説明

電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラム

【課題】
映像コンテンツを再生する場合に、内容等によって再生速度を可変にしたいという要望
があった。しかし、再生の都度、ユーザが再生速度を変更することは煩雑であり、利便性
を向上させることが課題になっていた。
【解決手段】
実施形態の電子機器は、映像コンテンツの再生指示を受信する再生指示受信部を備える

また、前記再生指示を受信した映像コンテンツのジャンル情報を取得するジャンル情報
取得部を備える。
また、前記取得されたジャンル情報に応じた、予め設定された再生速度で前記映像コン
テンツを再生する再生部を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器、電子機器の制御方法、電子機器の制御プログラムに関
する。
【背景技術】
【0002】
近年、放送やインターネット配信等で送信された映像コンテンツを録画し、リアルタイ
ムの放送時間や配信時間からタイムシフトして映像コンテンツを再生し、視聴可能にする
電子機器が普及しつつある。
【0003】
しかし、ユーザが映像コンテンツを再生(例えば、タイムシフト再生)し、視聴する場
合に、映像コンテンツの内容やジャンル、ユーザの嗜好等によって、映像コンテンツの再
生速度を可変にしたいという要望があった。
【0004】
例えば、所定のスポーツ番組の再生は比較的早い再生速度(倍速)にしたり、ドラマの
再生はあまり早過ぎない再生速度(倍速)で再生したりしたいという要望があった。
【0005】
しかし、映像コンテンツの再生の都度、ユーザが再生速度を変更することは煩雑であり
、利便性を向上させることが課題になっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−147803号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
映像コンテンツを再生する場合に、内容等によって再生速度を可変にしたいという要望
があった。
【0008】
しかし、再生の都度、ユーザが再生速度を変更することは煩雑であり、利便性を向上さ
せることが課題になっていた。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態の電子機器は、映像コンテンツの再生指示を受信する再生指示受信部を備える

【0010】
また、前記再生指示を受信した映像コンテンツのジャンル情報を取得するジャンル情報
取得部を備える。
【0011】
また、前記取得されたジャンル情報に応じた、予め設定された再生速度で前記映像コン
テンツを再生する再生部を備える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】実施形態に係わる電子機器の外観を示す外観図。
【図2】実施形態に係わる電子機器の構成を示すブロック図。
【図3】実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画面における設定値の表示例を示す図。
【図4】実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画面における設定変更時の表示例を示す図。
【図5】実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画面の他の例を示す図。
【図6】実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画面の他の例において、再生終了時刻が自動的に設定されるようすを示す図。
【図7】実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャート。
【図8】実施形態に係わる電子機器において、再生倍速情報の設定に係る動作を説明するフローチャート。
【図9】実施形態に係わる電子機器において、再生終了時刻設定に係る動作を説明するフローチャート。
【図10】他の実施形態に係わる電子機器の外観を示す外観図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、図面を参照し、実施形態を説明する。
【0014】
図1は、実施形態に係わる電子機器の外観を示す外観図である。
【0015】
ここでは、電子機器1の一例として、映像表示装置(テレビ)を用いて説明を行う。
【0016】
電子機器(映像表示装置)1は、例えば、ユーザによってリモコン(リモートコントロ
ーラ)21が操作される。このリモコン21から出力されたリモコン信号が電子機器(映
像表示装置)1の操作受信部20で受信される。
