Notice: Undefined variable: fterm_desc_sub in /mnt/www/biblio_conv.php on line 353
電子機器システム及び電子機器
説明

電子機器システム及び電子機器

【課題】ハードウェアの構成を異ならせることなく、機能又は性能が異なる複数種類の電子機器の実現が可能な電子機器システム及び電子機器を提供する。
【解決手段】接続機器2が電子機器1のSDソケット1aに接続された場合、電子機器1の処理設定部11は、接続機器2の許否情報規定部21で規定された許否情報(出力信号)を取得する。処理設定部11は、取得した許否情報に基づいて、電子機器1が有するデバイスのうちで、動作を有効にすべきデバイスを特定し、特定したデバイスに動作開始を指示する。よって、許否情報に応じたデバイスの動作が可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器と、該電子機器に接続可能な接続機器とを備える電子機器システム及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
電子機器を製造する場合、低級品、高級品、国内向け製品、国外向け製品等のように、機能又は性能が異なる複数種類の電子機器を製造することが通常行なわれている。従来、機能又は性能が異なる電子機器の製造は、例えば、実装する部品の種類の変更、実装する部品点数の変更等のように、ハードウェアの構成を変更することによって実現されていた。
【0003】
一方、パーソナルコンピュータ、テレビジョン等を含む電子機器には、外部デバイスとの接続が可能な接続インタフェースが設けられているものがある。そして、接続インタフェースを介して外部デバイスを当該電子機器に接続することにより、電子機器に機能を追加することが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。接続インタフェースとして、例えば、SDIO(Secure Digital Input Output)規格のインタフェースがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−171303号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ハードウェアの構成を異ならせることによって機能又は性能が異なる電子機器を製造する場合、電子機器毎に専用の製造設備が必要となるという設備面での問題が生じる。また、製造工程において、部品の実装間違いが生じる虞があり、部品の実装間違いを防止するために部品の品質管理を強化した場合、管理費が増加するというコスト面での問題が生じる。また、作業者においては、電子機器毎に専門知識を要するという人材面でも問題が生じる。
【0006】
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハードウェアの構成を異ならせることなく、機能又は性能が異なる複数種類の電子機器の実現が可能な電子機器システム及び電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明に係る電子機器システムは、処理を実行する電子機器と、該電子機器に接続可能な接続機器とを備える電子機器システムにおいて、前記接続機器は、前記電子機器が実行可能な処理の実行の許否を示す許否情報を記憶する記憶部を有し、前記電子機器は、前記記憶部に記憶されている許否情報を取得する取得部と、該取得部が取得した許否情報に基づいて、実行可能な処理の実行を制限する制限部とを有することを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、電子機器と接続機器とが接続された電子機器システムにおいて、接続機器は、電子機器で実行可能な処理の実行の許否を示す許否情報を予め記憶している。電子機器は、例えば接続機器が接続された場合に、接続機器が記憶する許否情報を取得し、取得した許否情報が処理の実行許可を示す場合、処理を実行し、許否情報が処理の実行禁止を示す場合、処理を実行しない。よって、接続機器が記憶している許否情報に応じて、電子機器が処理を実行するか否かを変更できる。
【0009】
