説明

電子機器及び処理切替プログラム

【課題】ユーザによる操作がなくても、状況に応じて適当なモードに切り替えることのできる電子機器及び処理切替プログラムを提供すること。
【解決手段】電子機器は、複数種類の音声処理の中から選択された1つを実行する音声処理部と、音声処理部から音声出力部までの信号伝送経路が高音質処理の実施効果が低い無線であるか否かを判断する判断部と、信号伝送経路に応じて異なる音声処理に切り替える処理切替部と、を備える。処理切替部は、信号伝送経路が高音質処理の実施効果が低い無線であると判断部が判断した場合、音質向上機能を含まない音声処理に切り替えるよう音声処理部を制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、状況に応じて適当なモードに切り替える電子機器及び処理切替プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
日本の地上デジタルテレビ放送のサービス(ISDB-T)の1つに「ワンセグ(1seg)」と呼ばれる携帯電話や移動体端末向けのサービスがある。ワンセグによるテレビ放送に対応した放送受信端末の電源が電池である場合、駆動時間の点から電力消費は小さい方が望ましい。このため、放送受信端末には、音声再生モードとして、良好な音質を実現するための機能(以下「音響付加機能」という。)を実行する通常モードと、音響付加機能を実行しないため通常モードと比べて音質は劣るが電力消費が小さい省電力モードとの2つのモードが用意されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記説明した放送受信端末においてモードを切り替えるためには、ユーザが当該端末を操作する必要がある。このため、省電力モードが適切な状況であっても、ユーザが省電力モードへの切り替え操作を行わないと当該端末は通常モードのままである。このため、ユーザによる操作がなくても自動的にモードを切り替えることができた方が望ましい。
【0004】
本発明の目的は、ユーザによる操作がなくても、状況に応じて適当なモードに切り替えることのできる電子機器及び処理切替プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、複数種類の音声処理の中から選択された1つを実行する音声処理部と、前記音声処理部から音声出力部までの信号伝送経路が高音質処理の実施効果が低い無線であるか否かを判断する判断部と、前記信号伝送経路に応じて異なる音声処理に切り替える処理切替部と、を備え、前記処理切替部は、前記信号伝送経路が高音質処理の実施効果が低い無線であると前記判断部が判断した場合、音質向上機能を含まない音声処理に切り替えるよう前記音声処理部を制御する電子機器を提供する。
【0006】
本発明は、コンピュータを上記電子機器が備える各部として機能させるための処理切替プログラムを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る電子機器及び処理切替プログラムによれば、ユーザによる切り替え指示無しに、状況に応じた最適な電力モードを使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第1の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図2】第1の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図3】第1の実施形態の放送受信端末が備える音声処理部を示すブロック図
【図4】第1の実施形態の放送受信端末が備える画像処理部を示すブロック図
【図5】第1の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図6】第1の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図7】第2の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図8】第2の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図9】第2の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図10】第3の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図11】第3の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図12】第3の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図13】第4の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図14】第4の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図15】第4の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図16】第5の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図17】第5の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図18】第5の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図19】第6の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図20】第6の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図21】第6の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図22】第7の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図23】第7の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図24】第7の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図25】第8の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図26】第8の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図27】第8の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図28】第9の実施形態の放送受信端末を示すブロック図
【図29】第9の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図30】第9の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図31】第10の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【図32】第11の実施形態の放送受信端末を示すブロック
【図33】第11の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図
【図34】第11の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャート
