説明

電子機器および案内部材

【課題】筐体内のスペースを有効利用することができる電子機器を提供する。
【解決手段】第1カードスロット21および第1案内面36は第1仮想平面22に沿って広がる。第2カードスロット23および第2案内面38は、第1仮想平面22に平行な第2仮想平面24に沿って広がる。第1仮想平面22および第2仮想平面24の間で筐体18内にはプリント基板26が収容される。こうして第1カード51の進入は第1案内面36で案内される。同様に、第2カード52の進入は第2案内面38で案内される。こうして第2仮想平面24上に投影される第2コネクタ31の投影像は第2仮想平面24に投影される第1コネクタ27の投映像に重なることができる。プリント基板26の表裏面では、第1コネクタ27および第2コネクタ31は同一の領域に実装されることができる。プリント基板26の空きスペースは有効利用されることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、筐体と、筐体内に収容されるプリント基板と、プリント基板に実装されて、例えばPCカードといったカードを受け入れるコネクタとを備える電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ノートブックパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)の筐体にはマザーボードが収容される。マザーボードの表面には例えばPCカード用のコネクタとスマートカード用のコネクタとが実装される。その一方で、筐体には個々のカード用のカードスロットが区画される。マザーボードの周縁は各カードスロットに向き合う。カードスロットから進入するカードはマザーボードの表面に沿ってそれぞれのコネクタに受け止められる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平6−318363号公報
【特許文献2】特開平11−203398号公報
【特許文献3】特開2002−176479号公報
【特許文献4】特開平11−232396号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述のように、2つのコネクタはいずれもマザーボードの表面に実装される。マザーボードの表面ではコネクタは大きな面積を占めてしまう。マザーボードの表面では電子部品の実装スペースは十分に確保されることができない。しかも、例えばマザーボードの裏面ではコネクタの裏側に空きスペースが確立されてしまう。筐体内のスペースは有効に利用されることができない。
【0005】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、筐体内のスペースを有効利用することができる電子機器を提供することを目的とする。本発明は、そういった電子機器の実現に大いに貢献する案内部材を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明によれば、筐体に区画されて、第1仮想平面に沿って広がる第1カードスロットと、筐体に区画されて、第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って広がる第2カードスロットと、第1仮想平面および第2仮想平面の間で筐体内に収容されるプリント基板と、プリント基板の表面に実装されて、第1カードスロットから進入する第1カードを受け止める第1コネクタと、プリント基板の裏面に実装されて、第2カードスロットから進入する第2カードを受け止める第2コネクタと、筐体内で第1仮想平面に沿って広がる第1案内面、および、筐体内で第2仮想平面に沿って広がる第2案内面を区画する案内部材とを備えることを特徴とする電子機器が提供される。
【0007】
こういった電子機器によれば、第1コネクタおよび第2コネクタはプリント基板の表裏面に実装される。こうしてプリント基板の表裏面では同じ領域に第1コネクタおよび第2コネクタが実装されることができる。その結果、プリント基板の裏面の空きスペースは有効利用されることができる。第1コネクタには第1カードスロットから進入する第1カードが受け止められる。第2コネクタには第2カードスロットから進入する第2カードが受け止められる。こうして第1カードおよび第2カードが筐体内で重ねて収容されれば、筐体内で無駄なスペースの発生は回避されることができる。
【0008】
しかも、第1カードスロットおよび第1案内面はともに第1仮想平面に沿って広がる。こうして案内部材は、第1案内面で第1カードスロットから進入する第1カードを案内することができる。同様に、第2カードスロットおよび第2案内面はともに第2仮想平面に沿って広がる。こうして案内部材は、第2案内面で第2カードスロットから進入する第2カードを案内することができる。案内部材は第1カードの案内および第2カードの案内に共通に用いられる。その結果、第1カードおよび第2カードに個別に案内部材が設置される場合に比べて、第1カードスロットおよび第2カードスロットの間隔は狭められることができる。
【0009】
