説明

電子機器及びこれに用いる動作モード制御方法

【課題】ユーザによる電子機器の使用時間帯と非使用時間帯とに極力合わせて高速起動モードと低消費電力モードとを割り当てることができる電子機器を提供する。
【解決手段】システム制御部16は、1日を所定の時間毎の複数の時間帯に分割し、電源が投入された時刻を含む第1の時間帯に第1の重み付け値を設定し、第1の時間帯より後の1または複数の第2の時間帯に第1の重み付け値より小さい第2の重み付け値を設定する。システム制御部16は、電源が投入されるたびに時間帯毎に過去の重み付け値に対して新たな重み付け値を所定の比率で加算することにより時間帯毎の重み付け値を更新し、重み付け値に基づいて時間帯毎に動作モードとして高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザが電源を投入してから短時間で機器を使用可能な状態とすることができる高速起動モードと、ユーザが電源を投入してから機器が使用可能な状態となるまでに所定の時間を要するものの機器の消費電力を低くすることができる低消費電力モードとの2つの動作モードを有する電子機器、及び、これに用いる動作モード制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
例えばデジタル放送受信機やハードディスクドライブを搭載した記録再生装置等の電子機器においては、ユーザが電源を投入してから機器が使用可能な状態となるまでに数秒から十数秒の時間を要するのが一般的である。これは、電子機器に搭載されているアプリケーションプログラムが複雑化し、起動に時間を要したり、ハードディスクドライブの起動に時間を要したりするためである。電源を投入してから即座に機器を使用可能とするため、電子機器の主要な内部回路を常時通電しておくことが考えられる。しかしながら、内部回路を常時通電すれば消費電力が増大してしまう。
【0003】
そこで、消費電力は増大するものの短時間で機器を使用可能な状態とすることができる高速起動モードと、機器が使用可能な状態となるまでに所定の時間を要するものの消費電力を低くすることができる低消費電力モードとの2つの動作モードを備える電子機器が登場している。特許文献1,2には、ユーザが電子機器を動作させた時刻や時間帯の履歴をとって、高速起動モードと低消費電力モードとを切り換えるようにした電子機器が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−015770号公報
【特許文献2】特開2009−088737号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば電子機器が記録再生部を内蔵したデジタル放送受信機であり、ユーザが午後8時20分にデジタル放送受信機の電源を投入した場合を考えると、ユーザの意図として例えば次の(a)〜(c)のようなことが想定される。(a)ユーザは午後8時20分から番組を視聴または録画しようとした。(b)ユーザは午後8時00分から開始する番組を視聴または録画しようとしたが、遅れて午後8時20分に電源を投入した。(c)ユーザは午後9時00分から開始する番組を視聴または録画するため、午後8時20分に電源を投入した。
【0006】
また、ユーザがデジタル放送受信機の電源を投入して6時間後に電源を切断した場合を考えると、ユーザの使用状況として例えば次の(d),(e)のようなことが想定される。(d)ユーザは電源を投入してから電源を切断するまでデジタル放送受信機を意図的に使用した。(e)ユーザは電源を投入してから2時間程度意図的に使用したが、電源の切断を忘れた。後に電源を投入したままであることに気付き、電源を投入して6時間後に電源を切断した。
【0007】
このように、電子機器の電源を投入した時刻や電子機器が動作していた時間帯はユーザが本来電源を投入したい時刻や電子機器を使用したい時間帯と完全に一致するものではない。従って、ユーザが電子機器を動作させた時刻や時間帯を単純に集計して履歴をとっても、ユーザが電源を投入しようとした時刻に高速起動モードになっていないということが起こり得る。また、実際にはユーザが使用する可能性が低いのに高速起動モードになっていて、無駄な電力を消費してしまうということが起こり得る。
【0008】
そこで、ユーザが電源を投入する可能性が高い時間帯に高速起動モードになっており、ユーザが電源を投入する可能性が低い時間帯では低消費電力モードになっていることが望まれる。即ち、ユーザによる電子機器の使用時間帯と非使用時間帯とに極力合わせて高速起動モードと低消費電力モードとを割り当てることが求められている。
【0009】
