電子機器
【課題】 筐体を介して熱を放出するよりもさらに放熱効率を上げることができる電子機器を提供すること。
【解決手段】 筐体12内の熱を外部に放熱する放熱部90を有する電子機器10であり、放熱部90は、筐体12内に密着して配置された熱伝導部材60,62,68と、熱伝導部材60,62,68に熱的に接続され、筐体12の外部に位置している外部熱伝導部材76を備える。
【解決手段】 筐体12内の熱を外部に放熱する放熱部90を有する電子機器10であり、放熱部90は、筐体12内に密着して配置された熱伝導部材60,62,68と、熱伝導部材60,62,68に熱的に接続され、筐体12の外部に位置している外部熱伝導部材76を備える。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内の熱を外部に効率よく放熱する放熱部を有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の一例として、携帯電話やビデオカメラレコーダ等は、小型化するにつれて、筐体内の熱を外部に放出する必要がある。従来の電子機器では、筐体の内部において熱を均一化することにより、筐体の一部あるいは筐体の全部を放熱部分として使うようにしている。たとえば熱伝導性のシートや金属等を熱伝導部材として筐体の表面に貼り付ける等の方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような放熱の方式では、放熱面積を最大限取ったとしても筐体の表面だけであり、放熱効率はよくない。しかも使用者がこの筐体を持った場合に筐体全体から熱を感じ取ってしまうということもある。そこで本発明は上記課題を解消し、筐体を介して熱を放出するよりもさらに放熱効率を上げることができる電子機器を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筐体内の熱を外部に放熱する放熱部を有する電子機器であり、前記放熱部は、前記筐体内に密着して配置された熱伝導部材と、前記熱伝導部材に熱的に接続され、前記筐体の外部に位置している外部熱伝導部材と、を備えることを特徴とする電子機器である。請求項1では、熱伝導部材は筐体内に密着して配置されている。これにより熱伝導部材は、筐体内の熱を筐体を通じて外部に放出することができる。外部熱伝導部材は、熱伝導部材に熱的に接続されており、筐体の外部に位置されていることにより、熱伝導部材の熱を筐体の外部に放出することができる。これにより、熱伝導部材を筐体内に配した電子機器に比べて、さらに電子機器の筐体内の熱を熱伝導部材を通じてさらに効率よく放熱することができる。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記外部熱伝導部材は、被覆部材により被覆されている。
【0006】請求項3の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、金属である。
【0007】請求項4の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、シリコン系の熱伝導シートである。
【0008】請求項5の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、カーボン系の熱伝導シートである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材は、前記筐体内に配置された回路基板の発熱体に密着している。請求項6では、熱伝導部材が筐体内に配置された回路基板の発熱体に密着していることにより、回路基板の発熱体が発生する熱は、熱伝導部材および筐体を通じて外部に放熱されるとともに、発熱体の熱は熱伝導部材と外部熱伝導部材を通じてさらに効率よく放熱できる。
【0010】請求項7の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記外部熱伝導部材は、前記筐体に対して着脱自在に固定されている。請求項7では、外部熱伝導部材は、必要に応じて筐体に対して着脱可能に固定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0012】図1と図2は、電子機器の一例として携帯電話を示しており、この例では携帯電話10には電池100が着脱自在に装着されている。携帯電話10は、筐体12と1つの電池100、表示部16、アンテナ14、スピーカ22、マイク20、操作部18等を有している。電池100は携帯電話10に対して電源を供給するためのバッテリである。筐体12は、フロント部24とリヤ部26を有している。図2に示すようにリヤ部26の下部であってフロント部24の裏面には電池100が着脱可能に取り付けられている。表示部16は、各種情報を表示する部分であり、たとえば液晶表示装置を用いることができる。スピーカ22は音声を聞くためのものであり、マイク20は操作者の声を入力する部分である。操作部18は、テンキー18C、電話を掛けるためのボタン18Aおよび電話を切るためのボタン18B等を有している。
【0013】図1と図2に示すように、筐体12の上部には、ストラップ50が取り付けられている。このストラップ50は、使用者が手もしくは指を通すことにより、携帯電話10を落とすことなく保持するためのものである。このストラップ50は、たとえば手や指を通すための穴51を有しており、ループ状のものである。
