電子機器及び配信制御方法
【課題】 サーバー装置で記録された映像コンテンツデータの情報を、クライアント装置を利用するユーザに分かりやすく提示できる電子機器及び配信制御方法を提供すること。
【解決手段】 実施形態によれば、電子機器は、記録制御手段、受信手段及び送信手段を具備する。記録制御手段は、放送される複数の映像コンテンツデータと前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記録し、記録されたデータ量がしきい値を超えるとき、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去する。受信手段は、前記クライアント装置から前記第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信する。送信手段は、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する。
【解決手段】 実施形態によれば、電子機器は、記録制御手段、受信手段及び送信手段を具備する。記録制御手段は、放送される複数の映像コンテンツデータと前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記録し、記録されたデータ量がしきい値を超えるとき、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去する。受信手段は、前記クライアント装置から前記第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信する。送信手段は、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、映像コンテンツデータを記録し、再生する電子機器及び該機器に適用される配信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルビデオレコーダ等の録画機能を有する電子機器は、地上デジタル放送等で放送される番組(映像コンテンツデータ)を逐次、録画し続け、記録媒体の容量を超える場合には過去に記録したものを逐次消去することによって、直近の所定期間の番組を保存するループ録画機能を有することがある。例えば、複数のチャンネルを同時受信し、それぞれで放送される番組をループ録画することで、ユーザは、過去に(直近の所定期間に)放送された番組を、現在放送中の番組と同様の感覚で視聴することができる。
【0003】
また、デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス(DLNA)では、パーソナルビデオレコーダのようなサーバー装置(デジタルメディアサーバー:DMS)に格納された映像コンテンツデータや音楽データ等を、ネットワークを介して、テレビジョン受信機やスマートフォン、PDA等のクライアント装置(例えば、デジタルメディアプレイヤー:DMP)に配信するためのアーキテクチャが規定されている。
【0004】
したがって、上述のループ録画機能を備えた電子機器においてもサーバー装置(DMS)を有すれば、上記録画された番組を、ネットワークを介してクライアント装置(DMP)に配信することができる。そして、そのクライアント装置を利用するユーザは、配信された番組を視聴することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2008/075618号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、DLNAによる配信では、逐次消去されていく録画番組を配信することは想定しておらず、たとえば配信開始時には番組は開始時刻から終了時刻まで存在していたが、DMP側で視聴中に当該番組の先頭部分から消去され始めた場合など、番組の先頭にジャンプしようとすると対象部分がないためエラーとなり正常に再生できなかったりすることがある。
【0007】
また、DMP側で番組一覧を閲覧(ブラウジング)する場合も表示するコンテンツがどのタイミングで消去されるかを適切に取得する手段がないため、ユーザにコンテンツが消去されるタイミングまで含めた表示をすることができない。そのためユーザは、保存された番組を見逃してしまう可能性がある。
【0008】
本発明は、サーバー装置で記録された映像コンテンツデータの情報を、クライアント装置を利用するユーザに分かりやすく提示できる電子機器及び配信制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態によれば、クライアント装置とネットワークを介して相互に接続される電子機器は、記録制御手段、能力情報受信手段及びコンテンツ情報送信手段を具備する。記録制御手段は、放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記憶装置に記録された前記複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記記憶装置から、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去する。能力情報受信手段は、前記クライアント装置から、当該クライアント装置が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信する。コンテンツ情報送信手段は、前記受信した機器能力情報に基づいて、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係る電子機器の構成の例を示すブロック図。
【図2】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置の構成の例を示すブロック図。
【図3】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスの例を示す図。
【図4】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスの別の例を示す図。
【図5】同実施形態の電子機器によってクライアント装置に送信される機器能力情報の例を示す図。
【図6】同実施形態の電子機器にクライアント装置によって送信される機器能力情報の例を示す図。
【図7】同実施形態の電子機器によってクライアント装置に送信される番組情報の例を示す図。
【図8】同実施形態の電子機器によってクライアント装置に送信される番組情報の別の例を示す図。
【図9】同実施形態の電子機器によって表示される番組表形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図10】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって表示される番組表形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図11】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって表示されるツリー形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図12】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって表示されるリスト形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図13】同実施形態の電子機器によって実行される番組情報配信処理の手順の例を示すフローチャート。
【図14】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって実行される番組情報受信処理の手順の例を示すフローチャート。
【図15】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスのさらに別の例を示す図。
【図16】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスの他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、一実施形態に係る電子機器の構成の例を説明する。この電子機器は、ネットワークを介して、クライアント装置2に映像コンテンツデータ15Aを配信するサーバー装置(デジタルメディアサーバー)1である。サーバー装置1とクライアント装置2とは、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)によって相互に接続される。このサーバー装置1は、例えば、パーソナルビデオレコーダ、セットトップボックス、又はサーバーコンピュータ等として実現され得る。
【0012】
また、サーバー装置1は、地上デジタル放送等で放送される番組(以下、映像コンテンツデータとも称する)を受信し、受信した番組を録画する機能を有するデジタル放送受信装置でもある。サーバー装置1は、さらに、地上デジタル放送や衛星デジタル放送等で放送される番組をチャンネル単位で逐次、録画し続け、記録装置の残容量によって適時古いコンテンツから消去しながら録画したり、決められた直近の所定期間の番組をのみを保存するようなループ録画機能を有する。そのためユーザは、過去に放送された番組を、現在放送中の番組と同様の感覚で視聴すること(タイムシフト視聴とも称する)ができ、さらに録画コンテンツなので早送りや巻き戻しといった特殊再生機能も可能になる。
【0013】
また、このループ録画機能における適時消去の方法では、例えば、録画された番組のデータ量がしきい値を超えた場合に、放送日時(録画日時)の最も古い番組の映像が先頭から順次消去される。このしきい値とは記録媒体の容量を記録するチャンネル数で分割し、さらに記録レート(たとえば1チャンネル当りの記録レート:17Mbps)で現在時刻からどの程度の時間遡れるかを計算したものであり、例えば、このしきい値からその番組の映像を先頭から順次消去するようにしたり、このしきい値にかかる番組単位で消去する場合など消去方法にもいくつか方法がある。
【0014】
サーバー装置1は、チューナー11A,11B,11C,11D、TS処理部12、記録・再生制御部13、暗号化・復号処理部14、記憶装置15、番組情報処理部16、AVデコード部17、表示処理部18、ネットワーク処理部19、配信管理部21、CAS制御部22等を備える。また、サーバー装置1は、表示装置1Aに接続される。表示装置1Aは、例えば液晶ディスプレイ(LCD)である。
【0015】
チューナー11A,11B,11C,11Dは、アンテナによって受信されたデジタルテレビジョン放送信号からユーザが選択しているチャンネルの放送信号を選局する。サーバー装置1では、チューナー11A,11B,11C,11Dに対応する数のチャンネルの放送信号を選局することができる。図1では、チューナー11A,11B,11C,11Dが4つである例を示したが、サーバー装置1には任意の数のチューナーを設けることができる。チューナー11A,11B,11C,11Dは、選局して復調した各チャンネルの放送信号をTS処理部12に出力する。
【0016】
TS処理部12は、チューナー11A,11B,11C,11Dにより選局されたTSパケット化された放送信号をデジタルの映像信号及び音声信号に分離し、記録・再生制御部13、及びAVデコード部17に出力する。また、TS処理部12は、入力された放送信号からECMパケットを分離し、これをCAS制御部22を介して、接続されるCASカード22Aにおくり、応答されるキーを用いたデスクランブル処理を行う。さらにTS処理部12は、入力された放送信号からSDTやEITを分離し番組情報処理部16に出力する。
【0017】
記録・再生制御部13は、TS処理部12によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を映像コンテンツデータ15Aとして記憶装置15に格納する。記録・再生制御部13は、例えば、チューナー11A,11B,11C,11Dで選局された複数のチャンネルの映像コンテンツデータ(番組)15Aを、逐次、録画し続ける。記録・再生制御部13は、例えば、複数のチャンネル(例えば、6チャンネルや8チャンネル)それぞれで放送される番組を、直近の所定期間分(例えば、1日分や一週間分)だけ全て、記憶装置15に格納する。また、映像コンテンツデータ15Aは、必要に応じて例えば、暗号化・復号処理部14によって所定の方式で暗号化されて記憶装置15に格納される。この記憶装置15は、例えば、サーバー装置1に内蔵のHDDである。なお、記憶装置15は、サーバー装置1に外付けされるHDDであってもよい。
【0018】
記録・再生制御部13は、例えば、記憶装置15に格納された映像コンテンツデータ15Aのデータ量が決められたしきい値を超えた場合に、映像コンテンツデータ15Aの内のコンテンツデータを消去する制御を行う。
【0019】
消去方法としては、たとえばしきい値として1日と設定される場合、現在時刻から24時間前がしきい値となり、実際の時刻経過とともにこのしきい値も進行するので、この進行速度に従ってしきい値にかかる映像コンテンツデータを消去していく方法やこのしきい値にかかる番組は番組単位(開始時刻〜終了時刻まで)で消去するなどの方法がある。
【0020】
つまり、放送日時(録画日時)が映像コンテンツデータから、映像の先頭に対応するデータから順次消去したり、番組単位で消去したりすることなどが行われる。
【0021】
さらに、記録・再生制御部13は、例えば、ユーザによる要求に応じて、記憶装置15から映像コンテンツデータ15Aを読み出す。読み出された映像コンテンツデータ15Aが暗号化されている場合には、暗号化・復号処理部14によって復号した後にAVデコード部17に出力する。
【0022】
番組情報処理部16は、記録・再生制御部13によって録画される映像コンテンツデータ15Aに対応する番組情報(コンテンツ情報とも称する)15Bを記憶装置15に格納する。具体的には、番組情報処理部16は、TS処理部12から出力された番組情報(SDTやEIT)から、映像コンテンツデータ15Aに関連付けられる番組情報15Bを生成する。そして、番組情報処理部16は、生成された番組情報15Bを記憶装置15に格納する。またこの番組情報15Bは、例えば、放送信号に付加される番組情報のほかネットワーク処理部19を介して外部サーバーから取得した番組情報を付加したりする場合もある。ある番組に対応する番組情報15Bは、例えば、その番組の番組名(タイトル)、チャンネル番号、放送局名、放送日時等を含む。番組情報15Bは、さらに、番組が消去されるタイミングを示す情報(例えば、消去が開始される日時、録画開始日から何日後等)を含んでもよい。
【0023】
番組を消去するタイミングは、記録・再生制御部13が管理し、例えば、あらかじめ決めた再生可能期間(現在時刻から一週間前まで等)や記憶装置15の記録容量と格納されている映像コンテンツデータ15Aの総データ量の関係に基づいて決定される。
【0024】
番組情報処理部16は、例えば、ユーザによる要求に応じて、記憶装置15から番組情報15Bを読み出す。番組情報処理部16は、読み出した番組情報15Bに基づいて、記憶装置15に格納された映像コンテンツデータ15Aのそれぞれを示すオブジェクトを含む一覧(すなわち、録画番組一覧)を表示するためのOn Screen Display(OSD)信号を生成する。この録画番組一覧は、例えば、番組表形式、ツリー形式又はリスト形式の一覧等で表示される。また、映像コンテンツデータ15Aを示すオブジェクトは、例えば、映像コンテンツデータ15Aを表すボタン、テキスト、リストや表に含まれるセル等である。録画番組一覧は、さらに、録画された番組それぞれが消去されるタイミングを示すオブジェクト(例えば、番組のどの部分までが消去済みであるかを示す境界のバー)を含んでもよい。番組情報処理部16は、生成されたOSD信号を表示処理部18に出力する。この録画番組一覧の例は、図9を参照して後述する。