本発明はこのような要望に対応するため、ユーザによる電子機器の使用時間帯と非使用時間帯とに極力合わせて高速起動モードと低消費電力モードとを割り当てることができる電子機器、及び、これに用いる動作モード制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電源部(20)と、高速起動モードでは前記電源部から電力が供給されて動作状態となり、低消費電力モードでは前記電源部からの電力の供給が切断されて非動作状態となる第1の通電部(100)と、高速起動モードと低消費電力モードのいずれの場合も前記電源部から電力が供給されて動作状態となる第2の通電部(200)と、1日を所定の時間毎の複数の時間帯に分割し、電源が投入された時刻を含む第1の時間帯に第1の重み付け値を設定し、前記第1の時間帯より後の1または複数の第2の時間帯に前記第1の重み付け値より小さい第2の重み付け値を設定し、電源が投入されるたびに前記時間帯毎に過去の重み付け値に対して新たな重み付け値を所定の比率で加算することにより前記時間帯毎の重み付け値を更新し、前記時間帯毎の重み付け値に基づいて前記時間帯毎に動作モードとして高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定する動作モード情報設定部(16)と、前記動作モード情報設定部で設定された動作モードに従って、前記時間帯毎に、前記電源部から前記第1の通電部へと電力を供給して高速起動モードとするか、前記電源部から前記第1の通電部への電力の供給を切断して低消費電力モードとするかを切り換えるモード切換制御部(21)とを備えることを特徴とする電子機器(1)を提供する。
【0011】
上記の構成において、前記動作モード情報設定部は、前記第1の時間帯より前の前記第1の時間帯に隣接する第3の時間帯に前記第2の重み付け値より小さい第3の重み付け値を設定し、前記第1〜第3の重み付け値に基づいて前記時間帯毎の重み付け値を求めることが好ましい。
【0012】
上記の構成において、前記第2の時間帯は、前記第1の時間帯より後の前記第1の時間帯に隣接する時間帯を含む複数の時間帯としてもよい。このとき、前記動作モード情報設定部は、前記第2の時間帯に、後の時間帯となるに従って順次小さくなる重み付け値を設定することが好ましい。
【0013】
上記の構成において、前記動作モード情報設定部は、前記時間帯毎の重み付け値に基づいて、固定の数の時間帯を高速起動モードに設定することが好ましい。
【0014】
上記の構成において、前記動作モード情報設定部を前記第1の通電部内に設け、前記モード切換制御部を前記第2の通電部内に設けることができる。この場合、前記モード切換制御部が前記動作モードに従って高速起動モードから低消費電力モードへと切り換えるに際して、前記動作モード情報設定部は次に高速起動モードとする時刻を示す情報を前記モード切換制御部へと転送する。
【0015】
また、本発明は、上述した従来の技術の課題を解決するため、電子機器(1)の電源が投入されたときに電源が投入された時刻を取得し、1日を所定の時間毎の複数の時間帯に分割し、電源が投入された時刻を含む第1の時間帯に第1の重み付け値を設定し、前記第1の時間帯より後の1または複数の第2の時間帯に前記第1の重み付け値より小さい第2の重み付け値を設定し、電源が投入されるたびに前記時間帯毎に過去の重み付け値に対して新たな重み付け値を所定の比率で加算することにより前記時間帯毎の重み付け値を更新し、前記時間帯毎の重み付け値に基づいて前記時間帯毎に動作モードとして高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定し、前記動作モードに従って、前記時間帯毎に、前記電子機器が有する第1の通電部(100)と第2の通電部(200)の内、前記第1及び第2の通電部の双方に電力を供給する高速起動モードとするか、前記第1の通電部には電力を供給せず前記第2の通電部に電力を供給する低消費電力モードとするかを切り換えることを特徴とする動作モード制御方法を提供する。
【0016】
上記の構成において、前記第1の時間帯より前の前記第1の時間帯に隣接する第3の時間帯に前記第2の重み付け値より小さい第3の重み付け値を設定し、前記第1〜第3の重み付け値に基づいて前記時間帯毎の重み付け値を求めることが好ましい。
【0017】
上記の構成において、前記第2の時間帯は、前記第1の時間帯より後の前記第1の時間帯に隣接する時間帯を含む複数の時間帯としてもよい。このとき、前記第2の時間帯に、後の時間帯となるに従って順次小さくなる重み付け値を設定することが好ましい。
【0018】
上記の構成において、前記時間帯毎の重み付け値に基づいて、固定の数の時間帯を高速起動モードに設定することが好ましい。
【0019】
上記の構成において、前記時間帯毎に高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定する動作モード情報を前記第1の通電部内に記憶してもよい。この場合、前記動作モードに従って高速起動モードから低消費電力モードへと切り換えるに際して、次に高速起動モードとする時刻を示す情報を前記第2の通電部に転送する。
【発明の効果】
【0020】
本発明の電子機器及びこれに用いる動作モード制御方法によれば、ユーザによる電子機器の使用時間帯と非使用時間帯とに極力合わせて高速起動モードと低消費電力モードとを割り当てることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の電子機器の一実施形態を示すブロック図である。
【図2】図1の動作モード記憶部161に記憶されている動作モード情報の一例を示す図である。