さらにまた、第1コネクタが第1カードスロットから遠ざかっても、第1カードの進入経路は確実に第1案内面で方向付けられることができる。第1コネクタの実装位置は適宜に変更されることができる。同様に、第2コネクタが第2カードスロットから遠ざかっても、第2カードの進入経路は確実に第2案内面で案内されることができる。したがって、第2コネクタの実装位置は適宜に変更されることができる。こうして実装位置が変更されても、案内部材は共通に利用されることができる。
【0010】
以上のような電子機器は、第1仮想平面およびプリント基板の表面の間でプリント基板の表面に実装される電子部品をさらに備えてもよい。こうした電子機器では、第1カードは第1案内面の案内で第1仮想平面に沿って移動する。したがって、第1仮想平面およびプリント基板の表面の間でプリント基板の表面には電子部品が実装されることができる。第1カードの占有空間が存在するにも拘わらずプリント基板の表面では電子部品の実装スペースは十分に確保されることができる。
【0011】
こういった電子機器では、筐体は、第2案内面に対向する筐体の内側に形成され、第2案内面との間で第2コネクタの受け入れ口の大きさに対応して隙間を形成する補助案内部を備えてもよい。第2案内面および補助案内部の間には第2カードが案内される。第2案内面および補助案内部の隙間は第2コネクタの受け入れ口の大きさに対応して形成されることから、第2案内面および補助案内部の働きで第2カードは第2コネクタに簡単に案内されることができる。
【0012】
案内部材は、第1案内面を規定する前端片と、第2案内面を規定する後端片と、前端片の後端および後端片の前端を連結し、第1仮想平面から第2仮想平面に向かって立ち上がる直立片とから構成されてもよい。このとき、案内部材の前端片は、第1カードスロットに臨む前端に平板部を有すればよい。こうして平板部は第1カードスロットに臨むことから、電子機器では第1カードスロット内の見映えは向上する。
【0013】
案内部材の前端片は、その裏面に形成されて後端片に連続し、第2カードの幅に所定の遊びを加えた間隔で離れる1対の補助案内部を備えてもよい。第2カードスロットから進入する第2カードは補助案内部の間に案内されることができる。こうした補助案内部の働きで第2カードの幅方向に第2カードは位置決めされることができる。第2カードは第2カードスロットに簡単に案内されることができる。
【0014】
以上のような電子機器の実現にあたってカード挿入用案内部材案内部材が提供されればよい。こうした案内部材は、カードスロットを備える電子機器に搭載される。案内部材は、当該案内部材がプリント基板の裏面に搭載されたときに第1仮想平面に沿って広がる前端片と、当該案内部材がプリント基板の裏面に搭載されたときに第2仮想平面に沿って広がる後端片と、前端片の後端および後端片の前端を連結し、第1仮想平面から第2仮想平面に向かって立ち上がる直立片とを備えればよい。
【0015】
案内部材では、後端片の厚みは、プリント基板から第2コネクタの受け入れ口までの高さに対応すればよい。第2カードスロットから進入する第2カードは後端片で案内される。後端片の厚みはプリント基板から第2コネクタの受け入れ口までの高さに対応することから、後端片の働きで第2カードは第2コネクタに簡単に案内されることができる。
【0016】
案内部材では、前述と同様に、前端片は、第1カードスロットに臨む前端に平板部を有すればよい。同様に、前端片は、その裏面に形成されて後端片に連続し、第2カードの幅に所定の遊びを加えた間隔で離れる1対の補助案内部を備えてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係る電子機器の一具体例すなわちノートブックパーソナルコンピュータの外観を概略的に示す斜視図である。
【図2】ノートパソコンの側面図である。
【図3】図2の3−3線に沿った断面図である。
【図4】本発明の案内部材の構造を概略的に示す斜視図である。
【図5】本発明の案内部材の構造を概略的に示す斜視図である。
【図6】図3に対応し、筐体にPCカードおよびスマートカードが差し込まれる様子を概略的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、添付図面を参照しつつ本発明の一実施形態を説明する。
【0019】
図1は本発明に係る電子機器の一具体例すなわちノートブックパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)11の外観を概略的に示す。このノートパソコン11は、薄型の機器本体12と、この機器本体12に揺動自在に連結されるディスプレイ用筐体13とを備える。機器本体12の表面にはキーボード14やポインティングデバイス15といった入力装置が組み込まれる。利用者はキーボード14やポインティングデバイス15から指示やデータを入力することができる。
【0020】
ディスプレイ用筐体13には例えばLCD(液晶ディスプレイ)パネルモジュール16が組み込まれる。LCDパネルモジュール16の画面は、ディスプレイ用筐体13に区画される窓孔17に臨む。画面にはテキストやグラフィックスが表示されることができる。利用者はそういったテキストやグラフィックスに基づきノートパソコン11の動作を確認することができる。ディスプレイ用筐体13は、機器本体12に対する揺動を通じて機器本体12に重ね合わせられることができる。
