説明

電子機器及びそのイルミネーション方法

【課題】電子機器のイルミネーションにおいて、LEDなどの光源の任意の配置に対し、照光ムラや場所による輝度の違いを緩和する手段を採用した電子機器、特に、携帯電話機を提供すること、及びそのイルミネーション方法を提供すること。
【解決手段】第一の筐体と第二の筐体とからなり、第一の筐体は、少なくとも、発光手段が設置された基板と、基板を挟むように構成する第一のケース体及び第二のケース体とから構成される電子機器であって、さらに、LCDユニット及びスクリーンが第一のケース体に設置され、背面パネルが第二のケース体に設置されて、第二のケース体は、透過性部材にて形成された透明体であり、基板上の該発光手段に対向するように発光手段を配した基板面に面して配置され、かつ、第二のケース体の周縁部分は、電子機器の外側に向かって突出し、電子機器から露出した凸形状であり、当該露出した周縁部分の凸形状部分に溝が設けられていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電子機器に係り、より詳細には、携帯電話機の外形の一部、特に、携帯電話機の側面周囲(周縁部分)を発光させるイルミネーション構造を有する携帯電話機及びそのイルミネーション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、様々な種類の電子機器、とりわけ携帯電話機が開発されており、その外観にも様々な工夫が施されている。そして、利用者に対して電話や電子メールの着信などの情報を報知したり、あるいは、視覚的効果を発揮すべく、外形の一部を発光させる構造の携帯電話機が増えている。
【0003】
特に、折り畳み式携帯電話機においては、マナーモードなどのサイレント状態で待機中(折り畳み時)に電話や電子メールなどの着信があった際に、折り畳んだ筐体の内面に設けられた液晶表示装置に表示される着信情報を確認できない状態であっても、筐体の外側にその着信情報を知らせるために、あるいは、携帯電話機の機能性やデザイン性向上のために、例えば、背面照明や情報表示などを行うLED光源や液晶表示パネル又は有機ELパネルなどの簡易的なディスプレイ装置が筐体の外側表面(つまり、主の情報表示面に対する背面)に搭載されたり、または、筐体の外側表面にイルミネーションなどの視覚的効果によって視認できる工夫が施された携帯電話機が普及している。特に、携帯電話機のイルミネーションの一つの方法として、携帯電話機の周囲(筐体の周囲(周縁部分))を照光させる表現がある。
【0004】
例えば、特許文献1には、蓋部が閉じられた状態において、着信時に呼出し音を発生させなくとも、蓋部の周縁部分を光らせるイルミネーションによって、着信があったことを直ちに使用者が視覚的に検知することができる二つ折れ型の(折り畳み式)携帯電話機が開示されている。
【0005】
また、特許文献2には、通話や電子メール送受信などの通信機能の状況に応じて携帯電話機の筐体の外周などを光らせるイルミネーションで通信状況などを視認することができる携帯電話機が開示されている。また、そのような携帯電話機は、省スペース及び低コストで製造され、また、線状のイルミネーションが可能であるために、高い視覚的効果を得ることができる旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−292206号公報
【特許文献2】特開2010−129493号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
以下の分析は、本発明により与えられる。なお、前掲の特許文献の夫々は、引用をもって本明細書に組み込んで記載されているものとする。
【0008】
とりわけ、特許文献1及び2のように、携帯電話機のイルミネーション手法として携帯電話機の周囲(筐体の周縁部分)を照光させる場合、周囲の構造としては、通常、透明部品を配置し、単色若しくはRGBを装備したLEDなどの光源を用いて照光を行うことが一般的である。また、そこに搭載する光源の数や搭載場所などは、携帯電話機の装置の外形や仕様により任意に決定し、携帯電話機の周囲を満遍なく照光することが望ましい。
【0009】
しかしながら、実際には、携帯電話機の製造コストや、小型化・薄型化による物理的なスペースの制限、さらには、消費電流などの制限があるため、設計段階における所望の箇所へ光源を配置することが困難な場合が多く、必ずしも設計通りの配置がなされるという保障もなく、光源の数やその配置の変更を余儀なくされることがあった。その結果、例えば、光源を1つしか設置できない場合には、LED光源の設置場所による照光ムラや場所による輝度の違いなどが発生し、最終的に製品化した携帯電話機の商品性を損なう場合もあった。
【0010】
そこで、本発明者は、基板上に設けたLED光源からの光を透過性部材で形成される部品で直接的に受けることにより、LED光源からの光を当該部品に入光させ、そして、携帯電話機の周囲(周縁部分)まで導光して、当該周囲(周縁部分)から外側に向って照光させる携帯電話機(図9、10及び11参照)を開発して特許出願(特願2011−048495明細書)している。なお、さらにより均一で高輝度のイルミネーションを発生するために鋭意検討する余地があり、例えば、光源付近とそれ以外の箇所で照光の差分の発生をさらに緩和することなど、さらなる改善・改良の余地がある。
【0011】
