説明

電子機器及び電子機器の文字入力プログラム

【課題】直感的な操作で文字種類を切り替え、使用者に文字種類が切り替わったことをわかりやすく通知する電子機器を提供する。
【解決手段】
タッチパネル上に表示したソフトウェアキーボードを用いて文字入力を行い、入力する文字の文字種類に合わせて異なるソフトウェアキーボードを使い分ける電子機器において、タッチパネル上のスライド入力によってソフトウェアキーボードの表示をスクロールさせて、使用するソフトウェアキーボードの切替を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複数の文字入力モードを切り換えて文字を入力する機能を持ち、特にタッチパネルによって入力を行う電子機器及び電子機器の文字入力プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、電子機器の小型化・高性能化に伴って、文字入力機能を備えた電子機器の普及が進んでいる。文字入力機能を備えた電子機器の1つである携帯電話機は、電子メールの作成やウェブサイトの閲覧などを行う際に、文字入力機能を使用する。使用者は、こうした文字入力を行う際にひらがな、カタカナおよびアルファベットなどの様々な文字種類を使い分けて入力を行う必要がある。
【0003】
そこで、ディスプレイ上にタッチパネルを設け、ペンや指によってタッチパネルを操作することで文字入力を行う携帯電話機が実用化されている。タッチパネルによって文字入力を行う携帯電話機においては、ディスプレイ上に仮想的なキーボード(以下、単にソフトウェアキーボードと表記する)を表示させる。ソフトウェアキーボードは仮想的な文字ボタンを並べて表示することで構成されており、使用者は入力したい文字ボタンに対応するタッチパネルの領域をペンや指で触れて、文字入力を行う。ソフトウェアキーボードは機械的なボタンを用いたキーボードと異なり、仮想的に文字ボタンの配置や文字ボタンに割当てる文字種類を切り換えることができる。例えば、使用者は入力のし易さに応じて、ソフトウェアキーボードの表示を「q」「w」「e」「r」「t」「y」などのアルファベットを35個のボタンに割当てた表示や、「あ」「い」「う」「え」「お」などのひらがなを12個のボタンに割当てた表示へ切り換えることができる。
【0004】
こうしたタッチパネル上の文字入力を行うために、「あ」「か」「さ」「た」「な」などのひらがなを文字ボタンに割当てたソフトウェアキーボードをディスプレイに表示させる。各文字ボタンが表示された領域を指またはタッチペンを用いて触れることで、文字ボタンに対応した文字を入力する。また、ソフトウェアキーボードから入力する文字種類をひらがなから他の文字種類、例えばカタカナなどの文字種類に切り換える際には、ソフトウェアキーボードを構成する文字ボタンの上をスライドさせて触れる。このスライド入力に応じてひらがなを入力するソフトウェアキーボードから、カタカナなどの異なる文字種類を入力するソフトウェアキーボードへ切り換える技術が公開されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0005】
また、「1」「2」「3」などの数字を文字ボタンに割当てたソフトウェアキーボードをディスプレイに表示させる。ソフトウェアキーボード上に表示された文字種類切替ボタンを押下することで、異なる文字種類を文字ボタンに割当てたソフトウェアキーボードへ切り換える技術が公開されている(例えば、特許文献2を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006−148536号公報
【特許文献2】特開2005−92441号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、ディスプレイ上にタッチパネルを設けた携帯電話機においては、タッチパネル上の操作に連動してディスプレイ上の表示を変化させる表示制御が行える。これを利用して、指またはタッチペンをタッチパネル上でスライドするような入力が行われた場合は、スライドの動きに連動してディスプレイ上のボタンを移動させるなどの、直感的かつわかりやすい操作と表示が行える携帯電話機への要望が高まっている。
【0008】
しかし、直感的かつわかりやすい操作と表示への要望に反して多くのソフトウェアキーボードにおいては、文字種類が切り替わる際の表示を瞬時に切り替えることで行っている。ひらがなからカタカナへソフトウェアキーボードの文字種類を切り換える際には、例えば文字ボタン上の文字表記を「あ」から「ア」へ瞬時に切り換えることで文字種類の切替表示が行われる。タッチパネル上の直感的な操作に応じて、ソフトウェアキーボードの文字種類を切り換え、更に文字種類が切り替わったことを使用者にわかりやすく表示する技術は未だ実現されていない。
【0009】
本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、直感的な操作および表示によって文字種類を切り換えることが可能な電子機器および電子機器の文字入力プログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記目的を達成するために、複数の文字から構成される第1の文字群が割当てられた第1のソフトウェアキーボード、第2の文字群が割当てられた第2のソフトウェアキーボード及び、前記文字を表示する表示部と、前記表示部と一体となるように設けられ、入力座標を検知するタッチパネル入力部と、前記タッチパネル入力部による前記文字の入力指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードを介して特定された前記第1または第2の文字群に含まれる前記文字の入力を行い、また前記タッチパネル入力部による前記第1ま
たは第2のソフトウェアキーボードの切替指示に従って、前記第1または第2のソフトウェ
