたURIに対して前記第1のコンテンツの配信を要求する配信要求部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、施設内ネットワーク、例えば、LAN(Local Area Network、ローカル・エリア・ネットワーク)等のネットワークが普及し、複数の蓄積装置を接続することが可能になっている。
【0003】
また、近年、電子機器(携帯情報端末)が普及し、上記ネットワークに接続された複数の蓄積装置の映像コンテンツ(コンテンツ)にアクセスすることが可能になっている。
【0004】
しかし、上記ネットワークに接続されたコンテンツにアクセスする際に、多くの時間を要してしまうという問題があった。
このため、ネットワークに接続されたコンテンツへのアクセス時間を低減することが課題になっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2008−28947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
LAN等のネットワークに接続されたコンテンツにアクセスする際に、多くの時間を要してしまうという問題があった。
このため、ネットワークに接続されたコンテンツへのアクセス時間を低減することが課題になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0007】
実施形態の電子機器は、複数の蓄積装置に蓄積されたコンテンツをリスト表示可能にするデータであるコンテンツリストデータを受信し、コンテンツリストを作成して出力するコンテンツリスト出力部を備える。
【0008】
また、前記コンテンツリストを用いてコンテンツの指定を可能にするコンテンツ指定部を備える。
また、第1のコンテンツが指定された場合に、前記指定された第1のコンテンツのURIを特定するURI特定部を備える。
また、前記特定されたURIに対して前記第1のコンテンツの配信を要求する配信要求部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】実施形態に係わる電子機器を用いるコンテンツアクセスシステムの一例を示す図。
【図2】実施形態に係わる電子機器で用いられるコンテンツリストデータの一部を示す図。
【図3】実施形態に係わる電子機器で用いられるコンテンツリストデータの残りの一部を示す図。
【図4】実施形態に係わる電子機器で特定される指定コンテンツのURIの一例を示す図。
【図5】実施形態に係わる電子機器とLAN接続されるコンテンツ蓄積装置の構成を示すブロック図。
【図6】実施形態に係わる電子機器で作成され、映像表示部に表示されるコンテンツリストの一例を示す図。
【図7】実施形態に係わる電子機器に指示された、映像表示部に表示される指定コンテンツの再生画面の一例を示す図。
【図8】実施形態に係わるコンテンツ管理サーバに、LAN接続された複数のコンテンツ蓄積装置に蓄積されたコンテンツのコンテンツリストデータが保存されるようすを説明するフローチャート。
【図9】実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、実施の形態を説明する。
図1は、実施形態に係わる電子機器を用いるコンテンツアクセスシステムの一例を示す図である。
7000は、例えば、スマートフォンやスレート端末等の携帯端末である。101は映像出力デバイスであり、例えば、テレビである。102はルータである。103はコンテンツが蓄積されるBDレコーダ等のコンテンツ蓄積装置A、104は同じくコンテンツが蓄積されるBDレコーダ等のコンテンツ蓄積装置B、105は同じくコンテンツが蓄積されるBDレコーダ等のコンテンツ蓄積装置Cである。
【0011】
100は、例えば、上記複数の蓄積装置または録画再生装置(コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)とインターネットを介して接続され、複数の蓄積装置からコンテンツの蓄積情報が送信されるコンテンツ管理サーバである。
【0012】
このコンテンツ管理サーバは、携帯端末7000、ルータ102ともインターネットを介して接続される。
例えば、ある宅内またはある施設内において、ユーザは携帯端末(スマートフォン、スレート端末)7000を所持している。その携帯端末7000はルータ102等を介したネットワーク上の蓄積装置(録画再生装置、コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)や映像出力デバイス101とリンクすることが可能な状況にある。また、携帯端末7000や蓄積装置(録画再生装置、コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)は、ルータ102を介してインターネット上のコンテンツリスト管理サーバ100にアクセスすることが可能な状況にある。
【0013】