【0014】図3は、図1の携帯電話10のX−Xにおける断面構造例を示している。図3では、筐体12の内部構造と、ストラップ50の断面形状例を示している。筐体12は、フロント部24とリヤ部26を組み合わせて構成されており、筐体12の内部空間54の中には、回路基板56と、熱伝導部材60,62,68が収容されている。フロント部24とリヤ部26は、熱伝導性を高めるために、熱伝導性に優れたたとえば金属材料であるCuやAl等により作られている。フロント部24とリヤ部26は、金属以外の熱伝導材料として、セラミックス系のAlNやABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂により作ることもできる。
【0015】筐体12の内部空間54の中には、上述したように回路基板56と熱伝導部材60,62が収容されている。回路基板56は、各種の発熱素子66が配置されている。これらの発熱素子66は、たとえばCPU(中央処理装置)やトランジスタあるいはその他の発熱体である。この回路基板56は、携帯電話10の各種の機能を実現するための電子回路を有し、図3の例では筐体12の内部空間54の長手方向に沿って平行にしかも中央に配置されている。
【0016】フロント部24の内面24Aの好ましくは全面にわたって、熱伝導部材60が密着してたとえば接着剤等により固定されている。同様にしてリヤ部26の内面26Aの好ましくは全面にわたって、べつの熱伝導部材62がたとえば接着剤等により密着して固定されている。熱伝導部材60,62は、別の熱伝導部材68により熱的に接続されている。熱伝導部材68も、筐体12の内面に対して密着して接着剤等により固定されている。
【0017】このように熱伝導部材60と熱伝導部材62を筐体12の内面24A,26Aおよび内面29に密着して配置することにより、発熱体である発熱素子66の熱は、熱伝導部材60,62を介して筐体12のフロント部24とリヤ部26に対して直接熱伝導することができる。これにより発熱素子66の熱は効率よく筐体12の外部に放熱できる。筐体12の一端部70には、ストラップ50が機械的に接続されている。ストラップ50は、外部熱伝導部材76と、この外部熱伝導部材76を被覆する被覆材78を有している。
【0018】上述した熱伝導部材60,62と熱伝導部材68および外部熱伝導部材76は、同じ材質であって熱伝導性に優れたもので作られており、放熱部90を構成している。熱伝導部材60,62,68および外部熱伝導部材76の材質としては、金属である場合にはたとえばCu、Al等であり、その他にシリコン系熱伝導シートやカーボン系の熱伝導シートを採用することができる。シリコン系の熱伝導シートとしては、シリコンゴムにAlNの微粒粉を混合したものなどがある。カーボン系の熱伝導シートとしては、グラファイトシート、膨張黒鉛シート、グラファイト焼結体を固めたものなどがある。
【0019】外部熱伝導部材76は、ループ状に形成されており、外部熱伝導部材76は被覆材78により全体的に被覆されている。外部熱伝導部材76の2つの端部80は、筐体12のフロント部24とリヤ部26の穴にはまり込んでおり、2つの端部80は熱伝導部材68に対して熱的に機械的に接続されている。これにより筐体12内の発熱素子66の熱は、熱伝導部材60,62,68を介して筐体12を通じて外部に放熱されるばかりでなく、外部熱伝導部材76によりストラップ50からも外部に放熱することができる。このために、発熱素子66の熱は従来に比べてさらに広い放熱面積を用いて効率よく放熱することができる。
【0020】被覆材78の材質としては、好ましくはフレキシブルな柔らかい外部熱伝導部材76を水やほこりから保護するために、好ましくは高分子等のラミネート材を採用することができる。このラミネート材としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)等の熱可塑性樹脂でヒートシールができるものなら特に限定されるものではない。
【0021】次に、図4と図5を参照して、図3の携帯電話10の別の実施の形態について説明する。図4と図5R>5の携帯電話10が図3の実施の形態と異なるのは、ストラップ150が筐体12のフロント部24とリヤ部26に対して着脱可能に取り付けることできる点である。筐体12のフロント部24側には凹部24Bが形成されているとともに、リヤ部26にも凹部26Bが形成されている。そしてフロント部24とリヤ部26に対しては、挿入穴24Cと24Dがそれぞれ形成されている。ストラップ150は、外部熱伝導部材176と被覆材78は外部熱伝導部材176を被覆している。
【0022】ストラップ150は着脱用の操作部であるつまみ110を有している。このつまみ110には凸部112,114が形成されている。凸部112,114は、筐体12の凹部24B,26Bにそれぞれ着脱可能にはめ込んで保持することができる。このように凸部112,114が凹部24B,26Bにはめ込まれると、外部熱伝導部材176の端部180が挿入穴24C,24Dにそれぞれ挿入される。従って、図5に示すように外部熱伝導部材176は、熱伝導部材60,62,68に対して熱的にかつ機械的に接続することができる。このことから、各発熱素子66の発生する熱は、熱伝導部材60,62,68を介して筐体12から外部に放熱されるばかりでなく、外部熱伝導部材176を通じてストラップ150からも放熱することができる。尚、凸部112,114は、たとえばつまみ110を図5のR方向に回すことで凹部24B,26Bからはずすことができる。
