電子機器の遮蔽構造
【課題】 筐体内部で熱とノイズが発生する装置において、その発生源の外側に、開口を有する内装シールドを備え、そのさらに外側に、内装シールドよりも開口率の高い外装シールドを備え、両シールドを共通フレームに接続することで放熱とノイズ遮蔽とを実現する場合、筐体とは別にシールドを設けるため、部品数が増加する。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、筐体内部で熱とノイズが発生する装置において、部品数を増加させずに放熱効果とノイズのシールド効果を備えることを目的とする。
【解決手段】
上記課題を解決すべく、本発明に係る電子機器の遮蔽構造は、第一の部材と第二の部材とが接合する接合部を有し、前記接合部には、前記第一の部材と前記第二の部材とが接触する接触点が所定の間隔で設けられていることを特徴とする。
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、筐体内部で熱とノイズが発生する装置において、部品数を増加させずに放熱効果とノイズのシールド効果を備えることを目的とする。
【解決手段】
上記課題を解決すべく、本発明に係る電子機器の遮蔽構造は、第一の部材と第二の部材とが接合する接合部を有し、前記接合部には、前記第一の部材と前記第二の部材とが接触する接触点が所定の間隔で設けられていることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の遮蔽構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
筐体内部で熱とノイズが発生する装置において、その発生源の外側を囲うように、開口を有する内装シールドを備え、そのさらに外側に、内装シールドよりも開口率の高い外装シールドを備え、両シールドを共通フレームに接続することで放熱とノイズ遮蔽とを実現する技術がある(特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−69271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記技術では、筐体とは別に内装シールドと外装シールドとを設ける必要があるため、筐体を構成する部品数が多くなってしまう。
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、筐体内部で熱とノイズが発生する装置において、部品を増やさずに放熱効果とノイズの遮蔽効果を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明では、筐体の接合部において放熱効果と遮蔽効果を持つことを可能とする。
【0007】
例えば、本願発明の電子機器の遮蔽構造は第一の部材と第二の部材とが接合する接合部を有し、前記接合部には、前記第一の部材と前記第二の部材とが接触する接触点が所定の間隔で設けられている、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】車載器の斜視図。
【図2】車載器の分解斜視図。
【図3】筐体接合部の斜視図。
【図4】筐体接合部の分解斜視図。
【図5】筐体接合部の接触片の断面図。
【図6】筐体接合部の斜視図。
【図7】筐体接合部の断面図。
【図8】筐体接合部の分解斜視図。
【図9】筐体接合部の接触片の断面図。
【図10】筐体接合部の分解斜視図。
【図11】筐体接合部の接触片の断面図。
【図12】筐体接合部の分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、まず、本発明の第一の実施形態が適用された電子機器の遮蔽構造を備える車載器1について、図1〜7を参照して説明する。なお、図1〜7は、車載器1の全ての構成を示すものではなく、理解容易のため、適宜、構成の一部を省略して描いている。
【0010】
図1は、車載器1の外観の斜視図である。図1では、ディスク駆動装置400のディスク挿入口を設けられた面401が、向かって右手前に配置されるようにしている。図2は、車載器1の天板300を取り外した状態の分解斜視図である。図3は、車載器1の筐体の接合部の外観の斜視図である。図4は、図3の接合部の接合を分解した状態を示す分解斜視図である。図5は、図4の接合部の接触片の断面を示す図である。図6は、車載器1の筐体の接合部の外観の斜視図である。図7は、図3の接合部の接合部分の断面を模式的に示した断面図である。
【0011】
なお、図1、2の説明において、「右」及び「左」は、ディスク駆動装置400のディスク挿入口の設けられた面401を手前にして置いたときを基準とする。
【0012】
図1に示すように、車載器1は、ディスク駆動装置400のディスク挿入口が設けられた面401を正面とする箱型の部材である筐体100を有する。筐体100は、扁平直方体形状をしており、左側面200と、図示しない右側面250と、天板300と、を備える。
【0013】
筐体100は、通常は、剛性や耐熱性等を確保するために、金属をその材料とするが、これに限られず、例えばカーボンや樹脂等を材料としてもよい。
【0014】
また、筐体100は、その内部に電子部品110を収納する(図2を参照)。電子部品110には、各種ユニット、ハードディスク、各種処理を行うための回路基板等が含まれる。電子部品110は、通常、動作に伴って熱や騒音等のノイズを発生させる。そのため、電子部品110を内部に有する筐体100は、電子部品110から発生する熱を外部に放出し、ノイズを遮蔽する構造を備えることが望ましい。
【0015】