【図3】一実施形態において電源を投入した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】確率密度関数の特性例を示す図である。
【図5】図1のシステム制御部16が動作モード情報を生成する際に使用する時間帯毎の重み付け値を示す図である。
【図6】初期状態で動作モード記憶部161が記憶している動作モード情報を示す図である。
【図7】電源を始めて投入した後に動作モード記憶部161が記憶している動作モード情報の一例を示す図である。
【図8】2回目の電源を投入した後に動作モード記憶部161が記憶している動作モード情報の一例を示す図である。
【図9】一実施形態において電源を切断した場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明の電子機器及びこれに用いる動作モード制御方法の実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1に示す本実施形態は、電子機器の一例として記録再生部を備えたデジタル放送受信機を示している。図1において、デジタル放送受信機1は、それぞれ破線で囲んだ選択的通電部(第1の通電部)100と常時通電部(第2の通電部)200とを有する。選択的通電部100は、チューナ12,信号処理部13,記録再生駆動部14,記録再生部15,システム制御部16,切換部17,出力処理部18を含む。常時通電部200は、制御部21,リモコン信号受信部22,時計部23,フロントパネル表示部24,発光部25を含む。
【0023】
電源ケーブルCpを図示していない商用電源に接続すると、電源部20は電源ラインLp1によって常時通電部200内の各部に電力を供給する。電源が投入されておらず後述する低消費電力モードとなっているとき、選択的通電部100は非通電状態となっている。電源が投入されているとき、及び、電源が投入されていない場合でも後述する高速起動モードとなっているとき、電源部20は電源ラインLp2によって選択的通電部100内の各部に電力を供給する。
【0024】
ユーザがリモートコントローラ3を操作してデジタル放送受信機1の電源を投入すると、電源部20は電源ラインLp2によって選択的通電部100内の各部に電力を供給し、デジタル放送受信機1は動作状態となる。
【0025】
アンテナ端子11には、アンテナ2が接続されている。チューナ12は例えば地上デジタル放送波信号を受信し、選局した所定のチャンネルのストリームデータを出力する。ストリームデータは信号処理部13に入力される。信号処理部13は入力されたストリームデータから所定のコンテンツデータを抽出する。コンテンツデータは映像データ及び音声データを含む。コンテンツデータは映像データのみであってもよいし、音声データのみであってもよい。
【0026】
記録再生部15は例えばハードディスクドライブである。後述するシステム制御部16による制御によってコンテンツデータを記録再生部15に記録する場合には、記録再生駆動部14はコンテンツデータを記録再生部15に記録するよう記録再生部15を駆動する。記録再生部15はDVDまたはブルーレイディスク等の光ディスクにデータを記録する光ディスク記録再生部であってもよく、ハードディスクドライブと光ディスク記録再生部との双方を備えていてもよい。信号処理部13より出力されたコンテンツデータは切換部17の一方の入力端子に入力される。切換部17は通常状態では信号処理部13より出力されたコンテンツデータを選択して出力する。
【0027】
システム制御部16は、チューナ12,信号処理部13,記録再生駆動部14,記録再生部15,切換部17,出力処理部18の各部を制御する。システム制御部16はマイクロコンピュータ(マイコン)によって構成することができる。この場合、システム制御部16はデジタル放送受信機1のメインマイコンである。システム制御部16は動作モード記憶部161を備える。動作モード記憶部161は後述する動作モード情報を記憶している。リモートコントローラ3によってユーザが受信するチャンネルを切り換える操作を行った場合、システム制御部16はチャンネルを切り換えるようチューナ12を制御する。
【0028】
リモートコントローラ3によってユーザが記録再生部15に記録された所定のコンテンツデータを再生する操作を行った場合、システム制御部16は記録再生駆動部14及び記録再生部15を制御して、記録再生部15に記録されている所定のコンテンツデータを再生させる。再生されたコンテンツデータは記録再生駆動部14を介して切換部17の他方の入力端子に入力される。システム制御部16は、記録再生駆動部14より出力された再生コンテンツデータを選択するよう切換部17を制御する。切換部17より出力された信号処理部13からのコンテンツデータまたは記録再生駆動部14からの再生コンテンツデータは出力処理部18に入力される。
【0029】
出力端子19は例えばHDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子である。出力処理部18によって所定の処理が施されたコンテンツデータは出力端子19より出力される。図1に示す例では、出力端子19にはHDMIケーブルによってテレビジョン受像機等の画像表示装置4が接続されている。画像表示装置4は入力された映像データに基づいて画像表示し、入力された音声データに基づいて内蔵している左右のスピーカ5L,5Rから音声を出力する。
