説明

電子機器

【課題】接地効果の高い電子機器を提供する。
【解決手段】回路基板に搭載される電子機器1であって、この電子機器は、電子部品52を配置して電気回路が形成された絶縁基板2と、絶縁基板を収納するとともに、絶縁基板上を延びて電子部品を区画する仕切り板26、27、28、29を有した金属製の筐体20と、仕切り板から絶縁基板に向けて突出して絶縁基板に接地され、さらに、筐体40を貫通して回路基板に接地される脚部81、83、85、87とを具備する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビジョンチューナ等に用いられて好適な電子機器に関するものである。
【背景技術】
【0002】
この種の電子機器は、配線パターンが形成された絶縁基板を有し、このパターン上には各種の電子部品が配置され、所望の電気回路が構成される。
また、この絶縁基板には金属製のアンテナ端子やグランド端子が取り付けられており、電子機器がマザー基板に搭載されると、この棒状の各端子は絶縁基板とマザー基板とを導通させる(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
詳しくは、この絶縁基板の所定位置には、電気回路に要求される諸性能の安定化を図るべく、複数の接地パターンが設けられている。そして、当該特許文献1に記載の縦型の電子機器では、縦置きされた絶縁基板の接地パターンをグランド端子に集約しており、この絶縁基板の接地パターンはグランド端子を経由してマザー基板の接地パターンに電気的に接続される。
【0004】
【特許文献1】特開2007−128963号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上述した縦型の他、伏せ型の電子機器の場合にも、複数の接地パターンが絶縁基板に設けられているが、この伏せ型では、絶縁基板の接地パターンは金属製の枠体を経由してマザー基板の接地パターンに接地される。
具体的には、この枠体は絶縁基板を囲繞した側面を有するとともに、この絶縁基板上を延びたシールド板を有している。このシールド板からはグランド用の枠内脚が複数突出し、絶縁基板の各接地パターンに接地されている。
【0006】
さらに、当該枠体の側面には、マザー基板に向けて突出したグランド用の枠外脚も形成されている。そして、絶縁基板の接地パターンは、枠内脚、シールド板、側面、及び枠外脚を経由してマザー基板の接地パターンに接地される。
しかしながら、この枠体を経由して接地する場合には、接地効果を高めることができないとの問題がある。
【0007】
すなわち、絶縁基板の接地パターンは、性能の安定化を確保する位置が予め決まっており、これら絶縁基板の接地パターンとマザー基板の接地パターンとは、直線距離で見ても常に離れてしまうからである。
そこで、本発明の目的は、上記課題を解消し、接地効果の高い電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための第1の発明は、回路基板に搭載される電子機器であって、この電子機器は、電子部品を配置して電気回路が形成された絶縁基板と、絶縁基板を収納するとともに、絶縁基板上を延びて電子部品を区画する仕切り板を有した金属製の筐体と、仕切り板から絶縁基板に向けて突出して絶縁基板に接地され、さらに、筐体を貫通して回路基板に接地される脚部とを具備する。
【0009】
第1の発明によれば、絶縁基板には電子部品が配置されており、所望の電気回路が形成されている。この絶縁基板は金属製の筐体に収納され、この筐体は仕切り板を有し、絶縁基板上を延びて電子部品を区画している。
ここで、この仕切り板には、絶縁基板に向けて突出した脚部が形成されている。この脚部は絶縁基板に接地されるが、さらに、脚部の先端は回路基板に向けて延び、筐体を貫通して回路基板に接地されている。
【0010】
このように、絶縁基板に接地される脚部を筐体の外部にまで延ばし、回路基板に直接に接地しているので、従来に比して絶縁基板の接地パターンと回路基板の接地パターンとの距離が短くなり、接地効果を高めることができる。この結果、電子機器に要求される諸性能の向上に寄与する。
【0011】
第2の発明は、第1の発明の構成において、筐体は、複数の側面で絶縁基板を囲繞する枠体を備え、枠体は、1枚の金属板から構成され、側面、仕切り板及び脚部が一体形成されていることを特徴する。