また、筐体100の左側面200および右側面250は、その上部の縁において天面300との接合部を有する。当該接合部の概要を示す図が図3である。
【0016】
接合部は天面300の一部である蓋部310と、左側面200の一部である壁部320とにより構成される。なお、蓋部310と壁部320とは、左側ネジ315Lと右側ネジ315Rとによりネジ止めされて直角を成すように接合されている(図3を参照)。なお、壁部320は、端を折り曲げて形成された接触片を介して蓋部310と接合している。
【0017】
左側ネジ315Lは、蓋部310に設けられた左側ネジ穴311Lと、壁部320に設けられた左側ネジ穴321Lとを貫通してネジ止めしている。同様に、右側ネジ315Rは、蓋部310に設けられた右側ネジ穴311Rと、壁部320に設けられた右側ネジ穴321Rとを貫通してネジ止めしている(図4を参照)。
【0018】
壁部320の先端を折り曲げて形成された接触片の一部である接触片324は、所定の間隔で板の厚さ方向に円弧状に湾曲するよう隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図5を参照)。とくに、左側ネジ315Lと右側ネジ315Rとの間において、波状に形成されている。例えば、接触片324は、プレス加工等により当該波状に形成される。もちろん、プレス加工に限らず、鋳造加工等により形成されていてもよい。
【0019】
接触片324は、例えば、隆起の頂325Tと隣接する隆起の頂326Tとの間隔(以降、aとする)が20mmであり、隆起の頂325Tと隆起の底325Bとの落差(以降、bとする)が1.5mmであることが望ましい。なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔aと、当該落差bと、が決定される。一般には、当該間隔aと、落差bと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔aと、落差bと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔aと、落差bと、を決定するのがよい。
【0020】
なお、もちろん、接合部305は、車載器1の筐体100の剛性や加工の容易性を考慮して、蓋部312が、壁部320の一部を覆うように折り返し部312Vを備える接合部306であってもよい(図6を参照)。
【0021】
本願発明の第一の実施形態において、筐体100は接合部を介して内部から熱を放出し、騒音等のノイズを遮蔽することが可能である仕組みを、図7を用いて説明する。
【0022】
図7(a)は、従来の技術によって、蓋部330と接触片331とを左側ネジ332Lと右側ネジ332Rによってネジ止めした接合部の断面を模式的に示す図である。図7(a)に示すように、従来の技術では、蓋部330と接触片331との間には、部材の撓み等により発生する空隙が存在するため、蓋部330と接触片331との間は完全な接点とはいえない。当該空隙は、電子部品110から発生した熱を含む空気が通過することができるため、熱の放出の一助となりうる。しかし、当該空隙が存在するために、所定の波長を有するノイズも当該空隙を通過して筐体100の外部に漏れ出てしまうことが多い。
【0023】
ここで、蓋部330と接触片331との間に完全な接点を設けると、ノイズを遮蔽することができると考えられるために、導電性クッション等を蓋部330と接触片331との間に挟みこむ場合もある。しかしその場合、熱の放出が妨げられてしまい、放熱性能は劣化してしまう。
【0024】
これに対し、本実施形態に係る接合部の遮蔽構造は、図7(b)に示すように、波状の隆起を備える接触片333が左側ネジ332Lと右側ネジ332Rとの間で、波の頂部334a〜334dにおいて蓋部330との接触を確保する。そのため、蓋部330と接触片333との間の空隙は細分化される。当該空隙の間隔が狭くなるため、図7(a)に記載の接合部では遮蔽できなかった波長のノイズを筐体100によって遮蔽することが可能となる。
【0025】
また、複数の波の頂部334a〜334dにおいて蓋部330との完全な接点を得られるため、電磁遮蔽効果を高めることができる。
【0026】
以上、本願発明の第一の実施形態について説明した。
【0027】
上記第一の実施形態によれば、内部に熱とノイズを発生させる部品を有する装置において、部品から発生する熱を効果的に放出し、ノイズを遮蔽することのできる遮蔽構造を実現することができる。
【0028】
次に、本発明の第一の実施形態が適用された装置である車載器1の変形例について、図8、図9を参照して説明する。
【0029】
図8は、図4で示した接合部の一部を変形させた状態を示す分解斜視図である。図9は、図8の接合部の接触片の断面を示す図である。
【0030】
第一の実施形態の変形例における接合部307は、上述の第一の実施形態における接合部305と基本的には同様であるが、若干の相違点が存在する。当該相違点について、以下に説明する。
【0031】
壁部320の先端を折り曲げて形成された接触片の一部である接触片327は、所定の間隔で板の厚さ方向に隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図9を参照)。とくに、左側ネジ穴321Lと右側ネジ穴321Rとの間において、波状に形成されている。例えば、接触片327は、プレス等により当該波状に形成される。もちろん、プレス加工に限らず、鋳造加工等により形成されていてもよい。
【0032】
第一の実施形態の変形例における接触片327は、波状に形成された隆起の頂が、隆起の谷側の底(隆起の底)よりも尖っている(図9の隆起の頂328Tと329Tとを参照)。