【0017】
リモコン信号を受信した電子機器(映像表示装置)1は、このリモコン信号の指示によ
って動作し、例えば、LCD(Liquid Crystal Display、液晶ディスプレイ)等で構成さ
れる表示画面(映像表示部)8に、所定の映像を表示出力する。
【0018】
また、この電子機器(映像表示装置)1は、例えば、USB端子等で外付けされる外部
記憶機器(HDD等)19を備えている。そして、映像表示装置1で受信された放送を、
例えば、映像表示装置1内部の内部記憶装置17やこの外部記憶機器19に録画すること
が可能である。
【0019】
図2は、実施形態に係わる電子機器の構成を示すブロック図である。
【0020】
この実施形態においては、制御部11はCPU12を備えている。そして、CPU12
は電子機器(映像表示装置)1を制御する。
【0021】
また、RAM13、ROM14、フラッシュメモリ15は、例えば、制御部11で行わ
れる処理に利用される。
【0022】
例えば、放送局25からデジタル放送で映像コンテンツが放送される。放送局25から
放送されたデジタル放送はチューナ3で受信され、選局処理が行われ、デジタル信号の映
像コンテンツが信号処理部4に送信される。
【0023】
信号処理部4で受信されたデジタル信号の映像コンテンツは信号処理が施され、音声処
理部6および映像処理部5に送信される。
【0024】
音声処理部6は、信号処理が施された映像コンテンツを受信し、音声処理を施した信号
をスピーカ9に送信する。
【0025】
スピーカ9は、音声処理が施された信号を受信し、音声を出力する。
【0026】
また、映像処理部5は、信号処理が施された映像コンテンツを受信し、映像処理を施し
た信号を表示装置7に送信する。
【0027】
表示装置7は、映像処理が施された信号を受信し、LCDパネル等で構成される表示画
面(映像表示部)8に映像を表示する。
【0028】
また、この実施形態においては、電子機器(映像表示装置)1は内部記憶装置17を備
えている。この内部記憶装置17は、上記外部記録機器19と同様に、例えば、電子機器
(映像表示装置)1で受信された映像コンテンツを録画することが可能である。
【0029】
また、この実施形態においては、電子機器(映像表示装置)1は、上記のようにUSB
接続やLAN接続される外部記憶機器19を備えている。上記受信された映像コンテンツ
はこの外部記憶機器19に記録することも可能である。
【0030】
また、この実施形態においては、電子機器(映像表示装置)1は、送受信部(ネットワ
ークインターフェース)22、ネットワーク(インターネット)26を介してサーバ27
に接続されており、例えば、インターネットで配信された映像コンテンツを受信し、上記
と同様に、内部記憶装置17や外部記憶機器19に記録することも可能である。
【0031】
これらの処理は、上記のように、制御部11に制御される。
【0032】
また、上記のように、電子機器(映像表示装置)1に対するユーザの操作は、例えばリ
モコン(リモートコントローラ)21等の操作機器によって指示される。
【0033】
図3は、実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画
面における設定値の表示例を示す図である。
【0034】
ここで、タイムシフト再生の説明をする。タイムシフト再生は、追っかけ再生とも呼ば
れ、例えば、放送で送信される映像コンテンツを、時間をシフトして再生し、視聴するこ
とである。例えば、映像コンテンツを録画しながら時間をシフトして再生することがこれ
にあたる。
【0035】
この実施形態において再生とは、このタイムシフト再生も含む。
【0036】
ここでは、ユーザがリモコン21を操作し、映像表示装置1の表示画面8に、タイムシ
フト再生の再生倍速設定画面の設定値が表示される。
【0037】
この設定値は、予め設定され、例えば、テーブルとして上記フラッシュメモリ15に記
憶されている。
【0038】
このタイムシフト再生の再生倍速設定画面(設定値)には、例えば、図3に示すように
、映像コンテンツを再生する際に用いられるジャンル情報(「ジャンル」、「サブジャン
ル」等)、このジャンル情報に関連付けを行う再生速度情報(「再生速度」)が設定され
ている。
【0039】
ここでは、「ジャンル」の「スポーツ」が細分化され、「サブジャンル」として、「野
球」、「サッカー」、「バレーボール」、「相撲」が設けられている。
【0040】
そして、ここでは、「ジャンル」:「スポーツ」、「サブジャンル」:「野球」の映像
コンテンツは、「再生速度」が2倍速(「×2.0」)と設定されている。
【0041】
また、ここでは、「ジャンル」:「スポーツ」、「サブジャンル」:「サッカー」の映