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
【0010】
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図1に示すように、第1の実施形態の放送受信端末は、画像表示部301と、チャンネル操作のための操作部302と、スピーカ303とを備える。図2は、第1の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図2に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ401と、受信部402と、分離部403と、音声処理部404と、スピーカ405と、画像処理部406と、画像表示部407と、制御部409と、操作部302とを備える。
【0011】
図3は、第1の実施形態の放送受信端末が備える音声処理部を示すブロック図である。音声処理部404に入力された音声データは、復号化処理部101にて復号処理が行われる。その後、音質切替部131にて高音質化処理部111の処理を実施するか否かを切り替える。高音質化処理部111の処理を行わない場合は、行った場合に比べ、端末の電力消費を抑えることができる。その後、D/A変換部121にてアナログデータに変換される。
【0012】
図4は、第1の実施形態の放送受信端末が備える画像処理部を示すブロック図である。画像処理部406に入力された画像データは、復号化処理部201にて復号処理が行われる。その後、画質切替部231にて高画質化処理部211の処理を実施するか否かを切り替える。高画質化処理部211の処理を行わない場合は、行った場合に比べ、端末の電力消費を抑えることができる。その後、D/A変換部221にてアナログデータに変換される。
【0013】
図5は、第1の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図5に示すように、制御部409は、操作部302を用いて行われたチャンネル切り替えの時間間隔を検出して(ステップ5−S101)、この検出したチャンネル切替時間間隔を基準値と比較する(ステップ5−S111)。チャンネル切替時間間隔が基準値未満の場合、制御部409は、ザッピング状態であると判断して音質向上機能をオフにする(ステップ5−S121)。一方、チャンネル切替時間間隔が基準値以上の場合、制御部409は、ザッピング状態ではないと判断して音質向上機能をオンにする(ステップ5−S122)。なお、制御部409による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0014】
図6は、第1の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図6に示すように、制御部409は、操作部302を用いて行われたチャンネル切り替えの時間間隔を検出して(ステップ6−S101)、この検出したチャンネル切替時間間隔を基準値と比較する(ステップ6−S111)。チャンネル切替時間間隔が基準値未満の場合、制御部409は、ザッピング状態であると判断して画質向上機能をオフにする(ステップ6−S121)。一方、チャンネル切替時間間隔が基準値以上の場合、制御部409は、ザッピング状態ではないと判断して画質向上機能をオンにする(ステップ6−S122)。なお、制御部409による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0015】
なお、「ザッピング」とは、放送番組の選局操作や記録コンテンツの選択操作をせわしなく行うことである。すなわち、チャンネルを短時間で連続的に切り替えたり、コンテンツを短時間で連続的に切り替える操作が行われている状態が「ザッピング状態」である。
【0016】
(第2の実施形態)
図7は、第2の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図7に示すように、第2の実施形態の放送受信端末は、画像表示部701と、スイッチ702と、スピーカ703と、無線式ヘッドホン704とを備える。図8は、第2の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図8に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ801と、受信部802と、分離部803と、音声処理部804と、有線無線切替部805と、無線送信部806と、無線受信部807と、スピーカ808と、スピーカ809と、制御部810とを備える。
【0017】
図9は、第2の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図9に示すように、制御部810は、有線無線切替部805の状態に基づいて、音声処理部804からスピーカまでの信号伝送経路が有線か無線かを判断する(ステップ9−S111)。無線の場合、制御部810は、音質向上機能をオフにする(ステップ9−S121)。一方、有線の場合、制御部810は、音質向上機能をオンにする(ステップ9−S122)。なお、制御部810による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0018】
(第3の実施形態)
図10は、第3の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図10に示すように、第3の実施形態の放送受信端末は、画像表示部1001と、スイッチ1002と、スピーカ1003とを備える。図11は、第3の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図11に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ1101と、受信部1102と、分離部1103と、音声処理部1104と、スピーカ1105と、番組情報取得部1106と、制御部1107とを備える。
【0019】
図12は、第3の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図12に示すように、制御部1107は、番組情報を取得し(ステップ12−S101)、この取得した番組情報が示す番組のジャンルに応じて音声処理を切り替える(ステップ12−S111)。音質が重要でないジャンルの場合、制御部1107は、音質向上機能をオフにする(ステップ12−S121)。一方、音質が重要なジャンルの場合、制御部1107は、音質向上機能をオンにする(ステップ12−S122)。なお、制御部1107による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0020】
(第4の実施形態)
図13は、第4の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図13に示すように、第4の実施形態の放送受信端末は、画像表示部1301と、スイッチ1302と、スピーカ1303と、マイク1304とを備える。図14は、第4の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図14に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ1401と、受信部1402と、音声処理部1403と、スピーカ1404と、マイク1405と、音量計測部1406と、制御部1407とを備える。
【0021】