本発明に係る電子機器システムは、前記電子機器は、複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部を有し、前記許否情報は、各処理の実行の許否を示し、前記制限部は、前記許否情報に基づいて、各実行部による処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、電子機器は、複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部を有し、接続機器が記憶する許否情報は、各処理の実行の許否を示す情報である。電子機器は、接続機器から取得した許否情報が実行許可を示す処理を実行し、許否情報が実行禁止を示す処理を実行しない。よって、電子機器で実行可能な処理毎に実行の許可又は禁止を設定できるので、より細かい制限が可能となる。
【0011】
本発明に係る電子機器システムは、前記許否情報は、数値で示される許否レベルを示し、前記電子機器は、前記取得部が取得した許否情報が示す許否レベルが所定レベル以上であるか否かを判定する判定部を有し、前記制限部は、前記判定部による判定結果に基づいて、実行可能な処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする。
【0012】
本発明によれば、接続機器が記憶する許否情報は、数値で示される許否レベルを示す情報である。電子機器は、例えば、接続機器から取得した許否情報が示す許否レベルが所定レベル以上であれば、処理を実行し、所定レベル未満であれば、処理を実行しない。接続機器に予め設定しておく許否情報が数値で示される許否レベルであるので、許否情報を決定し易く、接続機器に許否情報を設定する際の負担をより軽減できる。
【0013】
本発明に係る電子機器システムは、前記電子機器は、複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部と、各実行部による処理に予め設定されたレベルを記憶するレベル記憶部とを有し、前記判定部は、前記取得部が取得した許否情報が示す許否レベルと、前記レベル記憶部に記憶してある各処理のレベルとを比較するようにしてあり、前記制限部は、前記判定部による判定結果に基づいて、各実行部による処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする。
【0014】
本発明によれば、電子機器は、複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部を有し、各実行部による処理に予め設定されたレベルを記憶している。電子機器は、接続機器から取得した許否情報が示す許否レベルと、各処理のレベルとを比較し、例えば、許否レベル以下のレベルの処理を実行し、許否レベルよりも大きい(高い)レベルの処理を実行しない。よって、電子機器で実行可能な処理毎により細かい制限が可能となると共に、数値で示される許否レベルに基づいて、各処理の実行の許否を容易に設定できる。
【0015】
本発明に係る電子機器システムは、前記制限部は、前記電子機器及び前記接続機器の接続が解除された場合に、処理の実行の制限を開始するようにしてあることを特徴とする。
【0016】
本発明によれば、電子機器は、許否情報に基づく処理の実行の制限を、接続機器との接続が解除された場合に開始する。よって、例えば、電子機器の製造工程において、組立終了後の電子機器に、異なる許否情報が記憶された接続機器をそれぞれ接続し、各接続機器が記憶する許否情報を各電子機器に読み取らせる。これにより、同一のハードウェア構成を有する電子機器であっても、接続機器が記憶する許否情報に応じて実行可能となる処理を異ならせることができるので、機能又は性能が異なる複数種類の電子機器を実現できる。
【0017】
本発明に係る電子機器システムは、前記電子機器及び前記接続機器は、SD(Secure Digital)規格の標準端子と拡張端子とを有する接続部を介して接続されており、前記接続部を介して前記電子機器及び前記接続機器が接続された場合、前記取得部は、前記拡張端子を介して、前記記憶部に記憶してある許否情報を取得するようにしてあることを特徴とする。
【0018】
本発明によれば、電子機器と接続機器とが、SD規格の標準端子と拡張端子とを有する接続部を介して接続される。電子機器は、接続部の拡張端子を介して、接続機器から許否情報を取得するので、SD規格の互換性が保持される。
【0019】
本発明に係る電子機器は、外部機器との接続が可能な電子機器において、実行可能な処理の実行の許否を示す許否情報を外部から取得する取得部と、該取得部が取得した許否情報に基づいて、実行可能な処理の実行を制限する制限部とを備えることを特徴とする。