アキーボードの切替を行う制御部とを備え、前記制御部は、前記表示部に第1のソフトウェアキーボードを表示している場合で、且つ前記第1のソフトウェアキーボードから、前記第2のソフトウェアキーボードへの前記切替指示を受けた場合に、前記第1のソフトウェアキーボードを、所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲外へ移動させる表示を行うとともに、前記第2のソフトウェアキーボードを、前記第1のソフトウェアキーボードが前記表示部の範囲外へ移動した前記表示部の一辺と反対側の一辺から、前記所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲内へ移動させる表示を行い、前記第1のソフトウェアキーボードから、前記第2のソフトウェアキーボードへの切替を行うことを特徴とする。
【0011】
また、本発明の電子機器の文字入力プログラムは、複数の文字から構成される第1の文字
群が割当てられた第1のソフトウェアキーボード、第2の文字群が割当てられた第2のソフ
トウェアキーボード及び、前記文字を表示する表示機能と、前記表示部と一体となるように設けられ、入力座標を検知するタッチパネル検知機能と、前記タッチパネル検知機能による前記文字の入力指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードを介して特定された前記第1または第2の文字群に含まれる前記文字の入力を行う文字入力機能と、前記タッチパネル入力部による前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替を行うソフトウェアキーボード切替機能とを備え、前記ソフトウェアキーボード切替機能は、前記表示部に第1のソフトウェアキーボードを表示している場合で、且つ前記第1のソフトウェアキーボードから、前記第2のソフトウェアキーボードへの前記切替指示を受けた場合に、前記第1のソフトウェアキーボードを、所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲外へ移動させる表示を行うとともに、前記第2のソフトウェアキーボードを、前記第1のソフトウェアキーボードが前記表示部の範囲外へ移動した前記表示部の一辺と反対側の一辺から、前記所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲内へ移動させる表示を行うことを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、直感的な操作で文字種類を切り換えることができ、更に操作に連動した表示によって、使用者に文字種類が切り替わったことをわかりやすく通知することが可能な電子機器が提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】本発明の実施形態に係る電子機器の一例である携帯電話機の、外観の構成を示す図。
【図2】本実施形態における携帯電話機の内部の構成を示す図。
【図3】本実施形態におけるアルファベット用ソフトウェアキーボードを用いて文字入力を行う際の、メインディスプレイの画面表示を示した図。
【図4】本実施形態におけるアルファベット用ソフトウェアキーボードを用いて文字入力を行う処理のフローチャート。
【図5】本実施形態における数字記号用ソフトウェアキーボードを用いて文字入力を行う際の、メインディスプレイの画面表示を示した図。
【図6】本実施形態におけるひらがな用ソフトウェアキーボードを用いて文字入力を行う際の、メインディスプレイの画面表示を示した図。
【図7】本実施形態におけるソフトウェアキーボードの切替処理のフローチャート。
【図8】本実施形態におけるソフトウェアキーボード切替のアニメーションを行う際の、メインディスプレイの画面表示を示した図。
【図9】本実施形態における、スライド入力によってソフトウェアキーボードの切替を行う際の、メインディスプレイの画面表示及びスライド入力の軌跡を示した図。
【図10】本実施形態における、ひらがな用ソフトウェアキーボードの文字割当てを変更する際のメインディスプレイの画面表示を示した図。
【図11】本実施形態における、文字種類の切替の順番を設定する際のメインディスプレイの画面表示を示した図。
【図12】本実施形態における、入力されたソフトウェアキーボードの文字ボタンを第1の強調表示によって強調した際の、メインディスプレイの画面表示を示した図。
【図13】本実施形態における、入力されたソフトウェアキーボードの文字ボタンを第2の強調表示によって強調した際の、メインディスプレイの画面表示を示した図。
【図14】本実施形態における、ひらがな用ソフトウェアキーボードのボタンに割当てられた文字を表示して文字入力を行う際のメインディスプレイの画面表示を示した図。
【図15】本実施形態における、ユーザ登録ボタンを表示して文字入力を行う際のメインディスプレイの画面表示を示した図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0015】
(携帯電話機の構成)
図1は、本発明に係る電子機器の一例である、携帯電話機1の外観の構成を示す図である。図1(a)は、携帯電話機1を正面から見た外観の構成を示し、図1(b)は携帯電話機1を側面から見た外観の構成を示している。
【0016】
図1(a)に示されるように、携帯電話機1の正面にはメインディスプレイ10が設けられており、文字や図形の表示を行う。また、メインディスプレイ10に重なるようにタッチパネル4が設けられており、使用者はタッチパネル4に触れることで入力を行う。タッチパネル4は感圧式、静電式などの公知の入力方法を用いることが出来る。例えば静電式の場合、タッチパネル4に静電容量の変化を検出する静電容量センサが設けられ、静電容量センサがタッチパネル4への指の接触から発生する静電容量の変化を検知する。静電容量の変化したタッチパネル4の座標を後述する制御部31へ通知することで、制御部31は入力を受けた座標(以下、単に入力座標と表記する)に対応する処理を行う。なお、この入力座標の検出は、入力座標の移動が発生するごとに行っても良いし、一定時間ごとに行っても良い。