図15は、第4の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図15に示すように、制御部1407は、音量計測部1406によって計測された周囲音量に関する情報を取得し(ステップ15−S101)、周囲音量に応じて音声処理を切り替える(ステップ15−S111)。周囲音量が基準値以上の場合、制御部1107は、高音質機能をオフにする(ステップ15−S121)。一方、周囲音量が基準値未満の場合、制御部1407は、高音質機能をオンにする(ステップ15−S122)。なお、制御部1407による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0022】
(第5の実施形態)
図16は、第5の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図16に示すように、第5の実施形態の放送受信端末は、画像表示部1601と、スイッチ1602と、スピーカ1603と、光センサ1604とを備える。図17は、第5の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図17に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ1701と、受信部1702と、分離部1703と、映像処理部1704と、画像表示部1705と、光センサ1706と、照度計測部1707と、制御部1708とを備える。
【0023】
図18は、第5の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図18に示すように、制御部1708は、光センサ1604によって検出された周囲照度に関する情報を取得し(ステップ18−S101)、周囲照度に応じて画像フィルタ処理を切り替える(ステップ18−S111)。周囲照度が基準値以上の場合、制御部1708は、画像フィルタ処理をオフにする(ステップ18−S122)。一方、周囲照度が基準値未満の場合、制御部1708は、画像フィルタ処理をオンにする(ステップ18−S121)。なお、制御部1708による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0024】
(第6の実施形態)
図19は、第6の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図19に示すように、第6の実施形態の放送受信端末は、画像表示部1901と、キー1902とを備える。図20は、第6の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図20に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ2001と、受信部2002と、分離部2003と、画像処理部2004と、画像表示部2005と、制御部2007と、キー1902とを備える。
【0025】
図21は、第6の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図21に示すように、制御部2007は、キー1902の入力時間間隔を検出して(ステップ21−S101)、この検出したキー入力時間間隔を基準値と比較する(ステップ21−S111)。キー入力時間間隔が基準値以上の場合、制御部2007は、高画質機能をオンにする(ステップ21−S121)。一方、キー入力時間間隔が基準値未満の場合、制御部2007は、高画質機能をオフにする(ステップ21−S121)。なお、制御部2007による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0026】
(第7の実施形態)
図22は、第7の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図22に示すように、第7の実施形態の放送受信端末は、第1筐体2201と、第2筐体2202と、これら2つの筐体を接合するヒンジ部2203と、画像表示部2204と、キー2205とを備える。図23は、第7の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図23に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ2301と、受信部2302と、画像処理部2303と、画像表示部2304と、制御部2305とを備える。
【0027】
図24は、第7の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図24に示すように、制御部2305は、筐体の開閉状態を検出して(ステップ24−S101)、筐体開閉状態に応じて画像処理を切り替える(ステップ24−S111)。筐体が開いている場合、制御部2305は、高画質機能をオンにする(ステップ24−S121)。一方、筐体が閉じている場合、制御部2305は、高画質機能をオフにする(ステップ24−S121)。なお、制御部2305による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0028】
(第8の実施形態)
図25は、第8の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図25に示すように、第8の実施形態の放送受信端末は、画像表示部2501と、キー2502と、スピーカ2503とを備える。図26は、第8の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図26に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ2601と、受信部2602と、画像処理部2603と、データ放送処理部2604と、表示制御部2605と、画像表示部2606と、音声処理部2607と、スピーカ2608と、制御部2609とを備える。
【0029】
図27は、第8の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図27に示すように、制御部2609は、データ放送の視聴に応じて画像処理を切り替える(ステップ27−S111)。データ放送を視聴していない場合、制御部2609は、高音質機能をオンにすると共に、画像データのデコード処理を実施する(ステップ27−S121)。一方、データ放送を視聴している場合、制御部2609は、高音質機能をオフにすると共に、画像データのデコード処理を停止する(ステップ27−S121)。なお、制御部2609による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0030】
(第9の実施形態)
図28は、第9の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図28に示すように、第9の実施形態の放送受信端末は、画像表示部2801と、キー2802と、スピーカ2803とを備える。図29は、第9の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図29に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ2901と、受信部2902と、画像処理部2904と、画像表示部2905と、分離部2906と、音声処理部2907と、スピーカ2908と、制御部2909とを備える。
【0031】