【0023】図6と図7は、本発明における携帯電話10のさらに別の実施の形態を示している。この実施の形態では、ストラップはループ状ではなくストレートタイプのストラップ250である。筐体12の構造は図3の筐体12の内部構造と同じである。ストラップ250は、外部熱伝導部材276と被覆材278を有している。被覆材278は外部熱伝導部材276を被覆している。ストラップ250は筐体12側に固定されている。
【0024】図7は、さらに別の実施の形態を示しており、図6のストラップ250が筐体12に対して着脱可能に熱的にかつ機械的に接続することができる。筐体12のフロント部24には凹部24Bが形成されており、リヤ部26には凹部26Bが形成されている。筐体12はさらに挿入穴24Eを有している。一方、ストラップ250は外部熱伝導部材276と被覆材278を有している。被覆材278はつまみ210と一体になっており、つまみ210は凸部212,214を有している。これらの凸部212,214は、筐体12の凹部24B,26Bにそれぞれ着脱可能にはめ込むことができる。これによって、外部熱伝導部材276の端部280は、挿入穴24Eに挿入されるので、熱伝導部材60,62,68と外部熱伝導部材276は熱的にかつ機械的に接続することができる。このように、ストラップを用いて熱の放熱面積を増加することで、たとえば筐体の温度は55.5℃から42.5℃まで低下させることができた。筐体内に熱伝導部材が配置されていないときの筐体の温度は67.4℃であり、筐体内に熱伝導部材が内蔵されていると筐体の温度は55.5℃であり、さらにストラップに外部熱伝導部材を設けると42.5℃まで筐体温度が下った。
【0025】次に、本発明の電子機器の別の実施の形態について説明する。図8と図9において、電子機器はビデオカメラレコーダである。ビデオカメラレコーダ1010は、たとえばデジタルビデオカメラレコーダであり、本体の筐体1012を有しており、この本体の筐体1012には、ビデオカセットの収容部1014を有している。この収容部1014の中にはビデオカセットを着脱可能に装填することができる。
【0026】本体の筐体1012の上部1016の中には、レンズ鏡筒1018が収容されている。上部1016にはステレオマイク1020やモニター装置1050が設けられている。このモニター装置1050は、図1と図2に示すように所望の方向に向けることで、たとえば撮影しているカラー画像を表示したり、再生する際のカラー画像を表示したりすることができる。レンズ鏡筒1018の前側にはフォーカスレンズ1031が配置されており、レンズ鏡筒1018の後側にはカラービューファインダー1032が設けられている。その他、本体の筐体1012の横にはバッテリーパック1034が着脱可能に取り付けられている。
【0027】図1と図2に示す本体の筐体1012は、たとえば放熱性の良い金属で作られている。図1と図2に示すビデオカメラレコーダ1010の本体の筐体1012には、モニター装置1050が搭載されている。このモニター装置1050は、図2に示すように、液晶表示装置1052および筐体1100を備えている。
【0028】図1と図2のモニター装置1050は、本体の筐体1012から開いた状態であり、使用者がビデオカメラレコーダ1010を使用して撮影している時に液晶表示装置1052において撮影している画像をカラー表示できる。モニター装置1050は、図2に示す支持部1060により、図2におけるX1方向に回転したり、あるいはX2方向に回転することができる。モニター装置1050がX2方向に回転されると、図3に示すようにモニター装置1050は本体の筐体1012の収容部1012Aに収容された状態になる。図2のモニター装置1050を180度X1方向に回転してさらにX2方向に閉じることにより、液晶表示装置1052が外側になるようにモニター装置1050を収容部1012Aに収容することができる。
【0029】図8と図9に示すように、ビデオカメラレコーダ1010は、ハンドストラップ1150を有している。このハンドストラップ1150は、筐体1012の下部に設けられていて、使用者が手の指を挿入することにより、片手でビデオカメラレコーダ1010を保持することができる。
【0030】図10は、図8のビデオカメラレコーダのY−Yにおける断面構造例を示している。筐体1012の中には、回路基板1056が収容されている。回路基板1056には発熱素子1066が搭載されている。筐体1012の内部であって、筐体1012の内面1200の好ましくは広い面積にわたって、熱伝導部材1060が密着して接着剤等により固定されている。熱伝導部材1060は、筐体1012に密着していることから、発熱素子1066の熱は、熱伝導部材1060および筐体1012を通じて外部に放熱できる。筐体1012の材質と熱伝導部材1060の材質は、図3の筐体12の材質および熱伝導部材60,62,68の材質とそれぞれ同じである。