【0033】
接触片327は、上記第一の実施形態における接触片324と同様に、例えば、隆起の頂328Tと隣接する隆起の頂329Tとの間隔(以降、cとする)が20mmであり、隆起の頂328Tと隆起の底328Bとの落差(以降、dとする)が1.5mmであることが望ましい。
【0034】
なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔cと、当該落差dと、が決定される。一般には、当該間隔cと、落差dと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔cと、落差dと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔cと、落差dと、を決定するのがよい。
【0035】
このように、第一の実施形態における車載器1を変形することで、隆起の頂328Tと蓋部310との接触をとりやすくなり、遮蔽性能をより安定させることが可能となる。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施形態について、図10、図11を参照して説明する。
【0036】
第二の実施形態における車載器1は、第一の実施形態における車載器1と基本的に同様であるため、相違点について以下に説明する。
【0037】
図10に示すとおり、車載器1における接合部405は、天面300の一部である蓋部420と、左側面200の一部である壁部410とにより構成される。なお、蓋部420と壁部410とは、図3に示した図と同様の左側ネジ315Lと右側ネジ315Rとによりネジ止めされて固定されている(図3を参照)。なお、壁部410は、端を折り曲げて形成された接触片を介して蓋部420と接合している。
【0038】
また、第一の実施形態における接合部305と同様に、左側ネジ315Lは、蓋部420に設けられた左側ネジ穴421Lと、壁部410に設けられた左側ネジ穴411Lとを貫通してネジ止めしている。同様に、右側ネジ315Rは、蓋部420に設けられた右側ネジ穴421Rと、壁部410に設けられた右側ネジ穴411Rとを貫通してネジ止めしている。
【0039】
壁部410は、蓋部420の一部を覆う折り返し部412を備えるよう折り曲げられて形成されている。また、蓋部420の壁部側の先端部424は、所定の間隔で板の端方向に円弧状に隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図11を参照)。特に、左側ネジ穴421Lと右側ネジ穴421Rとの間において、波状に形成されている。例えば、先端部424は、当該波状に切削されて成形される。
【0040】
なお、先端部424の隆起の頂425Tおよび426Tは、壁部410に突き当たるように切削されて形成されている。すなわち、蓋部420は壁部410と蓋部420とが接触する接点を複数備える。
【0041】
先端部424は、例えば、隆起の頂425Tと隣接する隆起の頂426Tとの間隔(以降、eとする)が20mmであり、隆起の頂425Tと隆起の底425Bとの落差(以降、fとする)が1.5mmであることが望ましい。
【0042】
なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔eと、当該落差fと、が決定される。一般には、当該間隔eと、落差fと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔eと、落差fと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔eと、落差fと、を決定するのがよい。
【0043】
以上が、第二の実施形態に係る車載器1である。
【0044】
このように、第二の実施形態を適用した車載器1は、隆起の頂425Tと壁部420の内壁とが多点で接触するため、ノイズの遮蔽性能が高くなる。
【0045】
次に、本発明の第二の実施形態が適用された装置である車載器1の変形例について、図12を参照して説明する。
【0046】
図12は、図10で示した接合部405の一部を変形させた状態を示す分解斜視図である。
【0047】
第二の実施形態の変形例における接合部406は、上述の第二の実施形態における接合部と基本的には同様であるが、若干の相違点が存在する。当該相違点について、以下に説明する。
【0048】
第二の実施形態における接合部405と同様に、接合部406は、蓋部412と、壁部422と、により構成される。壁部422は左側ネジ穴423Lと、右側ネジ穴423Rとを備える。
【0049】
蓋部412の壁部側の先端部には、所定の間隔で板の先端方向に円弧状に隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図12を参照)。とくに、左側ネジ穴423Lと右側ネジ穴423Rとの間において、波状に形成されている。例えば、先端部は、当該波状に切削されて形成される。なお、先端部はなめらかな波状に限られるものではない。直線により構成されるものであってもよい。
【0050】
また、波状の隆起の頂、すなわち壁部422に突き当たる部分のうち、壁部422に備えられた左側ネジ穴423Lに対応する位置にある部分には、折り返して成形された接触片413Lが備わっている。また、壁部422に備えられた右側ネジ穴423Rに対応する位置にある波上の隆起の頂にも、折り返して成形された接触片413Rが備わっている。このように、接合部406は、壁部422と蓋部412とが接触する接点を複数備える。
【0051】
