説明

電子機器およびコンテンツ管理方法

【課題】トランスコード後のコンテンツをユーザの要望に応じて好適に管理する電子機器を提供する。
【解決手段】電子機器は、他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、圧縮符号化されたコンテンツを格納する格納手段と、他の機器向けに、前記格納手段に格納されたコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、前記格納手段に格納されたコンテンツまたは前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記他の機器に送信するコンテンツ送信手段と、不特定多数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選出するための属性情報が記録されたテーブルを管理し、このテーブルに基づき、前記変換されたコンテンツを保存するか否かを判定する判定手段と、前記変換されたコンテンツのうち、前記判定手段により保存すると判定されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、例えばDVD(digital versatile disk)レコーダ、HDD(hard disk drive)ビデオレコーダ、パーソナルコンピュータ、PDA(personal digital assistant)、携帯電話機等、家庭内で使用されるいわゆるデジタル家電製品間において圧縮符号化されたAV(audio video)コンテンツをネットワーク経由で送受信する際の利便性を向上させるためのコンテンツ管理技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、DVDレコーダやHDDビデオレコーダ等のいわゆるデジタル家電製品のネットワーク化が進んでいる。例えばDLNA(digital living network alliance)などの標準化団体の動向にも現れているように、家庭内の複数のデジタル家電製品をネットワーク経由で接続し、これらの間でAVコンテンツをやり取りするといった使われ方に大きな注目が集められている。
【0003】
ところで、コンテンツの転送を行うにあたり、機器間の互換性を考えると、大きく二つの問題が存在する。つまり、(1)転送に使用するプロトコルの互換性、(2)転送するコンテンツの圧縮フォーマット、である。
【0004】
DLNAでは、これらの問題を解決すべくガイドライン策定が進められており、(2)の圧縮フォーマットに関しては、「必須フォーマットの規定」という方法で互換性を保障することになる。ここで問題なのが、一般に家庭内の据え置き機器と携帯用途のモバイル機器とでは、プロセッサ能力、メモリ消費量、消費電力等の観点から、異なる圧縮フォーマットが使用されることが多いことである。例えばビデオコンテンツに関して言えば、据え置き機器ではMPEG−2、モバイル機器ではMPEG−4といった具合である。
【0005】
このような状況において、例えばモバイル機器を使用して、(据え置き型の)家庭内機器にあるビデオコンテンツをダウンロードして見たいと思った時には、MPEG−2コンテンツをMPEG−4コンテンツに変換して転送する必要がある。家庭内機器がMPEG−2をMPEG−4に変換するトランスコーダを実装している場合には、これは当事者である2つの機器だけで実現することが出来る。
【0006】
一方、家庭内機器がMPEG−2からMPEG−4へのトランスコード機能を実装していない場合、この圧縮フォーマットの非整合という問題の解決方法の一つとして、第3の中継機器をネットワーク上に構成して、この機器によりトランスコードを実現するという解決方法も考えられる。これは、トランスコード機能やリソースの共有化という意味において、家庭内ネットワークなどのように閉じた世界では特に有効な手法の一つである。
【0007】
しかしながら、当事者間で直接的にコンテンツを授受する場合および中継装置を介在させてコンテンツを授受する場合のいずれにおいても、このトランスコードの際には、ある程度の処理時間が必要になってしまうという一般的な問題は残る。従って、コンテンツを移動させる度に大きなストレスをユーザに与えてしまう可能性があり、たとえ互換性という問題が解決されたとしても、このことが、ユーザの使い勝手という意味で依然として問題の一つとして考えられる。
【0008】
また、この応答性を高める手法の一つとしては、トランスコーダにより変換されたメディア・コンテントを変換済みキャッシュに記憶させておく方法も提案されている(例えば特許文献1等参照)。この手法によれば、例えば2度目以降のリクエストについてはその応答性を高めることが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特表2004−526227号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
この特許文献1に記載された、インターネット上に構築されるシステムは、不特定多数のユーザを対象として構築されるものであり、例えば変換済みキャッシュへ維持させておくメディア・コンテンツをLeast Recently Usedアルゴリズムで決定する等、全ユーザの中のより多くのユーザを満足させるためのいわゆる多数決論理で支配されている。
【0011】
