説明

電子機器およびファン

【課題】ファンの送風効率が低下するのを抑制する。
【解決手段】実施形態の電子機器は、筐体と、表示装置と、ファンケースと、回転体と、開口部と、抑制部と、を備えた。前記ファンケースは、前記筐体に収容され、第一壁部と、前記第一壁部に対向した第二壁部と、前記第一壁部と第二壁部とを接続した側壁部と、を有する。前記回転体は、柱部、前記柱部に固定された羽根車、および当接部を有して、前記第一壁部と前記第二壁部との間で前記ファンケースに収容され、前記柱部を軸として回転する。前記開口部は、前記第二壁部に設けられ、前記柱部の少なくとも一部が収容された。前記抑制部は、前記ファンケースに設けられ、前記当接部が接離可能であり、前記当接部と当接することで前記開口部から離脱する方向への前記柱部の移動を抑制する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、電子機器およびファンに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ファンを備えた電子機器がある。ファンとして、ファンケースと、羽根車および軸を有してファンケースに収容されその軸を中心として回転する回転体と、ファンケースに設けられ、その軸を支持した軸受部と、を備えたものが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平09−322472号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のファンでは、衝撃が加わると回転体が軸受部から離脱する方向へ移動して回転体の回転不良が生じて、送風効率が低下することがある。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ファンの送風効率が低下するのを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態の電子機器は、筐体と、表示装置と、ファンケースと、回転体と、開口部と、抑制部と、を備えた。前記筐体は、第1開口部と、第2開口部とが設けられた。前記表示装置は、前記筐体に収容され、前記第1開口部から表示画面が露出された。前記ファンケースは、前記筐体に収容され、第一吸込口が設けられた第一壁部と、第二吸込口が設けられ前記第一壁部に対向した第二壁部と、前記第2開口部まで流れる空気が吐出される吐出口が設けられ前記第一壁部と第二壁部とを接続した側壁部と、を有する。前記回転体は、柱部、前記柱部に固定された羽根車、および当接部を有して、前記第一壁部と前記第二壁部との間で前記ファンケースに収容され、前記柱部を軸として回転する。前記開口部は、前記第二壁部に設けられ、前記柱部の少なくとも一部が収容された。前記抑制部は、前記ファンケースに設けられ、前記当接部が接離可能であり、前記当接部と当接することで前記開口部から離脱する方向への前記柱部の移動を抑制する。
【0007】
実施形態のファンは、ファンケースと、回転体と、軸受部と、規制部と、を備えた。前記ファンケースは、第一吸込口が設けられた第一壁部、第二吸込口が設けられ前記第一壁部に対向した第二壁部、および吐出口が設けられ前記第一壁部と第二壁部とを接続した側壁部、を有する。前記回転体は、軸、前記軸に固定された羽根車、および当接部を有して、前記第一壁部と前記第二壁部との間で前記ファンケースに収容され、前記軸を中心として回転する。前記軸受部、前記第二壁部に設けられ、前記軸を支持した。前記規制部は、前記ファンケースに設けられ、前記当接部が接離可能であり、前記当接部と当接することで前記軸受部から離脱する方向への前記回転体の移動を規制する。
【0008】
実施形態の電子機器は、ファンと、抑制部と、を備えた。前記ファンは、ファンケースと、回転部と、前記回転部の少なくとも一部が収容され該回転部が回転可能に支持された支持部と、を有した。前記抑制部は、前記支持部の外側に設けられ、前記回転部と当接することで前記支持部からの離脱を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】図1は、第1実施形態にかかるモバイルパーソナルコンピュータの斜視図である。
【図2】図2は、第1実施形態にかかるモバイルパーソナルコンピュータの平面図である。
【図3】図3は、第1実施形態にかかるモバイルパーソナルコンピュータを後方から見た斜視図である。
【図4】図4は、第1実施形態にかかるファンを示す斜視図である。
【図5】図5は、第1実施形態にかかるファンを示す底面図である。
【図6】図6は、第1実施形態にかかるファンを示す断面図である。
【図7】図7は、第1実施形態にかかる羽根車を示す平面図である。
【図8】図8は、第1実施形態の第1変形例にかかるファンを示す断面図である。
【図9】図9は、第1実施形態の第2変形例にかかるファンを示す断面図である。
【図10】図10は、第2実施形態にかかるファンを示す断面図である。
【図11】図11は、第2実施形態にかかる移動規制構造を示す断面図である。
【図12】図12は、第2実施形態の第1変形例にかかる移動規制構造を示す断面図である。