【0025】
また、AVデコード部17は、TS処理部12や記録・再生制御部13によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を復号する。例えば、映像信号は、所定の方式(例えば、MPEG−2,H.264等)に圧縮符号化されている。そのため、AVデコード部17は圧縮符号化された映像信号を復号する。そして、AVデコード部17は、復号された映像信号及び音声信号を表示処理部18に出力する。
【0026】
表示処理部18は、AVデコード部17によって出力されたデジタル映像信号を、表示装置1Aで表示可能なアナログ映像信号に変換する。表示処理部18は、このアナログ映像信号を表示装置1Aに出力する。表示装置1Aは、表示処理部18によって出力されたアナログ映像信号を用いて映像を画面に表示する。また、表示処理部18は、字幕や番組表のようなOSD信号を表示装置1Aに出力することもできる。表示処理部18は、例えば、番組情報処理部16によって出力された、録画番組一覧を表示するためのOSD信号を表示装置1Aに出力する。表示装置1Aは、映像信号とOSD信号とを用いて、字幕や番組一覧が重畳された映像を画面に表示する。なお、表示処理部18は、映像信号とOSD信号とを選択的に表示装置1Aに出力することもできる。
【0027】
また、表示処理部18は、AVデコード部17によって出力されたデジタル音声信号を、スピーカで再生可能なアナログ音声信号に変換してもよい。表示処理部18は、このアナログ音声信号を、例えば表示装置1Aに設けられたスピーカ(図示せず)に出力する。スピーカは、入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。
【0028】
次いで、ネットワーク処理部19は、サーバー装置1とクライアント装置2との間のネットワークを介した通信を制御する。具体的には、ネットワーク処理部19は、ネットワークを介して、サーバー装置1とクライアント装置2とが接続されたことを検出する。ネットワーク処理部19は、クライアント装置2が接続されたことを配信管理部21に通知する。また、ネットワーク処理部19は、サーバー装置1内の各部による要求に応じて、データをクライアント装置2に送信する。ネットワーク処理部19は、さらに、クライアント装置2によって送信されたデータを受信し、受信したデータをサーバー装置1内の各部に出力する。
【0029】
配信管理部21は、クライアント装置2からのコンテンツ配信要求があるとネットワーク処理部19を介して、クライアント装置2とのネゴシエーションを実行し、そのネゴシエーションの結果に応じて、クライアント装置2に配信される番組情報15B及び映像コンテンツデータ15Aを制御する。配信管理部21は、配信制御部211、機能情報送信部212及び機能情報受信部213を備える。
【0030】
配信制御部211は、ネットワーク処理部19によって、クライアント装置2の接続が通知されたこと応じて、機能情報送信部212に対して、サーバー装置1が有する機能を示す機器能力情報をクライアント装置2に送信することを要求する。
【0031】
機能情報送信部212は、配信制御部211による要求に応じて、サーバー装置1が有する機能を示す機器能力情報をクライアント装置2に送信する。サーバー装置1の機器能力情報は、例えば、サーバー装置1がどの規格にそった配信制御機能を有するかであり、さらにどのようなコンテンツを配信制御することが可能かを示す情報ある。本実施の形態における配信能力としては、たとえば番組単位に保護されたコンテンツ(番組の再生中に開始時刻や終了時刻の変更や削除されることがない)のみに対応するだけでなく、前述のループ録画されるコンテンツのように番組の先頭部分から削除されるような番組単位で保護されていないコンテンツまで配信できる能力ということになる。
【0032】
また、このようなサーバー装置1の機器能力情報の例については、図5を参照して後述する。
【0033】
また、機能情報受信部213は、クライアント装置2によって送信された、クライアント装置2が有する機能を示す機器能力情報を受信する。クライアント装置2の機器能力情報は、例えば、クライアント装置2がどのような再生制御機能を有するか示す情報になる。この再生制御機能は、通常のDMPのように番組単位に保護されたコンテンツ(番組の再生中に開始時刻や終了時刻の変更や削除されることがない)の再生が可能であるという情報の場合や、前述のループ録画されるコンテンツのように番組の先頭部分から削除されるような番組単位で保護されていないコンテンツでも再生制御できる能力があるという情報の場合がある。機能情報受信部213は、受信したクライアント装置2の機器能力情報を配信制御部211に出力する。このクライアント装置2の機器能力情報の例については、図6を参照して後述する。
【0034】
配信制御部211は、機能情報受信部213によって出力された、クライアント装置2の機器能力情報に基づいて、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かを判定する。そして、クライアント装置2によって番組情報の配信が要求されたとき、配信制御部211は、クライアント装置2が番組単位で保護されていないコンテンツの再生制御機能を有する場合、第1の番組情報をクライアント装置2に送信し、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合、第2の番組情報をクライアント装置2に送信する。第1の番組情報は、番組情報15Bから、記憶装置15からの消去が完了した番組(映像コンテンツデータ)に対応する番組情報を除いた番組情報である。したがって、第1の番組情報は、番組情報15Bの内の、記憶装置15からの消去が開始された番組(すなわち、消去中の番組)に対応する番組情報を含む。なお、第1の番組情報は、消去のしきい値に関する情報(消去されるタイミングを示す情報)を含んでもよい。一方、第2の番組情報は、番組情報15Bから、記憶装置15からの消去が完了した番組及び消去が開始された番組に対応する番組情報を除いた番組情報である。第2の番組情報では、さらに、消去の開始までの時間が近い番組(例えば、消去の開始までの時間が第2しきい値時間以下である番組)に対応する番組情報を除いてもよい。なお、第1の番組情報及び第2の番組情報は、記録・再生制御部13によって、現在録画中の映像コンテンツデータ(すなわち、番組の途中まで録画されている映像コンテンツデータ)に対応する番組情報を含んでもよい。
【0035】
具体的には、配信制御部211は、番組情報処理部16に、第1の番組情報又は第2の番組情報の生成を要求する。番組情報処理部16は、配信制御部211による要求に応じて、記憶装置15に格納された番組情報15Bを用いて、第1の番組情報又は第2の番組情報を生成する。配信制御部211は、生成された第1の番組情報又は第2の番組情報を、ネットワーク処理部19を介してクライアント装置2に送信する。
【0036】
以上の構成により、サーバー装置1とクライアント装置2との間のネゴシエーション結果に応じて、第1の番組情報又は第2の番組情報がクライアント装置2に送信される。このネゴシエーションについては、図3及び図4を参照して後述する。なお、これら第1の番組情報及び第2の番組情報の例は、図7及び図8を参照して後述する。
【0037】
また、配信制御部211は、クライアント装置2による映像コンテンツデータの配信の要求に応じて、記憶装置15に格納されている映像コンテンツデータ15Aをクライアント装置2に送信する。具体的には、配信制御部211は、クライアント装置2による要求に応じて、要求された映像コンテンツデータ15Aの読み出しを記録・再生制御部13に要求する。記録・再生制御部13は、配信制御部211による要求に応じて、記憶装置15から、要求された映像コンテンツデータ15Aを読み出す。そして、配信制御部211は、読み出された映像コンテンツデータ15Aをクライアント装置2に送信する。なお、配信が要求された映像コンテンツデータ15Aが、消去が開始されたデータである場合、配信制御部211は、その映像コンテンツデータ15Aの内の消去されていない部分に対応するデータを送信する。
【0038】
また、図2は、クライアント装置(デジタルメディアプレイヤー)2の構成の例を示す。上述のように、サーバー装置1とクライアント装置2とは、例えばLANによって相互に接続される。このクライアント装置2は、例えば、テレビジョン受信機、スマートフォン、PDA等として実現され得る。
【0039】
クライアント装置2は、サーバー装置1によって配信された番組(映像コンテンツデータ)15Aを、ネットワークを介して受信し、受信した番組の再生を制御する再生制御機能を有する。また、クライアント装置2は、サーバー装置1によって配信された番組情報(コンテンツ情報)を、ネットワークを介して受信し、受信した番組情報を用いて録画番組一覧を表示する一覧表示機能を有する。上述のように、サーバー装置1では、例えば、録画された番組のデータ量がしきい値を超えた場合に、放送日時の古い番組の映像が先頭から順次消去される。また、サーバー装置1では、例えば、番組が録画されてからの経過時間が第1しきい値時間を超えた場合に、その番組の映像が先頭から順次消去される。そのため、クライアント装置2は、表示される録画番組一覧に、番組が消去されるタイミングを示す情報を表示する。
【0040】
クライアント装置2は、チューナー31、TS処理部32、番組情報処理部34、AVデコード部35、表示処理部36、ネットワーク処理部37、受信管理部39、操作部40、及びCAS制御部41等を備える。また、クライアント装置2は、LCDのような表示装置2Aに接続される。なお、表示装置2Aはクライアント装置2内に設けられてもよい。
【0041】
チューナー31は、アンテナによって受信されたデジタルテレビジョン放送信号からユーザが選択しているチャンネルの放送信号を選局する。チューナー31は、選局したチャンネルの放送信号をTS処理部32に出力する。
【0042】
TS処理部32は、チューナー31により選局されたTSパケット化された放送信号をデジタルの映像信号及び音声信号に分離し、再生制御部48、及びAVデコード部35に出力する。また、TS処理部32は、入力された放送信号からECMパケットを分離し、これをCAS制御部41を介して、接続されるCASカード41Aにおくり、応答されるキーを用いたデスクランブル処理を行う。さらにTS処理部32は、入力された放送信号からSDTやEITを分離し番組情報処理部34に出力する。
【0043】
番組情報処理部34は、TS処理部32によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を用いて、放送(受信)中の映像コンテンツデータ(番組)に対応する番組情報を生成する。この番組情報は、例えば、映像信号に付加されたメタデータを用いて生成される。番組情報は、例えば、番組名(タイトル)、チャンネル番号、放送局名、放送日時等を含む。
【0044】
番組情報処理部34は、生成された番組情報に基づいて、放送中の番組の情報を表示するためのOSD信号を生成する。番組情報処理部34は、生成されたOSD信号を表示処理部36に出力する。
【0045】
また、AVデコード部35は、TS処理部32によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を復号する。例えば、映像信号は、所定の方式(例えば、MPEG−2,H.264等)に圧縮符号化されている。そのため、AVデコード部35は圧縮符号化された映像信号を復号する。そして、AVデコード部35は、復号された映像信号及び音声信号を表示処理部36に出力する。
【0046】
表示処理部36は、AVデコード部35によって出力されたデジタル映像信号を、表示装置2Aで表示可能なアナログ映像信号に変換する。表示処理部36は、このアナログ映像信号を表示装置2Aに出力する。表示装置2Aは、表示処理部36によって出力されたアナログ映像信号を用いて映像を画面に表示する。また、表示処理部36は、字幕や番組表のようなOSD信号を表示装置2Aに出力することもできる。表示処理部36は、例えば、番組情報処理部34によって出力された、放送中の番組の情報を表示するためのOSD信号を表示装置2Aに出力する。表示装置2Aでは、映像信号とOSD信号とを用いて、字幕や番組表が重畳された映像を画面に表示する。なお、表示処理部36は、映像信号とOSD信号とを選択的に表示装置2Aに出力することもできる。
【0047】
また、表示処理部36は、AVデコード部35によって出力されたデジタル音声信号を、スピーカで再生可能なアナログ音声信号に変換してもよい。表示処理部36は、このアナログ音声信号を、例えば表示装置2Aに設けられたスピーカ(図示せず)に出力する。スピーカは、入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。
【0048】
次いで、ネットワーク処理部37は、サーバー装置1とクライアント装置2との間のネットワークを介した通信を制御する。具体的には、ネットワーク処理部37は、ネットワークを介して、サーバー装置1とクライアント装置2とが接続されたことを検出する。ネットワーク処理部37は、サーバー装置1が接続されたことを受信管理部39に通知する。また、ネットワーク処理部37は、クライアント装置2内の各部による要求に応じて、データをサーバー装置1に送信する。ネットワーク処理部37は、さらに、サーバー装置1によって送信されたデータを受信し、受信したデータをクライアント装置2内の各部に出力する。
【0049】
受信管理部39は、ネットワーク処理部37を介して、サーバー装置1とのネゴシエーションを実行した後、サーバー装置1に、番組情報15B及び映像コンテンツデータ15Aの配信を要求する。受信管理部39は、受信制御部391、機能情報受信部392及び機能情報送信部393を備える。
【0050】
具体的には、機能情報受信部392は、サーバー装置1によって送信された、サーバー装置1が有する機能を示す機器能力情報を受信する。上述のように、サーバー装置1の機器能力情報は、例えば、サーバー装置1がどのような配信制御機能を有するかを示す。機能情報受信部392は、受信したサーバー装置1の機器能力情報を受信制御部391に出力する。
【0051】
受信制御部391は、サーバー装置1の機器能力情報が受信されたことに応じて、機能情報送信部393に、クライアント装置2が有する機能を示す機器能力情報をサーバー装置1に送信することを要求する。
【0052】
機能情報送信部393は、受信制御部391による要求に応じて、クライアント装置2が有する機能を示す機器能力情報をサーバー装置1に送信する。上述のように、クライアント装置2の機器能力情報は、例えば、クライアント装置2がどのような再生制御機能を有するかを示す情報である。
【0053】
次いで、受信制御部391は、サーバー装置1に対して、録画された番組に関連付けられた番組情報の配信を要求する。受信制御部391は、例えば、操作部40を用いたユーザによる操作に応じて、番組情報の配信を要求する。操作部40では、例えば、番組情報や映像コンテンツデータの配信を指示するための操作が入力される。受信制御部391は、要求に応じてサーバー装置1によって送信された番組情報を受信する。
【0054】
上述のように、サーバー装置1(配信制御部211)は、クライアント装置2がループ記録されたコンテンツのように番組単位で保護されていないコンテンツの再生制御機能を有する場合、第1の番組情報をクライアント装置2に送信し、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合、第2の番組情報をクライアント装置2に送信する。したがって、受信制御部391は、サーバー装置1によって送信された第1の番組情報又は第2の番組情報を受信する。そして、受信制御部391は、受信した番組情報を番組情報処理部34に出力する。