しかしながら、家庭内で使用されるデジタル家電製品では、各ユーザ独自の要望に特化して的確に応えることが必要である。そして、これまで、このような考慮は全くなされていなかった。
【0012】
この発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、トランスコード後のコンテンツをユーザの要望に応じて好適に管理する電子機器およびコンテンツ管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
実施形態によれば、電子機器は、他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、圧縮符号化されたコンテンツを格納する格納手段と、前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器向けに、前記格納手段に格納されたコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、前記格納手段に格納されたコンテンツまたは前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器に送信するコンテンツ送信手段と、不特定多数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選出するための属性情報が記録されたテーブルを管理し、このテーブルに基づき、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを保存するか否かを判定する判定手段と、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツのうち、前記判定手段により保存すると判定されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段とを具備する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この第1実施形態に係る家庭内ネットワークシステムのネットワーク構成を示す図
【図2】同第1実施形態の電子機器(情報送信装置)のシステム構成を示す図
【図3】ある機器で保有されるコンテンツの一覧が、他の機器からどのように取得されて参照されるのかについて、その一般的な流れを説明するための図
【図4】同第1実施形態の電子機器(情報送信装置)の判定部が備える判定テーブルの一具体例を示す図
【図5】同第1実施形態の電子機器(情報送信装置)の制御部が行うやり取りを説明するための図
【図6】同第1実施形態の家庭内ネットワークシステムにおけるコンテンツ転送の処理手順を示すフローチャート
【図7】同第2実施形態の電子機器(情報送信装置)のシステム構成を示す図
【図8】同第2実施形態の電子機器(情報送信装置)の事前処理コンテンツ選定部が備える事前処理テーブルの一具体例を示す図
【図9】各コンテンツに付属するXML形式のメタ情報の一例を示す図
【図10】同第3実施形態に係る家庭内ネットワークシステムのネットワーク構成を示す図
【図11】同第3実施形態の電子機器(情報中継装置)のシステム構成を示す図
【図12】電子機器(情報中継装置)を中心とするネットワーク接続がいかに行われるかについて、その一般的な流れを説明するための図
【図13】同第3実施形態の電子機器(情報中継装置)の制御部が行うやり取りを説明するための図
【図14】同第3実施形態の家庭内ネットワークシステムにおけるコンテンツ転送の処理手順を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、図面を参照してこの発明の実施形態を説明する。
【0016】
(第1実施形態)
まず、この発明の第1実施形態について説明する。図1は、この第1実施形態に係る家庭内ネットワークシステムのネットワーク構成を示す図である。
【0017】
図1に示すように、この第1実施形態の家庭内ネットワークシステムは、例えばDVDレコーダ等の据え置き型の電子機器1と、携帯電話機等の携帯用途の電子機器2とが無線LANによって接続されることによって構成される。各家庭のリビングルーム等に設置される電子機器1には、例えばテレビジョン放送を録画した番組データ等のコンテンツが多数格納されており、ユーザは、この電子機器1に格納されたコンテンツを、自分の電子機器2を使って自室等の好きな場所で好きな時に視聴することができる。
【0018】
ここでは、電子機器1は、各コンテンツをMPEG−2の圧縮フォーマットで保持しているとともに、各コンテンツの圧縮フォーマットをMPEG−4やWMV等の形式の異なる圧縮フォーマットにトランスコードするトランスコード機能を有しており、一方、電子機器2は、MPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツのみを再生可能なコンテンツ再生機能を有しているものと想定する。つまり、この家庭内ネットワークシステムでは、電子機器1から電子機器2へのコンテンツ転送時に、電子機器1によってコンテンツのトランスコードが実行される。そして、本発明は、このトランスコードの介在を必要とする環境でもユーザの使い勝手を損なうことのないように制御を行うものであり、以下、この点について詳述する。なお、図1では、電子機器1と電子機器2とがIEEE802.11等の無線LANで接続される状態を示したが、本発明は、Ethernet(登録商標)等の有線LANで接続される場合であっても有効である(ネットワーク接続の形態は問わない)。また、携帯用途のモバイル機器に対するコンテンツ転送時に限らず、据え置き型の電子機器間でのコンテンツ転送時においても、トランスコードの介在を必要とする場合には、本発明は有効である。