【0021】
図2に示されるように、機器本体12の筐体18にはPCカード用の第1カードスロット21、21が形成される。第1カードスロット21は第1仮想平面22に沿って広がる。第1仮想平面22、22同士は相互に平行に広がる。筐体18にはスマートカード用の第2カードスロット23がさらに形成される。第2カードスロット23は第2仮想平面24に沿って広がる。第2仮想平面24は第1仮想平面22に平行に規定される。
【0022】
ここで、PCカードには例えばフラッシュメモリカードやSCSIカード、LANカード、モデムカードといった拡張カードが含まれる。こうしたPCカードはノートパソコン11の機能の拡張に用いられる。その一方で、スマートカードには例えばCPUやメモリを含むICチップが組み込まれる。メモリには情報やアプリケーションソフトウェアが格納される。情報やアプリケーションソフトウェアは後述のカードリーダで読み出されることができる。こうしたスマートカードは例えばノートパソコン11の利用者の認証に用いられる。
【0023】
図3に示されるように、筐体18にはプリント基板すなわちマザーボード26が収容される。マザーボード26は第1仮想平面22および第2仮想平面24の間に配置される。マザーボード26上には例えばCPU(中央演算処理装置)やCPU用チップセット、メモリ、グラフィックチップ、オーディオ回路といった電子回路素子(図示されず)が搭載される。CPUは、例えばメモリに一時的に格納されるソフトウェアプログラムやデータに基づき様々な演算処理を実行する。ソフトウェアプログラムやデータは、同様に筐体18内に収容されるハードディスク駆動装置(HDD)といった大容量記憶装置に格納されればよい。
【0024】
マザーボード26の表面には、第1カードスロット21から進入する第1カードすなわちPCカードを受け入れる第1コネクタすなわちPCカードコネクタ27が実装される。PCカードコネクタ27は、PCカードに組み込まれるコネクタに接続される。PCカードコネクタ27は、例えば平たい直方体の内部空間を区画する筒部材28を備える。内部空間にはPCカードが収容される。筒部材28は例えば板材から形成されればよい。筒部材28は例えばPCカードコネクタ27に一体化されればよい。
【0025】
筒部材28は第1仮想平面22に沿って配置される。筒部材28およびマザーボード26の間には所定の隙間が形成される。この隙間には、マザーボード26の表面に実装される電子部品29、29…が配置されることができる。電子部品29には例えばオーディオ回路が含まれる。こうした隙間によれば、マザーボード26の表面では、マザーボード26の上方に筒部材28が配置されるにも拘わらず電子部品29の実装スペースが確保されることができる。
【0026】
その一方で、マザーボード26の裏面には、第2カードスロット23から進入するスマートカードを受け入れる第2コネクタすなわちスマートカードコネクタ31が実装される。スマートカードコネクタ31が第2仮想平面24上に投影されると、スマートカードコネクタ31の投影像は第2仮想平面24に投影されるPCカードコネクタ27の投影像に重なる。スマートカードコネクタ31はスマートカードのカードリーダを構成する。スマートカードコネクタ31はスマートカードのICチップから情報を読み出すことができる。
【0027】
第1仮想平面22および第2仮想平面24の間で筐体18内には案内部材32が収容される。図4を併せて参照し、案内部材32は、第1仮想平面22に沿って広がる前端片33と、第2仮想平面24に沿って広がる後端片34と、前端片33の後端および後端片34の前端を連結する直立片35とを区画する。前端片32の前端に沿って規定される案内部材32の幅は第1カードスロット21の幅に対応して設定されればよい。ここでは、案内部材32の幅は第1カードスロット21の幅に揃えられればよい。
【0028】
前端片33は、第1カードスロット21に臨む前端に平板部33aを有する。平板部33aの表面には、第1カードスロット21から筒部材28の前端に向かって広がる第1案内面36が規定される。第1案内面36は第1仮想平面22に沿って広がる。こうした第1案内面36の働きで、第1カードスロット21から筐体18内に異物が進入しても、マザーボード26の裏面および筐体18の底板の間に異物の進入は防止される。しかも、第1案内面36は第1カードスロット21内に視認される。第1カードスロット21内の見映えは向上する。
【0029】
案内部材32には複数の補助案内部すなわちリブ37が形成される。リブ37は直立片35の背面から筒部材28の前端に向かって延びる。こうしたリブ37は第1案内面36から連続する補助案内面を区画する。
【0030】
図3から明らかなように、直立片35は第1仮想平面22から第2仮想平面24に向かって立ち上がる。こうして直立片35はマザーボード26の周縁に向き合う。直立片35の働きで前端片33および後端片34の間には段差が区画される。ここで、直立片35の高さはマザーボード26の厚みよりも大きく、第1および第2仮想平面22、24同士の間隔よりも小さく規定されればよい。