この実施の形態においては、上記複数の蓄積装置(録画再生装置、コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)に蓄積されているコンテンツを、コンテンツリスト管理サーバ100で一元管理することによって、ユーザがどの蓄積装置(録画再生装置、コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)にどのコンテンツが記録されているかを特に気にすることなく、携帯端末7000または映像出力デバイス101でコンテンツを閲覧できるようにしたものである。
【0014】
この実施の形態においては、上記複数の蓄積装置が例えばLAN接続され、LAN接続可能な電子機器は、これらの複数の蓄積装置に蓄積された複数のコンテンツにアクセスすることが可能である。
【0015】
ここでは、図1に示すように、携帯端末7000、映像出力デバイス101、コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105は、ルータ102を介してLAN接続される。
【0016】
そして、上記コンテンツ管理サーバ100は、このシステムにおけるコンテンツの蓄積情報各蓄積装置から受信し、コンテンツリストデータ(図2、図3)を作成し、保存する。
【0017】
また、コンテンツリストデータ(図2、図3)は、上記複数の蓄積装置において、コンテンツの蓄積状況に変更があった場合には、適宜、更新される。
そして、後述するように、コンテンツ管理サーバ100に保存されるコンテンツリストデータは、携帯端末7000のコンテンツリスト取得要求に応じ、携帯端末7000に送信される。
【0018】
携帯端末7000は、コンテンツ管理サーバ100から送信されたコンテンツリストデータを受信し、コンテンツリストを作成して出力する。このコンテンツリストは、携帯端末7000の映像表示部にリスト表示可能である。
【0019】
ユーザは、このコンテンツリストを用いて所望のコンテンツを指定することが可能である。
例えば、ユーザが、コンテンツリストから第1のコンテンツを指定した場合には、携帯端末7000は、指定された第1のコンテンツのURIを特定する。
また、携帯端末7000は、この特定されたURIに対して第1のコンテンツの配信を要求する。
また、携帯端末7000は、配信要求した第1のコンテンツを再生し、携帯端末7000や映像出力デバイス101の映像表示部に表示するよう指示する。
図2は、実施形態に係わる電子機器で用いられるコンテンツリストデータの一部を示す図である。
上記のように、コンテンツ管理サーバ100は、複数の蓄積装置(ここでは、コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)とインターネットを介して接続され、これらの複数の蓄積装置からコンテンツの蓄積情報を受信し、このコンテンツリストデータ100を作成、更新し、保存する。
【0020】
ここでは、このコンテンツリストデータ110のテーブルを示し、その一部を示している。
120は、コンテンツリストデータ110のコンテンツを整理する「番号」である。121は、コンテンツの「タイトル名」である。122は、コンテンツの「ジャンル」、123は、コンテンツを録画した「録画日時」、124は、コンテンツを録画した際の録画「形式」、125は、コンテンツを録画した「蓄積装置(録画機器)名」である。
【0021】
例えば、140は、コンテンツの「番号」は2、「タイトル名」はプロ野球ニュース、「ジャンル」はスポーツ、「録画日時」は7/13(日)18:00〜21:00、録画「形式」はMPEG−4AVC、「蓄積装置(録画機器)名」はコンテンツ蓄積装置Aである。
【0022】
図3は、実施形態に係わる電子機器で用いられるコンテンツリストデータの残りの一部を示す図である。
ここでは、このコンテンツリストデータ110のテーブルの上記残りの一部を示している。
120は、上記のように、コンテンツリストデータ110のコンテンツを整理する「番号」である。126は、コンテンツの「uuid」である。127は、コンテンツの「シリアル番号(Serial No.)」、128は「httpポート」、129は「AKEポート」である。
【0023】
例えば、140は、コンテンツの「番号」は2、「uuid」は6bffaf56-7af9-4d1a-a268-6195ca3c1de9、「シリアル番号(Serial No.)」は003A、「httpポート」は20080、「AKEポート」は30000である。
【0024】
すなわち、この実施の形態においては、コンテンツリストデータ110に、この図3に示す「uuid」126、「シリアル番号(Serial No.)」127、「httpポート」128、「AKEポート」129を備えている。
【0025】
「uuid」126を構成する理由は、例えば、ネットワーク上に同じ名前で登録された機器が存在した場合に、機器名では該当機器を特定することができないため、これを防止するためである。「uuid」126は、機器固有のIDであるため、一意に特定できる。なお、他の実施形態として、「uuid」126の代わりにMACアドレスなどの機器固有の情報に置き換えてもよい。
【0026】
「シリアル番号(Serial No.)」127を構成する理由は、例えば、該当コンテンツのURIを事前に特定させるためである。例えば、ひとつの蓄積装置内で固有のシリアル番号を各コンテンツに割り当て、そのシリアル番号をURIとする。そして、そのシリアル番号をコンテンツリストデータ110のメタ情報に構成することによりURIを特定することが可能になる。