【図13】図13は、第2実施形態の第2変形例にかかる移動規制構造を示す断面図である。
【図14】図14は、第2実施形態の第3変形例にかかる移動規制構造を示す断面図である。
【図15】図15は、第2実施形態の第4変形例にかかる移動規制構造を示す断面図である。
【図16】図16は、第2実施形態の第5変形例にかかる移動規制構造を示す断面図である。
【図17】図17は、第3実施形態にかかるファンを示す断面図である。
【図18】図18は、第3実施形態の変形例にかかるファンを示す断面図である。
【図19】図19は、第4実施形態にかかるファンを示す断面図である。
【図20】図20は、第5実施形態にかかるファンを示す断面図である。
【図21】図21は、第6実施形態にかかるファンを示す断面図である。
【図22】図22は、第6実施形態の変形例にかかるファンを示す断面図である。
【図23】図23は、第7実施形態にかかるファンを示す断面図である。
【図24】図24は、第7実施形態の変形例にかかるファンを示す断面図である。
【図25】図25は、第8実施形態にかかるモバイルパーソナルコンピュータの平面図である。
【図26】図26は、第9実施形態にかかるパーソナルコンピュータの斜視図である。
【図27】図27は、第10実施形態にかかるテレビジョン受像機の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
<第1実施形態>
本実施形態にかかる電子機器およびテレビジョン受像機としての所謂ノート型のモバイルパーソナルコンピュータ1は、図1に示すように、矩形状の扁平な第一本体部2と、矩形状の扁平な第二本体部3と、を備えている。これら第一本体部2および第二本体部3は、ジョイント部4を介して、相対回動可能に接続されている。
【0011】
第一本体部2には、筐体2aの外面としての前面2b側に露出する状態で、前面(表示画面6a)側にタッチパネル5を配した表示装置としてのLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイパネル6や、押しボタン機構7等が設けられている。一方、第二本体部3には、筐体3aの外面としての前面3b側に露出する状態で、前面(表示画面9a)側にタッチパネル8を配した表示装置としてのLCD等のディスプレイパネル9や、押しボタン機構10等が設けられている。なお、本実施形態では、便宜上、第二本体部3の幅方向(左右方向)をX方向、第二本体部3の先端方向をY方向、第二本体部3の厚さ方向をZ方向とする。X軸、Y軸、およびZ軸は、相互に直交する。
【0012】
図1に示す展開状態では、ディスプレイパネル6,9や、押しボタン機構7,10のカバー体7a,10a等が露出し、ユーザが使用可能な状態となる。一方、図示しない折り畳み状態では、前面2b,3b同士が相互に近接した状態で対向して、ディスプレイパネル6,9や、押しボタン機構7,10のカバー体7a,10a等が、筐体2a,3aによって隠された状態となる。本実施形態では、タッチパネル5,8や、押しボタン機構7,10、マイク(図示せず)等が入力操作部に相当し、ディスプレイパネル6,9や、スピーカ(図示せず)等が出力部に相当する。なお、キーボードや、クリックボタン、ポインティングデバイス等(図示せず)を有したモバイルパーソナルコンピュータでは、それらキーボードやクリックボタン等も入力操作部となる。
【0013】
ジョイント部4は、第一本体部2と第二本体部3とを接続する部品であり、第一本体部2および第二本体部3とは別の部品として構成されている。ジョイント部4は、基端側に位置する第一本体部2の端部2cと、第二本体部3の端部3cと、を接続している。端部2c,3cの端縁2d,3dの長手方向の中央部には、当該方向の両端部を残して、当該方向の開口幅が長くかつ奥行きの短い矩形状の切欠2e,3eが形成されている。そして、ジョイント部4の半分が一方の切欠2eに挿入され、他の半分がもう一方の切欠3eに挿入されている。ジョイント部4の長さLは、切欠2e,3eの幅より僅かに短い。また、ジョイント部4の幅Wは、折り畳み状態で相互に重なり合った第一本体部2および第二本体部3の厚さの合計とほぼ同じである。
【0014】
第一本体部2とジョイント部4とは、第一ヒンジ機構11Aを介して回動軸Ax1回りに相対回動可能に接続されており、また、第二本体部3とジョイント部4とは、第二ヒンジ機構11Bを介して回動軸Ax2回りに相対回動可能に接続されている。回動軸Ax1および回動軸Ax2は、相互に平行である。本実施形態では、第一ヒンジ機構11Aおよび第二ヒンジ機構11Bは相互に連動しており、ジョイント部4に対する第一本体部2の回動軸Ax1回りの相対回動角度と、ジョイント部4に対する第二本体部3の回動軸Ax2回りの相対回動角度とが、同じである。ただし、これらのジョイント部4に対する相対回動方向は相互に逆である。よって、ユーザが、ジョイント部4に対して第一本体部2および第二本体部3のうち一方を開く操作を行うと、モバイルパーソナルコンピュータ1は展開状態となり、閉じる操作を行うと、モバイルパーソナルコンピュータ1は折り畳み状態となる。また、ユーザが、第一本体部2および第二本体部3を開く操作を行うと、モバイルパーソナルコンピュータ1は展開状態となり、閉じる操作を行うと、モバイルパーソナルコンピュータ1は折り畳み状態となる。