【0017】
また、図1(b)に示されるように、携帯電話機1の側面にはサイドキー5が設けられる。サイドキー5にはマナーモード移行やメニュー呼出などの役割が割当てられており、サイドキー5が押下されるとこれを検出して、後述する制御部31へ通知する。使用者はタッチパネル4の代わりにサイドキー5の押下によっても操作を行うことができる。なお、メインディスプレイ10上にソフトウェアキーボードを表示させ、ソフトウェアキーボード上のボタンに対応するタッチパネル4の座標へ入力を行うことで文字入力を行う処理について後述するが、ソフトウェアキーボード上のボタンに割当てられた役割の一部をサイドキー5に割当てても構わない。
【0018】
また、図1(a)に示されるように、メインディスプレイ10の上部にはマイクロフォン7が設けられており、マイクロフォン7によって通話時の使用者音声を集音する。また、メインディスプレイ10の下部にはスピーカ8が設けられており、通話時の通話相手の音声を出力する。また、携帯電話機1の図示しない位置にはバッテリ9が取り付けられており、電源回路34を通じて携帯電話機1を構成する各回路へと電力の供給を行う。
【0019】
図2は、本実施形態における携帯電話機1の内部の構成を示すブロック図である。携帯電話機1の図示しない位置にはアンテナ21が設けられ、アンテナ21を設けて他の端末との無線通信を行う。無線通信によって携帯電話機1は音声通信やあるいはデータ通信を行うが、その通信方法については公知の技術であるので本明細書では説明しない。
【0020】
携帯電話機1には制御部31が設けられる。制御部31はCPU(Central Processing Unit)などの電子回路から構成される。CPUは、後述するROM(Read Only Memory)またはRAM(Random Access Memory)にロードされた各種のアプリケーションプログラムに従って処理を実行する。更にCPUは、上述した各回路部から供給される信号を処理し、また種々の制御信号を生成し、各回路部へ供給する。これらの処理により、CPUは携帯電話機1を統括的に制御する。またタッチパネル4の入力座標の通知に応じて、例えばメニュー操作や文字入力などの各種処理を実行する。
【0021】
記憶部32は、例えば、ROM、RAMや電気的に書き換えや消去が可能な不揮発性メモリであるフラッシュメモリ素子、およびHDD(Hard Disc Drive)などから構成され、制御部31のCPUにより実行される種々のアプリケーションプログラムやデータ群が格納されている。RAMにはCPUが各種の処理を実行する上で必要なデータや、メインディスプレイ10に表示される映像に関する情報が記憶される。記憶部32にはひらがな、カタカナ、アルファベット、あるいは記号などの各文字種類の文字情報が記憶され、また各文字種類に対応したソフトウェアキーボードの表示情報が記憶されている。また制御部31は、例えば入力文字列が「あう」であった場合に「会う」などの他の文字列へ変換する変換機能を備えており、記憶部32にはこうした入力文字と変換文字とを対応付ける所謂辞書ファイルが保存されている。なお、文字変換技術については公知の技術であるので、本明細書では説明しない。
【0022】
(ソフトウェアキーボードによる文字入力処理)
図3は、本実施形態におけるアルファベットの文字入力を行う際の、メインディスプレイ10の画面表示例を示した図である。メインディスプレイ10の上部には、アンテナ21の電波受信強度を示すアンテナピクトや、バッテリ9の電池残量を示す電池ピクト、あるいはタイマ39から通知された時刻情報などが表示される。メインディスプレイ10の中央には、入力された文字列を表示する文字列表示ウィンドウ51が表示される。メインディスプレイ10の下部には、文字入力を行うためのソフトウェアキーボード、ソフトウェアキーボードを切り換えるための左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58と右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59が表示される。図3においては、例としてアルファベットが文字ボタンに割当てられたアルファベット用ソフトウェアキーボード50が表示されている。
【0023】
以下に、アルファベット用ソフトウェアキーボード50を用いた文字入力処理について述べる。図4は、アルファベット用ソフトウェアキーボード50を用いて文字入力を行う際の処理について述べたフローチャートである。まず、制御部31によって文字入力処理が開始されると(ステップ100)、制御部31はタッチパネル4からの入力を待ち受ける(ステップ101)、制御部31はタッチパネル4からの入力を受けると(ステップ101のYes)、入力座標がアルファベット用ソフトウェアキーボード50上のボタンの座標と一致するか否かを判断する(ステップ102)。制御部31によって入力座標がアルファベット用ソフトウェアキーボード50のどのボタン座標とも一致しないと判断されると(ステップ102のNo)、再びタッチパネル4からの入力を待ち受ける(ステップ101)。制御部31によって入力座標がアルファベット用キーボード50のボタン座標と一致すると判断されると(ステップ102のYes)、座標の一致したボタン(以下、単に入力ボタンと表記する)が文字ボタンであるか制御ボタンであるかの判断を行う。制御部31によって入力ボタンが文字ボタンであると判断されると、(ステップ103の「文字ボタン」)、制御部31は入力ボタンに対応した文字を入力する(ステップ104)。図3においては、例えばアルファベット用ソフトウェアキーボード50のうちの「d」が記された文字ボタンが入力ボタンであると、制御部31は文字表示ウィンドウ51上の文字入力位置に、これまで入力された文字列に加えて「d」の文字を入力する。制御部31によって入力ボタンが制御ボタンであると判断されると(ステップ103の「制御ボタン」)、制御部31は制御ボタンに割当てられた制御処理を実行する(ステップ105)。制御ボタンに割当てられる制御処理としては、例えば文字入力位置の移動処理、文字入力位置にある文字の消去処理、小文字・大文字の切替処理、あるいは他の文字種類に対応したソフトウェアキーボードへの切替処理などが挙げられる。ステップ104あるいはステップ105の処理が終了すると文字入力処理を終了する(ステップ106)。図4に述べた文字入力処理を繰り返し行うことで、使用者は所望の文字の入力を行う。