【0031】
後端片34の表面はマザーボード26の裏面を受け止める。後端片34の厚みは、マザーボード26からスマートカードコネクタ31の受け入れ口までの高さに対応する。図5を併せて参照し、後端片34の裏面には、スマートカードコネクタ31の前端から第2カードスロット23に向かって広がる第2案内面38が規定される。第2案内面38は第2仮想平面24に沿って広がる。
【0032】
案内部材32には1対の補助案内部すなわちリブ39、39が一体化される。リブ39は、直立片35の前面から第2カードスロット23に向かって突き出る。こうしてリブ39は前端片33の裏面から後端片35に連続する。リブ39、39は、スマートカードの幅に所定の遊びを加えた間隔で離れる。その結果、第2カードスロット23から進入するスマートカードはリブ39、39の間に案内されることができる。
【0033】
その一方で、筐体18は複数の補助案内部すなわちリブ41を備える。リブ41は、案内部材32の第2案内面38に対向する筐体18の内側に形成される。リブ41は第2カードスロット23からスマートカードコネクタ31に向かって延びる。リブ41および第2案内面38の隙間はリブ41の前端から後端まで一定に設定されればよい。この隙間はスマートカードコネクタ31の受け入れ口の大きさに対応して形成されればよい。こうして第2カードスロット23から進入するスマートカードはスマートカードコネクタ31の受け入れ口に容易に案内されることができる。
【0034】
図4および図5から明らかなように、案内部材32では、後端片34の両端から相互に反対向きに1対の固定片42、42が突き出る。固定片42には貫通孔43が形成される。こうした案内部材32は、固定片42、42で例えばマザーボード26に固定されればよい。固定にあたってマザーボード26には固定片42の貫通孔43を貫通するねじがねじ込まれればよい。
【0035】
こうした案内部材32では、前端片33、後端片34、直立片35、リブ37、39および固定片42は一体化されればよい。一体化にあたって一体成型が用いられればよい。一体成型にあたって前端片33、後端片34、直立片35、リブ37、39および固定片42には例えば樹脂材料が利用されればよい。
【0036】
いま、第1カードスロット21からPCカードが差し込まれる場面を想定する。図6に示されるように、PCカード51は第1カードスロット21から進入する。PCカード51の前端は第1案内面36およびリブ37に受け止められる。こうしてPCカード51の進入は第1案内面36およびリブ37で案内される。その後、PCカード51は筒部材28に受け入れられる。PCカード51は筒部材28で案内される。こうしてPCカード51のコネクタはPCカードコネクタ27に接続される。PCカード51の働きでノートパソコン11の機能は拡張されることができる。
【0037】
次に、第2カードスロット23からスマートカードが差し込まれる場面を想定する。図6に示されるように、スマートカード52は第2カードスロット23から進入する。リブ39、39の間にスマートカード52は案内される。スマートカード52は第2案内面38およびリブ41で案内される。こうしてスマートカードコネクタ31はスマートカード52を受け入れる。スマートカードコネクタ31はICチップから情報を読み出す。こうしてノートパソコン11では利用者の認証が実施される。
【0038】
以上のようなノートパソコン11によれば、マザーボード26の表裏面ではPCカードコネクタ27およびスマートカードコネクタ31は同一の領域に実装されることができる。その結果、マザーボード26の裏面の空きスペースは有効利用されることができる。しかも、PCカード51およびスマートカード52の外形は近似する。したがって、PCカード51およびスマートカード52が筐体18内で重ねて収容されれば、筐体18内で無駄なスペースの発生は回避されることができる。
【0039】
さらに、案内部材32は第1案内面36でPCカード51を案内することができる。同時に、案内部材32は第2案内面38でスマートカード52を案内することができる。こうして案内部材32はPCカード51の案内およびスマートカード52の案内に共通に用いられる。その結果、PCカード51およびスマートカード52に個別に案内部材が設置される場合に比べて、第1カードスロット21および第2カードスロット23の間隔は狭められることができる。
【0040】
加えて、筒部材28およびマザーボード26の間ではマザーボード26の表面に電子部品29が実装される。マザーボード26の表面では筒部材28の存在にも拘わらず電子部品29の実装スペースは十分に確保されることができる。その一方で、筒部材28は第1仮想平面22に沿って配置される。第1案内面36はPCカード51を確実に筒部材28に案内することができる。PCカード51および電子部品29の衝突は確実に回避される。PCカード51や電子部品29の破損は確実に防止される。
【0041】