したがって、本発明は、上述に鑑みてなされたものであり、電子機器のイルミネーションにおいて、LEDなどの光源の任意の配置に対し、照光ムラや場所による輝度の違いを緩和する手段を採用した電子機器、特に、携帯電話機を提供すること、及びそのイルミネーション方法を提供することを目的とする。
【0012】
より具体的には、本発明は、携帯電話機に搭載されるLED光源によって生じるイルミネーション効果を最大限に発揮するために、LED光源の設置場所による照光ムラや場所による輝度の違いなどが発生して商品性を損なうことがなく、なおかつ、その構造上、新たな追加部品を一切用いずに、つまり、低コストで、そのイルミネーション効果を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
したがって、本発明者が鋭意検討した結果、LED光源からの光を直接受ける透過性部材で形成される部品の周縁部分、つまり、携帯電話機の外周側面に相当する部分を特徴的な構造とすること、つまり、そこに溝を設けることにより、周縁部分からのさらにより均一で高輝度のイルミネーションを発生することを見出し、本発明を発明した。
【0014】
すなわち、本発明の第一の視点に係る電子機器は、
第一の筐体と第二の筐体とからなり、該第一の筐体は、少なくとも、発光手段が設置された基板と、該基板を挟むように構成する第一のケース体及び第二のケース体とから構成される電子機器であって、
さらに、LCDユニット及びスクリーンが前記第一のケース体に設置され、背面パネルが前記第二のケース体に設置されて、
該第二のケース体は、透過性部材にて形成された透明体であり、該基板上の該発光手段に対向するように該発光手段を配した基板面に面して配置され、かつ、該第二のケース体の周縁部分は、該電子機器の外側に向かって突出し、該電子機器から露出した凸形状であり、当該露出した周縁部分の凸形状部分に溝が設けられていることを特徴とする。
【0015】
本発明の第二の視点に係る電子機器のイルミネーション方法は、
基板上に設置された発光手段が発光すると、該基板に対向する第二のケース体の面から、該発光手段からの光が該第二のケース体に入光するステップと、
該第二のケース体に入光した光は第二のケース体内部を第二のケース体の周縁部分(周囲)に向かって導光するステップと、
該入光した光が該第二のケース体の周縁部分に設置された溝まで到達すると、そのままの方向で進む光と、該溝と同方向へ進む光の2方向に分離するステップと、
該溝に沿って進む光は、該発光手段が発光した際に入光された光と合わさり光量を拡大させて、前記第二のケース体の周縁部分が発光して、外側に向けて照光するステップと、
を有する。
【発明の効果】
【0016】
本発明は、以上のように構成されていることにより、発光手段、例えば、LED光源の任意の設置場所による照光ムラや場所による輝度の違いを緩和することができ、なおかつ、構造上、新たな部品点数を増やすことがないために、低コストで、電子機器のなかでも、特に、携帯電話機の周縁部分を光らせるイルミネーション効果を最大限に発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本実施形態の電子機器本体の斜視図である。
【図2】本実施形態の電子機器の第一の筐体1の分解斜視図である。
【図3】本実施形態の電子機器の第二のケース体12の背面図及び断面図である。
【図4】本実施形態の電子機器の第二のケース体12の周縁部分の様々な形状を示す図である。
【図5】本実施形態の電子機器の第二のケース体12の構成を簡略化して示し、LED光源からの光が、第二のケース体12での導光の様子を説明する図である。
【図6】本実施形態の電子機器の第二のケース体12の断面図において、LED光源からの光が、第二のケース体を導光し、その周縁部分で2方向に分離する様子を説明する図である。
【図7】本実施形態の電子機器の第二のケース体12の構成を簡略化して示し、LED光源からの光が、第二のケース体12での導光の様子やその周縁部分での照光の様子を説明する図である。
【図8】本実施形態の一変形例を示す図である。
【図9】本実施形態の溝を有しない電子機器本体の斜視図である。
【図10】本実施形態の溝を有しない電子機器の第一の筐体1の分解斜視図である。
【図11】本実施形態の溝を有しない電子機器の第二のケース体32の背面図及び断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
はじめに、本発明の概要について説明する。なお、この概要に付記する図面参照符号は、専ら本発明の理解を助けるための例示であり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではない。
【0019】
図1、2及び3を参照すると、本発明の電子機器は、第一の筐体(1)と第二の筐体(2)とからなり、第一の筐体(1)は、少なくとも、発光手段(例えば、LED光源151)が設置された基板(15)と、基板(15)を挟むように構成する第一のケース体(11)及び第二のケース体(12)とから構成される電子機器であって、さらに、LCDユニット(13)及びスクリーン(14)が第一のケース体(11)に設置され、背面パネル(16)が第二のケース体(12)に設置されて、第二のケース体(12)は、透過性部材にて形成された透明体であり、基板(15)上の発光手段(例えば、LED光源151)に対向するように発光手段(例えば、LED光源151)を配した基板面に面して配置され、かつ、第二のケース体(12)の周縁部分は、電子機器の外側に向かって突出し、電子機器から露出した凸形状であり、露出した周縁部分の凸形状部分に溝(121)が設けられていることを特徴とする。