なお、接触片413L、413Rは、折り返して成形されるだけでなく、溶接等により取り付けられるものであっても良い。
【0052】
蓋部412に設けられた接触片413Lに設けられた左側ネジ穴と、壁部422に設けられた左側ネジ穴423Lと、は、図示しないネジにより貫通されてネジ止めされる。同様に、蓋部412に設けられた接触片413Rに設けられた右側ネジと、壁部422に設けられた右側ネジ穴423Rと、は、図示しないネジにより貫通されてネジ止めされる。
【0053】
なお、先端部の隆起の頂415Tと隣接する隆起の頂416Tとの間隔(以降、gとする)は、例えば20mmであり、隆起の頂415Tと隆起の底415Bとの落差(以降、hとする)は、1.5mmであることが望ましい。
【0054】
なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔gと、当該落差hと、が決定される。一般には、当該間隔gと、落差hと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔gと、落差hと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔gと、落差hと、を決定するのがよい。
【0055】
以上が、第二の実施形態の変形例である。
【0056】
このように、第二の実施形態を変形することで、壁部422と蓋部412とが確実に接触する接点を多く備えることができるようになり、遮蔽性能を安定させることができる。
【0057】
なお、筐体100の左側面200および右側面250は、上記の接合部以外にも、筐体100を構成する他の部品との接合部を有するが、当該接合部も、図3〜図12に示した遮蔽構造のいずれかと同様の遮蔽構造を備えるものであってもよい。
【0058】
また本願発明は、上記第一の実施形態と、第二の実施形態とに限られない。
【0059】
例えば、上記実施形態においては、蓋部と壁部とが直角に交わる接合部に波状の部材を備えるが、これに限られない。例えば、接合部は、底部と壁部の間の接合部であってもよいし、壁部同士の接合部であってもよい。また、直角に接合される接合部に限らず、所定の角度で接合する接合部であってもよい。その他、車載器1の形状や大きさが異なるものであってもよい。このようにすることで、車載器1の形状についての設計の自由度を高めることが可能となる。
【0060】
その他、上記第一の実施形態および第二の実施形態は、車載器1に適用されているが、これに限らない。すなわち、内部に熱とノイズを発生させる部品を備える装置、たとえばパーソナルコンピュータその他の電子機器にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1・・・車載器、100・・・筐体、110・・・電子部品、200・・・筐体左側面、250・・・筐体右側面、300・・・天板、305・・・接合部、306・・・接合部、307・・・接合部、310・・・蓋部、311L・・・左側ネジ穴、311R・・・右側ネジ穴、312・・・蓋部、312V・・・折り返し部、315L・・・左側ネジ、315R・・・右側ネジ、320・・・壁部、321L・・・左側ネジ穴、321R・・・右側ネジ穴、324・・・接触片、325T、326T・・・隆起の頂、325B・・・隆起の底、327・・・接触片、328T、329T・・・隆起の頂、328B・・・隆起の底、330・・・蓋部、331・・・接触片、332L・・・左側ネジ、332R・・・右側ネジ、333・・・波状の接触片、334a〜334d・・・波の頂部、400・・・ディスク駆動装置、401・・・筐体前面、405・・・接合部、406・・・接合部、410・・・蓋部、411L・・・左側ネジ穴、411R・・・右側ネジ穴、412・・・蓋部、413L、R・・・接触片、415T、416T・・・隆起の頂、415B・・・隆起の底、420・・・壁部、421L・・・左側ネジ穴、421R・・・右側ネジ穴、422・・・壁部、423L・・・左側ネジ穴、423R・・・右側ネジ穴、424・・・接触片、425T、426T・・・隆起の頂、425B・・・隆起の底
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器の遮蔽構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
筐体内部で熱とノイズが発生する装置において、その発生源の外側を囲うように、開口を有する内装シールドを備え、そのさらに外側に、内装シールドよりも開口率の高い外装シールドを備え、両シールドを共通フレームに接続することで放熱とノイズ遮蔽とを実現する技術がある(特許文献1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−69271号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記技術では、筐体とは別に内装シールドと外装シールドとを設ける必要があるため、筐体を構成する部品数が多くなってしまう。
【0005】
本発明は、上記課題を解決すべくなされたものであり、筐体内部で熱とノイズが発生する装置において、部品を増やさずに放熱効果とノイズの遮蔽効果を高めることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決すべく、本発明では、筐体の接合部において放熱効果と遮蔽効果を持つことを可能とする。
【0007】
例えば、本願発明の電子機器の遮蔽構造は第一の部材と第二の部材とが接合する接合部を有し、前記接合部には、前記第一の部材と前記第二の部材とが接触する接触点が所定の間隔で設けられている、ことを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】車載器の斜視図。