【0019】
図2は、電子機器1のシステム構成を示す図である。図示のように、電子機器1は、制御部10、記録部11、トランスコード部12、判定部13、ネットワーク接続部14およびコンテンツ送信部15を有している。
【0020】
制御部10は、この電子機器1の全体的な制御を司り、例えばMPUなどで実現されている。記録部11は、例えばハードディスクドライブ(HDD)などで実現され、前述のテレビジョン放送を録画した番組データ等のコンテンツを含む各種データを格納する。トランスコード部12は、コンテンツの圧縮フォーマットを現在のフォーマットから別のフォーマットに変換する符号化方式変換装置(トランスコーダ)である。
【0021】
判定部13は、トランスコードされたコンテンツをネットワーク経由で別の機器に転送する際に、このトランスコードされて作られた新たなコンテンツを記録部11に保存しておくかどうかを判定する。この判定のために、判定部13は、後述する判定テーブル131を備える。ネットワーク接続部14は、物理的にはIEEE802.11やEthernet(登録商標)などで構成され、さらに、UPnP(Universal Plug and Play)に代表されるようなネットワーク経由で機器のサービスを閲覧・提供するようなものも含まれる。そして、コンテンツ送信部15は、トランスコード部12によって作られた新たなコンテンツをネットワーク経由で別の機器に送信する制御を実行する。
【0022】
ここで、ある機器(Server)で保有されるコンテンツの一覧が、他の機器(Client)からどのように取得されて参照されるのかについて、図3を参照してその一般的な流れを説明する。
【0023】
いま、Clientは、MPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツのみを再生可能なコンテンツ再生機能を有しているものとする。一方、Serverは、MPEG−2の圧縮フォーマットのコンテンツAとMPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツBとを保有しているものとする。このような前提の下、ServerがMPEG−2からMPEG−4へのトランスコード機能を持たない場合の流れを(A)に、当該トランスコード機能を持っている場合の流れを(B)に示す。
【0024】
まず、clientは、Serverに対して、どのようなコンテンツを提供できるかの問い合わせを行う(1)。この問い合わせに対して、トランスコード機能を持たないServerは、実際に保有している、MPEG−2の圧縮フォーマットのコンテンツAとMPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツBとを提供できる旨を返答する(2)。一方、トランスコード機能を持っているServerは、この問い合わせに対して、実際に保有している2つのコンテンツに加えて、MPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツAを提供できる旨を返答する(2)’。
【0025】
Serverからの返答を受けると、Clientは、その中から、自装置で再生可能なMPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツを一覧表示する。その結果、(A)の場合にはコンテンツBのみが一覧表示され(3)、(B)の場合にはコンテンツA,Bの両方が一覧表示される(3)’ことになる。
【0026】
そして、この(3)’の一覧表示を受けて、ユーザがコンテンツAを選択すると、MPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツAについての転送要求がClientoからServerへと通知され(4)、Server側でのトランスコード処理が発生し(5)、このトランスコード後のコンテンツAの転送が行われることになる(6)。
【0027】
つまり、トランスコード部12を有する電子機器1は、この図3(B)に示すServerに該当し、Clientである電子機器2から、記録部11に保有するコンテンツを、実際の圧縮フォーマットとは異なる圧縮フォーマットで要求された場合に、この要求に応えるためのトランスコードを実行する。そして、本実施形態の電子機器1では、判定部13を具備することにより、ユーザのこのトランスコード後のコンテンツを適切に管理する。
【0028】
図4には、判定部13が備える判定テーブル131の一具体例が示されている。図示のように、判定テーブル131は、「入力フォーマット」、「出力フォーマット」、「判定結果」の3つのフィールドからなっている。この判定テーブル131によると、MPEG−2の圧縮フォーマットで記録部11に保有されたコンテンツをMPEG−4の圧縮フォーマットにトランスコードして送信する場合、このトランスコード後のMPEG−4の圧縮フォーマットのコンテンツを記録部11に保存しておく。また、MPEG−2の圧縮フォーマットで記録部11に保有されたコンテンツをWMVの圧縮フォーマットにトランスコードして送信する場合には、このトランスコード後のWMVの圧縮フォーマットのコンテンツは保存することなく破棄する。同様に、MP3の圧縮フォーマットで記録部11に保有されたコンテンツをAACの圧縮フォーマットにトランスコードして送信する場合には、このトランスコード後のAACの圧縮フォーマットのコンテンツを記録部11に保存しておく。