【0027】
「httpポート」128を構成する理由は、例えば、「http get」にてコンテンツを取得する際に必要となるためである。一般に、URIはIPアドレス、ポート番号、シリアル番号(Serial No.)で構成されるため、必要である。
【0028】
「AKEポート」129を構成する理由は、著作権保護コンテンツを取得する際に必要なAKE処理のポート番号が事前に判明している必要があるためである。
この実施の形態においては、上記4つの情報(「uuid」126、「シリアル番号(Serial No.)」127、「httpポート」128、「AKEポート」129)を構成することにより、URIを早く特定することが可能になる。
【0029】
また、著作権保護コンテンツの場合でも事前にAKEポート番号が特定できているためコンテンツを早く再生することが可能となる。
図4は、実施形態に係わる電子機器で特定される指定コンテンツのURIの一例を示す図である。
この実施の形態においては、上記のように、携帯端末7000は、ユーザがコンテンツリストから指定したコンテンツ(例えば、第1のコンテンツ)のURIを特定する。
【0030】
ここでは、上記図2、図3に示す140のコンテンツがユーザから指定されている。
そして、ユーザに指定されたコンテンツのURIの特定は、例えば、次のように行なう。
141はIPアドレスである。ここでは、「192.168.11.4」である。このIPアドレス141は、上記「uuid」126から特定される。
ここで、「uuid」の説明をする。「uuid」は、Universally Unique Identifierの略であり、汎用一意識別子と呼ばれる。「uuid」は、Open Software Foundation (OSF)が標準化した、一意に識別するための識別子である。「uuid」は、分散システム上でどこかが統制を取らずとも、一意に特定可能な識別子の作成を目的としており、重複や偶然の一致が起こりえないと確信して用いることができる。「uuid」は16バイトの数値で表され、例えば、「550e8400-e29b-41d4-a716-446655440000」のように表現される。
【0031】
また、142は、上記128のhttpポート番号である。ここでは、140のコンテンツのhttpポート番号128は20080である(図3)。
また、143は、上記127のシリアル番号(Serial No.)である。ここでは、140のコンテンツのシリアル番号(Serial No.)127は003Aである(図3)。
【0032】
この実施の形態においては、このように、上記ユーザに指定されたコンテンツ140のURIは、例えば、「http://192.168.11.4:20080/003A」と特定される。
【0033】
また、「AKEポート」129は、後述するように、著作権保護コンテンツの検出やAKE(認証)処理に用いられる。
このように、この実施の形態においては、コンテンツリストデータ110に、上記図3に示す「uuid」126、「シリアル番号(Serial No.)」127、「httpポート」128、「AKEポート」129を備えている。
【0034】
これにより、この実施の形態は、コンテンツにアクセスするURIの特定時間を低減することが可能になり、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
また、記録容量の増加などにより、近年の蓄積装置は、蓄積されるコンテンツ(記録コンテンツ)の数が膨大になる傾向にある。例えば、このような、膨大な数のコンテンツに逐次ブラウジングすると、ブラウジングに要する時間は上記コンテンツ数に依存すため長時間を要することになる。
【0035】
しかし、このように、コンテンツのURIの特定時間を低減することで、ユーザは、例えば、上記複数の蓄積装置(コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)を特に気にすることなく、複数の蓄積装置に蓄積されたコンテンツに、早く、アクセスすることが可能となる。
【0036】
また、上記蓄積装置(コンテンツ蓄積装置A103、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105)が動作中に上記ブラウジングが実行されると、蓄積装置の負担になる。
【0037】
しかし、この実施の形態においては、上記のように構成することにより、上記蓄積装置の負担を軽減することも可能になる。
図5は、実施形態に係わる電子機器とLAN接続されるコンテンツ蓄積装置の構成を示すブロック図である。
ここでは、上記コンテンツ蓄積装置A103を例にとり、説明するが、コンテンツ蓄積装置B104、コンテンツ蓄積装置C105も同様の構成にすることも可能である。
【0038】
2はアンテナ、3aはチューナ、4は信号処理部、5は映像処理部、6は音声処理部、10はバスである。
11は制御部、12はCPU、13はRAM、14はROM、15はフラッシュメモリ、16は録画再生部(BD、HDD)である。
17はHDMI端子、19は操作受信部、20は操作機器(リモートコントローラ)である。
21は送受信部、26はインターネットである。