【0020】
ここで、溝は、第二のケース体の周縁部分の溝設置範囲に設けられていればよく、少なくとも一つ以上の連続した溝であってよい。また、溝は、様々な形状をとることができるが、特に、鋭角のV字状溝が好ましい。さらにまた、発光手段は、電子機器の光源として用いることができれば特に制限されないが、特に、LED光源が好ましい。また、発光手段は、任意の位置に任意の数を設置してよいが、特に、基板の略中央部に一つだけ設置されることが好ましい。さらに、溝は、形状が異なる溝を含む連続した溝であってもよく、例えば、溝設置範囲の長辺部分と短辺部分で異なる形状とすることができる。さらにまた、電子機器の第二のケース体にシボ加工が施されていることが好ましい。
【0021】
図5、6及び7を参照すると、本発明の電子機器のイルミネーション方法は、基板上に設置された発光手段(例えば、LED光源151)が発光すると、基板に対向する第二のケース体(12)の面から、発光手段からの光が第二のケース体(12)に入光するステップと、第二のケース体(12)に入光した光は第二のケース体(12)内部を第二のケース体の周縁部分(周囲)に向かって導光するステップと、入光した光が第二のケース体(12)の周縁部分に設置された溝(121)まで到達すると、そのままの方向で進む光(1511)と、溝(121)と同方向へ進む光(1512)の2方向に分離するステップと、溝(121)に沿って進む光(1512)は、発光手段(例えば、LED光源151)が発光した際に入光された光(1511)と合わさり光量を拡大させて、第二のケース体(12)の周縁部分が発光して、外側に向けて照光するステップと、を有する。
【0022】
図1乃至8を参照すると、本発明の電子機器は折り畳み式携帯電話機であってよい。
【0023】
本発明において下記の形態が可能である。
[形態1]
上記第一の視点に係る電子機器の通りである。
[形態2]
上記電子機器において、前記溝は、前記第二のケース体の周縁部分の溝設置範囲に設けられてよい。
[形態3]
上記電子機器において、前記溝は、少なくとも一つ以上の連続した溝であってよい。
[形態4]
上記電子機器において、前記溝は鋭角のV字状溝であることが好ましい。
[形態5]
上記電子機器において、前記発光手段は、前記基板の略中央部に一つだけ設置されることが好ましい。
[形態6]
上記電子機器において、前記溝は、形状が異なる溝を含む溝であってもよい。
[形態7]
上記電子機器において、前記第二のケース体にシボ加工が施されてもよい。
[形態8]
上記電子機器において、携帯電話機であることが好ましい。
[形態9]
上記第二の視点に係る電子機器のイルミネーション方法の通りである。
[形態10]
上記電子機器のイルミネーション方法において、前記電子機器は携帯電話機であることが好ましい。
【0024】
以下、本発明について、代表的な実施形態を中心に詳細に説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではない。
【0025】
なお、本発明を説明するにあたり、先ず、本発明に到る過程で開発された電子機器、特に、携帯電話機及びそのイルミネーション方法を、図9乃至図11を参照して説明する。図9は本実施形態の溝を有しない電子機器である携帯電話機本体の斜視図である。図10は第一の筐体3の分解斜視図である。図11は第二のケース体32の背面図及び断面図である。
【0026】
図9及び10を参照するに、この携帯電話機は、主に表示画面部(図示せず)やイルミネーション部(図示せず)を有する第一の筐体3と、主に操作キーを備える操作部(図示せず)を有する第二の筐体4とから構成されている。第一の筐体3と第二の筐体4は、ほぼ同じ大きさで略長方形状であり、これらの筐体は互いに接する短辺側でヒンジ部(図示せず)によって係合しており、回動して互いに折り畳み可能である。また、第一の筐体3は、主に、第一のケース体31と第二のケース体32で構成されており、第一のケース体31と第二のケース体32は両面接着テープ(図示せず)などで接合される。なお、第一のケース体31と第二のケース体32の嵌合は、互いに嵌合爪を設置し嵌合させてもよい。第一のケース体31にはLCDユニット33及びスクリーン34が設置されており、携帯電話機本体の表示画面として数々の情報の表示を行う。第一のケース体31と第二のケース体32の間には基板35が設置されており、基板35上にLED351が搭載されている。LED351の設置場所及び数量については任意に設置することができるが、ここでは、基板35の略中央部に一つのLED光源を設けている。また、一般的に、LEDには上面が発光するタイプと、側面が発光するタイプの2種類があるが、ここでは、上面が発光するタイプを使用している。
【0027】
ここで、第二のケース体32は、発光手段であるLEDからの光を入光して、その中を導光するために、透明な樹脂、例えば、透過性部材にて形成されている。また、背面パネル36を設置して、内部の基板35やLED351が外観から見えない構成にすることが好ましい。なお、背面パネル36の固定は両面テープなどを使用して固定する。
【0028】