像コンテンツも「再生速度」が2倍速(「×2.0」)に、同様に、「サブジャンル」:
「バレーボール」、「サブジャンル」:「相撲」の映像コンテンツも「再生速度」が2倍
速(「×2.0」)に設定されている。
【0042】
また、ここでは、「ジャンル」:「ドラマ」の映像コンテンツは「再生速度」が1倍速
(「×1.0」)に、「ジャンル」:「歌番組」の映像コンテンツは「再生速度」が1倍
速(「×1.0」)に、「ジャンル」:「ニュース/天気予報」の映像コンテンツは「再
生速度」が1.5倍速(「×1.5」)に、「ジャンル」:「アニメ」の映像コンテンツ
は「再生速度」が1.5倍速(「×1.5」)に、「ジャンル」:「教育」の映像コンテ
ンツは「再生速度」が1倍速(「×1.0」)に、それぞれ設定されている。
【0043】
この設定値は、予め設定され、例えば、テーブルとして上記フラッシュメモリ15に記
憶されている。
【0044】
そして、この実施形態においては、再生を行う映像コンテンツのジャンル情報が取得さ
れると、この取得されたジャンル情報に応じ、予め設定された再生速度で映像コンテンツ
を再生する。
【0045】
これにより、ユーザは、ジャンル情報に応じ、予め設定された再生速度で映像コンテン
ツを再生することが可能になる。
【0046】
なお、映像コンテンツのジャンル情報(例えば、番組データに含まれる)は、例えば、
デジタル放送で送信される電子番組ガイドに含まれる番組データを用いることで、取得す
ることが可能である。
【0047】
また、例えば、アナログ放送では、特定の放送局またはインターネット経由で、番組デ
ータが送信されるように構成しても良い。
【0048】
また、例えば、映像コンテンツをインターネット配信できる環境においては、インター
ネット経由で番組データが提供されるように構成しても良い。
【0049】
図4は、実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画
面における設定変更時の表示例を示す図である。
【0050】
ここでは、ユーザがリモコン21を操作し、図4に示すように、カーソル40が表示さ
れている「ジャンル」:「スポーツ」、「サブジャンル」:「相撲」の「再生速度」の設
定が、2倍速(「×2.0」)から1.5倍速(「×1.5」)に変更されている。
【0051】
この設定変更値は、上記と同様に、例えば、テーブルとして上記フラッシュメモリ15
に記憶される。
【0052】
そして、以降は、再生を行う映像コンテンツのジャンル情報が取得されると、この取得
されたジャンル情報に応じ、設定変更された再生速度で映像コンテンツを再生する。
【0053】
これにより、ユーザは、ジャンル情報に応じ、設定変更された再生速度で映像コンテン
ツを再生することが可能になる。
【0054】
図5は、実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画
面の他の例を示す図である。
【0055】
ここでは、図5に示すように、表示画面8に、再生終了時刻が設定されていない場合の
、ユーザに再生指示された映像コンテンツのタイムシフト再生の再生倍速設定画面が表示
されている。
【0056】
ここでは、例えば、野球中継の映像コンテンツが再生指示されている。
【0057】
この実施形態においては、例えば、映像コンテンツの再生指示に応じ、上記再生倍速設
定画面が表示される。
【0058】
そして、ここでは、再生コンテンツ名51は「野球中継 2011年10月10日放送
・・・」、ジャンル/サブジャンル52はそれぞれ、「スポーツ/野球」、再生速度5
3は「2倍速(×2.0)」、現在時刻54は「2011年10月20日、10:30A
M」、再生終了予想時刻は「2011年10月20日、11:05AM」が表示される。
【0059】
また、ここでは、再生終了時刻設定56は設定されていないので、「設定されていませ
ん」と表示される。
【0060】
すなわち、この実施形態においては、電子機器1は、再生を行う映像コンテンツが指定
され、上記のようにジャンル情報が取得されると、この取得されたジャンル情報に応じ、
予め設定(または上記設定変更)された再生速度を求める。
【0061】
例えば、再生コンテンツ名51、ジャンル/サブジャンル52は上記ジャンル情報を用
い、再生速度53は予め設定(または上記設定変更)された再生速度を用いる。
【0062】
また、現在時刻54は、例えば、デジタル放送から取得する。
【0063】
また、再生終了予想時刻55は、上記映像コンテンツの通常(1倍速)の再生時間と上
記再生速度53を用いて求められる。
【0064】
ここでは、上記条件でこの映像コンテンツが再生される。
【0065】