【図2】車載器の分解斜視図。
【図3】筐体接合部の斜視図。
【図4】筐体接合部の分解斜視図。
【図5】筐体接合部の接触片の断面図。
【図6】筐体接合部の斜視図。
【図7】筐体接合部の断面図。
【図8】筐体接合部の分解斜視図。
【図9】筐体接合部の接触片の断面図。
【図10】筐体接合部の分解斜視図。
【図11】筐体接合部の接触片の断面図。
【図12】筐体接合部の分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、まず、本発明の第一の実施形態が適用された電子機器の遮蔽構造を備える車載器1について、図1〜7を参照して説明する。なお、図1〜7は、車載器1の全ての構成を示すものではなく、理解容易のため、適宜、構成の一部を省略して描いている。
【0010】
図1は、車載器1の外観の斜視図である。図1では、ディスク駆動装置400のディスク挿入口を設けられた面401が、向かって右手前に配置されるようにしている。図2は、車載器1の天板300を取り外した状態の分解斜視図である。図3は、車載器1の筐体の接合部の外観の斜視図である。図4は、図3の接合部の接合を分解した状態を示す分解斜視図である。図5は、図4の接合部の接触片の断面を示す図である。図6は、車載器1の筐体の接合部の外観の斜視図である。図7は、図3の接合部の接合部分の断面を模式的に示した断面図である。
【0011】
なお、図1、2の説明において、「右」及び「左」は、ディスク駆動装置400のディスク挿入口の設けられた面401を手前にして置いたときを基準とする。
【0012】
図1に示すように、車載器1は、ディスク駆動装置400のディスク挿入口が設けられた面401を正面とする箱型の部材である筐体100を有する。筐体100は、扁平直方体形状をしており、左側面200と、図示しない右側面250と、天板300と、を備える。
【0013】
筐体100は、通常は、剛性や耐熱性等を確保するために、金属をその材料とするが、これに限られず、例えばカーボンや樹脂等を材料としてもよい。
【0014】
また、筐体100は、その内部に電子部品110を収納する(図2を参照)。電子部品110には、各種ユニット、ハードディスク、各種処理を行うための回路基板等が含まれる。電子部品110は、通常、動作に伴って熱や騒音等のノイズを発生させる。そのため、電子部品110を内部に有する筐体100は、電子部品110から発生する熱を外部に放出し、ノイズを遮蔽する構造を備えることが望ましい。
【0015】
また、筐体100の左側面200および右側面250は、その上部の縁において天面300との接合部を有する。当該接合部の概要を示す図が図3である。
【0016】
接合部は天面300の一部である蓋部310と、左側面200の一部である壁部320とにより構成される。なお、蓋部310と壁部320とは、左側ネジ315Lと右側ネジ315Rとによりネジ止めされて直角を成すように接合されている(図3を参照)。なお、壁部320は、端を折り曲げて形成された接触片を介して蓋部310と接合している。
【0017】
左側ネジ315Lは、蓋部310に設けられた左側ネジ穴311Lと、壁部320に設けられた左側ネジ穴321Lとを貫通してネジ止めしている。同様に、右側ネジ315Rは、蓋部310に設けられた右側ネジ穴311Rと、壁部320に設けられた右側ネジ穴321Rとを貫通してネジ止めしている(図4を参照)。
【0018】
壁部320の先端を折り曲げて形成された接触片の一部である接触片324は、所定の間隔で板の厚さ方向に円弧状に湾曲するよう隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図5を参照)。とくに、左側ネジ315Lと右側ネジ315Rとの間において、波状に形成されている。例えば、接触片324は、プレス加工等により当該波状に形成される。もちろん、プレス加工に限らず、鋳造加工等により形成されていてもよい。
【0019】
接触片324は、例えば、隆起の頂325Tと隣接する隆起の頂326Tとの間隔(以降、aとする)が20mmであり、隆起の頂325Tと隆起の底325Bとの落差(以降、bとする)が1.5mmであることが望ましい。なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔aと、当該落差bと、が決定される。一般には、当該間隔aと、落差bと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔aと、落差bと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔aと、落差bと、を決定するのがよい。
【0020】
なお、もちろん、接合部305は、車載器1の筐体100の剛性や加工の容易性を考慮して、蓋部312が、壁部320の一部を覆うように折り返し部312Vを備える接合部306であってもよい(図6を参照)。
【0021】
本願発明の第一の実施形態において、筐体100は接合部を介して内部から熱を放出し、騒音等のノイズを遮蔽することが可能である仕組みを、図7を用いて説明する。
【0022】
図7(a)は、従来の技術によって、蓋部330と接触片331とを左側ネジ332Lと右側ネジ332Rによってネジ止めした接合部の断面を模式的に示す図である。図7(a)に示すように、従来の技術では、蓋部330と接触片331との間には、部材の撓み等により発生する空隙が存在するため、蓋部330と接触片331との間は完全な接点とはいえない。当該空隙は、電子部品110から発生した熱を含む空気が通過することができるため、熱の放出の一助となりうる。しかし、当該空隙が存在するために、所定の波長を有するノイズも当該空隙を通過して筐体100の外部に漏れ出てしまうことが多い。