【0015】
ディスプレイパネル6,9は、それぞれ、扁平な直方体状に形成されて、筐体2a,3aに収容されている。ディスプレイパネル6,9は、第二本体部3の筐体3a内に配置された基板23に実装された電子部品22等で構成された制御回路から表示信号を受け取り、静止画や動画等の映像を表示する。電子部品22は、例えばCPU(Central Processing Unit)などである。ディスプレイパネル6,9の表示画面6a,9aで表示された映像を示す光は、無色透明のタッチパネル5,8を通過して前方へ出射される。なお、モバイルパーソナルコンピュータ1の制御回路は、映像信号処理回路の他、いずれも図示しないチューナ部や、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)信号処理部、AV(Audio Video)入力端子、リモコン信号受信部、制御部、セレクタ、オンスクリーンディスプレイインタフェース、記憶部(例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)等)、音声信号処理回路、インタフェース回路、各種コントローラ等を有している。また、モバイルパーソナルコンピュータ1は、音声出力用のスピーカ等(図示せず)も内蔵している。
【0016】
また、図2および図3に示すように、第二本体部3の筐体3aは、外部筐体としてのマスク20およびケース21と、を有している。外部筐体としてのマスク20およびケース21は、ねじ止めや、係合、嵌合等によって相互に一体化され、筐体3aの外郭を構成している。筐体3aは、ディスプレイパネル9を、その表示画面9aが前面に露出した状態で収容するとともに、基板23を収容する。基板23は、インナプレートを介してケース21に固定されている。マスク20には、第1開口部20aが設けられている。第1開口部20aからディスプレイパネル9の表示画面9aが露出されている。第1開口部20aは、別の言い方をするとLCD開口である。
【0017】
ケース21の底壁21aの基端側の端部21bには、吸気口3jが設けられている。本実施形態では、吸気口3jは、底壁21aを貫通する複数(多数)の小孔の集合体として構成されている。吸気口3j(すなわち、小孔の形成領域)は、端縁21cに沿う比較的細長い領域に設けられている。また、ケース21には、第2開口部としての排気口3hが設けられている。1筐体3a内では、吸気口3jから排気口3hへ至る通風路が形成されており、この通風路中に後述するファン50が配置されている。そして、ファン50によって吸気口3jから吸入された空気が排気口3から排気され、基板23に実装された電子部品22などが冷却される。
【0018】
また、ケース21には、ファン50および吸気口3jの近傍位置に、係合部3mが設けられている。この係合部3mは、第一本体部2と第二本体部3とを係脱させるための例えば爪(ラッチ機構の爪)であり、第一本体部2に係脱可能となっている。
【0019】
本実施形態では、図2に示すように、ファン50が、第二本体部3の筐体3a内に配置されている。ファン50は、筐体3aに通風して、筐体3a内に配置された基板23に実装された電子部品22等の部品を冷却するものである。
【0020】
図4ないし図6に示すように、ファン50は、ファンケース51と、回転体52と、軸受部53と、モータ部54と、を有している。本実施形態のファン50は、遠心ファンである。なお、説明の便宜上、図6等では部材同士の隙間を誇張して示している。
【0021】
ファンケース51は、相互に対向する一対に壁部である第一壁部51aおよび第二壁部51bと、第一壁部51aおよび第二壁部51bを接続した側壁部51cと、を有している。ファンケース51は、別の言い方をすると、ケーシングや筐体などである。ファンケース51は、筐体3aの厚み方向で、少なくとも一部がディスプレイパネル9と重なる位置に設けられている。
【0022】
第一壁部51aには、第一吸込口51dが設けられている。第二壁部51bには、複数の第二吸込口51eが設けられている。側壁部51cには、吐出口51fが設けられている。第二壁部51bの中央部には、スポーク51gによってその周囲部と接続された島状の取付壁部51hが設けられている。各スポーク51g間に第二吸込口51eが形成されている。第一壁部51aは、後述する当接部58と対向した吸込口である第一吸込口51dが設けられた、壁部である。
【0023】
第一壁部51aは、例えば金属製である。このように第一壁部51aを金属製とすることで、第一壁部51aを比較的に薄くすることができる。第一壁部51aは、天板に相当する。第二壁部51bおよび側壁部51cは、例えば樹脂によって一体成形されている。そして、側壁部51cに、第一壁部51aが爪51kなどの係止構造によって着脱可能に係止されている。第一壁部51aは、軸受部53が設けられていない壁である。第二壁部51bは、底壁に相当する。
【0024】