【0031】ハンドストラップ1150は、外部熱伝導部材1076と被覆材1078を有している。被覆材1078は外部熱伝導部材1076を被覆している。ストラップ1050の外部熱伝導部材1076の一端部1110と他端部1114は、それぞれ筐体1012の挿入穴1300,1310にはめ込まれている。これにより外部熱伝導部材1076の一端部1110と他端部1114は、熱伝導部材1060の一端部と他端部に対してそれぞれ熱的にかつ機械的に接続されている。これによって発熱素子1066の熱は、熱伝導部材1060および外部熱伝導部材1076を介してストラップ1150から効率よく放熱することができる。
【0032】図11の実施の形態では、図10の実施の形態のストラップ1150の接続端部1154と1156が筐体1012に対して着脱可能に熱的にかつ機械的に接続できる構造である。接続端部1154にはつまみ1300が設けられており、接続端部1156にはつまみ1310が設けられている。つまみ1300の凸部1302,1304は、筐体1012の凹部1400に対して着脱可能にはめ込んで取り付けることができる。同様にして、つまみ1310にも凸部1330と1332が設けられている。これらの凸部1330と1332は、筐体1012の凹部1410に対して着脱可能にはめ込んで取り付けることができる。このような構造を採用することで、ハンドストラップ1150は筐体1012から必要に応じて取り外すことができる。
【0033】本発明の実施の形態では、発熱素子が発生する熱を放熱するための放熱面積が、筐体表面と外部の延長部分でもある外部熱伝導部材の表面を加えたものになるので、放熱効果が上がり、筐体の温度を下げることができる。本発明の電子機器としては、デジタルビデオカメラレコーダや携帯電話に限らず、PHS(パーソナル・ハンディホーンシステム)、デジタルスチルカメラや、PDA(携帯情報端末)や、ペンダント型等の携帯型の音楽情報再生装置等の他の種類のものを含むものである。また外部熱伝導部材は、ストラップ形状の外部部材以外に、外部から接続するステレオヘッドフォンや、その他の付属機器に設けても勿論構わない。ストラップ等の外部部材が筐体に着脱できる構造は、図示例以外のものでもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、筐体を介して熱を放出するよりもさらに放熱効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の一例である携帯電話を示す正面図。
【図2】図1の携帯電話の背面図。
【図3】図1の携帯電話のX−Xにおける断面構造例を示す図。
【図4】図3の実施の形態の別の実施の形態を示す図であり、ストラップが筐体に対して取り付ける前の状態を示す図。
【図5】図4のストラップが筐体に対して取り付けられた状態を示す図。
【図6】本発明の別の実施の形態を示す図。
【図7】図6の実施の形態においてストラップが筐体側に取り付ける前の状態を示す図。
【図8】本発明の電子機器の一例であるビデオカメラレコーダを示す斜視図。
【図9】ビデオカメラの別の角度から見た斜視図。
【図10】図8のビデオカメラのY−Yにおける断面構造例を示す図。
【図11】図10の実施の形態においてハンドストラップが着脱可能な構造になっている例を示す図。
【符号の説明】
10・・・携帯電話(電子機器)、12・・・筐体、50・・・ストラップ、56・・・回路基板、60,62,68・・・熱伝導部材、66・・・発熱素子、76・・・外部熱伝導部材、78・・・被覆材、90・・・放熱部
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、筐体内の熱を外部に効率よく放熱する放熱部を有する電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子機器の一例として、携帯電話やビデオカメラレコーダ等は、小型化するにつれて、筐体内の熱を外部に放出する必要がある。従来の電子機器では、筐体の内部において熱を均一化することにより、筐体の一部あるいは筐体の全部を放熱部分として使うようにしている。たとえば熱伝導性のシートや金属等を熱伝導部材として筐体の表面に貼り付ける等の方式が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このような放熱の方式では、放熱面積を最大限取ったとしても筐体の表面だけであり、放熱効率はよくない。しかも使用者がこの筐体を持った場合に筐体全体から熱を感じ取ってしまうということもある。そこで本発明は上記課題を解消し、筐体を介して熱を放出するよりもさらに放熱効率を上げることができる電子機器を提供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、筐体内の熱を外部に放熱する放熱部を有する電子機器であり、前記放熱部は、前記筐体内に密着して配置された熱伝導部材と、前記熱伝導部材に熱的に接続され、前記筐体の外部に位置している外部熱伝導部材と、を備えることを特徴とする電子機器である。請求項1では、熱伝導部材は筐体内に密着して配置されている。これにより熱伝導部材は、筐体内の熱を筐体を通じて外部に放出することができる。外部熱伝導部材は、熱伝導部材に熱的に接続されており、筐体の外部に位置されていることにより、熱伝導部材の熱を筐体の外部に放出することができる。これにより、熱伝導部材を筐体内に配した電子機器に比べて、さらに電子機器の筐体内の熱を熱伝導部材を通じてさらに効率よく放熱することができる。