【0024】
アルファベットと異なる文字種類に対応したソフトウェアキーボードを用いることで、使用者は他の文字種類を含む文字列を入力することが出来る。図5は、数字や記号の入力を行う際の、メインディスプレイ10における画面表示例を示した図である。メインディスプレイ10の下部には、数字や記号が文字ボタンに割当てられた数字記号用ソフトウェアキーボード53が表示される。図4に述べた文字入力処理と同様の処理によって、使用者は所望の数字や記号の表示された領域のタッチパネル4に触れて、文字を入力することができる。例えば、数字記号用ソフトウェアキーボード53の「)」が表示された文字ボタンが入力ボタンであると、制御部31は文字表示ウィンドウ51上の文字入力位置に、これまで入力された文字列に加えて「)」の文字を入力する。
【0025】
また、図6は、ひらがなや漢字入力を行う際の、メインディスプレイ10における画面表示例を示した図である。メインディスプレイ10の下部には、ひらがなが文字ボタンに割当てられたひらがな用ソフトウェアキーボード54が表示される。ひらがな用ソフトウェアキーボード54中のたとえば「あ」が表示された文字ボタンには、例えば「あ」「い」「う」「え」「お」の5文字のひらがなが割当てられている。制御部31は「あ」の文字ボタンが連続して入力ボタンとなった回数に応じて、5文字を切り換えて入力を行う。
【0026】
同様に「わ」が表示されたボタンには「わ」「を」「ん」の3文字が割当てられており、「わ」のボタンが2回連続して入力ボタンとなると、制御部31は文字表示ウィンドウ51上の文字入力位置に、これまで入力された文字列に加えて「を」の文字を入力する。
【0027】
(ソフトウェアキーボード切替ボタンを用いたソフトウェアキーボードの切替)
図3、図5、図6で述べたように、使用者は入力する文字列の文字種類に合わせて文字入力に使用するソフトウェアキーボードを使い分ける必要がある。そこで、例えばソフトウェアキーボード上に表示した左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58または右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59が入力ボタンとなったときに、制御部31がソフトウェアキーボードの切替を行う。図3においては、左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58はメインディスプレイ10の左側に、右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59は右側に表示されて、図5および図6においては左側あるいは右側の一方のみに表示される。制御部31は、この左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58または右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59が入力ボタンとなったときに、左右に対応した他のソフトウェアキーボードへ切り換える処理を行う。
【0028】
図7は、左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58または右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59を用いてソフトウェアキーボードを切り換える処理について示したフローチャートである。本実施例においては、例として、アルファベット用ソフトウェアキーボード50、数字記号用ソフトウェアキーボード53、およびひらがな用ソフトウェアキーボード54の3つのソフトウェアキーボードを持つ。左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58または右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59が入力ボタンとなったことで、制御部31が別のソフトウェアキーボードへ切り換える処理について述べる。まず、左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58または右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59が入力ボタンとなったことを制御部31が検知すると、制御部31はソフトウェアキーボード切替処理を開始する(ステップ200)。制御部31は右側ソフトウェアキーボード切替ボタン58(図7中では右側切替ボタンと表記)と、左側ソフトウェアキーボード切替ボタン59(図7中では左側切替ボタンと表記)のどちらが入力ボタンとなったかを判断する(ステップ203)。入力ボタンが左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58であった場合は、(ステップ203の「左側切替ボタン」)、制御部31は現在メインディスプレイ10に表示しているソフトウェアキーボードがアルファベット用ソフトウェアキーボード50であるか、あるいは数字記号用ソフトウェアキーボード53であるかを判断する(ステップ204)。メインディスプレイ10に表示されているソフトウェアキーボードが数字記号用ソフトウェアキーボード53であった場合は(ステップ204の「数字記号用)、制御部31は表示されている数字記号用ソフトウェアキーボード53をアルファベット用ソフトウェアキーボード50へ切り換えて(ステップ205)、処理を終了する(ステップ210)。メインディスプレイ10に表示されているソフトウェアキーボードがアルファベット用ソフトウェアキーボードである場合は(ステップ204の「アルファベット用」)、制御部31は表示されているアルファベット用ソフトウェアキーボード50をひらがな用ソフトウェアキーボード54へ切り換えて(ステップ206)、処理を終了する(ステップ210)。