【0055】
番組情報処理部34は、受信制御部391によって出力された第1の番組情報又は第2の番組情報に基づいて、サーバー装置1によって配信可能な映像コンテンツデータを示すオブジェクトを含む一覧(すなわち、録画番組一覧)を表示するためのOSD信号を生成する。この録画番組一覧は、例えば、番組表形式、ツリー形式又はリスト形式の一覧である。また、映像コンテンツデータを示すオブジェクトは、例えば、映像コンテンツデータを表すボタン、テキスト、リストや表に含まれるセル等である。番組情報処理部34は、生成されたOSD信号を表示処理部36に出力する。
【0056】
より具体的には、番組情報処理部34は、受信制御部391によって第1の番組情報が出力された場合(すなわち、クライアント装置2が番組単位で保護されていないコンテンツの再生制御機能を有する場合)、第1の番組情報を用いて、消去が完了した番組を含まず、且つ消去が開始された番組(消去中の番組)を含む録画番組一覧を表示するためのOSD信号を生成する。また、番組情報処理部34は、第1の番組情報に含まれる、録画された番組それぞれが消去されるタイミングを示す情報を用いて、録画番組一覧上に、当該タイミングを示すオブジェクト(例えば、番組のどの部分までが消去済みであるかを示す境界のバー)を表示してもよい。
【0057】
また、番組情報処理部34は、受信制御部391によって第2の番組情報が出力された場合(すなわち、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合)、第2の番組情報を用いて、消去が完了した番組及び消去が開始された番組を含まない録画番組一覧を表示するためのOSD信号を生成する。なお、番組情報処理部34は、消去の開始が近い番組(例えば、現在の時刻から第2しきい値時間以内に消去が開始される番組)をさらに含まない録画番組一覧を表示するためのOSD信号を生成してもよい。この録画番組一覧の例は、図10から図12を参照して後述する。
【0058】
表示処理部36は、番組情報処理部34によって出力された、録画番組一覧を表示するためのOSD信号を表示装置2Aに出力する。表示装置2Aは、OSD信号を用いて、番組一覧を含む映像を画面に表示する。これにより、クライアント装置2を利用するユーザは、サーバー装置1で記録された映像コンテンツデータ15Aの情報を容易に確認することができる。
【0059】
なお、サーバー装置1では、番組の録画と消去とが時々刻々と実行されている可能性があるので、受信制御部391は、所定期間毎に(例えば、1分毎に)、番組情報の配信を要求してもよい。これにより、クライアント装置2で用いられる番組情報を更新することができる。
【0060】
また、受信制御部391は、例えば、操作部40を用いたユーザによる操作に応じて、映像コンテンツデータ(番組)の配信を要求する。ユーザは、例えば、操作部40を用いて、録画番組一覧に示された番組の内の1つの番組を選択する。受信制御部391は、その選択された番組の配信をサーバー装置1に要求する。そして、受信制御部391は、要求に応じてサーバー装置1によって送信された映像コンテンツデータを受信する。なお、選択された(配信された)番組が、消去が開始された番組である場合、受信制御部391は、その番組の消去されていない部分に対応する映像コンテンツデータを受信する。受信制御部391は、受信した映像コンテンツデータを再生制御部48に出力し、再生制御部48の制御によって通常再生や特殊再生の制御をするとともにコンテンツデータをAVデコード部35に出力する。
【0061】
AVデコード部35は、受信制御部391によって出力された映像コンテンツデータに含まれるデジタルの映像信号及び音声信号を復号する。そして、AVデコード部35は、復号された映像信号及び音声信号を表示処理部36に出力する。
【0062】
表示処理部36は、上述のように、AVデコード部35によって出力されたデジタル映像信号を、表示装置2Aで表示可能なアナログ映像信号に変換し、表示装置2Aに出力する。表示装置2Aは、表示処理部36によって出力されたアナログ映像信号を用いて映像を画面に表示する。また、表示処理部36は、AVデコード部35によって出力されたデジタル音声信号を、スピーカで再生可能なアナログ音声信号に変換し、例えば表示装置2Aに設けられたスピーカに出力してもよい。スピーカは、入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。これにより、クライアント装置2を利用するユーザは、選択した番組を視聴することができる。
【0063】
図3は、サーバー装置1とクライアント装置2との間の通信シーケンスの例を示す。図3に示す例では、サーバー装置1が録画番組の順次消去を考慮した配信制御機能を有し、クライアント装置2が録画番組の順次消去を考慮した再生制御機能を有することを想定する。サーバー装置1とクライアント装置2とは、それら機能の有無に関するネゴシエーションを実行する。
【0064】
まず、サーバー装置1は、録画番組が順次消去されることを考慮した配信制御機能を有することを示す機器能力情報を、クライアント装置2に送信する(S11)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された機器能力情報を受信したことに応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを示す機器能力情報を、サーバー装置1に送信する(S12)。そして、クライアント装置2は、サーバー装置1によって録画された録画番組(すなわち、サーバー装置1によって保存されている録画番組)に対応する番組情報の配信を要求する(S13)。サーバー装置1は、クライアント装置2による要求に応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するクライアント装置のための第1の番組情報を、クライアント装置2に送信する(S14)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された第1の番組情報を用いて、例えば、番組表形式で番組の一覧を画面に表示する。
【0065】
また、図4は、サーバー装置1とクライアント装置2との間の通信シーケンスの別の例を示す。図4に示す例では、サーバー装置1は録画番組の順次消去を考慮した配信制御機能を有するものの、クライアント装置2が録画番組の順次消去を考慮した再生制御機能を有しないことを想定する。サーバー装置1とクライアント装置2とは、それら機能の有無に関するネゴシエーションを実行する。
【0066】
まず、サーバー装置1は、録画番組が順次消去されることを考慮した配信制御機能を有することを示す機器能力情報を、クライアント装置2に送信する(S21)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された機器能力情報を受信したことに応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないことを示す機器能力情報を、サーバー装置1に送信する(S22)。そして、クライアント装置2は、サーバー装置1によって録画された録画番組(すなわち、サーバー装置1によって保存されている録画番組)に対応する番組情報の配信を要求する(S23)。サーバー装置1は、クライアント装置2による要求に応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないクライアント装置のための第2の番組情報を、クライアント装置2に送信する(S24)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された第2の番組情報を用いて、例えば、通常のDMP機器のようにツリー形式で番組の一覧を画面に表示する。
【0067】
次いで、図5は、サーバー装置1によって送信される第1機器能力情報の例を示す。第1機器能力情報は、例えば、サーバー装置1を示す情報、サーバー装置1の機能を示す情報等を含む。第1機器能力情報は、例えばXML形式で記述される。
具体的には、第1機器能力情報では、例えば、“regza:X_REGZATIMESHIFT”タグを用いて、サーバー装置1がループ録画コンテンツの配信が可能であること(“SVRCAP=8000”)が記述される。
【0068】
クライアント装置2は、第1機器能力情報を受信することによって、サーバー装置1が、録画番組が順次消去されることを考慮した配信制御機能を有することを認識することができる。
【0069】
また、図6は、クライアント装置2によって送信される第2機器能力情報の例を示す。第2機器能力情報は、例えば、クライアント装置2を示す情報、クライアント装置2の機能を示す情報等を含む。第2機器能力情報は、例えばXML形式で記述される。
具体的には、第2機器能力情報では、例えば、“regza:X_REGZAPLAY”タグを用いて、クライアント装置2のデバイスタイプがどのようなプレイヤーであるか(“PLYCAP=8000”)が記述される。
【0070】
サーバー装置1は、第2機器能力情報を受信することによって、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを認識することができる。
【0071】
図7は、サーバー装置1によって、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するクライアント装置2に送信される第1の番組情報の例を示す。第1の番組情報は、サーバー装置1によって保存されている録画番組を示す情報を含む。なお、第1の番組情報には、消去が開始されている番組を示す情報も含まれる。
【0072】
具体的には、第1の番組情報は、複数の番組に対応する複数のエントリを含む。ある番組に対応するエントリは、例えば、番組名、チャンネル、放送日時を含む。「番組名」は、その番組の名称(タイトル)を示す。「チャンネル」は、その番組が放送されたチャンネルを示す。「放送日時」は、その番組が放送された日時(日付、開始時刻及び終了時刻等)を示す。なお、第1の番組情報は、番組が消去されるタイミングを示す情報を含んでもよい。
【0073】
また、図8は、サーバー装置1によって、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないクライアント装置2に送信される第2の番組情報の例を示す。第2の番組情報は、サーバー装置1によって保存されている録画番組を示す情報を含む。なお、第2の番組情報には、消去が開始されている番組を示す情報は含まれない。
【0074】
第2の番組情報は、第1の番組情報と同様に、複数の番組に対応する複数のエントリを含む。ある番組に対応するエントリは、例えば、番組名、チャンネル、放送日時を含む。「番組名」は、その番組の名称(タイトル)を示す。「チャンネル」は、その番組が放送されたチャンネルを示す。「放送日時」は、その番組が放送された日時(日付、開始時刻及び終了時刻等)を示す。
【0075】
図8に示す第2の番組情報は、図7に示す第1の番組情報から、例えば、記憶装置15に保存された映像コンテンツデータ15Aのデータ量が第1しきい値を超えたことや、録画されてからの経過時間がしきい値時間を越えたことに応じて、消去が開始されている番組を示すエントリを除いた情報であると云える。
【0076】
次いで、図9は、サーバー装置1によって表示される録画番組一覧55の例を示す。サーバー装置1は、記憶装置15に格納された番組情報15Bを用いて、録画番組一覧55を表示装置1Aの画面に表示する。この録画番組一覧55では、例えば、番組が放送されたチャンネルと時刻(日時)とに基づく番組表形式で、録画番組が示される。つまり、ある録画番組は、その番組が放送された時間帯とチャンネルとで特定される、録画番組一覧55上の位置に示される。したがって、録画番組一覧55を利用することによって、例えば、「番組11」が、チャンネル“1”(CH1)で、午後7時から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。また、例えば、「番組32」が、チャンネル“3”(CH3)で、午後7時30分から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。
【0077】
録画番組一覧55には、「番組31」及び「番組81」のような既に消去が完了した番組も含むことができる。そのため、バー51によって、番組の映像が再生できるか否かを表す境界が示される。録画番組一覧55では、バー51よりも上に存在する領域52に含まれる番組又は番組の一部を再生できないことが示される。一方、バー51よりも下に存在する領域に含まれる番組又は番組の一部を再生するできることが示される。したがって例えば、領域52に含まれる「番組31」と「番組32」の一部とは、対応する映像を再生することができない。
【0078】
ユーザが、録画番組一覧55に示される番組から、視聴したい番組を選択する操作を行ったことに応じて、サーバー装置1は選択された番組を再生する。また、ユーザは、バー51の位置を確認することよって、全部又は一部が既に消去された番組や、各番組が消去されるまでの時間を認識することができる。
【0079】
次いで、図10から図12は、クライアント装置2によって表示される録画番組一覧の例を示す。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された番組情報を用いて、録画番組一覧を表示装置2Aの画面に表示する。
【0080】
図10は、番組表形式の録画番組一覧56の例を示す。図10に示す例では、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを想定する。録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するので、クライアント装置2に送信される第1の番組情報には、消去が開始された録画番組(つまり、一部が消去された録画番組)の情報が含まれ得る。したがって、録画番組一覧56では、消去が開始された番組も示され得る。
【0081】
録画番組一覧56では、録画された複数の番組を示す複数のオブジェクトが、番組が放送されたチャンネルと時刻(日時)とに基づいて二次元的に配置されている。したがって、録画番組一覧56は、過去に放送された番組の番組表(過去番組表)であるとも云える。ある録画番組を示すオブジェクトは、その番組が放送された時間帯とチャンネルとで特定される、録画番組一覧56上の位置に配置される。したがって、録画番組一覧56を利用することによって、例えば、「番組11」が、チャンネル“1”(CH1)で、午後7時から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。また、例えば、「番組32」が、チャンネル“3”(CH3)で、午後7時30分から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。
【0082】
録画番組一覧56には、「番組11」及び「番組32」のような既に消去が開始された番組(一部が消去された番組)も含むことができる。そのため、バー51によって、番組の映像が再生できるか否かを表す境界が示される。録画番組一覧56では、バー51よりも上に存在する領域52に含まれる番組の一部を再生できないことが示される。一方、バー51よりも下に存在する領域に含まれる番組又は番組の一部を再生するできることが示される。したがって例えば、領域52に含まれる「番組11」や「番組32」の一部は、対応する映像を再生することができない。また、ユーザは、バー51の位置を確認することよって、一部が既に消去された番組や、各番組が消去されるまでの時間を認識することができる。