【0030】
リモートコントローラ3は例えば赤外光によって種々の操作キーに応じた操作信号を発する。リモートコントローラ3による操作信号はリモコン信号受信部22によって受信されて光電変換され、制御部21内のリモコン信号解析部211へと供給される。リモコン信号解析部211は種々の操作キーに割り当てられたコードを解析する。制御部21はそれぞれのコードに応じた指示信号をシステム制御部16に供給する。制御部21はマイコンによって構成することができる。この場合、制御部21はデジタル放送受信機1のサブマイコンである。制御部21は保持部212を備えている。保持部212の動作については後述する。
【0031】
時計部23は時刻情報を制御部21に供給する。フロントパネル表示部24はデジタル放送受信機1のフロントパネルに設けられており、各種の情報を表示する。フロントパネル表示部24は例えば液晶表示部であり、液晶パネルと液晶パネルを駆動する駆動部とを含む。なお、前述のように電源ケーブルCpを商用電源に接続すると常時通電部200に電力が供給されるが、電源が投入されていない状態ではフロントパネル表示部24は非表示状態となっている。発光部25は例えば発光ダイオード(LED)よりなる発光素子と発光素子を駆動する駆動部とを含む。制御部21は、電源が投入されていない状態では発光部25を例えば赤色に発光させる。
【0032】
ユーザがリモートコントローラ3によって電源を投入するよう操作すると、制御部21は、選択的通電部100に電力を供給するよう電源部20を制御する。選択的通電部100が動作状態となった後、制御部21は電源投入を示す指示信号をシステム制御部16に供給する。システム制御部16は出力処理部18を含む選択的通電部100の全体を動作させる。制御部21は、フロントパネル表示部24を動作させて所定の情報を表示させる。また、制御部21は発光部25を例えば白色に発光させるよう制御する。
【0033】
フロントパネル表示部24に表示する情報は時刻やデジタル放送受信機1の動作状態である。フロントパネル表示部24に所定の情報が表示され、発光部25の発光が赤色から白色へと変化することにより、ユーザは電源が投入されたことを認識することができる。
【0034】
本実施形態のデジタル放送受信機1は、電源が投入されていない状態で、高速起動モードと低消費電力モードとの2つの動作モードを有している。高速起動モードとなっている場合、電源部20は電源ラインLp2によって選択的通電部100へと電力を供給する。従って、高速起動モードでは選択的通電部100は動作している。但し、高速起動モードでは、システム制御部16は出力処理部18の動作を停止させる。低消費電力モードとなっている場合、電源部20は選択的通電部100へと電力を供給せず、選択的通電部100は動作していない。
【0035】
ここで、動作モード記憶部161が記憶している動作モード情報について説明する。本実施形態においては、1日24時間を1時間毎の時間帯に分けて、それぞれの時間帯で高速起動モードと低消費電力モードとのいずれかを設定している。動作モード情報は、それぞれの時間帯に対して設定された重み付け値と、高速起動モードであるか低消費電力モードであるかを示すモードフラグとを含む。図2は動作モード記憶部161が記憶している動作モード情報の一例である。図2に示す動作モード情報は、デジタル放送受信機1の工場出荷後(ユーザが購入後)、複数回電源を投入した場合の例を示している。
【0036】
図2では理解を容易にするため動作モード情報が時間帯,重み付け値,モードフラグを含むように図示しているが、重み付け値を示すデータとモードフラグを示すデータとを予め定めた順で配列させれば、データの位置によって時間帯が分かることになる。従って、動作モード情報は時間帯を示すデータを含まなくてもよい。
【0037】
図3を用いてデジタル放送受信機1の電源を投入した場合の動作について説明する。図3に示す動作シーケンスは制御部21またはシステム制御部16に記憶されているプログラムによって実行される。図3において、制御部21はステップS1にて電源を投入する指示があったか否かを判定する。電源投入の指示がなければ(NO)ステップS1を繰り返す。電源投入の指示があれば(YES)、制御部21はステップS2にて前述のように電源を投入する。
【0038】
なお、電源投入の指示があった時点でデジタル放送受信機1が高速起動モードとなっている場合には、選択的通電部100には既に電力が供給されているので、システム制御部16は出力処理部18を動作させる。
【0039】
制御部21はステップS3にて時計部23からの時刻情報に基づいて電源を投入した時刻を取得する。制御部21は取得した電源投入時刻をシステム制御部16に供給する。
【0040】