【0029】
このように、本実施形態の電子機器1によれば、例えばトランスコードに時間のかかるケースのみをその後の利用時のために保存しておいたり、使用頻度の高い圧縮フォーマットにトランスコードされたら保存しておいたり、あるいは、その時の記録部11の空き容量に適宜に対応させる等、判定テーブル131の作り方によって、各ユーザ毎に様々な運用を行うことが可能となる。判定テーブル131の作成は、ユーザインタフェース用の設定画面を用意する等、既存のいずれの方法でも構わない。また、ユーザによって作成するのではなく、これまでにどのようなパターンのトランスコードが行われてきたのか、その転送履歴を記録しておき、その頻度がしきい値を越えて高いパターンのトランスコード後のコンテンツを保存するように統計的な手法で判定部13が自動作成してもよい。
【0030】
また、この判定テーブル131を用いた判定部13の判定によるのではなく、例えばある圧縮フォーマットから別の圧縮フォーマットへトランスコードを行った際、制御部10は、その都度、図5に示すように、コンテンツの要求元にトランスコード後のコンテンツを保存するかどうかを問い合わせ(1)、その応答内容に応じて、当該トランスコード後のコンテンツの保存有無を制御するようにしても良い。この手続きによっても、ユーザの要望に応じたトランスコード後のコンテンツの管理が可能となる。
【0031】
図6は、本実施形態の家庭内ネットワークシステムにおけるコンテンツ転送の処理手順を示すフローチャートである。
【0032】
携帯用途の電子機器2を使って据え置き型の電子機器1に格納されたコンテンツを視聴する場合、まず、情報受信装置(Client)となる電子機器2と情報送信装置(Server)となる電子機器1とをネットワーク接続する(ステップA1)。このネットワーク接続が完了すると、情報受信装置である電子機器2は、電子機器1に保有されるコンテンツの一覧を参照する(ステップA2)。そして、情報受信装置である電子機器2は、この参照したコンテンツ一覧の中から所望のコンテンツを選択する(ステップA3)。
【0033】
一方、情報送信装置である電子機器1は、この選択を受け付けると、このコンテンツの送信にあたってトランスコードが必要かどうかを判定する(ステップA4)。もし、トランスコードが不要であれば(ステップA4のNO)、情報送信装置である電子機器1は、選択されたコンテンツの送信を実行する(ステップA5)。また、トランスコードが必要であれば(ステップA4のYES)、情報送信装置である電子機器1は、当該トランスコードを実行し(ステップA6)、このトランスコード後のコンテンツを情報受信装置である電子機器2に送信する(ステップA7)。
【0034】
このトランスコードを行った際、情報送信装置である電子機器1は、トランスコード後のコンテンツを保存する必要があるかどうかを判定する(ステップA8)。そして、情報送信装置である電子機器1は、トランスコード後のコンテンツの保存が必要であると判定した場合(ステップA8のYES)、当該トランスコード後のコンテンツを保存し(ステップA9)、一方、不要であると判定した場合(ステップA8のNO)、当該トランスコード後のコンテンツはそのまま破棄する(ステップA10)。
【0035】
このように、本実施形態の家庭内ネットワークシステムによれば、ユーザの要望に応じたトランスコード後のコンテンツの管理が行われることになる。
【0036】
(第2実施形態)
次に、この発明の第2実施形態について説明する。図7は、この第2実施形態における電子機器1のシステム構成を示す図である。図中、図2に示した前述の第1実施形態における電子機器1の構成要素と同一のものについては同一の符号を付している。
【0037】
この第2実施形態の電子機器1では、図7に示すように、事前処理コンテンツ選定部16がさらに設けられる。前述の第1実施形態の電子機器1では、電子機器2にコンテンツを転送する際、トランスコードを実行し、このトランスコード後のコンテンツを保存するかどうかを判定していたが、この第2実施形態の電子機器1では、あるコンテンツが記録部11に格納された際、その時点で、そのコンテンツに対するトランスコードを予め実行しておくべきかを判定し、必要であれば、トランスコードおよびトランスコード後のコンテンツの保存を(電子機器2からの要求前に)予め実行しておく。そして、この判定のために、事前処理コンテンツ選定部16は、事前処理テーブル161を備える。
【0038】
図8には、この事前処理コンテンツ選定部16が備える事前処理テーブル161の一具体例が示されている。図示のように、事前処理テーブル161は、「コンテンツ種別」および「事前処理条件」の2つのフィールドからなっている。各コンテンツには、図9に示すように、XML(extensible markup language)形式のメタ情報が付属するので、任意のタグおよびその値を選定条件として定義することにより、数多くのコンテンツの中からユーザの嗜好に合致したコンテンツを選び出すことができる。
【0039】