【0083】
また、図11は、ツリー形式の録画番組一覧57の例を示す。図11に示す例では、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しない従来のDMPである場合に一般的な表示である。録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないので、クライアント装置2に送信される第2の番組情報には、消去が開始された録画番組の情報が含まれない。つまり、録画番組一覧57のように、消去済みの番組や消去が開始された番組が示されないので、従来のDMPでも再生制御に影響のないコンテンツリストを表示することができる。
【0084】
具体的には、録画番組一覧57は、チャンネル“1”(CH1)で放送された録画番組である「番組12」、「番組13」及び「番組14」と、チャンネル“2”(CH2)で放送された録画番組である「番組22」、「番組23」、「番組24」、及び「番組25」とを示すオブジェクトを含む。
【0085】
また、録画番組一覧57には、図10に示した録画番組一覧56に含まれる「番組11」と「番組21」とが含まれていない。これは、上述のように、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないので、消去が開始された番組を中途から再生することができないためである。これにより、再生できない番組が、録画番組一覧57に表示されることを防ぐことができる。
【0086】
図12は、リスト形式の録画番組一覧58の例を示す。図12に示す例では、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを想定する。録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するので、クライアント装置2に送信される第1の番組情報には、消去が開始された録画番組の情報が含まれ得る。したがって、録画番組一覧58では、消去が開始された番組も示され得る。
【0087】
録画番組一覧58では、放送された日時に基づく順序(例えば、古い番組順)で、録画番組が示すオブジェクトが配置される。録画番組それぞれを示すオブジェクトには、例えば、番組名(タイトル)、チャンネル、放送日時等が示される。
【0088】
上述の録画番組一覧56,57,58に示される番組から、ユーザが視聴したい番組を選択する操作を行ったことに応じて、クライアント装置2は、サーバー装置1に選択された番組の配信を要求する。サーバー装置1は、クライアント装置2による要求に応じて、選択された番組に対応する映像コンテンツデータを該クライアント装置2に送信する。そして、クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された映像コンテンツデータを用いて、選択された番組の映像を再生する。
【0089】
次いで、図13に示すフローチャートを参照して、サーバー装置1によって実行される番組情報配信処理の手順について説明する。
まず、ネットワーク処理部19は、クライアント装置2がネットワーク(LAN)に接続されたか否かを判定する(ブロックB11)。クライアント装置2がネットワークに接続されていない場合(ブロックB11のNO)、ブロックB11に戻り、再度、クライアント装置2がネットワークに接続されたか否かが判定される。
【0090】
一方、クライアント装置2がネットワークに接続されている場合(ブロックB11のYES)、機能情報送信部212は、サーバー装置1の機器能力情報をクライアント装置2に送信する(ブロックB12)。サーバー装置1の機器能力情報は、例えば、サーバー装置1が映像コンテンツデータ15Aの配信制御機能を有するか否かを示す。そして、機能情報受信部213は、クライアント装置2によって送信された、クライアント装置2の機器能力情報を受信する(ブロックB13)。クライアント装置2の機器能力情報は、例えば、クライアント装置2が、映像コンテンツデータ15Aの再生制御機能を有するか否かを示す。
【0091】
次いで、配信制御部211は、クライアント装置2によって番組情報の配信が要求されたか否かを判定する(ブロックB14)。番組情報の配信が要求されていない場合(ブロックB14のNO)、ブロックB14に戻り、再度、番組情報の配信が要求されたか否かが判定される。一方、番組情報の配信が要求されている場合(ブロックB14のYES)、配信制御部211は、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かを判定する(ブロックB15)。
【0092】
そして、クライアント装置2が再生制御機能を有する場合(ブロックB15のYES)、配信制御部211は、再生制御機能を有するクライアント装置のための第1の番組情報を、クライアント装置2に配信する(ブロックB16)。また、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合(ブロックB15のNO)、配信制御部211は、再生制御機能を有しないクライアント装置のための第2の番組情報を、クライアント装置2に配信する(ブロックB16)。
以上の処理により、サーバー装置1の配信制御部211は、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かに応じて、番組情報を配信することができる。
【0093】
また、図14は、クライアント装置2によって実行される番組情報受信処理の手順の例を示すフローチャートである。以下では、クライアント装置2とサーバー装置1とがネットワークに接続されていることを想定する。
まず、機能情報受信部392は、サーバー装置1の機器能力情報を受信したか否かを判定する(ブロックB21)。サーバー装置1の機器能力情報を受信していない場合(ブロックB21のNO)、ブロックB21に戻り、サーバー装置1の機器能力情報を受信したか否かが再度判定される。一方、サーバー装置1の機器能力情報を受信している場合(ブロックB21のYES)、機能情報送信部393は、クライアント装置2の機器能力情報をサーバー装置1に送信する(ブロックB22)。
【0094】
次いで、受信制御部391は、サーバー装置1に番組情報の配信を要求する(ブロックB23)。サーバー装置1では、クライアント装置2の機器能力情報に応じた番組情報が、クライアント装置2に配信される。受信制御部391は、サーバー装置1によって配信された番組情報を受信する(ブロックB24)。そして、番組情報処理部34は、受信した番組情報を用いて、所定の表示形式で録画番組一覧を生成する(ブロックB25)。この表示形式は、例えば、番組表形式、ツリー形式、リスト形式のいずれかである。番組情報処理部34は、例えば、クライアント装置2が対応している表示形式の内、ユーザによって選択された形式で、録画番組一覧を生成する。表示処理部36は、生成された録画番組一覧を表示装置2Aの画面に表示する(ブロックB26)。
【0095】
以上の処理により、ユーザは、表示された録画番組一覧を用いて、視聴したい番組を選択することができる。選択された番組(映像コンテンツデータ)は、サーバー装置1によってクライアント装置2に配信される。クライアント装置2(AVデコード部35及び表示処理部36)は、配信された番組を再生することによって、画面に映像を表示する。これにより、ユーザは、録画番組一覧を用いて選択した番組を視聴することができる。
【0096】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバー装置で記録された映像コンテンツデータの情報を、クライアント装置を利用するユーザに分かりやすく提示できる。サーバー装置1は、録画された映像コンテンツデータ15Aに対応する番組情報(コンテンツ情報)をクライアント装置2に配信する。クライアント装置2は、配信された番組情報を用いて、サーバー装置1によって録画された映像コンテンツデータ15Aを示すオブジェクトを含むコンテンツ一覧を画面に表示する。ユーザは、表示されたコンテンツ一覧を用いることによって、サーバー装置1によって録画された映像コンテンツデータ15Aを容易に把握することができるので、録画された映像コンテンツデータ15Aを余すことなく視聴することができる。
【0097】
また、サーバー装置1(配信制御部211)は、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かに応じて、異なる番組情報をクライアント装置2に配信することができる。これにより、再生制御機能を有するクライアント装置2では、消去中の映像コンテンツデータを示すオブジェクトを含む録画番組一覧を表示し、再生制御機能を有しないクライアント装置2では、消去中の映像コンテンツデータを示すオブジェクトを含まない録画番組一覧を表示することができる。
【0098】
また、図15及び図16のように、ネゴシエーションステップで取得されるクライアント側の能力情報で判断せずにクライアントからのブラウズ要求の中に能力情報を含める方法もある。つまり、ブラウズ要求の引数に消去されているコンテンツを含むかどうかの情報を含めることで、クライアント側の選択で表示を切り替えることができる。
【0099】
なお、本実施形態の番組情報配信処理及び番組情報受信処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、番組情報配信処理及び番組情報受信処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0100】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0101】
1…サーバー装置、11A,11B,11C,11D…チューナー、12…TS処理部、13…記録・再生制御部、14…暗号化・復号処理部、15…記憶装置、15A…映像コンテンツデータ、15B…番組情報、16…番組情報処理部、17…AVデコード部、18…表示処理部、19…ネットワーク処理部、21…配信管理部、211…配信制御部、212…機能情報送信部、213…機能情報受信部、22…CAS制御部、22A…CASカード。
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、映像コンテンツデータを記録し、再生する電子機器及び該機器に適用される配信制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
パーソナルビデオレコーダ等の録画機能を有する電子機器は、地上デジタル放送等で放送される番組(映像コンテンツデータ)を逐次、録画し続け、記録媒体の容量を超える場合には過去に記録したものを逐次消去することによって、直近の所定期間の番組を保存するループ録画機能を有することがある。例えば、複数のチャンネルを同時受信し、それぞれで放送される番組をループ録画することで、ユーザは、過去に(直近の所定期間に)放送された番組を、現在放送中の番組と同様の感覚で視聴することができる。
【0003】
また、デジタル・リビング・ネットワーク・アライアンス(DLNA)では、パーソナルビデオレコーダのようなサーバー装置(デジタルメディアサーバー:DMS)に格納された映像コンテンツデータや音楽データ等を、ネットワークを介して、テレビジョン受信機やスマートフォン、PDA等のクライアント装置(例えば、デジタルメディアプレイヤー:DMP)に配信するためのアーキテクチャが規定されている。
【0004】
したがって、上述のループ録画機能を備えた電子機器においてもサーバー装置(DMS)を有すれば、上記録画された番組を、ネットワークを介してクライアント装置(DMP)に配信することができる。そして、そのクライアント装置を利用するユーザは、配信された番組を視聴することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】国際公開第2008/075618号パンフレット
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、DLNAによる配信では、逐次消去されていく録画番組を配信することは想定しておらず、たとえば配信開始時には番組は開始時刻から終了時刻まで存在していたが、DMP側で視聴中に当該番組の先頭部分から消去され始めた場合など、番組の先頭にジャンプしようとすると対象部分がないためエラーとなり正常に再生できなかったりすることがある。
【0007】
また、DMP側で番組一覧を閲覧(ブラウジング)する場合も表示するコンテンツがどのタイミングで消去されるかを適切に取得する手段がないため、ユーザにコンテンツが消去されるタイミングまで含めた表示をすることができない。そのためユーザは、保存された番組を見逃してしまう可能性がある。
【0008】
本発明は、サーバー装置で記録された映像コンテンツデータの情報を、クライアント装置を利用するユーザに分かりやすく提示できる電子機器及び配信制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施形態によれば、クライアント装置とネットワークを介して相互に接続される電子機器は、記録制御手段、能力情報受信手段及びコンテンツ情報送信手段を具備する。記録制御手段は、放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記憶装置に記録された前記複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記記憶装置から、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去する。能力情報受信手段は、前記クライアント装置から、当該クライアント装置が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信する。コンテンツ情報送信手段は、前記受信した機器能力情報に基づいて、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】実施形態に係る電子機器の構成の例を示すブロック図。
【図2】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置の構成の例を示すブロック図。
【図3】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスの例を示す図。
【図4】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスの別の例を示す図。
【図5】同実施形態の電子機器によってクライアント装置に送信される機器能力情報の例を示す図。
【図6】同実施形態の電子機器にクライアント装置によって送信される機器能力情報の例を示す図。
【図7】同実施形態の電子機器によってクライアント装置に送信される番組情報の例を示す図。
【図8】同実施形態の電子機器によってクライアント装置に送信される番組情報の別の例を示す図。
【図9】同実施形態の電子機器によって表示される番組表形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図10】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって表示される番組表形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図11】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって表示されるツリー形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図12】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって表示されるリスト形式の録画番組一覧の例を示す図。