システム制御部16は、ステップS4にて、動作モード記憶部161が記憶している動作モード情報における各時間帯の重み付け値を読み出して0.8倍する。システム制御部16は、ステップS5にて、電源投入時刻を含む時間帯とこれに隣接する時間帯に対して重み付け値を計算し、0.2倍した値を加算値とする。ステップ5における重み付け値の計算については後に詳述する。システム制御部16は、ステップS6にて、ステップS4にて計算した0.8倍した重み付け値とステップS5にて計算した加算値とを加算して、動作モード情報における各時間帯の重み付け値を更新する。
【0041】
システム制御部16は、ステップS7にて、ステップS6で更新した各時間帯の重み付け値に基づいてモードフラグを更新する。その後、制御部21及びシステム制御部16は、ステップS8にて定常処理に移る。
【0042】
図4を用いてステップS5における重み付け値の計算について詳細に説明する。本実施形態においては、デジタル放送受信機1を各時間帯で高速起動モードと低消費電力モードとするかを設定する際に確率密度関数を用いている。下記(1)式はいわゆるベータ分布を示している。(1)式のベータ分布を用いると確率密度関数は下記(2)式で表される。
【0043】
【数1】

【0044】
【数2】

【0045】
(1)式,(2)式のpを1.57、qを4.37とすると、確率密度関数は図4に示すような特性となる。p,qの値は単なる例であり、1.57,4.37に限定されるものではない。図4において、電源を投入した時刻を含む時間帯を0、時間帯0の1時間前の時間帯を−1、時間帯0の1時間後の時間帯を1、時間帯0の2時間後の時間帯を2、時間帯0の3時間後の時間帯を3、時間帯0の4時間後の時間帯を4で表している。一例として、電源を投入した時刻が13時23分の場合、時間帯−1,0,1,2,3,4は12時,13時,14時,15時,16時,17時の時間帯となる。
【0046】
本実施形態では、重み付け値を1バイトで表現しており、最大値は255となる。図5は、時間帯−1,0,1,2,3,4それぞれに設定した重み係数と、重み係数によって決まる重み付け値とを示している。図5の重み係数と重み付け値はシステム制御部16に設定されている。時間帯0の重み係数を1とし、重み付け値として最大値255を割り当てると、他の時間帯の重み付け値は図5に示す通りとなる。ここでは、時間帯0と1時間前の時間帯−1と1〜4時間後の時間帯1〜4の計6時間の時間帯の重み係数と重み付け値を示しているが、全ての時間帯の重み係数と重み付け値を用いなくてもよい。
【0047】
少なくとも、時間帯0と1時間後の時間帯1の重み係数と重み付け値を用いることが必要である。但し、時間帯0と1時間後の時間帯1に加えて1時間前の時間帯−1の重み係数と重み付け値を用いる方が好ましい。時間帯0より後の時間帯については、時間帯1だけでなく、複数の時間帯の重み係数と重み付け値を用いる方が好ましい。ここでは、時間帯0より後の時間帯を固定にしているが、時間帯0より後の時間帯における最後の時間帯を、電源を切断した時刻を含む時間帯に設定してもよい。例えば電源を投入した時刻を含む時間帯から6時間後の時間帯に電源を切断した場合、時間帯0の重み係数を1、時間帯6の重み係数を0として時間帯1〜5に対して図4に示す特性に基づいた重み係数を設定すればよい。
【0048】
図4及び図5より分かるように、電源を投入した時刻を含む時間帯0より後の時間帯では、重み付け値は時間帯0より後の時間帯となるに従って小さくなる。時間帯0より前の時間帯−1の重み付け値は、時間帯0の重み付け値より小さい。時間帯1と時間帯−1とを比較すると、時間帯−1の重み付け値は時間帯1の重み付け値より小さい。本実施形態では、時間帯0の後のみまたは前後の時間帯に図5に示すような大小関係を有する重み付け値を割り当てている。
【0049】
これは、ユーザが実際にデジタル放送受信機1の電源を投入した時刻が含まれる時間帯のみに重み付けを設定するのではなく、他の時間帯に電源が投入される確率を考慮して複数の時間帯に重み付けを設定するということである。従って、本実施形態によれば、ユーザがデジタル放送受信機1を使用するであろう可能性を考慮して、時間帯毎に重み付けを設定することができる。本実施形態によれば、ユーザによる電子機器の使用時間帯と非使用時間帯とに極力合わせて高速起動モードと低消費電力モードとを割り当てることが可能となる。
【0050】
図3におけるステップS4〜S7について図6,図7を用いてさらに説明する。図6,図7は、図5に示す時間帯−1,0,1,2,3,4の重み係数と重み付け値を用いた場合を示している。ユーザがデジタル放送受信機1を購入後、初めて13時23分に電源を投入した場合を例とする。簡略化のため、電源投入時刻の秒の単位は省略する。ユーザが電源を1回も投入していない状態では、図6に示すように、動作モード情報における重み付け値は全て0であり、モードフラグは低消費電力モードを示す0となっている。従って、図3のステップS4にて得られる重み付け値の計算値は全て0である。
【0051】
電源投入時刻が13時23分であるから、図5における時間帯0は13時である。図5に基づき、12時の時間帯には56、13時の時間帯には255、14時の時間帯には186、15時の時間帯には84、16時の時間帯には28、17時の時間帯には5が重み付け値として与えられる。図3のステップS5にてこれらの重み付け値を0.2倍するので、加算値として、12時の時間帯で11、13時の時間帯で51、14時の時間帯で37、15時の時間帯で16、16時の時間帯で5、17時の時間帯で1が得られる。