第2の発明によれば、第1の発明の作用に加えてさらに、枠体が1枚の金属板から組み立て可能に構成されており、上述のように、脚部の長さを大きくしても、例えば折り曲げや捩れば同じ部品から容易に形成可能になる。よって、枠体とは別部品の脚部を用いる場合に比して部品点数や組み立ての作業時間を減らしつつ、接地効果が高められる。
【0012】
第3の発明は、第1や第2の発明の構成において、筐体は、仕切り板を覆うカバーを備え、カバーは、脚部の近傍にて回路基板に向けて起立可能に構成され、回路基板に接地される切り起こし部を有していることを特徴する。
第3の発明によれば、第1や第2の発明の作用に加えてさらに、上述のように、脚部が回路基板に直接に接地される他、切り起こし部を介してカバーもまた回路基板に直接に接地されており、電子機器全体の接地効果も高められて妨害電波を受け難くなるし、また、この電子機器の放熱も良好になる。
【0013】
第4の発明は、第1から第3の発明の構成において、電気回路は、高周波信号を処理していることを特徴する。
第4の発明によれば、第1から第3の発明の作用に加えてさらに、上述した脚部の如く、絶縁基板の接地パターンと回路基板の接地パターンとの距離を短くした構成によれば、高周波エネルギが空中に放射され難くなるため、特に顕著な効果を奏する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、絶縁基板に接地される脚部を筐体の外部にまで延ばして回路基板に直接に接地しており、接地効果の高い電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施例に係る電子機器、例えばテレビジョンチューナの如くの高周波ユニットの分解斜視図である。このチューナ1は完成状態で略直方体状に形成され、そのうち最も大きな面積を有した面がマザー基板(回路基板)に対峙する伏せ型で構成されている。
【0016】
詳しくは、同図に示されるように、チューナ1の内部に配置された絶縁基板2は、平面視で略長方形の幅広の下面4及び上面6を有している。
この下面4や上面6の周縁には幅狭の4つの側面8,10が形成され、側面8と側面10とが交差し、側面8,8は対峙している。
【0017】
この下面4や上面6の適宜位置には銅箔等による所定の配線パターン12が設けられ(図2)、スルーホール等を介して接続されている。コイルやコンデンサ等の電子部品52が上面6のパターン12上に、ICチップ等の電子部品50が下面4のパターン12上にそれぞれ搭載されており、高周波信号を処理する所望の電気回路が構成されている。
【0018】
また、本実施例の下面4には接地パターン14も銅箔等で設けられており(図2,3)、上記電気回路に接続される。本実施例のパターン14は、この電気回路に要求される諸性能の安定化を確保する位置にて、例えば4箇所設けられている。なお、この図3では電子部品50,52や後述のコネクタ21の図示を省略している。
【0019】
再び図1に戻り、側面8の近傍には、例えば計10本の金属製のアンテナ端子60が所定の間隔を有して配置される。本実施例の各端子60は、その断面が略四角形で形成された角ピンであり、上面6や下面4に対して垂直方向に沿って延び(図2)、完成状態のチューナ1で見て上面6と下面4とを貫通している。
【0020】
各端子60の外周面は、配線パターン12にクリーム半田92で固定されており、各端子60はパターン12に電気的に接続される。一方、各端子60は金属製の下カバー(筐体)40から下方に向けて突出しており、その先端64が上記マザー基板に電気的に接続される。
より具体的には、まず、絶縁基板2は金属製の枠体(筐体)20に収納されている。
【0021】
この枠体20は、平面視で略長方形の筒状をなし、その4つの周壁(側面)22,24のうち周壁22と周壁24とが交差し、周壁22,22は対峙しており、周壁22,24の内側が基板2の側面8,10に当接して基板2を囲繞している。
また、図1で見て左側の周壁24の適宜位置にはコネクタ21が設けられている。そして、テレビジョン信号はコネクタ21を介して電気回路に入力され、当該信号処理に最適な出力信号が端子60を介して出力される。また、これら対峙する周壁24,24の下端には、グランド用の枠外脚25が形成されており、後述するように、上記マザー基板に接地される。
【0022】