【0029】
一方、入力ボタンが右側のソフトウェアキーボード切替ボタン59であった場合は(ステップ203の「右側切替ボタン」)、制御部31は現在メインディスプレイ10に表示しているソフトウェアキーボードがアルファベット用ソフトウェアキーボード50であるか、あるいはひらがな用ソフトウェアキーボード54であるかを判断する(ステップ207)。メインディスプレイ10に表示されているソフトウェアキーボードがアルファベット用ソフトウェアキーボード50であった場合は(ステップ207の「アルファベット用」)、制御部31は表示されているアルファベット用ソフトウェアキーボード50を数字記号用ソフトウェアキーボード53へ切り換えて(ステップ208)、処理を終了する(ステップ210)。メインディスプレイ10に表示されているソフトウェアキーボードがひらがな用ソフトウェアキーボード54である場合は(ステップ207の「ひらがな用」)、制御部31は表示されているひらがな用ソフトウェアキーボード54をアルファベット用ソフトウェアキーボード50へ切り換えて(ステップ209)、処理を終了する(ステップ210)。
【0030】
以上の処理によって、使用者はメインディスプレイ10の左側あるいは右側にあるソフトウェアキーボード52を押し分けて、異なる文字種類を入力するソフトウェアキーボードへ表示を切り替える。
【0031】
(ソフトウェアキーボード切替時のアニメーション)
従来のソフトウェアキーボード切替処理においては、使用者によってソフトウェアキーボードの切替が指示されると、瞬間的に表示されるソフトウェアキーボードが切り替わっていた。瞬間的にボタン内の文字表示やボタンレイアウトが切り替わるために、使用者にとってソフトウェアキーボードが切り替わったことが理解し難いという問題点があった。
【0032】
そこで、本発明においてはソフトウェアキーボードの切替が指示された際に、表示されていたソフトウェアキーボードをメインディスプレイ10の画面外へスクロールさせて隠し、同時に切り換えられるソフトウェアキーボードをメインディスプレイ10の画面外からスクロールさせて表示させる。図8は、メインディスプレイ10にアルファベット入力用ソフトウェアキーボード50が表示されているときに右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59が入力ボタンとなり、新たにひらがな入力用ソフトウェアキーボード54が表示される際の、アニメーションの一部を示した図である。図8中の矢印の方向にアルファベット入力用ソフトウェアキーボード50がスクロールし、画面左側へ移動して隠れる。
【0033】
これと同時に、ひらがな入力用ソフトウェアキーボード54がスクロールし、画面右側から移動して表示されるよう、制御部31はメインディスプレイ10の表示を制御する。このアニメーションによって、アルファベット入力用ソフトウェアキーボード50の右隣にひらがな入力用ソフトウェアキーボード54が繋がって配置されているかの様な印象を使用者に与えることができる。数字記号入力用ソフトウェアキーボード53への切替時も図8と同様のアニメーションを表示させることで、アルファベット入力用ソフトウェアキーボード50の左隣に数字記号入力用キーボード53が繋がって配置されているかの様な印象を使用者に与えることができる。このアニメーションによって、使用者は繋がった3つのソフトウェアキーボードを移動させて文字種類を切り換えるという直感的な操作を行うことができる。
【0034】
(スライド入力によるソフトウェアキーボードの切替)
図7のソフトウェアキーボード切替処理においては、左側ソフトウェアキーボード切替ボタン58または右側ソフトウェアキーボード切替ボタン59の入力に応じてソフトウェアキーボードの切替処理を行う例について述べた。しかし、タッチパネル4上に指やタッチペンを触れさせ、触れた指やタッチペンをタッチパネル4上で擦るように動かす、所謂スライド動作が行われたことを制御部31が検知して、ソフトウェアキーボード切替処理を行ってもよい。
【0035】
図9は、指80がタッチパネル4上で行うスライド動作に応じてソフトウェアキーボードを切り換える際の画面を示した図である。ソフトウェアキーボード切替の指示に対応するスライド動作は、以下の3つが考えられる。
【0036】
1つ目は、図9(a)に示すように、ソフトウェアキーボードの領域内で使用者の指80
による入力が開始され、画面の左側もしくは右側にスライド入力が行われる。更に、ソフトウェアキーボードの領域内でスライド入力された指80が離れ、入力が終了する場合である。この場合、スライド入力が一定の距離以上であることや、あるいは一定の速さ以上であることなどの条件を満たしたときに、スライド入力がソフトウェアキーボード切替の指示であると制御部31が判断する。制御部31はソフトウェアキーボードの切替の指示を受けると、ソフトウェアキーボードの表示を切り替える。このとき、ソフトウェアキーボード切替の際に図8で述べたアニメーションが表示されるが、このアニメーションをスライド動作に対応させて表示させることで、より使用者にとって直感的な操作を行わせることができる。
【0037】
2つ目は、図9(b)に示すように、ソフトウェアキーボードの領域内で指80による入力が開始され、画面の左側もしくは右側にスライド入力が行われる。更に、指80がメインディスプレイ10の外へ出て、入力が終了する場合である。この場合、メインディスプレイ10の外へ指80が出る前に入力されたスライド入力の距離が一定の距離以上であることや、あるいはスライド入力が一定の速さ以上であることなどの条件を満たしたときに、スライド入力がソフトウェアキーボード切替の指示であると制御部31が判断する。
【0038】