【0052】
従って、ステップS6にて得られる重み付け値は図7に示す通りとなる。システム制御部16は、ステップS7にて図7に示す重み付け値の内、上位の6時間の時間帯のモードフラグを、高速起動モードを示す1にしてモードフラグを更新する。このようにして、ユーザが初めて13時23分に電源を投入した後には、動作モード記憶部161には図7に示す重み付け値とモードフラグとを有する動作モード情報が記憶されることとなる。
【0053】
次に、ユーザが同日または別の日の17時00分に電源を投入したとする。図3のステップS4にて動作モード記憶部161から図7の重み付け値が読み出され、0.8倍される。12時から17時の時間帯の重み付け値11,51,37,16,5,1は0.8倍されて8,40,29,12,4,0となる。
【0054】
電源投入時刻が17時00分であるから、図5における時間帯0は17時である。図5に基づき、16時の時間帯には56、17時の時間帯には255、18時の時間帯には186、19時の時間帯には84、20時の時間帯には28、21時の時間帯には5が重み付け値として与えられる。図3のステップS5にてこれらの重み付け値を0.2倍するので、加算値として、16時の時間帯で11、17時の時間帯で51、18時の時間帯で37、19時の時間帯で16、20時の時間帯で5、21時の時間帯で1が得られる。
【0055】
図3のステップS6にてステップS4にて得られた値とステップS5にて得られた加算値とが加算されるので、新たに得られる重み付け値は図8に示す通りとなる。システム制御部16は、ステップS7にて図8に示す重み付け値の内、上位の6時間の時間帯のモードフラグを、高速起動モードを示す1にしてモードフラグを更新する。このようにして、ユーザが17時00分に電源を投入した後には、動作モード記憶部161には図8に示す重み付け値とモードフラグとを有する動作モード情報が記憶されることとなる。
【0056】
ユーザが電源を投入するたびに以上説明した動作モード情報を更新する動作を繰り返した状態が図2に示す動作モード情報である。なお、図3のステップS4で読み出した過去の重み付け値を0.8倍し、ステップS5で計算した新たな重み付け値を0.2倍して両者を加算するのは、重み付け値の最大値が255を超えないようにするためである。両者を加算する際の比率は0.8と0.2に限定されるものではない。
【0057】
本実施形態では、1日24時間の内の6時間を高速起動モードとしているが、6時間に限定されるものではない。但し、高速起動モードとする時間を所定の固定の時間とすることが好ましい。動作モード情報における重み付け値が所定の閾値以上の時間帯を全て高速起動モードとすることも考えられる。しかしながら、ユーザが多くの異なる時間帯の時刻に頻繁に電源を投入するようにデジタル放送受信機1を使用すると、多く時間帯で高速起動モードとなってしまい、低消費電力とすることができない。従って、高速起動モードとする時間を固定の時間とした方がよい。
【0058】
高速起動モードとする時間を固定の時間とすると、次のような副次的な効果も奏する。電子機器を構成している回路部品には寿命があり、通電時間に応じて経年劣化が進行する場合がある。高速起動モードとする時間を固定の時間とすれば、経年劣化の進行を抑制することができ、電子機器をより長く使用することが可能となる。
【0059】
以上の説明より分かるように、システム制御部16は、図2に示すような動作モード情報を生成して、動作モード記憶部161に記憶させる動作モード情報設定部となっている。システム制御部16は、1日を所定の時間毎の複数の時間帯に分割し、電源が投入された時刻を含む第1の時間帯に第1の重み付け値を設定し、第1の時間帯より後の1または複数の第2の時間帯に前記第1の重み付け値より小さい第2の重み付け値を設定する。システム制御部16は、電源が投入されるたびに時間帯毎に過去の重み付け値に対して新たな重み付け値を所定の比率で加算することにより前記時間帯毎の重み付け値を更新する。システム制御部16は、時間帯毎の重み付け値に基づいて時間帯毎に動作モードとして高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定する。
【0060】
次に、図9を用いてデジタル放送受信機1の電源を切断した場合の動作について説明する。図9に示す動作シーケンスは制御部21またはシステム制御部16に記憶されているプログラムによって実行される。図9において、制御部21はステップS11にて電源を切断する指示があったか否かを判定する。電源切断の指示がなければ(NO)ステップS11を繰り返す。電源切断の指示があれば(YES)、制御部21はステップS12にて時計部23からの時刻情報に基づいて電源を切断した時刻を取得する。制御部21は取得した電源切断時刻をシステム制御部16に供給する。
【0061】