【0023】
ここで、蓋部330と接触片331との間に完全な接点を設けると、ノイズを遮蔽することができると考えられるために、導電性クッション等を蓋部330と接触片331との間に挟みこむ場合もある。しかしその場合、熱の放出が妨げられてしまい、放熱性能は劣化してしまう。
【0024】
これに対し、本実施形態に係る接合部の遮蔽構造は、図7(b)に示すように、波状の隆起を備える接触片333が左側ネジ332Lと右側ネジ332Rとの間で、波の頂部334a〜334dにおいて蓋部330との接触を確保する。そのため、蓋部330と接触片333との間の空隙は細分化される。当該空隙の間隔が狭くなるため、図7(a)に記載の接合部では遮蔽できなかった波長のノイズを筐体100によって遮蔽することが可能となる。
【0025】
また、複数の波の頂部334a〜334dにおいて蓋部330との完全な接点を得られるため、電磁遮蔽効果を高めることができる。
【0026】
以上、本願発明の第一の実施形態について説明した。
【0027】
上記第一の実施形態によれば、内部に熱とノイズを発生させる部品を有する装置において、部品から発生する熱を効果的に放出し、ノイズを遮蔽することのできる遮蔽構造を実現することができる。
【0028】
次に、本発明の第一の実施形態が適用された装置である車載器1の変形例について、図8、図9を参照して説明する。
【0029】
図8は、図4で示した接合部の一部を変形させた状態を示す分解斜視図である。図9は、図8の接合部の接触片の断面を示す図である。
【0030】
第一の実施形態の変形例における接合部307は、上述の第一の実施形態における接合部305と基本的には同様であるが、若干の相違点が存在する。当該相違点について、以下に説明する。
【0031】
壁部320の先端を折り曲げて形成された接触片の一部である接触片327は、所定の間隔で板の厚さ方向に隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図9を参照)。とくに、左側ネジ穴321Lと右側ネジ穴321Rとの間において、波状に形成されている。例えば、接触片327は、プレス等により当該波状に形成される。もちろん、プレス加工に限らず、鋳造加工等により形成されていてもよい。
【0032】
第一の実施形態の変形例における接触片327は、波状に形成された隆起の頂が、隆起の谷側の底(隆起の底)よりも尖っている(図9の隆起の頂328Tと329Tとを参照)。
【0033】
接触片327は、上記第一の実施形態における接触片324と同様に、例えば、隆起の頂328Tと隣接する隆起の頂329Tとの間隔(以降、cとする)が20mmであり、隆起の頂328Tと隆起の底328Bとの落差(以降、dとする)が1.5mmであることが望ましい。
【0034】
なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔cと、当該落差dと、が決定される。一般には、当該間隔cと、落差dと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔cと、落差dと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔cと、落差dと、を決定するのがよい。
【0035】
このように、第一の実施形態における車載器1を変形することで、隆起の頂328Tと蓋部310との接触をとりやすくなり、遮蔽性能をより安定させることが可能となる。
<第二の実施形態>
次に、本発明の第二の実施形態について、図10、図11を参照して説明する。
【0036】
第二の実施形態における車載器1は、第一の実施形態における車載器1と基本的に同様であるため、相違点について以下に説明する。
【0037】
図10に示すとおり、車載器1における接合部405は、天面300の一部である蓋部420と、左側面200の一部である壁部410とにより構成される。なお、蓋部420と壁部410とは、図3に示した図と同様の左側ネジ315Lと右側ネジ315Rとによりネジ止めされて固定されている(図3を参照)。なお、壁部410は、端を折り曲げて形成された接触片を介して蓋部420と接合している。
【0038】
また、第一の実施形態における接合部305と同様に、左側ネジ315Lは、蓋部420に設けられた左側ネジ穴421Lと、壁部410に設けられた左側ネジ穴411Lとを貫通してネジ止めしている。同様に、右側ネジ315Rは、蓋部420に設けられた右側ネジ穴421Rと、壁部410に設けられた右側ネジ穴411Rとを貫通してネジ止めしている。
【0039】
壁部410は、蓋部420の一部を覆う折り返し部412を備えるよう折り曲げられて形成されている。また、蓋部420の壁部側の先端部424は、所定の間隔で板の端方向に円弧状に隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図11を参照)。特に、左側ネジ穴421Lと右側ネジ穴421Rとの間において、波状に形成されている。例えば、先端部424は、当該波状に切削されて成形される。
【0040】
なお、先端部424の隆起の頂425Tおよび426Tは、壁部410に突き当たるように切削されて形成されている。すなわち、蓋部420は壁部410と蓋部420とが接触する接点を複数備える。
【0041】