【0020】
本発明によれば、電子機器は、外部から取得した許否情報が処理の実行許可を示す場合、処理を実行し、許否情報が処理の実行禁止を示す場合、処理を実行しない。よって、電子機器に入力する許否情報に応じて、電子機器が処理を実行するか否かを変更できる。
【0021】
本発明に係る電子機器は、複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部を備え、前記許否情報は、各処理の実行の許否を示し、前記制限部は、前記許否情報に基づいて、各実行部による処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする。
【0022】
本発明によれば、電子機器は、複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部を備え、外部から取得した許否情報が実行許可を示す処理を実行し、許否情報が実行禁止を示す処理を実行しない。よって、電子機器で実行可能な処理毎に実行の許可又は禁止を設定できるので、より細かい設定が可能となる。
【発明の効果】
【0023】
本発明では、接続機器が記憶している許否情報に応じて、電子機器が処理を実行するか否かを変更できるので、同一のハードウェア構成を備える電子機器であっても、許否情報を変更することによって、機能又は性能が異なる電子機器を構成できる。機能又は性能が異なる電子機器間において、ハードウェア構成を共通にできるので、ハードウェア構成を異ならせて複数種類の電子機器を製造する場合に生じていた各種問題が生じない。例えば、複数種類の電子機器を製造するための専用の製造設備が不要となると共に、共通の部品を使用できるのでコストの削減が可能となり、低コストで複数種類の電子機器を製造することができる。また、作業者は、電子機器毎の専門知識を必要とせず、容易に複数種類の電子機器を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】実施形態1の電子機器システムの構成を示すブロック図である。
【図2】接続機器の一例であるSDメモリカードの外観を示す模式図である。
【図3】許否情報規定部の内部構成例を示す回路図である。
【図4】許否情報テーブルの格納内容を示す模式図である。
【図5】実施形態1の電子機器の処理設定部による処理の手順を示すフローチャートである。
【図6】実施形態2の許否情報テーブルの格納内容を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
以下、本発明をその実施形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
【0026】
(実施形態1)
図1は実施形態1の電子機器システムの構成を示すブロック図である。本実施形態1の電子機器システムは、電子機器1と、電子機器1に接続可能な接続機器2とを備える。電子機器1及び接続機器2は、例えば、SD規格に準拠したコネクタを介して互いに接続される。
【0027】
電子機器1は、接続機器2の着脱が可能なSDソケット1aを備える。SDソケット1aは、接続機器2を接続するためのコネクタであり、データの入出力を行なうためのインタフェースであるSDIOインタフェースに対応したコネクタである。SDソケット1aは、例えばUHS−II(Ultra High Speed−II)規格に対応したコネクタであり、例えばUHS−I規格と共通である9つの標準9端子と、拡張用である4つの拡張4端子とを備える。よって、電子機器1及び接続機器2は、13本の信号線を介して互いに接続される。UHS−II規格は、UHS−I規格と互換性を有する。
【0028】
図2は接続機器2の一例であるSDメモリカードの外観を示す模式図である。なお、接続機器2は、SDメモリカードに限定されず、UHS−II規格に対応したコネクタを備えた機器であれば、どのような機器であってもよい。なお、図2にはSDメモリカードの一面側を示す。
図2に示した接続機器2は、UHS−II規格に対応するSDメモリカードであり、電子機器1のSDソケット1aに設けられた13個の端子のそれぞれと接続される13個の端子を外周面に有する。接続機器2に設けられた13個の端子は、SD規格に準拠したデータ伝送に使用される標準9端子と、拡張用の拡張4端子とを含む。図2に示すように、標準9端子は接続機器2の一端側に並べて設けられており、拡張4端子は接続機器2の中央部に並べて設けられている。