【0005】請求項2の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記外部熱伝導部材は、被覆部材により被覆されている。
【0006】請求項3の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、金属である。
【0007】請求項4の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、シリコン系の熱伝導シートである。
【0008】請求項5の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、カーボン系の熱伝導シートである。
【0009】請求項6の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記熱伝導部材は、前記筐体内に配置された回路基板の発熱体に密着している。請求項6では、熱伝導部材が筐体内に配置された回路基板の発熱体に密着していることにより、回路基板の発熱体が発生する熱は、熱伝導部材および筐体を通じて外部に放熱されるとともに、発熱体の熱は熱伝導部材と外部熱伝導部材を通じてさらに効率よく放熱できる。
【0010】請求項7の発明は、請求項1に記載の電子機器において、前記外部熱伝導部材は、前記筐体に対して着脱自在に固定されている。請求項7では、外部熱伝導部材は、必要に応じて筐体に対して着脱可能に固定することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0012】図1と図2は、電子機器の一例として携帯電話を示しており、この例では携帯電話10には電池100が着脱自在に装着されている。携帯電話10は、筐体12と1つの電池100、表示部16、アンテナ14、スピーカ22、マイク20、操作部18等を有している。電池100は携帯電話10に対して電源を供給するためのバッテリである。筐体12は、フロント部24とリヤ部26を有している。図2に示すようにリヤ部26の下部であってフロント部24の裏面には電池100が着脱可能に取り付けられている。表示部16は、各種情報を表示する部分であり、たとえば液晶表示装置を用いることができる。スピーカ22は音声を聞くためのものであり、マイク20は操作者の声を入力する部分である。操作部18は、テンキー18C、電話を掛けるためのボタン18Aおよび電話を切るためのボタン18B等を有している。
【0013】図1と図2に示すように、筐体12の上部には、ストラップ50が取り付けられている。このストラップ50は、使用者が手もしくは指を通すことにより、携帯電話10を落とすことなく保持するためのものである。このストラップ50は、たとえば手や指を通すための穴51を有しており、ループ状のものである。
【0014】図3は、図1の携帯電話10のX−Xにおける断面構造例を示している。図3では、筐体12の内部構造と、ストラップ50の断面形状例を示している。筐体12は、フロント部24とリヤ部26を組み合わせて構成されており、筐体12の内部空間54の中には、回路基板56と、熱伝導部材60,62,68が収容されている。フロント部24とリヤ部26は、熱伝導性を高めるために、熱伝導性に優れたたとえば金属材料であるCuやAl等により作られている。フロント部24とリヤ部26は、金属以外の熱伝導材料として、セラミックス系のAlNやABS(アクリロニトリルブタジエンスチレン)樹脂により作ることもできる。
【0015】筐体12の内部空間54の中には、上述したように回路基板56と熱伝導部材60,62が収容されている。回路基板56は、各種の発熱素子66が配置されている。これらの発熱素子66は、たとえばCPU(中央処理装置)やトランジスタあるいはその他の発熱体である。この回路基板56は、携帯電話10の各種の機能を実現するための電子回路を有し、図3の例では筐体12の内部空間54の長手方向に沿って平行にしかも中央に配置されている。
【0016】フロント部24の内面24Aの好ましくは全面にわたって、熱伝導部材60が密着してたとえば接着剤等により固定されている。同様にしてリヤ部26の内面26Aの好ましくは全面にわたって、べつの熱伝導部材62がたとえば接着剤等により密着して固定されている。熱伝導部材60,62は、別の熱伝導部材68により熱的に接続されている。熱伝導部材68も、筐体12の内面に対して密着して接着剤等により固定されている。
【0017】このように熱伝導部材60と熱伝導部材62を筐体12の内面24A,26Aおよび内面29に密着して配置することにより、発熱体である発熱素子66の熱は、熱伝導部材60,62を介して筐体12のフロント部24とリヤ部26に対して直接熱伝導することができる。これにより発熱素子66の熱は効率よく筐体12の外部に放熱できる。筐体12の一端部70には、ストラップ50が機械的に接続されている。ストラップ50は、外部熱伝導部材76と、この外部熱伝導部材76を被覆する被覆材78を有している。