図6は、実施形態に係わる電子機器から出力されるタイムシフト再生の再生倍速設定画
面の他の例において、再生終了時刻が自動的に設定されるようすを示す図である。
【0066】
例えば、ユーザは、リモコン21を操作し、再生終了予想時刻55を変更指示する。
【0067】
上記のように、図5においては、再生終了予想時刻55は「2011年10月20日、
11:05AM」と表示されている。この状態で、ユーザはリモコン21を操作し、再生
終了予想時刻55を変更指示する。
【0068】
ここでは、図6に示すように、再生終了時刻設定56が「2011年10月20日、1
1:00AM」と設定(あるいは変更)される。このとき、再生終了時刻設定56が変更
される前の状態(図5)に比べ、再生時間は5分の短縮になるので、例えば、「5分短縮
」と表示しても良い。
【0069】
また、ここでは、この再生終了時刻設定56が上記のように変更されることにより、再
生終了予想時刻55は「2011年10月20日、11:00AM」に変更される。
【0070】
この実施形態においては、このように、再生終了時刻設定56を変更することにより、
再生終了予想時刻55が設定(あるいは変更)され、例えば、表示画面8に表示される。
【0071】
これにより、ユーザは、再生終了予想時刻55を設定して、映像コンテンツを視聴する
ことが可能になる。
【0072】
図7は、実施形態に係わる電子機器の動作を説明するフローチャートである。
【0073】
ステップS100は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS101に進む

【0074】
ステップS101は、例えば、ユーザがリモコン21を操作し、電子機器1に録画され
ている所定の映像コンテンツの再生を指示するステップである。電子機器1は、この指示
に応じ、この映像コンテンツを再生する。続いて、ステップS102に進む。
【0075】
ステップS102は、ユーザがリモコン21を操作し、上記映像コンテンツ再生の一時
停止を指示するステップである。電子機器1は、この指示に応じ、この映像コンテンツ再
生の一時停止を行う。続いて、ステップS103に進む。
【0076】
ステップS103は、ユーザがリモコン21を操作し、再び、映像コンテンツの再生を
指示するステップである。ここでの再生は上記タイムシフト再生でも良い。続いて、ステ
ップS104に進む。
【0077】
ステップS104は、上記再生がタイムシフト再生であるかを判別するステップである
。上記再生がタイムシフト再生であると判別される場合は、ステップS105に進む(Y
es)。上記再生がタイムシフト再生ではないと判別される場合は、ステップS106に
進む(No)。
【0078】
ステップS106は、例えば、上記再生がタイムシフト再生ではない場合に、通常の再
生速度(×1.0)で映像コンテンツを再生するステップである。続いて、ステップS1
10に進む。
【0079】
ステップS107は、上記のように取得されたジャンル情報を、予め設定された再生倍
速情報テーブルと比較するステップである。続いて、ステップS108に進む。
【0080】
ステップS108は、上記のようにジャンル情報に応じた再生速度情報を取得するステ
ップである。続いて、ステップS109に進む。
【0081】
ステップS109は、上記のように取得された再生速度情報に基づいて、映像コンテン
ツをタイムシフト再生するステップである。続いて、ステップS110に進む。
【0082】
ステップS110は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
【0083】
このように構成することにより、ユーザは、ジャンル情報に応じ、予め設定された再生
速度で映像コンテンツを再生することが可能になる。
【0084】
図8は、実施形態に係わる電子機器において、再生倍速情報の設定に係る動作を説明す
るフローチャートである。
【0085】
ステップS200は、ここでの開始ステップである。続いて、ステップS201に進む

【0086】
ステップS201は、例えば、上記のようにユーザ操作されたリモコン21から出力さ
れた再生倍速情報の表示指示を、電子機器1が受信したかを判別するステップである。再
生倍速情報の表示指示を電子機器1が受信したと判別される場合は、ステップS202に
進む(Yes)。再生倍速情報の表示指示を電子機器1が受信しないと判別される場合は
、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0087】
ステップS202は、例えば、図3に示すように、予め設定され、フラッシュメモリ1
5に記憶されている映像コンテンツの再生に係る情報(再生倍速情報)を表示するステッ