【0029】
電子機器1と接続機器2とが接続される場合、SDソケット1aに設けられた13端子(接続部)と、接続機器2の表面に設けられた13端子(接続部)とが直接的に接続される。接続機器2は、UHS−II規格に対応した機器であるが、電子機器1は、このほかに、UHS−I規格に対応したSDデバイスもSDソケット1aを介して接続可能である。なお、電子機器1にUHS−I規格対応のSDデバイスが接続される場合、SDソケット1aの標準9端子のみを介して接続される。
【0030】
接続機器2は、SDIOコントローラ20、許否情報規定部21等を備える。上述したように接続機器2は13個の端子を有しており、13個の端子のうちの標準9端子はSDIOコントローラ20に接続され、拡張4端子は許否情報規定部21に接続されている。なお、図1では、上側に示した9端子が標準9端子であり、下側に示した4端子が拡張4端子である。
【0031】
SDIOコントローラ20は、SDIO規格の通信プロトコルに従ったデータ転送処理において、デバイス側の処理を行なうためのインタフェースである。電子機器1のSDソケット1aに接続機器2が接続された場合、SDIOコントローラ20は、標準9端子を使用して、電子機器1との間でデータ転送を行なう。また、標準9端子のうちのいずれかの端子を介して電子機器1から接続機器2へ電力が供給されており、SDIOコントローラ20は、電子機器1から供給された電力を、許否情報規定部21を含む各部に供給する。SDIOコントローラ20には、接続機器2に必要な各部が接続されているが、簡略化のため説明を省略する。
【0032】
許否情報規定部21は、拡張4端子を介して電子機器1との間でデータ転送を行なう。許否情報規定部(記憶部)21には、電子機器1が実行可能な各処理の実行の許否を示す許否情報が予め設定されており、接続機器2が電子機器1のSDソケット1aに接続された場合、拡張4端子を介して許否情報を電子機器1へ送出する。
【0033】
図3は許否情報規定部21の内部構成例を示す回路図である。許否情報規定部21は、電子機器1からの電力が供給される電力線(図示せず)に接続された定電位点を備え、電子機器1に接続された場合に、定電位点は所定の定電位を発生する。許否情報規定部21は、拡張4端子のそれぞれに接続される4本の信号線のそれぞれに対応して、定電位点に接続されたプルアップ抵抗R1〜R4又はグランドに接続されたプルダウン抵抗R5〜R8のいずれか一方を備える。各信号線に接続される抵抗がプルアップ抵抗であった場合、各信号線の電位はハイ「1」となり、各信号線に接続される抵抗がプルダウン抵抗であった場合、各信号線の電位はロー「0」となる。各信号線に接続される抵抗としてプルアップ抵抗又はプルダウン抵抗が実装されることにより、許否情報規定部21は、4本の信号線によって、(0,0,0,0)から(1,1,1,1)までの16通りの信号のいずれかひとつを出力するように構成される。
なお、図3では、各信号線が、プルアップ抵抗R1〜R4及びプルダウン抵抗R5〜R8と接続された状態を示しているが、各信号線は、プルアップ抵抗又はプルダウン抵抗の一方(例えば、抵抗R1又はR5、抵抗R2又はR6)に接続される。
【0034】
許否情報規定部21が出力する信号が、許否情報を示す信号であり、許否情報規定部21の内部の回路が予め定められていることにより、許否情報規定部21は、予め定められた信号(許否情報)を電子機器1へ出力する。即ち、電子機器1によって実行可能な処理に対する実行の許否は、電子機器1に接続される接続機器2毎(接続機器2の許否情報規定部21で規定される許否情報毎)に変更可能である。なお、許否情報規定部21は不揮発性メモリによって構成されてもよい。
【0035】
電子機器1は、SDIOコントローラ10、処理設定部11、機能情報記憶部12、CPU(Central Processing Unit)13、RAM(Random Access Memory)14、クロックジェネレータ15、RAID(Redundant Arrays of Inexpensive Disks)コントローラ16、LAN(Local Area Network)コントローラ17等を備える。上述したようにSDソケット1aは13個の端子を有しており、13個の端子のうちの標準9端子はSDIOコントローラ10に接続され、拡張4端子は処理設定部11に接続されている。