一方、本実施例の枠体20は、その内側に、周壁24の形成方向に沿って延びて周壁22,22を連結するシールド板(仕切り板)26,28、周壁22の形成方向に沿って延びてシールド板26と周壁24とを連結するシールド板(仕切り板)27や、シールド板28と周壁24とを連結するシールド板(仕切り板)29を有しており、上面6に配置された各電子部品52を区画している。
【0023】
これらシールド板26,27,28,29は、各接地パターン14の上方を通過するようにそれぞれ配置される。
また、これらシールド板26〜29の上端部分や、周壁22,24で形成された上側の開口部分には、上カバー(筐体)30が載置される。この上カバー30は、平面視で略長方形の蓋であり、本体31の周縁から下方に向けて延びた係合部32,34のうち、係合部32が周壁22の外側に、係合部34が周壁24の外側にそれぞれ係合しており、基板2の上面6を覆っている。
【0024】
これに対し、シールド板26〜29の下端部分は上面6に載置され、周壁22,24で形成された下側の開口部分には、下カバー40が載置されている。
下カバー40もまた、平面視で略長方形の蓋であり、本体41の周縁から上方に向けて係合部42,44が延びている。また、図1の手前側と奥側とで対峙する係合部42,42のうち、この手前側の係合部42の近傍には端子60の本数に等しい計10個の取り出し孔45が穿設されている。
【0025】
そして、係合部42が周壁22の外側に、係合部44が周壁24の外側にそれぞれ係合することにより、基板2の下面4は下カバー40で覆われ、さらに、各端子の60の先端64は取り出し孔45から下方に向けてそれぞれ突出する。
ところで、本実施例では、上述したシールド板26〜29もまた、下カバー40よりも下方に向けてそれぞれ突出している。
【0026】
具体的には、絶縁基板2には、上面6と下面4の接地パターン14とを貫通した4つの孔56,57,58,59が穿設されており(図1〜3)、また、下カバー40のうち、これら孔56〜59に対峙する位置にも孔46,47,48,49が穿設されている。
一方、シールド板26〜29の下端部分には、基板2の孔56〜59に対峙する位置に、グランド用の枠内脚(脚部)81,83,85,87が形成されている。
【0027】
より詳しくは、まず、シールド板26には、図1,3に示されるように、その下端面から絶縁基板2に向けて突出した枠内脚81が形成され、この枠内脚81は基板2の孔56に嵌合して下カバー40に向けて延びており、その外周面は、接地パターン14にクリーム半田94で固定され、枠内脚81はパターン14に電気的に接続されている。
【0028】
さらに、この枠内脚81は、その先端部82が下カバー40の孔46から引き出され(図1,3)、外部に露出している。
シールド板27にもまた、その下端面から基板2に向けて突出した枠内脚83が形成されている。この枠内脚83は孔57に嵌合して下カバー40に向けて延び、その外周面が接地パターン14にクリーム半田94で固定され、さらに、その先端部84が下カバー40の孔47から引き出されている。
【0029】
シールド板28についても、基板2に向けて突出した枠内脚85が形成され、この枠内脚85は孔58に嵌合し、その外周面が接地パターン14にクリーム半田94で固定されており、さらに、その先端部86は孔48から引き出されている(図1,3)。
また、シールド板29には枠内脚87が形成されている(図1,2)。この枠内脚87は孔59に嵌合し、その外周面が接地パターン14にクリーム半田94で固定され、さらに、その先端部88は孔49から引き出されている。
【0030】
そして、下カバー40よりも下方に位置する枠内脚81,83,85,87の各先端部82,84,86,88や、枠外脚25は、図4に示されるように、マザー基板70も貫通し、その外周面は接地パターン74にクリーム半田96で固定されており、枠内脚81,83,85,87や枠外脚25はパターン74に電気的に接続される。
【0031】
これにより、電気回路に接続された4つの各接地パターン14は、シールド板26,27,28,29、周壁22,24や枠外脚25を経由してマザー基板70の接地パターン74に接地可能になるし、また、上述した枠内脚81,83,85,87からマザー基板70の接地パターン74に直接に接地されることになる。
【0032】
上述したチューナ1は、まず、孔56〜59を有した絶縁基板2を準備し、クリーム半田94を接地パターン14に塗布する。また、クリーム半田92を配線パターン12にも塗布し、端子60や電子部品50,52をパターン12に配置する。なお、この電子部品50,52については、半田ボールを用いて上面6や下面4のパターン12に表面実装しても良い。