以上のとおり、ファンケースは、筐体3aに収容されている。ファンケースは、第一吸込口51dが設けられた第一壁部51aと、第二吸込口51eが設けられ第一壁部51aに対向した第二壁部51bと、筐体3aの第2開口部としての排気口3hまで流れる空気が吐出される吐出口51fが設けられ第一壁部51aと第二壁部51bとを接続した側壁部51cと、を有する。
【0025】
回転体52は、図6に示すように、羽根車61および軸62を有している。回転体52は、ファンケース51に収容されている。回転体52は、軸62を中心として回転する。別の言い方をすると、回転体52は、軸62を回転軸(軸)として回転する。軸62は、第一壁部51aと第二壁部51bとの対向方向に沿って延在している。本実施形態では、軸62は、柱部に相当する。また、回転体52は、回転部に相当する。
【0026】
羽根車61は、軸62の一端部が固定された基部61aと、基部61aの周面61bから延出した複数のブレード61cとを有している。羽根車61は、樹脂や金属製である。基部61aは、カップ状に形成されて、その開口を第二壁部51bへ向けた姿勢で配置されている。基部61aは、詳細には、円板状の基壁部61fと、この基壁部61fの周縁部から第二壁部51bへ向けて延出した側壁部61gとを有している。側壁部61gの外周面が、基部61aの周面61bである。基壁部61fの内面には、凹状の軸固定部61hが設けられており、この軸固定部61hに軸62の一端部が挿入して固定されている。
【0027】
また、羽根車61は、図6および図7に示すように、その外周部に円環状の接続部材61dを有している。接続部材61dは、複数のブレード61cにおける第一壁部51a側の外縁部同士を接続している。接続部材61dにおける第一壁部51a側の端部61eは、湾曲形状に形成されている。詳細には、端部61eは、その内周部から外周部に向かうにしたがい、第一壁部51aから離間するように湾曲(傾斜)して形成されている。
【0028】
軸受部53は、ファンケース51に設けられ、軸62を回転可能に支持している。軸受部53は、円筒状に形成されている。軸受部53は、例えば流体軸受けや含油軸受けなどによって構成されている。なお、軸受部53は、ボール軸受けなどであってもよい。軸受部53は、第二壁部51bの内面に立設された円筒部51iの筒内に形成された開口部51pに嵌合されて第二壁部51bに固定されている。また、円筒部51iの底部となる第二壁部51bの内面には、スラスト板55が固定されている。スラスト板55は、軸62の軸方向の他端面を支持する。軸受部53の開口部51pは、第二壁部51bに設けられている。この開口部51pには、柱部としての軸62の少なくとも一部が収容されている。軸受部53は、回転部としての回転体52の少なくとも一部が収容され該回転体52が回転可能に支持された支持部に相当する。
【0029】
モータ部54は、図6に示すように、ステータ54aと、ステータ54aを囲繞したロータ54bと、回路基板54cと、を有する。ステータ54aは、巻線54dを装着した鉄心54eを有する。ロータ54bは、円筒状のヨーク54fと、ヨークの内周面に周方向に沿って相互に間隔をあけて固定された複数の磁石54gと、を有する。ヨーク54fは、基部61aの側壁部61gの内周側に固定されている。回路基板54cには、リード線56が接続されており、回路基板54cは、リード線56から供給される電力を巻線54dに伝える。モータ部54は、磁石54gと、この磁石54gに対向するステータ54aの電磁作用により、ロータ54bが回転するようになっており、ロータ54bの回転によって回転体52が回転する。
【0030】
また、ファン50には、軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する移動規制構造57が設けられている。移動規制構造57は、回転体52に設けられた当接部58と、ファンケース51に設けられた規制部59と、を有する。
【0031】
当接部58は、基部61aに設けられている。詳細には、基部61aの基壁部61fの中央部の外面が当接部58を構成している。
【0032】
規制部59は、軸受部53の外側に設けられている。突部59aと支持部59bとを有して、ファンケース51の第一壁部51aの外面51jに固定されている。支持部59bは、棒状に形成されており、第一吸込口51dを横断している。支持部59bは、その両端部が第一壁部51aの外面に固定されている。この固定は、例えば接着やねじ止めなどによるものである。このように、支持部59bは、壁部である第一壁部51aの外面51jに設けられており、支持部59bには、突部59aが固定されている。突部59aは、支持部59bに一体成形されることによって支持部59bに固定されている。突部59aは、支持部59bから当接部58に向けて突出している。突部59aは、第一吸込口51dに挿入されて、ファンケース51の内部に位置している。この突部59aは、当接部58に接離可能となっている。突部59aと当接部58との間は、通常、規定距離L1だけ隙間が有り、この規定距離L1は、規定距離L1を確保した状態での回転体52におけるファンケース51の第一壁部51aとの間の最小距離L2よりも短い。かかる構成によって、回転体52の回転抵抗を小さくすることができる。本実施形態では、規制部59は、ファンケース51に設けられ、当接部58が接離可能であり、当接部58と当接することで開口部51pから離脱する方向への柱部としての軸62の移動を抑制する抑制部に相当する。また、規制部59は、ディスプレイパネル9の表示画面9aとは反対側を覆った筐体3の内面に設けられており、ディスプレイパネル9とは反対側への回転体52の移動を規制する。また、規制部59は、支持部としての軸受部53の外側に設けられ、回転体52と当接することで軸受部53からの回転体52の離脱を抑制する。