【0018】上述した熱伝導部材60,62と熱伝導部材68および外部熱伝導部材76は、同じ材質であって熱伝導性に優れたもので作られており、放熱部90を構成している。熱伝導部材60,62,68および外部熱伝導部材76の材質としては、金属である場合にはたとえばCu、Al等であり、その他にシリコン系熱伝導シートやカーボン系の熱伝導シートを採用することができる。シリコン系の熱伝導シートとしては、シリコンゴムにAlNの微粒粉を混合したものなどがある。カーボン系の熱伝導シートとしては、グラファイトシート、膨張黒鉛シート、グラファイト焼結体を固めたものなどがある。
【0019】外部熱伝導部材76は、ループ状に形成されており、外部熱伝導部材76は被覆材78により全体的に被覆されている。外部熱伝導部材76の2つの端部80は、筐体12のフロント部24とリヤ部26の穴にはまり込んでおり、2つの端部80は熱伝導部材68に対して熱的に機械的に接続されている。これにより筐体12内の発熱素子66の熱は、熱伝導部材60,62,68を介して筐体12を通じて外部に放熱されるばかりでなく、外部熱伝導部材76によりストラップ50からも外部に放熱することができる。このために、発熱素子66の熱は従来に比べてさらに広い放熱面積を用いて効率よく放熱することができる。
【0020】被覆材78の材質としては、好ましくはフレキシブルな柔らかい外部熱伝導部材76を水やほこりから保護するために、好ましくは高分子等のラミネート材を採用することができる。このラミネート材としては、PE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PI(ポリイミド)等の熱可塑性樹脂でヒートシールができるものなら特に限定されるものではない。
【0021】次に、図4と図5を参照して、図3の携帯電話10の別の実施の形態について説明する。図4と図5R>5の携帯電話10が図3の実施の形態と異なるのは、ストラップ150が筐体12のフロント部24とリヤ部26に対して着脱可能に取り付けることできる点である。筐体12のフロント部24側には凹部24Bが形成されているとともに、リヤ部26にも凹部26Bが形成されている。そしてフロント部24とリヤ部26に対しては、挿入穴24Cと24Dがそれぞれ形成されている。ストラップ150は、外部熱伝導部材176と被覆材78は外部熱伝導部材176を被覆している。
【0022】ストラップ150は着脱用の操作部であるつまみ110を有している。このつまみ110には凸部112,114が形成されている。凸部112,114は、筐体12の凹部24B,26Bにそれぞれ着脱可能にはめ込んで保持することができる。このように凸部112,114が凹部24B,26Bにはめ込まれると、外部熱伝導部材176の端部180が挿入穴24C,24Dにそれぞれ挿入される。従って、図5に示すように外部熱伝導部材176は、熱伝導部材60,62,68に対して熱的にかつ機械的に接続することができる。このことから、各発熱素子66の発生する熱は、熱伝導部材60,62,68を介して筐体12から外部に放熱されるばかりでなく、外部熱伝導部材176を通じてストラップ150からも放熱することができる。尚、凸部112,114は、たとえばつまみ110を図5のR方向に回すことで凹部24B,26Bからはずすことができる。
【0023】図6と図7は、本発明における携帯電話10のさらに別の実施の形態を示している。この実施の形態では、ストラップはループ状ではなくストレートタイプのストラップ250である。筐体12の構造は図3の筐体12の内部構造と同じである。ストラップ250は、外部熱伝導部材276と被覆材278を有している。被覆材278は外部熱伝導部材276を被覆している。ストラップ250は筐体12側に固定されている。
【0024】図7は、さらに別の実施の形態を示しており、図6のストラップ250が筐体12に対して着脱可能に熱的にかつ機械的に接続することができる。筐体12のフロント部24には凹部24Bが形成されており、リヤ部26には凹部26Bが形成されている。筐体12はさらに挿入穴24Eを有している。一方、ストラップ250は外部熱伝導部材276と被覆材278を有している。被覆材278はつまみ210と一体になっており、つまみ210は凸部212,214を有している。これらの凸部212,214は、筐体12の凹部24B,26Bにそれぞれ着脱可能にはめ込むことができる。これによって、外部熱伝導部材276の端部280は、挿入穴24Eに挿入されるので、熱伝導部材60,62,68と外部熱伝導部材276は熱的にかつ機械的に接続することができる。このように、ストラップを用いて熱の放熱面積を増加することで、たとえば筐体の温度は55.5℃から42.5℃まで低下させることができた。筐体内に熱伝導部材が配置されていないときの筐体の温度は67.4℃であり、筐体内に熱伝導部材が内蔵されていると筐体の温度は55.5℃であり、さらにストラップに外部熱伝導部材を設けると42.5℃まで筐体温度が下った。
【0025】次に、本発明の電子機器の別の実施の形態について説明する。図8と図9において、電子機器はビデオカメラレコーダである。ビデオカメラレコーダ1010は、たとえばデジタルビデオカメラレコーダであり、本体の筐体1012を有しており、この本体の筐体1012には、ビデオカセットの収容部1014を有している。この収容部1014の中にはビデオカセットを着脱可能に装填することができる。