【図13】同実施形態の電子機器によって実行される番組情報配信処理の手順の例を示すフローチャート。
【図14】同実施形態の電子機器にネットワークを介して接続されるクライアント装置によって実行される番組情報受信処理の手順の例を示すフローチャート。
【図15】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスのさらに別の例を示す図。
【図16】同実施形態の電子機器とクライアント装置との間で実行される通信シーケンスの他の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
まず、図1を参照して、一実施形態に係る電子機器の構成の例を説明する。この電子機器は、ネットワークを介して、クライアント装置2に映像コンテンツデータ15Aを配信するサーバー装置(デジタルメディアサーバー)1である。サーバー装置1とクライアント装置2とは、例えばローカルエリアネットワーク(LAN)によって相互に接続される。このサーバー装置1は、例えば、パーソナルビデオレコーダ、セットトップボックス、又はサーバーコンピュータ等として実現され得る。
【0012】
また、サーバー装置1は、地上デジタル放送等で放送される番組(以下、映像コンテンツデータとも称する)を受信し、受信した番組を録画する機能を有するデジタル放送受信装置でもある。サーバー装置1は、さらに、地上デジタル放送や衛星デジタル放送等で放送される番組をチャンネル単位で逐次、録画し続け、記録装置の残容量によって適時古いコンテンツから消去しながら録画したり、決められた直近の所定期間の番組をのみを保存するようなループ録画機能を有する。そのためユーザは、過去に放送された番組を、現在放送中の番組と同様の感覚で視聴すること(タイムシフト視聴とも称する)ができ、さらに録画コンテンツなので早送りや巻き戻しといった特殊再生機能も可能になる。
【0013】
また、このループ録画機能における適時消去の方法では、例えば、録画された番組のデータ量がしきい値を超えた場合に、放送日時(録画日時)の最も古い番組の映像が先頭から順次消去される。このしきい値とは記録媒体の容量を記録するチャンネル数で分割し、さらに記録レート(たとえば1チャンネル当りの記録レート:17Mbps)で現在時刻からどの程度の時間遡れるかを計算したものであり、例えば、このしきい値からその番組の映像を先頭から順次消去するようにしたり、このしきい値にかかる番組単位で消去する場合など消去方法にもいくつか方法がある。
【0014】
サーバー装置1は、チューナー11A,11B,11C,11D、TS処理部12、記録・再生制御部13、暗号化・復号処理部14、記憶装置15、番組情報処理部16、AVデコード部17、表示処理部18、ネットワーク処理部19、配信管理部21、CAS制御部22等を備える。また、サーバー装置1は、表示装置1Aに接続される。表示装置1Aは、例えば液晶ディスプレイ(LCD)である。
【0015】
チューナー11A,11B,11C,11Dは、アンテナによって受信されたデジタルテレビジョン放送信号からユーザが選択しているチャンネルの放送信号を選局する。サーバー装置1では、チューナー11A,11B,11C,11Dに対応する数のチャンネルの放送信号を選局することができる。図1では、チューナー11A,11B,11C,11Dが4つである例を示したが、サーバー装置1には任意の数のチューナーを設けることができる。チューナー11A,11B,11C,11Dは、選局して復調した各チャンネルの放送信号をTS処理部12に出力する。
【0016】
TS処理部12は、チューナー11A,11B,11C,11Dにより選局されたTSパケット化された放送信号をデジタルの映像信号及び音声信号に分離し、記録・再生制御部13、及びAVデコード部17に出力する。また、TS処理部12は、入力された放送信号からECMパケットを分離し、これをCAS制御部22を介して、接続されるCASカード22Aにおくり、応答されるキーを用いたデスクランブル処理を行う。さらにTS処理部12は、入力された放送信号からSDTやEITを分離し番組情報処理部16に出力する。
【0017】
記録・再生制御部13は、TS処理部12によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を映像コンテンツデータ15Aとして記憶装置15に格納する。記録・再生制御部13は、例えば、チューナー11A,11B,11C,11Dで選局された複数のチャンネルの映像コンテンツデータ(番組)15Aを、逐次、録画し続ける。記録・再生制御部13は、例えば、複数のチャンネル(例えば、6チャンネルや8チャンネル)それぞれで放送される番組を、直近の所定期間分(例えば、1日分や一週間分)だけ全て、記憶装置15に格納する。また、映像コンテンツデータ15Aは、必要に応じて例えば、暗号化・復号処理部14によって所定の方式で暗号化されて記憶装置15に格納される。この記憶装置15は、例えば、サーバー装置1に内蔵のHDDである。なお、記憶装置15は、サーバー装置1に外付けされるHDDであってもよい。
【0018】
記録・再生制御部13は、例えば、記憶装置15に格納された映像コンテンツデータ15Aのデータ量が決められたしきい値を超えた場合に、映像コンテンツデータ15Aの内のコンテンツデータを消去する制御を行う。
【0019】
消去方法としては、たとえばしきい値として1日と設定される場合、現在時刻から24時間前がしきい値となり、実際の時刻経過とともにこのしきい値も進行するので、この進行速度に従ってしきい値にかかる映像コンテンツデータを消去していく方法やこのしきい値にかかる番組は番組単位(開始時刻〜終了時刻まで)で消去するなどの方法がある。
【0020】
つまり、放送日時(録画日時)が映像コンテンツデータから、映像の先頭に対応するデータから順次消去したり、番組単位で消去したりすることなどが行われる。
【0021】
さらに、記録・再生制御部13は、例えば、ユーザによる要求に応じて、記憶装置15から映像コンテンツデータ15Aを読み出す。読み出された映像コンテンツデータ15Aが暗号化されている場合には、暗号化・復号処理部14によって復号した後にAVデコード部17に出力する。
【0022】
番組情報処理部16は、記録・再生制御部13によって録画される映像コンテンツデータ15Aに対応する番組情報(コンテンツ情報とも称する)15Bを記憶装置15に格納する。具体的には、番組情報処理部16は、TS処理部12から出力された番組情報(SDTやEIT)から、映像コンテンツデータ15Aに関連付けられる番組情報15Bを生成する。そして、番組情報処理部16は、生成された番組情報15Bを記憶装置15に格納する。またこの番組情報15Bは、例えば、放送信号に付加される番組情報のほかネットワーク処理部19を介して外部サーバーから取得した番組情報を付加したりする場合もある。ある番組に対応する番組情報15Bは、例えば、その番組の番組名(タイトル)、チャンネル番号、放送局名、放送日時等を含む。番組情報15Bは、さらに、番組が消去されるタイミングを示す情報(例えば、消去が開始される日時、録画開始日から何日後等)を含んでもよい。
【0023】
番組を消去するタイミングは、記録・再生制御部13が管理し、例えば、あらかじめ決めた再生可能期間(現在時刻から一週間前まで等)や記憶装置15の記録容量と格納されている映像コンテンツデータ15Aの総データ量の関係に基づいて決定される。
【0024】
番組情報処理部16は、例えば、ユーザによる要求に応じて、記憶装置15から番組情報15Bを読み出す。番組情報処理部16は、読み出した番組情報15Bに基づいて、記憶装置15に格納された映像コンテンツデータ15Aのそれぞれを示すオブジェクトを含む一覧(すなわち、録画番組一覧)を表示するためのOn Screen Display(OSD)信号を生成する。この録画番組一覧は、例えば、番組表形式、ツリー形式又はリスト形式の一覧等で表示される。また、映像コンテンツデータ15Aを示すオブジェクトは、例えば、映像コンテンツデータ15Aを表すボタン、テキスト、リストや表に含まれるセル等である。録画番組一覧は、さらに、録画された番組それぞれが消去されるタイミングを示すオブジェクト(例えば、番組のどの部分までが消去済みであるかを示す境界のバー)を含んでもよい。番組情報処理部16は、生成されたOSD信号を表示処理部18に出力する。この録画番組一覧の例は、図9を参照して後述する。
【0025】
また、AVデコード部17は、TS処理部12や記録・再生制御部13によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を復号する。例えば、映像信号は、所定の方式(例えば、MPEG−2,H.264等)に圧縮符号化されている。そのため、AVデコード部17は圧縮符号化された映像信号を復号する。そして、AVデコード部17は、復号された映像信号及び音声信号を表示処理部18に出力する。
【0026】
表示処理部18は、AVデコード部17によって出力されたデジタル映像信号を、表示装置1Aで表示可能なアナログ映像信号に変換する。表示処理部18は、このアナログ映像信号を表示装置1Aに出力する。表示装置1Aは、表示処理部18によって出力されたアナログ映像信号を用いて映像を画面に表示する。また、表示処理部18は、字幕や番組表のようなOSD信号を表示装置1Aに出力することもできる。表示処理部18は、例えば、番組情報処理部16によって出力された、録画番組一覧を表示するためのOSD信号を表示装置1Aに出力する。表示装置1Aは、映像信号とOSD信号とを用いて、字幕や番組一覧が重畳された映像を画面に表示する。なお、表示処理部18は、映像信号とOSD信号とを選択的に表示装置1Aに出力することもできる。
【0027】
また、表示処理部18は、AVデコード部17によって出力されたデジタル音声信号を、スピーカで再生可能なアナログ音声信号に変換してもよい。表示処理部18は、このアナログ音声信号を、例えば表示装置1Aに設けられたスピーカ(図示せず)に出力する。スピーカは、入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。
【0028】
次いで、ネットワーク処理部19は、サーバー装置1とクライアント装置2との間のネットワークを介した通信を制御する。具体的には、ネットワーク処理部19は、ネットワークを介して、サーバー装置1とクライアント装置2とが接続されたことを検出する。ネットワーク処理部19は、クライアント装置2が接続されたことを配信管理部21に通知する。また、ネットワーク処理部19は、サーバー装置1内の各部による要求に応じて、データをクライアント装置2に送信する。ネットワーク処理部19は、さらに、クライアント装置2によって送信されたデータを受信し、受信したデータをサーバー装置1内の各部に出力する。
【0029】
配信管理部21は、クライアント装置2からのコンテンツ配信要求があるとネットワーク処理部19を介して、クライアント装置2とのネゴシエーションを実行し、そのネゴシエーションの結果に応じて、クライアント装置2に配信される番組情報15B及び映像コンテンツデータ15Aを制御する。配信管理部21は、配信制御部211、機能情報送信部212及び機能情報受信部213を備える。
【0030】
配信制御部211は、ネットワーク処理部19によって、クライアント装置2の接続が通知されたこと応じて、機能情報送信部212に対して、サーバー装置1が有する機能を示す機器能力情報をクライアント装置2に送信することを要求する。
【0031】
機能情報送信部212は、配信制御部211による要求に応じて、サーバー装置1が有する機能を示す機器能力情報をクライアント装置2に送信する。サーバー装置1の機器能力情報は、例えば、サーバー装置1がどの規格にそった配信制御機能を有するかであり、さらにどのようなコンテンツを配信制御することが可能かを示す情報ある。本実施の形態における配信能力としては、たとえば番組単位に保護されたコンテンツ(番組の再生中に開始時刻や終了時刻の変更や削除されることがない)のみに対応するだけでなく、前述のループ録画されるコンテンツのように番組の先頭部分から削除されるような番組単位で保護されていないコンテンツまで配信できる能力ということになる。
【0032】
また、このようなサーバー装置1の機器能力情報の例については、図5を参照して後述する。
【0033】
また、機能情報受信部213は、クライアント装置2によって送信された、クライアント装置2が有する機能を示す機器能力情報を受信する。クライアント装置2の機器能力情報は、例えば、クライアント装置2がどのような再生制御機能を有するか示す情報になる。この再生制御機能は、通常のDMPのように番組単位に保護されたコンテンツ(番組の再生中に開始時刻や終了時刻の変更や削除されることがない)の再生が可能であるという情報の場合や、前述のループ録画されるコンテンツのように番組の先頭部分から削除されるような番組単位で保護されていないコンテンツでも再生制御できる能力があるという情報の場合がある。機能情報受信部213は、受信したクライアント装置2の機器能力情報を配信制御部211に出力する。このクライアント装置2の機器能力情報の例については、図6を参照して後述する。
【0034】
配信制御部211は、機能情報受信部213によって出力された、クライアント装置2の機器能力情報に基づいて、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かを判定する。そして、クライアント装置2によって番組情報の配信が要求されたとき、配信制御部211は、クライアント装置2が番組単位で保護されていないコンテンツの再生制御機能を有する場合、第1の番組情報をクライアント装置2に送信し、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合、第2の番組情報をクライアント装置2に送信する。第1の番組情報は、番組情報15Bから、記憶装置15からの消去が完了した番組(映像コンテンツデータ)に対応する番組情報を除いた番組情報である。したがって、第1の番組情報は、番組情報15Bの内の、記憶装置15からの消去が開始された番組(すなわち、消去中の番組)に対応する番組情報を含む。なお、第1の番組情報は、消去のしきい値に関する情報(消去されるタイミングを示す情報)を含んでもよい。一方、第2の番組情報は、番組情報15Bから、記憶装置15からの消去が完了した番組及び消去が開始された番組に対応する番組情報を除いた番組情報である。第2の番組情報では、さらに、消去の開始までの時間が近い番組(例えば、消去の開始までの時間が第2しきい値時間以下である番組)に対応する番組情報を除いてもよい。なお、第1の番組情報及び第2の番組情報は、記録・再生制御部13によって、現在録画中の映像コンテンツデータ(すなわち、番組の途中まで録画されている映像コンテンツデータ)に対応する番組情報を含んでもよい。
【0035】
具体的には、配信制御部211は、番組情報処理部16に、第1の番組情報又は第2の番組情報の生成を要求する。番組情報処理部16は、配信制御部211による要求に応じて、記憶装置15に格納された番組情報15Bを用いて、第1の番組情報又は第2の番組情報を生成する。配信制御部211は、生成された第1の番組情報又は第2の番組情報を、ネットワーク処理部19を介してクライアント装置2に送信する。
【0036】
以上の構成により、サーバー装置1とクライアント装置2との間のネゴシエーション結果に応じて、第1の番組情報又は第2の番組情報がクライアント装置2に送信される。このネゴシエーションについては、図3及び図4を参照して後述する。なお、これら第1の番組情報及び第2の番組情報の例は、図7及び図8を参照して後述する。
【0037】