図11は、第二のケース体32の背面図と、第二のケース体32のA−A線断面図の端部付近の拡大断面図を示している。第二のケース体32は、第一のケース体31とほぼ同一の略長方形状に形成されているが、第二の筐体と係合する短辺部分を除いた第二のケース体32の周縁部分321は、中央側部分よりも携帯電話機の外側に向かって突出すると共に、第二のケース体32の上下面(表、裏)に対して厚さ方向に突出(3211、3212)した凸形状に形成されている。すなわち、図11の背面図に示される第二のケース体32の周囲の二重の太線で囲まれた部分が、周縁部分であり、凸形状部分321である。より詳細には、図11の断面図に示すように、第二のケース体32の凸形状部分(つまり、周縁部分)321が携帯電話機の外周として、露出している状態になる。したがって、図11の第二のケース体32の断面図において、例えば、第二のケース体32の上面には背面パネル36が設けられ、その下面には基板を介して第一のケース体31が設けられ、第二のケース体32の凸形状の周縁部分321が側面から露出した状態で、携帯電話機の第一の筐体3が構成されることになる。なお、イルミネーション方法としては、基板35に設置されたLED351が発光すると透過性部材で形成された第二のケース体32にLED351の光が入光する。そして、第二のケース体32に入光された光は、第二のケース体32の周囲の凸形状部分321、つまり、第二のケース体32の周縁部分321に向って導光し、当該周縁部分321から外側に向けて照光する。この場合、LED光源から発光された光源付近の光量は強く、光源から離れると徐々に光は弱くなってくる。つまり、第二のケース体32の中央部分の光量は強く、周縁部分321の光は弱くなってくる。
【0029】
(実施形態1)
そして、上記の携帯電話機に基づいて、本発明の実施形態1を下記のようにした。
【0030】
図1乃至図8を参照して、本実施形態に係る本発明の電子機器とそのイルミネーション方法を、詳細に説明する。なお、図1は本発明の電子機器本体の斜視図である。図2は本発明の電子機器の第一の筐体1の分解斜視図である。図3は本発明の電子機器の第二のケース体12の背面図及び断面図である。図4は本実施形態の電子機器の第二のケース体12の周縁部分の様々な形状を示す図である。図5乃至図7は、電子機器の構成を簡略化して示し、LED光源からの光が、透過性部材にて形成された第二のケース体での導光の様子やその周縁部分での照光の様子を説明する図である。なお、図8は本実施形態の一変形例を示す図である。
【0031】
図1に示すように、本実施形態における好ましい電子機器は、例えば、折り畳み式の携帯電話機である。但し、本発明における電子機器は、携帯電話機であることに限定されず、ノート型パソコンや携帯型ゲーム機など、いかなる電子機器であってもよい。
【0032】
図1に示すように、本実施形態の携帯電話機は、主に表示画面部(図示せず)やイルミネーション部(図示せず)を有する第一の筐体1と、主に操作キーを備える操作部(図示せず)を有する第二の筐体2とから構成されている。第一の筐体1と第二の筐体2は、ほぼ同じ大きさで略長方形状であり、これらの筐体は互いに接する短辺側でヒンジ部(図示せず)によって係合しており、回動して互いに折り畳み可能である。本実施形態においては、第一の筐体1を構成する第二のケース体の周縁部分を特徴的な形状とすることによって、新たな部品を追加することなく、基板上のLED光源の設置場所に依存せずに、イルミネーション光の照光ムラや場所による輝度の違いを緩和することができ、イルミネーション効果を最大限に発揮することができる。よって、下記の説明では、本実施形態の携帯電話機における、第一の筐体1を中心に説明する。
【0033】
図2に示すように、第一の筐体1は、その基本的な構造として、第一のケース体11と第二のケース体12とから構成されており、第一のケース体11と第二のケース体12は両面接着テープ(図示せず)で接合されてよい。また、第一のケース体11と第二のケース体12の嵌合は、互いに、嵌合爪を設置し嵌合させてもよい。第一のケース体11には、携帯電話機を折り畳んだときに、第二の筐体2と面する側に、LCDユニット13及びスクリーン14が設置されており、携帯電話機本体の表示画面として数々の情報の表示を行う。
【0034】
また、第一のケース体11と第二のケース体12の間には基板15が設置されており、基板15上の略中央部に発光手段、つまり、光源としてのLED151が、第二のケース体に対向するように搭載されている。発光手段の光源としては、第二のケース体12側に光を発光するLED(発光手段)を設けることが好ましく、基板15の略中央部に、1つのLEDを設けることがより好ましいが、LED151の設置場所及びその数量は、携帯電話機の設計に応じて、任意に設置することができる。また、発光手段である光源は、第二のケース体12側に光を発光する発光手段であればよく、必ずしもLEDであることに限定されない。例えば、発光手段は、一方向に指向性のある光を照光するものではなく、所定範囲に光を照光する他の発光素子であってもよい。一般的に、LEDには上面が発光するタイプと、側面が発光するタイプの2種類がある。本発明において使用する発光手段としてのLEDには、上面が発光するタイプを使用することが好ましいが、側面が発光するタイプであってもよい。なお、そのような発光手段の発光については、電話の着信時、電子メール等の受信及び配信時、充電時、本体の開閉時など、携帯電話機の操作上、様々な場合に発光することができるように任意に設定してもよい。