【0026】本体の筐体1012の上部1016の中には、レンズ鏡筒1018が収容されている。上部1016にはステレオマイク1020やモニター装置1050が設けられている。このモニター装置1050は、図1と図2に示すように所望の方向に向けることで、たとえば撮影しているカラー画像を表示したり、再生する際のカラー画像を表示したりすることができる。レンズ鏡筒1018の前側にはフォーカスレンズ1031が配置されており、レンズ鏡筒1018の後側にはカラービューファインダー1032が設けられている。その他、本体の筐体1012の横にはバッテリーパック1034が着脱可能に取り付けられている。
【0027】図1と図2に示す本体の筐体1012は、たとえば放熱性の良い金属で作られている。図1と図2に示すビデオカメラレコーダ1010の本体の筐体1012には、モニター装置1050が搭載されている。このモニター装置1050は、図2に示すように、液晶表示装置1052および筐体1100を備えている。
【0028】図1と図2のモニター装置1050は、本体の筐体1012から開いた状態であり、使用者がビデオカメラレコーダ1010を使用して撮影している時に液晶表示装置1052において撮影している画像をカラー表示できる。モニター装置1050は、図2に示す支持部1060により、図2におけるX1方向に回転したり、あるいはX2方向に回転することができる。モニター装置1050がX2方向に回転されると、図3に示すようにモニター装置1050は本体の筐体1012の収容部1012Aに収容された状態になる。図2のモニター装置1050を180度X1方向に回転してさらにX2方向に閉じることにより、液晶表示装置1052が外側になるようにモニター装置1050を収容部1012Aに収容することができる。
【0029】図8と図9に示すように、ビデオカメラレコーダ1010は、ハンドストラップ1150を有している。このハンドストラップ1150は、筐体1012の下部に設けられていて、使用者が手の指を挿入することにより、片手でビデオカメラレコーダ1010を保持することができる。
【0030】図10は、図8のビデオカメラレコーダのY−Yにおける断面構造例を示している。筐体1012の中には、回路基板1056が収容されている。回路基板1056には発熱素子1066が搭載されている。筐体1012の内部であって、筐体1012の内面1200の好ましくは広い面積にわたって、熱伝導部材1060が密着して接着剤等により固定されている。熱伝導部材1060は、筐体1012に密着していることから、発熱素子1066の熱は、熱伝導部材1060および筐体1012を通じて外部に放熱できる。筐体1012の材質と熱伝導部材1060の材質は、図3の筐体12の材質および熱伝導部材60,62,68の材質とそれぞれ同じである。
【0031】ハンドストラップ1150は、外部熱伝導部材1076と被覆材1078を有している。被覆材1078は外部熱伝導部材1076を被覆している。ストラップ1050の外部熱伝導部材1076の一端部1110と他端部1114は、それぞれ筐体1012の挿入穴1300,1310にはめ込まれている。これにより外部熱伝導部材1076の一端部1110と他端部1114は、熱伝導部材1060の一端部と他端部に対してそれぞれ熱的にかつ機械的に接続されている。これによって発熱素子1066の熱は、熱伝導部材1060および外部熱伝導部材1076を介してストラップ1150から効率よく放熱することができる。
【0032】図11の実施の形態では、図10の実施の形態のストラップ1150の接続端部1154と1156が筐体1012に対して着脱可能に熱的にかつ機械的に接続できる構造である。接続端部1154にはつまみ1300が設けられており、接続端部1156にはつまみ1310が設けられている。つまみ1300の凸部1302,1304は、筐体1012の凹部1400に対して着脱可能にはめ込んで取り付けることができる。同様にして、つまみ1310にも凸部1330と1332が設けられている。これらの凸部1330と1332は、筐体1012の凹部1410に対して着脱可能にはめ込んで取り付けることができる。このような構造を採用することで、ハンドストラップ1150は筐体1012から必要に応じて取り外すことができる。
【0033】本発明の実施の形態では、発熱素子が発生する熱を放熱するための放熱面積が、筐体表面と外部の延長部分でもある外部熱伝導部材の表面を加えたものになるので、放熱効果が上がり、筐体の温度を下げることができる。本発明の電子機器としては、デジタルビデオカメラレコーダや携帯電話に限らず、PHS(パーソナル・ハンディホーンシステム)、デジタルスチルカメラや、PDA(携帯情報端末)や、ペンダント型等の携帯型の音楽情報再生装置等の他の種類のものを含むものである。また外部熱伝導部材は、ストラップ形状の外部部材以外に、外部から接続するステレオヘッドフォンや、その他の付属機器に設けても勿論構わない。ストラップ等の外部部材が筐体に着脱できる構造は、図示例以外のものでもよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、筐体を介して熱を放出するよりもさらに放熱効率を上げることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子機器の一例である携帯電話を示す正面図。
【図2】図1の携帯電話の背面図。
【図3】図1の携帯電話のX−Xにおける断面構造例を示す図。