3つ目は、図9(c)に示すように、メインディスプレイ10の端から指80による入力が開始され、画面の左側もしくは右側にスライド入力が行われる。更に、指80がソフトウェアキーボードの領域内でスライド入力された指80が離れ、入力が終了する場合である。この場合、指80がメインディスプレイ10内へ移動してから入力されたスライド入力の距離が一定の距離以上であることや、あるいはスライド入力が一定の速さ以上であることなどの条件を満たしたときに、スライド入力がソフトウェアキーボード切替の指示であると制御部31が判断する。
【0039】
なお、図9(b)で述べたメインディスプレイ10の領域外へ移動するスライド入力および、図9(c)で述べたメインディスプレイ10の領域内へ移動するスライド入力は、図9(a)に述べたスライド入力に比べ短い距離でソフトウェアキーボードの切替指示を行ってもよい。
【0040】
なお、この指80のスライド入力によるソフトウェアキーボードの切替処理は、図7におけるステップ203の「右側切替ボタン」を「右側へのスライド入力」に、「左側切替ボタン」を「左側へのスライド入力」にそれぞれ置き換えることで行われる。その他の処理は図7に述べたソフトウェアキーボード切替処理と同様であるため、説明を省略する。
【0041】
(ひらがな入力用キーボードの入力文字切替)
図3、図5から、アルファベットを入力する際はアルファベット入力用キーボード50を、数字や記号を入力する際は数字記号入力用キーボード53を使用して文字入力を行う場合を述べた。同様にひらがなを入力する際はひらがな入力用キーボード54を使用するが、ひらがな入力用キーボード54と同じボタン配置で、カタカナなどの他の文字種類を入力する場合が考えられる。図10は、ひらがな入力用キーボード54と同じボタン配置で、他の文字種類を割当てたソフトウェアキーボードと、文字種類を切り替える際の文字種類切替ボタン60を示している。図10(a)上の「カナ」と表示された文字種類切替ボタン60が入力ボタンとなると、制御部31は各文字ボタンに割当てられた文字をカタカナへ切り替えたソフトウェアキーボードを表示する。カタカナへ切り替えられたソフトウェアキーボードを示したのが図10(b)である。同様に、図10(b)上の「英小」と表示された文字種類切替ボタン60が入力ボタンとなると、制御部31は各文字ボタンに割当てられた文字を小文字のアルファベットへ切り替えたソフトウェアキーボードを表示する。小文字のアルファベットへ切り替えられたソフトウェアキーボードを示したのが図10(c)である。同様に、制御部31は図10(d)に示す大文字のアルファベットを割当てたソフトウェアキーボードや、図10(e)に示す記号を割当てたソフトウェアキーボード、あるいは図10(f)に示す数字を割当てたソフトウェアキーボードへ切り替える処理を行う。
【0042】
なお、ソフトウェアキーボードへ割当てた文字種類の切替の表示は、図8に述べた様なアニメーションを伴って行われるものであっても、発明の同様の効果が得られる。また、文字種類の切替の指示は文字種類切替ボタン60が入力ボタンとなることで行われると述べたが、図9に述べた様なスライド入力を文字種類の切替の指示とし、これを検知することで文字種類の切替処理を行うことでも、発明の同様の効果が得られる。
【0043】
なお、図10ではひらがな入力用ソフトウェアキーボード54が表示されているときに文字種類切替ボタン60が入力ボタンとなると、制御部31は各文字ボタンに割当てられた文字をカタカナへ切り替え、カタカナが割当てられているときに文字種類切替ボタン60が入力ボタンとなると、制御部31が文字ボタンに割当てた文字を小文字のアルファベットへ切り替える例について述べた。しかし、文字種類切替ボタン60が入力ボタンとなったときの、文字種類を切り替える順番は、使用者が自由に設定できるものであっても構わない。図11は、文字種類切替ボタン60による文字種類切り替えが行われるときの、切り替えの順番を設定する画面を示した図である。設定された切り替えの順番は記憶部32へ記憶される。制御部31は、文字種類切替ボタン60が入力された際に記憶部32へ記憶された切り替えの順番を読み出し、この順番に沿って各ボタンに割当てる文字種類を切り替える。切り替える順番は使用者が設定するものであってもよいし、文字種類の使用頻度を記憶部32に記憶し、制御部31が使用頻度の高い文字種類を早い順番へ自動で登録するものであっても構わない。
【0044】
(入力されたボタンの強調表示)
従来の、機械的なボタンを用いて文字入力を行う際には、使用者はボタンが押し下げられた感触を感じることでも、ボタンが押下されたことを認識することができた。しかし、本発明に用いるようなタッチパネル4を用いた文字入力においては、メインディスプレイ10上に表示された仮想的なボタンに使用者の指が触れることで入力が行われる。使用者はボタンが押し下げられた感触が無いために、ボタンの押下を体感的に認識しにくいという問題があった。そこで本発明においては、入力されたボタンの表示を変化させることで、使用者の入力したボタンを認識させる処理を行う。図12は、入力されたボタンを強調表示する第1の例を示している。図12におけるボタンの強調表示においては、制御部31は入力ボタンを移動させ、元の表示位置よりも上の位置へ移動して表示させるようにメインディスプレイ10を制御する。入力ボタンの移動により、使用者は入力ボタンが何であったかを容易に認識することが出来る。図13は、入力されたボタンを強調表示する第2の例を示している。図13におけるボタンの強調表示においては、制御部31は入力ボタンの色を反転させて表示する。例えば図13においては入力されていない文字ボタンの背景が白で、文字ボタン中に表示されている文字が黒で表示されている。制御部31は、入力ボタンを背景が黒で、入力ボタン中に表示されている文字を白で表示するようメインディスプレイ10の表示を制御する。入力されたボタンの色の反転により、使用者は入力したボタンが何であったかを容易に認識することができる。
【0045】
(ひらがな用ソフトウェアキーボードの文字入力処理)