つまり、この第2実施形態の電子機器1では、あるコンテンツが記録部11に格納される際、事前処理コンテンツ選定部16により当該コンテンツがユーザの嗜好に合致するかどうかをまず判断し、合致するものであれば、判定部13によって、トランスコードの要否等を判定する。例えば、判定テーブル131が図4の通りであって、処理対象のコンテンツの圧縮フォーマットがMPEG−2であれば、判定テーブル131中の「入力フォーマット」が”MPEG−2”であって、「判定結果」が”記録する”となっているエントリを検索し、このようなエントリが検出されたら、その「出力フォーマット」の圧縮フォーマットへのトランスコードを実行する旨を決定する。
【0040】
このように、本実施形態の家庭内ネットワークシステムによれば、ユーザの嗜好に合致するものを選出して予めトランスコードして保存しておくといったより適切な管理が実現される。
【0041】
(第3実施形態)
次に、この発明の第3実施形態について説明する。図10は、この第3実施形態に係る家庭内ネットワークシステムのネットワーク構成を示す図である。
【0042】
前述の第1実施形態および第2実施形態の家庭内ネットワークシステムでは、据え置き型の電子機器1がトランスコード機能を有しており、そのために、この電子機器1と携帯用途の電子機器2とのコンテンツの授受を当事者間で直接的に行う場合を想定した。これに対して、この第3実施形態の家庭内ネットワークシステムでは、トランスコード機能を有する電子機器3を介在させて、電子機器1と電子機器2とのコンテンツの授受を行うことを想定する。
【0043】
例えば、ある電子機器1で保有されたコンテンツを、ある電子機器2を使って視聴する時に、コンテンツのトランスコードが必要であれば、このトランスコードを、当該コンテンツの転送を中継する電子機器3が一元的に実行する。
【0044】
そして、この電子機器3が、第1実施形態の電子機器1と同等の機能を備えれば、トランスコード後のコンテンツを必要に応じて保存しておき、また、第2実施形態の電子機器1と同等の機能を備えれば、いずれかの電子機器1で新たなコンテンツを保有した際、そのコンテンツを必要に応じて予め取得してトランスコードして保存しておくこと等が可能となる。さらに、この第3実施形態の家庭内ネットワークシステムでは、コンテンツの転送を中継する電子機器3が複数の電子機器1とネットワーク接続されるので、これら複数の電子機器1が備える記録部11すべてをトランスコード後のコンテンツの保存場所として活用する。
【0045】
図11は、電子機器3のシステム構成を示す図である。図11に示すように、電子機器3は、制御部30、記録部31、トランスコード部32、判定部33、ネットワーク接続部34、コンテンツ送受信部35およびコンテンツ記録先選定部36を有している。このうち、制御部30〜ネットワーク接続部34は、図2に示した前述の第1実施形態における電子機器1の制御部10〜ネットワーク接続部14に相当するものである。また、コンテンツ送受信部35は、コンテンツ送信部15にコンテンツ受信機能が追加されたものである。そして、コンテンツ記録先選定部36が、この第3実施形態の電子機器3に固有の構成要素であり、トランスコード後のコンテンツの保存先の選定を司る。
【0046】
ところで、この第3実施形態では、電子機器3がServer、電子機器1および電子機器2のいずれもがClientとなるが、この電子機器3を中心とするネットワーク接続がいかに行われるかについて、図12を参照してその一般的な流れを説明する。
【0047】
いま、いずれかの電子機器2(ClientA)が起動し、周辺の機器が保有するコンテンツを利用するためにネットワーク接続を行おうとしている場合を考える。この時、このclientAは、まず、周辺の機器を探索するためのメッセージを出力する(1)。一方、このメッセージを受けた各機器は、その存在を通知するためのメッセージを返信する(2)。
【0048】
この応答メッセージのうち、Serverである電子機器3が返信する応答メッセージの中には、特殊なタグ(<trancoder>)が含まれており、このタグを発見すると、clientAは、この応答メッセージを返信してきた機器がServerであり、当該Serverからすべてのコンテンツを取得可能であると解釈する。そして、これ以降、clientAは、たとえclientBからも応答メッセージを受けていたとしても、このServerに対してのみ、どのようなコンテンツを提供できるかの問い合わせを行う(3)。
【0049】
このような手順を経て、電子機器2からの問い合わせを受けると、電子機器3は、各電子機器1が実際に保有する圧縮フォーマットのコンテンツに加え、自機器が搭載するトランスコード機能でトランスコード可能な圧縮フォーマットのコンテンツを一覧として返送する。そして、トランスコードを行いつつコンテンツの転送を中継する場合、電子機器3は、図13に示すようなやりとりを電子機器2との間で実行する。
【0050】
まず、電子機器3の制御部30により、このトランスコード後のコンテンツを保存するかどうかが問い合わせられる(1)。もし、保存する旨の返答が返されたら(2)、今度は、コンテンツ記録先選定部36により、このトランスコード後のコンテンツを何処に保存するかが問い合わせられる(3)。そして、その保存先としていずれかの電子機器1が指定されたら(4)、このトランスコード後のコンテンツを当該指定された電子機器1へと転送して記録部11に保存させる(5)。
【0051】
図14は、本実施形態の家庭内ネットワークシステムにおけるコンテンツ転送の処理手順を示すフローチャートである。