【0033】
ここで、本実施例の枠体20は1枚の金属板から切り出されており、例えば、図1で見てシールド板27の左右両端に周壁24やシールド板26をそれぞれ連通させ、このシールド板26の手前及び奥の両端に周壁22,22をそれぞれ連通させる。また、これら周壁22にはシールド板28の手前及び奥の両端も連通させておき、このシールド板28と他の周壁24とをシールド板29の左右両端で連通させる。
【0034】
より詳しくは、これら連通部分を折り曲げや捩り可能な幅に設定しておき、これら連通部分を、周壁24やシールド板26〜29のうち、枠外脚25や枠内脚81,83,85,87を有する辺とは反対側に設けて1枚の金属板に描き、その描いた線に沿って切り出して各連通部分を所定の方向に向けて折り曲げ或いは捩れば、周壁22,24、シールド板26,27、28,29、枠内脚81,83,85,87、及び枠外脚25を一体形成した枠体20になる。
【0035】
次に、図1に示されるように、この枠体20を基板2の上方から降ろし、枠内脚81,83,85,87を孔56〜59にそれぞれ挿入する。
その後、図示しないリフロー炉にて、電子部品50,52や端子60と配線パターン12とを、枠内脚81,83,85,87と接地パターン14とをそれぞれ半田付けする。
【0036】
続いて、上カバー30を枠体20の上方から降ろし、この基板2の上面6を上カバー30で覆う。また、下カバー40を枠体20の下方から持ち上げて端子60の先端64を取り出し孔45から、枠内脚81,83,85,87の先端82,84,86,88を孔46〜49からそれぞれ引き出し、基板2の下面4を下カバー40で覆うと、電子部品50,52を外部に対して遮蔽可能なチューナ1になる。
【0037】
そして、当該チューナ1をマザー基板70に搭載し、枠内脚81,83,85,87の先端82,84,86,88や枠外脚25を接地パターン74に半田で固定すれば、電気回路で集められた基板2の接地パターン14はマザー基板70に接地される。
ところで、上述のカバーもマザー基板70に接地しても良い。
【0038】
詳しくは、図5に示された下カバー40Aもまた、上記実施例と同様に、本体41の周縁から上方に向けて係合部42,44が延び、また、端子60用の取り出し孔45が穿設されているが、さらに、上述した孔46〜49に対応した位置には、舌片状の切り起こし部46F,47F,48F,49Fが形成されている。
【0039】
これら切り起こし部46F,47F,48F,49Fの周囲はスリットが穿設されており、切り起こし部46F〜49Fの先端部分を下方に向けて押し出すと、上記実施例の図3で見た向きに相当する図6に示される如く、切り起こし部46F〜49Fはマザー基板70に向けてそれぞれ起立すると同時に、枠内脚81,83,85,87の先端82,84,86,88を引き出し可能な孔46H,47H,48H,49Hがそれぞれ形成される。
【0040】
これにより、切り起こし部46F〜49Fは、先端82,84,86,88に寄り添った状態でマザー基板70の接地パターン74に接地可能になり、係合部42,44を介して枠体20に接していた下カバー40Aや、同じく係合部32,34を介して枠体20に接していた上カバー30もマザー基板70に接地される。
【0041】
以上のように、本実施例によれば、絶縁基板2には電子部品50,52が配置されており、高周波信号を処理する電気回路が形成されている。この基板2は金属製の枠体20に収納され、この枠体20はシールド板26,27,28,29を有し、基板2上を延びて電子部品52を区画している。
【0042】
ここで、シールド板26〜29には、基板2に向けて突出したグランド用の枠内脚81,83,85,87が形成されている。これら枠内脚81,83,85,87は基板2を貫通して下面4の接地パターン14に半田94で電気的に接続され、高周波性能の安定化を図っているが、さらに、枠内脚81,83,85,87はマザー基板70に向けて延び、基板2の他、下カバー40(40A)をも貫通してマザー基板70の接地パターン74に半田96で電気的に接続されている。
【0043】
このように、基板2に接地される枠内脚81,83,85,87を下カバー40(40A)の外部にまで延ばし、マザー基板70に直接に接地しているので、従来に比して基板2の接地パターン14とマザー基板70の接地パターン74との距離、つまり、グランドの長さが短くなり、接地効果を高めることができる。