図6において、ひらがな用ソフトウェアキーボード54による文字入力処理の際には、連続して入力ボタンとなった回数によって文字を特定し、文字入力を行うと述べた。しかし、ひらがな用ソフトウェアキーボード54内の文字ボタンが入力ボタンとなったときに、制御部31は入力ボタンに割当てられた文字を新たな文字ボタンとして割当て文字表示領域55に表示する。割当て文字表示領域55に表示された文字ボタンが入力ボタンとなることで、制御部31が入力ボタンに割当てられた文字を入力する処理によって、文字入力を行っても良い。図14は、「と」の文字を入力する際の、割当て文字表示領域55に表示される文字ボタンを用いた文字入力について示している。図6の説明で述べたように、ひらがな用キーボード54には複数の文字が割当てられている。図14(a)のように「た」の文字ボタンが入力ボタンとなると、制御部31はこれに割当てられた5文字を新たな文字ボタンとして割当て文字表示領域55に表示する。図14(b)に示すように、割当て文字表示領域55に表示された「と」の文字ボタンが入力ボタンとなると、制御部31は文字入力位置に「と」の文字を入力する。この文字入力処理により、ひらがな用ソフトウェアキーボード54を用いて入力する文字の、1文字あたりの入力回数が2回となり、使用者にとって少ない操作回数で文字入力を行うことができる。
【0046】
(ユーザボタン登録)
文字入力を行う際、使用者ごとに「!」や「1」などの入力頻度の高い文字が存在する。入力頻度の高い文字の入力操作を簡便に行うために、入力頻度の高い文字を登録し、これをユーザボタンとしてユーザボタン表示領域61に表示させる。ユーザボタン表示領域に表示されたボタンが入力ボタンとなることで、制御部31がユーザボタンに対応した文字を入力することでも、文字入力における利便性が高まると考えられる。図15は「!」の文字を入力する際の、ユーザボタン表示領域61に表示されるボタンを用いた文字入力について示している。予め「!」や「1」、あるいは「っ」などの使用者の使用者の使用頻度の高い文字を登録する。制御部31は、登録された文字が割当てられたユーザボタンをユーザボタン表示領域61に表示する。例えばユーザボタン表示領域61に表示された「!」のユーザボタンが入力ボタンとなると、制御部31は文字入力位置に「!」の文字を入力する。この入力方法により、使用者の入力頻度の高い文字を予め登録しておくことができ、文字種類の切替や文字の選択操作を行わずに入力頻度の高い文字を入力することができる。なお、使用頻度の高い文字の登録は、使用者が予めよく使用する文字を幾つか選択し、これをユーザボタンとして登録するものであってもよい。また、これまでの文字列の入力に使用されたボタンの使用頻度を記憶部32に記録し、使用頻度の高い幾つかの文字をユーザボタンとして登録するものであってもよい。
【0047】
以上の実施発明の動作によれば、メインディスプレイ10上に表示されたソフトウェアキーボードを切り替える際に、ソフトウェアキーボードの切替表示をアニメーションを用いて行う。このアニメーションから、複数のソフトウェアキーボードが仮想的に繋がって配置されているかの様な印象を使用者に与えることができる。これにより、使用者は繋がった3つのソフトウェアキーボードを移動させて文字種類を切り換えるという直感的な操作を行うことができる。
【0048】
なお、ここに述べた実施の形態において、携帯電話機を挙げて説明を行った。しかし、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、例えばPDA(Personal Digital Assistant)や有線端末、あるいは通信機能を持たない小型情報処理機器などにも適用できる。また、本実施形態では例として3つのソフトウェアキーボードを切り換える場合について示したが、ソフトウェアキーボードはそれ以上の数を備えていても構わない。また、ボタンのレイアウトは図に示した限りではなく、種々の変形が可能である。また、スライド入力によるソフトウェアキーボード切替処理とソフトウェアキーボードのアニメーション表示は、左右方向にソフトウェアキーボードが切り替わる例を述べたが、スライド方向およびアニメーションの方向はこれに限定されない。例えば上下方向や、その他手前奥方向にスライド操作を行い、スライド方向に沿ってソフトウェアキーボードが切り替わるようアニメーション表示を行うことでも、同様の発明の効果が得られる。
【0049】
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲であれば、構成要素を変形して具体化しても良い。また、上記各実施形態に開示されている複数の構成要素の適宣な組み合わせにより、種々の発明を形成しても良い。例えば、各実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。
【符号の説明】
【0050】
1 携帯電話機
4 タッチパネル
5 サイドキー
7 マイクロフォン
8 スピーカ
9 バッテリ
10 メインディスプレイ
21 アンテナ
31 制御部
32 記憶部
34 電源回路
50 アルファベット用ソフトウェアキーボード
51 文字入力ウィンドウ
52 ソフトウェアキーボード切替ボタン
53 数字記号用ソフトウェアキーボード
54 ひらがな用ソフトウェアキーボード
55 割当て文字表示領域
60 文字種類切替ボタン
61 ユーザボタン表示領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の文字から構成される第1の文字群が割当てられた第1のソフトウェアキーボードと、第2の文字群が割当てられた第2のソフトウェアキーボードとを表示する表示部と、
前記表示部と一体となるように設けられ、入力座標を検知するタッチパネル入力部と、
前記タッチパネル入力部による前記文字の入力指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードを介して特定された前記第1または第2の文字群に含まれる前記文字の入力を行い、また前記タッチパネル入力部による前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替を行う制御部とを備え、