【0035】
第二のケース体12は、透明な樹脂(透過性部材)で成形されることが望ましい。また、第二のケース体12の周縁部分が背面パネル16に覆われないように、第二のケース体12よりも一回り小さいサイズの背面パネル16を、第二のケース体12上に設置して、携帯電話機の内部構造が見えないように構成することが好ましい。例えば、背面パネル16の固定は両面テープなどを使用して固定する。
【0036】
次に、図3乃至図7を参照しながら、第二のケース体12についてさらに詳述する。
【0037】
図3は、第二のケース体の背面図と、第二のケース体12のA−A線断面図の端部付近の拡大断面図を示している。第二のケース体12は、第一のケース体11とほぼ同一の略長方形状に形成されているが、第二の筐体と係合する短辺部分を除いた第二のケース体12の周縁部分122は、中央側部分よりも携帯電話機の外側に向かって突出すると共に、第二のケース体12の上下面(表、裏)に対して厚さ方向に突出(1221、1222)した凸形状に形成されている。すなわち、図3の背面図に示される第二のケース体12の周囲の二重の太線で囲まれた部分が、周縁部分であり、凸形状部分122である。より詳細には、図3の断面図に示すように、第二のケース体12の凸形状部分(つまり、周縁部分)122が携帯電話機の外周として、露出している状態になる。したがって、図3の第二のケース体12の断面図において、例えば、第二のケース体12の上面には背面パネル16が設けられ、その下面には基板を介して第一のケース体11が設けられ、第二のケース体12の凸形状部分の周縁部分122が側面から露出した状態で、携帯電話機の第一の筐体1が構成されることになる。このように、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122は、第一のケース体11や背面パネル16に完全に覆われることなく、携帯電話機から露出するように形成されることが好ましい。また、周縁部分の凸形状部分122の形状は、図3の断面図に示すように、携帯電話機の外側に向かって突出すると共に、第二のケース体12の上下面(表、裏)に対して厚さ方向に突出(1221、1222)した曲面形状であるが、携帯電話機から露出していれば、このような形状に限定されず、いかなる形状であってもよい。例えば、図4に示されるように、第二のケース体12の凸形状部分の形状は、具体的には、半円弧形状や、断面の一部が平面形状にて形成された多角形の形状など、様々な形状であってもよい。なお、ここまでの構造は、図9乃至11に示される第二のケース体32と同様である。
【0038】
そして、ここで、図3の断面図に示されるように、第二のケース体12の凸形状部分(周縁部分)122には、溝121が設置されている。図5に示すように、溝121は、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122の溝設置範囲に設けることができ、例えば、溝設置範囲の全範囲にわたって設けることが好ましいが、少なくとも、その範囲の一部に設けられていてもよい。溝の形状は、溝の角度が鋭角のV字状であるが、周縁部分122の構造に依存して、例えば、U字型や角型など、様々な他の形状であってもよい。また、溝の数にも制限はなく、第二のケース体12の周縁部分の凸形状部分122の形状の種類や肉厚などの構造に依存するが、一つ以上の溝を溝設置範囲内の周縁部分に設けることが好ましい。本実施形態においては、図3や図6の拡大断面図に示すように、一つの溝が設けられている。具体的には、第二のケース体12の凸形状部分122の下方部分1222に、鋭角のV字型溝が下方に開口するようにして、溝設置範囲にわたって設けられている。
【0039】
ここで、第二のケース体12に入光された光の導光及び第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122の照光について、特に、図5、図6及び図7を参照しながら詳述する。
【0040】
基板15上には、第二のケース体12側に光を発光するLED151(発光手段)が搭載されている。つまり、図2に示されるように、LED151の上方に、すなわち、LED151の発光する上部面が第二のケース体12に面するようにして、第二のケース体12が配置されている。これにより、基板15上に設置されたLED151が発光すると、基板15に対向する第二のケース体12の面から、LED151からの光が第二のケース体12に入光する。そして、第二のケース体12は透明な樹脂(透過性部材)で形成されているため、LED151から入光した光は、図5に示すように、LED光源の設置場所に対応する第二のケース体の略中央部から第二のケース体の周囲に向かって導光し、溝を設けたことにより、周縁部分(つまり、凸形状部分)122から外部に向かって、図7に示すように照光される。なお、図6は図3で示す第二のケース体12のA−A線断面図の端部付近の拡大断面図において、第二のケース体の略中央部(光の入光する場所)から第二のケース体の周縁部分(つまり、凸形状部分)122に向かう光の導光において、溝を設けた周縁部分122で2方向に分離する様子を示している。
【0041】
ここで、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122に設けた溝121とそれによるイルミネーション効果について詳述する。
【0042】