プである。続いて、ステップS203に進む。
【0088】
ステップS203は、上記映像コンテンツの再生に係る情報の設定変更指示を受信した
かを判別するステップである。映像コンテンツの再生に係る情報(再生倍速情報)の設定
変更指示を受信したと判別される場合は、ステップS204に進む(Yes)。映像コン
テンツの再生に係る情報(再生倍速情報)の設定変更指示を受信したと判別されない場合
は、ここでの処理を繰り返す(No)。
【0089】
ステップS204は、例えば、図4に示すように、ユーザがリモコン21を操作し、映
像コンテンツの再生に係る情報(再生倍速情報)の内容を変更するステップである。続い
て、ステップS205に進む。
【0090】
ステップS205は、上記設定変更された再生倍速情報(テーブル)をフラッシュメモ
リ15に記憶するステップである。続いて、ステップS201に進み上記処理を繰り返す

【0091】
このように構成することにより、ユーザは、ジャンル情報に応じ、設定変更された再生
速度で映像コンテンツを再生することが可能になる。
【0092】
図9は、実施形態に係わる電子機器において、再生終了時刻設定に係る動作を説明する
フローチャートである。
【0093】
ステップS300は、開始ステップである。続いてステップS301に進む。
【0094】
ステップS301は、電子機器1が映像コンテンツの再生(タイムシフト再生)指示を
受信し、映像コンテンツの再生(タイムシフト再生)を行なうステップである。続いてス
テップS302に進む。
【0095】
ステップS302は、上記のように、設定されている再生速度53で映像コンテンツを
再生した場合の再生所要時間を求めるステップである。続いてステップS303に進む。
【0096】
ステップS303は、例えば、デジタル放送等から取得される現在時刻54に、上記求
められた再生所要時間を加算し、再生終了予想時刻55を求めるステップである。続いて
ステップS304に進む。
【0097】
ステップS304は、上記再生終了予想時刻55を例えば、表示画面8に表示するステ
ップである。続いてステップS305に進む。
【0098】
ステップS305は、上記のような再生終了時刻設定56に変更があったかを判別する
ステップである。再生終了時刻設定56に変更があると判別される場合はステップS30
6に進む(Yes)。再生終了時刻設定56に変更がないと判別される場合はステップS
307に進む(No)。
【0099】
ステップS306は、上記再生終了時刻設定56変更に応じて再生速度53を設定変更
するステップである。続いてステップS302に進み、上記処理を繰り返す。
【0100】
ステップS307は、終了ステップであり、ここでの処理は終了する。
【0101】
このように構成することにより、ユーザは、再生終了予想時刻55を設定して、映像コ
ンテンツを視聴することが可能になる。
【0102】
図10は、他の実施形態に係わる電子機器の外観を示す外観図である。
【0103】
ここでは、他の実施形態として電子機器(BDレコーダ)30を用いている。
【0104】
ここでは、電子機器(BDレコーダ)30は、表示画面を備えないが、他の構成は上記
電子機器1と同様の構成である。そして、電子機器(BDレコーダ)30は、映像表示装
置1aの表示画面8にHDMIケーブル30bを介して接続され、上記映像コンテンツや
上記タイムシフト再生の再生倍速設定画面等を出力表示する。
【0105】
この実施形態は、上記の他に、パーソナルコンピュータ(PC)や携帯型端末等の他の
電子機器に適用することも可能である。
【0106】
すなわち、この実施形態においては、電子機器1は、例えば、電子機器(映像表示装置
)1の操作受信部20で映像コンテンツの再生指示を受信する。
【0107】
また、上記のように、デジタル放送等から再生指示を受信した映像コンテンツのジャン
ル情報(番組データ)を取得する。
【0108】
また、上記取得されたジャンル情報に応じた、フラッシュメモリ15等に予め設定され
た再生速度で上記映像コンテンツを再生する。
【0109】
また、電子機器1は、取得されたジャンル情報に応じた再生速度情報を取得し、この取
得された再生速度情報に基づいて映像コンテンツを再生する。
【0110】
また、電子機器1は、映像コンテンツのタイムシフト再生指示を受信した場合に、ジャ
ンル情報を取得するように構成しても良い。
【0111】
また、電子機器1は、予め設定されている映像コンテンツのジャンル情報に応じた再生
速度情報を出力する。
【0112】
また、電子機器1は、映像コンテンツのジャンル情報に応じた再生速度情報を変更可能
に構成している。
【0113】
また、電子機器1は、映像コンテンツの再生指示に応じ、設定されている再生速度で映