【0052】
携帯用途の電子機器2を使って据え置き型の電子機器1に格納されたコンテンツを視聴する場合、まず、情報送信装置,情報受信装置(Client)となる電子機器1,2と情報中継装置(Server)となる電子機器3とをネットワーク接続する(ステップB1)。このネットワーク接続が完了すると、情報受信装置である電子機器2は、電子機器1および電子機器3に保有されるコンテンツの一覧を参照する(ステップB2)。そして、情報受信装置である電子機器2は、この参照したコンテンツ一覧の中から所望のコンテンツを選択する(ステップB3)。
【0053】
一方、情報中継装置である電子機器3は、この選択を受け付けると、まず、このコンテンツが自装置に存在するものであるかどうかを調べ(ステップB4)、自装置に存在するものでなければ(ステップB4のNO)、このコンテンツを保有する電子機器1から当該コンテンツを取得する(ステップB5)。
【0054】
次に、情報中継装置である電子機器3は、このコンテンツの送信にあたってトランスコードが必要かどうかを判定し(ステップB6)、不要であれば(ステップB6のNO)、選択されたコンテンツの送信を実行する(ステップB7)。また、トランスコードが必要であれば(ステップB6のYES)、情報中継装置である電子機器3は、当該トランスコードを実行し(ステップB8)、このトランスコード後のコンテンツを情報受信装置である電子機器2に送信する(ステップB9)。
【0055】
このトランスコードを行った際、情報中継装置である電子機器3は、トランスコード後のコンテンツを保存する必要があるかどうかを判定する(ステップB10)。そして、情報中継装置である電子機器3は、トランスコード後のコンテンツの保存が必要であると判定した場合(ステップB10のYES)、このトランスコード後のコンテンツの保存先を判定し(ステップB11)、保存先が自装置であれば(ステップB11のYES)、当該トランスコード後のコンテンツを自装置に保存する(ステップB12)。一方、保存先が自装置でなければ(ステップB11のNO)、当該トランスコード後のコンテンツを保存先に転送した後(ステップB13)、自装置に残存する当該トランスコード後のコンテンツを破棄する(ステップB14)。また、トランスコード後のコンテンツの保存が不要であると判定した場合には(ステップB10のNO)、当該トランスコード後のコンテンツはそのまま破棄する(ステップB14)。
【0056】
このように、本実施形態の家庭内ネットワークシステムによれば、トランスコード後のコンテンツの保存先としてネットワーク接続される電子機器すべてを活用することが可能となる。
【0057】
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0058】
1…電子機器(情報送信装置)、2…電子機器(情報受信装置)、3…電子機器(情報中継装置)、10…制御部、11…記録部、12…トランスコード部、13…判定部、14…ネットワーク接続部、15…コンテンツ送信部、16…事前処理コンテンツ選定部、30…制御部、31…記録部、32…トランスコード部、33…判定部、34…ネットワーク接続部、35…コンテンツ送受信部、36…コンテンツ記録先選定部、131…判定テーブル、161…事前処理テーブル。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
圧縮符号化されたコンテンツを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器向けに、前記格納手段に格納されたコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
前記格納手段に格納されたコンテンツまたは前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器に送信するコンテンツ送信手段と、
不特定多数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選出するための属性情報が記録されたテーブルを管理し、このテーブルに基づき、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを保存するか否かを判定する判定手段と、
前記トランスコード手段により変換されたコンテンツのうち、前記判定手段により保存すると判定されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項2】
前記判定手段は、コンテンツの転送履歴に基づき、前記テーブルに記録される属性情報を更新する手段を有する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
圧縮符号化されたコンテンツを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器向けに、前記格納手段に格納されたコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
前記格納手段に格納されたコンテンツまたは前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器に送信するコンテンツ送信手段と、