25a、25bは放送番組を放送する放送局である。放送番組は放送局25a、25b等、複数の放送局から複数の番組が放送される。
アンテナ2はコンテンツ蓄積装置A(BDレコーダ)103に接続される。3aはチューナである。チューナはここでは単数であるが、単数でも良いし、複数でも良い。
【0039】
複数の放送局25a、25b等から放送波の形態で放送された複数の番組(放送信号)が、アンテナ2で受信され、チューナ3aに送信される。チューナ3aでは、番組(放送信号)を選局受信し、信号処理部4へ出力する。
【0040】
ここでは、制御部11のMPU12は、チューナ3a、信号処理部4、映像処理部5、音声処理部6、RAM13、ROM14、フラッシュメモリ15、録画再生部(BD、HDD)16、HDMI端子17、操作受信部19、操作機器(リモートコントローラ)20、送受信部21と、それぞれ、バス10を介して接続され、これらを制御する。
【0041】
信号処理部4は、チューナ3aで選局され、番組に係る映像信号にデコード処理を施し、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで、録画再生部(BD、HDD)16へ映像信号を出力する。
【0042】
録画再生部(BD、HDD)16は、例えばBD(ブルーレイディスク)やHDD(ハードディスク装置)等の記録媒体を備えた大容量の録画再生装置(映像信号記録再生装置)であり、ここではコンテンツ蓄積装置A(BDレコーダ)103に構成される。録画再生部(BD、HDD)16はSSDでも構成可能である。
【0043】
録画再生部(BD、HDD)16は、トランスポートストリーム(TS)のフォーマットで送信された映像信号を連続的に受信し、受信した放送番組を録画再生部(BD、HDD)16で、所定の録画形式で録画する。
【0044】
録画再生部(BD、HDD)16に録画された放送番組は、適宜、再生可能である。録画された映像信号の中から再生のために抽出された番組に係る映像信号は信号処理部4でデコード処理され、それぞれ音声信号と映像信号を抽出し、出力する。音声信号は音声処理部6に出力される。映像信号は映像処理部5に出力される。
【0045】
音声処理部6は出力された音声信号にデコード処理を行い、HDMIケーブル30を介して映像出力デバイス(TV)101に出力する。また、映像出力デバイス(TV)101は図示しないスピーカを備え、上記デコード処理された音声信号を受信し、音声に変換して出力する。
【0046】
映像処理部5は出力された映像信号にデコード処理を行い、表示処理部7へ出力する。表示処理部7は色や表示位置等の表示処理を行い、HDMIケーブル30を介して映像出力デバイス(TV)101に構成される表示装置(図示せず)に出力する。
【0047】
上記のように、この実施の形態においては、コンテンツ蓄積装置A(BDレコーダ)103はHDMI端子17を介し、HDMI(登録商標)ケーブル18bで映像出力デバイス(TV)101と接続される。
【0048】
また、コンテンツ蓄積装置A(BDレコーダ)103は、操作受信部19を介して、リモートコントローラやキーボード等の操作機器20が接続され、映像出力装置1のユーザ操作が可能である。
【0049】
また、コンテンツ蓄積装置A(BDレコーダ)103は、送受信部21を介して、インターネット26に接続され、インターネット通信が可能である。
図6は、実施形態に係わる電子機器で作成され、映像表示部に表示されるコンテンツリストの一例を示す図である。
この実施の形態においては、上記のように、コンテンツリストが携帯端末7000で作成され、例えば、携帯端末7000の映像表示部に表示される。
ユーザは、このコンテンツリストを見て、所望のコンテンツを指定することが可能である。
ここでは、例えば、上記と同様に、コンテンツリストには、「番号」120、「タイトル名」121、「ジャンル」122、「録画日時」123、録画「形式」124、「蓄積装置(録画機器)名」125が表示される。
【0050】
例えば、ここでは、図6に示すように、140のコンテンツが指定される。
なお、図6に示すように、「uuid」126、「シリアル番号(Serial No.)」127、「httpポート」128、「AKEポート」129の情報は、一般に、ユーザには不要のため、表示されないことが多い。
【0051】
図7は、実施形態に係わる電子機器に指示された、映像表示部に表示される指定コンテンツの再生画面の一例を示す図である。
ここでは、ユーザが、コンテンツリスト(図6)からコンテンツ140が指定され、携帯端末7000は、上記のように、この指定されたコンテンツ140のURIを特定する。
【0052】
また、携帯端末7000は、この特定されたURIに対してコンテンツ140の配信を要求する。
そして、携帯端末7000は、配信要求したコンテンツ140を再生し、携帯端末7000や映像出力デバイス101の映像表示部に表示するよう指示する。
ここでは、映像出力デバイス101の映像表示部に「プロ野球中継」が再生表示される。また、ここでは、このコンテンツの録画情報として、7/13(日)18:00〜21:00 「プロ野球中継」 スポーツ MPEG-4AVC 録画機器A等が表示される。
【0053】