【図4】図3の実施の形態の別の実施の形態を示す図であり、ストラップが筐体に対して取り付ける前の状態を示す図。
【図5】図4のストラップが筐体に対して取り付けられた状態を示す図。
【図6】本発明の別の実施の形態を示す図。
【図7】図6の実施の形態においてストラップが筐体側に取り付ける前の状態を示す図。
【図8】本発明の電子機器の一例であるビデオカメラレコーダを示す斜視図。
【図9】ビデオカメラの別の角度から見た斜視図。
【図10】図8のビデオカメラのY−Yにおける断面構造例を示す図。
【図11】図10の実施の形態においてハンドストラップが着脱可能な構造になっている例を示す図。
【符号の説明】
10・・・携帯電話(電子機器)、12・・・筐体、50・・・ストラップ、56・・・回路基板、60,62,68・・・熱伝導部材、66・・・発熱素子、76・・・外部熱伝導部材、78・・・被覆材、90・・・放熱部
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筐体内の熱を外部に放熱する放熱部を有する電子機器であり、前記放熱部は、前記筐体内に密着して配置された熱伝導部材と、前記熱伝導部材に熱的に接続され、前記筐体の外部に位置している外部熱伝導部材と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】 前記外部熱伝導部材は、被覆部材により被覆されている請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】 前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、金属である請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】 前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、シリコン系の熱伝導シートである請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】 前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、カーボン系の熱伝導シートである請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】 前記熱伝導部材は、前記筐体内に配置された回路基板の発熱体に密着している請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】 前記外部熱伝導部材は、前記筐体に対して着脱自在に固定されている請求項1に記載の電子機器。
【請求項1】 筐体内の熱を外部に放熱する放熱部を有する電子機器であり、前記放熱部は、前記筐体内に密着して配置された熱伝導部材と、前記熱伝導部材に熱的に接続され、前記筐体の外部に位置している外部熱伝導部材と、を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項2】 前記外部熱伝導部材は、被覆部材により被覆されている請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】 前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、金属である請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】 前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、シリコン系の熱伝導シートである請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】 前記熱伝導部材と前記外部熱伝導部材は、カーボン系の熱伝導シートである請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】 前記熱伝導部材は、前記筐体内に配置された回路基板の発熱体に密着している請求項1に記載の電子機器。
【請求項7】 前記外部熱伝導部材は、前記筐体に対して着脱自在に固定されている請求項1に記載の電子機器。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2002−280774(P2002−280774A)
【公開日】平成14年9月27日(2002.9.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2001−78588(P2001−78588)
【出願日】平成13年3月19日(2001.3.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成14年9月27日(2002.9.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成13年3月19日(2001.3.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【出願人】(000010098)アルプス電気株式会社 (4,263)
【Fターム(参考)】
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