前記コンテンツ送信手段によるコンテンツの送信のために前記トランスコード手段によるコンテンツの変換が必要とされた時に、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツが所定の条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項4】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
圧縮符号化されたコンテンツを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器向けに、前記格納手段に格納されたコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
前記格納手段に格納されたコンテンツまたは前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器に送信するコンテンツ送信手段と、
前記格納手段に新たなコンテンツが格納された時に、当該コンテンツが所定の条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合、当該コンテンツの変換を前記トランスコード手段に実行させ、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項5】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
圧縮符号化されたコンテンツを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器向けに、前記格納手段に格納されたコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
前記格納手段に格納されたコンテンツまたは前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器に送信するコンテンツ送信手段と、
不特定多数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選出するための属性情報が記録されたテーブルを管理し、このテーブルに基づき、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを保存するか否かを判定する判定手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器に変換後のコンテンツの保存有無を問い合わせ、保存すると返答された場合、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項6】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
データを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される2つの他の機器間における圧縮符号化されたコンテンツの送受信を中継する中継手段と、
前記中継手段によりコンテンツの送受信が中継される2つの他の機器のうちの受信側の他の機器向けに、当該中継されるコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
不特定多数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選出するための属性情報が記録されたテーブルを管理し、このテーブルに基づき、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを保存するか否かを判定する判定手段と、
前記トランスコード手段により変換されたコンテンツのうち、前記判定手段により保存すると判定されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項7】
前記判定手段は、コンテンツの転送履歴に基づき、前記テーブルに記録される属性情報を更新する手段を有する請求項6記載の電子機器。
【請求項8】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
データを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される2つの他の機器間における圧縮符号化されたコンテンツの送受信を中継する中継手段と、
前記中継手段によりコンテンツの送受信が中継される2つの他の機器のうちの受信側の他の機器向けに、当該中継されるコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
前記中継手段によるコンテンツの中継のために前記トランスコード手段によるコンテンツの変換が必要とされた時に、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツが所定の条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項9】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
データを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される2つの他の機器間における圧縮符号化されたコンテンツの送受信を中継する中継手段と、