像コンテンツを再生した場合の所要時間を求め、この映像コンテンツの再生終了予想時刻
を出力するように構成している。
【0114】
また、電子機器1は、出力された予想時刻を変更可能に構成している。
【0115】
上記のように構成することにより、この実施形態は、映像コンテンツの再生において、
再生速度を可変にし、ユーザの利便性を向上させることが可能になる。
【0116】
なお、上記実施形態の制御処理の手順は全てソフトウェアによって実行することが可能
である。このため、制御処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取
り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行
するだけで、上記実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0117】
なお、上記実施形態は、記述そのものに限定されるものではなく、実施段階では、その
趣旨を逸脱しない範囲で、構成要素を種々変形して具体化することが可能である。
【0118】
また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発
明を形成できる。
【0119】
例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に
、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
【符号の説明】
【0120】
39…アンテナ、40…映像表示装置、41…制御部、42…カメラ、43…受信機(
チューナ)、44…デコーダ、45…標準画質処理、46…高画質処理、47…フレーム
補完処理、48…マルチプレクサ、49…画面(表示装置)、50…バックライト。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
映像コンテンツの再生指示を受信する再生指示受信部と、
前記再生指示を受信した映像コンテンツのジャンル情報を取得するジャンル情報取得部
と、
前記取得されたジャンル情報に応じた、予め設定された再生速度で前記映像コンテンツ
を再生する再生部を備える電子機器。
【請求項2】
前記再生部は、前記取得されたジャンル情報に応じた再生速度情報を取得し、前記取得
された再生速度情報に基づいて前記映像コンテンツを再生する請求項1に記載の電子機器

【請求項3】
前記ジャンル情報取得部は、映像コンテンツのタイムシフト再生指示を受信した場合に
、前記ジャンル情報を取得する請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記予め設定されている映像コンテンツのジャンル情報に応じた再生速度情報を出力す
る再生速度情報出力部を備える請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記映像コンテンツのジャンル情報に応じた再生速度情報を変更可能な再生速度情報変
更部を備える請求項4に記載の電子機器。
【請求項6】
前記再生指示に応じ、設定されている再生速度で前記映像コンテンツを再生した場合の
所要時間を求め、前記映像コンテンツの再生終了予想時刻を出力する予想時刻出力部を備
える請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】
前記出力された予想時刻を変更可能な予想時刻変更部を備える請求項1に記載の電子機
器。
【請求項8】
映像コンテンツの再生指示を受信するステップと、
前記再生指示を受信した映像コンテンツのジャンル情報を取得するステップと、
前記取得されたジャンル情報に応じた、予め設定された再生速度で前記映像コンテンツ
を再生するステップを備える電子機器の制御方法。
【請求項9】
映像コンテンツの再生指示を受信するステップと、
前記再生指示を受信した映像コンテンツのジャンル情報を取得するステップと、
前記取得されたジャンル情報に応じた、予め設定された再生速度で前記映像コンテンツ
を再生するステップを用いて電子機器を制御する電子機器の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2013−98751(P2013−98751A)
【公開日】平成25年5月20日(2013.5.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−239786(P2011−239786)
【出願日】平成23年10月31日(2011.10.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】