また、配信制御部211は、クライアント装置2による映像コンテンツデータの配信の要求に応じて、記憶装置15に格納されている映像コンテンツデータ15Aをクライアント装置2に送信する。具体的には、配信制御部211は、クライアント装置2による要求に応じて、要求された映像コンテンツデータ15Aの読み出しを記録・再生制御部13に要求する。記録・再生制御部13は、配信制御部211による要求に応じて、記憶装置15から、要求された映像コンテンツデータ15Aを読み出す。そして、配信制御部211は、読み出された映像コンテンツデータ15Aをクライアント装置2に送信する。なお、配信が要求された映像コンテンツデータ15Aが、消去が開始されたデータである場合、配信制御部211は、その映像コンテンツデータ15Aの内の消去されていない部分に対応するデータを送信する。
【0038】
また、図2は、クライアント装置(デジタルメディアプレイヤー)2の構成の例を示す。上述のように、サーバー装置1とクライアント装置2とは、例えばLANによって相互に接続される。このクライアント装置2は、例えば、テレビジョン受信機、スマートフォン、PDA等として実現され得る。
【0039】
クライアント装置2は、サーバー装置1によって配信された番組(映像コンテンツデータ)15Aを、ネットワークを介して受信し、受信した番組の再生を制御する再生制御機能を有する。また、クライアント装置2は、サーバー装置1によって配信された番組情報(コンテンツ情報)を、ネットワークを介して受信し、受信した番組情報を用いて録画番組一覧を表示する一覧表示機能を有する。上述のように、サーバー装置1では、例えば、録画された番組のデータ量がしきい値を超えた場合に、放送日時の古い番組の映像が先頭から順次消去される。また、サーバー装置1では、例えば、番組が録画されてからの経過時間が第1しきい値時間を超えた場合に、その番組の映像が先頭から順次消去される。そのため、クライアント装置2は、表示される録画番組一覧に、番組が消去されるタイミングを示す情報を表示する。
【0040】
クライアント装置2は、チューナー31、TS処理部32、番組情報処理部34、AVデコード部35、表示処理部36、ネットワーク処理部37、受信管理部39、操作部40、及びCAS制御部41等を備える。また、クライアント装置2は、LCDのような表示装置2Aに接続される。なお、表示装置2Aはクライアント装置2内に設けられてもよい。
【0041】
チューナー31は、アンテナによって受信されたデジタルテレビジョン放送信号からユーザが選択しているチャンネルの放送信号を選局する。チューナー31は、選局したチャンネルの放送信号をTS処理部32に出力する。
【0042】
TS処理部32は、チューナー31により選局されたTSパケット化された放送信号をデジタルの映像信号及び音声信号に分離し、再生制御部48、及びAVデコード部35に出力する。また、TS処理部32は、入力された放送信号からECMパケットを分離し、これをCAS制御部41を介して、接続されるCASカード41Aにおくり、応答されるキーを用いたデスクランブル処理を行う。さらにTS処理部32は、入力された放送信号からSDTやEITを分離し番組情報処理部34に出力する。
【0043】
番組情報処理部34は、TS処理部32によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を用いて、放送(受信)中の映像コンテンツデータ(番組)に対応する番組情報を生成する。この番組情報は、例えば、映像信号に付加されたメタデータを用いて生成される。番組情報は、例えば、番組名(タイトル)、チャンネル番号、放送局名、放送日時等を含む。
【0044】
番組情報処理部34は、生成された番組情報に基づいて、放送中の番組の情報を表示するためのOSD信号を生成する。番組情報処理部34は、生成されたOSD信号を表示処理部36に出力する。
【0045】
また、AVデコード部35は、TS処理部32によって出力されたデジタルの映像信号及び音声信号を復号する。例えば、映像信号は、所定の方式(例えば、MPEG−2,H.264等)に圧縮符号化されている。そのため、AVデコード部35は圧縮符号化された映像信号を復号する。そして、AVデコード部35は、復号された映像信号及び音声信号を表示処理部36に出力する。
【0046】
表示処理部36は、AVデコード部35によって出力されたデジタル映像信号を、表示装置2Aで表示可能なアナログ映像信号に変換する。表示処理部36は、このアナログ映像信号を表示装置2Aに出力する。表示装置2Aは、表示処理部36によって出力されたアナログ映像信号を用いて映像を画面に表示する。また、表示処理部36は、字幕や番組表のようなOSD信号を表示装置2Aに出力することもできる。表示処理部36は、例えば、番組情報処理部34によって出力された、放送中の番組の情報を表示するためのOSD信号を表示装置2Aに出力する。表示装置2Aでは、映像信号とOSD信号とを用いて、字幕や番組表が重畳された映像を画面に表示する。なお、表示処理部36は、映像信号とOSD信号とを選択的に表示装置2Aに出力することもできる。
【0047】
また、表示処理部36は、AVデコード部35によって出力されたデジタル音声信号を、スピーカで再生可能なアナログ音声信号に変換してもよい。表示処理部36は、このアナログ音声信号を、例えば表示装置2Aに設けられたスピーカ(図示せず)に出力する。スピーカは、入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。
【0048】
次いで、ネットワーク処理部37は、サーバー装置1とクライアント装置2との間のネットワークを介した通信を制御する。具体的には、ネットワーク処理部37は、ネットワークを介して、サーバー装置1とクライアント装置2とが接続されたことを検出する。ネットワーク処理部37は、サーバー装置1が接続されたことを受信管理部39に通知する。また、ネットワーク処理部37は、クライアント装置2内の各部による要求に応じて、データをサーバー装置1に送信する。ネットワーク処理部37は、さらに、サーバー装置1によって送信されたデータを受信し、受信したデータをクライアント装置2内の各部に出力する。
【0049】
受信管理部39は、ネットワーク処理部37を介して、サーバー装置1とのネゴシエーションを実行した後、サーバー装置1に、番組情報15B及び映像コンテンツデータ15Aの配信を要求する。受信管理部39は、受信制御部391、機能情報受信部392及び機能情報送信部393を備える。
【0050】
具体的には、機能情報受信部392は、サーバー装置1によって送信された、サーバー装置1が有する機能を示す機器能力情報を受信する。上述のように、サーバー装置1の機器能力情報は、例えば、サーバー装置1がどのような配信制御機能を有するかを示す。機能情報受信部392は、受信したサーバー装置1の機器能力情報を受信制御部391に出力する。
【0051】
受信制御部391は、サーバー装置1の機器能力情報が受信されたことに応じて、機能情報送信部393に、クライアント装置2が有する機能を示す機器能力情報をサーバー装置1に送信することを要求する。
【0052】
機能情報送信部393は、受信制御部391による要求に応じて、クライアント装置2が有する機能を示す機器能力情報をサーバー装置1に送信する。上述のように、クライアント装置2の機器能力情報は、例えば、クライアント装置2がどのような再生制御機能を有するかを示す情報である。
【0053】
次いで、受信制御部391は、サーバー装置1に対して、録画された番組に関連付けられた番組情報の配信を要求する。受信制御部391は、例えば、操作部40を用いたユーザによる操作に応じて、番組情報の配信を要求する。操作部40では、例えば、番組情報や映像コンテンツデータの配信を指示するための操作が入力される。受信制御部391は、要求に応じてサーバー装置1によって送信された番組情報を受信する。
【0054】
上述のように、サーバー装置1(配信制御部211)は、クライアント装置2がループ記録されたコンテンツのように番組単位で保護されていないコンテンツの再生制御機能を有する場合、第1の番組情報をクライアント装置2に送信し、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合、第2の番組情報をクライアント装置2に送信する。したがって、受信制御部391は、サーバー装置1によって送信された第1の番組情報又は第2の番組情報を受信する。そして、受信制御部391は、受信した番組情報を番組情報処理部34に出力する。
【0055】
番組情報処理部34は、受信制御部391によって出力された第1の番組情報又は第2の番組情報に基づいて、サーバー装置1によって配信可能な映像コンテンツデータを示すオブジェクトを含む一覧(すなわち、録画番組一覧)を表示するためのOSD信号を生成する。この録画番組一覧は、例えば、番組表形式、ツリー形式又はリスト形式の一覧である。また、映像コンテンツデータを示すオブジェクトは、例えば、映像コンテンツデータを表すボタン、テキスト、リストや表に含まれるセル等である。番組情報処理部34は、生成されたOSD信号を表示処理部36に出力する。
【0056】
より具体的には、番組情報処理部34は、受信制御部391によって第1の番組情報が出力された場合(すなわち、クライアント装置2が番組単位で保護されていないコンテンツの再生制御機能を有する場合)、第1の番組情報を用いて、消去が完了した番組を含まず、且つ消去が開始された番組(消去中の番組)を含む録画番組一覧を表示するためのOSD信号を生成する。また、番組情報処理部34は、第1の番組情報に含まれる、録画された番組それぞれが消去されるタイミングを示す情報を用いて、録画番組一覧上に、当該タイミングを示すオブジェクト(例えば、番組のどの部分までが消去済みであるかを示す境界のバー)を表示してもよい。
【0057】
また、番組情報処理部34は、受信制御部391によって第2の番組情報が出力された場合(すなわち、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合)、第2の番組情報を用いて、消去が完了した番組及び消去が開始された番組を含まない録画番組一覧を表示するためのOSD信号を生成する。なお、番組情報処理部34は、消去の開始が近い番組(例えば、現在の時刻から第2しきい値時間以内に消去が開始される番組)をさらに含まない録画番組一覧を表示するためのOSD信号を生成してもよい。この録画番組一覧の例は、図10から図12を参照して後述する。
【0058】
表示処理部36は、番組情報処理部34によって出力された、録画番組一覧を表示するためのOSD信号を表示装置2Aに出力する。表示装置2Aは、OSD信号を用いて、番組一覧を含む映像を画面に表示する。これにより、クライアント装置2を利用するユーザは、サーバー装置1で記録された映像コンテンツデータ15Aの情報を容易に確認することができる。
【0059】
なお、サーバー装置1では、番組の録画と消去とが時々刻々と実行されている可能性があるので、受信制御部391は、所定期間毎に(例えば、1分毎に)、番組情報の配信を要求してもよい。これにより、クライアント装置2で用いられる番組情報を更新することができる。
【0060】
また、受信制御部391は、例えば、操作部40を用いたユーザによる操作に応じて、映像コンテンツデータ(番組)の配信を要求する。ユーザは、例えば、操作部40を用いて、録画番組一覧に示された番組の内の1つの番組を選択する。受信制御部391は、その選択された番組の配信をサーバー装置1に要求する。そして、受信制御部391は、要求に応じてサーバー装置1によって送信された映像コンテンツデータを受信する。なお、選択された(配信された)番組が、消去が開始された番組である場合、受信制御部391は、その番組の消去されていない部分に対応する映像コンテンツデータを受信する。受信制御部391は、受信した映像コンテンツデータを再生制御部48に出力し、再生制御部48の制御によって通常再生や特殊再生の制御をするとともにコンテンツデータをAVデコード部35に出力する。
【0061】
AVデコード部35は、受信制御部391によって出力された映像コンテンツデータに含まれるデジタルの映像信号及び音声信号を復号する。そして、AVデコード部35は、復号された映像信号及び音声信号を表示処理部36に出力する。
【0062】
表示処理部36は、上述のように、AVデコード部35によって出力されたデジタル映像信号を、表示装置2Aで表示可能なアナログ映像信号に変換し、表示装置2Aに出力する。表示装置2Aは、表示処理部36によって出力されたアナログ映像信号を用いて映像を画面に表示する。また、表示処理部36は、AVデコード部35によって出力されたデジタル音声信号を、スピーカで再生可能なアナログ音声信号に変換し、例えば表示装置2Aに設けられたスピーカに出力してもよい。スピーカは、入力されたアナログ音声信号に基づいて音声を再生する。これにより、クライアント装置2を利用するユーザは、選択した番組を視聴することができる。
【0063】
図3は、サーバー装置1とクライアント装置2との間の通信シーケンスの例を示す。図3に示す例では、サーバー装置1が録画番組の順次消去を考慮した配信制御機能を有し、クライアント装置2が録画番組の順次消去を考慮した再生制御機能を有することを想定する。サーバー装置1とクライアント装置2とは、それら機能の有無に関するネゴシエーションを実行する。
【0064】
まず、サーバー装置1は、録画番組が順次消去されることを考慮した配信制御機能を有することを示す機器能力情報を、クライアント装置2に送信する(S11)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された機器能力情報を受信したことに応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを示す機器能力情報を、サーバー装置1に送信する(S12)。そして、クライアント装置2は、サーバー装置1によって録画された録画番組(すなわち、サーバー装置1によって保存されている録画番組)に対応する番組情報の配信を要求する(S13)。サーバー装置1は、クライアント装置2による要求に応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するクライアント装置のための第1の番組情報を、クライアント装置2に送信する(S14)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された第1の番組情報を用いて、例えば、番組表形式で番組の一覧を画面に表示する。
【0065】
また、図4は、サーバー装置1とクライアント装置2との間の通信シーケンスの別の例を示す。図4に示す例では、サーバー装置1は録画番組の順次消去を考慮した配信制御機能を有するものの、クライアント装置2が録画番組の順次消去を考慮した再生制御機能を有しないことを想定する。サーバー装置1とクライアント装置2とは、それら機能の有無に関するネゴシエーションを実行する。
【0066】
まず、サーバー装置1は、録画番組が順次消去されることを考慮した配信制御機能を有することを示す機器能力情報を、クライアント装置2に送信する(S21)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された機器能力情報を受信したことに応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないことを示す機器能力情報を、サーバー装置1に送信する(S22)。そして、クライアント装置2は、サーバー装置1によって録画された録画番組(すなわち、サーバー装置1によって保存されている録画番組)に対応する番組情報の配信を要求する(S23)。サーバー装置1は、クライアント装置2による要求に応じて、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないクライアント装置のための第2の番組情報を、クライアント装置2に送信する(S24)。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された第2の番組情報を用いて、例えば、通常のDMP機器のようにツリー形式で番組の一覧を画面に表示する。