先端部424は、例えば、隆起の頂425Tと隣接する隆起の頂426Tとの間隔(以降、eとする)が20mmであり、隆起の頂425Tと隆起の底425Bとの落差(以降、fとする)が1.5mmであることが望ましい。
【0042】
なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔eと、当該落差fと、が決定される。一般には、当該間隔eと、落差fと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔eと、落差fと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔eと、落差fと、を決定するのがよい。
【0043】
以上が、第二の実施形態に係る車載器1である。
【0044】
このように、第二の実施形態を適用した車載器1は、隆起の頂425Tと壁部420の内壁とが多点で接触するため、ノイズの遮蔽性能が高くなる。
【0045】
次に、本発明の第二の実施形態が適用された装置である車載器1の変形例について、図12を参照して説明する。
【0046】
図12は、図10で示した接合部405の一部を変形させた状態を示す分解斜視図である。
【0047】
第二の実施形態の変形例における接合部406は、上述の第二の実施形態における接合部と基本的には同様であるが、若干の相違点が存在する。当該相違点について、以下に説明する。
【0048】
第二の実施形態における接合部405と同様に、接合部406は、蓋部412と、壁部422と、により構成される。壁部422は左側ネジ穴423Lと、右側ネジ穴423Rとを備える。
【0049】
蓋部412の壁部側の先端部には、所定の間隔で板の先端方向に円弧状に隆起を繰り返すいわゆる波状に形成されている(図12を参照)。とくに、左側ネジ穴423Lと右側ネジ穴423Rとの間において、波状に形成されている。例えば、先端部は、当該波状に切削されて形成される。なお、先端部はなめらかな波状に限られるものではない。直線により構成されるものであってもよい。
【0050】
また、波状の隆起の頂、すなわち壁部422に突き当たる部分のうち、壁部422に備えられた左側ネジ穴423Lに対応する位置にある部分には、折り返して成形された接触片413Lが備わっている。また、壁部422に備えられた右側ネジ穴423Rに対応する位置にある波上の隆起の頂にも、折り返して成形された接触片413Rが備わっている。このように、接合部406は、壁部422と蓋部412とが接触する接点を複数備える。
【0051】
なお、接触片413L、413Rは、折り返して成形されるだけでなく、溶接等により取り付けられるものであっても良い。
【0052】
蓋部412に設けられた接触片413Lに設けられた左側ネジ穴と、壁部422に設けられた左側ネジ穴423Lと、は、図示しないネジにより貫通されてネジ止めされる。同様に、蓋部412に設けられた接触片413Rに設けられた右側ネジと、壁部422に設けられた右側ネジ穴423Rと、は、図示しないネジにより貫通されてネジ止めされる。
【0053】
なお、先端部の隆起の頂415Tと隣接する隆起の頂416Tとの間隔(以降、gとする)は、例えば20mmであり、隆起の頂415Tと隆起の底415Bとの落差(以降、hとする)は、1.5mmであることが望ましい。
【0054】
なお、遮蔽するノイズの周波数に応じて、当該間隔gと、当該落差hと、が決定される。一般には、当該間隔gと、落差hと、の値はどちらも大きいほうが、放熱効果が高くなる。しかし、ノイズの遮蔽に関しては、遮蔽するノイズの周波数に応じて適切な当該間隔gと、落差hと、が存在するため、遮蔽するノイズの周波数に応じて、間隔gと、落差hと、を決定するのがよい。
【0055】
以上が、第二の実施形態の変形例である。
【0056】
このように、第二の実施形態を変形することで、壁部422と蓋部412とが確実に接触する接点を多く備えることができるようになり、遮蔽性能を安定させることができる。
【0057】
なお、筐体100の左側面200および右側面250は、上記の接合部以外にも、筐体100を構成する他の部品との接合部を有するが、当該接合部も、図3〜図12に示した遮蔽構造のいずれかと同様の遮蔽構造を備えるものであってもよい。
【0058】
また本願発明は、上記第一の実施形態と、第二の実施形態とに限られない。
【0059】
例えば、上記実施形態においては、蓋部と壁部とが直角に交わる接合部に波状の部材を備えるが、これに限られない。例えば、接合部は、底部と壁部の間の接合部であってもよいし、壁部同士の接合部であってもよい。また、直角に接合される接合部に限らず、所定の角度で接合する接合部であってもよい。その他、車載器1の形状や大きさが異なるものであってもよい。このようにすることで、車載器1の形状についての設計の自由度を高めることが可能となる。
【0060】
その他、上記第一の実施形態および第二の実施形態は、車載器1に適用されているが、これに限らない。すなわち、内部に熱とノイズを発生させる部品を備える装置、たとえばパーソナルコンピュータその他の電子機器にも適用することが可能である。
【符号の説明】
【0061】