【0036】
SDIOコントローラ10は、SDIO規格の通信プロトコルに従ったデータ転送処理において、ホスト側の処理を行なうためのインタフェースである。SDソケット1aに接続機器2が接続された場合、SDIOコントローラ10は、SDソケット1aの標準9端子を使用して、接続機器2との間でデータ転送を行なう。また、SDIOコントローラ10には電源部(図示せず)が接続されており、SDソケット1aに接続機器2が接続された場合、SDIOコントローラ10は、SDソケット1aの標準9端子のうちのいずれかの端子を使用して、電源部から供給される電力を接続機器2へ供給する。
【0037】
SDIOコントローラ10は、電子機器1が備える各部の動作を制御するCPU13に接続されている。CPU13には、CPU13が各種処理を実行する際に発生するデータを一時的に記憶するRAM14が接続されている。CPU13は、図示しない記憶部に予め格納されている制御プログラムをRAM14にロードして実行することにより、電子機器1を、本発明に係る電子機器システムの電子機器として動作させる。
【0038】
CPU13には、RAM14のほかに、クロックジェネレータ(実行部)15、RAIDコントローラ(実行部)16、LANコントローラ(実行部)17が接続されている。クロックジェネレータ15は、CPU13の動作周波数を増大させる処理を実行する。RAIDコントローラ16は、複数のハードディスク(図示せず)と接続されており、複数のハードディスクを用いてディスクアレイを実現するための処理を実行する。LANコントローラ17は、LANインタフェース(図示せず)に接続されており、LANを介したデータの送受信を制御する処理を実行する。
【0039】
また、CPU13には、ディスプレイ、操作部等、電子機器1に必要な各種のデバイスが接続されている。電子機器1自身の機能を行なう構成については、簡略化のため説明を省略する。
本実施形態1の電子機器1は、クロックジェネレータ15、RAIDコントローラ16及びLANコントローラ17等のデバイスを備えることにより、各デバイスによる処理(各機能)の実行が可能である。なお、電子機器1が実行可能な処理は、これらの処理に限定されず、その他のデバイスを備えた構成であってもよい。
【0040】
クロックジェネレータ15、RAIDコントローラ16及びLANコントローラ17は、処理設定部11にも接続されている。処理設定部11は、接続機器2の許否情報規定部21からの出力信号(許否情報)を取得する。処理設定部11は、取得した出力信号に基づいて、クロックジェネレータ15、RAIDコントローラ16、LANコントローラ17を含む各デバイスの動作を有効にするか又は無効にするかを判断し、判断結果に基づいて、各デバイスの動作を制御する。
【0041】
処理設定部11は、演算を行なう演算部、演算に必要な制御プログラム及び演算の実行に伴って発生する一時的な情報等を記憶するメモリ、信号の入力端子及び出力端子等を含むマイクロコンピュータによって構成されている。なお、処理設定部11の入力端子には、4本の信号線が接続されており、4本の信号線を介して拡張4端子に接続されている。
【0042】
処理設定部11には、機能情報記憶部12が接続されている。機能情報記憶部12はフラッシュメモリ等の不揮発性メモリであり、機能情報記憶部12には、接続機器2の許否情報規定部21から出力される出力信号と、各出力信号が示す許否情報(動作を有効にするデバイス)とを対応付けた許否情報テーブルが格納されている。図4は許否情報テーブルの格納内容を示す模式図である。図4に示す許否情報テーブルには、5パターンの出力信号のそれぞれに、動作を有効にするデバイス(処理の実行を許可するデバイス)が対応付けて格納されている。許否情報テーブルの格納内容は、電子機器システムを管理する管理者によって予め決定され、許否情報テーブルは予め機能情報記憶部12に格納されている。
【0043】
接続機器2が電子機器1のSDソケット1aに接続された場合、処理設定部(取得部)11は、接続機器2の許否情報規定部21からの出力信号を取得し、取得した出力信号に対応する許否情報(動作を有効にするデバイス)を許否情報テーブルから読み出す。処理設定部(制限部)11は、許否情報テーブルから読み出した許否情報に応じて、動作を有効にすべきデバイス(クロックジェネレータ15、RAIDコントローラ16及びLANコントローラ17のいずれか又は全て)の動作を許可する(可能にする)。