【0033】
ここで、通常は、ステータ54aに対する磁石54gの引力(磁力)によって、回転体52は、突部59aと当接部58との間の規定距離L1を維持した状態で回転や停止をしているが、ファン50に衝撃が加わって、その引力に抗して回転体52が軸受部53から離脱する方向へ移動することがある。このように、ファン50に衝撃が加わって、回転体52が軸受部53から離脱する方向へ移動した場合、回転体52に設けられた当接部58がファンケース51に設けられた規制部59に当接する。これにより、規制部59が、軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。別の言い方をすると、規制部59は、当接部58と当接することで開口部51pから離脱する方向への柱部としての軸62の移動を抑制する。そして、衝撃の影響が無くなると、磁石54gの引力(磁力)によって、回転体52は、突部59aと当接部58との間の規定距離L1を確保した位置に復帰する。このように、本実施形態では、回転体52の軸方向に沿った移動を規制する。なお、本実施形態では、ファン50の近傍に係合部3mがあるため、係合部3mの動作による衝撃がファン50に伝わりやすい。また、ファン50の近傍に、メモリ等の装着部が有る場合、その装着による衝撃がファン50に伝わりやすい。
【0034】
以上説明したとおり、本実施形態では、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。したがって、回転体52の羽根車61がファンケース51の第一壁部51aに接触することを抑制することができる。したがって、ファン50に衝撃が加わった場合でも、羽根車61の回転を良好に維持することができるので、ファン50の送風効率が低下することを抑制することができる。
【0035】
また、本実施形態では、規制部59が軸受部53の外側に配置されているので、規制部59を軸受部53の内側に配置した場合に比べて、構造を簡素化することができるとともに、製造し易いという利点がある。また、軸受部53の信頼性を損なうことがない。
【0036】
また、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制するので、回転体52が斜めになってファンケース51に接触した状態で位置固定(固着)されてしまうことを抑制することができる。よって、騒音の発生を抑制することができる。
【0037】
また、本実施形態では、羽根車61の接続部材61dにおける第一壁部51a側の端部61eが、湾曲形状に形成されているので、万が一回転体52が斜めになってファンケース51に接触してもファンケース51への引っ掛かりを抑制することができるので、回転体52が斜めになってファンケース51に接触した状態で位置固定されてしまうことを抑制することができる。なお、羽根車61と第一壁部51aとの接触可能部に潤滑剤を塗布することで、それらの間の引っ掛かりをさらに抑制することができる。潤滑剤は、例えば、ろうなどである。
【0038】
次に、本実施形態の第1変形例を説明する。図8に示すように、本変形例のファン50では、移動規制構造57を構成する、回転体52に設けられた当接部58が突状に形成されている。当接部58は、規制部59に向けて突出形成されている。一方、移動規制構造57を構成する規制部59は、上述の突部59aを有していない。そして、規制部59の支持部59bの一面59cに、当接部58が接離可能となっている。かかる構成では、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0039】
次に、本実施形態の第2変形例を説明する。図9に示すように、本変形例のファン50は、上述の接続部材61dを有していない。そして、ブレード61cにおける第一壁部51a側の端部61lが、湾曲形状に形成されている。かかる構成では、万が一回転体52が斜めになってファンケース51に接触してもファンケース51への引っ掛かりを抑制することができる。
【0040】
<第2実施形態>
本実施形態は、移動規制構造57が第1の実施形態に対して異なる。図10に示すように、移動規制構造57の規制部59は、ファンケース51の内部に設けられている。ファンケース51は、第1実施形態と同じく、軸受部53が設けられた壁部としての第二壁部51bを有している。
【0041】
移動規制構造57の当接部58は、図11に示すように、軸62に設けられ軸62の周面62aから突出している。当接部58は、円環状に形成されている。当接部58は、軸62の周面62aに設けられた環状の溝部62bに嵌合して固定されている。そして、当接部58における軸62の周面62aから突出した部分は、円環状である。