システム制御部16は、ステップS13にて、動作モード記憶部161に記憶されている動作モード情報を参照し、電源切断時刻を含む時間帯のモードフラグが1であるか否かを判定する。モードフラグが1であれば(YES)、システム制御部16はデジタル放送受信機1を高速起動モードの状態として、見かけ上、電源を切断したような状態とする。具体的には、システム制御部16は出力処理部18の動作を停止させる。また、システム制御部16は、フロントパネル表示部24を非表示の状態とし、発光部25の発光を赤色とするよう制御部21に指示する。ステップS13にてモードフラグが1でなければ(NO)、ステップS16に移る。
【0062】
高速起動モードでは、出力処理部18の動作を停止させるので画像表示装置4への映像データ及び音声データの供給が停止し、フロントパネル表示部24が非表示となり、発光部25の発光を赤色となるので、見かけ上、電源を切断した状態と同等の状態となる。従って、ユーザはデジタル放送受信機1の電源が切断されたと認識する。
【0063】
制御部21は、ステップS15にて、動作モード情報を参照し、時計部23からの時刻情報を監視することによって、低消費電力モードとする時刻が到来したか否かを判定する。ステップS15にて低消費電力モードとする時刻が到来したと判定されなければ(NO)、ステップS15を繰り返す。ステップS15にて低消費電力モードとする時刻が到来したと判定されれば(YES)、ステップS16に移る。このとき、制御部21は、ステップS15にて低消費電力モードとする時刻が到来したと判定すると、低消費電力モードとする時刻が到来した旨をシステム制御部16に通知する。
【0064】
図2を例にすると、13時または16時〜20時の時間帯で電源が切断されると、ステップS11〜S14を経てステップS15に移ることになる。図2の場合、低消費電力モードとする時刻は14時00分00秒、21時00分00秒である。制御部21は、14時00分00秒、21時00分00秒になると、ステップS15にて低消費電力モードとする時刻が到来したと判定する。
【0065】
すると、システム制御部16は、ステップS16にて、次回高速起動モードとする時刻を制御部21に転送する。制御部21は転送されてきた次回高速起動モードとする時刻を示す情報を保持部212に保持させる。図2を例にすると、14時00分00秒に低消費電力モードに移行した後、次回高速起動モードとする時刻は16時00分00秒であり、21時00分00秒に低消費電力モードに移行した後、次回高速起動モードとする時刻は翌日の13時00分00秒である。制御部21は、ステップS17にて、低消費電力モードとし電源を切断する。具体的には、制御部21は選択的通電部100への電源の供給を切断するよう電源部20を制御する。また、制御部21はフロントパネル表示部24を非表示の状態とし、発光部25を赤色で発光させるよう制御する。
【0066】
引き続き、制御部21は、ステップS18にて、時計部23からの時刻情報と保持部212に保持された次回高速起動モードとする時刻を示す情報とを比較することによって、高速起動モードとする時刻が到来したか否かを判定する。ステップS18にて高速起動モードとする時刻が到来したと判定されなければ(NO)、ステップS18を繰り返す。ステップS18にて高速起動モードとする時刻が到来したと判定されれば(YES)、ステップS19に移る。
【0067】
制御部21は、ステップ19にて、デジタル放送受信機1を高速起動モードとする。その後、制御部21は、ステップS15へと処理を移行させる。図9より分かるように、本実施形態のデジタル放送受信機1は、ステップS15〜S19を繰り返すことになる。
【0068】
制御部21は、システム制御部16で設定された動作モードに従って、時間帯毎に、電源部20から選択的通電部100へと電力を供給して高速起動モードとするか、電源部20から選択的通電部100への電力の供給を切断して低消費電力モードとするかを切り換えるモード切換制御部として動作している。
【0069】
本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。動作モード情報における時間帯は1時間毎に限定されるものではなく、1時間より短い時間を時間帯としてもよい。実施形態では、システム制御部16が動作モード情報設定部として動作し、制御部21がモード切換制御部として動作しているが、動作モード情報設定部の機能を制御部21に設けてもよい。本発明は記録再生部を備えたデジタル放送受信機に限定されるものではない。本発明は、任意の電子機器でよい。
【符号の説明】
【0070】
1 デジタル放送受信機(電子機器)
3 リモートコントローラ
4 画像表示装置
16 システム制御部(動作モード情報設定部)
20 電源部
21 制御部(モード切換制御部)
22 リモコン信号受信部
23 時計部
24 フロントパネル表示部
25 発光部
100 選択的通電部(第1の通電部)
161 動作モード記憶部
200 常時通電部(第2の通電部)
211 リモコン信号解析部
212 保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源部と、
高速起動モードでは前記電源部から電力が供給されて動作状態となり、低消費電力モードでは前記電源部からの電力の供給が切断されて非動作状態となる第1の通電部と、