【0044】
この結果、高周波エネルギが空中に放射され難くなるため、チューナ1に要求される諸性能、詳しくは、アンテナ端子電圧、イメージ・リジェクションや、IFリジェクション等の向上に寄与する。
また、枠体20が1枚の金属板から組み立て可能に構成されており、上述のように、枠内脚81,83,85,87の長さを大きくしても、折り曲げ或いは捩れば同じ部品から容易に形成可能になる。よって、枠体20とは別部品のグランド端子を用いる場合に比して部品点数や組み立ての作業時間を減らしつつ、接地効果が高められる。
【0045】
さらに、図4,5の実施例のように、枠内脚81,83,85,87がマザー基板70に直接に接地される他、切り起こし部46F,47F,48F,49Fを介してカバー30,40もまたマザー基板70に直接に接地されており、このカバーが枠体を経由してマザー基板に接地されていた場合に比して、チューナ1全体の接地効果も高められて妨害電波を受け難くなるし、また、このチューナ1の放熱も良好になる。さらに、例えばチューナ全体にアルミテープ等を巻き付けるとの手間も不要になる。
【0046】
本発明は、上記実施例に限定されず、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で種々の変更を行うことができる。例えば上記実施例の各構成は、その一部を省略したり、上記とは異なるように任意に組み合わせることができる。
また、上記実施例の枠体20は、周壁24にグランド用の枠外脚25を有しているが、グランド用の枠内脚81,83,85,87がマザー基板70の接地パターン74に直接に接地されていれば、この枠外脚25を省略することも可能である。
【0047】
さらに、本発明の電子機器は、テレビジョンチューナ以外にも当然に適用可能であり、そして、これらいずれの場合にも、上記と同様に、接地効果を高めることができるとの効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】第1実施例に係る高周波ユニットの分解斜視図である。
【図2】図1のII−II線から見たユニットの断面図である。
【図3】図1のIII−III線から見たユニットの断面図である。
【図4】図3のユニットによるマザー基板への接続状態を示す図である。
【図5】第2実施例における下カバーの斜視図である。
【図6】図5のカバーを用いたユニットの断面図である。
【符号の説明】
【0049】
1 高周波ユニット(電子機器)
2 絶縁基板
14 接地パターン
20 枠体(筐体)
22,24 周壁(側面)
26,27,28,29 シールド板(仕切り板)
30,40 カバー(筐体)
40A 下カバー(筐体)
46,47,48,49 孔
46F,47F,48F,49F 切り起こし部
50,52 電子部品
56,57,58,59 孔
70 マザー基板(回路基板)
74 接地パターン
81,83,85,87 枠内脚(脚部)
94,96 半田

【特許請求の範囲】
【請求項1】
回路基板に搭載される電子機器であって、
電子部品を配置して電気回路が形成された絶縁基板と、
該絶縁基板を収納するとともに、該絶縁基板上を延びて前記電子部品を区画する仕切り板を有した金属製の筐体と、
前記仕切り板から前記絶縁基板に向けて突出して該絶縁基板に接地され、さらに、前記筐体を貫通して前記回路基板に接地される脚部と
を具備することを特徴する電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記筐体は、複数の側面で前記絶縁基板を囲繞する枠体を備え、
該枠体は、1枚の金属板から構成され、該側面、前記仕切り板及び前記脚部が一体形成されていることを特徴する電子機器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の電子機器であって、
前記筐体は、前記仕切り板を覆うカバーを備え、
該カバーは、前記脚部の近傍にて前記回路基板に向けて起立可能に構成され、該回路基板に接地される切り起こし部を有していることを特徴する電子機器。
【請求項4】
請求項1から3のいずれか一項に記載の電子機器であって、
前記電気回路は、高周波信号を処理していることを特徴する電子機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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