図30は、第9の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図30に示すように、制御部2909は、受信部2902が受信した無線信号の電波受信強度を検出して(ステップ30−S101)、この検出した電波受信強度に応じて画像処理及び音声処理(以下、これら2つの処理をまとめて「データでコード処理」という。)の動作をオンオフする(ステップ30−S111)。電波受信強度が基準値以上の場合、制御部2909は、データデコード処理を実施する(ステップ30−S121)。一方、電波受信強度が基準値未満の場合、制御部2909は、データデコード処理を停止する(ステップ30−S121)。なお、制御部2909による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0032】
(第10の実施形態)
第10の実施形態の放送受信端末は、図28及び図29に示した放送受信端末と同じ構成である。図31は、第10の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図31に示すように、制御部2909は、デコード時に発生するエラーの状況、すなわちノイズ強度を検出して(ステップ31−S101)、この検出したノイズ強度に応じて画像処理を切り替える(ステップ31−S111)。ノイズ強度が基準値以上の場合、制御部2909は、高画質機能をオフにする(ステップ31−S122)。一方、ノイズ強度が基準値未満の場合、制御部2909は、高画質機能をオンにする(ステップ31−S121)。なお、制御部2909による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0033】
(第11の実施形態)
図32は、第11の実施形態の放送受信端末を示すブロック図である。図32に示すように、第11の実施形態の放送受信端末は、画像表示部3201と、キー3202と、スピーカ3203と、マイク3204とを備える。図33は、第11の実施形態の放送受信端末の内部構成を示すブロック図である。図33に示すように、本実施形態の放送受信端末は、アンテナ3301と、受信部3302と、分離部3303と、画像処理部3304と、画像表示部3305と、音声処理部3306と、スピーカ3307と、制御部3308と、マイク3309と、音声通話処理部3310と、通話用アンテナ3311とを備える。
【0034】
図34は、第11の実施形態の放送受信端末の動作を示すフローチャートである。図34に示すように、制御部3308は、通話状態を検知して(ステップ34−S101)、通話状態に応じて音声処理を切り替える(ステップ34−S111)。通話中である場合、制御部3308は、高音質機能をオフにする(ステップ34−S121)。一方、非通話状態の場合、制御部3308は、高音質機能をオンにする(ステップ34−S122)。なお、制御部3308による上記処理をソフトウェアで実現しても良い。
【0035】
以上説明したように、上記説明した第1〜第11の実施形態の放送受信端末によれば、高音質処理及び高画質処理の実施効果の低い状態を検知し、無駄な高音質処理及び高画質処理を削減することができる。このため、ユーザによる切り替え指示がなくても、状況に応じて最適なモードを選択して、電力消費を抑えることができる。
【0036】
なお、本実施形態では、ワンセグによるテレビ放送に対応した放送受信端末を例に説明したが、デジタルラジオに対応した放送受信端末であっても良い。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明に係る電子機器は、電力制御を自動で行う放送受信端末等として有用である。
【符号の説明】
【0038】
301 画像表示部
302 スイッチ
303 スピーカ
401 アンテナ
402 受信部
403 分離部
404 音声処理部
405 スピーカ
406 画像処理部
407 画像表示部
408 操作部
409 制御部
701 画像表示部
702 スイッチ
703 スピーカ
704 無線式ヘッドホン
801 アンテナ
802 受信部
803 分離部
804 音声処理部
805 有線無線切替部
806 無線送信部
807 無線受信部
808 スピーカ
809 スピーカ
810 制御部
1001 画像表示部
1002 スイッチ
1003 スピーカ
1101 アンテナ
1102 受信部
1103 分離部
1104 音声処理部
1105 スピーカ
1106 番組情報取得部
1107 制御部
1301 画像表示部
1302 スイッチ
1303 スピーカ
1304 マイク
1401 アンテナ
1402 受信部
1403 音声処理部
1404 スピーカ
1405 マイク
1406 音量計測部
1407 制御部
1601 画像表示部
1602 スイッチ
1603 スピーカ
1604 光センサ
1701 アンテナ
1702 受信部
1703 分離部
1704 映像処理部
1705 画像表示部
1706 光センサ
1707 照度計測部
1708 制御部
1901 画像表示部
1902 キー
2001 アンテナ
2002 受信部
2003 分離部
2004 画像処理部
2005 画像表示部
2006 操作部
2007 制御部
2201 第1筐体
2202 第2筐体
2203 ヒンジ部
2204 画像表示部
2205 キー
2301 アンテナ
2302 受信部
2303 画像処理部
2304 画像表示部
2305 制御部
2501 画像表示部
2502 キー
2503 スピーカ
2601 アンテナ
2602 受信部
2603 画像処理部
2604 データ放送処理部
2605 表示制御部
2606 画像表示部
2607 音声処理部
2608 スピーカ
2609 制御部
2801 画像表示部
2802 キー
2803 スピーカ
2901 アンテナ
2902 受信部
2904 画像処理部
2905 画像表示部
2906 分離部
2907 音声処理部
2908 スピーカ
2909 制御部
3201 画像表示部
3202 キー
3203 スピーカ
3204 マイク
3301 アンテナ
3302 受信部
3303 分離部
3304 画像処理部
3305 画像表示部
3306 音声処理部
3307 スピーカ
3308 制御部
3309 マイク
3310 音声通話処理部
3311 通話用アンテナ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数種類の音声処理の中から選択された1つを実行する音声処理部と、
前記音声処理部から音声出力部までの信号伝送経路が高音質処理の実施効果が低い無線であるか否かを判断する判断部と、
前記信号伝送経路に応じて異なる音声処理に切り替える処理切替部と、を備え、
前記処理切替部は、前記信号伝送経路が高音質処理の実施効果が低い無線であると前記判断部が判断した場合、音質向上機能を含まない音声処理に切り替えるよう前記音声処理部を制御することを特徴とする電子機器。
【請求項2】
コンピュータを、請求項1に記載の電子機器が備える各部として機能させるための処理切替プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【公開番号】特開2012−227934(P2012−227934A)
【公開日】平成24年11月15日(2012.11.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−123159(P2012−123159)
【出願日】平成24年5月30日(2012.5.30)
【分割の表示】特願2009−139929(P2009−139929)の分割
【原出願日】平成19年7月11日(2007.7.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】