【0067】
次いで、図5は、サーバー装置1によって送信される第1機器能力情報の例を示す。第1機器能力情報は、例えば、サーバー装置1を示す情報、サーバー装置1の機能を示す情報等を含む。第1機器能力情報は、例えばXML形式で記述される。
具体的には、第1機器能力情報では、例えば、“regza:X_REGZATIMESHIFT”タグを用いて、サーバー装置1がループ録画コンテンツの配信が可能であること(“SVRCAP=8000”)が記述される。
【0068】
クライアント装置2は、第1機器能力情報を受信することによって、サーバー装置1が、録画番組が順次消去されることを考慮した配信制御機能を有することを認識することができる。
【0069】
また、図6は、クライアント装置2によって送信される第2機器能力情報の例を示す。第2機器能力情報は、例えば、クライアント装置2を示す情報、クライアント装置2の機能を示す情報等を含む。第2機器能力情報は、例えばXML形式で記述される。
具体的には、第2機器能力情報では、例えば、“regza:X_REGZAPLAY”タグを用いて、クライアント装置2のデバイスタイプがどのようなプレイヤーであるか(“PLYCAP=8000”)が記述される。
【0070】
サーバー装置1は、第2機器能力情報を受信することによって、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを認識することができる。
【0071】
図7は、サーバー装置1によって、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するクライアント装置2に送信される第1の番組情報の例を示す。第1の番組情報は、サーバー装置1によって保存されている録画番組を示す情報を含む。なお、第1の番組情報には、消去が開始されている番組を示す情報も含まれる。
【0072】
具体的には、第1の番組情報は、複数の番組に対応する複数のエントリを含む。ある番組に対応するエントリは、例えば、番組名、チャンネル、放送日時を含む。「番組名」は、その番組の名称(タイトル)を示す。「チャンネル」は、その番組が放送されたチャンネルを示す。「放送日時」は、その番組が放送された日時(日付、開始時刻及び終了時刻等)を示す。なお、第1の番組情報は、番組が消去されるタイミングを示す情報を含んでもよい。
【0073】
また、図8は、サーバー装置1によって、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないクライアント装置2に送信される第2の番組情報の例を示す。第2の番組情報は、サーバー装置1によって保存されている録画番組を示す情報を含む。なお、第2の番組情報には、消去が開始されている番組を示す情報は含まれない。
【0074】
第2の番組情報は、第1の番組情報と同様に、複数の番組に対応する複数のエントリを含む。ある番組に対応するエントリは、例えば、番組名、チャンネル、放送日時を含む。「番組名」は、その番組の名称(タイトル)を示す。「チャンネル」は、その番組が放送されたチャンネルを示す。「放送日時」は、その番組が放送された日時(日付、開始時刻及び終了時刻等)を示す。
【0075】
図8に示す第2の番組情報は、図7に示す第1の番組情報から、例えば、記憶装置15に保存された映像コンテンツデータ15Aのデータ量が第1しきい値を超えたことや、録画されてからの経過時間がしきい値時間を越えたことに応じて、消去が開始されている番組を示すエントリを除いた情報であると云える。
【0076】
次いで、図9は、サーバー装置1によって表示される録画番組一覧55の例を示す。サーバー装置1は、記憶装置15に格納された番組情報15Bを用いて、録画番組一覧55を表示装置1Aの画面に表示する。この録画番組一覧55では、例えば、番組が放送されたチャンネルと時刻(日時)とに基づく番組表形式で、録画番組が示される。つまり、ある録画番組は、その番組が放送された時間帯とチャンネルとで特定される、録画番組一覧55上の位置に示される。したがって、録画番組一覧55を利用することによって、例えば、「番組11」が、チャンネル“1”(CH1)で、午後7時から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。また、例えば、「番組32」が、チャンネル“3”(CH3)で、午後7時30分から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。
【0077】
録画番組一覧55には、「番組31」及び「番組81」のような既に消去が完了した番組も含むことができる。そのため、バー51によって、番組の映像が再生できるか否かを表す境界が示される。録画番組一覧55では、バー51よりも上に存在する領域52に含まれる番組又は番組の一部を再生できないことが示される。一方、バー51よりも下に存在する領域に含まれる番組又は番組の一部を再生するできることが示される。したがって例えば、領域52に含まれる「番組31」と「番組32」の一部とは、対応する映像を再生することができない。
【0078】
ユーザが、録画番組一覧55に示される番組から、視聴したい番組を選択する操作を行ったことに応じて、サーバー装置1は選択された番組を再生する。また、ユーザは、バー51の位置を確認することよって、全部又は一部が既に消去された番組や、各番組が消去されるまでの時間を認識することができる。
【0079】
次いで、図10から図12は、クライアント装置2によって表示される録画番組一覧の例を示す。クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された番組情報を用いて、録画番組一覧を表示装置2Aの画面に表示する。
【0080】
図10は、番組表形式の録画番組一覧56の例を示す。図10に示す例では、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを想定する。録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するので、クライアント装置2に送信される第1の番組情報には、消去が開始された録画番組(つまり、一部が消去された録画番組)の情報が含まれ得る。したがって、録画番組一覧56では、消去が開始された番組も示され得る。
【0081】
録画番組一覧56では、録画された複数の番組を示す複数のオブジェクトが、番組が放送されたチャンネルと時刻(日時)とに基づいて二次元的に配置されている。したがって、録画番組一覧56は、過去に放送された番組の番組表(過去番組表)であるとも云える。ある録画番組を示すオブジェクトは、その番組が放送された時間帯とチャンネルとで特定される、録画番組一覧56上の位置に配置される。したがって、録画番組一覧56を利用することによって、例えば、「番組11」が、チャンネル“1”(CH1)で、午後7時から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。また、例えば、「番組32」が、チャンネル“3”(CH3)で、午後7時30分から午後8時までの時間帯に放送されたことが分かる。
【0082】
録画番組一覧56には、「番組11」及び「番組32」のような既に消去が開始された番組(一部が消去された番組)も含むことができる。そのため、バー51によって、番組の映像が再生できるか否かを表す境界が示される。録画番組一覧56では、バー51よりも上に存在する領域52に含まれる番組の一部を再生できないことが示される。一方、バー51よりも下に存在する領域に含まれる番組又は番組の一部を再生するできることが示される。したがって例えば、領域52に含まれる「番組11」や「番組32」の一部は、対応する映像を再生することができない。また、ユーザは、バー51の位置を確認することよって、一部が既に消去された番組や、各番組が消去されるまでの時間を認識することができる。
【0083】
また、図11は、ツリー形式の録画番組一覧57の例を示す。図11に示す例では、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しない従来のDMPである場合に一般的な表示である。録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないので、クライアント装置2に送信される第2の番組情報には、消去が開始された録画番組の情報が含まれない。つまり、録画番組一覧57のように、消去済みの番組や消去が開始された番組が示されないので、従来のDMPでも再生制御に影響のないコンテンツリストを表示することができる。
【0084】
具体的には、録画番組一覧57は、チャンネル“1”(CH1)で放送された録画番組である「番組12」、「番組13」及び「番組14」と、チャンネル“2”(CH2)で放送された録画番組である「番組22」、「番組23」、「番組24」、及び「番組25」とを示すオブジェクトを含む。
【0085】
また、録画番組一覧57には、図10に示した録画番組一覧56に含まれる「番組11」と「番組21」とが含まれていない。これは、上述のように、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有しないので、消去が開始された番組を中途から再生することができないためである。これにより、再生できない番組が、録画番組一覧57に表示されることを防ぐことができる。
【0086】
図12は、リスト形式の録画番組一覧58の例を示す。図12に示す例では、クライアント装置2が、録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有することを想定する。録画番組が順次消去されることを考慮した再生制御機能を有するので、クライアント装置2に送信される第1の番組情報には、消去が開始された録画番組の情報が含まれ得る。したがって、録画番組一覧58では、消去が開始された番組も示され得る。
【0087】
録画番組一覧58では、放送された日時に基づく順序(例えば、古い番組順)で、録画番組が示すオブジェクトが配置される。録画番組それぞれを示すオブジェクトには、例えば、番組名(タイトル)、チャンネル、放送日時等が示される。
【0088】
上述の録画番組一覧56,57,58に示される番組から、ユーザが視聴したい番組を選択する操作を行ったことに応じて、クライアント装置2は、サーバー装置1に選択された番組の配信を要求する。サーバー装置1は、クライアント装置2による要求に応じて、選択された番組に対応する映像コンテンツデータを該クライアント装置2に送信する。そして、クライアント装置2は、サーバー装置1によって送信された映像コンテンツデータを用いて、選択された番組の映像を再生する。
【0089】
次いで、図13に示すフローチャートを参照して、サーバー装置1によって実行される番組情報配信処理の手順について説明する。
まず、ネットワーク処理部19は、クライアント装置2がネットワーク(LAN)に接続されたか否かを判定する(ブロックB11)。クライアント装置2がネットワークに接続されていない場合(ブロックB11のNO)、ブロックB11に戻り、再度、クライアント装置2がネットワークに接続されたか否かが判定される。
【0090】
一方、クライアント装置2がネットワークに接続されている場合(ブロックB11のYES)、機能情報送信部212は、サーバー装置1の機器能力情報をクライアント装置2に送信する(ブロックB12)。サーバー装置1の機器能力情報は、例えば、サーバー装置1が映像コンテンツデータ15Aの配信制御機能を有するか否かを示す。そして、機能情報受信部213は、クライアント装置2によって送信された、クライアント装置2の機器能力情報を受信する(ブロックB13)。クライアント装置2の機器能力情報は、例えば、クライアント装置2が、映像コンテンツデータ15Aの再生制御機能を有するか否かを示す。
【0091】
次いで、配信制御部211は、クライアント装置2によって番組情報の配信が要求されたか否かを判定する(ブロックB14)。番組情報の配信が要求されていない場合(ブロックB14のNO)、ブロックB14に戻り、再度、番組情報の配信が要求されたか否かが判定される。一方、番組情報の配信が要求されている場合(ブロックB14のYES)、配信制御部211は、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かを判定する(ブロックB15)。
【0092】
そして、クライアント装置2が再生制御機能を有する場合(ブロックB15のYES)、配信制御部211は、再生制御機能を有するクライアント装置のための第1の番組情報を、クライアント装置2に配信する(ブロックB16)。また、クライアント装置2が再生制御機能を有しない場合(ブロックB15のNO)、配信制御部211は、再生制御機能を有しないクライアント装置のための第2の番組情報を、クライアント装置2に配信する(ブロックB16)。
以上の処理により、サーバー装置1の配信制御部211は、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かに応じて、番組情報を配信することができる。
【0093】
また、図14は、クライアント装置2によって実行される番組情報受信処理の手順の例を示すフローチャートである。以下では、クライアント装置2とサーバー装置1とがネットワークに接続されていることを想定する。
まず、機能情報受信部392は、サーバー装置1の機器能力情報を受信したか否かを判定する(ブロックB21)。サーバー装置1の機器能力情報を受信していない場合(ブロックB21のNO)、ブロックB21に戻り、サーバー装置1の機器能力情報を受信したか否かが再度判定される。一方、サーバー装置1の機器能力情報を受信している場合(ブロックB21のYES)、機能情報送信部393は、クライアント装置2の機器能力情報をサーバー装置1に送信する(ブロックB22)。
【0094】
次いで、受信制御部391は、サーバー装置1に番組情報の配信を要求する(ブロックB23)。サーバー装置1では、クライアント装置2の機器能力情報に応じた番組情報が、クライアント装置2に配信される。受信制御部391は、サーバー装置1によって配信された番組情報を受信する(ブロックB24)。そして、番組情報処理部34は、受信した番組情報を用いて、所定の表示形式で録画番組一覧を生成する(ブロックB25)。この表示形式は、例えば、番組表形式、ツリー形式、リスト形式のいずれかである。番組情報処理部34は、例えば、クライアント装置2が対応している表示形式の内、ユーザによって選択された形式で、録画番組一覧を生成する。表示処理部36は、生成された録画番組一覧を表示装置2Aの画面に表示する(ブロックB26)。
【0095】
以上の処理により、ユーザは、表示された録画番組一覧を用いて、視聴したい番組を選択することができる。選択された番組(映像コンテンツデータ)は、サーバー装置1によってクライアント装置2に配信される。クライアント装置2(AVデコード部35及び表示処理部36)は、配信された番組を再生することによって、画面に映像を表示する。これにより、ユーザは、録画番組一覧を用いて選択した番組を視聴することができる。
【0096】
以上説明したように、本実施形態によれば、サーバー装置で記録された映像コンテンツデータの情報を、クライアント装置を利用するユーザに分かりやすく提示できる。サーバー装置1は、録画された映像コンテンツデータ15Aに対応する番組情報(コンテンツ情報)をクライアント装置2に配信する。クライアント装置2は、配信された番組情報を用いて、サーバー装置1によって録画された映像コンテンツデータ15Aを示すオブジェクトを含むコンテンツ一覧を画面に表示する。ユーザは、表示されたコンテンツ一覧を用いることによって、サーバー装置1によって録画された映像コンテンツデータ15Aを容易に把握することができるので、録画された映像コンテンツデータ15Aを余すことなく視聴することができる。