高速起動モードと低消費電力モードのいずれの場合も前記電源部から電力が供給されて動作状態となる第2の通電部と、
1日を所定の時間毎の複数の時間帯に分割し、電源が投入された時刻を含む第1の時間帯に第1の重み付け値を設定し、前記第1の時間帯より後の1または複数の第2の時間帯に前記第1の重み付け値より小さい第2の重み付け値を設定し、電源が投入されるたびに前記時間帯毎に過去の重み付け値に対して新たな重み付け値を所定の比率で加算することにより前記時間帯毎の重み付け値を更新し、前記時間帯毎の重み付け値に基づいて前記時間帯毎に動作モードとして高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定する動作モード情報設定部と、
前記動作モード情報設定部で設定された動作モードに従って、前記時間帯毎に、前記電源部から前記第1の通電部へと電力を供給して高速起動モードとするか、前記電源部から前記第1の通電部への電力の供給を切断して低消費電力モードとするかを切り換えるモード切換制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記動作モード情報設定部は、前記第1の時間帯より前の前記第1の時間帯に隣接する第3の時間帯に前記第2の重み付け値より小さい第3の重み付け値を設定し、前記第1〜第3の重み付け値に基づいて前記時間帯毎の重み付け値を求めることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記第2の時間帯は、前記第1の時間帯より後の前記第1の時間帯に隣接する時間帯を含む複数の時間帯であり、
前記動作モード情報設定部は、前記第2の時間帯に、後の時間帯となるに従って順次小さくなる重み付け値を設定する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記動作モード情報設定部は、前記時間帯毎の重み付け値に基づいて、固定の数の時間帯を高速起動モードに設定する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記動作モード情報設定部は前記第1の通電部内に設けられ、前記モード切換制御部は前記第2の通電部内に設けられており、
前記モード切換制御部が前記動作モードに従って高速起動モードから低消費電力モードへと切り換えるに際して、前記動作モード情報設定部は次に高速起動モードとする時刻を示す情報を前記モード切換制御部へと転送する
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
電子機器の電源が投入されたときに電源が投入された時刻を取得し、
1日を所定の時間毎の複数の時間帯に分割し、電源が投入された時刻を含む第1の時間帯に第1の重み付け値を設定し、前記第1の時間帯より後の1または複数の第2の時間帯に前記第1の重み付け値より小さい第2の重み付け値を設定し、電源が投入されるたびに前記時間帯毎に過去の重み付け値に対して新たな重み付け値を所定の比率で加算することにより前記時間帯毎の重み付け値を更新し、前記時間帯毎の重み付け値に基づいて前記時間帯毎に動作モードとして高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定し、
前記動作モードに従って、前記時間帯毎に、前記電子機器が有する第1の通電部と第2の通電部の内、前記第1及び第2の通電部の双方に電力を供給する高速起動モードとするか、前記第1の通電部には電力を供給せず前記第2の通電部に電力を供給する低消費電力モードとするかを切り換える
ことを特徴とする動作モード制御方法。
【請求項7】
前記第1の時間帯より前の前記第1の時間帯に隣接する第3の時間帯に前記第2の重み付け値より小さい第3の重み付け値を設定し、前記第1〜第3の重み付け値に基づいて前記時間帯毎の重み付け値を求めることを特徴とする請求項6記載の動作モード制御方法。
【請求項8】
前記第2の時間帯は、前記第1の時間帯より後の前記第1の時間帯に隣接する時間帯を含む複数の時間帯であり、
前記第2の時間帯に、後の時間帯となるに従って順次小さくなる重み付け値を設定する
ことを特徴とする請求項6または7に記載の動作モード制御方法。
【請求項9】
前記時間帯毎の重み付け値に基づいて、固定の数の時間帯を高速起動モードに設定する
ことを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記載の動作モード制御方法。
【請求項10】
前記時間帯毎に高速起動モードとするか低消費電力モードとするかを設定する動作モード情報は前記第1の通電部内に記憶されており、
前記動作モードに従って高速起動モードから低消費電力モードへと切り換えるに際して、次に高速起動モードとする時刻を示す情報を前記第2の通電部に転送する
ことを特徴とする請求項6〜9のいずれか1項に記載の動作モード制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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