【0042】
移動規制構造57の規制部59は、第二壁部51bに設けられている。詳細には、規制部59は、円筒部51iによって第二壁部51bに固定されている。規制部59は、円環状に形成されて、円筒部51iの内周面51mに固定されている。規制部59は、当接部58と対向している。規制部59には、当接部58が接離可能となっている。また、規制部59における第二壁部51b側には、円環状部材63が設けられており、当接部58は、規制部59と円環状部材63との間に位置している。
【0043】
このような構成においては、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0044】
また、本実施形態では、当接部58が、軸受部53から流出する油の移動を規制する。したがって、ファンケース51の外部に油が飛散するのを抑制することができる。
【0045】
次に、本実施形態の変形例を説明する。
【0046】
図12に示すように、第1変形例の移動規制構造57では、規制部59は、棒状(突起状)に形成されて、円筒部51iの内周面51mに固定されている。
図13に示すように、第2変形例の移動規制構造57では、当接部58が軸62に一体成形されている。当接部58は、円環状に形成されて、軸62の周面62aから突出している。当接部58は、円環状に形成されている。規制部59は、第1変形例と同じである。かかる構成においても、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0047】
図14に示すように、第3変形例の移動規制構造57では、当接部58が、棒状に形成されて、軸62の周面62aから突出している。したがって、当接部58における軸62の周面62aから突出した部分は、突起状である。当接部58は、軸62の孔62cに嵌合されている。
【0048】
図15に示すように、第4変形例の移動規制構造57では、当接部58が軸62に一体成形されている。当接部58は、棒状に形成されて、軸62の周面62aから突出している。したがって、当接部58における軸62の周面62aから突出した部分は、突起状である。
【0049】
図16に示すように、第5変形例の移動規制構造57では、当接部58が、棒状(軸状)に形成されて、軸62の周面62aからその両端部が突出している。したがって、当接部58における軸62の周面62aから突出した部分は、突起状である。当接部58は、軸62の孔62dに嵌合されている。
【0050】
以上の各変形例においても、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0051】
<第3実施形態>
本実施形態は、移動規制構造57が第1の実施形態に対して異なる。図17に示すように、移動規制構造57の規制部59は、第二本体部3の筐体3aを構成するインナプレート3gからファン50に向けて突出して形成された突部である。一方、当接部58は、第1実施形態と同じであり、回転体52に設けられている。
【0052】
このような構成においても、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0053】
次に、本実施形態の変形例を説明する。図18に示すように、本変形例のファン50では、移動規制構造57を構成する、回転体52に設けられた当接部58が突状に形成されている。当接部58は、規制部59に向けて突出形成されている。一方、移動規制構造57を構成する規制部59は、平坦状に形成されている。そして、規制部59に、当接部58が接離可能となっている。かかる構成では、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0054】
<第4実施形態>
本実施形態は、図19に示すように、筐体3aに湾曲部3mが形成されており、ファン50がその湾曲部3mに沿って湾曲している点が第1の実施形態に対して異なる。
【0055】
ファンケース51の第一壁部51aは、湾曲部3mに沿って湾曲した湾曲部51mを有している。ファンケース51の第一壁部51aは、湾曲部3mに沿って凹状(谷形状)をなしている。ファンケース51の第二壁部51bは、湾曲部3mに沿って湾曲した湾曲部51nを有している。また、ブレード61cは、湾曲部3mに沿って湾曲した湾曲部61mを有している。
【0056】
このような構成のファン50では、筐体3aに湾曲部3mに合わせてファン50を湾曲させたので、ファン50の送風量を確保することができる。
【0057】
また、ファンケース51の第一壁部51aが、凹状(谷形状)をなしているので、回転体52が斜めになっても第一壁部51aに接触することを抑制することができる。
【0058】
<第5実施形態>
本実施形態は、図20に示すように、ファン50のファンケース51の第一壁部51aが突状(山形状)に形成されている点が第1実施形態に対して異なる。第一壁部51aは、その中央部に向かうにしたがい第二壁部51bから離間する突状に形成されている。
【0059】