前記中継手段によりコンテンツの送受信が中継される2つの他の機器のうちの受信側の他の機器向けに、当該中継されるコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器が新たなコンテンツを保持している旨を検出した時に、当該コンテンツが所定の条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合、当該コンテンツを前記他の機器から取得して、この取得したコンテンツの変換を前記トランスコード手段に実行させ、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項10】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、
圧縮符号化されたコンテンツを格納する格納手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器向けに、前記格納手段に格納されたコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換するトランスコード手段と、
前記格納手段に格納されたコンテンツまたは前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器に送信するコンテンツ送信手段と、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される2つの他の機器のうちの受信側の他の機器に変換後のコンテンツの保存有無を問い合わせ、保存すると返答された場合に、前記トランスコード手段により変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する制御手段と、
を具備する電子機器。
【請求項11】
前記制御手段は、変換後のコンテンツの格納場所を更に問い合わせ、自機器以外に格納する旨が返答された場合、指定された他の機器に変換後のコンテンツを転送して格納させる手段を有する請求項10記載の電子機器。
【請求項12】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、データを格納する格納手段と、前記ネットワーク接続手段を介して接続される2つの他の機器間における圧縮符号化されたコンテンツの送受信を中継する中継手段とを有する電子機器のコンテンツ管理方法であって、
前記中継手段によりコンテンツの送受信が中継される2つの他の機器のうちの受信側の他の機器向けに、当該中継されるコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換し、
不特定多数のコンテンツの中から所望のコンテンツを選出するための属性情報が記録されたテーブルに基づき、前記変換されたコンテンツを保存するか否かを判定し、
前記変換されたコンテンツのうち、前記判定により保存すると判定されたコンテンツを前記格納手段に格納する、
コンテンツ管理方法。
【請求項13】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、データを格納する格納手段と、前記ネットワーク接続手段を介して接続される2つの他の機器間における圧縮符号化されたコンテンツの送受信を中継する中継手段とを有する電子機器のコンテンツ管理方法であって、
前記中継手段によりコンテンツの送受信が中継される2つの他の機器のうちの受信側の他の機器向けに、当該中継されるコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換し、
前記中継手段によるコンテンツの中継のために前記コンテンツの変換が必要とされた時に、前記変換されたコンテンツが所定の条件を満たすか否かを判定し、満たすと判定した場合、前記変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する、
コンテンツ管理方法。
【請求項14】
他の機器とネットワーク接続するネットワーク接続手段と、データを格納する格納手段と、前記ネットワーク接続手段を介して接続される2つの他の機器間における圧縮符号化されたコンテンツの送受信を中継する中継手段とを有する電子機器のコンテンツ管理方法であって、
前記ネットワーク接続手段を介して接続される他の機器が新たなコンテンツを保持している旨を検出した時に、当該コンテンツが所定の条件を満たすか否かを判定し、
満たすと判定した場合、当該コンテンツを前記他の機器から取得し、
前記中継手段によりコンテンツの送受信が中継される2つの他の機器のうちの受信側の他の機器向けに、前記取得したコンテンツを異なる形式での圧縮符号化されたコンテンツに変換し、
前記変換されたコンテンツを前記格納手段に格納する、
コンテンツ管理方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2011−160432(P2011−160432A)
【公開日】平成23年8月18日(2011.8.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−32108(P2011−32108)
【出願日】平成23年2月17日(2011.2.17)
【分割の表示】特願2005−132052(P2005−132052)の分割
【原出願日】平成17年4月28日(2005.4.28)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】