前記制御部は、
前記表示部に第1のソフトウェアキーボードを表示している場合で、
且つ前記第1のソフトウェアキーボードから、前記第2のソフトウェアキーボードへの前記切替指示を受けた場合に、
前記第1のソフトウェアキーボードを、所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲外へ移動させる表示を行うとともに、
前記第2のソフトウェアキーボードを、前記第1のソフトウェアキーボードが前記表示部の範囲外へ移動した前記表示部の一辺と反対側の一辺から、前記所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲内へ移動させる表示を行い、
前記第1のソフトウェアキーボードから、前記第2のソフトウェアキーボードへの切替を行うことを特徴とする電子機器。
【請求項2】
前記制御部は、
前記入力座標が、前記表示部における前記第1または第2のソフトウェアキーボードが表示された領域内を、入力されたまま所定の距離を移動したことに応じて、
前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替を行うことを特徴とした請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記表示部は、
第3の文字群が割当てられた第3のソフトウェアキーボードを更に表示するものであって、前記制御部は、
前記表示部に前記第1のソフトウェアキーボードを表示している場合で、
且つ前記入力座標が第1の方向へ移動した場合に
前記第2のソフトウェアキーボードへの切替を行い、
前記入力座標が第2の方向へ移動した場合に
前記第3のソフトウェアキーボードへの切替を行うことを特徴とした請求項2に記載の電
子機器。
【請求項4】
前記制御部は、
前記入力座標が、前記表示部における前記第1または第2または第3のソフトウェアキーボ
ードが表示された領域内から、入力されたまま移動し、前記表示部の表示領域の境界に達したことに応じて
前記第1または第2または第3のソフトウェアキーボードの切替を行うことを特徴とした請
求項2または3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、
前記入力座標が、前記表示部の表示領域の境界から、入力されたまま移動し、前記表示部における前記第1または第2または第3のソフトウェアキーボードが表示された領域内へ移
動したことに応じて
前記第1または第2または第3のソフトウェアキーボードの切替を行うことを特徴とした請
求項2乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
【請求項6】
複数の文字から構成される第1の文字群が割当てられた第1のソフトウェアキーボード、第2の文字群が割当てられた第2のソフトウェアキーボード及び、前記文字を表示する表示部と、
前記表示部と一体となるように設けられ、入力座標を検知するタッチパネル入力部と、
前記タッチパネル入力部による前記文字の入力指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードを介して特定された前記第1または第2の文字群に含まれる前記文字の入力を行い、また前記タッチパネル入力部による前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替を行う制御部とを備え、
前記制御部は、
前記表示部に第1のソフトウェアキーボードを表示している場合で、
且つ前記第1のソフトウェアキーボードから、前記第2のソフトウェアキーボードへの前記切換指示がなされた場合に、
前記第1のソフトウェアキーボードの一部と前記第2のソフトウェアキーボードの一部が含まれる画面を表示し、前記第2のソフトウェアキーボードへ切り換える
ことを特徴とする電子機器。
【請求項7】
複数の文字から構成される第1の文字群が割当てられた第1のソフトウェアキーボード、第2の文字群が割当てられた第2のソフトウェアキーボード及び、前記文字を表示する表示機能と、
前記表示部と一体となるように設けられ、入力座標を検知するタッチパネル検知機能と、前記タッチパネル検知機能による前記文字の入力指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードを介して特定された前記第1または第2の文字群に含まれる前記文字の入力を行う文字入力機能と、
前記タッチパネル入力部による前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替指示に従って、前記第1または第2のソフトウェアキーボードの切替を行うソフトウェアキーボード切替機能とを備え、
前記ソフトウェアキーボード切替機能は、
前記表示部に第1のソフトウェアキーボードを表示している場合で、
且つ前記第1のソフトウェアキーボードから、前記第2のソフトウェアキーボードへの前記切替指示を受けた場合に、
前記第1のソフトウェアキーボードを、所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲外へ移動させる表示を行うとともに、
前記第2のソフトウェアキーボードを、前記第1のソフトウェアキーボードが前記表示部の範囲外へ移動した前記表示部の一辺と反対側の一辺から、前記所定の方向に向かって前記表示部の表示範囲内へ移動させる表示を行う
ことを特徴とした電子機器の文字入力プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−88750(P2012−88750A)
【公開日】平成24年5月10日(2012.5.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−27803(P2009−27803)
【出願日】平成21年2月9日(2009.2.9)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】