このような構成では、万が一回転体52が斜めになって第一壁部51aに接触しても、その接触面積が比較的小さい点接触となるので、ファンケース51への引っ掛かりを抑制することができる。よって、回転体52が斜めになってファンケース51に接触した状態で位置固定されてしまうことを抑制することができる。
【0060】
<第6実施形態>
本実施形態は、移動規制構造57が第1の実施形態に対して異なる。図21に示すように、移動規制構造57の規制部59は、ファンケース51の内部に設けられている。ファンケース51は、第1実施形態と同じく、軸受部53が設けられた壁部としての第二壁部51bを有している。
【0061】
移動規制構造57の当接部58は、ブレード61cに設けられている。当接部58は、当接部58は、ブレード61cから延出した第一部58dと、この第一部58dから軸62に向かって延出した第二部58eとが略直角に接続されて略L字状をなした係止片である。
【0062】
移動規制構造57の規制部59は、第二壁部51bに設けられている。規制部59は、円環状に形成されて、円筒部51iを囲繞している。規制部59は、円筒状の第一部59dとこの円筒状の外周面に設けられた円環フランジ状の第二部59eとを有している。規制部59の第2部59eに、当接部58の第二部58eが接離可能となっている。
【0063】
このような構成においては、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0064】
次に、本実施形態の変形例を説明する。本変形例では、図22に示すように、当接部58の第二部58eが軸62から離間する方向へ第一部58dから延出している。一方、規制部59の第二部59eは、第一部59dの内周面に設けられている。
【0065】
このような構成においても、規制部59が、当接部58と当接することで軸受部53から離脱する方向への回転体52の移動を規制する。
【0066】
<第7実施形態>
本実施形態は、図23に示すように、回転体52に突起状の第2当接部71が設けられ、ファンケース51に円環突状の第3当接部72が設けられている点が第1実施形態に対して異なる。第2当接部71および第3当接部72は、例えば樹脂製である。
【0067】
第2当接部71は、接続部材61dから突出している。即ち、第2当接部71は、回転体52の外周部に設けられている。一方、第3当接部72は、第一壁部51aの内面から突出している。第2当接部71と第3当接部72とは相互に離間して対向しており、これらの間が、回転体52におけるファンケース51の第一壁部51aとの間の最小距離L2となっている。なお、第2当接部71がファンケース51に設けられ、第3当接部72が回転体52に設けられていてもよい。
【0068】
このような構成においては、万が一回転体52が斜めになって第2当接部71と第3当接部72とが接触しても、その接触面積が比較的小さい点接触となるので、ファンケース51への引っ掛かりを抑制することができる。よって、回転体52が斜めになってファンケース51に接触した状態で位置固定されてしまうことを抑制することができる。
【0069】
次に、本実施形態の変形例を説明する。図24に示すように、本変形例では、第2当接部71は、基部61aに設けられており、この第2当接部71と対向する位置で第3当接部72が、ファンケース51の第一壁部51aに設けられている。なお、第2当接部71がファンケース51に設けられ、第3当接部72が回転体52に設けられていてもよい。
【0070】
このような構成においても、万が一回転体52が斜めになって第2当接部71と第3当接部72とが接触しても、その接触面積が比較的小さい点接触となるので、ファンケース51への引っ掛かりを抑制することができる。よって、回転体52が斜めになってファンケース51に接触した状態で位置固定されてしまうことを抑制することができる。
【0071】
<第8実施形態>
本実施形態は、図25に示すように、モバイルパーソナルコンピュータ1が、所謂スレート型である点が、第1実施形態に対して異なる。本実施形態のモバイルパーソナルコンピュータ1は、基本的には、第1実施形態の第二本体部3と同様の構成を有する。即ち、モバイルパーソナルコンピュータ1は、扁平形状の筐体100や、前面側にタッチパネル101を配した表示装置としてのLCD(Liquid Crystal Display)等のディスプレイパネル102、筐体100に収容されたファン50、基板23、基板に実装された電子部品22等を備える。また、筐体100には、吸気口および排気口3hが形成され、筐体100の内部には、吸気口3jから排気口3hへ至る通風路が形成されている。そして、この通風路中にファン50が配置されている。また、筐体100には、第1開口部100aが設けられている。第1開口部100からディスプレイパネル102の表示画面102aが露出されている。
【0072】
このような構成において、ファン50が第1実施形態と同じであるので、第1実施形態と同様に、ファン50に衝撃が加わった場合でも、羽根車61の回転を良好に維持することができるので、ファン50の送風効率が低下することを抑制することができる。なお、ファン50としては、第1実施形態のものに限ることなく、上述した実施形態や変形例のファン50を適用してもよい。