さらにまた、PCカードコネクタ27が第1カードスロット21から遠ざかっても、PCカード51の進入経路は確実に第1案内面36で方向付けられることができる。PCカードコネクタ27の実装位置は適宜に変更されることができる。同様に、スマートカードコネクタ31が第2カードスロット23から遠ざかっても、スマートカード52の進入経路は確実に第2案内面38およびリブ41で案内されることができる。したがって、スマートカードコネクタ31の実装位置は適宜に変更されることができる。こうして実装位置が変更されても、案内部材32は共通に利用されることができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
筐体に区画されて、第1仮想平面に沿って広がる第1カードスロットと、筐体に区画されて、第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って広がる第2カードスロットと、第1仮想平面および第2仮想平面の間で筐体内に収容されるプリント基板と、プリント基板の表面に実装されて、第1カードスロットから進入する第1カードを受け止める第1コネクタと、プリント基板の裏面に実装されて、第2カードスロットから進入する第2カードを受け止める第2コネクタと、筐体内で第1仮想平面に沿って広がる第1案内面、および、筐体内で第2仮想平面に沿って広がる第2案内面を区画する案内部材とを備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
請求の範囲第1項に記載の電子機器において、前記第1仮想平面およびプリント基板の表面の間でプリント基板の表面に実装される電子部品をさらに備えることを特徴とする電子機器。
【請求項3】
請求の範囲第1項に記載の電子機器において、前記筐体は、前記第2案内面に対向する筐体の内側に形成され、第2案内面との間で前記第2コネクタの受け入れ口の大きさに対応して隙間を形成する補助案内部を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項4】
請求の範囲第1項に記載の電子機器において、前記案内部材は、前記第1案内面を規定する前端片と、前記第2案内面を規定する後端片と、前端片の後端および後端片の前端を連結し、第1仮想平面から第2仮想平面に向かって立ち上がる直立片とから構成されることを特徴とする電子機器。
【請求項5】
請求の範囲第4項に記載の電子機器において、前記案内部材の前端片は、前記第1カードスロットに臨む前端に平板部を有することを特徴とする電子機器。
【請求項6】
請求の範囲第4項に記載の電子機器において、前記案内部材の前端片は、その裏面に形成されて前記後端片に連続し、前記第2カードの幅に所定の遊びを加えた間隔で離れる1対の補助案内部を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項7】
カードスロットを備える電子機器に搭載されるカード挿入用案内部材であって、前記電子機器は、筐体と、筐体に区画されて、第1仮想平面に沿って広がる第1カードスロットと、筐体に区画されて、第1仮想平面に平行な第2仮想平面に沿って広がる第2カードスロットと、第1仮想平面および第2仮想平面の間で筐体内に収容されるプリント基板と、プリント基板の表面に実装されて、第1カードスロットから進入する第1カードを受け止める第1コネクタと、プリント基板の裏面に実装されて、第2カードスロットから進入する第2カードを受け止める第2コネクタとを備え、前記案内部材は、当該案内部材がプリント基板の裏面に搭載されたときに第1仮想平面に沿って広がる前端片と、当該案内部材がプリント基板の裏面に搭載されたときに第2仮想平面に沿って広がる後端片と、前端片の後端および後端片の前端を連結し、第1仮想平面から第2仮想平面に向かって立ち上がる直立片とを備えることを特徴とする案内部材。
【請求項8】
請求の範囲第7項に記載の案内部材において、前記後端片の厚みは、前記プリント基板から前記第2コネクタの受け入れ口までの高さに対応することを特徴とする案内部材。
【請求項9】
請求の範囲第7項に記載の案内部材において、前記前端片は、前記第1カードスロットに臨む前端に平板部を有することを特徴とする案内部材。
【請求項10】
請求の範囲第7項に記載の案内部材において、前記前端片は、その裏面に形成されて前記後端片に連続し、前記第2カードの幅に所定の遊びを加えた間隔で離れる1対の補助案内部を備えることを特徴とする案内部材。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−198374(P2011−198374A)
【公開日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−91840(P2011−91840)
【出願日】平成23年4月18日(2011.4.18)
【分割の表示】特願2007−553797(P2007−553797)の分割
【原出願日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【出願人】(000005223)富士通株式会社 (25,993)
【Fターム(参考)】