例えば、本実施形態のような溝121を有しない携帯電話機(例えば、図9、10及び11参照)の場合、第二のケース体32は図11の断面図に示すように、凸形状部分(周縁部分)321に溝を設けていないために、LED光源から第二のケース体に入光された光は、単に、図5に示す矢印のように第二のケース体32の内部を周囲に向かって導光する。つまり、図6及び7に示す光1512のように導光する光はなく、第二のケース体の周縁まで達すると、周縁部分(つまり、凸形状部分)321から、単に、外部に向かって照光される。この場合、上述したように、LED光源から発光された光源付近の光量が強く、光源から離れると徐々に光が弱くなってくる。つまり、光源351付近と周縁部分321との光量に差分がある。
【0043】
一方、本実施形態の携帯電話機においては、携帯電話機の第二のケース体12の周縁部分122(1222)に溝121を設けたことで、図6及び図7に示す光1511及び1512のように、LED光源から第二のケース体に入光された光は、第二のケース体12及び溝121の内部を導光し、第二のケース体12の周縁部分122が光源151付近の光量と同等に均一に発光する。すなわち、LED光源151から第二のケース体12に入光された光は、第二のケース体内部を図5に示す光1511のように導光し、そして、光は第二のケース体12に設置された溝121まで到達すると、そのままの方向で進む光1511と、溝121と同方向へ進む光1512の2方向に分離する。そして、溝121に沿って進む光1512は、LED151が発光した際に入光された光1511と合わさり光量を拡大させて、第二のケース体12の周縁部分122が発光して、外側に向けて照光する。これによって、光源151付近とそれ以外の箇所(例えば、周縁部分122)で照光の差分がないイルミネーションが携帯電話機の使用者に認識されるようになり、そのイルミネーション効果は、周縁部分に溝を有しない携帯電話機に比して高くなる。このように、第二のケース体12に入光された光は、第二のケース体12及び溝121の内部を導光し、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122が照光して、携帯電話機のイルミネーション機能となる。
【0044】
したがって、本発明では、この溝121を第二のケース体の周縁部分122に設けることによって、第二のケース体12の周縁部分122から外部に向かって照光される光量と、光源151付近の光量との差分を少なくすることができる。そのため、LED光源の設置場所による照光ムラや場所による輝度の違いを緩和することができ、本発明のイルミネーションとして機能する。つまり、光源付近の光を溝121で光源から離れた場所へ導くことにより、光源付近とそれ以外の場所との光量の差分を少なくすることができる。
【0045】
このとき、第二のケース体12の形状は、図3及び図6の断面図に示すように、ほぼ平板形状であることが好ましいが、必ずしも平板形状であることに限定されない。つまり、LED151から入光した光が、当該入光した箇所から外部に照光される箇所まで、直線的に導光するよう構成されていればよく、第二のケース体12が平板形状でない(例えば、湾曲又は屈曲)としても、第二のケース体12に厚みを設けることで、LED151から入光した光が、当該入光した箇所から外部に照光される箇所(つまり、周縁部分の凸形状部分)122まで、直線的に導光するように構成することができればよい。このような構造によっても、LED151からの光の強度が弱くなることが抑制されて、第二のケース体12の周縁部分の凸形状部分122に効果的に届くこととなる。
【0046】
また、第二のケース体12は、例えば、蛍光剤が混在されたポリカーボネートなどの透過性部材で形成されることが好ましい。これにより、LED151から発光紫外線を発光することで、導光した光が、凸形状部分122に設けた溝121による作用と相まって、効率良く発光し、発光した光が拡散し、さらに明るく見ることができる。したがって、本実施形態の携帯電話機の使用者にとって視認性の向上を図ることができ、報知効果の向上といった効果も有する。なお、第二のケース体12は、必ずしも蛍光剤を含んで形成されている必要はなく、また、LED151も必ずしも発光紫外線を発光する素子である必要はない。
【0047】
また、第二のケース体12に入光した光の効率的な導光のために、遮光を施してもよい。例えば、背面パネル16を遮光部材にて形成するか、または、背面パネル16の第二のケース体12側の面を遮光性塗料で塗装して遮光するか、あるいは、第二のケース体12の背面パネル16側の面と基板15側の面とに、遮光性塗料やフィルムからなる遮光面を形成してもよい。ここで、LED151から発光された紫外線が外部に漏れることを抑制するために、遮光部材や遮光面を、紫外線吸収構造材料を混ぜた材料で形成したり、または、遮光性塗料は、黒色系塗料、あるいは、紫外線吸収構造材料を含む塗料を用いてよい。これにより、第二のケース体12に入光した光は、導光中に背面パネル16側に漏れることを防御ないし抑制できる。ここで、遮光面を設ける場合、LED151からの光が第二のケース体12に入光する領域を確保する必要があり、LED151からの光が第二のケース体12に入光する、LED151の真上とその周辺領域箇所は開放する。なお、遮光面は、いずれか一方に形成されていてもよく、特に、第二のケース体12の基板15側の面は、その構造上、必ずしも必要はない。また、第二のケース体12側に光を反射する反射面にて遮光面を形成してもよい。これによって、LED光源から第二のケース体12に入光された光は、反射面にて反射しながら第二のケース体12内を導光することとなり、より効率よく光を導光させることができる。