【0044】
例えば、許否情報規定部21からの出力信号が(1,1,1,1)であった場合、動作を有効にすべきデバイスは「全デバイス」であるので、処理設定部11は、クロックジェネレータ15、RAIDコントローラ16及びLANコントローラ17の全てに動作許可(動作開始)を指示する。これにより、全てのデバイスが動作可能となる。
また、許否情報規定部21からの出力信号が(1,1,0,1)であった場合、動作を有効にすべきデバイスは「クロックジェネレータ」であるので、処理設定部11は、クロックジェネレータ15のみに動作許可(動作開始)を指示する。これにより、クロックジェネレータ15のみが動作可能となり、その他のデバイス(RAIDコントローラ16及びLANコントローラ17)の動作は禁止される。
【0045】
このように、処理設定部11が、接続機器2の許否情報規定部21からの出力信号に基づいて、電子機器1が備える各デバイスの動作を可能にする又は禁止する(有効化又は無効化する)ことにより、電子機器1で実行可能な各処理の実行を制限できる。
処理設定部11は、PLD(Programmable Logic Device )又は汎用ロジックIC(Integrated Circuit)で構成されてもよく、また、複数のICで構成されてもよい。
【0046】
図5は実施形態1の電子機器1の処理設定部11による処理の手順を示すフローチャートである。電子機器1が起動した場合、電子機器1の処理設定部11が起動する(S1)。電子機器1のSDソケット1aに接続機器2が接続されている場合、処理設定部11は、拡張4端子と接続された信号線の電位を検出して、接続機器2の許否情報規定部21からの出力信号を取得し、許否情報規定部21で予め設定されている許否情報を取得する(S2)。
【0047】
処理設定部11は、機能情報記憶部12に格納してある許否情報テーブルの格納内容に基づいて、取得した許否情報が示す、動作を有効にすべきデバイスを特定する(S3)。処理設定部11は、特定した結果、動作を有効にすべきデバイスがあるか否かを判断する(S4)。動作を有効にすべきデバイスがある場合(S4:YES)、処理設定部11は、動作を有効にすべきデバイスに動作許可を指示する(S5)。これにより、許否情報によって動作の許可が規定されていたデバイスによる処理の実行が可能となる。動作を有効にすべきデバイスがない場合(S4:NO)、処理設定部11は、ステップS5の処理をスキップし、処理を終了する。
【0048】
なお、クロックジェネレータ15、RAIDコントローラ16及びLANコントローラ17等の各デバイスは、処理設定部11から所定信号が入力されている場合に停止状態となり、所定信号の入力が終了した場合に動作状態となるように構成されている。このような構成の場合、処理設定部11は、各デバイスの動作を無効にすべき場合には、所定信号を各デバイスへ入力し、各デバイスの動作を有効にすべき場合には、所定信号の各デバイスへの入力を停止すればよい。
【0049】
本実施形態1では、接続機器2の許否情報規定部21に予め設定された許否情報(出力信号)に基づいて、電子機器1の処理設定部11が、電子機器1が有する各デバイスの動作を制限(実行許可又は実行禁止)する。よって、接続機器2が記憶する許否情報を変更することにより、電子機器1で実行可能となる処理の種類を変更できる。従って、同一のハードウェア構成を備える電子機器1において、異なる許否情報が記憶された接続機器2を接続することによって、機能又は性能が異なる電子機器1を実現できる。また、本実施形態1では、電子機器1が実行可能な処理毎に有効にすべきか又は禁止すべきかを設定できるので、より細かい制限が可能となる。更に、本実施形態1では、電子機器1が接続機器2から取得する出力信号(許否情報)が拡張4端子を介して転送されるので、標準9端子に影響を与えず、SD規格の互換性が保持される。
【0050】
本実施形態1の許否情報テーブルでは、接続機器2の許否情報規定部11からの各出力信号に対して、1つのデバイスを、動作を有効にすべきデバイスとして設定してある。このほかに、例えば、1つの出力信号に対して、複数のデバイスを、動作を有効にすべきデバイスとして設定してもよい。
【0051】