図8は、実施形態に係わるコンテンツ管理サーバに、LAN接続された複数のコンテンツ蓄積装置に蓄積されたコンテンツのコンテンツリストデータが保存されるようすを説明するフローチャートである。
【0054】
S100はここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む。
S101は、コンテンツ管理サーバ100にユーザアカウントを登録するステップである。続いて、ステップS102に進む。
S102は、上記アカウントに複数のコンテンツ蓄積装置(A103、B104、C105等)を登録するステップである。続いて、ステップS103に進む。
S103は、各コンテンツ蓄積装置(A103、B104、C105等)からコンテンツ管理サーバ100にコンテンツの蓄積情報を送信するステップである。続いて、ステップS104に進む。
【0055】
S104は、コンテンツ管理サーバ100は上記コンテンツの蓄積情報を受信し、コンテンツリストデータテーブル110(図2、図3)を作成し、保存するステップである。続いて、ステップS105に進む。
【0056】
S105は、コンテンツ蓄積装置(A103、B104、C105等)の蓄積状況の変更を検出するステップである。コンテンツ蓄積装置(A103、B104、C105等)の蓄積状況に変更(録画や削除、移動等)が検出される場合は、ステップS106に進む(Yes)。コンテンツ蓄積装置(A103、B104、C105等)の蓄積状況に変更が検出されない場合は、ステップS105に進み、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0057】
S106は、上記蓄積コンテンツに変更が生じると、コンテンツ蓄積装置からコンテンツ管理サーバ100に登録するステップである。続いて、ステップS107に進む。
【0058】
S107は、コンテンツリストデータテーブル110(図2、図3)を更新し、保存するステップである。続いて、ステップS105に進み、上記処理を繰り返す。
図9は、実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャートである。
S200は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS201に進む。
S201は、携帯端末7000からコンテンツ管理サーバ100にコンテンツリストデータ110を送信要求するステップである。続いて、ステップS202に進む。
【0059】
S202は、コンテンツ管理サーバ100から携帯端末7000にコンテンツリストデータ110(図2、図3)を送信するステップである。続いて、ステップS203に進む。
【0060】
S203は、携帯端末7000は、コンテンツリストデータ110(図2、図3)を受信し、携帯端末7000にコンテンツリスト(図6)を表示するステップである。続いて、ステップS204に進む。
【0061】
S204は、ユーザはコンテンツリスト(図6)を用い、所望のコンテンツを指定するステップである。続いて、ステップS205に進む。
S205は、携帯端末7000は、コンテンツリストデータ110(図2、図3)を用い、上記指定コンテンツの「uuid(126)」、「シリアル番号(127)」等から、このLAN環境のIPアドレス141(蓄積装置番号に相当)を含む、指定コンテンツのURIを特定(図4)するステップである。続いて、ステップS206に進む。
【0062】
S206は、上記指定コンテンツが著作権保護コンテンツかを検出するステップである。この著作権保護コンテンツの検出は、例えば、上記AKEポート129を用いる。上記指定コンテンツが著作権保護コンテンツであると検出される場合は、ステップS207に進む(Yes)。上記指定コンテンツが著作権保護コンテンツであると検出されない場合は、ステップS208に進む(No)。
【0063】
S207は、AKEポート129を用い、AKE(認証)処理を行うステップである。
AKEは、Authentication and Key Exchangeの略であり、例えば、DTCPシステムでは、認証技術と鍵共有技術をまとめてAKEと呼ぶ。
【0064】
続いて、ステップS208に進む。
S208は、携帯端末7000は、上記特定されたURI(図4)に対してコンテンツのストリーム配信要求を行なうステップである。続いて、ステップS209に進む。
【0065】
S209は、携帯端末7000または映像出力デバイス101の映像表示部でコンテンツの再生指示を行なうステップである。続いて、ステップS210に進む。
S210は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
上記のように、この実施の形態においては、例えば、図3に示すように、コンテンツリスト管理サーバ100にアップロードするコンテンツリストデータ110のメタ情報に「uuid」(機器固有のID)、「Serial No.」、「httpポート番号」、「AKEポート番号」を構成する。
【0066】
上記のように構成することによって、この実施の形態においては、LAN接続可能な電子機器を用い、LAN接続された複数の蓄積装置に蓄積されたコンテンツへのアクセス時間を低減することが可能になる。
【0067】