【0097】
また、サーバー装置1(配信制御部211)は、クライアント装置2が再生制御機能を有するか否かに応じて、異なる番組情報をクライアント装置2に配信することができる。これにより、再生制御機能を有するクライアント装置2では、消去中の映像コンテンツデータを示すオブジェクトを含む録画番組一覧を表示し、再生制御機能を有しないクライアント装置2では、消去中の映像コンテンツデータを示すオブジェクトを含まない録画番組一覧を表示することができる。
【0098】
また、図15及び図16のように、ネゴシエーションステップで取得されるクライアント側の能力情報で判断せずにクライアントからのブラウズ要求の中に能力情報を含める方法もある。つまり、ブラウズ要求の引数に消去されているコンテンツを含むかどうかの情報を含めることで、クライアント側の選択で表示を切り替えることができる。
【0099】
なお、本実施形態の番組情報配信処理及び番組情報受信処理の手順は全てソフトウェアによって実行することができる。このため、番組情報配信処理及び番組情報受信処理の手順を実行するプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を通じてこのプログラムを通常のコンピュータにインストールして実行するだけで、本実施形態と同様の効果を容易に実現することができる。
【0100】
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
【符号の説明】
【0101】
1…サーバー装置、11A,11B,11C,11D…チューナー、12…TS処理部、13…記録・再生制御部、14…暗号化・復号処理部、15…記憶装置、15A…映像コンテンツデータ、15B…番組情報、16…番組情報処理部、17…AVデコード部、18…表示処理部、19…ネットワーク処理部、21…配信管理部、211…配信制御部、212…機能情報送信部、213…機能情報受信部、22…CAS制御部、22A…CASカード。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
クライアント装置とネットワークを介して相互に接続される電子機器であって、
放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記憶装置に記録された前記複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記記憶装置から、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去する記録制御手段と、
前記クライアント装置から、当該クライアント装置が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信する能力情報受信手段と、
前記受信した機器能力情報に基づいて、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信するコンテンツ情報送信手段とを具備する電子機器。
【請求項2】
前記コンテンツ情報送信手段は、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有しない場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を除く前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記コンテンツ情報送信手段は、前記第1映像コンテンツデータが消去されるタイミングを示す情報をさらに送信する請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記電子機器が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの配信を制御する配信制御機能を有するか否か示す機器能力情報を送信する能力情報送信手段をさらに具備する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1映像コンテンツデータは、前記複数の映像コンテンツデータの内の、前記記憶装置に記録された日時が最も古いデータである請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記クライアント装置による要求に応じて、前記複数の映像コンテンツデータの内の第2映像コンテンツデータを前記クライアント装置に配信する配信手段をさらに具備する請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータそれぞれに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記録された複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去するサーバー装置とネットワークを介して相互に接続される電子機器であって、
前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を前記サーバー装置に送信する能力情報送信手段と、
前記電子機器が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記サーバー装置から受信するコンテンツ情報受信手段と、
前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を用いて、前記複数の映像コンテンツデータを示す複数のオブジェクトを含むコンテンツ一覧を画面に表示する表示手段とを具備する電子機器。
【請求項8】
前記コンテンツ情報受信手段は、前記電子機器が前記再生制御機能を有しない場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を除く前記複数のコンテンツ情報を受信し、
前記表示手段は、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を除く前記複数のコンテンツ情報を用いて、前記第1映像コンテンツデータを除いた前記複数の映像コンテンツデータを示す複数のオブジェクトを含むコンテンツ一覧を前記画面に表示する請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
前記複数のコンテンツ情報は、前記複数の映像コンテンツデータが放送された日時を示す日時情報と、前記複数の映像コンテンツデータが放送されたチャンネルを示すチャンネル情報とを含み、
前記表示手段は、前記日時情報と前記チャンネル情報とに基づいて二次元的に配置された前記複数のオブジェクトを含むコンテンツ一覧を表示する請求項7記載の電子機器。
【請求項10】
前記コンテンツ情報受信手段は、前記第1映像コンテンツデータが消去されるタイミングを示す情報をさらに受信し、
前記表示手段は、前記タイミングを示すオブジェクトを前記コンテンツ一覧上に表示する請求項9記載の電子機器。
【請求項11】
前記コンテンツ一覧を用いて、前記複数のオブジェクトの内の1つのオブジェクトが選択されたことに応じて、当該選択されたオブジェクトに対応する映像コンテンツデータの配信を前記サーバー装置に要求する配信要求手段をさらに具備する請求項7記載の電子機器。
【請求項12】
ネットワークを介して相互に接続されるクライアント装置に映像コンテンツデータを配信する配信制御方法であって、
放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記憶装置に記録された前記複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記記憶装置から、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去し、
前記クライアント装置から、当該クライアント装置が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信し、
前記受信した機器能力情報に基づいて、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する配信制御方法。
【請求項1】
クライアント装置とネットワークを介して相互に接続される電子機器であって、
放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記憶装置に記録された前記複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記記憶装置から、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去する記録制御手段と、
前記クライアント装置から、当該クライアント装置が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信する能力情報受信手段と、
前記受信した機器能力情報に基づいて、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信するコンテンツ情報送信手段とを具備する電子機器。
【請求項2】
前記コンテンツ情報送信手段は、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有しない場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を除く前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記コンテンツ情報送信手段は、前記第1映像コンテンツデータが消去されるタイミングを示す情報をさらに送信する請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記電子機器が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの配信を制御する配信制御機能を有するか否か示す機器能力情報を送信する能力情報送信手段をさらに具備する請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記第1映像コンテンツデータは、前記複数の映像コンテンツデータの内の、前記記憶装置に記録された日時が最も古いデータである請求項1記載の電子機器。
【請求項6】
前記クライアント装置による要求に応じて、前記複数の映像コンテンツデータの内の第2映像コンテンツデータを前記クライアント装置に配信する配信手段をさらに具備する請求項1記載の電子機器。
【請求項7】
放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータそれぞれに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記録された複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去するサーバー装置とネットワークを介して相互に接続される電子機器であって、
前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を前記サーバー装置に送信する能力情報送信手段と、
前記電子機器が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記サーバー装置から受信するコンテンツ情報受信手段と、
前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を用いて、前記複数の映像コンテンツデータを示す複数のオブジェクトを含むコンテンツ一覧を画面に表示する表示手段とを具備する電子機器。
【請求項8】
前記コンテンツ情報受信手段は、前記電子機器が前記再生制御機能を有しない場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を除く前記複数のコンテンツ情報を受信し、
前記表示手段は、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を除く前記複数のコンテンツ情報を用いて、前記第1映像コンテンツデータを除いた前記複数の映像コンテンツデータを示す複数のオブジェクトを含むコンテンツ一覧を前記画面に表示する請求項7記載の電子機器。
【請求項9】
前記複数のコンテンツ情報は、前記複数の映像コンテンツデータが放送された日時を示す日時情報と、前記複数の映像コンテンツデータが放送されたチャンネルを示すチャンネル情報とを含み、
前記表示手段は、前記日時情報と前記チャンネル情報とに基づいて二次元的に配置された前記複数のオブジェクトを含むコンテンツ一覧を表示する請求項7記載の電子機器。
【請求項10】
前記コンテンツ情報受信手段は、前記第1映像コンテンツデータが消去されるタイミングを示す情報をさらに受信し、
前記表示手段は、前記タイミングを示すオブジェクトを前記コンテンツ一覧上に表示する請求項9記載の電子機器。
【請求項11】
前記コンテンツ一覧を用いて、前記複数のオブジェクトの内の1つのオブジェクトが選択されたことに応じて、当該選択されたオブジェクトに対応する映像コンテンツデータの配信を前記サーバー装置に要求する配信要求手段をさらに具備する請求項7記載の電子機器。
【請求項12】
ネットワークを介して相互に接続されるクライアント装置に映像コンテンツデータを配信する配信制御方法であって、
放送される複数の映像コンテンツデータと、前記複数の映像コンテンツデータに関連付けられた複数のコンテンツ情報とを記憶装置に記録し、前記記憶装置に記録された前記複数の映像コンテンツデータに対応するデータ量がしきい値を超えるとき、前記記憶装置から、前記複数の映像コンテンツデータ内の第1映像コンテンツデータを映像の先頭から順次消去し、
前記クライアント装置から、当該クライアント装置が、前記映像の先頭から順次消去される第1映像コンテンツデータの再生を制御する再生制御機能を有するか否か示す機器能力情報を受信し、
前記受信した機器能力情報に基づいて、前記クライアント装置が前記再生制御機能を有する場合、前記第1映像コンテンツデータに関連付けられたコンテンツ情報を含む前記複数のコンテンツ情報を前記クライアント装置に送信する配信制御方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2013−51649(P2013−51649A)
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−189799(P2011−189799)
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【特許番号】特許第5025817号(P5025817)
【特許公報発行日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年3月14日(2013.3.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年8月31日(2011.8.31)
【特許番号】特許第5025817号(P5025817)
【特許公報発行日】平成24年9月12日(2012.9.12)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】
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