また、本実施形態1の電子機器1において、処理設定部11が許否情報に基づいて各デバイスの動作を有効にするか無効にするかの制御処理を、接続機器2が電子機器1のSDソケット1aから取り外された後に開始するようにしてもよい。この場合、例えば、電子機器1の製造工程において、組立終了後の電子機器1に、異なる許否情報が記憶された接続機器2をそれぞれ接続し、各接続機器2が記憶する許否情報を各電子機器1に読み取らせることにより、同一のハードウェア構成を有する電子機器1において、機能又は性能が異なる複数種類の電子機器1を製造することができる。なお、この場合、処理設定部11は、接続機器1の許否情報規定部21からの出力信号をそのまま記憶部(図示せず)に記憶する構成でもよいし、出力信号に基づいて動作を有効にすべきであると特定したデバイスの情報を記憶部に記憶する構成でもよい。
【0052】
(実施形態2)
以下に、実施形態2の電子機器システムについて説明する。本実施形態2の電子機器システムは、上述の実施形態1の電子機器システムと同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態2の電子機器システムでは、電子機器1の機能情報記憶部12に格納されている許否情報テーブルの内容が、上述の実施形態1とは相違する。
【0053】
図6は実施形態2の許否情報テーブルの格納内容を示す模式図である。図6に示す許否情報テーブルには、電子機器1が備える各デバイスのそれぞれに、各デバイスによる処理に予め設定されたレベルが対応付けて格納されている。本実施形態2においても、許否情報テーブルの格納内容は、電子機器システムを管理する管理者によって予め決定され、許否情報テーブルは予め機能情報記憶部(レベル記憶部)12に格納されている。
【0054】
本実施形態2の接続機器2の許否情報規定部21は、実施形態1の許否情報規定部21と同様の構成であるが、許否情報規定部21からの出力信号は、電子機器1が有する各デバイスによる処理(電子機器1で実行可能な処理)の実行の許否のレベルを数値で示した許否レベルを示している。即ち、本実施形態2の許否情報規定部21は、0(0,0,0,0)から15(1,1,1,1)までの16通りの信号(許否レベル)のいずれかひとつを出力する。なお、拡張4端子のそれぞれを介して出力される各信号と、最上位ビットから最下位ビットまでの各ビットとの対応は予め決定しておく。
【0055】
接続機器2が電子機器1のSDソケット1aに接続された場合、電子機器1の処理設定部11は、接続機器2の許否情報規定部21からの出力信号を取得する。処理設定部(判定部)11は、取得した出力信号が示す許否レベルと、許否情報テーブルに格納された各デバイスのレベルとを比較する。処理設定部11は、例えば、出力信号が示す許否レベル以下のレベルのデバイスがあるか否かを判断し、許否レベル以下のレベルのデバイスを、動作を有効にすべきデバイスに特定する。なお、出力信号が示す許否レベル以上のレベルのデバイスを、動作を有効にすべきデバイスに特定するように構成してもよい。
【0056】
処理設定部11は、動作を有効にすべきデバイスを特定した場合、特定したデバイスに動作許可(動作開始)を指示する。これにより、許否レベル以下のレベルのデバイスの動作が可能となり、その他のデバイスの動作は禁止される。
例えば、許否情報規定部21からの出力信号が9(2進数で1001)であった場合、処理設定部11は、許否情報テーブルの格納内容に基づいて、動作を有効にすべきデバイスとして、許否レベル9以下のレベルのクロックジェネレータ15及びRAIDコントローラ16を特定する。そして、処理設定部11は、クロックジェネレータ15及びRAIDコントローラ16に動作許可(動作開始)を指示する。これにより、許否レベル9よりも高いレベルのLANコントローラ17の動作は禁止されるが、許否レベル9以下のレベルのクロックジェネレータ15及びRAIDコントローラ16の動作は可能となる。
【0057】
本実施形態2の電子機器1の処理設定部11は、図5のフローチャートに示した処理と同様の処理を行なう。なお、本実施形態2の電子機器1の処理設定部11は、図5のフローチャートに示した処理中のステップS3において、接続機器2の許否情報規定部21から取得した出力信号が示す許否レベルと、許否情報テーブルに格納された各デバイスのレベルとを比較し、比較結果に基づいて、動作を有効にすべきデバイスを特定する。そのほかは、上述の実施形態1で説明した処理と同様であるので説明を省略する。
【0058】
本実施形態2でも、上述の実施形態1と同様の効果が得られる。また、本実施形態2では、接続機器2の許否情報規定部21に予め設定される許否情報(出力信号)が、数値で示される許否レベルを示すので、許否情報を決定し易い。