上記説明は、DLNA(Digital Living Network Alliance)で用いられるプロトコルを対象としているが、この実施の形態においては、独自のプロトコルとして適用することも可能である。
【0068】
また、携帯端末7000をコンテンツ再生機器とする他に、コンテンツ再生機器はTVなどの別の出力デバイスに置き換えることも可能である。
その場合は、携帯端末7000は、例えば、DMC(デジタルメディアコントローラー)、出力デバイスはDMR(デジタルメディアレンダラー)のような3−BOXシステムとして適用することも可能である。
【0069】
なお、上記実施形態の制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することが可能である。このため、制御処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、上記実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0070】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【0071】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0072】
101…映像出力デバイス(テレビ)、102…ルータ、103…コンテンツ蓄積装置A、104…コンテンツ蓄積装置B、105…コンテンツ蓄積装置C、100…コンテンツ管理サーバ、7000…電子機器(携帯端末)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の蓄積装置に蓄積されたコンテンツをリスト表示可能にするデータであるコンテンツリストデータを受信し、コンテンツリストを作成して出力するコンテンツリスト出力部と、
前記コンテンツリストを用いてコンテンツの指定を可能にするコンテンツ指定部と、
第1のコンテンツが指定された場合に、前記指定された第1のコンテンツのURIを特定するURI特定部と、
前記特定されたURIに対して前記第1のコンテンツの配信を要求する配信要求部を備える電子機器。
【請求項2】
前記配信要求した第1のコンテンツを再生するよう指示する再生指示部を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記コンテンツリストデータは、前記複数の蓄積装置に接続されるサーバから送信される請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記複数の蓄積装置は、コンテンツの蓄積情報を前記サーバに送信する請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記コンテンツの蓄積情報は、前記複数の蓄積装置においてコンテンツの蓄積状況に変更があった場合に更新される請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記コンテンツは、著作権保護コンテンツであるかを検出する検出手段を備え、著作権保護コンテンツであると検出された場合は認証処理を行う請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記コンテンツリストデータの送信を要求する送信要求部を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記複数の蓄積装置は、前記サーバに登録される請求項3に記載の電子機器。
【請求項9】
前記URIの特定にuuidが用いられる請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
複数の蓄積装置に蓄積されたコンテンツをリスト表示可能にするデータであるコンテンツリストデータを受信し、コンテンツリストを作成して出力するステップと、
前記コンテンツリストを用いてコンテンツの指定を可能にするステップと、
第1のコンテンツが指定された場合に、前記指定された第1のコンテンツのURIを特定するステップと、
前記特定されたURIに対して前記第1のコンテンツの配信を要求するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項11】
複数の蓄積装置に蓄積されたコンテンツをリスト表示可能にするデータであるコンテンツリストデータを受信し、コンテンツリストを作成して出力するステップと、
前記コンテンツリストを用いてコンテンツの指定を可能にするステップと、
第1のコンテンツが指定された場合に、前記指定された第1のコンテンツのURIを特定するステップと、
前記特定されたURIに対して前記第1のコンテンツの配信を要求するステップを備える電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−9273(P2013−9273A)
【公開日】平成25年1月10日(2013.1.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−142214(P2011−142214)
【出願日】平成23年6月27日(2011.6.27)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】