【0048】
本実施形態において、種々の変形が可能であり、特に、溝121の変形が可能である。
【0049】
溝の形状を変更することによって、周縁部分122から外部に向って照光する光の強弱を変化させることができる。また、第二のケース体12の周縁部分122の形状や肉厚などに応じて、溝の角度や深さも任意に変更することができる。例えば、直角や広角などの角度に変更することで、使用者が携帯電話機を見る方向によっては、周縁部分122から外部に向って照光する光の強弱が発生したり、また、鋭角であっても角度に応じて、光の強弱が発生することもある。よって、溝121は、第二のケース体12の周縁部分122の構造に応じて、任意の角度の溝を設けることができ、また、溝の深さを変更しても光の強弱が発生する。したがって、例えば、図4に示すような様々な第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122の形状や肉厚などの構造的特徴に応じて、任意の形状の溝を設けることができ、さらに、その角度、深さなども適宜変更して設けることができる。
【0050】
また、周縁部分の凸形状部分122の形状の種類や肉厚などの構造に依存して、複数の溝を設けてもよい。例えば、本実施形態と同様の溝(つまり、鋭角のV字型形状)を、凸形状部分の上方部分1221と下方部分1222のいずれにも、設けてもよい(図8参照)。さらには、凸形状部分122の上方部分1221と下方部分1222で、例えば、V字型形状とU字型形状の異なる形状の溝を設けてもよい。このように、例えば、図4に示すような様々な第二のケース体12の凸形状部分122の構造的特徴に応じて、複数の溝を設けたり、また、その溝の角度や深さによっても、異なる位置に異なる形状の溝を設けることで、光の強弱が発生し、変化に富んだイルミネーション効果を発揮することができる。
【0051】
また、さらに様々なイルミネーション効果を発揮するために、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122に設けられる溝は、均一な形状が連続していなくともよく、また、その角度や深さも均一に連続していなくともよい。例えば、図5で示す溝設置範囲の長辺部分と短辺部分とで溝の形状・角度・深さを変更したり、あるいは、溝設置範囲で一定の間隔ごとに溝の形状を変更したりすることによって、光の強弱の変化が可能となり、多様な変化に富んだイルミネーションを生じることができる。さらにまた、溝の形状を第二のケース体の周縁部分、つまり、凸形状部分122の様々な形状と組み合わせることで、さらなるイルミネーション効果を発揮することができる。本実施形態においては、突出した曲面形状に形成されている凸形状部分の下方部分1222にV字型溝121を一つ設けているが、第二のケース体12の周縁部分の凸形状部分122の形状と、そこに設ける溝の形状との組み合わせに制限はなく、適宜、任意の組み合わせを採用してよい。
【0052】
ここで、第二のケース体12の周縁部分の凸形状部分122の形状と、そこに設ける溝の形状との組み合わせにおいて、上述したように、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122は、いかなる形状であってもよいが、例えば、図4に示す形状のように、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122からは、第一の筐体1の側面に対して約180°の範囲で、LED151からの光が外部に照光される形状であることが特に好ましい。そして、ここに上述したような溝を設けることで、さらなるイルミネーション効果を発揮することができる。これによって、携帯電話機の使用者は、携帯電話機が折り畳まれた状態にある場合、第二のケース体12の周縁部分(凸形状部分)122から照光された光を、携帯電話機の背面パネル16側、つまり、第一の筐体1側からはもちろんのこと、その反対側である第二の筐体2側からも容易に視認することができる。
【0053】
本実施形態において、さらなる種々の変形が可能であり、特に、第二のケース体12自体の変形も可能である。
【0054】
第二のケース体12にシボ加工を施すことで、導光される光がより拡散され、さらなるイルミネーション効果を発揮することができる。ここで、第二のケース体12の発光手段ないし素子の上方に位置する箇所であり、当該発光素子からの光が入射される箇所を、発光素子側とは反対側に凹んだ形状の凹部に形成してもよい。これにより、第二のケース体12に形成した凹部内に発光素子の一部が収容された状態で第二のケース体12と基板15とを接近させることができ、携帯電話機のさらなる薄型化を図ることができると共に、光源付近とそれ以外の箇所で照光の差分がないイルミネーション効果も発揮できる。なお、凹部を、階段形状やダイヤモンドカット形状に形成したり、凹部にもシボ加工することで、さらに第二のケース体12に発光素子からの光が入射しやすくなる。
【0055】