また、本実施形態2における電子機器システムにおいても、上述の実施形態1で説明した変形例と同様の変形例の適用が可能である。
【符号の説明】
【0059】
1 電子機器
2 接続機器
11 処理設定部(取得部、制限部、判定部)
12 機能情報記憶部(レベル記憶部)
15 クロックジェネレータ(実行部)
16 RAIDコントローラ(実行部)
17 LANコントローラ(実行部)
21 許否情報規定部(記憶部)
1a SDソケット


【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理を実行する電子機器と、該電子機器に接続可能な接続機器とを備える電子機器システムにおいて、
前記接続機器は、
前記電子機器が実行可能な処理の実行の許否を示す許否情報を記憶する記憶部を有し、
前記電子機器は、
前記記憶部に記憶されている許否情報を取得する取得部と、
該取得部が取得した許否情報に基づいて、実行可能な処理の実行を制限する制限部とを有する
ことを特徴とする電子機器システム。
【請求項2】
前記電子機器は、複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部を有し、
前記許否情報は、各処理の実行の許否を示し、
前記制限部は、前記許否情報に基づいて、各実行部による処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。
【請求項3】
前記許否情報は、数値で示される許否レベルを示し、
前記電子機器は、
前記取得部が取得した許否情報が示す許否レベルが所定レベル以上であるか否かを判定する判定部を有し、
前記制限部は、前記判定部による判定結果に基づいて、実行可能な処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする請求項1に記載の電子機器システム。
【請求項4】
前記電子機器は、
複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部と、
各実行部による処理に予め設定されたレベルを記憶するレベル記憶部とを有し、
前記判定部は、前記取得部が取得した許否情報が示す許否レベルと、前記レベル記憶部に記憶してある各処理のレベルとを比較するようにしてあり、
前記制限部は、前記判定部による判定結果に基づいて、各実行部による処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする請求項3に記載の電子機器システム。
【請求項5】
前記制限部は、前記電子機器及び前記接続機器の接続が解除された場合に、処理の実行の制限を開始するようにしてあることを特徴とする請求項1から4までのいずれかひとつに記載の電子機器システム。
【請求項6】
前記電子機器及び前記接続機器は、SD(Secure Digital)規格の標準端子と拡張端子とを有する接続部を介して接続されており、
前記接続部を介して前記電子機器及び前記接続機器が接続された場合、前記取得部は、前記拡張端子を介して、前記記憶部に記憶してある許否情報を取得するようにしてあることを特徴とする請求項1から5までのいずれかひとつに記載の電子機器システム。
【請求項7】
外部機器との接続が可能な電子機器において、
実行可能な処理の実行の許否を示す許否情報を外部から取得する取得部と、
該取得部が取得した許否情報に基づいて、実行可能な処理の実行を制限する制限部と
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項8】
複数の処理をそれぞれ実行する複数の実行部を備え、
前記許否情報は、各処理の実行の許否を示し、
前記制限部は、前記許否情報に基づいて、各実行部による処理の実行を制限するようにしてあることを特徴とする請求項7に記載の電子機器。


【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2013−114490(P2013−114490A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−260620(P2011−260620)
【出願日】平成23年11月29日(2011.11.29)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】