【0073】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明を、2画面を有するノート型や1画面を有するスレート型のモバイルパーソナルコンピュータとして実施した構成を例示したが、本発明は、ファンを有する他の電子機器やテレビジョン受像機、例えば、キーボードを有するノート型のパーソナルコンピュータや、デスクトップ型のコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、スマートブック、スマートフォン、携帯電話端末等として実施することもできる。ここで、図26に、キーボード201を有するノート型のパーソナルコンピュータ200(第9実施形態)を示し、図27に、テレビジョン受像機300(第10実施形態)を示す。
【0074】
以上のとおり、上記各実施形態によれば、ファンの送風効率が低下するのを抑制することができる。
【符号の説明】
【0075】
1…モバイルパーソナルコンピュータ
3,100…筐体
9,102…ディスプレイパネル
9a,102a…表示画面
50…ファン
51…ファンケース
51a…第一壁部
51b…第二壁部
51c…側壁部
51d…第一吸込口
51e…第二吸込口
51f…吐出口
51p…開口部
52…回転体
53…軸受部
58…当接部
59…規制部
59a…突部
59b…支持部
61…羽根車
61a…基部
61c…ブレード
62…軸
200…パーソナルコンピュータ
300…テレビジョン受像機

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1開口部と、第2開口部とが設けられた筐体と、
前記筐体に収容され、前記第1開口部から表示画面が露出された表示装置と、
前記筐体に収容され、第一吸込口が設けられた第一壁部と、第二吸込口が設けられ前記第一壁部に対向した第二壁部と、前記第2開口部まで流れる空気が吐出される吐出口が設けられ前記第一壁部と第二壁部とを接続した側壁部と、を有するファンケースと、
柱部、前記柱部に固定された羽根車、および当接部を有して、前記第一壁部と前記第二壁部との間で前記ファンケースに収容され、前記柱部を軸として回転する回転体と、
前記第二壁部に設けられ、前記柱部の少なくとも一部が収容された開口部と、
前記ファンケースに設けられ、前記当接部が接離可能であり、前記当接部と当接することで前記開口部から離脱する方向への前記柱部の移動を抑制する抑制部と、
を備えた電子機器。
【請求項2】
前記ファンケースは、前記筐体の厚み方向で、少なくとも一部が前記表示装置と重なる位置に設けられた請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記抑制部は、前記表示装置の前記表示画面とは反対側を覆った前記筐体の内面に設けられ、前記表示装置とは反対側への前記回転体の移動を規制する請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
第一吸込口が設けられた第一壁部、第二吸込口が設けられ前記第一壁部に対向した第二壁部、および吐出口が設けられ前記第一壁部と第二壁部とを接続した側壁部、を有するファンケースと、
軸、前記軸に固定された羽根車、および当接部を有して、前記第一壁部と前記第二壁部との間で前記ファンケースに収容され、前記軸を中心として回転する回転体と、
前記第二壁部に設けられ、前記軸を支持した軸受部と、
前記ファンケースに設けられ、前記当接部が接離可能であり、前記当接部と当接することで前記軸受部から離脱する方向への前記回転体の移動を規制する規制部と、
を備えたファン。
【請求項5】
前記羽根車は、前記軸の一端部が固定された基部と前記基部の周面から延出した複数のブレードとを有し、
前記当接部は、前記基部に設けられ、
前記当接部は、前記第一壁部に設けられた、請求項4に記載のファン。
【請求項6】
前記規制部は、前記当接部に当接可能な突部と、前記第一壁部の外面に設けられて、前記突部が固定された支持部と、を有する請求項4に記載のファン。
【請求項7】
前記規制部は、前記ファンケースの内部に設けられた請求項4に記載のファン。
【請求項8】
前記当接部は、前記軸に設けられ前記軸の周面から突出し、
前記規制部は、前記第二壁部に設けられた、請求項4に記載のファン。
【請求項9】
ファンケースと、回転部と、前記回転部の少なくとも一部が収容され該回転部が回転可能に支持された支持部と、を有したファンと、
前記支持部の外側に設けられ、前記回転部と当接することで前記支持部からの離脱を抑制する抑制部と、
を備えた電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−216645(P2012−216645A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−80266(P2011−80266)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】