また、シボ加工を施した上で、別の第二のケース体12の変形としては、第二のケース体12の発光素子の上方に位置する箇所であり、当該発光素子からの光が入射される箇所、つまり、第二のケース体12の上記凹部箇所を、完全に切除して開口部を形成してもよい。この場合、発光手段は側面が発光するタイプの発光素子を用いることができ、発光素子の側方から発光された光が第二のケース体12の開口部の側面から入射して、第二のケース体12の溝を設けた周縁部分(凸形状部分)の照光箇所まで光を導光させることができる。これにより、第二のケース体12の開口部内に発光素子が収容された状態でさらに第二のケース体12と基板15とを近接させることができ、携帯電話機のさらなる薄型化を図ることができると共に、光源付近とそれ以外の箇所で照光の差分がないイルミネーション効果が発揮できる。
【0056】
上記のように、第二のケース体の周縁部分、つまり、凸形状部分やそこに設ける溝の形状を変更し、また、それらを様々なバリエーションに組合せることで、使用者の携帯電話機を見る角度により光の強弱が生じ、変化に富んだイルミネーションを発揮することができ、さらにまた、第二のケース体自体にシボ加工などを施すことによって、光がより拡散されるような効果が得られる。
【0057】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
【符号の説明】
【0058】
1、3 第一の筐体
2、4 第二の筐体
11、31 第一のケース体
12、32 第二のケース体
13、33 LCDユニット
14、34 スクリーン
15、35 基板
16、36 背面パネル
121 溝
122、321 第二のケース体12の凸形状部分(周縁部分)
1221、3211 第二のケース体12の上面(表)方向
1222、3212 第二のケース体12の下面(裏)方向
151、351 LED
1511 光
1512 光

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第一の筐体と第二の筐体とからなり、該第一の筐体は、少なくとも、発光手段が設置された基板と、該基板を挟むように構成する第一のケース体及び第二のケース体と、から構成される電子機器であって、
さらに、LCDユニット及びスクリーンが前記第一のケース体に設置され、背面パネルが前記第二のケース体に設置されて、
該第二のケース体は、透過性部材にて形成された透明体であり、該基板上の該発光手段に対向するように該発光手段を配した基板面に面して配置され、かつ、該第二のケース体の周縁部分は、該電子機器の外側に向かって突出し、該電子機器から露出した凸形状であり、当該露出した周縁部分の凸形状部分に溝が設けられていることを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記溝は、前記第二のケース体の周縁部分の溝設置範囲に設けられることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記溝は、少なくとも一つ以上の連続した溝であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記溝は鋭角のV字状溝であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の電子機器。
【請求項5】
前記発光手段は、前記基板の略中央部に一つだけ設置されることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の電子機器。
【請求項6】
前記溝は、形状が異なる溝を含む溝であることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第二のケース体にシボ加工が施されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の電子機器。
【請求項8】
携帯電話機であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の電子機器。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれかに記載の電子機器のイルミネーション方法であって、
基板上に設置された発光手段が発光すると、該基板に対向する第二のケース体の面から、該発光手段からの光が該第二のケース体に入光するステップと、
該第二のケース体に入光した光は第二のケース体内部を第二のケース体の周縁部分(周囲)に向かって導光するステップと、
該入光した光が該第二のケース体の周縁部分に設置された溝まで到達すると、そのままの方向で進む光と、該溝と同方向へ進む光の2方向に分離するステップと、
該溝に沿って進む光は、該発光手段が発光した際に入光された光と合わさり光量を拡大させて、前記第二のケース体の周縁部分が発光して、外側に向けて照光するステップと、
を有することを特徴とするイルミネーション方法。
【請求項10】
前記電子機器は携帯電話機であることを特徴とする請求項9に記載のイルミネーション方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2013−21581(P2013−21581A)
【公開日】平成25年1月31日(2013.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−154520(P2011−154520)
【出願日】平成23年7月13日(2011.7.13)
【出願人】(390010179)埼玉日本電気株式会社 (1,228)
【Fターム(参考)】