1・・・車載器、100・・・筐体、110・・・電子部品、200・・・筐体左側面、250・・・筐体右側面、300・・・天板、305・・・接合部、306・・・接合部、307・・・接合部、310・・・蓋部、311L・・・左側ネジ穴、311R・・・右側ネジ穴、312・・・蓋部、312V・・・折り返し部、315L・・・左側ネジ、315R・・・右側ネジ、320・・・壁部、321L・・・左側ネジ穴、321R・・・右側ネジ穴、324・・・接触片、325T、326T・・・隆起の頂、325B・・・隆起の底、327・・・接触片、328T、329T・・・隆起の頂、328B・・・隆起の底、330・・・蓋部、331・・・接触片、332L・・・左側ネジ、332R・・・右側ネジ、333・・・波状の接触片、334a〜334d・・・波の頂部、400・・・ディスク駆動装置、401・・・筐体前面、405・・・接合部、406・・・接合部、410・・・蓋部、411L・・・左側ネジ穴、411R・・・右側ネジ穴、412・・・蓋部、413L、R・・・接触片、415T、416T・・・隆起の頂、415B・・・隆起の底、420・・・壁部、421L・・・左側ネジ穴、421R・・・右側ネジ穴、422・・・壁部、423L・・・左側ネジ穴、423R・・・右側ネジ穴、424・・・接触片、425T、426T・・・隆起の頂、425B・・・隆起の底
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の部材と第二の部材とが接合する接合部を有し、
前記接合部には、前記第一の部材と前記第二の部材とが接触する接触点が所定の間隔で設けられている、
ことを特徴とする電子機器の遮蔽構造。
【請求項2】
請求項1に記載の遮蔽構造であって、
前記第一の部材は、前記所定の間隔で突出部を備え、
前記接触点は、前記突出部と前記第二の部材との接触点である、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項3】
請求項2に記載された遮蔽構造であって、
前記突出部は、前記第二の部材と接触する前記第一の部材の端が円弧状に突出したものである、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項4】
請求項2に記載された遮蔽構造であって、
前記第一の部材は、板状の部材であり、
前記突出部は、前記第一の部材が、前記所定の間隔で前記第一の部材の板厚方向に円弧状に突出したものである、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項5】
請求項2に記載された遮蔽構造であって、
前記突出部は、前記所定の間隔で前記第一の部材の板厚方向に尖るように突出したものである、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか一項に記載された遮蔽構造であって、
前記第一の部材には、前記第二の部材を支持する支持部を複数備え、
前記第一の部材の前記突出部は、前記複数の支持部間に設けられている、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項7】
請求項3〜6のいずれか一項に記載された遮蔽構造であって、
前記突出部の間隔は、遮蔽対象の波長に応じて予め定められている、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項1】
第一の部材と第二の部材とが接合する接合部を有し、
前記接合部には、前記第一の部材と前記第二の部材とが接触する接触点が所定の間隔で設けられている、
ことを特徴とする電子機器の遮蔽構造。
【請求項2】
請求項1に記載の遮蔽構造であって、
前記第一の部材は、前記所定の間隔で突出部を備え、
前記接触点は、前記突出部と前記第二の部材との接触点である、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項3】
請求項2に記載された遮蔽構造であって、
前記突出部は、前記第二の部材と接触する前記第一の部材の端が円弧状に突出したものである、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項4】
請求項2に記載された遮蔽構造であって、
前記第一の部材は、板状の部材であり、
前記突出部は、前記第一の部材が、前記所定の間隔で前記第一の部材の板厚方向に円弧状に突出したものである、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項5】
請求項2に記載された遮蔽構造であって、
前記突出部は、前記所定の間隔で前記第一の部材の板厚方向に尖るように突出したものである、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項6】
請求項3〜5のいずれか一項に記載された遮蔽構造であって、
前記第一の部材には、前記第二の部材を支持する支持部を複数備え、
前記第一の部材の前記突出部は、前記複数の支持部間に設けられている、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【請求項7】
請求項3〜6のいずれか一項に記載された遮蔽構造であって、
前記突出部の間隔は、遮蔽対象の波長に応じて予め定められている、
ことを特徴とする遮蔽構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2011−44658(P2011−44658A)
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−193339(P2009−193339)
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年3月3日(2011.3.3)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年8月24日(2009.8.24)
【出願人】(000001487)クラリオン株式会社 (1,722)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]